【発明の詳細な説明】
低い表面エネルギーの流体を定量供給してコーティングする装置
発明の分野
本発明は、広くは、ロールその他の表面上に、コントロールされた量の液体を
コーティングするための材料と装置に関する。
発明の背景
普通紙コピー機において、紙その他の記録媒体の表面上に施されたトナー像は
、熱と圧力の適用によって定着される。ある普通紙コピー機において、定着は、
高温の熱定着ロールと加圧ロールの間に、像を帯びた記録媒体を通すことによっ
て行われる。このタイプの熱定着装置が使用される場合、トナー材料はロール表
面に直接接触し、トナーの一部はロール表面に付着する。次にロールが回転する
と、付着したトナー材料は記録媒体上に再び堆積し、不都合な印刷像、汚れ、又
はしみを生じさせ、酷い場合には、記録媒体がロール上の付着したトナー材料に
くっ付き、ロールの周りに巻きつくことがある。
これらの問題に対処するため、例えばシリコーンゴムやポリテトラフルオロエ
チレンのような良好な剥離性を有する材料がロール面に使用されることが多い。
シリコーンゴムやポリテトラフルオロエチレンのロール面を使用することは、熱
定着装置の改良された性能を与えるが、それだけではこれらの問題は解消しない
。
これらの問題に対処するために実施されるもう1つのアプローチは、ロール面
に付着することを防ぐため、トナー材料に剥離剤を含めることである。これらの
オイルレストナーも熱定着装置の性能を
改良するものの、やはり同様に、特に高速型コピー機の場合、トナーのピックア
ップや転写に伴う問題を完全には解消しない。
ロールによるトナーのピックアップは、熱定着装置のロールの少なくとも1つ
の表面を、例えばシリコーンオイルのような液体剥離剤でコーティングすること
により、コントロールされることができる。このような液体剥離剤は、均一且つ
正確な量でロール表面に施されることが重要である。液体が少な過ぎるか不均一
な表面被覆であれば、トナーがピックアップされてロール上に再付着することを
防ぐことができない。他方で、過剰な量の液体剥離剤は、ロール面に膨潤やしわ
の発生を生じさせ、このため許容できない品質のコピーを生じさせることがある
。また、ロール面から過剰の液体を拭き取る又はこすり取ることによりそれらを
許容できるようにする方法は、常には好適な結果をもたらさず、場合により、こ
のような調整手段が、別な問題を引き起こす過度の静電気を生じさせる。
コピー機のロール面に剥離用液体を均一に供給してコーティングすることをク
レイムした装置が、特開昭62−178992号公報に開示されている。これらの装置は
、オイルをオイル透過コントロール層に供給するためのウィック又は溜として機
能する厚い多孔質材料に接着されたオイル透過コントロール層を含んでなる。オ
イル透過コントロールは、一般に、シリコーンオイルとシリコーンゴムの混合物
で含浸され、次いで熱処理によってシリコーンゴムを架橋させた多孔質ポリテト
ラフルオロエチレンのフィルムである。オイル透過コントロール層が接着される
厚い多孔質材料は、一般に、多孔質ポリ
ス繊維、炭素繊維、又はポリテトラフルオロエチレン繊維のフェルトである。
特開昭62−178992号公報に記載の装置は、A4サイズ紙のコピー
あたり 0.3〜1.0 マイクロリットルの速度で、剥離用液体を定量供給してロール
面を均一にコーティングする。それらはコピー機に首尾よく使用され、約80,000
〜約180,000 枚のコピーの寿命期間の中で満足できる性能を提供する。通常、オ
イル透過コントロール層を支持する多孔質材料の変形や破損、又はその厚い多孔
質層からのオイル透過コントロール層の分離によって寿命がくると、それらはも
はや適切に機能し得ず、交換される必要がある。
このレベルの性能や耐久性は、はるかに多い数のコピーに対してはるかに少な
い液体量を供給できる剥離用液体の定量供給・コーティング装置が必要とされる
多くの高速自動化普通紙コピー機にとっては、満足できない。このようなより高
速の要請に見合うように設計された改良された装置が米国特許第 5,232,499号に
記載されている。これらの装置は、各孔質支持体に接着された液体透過コントロ
ール層を含んでなる。支持体は、高い耐久性のために必要な強度、レジリエンス
、耐熱性を与えるために内部強化された連続気孔の熱硬化性ポリマーフォームを
含んでなる。液体透過コントロール層は、多孔質ポリテトラエチレンフィルム、
