JPH11508542A - ヘアケア剤を少なくとも1種含有する染毛剤 - Google Patents
ヘアケア剤を少なくとも1種含有する染毛剤Info
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- JPH11508542A JPH11508542A JP9504123A JP50412397A JPH11508542A JP H11508542 A JPH11508542 A JP H11508542A JP 9504123 A JP9504123 A JP 9504123A JP 50412397 A JP50412397 A JP 50412397A JP H11508542 A JPH11508542 A JP H11508542A
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、通常の化粧品成分および少なくとも1種のヘアケア剤を含有する、人毛用染毛剤の形態の毛髪処理製剤に関する。本発明の目的は、通常の化粧品成分および少なくとも1種のヘアケア剤を含有し、染毛中にも毛髪の状態を改善し得る染毛剤を開発することである。使用するヘアケア剤は、毛髪に浸透し、pH2〜12で安定なものでなくてはならない。これにより、毛髪(特に傷んだ部分)の顕著な構造安定化が確実となる。これは、請求項1〜32に記載の、式(I)で示される化合物をヘアケア剤として含有する染毛剤によって達成される。本発明の染毛剤によりもたらされる、顕著な構造安定化は、とりわけ、処理した人毛の熱分析試験によって示されている(ケラチンの融点が、構造安定性の指標となる)。図中、曲線Aは未処理毛髪の融解性を示し、ヘアケア剤不含有染毛剤で染めた毛髪の融解性(曲線C)、および本発明によるヘアケア剤含有染毛剤で染めた毛髪の融解性(曲線B)と比較する。
Description
【発明の詳細な説明】
ヘアケア剤を少なくとも1種含有する染毛剤
本発明は、直接染料および/または酸化染料前駆物質をベースとし、通常の化
粧品成分および少なくとも1種のヘアケア剤を含有する人毛用染毛剤の形態の、
毛髪処理製剤に関する。
本発明の毛髪処理製剤は、例えば次のような文献に記載されているような、元
の毛髪の色を変化することのできるいずれの製剤をも包含する:“Kosmetik”,
Wilfried Umbach,Georg Thieme Verlag,シュトゥットガルト/ニュー
ヨーク,1988,第284〜291頁および該文献中、“4.5 Mittel zur
and Technology”,Edward Sagarin(編),Interscience Publishers,
Inc.,ニューヨークおよびロンドン,1957,第479〜530頁;Karlh
einz Schrader“Grundlagen und Rezepturen der Kosmetika”,
デルベルク,1989,第782〜815頁;“Hair Coloring”,Rev.P
rog.Coloration,Vol.15,52以降(1985);J.F.Corbett“The
Chemistry of Synthetic Dyes”,Vol.5,Venkataraman(編),Aca
demic Press,ニューヨークおよびロンドン,1971。
直接染料は、通例、染毛製剤の形態の毛髪処理製剤用に、単独で、または混合
物として使用されており、上記文献にも詳細に記載されている。
染毛に特に重要なのは、いわゆる酸化染毛剤であって、これは、第一中間体(
Entwicklerkomponenten)(例えばp−フェニレンジアミン、p−アミノフェノール
またはp−ジアミノピリジン)と、第二中間体(Kupplungskomponenten)(例えばフ
ェノール、レゾルシノール、m−アミノフェノール、m−フェニレンジアミン、ナ
フトールまたはピラゾロン)との酸化カップリングによって生成する。実際の限
られた条件(低い染毛温度、短い染毛時間)で、酸化染毛剤は耐久性の非常に良好
な高純度の色を生じる。酸化染料はまた、毛皮の染色においても重要である。良
好な酸化染毛剤に求められる性能条件は、とりわけ次のようなものである:第
一中間体と第二中間体との酸化カップリング反応によって、所望の色を充分な純
度で生成すること;生成した染料が、毛髪または毛皮に容易に均一に吸収され、
安定であり、特に洗浄、光、汗および熱に対し耐久性であること;とりわけ、毛
髪が通例損傷される条件下に、元の色調を変化する傾向を示さないこと;更に、
毒物学的および皮膚科学的に安全であること。
毛髪を酸化染色するためには、酸化染料前駆物質は毛髪に浸透できなければな
らない。これを確実に行うために、アルカリ(好ましくはアンモニア)が、染毛剤
に加えられる。染毛中に、酸化剤が(染料前駆物質をカップリングさせる半面)毛
髪のメラニンを分解することと、アルカリ(とりわけアンモニア)の作用との両方
によって、毛髪が損傷されることは免れない。そこで、酸化染毛後の別の処理工
程において、毛髪損傷を軽減する試みがなされている。これは例えば、ヘアケア
剤含有シャンプー、リンスまたはコンディショナーで毛髪を処理することによっ
て行われる。
DE4408506には、リン脂質EFA[トリ−(3−N,N−ジメチル−N
−リノレンアミドプロピル−2−ヒドロキシアンモニウムプロピル)−リン酸エ
ステルトリクロリド]をヘアケア剤として含有する染毛剤が記載されている。該
ヘアケア剤は、既知の染毛剤で処理した毛髪と比較して、染毛したケラチン繊維
の湿潤櫛通りを改善する。染毛中に正の効果が得られるが、それは外側キューテ
ィクル部に限られる。毛髪の内部構造は改善されない。
すなわち、本発明の課題は、直接染料および/または酸化染料前駆物質をベー
スとし、ヘアケア剤を含有する人毛用染毛剤の形態の毛髪処理製剤であって、実
際の染毛中に毛髪の状態に影響を与えないか、またはむしろ毛髪構造を内部から
改善することのできる製剤を提供することであった。
本発明の課題は、請求項1〜32に記載の染毛製剤によって解決された。本発
明に従って使用する式(I)で示されるヘアケア剤は、染色する毛髪に浸透するこ
と、およびpH2〜12の範囲で安定であることが意図される。そのようなヘア
ケア剤は、櫛通りおよび感触を改善することに加えて、とりわけ、毛髪(特に傷
んだ毛髪)の構造を顕著に永続的に安定化することが意図される。
本発明の利点は、本発明の染毛剤で処理した毛髪を、通常行われる前記のよう
な染毛後の処理に付す必要がない、ということである。
本発明の染毛剤が、実際の染毛中に毛髪の構造を顕著に改善するというのは、
驚くべきことである。
本発明の毛髪処理製剤は、水性、粉末状、乳化または分散染毛剤の形態で存在
し得る。その例は、溶液、クリーム、エマルジョン、ゲル、泡エーロゾルまたは
ペースト状製剤を包含する。
本発明の染毛剤は、式(I)で示される少なくとも1種の化合物を0.01〜1
0重量%含有することに加えて、更に、トリプトファンまたは他のアミノ酸(グ
リシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、ノルロイシン、フェニル
アラニン、アルギニン、ヒスチジン、プロリン、ヒドロキシプロリン、シスチン
、システイン、メチオニン、アスパラギン酸、グルタミン酸およびシステイン酸
から成る群から選択する)および/またはそれらの混合物を、0.01〜5重量
%の量で含有し得る。
一態様においては、式(I)で示される化合物と同重量までの量で、トリプトフ
ァンが更に存在し得る。
本発明の式(I)で示されるヘアケア剤の好ましい例を、表Iに示す。
本発明の染毛剤は、式(I)で示される少なくとも1種のヘアケア剤に加えて、
更に1種またはそれ以上のヘアケア剤、例えばパンテノール、トコフェロール、
小麦タンパク質、レシチン、ケラチンおよび絹加水分解物、リン脂質、セラミド
、プソイドセラミド、フィトステロールをも含有し得る。このような更なるヘア
ケア剤は、染毛剤中に0.01〜10重量%の量で存在し得る。
9th Edition,Vol.5,第3650〜3657頁および第5029〜503
0頁のFig.6に記載されている。トコフェロールの使用および作用は就中、
39頁に記載されている。フィトステロールの構造および性質は例えば、
記載されている。レシチンおよびその性質は、例えば、S.A.Riethmayer,
