JPH1152614A - トナーバインダー樹脂及びそれを用いたトナー - Google Patents

トナーバインダー樹脂及びそれを用いたトナー

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JPH1152614A
JPH1152614A JP20778497A JP20778497A JPH1152614A JP H1152614 A JPH1152614 A JP H1152614A JP 20778497 A JP20778497 A JP 20778497A JP 20778497 A JP20778497 A JP 20778497A JP H1152614 A JPH1152614 A JP H1152614A
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JP
Japan
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toner
resin
binder resin
developing
electrostatic image
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JP20778497A
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English (en)
Inventor
Takaaki Hikosaka
高明 彦坂
Hideji Sakamoto
秀治 坂元
Toyozou Fujioka
東洋蔵 藤岡
Toshihiro Mitsune
利博 三根
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温定着性,耐ブロッキング性,耐タック性
及びトナー粉砕性などに優れた静電荷像現像用トナーの
バインダー樹脂及びそれを用いたトナーを提供するこ
と。 【解決手段】 シクロペンタジエン,ジシクロペンタジ
エン及びジヒドロジシクロペンタジエンの少なくとも一
種のモノマーを重合して得られた樹脂、上記モノマーと
他の重合性モノマとを重合して得られた共重合樹脂及び
これらの樹脂の水素添加物の中から選ばれた少なくとも
一種からなる静電荷像現像用トナーバインダー樹脂、並
びにこのバインダー樹脂を用いた静電荷像現像用トナー
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電荷像現像用ト
ナーバインダー樹脂及びそれを用いた静電荷像現像用ト
ナーに関し、さらに詳しくは、電子写真法,静電記録
法,静電印刷法などにおいて形成される静電潜像を現像
するために用いられる低温定着性,耐ブロッキング性,
耐タック性及びトナー粉砕性などが良好なトナーを与え
るバインダー樹脂及びこのバインダー樹脂を用いてなる
上記性能を有するトナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真方式の複写機やプリンタ
などのカラー化、省エネルギー化を達成するために、低
温定着型のトナーの開発が盛んに行われている。この低
温定着を達成するには、トナー樹脂の軟化温度(Tm)
を低下させるのが有効であるが、一般にTmを下げる
と、同時にトナーのガラス転移温度(Tg)も低下する
ため、トナーが保存状態で塊を形成する、いわゆるトナ
ーブロッキングを起こしやすくなることが知られてお
り、このことが定着温度を思い通りに下げられない原因
となっている。この低温定着性と耐ブロッキング性とい
う相反する要求を満足させるために、例えば(1)紙と
の親和性が高く、TmやTgが高い割には定着温度が低
いポリエステル系樹脂を用いる方法(特開昭56−19
52号公報)、(2)溶融特性に優れ、低温定着性に優
れる石油樹脂を用いたトナー(特開平4−257868
号公報)、(3)水添石油樹脂を用いたトナー(特開平
8−278658号公報)などが提案されている。
【0003】しかしながら、前記(1)のポリエステル
系樹脂を用いる方法においては、低温定着性と耐ブロッ
キング性はある程度改善がみられるものの、まだ両方を
同時に充分に満足しうるトナーは得られておらず、しか
もポリエステル系樹脂は凝集エネルギー密度が高いた
め、トナー製造時の粉砕が困難になるなどの欠点があっ
た。一方、前記(2)の石油樹脂を用いたトナーや
(3)の水添石油樹脂を用いたトナーにおいては、低温
定着性はある程度改良され、またポリエステル系樹脂で
問題があったトナー製造時の粉砕性も極めて良好である
ものの、低温定着性はまだ充分に満足しうるものではな
い上、トナーの保存安定性については、従来知られてい
る石油樹脂にはタック性(べとつき性)が若干あるた
め、トナーのTgが高い場合でも、トナーが凝集するお
それがあり、充分ではなかった。
【0004】また、特開平8−278658号公報の明
細書本文及び実施例に、C6〜C8芳香族炭化水素−ジ
シクロペンタジエン共重合体の部分水添品が耐ブロッキ
ング性,低温定着性などに優れるとの記載がある。しか
しながら、その水添率、すなわち〔(当該樹脂のヨウ素
価−完全水添樹脂のヨウ素価)/(未水添樹脂のヨウ素
価−完全水添樹脂のヨウ素価)〕×100(%)の値を
50%以上に制御することで、低温定着性や耐ブロッキ
ング性を発現させており、石油樹脂をトナー用途に適用
する上で様々な制限があった。また、上記公報のトナー
バインダー樹脂は、実質的に他の樹脂(スチレン−アク
リル樹脂,ポリエステル樹脂など)と当該石油樹脂から
なるものであり、かつ石油樹脂の含有量はいずれの具体
例においても70重量%未満の構成であった。このよう
な構成では、石油樹脂本来の特性である低温定着性やト
ナー製造時の良好な粉砕性が充分に発揮されていなかっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、低温定着性,耐ブロッキング性,耐タック性
及びトナー粉砕性を同時に充分に満足しうる静電荷像現
像用トナーを与えるトナーバインダー樹脂、及びこのも
のを用いてなる上記の優れた性能を有する静電荷像現像
用トナーを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、石油樹脂のタ
ック性は、樹脂原料自体が幅広い性状をもつモノマーの
混合物であるため、石油樹脂は複雑な構造の樹脂混合物
となり、場合によっては低重合物なども含んでいること
