JPH115279A - 合成樹脂積層体およびその溶接方法 - Google Patents
合成樹脂積層体およびその溶接方法Info
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- JPH115279A JPH115279A JP9173253A JP17325397A JPH115279A JP H115279 A JPH115279 A JP H115279A JP 9173253 A JP9173253 A JP 9173253A JP 17325397 A JP17325397 A JP 17325397A JP H115279 A JPH115279 A JP H115279A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C66/00—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
- B29C66/70—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
- B29C66/71—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐オゾン性や耐有機溶剤性に強い樹脂板であ
って、しかも剛性が高くて板厚が薄くても殺菌処理槽を
製作出来る積層板を提供する。 【解決手段】 3〜20mmの硬質塩化ビニル樹脂層
と、0.1〜2.0mmのフッ素樹脂層とを積層一体化
する。硬質塩化ビニル樹脂層により剛性が保たれ、フッ
素樹脂層により耐オゾン性等が発揮されて、この積層板
のみで殺菌処理槽等を製作することを可能にした。ま
た、フッ素樹脂層同士を溶接でき、槽内面は全て該層で
覆われる。
って、しかも剛性が高くて板厚が薄くても殺菌処理槽を
製作出来る積層板を提供する。 【解決手段】 3〜20mmの硬質塩化ビニル樹脂層
と、0.1〜2.0mmのフッ素樹脂層とを積層一体化
する。硬質塩化ビニル樹脂層により剛性が保たれ、フッ
素樹脂層により耐オゾン性等が発揮されて、この積層板
のみで殺菌処理槽等を製作することを可能にした。ま
た、フッ素樹脂層同士を溶接でき、槽内面は全て該層で
覆われる。
Description
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、殺菌処理槽や消毒槽や
半導体装置や上下水道の処理装置に用いることが出来る
合成樹脂積層体およびその溶接方法に関する。
半導体装置や上下水道の処理装置に用いることが出来る
合成樹脂積層体およびその溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記の殺菌処理槽等には2フッ化
エチレン樹脂板を用い、溶接により槽に形成したものが
用いられている。
エチレン樹脂板を用い、溶接により槽に形成したものが
用いられている。
【0003】一方、合成樹脂の表面に数μmのフッ素樹
脂層を形成して耐汚染性や耐磨耗性や耐候性等を改良し
た積層板は公知である。例えば、実開昭60−2453
8号には、ポリカーボネート樹脂の表面にアクリル樹脂
層とフッ素樹脂層を順次積層してなる積層板が開示して
ある。
脂層を形成して耐汚染性や耐磨耗性や耐候性等を改良し
た積層板は公知である。例えば、実開昭60−2453
8号には、ポリカーボネート樹脂の表面にアクリル樹脂
層とフッ素樹脂層を順次積層してなる積層板が開示して
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、2フッ
化エチレン樹脂板を用いて槽を製作するには、相当の熟
練を要し、溶接時に上記樹脂板が反り返って矩形の槽に
ならなかったり、剛性がないため厚みの厚い樹脂板を使
用せざるを得ず高価な槽になっていた。
化エチレン樹脂板を用いて槽を製作するには、相当の熟
練を要し、溶接時に上記樹脂板が反り返って矩形の槽に
ならなかったり、剛性がないため厚みの厚い樹脂板を使
用せざるを得ず高価な槽になっていた。
【0005】一方、積層板に用いられているフッ素樹脂
層は、その厚みが1〜10μmと極めて薄く、該積層板
をそのまま用いる建築用の用途には耐候性等の性能を十
分発揮出来るものであったが、工業用用途である上記殺
菌処理槽等に用いようとすると、溶接という工程が必要
とされ、該溶接時に溶接部周囲のフッ素樹脂層が溶けて
なくなったり、溶接部にフッ素樹脂の溶接層が形成でき
なかったりして、槽にフッ素樹脂層のない部分が生じる
という問題があった。さらに、運搬や加工時にフッ素樹
脂層に傷ができて内部の樹脂が露出し、フッ素樹脂の効
果が期待できない、という問題もあった。
層は、その厚みが1〜10μmと極めて薄く、該積層板
をそのまま用いる建築用の用途には耐候性等の性能を十
分発揮出来るものであったが、工業用用途である上記殺