Edition,Vol.1,第623頁に、引用文献と共に記載されている。
染毛製剤用の直接染毛料の例は、4−ヒドロキシプロピルアミノ−3−ニトロ
フェノール、HC Red No.3、4−アミノ−3−ニトロフェノール、2−
アミノ−6−クロロ−4−ニトロフェノール、HC Blue No.2、HC B
lue No.12、HC Yellow No.2およびHC Yellow No.12であ
る。これらは単独で存在してもよく、また、同じ目的のために当業者に知られた
他の直接染毛料との混合物として存在してもよい。
適当な第一中間体(酸化染料前駆物質)の例は、パラ位に更なる官能基を有する
第一級芳香族または複素環アミン、例えば、p−フェニレンジアミン、p−トルイ
レンジアミン、p−アミノフェノール、4−アミノ−m−クレゾール、2−ヒドロ
キシエチル−1,4−ジアミノベンゼン、2,4,5,6−テトラアミノピリミジン
、4,4'−ジアミノフェニルアミンおよびそれらの誘導体、1個またはそれ以上
の更なる官能基[例えば、OH基、NH2基、NHR基、NRR基(Rは、場合に
より置換基を有する、C1-4アルキル基)]を有する上記種類の他の化合物である
。
当業者既知の他の第一中間体を、単独で、または混合物として使用し得る。
第二中間体(酸化染料前駆物質)としては、例えば、α−ナフトール、レゾルシ
ノール、4−クロロレゾルシノール、2−メチルレゾルシノール、m−アミノフ
ェノール、o−アミノフェノール、m−フェンレンジアミン、1,5−および2,7
−ジヒドロキシナフタレン、4−アミノ−2−ヒドロキシトルエン、2,4−ジ
アミノフェノキシエタノール、3−アミノ−2,4−ジクロロフェノール、2−
アミノ−4−ヒドロキシエチルアミノアニソール、2−アミノ−3−ヒドロキシ
ピリジン、2,6−ジアミノピリジン並びにそれらの誘導体を使用し得る。当業
者既知の他の第二中間体を、単独で、または混合物として使用してもよい。
更に、酸化染料をベースとする本発明の染毛剤は、場合により、通常の直接染
毛料、例えば4−ヒドロキシプロピルアミノ−3−ニトロフェノール、HC R
ed No.3、4−アミノ−3−ニトロフェノール、2−アミノ−6−クロロ−
4−ニトロフェノール、HC Blue No.2、HC Yellow No.2、HC
Blue No.12、HC Yellow No.12、HC Red No.13、H
C Red No.3、HC Yellow No.6、HC Red No.10および/
または当業者既知の他の直接染料をも、単独で、または混合物として含有し得る
(ある色調の達成に必要な場合)。直接染毛料は、次のようなものをも包含する
:合成染料または抽出天然染料、例えばインディゴ([2,2'−ビインドリン]−
3,3'−ジオン)、マクルリン(2,3',4,4',6−ペンタヒドロキシベンゾフェ
ノン)、ブラシリン(C.I.Nataral Red 24)、ヘマトキシリン、アリザ
リン(1,2−ジヒドロキシアントラキノン)、ジュグロン(5−ヒドロキシ−1,
4−ナフトキノン)、クルクミン(2,3,4,6−テトラヒドロ−5H−ベンゾシ
クロ−6,8−ヘプタジエン−5−オン)、カルミン酸(C.I.Natural Red
4)またはそれらの化学修飾誘導体。
本発明の好ましい態様と、それによって得られる色とを、表IIに示す。ここで
、化粧品担体全体に対して、酸化染料前駆物質の好ましい組み合わせ、および場
合により直接染料が0.1〜25重量%の量で存在し、ヘアケア剤としてのセリ
ンが0.5〜2.5重量%の量で存在する。表II中の数値は、酸化染料前駆物質
ま
たは直接染料の量範囲を重量%で示すものである。染料は、下記記号で表わす:
第一中間体 A−1 p-トルイレンジアミン
A−2 4−アミノ−m−クレゾール
第二中間体 B−1 レゾルシノール
B−2 α−ナフトール
B−3 2−メチルレゾルシノール
B−4 m−アミノフェノール
B−5 4−クロロレゾルシノール
B−6 4−アミノ−2−ヒドロキシトルエン
B−7 2−アミノ−4−ヒドロキシエチルアミノアニソール
B−8 2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン
直接染料 C−1 4−ヒドロキシプロピルアミノ−2−ニトロ
フェノール
C−2 HC Red No.3
C−3 4−アミノ−3−ニトロフェノール
C−4 2−アミノ−6−クロロ−4−ニトロフェノール
本発明の染毛料組成物は、染料成分と、そのような化粧品製剤中に通例用いら
れる添加剤との混合物である。
溶液、クリーム、エマルジョン、ゲルまたは泡エーロゾル中の通常の添加剤の
例は、溶媒、例えば水、低級脂肪族アルコール(例えばエタノール、プロパノー
ルおよびイソプロパノール)、グリコール、グリセロールおよびグリコールエー
テル(例えばプロピレングリコール)、他の湿潤剤または乳化剤(アニオン性、カ
チオン性、両性またはノニオン性界面活性剤の群から選択する)、例えば脂肪ア
ルコールスルフェート、アルキルスルホネート、アルキルベンゼンスルホネート
、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキルベタイン、エトキシル化脂肪ア
ルコール、エトキシル化ノニルフェノール、脂肪酸アルカノールアミド、エトキ
シル化脂肪酸エステル、並びに増粘剤、例えば高級脂肪アルコール、デンプン、
セルロース誘導体、ワセリン、パラフィン油および脂肪酸である。
上記成分は、上記目的に通例用いられる量で使用する。例えば、湿潤剤および
乳化剤が約0.5〜30重量%の濃度で、増粘剤が約0.1〜25重量%の量で
、製剤中に存在し得る。
本発明の染毛剤は、その組成に応じて、弱酸性、中性またはアルカリ性反応を
示し得る。とりわけ、製剤のpHは6〜12であり、アンモニア、有機アミン(例
えばモノエタノールアミンおよびトリエタノールアミン)または無機塩基(例えば
水酸化ナトリウムおよびカリウム)で調節し得る。好ましい本発明の染毛剤は、
酸化剤水溶液添加前にはpH7〜8であり、即用染毛ゲルを調製するために酸化
剤水溶液と1:1(w/w)の比で混合した後にはpH6.5〜7.2である。
酸化染毛を行うためには、少なくとも1種の既知の第一中間体/少なくとも1
種の第二中間体組み合わせ、本発明のヘアケア剤(すなわち式(I)で示される化
合物0.01〜10重量%)、および場合により1種またはそれ以上の他のヘア
ケア剤、並びに場合により直接染料を含有する本発明の染毛剤を、使用直前に酸
化剤と混合し、得られた混合物を毛髪に適用する。そのような染毛剤の発色に適
当な酸化剤は、主として過酸化水素(例えば6%水溶液)、およびその尿素、メラ
ミンまたはホウ酸ナトリウム付加物、並びにそのような過酸化水素付加化合物と
パーオキソ二硫酸カリウムとの混合物である。しかし、基本的に、空気中の酸素
で酸化発色することもできる。適用温度は15〜40℃である。約30分間の接
触時間後、染毛剤を染色した毛髪から濯ぎ落とす。次いで、シャンプーで洗髪を
行い得る。
本発明の染毛剤中に存在する式(I)(請求項1に記載)で示されるヘアケア剤に
よって、櫛通り、感触、艶および均染性が改善されることに加えて、顕著な永続
的な構造安定化という好ましい効果がもたらされるということは驚くべきである
。
本発明の染毛剤で染色した人毛の好ましい性質を下記試験によって評価した:
1.HP−DSC(高圧示差走査熱量測定)
結晶性α−ヘリックスと非晶質マトリックスとを有する繊維ケラチンである人
毛をも包含する二相系を分析するには、熱分析が特に適当である。一方では、非
晶質マトリックスのガラス転移および老化を調べることができ、他方では、結晶
性ヘリックス相の融解性が重要な情報を提供する。熱分析の研究については、1
899年に初めて文献に記載された(W.C.Roberts−Austen,Proc.Inst
.Mech.Eng.London 1899,第35頁以下)。タンパク質繊維に対する
示差熱分析(DTA)は、1950年代後期に初めて行われた(F.Schwenker,
J.H.Dusenbury,Text.Res.J.1963,30,第800頁以下;W
.D.Felix,M.A.McDowall,H.Eyring,前掲書、1963,33,
第465頁以下)。その後、種々の熱分析測定法、例えばDTA、HP−DTA(
高圧DTA)、およびDSC(示差走査熱量測定)が、ケラチン繊維に適用された(
G.