に起因することに着目し、石油ナフサの熱分解によって
得られる留分の中から特定の構造や蒸留性状をもつモノ
マーからなる樹脂、特にモノマーとしてシクロペンタジ
エン,ジシクロペンタジエンあるいはジヒドロジシクロ
ペンタジエンを用い、これらを重合して得られた樹脂や
これらと他の重合性モノマーとの共重合樹脂、あるいは
これらの樹脂の水素添加物が、トナーバインダー樹脂と
してその目的に適合しうることを見出した。本発明はか
かる知見に基づいて完成したものである。すなわち、本
発明は、(1)(A)シクロペンタジエン,ジシクロペ
ンタジエン及びジヒドロジシクロペンタジエンの少なく
とも一種のモノマーを重合して得られた樹脂、及び
(B)上記樹脂の炭素−炭素不飽和結合の一部又はすべ
てを水素添加してなる樹脂の中から選ばれた少なくとも
一種からなる静電荷像現像用トナーバインダー樹脂、
(2)(A’)シクロペンタジエン,ジシクロペンタジ
エン及びジヒドロジシクロペンタジエンの少なくと一種
のモノマーと他の重合性モノマーとを重合して得られた
共重合樹脂であって、他の重合性モノマーが90重量%
以下である樹脂、及び(B’)上記共重合樹脂の炭素−
炭素不飽和結合及び/又は芳香環の一部又はすべてを水
素添加してなる樹脂の中から選ばれた少なくとも一種か
らなる静電荷像現像用トナーバインダー樹脂、及び
(3)トナー樹脂として、上記(1),(2)のバイン
ダー樹脂を含むことを特徴とする静電荷像現像用トナ
ー、を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のトナーバインダー樹脂
は、以下に示す(A),(B),(A’)及び(B’)
の各樹脂の中から選ばれた少なくとも一種からなるもの
である。まず、(A)樹脂は、シクロペンタジエン重合
体,ジシクロペンタジエン重合体、ジヒドロジシクロペ
ンタジエン重合体又はシクロペンタジエンとジシクロペ
ンタジエンとジヒドロジシクロペンタジエンの中から選
ばれた二種以上からなる共重合体、あるいはこれらの混
合物からなるものである。これらの樹脂は、例えばカチ
オン重合,ラジカル重合,熱重合,アニオン重合,イオ
ン配位重合,懸濁重合,乳化重合,遷移金属錯体を用い
た重合などにより、モノマーを重合させたのち、未反応
モノマー,低重合物あるいは溶媒などを蒸留などの手段
によって除去することにより、製造することができる。
【0008】また、(B)樹脂は、上記のようにして得
られた(A)樹脂の炭素−炭素不飽和結合の一部又はす
べてを水素添加してなるものである。この水素添加の方
法については特に制限はなく、従来公知の方法を用いる
ことができる。次に、(A’)樹脂は、シクロペンタジ
エン,ジヒドロジシクロペンタジエン及びジヒドロジシ
クロペンタジエンの少なくとも一種のモノマーと他の重
合性モノマーとを重合して得られた共重合樹脂であっ
て、他の重合性モノマーが90重量%以下、好ましくは
80〜10重量%である樹脂である。この共重合樹脂
は、前記(A)樹脂と同様に、例えばカチオン重合,ラ
ジカル重合,熱重合などにより、モノマーを重合させた
のち、未反応モノマー,低重合物あるいは溶媒などを蒸
留などの手段により除去することにより、製造すること
ができる。
【0009】ここで、他の重合性モノマーとしては、炭
素数8〜13の芳香環含有のビニル化合物が好ましく挙
げられる。この芳香環含有のビニル化合物の例として
は、α−メチルスチレン,ビニルトルエン,イソプロペ
ニルトルエン,インデン,アルキル置換インデン,アリ
ルベンゼン,アリルトルエン,tert−ブチルスチレ
ン,tert−ブチルアリルベンゼンなどの中から選ば
れた少なくとも一種が挙げられる。なお、スチレンも共
重合モノマーとして使用することができる。また、その
他、公知のモノマー、例えばエチレン,プロピレン,シ
クロペンテン,シクロヘキセン,1−オクテン,ピネン
などの炭素数2〜20のオレフィン類、ブタジエン,イ
ソプレン,ペンタジエン,リモネン,ミルセンなどの炭
素数4〜20のポリエン類、(メタ)アクリル酸のメチ
ル,エチル,ブチル,オクチル,フェニル,ステアリル
エステルなどの(メタ)アクリル酸エステル類、塩化ビ
ニル;塩化ビニリデン;1,2−ジクロロエチレン;ト
リクロロエチレン;テトラクロロエチレン;フッ化ビニ
ル;フッ化ビニリデン;1,2−ジフルオロエチレン;
トリフルオロエチレン;テトラフルオロエチレン;臭化
ビニルなどのハロゲン化ビニル類,トリアルキルビニル
シラン,トリアルコキシビニルシランなどのビニルシラ
ン類、メチルビニルケトン,フェニルビニルケトンなど
のα,β−不飽和ケトン類、さらにはアクリル酸,メタ
クリル酸,アクリロニトリル,酢酸ビニル,マレイン
酸,マレイン酸エステル,無水マレイン酸,シクロプロ
パン及びその誘導体,シクロブタン及びその誘導体,オ
キセタン及びその誘導体,テトラヒドロフラン及びその
誘導体,アセチレン及びその誘導体,α,β−不飽和ア
ルデヒド,α,β−不飽和エステル,炭素数2〜10の
ジチオールなどが挙げられる。
【0010】さらに、(B’)樹脂は、上記のようにし
て得られた(A’)共重合樹脂の炭素−炭素不飽和結合
及び/又は芳香環の一部又はすべてを水素添加してなる
ものである。この水素添加の方法については特に制限は
なく、従来公知の方法を用いることができる。本発明の
トナーバインダー樹脂としては、これらの樹脂の中で、
スチレン単位含有量が90重量%以下のジシクロペンタ
ジエン−スチレン共重合樹脂,ジシクロペンタジエン−
インデン共重合樹脂,ジシクロペンタジエン類−インデ
ン類−スチレン類共重合樹脂(インデン類:インデン,
メチルインデンなど、スチレン類:スチレン,α−メチ
ルスチレン,ビニルトルエン,イソプロペニルトルエン
など,ジシクロペンタジエン類:ジシクロペンタジエ
ン,ジヒドロジシクロペンタジエンなど)、ジシクロペ
ンタジエン類の樹脂、及びこれらの樹脂の炭素−炭素不
飽和結合及び/又は芳香環の一部又はすべてを水素添加
してなる樹脂が好ましく、特に上記ジシクロペンタジエ
ン−スチレン共重合樹脂及びその水素添加物が好適であ
る。
【0011】本発明のトナーバインダー樹脂は、数平分
子量が400〜3000の範囲にあるものが好適であ
る。また、軟化点が80〜140℃の範囲にあるものが
好ましく、特に100〜130℃の範囲にあるものが好
適である。さらに、トナーバインダー樹脂としては、バ
インダー樹脂の臭素価をa、バインダー樹脂の水素添加
