JPH1154326A - コイル部品 - Google Patents

コイル部品

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JPH1154326A
JPH1154326A JP9221892A JP22189297A JPH1154326A JP H1154326 A JPH1154326 A JP H1154326A JP 9221892 A JP9221892 A JP 9221892A JP 22189297 A JP22189297 A JP 22189297A JP H1154326 A JPH1154326 A JP H1154326A
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insulating
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type
    • H01F17/04Fixed inductances of the signal type with magnetic core

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Soft Magnetic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コモンモードノイズの除去性能に優れたコイ
ル部品を提供する。 【解決手段】 第1の磁性体基板3の上側には、コイル
パターン4,5等の導体パターンの層15と、絶縁層6
とが交互に積層された積層体7を形成し、積層体7の上
側には接着層8を介して第2の磁性体基板10を形成す
る。絶縁性接着材料にフェライト磁粉を含有させて比透
磁率を1.0よりも大きくした材料により接着層8を形
成する。コイルパターン4,5に囲まれる中央領域の絶
縁層6には穴16を形成すると共に、絶縁層6の縁周部
には切り欠き18を形成し、穴16と切り欠き18には
接着層8の材料を充填する。コイルパターン4,5から
発生した磁力線の殆どは、比透磁率が1.0よりも大き
い材料により形成された部分だけを通ることになり、磁
力線の漏れが少なく、コイル部品の電磁結合度を格段に
高くすることができ、優れた電気的特性を発揮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランスやコモン
モードチョークコイル等のコイル部品に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図4にはコイル部品であるコモンモード
チョークコイルの一例が斜視図により示され、図5には
図4のコモンモードチョークコイルの分解図が示されて
いる。このコモンモードチョークコイル1は、特開平8
−203737号公報に示されているものであり、図4
に示すように、第1の磁性体基板3の上側に積層体7が
形成され、この積層体7の上側に接着層8を介して第2
の磁性体基板10が形成されており、この第1の磁性体
基板3と積層体7と接着層8と第2の磁性体基板10と
の積層体の外壁面には外部電極11が形成されている。
【0003】上記積層体7は、図5に示すように、複数
の層がスパッタリング等の薄膜形成技術により積層形成
されたもので、ポリイミド樹脂やエポキシ樹脂等の非磁
性の絶縁材料により形成される絶縁層6aが第1の磁性
体基板3の上側に積層され、この絶縁層6aの上側に引
き出し電極12a,12bが形成され、この引き出し電
極12a,12bの上側に絶縁層6bが形成され、この
絶縁層6bの上側にコイルパターン4と該コイルパター
ン4から引き出された引き出し電極12cとが形成さ
れ、これらコイルパターン4と引き出し電極12cの上
側に絶縁層6cが形成され、この絶縁層6cの上側にコ
イルパターン5と該コイルパターン5から引き出された
引き出し電極12dとが形成されて積層体7が構成され
ている。
【0004】上記コイルパターン4の一端側は絶縁層6
bに形成されたビアホール13aを介して前記引き出し
電極12aに導通接続されており、この引き出し電極1
2aは外部電極11aに導通接続されている。また、コ