菌処理槽等に用いようとすると、溶接という工程が必要
とされ、該溶接時に溶接部周囲のフッ素樹脂層が溶けて
なくなったり、溶接部にフッ素樹脂の溶接層が形成でき
なかったりして、槽にフッ素樹脂層のない部分が生じる
という問題があった。さらに、運搬や加工時にフッ素樹
脂層に傷ができて内部の樹脂が露出し、フッ素樹脂の効
果が期待できない、という問題もあった。
【0006】本発明は、これらの問題に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、薄くても槽を形成す
るのに十分な剛性を有していて、溶接にも十分耐えるフ
ッ素樹脂層を有する積層体と、その積層体同志を溶接す
る方法を提供することである。
もので、その目的とするところは、薄くても槽を形成す
るのに十分な剛性を有していて、溶接にも十分耐えるフ
ッ素樹脂層を有する積層体と、その積層体同志を溶接す
る方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る合成樹脂積層体は、硬質塩
化ビニル樹脂層とフッ素樹脂層からなる積層体であっ
て、上記フッ素樹脂層が0.1〜2.0mmの厚さを有
していることを特徴とするものである。そして、上記フ
ッ素樹脂層の厚さとしては0.4〜1.5mmであるこ
とが好ましく、さらに上記フッ素樹脂層としては2フッ
化エチレン樹脂を用いることが好ましく、また、硬質塩
化ビニル樹脂の厚みは3〜20mmであることが好まし
い。
に、本発明の請求項1に係る合成樹脂積層体は、硬質塩
化ビニル樹脂層とフッ素樹脂層からなる積層体であっ
て、上記フッ素樹脂層が0.1〜2.0mmの厚さを有
していることを特徴とするものである。そして、上記フ
ッ素樹脂層の厚さとしては0.4〜1.5mmであるこ
とが好ましく、さらに上記フッ素樹脂層としては2フッ
化エチレン樹脂を用いることが好ましく、また、硬質塩
化ビニル樹脂の厚みは3〜20mmであることが好まし
い。
【0008】上記の構造の積層体であると、硬質塩化ビ
ニル樹脂層により十分な機械的強度、特に剛性を付与す
ることができ、薄い積層体を用いて槽を製作することが
可能となる。また、溶接時に熱風がフッ素樹脂層にかか
っても、該フツ素樹脂層が溶けてなくならないだけの厚
さを有していて、溶接部のフッ素樹脂溶接層と両側の積
層体のフッ素樹脂層とが十分に融着した溶接を行うこと
ができる。
ニル樹脂層により十分な機械的強度、特に剛性を付与す
ることができ、薄い積層体を用いて槽を製作することが
可能となる。また、溶接時に熱風がフッ素樹脂層にかか
っても、該フツ素樹脂層が溶けてなくならないだけの厚
さを有していて、溶接部のフッ素樹脂溶接層と両側の積
層体のフッ素樹脂層とが十分に融着した溶接を行うこと
ができる。
【0009】本発明の請求項4の積層体の溶接方法は、
請求項1乃至4に記載の合成樹脂積層体同志を溶接する
方法であって、硬質塩化ビニル樹脂層同志は塩化ビニル
樹脂溶接棒を用いて溶接し、フッ素樹脂層同志はフッ素
樹脂溶接棒を用いて溶接することを特徴とするものであ
る。
請求項1乃至4に記載の合成樹脂積層体同志を溶接する
方法であって、硬質塩化ビニル樹脂層同志は塩化ビニル
樹脂溶接棒を用いて溶接し、フッ素樹脂層同志はフッ素
樹脂溶接棒を用いて溶接することを特徴とするものであ
る。
【0010】上記の溶接方法であると、溶接部の表層が
フッ素樹脂溶接部にて覆われるので、内部の塩化ビニル
樹脂溶接部が露出することがない。
フッ素樹脂溶接部にて覆われるので、内部の塩化ビニル
樹脂溶接部が露出することがない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
施形態を説明する。
【0012】図1は本発明の積層体の断面図、図2は該
積層体同志を溶接により接合した状態を示す断面図、図
3は他の溶接状態を示す断面図をそれぞれ示している。
積層体同志を溶接により接合した状態を示す断面図、図
3は他の溶接状態を示す断面図をそれぞれ示している。
【0013】図1において、1は硬質塩化ビニル樹脂層
であって、その上下両側にアクリル樹脂層2、2と、フ
ッ素樹脂層3、3とを順次積層してなるもので、これら
により合成樹脂積層体Aを形成している。なお、図面に
おいては表裏両面にフッ素樹脂層を設けたが、勿論片面
にのみ該樹脂層を設けた積層体であってもよい。
であって、その上下両側にアクリル樹脂層2、2と、フ
ッ素樹脂層3、3とを順次積層してなるもので、これら
により合成樹脂積層体Aを形成している。なお、図面に
おいては表裏両面にフッ素樹脂層を設けたが、勿論片面
にのみ該樹脂層を設けた積層体であってもよい。
【0014】硬質塩化ビニル樹脂層1は、塩化ビニル樹
脂に鉛系若しくは錫系安定剤、滑剤、加工助剤等を添加
・混合して、押出し成形法やカレンダープレス成形法等
により成形されたもので、その厚みは3〜20mmであ