又は第2の態様においては、気孔がシリコンオイルとシリコーンゴムの混合物で
満たされた多孔質ポリテトラフルオロエチレンフィルムを含んでなる。両方の態
様とも、 500,000枚のコピーを上回る寿命で普通紙コピー機に首尾よく使用され
ている。第2の態様は、シリコーンゴム/シリコーンオイル/多孔質ポリテトラ
フルオロエチレンの透過コントロール層が液体剥離剤のより高レベルのコントロ
ールを提供する点で好ましい。これに対し、第1の態様は、その表面が 100%の
多孔質ポリテトラフルオロエチレンからなり、このため優れた剥離性能を与える
非常に低い表面エネルギーを有する点で好ましい。この高レベルの剥離は、繰り
返しのコピーにおいて不都合な像の印刷を生じさせる
装置上のトナー粒子の蓄積を防ぐ。
以上は、現状の液体の定量供給・コーティング装置において存在することが知
られる制約を説明する。このように、上記の制約の1つ以上を解決することに結
びつく改良された液体の定量供給・コーティング装置を提供することが有益なこ
とは明らかである。従って、以下により十分に開示する特徴を有する適切な代替
手段が提供される。
発明の要旨
本発明は、比類ない正確性、均一性、及び耐久性を備えて、例えば普通紙コピ
ー機のトナー像定着ロールの表面に剥離用液体を施す操作を首尾よく行うことが
できる、液体の定量供給と表面コーティング用の装置を提供する。本装置は、金
属シャフトに接着された多孔質支持層を備える。多孔質支持層は、普通紙コピー
機の高温トナー像定着メカニズムのパーツとして使用されるための高い耐久性に
必要な強度、レジリエンス、耐熱性を与えるために内部強化された、連続気孔の
熱硬化性ポリマーフォームを含んでなる。多孔質支持体は、スムーズな連続的液
体供給を提供するように、供給される液体との高い適合性とその液体による湿り
性を有し、且つ高い液体保有性能を有する材料からなる。多孔質支持層には、気
孔がシリコーンオイルとシリコーンゴムの混合物を含む多孔質ポリテトラフルオ
ロエチレンフィルムからなる液体透過コントロール層が接着される。液体透過コ
ントロール層の外側に、多孔質ポリテトラフルオロエチレンフィルムを含んでな
る剥離層が接着される。
本発明の主たる目的は、シリコーンゴム/シリコーンオイル/多孔質ポリテト
ラフルオロエチレンの層と、多孔質ポリテトラフルオロエチレンを含んでなる剥
離層を組み合わせた低い表面エネルギー
の、流体を定量供給しコーティングする装置を提供し、延長されたパーツの寿命
の全体を通じて、最少限のトナー蓄積で、一定したオイル剥離を得ることである
。
図面の簡単な説明
以上の要旨及び以下の本発明の好ましい態様の詳細な説明は、添付の図面と併
せて読み進める時、より的確に理解されるであろう。本発明の説明のため、図面
には現状で好ましい態様が示されている。ここで、本発明は示されたそのままの
構成や装備に限定されるものではないことを理解すべきである。
図1は、本発明の1つの態様の横断面を示す。
図2は、本発明の別な態様の横断面を示す。
図3と3bは、本発明の1つの態様を取り入れた普通紙コピー機のトナー定着
メカニズムの正面と側面の概略図を示す。
発明の詳細な説明
次に図面に関し、同じ参照数字は複数の図面の全てを通じて対応するパーツを
表示し、本発明の低い表面エネルギーの液体を定着供給してコーティングする装
置は、図面に全体的に10と示されている。図1は、適切な接着剤を用い、先ずチ
ューブ状多孔質支持材料13を金属シャフト11に軸方向に装着することによって画
定された本発明の好ましい態様を示す。多孔質支持材料13は、少なくとも40%、
好ましくは約80%〜約99.9%の気孔体積を有する連続気孔フォームその他の連続
気孔構造体であるべきである。40%未満の気孔体積を有する材料は不十分な液体
保有性能を示し、その中を通る液体の移動を制約する構造を有することがあると
理解すべきである。99.9%を上回る気孔体積を有する材料は開口した弱い構造を
有し、内部強
化材を含めても耐久性を得ることが非常に困難である。
また、多孔質支持材料13は、使用される液体と化学的に適合し、それによって
湿潤可能であるべきである。また、多孔質支持材料13は、内部的に強化されると
200℃を若干上回る温度での操作を許容するように、十分な剛性、強度、耐熱性
を有する必要がある。多孔質支持材料に好ましい材料は、メラミン樹脂、ポリイ