Cirtel,Paris 1965,4,第487頁以下;G.Ebert,J.Wendorff,
16/217,第277頁以下;M.Spei,R.Holzem,Colloid and Po
lymer Sci.1987,265,第965頁以下;M.Spei,R.Holzem,
Mell.Text,1987,68,第923頁以下;A.R.Haly,J.W.Sn
aith,Text.Res.J.1967,37,第898頁以下;J.S.Crighton
,E.R.Hole,Proc.7th Int.Wool Text.Res.Conf.
1985,Vol.1,第283頁;J.S.Crighton,W.M.Findon,Pro
c.6th Int.Wool Text.Res.Conf.,Pretoria 1980,Vol.
V,第235頁以下)。これは例えば、超収縮現象、ヘリックスのα−β相転移
、および変性過程を調べるためであった。最近では、HP−DSCが、特にAac
henのDeutsches Wollforschangsinstitutによって、ケラチン繊維の研究に用
いられている(F.J.Wortmann,H.Deutz,J.Appl.Polym.Sci.1
993,48,第137頁以下)。その理由は、従来のDSCにおいて生じるよ
うな熱分解作用の問題、またはDTAにおいて生じるようなデータ取得および解
析に伴う問題がないからである。ケラチン(水を含有する)に対するDSC測定は
、市販の耐圧測定カプセル内で行う。その密閉スチール容器内で100℃を越え
る温度に加熱すると、ケラチン/水系内に高い水蒸気圧(そこから、HP−DS
C分析が誘導される)が生じる。人毛のHP−DSCサーモグラムと通常のDS
Cサーモグラムとの主な相異点は、転移点および転移エントロピーを表す吸熱ピ
ークが、約90℃低い温度にシフトしているということである。これは、毛髪繊
維に浸透した水が水素架橋結合および塩結合を弱め、および分解することによっ
てタンパク質安定性を低下し、それによりケラチンの「ゼラチン化温度」を低下す
るという事実によって起こる。超収縮剤(例えば水)によって分解されるのが水素
架橋および塩架橋だけであれば、熱効果は可逆的である(超収縮)。しかし、共有
結合(例えばジスルフィド架橋)も分解されると、不可逆的となる。このことは、
耐圧カプセル内で人毛繊維を水と共に150℃を越える温度に加熱すると起こる
。このような不可逆的転移(タンパク質中のα−ヘリックス部分が無秩序に転移
すると解される)の結果としての吸熱ピークの位置が転移点または融点を示すも
のとなり、ピークの占める面積が転移または融解のエントロピーを示す。
すなわち、動的示差熱量分析(DSC)によって、繊維ケラチン(とりわけ、人
毛)の構造および化学的状態および変化を調べることが可能である。人毛の場合
、熱量分析的検出結果を、精密に決定した実験条件の下にサーモグラムの形で記
録することができる。ピークの位置、形および面積が、例えば毛髪の化粧品処理
などによって生じる内部および/または外部パラメータの変化による秩序/無秩
序
転移に関する指標となり得る。換言すれば、人毛繊維の強度または損傷に関する
情報を、人毛のサーモグラムに記録された吸熱ピークの位置(転移点)および面積
(転移エントロピー)から導くことができる。
ケラチンのα−ヘリックスの変性に対するシスチン含量の影響が研究されてい
るが、それによると例えば、ケラチンの融点(転移点)は、シスチン含量に直線的
に比例して高まる。マトリックス中のジスルフィド架橋数が多く、比較的高度に
架橋することにより、マトリックス部分の安定性が高いと、マトリックス中のヘ
リックスの転移が起こりにくく、その結果、融点が高くなる。一方、パーマネン
トまたは漂白もしくは染毛によって処理した毛髪は通例、融点が低く、とりわけ
融解エントロピーが小さい(H.Deutz,Doktorarbeit,RWTH Aachen
1993)。
本発明の染毛剤中に存在するヘアケア剤(例えばセリン)は、毛髪に浸透し、そ
の極性の故にマトリックス中に更なる水素架橋および塩結合を形成し、その結果
、変形に対する安定性を高め、通例、毛髪の構造を安定化する。このことは、本
発明の染毛剤で処理した人毛の熱分析試験において、人毛繊維の転移点または融
点がより高い温度にシフトすることから明らかである。
2.更に、本発明の染毛剤によりもたらされる構造安定化は、そのように染色
した人毛を当業者既知の応力/歪測定に付すことによっても示される。
3.更に、本発明の染毛剤によりもたらされる構造安定化は、いわゆる疲労試
験によっても示される。この試験においては、試験人毛を21℃/相対湿度65
%で調整後、1本ずつ上端をプラットフォームに留め、下端に重り(30〜40
g)を、重りがちょうど床面につくように取り付ける。プラットフォームは垂直
に上下に動かせるので、毛髪繊維の荷重と荷重除去とを交互に行うことができる
。通例、1サイクル/秒の頻度で100000サイクルを行い、耐久率を測定す
る。繊維と他の繊維との安定性比較を、この耐久率によって行う。
以下の実施例は本発明を説明するものである。
実施例1
クリーム状の酸化染毛剤
p−トルイレンジアミン 1.85g
m−アミノフェノール 0.25g
レゾルシノール 0.65g
2−アミノ−4−(2−ヒドロキシエチル)−
アミノアニソール 0.05g
ラウリルアルコールジグリコールエーテル
スルフェート・ナトリウム塩(28%溶液) 5.00g
セチルアルコール 10.00g
ミリスチルアルコール 6.00g
オレイン酸 1.00g
アンモニア(25%) 8.00g
亜ジチオン酸ナトリウム 0.40g
L−セリン 2.00g
水 100.00gとする
染毛剤としての上記クリーム(50g)を、使用直前に過酸化水素溶液(6重
量%)(50g)と混合する。混合物を、50%灰色の天然毛髪上に室温で30
分間放置して作用させる。次いで、染毛剤を濯ぎ落とし、毛髪をシャンプーで洗
い、乾燥する。均一な鮮やかな中程度の褐色が得られている。
実施例1の染毛剤中に存在する本発明のヘアケア剤が、染毛処理中にも、毛髪
に対して永続的な構造安定化効果を顕著にもたらすという事実は、下記試験によ
り明らかである:
損傷した人毛房AおよびBを、次のように処理した:
A: 実施例1の染毛クリームと過酸化水素溶液(6重量%)との1:1混合
物で、室温で30分間染色し、濯ぎ、乾燥する。
B: 実施例1の染毛クリームと過酸化水素溶液(6重量%)との1:1混合
物で、室温で30分間染色し[ただし、請求項1〜28記載のヘアケア剤(本実
施例ではL−セリン)は加えない]、濯ぎ、乾燥する。
上記のように染色した毛房AおよびBを熱分析した。毛房Aは、Bよりも融点
が顕著に高かった。
実施例2
染毛製剤
HC Red No.3 0.75g
HC Yellow No.2 0.20g
4−(3−ヒドロキシプロピルアミノ)−3−
ニトロフェノール 0.20g
ヒドロキシエチルセルロース 0.90g
モノエタノールアミンラウリルスルフェート 5.00g
セチルアルコール 1.00g
D/L−セリン 1.00g
