JPH1153535A - 画像再生方法および装置 - Google Patents

画像再生方法および装置

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JPH1153535A
JPH1153535A JP9207941A JP20794197A JPH1153535A JP H1153535 A JPH1153535 A JP H1153535A JP 9207941 A JP9207941 A JP 9207941A JP 20794197 A JP20794197 A JP 20794197A JP H1153535 A JPH1153535 A JP H1153535A
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JP9207941A
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Inventor
Fumito Takemoto
文人 竹本
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】逆光やストロボ撮影画像のような高コントラス
ト、広いダイナミックレンジの画像であっても、曇天時
の撮影画像のような低コントラスト、狭いダイナミック
レンジ画像であっても、従って、原画像の状態によら
ず、安定して適切な高画質再生画像を得ることができる
画像再生方法および装置を提供する。 【解決手段】カラー原画像を表すデジタル画像信号に対
してエッジを保存した平滑化フィルタによるフィルタリ
ング処理を施して、原画像のボケ画像を表すボケ画像信
号を作成し、このボケ画像信号に基づいて、好ましく
は、デジタル画像信号から作成された原画像のヒストグ
ラムを用いてダイナミックレンジ圧縮伸長率を設定し、
このダイナミックレンジ圧縮伸長率により、デジタル画
像信号に対して原画像のダイナミックレンジ圧縮伸長処
理を施して処理済画像信号を得、この処理済画像信号を
可視像として再生することにより、上記課題を解決す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真や印刷物等の
反射原稿、ネガフィルム、リバーサルフィルム等の透過
原稿に担持されるカラー画像から得られる画像信号を可
視像として再生し、表示するための画像再生方法および
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ネガフィルム、リバーサルフィル
ム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)や印刷物
等に記録された画像情報を光電的に読み取って、読み取
った画像をデジタル画像信号とした後、種々の画像処理
を施して記録用のデジタル画像情報とし、この画像情報
に応じて変調した記録光によって印画紙等の感光材料を
走査露光して画像(潜像)を記録し、現像処理してプリ
ントとするデジタルフォトプリンタが提案され、現在本
出願人によって実用化されている。
【0003】このようなデジタルフォトプリンタは、基
本的に、フィルムに記録された画像を光電的に読み取る
画像読取装置、読み取った画像に所望の画像処理を施す
とともに画像記録の露光条件を決定する画像処理装置お
よび決定された露光条件に従って処理済画像を感光材料
に走査露光し、現像処理を施して可視像として再生する
画像記録装置よりなる画像再生装置から構成される。
【0004】デジタルフォトプリンタでは、読取画像が
デジタル画像信号化されているため、複数画像の合成や
画像の分割等の編集や、文字と画像との編集等のプリン
ト画像のレイアウトや、色/濃度調整、変倍率、輪郭強
調等の各種の画像処理も自由に行うことができ、用途に
応じて自由に編集および画像処理を施した仕上りプリン
トを出力することができる。また、仕上りプリント画像
を画像情報としてフロッピーディスク等の記録媒体に保
存できるので、焼増し等の際に、原稿となるフィルムや
印刷物等を用意する必要がなく、かつ再度露光条件を決
定する必要がないので迅速かつ簡易に作業を行うことが
できる。さらに、従来の直接露光によるプリントでは、
分解能、色/濃度再現性等の制約から、フィルム等に記
録されている画像をすべて再生することはできないが、
デジタルフォトプリンタによればフィルムに記録されて
いる画像(濃度情報)をほぼ100%再生したプリント
が出力可能である。
【0005】しかしながら、フィルムに撮影された画像
の撮影条件は一定ではなく、ストロボ撮影や逆光シーン
等、明暗(濃度)の差が大きい場合すなわち画像の輝度
レンジ、すなわちダイナミックレンジが非常に広い場合
がある。ところが、一般にフィルムの担持画像を再生す
るための印画紙等の感光材料が記録可能な被写体画像の
ダイナミックレンジ(輝度レンジ)は、比較的広いが、
感光材料はその最大濃度が制限されているため、フィル
ムに記録可能な被写体画像のダイナミックレンジ(輝度
レンジ)よりも狭い。
【0006】このため、上述したような広いダイナミッ
クレンジのフィルム画像を通常の感光材料に露光して仕
上りプリントを作成すると、明部(ハイライト)もしく
は暗部(シャドー)のいずれかの画像がつぶれてしまう
場合がある。例えば、人物を逆光で撮影した場合、人物
が明瞭な画像となるように露光を行うと、空のような明
るい部分は白く飛んでしまい、逆に、空が明瞭な画像と
なるように露光を行うと、人物が黒くつぶれてしまう。
この問題を解決するために、従来の写真焼付装置では、
覆い焼きやマスキングプリントというような方法が用い
られている。
【0007】覆い焼きはシーンの中の中間的な濃度の領
域には通常の露光を与え、プリント上で白くとびそうな
領域に穴あき遮蔽板を使って選択的に長時間露光を与え
たり、プリント上で黒くつぶれそうな領域には遮蔽板を
用いて選択的に露光時間を短くすることにより、個々の
被写体のコントラストは維持し、かつ明部・暗部のつぶ
れのないプリントを得るというものである。このように
局部的に露光時間を制御する遮蔽板として、原画フィル
ムのネガポジを反転したボケ像を写真的に作成したもの
を用いて、原画フィルムとボケ画像フィルムとを重ねて
プリントを行う方法が提案されている。また、写真原画
の照明光源の明るさを部分的に変化させることにより、
覆い焼きと同様の効果を得ることができるマスキングプ
リント方法も提案されている。
【0008】しかしながら、従来の写真焼付装置におい
て、このような覆い焼きやマスキングプリントを行う方
法は、再生される画像に関係なく用意される遮蔽板を操
作するので、極めて高度な技術を必要とし、またボケ像
フィルムを作成するためには非常に手間がかかり、プリ
ント効率が極めて低くなってしまう。このため、本出願
人は、デジタルフォトプリンタにおいて従来装置の覆い
焼きやマスキングプリント等と同等もしくはこれ以上の
効果を挙げることのできるダイナミックレンジ圧縮技術
を特願平7−165965号、同7−337509号お
よび同8−16646号明細書において提案している。
【0009】特願平7−165965号明細書に提案さ
れた技術は、カラー原画像に対してボケ画像を作成し、
原画像とボケ画像の対応画素間の減算により差信号を
得、この差信号に所定の画像処理を施し、可視画像とし
て再生するもので、いわばボケマスクを利用した自動覆
い焼き処理を行うものである。この技術によれば、原画
像のボケ画像はカラー画像中の空間周波数が低い構造物
のみを表すものであるから、原画像のデジタル画像信号
からこのボケ画像信号を減算することにより得られる差
信号は、原画像中の高周波数成分は原画像信号を略同様
に信号値を有するものとなるが、低周波数成分は原画像
信号よりもその信号値が小さくなり、画像全体のコント
ラストは弱められているものの、高周波数成分により表
される局所的なコントラストを原画像と略同様なものと
した可視画像が再生される。したがって、明部および暗
部内の細かなコントラストは残っているため、明部およ
び暗部の双方の画像がつぶれることがない画像が得られ
るという効果を奏する。
【0010】また、特願平7−337509号明細書に
提案された技術は、カラー原画像に対してIIRフィル
タによるフィルタリング処理によりボケ画像を作成し、
このボケ画像に基づき、原画像信号のダイナミックレン
ジ圧縮処理を行うものであり、ダイナミックレンジ圧縮
処理における圧縮率を、原画像のヒストグラムからダイ
ナミックレンジを算出するというものである。これによ
れば、IIRフィルタをボケ画像信号作成のためのフィ
ルタとしてフィルタリング処理の重み系列を短くするこ
とにより、装置を大型化することなく、ダイナミックレ
ンジ圧縮処理を行い、明部および暗部の画像のつぶれが
なく、大面積コントラストが弱い部分でもさらに弱めら
れることがなく、再生画像の画質を向上させることがで
きるという効果を奏する。しかしながら、上述した特願
平7−165965号および同7−337509号明細
書に開示の自動覆い焼き技術は、いずれも同様な方法に
より、ダイナミックレンジの圧縮処理を行うため、コン
トラストの大きい輪郭部に偽輪郭が発生することがある
という問題があった。
【0011】一方、特願平8−16646号明細書に提
案された技術は、カラー原画像に対してメジアンフィル
タによるボケ画像を作成し、原画像とボケ画像の対応画
素間の減算により差信号を得、この差信号に所定の画像
処理を施し、可視画像として再生するものである。この
技術は、メジアンフィルタを用いることにより、上記の
偽輪郭の問題点をある程度解決しているが、ここに挙げ
た技術はいづれもコントラストの高い画像を対象にして
おり、原画像に対するダイナミックレンジの圧縮処理を
基本原理とするもので、コントラストの低い、例えば曇
天時のような画像は考慮さえていないという問題があっ
た。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題点を解消し、逆光やストロボ撮影画像の
ようなコントラストが高く、ダイナミックレンジが大き
い画像であっても、曇天時の撮影画像のようなコントラ
ストが低く、ダイナミックレンジの小さい画像であって
も、従って原画像の状態によらず、安定して適切で偽輪
郭の発生がない高画質再生画像を得ることができる画像
再生方法および装置を提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、カラー原画像を表すデジタル画像信号を
可視像として再生する画像再生方法において、前記デジ
タル画像信号に対してエッジを保存した平滑化フィルタ
によるフィルタリング処理を施して、前記原画像のボケ
画像を表すボケ画像信号を作成し、このボケ画像信号に
基づいて前記デジタル画像信号に対して前記原画像のダ
イナミックレンジ圧縮伸長処理を施して処理済画像信号
を得、この処理済画像信号を可視像として再生すること
を特徴とする画像再生方法を提供するものである。
【0014】ここで、前記デジタル画像信号から前記原
画像のヒストグラムを作成し、このヒストグラムに基づ