る。厚みが3mmより薄いと、槽を製作したときに必要
とされる積層体Aの剛性が期待できず、また、20mm
より厚くなるとそれ以上の剛性は槽に必要ではなく、不
必要な厚みとなりコストアップするからである。この塩
化ビニル樹脂層1の機械的強度は、例えば曲げ強さ(A
STM D790)が90〜100N/mm2 、曲げ弾
性率(ASTMD790)が2500〜3800N/m
m2 ,アイゾット衝撃強さ(JISK6745)が3〜
10KJ/m2 、荷重たわみ温度(JIS K674
5、181.3N/cm2 )が65〜80℃であるもの
が好ましく使用できる。
脂に鉛系若しくは錫系安定剤、滑剤、加工助剤等を添加
・混合して、押出し成形法やカレンダープレス成形法等
により成形されたもので、その厚みは3〜20mmであ
る。厚みが3mmより薄いと、槽を製作したときに必要
とされる積層体Aの剛性が期待できず、また、20mm
より厚くなるとそれ以上の剛性は槽に必要ではなく、不
必要な厚みとなりコストアップするからである。この塩
化ビニル樹脂層1の機械的強度は、例えば曲げ強さ(A
STM D790)が90〜100N/mm2 、曲げ弾
性率(ASTMD790)が2500〜3800N/m
m2 ,アイゾット衝撃強さ(JISK6745)が3〜
10KJ/m2 、荷重たわみ温度(JIS K674
5、181.3N/cm2 )が65〜80℃であるもの
が好ましく使用できる。
【0015】また、塩化ビニル樹脂に代えて後塩素化塩
化ビニル樹脂を使用することで荷重たわみ温度を90〜
100℃に向上させることができ、過酷な高温で使用さ
れる槽の積層体に好ましく採用される。
化ビニル樹脂を使用することで荷重たわみ温度を90〜
100℃に向上させることができ、過酷な高温で使用さ
れる槽の積層体に好ましく採用される。
【0016】アクリル樹脂層2としては、ゴム変成した
アクリル樹脂が用いられ、接着性に乏しいフッ素樹脂層
3を塩化ビニル樹脂層1に接着一体化するのに用いられ
ている。この厚みは特に制限されないが、通常20μm
以上、好ましくは50〜500μmの厚みのものが接
着性の点から好ましい。
アクリル樹脂が用いられ、接着性に乏しいフッ素樹脂層
3を塩化ビニル樹脂層1に接着一体化するのに用いられ
ている。この厚みは特に制限されないが、通常20μm
以上、好ましくは50〜500μmの厚みのものが接
着性の点から好ましい。
【0017】表層のフッ素樹脂層3は、積層体Aに耐オ
ゾン性や耐混酸性や耐有機溶剤性等の塩化ビニル樹脂層
1では得られない性能を付与するものであって、その厚
みは0.1〜2.0mmが好ましく、より好ましくは
0.4〜1.5mmである。0.1mm以下であると、
後述する溶接時に溶けてなくなったり、積層体Aのフッ
素樹脂層3と溶接部のフッ素樹脂溶接層31とが完全に
接合されなかったり、或は積層体Aの運搬や加工時に表
層のフッ素樹脂層3に傷が付き塩化ビニル樹脂層1が露
出する、といつた不都合がでやすくなる。厚みが0.4
mm以上になると、溶接時にお互いのフッ素樹脂層同士
がフッ素樹脂溶接部により接合され易く、好ましい厚さ
といえる。逆に、厚さが2.0mm以上になると、性能
がそれ程向上せずにコストアップとなるので、この厚さ
程度にとどめておくべきである。より好ましい厚さは上
記の耐オゾン性等を満足するに十分な1.5mmあれば
よい。
ゾン性や耐混酸性や耐有機溶剤性等の塩化ビニル樹脂層
1では得られない性能を付与するものであって、その厚
みは0.1〜2.0mmが好ましく、より好ましくは
0.4〜1.5mmである。0.1mm以下であると、
後述する溶接時に溶けてなくなったり、積層体Aのフッ
素樹脂層3と溶接部のフッ素樹脂溶接層31とが完全に
接合されなかったり、或は積層体Aの運搬や加工時に表
層のフッ素樹脂層3に傷が付き塩化ビニル樹脂層1が露
出する、といつた不都合がでやすくなる。厚みが0.4
mm以上になると、溶接時にお互いのフッ素樹脂層同士
がフッ素樹脂溶接部により接合され易く、好ましい厚さ
といえる。逆に、厚さが2.0mm以上になると、性能
がそれ程向上せずにコストアップとなるので、この厚さ
程度にとどめておくべきである。より好ましい厚さは上
記の耐オゾン性等を満足するに十分な1.5mmあれば
よい。
【0018】このフッ素樹脂としては、1フッ化エチレ
ン樹脂や2フッ化エチレン樹脂や3フッ化エチレン樹脂
や4フッ化エチレン樹脂が用いられるが、このなかで
も、溶接作業が容易で、曲げ加工もできる2フッ化エチ
レン樹脂が最も好ましく用いられる。
ン樹脂や2フッ化エチレン樹脂や3フッ化エチレン樹脂
や4フッ化エチレン樹脂が用いられるが、このなかで
も、溶接作業が容易で、曲げ加工もできる2フッ化エチ
レン樹脂が最も好ましく用いられる。
【0019】上記構成の積層体Aは、塩化ビニル樹脂を
押出し成形するときにアクリル樹脂フィルムとフッ素樹
脂シートとを同時にラミネートしてもよいし、塩化ビニ