イルパターン4の他端側は引き出し電極12cを介して
外部電極11cに導通接続されている。
【0005】コイルパターン5の一端側は絶縁層6cに
形成されたビアホール13cと絶縁層6bに形成された
ビアホール13bとを介して引き出し電極12bに導通
接続されており、この引き出し電極12bは外部電極1
1bに接続されている。また、コイルパターン5の他端
側は引き出し電極12dを介して外部電極11dに導通
接続されている。
【0006】上記コモンモードチョークコイル1を回路
に組み込むときには、上記各外部電極11をそれぞれ予
め定まる回路の接続部に導通接続することによって、コ
イルパターン4とコイルパターン5を回路に組み込むこ
とができる。
【0007】上記コモンモードチョークコイル1はスパ
ッタリングや蒸着等の薄膜形成技術を用いて形成できる
ので、小型化が容易で、しかも、生産性が高いというも
のである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したコ
モンモードチョークコイルやトランス等のコイル部品に
おいては、コイルパターン間の電磁結合度を大きくする
ことが重要な課題となっており、コイルパターン間の電
磁結合度を大きくすることによって、その電気的特性を
向上することができる。例えば、上記したコモンモード
チョークコイルにおいては、コモンモードノイズに対し
て高いインピーダンスを有するように構成でき、コモン
モードノイズの除去性能を高めることができる。また、
トランスにおいては、エネルギーロスを少なくすること
ができるとともに帯域幅を広くすることができる。
【0009】図4および図5に示すコモンモードチョー
クコイル1では、上記の如く、絶縁層6は薄膜形成技術
を利用して形成できるので、絶縁層6の膜厚を薄くする
ことができる。つまり、コイルパターン4とコイルパタ
ーン5の間の間隔を狭くすることができる。コイルパタ
ーン4とコイルパターン5の間隔が狭くなるに従って、
コイルパターン4とコイルパターン5の電磁結合度が高
まり、コモンモードチョークコイル1のインピーダンス
を高くすることができる。しかしながら、コイルパター
ン4とコイルパターン5の間の絶縁性を確保するため
に、絶縁層6の膜厚を薄くするのには限界があり、絶縁
層6の膜厚を薄くして電磁結合度を高め、コモンモード
チョークコイル1のインピーダンスを高める手法では、
電磁結合度、インピーダンスの向上に限界があり、満足
のいくコモンモードノイズ除去性能を発揮するものでは
なく、よりインピーダンスの高いコモンモードチョーク
コイルが求められている。
【0010】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、コイルパターン間の電磁
結合度をより一層高め、優れた電気的特性を発揮するコ
イル部品を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は次のような構成をもって前記課題を解決
する手段としている。すなわち、第1の発明は、第1の
磁性体基板の上側に、コイルパターンと絶縁層が交互に
積層された積層体が形成され、その積層体の上側に接着
層を介して第2の磁性体基板が形成されているコイル部
品において、上記接着層は比透磁率が1.0よりも大き
い材料により形成されている構成をもって前記課題を解
決する手段としている。
【0012】第2の発明は、第1の磁性体基板の上側
に、コイルパターンと絶縁層が交互に積層された積層体
が形成され、その積層体の上側に接着層を介して第2の
磁性体基板が形成されているコイル部品において、上記
接着層は比透磁率が1.0よりも大きい材料により形成
され、また、上記絶縁層は、コイルパターンの積層領域
を取り囲む部分を除いて、比透磁率が1.0よりも大き
い材料により形成されている構成をもって前記課題を解
決する手段としている。
【0013】第3の発明は、第1の磁性体基板の上側
に、コイルパターンと絶縁層が交互に積層された積層体
が形成され、その積層体の上側に接着層を介して第2の
磁性体基板が形成されているコイル部品において、上記
接着層は比透磁率が1.0よりも大きい材料により形成