いて前記原画像のダイナミックレンジを算出し、このダ
イナミックレンジに基づいて前記デジタル画像信号に応
じたダイナミックレンジ圧縮伸長率を設定し、このダイ
ナミックレンジ圧縮伸長率により前記ダイナミックレン
ジ圧縮伸長処理を行うのが好ましい。また、前記原画像
のシーンに応じて選択された前記ダイナミックレンジ圧
縮伸長処理のダイナミックレンジ圧縮伸長率に基づいて
前記ダイナミックレンジ圧縮伸長処理を行うのが好まし
い。
【0015】また、前記エッジを保存した平滑化フィル
タとして、メジアンフィルタを用いて前記ボケ画像信号
を作成するのが好ましい。または、前記エッジを保存し
た平滑化フィルタとして、メジアンフィルタおよびロー
パスフィルタを用いて前記ボケ画像信号を作成するのが
好ましい。また、前記ボケ画像信号は、前記メジアンフ
ィルタによる第1のボケ画像信号と前記ローパスフィル
タによる第2のボケ画像信号とを相和平均したものであ
るのが好ましい。
【0016】また、前記ローパスフィルタによる第2の
ボケ画像信号は、前記原画像の前記デジタル画像信号の
間引き信号を補間することにより作成されるのが好まし
い。また、前記ローパスフィルタとして、IIRフィル
タを用いるのが好ましい。また、前記デジタル画像信号
を明暗信号に変換し、この明暗信号に基づいて前記ボケ
画像信号を作成するのが好ましい。
【0017】また、本発明は、カラー原画像を表すデジ
タル画像信号を可視像として再生する画像再生装置にお
いて、前記デジタル画像信号を、エッジを保存した平滑
化フィルタに通して前記原画像のボケ画像を表すボケ画
像信号を作成するボケ画像信号作成手段と、前記ボケ画
像信号に基づいて前記デジタル画像信号に対して前記原
画像のダイナミックレンジ圧縮伸長処理を施して処理済
画像信号を得るダイナミックレンジ圧縮伸長処理手段
と、該処理済画像信号を可視像として再生する再生手段
とを備えたことを特徴とする画像再生装置を提供するも
のである。
【0018】ここで、前記ダイナミックレンジ圧縮伸長
手段は、前記デジタル画像信号から前記原画像のヒスト
グラムを作成し、このヒストグラムに基づいて前記原画
像のダイナミックレンジを算出し、このダイナミックレ
ンジに基づいて、前記デジタル画像信号に応じたダイナ
ミックレンジ圧縮伸長率を設定し、このダイナミックレ
ンジ圧縮伸長率により前記ダイナミックレンジ圧縮伸長
処理を行うのが好ましい。または、前記ダイナミックレ
ンジ圧縮伸長手段は、前記原画像のシーンに応じて選択
された前記ダイナミックレンジ圧縮伸長処理のダイナミ
ックレンジ圧縮伸長率に基づいて前記ダイナミックレン
ジ圧縮伸長処理を行うのが好ましい。
【0019】また、前記ボケ画像信号作成手段は、前記
エッジを保存した平滑化フィルタとして、メジアンフィ
ルタを用いて前記ボケ画像信号を作成するのが好まし
い。または、前記ボケ画像信号作成手段は、前記エッジ
を保存した平滑化フィルタとして、メジアンフィルタお
よびローパスフィルタを用いて前記ボケ画像信号を作成
するのが好ましい。また、前記ボケ画像信号作成手段
は、前記ボケ画像信号を、前記メジアンフィルタによる
第1のボケ画像信号と前記ローパスフィルタによる第2
のボケ画像信号とを相和平均して求めるのが好ましい。
【0020】また、前記ボケ画像信号作成手段は、前記
ローパスフィルタによる第2のボケ画像信号を、前記原
画像の前記デジタル画像信号の間引き信号を補間して作
成するのが好ましい。また、前記ボケ画像信号作成手段
は、前記ローパスフィルタとして、IIRフィルタを用
いるのが好ましい。また、前記ボケ画像信号作成手段
が、前記デジタル画像信号を明暗信号に変換する変換手
段と、該明暗信号に基づいて前記ボケ画像信号を作成す
る手段とからなるのが好ましい。
【0021】前記メジアンフィルタが複数のレベルの異
なる中間値を出力するメジアンフィルタからなり、前記
ボケ画像信号を作成する前記デジタル信号の信号分布に
応じて前記中間値のレベルが選択されるようにするのが
好ましい。前記メジアンフィルタがサイズの異なる複数
のメジアンフィルタからなり、前記ボケ画像信号を作成
する前記デジタル信号の信号分布に応じて前記メジアン
フィルタのサイズが選択されるようにするのが好まし
い。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明に係る画像再生方法および
装置を添付の図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説
明する。
【0023】図1は、本発明の画像再生方法を実施する
本発明の画像再生装置の一実施例の模式図であり、図2
は、図1に示す画像再生装置においてプリント画像を可
視像として出力する画像記録装置の一実施例の模式的斜
視図である。図1に示すように、本発明の画像再生装置
10は、デジタルフォトプリンタとして構成されるもの
であって、原稿となるフィルムAに撮影されたカラー原
画像を光電的に読み取る画像読取装置12と、この画像
読取装置によって読み取られたデジタル画像信号を入力
画像情報としてデジタル画像処理して、可視像として再
生するための画像処理済画像信号を出力画像情報として
出力する画像処理装置14と、この画像処理装置14か
ら出力された処理済画像信号を、可視像(ハードコピー
画像)として感光材料Z上に再生する画像記録装置16
(詳細は図2参照)および可視像(ソフトコピー画像)
として表示画面上に表示するCRT18とを有する。
【0024】本発明に用いられる画像読取装置12は、
フィルムAに撮影された画像を光電的に読み取る装置で
あって、光源20と、光源20から射出される光の光量
を調整する可変絞り22と、光源20からの光をR
(赤)、G(緑)およびB(青)の三原色に変換してフ
ィルムAに撮影された画像をRGBの3色に分解するた
めのR、GおよびBの3枚の色フィルタを有し、回転し
て任意の色フィルタを光路に作用させるための色フィル
タ板24と、この色フィルタ板24の色フィルタを透過
した光を拡散させてフィルムAにその面方向において均
一に入射させるための拡散ボックス26と、フィルムA
を透過した読取光をCCDセンサ30に結像するための
結像レンズ28と、結像レンズ28によって結像された
フィルムAの1枚(1コマ)の画像を光電的に読み取る
エリアセンサであるCCDセンサ32と、CCDセンサ
30によって読み取られたRGB3色の画像信号を増幅
するアンプ32と、増幅された画像信号をA/D変換す
るA/D変換器34と、得られたデジタル画像信号をl
og変換して濃度信号とするための第1LUT(ルック
アップテーブル)36とを有する。
【0025】このような画像読取装置12においては、
光源20から射出され、絞り22によって光量調整さ
れ、色フィルタ板24を通過して色変換され、拡散ボッ
クス26で拡散された読取光がフィルムAを透過するこ
とにより、フィルムAに撮影された画像を担持する投影
光を得る。この投影光は、結像レンズ28によってフィ
ルムAの画像の1枚(1コマ)分がCCDセンサ30の
受光面に結像され、CCDセンサ30によって光電的に
読み取られる。CCDセンサ30からの出力信号は、ア
ンプ32で増幅され、A/D変換器34によってデジタ
ル信号化され、LUT36で濃度信号とされた後、フィ
ルムAに撮影された画像の濃度変換デジタル画像信号が
入力画像情報として画像処理装置14に送られる。画像
読取装置22では、このような画像読取を、色フィルタ
板28のR、GおよびBの色フィルタを順次挿入して3
回行うことにより、フィルムAに撮影された画像をR、
GおよびBの3原色に分解して読み取って、入力画像情
報を得ることができる。なお、本発明に用いられる画像
読取装置の画像読取方法は、エリアタイプのCCDセン
サ30の代わりにラインセンサを相対的に移動する方法
でも、ドラムスキャナのようにスポット測光する方法で
あってもよい。
【0026】本発明に用いられる画像処理装置14は、
本発明の特徴とする部分であって、画像読取装置12か
ら供給されるRGB3色のデジタル画像信号を入力画像
情報として各色毎に格納するフレームメモリ38と、フ
レームメモリ38に格納された入力画像情報を用いて各
種の画像処理条件の設定(セットアップ;本発明では濃
度ダイナミックレンジおよびその圧縮伸長率の算出等を
含む)を行う画像処理条件設定部(以下、条件設定部と
いう)40と、設定された画像処理条件に従って本発明
の量も特徴とするダイナミックレンジ圧縮伸長処理を含
む各画像処理を行う画像処理部(セクション)42とを
有する。
【0027】画像読取装置12によって読み取られたフ
ィルムAの1コマの画像のRGB3色のデジタル画像信
号は、各色毎にフレームメモリ38に格納された後、読
み出されて、条件設定部40および画像処理部42に送
られる。条件設定部21は、セットアップ(処理条件設
定)部44と、キー入力部46と、パラメータ統合部4
8とを有する。セットアップ部44は、基礎となる画像
処理条件を設定する部分で、CPU等を有し、プレスキ
ャンメモリ38に記憶された画像情報(デジタル画像信
号)から、オートセットアップアルゴリズムによって濃
度ヒストグラムの作成、最高濃度、最低濃度およびダイ
ナミックレンジの算出等を行って、ダイナミックレンジ
圧縮伸長率を設定するとともに、マトリクス演算、画像
処理アルゴリズム、画像処理テーブル等を用いた公知の
方法で、色/濃度処理条件等の画像処理条件を設定し、
より具体的には、各種の変換テーブル、補正テーブル、
処理テーブル等を作成し、あるいは調整する。
【0028】まず、セットアップ部44で行われる濃度
ヒストグラムの作成、ダイナミックレンジの算出および
ダイナミックレンジ圧縮伸長率の設定について説明す
る。セットアップ部44は、まずフレームメモリ38か
ら1コマの画像信号を読み出して、オートセットアップ
アルゴリズムにおいて濃度ヒストグラムを作成する。こ
の時、濃度ヒストグラム作成処理の迅速化および簡略化
や処理回路の小規模化を図るために、図示しない読み出
しタイミングコントローラなどの間引処理手段によって
フレームメモリ38から読み出される画像信号を間引い
て(読み出した後間引いてまたは間引いて読み出し
て)、セットアップ部44に供給し、間引かれた画像信
号で濃度ヒストグラムを作成するようにしてもよい。ま
た、セットアップ部44においては、濃度ヒストグラム
は、RGBの3色についてもそれぞれ作成されるが、こ
れらの各色の濃度ヒストグラムは、上述した各種のテー
ブル、例えば、後述する第2LUT50のグレイバラン
ス調整テーブルなどに用いられるが、これらの各種のテ
ーブルについては、後述する。
【0029】セットアップ部44では、これらのRGB
3色の濃度ヒストグラムを用いて、図3に示すように、
全体の、すなわち明暗(グレイ濃度)についての濃度ヒ
ストグラムを作成する。ここで、全体の(グレイ)濃度
ヒストグラムを得る方法は、RGBの各ヒストグラムを
加算平均を取る方法、RGBの各成分を明度や輝度に変
換する方法などが挙げられる。輝度に変換する方法とし
ては、例えばYIQ規定のY成分を下記式によって算出
する方法が挙げられる。 Y=0.3R+0.59G+0.11B