前の臭素価をcとした場合、a/cの値が0.45以下で
あるものが、特に耐ブロッキング性に優れ、好適であ
る。なお、この数値は、特開平8−278658号公報
記載の水素添加率を表す数値である〔(当該樹脂のヨウ
素価−完全水添樹脂のヨウ素価)/(未水添樹脂のヨウ
素価−完全水添樹脂のヨウ素価)〕×100(%)と、
実質的に同義である(臭素価=ヨウ素価×0.630であ
り、かつ完全水添樹脂の臭素価及びヨウ素価=0と近似
できるため)。このような本発明のトナーバインダー樹
脂は、特にヒートロールによる接触加熱圧力定着用トナ
ーのバインダー樹脂として好適である。次に、本発明の
静電荷像現像用トナーについて説明する。本発明のトナ
ーは、トナー樹脂として、前記本発明のバインダー樹脂
を一種又は二種以上含有するものであって、トナー樹脂
中の本発明のバインダー樹脂の含有量は特に制限はない
が、通常1重量%以上、好ましくは70重量%以上であ
る。該バインダー樹脂の含有量が70重量%以上の場合
は、トナー製造時の粉砕性が特に良好である。また、該
バインダー樹脂の含有量が1重量%未満では本発明の効
果が充分に発揮されないおそれがある。
【0012】本発明のトナーにおいては、トナー樹脂と
して、本発明のバインダー樹脂と共に、エラストマーを
用いることができる。このエラストマーを併用すること
で溶融時のレオロジー特性が向上し、オフセット発生温
度が高くなる。このエラストマーとしては、特に制限は
なく、従来公知のものの中から任意のものを選択して用
いることができる。このエラストマーとしては、例えば
ニトリルゴム,エチレンプロピレンゴム,クロロプレン
ゴム,シリコーンゴム,フッ素ゴム,エチレンアクリル
ゴム,ポリエステルエラストマー,エピクロルヒドリン
ゴム,アクリルゴム,液状ゴム,塩素化ポリエチレン,
ブタジエンゴム,スチレン−ブタジエン共重合体,天然
ゴム,1,2−ポリブタジエン,ブチルゴム,クロロス
ルホン化ポリエチレン,多硫化ゴム,ウレタンゴム,ス
チレン系TPE(熱可塑性エラストマー),オレフィン
系TPE,ウレタン系TPE,エステル系TPE,ポリ
塩化ビニル系TPE,ブチルゴムグラフトポリエチレ
ン,トランス1,4−ポリイソプレンアイオノマー,天
然ゴム系TPEなどが適用可能である。特にスチレン−
ブタジエン共重合体が好ましい。
【0013】これらのエラストマーは、一種用いてもよ
く、二種以上を組み合わせて用いてもよい。また、本発
明のバインダー樹脂と上記エラストマーを併用する場合
には、全トナー樹脂に占めるエラストマーの含有量は3
0重量%以下が好ましい。この含有量が30重量%を超
えるとトナー製造時の粉砕性が低下するおそれがある。
また、本発明のトナーにおいては、トナー樹脂として、
本発明のバインダー樹脂と共に、ワックスを用いること
ができる。このワックスを併用することで、耐タック性
がさらに向上し、Tgをほとんど低下させずにTmを大
きく低下させることができる。このワックスとしては特
に制限はなく、従来公知のものの中から任意のものを選
択して用いることができる。このワックスとしては、例
えば動・植物ワックス,カルナウバワックス,キャンデ
リラワックス,木蝋,蜜蝋,鉱物ワックス,石油ワック
ス,パラフィンワックス,マイクロクリスタリンワック
ス,ペトロラタム,ポリエチレンワックス,酸化ポリエ
チレンワックス,ポリプロピレンワックス,酸化ポリプ
ロピレンワックス,高級脂肪酸ワックス,高級脂肪酸エ
ステルワックス,カルナバワックス,フィッシャートロ
プシュワックスなどが好適である。また、ワックスに準
じた樹脂として、スチレンオリゴマー,非晶性ポリα−
オレフィンなども好適に用いられる。中でも特にフィッ
シャートロプシュワックス及びスチレンオリゴマーが好
ましい。
【0014】これらのワックスは一種用いてもよく、二
種以上を組み合わせて用いてもよい。また、本発明のバ
インダー樹脂と上記ワックスを併用する場合には、全ト
ナー樹脂に占めるワックスの含有量は30重量%以下が
好ましい。この含有量が30重量%を超えるとTgが低
下し、耐ブロッキング性が悪化するおそれがある。本発
明のトナーは、最低定着温度が140℃以下のものが好
ましく、特に130℃以下のものが好適である。
【0015】また、本発明の効果を損なわない範囲で、
所望により、従来公知の熱可塑性樹脂を併用することが
できる。この従来公知の熱可塑性樹脂としては、例え
ば、ポリエステル樹脂(アルコール成分:エチレングリ
コール,ジエチレングリコール,トリエチレングリコー
ル,プロピレングリコール,1,4−ビス(ヒドロキシ
メチル)シクロヘキサン,ビスフェノールA,ビスフェ
ノールA−エチレングリコール変性ジオール,1,3−
プロピレングリコール等のα,ω−アルキレンジオール
(C2 〜C12),水素添加ビスフェノールA,ビスフェ
ノールF,ビスフェノールF−エチレングリコール変性
ジオール,ビスフェノールS,ビスフェノールS−エチ
レングリコール変性ジオール,ビフェノール,ビフェノ
ール−エチレングリコール変性ジオール,ネオペンチグ
リコール,三価以上の多価アルコール、カルボン酸成
分:脂肪族ジカルボン酸,脂環式ジカルボン酸,芳香族
ジカルボン酸,三価以上の多価カルボン酸),ポリスチ
レン,クロロポリスチレン,ポリ−α−メチルスチレ
ン,ポリ−4−メトキシスチレン,ポリ−4−ヒドロキ
シスチレン,スチレン−クロロスチレン共重合体,スチ
レン−プロピレン共重合体,スチレン−塩化ビニル共重
合体,スチレン−マレイン酸共重合体,スチレン−酢酸
ビニル共重合体,スチレン−アクリル酸エステル共重合
体(メチル,エチル,ブチル,オクチル,フェニスエス
テル),スチレン−メタクリル酸エステル共重合体(メ
チル,エチル,ブチル,オクチル,フェニルエステ
ル),スチレン−α−クロロアクリル酸メチル共重合
体,スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル
共重合体,α−メチルスチレン−アクリル酸エステル共
重合体(メチル,エチル,ブチル,オクチル,フェニル
エステル),α−メチルスチレン−メタクリル酸エステ
ル共重合体(メチル,エチル,ブチル,オクチル,フェ
ニルエステル),α−メチルスチレン−α−クロロアク
リル酸メチル共重合体,α−メチルスチレン−アクリロ
ニトリル−アクリル酸エステル共重合体,塩化ビニル樹
脂,ロジン変性マレイン酸樹脂,フェノール樹脂,エポ
キシ樹脂,ポリエチレン樹脂,ポリプロピレン樹脂,ア