L−チロシン 1.00g
エチルジグリコール 5.00g
水 100.00gとする
濃いブロンドの天然毛髪を、実施例2の溶液で35℃で30分間処理し、水で
濯ぎ、乾燥する。毛髪は、純度の高い明るい赤色となる。
実施例2の染毛剤中に存在する本発明のヘアケア剤が、染毛処理中にも、毛髪
に対して永続的な構造安定化効果を顕著にもたらすという事実は、下記試験によ
り明らかである:
損傷した濃ブロンド人毛房AおよびBを、次のように処理した:
A: 実施例2の溶液で35℃で30分間染色し、濯ぎ、乾燥する。
B: 実施例2の溶液で35℃で30分間染色し[ただし、請求項1〜28記
載のヘアケア剤(本実施例ではD/L−セリンおよびL−チロシン)は加えない
]、濯ぎ、乾燥する。
上記のように染色した毛房AおよびBを熱分析し、応力/歪測定に付した。
熱分析によると、毛房Aは、Bよりも融点が顕著に高かった。応力/歪測定に
よると、毛房AはBよりも強度が顕著に改善されていた。
実施例3
クリーム状の酸化染毛剤
p−フェニレンジアミン 0.75g
レゾルシノール 0.28g
o−アミノフェノール 0.01g
m−アミノフェノール 0.07g
2,6−ジアミノピリジン 0.02g
p−アミノ−o−クレゾール 0.01g
m−フェニレンジアミン 0.01g
1,2−プロピレングリコール 10.00g
ポリエチレングリコールココスアミン 7.00g
イソプロパノール 10.00g
Cocamide DEA 20.00g
オレイン酸 8.00g
亜硫酸ナトリウム 0.20g
EDTA 0.20g
アンモニア(25%) 6.00g
D/L−セリン 1.00g
L−リジン 1.00g
水 100.00gとする
上記クリーム(50g)を、使用直前に過酸化水素溶液(6重量%)(50g
)と混合する。混合物を、50%灰色の毛髪に室温で30分間適用する。次いで
、染毛剤を濯ぎ落とし、毛髪をシャンプーで洗い、乾燥する。均一な明るい灰褐
色が得られている。
実施例3の染毛剤中に存在する本発明のヘアケア剤が、染毛処理中にも、毛髪
に対して永続的な構造安定化効果を顕著にもたらすという事実は、下記試験によ
り明らかである:
損傷した人毛房AおよびBを、次のように処理した:
A: 実施例3の染毛クリームと過酸化水素溶液(6重量%)との1:1混合
物で、室温で30分間染色し、濯ぎ、乾燥する。
B: 実施例1の染毛クリームと過酸化水素溶液(6重量%)との1:1混合
物で、室温で30分間染色し[ただし、請求項1〜28記載のヘアケア剤(本実
施例ではD/L−セリンおよびL−リジン)は加えない]、濯ぎ、乾燥する。
上記のように染色した毛房AおよびBを熱分析し、応力/歪測定に付した。
熱分析によると、毛房Aは、Bよりも融点が顕著に高かった。応力/歪測定に
よると、毛房AはBよりも強度が顕著に改善されていた。
実施例4
ゲル状の酸化染毛剤
p−トルイレンジアミン 0.20g
4−アミノ−m−クレゾール 1.00g
レゾルシノール 0.09g
4−アミノ−2−ヒドロキシトルエン 1.00g
2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン 0.10g
2−アミノ−6−クロロ−4−ニトロフェノール 0.05g
ポリアクリル酸・アンモニウム塩(10%) 15.00g
セトステアリルアルコール 8.00g
セトステアリルスルフェート・ナトリウム塩 1.00g
PEG40ヒマシ油 1.00g
二ナトリウム・ラウレス(laureth)−5−スルホスクシネート
(ラノリンスルホスクシネート) 4.00g
亜硫酸ナトリウム 0.20g
モノエタノールアミン 0.30g
L−リジン 2.00g
水 100.00gとする
上記ゲル(50g)を、使用直前に過酸化水素溶液(3重量%)(50g)と
混合する。混合物を、中程度のブロンドの天然毛髪に均一に適用した。室温で3
0分間の接触時間後、染毛ゲルを濯ぎ落とし、毛髪をシャンプーで洗い、乾燥す
る。均一なヘーゼルナッツ褐色が得られている。
実施例4の染毛剤中に存在する本発明のヘアケア剤が、染毛処理中にも、毛髪
に対して永続的な構造安定化効果を顕著にもたらすという事実は、下記試験によ
り明らかである:
損傷した人毛房AおよびBを、次のように処理した:
A: 実施例4の染毛ゲルと過酸化水素溶液(3重量%)との1:1混合物で
、室温で30分間染色し、濯ぎ、乾燥する。
B: 実施例4の染毛ゲルと過酸化水素溶液(3重量%)との1:1混合物で
、室温で30分間染色し[ただし、請求項1〜28記載のヘアケア剤(本実施例
ではL−リジン)は加えない]、濯ぎ、乾燥する。
上記のように染色した毛房AおよびBを熱分析した。毛房Aは、Bよりも融点
が顕著に高かった。
実施例5
クリーム状の酸化染毛剤
p−トルイレンジアミン 0.50g
レゾルシノール 0.15g
2−メチルレゾルシノール 0.06g
m−アミノフェノール 0.50g
ポリアクリル酸・アンモニウム塩(1%) 17.00g
コカミドプロピルベタイン 18.00g
EDTA 0.30g
セチルアルコール 2.00g
脂肪アルコールポリグリコールエーテル 7.00g
ミリスチルアルコール 1.50g
KOH(50%) 0.50g
亜ジチオン酸ナトリウム 0.30g
D/L−セリン 0.50g
L−スレオニン 0.50g
水 100.00gとする
上記ゲル(35g)を、使用直前に過酸化水素溶液(1.5重量%)(70g
)と混合し、混合物を適用後、毛髪上に室温で30分間放置した。次いで、染毛
ゲルを濯ぎ落とし、毛髪をシャンプーで洗い、乾燥する。中程度のブロンドが得
られている。
実施例5の染毛剤中に存在する本発明のヘアケア剤が、染毛処理中にも、毛髪
に対して永続的な構造安定化効果を顕著にもたらすという事実は、下記試験によ
り明らかである:
損傷した人毛房AおよびBを、次のように処理した:
A: 実施例5の染毛ゲルと過酸化水素溶液(1.5重量%)との1:2混合
物で、室温で30分間染色し、濯ぎ、乾燥する。
B: 実施例5の染毛ゲルと過酸化水素溶液(1.5重量%)との1:2混合
物で、室温で30分間染色し[ただし、請求項1〜28記載のヘアケア剤(本実
施例ではD/L−セリンおよびL−スレオニン)は加えない]、濯ぎ、乾燥する
。
上記のように染色した毛房AおよびBを熱分析し、応力/歪測定に付した。
熱分析によると、毛房Aは、Bよりも融点が顕著に高かった。応力/歪測定に
よると、毛房AはBよりも強度が顕著に改善されていた。
実施例6
ゲル状の酸化染毛剤
p−トルイレンジアミン 0.85g
レゾルシノール 0.30g
2−メチルレゾルシノール 0.08g
m−アミノフェノール 0.07g
ポリアクリル酸・アンモニウム塩(10%) 15.00g
セトステアリルアルコール 8.00g
セトステアリルスルフェート・ナトリウム塩 1.00g
PEG40ヒマシ油 1.00g
二ナトリウム・ラウレス−5−スルホスクシネート
(ラノリンスルホスクシネート) 4.00g
亜硫酸ナトリウム 0.20g
モノエタノールアミン 0.30g
D/L−セリン 2.00g
水 100.00gとする