【0030】こうして、図3に示すように、3種の異な
るシーンのコマについて、3種の輝度Yについての濃度
ヒストグラムが得られたものとする。ここで、実線で示
す濃度ヒストグラムaが得られる画像は、中間濃度の頻
度が高く一般的な絵柄(シーン)を持つ画像であるが、
図3に符号DRo (=Ymax o −Ymin o )で示される
印画紙等の感光材料Zの仕上りプリント再現域内に存在
する標準的なシーンの濃度ダイナミックレンジで(ここ
では、標準濃度レンジという)よりも濃度ダイナミック
レンジDRa (=Ymax a −Ymin a )が広い晴天時の
画像である。これに対し、一点鎖線で示す濃度ヒストグ
ラムbは、中間濃度の頻度が低く、高濃度域および低濃
度域での頻度が高く、コントラストが高い画像であるこ
とを表しており、しかもそのダイナミックレンジDRb
(=Ymax b −Ymin b )が標準濃度レンジDRo を超
えて広がっており、このままプリントすると高濃度部
(暗部)が黒くつぶれ、低濃度部(明部)が白く飛ぶ画
像であることを示す。他方、破線で示す濃度ヒストグラ
ムcは、中間濃度のみが多く、高低両濃度が極めて少な
く、コントラストの低い画像であることを示しており、
そのダイナミックレンジDRc (=Ymax c
min c )が標準レンジDRo より狭い。例えば曇天時
の画像であることを示す。
【0031】このため、本発明においては、コントラス
トの高い画像であっても低い画像であっても、安定して
適切な仕上りを得るために、濃度ヒストグラムaおよび
bで示される画像は、ダイナミックレンジの圧縮を行
い、濃度ヒストグラムcで示される画像は、ダイナミッ
クレンジの伸長を行う必要がある。そこで、本発明にお
いては、濃度ヒストグラムから最高濃度(Ymax )およ
び最低濃度(Ymin )を算出し、その差を求めて、濃度
ダイナミックレンジでDR(=Ymax −Ymin )を算出
する。こうして得られた濃度ダイナミックレンジDRを
用いて、ダイナミックレンジ圧縮伸長率(以下、伸縮率
という)αを下記式に従って算出する。 α=1−DRo /DR ここで、DRo は、対象とする感光材料のプリント再現
域内に再生可能な、数十種のシーンの平均濃度ダイナミ
ックであり、これらの数十種のシーンの平均濃度のヒス
トグラムから定まる最高濃度(Ymax o )と最低濃度
(Ymin o )との差から求まる標準濃度レンジである。
なお、伸縮率α<0の時、カラー原画像は圧縮されるこ
とになり、伸縮率α>0の時、カラー原画像は伸長され
ることを示す。
【0032】このようにして、セットアップ部44では
オートセットアップアルゴリズムによって伸縮率αが自
動的に算出されるが、本発明においては、オペレータが
カラー原画像のシーンを目視・判断して、そのダイナミ
ックレンジの圧縮伸長処理および伸縮率αを決定し、キ
ー入力部46によって入力してもよい。キー入力部46
は、図4に示される調整キー47によるオペレータのキ
ー入力に応じて、上述した伸縮率αを含む各種の画像処
理条件の補正量を演算する。図示例の調整キー47で
は、一例として、全体濃度(D)、シアン(C)濃度、
マゼンタ濃度(M)、イエロー(Y)濃度、階調
(γ)、全体の濃度ダイナミックレンジDRの伸縮率
(α)、明部(ハイライト側)の伸縮率(αl )、およ
び暗部(シャドー側)の伸縮率(αd )を、それぞれ調
整することができる。
【0033】オペレータは、後述するモニタ18に表示
された画像を見ながら検定を行い、必要に応じて各パラ
メータの(+)キーおよび(−)キーの押圧して、所望
の状態に画像を調整することもでき、すなわち画像処理
条件の調整を行うこともできる。それぞれの補正量は、
キーの押圧回数に応じて調整される。なお、オペレータ
による調整は、このようなキー操作以外にも、図1に示
すようにモニタ18に調整キー47に対応する表示を行
い、例えばGUI(スライダー)を表示し、マウス66
やキーボード操作で調整を行う方法であってもよい。
【0034】パラメータ統合部48は、セットアップ部
44によって設定された画像処理条件と、キー入力部4
6による補正量とを統合して、最終的に設定された画像
処理条件とする。従って、調整キー47による入力が無
い場合には、ここで最終的に設定される画像処理条件
は、セットアップ部44によって設定された画像処理条
件となる。また、パラメータ統合部48は、画像処理条
件を統合・設定して、画像処理部42の所定部所(LU
T50、60およびMUL56)に送って設定し、各画
像情報は、この画像処理条件に応じた処理が施される。
従って、調整キー47からの入力があり、先にパラメー
タ統合部48で設定された画像処理条件が変更される
と、これに応じてモニタ18の表示画像も変化する。
【0035】条件設定部40は以上のように構成される
が、オペレータによる調整をモニタ18の表示画面にお
けるGUIのマウス66等による操作で行う場合には、
キー入力部46を省略してもよいし、GUIによる出力
を、パラメータ統合部48ではなくセットアップ部44
に直接反映させる場合にはパラメータ統合部48をも省
略してもよい。
【0036】一方、画像処理部42は、本発明の最も特
徴とする部分であり、フレームメモリ38に記憶された
画像情報を読み出し、条件設定部40で設定された画像
処理条件に応じて所定の画像処理を施し、画像記録装置
16によるプリントP出力のための出力画像情報とする
部分であって、第2LUT50、マトリックス演算器
(MTX)52、フィルタ(FIL)54、乗算器(M
UL)56、減算器58および第3LUT60を有す
る。
【0037】第2LUT50は、フレームメモリ38に
記憶された入力画像情報を読み出し、グレイバランスの
調整、明るさ補正および階調補正を行うもので、それぞ
れの補正や調整を行うためのテーブルがカスケード接続
されて構成されている。第2LUT50の各補正(調
整)テーブルは、前述の条件設定部40のパラメータ統
合部48で設定され、あるいは調整される。
【0038】図5に第2LUT50に設定されるテーブ
ルの一例を示す。図5(a)はグレイバランスの調整テ
ーブルで、セットアップ部44は、算出された最高濃度
および最低濃度から、公知の方法でグレイバランスを取
ってこの調整テーブルを作成する。また、前述の調整キ
ー47からの入力があった場合には、キー入力部46で
補正量が算出され、パラメータ統合部48でこの補正量
とセットアップ部44が作成した調整テーブルとが統合
され、調整テーブルのR、GおよびBの各テーブルの傾
きが変化する。図5(b)は明るさ補正の補正テーブル
で、セットアップ部44は、作成した濃度ヒストグラム
や最高濃度および最低濃度から、公知のセットアップア
ルゴリズムを用いて、この補正テーブルを作成する。ま
た、この補正テーブルは、グレイバランスの調整テーブ
ルと同様に、前述の調整キー47の濃度(D)キーの入
力によって図5(b)に示されるように調整される。図
5(c)は階調の補正テーブルで、セットアップ部44
は、作成した濃度ヒストグラムや最高濃度および最低濃
度から、公知のセットアップアルゴリズムを用いて、こ
の補正テーブルを作成する。また、この補正テーブル
は、グレイバランスの調整テーブルと同様に、前述の調
整キー47の階調(γ)キーの入力によって図5(c)
に示されるように調整される。
【0039】MTX52は、マトリックス演算器であっ
て、第2LUT70で処理されたRGB3色の画像信号
の色補正を行うもので、得られる出力画像(情報)が適
切な色に仕上がるように、フィルムAの分光特性や感光
材料(印画紙)Zの分光特性、現像処理の特性等に応じ
て設定されたマトリクス演算を行い、色補正を行う。
【0040】MTX52で色補正処理された画像信号
は、減算器58と、ダイナミックレンジの圧縮伸長処理
を行うためのボケ画像信号を生成するためにフィルタ
(FIL)54との両方に送られる。なお、ダイナミッ
クレンジ圧縮伸長処理を施さない場合は、MTX52と
第3LUT60とがバイパスして接続され、ボケ画像信
号の生成は行われない。また、このダイナミックレンジ
で圧縮伸長処理の有無は、オペレータの入力によるモー
ド選択、条件設定部40での演算結果から判断する方法
等で設定すればよい。
【0041】FIL54は、エッジを残したまま高周波
成分のみを平滑化するフィルタであって、MTX52で
色補正されたRGB3色の画像信号を各色毎にエッジを
保存したまま2次元的にボカして、カラー原画像のボケ
画像信号を得るためのものである。本発明に用いられる
FIL54としては、エッジを保存した平滑化フィルタ
であれば、どのようなフィルタでもよいが、例えばメデ
ィアンフィルタ(MF)を挙げることができる。ここ
で、メディアンフィルタは、画像信号の中の大きなエッ
ジは保存し、細かい構造は2次元的にぼかすためのボケ
マスクフィルタであり、図6に示すような特性を有す
る。ここで、ウィンドウのサイズ(すなわちボケマスク
サイズ)が小さ過ぎると細かい構造の濃淡が残ったボケ
マスクになり、一方、ウィンドウのサイズが大き過ぎる
と主要被写体が小さいときにボケマスクの効果があまり
現れなかったり、演算量が多くなって装置の規模が大き
くなってしまうという欠点が生じる。本出願人による各
種シーンに対する実験の結果、135フィルムの場合の
ウィンドウサイズは20×20から5×5程度が好まし
い。
【0042】FIL54としてメディアンフィルタ(M
F)を用いることにより、従来のローパスフィルタ(L
PF)のみで原画像の低周波成分のみを取り出して、原
画像を2次元的にボカしてボケ画像信号を得る場合に生
じていたエッジ部分のだれや偽輪郭(オーバーシュー
ト)の発生などを防止することができ、エッジを保存し
ておいて、平坦部のノイズ(高周波成分)をカットした
画像を得ることが可能となる。ところで、FIL54と
してメディアンフィルタを用いると、エッジを保存して
平滑化することができるが、上述したようにメディアン
フィルタはマスクサイズを適切に選択しなければ、エッ
ジを保存した平滑化フィルタとしてのボケマスク効果を
十分に得ることができない場合がある。
【0043】このため、本発明において用いられるFI
L54として、図7に示すようにメディアンフィルタ
(MF)とローパスフィルタ(LPF)とを併用するの
が好ましい。図7に示すFIL54は、MTX52で色
補正された画像信号をボケマスク処理して原画像の大き
なエッジは保存され細かい構造がボケたボケマスク信号
1を得るためのメディアンフィルタ(MF)54aと、
MTX52で色補正された同じ画像信号をその低周波成
分のみを取り出して原画像を2次元的にボカしたボケマ
スク信号2を得るためのローパスフィルタ(LPF)5
4bと、MF54aによるボケマスク信号1とLPF5
4bによるボケマスク信号2とを重み付け加算してボケ
マスク信号を生成する演算処理手段54cとから構成さ
れる。このように、FIL54としてMF54aとLP
F54bとを併用することにより、エッジ情報を十分に
保存し、かつ超低周波成分の情報のみを拾うとができ
る。
【0044】ここで、本発明に用いられるLPF54b