イオノマー樹脂,ポリウレタン樹脂,シリコーン樹脂,
ケトン樹脂,エチレン−エチルアクリレート共重合体,
キシレン樹脂,ポリビニルブチラール樹脂などが挙げら
れる。これらの熱可塑性樹脂は一種用いてもよく、二種
以上を組み合わせて用いてもよい。
【0016】本発明のトナー又はそれに用いるトナー樹
脂には、本発明の効果を損なわない範囲で従来公知の酸
化防止剤を必要に応じて添加してもよい。この従来公知
の酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール系酸化防
止剤,芳香族アミン系酸化防止剤,ヒンダードアミン系
酸化防止剤,スルフィド系酸化防止剤,有機リン系酸化
防止剤などが適用可能であり、中でもヒンダードフェノ
ール系酸化防止剤が好ましい。この酸化防止剤は一種用
いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。さ
らに、本発明のトナー又はそれに用いるトナー樹脂に
は、本発明の効果を損なわない範囲で、所望により、他
の添加剤,例えば老化防止剤,オゾン劣化防止剤,紫外
線吸収剤,光安定剤,軟化剤,補強剤,充填材,素練り
促進剤,発泡剤,発泡助剤,滑剤,内部離型剤,難燃
剤,練り込み用帯電防止剤,着色剤,カップリング剤,
防腐剤,付香剤などを添加してもよい。
【0017】本発明の静電荷像現像用トナーは、通常、
トナーバインダー(トナー樹脂)25〜95重量%,着
色剤0〜10重量%,磁性粉0〜70重量%,荷電制御
剤0〜10重量及び滑剤0〜10重量%を含有し、さら
に外添剤として、流動化剤0〜1.5重量%及びクリーニ
ング助剤0〜1.5%が添加されている。上記着色剤とし
ては、従来公知の有機系又は無機系着色剤、例えばカー
ボンブラック,酸化銅,二酸化マンガン,アリニンブラ
ック,活性炭,非磁性フェライト,磁性フェライト,マ
グネタイト,鉄黒,ベンジジンイエロー,ジスアゾイエ
ロー,キナクドリン,ナフトール系アゾ顔料,キナクリ
ドン,ローダミンB,フタロシアニン,チタン白,亜鉛
華などが挙げられる。なお、磁性トナーにおいて、磁性
粉そのものが有色(黒)である場合、上記着色剤の使用
は必須ではない。また、磁性粉としては例えば鉄,コバ
ルト,ニッケル,マグネタイト,ヘマタイト,フェライ
ト,など、従来公知のものが挙げられる。この磁性粉の
粒径は、通常0.05〜1μm、好ましくは0.1〜0.5μ
mの範囲で選ばれる。
【0018】さらに、荷電制御剤は、摩擦帯電により正
又は負の荷電を与えうる物質であり、このようなものと
しては、例えば、ニグロシンベースEX(オリエント化
学工業社製),P−51(オリエント化学工業社製),
コピーチャージPXVP435〔ヘキスト(株)製〕,
アルコキシ化アミン,アルキルアミド,モリブデン酸キ
レート顔料,PLZ1001(四国化成工業社製),ボ
ントロンS−22(オリエント化学工業社製),ボント
ロンS−34(オリエント化学工業社製),ボントロン
E−81(オリエント化学工業社製),ボントロンE−
84(オリエント化学工業社製),スピロンブラックT
RH(保土ヶ谷化学工業社製),チオインジゴ系顔料,
コピーチャージNXVP434,ボントロンE−89
(オリエント化学工業社製),フッ化マグネシウム,フ
ッ化カーボン,オキシカルボン酸金属錯体,ジカルボン
酸金属錯体,アミノ酸金属錯体,ジケトン金属錯体,ジ
アミン金属錯体,アゾ基含有ベンゼン−ベンゼン誘導体
骨格金属錯体,アゾ基含有ベンゼン−ナフタレン誘導体
骨格金属錯体,ベンジルジメチル−ヘキサデシルアンモ
ニウムクロライド,デシル−トリメチルアンモニウムク
ロライド,金属錯体,ニグロシン塩基,ニグロシンヒド
ロクロライド,サフラニン,クリスタルバイオレット,
4級アンモニウム塩,アルキルサリチル酸金属錯体,カ
リックスアレン系化合物,ホウ素化合物,含フッ素4級
アンモニウム塩,アゾ系金属錯体,トリフェニルメタン
系染料,ジブチルスズオキサイドなど従来公知の各種の
ものが適用可能である。
【0019】滑剤としては、例えばポリテトラフルオロ
エチレン,低分子量ポリオレフィン,脂肪酸及びその金
属塩やアミドなど、従来公知のものが挙げられる。一
方、外添剤として用いられる流動化剤としては、例えば
粒径が数十nmの無機微粒子,具体的にはコロイダルシ
リカ,アルミナ,酸化チタン,酸化亜鉛,フッ化マグネ
シウム,炭化ケイ素,炭化ホウ素,炭化チタン,炭化ジ
ルコニウム,窒化ホウ素,窒化チタン,窒化ジルコニウ
ム,マグネタイト,二硫化モリブデン,ステアリン酸ア
ルミニウム,ステアリン酸マグネシウム,ステアリン酸
亜鉛などが挙げられる。この流動化剤は、シラン系,チ
タン系などのカップリング剤,高級脂肪酸,シリコーン
オイル,界面活性剤などで疎水化処理が施されていても
よい。
【0020】また、外添剤として用いられるクリーニン
グ助剤としては、例えばポリスチレン,ポリメチルメタ
クリレート,ポリアクリレート,ポリベンゾグアナミ
ン,シリコーン樹脂,ポリテトラフルオロエチレン,ポ
リエチレン,ポリプロピレンなどの微粒子が挙げられ
る。本発明のトナーの調製方法については特に制限はな
く、従来公知の方法、例えば機械的粉砕法,噴霧乾燥
法,化学重合法,湿式造粒法などが適用できる。これら
の中で、機械的粉砕法は、前記トナー成分を乾式ブレン
ドしたのち、溶融混練し、その後粗粉砕してから、最終
的にジェット粉砕機などで微粉砕し、さらに場合によっ
ては粒径制御のため、分級を行うことで、体積平均粒径
が5〜20μm程度の微粒子とする方法である。
【0021】このようにして、調製された静電荷像現像
用トナーは、キャリヤ粒子と混合されて、二成分現像用
の現像剤として使用されるか又はトナー単独で一成分現
像用の現像剤として使用される。ここで、キャリヤとし
ては、例えば磁性粉キャリヤ,磁性粉樹脂コートキャリ
ヤ,バインダーキャリヤ,ガラスビーズなどが適用され
る。これらのキャリヤの粒径は、通常20〜500μm
程度である。磁性粉キャリヤとしては、例えば鉄,ニッ
ケル,フェライト,マグネタイト,コバルト等の金属、
これらの金属と亜鉛,アンチモン,アルミニウム,鉛,
スズ,ビスマス,ベリリウム,マンガン,セレン,タン
グステン,ジルコニウム,バナジウム等の金属との合
金、あるいは混合物,酸化鉄,酸化チタン,酸化マグネ
シウム等の金属酸化物、窒化クロム,窒化バナジウム等
の窒化物、炭化ケイ素,炭化タングステン等の炭化物と
の混合物などが適用される。
