JPH11507373A - 肝細胞選択的水中油型エマルションに使用するための親油性造影剤 - Google Patents

肝細胞選択的水中油型エマルションに使用するための親油性造影剤

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JPH11507373A
JPH11507373A JP9502049A JP50204997A JPH11507373A JP H11507373 A JPH11507373 A JP H11507373A JP 9502049 A JP9502049 A JP 9502049A JP 50204997 A JP50204997 A JP 50204997A JP H11507373 A JPH11507373 A JP H11507373A
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モレキュラー バイオシステムズ,インコーポレーテッド
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Abstract

(57)【要約】 診断用イメージングにおける造影剤又は治療剤としての使用のための芳香族酸誘導親油性ポリハロゲン化化合物を提供する。これらの化合物は、肝臓への組織特異的送達のための水中油型エマルション中に取り込まれた場合、特に有用である。肝細胞選択的送達のために、前記エマルションは、50〜200nm の範囲の大きさであり、かつ天然キロミクロンレムナントに似た組成を有することによって、キロミクロンレムナント様である。

Description

【発明の詳細な説明】 肝細胞選択的水中油型エマルションに使用するための親油性造影剤 発明の背景 本出願は、一般に、コントラストイメージングに使用するためのポリハロゲン 化化合物に関し、より特定的には組織特異的造影剤及び/又はそれに取り込まれ た治療剤用の送達ビヒクル(delivery vehicle)として使用するためのそのような 化合物を含有する水中油型エマルションに関する。 イメージング剤は、コンピュータ連動断層撮影(CT)、磁気共鳴(MR)、 超音波又は核医学等の診断様式において組織型間のイメージコントラストを高め るために使用されている。現在使用されているイメージング剤の大部分は血管及 び/又は細胞外画分に対する作用に限定されているということが、現在の本分野 における短所である。したがって、正常な血液供給を受ける全ての組織もこの診 断剤を受け取るであろう。そのため、組織特異的イメージ増強が危ぶまれる。細 胞外空間に存在する非特異的薬剤は、主に組織及び構造の解剖学的特徴を識別す るのに有用である。しかしながら、診断剤を標的組織の細胞内環境に送達するこ とができるイメージング剤は、細胞外イメージング剤を用いて達成された標準的 な解剖学的視覚化を提供することに加えて、その標的組織の代謝及び/又は生化 学的活性を評価する方法をもたらすことができた。 上記に加えて、細胞外空間に局在化する薬剤は、身体から迅速に排出される。 イメージングのハードウェアによる制限のために、診断画像を形成するのに用い られるデータの収集に必要な最小時間は予め決められている。その結果、身体か らあまりにもすばやく排出される造影剤は、許容できるイメージの質を達成する のに十分な濃度グラジエントを維持するために非常に大用量で投与しなければな らない。したがって、現在利用可能な多くの診断イメージング剤を使用すること は、イメージ増強の利益と、生体に大量の物質を短時間に注射することによる危 険とのバランスを保たせる複雑な方法である。CTイメージングの場合、通常、 診断イメージング剤は、 150〜250ml の量が 1.5〜2.5ml/秒の速度で患者に投与 される。現在利用可能な薬剤のかかる速度での注射は、悪心、頭痛痙攣及びその 他の有害で危険な副作用を誘発する可能性がある。したがって、イメージング剤 を単独の標的器官又は組織型中で濃縮させ、そして実質的により少ない用量をゆ っくりと制御しながら注入することを可能にする組織特異的送達ビヒクルが必要 とされている。もちろん、用量を低減することによって毒性及び副作用の可能性 も最小になり、高価なパワーインジェクター(power injector)の必要性も排除さ れるであろう。 放射性治療剤の送達等の治療目的のためには、特定の組織を標的とし、周辺組 織におけるその放射性薬剤の有害な効果を低減することは都合がよい。 組織特異的送達を達成するためのいくつかの公知の戦略は、リポソーム、抗体 結合複合体、標的とする化合物の炭水化物誘導体等のビヒクルの使用を含む。し かしながら、これらの公知のビヒクルの多くは、送達される成分と許容できる複 合体を形成することができないか、或いは標的組織中に複合体化した成分をイメ ージング及び/又は治療に効果的であるくらいに十分な量で蓄積することができ ない。 肝塊(hepatic masses)の検出に利用可能である最も正確で非侵襲性の検査技術 は、水溶性の尿路造影剤を用いるCTである。しかしながら、この非常によく知 られた技術において通常使用されている造影剤は、例えば、大用量を投与しなけ ればならないという要求、非特異的な生物学的分配、及び肝臓中の保持時間の極 端な短さ(<2分)を含む、その他の公知の造影剤を悩ませる典型的な制限を受 ける。その結果、CTは、直径約2cm未満の病変を検出することでは一貫して成 功していなかった。多くの転移はこのCT技術の検出限界よりも小さいので、こ れらの公知の造影剤の重大な制限は、癌の早期発見及び治療を妨げるものである 。 水溶性尿路造影剤が許容できる一貫性をもって直径2cm未満の病変を検出する ための能力が無いということは、一部は、正常な肝臓組織と腫瘍とを区別するコ ントラストが急速に低下する結果に至る脈間構造から間質空間へのこれらの造影 剤の急速な拡散によるものであり得る。したがって、造影剤を、肝臓組織等の特 定の標的組織の細胞内空間に送達して、選択的視覚化の程度を増強し、さらにC Tの検出限界を向上させるような診断用造影剤又はそのビヒクルが必要とされて いる。例えば、放射性不透性リポソーム、ヨウ素化デンプン粒子、パーフルオロ オクチルブロミド、ヨージパミトエチルエステル(iodipamide ethyl esters)、 及びヨウ化エチル処理した(ethiodized)オイルエマルション(EOE−13)を 含む多数の水溶性造影剤の代替物が潜在的な肝臓CT造影剤として研究されてい る。これらの造影剤の全ては、本来的に、肝臓特異性が主として網細内皮系(R ES)による隔離によって仲介されるような大きさの微粒子である。 リポソーム(これは、水性区画を取り囲む1個の又は多数の脂質二重層によっ て形成された、人工的に調製された脂質小胞である)は、本来的に微粒子であり 、したがってそこに含まれた薬剤をRESに送達する潜在能力を有する。研究者 がリポソームにイオン性及び非イオン性の水溶性尿路又は肝胆汁性造影剤を詰め 込むこと、或いはリポソームの二重層膜に臭素化ホスファチジルコリンを取り込 ませることを試みている。しかしながら、得られたリポソームの、その二重層か らの造影剤の消失に対する安定性が重大な問題であることが判明した。