としては、ボケ画像生成に通常用いられるFIR(Finit
e Impulse Respones) 型のローパスフィルタを用いても
よいが、小型の回路で大きく画像をボカしたボケ画像情
報を生成できる点で、IIR(Infinite Impulse Respon
es) 型のローパスフィルタを用いるのが好ましい。図8
にIIR型のローパスフィルタの一例を示す。図示例の
ローパスフィルタは、順方向に加算器が配置され、フィ
ードバック方向に遅延回路が配置されている構成を有す
るものである。なお、本発明に用いることのできるII
R型のローパスフィルタとしては、本出願人の出願にか
かる特願平7−337509号明細書に開示されたII
R型のローパスフィルタを用いることができる。
【0045】このようにしてFIL54で生成されたR
GB3色の各色のボケマスク信号は、乗算器(MUL)
56に送られる。MUL56は、RGB3色のボケマス
ク信号を各色毎に条件設定部40において設定されて、
送られているダイナミックレンジ圧縮伸長率αを乗数と
して乗算する演算処理を行って、ボケ画像信号SB を得
るためのものである。
【0046】ところで、フィルムAに撮影可能な画像の
濃度領域は、一般的に仕上りプリントにおける再現域よ
りも広く、種々の濃度範囲の被写体がフィルムAに様々
な濃度ダイナミックレンジ(DR)を持つ画像として撮
影できるようになっている。例えば、晴天時の画像のよ
うに広い濃度ダイナミックレンジを持つ画像もあれば、
曇天時の画像のように狭い濃度ダイナミックレンジを持
つ画像もあるし、広いダイナミックレンジを持ち、コン
トラストの高い画像もある。また、雪中シーンや逆光シ
ーンやストロボ撮影の画像などのように、明部(ハイラ
イト)側また暗部(シャドウ)側に、仕上りプリントの
再現域を大きく超えて偏った濃度範囲の画像の場合もあ
る。さらに、フィルムAの露光状態は常に適正な訳では
なく、いわゆる、アンダー/オーバー露光のものも多数
存在する。
【0047】図3に示すように、フィルムAの画像情報
からセットアップ部44で作成された濃度ヒストグラム
が曲線aおよびbで示される画像では、その濃度ダイナ
ミックレンジDRがプリント再現域に対応する標準濃度
レンジDRo より広いため、全画素を仕上りプリントに
再現することはできず、再現域に対応する標準濃度レン
ジを超える高濃度部(読み取りの信号強度弱)すなわち
暗部の画素はつぶれて黒くなり(仕上りプリントでは明
部がとぶ)、逆に、標準濃度レンジを超える低濃度部す
なわち明部の画素は白くとんでしまう(仕上りプリント
では暗部がつぶれる)。そのため、原画像の全てを再現
した画像を得るためには、原画像のダイナミックレンジ
を圧縮して、仕上りプリントの再現域に対応した標準濃
度レンジDRo に合わせる必要がある。一方、図3にお
いて曲線cのヒストグラムで示される画像では、その濃
度ダイナミックレンジDRが標準濃度レンジDRo より
狭いため、白の抜けが悪く、また黒の締まりが悪く、コ
ントラストのない、メリハリのない画像として再生され
てしまうため、ダイナミックレンジを伸長して、標準濃
度レンジDRo に合わせる必要がある。
【0048】また、雪中シーンや逆光シーンなどのよう
に明部(ハイライト)側の画像情報の頻度が高い場合
は、特に暗部(シャドウ)側を強く圧縮することによ
り、全体のダイナミックレンジを圧縮するのが効果的な
ものや、ストロボ撮影画像のように暗部(シャドウ)側
の画像情報の頻度が高い場合いは、明部(ハイライト)
側を強く圧縮することにより、全体のダイナミックレン
ジを圧縮するのが効果的である場合もある。このように
従来の直接露光による覆い焼きと同様の効果を付与する
ように、好ましくは、中間濃度部分の階調を変化させず
に明部および暗部の濃度を調整して、ダイナミックレン
ジを圧縮するように画像情報を処理するのがよい場合も
ある。
【0049】さらに、原稿となるフィルムAの画像がオ
ーバー露光の場合には、暗部側が全体的に黒く(仕上り
プリントでは明部に濃度が乗って白の抜けが悪くなる)
メリハリのない画像に成りがちである。逆にアンダー露
光の場合には、明部側の濃度が上り(仕上りプリントで
は暗部の濃度が下がり黒の締まりが悪くなる)やはりメ
リハリのない画像に成りがちである。そのため、この際
に高画質な画像を得るためには、階調を立ててコントラ
ストを上げる必要があり、標準濃度レンジ内で、オーバ
ー露光の場合には暗部の階調を立て、アンダー露光の場
合には、明部の階調を立てるようにダイナミックレンジ
を伸長する必要がある。このように、アンダー/オーバ
ー露光を修正する際には、好ましくは中間濃度部分の階
調を変化させずに、ダイナミックレンジを伸長するのが
よい場合もある。
【0050】以上のように、本発明においては、カラー
原画像がシーンに応じたダイナミックレンジの圧縮伸長
処理を施すことができるが、そのために、前述したよう
に条件設定部40のセットアップ部44において自動的
にカラー原画像のシーンに応じてダイナミックレンジ圧
縮伸長率αを適切に設定することもできるし、キー入力
部46からオペレータが原画像を目視して決定したダイ
ナミックレンジ圧縮伸長率αを入力することもできる。
この時、雪中シーン、逆光シーン、ストロボ撮影シーン
などや、アンダー露光、オーバー露光などのように、濃
度ダイナミックレンジの一部、特に明部(ハイライト)
側および暗部(シャドウ)側のいずれか一方または両方
を部分的に圧縮伸長するのが効果的である場合には、明
部の伸縮率αl および暗部の伸縮率αdをこれらのシー
ンをセットアップ部44で自動判別して、自動算出し、
もしくは、オペレータがキー入力部46から入力し、他
の部分の伸縮率αと異なるように非線形関数として設定
し、画像全体の濃度ダイナミックレンジDRを標準濃度
レンジDRo 内に収まるようにしてもよい。
【0051】図示例においては、ボケマスク信号に伸縮
率αを乗算するために、乗算器(MUL)56を用いて
いるが、本発明はこれに限定されず、LUTを用いるよ
うに構成してもよい。特に、伸縮率αが非線形関数とし
て与えられる場合には、LUTを用いるのが好ましい。
なお、LUTを用いたダイナミックレンジの圧縮伸長の
方法は、本出願人の出願に係る特願平7−337509
号明細書および同8−157200号明細書に開示され
た方法も用いることができる。
【0052】このようにしてMUL58でダイナミック
レンジ圧縮伸長処理されたRGB3色の各色のボケ画像
信号SB は、減算器58に送られる。減算器58では、
MTX52によって色補正されて直接送られた原画像の
RGB各色のデジタル画像信号SA からMUL58で生
成されたRGB各色のボケ画像信号SB をそれぞれ減算
して、各色の差信号Ssub を得ることができる。ここ
で、減算器58は、原画像信号SA からボケ画像信号S
B を減算することのできる減算手段であれば、どのよう
なものでもよく、加算器等を用いて構成してもよい。こ
うして得られた差信号は、エッジや高周波成分は保存さ
れ、低周波成分のみにダイナミックレンジ圧縮伸長処理
が施され、標準濃度レンジを持ち、偽輪郭などの発生の
ない適切な高画質画像を再生することのできる画像信号
である。
【0053】こうして得られた差画像信号Ssub は、第
3LUT60に送られる。第3LUT60は、減算器6
0による減算で得られた画像信号Ssub を最終的な出力
媒体、例えばCRTモニタ18や画像記録装置16で用
いられる印画紙等の感光材料などの特性に応じた出力画
像信号に変換する階調変換テーブルである。従って、画
像信号Ssub は第3LUT60によって最終的な出力媒
体に応じた画像信号に階調変換されて、出力画像情報と
して画像記録装置16およびモニタ18に向けて出力さ
れる。
【0054】このようにして、第3LUT60において
階調変換、濃度変換された画像信号は、信号変換器62
に入力され、信号変換器62によってモニタ18に対応
する信号に変換された後、D/A変換器64に入力され
てアナログ画像信号に変換され、モニタ18に可視像と
して表示される、もしくは画像記録装置16に入力さ
れ、画像記録装置16において仕上がりプリント画像P
が可視像として出力される。ここで、モニタ18に表示
される画像と、画像記録装置24に送られて再生される
仕上がりプリント画像は、ダイナミックレンジ圧縮伸長
処理を含む各種の画像処理が施された全く同一の画像信
号から得られたものであるので、同様のダイナミックレ
ンジ圧縮伸長効果をもつ適切な高画質画像であることは
言うまでもない。
【0055】なお、前述したように、オペレータはモニ
タ20に表示された画像を見て検定を行うことができ、
必要に応じて、調整キー47の各キーを押圧して、全体
濃度、C濃度、M濃度、Y濃度、階調、全体のダイナミ
ックレンジ圧縮伸長、明部の圧縮伸長および暗部の圧縮
伸長の調整を行い、仕上りプリントに記録される画像の
調整を行うことができる。オペレータによる調整キー4
7のキー入力は、キー入力部46に送られ、伸縮率αを
含む画像処理条件の補正量とされ、パラメータ統合部4
8おいて、この補正量とセットアップ部44が設定した
伸縮率αを含む画像処理条件とが統合されて、キー補正
後の新たな画像処理条件が設定される。すなわち、MU
L56に供給される伸縮率α、αl 、αd ならびに前述
の第2LUT50の補正テーブルおよび第3LUT60
における階調変換テーブルは、調整キー47によるキー
入力によって調整あるいは再設定される。その結果、そ
れに応じて、モニタ18に表示される画像も変化する
し、画像記録装置16から出力される仕上がりプリント
画像Pも変化する。
【0056】ところで、図1に示すモニタ18のよう
に、表示画面に再生画像とともに伸縮率α、αl 、αd
などをGUIとして表示して、マウス66などによって
調整もしくは再設定できるようにしてもよい。 図9
は、ダイナミックレンジ圧縮伸長処理済画像が表示され
たモニタ18の表示画面の一例を示す。このモニタ18
の表示画面には処理済画像を表示するとともに、表示さ
れた画像の伸縮率をマウス66などにより調整するため
のGUI(調整用スライダー)18aが表示されてお
り、表示画像のシーンの判別を行って、伸縮率α、
αl 、αd の微調整、再設定を行うことができる。こう
して調整された伸縮率α、αl 、αd は、条件設定部4
0のセットアップ部44またはパラメータ統合部48に
入力され、最終的に画像処理部42のMUL56に乗数
として設定される。画像処理装置14は、基本的に以上
のように構成される。
【0057】つぎに、画像記録装置16は、出力画像情
報として、画像処理装置14の画像処理部42の第3L
UT60での階調変換処理が終了した仕上りプリントの
画像記録に応じた画像信号を受け、この出力画像情報に
応じて、光ビーム走査によって感光材料Zを走査露光
し、露光を終了した感光材料Zを現像処理して、仕上が
りプリント画像Pを可視像として出力するものであっ
て、図2に示すように、ドライバ88と、画像露光部9
0と、現像部92とを有するものである。
【0058】画像処理装置14の画像処理部42より出