ル樹脂シートとアクリル樹脂フィルムとフッ素樹脂シー
トとをあらかじめ成形し、これらをホットプレスして積
層一体化してもよいし、フッ素樹脂とアクリル樹脂とを
積層したシートを成形し、これに塩化ビニル樹脂を押出
し或はホットプレスで積層してもよいし、或は共押出し
にて3層を押出しと同時に積層するなどの方法で製造す
ることができる。
押出し成形するときにアクリル樹脂フィルムとフッ素樹
脂シートとを同時にラミネートしてもよいし、塩化ビニ
ル樹脂シートとアクリル樹脂フィルムとフッ素樹脂シー
トとをあらかじめ成形し、これらをホットプレスして積
層一体化してもよいし、フッ素樹脂とアクリル樹脂とを
積層したシートを成形し、これに塩化ビニル樹脂を押出
し或はホットプレスで積層してもよいし、或は共押出し
にて3層を押出しと同時に積層するなどの方法で製造す
ることができる。
【0020】このようにして得られた積層体Aは、表層
がフッ素樹脂層3であるから、オゾンに侵されることが
なく、オゾンを使用して殺菌する食器洗浄機、浄化槽、
上水道等の殺菌槽や洗浄槽等を製作するのに用いたり、
或はコンクリート等で作られた槽の内面をライニングす
るのに用いられる。このようにして得られた槽やライニ
ング槽は、積層体が侵されて劣化することがないので、
長期間使用することができる。また、半導体などの製造
時に使用される混酸を入れる槽を製作するのに使用して
も、金属の溶出がないうえ、混酸に侵されることもない
ので長期間使用することができる。
がフッ素樹脂層3であるから、オゾンに侵されることが
なく、オゾンを使用して殺菌する食器洗浄機、浄化槽、
上水道等の殺菌槽や洗浄槽等を製作するのに用いたり、
或はコンクリート等で作られた槽の内面をライニングす
るのに用いられる。このようにして得られた槽やライニ
ング槽は、積層体が侵されて劣化することがないので、
長期間使用することができる。また、半導体などの製造
時に使用される混酸を入れる槽を製作するのに使用して
も、金属の溶出がないうえ、混酸に侵されることもない
ので長期間使用することができる。
【0021】そして、積層体Aの剛性等の機械的強度は
塩化ビニル樹脂層1で保持されているので、積層体A単
体で使用しても十分使用に耐える機械的強度を補持し、
剛性も2フッ化エチレン樹脂に比べて高く、その分、厚
みを薄くして槽を製作することが出来る。さらに、表層
のフッ素樹脂層3が0.1〜2.0mmの厚さを有する
ので、積層体Aを運搬したり加工時の取扱いのときに、
積層体Aに物に当たってフッ素樹脂層3が傷が付いたと
しても該樹脂層3を貫通することがなく、常に表層がフ
ッ素樹脂層3で覆われていることになる。
塩化ビニル樹脂層1で保持されているので、積層体A単
体で使用しても十分使用に耐える機械的強度を補持し、
剛性も2フッ化エチレン樹脂に比べて高く、その分、厚
みを薄くして槽を製作することが出来る。さらに、表層
のフッ素樹脂層3が0.1〜2.0mmの厚さを有する
ので、積層体Aを運搬したり加工時の取扱いのときに、
積層体Aに物に当たってフッ素樹脂層3が傷が付いたと
しても該樹脂層3を貫通することがなく、常に表層がフ
ッ素樹脂層3で覆われていることになる。
【0022】これらを用いて、槽を製作したり、ライニ
ングしたりする際、積層体A同志を溶接により接合する
必要があるときがある。この溶接は、図2に示すよう
に、積層体Aの塩化ビニル樹脂層1はこれ等同志を、ま
たフッ素樹脂層3はこれ等同志を、それぞれ塩化ビニル
樹脂溶接棒及びフッ素樹脂溶接棒を用いて溶接する。
ングしたりする際、積層体A同志を溶接により接合する
必要があるときがある。この溶接は、図2に示すよう
に、積層体Aの塩化ビニル樹脂層1はこれ等同志を、ま
たフッ素樹脂層3はこれ等同志を、それぞれ塩化ビニル
樹脂溶接棒及びフッ素樹脂溶接棒を用いて溶接する。
【0023】この溶接は、塩化ビニル樹脂溶接部11で
溶接強度を保持するようにすることが最も好ましい。な
ぜなら、フッ素樹脂溶接部31が形成されても、該溶接
部31自体が機械的強度を有さないからである。特に、
フッ素樹脂層3の厚みが0.1〜0.4mmと薄いと、
これらを溶接することは困難で、溶接強度を得ることは
できないからである。しかし、フッ素樹脂層3の厚みが
0.4mmを越えると、該樹脂層3同士を溶接でき、該
溶接部31による強度を上乗せすることができるので好
ましい。尚、フッ素樹脂層の厚みが0.1〜0.4mm
で溶接が困難なときは、0.4mm以下のフッ素樹脂フ
ィルムを塩化ビニル樹脂溶接部11の上に載置し、20
0℃程度の熱風を当てて溶融させてフッ素樹脂層同士を
接合してもよい。
溶接強度を保持するようにすることが最も好ましい。な
ぜなら、フッ素樹脂溶接部31が形成されても、該溶接
部31自体が機械的強度を有さないからである。特に、
フッ素樹脂層3の厚みが0.1〜0.4mmと薄いと、
これらを溶接することは困難で、溶接強度を得ることは