されており、上記絶縁層にはコイルパターンによって囲
まれる中央領域に穴が形成され、その穴は上記接着層の
材料により充填されている構成をもって前記課題を解決
する手段としている。
【0014】第4の発明は、上記第1又は第2又は第3
の発明の構成を備え、1.0よりも大きい比透磁率を有
する材料は絶縁性材料に磁粉を含有させたものである構
成をもって前記課題を解決する手段としている。
【0015】第5の発明は、上記第4の発明を構成する
磁粉はフェライトにより形成されている構成をもって前
記課題を解決する手段としている。
【0016】第6の発明は、上記第5の発明を構成する
フェライト磁粉は、NiZn系又はMnZn系のフェラ
イト磁粉により形成されている構成をもって前記課題を
解決する手段としている。
【0017】上記構成の発明において、少なくとも接着
層は比透磁率が1.0よりも大きい材料で構成する。コ
イルパターンから発生する磁力線は、例えば、第1の磁
性体基板から、コイルパターンによって囲まれる中央領
域の積層体の絶縁層と接着層とを順に通って第2の磁性
体基板に至り、第2の磁性体基板を通ってコイルパター
ンよりも外側の接着層と積層体の絶縁層とを順に介し第
1の磁性体基板に戻る閉磁路を形成する。上記磁力線が
透過する接着層等の材料の比透磁率が大きくなるに従っ
て、閉磁路から漏れ出る磁力線が減少し、この磁力線の
漏れの減少に起因してコイル部品におけるコイルパター
ン間の電磁結合度を高くすることが可能である。
【0018】従来では接着層は非磁性の絶縁性材料のみ
で形成され、非磁性の絶縁性材料のみで形成された接着
層の比透磁率は1.0以下であるのに対して、この発明
では、少なくとも接着層は比透磁率が1.0よりも大き
い材料によって形成されるので、接着層の比透磁率は従
来の接着層よりも高くなり、その分、磁力線の漏れを防
止することができてコイル部品におけるコイルパターン
間の電磁結合度を高めることが可能であり、例えば、コ
モンモードチョークコイルにおいてはコモンモードノイ
ズ除去性能の向上が図れる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る実施形態例
を図面に基づき説明する。なお、この実施形態例の説明
において、前記従来例と同一名称部分には同一符号を付
し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0020】図1には、この実施形態例のコイル部品で
あるコモンチョークコイルが分解された状態で示され、
また、図2には図1に示すコモンモードチョークコイル
1のx−x断面図が示され、図3には図1に示すコモン
モードチョークコイル1を上側から見たときのコイルパ
ターン4,5のパターン形状が示されている。この実施
形態例において特徴的なことは、比透磁率が1.0より
も大きい材料によって接着層8を形成することによっ
て、コモンモードチョークコイル1における電磁結合
度、インピーダンスを高め、優れたコモンモードノイズ
除去性能を発揮することができる構成にしたことであ
る。
【0021】図1に示すように、第1の磁性体基板3
(例えば、粉末成形によって作製されたNiZn系のフ
ェライト基板)の上側には絶縁層6aが形成され、この
絶縁層6aの上側には、引き出し電極12a,12b
と、引き出し電極12aに導通する電極14aと、引き
出し電極12bに導通する電極14bとから成る導体パ
ターンの層15aがスパッタリング等の薄膜形成技術に
より形成されている。
【0022】上記導体パターンの層15aの上側には絶
縁層6bが形成され、この絶縁層6bの上側にはコイル
パターン4と該コイルパターン4から引き出された引き
出し電極12cと該引き出し電極12cに導通接続する
電極14cとから成る導体パターンの層15bが薄膜形
成技術により形成されている。上記コイルパターン4の
内端部は前記引き出し電極12aに導通接続されてい
る。
【0023】上記導体パターンの層15bの上側には絶
縁層6cが形成され、この絶縁層6cの上側にはコイル
パターン5と該コイルパターン5から引き出された引き
出し電極12dと該引き出し電極12dに導通接続する