さらに、 中性の親油性剤の取込みは、その膜マトリックス中の該親油性剤の溶解度の低さ 及びリポソームの限られた詰め込み収容力によって限定される。 いくつかのモノ臭素化パーフルオロカーボンが動物における造影剤として評価 されてきた。これらの中で最も一般的なパーフルオロオクチルブロミドは、肝臓 、脾臓、及びその他の器官の細網内皮細胞中に集まるということが示されている 。標的器官に特に小用量を送達する手段が開発されない限り、その滞留時間(res idency times)の長さ(数週間から数カ月)及び適当な不透明化に必要な用量の 多さ(5〜10g/kg)が、モノ臭素化パーフルオロカーボンをヒトに診断用イメ ージング目的のために使用することをおそらく妨げるであろう。 最も将来有望な上記の治験薬EOE−13は、合衆国で動物及びヒトにおいて 広範囲に研究されている。ヨウ素化したケシの実油(ヨウ素37重量%)を生理食 塩水中に加えたエマルションであるEOE−13は、肝臓及び脾臓において、従 来の水溶性尿路造影剤と比較して、空間占有病変(space-occupying lesions)の 検出に相当の改良を与えた。許容できる臨床診断効力にもかかわらず、熱、悪寒 、血小板減少、低血圧、及び呼吸困難を含む副作用の発生率が高いことが報告さ れている。さらに、EOE−13調製の殺菌法において付加的な問題に直面する 。これらの問題はヒトにおけるEOE−13の使用の中断へと導いた。 最近、エマルション粒子の大きさとマクロファージの関与の間の直接的な関係 が研究者によって証明された。この研究において、その研究者らは、平均粒径が 400〜2000nmの範囲にある、EOE−13を含む三つのヨウ素化脂質エマルショ ンを試験した。研究者らは、洞様毛細血管内皮損傷と結びついた場合、洞様毛細 血管うっ血に至るクッパー細胞の著しい腫脹を観察した。洞様毛細血管うっ血は 、しばしばマクロファージを活性化し、これらの比較的大きなサイズの粒子調製 物で観察される副作用に一部応答し得る毒性の媒介物質を放出することになる。 。その結果として、研究者らは、イントライオドール(Intraiodol)と呼ばれる、 より小さく、より均一な粒子サイズの調製物(非売品;例えば、Acta Radiologi ca ,Vol.30,407 〜412 頁及び 449〜45 7頁,1989参照)を得るために、ケシの 実油から得られた脂肪酸のヨウ素化エチルエステル(LipiodolTM-UF 、Laborato ire Guerbet、フランス)を卵黄リン脂質で乳化した。イントライオドールTMエ マルションは、100〜650nm(分布平均粒径 310nm)の範囲の粒子サイズを有する 。動物及びヒトにおいてイントライオドールを用いて得られた最初の結果は、E OE−13で観察されたものと比較して副作用の有意な低減を証明した。しかし ながら、イントライオドールTMエマルションは、特にサイズ及び外来性微粒子を 有するリポソーム組成物の混入により真の特異性を達成することができないこと を含む、他の従来技術のヨウ素化脂質エマルション造影剤に一般的な多くの欠点 を被り続けて、二つの欠点:1)RESへの送達及び2)保存及び熱安定性の獲 得不能に至る。さらに、この従来技術の化合物においては、CT不透明化に必要 なヨウ素が脂肪族鎖に結合して、in vivo 安定性の減少を示すことがよく知られ ている。 イントライオドールTMエマルション及びその他の同様の水中油型エマルション は、「キロミクロンレムナント様」及び「肝細胞特異性」と呼ばれているが、こ れらの薬剤は脾臓中(これは肝細胞を含まない)に有意に位置する。より特定的 には、真の肝細胞特異的造影剤は実質的に脾臓中(これは肝細胞を含まない)に は位置しないであろう。RESの細胞への送達にシフトするように、初期の受容 体介在プロセスが飽和にならない限り、真の肝細胞特異的造影剤は実質的に脾臓 中に位置しないであろう。さらに、新の肝細胞特異的薬剤は、胆管系によって主 に排出される。前記のエマルションは胆管排出研究においてこれらの肝細胞特異 性の特徴を示していない。 天然の脂質輸送系を簡単に要約すると、脂質は、主に遊離脂肪酸、トリグリセ リド及びコレステリルエステルの状態で血漿中に輸送される。遊離脂肪酸は血漿 アルブミンとの複合体として輸送され、トリグリセリド及びコレステリルエステ ルは血漿リポタンパク質の親油性コア中に輸送される。血漿リポタンパク質膜の 表面は、リン脂質、コレステロール及び特異的標的における特定の脂質の出入り を調節するアポリポタンパク質として知られている特異的タンパク質の単分子層 を含む。食餌源から得られるコレステロール及びトリグリセリドは、腸管道によ って吸収され、キロミクロン中に取り込まれて、続いて循環に達するまで胸管内 に分泌されてその中を通って輸送される。いったん循環に至ると、循環している 高密度のリポタンパク質からキロミクロンへのアポタンパク質C−IIの急速な移 送がある。いったんアポタンパク質C−IIと会合すると、そのキロミクロンは脂 肪、筋肉(骨格筋及び心筋)、及び肺を含むいくつかの周辺組織の毛細血管床中 でリポタンパク質リパーゼによる作用を受ける。リポタンパク質リパーゼは、多 くのコアのトリグリセリドをグリセロール及び遊離脂肪酸(これらの大部分は保 存又は酸化のために組織に取り込まれる)に加水分解する。残存しているトリグ リセリド枯渇キロミクロンは、キロミクロンレムナントと呼ばれるが、今やより 少ない量のトリグリセリドを、主な脂質成分としてのコレステリルエステル並び に主なアポタンパク質成分としてのアポタンパク質B(アポB)及びアポタンパ ク質E(アポE)とともに含む。キロミクロンレムナントはアポB及びアポEを 認識する受容体介在プロセスによって肝臓による循環から非常に迅速に排出され る。リポタンパク質リパーゼは肝外組織中における血漿トリグリセリドの加水分 解に応答する酵素である一方、肝トリグリセリドリパーゼは、肝トリグリセリド 加水分解及び肝細胞によるレムナント取込みに関係している。キロミクロンレム ナントの循環からの肝排出は、クッパー細胞(非実質細胞)よりもむしろ、主に 細胞(実質細胞)によって生じる。 放射線不透性脂質は、一般に、放射線不透性態様のコントラスト産生水中油型 エマルションを創出するためにそのようなエマルション中に取り込ませるもので ある。ヨウ素化態様においては、本分野で公知のヨウ素含有脂質はヨウ素化脂肪 酸をグリセロール又はアルキルエステルの状態で含む。しかしながら、ヨウ素含 有脂質は、ヨウ素結合のin vivo 分解に対して安定化されている既知の純度の合 成芳香族化合物であるのが好ましい。本発明の実施に有用な放射性及び非放射性 ハロゲン化トリグリセリドの具体例には、限定するものではないが、1989年10月 10日に特許された米国特許第4,73,075号;1990年9月18日に特許された米国特許 第4,957,719 号;及び1992年3月3日に特許された米国特許第5,093,043 号に記 載されたタイプのヨウ素化トリグリセリドが含まれる。代表的なヨウ素化トリグ リセリドは、2-オレオイルグリセロール-1,3- ビス[7-(3-アミノ-2,4,6- トリヨ ードフェニル)ヘプタノエート](DHOG)及び2-オレオイルグリセロール-1,3- ビス[4-(3-アミノ-2,4,6-トリヨードフェニル)ブタノエート](DBOG)である 。 