JPH115588A - 船艙内パネル式断熱工法 - Google Patents

船艙内パネル式断熱工法

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JPH115588A
JPH115588A JP9175202A JP17520297A JPH115588A JP H115588 A JPH115588 A JP H115588A JP 9175202 A JP9175202 A JP 9175202A JP 17520297 A JP17520297 A JP 17520297A JP H115588 A JPH115588 A JP H115588A
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heat
insulation
heat insulating
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正二 九里
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工時間の短縮と施工経験を必要としない断
熱パネル式画一的且つ効率的断熱工法の提供とともに、
船形特有の湾曲面の有効利用を可能とし、且つ複数階層
の冷凍貨物船の複合船艙に対しても階層別完全断熱を可
能とした、パネル式工法を提供する。 【構成】 船側外壁11、船殻底部10よりなる船殻に
設けられた暴露甲板デッキ12a、中甲板デッキ12
b、船底デッキ12c及びBDデッキ13a13bによ
り、形成した4階層船艙において、船側外壁内側に対し
ては側壁防熱30a、30b、30c、30dを設け、
デッキ12aと12bの下側に天井防熱31を設け、船
底デッキ12cには床防熱32を設ける構造にしてあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍船の貨物船艙
内の断熱工法に関し、詳しくはデッキにより複数の階層
に仕切られた複数階層構造の船艙において、船側外壁内
側より横方向に分岐させた複数のデッキよりなる船殻構
造に対し船側外壁内側とデッキ下側とに設けた断熱パネ
ル群とその間隙をうめる充填断熱材とにより、連続断熱
面を形成して階層別毎完全断熱を可能とした船艙内パネ
ル式断熱工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より行われている冷凍船の貨物船艙
に対する断熱工法においては、船側外壁内側と船艙内横
置き隔壁及び防熱甲板下部の防熱構造は、グラスウール
または発泡ポリウレタンの成形品を船殻構造の防撓材
(フレーム)間の所定の寸法に切断して、複数枚積層し
て展着し、防撓材の面材表面に溶着したボルトを介して
縦横の舛型木根太を設け、該舛型木根太間にグラスウー
ルまたは発泡ポリウレタン成形品を嵌挿して木製合板で
釘打ちして内張り板を形成し、その上に保護用スパーリ
ングが設けられてるのが知られている。
【0003】上記従来の工法においては、表面材、根太
材共に木材を主体に施工されて来たが、積み荷も荷姿も
多様であり強固な壁構造が必要とされるため、施工に多
大な時間と労働力を要し且つ施工経験も必要とされた。
更に、船側外壁、上甲板、横置き隔壁等からの侵入熱が
船殻部材の防撓材及び木製合板取り付けボルトを介して
伝達されて船艙内の温度を上昇させる問題があった。
【0004】また、成形グラスウールまたは発泡ポリウ
レタンを前記防撓材間隔に切断して積層止着しているた
め、該積層防熱材の継目に隙間を生じ、防熱効果を下げ
る問題点を内蔵していた。
【0005】また、断熱パネルを使用した従来工法で
は、複数の断熱パネルの接合による船艙内の側壁防熱及
び天井防熱及び床防熱を行っていたが、これらの工法に
は、下記問題点があった。即ち、 a、接合するパネル間に隙間を生じ断熱効果を低下さ
せ、冷凍物質の品質維持ができない。このため、特開平