ミド樹脂、フェノール樹脂、ビスマレイミド−トリアジン樹脂、又はポリウレタ
ン樹脂の熱硬化性ポリマーのフォームである。
液体透過コントロール層16は、多孔質材料を多孔質支持材料13の表面に接着す
ることによって調製される。この点に関し、熱硬化性接着剤15が、グラビア印刷
のような通常の手段によって多孔質支持材料13の表面に施されることができる。
透過コントロール層16に適する材料は、特開昭62−178992号に記載のような、シ
リコーンオイルとシリコーンゴムの混合物を含浸した多孔質延伸膨張ポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)膜のフィルムである。
多孔質延伸膨張ポリテトラフルオロエチレン膜は、いくつかの公知プロセスに
よって調製され得るが、好ましくは、米国特許第 4,187,390号、同 4,110,392号
、同 3,953,566号(本願でも参考にして取り入れられている)に記載のようにPT
FEを延伸膨張させ、多孔質の延伸膨張ポリテトラフルオロエチレンを得ることに
より調製される。「多孔質」とは、膜が、水柱 0.5インチの圧力差において1平
方フィートあたり少なくとも0.01立方フィートの空気透過率を有することを意味
する。
強化層14は、透過コントロール層16に隣接した多孔質支持材料13の中に内部的
に形成される。より詳しくは、強化層14は、シリコーンオイルとシリコーンゴム
の混合物を多孔質支持材料13の端に導入し、シャフト11をその軸の周りに回転さ
せることによって形成され
る。生じた遠心力が、多孔質支持材料13の中でシリコーンオイルとシリコーンゴ
ムの混合物を外側に導き、透過コントロール層16の内側表面に隣接した均一な厚
さの強化層14を形成させる。その後、強化層14はシリコーンゴムの架橋によって
固定される。
オイル供給層22は、シリコーンオイルとシリコーンゴムの第2混合物を多孔質
支持材料13の端に導入し、シャフト11をその軸の周りに回転させることにより、
多孔質支持体13の内部に形成される。生じた遠心力が、多孔質支持材料の中でシ
リコーンオイルとシリコーンゴムの第2混合物を外側に導き、強化層14に隣接し
た層を形成し、第2混合物で満たされていない多孔質支持材料13の小さなセクシ
ョン13を残存させる。次いで、オイル供給層22を形成する第2混合物のゲル化が
、シリコーンゴムを架橋させることにより行われる。
異なる層の混合物中のシリコーンオイルとシリコーンゴムの特性は、必要とさ
れる透過量と、使用される構造と支持材料によって異なることができる。シリコ
ーンオイルとシリコーンゴムの割合は、50:1〜1:20の比でよく、次の関係に
ある。
a/x ≪ b/x ≪ c/x
ここで、a,b,cはそれぞれ透過コントロール層、強化層、オイル供給層の中
のオイル濃度である。
多孔質支持体中の別々な強化層は、シリコーンオイルとシリコーンゴムの比が
例えば20:1のように高いときに必要である。このような濃度では、オイル易動
度は高いが、事実上多孔質支持材料の強化や強靭化は得られず、別な強化層が提
供される必要がある。オイル供給層のシリコーンオイルとシリコーンゴムの比が
低くなると、架橋した混合物の強化作用は、約9:1のシリコーンオイルとシリ
コーンゴムの比となるまで増加し、別な独立した強化層が必要でない十分な強化
が多孔質支持体に得られる。従って、約9:1のシリ
コーンオイルとシリコーンゴムの混合比では、強化作用とオイル供給作用を1つ
の層にまとめることができる。
低い表面エネルギーの外側層17は、接着剤を用い、多孔質材料を液体透過コン
トロール層16の外側表面に接着することによって調製される。低い表面エネルギ
ーの外側層に適する多孔質材料は、多孔質ポリテトラエチレンフィルム、最も好
ましくは、多孔質延伸膨張ポリテトラフルオロエチレンフィルムである。この表
面は、剥離剤の流れを可能にし、且つ装置の外側表面上に汚れが捕集されること
を抑える。外側層17は、次の物理的特性、即ち、約0.25ミル〜約10ミルの厚さ、
約50%〜約98%の気孔率、約1〜30ポンド/平方インチ(psi)の泡立ち点を有す
ることができる。
図2は、強化とオイル供給の機能を、組み合わせの強化/オイル供給層23に統
合した本発明の別な態様を示す。図2の態様は、独立した強化層14を有していな
いが、その他は上記と同様である。