しかしながら、これらの化合物は複雑であり、したがって製造に費用がかかる 。さらに、そのような化合物は一般に油担体が必要であるので、高濃度のラジオ アイソトープを必要とする一定の診断及び/又は治療目的を達成するために放射 線不透性物質を十分に濃縮することは困難である。 したがって、本分野では、診断剤、治療剤及びその他の生物学的活性又は不活 性な薬剤を送達するためのコントラスト創出油(contrast producing oil)及び水 中油型エマルション、特に、ラジオアイソトープ等の診断又は治療剤を肝臓に送 達するための肝細胞特異的コントラスト創出油及び水中油型エマルションを含む 、標的特異的送達ビヒクル又は組成物が依然として非常に必要とされている。ま た、本分野では、標的特異的部位に送達するためのそのような水中油型エマルシ ョン中に含有されるのに適合した親油性の低コストで低分子量の放射線不透性造 影剤も依然として必要とされている。 よって、本発明の目的は、製造に費用がかからず、水中油型エマルション中で 、又は油担体なしで肝細胞選択的送達ビヒクル等の標的特異的送達ビヒクルとし て使用することができる、改良された油性又は親油性放射線不透性造影剤を提供 することである。 本発明のさらなる目的は、送達ビヒクル、特に、親油性薬剤又は造影剤等の水 溶性薬剤の親油性誘導体を標的組織の細胞内空間に送達するための標的選択的水 中油型エマルションを提供することである。 本発明の別の目的は、標的特異的送達ビヒクル、特に、肝細胞選択的水中油型 エマルション(これは、サイズ及び生物学的分布特性に関してキロミクロンレム ナント様である)を提供することである。 また、本発明の目的は、保存安定性があり、加熱殺菌できるように熱安定性が ある標的選択的水中油型エマルションを提供することである。 さらに、本発明の目的は、キロミクロンレムナント様で、保存及び熱安定性が あり、実質的にリポソームの混入がない標的選択的水中油型エマルションを調製 する方法を提供することである。 発明の要旨 本発明の合成水中油型脂質エマルションに混合するのに適した新規で改良され た親油性放射線不透性薬剤によって、上記の目的及びその他の目的が達成される 。より特定的には、本発明の化合物は、水中油型エマルションとして処方した場 合、水溶性の低分子量薬剤のように血管壁を通って移動しないようなサイズの低 分子量の親油性芳香族酸誘導ポリハロゲン化化合物である。本発明の造影剤の分 子量は、好ましくは約 500〜約1500である。 本発明の新規化合物は、好ましくは式: (式中、Yは水素、エチル及びメチル置換基からなる群から選択され、mは0〜 6の整数であり; Rは -O-、-NH-、及び-NCH3-からなる群から選択され; Pは水素、並びに二重結合を最大3個まで有し、炭素を2〜約26個含有するア シル又は脂肪酸部分からなる群から選択され; Sは -O-、-NH-、又は-NCH3-であり;そしてQは二重結合を最大3個まで有し 、炭素を10〜約26個含有する脂肪酸部分であり;そしてnは2〜6の整数である 。好ましくは、R及びSの少なくとも一つは -O-である。) で表される化学構造を有する。 図面の簡単な説明 図1は、本発明の水中油型エマルションの油相粒子の概略図である。 図2は、本発明の化合物の化学構造を示す図である。 図3は、本発明のエマルション中の代表的な粒子サイズの分布を示すグラフで ある(Nicomp 数加重分析(Number Weighting analysis))。 図4は、本発明のエマルション中の代表的な粒子サイズの分布を示すグラフで ある(Nicomp 強度加重分析(Intensity Weighting analysis))。 好適実施態様の説明 本発明によって提供される新規造影剤化合物は、エマルションとして処方した 場合に、水溶性の低分子量の薬剤のように血管壁を通って移動することがないよ うなサイズの、低分子量の親油性ポリハロゲン化芳香族酸誘導化合物として特徴 付けられる。 本明細書で使用される場合、「芳香族酸」という用語には、一つのアリール基 及び少なくとも一つのカルボキシル基を含むカルボン酸の全てが含まれる。例え ば、「芳香族酸」には、安息香酸及びアリールアルカン酸(直鎖状、分枝状のい ずれでもよい)が含まれる。 一つの態様においては、本発明によって提供される新規造影剤化合物の化学構 造は3部分からなり、3つの部分:芳香族酸誘導部分;2官能性脂肪族部分から 誘導された脂肪族リンカー;及び飽和又は不飽和脂肪酸から誘導された油溶性( 親油性)部分を含む。好ましくは、本発明の造影剤の分子量は約 600〜約1500で ある。本発明の芳香族酸誘導化合物は、油性又は油溶性のいずれかであり、例え ばトリオレイン及び/又は大豆油が挙げられる。 より特定的には、本態様において、新規造影剤は下記式I: (式中、Yは水素、エチル及びメチル置換基からなる群から選択され、mは0〜 6の整数であり; Rは -O-、-NH-、及び-NCH3-からなる群から選択され; Pは水素、並びに二重結合を最大3個まで有し、炭素を2〜約26個含有するア シル又は脂肪酸部分からなる群から選択され; Sは -O-、-NH-、又は-NCH3-であり;そしてQは二重結合を最大3個まで有し 、炭素を約10〜26個含有する飽和又は不飽和脂肪酸部分であり;そしてnは2〜 6の整数である。好ましくは、R及びSの少なくとも一つは -O-である。) で表される化学構造を有する。 より好ましくは、Qは、炭素を約10〜26個含有する飽和又はシス不飽和脂肪酸 等の油溶性酸から誘導されるものであり、最も好ましくは、オレイン酸、リノー ル酸又はリノレン酸である。 本発明の実施に対して最も好ましい化合物は、化合物Ib及び化合物IIIbである 。 二者択一的に、本発明の造影剤化合物は、その構造が2部分からなり、式Iで 表される化合物の2官能性リンカーが欠けている。これらの2部分からなる化合 物は下記式II: (式中、Yは水素、エチル及びメチル置換基からなる群から選択され; Pは水素、二重結合を最大3個まで有し、炭素を10〜約26個含有するアシル又 は脂肪酸部分からなる群から選択され; Rは二重結合を最大3個まで有し、炭素を18〜約26個含有する飽和又は不飽和 アルキル部分である。) で表される化学構造を有する。 本発明の化合物の特定的な例には、限定されるものではないが、: 化合物Ib {N-メチル-N-(2-ヒドロキシエチル)-イオパンアミド(iopanam ide)}オレエート 化合物IIb {N-メチル-N-[2-(メチルアミノ)-エチル]イオパンアミド} オレアミド 化合物IIIb [3-ヒドロキシプロピルイオパノエート(iopanoate)]オレエー ト が含まれる。 これらの化合物の化学構造を図2に示す。 3部分からなる化合物は、2官能性リンカー部分を利用して2つの酸を安定な エステル又はアミド化合物に本分野でよく知られた技術を用いて結合することに よって合成される。市販されており、安全を証明した記録があるという理由から 、イオパン酸(Iopanoic acid)が好ましい。