できないからである。しかし、フッ素樹脂層3の厚みが
0.4mmを越えると、該樹脂層3同士を溶接でき、該
溶接部31による強度を上乗せすることができるので好
ましい。尚、フッ素樹脂層の厚みが0.1〜0.4mm
で溶接が困難なときは、0.4mm以下のフッ素樹脂フ
ィルムを塩化ビニル樹脂溶接部11の上に載置し、20
0℃程度の熱風を当てて溶融させてフッ素樹脂層同士を
接合してもよい。
【0024】また、図3に示すように、塩化ビニル樹脂
溶接部11とフッ素樹脂溶接部31との間にアクリル層
部21を溶接やフィルム等で設けると、塩化ビニル樹脂
溶接部11とフッ素樹脂溶接部31とがアクリル層部2
1により強固に一体化してフッ素樹脂溶接部31の剥離
を防止できるうえに、溶接強度を向上させることができ
る。
溶接部11とフッ素樹脂溶接部31との間にアクリル層
部21を溶接やフィルム等で設けると、塩化ビニル樹脂
溶接部11とフッ素樹脂溶接部31とがアクリル層部2
1により強固に一体化してフッ素樹脂溶接部31の剥離
を防止できるうえに、溶接強度を向上させることができ
る。
【0025】さらに、塩化ビニル樹脂層1の溶接時には
250℃程度の熱風を用いるので、この熱風が溶接部周
囲の130〜180℃の溶融温度を有するフッ素樹脂層
3に当たるが、厚みが0.1mm以上であるので溶融し
て熱風で飛ばされる前に塩化ビニル樹脂層1の溶接が終
わってしまい、フッ素樹脂層3がなくなることはない。
250℃程度の熱風を用いるので、この熱風が溶接部周
囲の130〜180℃の溶融温度を有するフッ素樹脂層
3に当たるが、厚みが0.1mm以上であるので溶融し
て熱風で飛ばされる前に塩化ビニル樹脂層1の溶接が終
わってしまい、フッ素樹脂層3がなくなることはない。
【0026】[実施例1]塩化ビニル樹脂に鉛系安定剤
2.5重量部、滑剤1.0重量部、アクリル系加工助剤
5.0重量部を添加して混合・混練し、0.5mm厚の
カレンダーシートを作成した。このカレンダーシート1
6枚の上下両面に100μmのゴム変成アクリルフィル
ムと1mmの2フッ化エチレン樹脂シートを重ね合せ、
185℃にてホットプレスして、8mmの塩化ビニル樹
脂層の表裏に1.0mmの2フッ化エチレン樹脂層がア
リリル層を介して積層一体化した厚さ10.0mmの本
発明品である積層体(実施品1)を得た。
2.5重量部、滑剤1.0重量部、アクリル系加工助剤
5.0重量部を添加して混合・混練し、0.5mm厚の
カレンダーシートを作成した。このカレンダーシート1
6枚の上下両面に100μmのゴム変成アクリルフィル
ムと1mmの2フッ化エチレン樹脂シートを重ね合せ、
185℃にてホットプレスして、8mmの塩化ビニル樹
脂層の表裏に1.0mmの2フッ化エチレン樹脂層がア
リリル層を介して積層一体化した厚さ10.0mmの本
発明品である積層体(実施品1)を得た。
【0027】[実施例2]上記塩化ビニル樹脂に代え
て、塩素化塩化ビニル樹脂を用い、鉛系4.0重量部、
滑剤1.5重量部、アクリル系加工助剤5.0重量部を
添加し、同様にして、0.5mm厚のカレンダーシート
を作成した。このカレンダーシート16枚と100μm
のゴム変成アクリルフィルムと1mmの2フッ化エチレ
ン樹脂シートとを用いて、195℃にてホットプレスし
て、8mmの塩素化塩化ビニル樹脂層の表裏に1.0m
mの2フッ化エチレン樹脂層がアリリル層を介して積層
一体化した厚さ10.0mmの本発明品である積層体
(実施品2)を得た。
て、塩素化塩化ビニル樹脂を用い、鉛系4.0重量部、
滑剤1.5重量部、アクリル系加工助剤5.0重量部を
添加し、同様にして、0.5mm厚のカレンダーシート
を作成した。このカレンダーシート16枚と100μm
のゴム変成アクリルフィルムと1mmの2フッ化エチレ
ン樹脂シートとを用いて、195℃にてホットプレスし
て、8mmの塩素化塩化ビニル樹脂層の表裏に1.0m
mの2フッ化エチレン樹脂層がアリリル層を介して積層
一体化した厚さ10.0mmの本発明品である積層体
(実施品2)を得た。
【0028】[比較例1]上記実施例1で作成したカレ
ンダーシートを20枚重ね合せ、同様にホットプレスし
て厚さ10.0mmの塩化ビニル樹脂板(比較品1)を
得た。
ンダーシートを20枚重ね合せ、同様にホットプレスし
て厚さ10.0mmの塩化ビニル樹脂板(比較品1)を
得た。
【0029】[比較例2]上記実施例2で作成したカレ
ンダーシートを20枚重ね合せ、同様にホットプレスし
て厚さ10.0mmの塩素化塩化ビニル樹脂板(比較品
2)を得た。
ンダーシートを20枚重ね合せ、同様にホットプレスし
て厚さ10.0mmの塩素化塩化ビニル樹脂板(比較品
2)を得た。
【0030】[比較例3]上記実施例1で作成したカレ
ンダーシート20枚の上下両面に、45μmのアクリル
樹脂に5μmの2フッ化エチレン樹脂を積層している積
層フイルムをアクリル樹脂がカレンダーシート面となる