図3は、普通紙コピー機のトナー像定着メカニズムのパーツとしての、本発明
の液体の定量供給とコーティング用の装置を概略図で示す。液体の定量供給とコ
ーティング用の装置10が、熱定着ロール30に接触して示されており、そのロール
30に、未安定化トナー像を帯びた紙シートのような記録媒体40が接触し、媒体40
は圧力ロール50によって加圧される。
本発明の範囲を限定する意図はないが、本発明の装置と製造方法は、次の例を
参照することによってより的確に理解できる。
例1
図2に例示したタイプの、液体を定量供給してコーティングする装置10を次の
ようにして作成した。
直径8mmの鋼シャフト11を、連続気孔のポリエステルポリウレタ
ンフォームの多孔質支持材料13の中に軸方向に挿入した。ポリエステルポリウレ
タンフォームの支持材料は、27mmの外径、8mmの内径、28度の表面硬度、 230kg
/m3の嵩密度、及び82%の気孔体積を有した。
約30μmの厚さ、 0.5μmの公称気孔サイズ、約80%の気孔体積を有する多孔
質延伸膨張ポリテトラフルオロエチレン膜を、熱可塑性接着剤の直径 0.5mmのド
ットの連続パターンを用いて1つの面にグラビア印刷し、膜の上に接着剤14の多
孔質層を作成した。透過コントロール層は、先ず多孔質支持材料13の周りに、接
着剤と印刷した膜の1層を巻き、熱と圧力を適用してその場合に加熱融着させる
ことによって作成した。
20重量%のシリコーンオイル(信越化学(株)製のKF-96 、剥離剤として使用
)と80重量%のシリコーンゴム(信越化学(株)製のKE-106)の混合物を調製し
た。多孔質延伸膨張ポリテトラフルオロエチレンフィルムに、そのシリコーンオ
イルとシリコーンゴムの混合物を含浸させ、次いでフィルムの表面から余剰の混
合物を除去し、そのアセンブリーを 150℃で40分間加熱し、シリコーンゴムを架
橋させ、このようにして透過コントロール層16の作成を完了した。
約20μmの厚さ、0.29μmの公称気孔サイズ、及び約80%の気孔体積を有する
多孔質延伸膨張ポリテトラフルオロエチレンの膜を、フルオロポリマーの溶液で
コーティングした。例のために過ぎなく、本発明の範囲を限定するものではない
が、膜のコーティングに使用するのに好ましい溶液は、デュポン社のPTC 国際出
願WO 93/105100に記載の溶液であり、この出願は本願でも参考にして取り入れて
いる。透過コントロール層16の周りに、コーティングされた膜の1層を巻き、熱
を加えてそれをその場で熱融着させることにより、低い表面エネルギーの外側層
17が作成される。
90重量%のシリコーンオイル分と10重量%のシリコーンゴム分を有する、上記
のシリコーンオイルとシリコーンゴムの第2混合物を、多孔質支持体13の端に注
ぎ入れ、そのアセンブリーをその軸の周りに回転させることにより、それが多孔
質支持体の中を通って外側に導かれ、透過コントロール層16に隣接したオイル供
給溜23を形成する。多孔質支持体13のセクションは、混合物で満たされずに残る
。次いでそのアセンブリーを 150℃で80分間加熱し、シリコーンゴムを架橋させ
、オイル供給層23の中でゲル化させる。
この低い表面エネルギーの液体を定量供給してコーティングする装置を、普通
紙コピー機でテストした。この装置は、60,000回のコピーの中で、1枚のA4サ
イズのコピーあたり 0.3〜0.6 mgの速度でオイルを供給し、そこでテストを終え
た。ロール表面は、トナーのピックアップの徴候を全く示さなかった。
例2
図2に示したタイプの液体を定量供給してコーティングする装置を、例1と同
様にして作成し、但し、フォーム支持材料13はメラミンフォームであった。この
低い表面エネルギーの液体を定量供給してコーティングする装置を、普通紙コピ
ー機でテストした。この装置は、20,000回のコピーの中でA4サイズのコピー1
枚あたり 0.015〜0.03mgの速度でオイルを供給し、そこでテストを終えた。ロー
ル表面とコピーした紙は、トナーのピックアップの徴候を全く示さなかった。
〔泡立ち点テスト〕
延伸多孔質PTFEよりも低い表面自由エネルギーを有する液体は、圧力差を与え
ることにより、構造体から強制的に排出することができる。この明確な現象は、
最大通路より一義的に生じる。次いでまとまった空気の流れが生じることができ
る通路が形成される。空気
の流れは、サンプルの上にある液体層を通る小さな泡の安定な流れとして観察さ
