JPH1154327A - コイル部品 - Google Patents

コイル部品

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JPH1154327A
JPH1154327A JP9221893A JP22189397A JPH1154327A JP H1154327 A JPH1154327 A JP H1154327A JP 9221893 A JP9221893 A JP 9221893A JP 22189397 A JP22189397 A JP 22189397A JP H1154327 A JPH1154327 A JP H1154327A
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JP
Japan
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coil
magnetic
magnetic substrate
insulating layer
common mode
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JP9221893A
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Inventor
Hidekazu Kitamura
英一 北村
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コモンモードノイズの除去性能に優れたコイ
ル部品を提供する。 【解決手段】 第1の磁性体基板3の上側には、コイル
パターン4,5と、絶縁層6とが交互に積層された積層
体7を形成し、積層体7の上側には接着層8を介して第
2の磁性体基板10を形成する。第2の磁性体基板10
の底面には、コイルパターンによって囲まれる中央領域
と、コイルパターンよりも外側の周縁領域とに対応する
部分に凸部20を形成し、積層体7には上記凸部20に
嵌まる嵌合部を形成し、上記各凸部20をそれぞれ対応
する積層体7の嵌合部に嵌め込む。コイルパターン4,
5から発生した磁力線の閉磁路の透過経路は殆ど磁性体
基板3,10によって構成されるので、閉磁路から漏れ
出る磁力線が殆どなく、コイル部品の電磁結合度を格段
に高くすることができ、優れた電気的特性を発揮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランスやコモン
モードチョークコイル等のコイル部品に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5にはコイル部品であるコモンモード
チョークコイルの一例が斜視図により示され、図6には
図5のコモンモードチョークコイルの分解図が示されて
いる。このコモンモードチョークコイル1は、特開平8
−203737号公報に示されているものであり、図5
に示すように、第1の磁性体基板3の上側に積層体7が
形成され、この積層体7の上側に接着層8を介して第2
の磁性体基板10が形成されており、この第1の磁性体
基板3と積層体7と接着層8と第2の磁性体基板10と
の積層体の外壁面には外部電極11が形成されている。
【0003】上記積層体7は、図6に示すように、複数
の層がスパッタリング等の薄膜形成技術により積層形成
されたもので、ポリイミド樹脂やエポキシ樹脂等の非磁
性の絶縁材料により形成された絶縁層6aが第1の磁性
体基板3の上側に積層され、この絶縁層6aの上側に引
き出し電極12a,12bが形成され、この引き出し電
極12a,12bの上側に絶縁層6bが形成され、この
絶縁層6bの上側にコイルパターン4と該コイルパター
ン4から引き出された引き出し電極12cとが形成さ
れ、これらコイルパターン4と引き出し電極12cの上
側に絶縁層6cが形成され、この絶縁層6cの上側にコ
イルパターン5と該コイルパターン5から引き出された
引き出し電極12dとが形成されて積層体7が構成され
ている。
【0004】上記コイルパターン4の一端側は絶縁層6
bに形成されたビアホール13aを介して前記引き出し
電極12aに導通接続されており、この引き出し電極1
2aは外部電極11aに導通接続されている。また、コ
イルパターン4の他端側は引き出し電極12cを介して
外部電極11cに導通接続されている。
【0005】コイルパターン5の一端側は絶縁層6cに
形成されたビアホール13cと絶縁層6bに形成された
ビアホール13bとを介して引き出し電極12bに導通
接続されており、この引き出し電極12bは外部電極1
1bに接続されている。また、コイルパターン5の他端
側は引き出し電極12dを介して外部電極11dに導通
接続されている。
【0006】上記コモンモードチョークコイル1を回路
に組み込むときには、上記各外部電極11をそれぞれ予