【0022】磁性粉樹脂コートキャリヤとしては、上記
磁性分粒子を芯材として、以下の樹脂で被覆したものが
使用される。被覆樹脂としては、例えばポリエチレン,
シリコーン樹脂,フッ素系樹脂,スチレン系樹脂,アク
リル系樹脂,スチレン−アクリル系樹脂,ポリ酢酸ビニ
ル,セルロース誘導体,マレイン酸樹脂,エポキシ樹
脂,ポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビニリデン,ポリ臭化ビ
ニル,ポリ臭化ビニリデン,ポリカーボネート,ポリエ
ステル,ポリプロピレン,フェノール樹脂,ポリビニル
アルコール,フマル酸エステル樹脂,ポリアクリロニト
リル,ポリビニルエーテル,クロロプレンゴム,アセタ
ール樹脂,ケトン樹脂,キシレン樹脂,ブタジエンゴ
ム,スチレン−ブタジエン共重合体,ポリウレタンなど
が使用である。この磁性粉樹脂コートキャリヤには、導
電性微粒子(カーボンブラック,導電性金属酸化物,金
属粉体),無機充填材(シリカ,窒化ケイ素,窒化ホウ
素,アルミナ,ジルコニア,炭化ケイ素,炭化ホウ素,
酸化チタン,クレイ,タルク,ガラス繊維),前記例示
の荷電制御剤などを、必要に応じ含有させてもよい。キ
ャリヤ芯材に対する樹脂被覆膜厚は、0.1〜5μm程度
が好ましい。本発明の静電荷像現像用トナーは、支持体
(紙,ポリエステルなどのOHPフィルムなど)に転
写、定着されて使用される。定着法としては、例えば圧
定着,加熱定着(SURF定着,熱版による定着,オー
ブン定着,赤外線ランプ定着など),接触加熱圧力定
着,フラッシュ定着,溶剤定着などが適用できるが、ヒ
ートロールによる接触加熱圧力定着が好ましい。
【0023】本発明のトナーは、磁性一成分現像,磁性
二成分現像,非磁性一成分現像,非磁性二成分現像及び
液体現像のいずれのタイプのトナーとしても適用可能で
あるが、磁性一成分現像,磁性二成分現像及び非磁性一
成分現像用として使用されるのが有利である。本発明の
トナーは、種々の現像方法に適用することができる。例
えば、磁気ブラシ現像方法,カスケード現像方法,米国
特許第3909258号明細書に記載された導電性磁性
トナーを用いる方法、特開昭53−31136号公報に
記載された高抵抗磁性トナーを用いる方法、特開昭54
−42121号公報、同55−18656号公報、同5
4−43027号公報などに記載された方法、ファーブ
ラシ現像方法、パウダークラウド法、インプレッション
現像法、マイクロトーニング法、コンタクト現像法、タ
ッチダウン現像法、マグネダイナミック現像法、ジャン
ピング現像法、FEED(Floating Electrode Effect
Development)現像法、FMT(Fine Micro Toning Syst
em) 現像法、NSP(Non Magnetic Single Component
Development Process)現像法などに適用することができ
る。
【0024】本発明のトナーは、コロナ帯電(コロトロ
ン式,スコロトロン式など),接触帯電(帯電ロール
式,帯電ブラシ式など)のいずれの機械にも適用でき
る。また、クリーニング工程をもたない方法,ブレード
法,ファーブラシ法,磁気ブラシ法,ローラクリーニン
グ法などが適用可能であるが、ブレード法及びクリーニ
ング工程をもたない方法が好ましい。次に、本発明のト
ナーは、有機電子写真感光体(積層型,単層型),無機
感光体(アモルファスシリコン,アモルファスセレン,
セレン系感光体,ゲルマニウム系感光体)のいずれにも
適用可能であり、特に有機電子写真感光体及びアモルフ
ァスシリコンを用いた無機感光体に適用するのが好まし
い。さらに、本発明のトナーは、(1)反転現像プロセ
ス,正現像プロセスのいずれにも適用可能である、
(2)正帯電,負帯電のいずれのトナーにも適用可能で
ある、(3)モノクロ,カラーのいずれの印刷機にも適
用可能である、(4)アナログ印刷機,デジタル印刷機
のいずれにも適用可能である、(5)複写機,プリンタ
ー(レーザービームプリンター,液晶シャッタープリン
ターなど),ファックス及びこれらの複合機に適用可能
である、などの特徴を有している。
【0025】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
するが、本発明は、これらの例によってなんら限定され
るものではない。なお、各樹脂の軟化点(Tm),臭素
価,平均分子量,芳香環含有量,芳香環水添率は下記の
方法に従って測定した。 (1)軟化点(Tm) JIS K−2207に準拠し、環球法により測定し
た。 (2)臭素価 JIS K−2605に準拠して測定した。 (3)平均分子量 ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法
により、ポリスチレン換算の数平均分子量及び重量平均
分子量を測定した。 (4)芳香環含有量 赤外吸光分析法により分析した。溶媒は二硫化炭素を使
用し、波数700cm -1における吸光度から定量した。 (5)芳香環水添率 芳香環水添率(%)=〔1−(水添樹脂の芳香環含有量
/未水添樹脂の芳香環含有量)〕×100 により算出した。
【0026】合成例1 2リットルオートクレーブに、ジシクロペンタジエン6
40g,キシレン160gを仕込み、窒素雰囲気下,2
60℃,45分間反応させて得られた重合体溶液より、
未反応物,低重合物及びキシレンを蒸留により除去する
ことにより、樹脂A(軟化点:116℃,臭素価:11
5g/100g)を得た。攪拌機を備えた500ミリリ
ットルオートクレーブに、樹脂A100g,メチルシク
ロヘキサン100g,ニッケル触媒(日揮化学(株)製
「N−113」)3gを仕込み、水添反応(50kg/
cm2 ・G,250℃,2時間)を行い、反応物を冷却
して取出し、ろ過して触媒を除去した後、蒸留により溶
媒を除去して水添樹脂A(軟化点:112℃,臭素価:
5g/100g,水添樹脂の臭素価/未水添樹脂の臭素
価〕(以下a/cで表す):0.043〕を得た。
【0027】合成例2 1リットルオートクレーブに、ジシクロペンタジエン2
20g,スチレン144g,インデン36g,トルエン
40gを仕込み、窒素雰囲気下、275℃,3時間反応
させて得られた重合体溶液より、未反応物,低重合物を
蒸留により除去することにより、樹脂B(軟化点:97
℃、臭素価:135g/100g)を得た。攪拌機を備
えた500ミリリットルオートクレーブに、樹脂B80
g,シクロヘキサン80g,ニッケル触媒(日揮化学