上記ゲル(50g)を、使用直前に過酸化水素溶液(1.5重量%)(50g
)と混合し、得られた混合物を、50%灰色の天然毛髪に均一に適用する。室温
で30分間の接触時間後、染毛ゲルを濯ぎ落とし、毛髪をシャンプーで洗い、乾
燥する。均一な濃いブロンドが得られている。
実施例6の染毛剤中に存在する本発明のヘアケア剤が、染毛処理中にも、毛髪
に対して永続的な構造安定化効果を顕著にもたらすという事実は、下記試験によ
り明らかである:
軽度に損傷した人毛房AおよびBを、次のように処理した:
A: 実施例6の染毛ゲルと過酸化水素溶液(1.5重量%)との1:1混合
物で、室温で30分間染色し、濯ぎ、乾燥する。
B: 実施例6の染毛ゲルと過酸化水素溶液(1.5重量%)との1:1混合
物で、室温で30分間染色し[ただし、請求項1〜28記載のヘアケア剤(本実
施例ではD/L−セリン)は加えない]、濯ぎ、乾燥する。
上記のように染色した毛房AおよびBを熱分析し、応力/歪測定および疲労試
験に付した。
熱分析によると、毛房Aは、Bよりも融点が顕著に高かった。応力/歪測定に
よると、毛房AはBよりも強度が顕著に改善されていた。疲労試験によると、毛
房AはBよりも耐久率が顕著に高かった。
実施例7
ゲル状の酸化染毛剤
p−トルイレンジアミン 8.55g
レゾルシノール 1.00g
m−アミノフェノール 0.20g
2−アミノ−4−(2−ヒドロキシエチル)−
アミノアニソール 6.07g
ポリアクリル酸・アンモニウム塩(10%) 15.00g
セトステアリルアルコール 8.00g
セトステアリルスルフェート・ナトリウム塩 1.00g
PEG40ヒマシ油 1.00g
二ナトリウム・ラウレス−5−スルホスクシネート
(ラノリンスルホスクシネート) 4.00g
亜硫酸ナトリウム 0.20g
モノエタノールアミン 0.30g
L−セリン 1.00g
L−トリプトファン 1.00g
水 100.00gとする
上記ゲル(50g)を、使用直前に過酸化水素溶液(3重量%)(50g)と
混合し、得られた混合物を、50%灰色の天然毛髪に均一に適用する。室温で3
0分間の接触時間後、染毛ゲルを濯ぎ落とし、毛髪をシャンプーで洗い、乾燥す
る。均一な暗黒色が得られている。
実施例7の染毛剤中に存在する本発明のヘアケア剤が、染毛処理中にも、毛髪
に対して永続的な構造安定化効果を顕著にもたらすという事実は、下記試験によ
り明らかである:
損傷した人毛房AおよびBを、次のように処理した:
A: 実施例7の染毛ゲルと過酸化水素溶液(3重量%)との1:1混合物で
、室温で30分間染色し、濯ぎ、乾燥する。
B: 実施例7の染毛ゲルと過酸化水素溶液(3重量%)との1:1混合物で
、室温で30分間染色し[ただし、請求項1〜28記載のヘアケア剤(本実施例
ではL−セリンおよびL−トリプトファン)は加えない]、濯ぎ、
乾燥する。
前記のように染色した毛房AおよびBを熱分析した。毛房Aは、Bよりも融点
が顕著に高かった。
実施例8
クリーム状の酸化染毛剤
p−トルイレンジアミン 0.18g
2−エチルレゾルシノール 0.09g
2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン 0.03g
2−アミノ−6−クロロ−4−ニトロフェノール 0.10g
ポリアクリル酸・アンモニウム塩(1%) 17.00g
コカミドプロピルベタイン 18.00g
EDTA 0.30g
セチルアルコール 2.00g
脂肪アルコールポリグリコールエーテル 7.00g
ミリスチルアルコール 1.50g
KOH(50%) 0.50g
亜ジチオン酸ナトリウム 0.30g
L−リジン 1.00g
L−スレオニン 0.50g
水 100.00gとする
上記ゲル(35g)を、使用直前に過酸化水素溶液(1.5重量%)(70g
)と混合し、混合物を明ブロンド灰色の毛髪に適用後、室温で30分間放置する
。次いで、染毛ゲルを濯ぎ落とし、毛髪をシャンプーで洗い、乾燥する。明銅色
が得られている。
実施例8の染毛剤中に存在する本発明のヘアケア剤が、染毛処理中にも、毛髪
に対して永続的な構造安定化効果を顕著にもたらすという事実は、下記試験によ
り明らかである:
損傷した人毛房AおよびBを、次のように処理した:
A: 実施例8の染毛ゲルと過酸化水素溶液(1.5重量%)との1:2混合
物で、室温で30分間染色し、濯ぎ、乾燥する。
B: 実施例8の染毛ゲルと過酸化水素溶液(1.5重量%)との1:2混合
物で、室温で30分間染色し[ただし、請求項1〜28記載のヘアケア剤(本実
施例ではL−リジンおよびL−スレオニン)は加えない]、濯ぎ、乾燥する。
上記のように染色した毛房AおよびBを熱分析した。毛房Aは、Bよりも融点
が顕著に高かった。
実施例9
ゲル状の酸化染毛剤
p−トルイレンジアミン 0.91g
4−アミノ−2−ヒドロキシトルエン 0.40g
4−アミノ−2−ヒドロキシピリジン 0.08g
4−ヒドロキシプロピルアミノ−2−ニトロフェノール 0.25g
ポリアクリル酸・アンモニウム塩(10%) 15.00g
セトステアリルアルコール 8.00g
セトステアリルスルフェート・ナトリウム塩 1.00g
PEG40ヒマシ油 1.00g
二ナトリウム・ラウレス−5−スルホスクシネート
(ラノリンスルホスクシネート) 4.00g
亜硫酸ナトリウム 0.20g
モノエタノールアミン 0.30g
L−セリン 1.00g
水 100.00gとする
上記ゲル(50g)を、使用直前に過酸化水素溶液(3重量%)(50g)と
混合し、得られた混合物を、50%灰中間褐色の天然毛髪に均一に適用する。室
温で30分間の接触時間後、染毛ゲルを濯ぎ落とし、毛髪をシャンプーで洗い、
乾燥する。均一な暗紫色が得られている。
実施例9の染毛剤中に存在する本発明のヘアケア剤が、染毛処理中にも、毛髪
に対して永続的な構造安定化効果を顕著にもたらすという事実は、下記試験によ
り明らかである:
損傷した人毛房AおよびBを、次のように処理した:
A: 実施例9の染毛ゲルと過酸化水素溶液(3重量%)との1:1混合物で
、室温で30分間染色し、濯ぎ、乾燥する。
B: 実施例9の染毛ゲルと過酸化水素溶液(3重量%)との1:1混合物で
、室温で30分間染色し[ただし、請求項1〜28記載のヘアケア剤(本実施例
ではL−セリン)は加えない]、濯ぎ、乾燥する。
上記のように染色した毛房AおよびBを熱分析した。毛房Aは、Bよりも融点
が顕著に高かった。
実施例10
ゲル状の酸化染毛剤
p−トルイレンジアミン 0.85g
レゾルシノール 0.30g
2−メチルレゾルシノール 0.08g
m−アミノフェノール 0.07g
ポリアクリル酸・アンモニウム塩(10%) 15.00g
セトステアリルアルコール 8.00g
セトステアリルスルフェート・ナトリウム塩 1.00g
PEG40ヒマシ油 1.00g
二ナトリウム・ラウレス−5−スルホスクシネート
(ラノリンスルホスクシネート) 4.00g
亜硫酸ナトリウム 0.20g
モノエタノールアミン 0.30g
L−セリン 1.00g
L−ヒスチジン 0.50g
水 100.00gとする