本明細書で用いられる「芳香族酸誘 導」という用語には、イオパン酸(3-アミノ-2,4,6- ベンゼン- α- エチルプロ パン酸)及び2,4,6-トリヨード安息香酸から誘導されるエステル又はアミドの合 成が含まれる。合成技術の例を下記の実施例1で説明する。出発物質は在庫品を すぐに購入することができる。反応を行うには加熱は必要ない。反応は1個の反 応容器中で行うことができる。油溶性飽和又はシス不飽和脂肪酸部分が少なくと も10個の炭素を含む場合、製造される化合物は油溶性になる。 図1は本発明の油相粒子10の概略図である。親油性脂質コア12は乳化剤及びコ レステロール13からなる単分子層11で取り囲まれている。脂質コアは、トリグリ セリド(例えばトリオレイン)等の薬理学的に不活性な脂肪又は油、及び本発明 のポリヨウ素化芳香族酸誘導化合物を含有する。単分子層の極性部分(球体14、 例えばリン脂質乳化剤の極性の頭部分)は外側の凝集水相(特に示していない) に向いており;一方、単分子層の非極性部分(尾15)は脂質コアの方向を向いて いる。本発明の原理にしたがって送達される全く親油性の化合物は、単分子層の 下方にある脂質粒子のコア中に完全に存在する。親油性尾は単分子層のリン脂質 /コレステロール成分の親油性尾と混ざるか、或いはコア内に伸長し得る。また 、図1には、アポリポタンパク質を表す大きな非晶質構造16も示す。 本発明の水中油型エマルションは、生物の天然脂質輸送系を利用するために内 因性リポタンパク質に似ており、それらが本発明の親油性放射線不透性薬剤を含 む場合、標的選択的送達ビヒクルとして有用である。特定の態様においては、水 中油型エマルションは、そのエマルションの脂質コアに挿入された親油性放射線 不透性化合物が受容体介在経路によって肝細胞に選択的に送達されるように、キ ロミクロンレムナントに似ている。本明細書中で使用する場合、「受容体介在」 という用語は、本発明の水中油型エマルションの代謝が天然キロミクロンレムナ ントの取込み及び排出によく似ていることを意味する。 本発明の親油性造影剤を含有する合成水中油型エマルションは、「肝細胞特異 的」エマルション(この用語は定義されずに従来技術で用いられている)と比べ て「肝細胞選択的」であるようにアポB及びアポE等の血漿アポタンパク質と会 合するように設計される。 しかしながら、アポEとの会合を達成するために、油相粒子は正確なサイズ及 び組成を有する必要があり、そして滅菌後及び/又は貯蔵寿命を過ぎた後にも正 確なサイズを維持する必要がある。本発明にしたがって、主要部をなす油相粒子 のサイズは50〜200nm(加重した数(number weighted))であり、幅の狭いサイズ分 布(50〜300nm)(粒子の2%以下がこの範囲外(すなわち 300nmより大きい) の直径を有する)を有する。このエマルションには1μm より大きい直径を有す る検出可能な粒子があってはならない。さらに、このエマルションはリポソーム が混入していてはいけない。本発明のエマルション中の粒子サイズの代表的な分 布を図3(Nicomp数加重分析)及び図4(Nicomp強度加重分析)にグラフで示す 。このデータは、粒子の大部分の直径(数加重)のみならず、少量ではあるが大 きな粒子の有意な集団の直径(強度加重)の測定も可能にするようなNicomp強 度及びNicomp数加重フォーマット中に存在する。この分布は1μm より大きい粒 子を有してはならない。エマルションはリポソームを最小量以上含んではいけな い。 さらに、この組成物は、エマルションを安定化し、そのアポEとの会合を促進 するためにステロール、好ましくはコレステロールを、最大5重量%まで、本発 明のヨウ素化態様の親油性薬剤の肝細胞選択的送達のためには好ましくは 0.4〜 0.5 %(w/v)含む必要がある。本発明の好ましい態様にしたがって、コレステロ ールと乳化剤(これは天然、合成又は半合成のリン脂質であり得る)のモル比が 、粒径及び寸法安定性に直接影響を及ぼすことがわかった。キロミクロンレムナ ントを首尾よく模倣するエマルションを獲得するためのコレステロールとリン脂 質の好ましいモル比は、0.05〜0.70の範囲であり、より特定的には、ヨウ素化化 合物の肝細胞選択的送達のために約0.40である。 本明細書中で用いられる「肝細胞選択的」という用語は、注入の30分後におけ る肝臓と脾臓の取込み率が%用量/器官の値に基づいて>4:1であること、並 びに胆管排出及び除去のプロフィールによって示すことができる。肝細胞及び周 囲の洞様毛細血管空間の解剖学的特色を記載している科学文献の本文全体に基づ いて、約 300nmより大きい直径を有する粒子は肝細胞の表面に接近することはで きない。肝細胞選択的ビヒクルは、主に標的組織に細胞内的に本発明の化合物を 送達し、細胞の表面(細胞外)又は細胞間の洞様毛細血管に対して非特異的に化 合物を有意に送達することはない。 組成物の場合、本発明の合成の熱安定性肝細胞選択的水中油型エマルションは 下記の一般的な処方を有する: 1.親油性コア成分を最大50%(w/v)まで; 2.乳化剤を最大10%(w/v)まで; 3.コレステロールを最大5%(w/v)まで; 4.容量オスモル濃度調節剤を最大5%(w/v)まで. 5.任意に抗酸化剤を最大5%(w/v)まで;そして 6;最終容量までの無菌蒸留水。 本発明の合成水中油型エマルションの親油性コアに取り込むことによって肝細 胞に送達することができる薬剤の型は、親油性化合物であり、これは生物学的活 性であっても生物学的不活性であってもよい。親油性コア成分はエマルションの 最大50%(w/v)まで、好ましくは10%(w/v)〜30%(w/v)含まれる。親油性コアは 、薬学的に許容できる、天然、合成又は半合成起源由来の薬理学的に不活性な非 極性脂質である脂肪又は油を含み得る。これらは水中油型エマルションの親油性 コア中に位置するであろう。特定の例には、限定するものではないが、トリグリ セリド類、具体的には高純度の天然トリグリセリドであるトリオレイン、又は大 豆油、ベニバナ油、綿実油、魚油等の動物もしくは植物起源の油が含まれる。 好ましい態様においては、親油性コアは、本発明の放射線不透性親油性芳香族 酸誘導化合物(これは、診断又は治療目的で使用され得る。)を含む。診断目的 のための代表的な薬剤には、限定するものではないが、ヨウ素化又はフッ素化ト リグリセリド(これは、ハロゲンの安定同位体又は放射性同位体を含み得る。) が含まれる。 特に好ましい態様においては、親油性コアは、少なくとも1つの薬理学的不活 性油と、生物学的に活性な又は不活性な薬剤の、0.3〜2のモル比、より好まし くは1:1のモル比の混合物を含む。好ましくは、各コア成分の親油性度は脂質 成分の適当な配合を確保することに匹敵する。 ヨウ素化態様においては、好ましくはイオパン酸等のポリヨウ素化芳香族酸誘 導体を用いることができる。臨床的に、122I、123I、125I及び131Iは、現在 利用可能なスキャニング計測で最も頻繁に用いられるヨウ素の同位体である。も ちろん、131I−放射性同位体標識芳香族酸アミド又はエステルは、本分野で知 られているように、治療目的に用いられ得る。しかしながら、ヨウ素の放射性同 位体は全て本発明の意図するものである。