7−33080号公報にはこの対策が開示されている。
上記発明は、冷凍船の冷凍貨物船艙内における複数の成
形物の防熱パネルに係わり、該防熱パネルの側壁防熱パ
ネルが天井防熱パネルと床防熱パネルとに隣接するコー
ナー部及び該側壁防熱パネル同志が並立する隣接部の防
熱構造と防熱方法に関するもので、防熱パネルの側壁防
熱パネルが天井防熱パネルと床パネルとに当接するコー
ナー部の各隙間および側壁防熱パネル同志が並立する隣
接部の隙間に、防熱材を注入して充填するものである。
【0006】上記発明の断熱工法においては、単一船艙
構造内に略直方体状の冷凍貨物船艙に関するもので、複
数階層からなる多目的冷凍仕様の複合船艙に対応するも
のでない。一方、大型冷凍貨物船は複数の階層構造の船
艙よりなり、例えば複数の中甲板デッキにより仕切られ
る複数階層構造の場合は、各階層毎に個別の冷却態様に
置かれることもあるため、それぞれ独立した断熱構造が
要求され、熱的に隔絶した断熱空間の形成が必要とされ
ている。
【0007】また、断熱パネル使用の断熱工法の場合
は、例えば前記発明に見るように、船側外壁の湾曲面に
対応する部位は直立状断熱パネルを主として使用するた
め、船形特有の形を生かした断熱空間を得ることが困難
で、冷凍貨物船船艙の場合低い空間利用率に甘んじてい
る状況である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みなされたもので、従来より問題になっている施工
時間の短縮と施工経験を必要としない断熱パネル式の画
一的且つ効率的断熱工法の提供とともに、船形特有の湾
曲面の有効利用を可能とし、且つ複数階層の多目的冷却
態様を持つ複合船艙に対しても階層別完全断熱を可能と
した、パネル式工法の提供を目的としたものである。
【0009】即ち、従来のパネル式断熱工法の問題点に
対しては、パネル間のジョイント部位の気密性の確立
と、断熱性の確立とを図り、複数階層よりなる複合船艙
の階層別完全断熱構造の確立に対しては、船側外壁内側
に形成された側壁防熱より各階層の天井防熱への分岐部
位における充填断熱材の充填により、分岐可能の連続断
熱構造の形成を可能にして階層別完全断熱を図り、ま
た、船形特有の湾曲形状の船艙空間の有効利用には、折
れ線状に形成された側壁防熱により可能とした、もので
ある。
【0010】なお、上記パネル間のジョイントの気密性
と断熱性の確立を図ったパネル群の形成は、断熱材充填
可能のジョイント金具によりパネル間の継目における気
密性と断熱性の確立を図り、該金具の取り付け部材に断
熱ボルトを使用することにより断熱性のさらなる確立を
可能にしたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の複数階
層構造の船艙断熱工法は、デッキにより複数の階層に仕
切られた複合船艙の断熱施工において、暴露甲板及び中
甲板デッキの下側に船殻構造に沿って設けた天井防熱用
断熱パネル群と、船側外壁内側の船殻構造に沿って船殻
底部より暴露デッキ下側に掛け設けた側壁防熱用断熱パ
ネル群とを、各デッキの接合部位で充填断熱材を介して
の接合により複合船艙の階層別断熱を可能としたことを
特徴とする。
【0012】また、請求項1記載の天井防熱用断熱パネ
ル群は、暴露甲板及び中甲板デッキの下側に対しては船
殻構造のフレームに設けた断熱ボルトを介して設けたジ
ョイント金具により取り付け可能とした、ことを特徴と
する。
【0013】また、請求項1記載の側壁防熱用断熱パネ
ル群は、船側外壁内側の船殻構造のフレームの湾曲面に
対して、各デッキの船殻構造のフレーム分岐部位に折れ
線頂点を形成する折れ線状ベースプレートを設け、該ベ
ースプレートに植設した断熱ボルトを介して設けたジョ
イント金具により取り付け可能とした、ことを特徴とす
る。
【0014】また、請求項1記載の充填断熱材は、ウレ
タンフォームの充填により可能とした、ことを特徴とす
る。
【0015】また、請求項1記載の階層別断熱により、