上記ゲル(50g)を、使用直前に過酸化水素溶液(1.5重量%)(50g
)と混合し、得られた混合物を、50%灰色の天然毛髪に均一に適用する。室温
で30分間の接触時間後、染毛ゲルを濯ぎ落とし、毛髪をシャンプーで洗い、乾
燥する。均一な暗ブロンドが得られている。
実施例10の染毛剤中に存在する本発明の活性物質が、染毛処理中にも、毛髪
に対して永続的な構造安定化効果を顕著にもたらすという事実は、下記試験によ
り明らかである:
損傷した人毛房AおよびBを、次のように処理した:
A: 実施例10の染毛ゲルと過酸化水素溶液(1.5重量%)との1:1混
合物で、室温で30分間染色し、濯ぎ、乾燥する。
B: 実施例10の染毛ゲルと過酸化水素溶液(1.5重量%)との1:1混
合物で、室温で30分間染色し[ただし、請求項1〜28記載のヘアケア剤(本
実施例ではL−セリンおよびL−ヒスチジン)は加えない]、濯ぎ、乾燥する。
上記のように染色した毛房AおよびBを熱分析し、応力/歪測定に付した。
熱分析によると、毛房Aは、Bよりも融点が顕著に高かった。応力/歪測定に
よると、毛房AはBよりも強度が顕著に改善されていた。
実施例11〜15
実施例11〜15は実施例1〜5に対応するが、実施例1〜5のヘアケア剤の
代わりに、ヘアケア剤組み合わせとしてD/L−セリン(1重量%)、リン脂質
EFA(2重量%)およびパンテノール(2重量%)を使用した。セリン、リン
脂質EFAおよびパンテノールをヘアケア剤組み合わせとして含有する本発明の
染毛剤で処理した人毛を熱分析したところ、本発明の染毛剤の構造安定化効果は
、該組み合わせ不含有の対応する染毛剤で処理した毛髪と比較して顕著であるこ
と、また、本発明による上記組み合わせのヘアケア剤を1種または2種しか含有
しない対応する染毛剤と比較しても、より高いことがわかった。
実施例16〜20
実施例16〜20は実施例6〜10に対応するが、実施例6〜10のヘアケア
剤の代わりに、ヘアケア剤組み合わせとしてセリン(1重量%)、ケラチン加水
分解物(2重量%)および大豆レシチン(4重量%)を使用した。セリン、ケラ
チン加水分解物および大豆レシチンをヘアケア剤組み合わせとして含有する本発
明の染毛剤で処理した人毛を熱分析したところ、本発明の染毛剤の構造安定化効
果は、該組み合わせ不含有の対応する染毛剤で処理した毛髪と比較して顕著であ
ること、また、本発明による上記組み合わせのヘアケア剤を1種または2種しか
含有しない対応する染毛剤と比較しても、より高いことがわかった。
本発明の他の一態様においては、発色剤ローション(酸化剤溶液)が、請求項
1〜17および26〜27のいずれかに記載のヘアケア剤を、単独で、または組
み合わせとして含有する。そのヘアケア剤またはヘアケア剤組み合わせは、担体
(染毛クリーム、ゲルまたは粉末)中に存在するものと同じであるか、または異
なる。このような態様を、以下の実施例によって説明する。
実施例21〜40
実施例1および3〜20に記載の手順を行ったが、過酸化水素溶液(発色剤ロ
ーション)が、セリン(1重量%)、リン脂質EFA(2重量%)およびパンテ
ノール(2重量%)の組み合わせを含有していた。実施例21〜40の染毛剤で
染めた人毛を、本発明によるヘアケア剤またはその組み合わせを含有しない対応
する染毛剤で処理した人毛と比較したところ、顕著に構造改善効果が見られ、よ
り良好なヘアケア効果が見られた。
実施例41〜60
実施例1および3〜20に記載の手順を行ったが、過酸化水素溶液(発色剤ロ
ーション)が、セリン(1重量%)、ケラチン加水分解物(2重量%)および大
豆レシチン(4重量%)の組み合わせを含有していた。比較試験を行ったところ
、そのヘアケア剤組み合わせを含有する本発明の染毛剤の構造改善効果は顕著で
、ヘアケア効果もより良好であった。
実施例61〜70
実施例1〜10に記載の手順を行ったが、実施例1〜10に使用したヘアケア
剤の代わりに、ヘアケア剤としてホスホセリン(2重量%)を使用した。ヘアケ
ア剤としてホスホセリンを含有する染毛剤を試験したところ、ホスホセリン不含
有の対応する染毛剤と比較して、ヘアケア効果および構造安定化効果が顕著によ
り高かった。
実施例71〜80
実施例1〜10に記載の手順を行ったが、実施例1〜10に使用したヘアケア
剤の代わりに、ヘアケア剤としてセリンメチルエステル(2重量%)を使用した
。ヘアケア剤としてセリンメチルエステルを含有する染毛剤を試験したところ、
セリンメチルエステル不含有の対応する染毛剤と比較して、ヘアケア効果および
構造安定化効果が顕著により高かった。
本発明の効果を示す比較測定
本発明の効果を示すものとして、いくつかの比較試験を以下例示する。この試
験には、前述の熱示差熱量分析法(DSC)を用いた。
図1は、未処理損傷人毛房のサーモグラム(曲線A)の詳細(融点ピーク)を、ヘ
アケア剤不含有クリーム状染毛剤(曲線C)およびヘアケア剤としてのL−セリン
(2重量%)含有クリーム状染毛剤(曲線B)で染めた、同じ損傷人毛サンプルのサ
ーモグラムと比較して示すものである。最高ピークは、ケラチンの融点に相当し
、これは毛髪の構造安定性と直接相関する。本発明によるヘアケア剤を含有しな
い染毛剤で損傷人毛を染めると、融点が148℃から142℃に低下し、ヘアケ
ア剤としてL−リジン(2重量%)を含有する本発明の染毛剤で損傷人毛を染める
と、融点の低下は146℃までと明らかに少ないことがわかる。すなわち、本発
明に従ってヘアケア剤を染毛剤に加えることによって、染毛時の毛髪損傷が明ら
かに少なくなる。
図2は、損傷人毛(「予備損傷」と称する)(サンプル1)、それを本発明によるヘ
アケア剤を含有しないゲル状染毛剤で処理したもの(サンプル2)、および本発明
によるヘアケア剤としてD/L−セリン(1重量%)を含有する対応する染毛剤で
処理したもの(サンプル3)の比較熱分析試験の統計学的評価を示すものである。
この図から明らかなように、染毛剤にヘアケア剤としてD/L−セリン(1重量
%)を加えると、ヘアケア剤を加えない場合と比較して、人毛の染色による融点
低下が少ない(すなわち毛髪の損傷が明らかに少ない)。しかも、この結果は、ヘ
アケア剤不含有の新たに調製した染毛剤と、ヘアケア剤としてD/L−セリン(
1重量%)を含有する室温で6箇月間貯蔵した染毛剤とを用いて得たものであり
、製剤中で該ヘアケア剤が非常に安定であるということがわかる。
図3は、損傷人毛(「予備損傷」と称する)(サンプルA)、それを本発明によるヘ
アケア剤を含有しないゲル状染毛剤で処理したもの(サンプルBおよびE)、並び
にヘアケア剤としてD/L−セリン(1または2重量%)を含有する対応する染毛
剤で処理したもの(サンプルCおよびF、並びにDおよびG)の、比較熱分析試験
の結果を示すものである。サンプルB、CおよびDは、染料ベースと1.5%過
酸化水素溶液とを1:1混合して調製した染毛ゲルで損傷毛髪(サンプルA)を処
理したものであり、サンプルE、FおよびGは、対応する染料ベースと1.5%
過酸化水素溶液とを1:2混合して調製した染毛ゲルで損傷毛髪(サンプルA)を