全てのヨウ素同位体の一覧表は、化学 及び物理学のハンドブック(the Handbook of Chemistry and Physics),38版,CR C Press,1977-1978の B-303〜B-305 頁のものを利用できる。127Iは天然の安 定同位体であり、「放射性」であるとはみなされないということは注目すベきこ とである。 フッ素化態様においては、本発明の化合物は、安定(19F)フッ素化親油性芳 香族酸から誘導され、式: (式中、Zは-CF3又は-CH2C(CF3)3であり、wは0〜10の整数であり; Rは -O-、-NH-及び-NCH3-からなる群から選択され; Sは-O-、-NH-又は-NCH3-であり;そしてQは二重結合を最大3個まで有し、 炭素を約10〜26個含有する脂肪酸部分であり;そしてnは2〜6の整数である。 好ましくはR及びSの少なくとも1つは -O-である。) で表される化学構造を有する。 二者択一的に、フッ素化化合物は、式: (式中、Zは-CF3又は-CH2C(CF3)3のいずれかであり、wは0〜10の整数であり ; Rは二重結合を最大3個まで有し、炭素を約10〜26個含有する飽和又は不飽和 アルキル部分である。) で表される化学構造を有する。 特定的な例は、具体的には、3,5-ビス(トリフルオロメチル)-安息香酸及び3 ,5-ビス(パーフルオロ-1H,1H- ネオペンチル)-ベンゼンヘプタン酸である。後 者 の化合物は、米国特許第5,401,493 号(これはその全体が本明細書に含まれるも のである)に完全に記載されている。もちろん、これらの例は、本発明の実施に 使用するのに適した親油性フッ素化芳香族酸化合物の多くの特定の例を単に示し ただけであり、どんな場合でも排他的又は限定的に解釈されるものではない。 本発明のポリハロゲン化芳香族酸誘導化合物に加えて、治療剤が本発明の合成 水中油型エマルションの親油性コア中に含まれ得る。そのような治療剤には、オ リゴヌクレオチドもしくは核酸の親油性誘導体、又はメトトレキセート、マイト マイシンC、フルオロデオキシウリジン、又はドキソルビシン等の抗癌剤の親油 性誘導体が含まれ得る。 非極性親油性コアを取り囲む単分子層は、最大約10%(w/v)までの極性脂質単 分子層成分(これは乳化剤であり得る)を含む。天然、合成又は半合成起源のリ ン脂質が本発明の実施における使用に適している。生物学的活性薬剤の送達のた めの伝統的な脂質エマルションには、大豆レシチン及び卵ホスファチジルコリン (例えば脂質内(intralipid))等の天然リン脂質が使用される。そのエマルショ ン成分は合成、半合成、及び/又は公知の起源、純度及び相対濃度の天然成分を 含み得る。しかしながら、本発明の脂質成分は、一般的に、本発明のポリハロゲ ン化芳香族化合物、最も特定的には造影剤の飽和又は不飽和脂肪酸部分がそれに 可溶性であるように選択される。例えば、レシチン及び/又はトリオレインの使 用は、構造Iの化合物のQ部分がオレイン酸から誘導される場合、特に好ましい 。当業者は、本発明の所与のポリハロゲン化芳香族酸誘導化合物とともに使用す るための適当な脂質を選択することができるであろう。しかしながら、従来技術 のエマルションにおける卵レシチン(リン脂質の混合物)及び/又は粗油(綿実 、ケシの実等)のような不適当な使用は避けるべきであり、そのような不適当な 使用により、変化しやすく再現性不能の組成物が得られる可能性がある。 特定の都合のよい態様においては、ジオレオイルホスファチジルコリン(DO PC)が乳化剤又は単分子層界面活性剤として用いられる。DOPCは、半合成 の、化学的に定義された高純度のリン脂質乳化剤である(Avanti Polar Lipids 、アラバスター(Alabaster)、アラバマ州(AL)から入手可能である)。もちろん 、非経口的使用に適したその他の界面活性剤で極性脂質単分子層成分の全部又は 一部を代用することができる。天然リン脂質は、これらのリン脂質がアポリポタ ンパク質と相互作用する合理的な可能性と、例えばそれらが生理学的な温度で液 体状態になるような適当な転移温度とを有するという理由から、都合がよい。 エマルションの容量オスモル濃度は、最大5%w/v までの、USPグリセロー ル又はグリコール等の容量オスモル濃度調節剤を用いて 400〜500mOsm/kgに調節 される。本発明の水中油型エマルションによって、血液とほぼ等張である送達ビ ヒクルが製造される。これは、血液の容量オスモル濃度よりも3〜5倍高い容量 オスモル濃度を有し、注入部位に痛みと組織損傷をもたらす最も一般的に使用さ れているイオン性造影剤と猛烈な対照をなす。 エマルション製剤の残部は、凝集相又は水相を含む。本発明の好ましい態様の 実施においては、水相は非経口投与に適したグレードの無菌水である。例えば 0 .9%生理食塩水を使用することによって水相中に塩(NaCl)を包含させると、塩フ リーエマルションのサイズの2倍の大きさの平均粒径を有するエマルションが得 られる。さらに、製剤中に塩が存在すると、オートクレーブ滅菌に平均粒径の有 意な変化なしに耐えるというエマルションの能力並びにオートクレーブ処理した エマルションの時間安定性に逆の影響を及ぼす。 NaClに加えて、ほとんどの水性緩衝液中のNaOH又はナトリウム塩等の、非経口 エマルションの製剤に頻繁に用いられるpH調節剤は、凝集相中に過剰のナトリウ ムイオンをもたらす。これらの物質は、粒子サイズ、安定性及びオートクレーブ 処理に耐える能力に有害な影響を及ぼすことがわかっている。 抗酸化剤、緩衝液、保存剤、粘度調節剤等のその他の通常用いられる添加剤が 組成物に含まれ得る。特に、5% w/vまでのα- トコフェロール、フラビノイド (flavinoids)、BHT、又はBHA等の抗酸化剤が推奨される。しかしながら、 添加剤は、粒子サイズ、又は保存及び熱安定性等のエマルションの物理的特徴に 逆の影響を及ぼしてはならない。 本発明の水中油型エマルションを処方するのに用いられる技術は、小さい粒径 、均一なサイズ分布、リポソーム混入の欠如等、肝細胞選択性及び熱安定性に貢 献する全てを達成することにおいて重要である。 また、本発明のポリハロゲン化芳香族酸誘導化合物を含有する水中油型エマル ションを製造する方法も提供される。非極性コア脂質、極性脂質乳化剤、及び生 物学的に活性な、又は生物学的に不活性な薬剤等のその他の親油性成分を含む、 水中油型エマルションの親油性成分を、いっしょにブレンドして予備ブレンドし た脂質相を形成させる。水性成分を組み合わせて、予備ブレンドした脂質相に添 加する。予備ブレンドした脂質相及び水性成分をホモジナイズして粗水中油型エ マルションを形成させる。次いで、粗水中油型エマルションを超高エネルギー乳 化にかけて油相の平均粒径が50〜200nm であり、粒子の98%以上が 300nm未満で ある微細な水中油型エマルションを製造する。 本発明の好ましい態様においては、その後、微細水中油型エマルションを濾過 する。 本発明の水中油型エマルションを製造するための好ましい方法においては、脂 質成分を、最初に、ポリトロン(Polytron)ホモジナイザー(Kinematica GmbH,ル ツェルン(Lucerne),スイス)等の高速ミキサー又はブレンダー(Silverson Machin es 社)を用いて10,000rpm、55℃で運転しながら少なくとも5分間ブレンド又は ホモジナイズする。