BDデッキの上下2層を同時使用可能としても良い。
【0016】
【作用】従って、本発明の船艙内パネル式断熱工法によ
れば、複数階層の複合船艙において、暴露甲板及び中甲
板デッキの下側部位に設けた天井防熱用断熱パネル群及
び船底床用防熱材とを、船側外壁の内側の船殻構造のフ
レームに沿って船殻底部より暴露甲板デッキ下側に掛け
て設けた側壁防熱用断熱パネル群に対し、その接合部位
を充填断熱材で接合するようにしたため、側壁防熱ライ
ンと該ラインより枝状に分岐する複数の天井防熱ライン
とにより連続分岐断熱構造を形成して、階層別完全断熱
構造体を形成することができる。
【0017】即ち、上記階層別完全断熱構造体は、例え
ば暴露甲板デッキと中甲板デッキと船底デッキと中甲板
デッキの上下にBDデッキを設けた上側より第1、第2
第3、第4階層の4階層船艙において、船殻底部より船
底床防熱を形成する断熱材と、それに充填断熱材で接合
する側壁防熱用断熱パネルと、それに充填断熱材で接合
する中甲板デッキ下側の天井防熱用断熱パネル群とによ
り第3、第4階層を統合した断熱構造体を形成する。ま
た、中甲板デッキ下側の天井防熱用断熱パネル群と、そ
れに充填断熱材により接合する側壁防熱用断熱パネル群
と、それに充填断熱材により接合する暴露甲板デッキ下
側の天井防熱用断熱パネル群とにより第1、第2階層を
統合した断熱構造体を形成する。なお、上記BDデッキ
は下部に天井防熱は設けてなく、該BDデッキを挟む上
下の階層は同一冷却温度に保持される。
【0018】また、請求項2記載の発明により、暴露甲
板及び中甲板デッキの下側の天井防熱用断熱パネル群
は、当該デッキの船殻構造のフレームに植設した断熱ボ
ルトを介してジョイント金具により取り付けるように
し、取り付け後充填断熱材を充填するようにしてあるの
で、ジョイント部における気密性と断熱性を保持できる
とともに、温度変化に基づく断熱パネルの寸法変化を吸
収できる。
【0019】また、請求項3記載の発明により、側壁防
熱用断熱パネル群は、船側外壁内側での湾曲面に対し、
各階層のデッキ接続部位毎に折れ線頂点を持ち傾斜角を
前記湾曲面に沿い変えるようにした折れ線状のベースプ
レートを設け、該ベースプレート上に植設した断熱ボル
トを介してジョイント金具により取り付けるようにし、
取り付け後充填断熱材を充填するようにしてあるので、
ジョイント部における気密性と断熱性を保持できるとと
もに、温度による断熱パネルの寸法変化を吸収でき、且
つ船体特有の湾曲形状の空間を有効利用できる。
【0020】また、請求項4記載の発明により、上記充
填断熱材は、ポリウレタンフォームの充填をするように
してあるため、充填部の隙間の充填断熱材により気密性
の保持と、断熱性の保持を可能にするとともに、温度変
化に基づく器材の伸縮により惹起される取り付け位置の
変動を吸収できる。
【0021】また、請求項5記載の発明により、暴露甲
板デッキと中甲板デッキと船底デッキとの間に形成され
る空間は上記連続断熱構造により完全断熱構造体として
形成してあるため、上記デッキ間に設けられたBDデッ
キにより分岐された上下2層の階層は同一冷却態様のも
とに同時使用ができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施例
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
る構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特
に特定的な記載が無い限り、この発明の範囲をそれのみ
に限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。図1
は、4階層の冷凍貨物船の複合船艙に対し行った、本発
明の船艙内パネル式断熱工法の概要を示す断面図で、図
2は図1のW1の詳細横断断面図で、図3は図1のW2
の詳細横断断面図で、図4は図1のW3の詳細横断断面