電極14dとから成る導体パターンの層15cが薄膜形
成技術により形成されている。上記コイルパターン5の
内端部は前記引き出し電極12bに導通接続されてい
る。
【0024】上記のように、絶縁層6と導体パターンの
層15とが薄膜形成技術により交互に形成されて積層体
7が形成されている。上記コイルパターン4,5と引き
出し電極12a〜12dと外部電極14a〜14dの導
体パターンは、Ag,Pd,Cu,Al等の単一の金属
や、それら金属のうちの2種以上を組み合わせた合金等
により構成され、また、上記絶縁層6a,6b,6c
は、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、環
状オレフィン樹脂、ベンゾシクロブテン樹脂等の樹脂
や、ガラスや、ガラスセラミックス等の非磁性の絶縁性
材料により構成されている。
【0025】上記絶縁層6や導体パターンの層15は薄
膜形成技術を用いることによって非常に薄く形成するこ
とが可能であり、この実施形態例では、絶縁層6の膜厚
は例えば約5μmに形成され、導体パターンの膜厚は約
1〜10μmに形成されている。
【0026】また、この実施形態例では、上記コイルパ
ターン4とコイルパターン5の大部分は、図3に示すよ
うに、重なり合うように形成されている。
【0027】この実施形態例では、前記のように、絶縁
層6の膜厚を非常に薄くすることができ、その上、コイ
ルパターン4とコイルパターン5を重ね合わせて形成す
るので、コイルパターン4とコイルパターン5の間隔が
非常に狭く形成され、このことにより、コイルパターン
4とコイルパターン5の電磁結合度を向上させることが
できる。もちろん、上記絶縁層6は、コイルパターン4
とコイルパターン5を確実に絶縁し、コイルパターン4
とコイルパターン5とがショートする等の問題が生じな
い膜厚に形成されている。
【0028】さらに、この実施形態例では、図1に示す
ように、上記積層体7の絶縁層6a,6b,6cにはコ
イルパターン4,5によって囲まれる中央領域にそれぞ
れ穴16a,16b,16cが形成されると共に、縁周
部分に切り欠き18が形成されている。
【0029】この実施形態例では、積層体7は上記のよ
うに構成されており、この積層体7の上側には第2の磁
性体基板10(例えば、粉末成形によって作製されたN
iZn系のフェライト基板)が接着層8によって接着形
成される。上記接着層8の材料は比透磁率が1.0より
も大きいもの(磁性を帯びた材料)であり、この実施形
態例では、ポリイミド等の絶縁性接着剤にNiZn系の
フェライトの磁粉を含有させることによって比透磁率が
1.0よりも大きい材料を得ることができることから、
上記絶縁性接着剤にNiZn系のフェライトの磁粉を含
有させた材料によって、接着層8を形成しており、この
接着層8の膜厚は約30μmに形成される。
【0030】上記接着層8の材料の比透磁率は大きいこ
とが望ましく、上記絶縁性接着剤に対するNiZn系の
フェライトの磁粉の含有率を高くすることで接着層8の
接着材料の比透磁率を大きくすることが可能であるが、
含有する磁粉の量が多過ぎると接着材料の接着強度が低
下するので、第2の磁性体基板10が剥がれ易くなる等
の問題が発生する虞がある。このことから、上記第2の
磁性体基板10の剥離の問題を回避することができる適
宜な量の磁粉を接着材料に含有したものによって接着層
8が形成され、その接着層8の比透磁率は1.5以上を
得ることができる。
【0031】上記積層体7の上側に接着層8を介し第2
の磁性体基板10を貼り合わせる際には、接着層8の材
料は溶融した状態であることから、上記接着層8の材料
は上記絶縁層6に形成された穴16や切り欠き18に入
り込み、図2に示すように、隙間なく充填される。換言
すれば、第1の磁性体基板3と第2の磁性体基板10の
間の領域は、コイルパターン4,5の積層領域Sを除い
て、比透磁率が1.0よりも大きい材料により構成され
ている。
【0032】上記のように、第1の磁性体基板3と積層
体7と接着層8と第2の磁性体基板10とは一体化して
ブロック体に形成され、そのブロック体の外壁面には上