め定まる回路の接続部に導通接続することによって、コ
イルパターン4とコイルパターン5を回路に組み込むこ
とができる。
【0007】上記コモンモードチョークコイル1はスパ
ッタリングや蒸着等の薄膜形成技術を用いて形成できる
ので、小型化が容易で、しかも、生産性が高いというも
のである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したコ
モンモードチョークコイルやトランス等のコイル部品に
おいては、コイルパターン間の電磁結合度を大きくする
ことが重要な課題となっており、コイルパターン間の電
磁結合度を大きくすることによって、その電気的特性を
向上することができる。例えば、上記したコモンモード
チョークコイルにおいては、コモンモードノイズに対し
て高いインピーダンスを有するように構成でき、コモン
モードノイズの除去性能を高めることができる。また、
トランスにおいては、エネルギーロスを少なくすること
ができるとともに帯域幅を広くすることができる。
【0009】図5および図6に示すコモンモードチョー
クコイル1では、上記の如く、絶縁層6は薄膜形成技術
を利用して形成できるので、絶縁層6の膜厚を薄くする
ことができる。つまり、コイルパターン4とコイルパタ
ーン5の間の間隔を狭くすることができる。コイルパタ
ーン4とコイルパターン5の間隔が狭くなるに従って、
コイルパターン4とコイルパターン5の電磁結合度が高
まり、コモンモードチョークコイル1のインピーダンス
を高くすることができる。しかしながら、コイルパター
ン4とコイルパターン5の間の絶縁性を確保するため
に、絶縁層6の膜厚を薄くするのには限界があり、絶縁
層6の膜厚を薄くして電磁結合度を高め、コモンモード
チョークコイル1のインピーダンスを高める手法では、
電磁結合度、インピーダンスの向上に限界があり、満足
のいくコモンモードノイズ除去性能を発揮するものでは
なく、よりインピーダンスの高いコモンモードチョーク
コイルが求められている。
【0010】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、コイルパターン間の電磁
結合度をより一層高め、優れたコモンモードノイズ除去
性能を発揮するコイル部品を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は次のような構成をもって前記課題を解決
する手段としている。すなわち、本発明は、第1の磁性
体基板の上側に、コイルパターンと絶縁層が交互に積層
された積層体が形成され、この積層体の上側に第2の磁
性体基板が形成されているコイル部品において、第2の
磁性体基板の底面には、コイルパターンによって囲まれ
る中央領域とコイルパターンよりも外側の周縁領域との
どちらか一方又は両方に対応する部分に凸部が形成さ
れ、上記積層体には上記凸部が嵌まる嵌合部が形成され
ている構成をもって前記課題を解決する手段としてい
る。
【0012】上記構成の発明において、例えば、第2の
磁性体基板の底面には、コイルパターンによって囲まれ
る中央領域に対応する部分に凸部が形成され、積層体の
中央領域には上記凸部に嵌まる嵌合部である穴が形成さ
れており、この積層体の穴に上記第2の磁性体基板の凸
部が嵌め込まれている。
【0013】コイルパターンから発生した磁力線は、例
えば、第1の磁性体基板と積層体の中央領域と第2の磁
性体基板と積層体の周縁領域とを順に通って第1の磁性
体基板に戻る閉磁路を形成するので、上記の如く、積層
体の中央領域に第2の磁性体基板の凸部が挿入されるこ
とによって、磁力線が透過する透過経路全体に占める磁
性体基板の割合が、積層体の中央領域が非磁性の絶縁層
で構成されている場合に比べて、多くなり、このことに
起因して閉磁路から漏れ出る磁力線が減少し、この磁力
線の漏れの減少によってコイル部品におけるコイルパタ
ーン間の電磁結合度を高めることが可能である。このよ
うに、コイル部品の電磁結合度を高めることが可能であ
ることから、コイル部品の電気的特性の向上が図れる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る実施形態例
を図面に基づき説明する。なお、この実施形態例の説明
において、前記従来例と同一名称部分には同一符号を付
し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0015】図1には、この実施形態例のコイル部品で
あるコモンモードチョークコイルが分解された状態で示
され、また、図2には図1に示すコモンモードチョーク
コイル1のx−x断面図が示され、図3には図1に示す
コモンモードチョークコイル1を上側から見たときのコ
イルパターン4,5のパターン形状が示されている。こ
の実施形態例において特徴的なことは、閉磁路から漏れ
出る磁力線を減少させることによって、コモンモードチ
ョークコイル1における電磁結合度、インピーダンスを