図で、図5は図1のW4の詳細横断断面図で、図6
(A)は図1のW5の詳細横断断面図で、(B)は
(A)の断熱ボルトとジョイント金具との使用状態を示
す図である。
【0023】図1に示すように、本発明の船艙内パネル
式断熱工法は、船側外壁11、船殻底部10よりなる船
殻に設けられた、暴露甲板デッキ12a、中甲板デッキ
12b、船底デッキ12c及びBDデッキ13a、13
bにより形成された4階層船艙において、船側外壁内側
に対しては側壁防熱30a、30b、30c、30dを
設け、デッキ12aと12bの下側には天井防熱31を
設け、船底デッキ12cには床防熱32を設ける構造に
してある。
【0024】図1には、船側外壁11、船殻底部10よ
りなる船殻に設けられた暴露甲板デッキ12a、中甲板
デッキ12b、船底デッキ12c及びBDデッキ13
a、13bにより形成した4階層船艙の概略の断熱構造
を示してある。図に示すように、船殻構造を形成するフ
レーム構造は、船側外壁11の内側に設けた湾曲状のフ
レーム15aより、上部より暴露甲板デッキ12aとB
Dデッキ13aと中甲板デッキ12bとBDデッキ13
bと船底デッキ12cとを形成する各階デッキのフレー
ム15bが水平状に分岐し枝状構造体を形成している。
【0025】上記船側外壁11の内側の湾曲状のフレー
ム15aには、前記枝状構造体の各階デッキのフレーム
の分岐点を頂点に持つ折れ線状ベースプレートの折れ線
折辺を形成するベースプレート22a、22b、22
c、22dを設け、前記各折辺上に第1階層側壁防熱3
0a、第2階層側壁防熱30b、第3階層側壁防熱30
c、第4階層側壁防熱30dとを設け、側壁防熱を構成
する。なお、上記ベースプレート22a、22b、22
c、22dは前記湾曲状のフレーム15aに複数のサポ
ートアングルピース21により支持する構造としてあ
る。
【0026】また、上記暴露甲板デッキ12aと中甲板
デッキ12bには、前記フレーム15bに天井防熱31
が設けられ、船底デッキ12cには船底床防熱32を設
ける構成にしてある。なお、前記側壁防熱30a、30
b、30c、30d及び天井防熱31は、それぞれ複数
のジョイント金具16と断熱パネル20とを含む構成と
する。
【0027】図2は、図1の暴露甲板デッキ12aに設
けた天井防熱31と第1階層側壁防熱30aのそれぞれ
の構造と、前記天井防熱31と側壁防熱30aとの接続
部位の断熱構造を示すW1の詳細横断断面図である。図
に示すように、天井防熱31は、断熱ボルト16a、1
6bにより吊架状にフレーム15bに固設したジョイン
ト金具16と木ライナー17bを持つ端末ジョイント金
具16dとにより断熱パネル20を略水平に並設する構
成にしてある。
【0028】なお、上記断熱パネル20を水平状にフレ
ーム15bに吊架固設する状況は、図6(A)に示して
あるが、図に見るように左右の並設状に配設させた断熱
パネル20、20の接続部をジョイント金具16で上下
を挟持し、挟持部の中央部位の上下より貫通する断熱ボ
ルト16aと吊架断熱ボルト16bの先端を、同図
(B)に見るようにナット状断熱部材16cにより締結
固定させ、固定後充填断熱材の充填により、断熱パネル
の接続部における気密性と断熱性の保持を図る構造にし
てある。
【0029】また、第1階層側壁防熱30aは、ジョイ
ント金具16と断熱ボルト16aにより断熱パネル20
の接合部を、フレーム15aに設けたベースプレート2
2a上に階層の下方より順次積み上げるように取り付
け、最上部の末端断熱パネルの端末は木ライナー17b
を持つ端末ジョイント金具16dと断熱ボルト16aと
により取り付けるようにしてある。そして前記天井防熱
31との接合部は、ポリウレタンフォーム注入による充
填断熱材26により完全気密状に構成し、また各ジョイ
ント金具16の内部は前記充填断熱材26により完全気
密状にし、天井防熱31より側壁防熱30aに掛け連続
断熱体を構成してある。
【0030】図3は、図1の中甲板デッキ12bに設け