力された画像信号は、ドライバ88に転送され、内部の
図示しないD/A変換器によって、アナログ画像信号に
変換される。ドライバ88は、D/A変換されたアナロ
グ画像信号に応じて、画像露光部90の走査光ビームを
変調するために、画像露光部90の音響光学変調器(A
OM)94を駆動する。
【0059】一方、画像露光部90は、光ビーム走査に
よって感光材料Zを走査露光して、前記画像情報の画像
を感光材料Zに記録するもので、図2に概念的に示され
るように、感光材料Zに形成されるR感光層の露光に対
応する狭帯波長域の光ビームを射出する光源96R、以
下同様にG感光層の露光に対応する光源96G、および
B感光層の露光に対応する光源96Bの各光ビームの光
源、各光源より射出された光ビームを、それぞれ記録画
像に応じて変調するAOM94R、94Gおよび94
B、光偏向器としてのポリゴンミラー98、fθレンズ
100と、感光材料Zの副走査搬送手段を有する。
【0060】光源96(96R、96G、96B)より
射出され、互いに相異なる角度で進行する各光ビーム
は、それぞれに対応するAOM94(94R、94G、
94B)に入射する。各AOM94には、ドライバ88
より記録画像に応じたR、GおよびBそれぞれの駆動信
号が転送されており、入射した光ビームを記録画像に応
じて強度変調する。
【0061】AOM94によって変調された各光ビーム
は、ポリゴンミラー98の略同一点に入射して反射さ
れ、主走査方向(図中矢印x方向)に偏向され、次いで
fθレンズ94によって所定の走査位置zに所定のビー
ム形状で結像するように調整され、感光材料Zに入射す
る。なお、画像露光部90には、必要に応じて光ビーム
の整形手段や面倒れ補正光学系が配置されていてもよ
い。
【0062】一方、感光材料Zはロール状に巻回されて
遮光された状態で所定位置に装填されている。このよう
な感光材料Zは引き出しローラ(図示省略)に引き出さ
れ、副走査手段を構成する走査位置zを挟んで配置され
る搬送ローラ対102aおよび102bによって、走査
位置zに保持されつつ主走査方向と直交する副走査方向
(図中矢印y方向)に副走査搬送される。光ビームは主
走査方向に偏向されているので、副走査方向に搬送され
る感光材料Zは光ビームによって全面を2次元的に走査
露光され、感光材料Zに画像処理装置14の画像処理部
40より転送された画像情報の画像(潜像)が記録され
る。
【0063】露光を終了した感光材料Zは、次いで搬送
ローラ対104によって現像部92に搬入され、現像処
理を施され仕上りプリントPとされる。ここで、例えば
感光材料Zが銀塩写真感光材料であれば、現像部92は
発色現像槽106、漂白定着槽108、水洗槽110
a、110b、110cおよび110d、乾燥部および
カッタ(図示せず)等より構成され、感光材料Zはそれ
ぞれの処理槽において所定の処理を施され、乾燥された
後、カッタによってプリント1枚に対応する所定長に切
断され、仕上りプリントPとして出力される。画像記録
装置16は、基本的に以上のように構成される。
【0064】本発明の画像再生装置10は、基本的に以
上のように構成されるが、以下に、その作用および本発
明の画像再生方法について、図面を参照して簡単に説明
する。画像再生装置10が立ち上げられ、画像読取装置
12において、光源20の光量が安定し、絞り22の開
放基準値の設定、現像部92の温度調整等の所定の作業
が終了した後、原画となるフィルムAが所定位置に装填
され、プリント作成開始の指示が出されると、まず、フ
ィルムAの画像の読み取りが開始される。
【0065】画像読取装置12において読み取りが開始
されると、光源20から射出され、絞り22で光量調整
され、色フィルタ板24を通過して色調整(例えばG
光)され、拡散ボックス26で拡散された読取光がフィ
ルムAを通過することで、フィルムAのG画像を担持す
る投影光となり、結像レンズ28によってCCDセンサ
30に結像され、光電的に読み取られる。CCDセンサ
30からの出力信号は、アンプ32で増幅され、A/D
変換器34によってデジタル信号化され、LUT36で
log変換されて濃度信号とされた後、画像処理装置1
4に送られ、そのフレームメモリ38のG画像用フレー
ムメモリに記憶される。次いで、色フィルタ板30が切
り替えられて、Rフィルタが光路に作用して、同様にし
てR画像が読み取られてフレームメモリ38のR画像用
フレームメモリに記憶され、同様にB画像が読み取られ
てフレームメモリ38のB画像用フレームメモリに記憶
され、読み取りが終了する。
【0066】一方、画像処理装置14において、条件設
定部40のセットアップ部44は、画像読取装置12に
よる読み取りが終了した時点で、フレームメモリ38か
らデジタル画像信号を読み出し、濃度ヒストグラムの作
成や最高濃度および最低濃度や濃度レンジの算出等を行
って、ダイナミックレンジ圧縮伸長率αや明部の伸縮率
αl や暗部の伸縮率αd などを算出または設定し、さら
に第2LUT50のグレイバランス調整テーブル、明る
さ補正テーブルおよび階調補正テーブル、および第3L
UT60の階調変換テーブルを作成して画像処理条件を
設定し、パラメータ統合部48に出力する。パラメータ
統合部48は、送られた伸縮率αなどの画像処理条件
を、画像処理部40のMUL56に乗数として転送する
とともに、各LUT50および60に転送し、画像処理
用のテーブルとして設定する。
【0067】画像処理条件が設定されると、画像処理部
40の第2LUT50がフレームメモリ38から原画像
のRGB各色のデジタル画像信号を読み出し、設定され
た各テーブルによる処理を行い、次いで、MTX52で
色補正が施される。MTX52で色補正されたRGB各
色の画像信号SA は、各色毎に減算器58およびFIL
54に送られる。FIL54は、各色毎に、送られた画
像信号SA にメディアンフィルタ(MF)54aによる
フィルタリング処理を行って、好ましくは、図7に示す
ように、メディアンフィルタ(MF)54aおよびロー
パスフィルタ(LPF)54bによるフィルタリング処
理ならびに重み付け加算手段54cによる演算処理を行
って、ボケマスク信号を生成する。こうして生成された
ボケマスク信号は、MUL56において、条件設定部4
0のパラメータ統合部48から送られた伸縮率α
(αl ,αd )によって乗算され、ダイナミックレンジ
の圧縮伸長処理がなされたボケ画像信号SB に変換され
る。
【0068】こうしてFIL54で得られたボケ画像信
号SB は減算器58に送られる。減算器58では、MT
X52で処理された画像信号SA からボケ画像信号SB
が引き算され、原画像のダイナミックレンジが圧縮され
た差画像信号Ssub が生成される。減算器58から出力
された画像信号Ssub は、LUT60においてモニタ1
8による表示に応じた画像となるように階調変換され、
信号変換器62によってモニタ18による表示に応じた
信号に変換され、D/A変換器64でアナログ信号とさ
れて、モニタ18に表示される。
【0069】オペレータは、モニタ20に表示された画
像を見て検定を行い、必要に応じて調整キー47を用い
て各種の調整を行う。調整キー47による入力がある
と、キー入力部46で伸縮率α等の画像処理条件の補正
量が演算されて、パラメータ統合部48によって、この
補正量とセットアップ部44が設定した画像処理条件と
が統合されて、画像処理条件が再設定あるいは変更され
る。新たな伸縮率αが画像処理部42のMUL56に、
その他の新たな画像処理条件がLUT50および60に
転送され、MUL56での乗数やLUT50、60で設
定されるテーブルの内容が変更され、これらに基づいて
上述した画像処理部42による画像処理が再び行われ
て、モニタ18の画像が変化する。
【0070】オペレータが画像が適正であると判断する
と(検定OK)、出力の指示が出され、画像処理装置1
4の画像処理部42のLUT60からRGB各色のダイ
ナミックレンジ圧縮伸長処理済デジタル画像信号が、出
力画像情報として画像記録装置16に送られる。なお、
上記検定は必ずしも行われる必要はなく、例えば、フル
オートモード等を設定して、検定なしで自動的に画像記
録装置16にてプリント作成を行うように構成してもよ
い。
【0071】画像記録装置16が出力画像情報としてダ
イナミックレンジ圧縮伸長処理済デジタル画像信号を受
けると、この処理済デジタル画像信号はドライバ88に
入力され、記録用アナログ画像信号にD/A変換され
る。画像記録装置16において、各光源96から光ビー
ムが射出され、この光ビームがドライバ88によって記
録画像信号に応じて駆動される各AOM94によって記
録画像に応じて変調され、ポリゴンミラー98によって
主走査方向に変更され、fθレンズ100を経て、副走
査方向に搬送される感光材料Aを2次元的に走査露光し
て潜像を形成する。露光済感光材料Aは、発色現像槽1
06、漂白定着槽108、水洗槽110で所定の処理を
施され、乾燥された後、カッタによってプリント1枚
(コマ)に対応する所定長に切断され、仕上りプリント
Pとして出力される。こうして得られた仕上りプリント
画像Pは、高コントラスト画像であっても、低コントラ
スト画像であっても、偽輪郭の発生や明部や暗部のつぶ
れがなく、ダイナミックレンジが適切に圧縮伸長された
めりはりのある高画質画像である。
【0072】すなわち、本発明の画像再生方法における
画像処理の好ましい態様の特徴は、図10に示すよう
に、予め原画像から濃度ヒストグラムを作成して濃度レ
ンジ算出し、次いでダイナミックレンジ圧縮伸長率αを
算出しておき、原画像からメディアンフィルタ(MF)
によって生成されたボケ画像1とローパスフィルタ(L
PF)によって生成されたボケ画像2とを重み付け加算
した後、予め算出された圧縮伸長率αを用いて圧縮伸長
率することにより、ボケ画像を生成し、最後に得られた
ボケ画像を原画像から差し引くことにより、高コントラ
スト画像であっても、低コントラスト画像であっても、
ダイナミックレンジが適切に圧縮伸長され、偽輪郭の発
生や明部や暗部のつぶれがなく、メリハリのある高画質
画像を得ることにある。
【0073】ところで、図1に示す画像再生装置10に
おいては、プレスキャンを行うことなく、フィルムAか
らカラー原画像の読み取りを1回行うのみで画像情報の
処理を行うことができるため、画像の読み取りおよび処
理を迅速に行うことができるが、本発明はこれに限定さ
れず、プレスキャンを行うものであってもよい。
【0074】図11に示す画像再生装置10Aは、図1
に示す画像再生装置10と、画像処理装置14Aの構
成、具体的には画像処理装置14の構成に加え、さらに
プレスキャンメモリ68と、プレスキャン画像処理部7
0とを有している点を除いて、全く同一の構成を有して
いるので、同一の構成要素には、同一の符号を付し、そ
の詳細な説明は省略する。
【0075】図1に示す画像再生装置10Aにおいて
は、画像読取装置12において、出力のための画像情報
を得るための画像読取(本スキャン)に先立ち、低解像
度で画像を粗に読み取るプレスキャンを行う。画像処理
装置14Aは、プレスキャンで得られた画像情報から各