高め、優れたコモンモードノイズ除去性能を発揮するこ
とができる構成にしたことである。
【0016】図1に示すように、第1の磁性体基板3
(例えば、粉末成形によって作製されたNiZn系のフ
ェライト基板)の上側には絶縁層6aが形成され、この
絶縁層6aの上側には、引き出し電極12a,12b
と、引き出し電極12aに導通する電極14aと、引き
出し電極12bに導通する電極14bとから成る導体パ
ターンの層15aがスパッタリング等の薄膜形成技術に
より形成されている。
【0017】上記導体パターンの層15aの上側には絶
縁層6bが形成され、この絶縁層6bの上側にはコイル
パターン4と該コイルパターン4から引き出された引き
出し電極12cと該引き出し電極12cに導通接続する
電極14cとから成る導体パターンの層15bが薄膜形
成技術により形成されている。上記コイルパターン4の
内端部は前記引き出し電極12aに導通接続されてい
る。
【0018】上記導体パターンの層15bの上側には絶
縁層6cが形成され、この絶縁層6cの上側にはコイル
パターン5と該コイルパターン5から引き出された引き
出し電極12dと該引き出し電極12dに導通接続する
電極14dとから成る導体パターンの層15cが薄膜形
成技術により形成されている。上記コイルパターン5の
内端部は前記引き出し電極12bに導通接続されてい
る。上記導体パターンの層15cの上側には絶縁層6d
が形成されている。
【0019】上記のように、絶縁層6と導体パターンの
層15とが薄膜形成技術により交互に形成されて積層体
7が形成されている。上記コイルパターン4,5と引き
出し電極12a〜12dと外部電極14a〜14dの導
体パターンは、Ag,Pd,Cu,Al等の単一の金属
や、それら金属のうちの2種以上を組み合わせた合金等
により構成され、また、上記絶縁層6a,6b,6c,
6dは、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹
脂、環状オレフィン樹脂、ベンゾシクロブテン樹脂等の
樹脂や、ガラスや、ガラスセラミックス等の非磁性の絶
縁性材料により構成されている。
【0020】上記絶縁層6や導体パターンの層15は薄
膜形成技術を用いることによって非常に薄く形成するこ
とが可能であり、この実施形態例では、絶縁層6の膜厚
は例えば約5μmに形成され、導体パターンの膜厚は約
1〜10μmに形成されている。
【0021】また、この実施形態例では、上記コイルパ
ターン4とコイルパターン5の大部分は、図3に示すよ
うに、重なり合うように形成されている。
【0022】この実施形態例では、前記のように、絶縁
層6の膜厚を非常に薄くすることができ、その上、コイ
ルパターン4とコイルパターン5を重ね合わせて形成す
るので、コイルパターン4とコイルパターン5の間隔が
非常に狭く形成され、このことにより、コイルパターン
4とコイルパターン5の電磁結合度を向上させることが
できる。もちろん、上記絶縁層6は、コイルパターン4
とコイルパターン5を確実に絶縁し、コイルパターン4
とコイルパターン5とがショートする等の問題が生じな
い膜厚に形成されている。
【0023】さらに、この実施形態例では、図1に示す
ように、上記積層体7の絶縁層6a,6b,6c,6d
にはコイルパターン4,5によって囲まれる中央領域に
それぞれ穴16a,16b,16c,16dが形成され
ると共に、コイルパターン4,5よりも外側の周縁領域
には切り欠き18が形成されている。上記のように、各
絶縁層6の中央領域にそれぞれ穴16を形成することに
よって、積層体7の中央領域には貫通穴が形成され、ま
た、各絶縁層6の周縁領域に切り欠き18を形成するこ
とによって積層体7の周縁領域には積層体7の下端から
上端に至る溝が形成されることになる。
【0024】この実施形態例では、積層体7は上記のよ
うに構成されており、この積層体7の上側には第2の磁
性体基板10(例えば、粉末成形によって作製されたN
iZn系のフェライト基板)が接着層8によって接着形
成される。
【0025】上記第2の磁性体基板10の底面には、図
4に示すように、凸部20a,20b,20c,20
d,20eがサンドブラスト手法等により加工形成され
ている。上記凸部20aは前記積層体7の中央領域に形
成される貫通穴に嵌まるように形成され、上記凸部20
b,20dは図1に示す積層体7の左右の周縁領域に形
成される溝に嵌まるように形成され、上記凸部20c,
20eは図1に示す積層体7の前後の周縁領域に形成さ
れる溝に嵌まるように形成されている。
【0026】上記第2の磁性体基板10を接着層8を介
して積層体7の上側に接着する場合には、第2の磁性体
基板10の凸部20aを積層体7の中央領域の貫通穴
に、また、凸部20b,20c,20d,20eをそれ
ぞれ対応する積層体7の周縁領域の溝にそれぞれ位置合
わせして、図2に示すように、各凸部20を積層体7の