(株)製「N−113」2gを仕込み、水添反応(15
0kg/cm2 ・G,300℃,2時間)を行い、反応
物を冷却して取出し、ろ過して触媒を除去した後、蒸留
により溶媒を除去して水添樹脂B(軟化点:104℃,
臭素価:5g/100g,a/c:0.037)を得た。
【0028】合成例3 1リットルオートクレーブに、ジシクロペンタジエン3
68g,スチレン21g,インデン11g,トルエン4
0gを仕込み、窒素雰囲気下、275℃、3時間反応さ
せて得られた重合体溶液より、未反応物,低重合物を蒸
留により除去することにより、樹脂C(軟化点:97
℃,臭素価:148g/100g,数平均分子量(M
n):400)を得た。攪拌機を備えた500ミリリッ
トルオートクレーブに、樹脂C80g,シクロヘキサン
80g,ニッケル触媒(日揮化学(株)製「N−11
3」2gを仕込み、水添反応(150kg/cm2 ・
G、300℃,2時間)を行い、反応物を冷却して取出
し、ろ過して触媒を除去した後、蒸留により溶媒を除去
して水添樹脂C(軟化点:105℃,臭素価:3.2g1
00g,a/c:0.022)を得た。
【0029】合成例4 ナフサ分解で得られるC5留分を150℃で3時間加熱
し、蒸留分に含まれるシクロペンタジエンをジシクロペ
ンタジエンに変換した後、蒸留により軽留分を除去し、
ジシクロペンタジエンが75重量%以上含まれる粗製ジ
シクロペンタジエンを得た。得られた粗製ジシクロペン
タジエン800g,パラジウム系タブレット状水添触媒
(東洋シー・シー・アイ社製:C31−1A)30gを
2リットルステンレス製オートクレーブに仕込み、反応
温度50℃,水素圧10kg/cm2 ・Gで12時間攪
拌し、水素添加反応を行った。ろ過により触媒を除去
し、蒸留により9,10−ジヒドロジシクロペンタジエ
ンを主成分とする留分D(ペンタン類:10重量%、
9,10−ジヒドロジシクロペンタジエン:81重量
%、ジシクロペンタジエン:0.1重量%以下、テトラヒ
ドロジシクロペンタジエン:2重量%、不明成分:7重
量%、上記組成はガスクロマト分析で決定)を得た。
【0030】合成例5 ナフサ分解油をオルダーショー型40段蒸留塔で蒸留
し、沸点50〜65℃/10mmHgのインデン,メチ
ルインデンを主成分とした留分E(スチレン+α−メチ
ルスチレン+ビニルトルエン:10重量%、ジシクロペ
ンタジエン:5重量%、インデン:30重量%、メチル
インデン:16重量%、上記組成はガスクロマト分析で
決定)を得た。
【0031】合成例6 攪拌機,リービッヒ冷却管,温度計をつけた1リットル
の4つ口フラスコに留分D310g,インデン58g,
ジシクロペンタジエン33gを加えた。これに窒素雰囲
気下、攪拌しながら三フッ化ホウ素フェノール錯体触媒
(三フッ化ホウ素含量30重量%)6.6gとトルエン1
0gの混合液を注射器を用いて約20分かけて滴下し
た。反応器内温を60℃に保ちながら、さらに3時間攪
拌を行った。得られた反応混合溶液に水酸化ナトリウム
水溶液を加えて触媒を分解後、水洗を行った。有機層を
蒸留し、未反応物,低重合物を除去することにより、樹
脂F(軟化点:104℃,臭素価:60g/100g,
数平均分子量:430)130gを得た。
【0032】合成例7 攪拌機,リービッヒ冷却管,温度計,滴下ロートをつけ
た1リットルの4つ口フラスコに、粉末状のAlC13
2.6gとキシレン40gを窒素雰囲気下でスラリー状態
に攪拌しておき、50℃となるように加熱した。これに
留分D170g,留分E80g,ジシクロペンタンジエ
ン33gの混合物を滴下ロートを用い、約30分間かけ
て滴下した。反応器内温を50℃に保ちながら、さらに
4時間攪拌を行った。得られた反応混合溶液にメタノー
ルを加えて触媒を分解後、水洗を行った。有機層を蒸留
し、未反応物,低重合物,メタノールを除去することに
より、樹脂G(軟化点:105℃,臭素価:66g/1
00g,数平均分子量:450)80gを得た。
【0033】合成例8 攪拌機,リービッヒ冷却管,温度計をつけた1リットル
の4つ口フラスコに留分D64g,留分E284gを加
えた。これに窒素雰囲気下、攪拌しながら三フッ化ホウ
素フェノールの錯体触媒(三フッ化ホウ素含量30重量
%)4.4gとキシレン20gの混合液を注射器を用いて
約20分間かけて滴下した。反応器内温を60℃に保ち
ながら、さらに2時間攪拌を行った。得られた反応混合
溶液に水酸化ナトリウム水溶液を加えて触媒を分解後、
水洗を行った。有機層を蒸留し、未反応物,低重合物及
びキシレンを除去することにより、樹脂H(軟化点:1
22℃,臭素価:44g/100g,数平均分子量:4
80)160gを得た。
【0034】合成例9 攪拌機,リービッヒ冷却管,温度計をつけた1リットル
の4つ口フラスコに1,2−ジヒドロジシクロペンタジ
エン68g,インデン58g,ジシクロペンタジエン3
3g,トルエン94gを加えた。これに窒素雰囲気下、
攪拌しながら三フッ化ホウ素フェノールの錯体触媒(三
フッ化ホウ素含量30重量%)(6.6g)を注射器を用
いて約20間分かけて滴下した。反応内温を60℃に保
ちながら、さらに3時間攪拌を行った。得られた反応混
合溶液に水酸化ナトリウム水溶液を加えて触媒を分解
後、水洗を行った。有機層を蒸留し、未反応物,低重合
物を除去することにより、樹脂I(軟化点:100℃,
臭素価:65g/100g,数平均分子量:440)1
10gを得た。
【0035】合成例10 1リットルオートクレーブに溶媒として、キシレン14
0gを仕込み、窒素雰囲気下、260℃まで加熱し、攪
拌しながらジシクロペンタジエン68.8gとスチレン3
90gの混合物を2時間にわたって添加した。そのまま
の温度で、さらに400分間反応を行った。得られた重
合体溶液より、未反応物、低重合物を蒸留により除去す
ることにより、樹脂J(スチレン単位/ジシクロペンタ
ジエン(DCPD)単位の重量比=85/15,数平均
分子量:760,軟化点:102℃,臭素価:35g/
100g)を得た。
【0036】合成例11 1リットルオートクレーブに溶媒としてキシレン140
gを仕込み、窒素雰囲気下、260℃まで加熱し、攪拌
しながらジシクロペンタジエン22.9gとスチレン43
5.8gの混合物を2時間にわたって添加した。そのまま
の温度で、さらに800分間反応を行った。得られた重
合体溶液より、未反応物,低重合物を蒸留により除去す
ることにより、樹脂K(スチレン単位/DCPD単位の