処理したものであった。この図(図3)から明らかなように、上記試験において、
染毛によるケラチンの融点低下(すなわちケラチンの構造不安定化)は、染毛剤に
D/L−セリンを添加(好ましくは1重量%の濃度で)することによって、顕著に
軽減される。
以下の比較試験も、本発明の効果を説明するものである:
実施例10の染毛剤に、該実施例におけるヘアケア剤の代わりにヘアケア剤と
して表III記載の化合物(2重量%)を加えたもので、人毛房を処理した。染色し
た毛房を、次いで熱分析した。ヘアケア剤またはその組み合わせによってもたら
されたケラチン融点上昇[△ピーク(℃)]を、表IIIに示す(ヘアケア剤不含有染毛
剤で処理した人毛房は、対照として値0とした:試験1)。この試験において、
本発明によるヘアケア剤添加が構造安定化をもたらすことが明らかである。
実施例11〜15の染毛剤において、ヘアケア剤として3成分全部の組み合わ
せを含有する代わりに、ヘアケア剤1種のみ、および2種の組み合わせを含有す
る染毛剤で人毛房を処理し、次いで熱分析した。ケラチン融点上昇[△ピーク(℃
)]を、表IVに示す(本発明によるヘアケア剤を含有しない染毛剤で染めた毛髪は
、対照として値0とした:試験1)。この一連の試験により明らかなように、ヘ
アケア剤のリン脂質EFAまたはパンテノールのみを加えた場合、毛髪に対する
構造安定化効果はわずかである。しかし、試験2および3と5との比較、試験2
、3および4と8との比較からわかるように、ヘアケア剤は驚くべき相乗効果に
よって高い構造安定化効果を示し得る。
* 1NCl:LINOLEAMIDOPROPYL PG-DIMONIUM-CHLORIDE-PHOSPHATE(Mona)
実施例16〜20の染毛剤において、ヘアケア剤として3成分全部の組み合わ
せを含有する代わりに、ヘアケア剤1種のみ、および2種の組み合わせを含有す
る染毛剤で人毛房を処理し、次いで熱分析した。ケラチン融点上昇[△ピーク(℃
)]を、表Vに示す(本発明によるヘアケア剤を含有しない染毛剤で染めた毛髪は
、対照として値0とした)。
* 1NCl:HYDROLYZED KERATIN,商品名:PROMOIS WK(Seiwa Kasei)
** 1NCl:DIHYDROXYETHYL SOJAMIN DIOLEATE,商品名:Lowenol S 216(Lowens
tein)
この一連の試験において、ヘアケア剤1種のみを加えても構造安定化効果が得
られる(大豆レシチンは例外)。試験2および3と5との比較、試験3および4と
7との比較からわかるように、2種の成分組み合わせは驚くべき相乗効果を示す
。試験8と1〜7とを比較すると、ヘアケア剤3種全部を組み合わせると一層相
乗効果が高まることがわかる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),AU,CN,JP,P
L,RU,US
(72)発明者 アクラム,ムスタファ
ドイツ連邦共和国デー−22457ハンブルク、
ツュルベルベルクシュトラーセ14番
(72)発明者 クレーン,アストリート
ドイツ連邦共和国デー−22081ハンブルク、
クレーペリンヴェーク30番
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.直接染料および/または酸化染料前駆物質をベースとし、通常の化粧品成 分および少なくとも1種のヘアケア剤を含有する、人毛用染毛剤の形態の毛髪処 理製剤であって、ヘアケア剤として、式(I): [式中、R1はヒドロキシル基、(C1-3)アルコキシル基、または式(II): (式中、R5はヒドロキシル基、(CH2)3−NH2基または4−ヒドロキシル フェニル基であり、R6は水素または(C1-3)アルキル基である。) で示される基であり、R2は水素または(C1-3)アルキル基であり、R3は水素ま たはメチル基であり、R4はヒドロキシル基、(CH2)3−NH2基、4−ヒドロキ シフェニル基またはH2PO3基である。] で示される化合物、並びに式(I)および(II)で示される化合物が酸形態の場合、 その生理学的に適合性の無機および/または有機塩基との塩、の1種またはそれ 以上を含有し、式(I)および(II)はDおよびL異性体並びにD/L混合物(ラセ ミ体)を包含する製剤。 2.ヘアケア剤として式(I)で示される少なくとも1種の化合物を0.01 〜10重量%の量で含有する請求項1記載の染毛剤。 3.ヘアケア剤として、R1=OH、R2=H、R3=HおよびR4=OHである 式(I)で示される化合物(=セリン)を0.01〜10重量%の量で含有する 請求項1記載の染毛剤。 4.ヘアケア剤として、R1=OH、R2=H、R3=CH3およびR4=OHで ある式(I)で示される化合物(=スレオニン)を含有する請求項1または2記 載の染毛剤。 5.ヘアケア剤として、R1=OH、R2=H、R3=HおよびR4=4−ヒドロ キシフェニルである式(I)で示される化合物(=チロシン)を含有する請求項 1または2記載の染毛剤。 6.ヘアケア剤として、R1=OH、R2=H、R3=HおよびR4=(CH2)3− NH2である式(I)で示される化合物(=リジン)を含有する請求項1または 2記載の染毛剤。 7.ヘアケア剤として、R1=OCH3、R2=H、R3=HおよびR4=OHで ある式(I)で示される化合物(=セリンメチルエステル)を含有する請求項1 または2記載の染毛剤。 8.ヘアケア剤として、R1=OCH3、R2=H、R3=CH3およびR4=OH である式(I)で示される化合物(=スレオニンメチルエステル)を含有する請 求項1または2記載の染毛剤。 9.ヘアケア剤として、R1=OH、R2=H、R3=HおよびR4=OPO(O H)2である式(I)で示される化合物(=ホスホセリン)を含有する請求項1ま たは2記載の染毛剤。 10.ヘアケア剤として、R1=OH、R2=H、R3=CH3およびR4=OP O(OH)2である式(I)で示される化合物(=ホスホスレオニン)を含有する 請求項1または2記載の染毛剤。 11.ヘアケア剤として、R1=式(II)[R5=OHおよびR6=H]、R2= H、R3=HおよびR4=OHである、式(I)および(II)で示されるセリン二 量体を含有する請求項1または2記載の染毛剤。 12.ヘアケア剤として、セリン5〜95重量%とスレオニン5〜95重量% との組み合わせを含有する請求項1または2記載の染毛剤。 13.ヘアケア剤として、セリン5〜95重量%とリジン5〜95重量%との 組み合わせを含有する請求項1または2記載の染毛剤。 14.ヘアケア剤として、セリン5〜95重量%とチロシン5〜95重量%と の組み合わせを含有する請求項1または2記載の染毛剤。 15.ヘアケア剤として、スレオニン5〜95重量%とリジン5〜95重量% との組み合わせを含有する請求項1または2記載の染毛剤。 16.