貫通穴又は溝に嵌め込むことになる。このように、上記
積層体7の貫通穴、溝は第2の磁性体基板10の凸部2
0と嵌合する嵌合部と成している。
【0027】上記接着層8の材料は比透磁率が1.0よ
りも大きいもの(磁性を帯びた材料)であり、この実施
形態例では、ポリイミド等の絶縁性接着剤にNiZn系
のフェライトの磁粉を含有させることによって比透磁率
が1.0よりも大きい材料を得ることができることか
ら、上記絶縁性接着剤にNiZn系のフェライトの磁粉
を含有させた材料によって、接着層8を形成しており、
この接着層8の膜厚は約30μmに形成される。
【0028】上記接着層8の材料の比透磁率は大きいこ
とが望ましく、上記絶縁性接着剤に対するNiZn系の
フェライトの磁粉の含有率を高くすることで接着層8の
接着材料の比透磁率を大きくすることが可能であるが、
含有する磁粉の量が多過ぎると接着材料の接着強度が低
下するので、第2の磁性体基板10が剥がれ易くなる等
の問題が発生する虞がある。このことから、上記第2の
磁性体基板10の剥離の問題を回避することができる適
宜な量の磁粉を接着材料に含有したものによって接着層
8が形成され、その接着層8の比透磁率は1.5以上を
得ることができる。
【0029】上記第2の磁性体基板10を接着層8を介
して積層体7の上側に貼り付ける際には、接着層8の材
料は溶融された状態であり、この接着層8の材料は第2
の磁性体基板10の自重によって第1の磁性体基板3や
積層体7に押し付けられて広がり、図2に示すように、
第1の磁性体基板3および積層体7と、第2の磁性体基
板10との間に隙間なく充填される。このことによっ
て、第2の磁性体基板10を強固に積層体7の上側に接
着することができる。
【0030】上記のように、第1の磁性体基板3と積層
体7と接着層8と第2の磁性体基板10とは一体化して
ブロック体に形成され、そのブロック体の外壁面には上
記電極14a〜14dのそれぞれに一対一に対応して導
通接続する外部電極(図示せず)が形成され、これら外
部電極を介してコイルパターン4,5は回路に組み込ま
れる。
【0031】この実施形態例では、コイルパターン4,
5から発生した磁力線は、図2に示すような閉磁路、つ
まり、中央領域の凸部20aと第2の磁性体基板10の
基台部分と周縁領域の凸部20と第1の磁性体基板3を
順に介して中央領域の凸部20aに戻る閉磁路(又は、
中央領域の凸部20aと第1の磁性体基板3と周縁領域
の凸部20と第2の磁性体基板10の本体とを順に介し
て中央領域の凸部20aに戻る閉磁路)を構成する。
【0032】つまり、この実施形態例では、磁力線が透
過する透過経路の殆どが磁性体基板3,10によって構
成されることになる。非磁性の絶縁性材料の比透磁率は
1.0以下であるのに対して、磁性体基板3,10の比
透磁率は10〜1500程度であり、磁力線の透過経路
の比透磁率が高くなるに従って閉磁路から漏れ出る磁力
線が減少するので、この実施形態例のように、磁力線の
透過経路の殆どが磁性体基板3,10から構成される場
合には、上記磁力線の漏れをほぼ回避することができ、
この磁力線の漏れの減少に起因してコモンモードチョー
クコイル1における電磁結合度、インピーダンスを高く
することができる。
【0033】これに対して、図5や図6に示す従来例の
ように、第1の磁性体基板3と第2の磁性体基板10の
間の領域が、導体部分を除いて、比透磁率が1.0以下
である非磁性材料で形成されている場合には、磁力線の
透過経路全体に占める非磁性材料部分の割合が多く、非
磁性材料部分で磁力線の漏れが生じ、この磁力線の漏れ
に起因してコモンモードチョークコイル1の電磁結合度
が低くなるという問題が生じてしまう。
【0034】本実施形態例では、上記の如く、磁力線の
透過経路の殆どが、磁性体基板によって構成されている
ので、磁力線の漏れは非常に少なく、この磁力線の漏れ
の減少に起因してコモンモードチョークコイル1におけ
る電磁結合度、インピーダンスの低下を防止することが
できて高い電磁結合度、インピーダンスを得ることがで
きる。この結果、優れたコモンモードノイズ除去性能を
発揮するコモンモードチョークコイル1を得ることがで
きる。
【0035】特に、この実施形態例では、絶縁性材料に
フェライト等の磁粉を含有させた材料で接着層8を構成
していることから、接着層8の比透磁率が1.0よりも
大きくなり、接着層8での磁力線の漏れが殆どなく、コ
モンモードチョークコイル1のインピーダンスがより一
層高くなり、よりコモンモードノイズ除去性能が優れた
コモンモードチョークコイル1を提供することができ
る。
【0036】なお、この発明は上記実施形態例に限定さ
れることはなく、様々な実施の形態を採り得る。例え
ば、上記実施形態例では、第2の磁性体基板10の底面
には、コイルパターンよりも外側の周縁領域に対応する
部分に、図4に示すように、4個に分割された凸部20