重量比=95/5,数平均分子量:770,軟化点:1
04℃,臭素価:18g/100g)を得た。また、1
リットルオートクレーブに樹脂K250g、シクロヘキ
サン250g及び0.5重量%のPdを含有するPd−ア
ルミナ触媒3.0gを仕込み、水素圧力30kg/cm2
・G,温度150℃で30分間水素添加反応を行い、反
応物を冷却して取出し、ろ過して触媒を除去した後、蒸
留により溶媒を除去して、水添樹脂K−2(軟化点:1
06℃,臭素価:11g/100g、a/c:0.61)
を得た。
【0037】合成例12 1リットルオートクレーブにジシクロペンタジエン28
0g、イソプレン120gを仕込み、窒素雰囲気下、圧
力10kg/cm2 ・G,260℃,4時間反応させて
得られた重合体溶液より、未反応物,低重合物を蒸留に
より除去することにより、樹脂L(軟化点:108℃、
臭素価:84g/100g)を得た。攪拌機を備えた5
00ミリリットルオートクレーブに樹脂L100g,シ
クロヘキサン100g,ニッケル触媒(日揮化学(株)
製「N−113M」)3gを仕込み、水添反応(60k
g/cm2 ・G,200℃,3時間)を行い、反応物を
冷却して取出し、ろ過して触媒を除去した後、蒸留によ
り溶媒を除去して水添樹脂L(軟化点:113℃、臭素
価1.5g/100g、a/c:0.018)を得た。
【0038】合成例13 1リットルオートクレーブにジシクロペンタジエン28
0g、1,3−ペンタジエン120gを仕込み、窒素雰
囲気下、圧力10kg/cm2 ・G,260℃,4時間
反応させて得られた重合体溶液より、未反応物,低重合
物を蒸留により除去することにより、樹脂M(軟化点:
110℃、臭素価:74g/100g)を得た。攪拌機
を備えた500ミリリットルオートクレーブに樹脂M1
00g,シクロヘキサン100g,ニッケル触媒(日揮
化学(株)製「N−113M」)3gを仕込み、水添反
応(60kg/cm2 ・G,200℃,3時間)を行
い、反応物を冷却して取出し、ろ過して触媒を除去した
後、蒸留により溶媒を除去して水添樹脂M(軟化点:1
09℃、臭素価1.6g/100g、a/c:0.022)
を得た。
【0039】合成例14 1リットルオートクレーブにキシレン272gを仕込
み、窒素雰囲気下、260℃まで加熱し、攪拌しながら
ジシクロペンタジエン170gとスチレン170gの混
合物を2時間にわたって添加した。そのままの温度で、
さらに140分間反応を行なった。得られた重合体溶液
より、未反応物、低重合物を蒸留により除去することに
より、樹脂Q(スチレン単位/DCPD単位重量比:5
0/50,数平均分子量:610,軟化点:92℃,臭
素価:60g/100g,芳香環含有量:44重量%)
を得た。1リットルオートクレーブに、樹脂Q250
g、ニッケル−ケイソウ土触媒3.0g、シクロヘキサン
250gを仕込み、水素圧力50kg/cm2 ・G、温
度230℃で8時間水素添加反応を行なった。反応物を
冷却して取出し、ろ過して触媒を除去したのち、蒸留に
より溶媒を除去して水添樹脂Q(軟化点:125℃、臭
素価2.2g/100g、a/c:0.037,芳香環含有
量:2.9重量%,芳香環水添率:93%)を得た。
【0040】合成例15 1リットルオートクレーブにキシレン228gを仕込
み、窒素雰囲気下、260℃まで加熱し、攪拌しながら
ジシクロペンタジエン190gとスチレン190gの混
合物を2時間にわたって添加した。そのままの温度で、
さらに4時間反応を行なった。得られた重合体溶液よ
り、未反応物、低重合物を蒸留により除去することによ
り、樹脂U(スチレン単位/DCPD単位重量比:50
/50,数平均分子量:690,軟化点:110℃,臭
素価:62g/100g,芳香環含有量:46重量%)
を得た。1リットルオートクレーブに、樹脂U250
g、ニッケル−ケイソウ土触媒3.0g、シクロヘキサン
250gを仕込み、水素圧力40kg/cm2 ・G、温
度230℃で5時間水素添加反応を行なった。反応物を
冷却して取出し、ろ過して触媒を除去したのち、蒸留に
より溶媒を除去して水添樹脂U(軟化点:125℃,臭
素価:4.4g/100g,a/c:0.071、芳香環含
有量:24重量%,芳香環水添率:48%)得た。
【0041】合成例16 温度計,攪拌機を備えた500ミリリットルフラスコ
に、ナフサのスチームクラッキングで副生する初留14
0℃,終留200℃の留分(ガスクロマト分析結果、重
合可能成分:45重量%:インデン2.5重量%)200
gを仕込み、攪拌下、温度を10℃に保ちながら、三フ
ッ化ホウ素−エーテル錯体0.8gを30分間を要して滴
下した。滴下終了後、同じ温度で引き続き4.5時間攪拌
を継続した。得られた反応混合液に水酸化ナトリウム水
溶液を加えて触媒除去後、水洗したのち、加熱乾燥によ
り、樹脂Y(軟化点:118℃,臭素価20g/100
g)を得た。 合成例17 1リットルのステンレス製オートクレーブにAlCl3
1.3g、キシレン20ミリリットルを仕込み、攪拌下、
ナフサのスチームクラッキングにおける沸点25〜10
0℃の脂肪族炭化水素留分150gとキシレン50gと
の混合物を耐圧シリンダーより、反応器内温を60℃に
保ちながら、約20分間を要して滴下した。滴下終了
後、同じ温度で、引き続き3時間攪拌を継続した。得ら
れた反応混合液にメタノールを加えて触媒を分解し、水
洗したのち、加熱乾燥により、樹脂Z(軟化点:103
℃、数平均分子量:480)を得た。
【0042】実施例1〜26及び比較例1〜4 第1表に示す配合組成で各原料成分を混合したのち、内
温120℃のラボプラストミルで混練し、冷却したの
ち、フェザーミルを用いて粗粉砕した。次いで、ジェッ
トミルで粉砕したのち、気流分級機で分級することによ
り、体積平均粒径10μmのトナー粒子を得た。この
際、上記混練物を供給量2.0kg/時間に固定し、粉砕
圧力の調節により、体積平均粒径10μmとなるような
粉砕圧力を測定した。得られたトナー粒子100重量部
に対し、チタニア微粒子〔出光興産(株)製,出光チタ
ニア〕0.5重量部を添加し、ヘンシェルミキサーで混合
することにより、静電荷像現象用トナーを得た。このト
ナーを二成分現像方式用トナーとして評価する際には、
キャリヤとして出光キャリヤ〔出光興産(株)製:ポリ
エチレンコートキャリヤ〕を用いた。なお、トナー粒子
及びトナーは、下記の要領に従って評価した。結果を第
2表に示す。
【0043】(1)保存安定性(耐ブロッキング性) 100ミリリットルのビーカーにトナー粒子10gを入