ように重ね、ホットプレスにて積層し、塩化ビニル樹脂
層の表裏にアクリル層を介して厚さ5μmの2フッ化エ
チレン樹脂層が積層一体化された厚さ10mmの積層体
(比較品3)を得た。
ンダーシート20枚の上下両面に、45μmのアクリル
樹脂に5μmの2フッ化エチレン樹脂を積層している積
層フイルムをアクリル樹脂がカレンダーシート面となる
ように重ね、ホットプレスにて積層し、塩化ビニル樹脂
層の表裏にアクリル層を介して厚さ5μmの2フッ化エ
チレン樹脂層が積層一体化された厚さ10mmの積層体
(比較品3)を得た。
【0031】[比較例4]上記実施例2で作成したカレ
ンダーシートと、比較例3で用いた積層フィルムを用
い、これらを比較例3と同様にホットプレスにて積層
し、塩素化塩化ビニル樹脂層の表裏にアクリル層を介し
て 厚さ5μmの2フッ化エチレン樹脂層が積層一体化
された厚さ10mmの積層体(比較品4)を得た。
ンダーシートと、比較例3で用いた積層フィルムを用
い、これらを比較例3と同様にホットプレスにて積層
し、塩素化塩化ビニル樹脂層の表裏にアクリル層を介し
て 厚さ5μmの2フッ化エチレン樹脂層が積層一体化
された厚さ10mmの積層体(比較品4)を得た。
【0032】[比較例5]2フッ化エチレン樹脂板とし
て、タキロン(株)製の「PVDFプレート」の10.
0mmの樹脂板(比較品5)を用いた。
て、タキロン(株)製の「PVDFプレート」の10.
0mmの樹脂板(比較品5)を用いた。
【0033】上記の実施品1、2と比較品1〜5につい
て、機械的強度をJIS 6745及びASTM 790
に基づいて試験した。その結果を表1に示す。
て、機械的強度をJIS 6745及びASTM 790
に基づいて試験した。その結果を表1に示す。
【表1】
【0034】この表1より、実施品1、2は、1mm厚
の2フッ化エチレン樹脂を積層している分だけ比較品
1、2、3、4よりは若干機械的強度に劣るが、比較例
5よりかなり良好な強度を有し、特に曲げ弾性率におい
ては大きく上回っており、実施品のかなり薄い板厚のも
のを用いて槽を製作しても十分使用可能なことがわか
る。また、実施品1、2の他の強度も比較品1〜4とほ
ぼ同じ程度の値であり、塩化ビニル樹脂板と同様に使用
可能なことがわかる。さらに、実施品2は実施品1に比
べて、耐荷重たわみ温度が20℃も高く、使用温度の高
い用途に使用可能なことがわかる。
の2フッ化エチレン樹脂を積層している分だけ比較品
1、2、3、4よりは若干機械的強度に劣るが、比較例
5よりかなり良好な強度を有し、特に曲げ弾性率におい
ては大きく上回っており、実施品のかなり薄い板厚のも
のを用いて槽を製作しても十分使用可能なことがわか
る。また、実施品1、2の他の強度も比較品1〜4とほ
ぼ同じ程度の値であり、塩化ビニル樹脂板と同様に使用
可能なことがわかる。さらに、実施品2は実施品1に比
べて、耐荷重たわみ温度が20℃も高く、使用温度の高
い用途に使用可能なことがわかる。
【0035】また、上記各実施品と各比較品とについ
て、それぞれ突合せ溶接して、溶接後の引張り試験を行
った。実施品1は、塩化ビニル樹脂層同士を3mmの塩
化ビニル樹脂溶接棒を用いて約200℃の熱風にて溶接
し、2フッ化エチレン樹脂層同士を3mmの2フッ化エ
チレン樹脂溶接棒を用いて約230℃の熱風にて溶接し
た。実施品2は、塩素化塩化ビニル樹脂溶接棒を用い、
230℃の熱風を用いた以外は、実施品1と同様にして
溶接した。
て、それぞれ突合せ溶接して、溶接後の引張り試験を行
った。実施品1は、塩化ビニル樹脂層同士を3mmの塩
化ビニル樹脂溶接棒を用いて約200℃の熱風にて溶接
し、2フッ化エチレン樹脂層同士を3mmの2フッ化エ
チレン樹脂溶接棒を用いて約230℃の熱風にて溶接し
た。実施品2は、塩素化塩化ビニル樹脂溶接棒を用い、
230℃の熱風を用いた以外は、実施品1と同様にして
溶接した。
【0036】比較品3は、3mmの塩化ビニル樹脂溶接
棒を用いて約200℃にて塩化ビニル樹脂層同士を溶接
したが、溶接部周囲の2フッ化エチレン樹脂層が熱風に
より飛散し塩化ビニル樹脂が露出したので、2フッ化エ
チレン樹脂層同士の溶接は行えなかった。比較品4は塩
素化塩化ビニル樹脂溶接棒を用いて溶接したが、周囲の
2フッ化エチレン樹脂層が熱風により飛散しので、該層
は溶接しなかった。
棒を用いて約200℃にて塩化ビニル樹脂層同士を溶接
したが、溶接部周囲の2フッ化エチレン樹脂層が熱風に
より飛散し塩化ビニル樹脂が露出したので、2フッ化エ
チレン樹脂層同士の溶接は行えなかった。比較品4は塩
素化塩化ビニル樹脂溶接棒を用いて溶接したが、周囲の
2フッ化エチレン樹脂層が熱風により飛散しので、該層
は溶接しなかった。
【0037】比較品2、3、5はそれぞれ塩化ビニル樹
脂溶接棒、塩素化塩化ビニル樹脂溶接棒、2フッ化エチ
レン樹脂溶接棒を用いて溶接した。このようにして溶接