式(I)で示されるヘアケア剤またはヘアケア剤混合物に加えて、トリ プトファン、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、ノルロイ シン、フェニルアラニン、アルギニン、ヒスチジン、プロリン、ヒドロキシプロ リン、シスチン、システイン、メチオニン、アスパラギン酸、グルタミン酸およ びシステイン酸から成る群から選択する1種もしくはそれ以上のアミノ酸、およ び/または1種もしくはそれ以上のヘアケア剤、例えばパンテノール、トコフェ ロール、小麦タンパク質、レシチン、ケラチン加水分解物、絹加水分解物、リン 脂質、セラミドおよびプソイドセラミドをも含有する請求項1〜15のいずれか に記載の染毛剤。 17.ヘアケア剤として式(I)で示される化合物のL体を含有する請求項1 〜16のいずれかに記載の染毛剤。 18.pHが約5.0〜12.5の範囲、好ましくは6.0〜8.0の範囲にある 請求項1〜17のいずれかに記載の染毛剤。 19.染料としては直接染料のみを含有する請求項1〜18のいずれかに記載 の染毛剤。 20.1種またはそれ以上の第一中間体と1種またはそれ以上の第二中間体と しての酸化染料前駆物質を含有する請求項1〜18のいずれかに記載の染毛剤。 21.酸化染料前駆物質に加えて、直接染料をも含有する請求項1〜18およ び20のいずれかに記載の染毛剤。 22.第一中間体として、p−フェニレンジアミン、p−トルイレンジアミン、 2−ヒドロキシエチル−1,4−ジアミノベンゼン、p−アミノフェノール、4− アミノ−m−クレゾール、4,4'−ジアミノフェニルアミンおよび2,4,5,6− テトラアミノピリミジンを、単独で、または混合物として、あるいは他の既知の 第一中間体を含有する請求項1〜18および20〜21のいずれかに記載の染毛 剤。 23.α−ナフトール、レゾルシノール、4−クロロレゾルシノール、2−メ チルレゾルシノール、o−アミノフェノール、m−アミノフェノール、m−フェ ンレンジアミン、1,5−および2,7−ジアミノナフタレン、4−アミノ−2− ヒドロキシトルエン、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、2−アミノ−4 −(ヒドロキシエチル)−アミノアニソール、3−アミノ−2,4−ジクロロフェ ノール、2−アミノ−3−ヒドロキシピリジンおよび2,6−ジアミノピリジン から成る群から選択する1種またはそれ以上の第二中間体、あるいは他の既知の 他の第二中間体を含有する請求項1〜18および20〜22のいずれかに記載の 染毛剤。 24.直接染料として、4−ヒドロキシプロピルアミノ−3−ニトロフェノー ル、HC Red No.3、4−アミノ−3−ニトロフェノール、2−アミノ− 6−クロロ−4−ニトロフェノール、HC Blue No.2、HC Blue No .12、HC Yellow No.2、HC Yellow No.12、HC Red N o.3、HC Red No.13、HC Red No.10およびHC Yellow No.6を、単独で、もしくは混合物として、あるいは他の既知の直接染料、お よび/または合成染料もしくは抽出天然染料、例えばインディゴ([2,2'−ビイ ンドリン]−3,3'−ジオン)、マクルリン(2,3',4,4',6−ペンタヒドロキ シベンゾフェノン)、ブラシリン(C.I.Nataral Red 24)、ヘマトキシ リン、アリザリン(1,2−ジヒドロキシアントラキノン)、ジュグロン(5−ヒド ロキシ−1,4−ナフトキノン)、クルクミン(2,3,4,6−テトラヒドロキシ− 5H−ベンゾシクロ−6,8−ヘプタジエン−5−オン)、カルミン酸(C.I.Na tural Red 4)またはそれらの化学修飾誘導体を含有する請求項1〜23のい ずれかに記載の染毛剤。 25.化粧品担体総量に対して、式(I)で示されるヘアケア剤0.5〜3.5 重量%と、表IIに示す酸化染料前駆物質および場合により直接染料の好ましい組 み合わせ0.1〜25重量%とを含有する請求項20または21記載の染毛剤( 表 II中の数値は、酸化染料前駆物質または直接染料の量範囲を重量%で示すもので あり、染料は下記記号で表わす: A−1 p−トルイレンジアミン A−2 4−アミノ−m−クレゾール B−1 レゾルシノール B−2 α−ナフトール B−3 2−メチルレゾルシノール B−4 m−アミノフェノール B−5 4−クロロレゾルシノール B−6 4−アミノ−2−ヒドロキシトルエン B−7 2−アミノ−4−ヒドロキシエチルアミノアニソール B−8 2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン C−1 4−ヒドロキシプロピルアミノ−2−ニトロフェノール C−2 HC Red No.3 C−3 4−アミノ−3−ニトロフェノール C−4 2−アミノ−6−クロロ−4−ニトロフェノール) 26.ヘアケア剤として、セリン0.01〜10重量%、パンテノール0.1〜 5重量%およびリン脂質EFA0.1〜5重量%の組み合わせを含有する請求項 1〜25のいずれかに記載の染毛剤。 27.ヘアケア剤として、セリン0.01〜10重量%、ケラチン加水分解物 0.1〜5重量%および大豆レシチン0.1〜8重量%の組み合わせを含有する請 求項1〜25のいずれかに記載の染毛剤。 28.化粧品担体として、水性製剤としてのクリーム、エマルジョン、ゲル、 泡エーロゾル、または粉末状製剤を含有する請求項1〜27のいずれかに記載の 染毛剤。 29.請求項1〜17および26〜27のいずれかに記載の、単独の、または 混合物としての、または組み合わせとしてのヘアケア剤の使用であって、染毛剤 発色用酸化剤溶液(発色剤ローション)中における、該溶液総組成に対して0.0 1〜10重量%の使用。 30.請求項1〜29のいずれかに記載の、単独の、または混合物もしくは組 み合わせとしてのヘアケア剤の使用であって、適用直前に加えることによって染 毛剤を完成する固体、液体またはペースト状ヘアケア添加剤中における、染毛剤 総組成に対して0.01〜10重量%の使用。 31.請求項1〜18および20〜28のいずれかに記載のヘアケア剤を含有 する染毛剤と、酸化剤溶液(発色剤ローション)とを含有する、即時使用を意図し た染毛剤ペースト。 32.人毛を染色する方法であって、 A)請求項1〜18および20〜28のいずれかに記載のヘアケア剤含有染毛 剤を、ヘアケア剤を場合により含有する酸化剤溶液(発色剤ローション)と混合し て、即用染毛ペーストを形成するか、または B)ヘアケア剤を含有しない染毛剤をヘアケア剤と混合して、請求項1〜18 および20〜28のいずれかに記載の染毛剤を形成し、ヘアケア剤を場合により 含有する酸化剤溶液(発色剤ローション)と混合して、即用染毛ペーストを形成す るか、または C)ヘアケア剤を含有しない染毛剤を、ヘアケア剤の存在下に酸化剤溶液(発 色剤ローション)と組み合わせて、請求項31記載の即用染毛ペーストを形成し 、 D)A)、B)またはC)によって得た染毛ペーストを人毛に適用し、15〜4 0℃で充分な接触時間にわたって放置し、 E)染色した毛髪から染毛ペーストを水で濯ぎ落とし、 F)場合により毛髪をシャンプーで洗う ことを含んで成る方法。
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