れ、50℃の恒温槽中で24時間保持したのち、凝集状
態を以下の判定基準に従い評価した。 ◎:全く凝集、結着がみられない。 ○:僅かな凝集がみられるが、ビーカーを軽く振ること
で脱塊し、流動性を取り戻す。 ×:凝集し、脱塊不能 (2)低温定着性(最低定着温度)、耐オフセット性 市販の複写機(富士ゼロックス社製「5039」)を改
造し、最低定着温度とオフセット発生温度測定のための
試験機とした。改造点は以下の通りである。 ・正帯電トナー評価時は、感光体にアモルファスシリコ
ン製を用い、負帯電トナー評価時には有機電子写真感光
体を用いた。 ・定着部のヒートロール部の温度を可変とし、定着部の
温度を測定可能とした。 ・感光体表面電位及びマグネットローラバイアス電位を
可変とした。 この試験機を用い、最低定着温度及びオフセット発生温
度を測定した。
【0044】(3)トナー生産性(粉砕性) フェザーミルにより粗粉砕したトナー粒子をジェットミ
ルで粉砕する工程において、粉砕圧力の測定を行い、以
下の判定基準に従い、粉砕性を評価した。 ◎:粉砕圧力が3.5kg/cm2 未満 ○:粉砕圧力が3.5kg/cm2 以上4.5kg/cm2
未満 ×:粉砕圧力が4.5kg/cm2 以上 (4)ガラス転温(Tg) トナーのガラス転移温度を、JIS K−7121に準
拠し、セカンドヒーティングにおける中間点ガラス転移
温度を測定した。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】〔注〕 エラストマー:スチレン−ブタジエン樹脂(軟化点:1
45℃,Tg:53℃)、グッドイヤー社製「プライオ
ライトS−5B」 ワックスS:フィッシャートロプシュワックス(下降融
点:117℃,C38〜C93成分含有)、サゾール社
製「パラフリントC105」 ワックスT:フィッシャートロプシュワックス(下降融
点:112℃,C28〜C90成分含有)、サゾール社
製「パラフリントHI」 他樹脂V:ポリエステル樹脂(軟化点:110℃、酸
価:5.0mgKOH/g) 他樹脂W:スチレン−ブチルアクリレート共重合樹脂
(スチレン単位/ブチルアクリレート単位重量比=75
/25,重量平均分子量110000,Tg:58℃) CCA:荷電制御剤、オリエント化学工業社製「ボント
ロンS−34」(クロム含有金属染料) CB:カーボンブラック、三菱化学社製「MA−10
0」
【0048】
【表3】
【0049】
【表4】
【0050】
【発明の効果】本発明の静電荷像現像用トナーバインダ
ー樹脂は、電子写真法,静電記録法,静電印刷法などに
おいて形成される静電潜像を現像するために用いられる
トナーのバインダー樹脂であって、低温定着性,耐ブロ
ッキング性,耐タック性及びトナー粉砕性などに優れた
トナーを与えることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三根 利博 山口県徳山市新宮町1−1

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)シクロペンタジエン,ジシクロペ
    ンタジエン及びジヒドロジシクロペンタジエンの少なく
    とも一種のモノマーを重合して得られた樹脂、及び
    (B)上記樹脂の炭素−炭素不飽和結合の一部又はすべ
    てを水素添加してなる樹脂の中から選ばれた少なくとも
    一種からなる静電荷像現像用トナーバインダー樹脂。
  2. 【請求項2】 (A’)シクロペンタジエン,ジシクロ
    ペンタジエン及びジヒドロジシクロペンタジエンの少な
    くとも一種のモノマーと他の重合性モノマーとを重合し
    て得られた共重合樹脂であって、他の重合性モノマーが
    90重量%以下である樹脂、及び(B’)上記共重合樹
    脂の炭素−炭素不飽和結合及び/又は芳香環の一部又は
    すべてを水素添加してなる樹脂の中から選ばれた少なく
    とも一種からなる静電荷像現像用トナーバインダー樹
    脂。
  3. 【請求項3】 他の重合性モノマーが、炭素数8〜13
    の芳香環含有のビニル化合物の中から選ばれた少なくと
    も一種である請求項2記載の静電荷像現像用トナーバイ
    ンダー樹脂。
  4. 【請求項4】 他の重合性モノマーが、α−メチルスチ
    レン,ビニルトルエン,イソプロペニルトルエン,イン
    デン,アルキル置換インデン,アリルベンゼン,アリル
    トルエン,tert−ブチルスチレン及びtert−ブ
    チルアリルベンゼンの中から選ばれた少なくとも一種で
    ある請求項3記載の静電荷像現像用トナーバインダー樹
    脂。
  5. 【請求項5】 他の重合性モノマーが、スチレンである
    請求項3記載の静電荷像現像用トナーバインダー樹脂。
  6. 【請求項6】 バインダー樹脂の臭素価をa、バインダ
    ー樹脂の水素添加前の臭素価ををcとした場合、a/c
    の値が0.45以下である請求項1又は2記載の静電荷像
    現像用トナーバインダー樹脂。
  7. 【請求項7】 ヒートロール定着用である請求項1又は
    2記載の静電荷像現像用トナーバインダー樹脂。
  8. 【請求項8】 トナー樹脂として請求項1〜6のいずれ
    かに記載のバインダー樹脂を含むことを特徴とする静電
    荷像現像用トナー。
  9. 【請求項9】 トナー樹脂が、請求項1〜6のいずれか
    に記載のバインダー樹脂の合計量を70重量%以上含有
    するものである請求項8記載の静電荷像現像用トナー。
  10. 【請求項10】 トナー樹脂が、さらにワックスを含有
    するものである請求項8又は9記載の静電荷像現像用ト
    ナー。
  11. 【請求項11】 トナー樹脂が、さらにエラストマーを
    含有するものである請求項8又は9記載の静電荷像現像
    用トナー。
  12. 【請求項12】 ヒートロール定着用である請求項8記
    載の静電荷像現像用トナー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005098547A1 (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Tomoegawa Co., Ltd. 静電荷像現像用トナー

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