次に、水性成分を予備ブレンドした脂質成分に添加し、同じ 又は同様の条件下で高速混合することによって予備乳化して粗エマルションを形 成させる。最後の加工は、マイクロ流動化装置(MicroFluidizer)高圧ホモジナイ ザー(Model 110Y,Microfluidics社、ニュートン、マサチューセッツ州;米国特 許第4,533,254 号参照)等の超高エネルギー混合装置、又は同等の装置を用いて 、再循環モードで30〜60℃及び10,000〜30,000psi 、好ましくは約12,500〜18,2 00psi にて運転しながら最大約20分間行われる。加工終了後、エマルションを順 次0.45μm 〜0.22μm の滅菌フィルターに通して大きい粒子を除去し、製品を不 完全滅菌する。 高エネルギー混合の温度を例示しているが、生物学的活性薬剤と関連して選択 しなければならない。換言すれば、その温度は生物学的活性薬剤又は造影剤の転 移温度又は融点以上でなければならない。しかしながら、上限は、その温度が組 成物中の成分の分解(degradation又はdecomposition)を引き起こすか否かによっ て決定される。 超高圧ホモジナイザーの使用して、得られるエマルションがキロミクロンレム ナントに似るように、狭い範囲のサイズ分布でサイズの小さい粒子を確実に得る 。ホモジナイザー、超音波装置、微粉砕機、及び振盪システム等の、エマルショ ンを形成するために通常使用されているシステムは、液体成分に剪断力を与える ものであり;それに対して超高エネルギー混合装置はエマルション成分を加圧し 、それらを小さい孔に押し通して粒子サイズを低減させるものである。サイズ分 布は、Nicomp 370 ダイナミックレーザー光線散乱自動相関計(Dynamic Laser L ight Scattering Autocorrelator)(Nicom Particle Sizing Systems,サンタバー バラ(Santa Barbara),カリフォルニア州(CA))又は同様の装置を用いて測定し得 る。本発明の実施に適した脂質エマルションは、Nicomp数加重分析によって測定 した場合、約 300nm未満、好ましくは50〜200nm の範囲の平均粒径を有する。こ の粒子は狭い範囲のサイズ分布を有し、粒子の約98%が50〜300nm の範囲になく てはならない。粒径が1μm より大きい粒子は検出されてはいけない。 サイズ分布は、9日間という最小保存寿命の間、安定でなければならない。「 保存安定性」という用語は、エマルション粒子の平均粒径が、処方後90日目に15 %以上、又は保存寿命後に20%以上が変化してはならないということを意味する ものである。エマルションは室温で最大2年まで保存することができる。理想的 な条件下では、その製品は窒素下、4〜8℃で、好ましくは遮光されて保存され る。 好ましい態様においては、エマルションは、例えば加熱又は低温濾過によって 滅菌することができる。121℃の加圧蒸気に20分間曝すといった標準的又は断続 的オートクレーブ処理技術は、エマルションのサイズ分布に逆の影響を及ぼして はならない。本明細書中で用いられる場合、「熱安定性」という用語は、エマル ションが平均粒子サイズ分布における有意な変化なしに標準的な加熱滅菌(例え ば 121℃の蒸気への20分間の曝露)に耐える能力を有するということを意味する 。本発明の配合/処方方法の重要な特徴は、オートクレーブ処理後にアポEと会 合する能力を維持するというエマルションの能力である。したがって、本発明の マイクロエマルションを定義するために本明細書中で用いられる「熱安定性」と いう用語は、加熱滅菌後にアポEと会合する能力を含むものである。 本発明は、さらにポリハロゲン化芳香族化合物を診断及び/又は治療剤として 使用する方法を提供する。一つの態様においては、ポリハロゲン化芳香族酸エス テル又はアミドを含有する本発明の水中油型エマルションを哺乳類に投与し、そ の哺乳類をそのエマルションが標的部位に到達した後にX線又はコンピュータ連 動断層撮影イメージングにかける。別の使用方法においては、19F−MRI等の 他の診断様式に適した態様の本発明の化合物を含む適当な水中油型エマルション が、視覚化及び/又は検出のために投与され得る。例えは、肝臓の非プロトン磁 気共鳴イメージングは、従来技術においてはFluosol 及び/又はパーフルオロオ クチルブロミド等の乳化パーフルオロカーボン(これは、肝クッパー細胞のみな らず脾臓及び骨髄の細網内皮細胞によっても隔離される)を用いて行われている 。しかしながら、本発明のポリフッ素化芳香族酸誘導造影剤は、磁気共鳴造影剤 として有用なキロミクロン様マイクロエマルション中に取り込ませることもでき る。 さらに別の態様の使用方法においては、131I−含有芳香族酸誘導化合物等の 治療剤が、本発明の水中油型エマルション中で標的部位に送達されて、標的部位 にある疾病状態を治療する。例えば、131I−芳香族酸誘導化合物は、本発明の 肝細胞特異的態様の水中油型エマルションを用いて肝臓に位置する標的部位に送 達される。 本発明のエマルションの肝細胞選択的性質は、肝胆汁系のイメージングを可能 にする。したがって、このエマルションの使用は、肝リパーゼ及びリソソーム酸 (lysomal acid)リパーゼ活性を変える、糖尿病、癌、肝硬変、アルコール依存症 、初期及び転移性肝臓腫瘍、肝炎、胆石症、閉塞性黄痘、肝臓移植組織機能的評 価、線維性肝(fibrotic liver)、脂肪肝及びその他多くのあらゆる疾患の診断及 び/又は治療に特に都合がよい。 別の態様においては、芳香族酸誘導化合物の脂肪族アシル又はアルキル部分は 、ポリハロゲン化芳香族酸エステルが単に親油性であるというよりはむしろ油性 になるように、炭素を少なくとも10個含有し、好ましくはシス不飽和脂肪酸又は アルキル部分である。このような油性態様の化合物は、水中油型エマルション等 の脂質担体中に混合することなしにイメージング及び治療目的のために用いるこ とができ、投与される所与の容量のエマルション中の患者に投与される放射性同 位体が非常に濃縮されているという付加的な利益をもたらす。 以下の実施例は本発明を実施し得る方法を説明するものである。しかしながら 、これらの実施例は説明を目的とするものであり、本発明はその中の特定の材料 又は条件に限定されるものとみなされることはないということは理解される。 実施例1 以下、3-アミノ- α- エチル-2,4,6- トリヨードベンゼンプロピオンアミドを 「イオパンアミド」という。 1.N- メチル-N-(2-ヒドロキシエチル)-イオパンアミド(Ia)の調製 イオパン酸(9.9g、17mmol)及び1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(2.5g、18. 5mmol)を乾燥ピリジン(100ml)に溶かした溶液を約20mlの無水残留物が残るまで 減圧濃縮した。続いて、1,3-ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC;3.8g 、18.5mmol)を乾燥ジクロロメタン(50ml)に加えた溶液を添加した。