b〜20eが形成されていたが、第2の磁性体基板10
の底面を縁取るように一続きの凸部を形成してもよい
し、また、上記凸部20b〜20eのうちの1個以上を
複数に分割してもよい。
【0037】また、上記実施形態例では、接着層8は絶
縁性接着剤にNiZn系のフェライトの磁粉を含有させ
た材料により形成されていたが、MnZn系のフェライ
トの磁粉や、上記NiZn系やMnZn系以外のフェラ
イトの磁粉や、フェライト以外の磁粉等の磁性材料を絶
縁性接着剤に含有した材料により構成してもよい。ま
た、磁性材料を含有していない絶縁性材料のみの接着材
料によって接着層8を構成してもよい。
【0038】さらに、上記実施形態例では、2個のコイ
ルパターン4,5が積層される例を示したが、3個以上
のコイルパターンを絶縁層を介して積層してもよい。さ
らに、コイルパターン4,5の巻回数は1巻回以上であ
れば数に限定されるものではなく、仕様に応じて適宜に
設定されるものである。
【0039】さらに、上記実施形態例では、絶縁層6a
の上側に引き出し電極12a,12bと電極14a,1
4bを形成し、その上側に絶縁層6bを介してコイルパ
ターン4を形成したが、引き出し電極12aと電極14
aは絶縁層6bや絶縁層6の上側に形成してもよいし、
引き出し電極12bと電極14bは絶縁層6cや絶縁層
6dの上側に形成してもよい。上記引き出し電極12
a,12bと電極14a,14bの全てが絶縁層6a以
外の絶縁層6の上側に形成される場合には、絶縁層6a
と絶縁層6bの間に導体が形成されないので、絶縁層6
aを省略することができる。
【0040】さらに、上記実施形態例では、コモンモー
ドチョークコイルを例にして説明したが、本発明はトラ
ンス等、コモンモードチョークコイル以外のコイル部品
にも適用することができるものである。
【0041】
【発明の効果】この発明によれば、第2の磁性体基板の
底面には、コイルパターンによって囲まれる中央領域と
コイルパターンよりも外側の周縁領域とのどちらか一方
又は両方に対応する部分に凸部が形成され、積層体には
上記凸部が嵌まる嵌合部が形成されているので、積層体
の中央領域と周縁領域のどちらか一方又は両方に磁性体
基板の凸部が挿入されることとなり、コイルパターンか
ら発生した磁力線が透過する透過経路全体に占める磁性
体基板の割合が多くなり、このことに起因して閉磁路か
ら漏れ出る磁力線が減少し、この磁力線の漏れの減少に
よってコイル部品の電磁結合度の低下を防止することが
でき、コイル部品の電磁結合度を高くすることができ
る。
【0042】特に、上記中央領域と周縁領域の両方に上
記凸部と該凸部の嵌合部を形成した場合には、磁力線の
透過経路の殆どが磁性体基板によって構成されることに
なるから、磁力線の漏れが格段に減少し、このことによ
ってコイル部品の電磁結合度をより一層高めることがで
きる。
【0043】上記のように、コイル部品のインピーダン
スを高くすることができることから、コモンモードノイ
ズ除去性能が向上し、コモンモードノイズ除去性能に優
れたコイル部品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る実施形態例のコイル部品を分解
した状態で示す説明図である。
【図2】図1に示すコイル部品のx−x断面を示す説明
図である。
【図3】図1に示すコイル部品のコイルパターン形状を
示す説明図である。
【図4】図1に示すコイル部品を構成する第2の磁性体
基板の底面形状を示す説明図である。
【図5】従来のコイル部品の一例を斜視図により示す説
明図である。
【図6】図5のコイル部品を分解した状態で示す説明図
である。
【符号の説明】
1 コモンモードチョークコイル 3 第1の磁性体基板 4,5 コイルパターン 6,6a,6b,6c,6d 絶縁層 7 積層体 10 第2の磁性体基板 16 穴

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の磁性体基板の上側に、コイルパタ
    ーンと絶縁層が交互に積層された積層体が形成され、こ
    の積層体の上側に第2の磁性体基板が形成されているコ
    イル部品において、第2の磁性体基板の底面には、コイ
    ルパターンによって囲まれる中央領域とコイルパターン
    よりも外側の周縁領域とのどちらか一方又は両方に対応
    する部分に凸部が形成され、上記積層体には上記凸部が
    嵌まる嵌合部が形成されていることを特徴とするコイル
    部品。
JP9221893A 1997-08-04 1997-08-04 コイル部品 Pending JPH1154327A (ja)

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Cited By (11)

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