た天井防熱31と第2階層側壁防熱30bと第3階層側
壁防熱30cのそれぞれの構造と前記天井防熱と側壁防
熱との接続部位の断熱構造を示すW2の詳細横断断面図
である。図に示すように、天井防熱31は、断熱ボルト
16a、16bにより吊架状にフレーム15bに固設し
たジョイント金具16を介して断熱パネル20を略水平
に並設する構成にし、デッキ12bの上部には冷気吹き
出し用グレーチング19を設けてある。なお、上記天井
防熱31は第2階層に対する床防熱作用もするため、中
甲板デッキ12bに設けた天井防熱は第2階層と第3階
層の断熱的境界を形成する。
【0031】また、第3階層側壁防熱30cは、ジョイ
ント金具16と断熱ボルト16aにより断熱パネル20
の接合部を、フレーム15aに設けたベースプレート2
2c上に階層の下方より順次積み上げるように取り付
け、最上部の末端断熱パネル20bの端末は木ライナー
17bを持つ端末ジョイント金具16dと断熱ボルト1
6aとにより取り付けるようにしてある。そして前記天
井防熱31との接合部は、中甲板デッキ12bのフレー
ム15bが水平状に分岐している枝状構造部位ととも
に、充填断熱材26の吹き付け充填により気密状断熱構
造にしてある。
【0032】また、第2階層側壁防熱30bは、斜め傾
斜状のベースプレート22bの下端部位より適当間隔を
置いて複数の受けピース17aを設け、該ピース上に断
熱パネル20、20、…を載置し、載置した断熱パネル
20の下端は木ライナー17bを持つ端末ジョイント金
具16dを使用し中間継目はジョイント金具16を使用
し、それぞれ断熱ボルト16aを介して前記ベースプレ
ートに取り付ける構成とし、各ジョイント金具を取り付
け後は充填断熱材26を吹き付け充填により気密性断熱
性構造にしてある。
【0033】図4は、図1のBDデッキ13a/13b
(図は13bの場合を示す)の付け根付近の接続部位の
断熱構造を示すW3の詳細横断断面図である。このデッ
キの場合は、該デッキを挟む上下2層を同一冷凍温度で
同時使用可能のために設けられたもので、上下2層の間
の境界に当たるデッキの構造は収納冷凍貨物の載置のた
めの構造的強度は必要であるが、上下の冷気の流通を妨
げるような機能は持たしてない。
【0034】そのため、図に見るように、デッキ13b
の基部は船側外壁11の内側フレーム15aに設けた支
持用金具15c上に載置固定し、デッキ13bの上には
貨物載置用木甲板23が設けてある。
【0035】第3階層側壁防熱30cは受けピース17
aとベースプレート22cの間に下段断熱パネル20a
を挟持する構造とし、第4階層側壁防熱30dは上段断
熱パネル20bの上端を受けピース17aによりベース
プレート22d上に固定し、その下の部位に位置する断
熱パネル20は前記同様ジョイント金具16及び断熱ボ
ルト16aによりベースプレート22dに固設し、固設
後ジョイント金具16及びBDデッキ13bのフレーム
15bの基部載置部(支持金具15cを含む)全域にわ
たる充填断熱材26による吹き付け充填をなし、船側外
壁内側の側壁防熱30cと30dとの連続断熱化を図っ
てある。
【0036】図5は、図1の船底デッキ12cに設けた
床防熱32と、第4階層側壁防熱30dのそれぞれの構
造と、前記床防熱と側壁防熱との接続部位の断熱構造を
示すW4の詳細横断断面図である。図に示すように、床
防熱32は、船底に敷設した図示してない木根太と、該
木根太の間及び船殻構造のフレーム15aの末端を覆う
充填断熱材26により構成し、木根太の耐水合板を27
を設ける構造としたものである。なお、耐水合板27上
には、適当間隔を置いて冷気吹き抜け用グレーチング1
9を設けてある。
【0037】また、第4階層の側壁防熱30dは、船側
外壁11の内側の船殻構造のフレーム15aに複数のサ
ポートアングルピース21を介して設けた傾斜状ベース
プレート22dに、複数の断熱パネル20の下端を受け
ピース17aで支持させ、それらの接続端を断熱ボルト
16aによりジョイント金具16を介して取り付け固定