した後の引張り強度(溶接強度)と、溶接部の周囲の外
観を目視により観察した。その結果を表2に示す。
脂溶接棒、塩素化塩化ビニル樹脂溶接棒、2フッ化エチ
レン樹脂溶接棒を用いて溶接した。このようにして溶接
した後の引張り強度(溶接強度)と、溶接部の周囲の外
観を目視により観察した。その結果を表2に示す。
【0038】さらに、実施品1、2及び比較品1〜5
を、30N/mm2 の負荷応力を掛けた状態で、オゾン
濃度7000ppmの気相中に30日間放置後の外観を
目視にて観察した。その結果を表2に合わせて示す。
を、30N/mm2 の負荷応力を掛けた状態で、オゾン
濃度7000ppmの気相中に30日間放置後の外観を
目視にて観察した。その結果を表2に合わせて示す。
【表2】
【0039】この表2より、本発明品の実施品1、2の
溶接強度は、比較品1、2より劣るものの、母材の73
%を維持しており、何等特殊な技能を要せずに溶接可能
なことがわかる。また、実施品1、2は、比較品3、4
より溶接効率において優れており、これは実施品の溶接
部周囲にノッチが発生していないが、比較品は2フッ化
エチレン樹脂層の飛散に伴いノッチが発生したためだと
思われる。
溶接強度は、比較品1、2より劣るものの、母材の73
%を維持しており、何等特殊な技能を要せずに溶接可能
なことがわかる。また、実施品1、2は、比較品3、4
より溶接効率において優れており、これは実施品の溶接
部周囲にノッチが発生していないが、比較品は2フッ化
エチレン樹脂層の飛散に伴いノッチが発生したためだと
思われる。
【0040】さらに、溶接部周辺の外観は、実施品1、
2は表層の2フッ化エチレン樹脂層に異常は見られない
が、2フッ化エチレン樹脂層の厚みの薄い比較例3、4
では、溶接部の周囲の2フッ化エチレン樹脂が飛散し塩
化ビニル樹脂が露出しており、フッ素樹脂層が薄すぎる
と溶接部周辺で該層がなくなり、その機能が一部で途切
れることがわかる。なお、実施例1、2は溶接を行った
後においても、平坦な板状を保っており、溶接により歪
んで反ることがないことがわかった。 比較品5は溶接
により若干反っていた。
2は表層の2フッ化エチレン樹脂層に異常は見られない
が、2フッ化エチレン樹脂層の厚みの薄い比較例3、4
では、溶接部の周囲の2フッ化エチレン樹脂が飛散し塩
化ビニル樹脂が露出しており、フッ素樹脂層が薄すぎる
と溶接部周辺で該層がなくなり、その機能が一部で途切
れることがわかる。なお、実施例1、2は溶接を行った
後においても、平坦な板状を保っており、溶接により歪
んで反ることがないことがわかった。 比較品5は溶接
により若干反っていた。
【0041】さらに、応力負荷を掛けたオゾン気相中に
おいても、実施品1、2は異常がなくて耐オゾン性が良
好なことがわかったが、比較品1、2及び塩化ビニルが
露出した比較品3、4はクラックが発生し、オゾンに触
れる用途には使用出来ないことがわかる。
おいても、実施品1、2は異常がなくて耐オゾン性が良
好なことがわかったが、比較品1、2及び塩化ビニルが
露出した比較品3、4はクラックが発生し、オゾンに触
れる用途には使用出来ないことがわかる。
【0042】
【発明の効果】請求項1に係る発明は、硬質塩化ビニル
樹脂層に厚さ0.1〜2.0mmのフッ素樹脂層を積層
一体化した積層体であるので、機械的強度、特に剛性を
有しており、単独で使用しても従来の2フッ化エチレン
樹脂板より薄い厚みの積層体を用いることができるとい
う利便がある。また、溶接によっても十分な溶接強度を
確保できるうえに、積層体が歪んで反ることがなく、溶
接に熟練を要せずに槽等を製作することができる。さら
に、溶接時の熱風によっても表層のフッ素樹脂層がなく
なることはなく、本発明積層体で製作した槽やライニン
グ層等は耐オゾン性や耐混酸性等を有していて、これら
を使用する殺菌処理槽や半導体装置等に用いても十分耐
久性を有している。
樹脂層に厚さ0.1〜2.0mmのフッ素樹脂層を積層
一体化した積層体であるので、機械的強度、特に剛性を
有しており、単独で使用しても従来の2フッ化エチレン
樹脂板より薄い厚みの積層体を用いることができるとい
う利便がある。また、溶接によっても十分な溶接強度を
確保できるうえに、積層体が歪んで反ることがなく、溶
接に熟練を要せずに槽等を製作することができる。さら
に、溶接時の熱風によっても表層のフッ素樹脂層がなく
なることはなく、本発明積層体で製作した槽やライニン
グ層等は耐オゾン性や耐混酸性等を有していて、これら
を使用する殺菌処理槽や半導体装置等に用いても十分耐
久性を有している。
【0043】請求項5に係る発明は、積層体の塩化ビニ
ル樹脂層はこれ等同志を溶接し、またフッ素樹脂層は
0.1〜2.0mmの厚さを有し且つこれ等同志を溶接
するので、表層にフッ素樹脂溶接部が形成されて、内部
の塩化ビニル樹脂層が露出することがなく、溶接しても
耐オゾン性や耐混酸性を維持することができる。