れる。最初のまとまった空気の流れが生じる圧力が泡立ち点と称され、テスト流
体の表面張力と最大開口サイズによって決まる。泡立ち点は、膜の構造の相対的
指標として使用されることができ、濾過効率のような別なある種の性能基準と関
係づけられることが多い。
泡立ち点は、ASTM F316-86の方法にしたがって測定した。イソプロピルアルコ
ールを、テスト試料の気孔を満たすための湿潤用液体として使用した。
泡立ち点は、テスト試料の最大気孔からイソプロピルアルコールを追い出し、
多孔質媒体を覆うイソプロピルアルコールの層の中を通る泡の上昇によって検出
可能な最初の連続した泡の流れを発生させるのに必要な空気の圧力である。この
指標は、最大気孔サイズの目安を与える。
〔気孔サイズと気孔サイズの分布〕
気孔サイズの測定は、コールターポロメーター(商標)(フィラデルフィア州
のHialeah にあるコールターエレクトロニクス社製)により行う。コールターポ
ロメーターは、液体置換法(ASTM標準法E1298-89に記載)を用い、多孔質媒体中
の気孔サイズ分布の自動測定を行う装置である。コールターポロメーターは、サ
ンプルに加える空気圧を高め、その結果としての流れを測定することにより、サ
ンプルの気孔サイズ分布を求める。この分布は、膜の均一度の指標である(即ち
、狭い分布は、最小と最大の気孔サイズの間に差が殆どないことを意味する。)
。また、コールターポロメーターは、平均流量気孔サイズを計算する。定義によ
ると、このサイズの上又は下の気孔を通って、フィルターを通る流体の半分の流
れが生じる。液体の流れの中の微粒子の保持のような、別なフィルター特性に最
も多く関係づけられるのは、この平均流量気孔サイズである。
本発明のいくつかの代表的な態様を上記に詳しく説明したが、当業者は、本願
で開示の新規な教示や特長から大きく逸脱することなく多くの変更があり得るこ
とを容易に認識するであろう。従って、そのような変更はいずれも、請求の範囲
に限定される本発明の範囲の中に含まれるべきである。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1997年6月14日
【補正内容】
明細書
オイル供給層22は、シリコーンオイルとシリコーンゴムの第2混合物を多孔質
支持材料13の端に導入し、シャフト11をその軸の周りに回転させることにより、
多孔質支持体13の内部に形成される。生じた遠心力が、多孔質支持材料の中でシ
リコーンオイルとシリコーンゴムの第2混合物を外側に導き、強化層14に隣接し
た層を形成し、第2混合物で満たされていない多孔質支持材料13の小さなセクシ
ョン13を残存させる。次いで、オイル供給層22を形成する第2混合物のゲル化が
、シリコーンゴムを架橋させることにより行われる。
異なる層の混合物中のシリコーンオイルとシリコーンゴムの特性は、必要とさ
れる透過量と、使用される構造と支持材料によって異なることができる。シリコ
ーンオイルとシリコーンゴムの比は、50:1〜1:20の比でよく、次の関係にあ
る。
a/x ≪ b/x ≪ c/x
ここで、a,b,cはそれぞれ透過コントロール層、強化層、オイル供給層の中
のオイル濃度である。
多孔質支持体中の別々な強化層は、シリコーンオイルとシリコーンゴムの比が
例えば20:1のように高いときに必要である。このような濃度では、オイル易動
度は高いが、事実上多孔質支持材料の強化や強靭化は得られず、別な強化層が提
供される必要がある。オイル供給層のシリコーンオイルとシリコーンゴムの比が
低くなると、架橋した混合物の強化作用は、約9:1のシリコーンオイルとシリ
コーンゴムの比となるまで増加し、別な独立した強化層が必要でない十分な強化
が多孔質支持体に得られる。従って、約9:1のシリコーンオイルとシリコーン
ゴムの混合比では、強化作用とオイル供給作用を1つの層にまとめることができ
る。
低い表面エネルギーの外側層17は、接着剤を用い、多孔質材料を液体透過コン
トロール層16の外側表面に接着することによって調製
される。低い表面エネルギーの外側層に適する多孔質材料は、多孔質ポリテトラ
エチレンフィルム、最も好ましくは、多孔質延伸膨張ポリテトラフルオロエチレ
ンフィルムである。この表面は、剥離剤の流れを可能にし、且つ装置の外側表面
上に汚れが捕集されることを抑える。外側層17は、次の物理的特性、即ち、約0.