4時間攪拌 した後、2-(メチルアミノ)-エタノール(3.8g、18.5mmol)をジクロロメタン(100 ml)に加えた溶液を添加して一晩攪拌を続けた。次いで、沈殿物を濾取し、濾過 液を残留物がピリジンフリーになるまで減圧濃縮した。次に、生成物をクロロホ ルムに溶かし、NaH2PO4水溶液で抽出した。有機層をMgSO4で乾燥して濃縮した。 残留物を最小量のクロロホルムに溶かして、攪拌しながらシクロヘキサンに滴下 した。半固体の沈殿物を回収し、再びクロロホルムに溶かし、最後に収率95%に なるまで溶媒を減圧濃縮することによって単離させた。この手順によって下記の パラメーターを有する化合物が得られた: 2.N-メチル-N-(2-ヒドロキシエチル)-イオパンアミド(Ib)の調製 Ia(8.0g、12.7mmol)、p-ジメチルアミノピリジン(100mg)及びオレイン酸(4.0 g、14.2mmol)をジクロロメタン(75ml)に溶かした無水溶液に、DCC(3.05g、1 4.8mmol)を添加した。20時間攪拌した後、混合物を濾過した。濾過液をNaCl 水溶液で繰り返し抽出し、続いてMgSO4で乾燥した。溶媒を除去し、残留物を溶 媒として酢酸エチル−ヘキサン(1:3 v/v)を用いるシリカゲルカラムのクロマト グラフィーにかけた。化合物Ibを、かすかに黄色のオイルとして88%の収率(10 g)で単離した。HPLC(Alltima C18、5μ、Alltech ;25%テトラヒドロフ ラン、5%水、0.1%トリフルオロ酢酸を加えたメタノール溶液)によってこの化 合物は純度99.4%であることがわかった。 3.N-メチル-N-[2-(メチルアミノ)-エチル]-イオパンアミド(IIa)の調製 イオパン酸(13.5g、23.6mmol)及び1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(3.63g、2 6.9mmol)を無水ピリジン(50ml)に溶かした溶液を減圧下でほぼ乾燥するまで濃縮 し、水分を除去した。1,3-ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC、6.3g、30 .5mmol)を無水ジクロロメタン(100ml)に溶かして、残留物を含むピリジンに加 えた。混合物を3時間攪拌した後、N,N'-ジメチルエチレンジアミン(6.2g、70. 3mmol)を添加し、次いで一晩攪拌した。1,3-ジシクロヘキシル尿素の沈殿物を濾 取し、ジクロロメタンで洗浄した。濾過液をいっしょにして減圧濃縮し、油状の 残留物を得た。TLC(SiO2、20%メタノール/クロロホルム)は本質的に1つの 吸収スポットの形成を示した。残留オイルを一晩減圧下(0.05mmHg)に置いた。そ のオイルを15%メタノールを加えたクロロホルム溶液を用いてシリカゲルカラム で精製し、ガラス状のオイルを収率74%で得た。 4.N-メチル-N-[2-(メチルアミノ)-エチル]-イオパンアミド(IIb)の調製 オレイン酸(5.32 g、18.0mmol)及び1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(2.8g 、20mmol)をピリジン(60ml)に溶かした溶液を容量が50%に減少するまで減圧濃 縮した。DCC(4.2g、20mmol)を乾燥ジクロロメタン(150ml)に溶かし、攪拌し ながら無水ピリジン混合物に添加した。1,3-ジシクロヘキシル尿素がすぐに沈殿 し始めた。2時間後、混合物を化合物IIa(11.0g、17.2mmol)をピリジン(50ml) に溶かした無水溶液に加えた。混合物を一晩攪拌し、次いで徹底的にNaH2PO4水 溶液で抽出した。有機層をMgSO4で乾燥し、濃縮乾固した。残留物をクロロホル ムを用いたシリカゲルのクロマトグラフィーにかけた。一晩減圧下(0.05mmHg)に 置いた後、かすかに黄色のオイルが収率77%(11.8g)で得られた。HPLC(Supe lcosil LC 18-DB,5μm ;75%アセトニトリル、20%テトラヒドロフラン、5 %水)によってその化合物は純度99%以上であることがわかった。 5.3-ヒドロキシプロピルイオパノエート(IIIa)の調製 1,3-ジシクロヘキシルカルボジイミド(1.0g、4.85mmol)を、イオパン酸(1.0 g、1.75mmol)、1,3-プロパンジオール(0.77g、10.1mmol)及びピリジン(1ml)を アセトニトリル(50ml)に溶かした無水溶液に添加した。混合物を一晩攪拌し、次 いで濾過して1,3-ジシクロヘキシル尿素を除去した。濾過液を濃縮し、残留物を 減圧下(0.02mmHg)に一晩おいて全ての1,3-プロパンジオールを除去した。粗反応 生成物をヘキサン中の酢酸エチルの直線グラジエント(20〜50%)を用いるシリ カゲルのクロマトグラフィーにかけた。化合物IIIaを溶出液から収率約60%で 単離した。 6.3-ヒドロキシプロピルイオパノエート(IIIb)の調製 IIIa(5.6g、8.9mmol)、オレイン酸(2.8g、9.9mmol)及びジメチルアミノピリ ジン(100mg)をジクロロメタン(165ml)に溶かした無水溶液に、DCC(2.18g、10 .6mmol)を添加した。20時間攪拌した後、混合物を濾過した。濾過液を水で洗浄 し、次いでMgSO4で乾燥し、濃縮した。残留物をエーテルに再度溶解し、濾過し てさらなにジシクロヘキシル尿素を除去した。エーテルを濃縮して油状の残留物 を得た。これを15%酢酸エチルを加えたヘキサン溶液を用いるシリカゲルのクロ マトグラフィーにかけた。溶出液から化合物IIIbをかすかに黄色のオイルとして 収率84%で単離した。HPLC(上記の第4節の条件と同じ)によってこの化合 物は純度99%以上であることがわかった。 水中油型エマルションの処方 水81.5g、グリセロール4.96g及び脂質 S75(Lipoid KG)2.485gを、高速ブレ ンダー(Silverson Machines 社、マサチューセッツ)で混合して水性部分を得た 。油性部分を別のビーカー中でN-メチル-N-(2-ヒドロキシエチル)-イオパンアミ ドオレエート(化合物Ib)6.044g、トリオレイン(Sigma)4.157g、コレステロー ル0.493g及びα-トコフェロール0.628gを50〜60℃にて混合することによって作 った。温かいオイル混合物を水性溶液に9,900RPMでブレンドしながら注射器を用 いて徐々に加えた。温度を40℃以下に保ちながら混合を30分間続けた。粒子サイ ズをNicomp C370 粒子サイズ測定器を用いて測定したところ、2.4 μm であった (容量−加重(vol.-weighted))。続いて、粗エマルションをマイクロ流動化装置( Microfluidics 110-Y、18,000psi 及び25℃に設定)を用いて15分間ホモジナイズ した。最終的なエマルションの平均粒子サイズは、126nm(容量−加重)であり 、粒子の99%が247nm よりも小さかった。 本発明についての上記の記載は、例証及び説明の目的のための具体例である。 種々の変更が本発明の精神及び範囲を逸脱することなくなされ得ることは理解さ れるであろう。したがって、下記の特許請求の範囲は、そのような変更の全てを 包含するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 237/46 C07C 237/46 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 ホン,デュン,ケー. アメリカ合衆国 92105 カリフォルニア 州,サンディエゴ,レッドウッド ストリ ート 5734