種の画像処理条件を設定(セットアップ)し、この画像
処理条件に応じて本スキャンの画像情報を画像処理し
て、画像記録装置24による画像記録ための出力画像情
報とする。なお、プレスキャンと本スキャンにおける画
像読取方法は、基本的に同様であるが、両者の違いは、
読取画像の解像度が異なることだけである。プレスキャ
ンの際には、CCDセンサ30で読み取られた画像は、
画像処理装置14Aのプレスキャンメモリ68に接続さ
れるタイミングコントローラ00による制御で画素が間
引され、解像度の低い粗な画像情報とされて処理装置1
0において画像処理される。
【0076】図示例の画像処理装置14Aは、画像読取
装置12から入力)されるデジタル画像を信号に対し
て、ダイナミックレンジ圧縮伸長処理を含む各種の画像
処理を行うものであって、本スキャン画像メモリとして
用いられるフレームメモリ38と、画像処理条件設定部
40と、本スキャン画像の画像処理部42とに加え、プ
レスキャンメモリ68と、プレスキャン画像処理部(以
下、表示画像処理部という)70とを有する。また、プ
レスキャンメモリ38およびフレームメモリ68には、
画像情報の画素毎の読み出しを制御するタイミングコン
トローラ72が接続される。
【0077】画像読取装置12によるプレスキャンの画
像情報はプレスキャンメモリ68に、本スキャンの画像
情報はフレームメモリ68にそれぞれ送られ、記憶され
る。プレスキャンメモリ68は、基本的に本スキャンメ
モリであるフレームメモリ38と同様の構成を有するも
のであり、共に、画像読取装置12から供給されたR画
像情報、G画像情報およびB画像情報を、それぞれ記憶
する3つのフレームメモリから構成される。なお、必要
に応じて、プレスキャンメモリ68とフレームメモリ1
4の記録容量を異なるものとしてもよい。
【0078】プレスキャンメモリ68に記憶された画像
情報は表示画像処理部70および条件設定部40に、フ
レームメモリ38に記憶された画像情報は画像処理部4
2に、それぞれ読み出される。条件設定部40は、プレ
スキャンメモリ68から記憶された画像情報を受け取る
点が図1に示す画像処理装置14の条件設定部40と異
なるが、セットアップ部44と、キー入力部46と、パ
ラメータ統合部48とを有し、ダイナミックレンジの算
出や圧縮伸長率α等の算出などの種々の画像処理条件の
設定において全く同様に機能する。なお、条件設定部4
0のセットアップ部44において算出された圧縮伸長率
α、αl 、αd 等は、パラメータ統合部48から画像処
理部42のMUL56に送られ、乗数として設定される
のみならず、表示画像処理部70の第3LUT78にも
送られ、乗数もしくはダイナミックレンジ圧縮伸長テー
ブルとして設定される。また、セットアップ部44にお
いて設定された他の各種の画像処理条件(テーブル等を
含む)は、パラメータ統合部48から画像処理部42の
第2および第3LUT50および60のみならず、表示
画像処理部70の第2LUT74にも送られ、各種の画
像処理テーブル等が設定される。
【0079】表示画像処理部70は、プレスキャンメモ
リ68に記憶されたプレスキャン画像情報を読み出し、
条件設定部40で設定された画像処理条件に応じた各種
の画像処理を施し、モニタ18表示用の画像情報とする
部分で、第2LUT74、MTX76、第3LUT78
および信号変換器62を有する。ここで第2LUT74
は、画像処理部42の第2LUT52と全く同様の機能
を有し、プレスキャンメモリ68に記憶された画像情報
を読み出し、グレイバランスの調整、明るさ補正および
階調補正を行う。MTX76は、画像処理部42のMT
X52と全く同様の機能を有し、第2LUT74で処理
された画像情報の色補正を行う。
【0080】表示画像処理部70においては、MTX7
6で処理された画像情報は、フィルタリング処理(ボケ
マスク処理)によるボケ画像情報を使ったダイナミック
レンジ圧縮伸長処理を行わずに、直接第3LUT78に
入力される。第3LUT78は、ダイナミックレンジ圧
縮伸長処理を施さずに、MTX76で色補正されたプレ
スキャン画像情報をモニタ18に表示する場合には、画
像処理部42の第3LUT60と全く同様の階調変換機
能を有し、色補正プレスキャン画像情報をモニタ18に
表示するのに適した画像情報に階調変換、濃度変換す
る。一方、色補正プレスキャン画像情報にもダイナミッ
クレンジ圧縮伸長処理を施す場合には、第3LUT78
は、このような階調変換機能に加え、条件設定部40か
ら送られた伸縮率α、αl 、αd を乗数とする乗算機能
または倍率変換機能を有し、色補正プレスキャン画像情
報に設定伸縮率α、αl 、αd の圧縮伸長処理およびに
階調変換、濃度変換処理を施して、ダイナミックレンジ
が適切で、モニタ18への表示に適した画像信号に変換
する。
【0081】このようにして、第3LUT78で変換さ
れたプレスキャン画像情報は、出力され、信号変換器6
2によってモニタ18に対応する信号に変換され、さら
に、D/A変換器64によってD/A変換されて、モニ
タ18に表示される。ここで、モニタ18に表示される
画像は、ダイナミックレンジ圧縮伸長処理が施されてい
る場合、画像記録装置24に送られて再生される仕上り
プリント画像Pと各種の画像処理や圧縮伸長処理とし
て、同様の処理が施されたものであり、従って、モニタ
18には、仕上りプリント画像Pと同様の画像が表示さ
れる。なお、図11に示す例ではモニタ18に接続され
るマウス66が省略されている。
【0082】オペレータはモニタ18に表示されたプレ
スキャン画像を見て検定を行い、必要に応じて、条件設
定部40の調整キー47の各キーを押圧して、各種の調
整が行われるのは前述のとおりである。オペレータによ
る調整キー47のキー入力は、条件設定部40のキー入
力部46に送られ、画像処理条件の補正量とされ、パラ
メータ統合部48おいて、この補正量とセットアップ部
44が設定した画像処理条件とが統合されて、キー補正
後の新たな画像処理条件が設定される。ここで調整キー
47によるキー入力によって、画像処理部42では、第
2LUT50の各補正テーブル、MUL56の乗数α等
および第3LUT60における階調変換テーブルが調整
あるいは再設定され、表示画像処理部70でも、第2L
UT74の各補正テーブルおよび第3LUT78におけ
る伸縮率αによるダイナミックレンジ圧縮伸長および階
調変換テーブルが調整あるいは再設定され、また、これ
に応じて、モニタ18に表示される画像も変化する。オ
ペレータが画像が適正であると判断すると(検定O
K)、出力の指示が出され、画像処理部42の第2LU
T50がフレームメモリ38から本スキャン画像情報を
読み出す。
【0083】以下、画像処理装置14Aの画像処理部4
2においても、こうして読み出された本スキャン画像情
報に対して、図1に示す画像再生装置10の画像処理装
置14の画像処理部42と全く同様に、ダイナミックレ
ンジ圧縮伸長処理を含む各種の画像処理を行って、画像
記録のための出力画像情報を生成し、画像記録装置16
に送られる。なお、上記検定は必ずしも行われる必要は
なく、例えば、フルオートモード等を設定して、検定な
しでプリント作成を行うように構成してもよい。この場
合には、例えば、セットアップ部44が画像処理条件を
設定し、パラメータ統合部48が画像処理部42にこれ
らの画像処理条件を設定した時点で、第2LUT50が
本スキャン画像情報を読み出しを開始し、画像処理を行
う。
【0084】画像記録装置16は、出力画像情報を受け
ると、同様にして仕上りプリント画像Pを出力する。こ
うして得られた仕上りプリント画像Pも同様に、高コン
トラスト画像であっても、低コントラスト画像であって
も、偽輪郭の発生や明部や暗部のつぶれがなく、ダイナ
ミックレンジが適切に圧縮伸長されためりはりのある高
画質画像である。本態様の画像再生装置10Aにおいて
は、プレスキャンを行って得た低画素密度の(本スキャ
ン画像に比較して画素数の少ない)プレスキャン画像を
用いて、条件設定部40のセットアップ部44でオート
セットアップアルゴリズムを行うことができるので、条
件設定部40の処理およびモニタ18への表示のための
画像信号の画像処理を迅速かつ簡単なものとすることが
でき、条件設定部40や表示画像処理部70の構成を簡
素化でき、それらの回路規模を簡単なものとすることが
できる。
【0085】また、図1および図11に示す画像再生装
置10および10Aにおいては、ボケ画像情報を作成す
る際に、RGBの3色の各色のデジタル画像信号につい
てそれぞれ、画像処理装置14および14Aの画像処理
部42のフィルタ(FIL56)によるフィルタリング
処理を行ってボケマスク信号を生成しているが、本発明
はこれに限定されず、図12に示す画像再生装置10B
のように、RGBの3色のデジタル画像信号を明暗画像
信号に変換した後に、フィルタ(FIL56)によるフ
ィルタリング処理を行ってボケマスク信号を生成するよ
うに構成してもよい。
【0086】図12に示す画像再生装置10Bは、図1
1に示す画像再生装置10Aと、画像処理装置14Bの
構成、具体的には画像処理部42Bでは、第1のMTX
52とFIL54との間に明暗画像信号に変換するため
の第2のMTX80を有している点と、条件設定部40
がセットアップ部44のみで構成されている点と、プレ
スキャン画像処理部70が、ダイナミック伸長圧縮およ
び階調変換してモニタ18に表示するのに適した画像信
号にするためのLUT78のみで構成されている点を除
いて、全く同一の構成を有しているので、同一の構成要
素には、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
【0087】図12に示す画像再生装置10Bの画像処
理装置14Bの画像処理部42Bにおいては、第1のM
TX52で色補正されたRGB3色の画像信号は、減算
器58に送られるとともに、ダイナミックレンジの圧縮
伸長等の画像処理を行うためのボケマスク信号を生成す
るFIL56にも送られることになるが、直接送られる
のではなく、予め明暗画像信号に変換されるために、F
IL56より先に第2のMTX80に送られる。第2の
MTX80は、第1のMTX52から送られるR、Gお
よびBの画像信号から、カラー原画像の明暗画像信号を
生成する。明暗画像信号の生成方法としては、R、Gお
よびBの画像信号の平均値の3分の1を取る方法、YI
Q規定を用いてカラー画像信号を明暗画像信号に変換す
る方法等が例示される。YIQ規定を用いて明暗画像信
号を得る方法としては、例えば、下記式により、YIQ
規定のY成分のみを、R、GおよびBの画像信号から算
出する方法が例示される。 Y=0.3R+0.59G+0.11B
【0088】こうして第2のMTX80で得られた明暗
画像信号は、ボケマスク信号を生成するためにFIL5
4に送られる。FIL54で生成されたボケマスク信号
はMUL56に送られ、伸縮率αでダイナミックレンジ
圧縮伸長処理された後、減算器58に送られ、第1のM
TX52から送られた色補正RGB3色の画像信号から
各色毎に引き算される。以下、同様にして、第3LUT