記電極14a〜14dのそれぞれに一対一に対応して導
通接続する外部電極(図示せず)が形成され、これら外
部電極を介してコイルパターン4,5は回路に組み込ま
れる。
【0033】この実施形態例では、上記の如く、比透磁
率が1.0よりも大きい材料により接着層8を構成する
と共に、絶縁層6の穴16と切り欠き18に上記接着層
8の材料を充填させることによって、つまり、コイルパ
ターンの積層領域Sを除いた第1の磁性体基板3と第2
の磁性体基板10の間の領域を、比透磁率が1.0より
も大きい材料(磁性を帯びた材料)によって構成するこ
とによって、コイルパターン4,5から発生する磁力線
の殆どは、図2の実線に示すような閉磁路を形成して
1.0よりも大きい比透磁率を有する材料で形成された
部分だけを透過することになるので、磁力線の透過経路
における材料の比透磁率は大きく、このことに起因して
磁力線の漏れが非常に少なくなり、このことにより、コ
モンモードチョークコイル1における電磁結合度、イン
ピーダンスを高めることができる。
【0034】これに対して、図5に示すように、第1の
磁性体基板3と第2の磁性体基板10の間の領域が、導
体部分を除いて、比透磁率が1.0以下である非磁性材
料で形成されている場合には、コイルパターン4,5か
ら発生した磁力線は、必然的に、非磁性材料の部分を通
ることとなり、この非磁性材料部分で磁力線の漏れが生
じ、この磁力線の漏れに起因してコモンモードチョーク
コイル1においては電磁結合度、インピーダンスが低く
なるという問題が生じてしまう。
【0035】本実施形態例では、上記の如く、磁力線の
殆どは、比透磁率が1.0よりも大きい材料で形成され
た部分だけを透過することになるので、磁力線の漏れは
非常に少なく、この磁力線の漏れの減少に起因してコモ
ンモードチョークコイル1における電磁結合度、インピ
ーダンスの低下を防止して高い電磁結合度、インピーダ
ンスを得ることができる。この結果、優れたコモンモー
ドノイズ除去性能を発揮するコモンモードチョークコイ
ル1を得ることができる。
【0036】ところで、コイルパターン4とコイルパタ
ーン5の間の絶縁層6に磁性材料を含有させた場合、絶
縁層6の比透磁率が大きくなってコイルパターン4,5
から発生した磁力線は、図2の点線に示すように、コイ
ルパターン4,5の線を中心にした閉磁路を形成してし
まい、コイルパターン4とコイルパターン5の電磁結合
度は非常に悪化して、コモンモードチョークコイル1の
電気特性は劣悪なものとなってしまう。
【0037】これに対して、本実施形態例では、コイル
パターン4,5の積層領域Sの絶縁層6は磁性材料が含
有されていない非磁性材料によって形成され、それ以外
の第1の磁性体基板3と第2の磁性体基板10の間の領
域は接着層8の材料、つまり、比透磁率が1.0よりも
大きい磁性を帯びた材料によって形成されているので、
コイルパターン4,5から発生した磁力線は、コイルパ
ターン4,5の線を中心とした閉磁路ではなく、コイル
パターンの積層領域Sを中心とした図2の実線に示す閉
磁路を形成し、コイルパターン4とコイルパターン5の
電磁結合度は向上し、コモンモードチョークコイル1の
電気特性の悪化を回避することができる。
【0038】なお、この発明は上記実施形態例に限定さ
れることはなく、様々な実施の形態を採り得る。例え
ば、上記実施形態例では、接着層8は絶縁性接着剤にN
iZn系のフェライトの磁粉を含有させた材料により形
成されていたが、MnZn系のフェライトの磁粉や、上
記NiZn系やMnZn系以外のフェライトの磁粉や、
フェライト以外の磁粉等の磁性材料を絶縁性接着剤に含
有した材料により構成してもよい。もちろん、絶縁性接
着剤に磁性材料を含有させることによって、その材料の
比透磁率は1.0よりも大きくなるので、NiZn系の
フェライトの磁粉以外の磁性材料を絶縁性接着剤に含有
させたものを接着層8の材料に使用した場合にも、上記
実施形態例同様の効果を得ることができる。
【0039】また、上記実施形態例では、絶縁層6に穴
16と切り欠き18を形成し、それら穴16と切り欠き
18に接着層8の材料を充填させていたが、それら穴1
6と切り欠き18には接着層8の材料とは異なる、1.