するとともに、前記受けピース17aにより支持されて
いる最下端の断熱パネル20aの端部を木ライナー17
b付き端末ジョイント金具16dで保持固定する構成と
し、固定後のジョイント金具16、…、16dの中に充
填断熱材26を充填し、前記接続部の気密性と断熱性保
持と、前記船底床防熱32との間の接続部に連続断熱部
を構成させ、外部部材との間の気密性と断熱性の保持を
図ってある。
【0038】
【発明の効果】本発明の上記構成により、複数階層を持
つ冷凍船の貨物船艙において、気密性と断熱性はもとよ
り、船体特有の曲面部位の空間も有効に利用できるよう
にした複数階層よりなる多目的冷却態様を持つ複合船艙
の断熱施工を可能にし、且つコンパクト化した画一的パ
ネル形式の断熱構造により、迅速的確に断熱施工ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】4階層の冷凍貨物船の複合船艙に対し行った、
本発明の船艙内パネル式断熱工法の概要を示す断面図で
ある。
【図2】図1のW1の詳細横断断面図である。
【図3】図1のW2の詳細横断断面図である。
【図4】図1のW3の詳細横断断面図である。
【図5】図1のW4の詳細横断断面図である。
【図6】(A)は図1のW5の詳細横断断面図で、
(B)は(A)の断熱ボルトとジョイント金具の使用状
態を示す図である。
【符号の説明】
10 船殻底部 11 船側外壁 12a 暴露甲板デッキ 12b 中甲板デッキ 12c 船底デッキ 13a、13b BDデッキ 15a、15b、 フレーム 15c 支持金具 16 ジョイント金具 16a、16b 断熱ボルト 16c ナット状断熱部材 16d 端末ジョイント金具 17a 受けピース 17b ライナー 19 グレーチング 20、20a、20b 断熱パネル 21 サポートアングルピース 22a、22b、22c、22d ベースプレート 23 木甲板 26 充填断熱材 30a 第1階層側壁防熱 30b 第2階層側壁防熱 30c 第3階層側壁防熱 30d 第4階層側壁防熱 31 天井防熱 32 床防熱

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デッキにより複数の階層に仕切られた複
    合船艙の断熱施工において、 暴露甲板及び中甲板デッキの下側に船殻構造に沿って設
    けた天井防熱用断熱パネル群と、船側外壁内側の船殻構
    造に沿って船殻底部より暴露デッキ下側に掛け設けた側
    壁防熱用断熱パネル群とを、各デッキの接合部位で充填
    断熱材を介しての接合により、複合船艙の階層別断熱を
    可能とした、ことを特徴とする船艙内パネル式断熱工
    法。
  2. 【請求項2】 前記天井防熱用断熱パネル群は、暴露甲
    板及び中甲板デッキの下側に対しては船殻構造のフレー
    ムに設けた断熱ボルトを介して設けたジョイント金具に
    より取り付け可能とした、ことを特徴とする請求項1記
    載の船艙内パネル式断熱工法。
  3. 【請求項3】 前記側壁防熱用断熱パネル群は、船側外
    壁内側の船殻構造のフレームの湾曲面に対して、各デッ
    キの船殻構造のフレーム分岐部位に折れ線頂点を形成す
    る折れ線状ベースプレートを設け、該ベースプレートに
    植設した断熱ボルトを介して設けたジョイント金具によ
    り取り付け可能とした、ことを特徴とする請求項1記載
    の船艙内パネル式断熱工法。
  4. 【請求項4】 前記充填断熱材は、ウレタンフォームの
    充填により可能とした、ことを特徴とする請求項1記載
    の船艙内パネル式断熱工法。
  5. 【請求項5】 前記階層別断熱は、BDデッキの上下2
    層を同時使用を可能とした、ことを特徴とする請求項1
    記載の船艙内パネル式断熱工法。
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