60にて階調変換されて、画像記録装置16に向けて送
られ、可視再生像として仕上がりプリント画像Pが出力
される。本実施例では、フィルタリング処理によるボケ
画像信号をカラー原画像のデジタル画像信号から変換さ
れた明暗画像信号に基づいて作成しているので、再生可
視画像、特に被写体のエッジ部分の明るさは変化して
も、色の再現性は変化しないため、適切なダイナミック
レンジを持ち、高低濃度部のつぶれのない、めりはりの
ある画像であるのはもちろん、カラー原画像と同様の不
自然さのない画像を再生することができる。
【0089】また、図7に示す実施例では、エッジを保
存した平滑化フィルタ(FIL)54として、メディア
ンフィルタ(MF)54aおよびローパスフィルタ(L
PF)54bを用い、これらのフィルタ54aおよび5
4bでMTX52で色補正された、同一のデジタル画像
信号SA をフィルタリング処理して、それぞれのボケマ
スク信号1および2(それぞれボケ画像1および2)を
生成しているが、本発明はこれに限定されず、図13に
示す実施例のように、MF54aでは同様にMTX52
で色補正された本スキャン画像信号SA をフィルタリン
グ処理してボケマスク信号1(ボケ画像1)を生成し、
LPF54bでは表示画像処理部70のMTX76で色
補正されたプレスキャン画像信号、すなわち画素密度が
低く、本スキャン画像信号SA に比べて間引かれた画素
についての間引き画像信号をフィルタリング処理してた
後、本スキャン画像信号SA と同じ画素密度になるよう
に補間してボケマスク信号2(ボケ画像2)を生成する
ようにしてもよい。なお、ローパスフィルタによるボケ
画像のみならず、メディアンフィルタによるボケ画像も
カラー原画像の間引き信号を補間して作成してもよい。
こうすることにより、画素数の少ないプレスキャン画像
信号に基づいてボケマスク処理を行えるので、大規模な
回路構成を必要とするボケマスクフィルタが不要とな
り、装置構成を簡易なものとすることができる。
【0090】なお、偽輪郭の発生をさらに低減するため
に、メジアンフィルタとして複数のレベルの異なる中間
値を出力する、またはマスクサイズの異なる複数のメジ
アンフィルタを用意し、ボケ画像信号を作成するための
デジタル画像信号の信号分布に応じて中間値のレベルま
たはマスクサイズを選択するようにしてもよい。また、
図11および図12に示す画像処理装置14Aおよび1
4Bにおいては、プレスキャン画像のための表示画像処
理部70(またはセットアップ部44のみ)と、本スキ
ャン画像のための画像処理部42(または42B)とを
異なるものとしているが、本発明はこれに限定されず、
両画像処理部42(または42B)および70を処理対
象画素規模(画素数、容量)を除いて、同様に、または
全く同一に構成してもよい
【0091】以上、本発明の画像再生方法および装置に
ついて詳細に説明したが、本発明は上述の例に限定はさ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の
改良や設計の変更等を行ってもよいのはもちろんであ
る。
【0092】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
コントラストの大きいカラー原画像であっても、偽輪郭
が発生することない。また、本発明によれば、画像濃度
ダイナミックレンジの広い画像については、明部および
暗部のつぶれがなくなり、画像濃度ダイナミックレンジ
の狭い画像については、有効ダイナミックレンジを最大
限に利用した画像再現とすることができるため、いずれ
の画像であってもメリハリのきいた再現画像を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像再生装置の一実施例の模式
図である。
【図2】 図1に示される画像再生装置に用いられる画
像記録装置の一実施例の模式的斜視図である。
【図3】 図1に示される画像再生装置に用いられる画
像処理装置で得られる濃度ヒストグラムの一例を表すグ
ラフである。
【図4】 図1に示される画像処理装置に接続される調
整キーの一実施例の概念図である。
【図5】 図1に示される画像処理装置の第2LUTに
設定されるテーブルの特性図の一例であって、それぞ
れ、(a)はグレイバランス調整テーブルを、(b)は
明るさ補正テーブルを、(c)は階調補正テーブルを示
す。
【図6】 図1に示される画像処理装置に用いられるメ
ディアンフィルタの特性の一例を説明する説明図であ
る。
【図7】 図1に示される画像処理装置のフィルタ(F
IL)の一実施例を含む一部分を示すブロック図であ
る。
【図8】 図1に示される画像処理装置に用いられるI
IR型のローパスフィルタの一例を示す回路図である。
【図9】 図1に示される画像再生装置に用いられるモ
ニタの一実施例の概念図である。
【図10】 本発明に係る画像再生方法の一例の特徴部
分のフローを示す図である。
【図11】 本発明に係る画像再生装置の別の実施例の
模式図である。
【図12】 本発明に係る画像再生装置の別の実施例の
模式図である。
【図13】 本発明に係る画像再生装置に用いられる画
像処理装置の別の実施例のブロック図である。
【符号の説明】
10 画像再生装置 12 画像読取装置 14 画像処理装置 16 画像記録装置 18 モニタ 20,96 光源 22 可変絞り 24 色フィルタ板 26 拡散ボックス 28 結像レンズ 30 CCDセンサ 32 アンプ 34 A/D変換器 36 LUT(ルックアップテーブル) 38 フレームメモリ 40 条件設定部 42 画像処理部 44 セットアップ部 46 キー入力部 47 調整キー 48 パラメータ統合部 50,74 第2LUT(ルックアップテーブル) 52,76 MTX(マトリクス) 54 FIL(フィルタ) 54a メディアンフィルタ 54b LPF(ローパスフィルタ) 54c 重み付け加算器 56 MUL(乗算器) 58,00 加算器 60,78 第3LUT(ルックアップテーブル) 62 信号変換器 64 D/A変換器 66 マウス 68 プレスキャンメモリ 70 表示画像処理部 80 第2のMTX(マトリクス) 88 ドライバ 90 画像露光部 92 現像部 94 AOM(音響光学変調器) 98 ポリゴンミラー 100 Fθレンズ 102,104 搬送ローラ対 106 発色現像槽 108 漂白定着槽 110 水洗槽 A フィルム Z 感光材料 P プリント
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年8月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】しかしながら、フィルムに撮影された画像
の撮影条件は一定ではなく、ストロボ撮影や逆光シーン
等、明暗(濃度)の差が大きい場合すなわち画像の輝度
レンジ、すなわちダイナミックレンジが非常に広い場合
がある。ところが、一般にフィルムの担持画像を再生す
るための印画紙等の感光材料はその最大濃度が制限され
ているため、フィルムに記録可能な被写体画像のダイナ
ミックレンジ(輝度レンジ)よりも狭い。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】一方、特願平8−16646号明細書に提
案された技術は、カラー原画像に対してメジアンフィル
タによるボケ画像を作成し、原画像とボケ画像の対応画
素間の減算により差信号を得、この差信号に所定の画像
処理を施し、可視画像として再生するものである。この
技術は、メジアンフィルタを用いることにより、上記の
偽輪郭の問題点をある程度解決しているが、ここに挙げ
た技術はいづれもコントラストの高い画像を対象にして
おり、原画像に対するダイナミックレンジの圧縮処理を
基本原理とするもので、コントラストの低い、例えば曇
天時のような画像は考慮さていないという問題があっ
た。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】また、前記エッジを保存した平滑化フィル
タとして、メジアンフィルタを用いて前記ボケ画像信号
を作成するのが好ましい。または、前記エッジを保存し
た平滑化フィルタとして、メジアンフィルタおよびロー
パスフィルタを用いて前記ボケ画像信号を作成するのが
好ましい。また、前記ボケ画像信号は、前記メジアンフ
ィルタによる第1のボケ画像信号と前記ローパスフィル
タによる第2のボケ画像信号とを重み付け加算したもの
であるのが好ましい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】また、前記ボケ画像信号作成手段は、前記
エッジを保存した平滑化フィルタとして、メジアンフィ
ルタを用いて前記ボケ画像信号を作成するのが好まし
い。または、前記ボケ画像信号作成手段は、前記エッジ
を保存した平滑化フィルタとして、メジアンフィルタお
よびローパスフィルタを用いて前記ボケ画像信号を作成
するのが好ましい。また、前記ボケ画像信号作成手段
は、前記ボケ画像信号を、前記メジアンフィルタによる
第1のボケ画像信号と前記ローパスフィルタによる第2
のボケ画像信号とを重み付け加算して求めるのが好まし
い。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】本発明に用いられる画像読取装置12は、
フィルムAに撮影された画像を光電的に読み取る装置で
あって、光源20と、光源20から射出される光の光量
を調整する可変絞り22と、光源20からの光をR
(赤)、G(緑)およびB(青)の三原色に変換してフ
ィルムAに撮影された画像をRGBの3色に分解するた
めのR、GおよびBの3枚の色フィルタを有し、回転し
て任意の色フィルタを光路に作用させるための色フィル
タ板24と、この色フィルタ板24の色フィルタを透過
した光を拡散させてフィルムAにその面方向において均
一に入射させるための拡散ボックス26と、フィルムA
を透過した読取光をCCDセンサ30に結像するための
結像レンズ28と、結像レンズ28によって結像された
フィルムAの1枚(1コマ)の画像を光電的に読み取る
エリアセンサであるCCDセンサ3と、CCDセンサ
30によって読み取られたRGB3色の画像信号を増幅
するアンプ32と、増幅された画像信号をA/D変換す
るA/D変換器34と、得られたデジタル画像信号をl
og変換して濃度信号とするための第1LUT(ルック
アップテーブル)36とを有する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】こうして、図3に示すように、3種の異な
るシーンのコマについて、3種の輝度Yについての濃度
ヒストグラムが得られたものとする。ここで、実線で示
す濃度ヒストグラムaが得られる画像は、中間濃度の頻
度が高く一般的な絵柄(シーン)を持つ画像であるが、
図3に符号DRo (=Ymax o −Ymin o )で示される
印画紙等の感光材料Zの仕上りプリント再現域内に存在
する標準的なシーンの濃度ダイナミックレンジ(ここで
は、標準濃度レンジという)よりも濃度ダイナミックレ