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式: (式中、Yは水素、エチル及びメチル置換基からなる群から選択され、mは0〜 6の整数であり; Rは -O-、-NH-、及び-NCH3-からなる群から選択され; Pは水素、並びに二重結合を最大3個まで有し、炭素を2〜約26個含有するア シル及び脂肪酸部分からなる群から選択され; Sは -O-、-NH-、又は-NCH3-からなる群から選択され; Qは二重結合を最大3個まで有し、炭素を約10〜26個含有する飽和又は不飽和 脂肪酸部分であり;そして nは2〜6の整数である。) で表される化学構造を有する化合物。 2.R及びSの少なくとも一つが -O-であり、Yがエチルである、請求項1に記 載の化合物。 3.Yがエチルであり、Pが水素である、請求項2に記載の化合物。 4.Rが-NCH3-である、請求項1又は3に記載の化合物。 5.Sが-NCH3-又は-NH-である、請求項1又は3に記載の化合物。 6.Qがシス不飽和脂肪酸である、請求項1に記載の化合物。 7.Qがオレイン酸である、請求項6に記載の化合物。 8.Qがリノール酸である、請求項6に記載の化合物。 9.Qがリノレン酸である、請求項6に記載の化合物。 10.R及びSの少なくとも一つが -O-である、請求項1に記載の化合物。 11.Yが水素である、請求項1に記載の化合物。 12.約 500〜1500の分子量を有する請求項1に記載の化合物。 13.ヨウ素置換基が131Iである、請求項2に記載の化合物。 14.化合物がN-メチル-N-[2-(メチルアミノ)-エチル]-イオパンアミドのオレア ミドである、請求項1に記載の化合物。 15.化合物がN-メチル-N-(2-ヒドロキシエチル)イオパンアミドのオレエートで ある、請求項1に記載の化合物。 16.化合物が3-ヒドロキシプロピルイオパノエートのオレエートである、請求項 1に記載の化合物。 17.式: (式中、Yは水素、エチル及びメチル置換基からなる群から選択され、mは0〜 6の整数であり; Pは水素、並びに二重結合を最大3個まで有し、炭素を2〜約26個含有するア シル及び脂肪酸部分からなる群から選択され;そして Rは二重結合を最大3個まで有し、炭素を約10〜26個含有する飽和又は不飽和 アルキル部分である。) で表される化学構造を有する化合物。 18.Yが水素である、請求項17に記載の化合物。 19.Yがエチルであり、Pが水素である、請求項17に記載の化合物。 20.Pがオレオイルである、請求項17に記載の化合物。 21.Rがシス不飽和アルキルである、請求項17に記載の化合物。 22.Rがオレイルである、請求項21に記載の化合物。 23.Yが水素であり、Pが水素である、請求項17に記載の化合物。 24.約 500〜1500の分子量を有する請求項17に記載の化合物。 25.式: (式中、Zは-CF3又は-CH2C(CF3)3であり、wは0〜10の整数であり; Rは -O-、-NH-、及び-NCH3-からなる群から選択され; Sは -O-、-NH-、又は-NCH3-からなる群から選択され; Qは二重結合を最大3個まで有し、炭素を約10〜26個含有する脂肪酸部分であ り;そして nは2〜6の整数である。) で表される化学構造を有する化合物。 26.R及びSの少なくとも一つが -O-である、請求項25に記載の化合物。 27.Zが-CH2C(CF3)3である、請求項25に記載の化合物。 28.式: (式中、Zは-CF3又は-CH2C(CF3)3のいずれかであり、wは0〜10の整数であり ;そして Rは二重結合を最大3個まで有し、炭素を約10〜26個含有する飽和又は不飽和 アルキル部分である。) で表される化学構造を有する化合物。 29.Zが-CH2C(CF3)3であり、Rが炭素を18個含有する、請求項28に記載の化合 物。 30.Zが-CH2C(CF3)3である、請求項28に記載の化合物。 31.式: (式中、Yは水素、エチル及びメチル置換基からなる群から選択され、mは0〜 6の整数であり. Rは -O-、-NH-、及び-NCH3-からなる群から選択され; Pは水素、並びに二重結合を最大3個まで有し、炭素を2〜約26個含有するア シル及び脂肪酸部分であり; Sは -O-、-NH-、又は-NCH3-からなる群から選択され; Qは二重結合を最大3個まで有し、炭素を約10〜26個含有する飽和又は不飽和 脂肪酸部分であり;そして nは2〜6の整数である。) で表される化学構造を有する化合物。 32.極性脂質の単分子層によって囲まれた親油性コアを有する水中油型エマルシ ョンであって、 前記エマルションは油相の平均粒径が50〜200nm で、その粒子の98%以上が 3 00nm未満であり、 前記単分子層は乳化剤及びアポタンパク質Eとの会合を促進するのに十分な量 のコレステロールを含有し、そして、 前記親油性コアは請求項1、17又は31に記載の化合物の少なくとも一つ及び薬 学的に許容できる親油性又は両親媒性薬剤を含有するものである、前記水中油型 エマルション。 33.親油性薬剤がトリオレインである、請求項32に記載の水中油型エマルション 。 34.両親媒性薬剤がレシチンである、請求項32に記載の水中油型エマルション。 35.アポタンパク質Eとの会合を促進するのに十分なコレステロールの量がエマ ルションの最大約5%(w/v)までである、請求項32に記載の水中油型エマルショ ン。 36.請求項1に記載の化合物がN-メチル-N-(2-ヒドロキシエチル)-イオパンアミ ドのオレエートである、請求項32に記載の水中油型エマルション。 37.極性脂質の単分子層によって囲まれた親油性コアを有する水中油型エマルシ ョンであって、 前記エマルションは油相の平均粒径が50〜200nm で、その粒子の98%以上が 3 00nm未満であり、 前記単分子層は乳化剤及びアポタンパク質Eとの会合を促進するのに十分な量 のコレステロールを含有し、そして、 前記親油性コアは請求項1、17又は31に記載の化合物の少なくとも一つ及び薬 学的に許容できる親油性又は両親媒性薬剤を含有するものである、前記水中油型 エマルション。 38.親油性薬剤がトリオレインである、請求項37に記載の水中油型エマルション 。 39.両親媒性薬剤がレシチンである、請求項37に記載の水中油型エマルション。 40.アポタンパク質Eとの会合を促進するのに十分なコレステロールの量がエマ ルションの最大約5%(w/v)までである、請求項37に記載の水中油型エマルショ ン。 41.請求項1に記載の化合物がN-メチル-N-[2-(メチルアミノ)-エチル]-イオパ ンアミドのオレアミドである、請求項37に記載の水中油型エマルション。
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