25ミル〜約10ミルの厚さ、約50%〜約98%の気孔率、約1〜30ポンド/平方イン
チ(psi)の泡立ち点を有することができる。
請求の範囲
1.連続気孔の熱硬化性ポリマーを含む多孔質のチューブ状支持体、
その多孔質のチューブ状支持体の外側表面に接着された多孔質の透過コントロ
ール材料、
その透過コントロール材料に隣接し、その多孔質のチューブ状支持体の気孔の
外側部分に配置された強化材料であって、シリコーンオイルとシリコーンゴムの
混合物を含む強化材料、
その強化材料に隣接し、その多孔質のチューブ状支持体の中心の近くまで実質
的に放射状に気孔を満たすオイル供給材料であって、シリコーンオイルとシリコ
ーンゴムの混合物を含むオイル供給材料、
を備え、さらに、
その多孔質の透過コントロール材料の外側表面の周りに接着して取り付けられ
、剥離剤の流れを可能にし且つ装置上の汚れの蓄積を抑える低い表面エネルギー
の材料、
を備えたことを特徴とする、液体を定量供給してコーティングする装置。
2.低い表面エネルギーの材料が多孔質ポリテトラフルオロエチレンである請
求項1に記載の液体を定量供給してコーティングする装置。
3.低い表面エネルギーの材料が多孔質の延伸膨張ポリテトラフルオロエチレ
ンである請求項1に記載の液体を定量供給してコーティングする装置。
4.低い表面エネルギーの材料が約0.25ミル〜約10ミルの厚さを有する請求項
1に記載の液体を定量供給してコーティングする装置
。
5.低い表面エネルギーの材料が約50%〜約98%の気孔率を有する請求項1に
記載の液体を定量供給してコーティングする装置。
6.低い表面エネルギーの材料が約1〜約30ポンド/平方インチの泡立ち点を
有する請求項1に記載の液体を定量供給してコーティングする装置。
7.連続気孔の熱硬化性ポリマーの多孔質のチューブ状支持体、
その多孔質のチューブ状支持体の外側表面に接着された多孔質ポリテトラフル
オロエチレンの多孔質の透過コントロール材料、
その透過コントロール材料に隣接し、その多孔質のチューブ状支持体の気孔の
外側部分に配置された強化材料であって、シリコーンオイルとシリコーンゴムの
混合物を含む強化材料、
その強化材料に隣接し、その多孔質のチューブ状支持体の中心の近くまで実質
的に放射状に気孔を満たすオイル供給材料であって、シリコーンオイルとシリコ
ーンゴムの混合物を含むオイル供給材料、
から本質的になり、さらに、
その多孔質の透過コントロール材料の外側表面の周りに接着して取り付けられ
た低い表面エネルギーの材料、
を備え、
その低い表面エネルギーの材料は、そのオイル供給材料から目的とする物体へ
のオイルの流れを可能にし、且つその多孔質の透過コントロール材料の外側表面
上の汚れの蓄積を抑えることを特徴とする、液体を定量供給してコーティングす
る装置。
8.低い表面エネルギーの材料が多孔質ポリテトラフルオロエチレンである請
求項7に記載の液体を定量供給してコーティングする装置。
9.低い表面エネルギーの材料が多孔質の延伸膨張ポリテトラフルオロエチレ
ンである請求項7に記載の液体を定量供給してコーティングする装置。
10.低い表面エネルギーの材料が約0.25ミル〜約10ミルの厚さを有する請求項
7に記載の液体を定量供給してコーティングする装置。
11.低い表面エネルギーの材料が約50%〜約98%の気孔率を有する請求項7に
記載の液体を定量供給してコーティングする装置。
12.低い表面エネルギーの材料が約1〜約30ポンド/平方インチの泡立ち点を
有する請求項7に記載の液体を定量供給してコーティングする装置。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),AL,AM,AT,A
U,AZ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN
,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,
HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K
Z,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG
,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,
RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,T
M,TR,TT,UA,UG,UZ,VN
(72)発明者 サッサ,ロバート エル.
アメリカ合衆国,デラウエア 19711,ニ
ューアーク,フォーレスタル サークル
6
(72)発明者 ラウ,ティット−ケウン
アメリカ合衆国,デラウエア 19808,ウ
ィルミントン,グレンドン ドライブ
2608