ンジDRa (=Ymax a −Ymin a )が広い晴天時の画
像である。これに対し、一点鎖線で示す濃度ヒストグラ
ムbは、中間濃度の頻度が低く、高濃度域および低濃度
域での頻度が高く、コントラストが高い画像であること
を表しており、しかもそのダイナミックレンジDR
b (=Ymax b −Ymin b )が標準濃度レンジDRo
超えて広がっており、このままプリントすると高濃度部
(暗部)が黒くつぶれ、低濃度部(明部)が白く飛ぶ画
像であることを示す。他方、破線で示す濃度ヒストグラ
ムcは、中間濃度のみが多く、高低両濃度が極めて少な
く、コントラストの低い画像であることを示しており、
そのダイナミックレンジDRc (=Ymax c
min c )が標準レンジDRo より狭い。例えば曇天時
の画像であることを示す。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】このため、本発明においては、コントラス
トの高い画像であっても低い画像であっても、安定して
適切な仕上りを得るために、濃度ヒストグラムaおよび
bで示される画像は、ダイナミックレンジの圧縮を行
い、濃度ヒストグラムcで示される画像は、ダイナミッ
クレンジの伸長を行う必要がある。そこで、本発明にお
いては、濃度ヒストグラムから最高濃度(Ymax )およ
び最低濃度(Ymin )を算出し、その差を求めて、濃度
ダイナミックレンジでDR(=Ymax −Ymin )を算出
する。こうして得られた濃度ダイナミックレンジDRを
用いて、ダイナミックレンジ圧縮伸長率(以下、伸縮率
という)αを下記式に従って算出する。 α=1−DRo /DR ここで、DRo は、対象とする感光材料のプリント再現
域内に再生可能な、数十種のシーンの平均濃度ダイナミ
ックであり、これらの数十種のシーンの平均濃度のヒス
トグラムから定まる最高濃度(Ymax o )と最低濃度
(Ymin o )との差から求まる標準濃度レンジである。
なお、伸縮率α0の時、カラー原画像は圧縮されるこ
とになり、伸縮率α0の時、カラー原画像は伸長され
ることを示す。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】また、雪中シーンや逆光シーンなどのよう
に明部(ハイライト)側の画像情報の頻度が高い場合
は、特に暗部(シャドウ)側を強く圧縮することによ
り、全体のダイナミックレンジを圧縮するのが効果的な
ものや、ストロボ撮影画像のように暗部(シャドウ)側
の画像情報の頻度が高い場合は、明部(ハイライト)側
を強く圧縮することにより、全体のダイナミックレンジ
を圧縮するのが効果的である場合もある。このように従
来の直接露光による覆い焼きと同様の効果を付与するよ
うに、好ましくは、中間濃度部分の階調を変化させずに
明部および暗部の濃度を調整して、ダイナミックレンジ
を圧縮するように画像情報を処理するのがよい場合もあ
る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】すなわち、本発明の画像再生方法における
画像処理の好ましい態様の特徴は、図10に示すよう
に、予め原画像から濃度ヒストグラムを作成して濃度レ
ンジ算出し、次いでダイナミックレンジ圧縮伸長率α
を算出しておき、原画像からメディアンフィルタ(M
F)によって生成されたボケ画像1とローパスフィルタ
(LPF)によって生成されたボケ画像2とを重み付け
加算した後、予め算出された圧縮伸長率αを用いて圧縮
伸長することにより、ボケ画像を生成し、最後に得られ
たボケ画像を原画像から差し引くことにより、高コント
ラスト画像であっても、低コントラスト画像であって
も、ダイナミックレンジが適切に圧縮伸長され、偽輪郭
の発生や明部や暗部のつぶれがなく、メリハリのある高
画質画像を得ることにある。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正内容】
【0075】図1に示す画像再生装置10においては、
画像読取装置12において、出力のための画像情報を得
るための画像読取(本スキャン)に先立ち、低解像度で
画像を粗に読み取るプレスキャンを行う。画像処理装置
14Aは、プレスキャンで得られた画像情報から各種の
画像処理条件を設定(セットアップ)し、この画像処理
条件に応じて本スキャンの画像情報を画像処理して、画
像記録装置24による画像記録ための出力画像情報とす
る。なお、プレスキャンと本スキャンにおける画像読取
方法は、基本的に同様であるが、両者の違いは、読取画
像の解像度が異なることだけである。プレスキャンの際
には、CCDセンサ30で読み取られた画像は、画像処
理装置14Aのプレスキャンメモリ68に接続されるタ
イミングコントローラ72による制御で画素が間引さ
れ、解像度の低い粗な画像情報とされて処理装置10に
おいて画像処理される。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】変更
【補正内容】
【0076】図示例の画像処理装置14Aは、画像読取
装置12から入力されるデジタル画像を信号に対して、
ダイナミックレンジ圧縮伸長処理を含む各種の画像処理
を行うものであって、本スキャン画像メモリとして用い
られるフレームメモリ38と、画像処理条件設定部40
と、本スキャン画像の画像処理部42とに加え、プレス
キャンメモリ68と、プレスキャン画像処理部(以下、
表示画像処理部という)70とを有する。また、プレス
キャンメモリ38およびフレームメモリ68には、画像
情報の画素毎の読み出しを制御するタイミングコントロ
ーラ72が接続される。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0092
【補正方法】変更
【補正内容】
【0092】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
コントラストの大きいカラー原画像であっても、偽輪郭
が発生することない。また、本発明によれば、画像濃
度ダイナミックレンジの広い画像については、明部およ
び暗部のつぶれがなくなり、画像濃度ダイナミックレン
ジの狭い画像については、有効ダイナミックレンジを最
大限に利用した画像再現とすることができるため、いず
れの画像であってもメリハリのきいた再現画像を得るこ
とができる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 10 画像再生装置 12 画像読取装置 14 画像処理装置 16 画像記録装置 18 モニタ 20,96 光源 22 可変絞り 24 色フィルタ板 26 拡散ボックス 28 結像レンズ 30 CCDセンサ 32 アンプ 34 A/D変換器 36 LUT(ルックアップテーブル) 38 フレームメモリ 40 条件設定部 42 画像処理部 44 セットアップ部 46 キー入力部 47 調整キー 48 パラメータ統合部 50,74 第2LUT(ルックアップテーブル) 52,76 MTX(マトリクス) 54 FIL(フィルタ) 54a メディアンフィルタ 54b LPF(ローパスフィルタ) 54c 重み付け加算器 56 MUL(乗算器) 58 加算器 60,78 第3LUT(ルックアップテーブル) 62 信号変換器 64 D/A変換器 66 マウス 68 プレスキャンメモリ 70 表示画像処理部 80 第2のMTX(マトリクス) 88 ドライバ 90 画像露光部 92 現像部 94 AOM(音響光学変調器) 98 ポリゴンミラー 100 Fθレンズ 102,104 搬送ローラ対 106 発色現像槽 108 漂白定着槽 110 水洗槽 A フィルム Z 感光材料 P プリント

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラー原画像を表すデジタル画像信号を可
    視像として再生する画像再生方法において、 前記デジタル画像信号に対してエッジを保存した平滑化
    フィルタによるフィルタリング処理を施して、前記原画
    像のボケ画像を表すボケ画像信号を作成し、 このボケ画像信号に基づいて前記デジタル画像信号に対
    して前記原画像のダイナミックレンジ圧縮伸長処理を施
    して処理済画像信号を得、 この処理済画像信号を可視像として再生することを特徴
    とする画像再生方法。
  2. 【請求項2】前記デジタル画像信号から前記原画像のヒ
    ストグラムを作成し、このヒストグラムに基づいて前記
    原画像のダイナミックレンジを算出し、このダイナミッ
    クレンジに基づいて前記デジタル画像信号に応じたダイ
    ナミックレンジ圧縮伸長率を設定し、このダイナミック
    レンジ圧縮伸長率により前記ダイナミックレンジ圧縮伸
    長処理を行う請求項1に記載の画像再生方法。
  3. 【請求項3】前記原画像のシーンに応じて選択された前
    記ダイナミックレンジ圧縮伸長処理のダイナミックレン
    ジ圧縮伸長率に基づいて前記ダイナミックレンジ圧縮伸
    長処理を行う請求項1に記載の画像再生方法。
  4. 【請求項4】前記エッジを保存した平滑化フィルタとし
    て、メジアンフィルタを用いて前記ボケ画像信号を作成
    する請求項1〜3のいずれかに記載の画像再生方法。
  5. 【請求項5】前記エッジを保存した平滑化フィルタとし
    て、メジアンフィルタおよびローパスフィルタを用いて
    前記ボケ画像信号を作成する請求項1〜3のいずれかに
    記載の画像再生方法。
  6. 【請求項6】前記ボケ画像信号は、前記メジアンフィル
    タによる第1のボケ画像信号と前記ローパスフィルタに
    よる第2のボケ画像信号とを重み付け加算したものであ
    る請求項5に記載の画像再生方法。
  7. 【請求項7】前記ローパスフィルタによる第2のボケ画
    像信号は、前記原画像の前記デジタル画像信号の間引き
    信号を補間することにより作成される請求項6に記載の
    画像再生方法。
  8. 【請求項8】前記ローパスフィルタとして、IIRフィ
    ルタを用いる請求項5または6に記載の画像再生方法。
  9. 【請求項9】前記デジタル画像信号を明暗信号に変換
    し、この明暗信号に基づいて前記ボケ画像信号を作成す
    る請求項1〜8のいずれかに記載の画像再生方法。
  10. 【請求項10】カラー原画像を表すデジタル画像信号を
    可視像として再生する画像再生装置において、 前記デジタル画像信号を、エッジを保存した平滑化フィ
    ルタに通して前記原画像のボケ画像を表すボケ画像信号
    を作成するボケ画像信号作成手段と、 前記ボケ画像信号に基づいて前記デジタル画像信号に対
    して前記原画像のダイナミックレンジ圧縮伸長処理を施
    して処理済画像信号を得るダイナミックレンジ圧縮伸長
    処理手段と、 該処理済画像信号を可視像として再生する再生手段とを
    備えたことを特徴とする画像再生装置。
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