ル樹脂層はこれ等同志を溶接し、またフッ素樹脂層は
0.1〜2.0mmの厚さを有し且つこれ等同志を溶接
するので、表層にフッ素樹脂溶接部が形成されて、内部
の塩化ビニル樹脂層が露出することがなく、溶接しても
耐オゾン性や耐混酸性を維持することができる。
【図1】本発明の積層体の断面図である。
【図2】本発明の積層体同志を溶接した状態を示す断面
図である。
図である。
【図3】本発明の他の溶接状態を示す断面図である。
1 塩化ビニル樹脂層 2 アクリル樹脂層 3 フッ素樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 9:00
Claims (5)
- 【請求項1】 硬質塩化ビニル樹脂層とフッ素樹脂層と
からなる積層体であって、上記フッ素樹脂層が0.1〜
2.0mmの厚さを有していることを特徴とする合成樹
脂積層体。 - 【請求項2】 上記フッ素樹脂層が0.4〜1.5mm
の厚さを有していることを特徴とする請求項1に記載の
合成樹脂積層体。 - 【請求項3】 上記フッ素樹脂層が2フッ化エチレン樹
脂層であることを特徴とする請求項1又は2に記載の合
成樹脂積層体。 - 【請求項4】 硬質塩化ビニル樹脂層が3〜20mmの
厚さを有することを特徴とする請求項1乃至3に記載の
合成樹脂積層体。 - 【請求項5】 請求項1乃至4に記載の合成樹脂積層体
同志を溶接する方法であって、硬質塩化ビニル樹脂層同
志は塩化ビニル樹脂溶接棒を用いて溶接し、フッ素樹脂
層同志はフッ素樹脂溶接棒を用いて溶接することを特徴
とする合成樹脂積層体の溶接方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9173253A JPH115279A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 合成樹脂積層体およびその溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9173253A JPH115279A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 合成樹脂積層体およびその溶接方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH115279A true JPH115279A (ja) | 1999-01-12 |
Family
ID=15957020
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9173253A Pending JPH115279A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 合成樹脂積層体およびその溶接方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH115279A (ja) |
Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5549261A (en) * | 1978-10-03 | 1980-04-09 | Asahi Glass Co Ltd | Preparation of polyvinyl chloride system resin laminate |
| JPS5577566A (en) * | 1978-12-08 | 1980-06-11 | Asahi Glass Co Ltd | Laminated vinyl chloride resin piece |
| JPS59153122U (ja) * | 1983-03-29 | 1984-10-13 | タキロン株式会社 | 合成樹脂外装材 |
| JPH03101620U (ja) * | 1990-02-01 | 1991-10-23 | ||
| JPH0411169A (ja) * | 1990-04-27 | 1992-01-16 | Sekisui Chem Co Ltd | 建築物外壁補修用シート |
| JPH0671674U (ja) * | 1993-03-18 | 1994-10-07 | 積水化学工業株式会社 | 軒 樋 |
| JPH0747644A (ja) * | 1993-08-05 | 1995-02-21 | Toray Ind Inc | 被覆塩化ビニール系樹脂シートの接合シート及びその接合方法 |
-
1997
- 1997-06-13 JP JP9173253A patent/JPH115279A/ja active Pending
Patent Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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