0よりも大きい比透磁率を有する材料を充填形成しても
よい。さらに、上記実施形態例では、2個のコイルパタ
ーン4,5が積層される例を示したが、3個以上のコイ
ルパターンを絶縁層を介して積層してもよい。さらに、
コイルパターン4,5の巻回数は1巻回以上であれば数
に限定されるものではなく、仕様に応じて適宜に設定さ
れるものである。
【0040】さらに、上記実施形態例では、絶縁層6a
の上側に引き出し電極12a,12bと電極14a,1
4bを形成し、その上側に絶縁層6bを介してコイルパ
ターン4を形成したが、引き出し電極12aと電極14
aは絶縁層6bの上側に形成してもよいし、引き出し電
極12bと電極14bは絶縁層6cの上側に形成しても
よい。上記引き出し電極12a,12bと電極14a,
14bの全てが絶縁層6a以外の絶縁層6の上側に形成
される場合には、絶縁層6aと絶縁層6bの間に導体が
形成されないので、絶縁層6aを省略することができ
る。
【0041】さらに、上記実施形態例では、コモンモー
ドチョークコイルを例にして説明したが、本発明はトラ
ンス等、コモンモードチョークコイル以外のコイル部品
にも適用することができるものである。例えば、トラン
スにおいては、コイルパターン間の電磁結合度を大きく
することによってエネルギーロスを少なくすることがで
きるとともに帯域幅を広くすることができる。
【0042】
【発明の効果】この発明によれば、NiZn系やMnZ
n系のフェライトの磁粉等の磁性材料を絶縁性接着材料
に含有させて比透磁率を1.0よりも高めた接着材料に
よって接着層を形成したので、コイル部品の電磁結合度
を高めることができる。特に、接着層のみを比透磁率が
1.0よりも大きい材料で形成するだけでなく、コイル
パターンの積層領域を除いた絶縁層の部分をも比透磁率
が1.0よりも大きい材料で形成したものや、コイルパ
ターンに囲まれる中央領域の絶縁層に穴を形成し該穴に
接着層の材料を充填形成したものにあっては、コイルパ
ターンから発生した磁力線の閉磁路の多くが、比透磁率
が1.0よりも大きい材料によって形成される部分によ
り構成されることとなり、比透磁率の大きさに起因して
磁力線の漏れが非常に少なる。
【0043】このように、磁力線の漏れがほぼ回避され
る結果、コイル部品の電磁結合度が高くなり、この電磁
結合度の向上に起因して優れた電気的特性を発揮するコ
イル部品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る実施形態例を示す説明図であ
る。
【図2】図1に示すコイル部品のx−x断面を示す説明
図である。
【図3】図1に示すコイル部品のコイルパターン形状を
示す説明図である。
【図4】従来のコイル部品の一例を斜視図により示す説
明図である。
【図5】図4のコイル部品を分解して示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 コモンモードチョークコイル 3 第1の磁性体基板 4,5 コイルパターン 6,6a,6b,6c 絶縁層 7 積層体 8 接着層 10 第2の磁性体基板 16 穴

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の磁性体基板の上側に、コイルパタ
    ーンと絶縁層が交互に積層された積層体が形成され、そ
    の積層体の上側に接着層を介して第2の磁性体基板が形
    成されているコイル部品において、上記接着層は比透磁
    率が1.0よりも大きい材料により形成されていること
    を特徴とするコイル部品。
  2. 【請求項2】 第1の磁性体基板の上側に、コイルパタ
    ーンと絶縁層が交互に積層された積層体が形成され、そ
    の積層体の上側に接着層を介して第2の磁性体基板が形
    成されているコイル部品において、上記接着層は比透磁
    率が1.0よりも大きい材料により形成され、また、上
    記絶縁層は、コイルパターンの積層領域を取り囲む部分
    を除いて、比透磁率が1.0よりも大きい材料により形
    成されていることを特徴とするコイル部品。
  3. 【請求項3】 第1の磁性体基板の上側に、コイルパタ
    ーンと絶縁層が交互に積層された積層体が形成され、そ
    の積層体の上側に接着層を介して第2の磁性体基板が形
    成されているコイル部品において、上記接着層は比透磁
    率が1.0よりも大きい材料により形成されており、上
    記絶縁層にはコイルパターンによって囲まれる中央領域
    に穴が形成され、その穴は上記接着層の材料により充填
    されていることを特徴とするコイル部品。
  4. 【請求項4】 1.0よりも大きい比透磁率を有する材
    料は絶縁性材料に磁粉を含有させたものであることを特
    徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載のコイ
    ル部品。
  5. 【請求項5】 磁粉はフェライトにより構成されている
    ことを特徴とする請求項4記載のコイル部品。
  6. 【請求項6】 フェライト磁粉は、NiZn系又はMn
    Zn系のフェライト磁粉により構成されていることを特
    徴とする請求項5記載のコイル部品。
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