JPH115675A - エレベータ用マグネットブレーキの診断装置 - Google Patents

エレベータ用マグネットブレーキの診断装置

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JPH115675A
JPH115675A JP15885097A JP15885097A JPH115675A JP H115675 A JPH115675 A JP H115675A JP 15885097 A JP15885097 A JP 15885097A JP 15885097 A JP15885097 A JP 15885097A JP H115675 A JPH115675 A JP H115675A
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brake
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diagnosis
elevator
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JP15885097A
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Tomoya Takei
智也 竹井
Takeyoshi Ando
武喜 安藤
Takashi Fujimoto
貴 富士本
Masamitsu Yamaki
正光 八巻
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Hitachi Building Systems Co Ltd
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Hitachi Building Systems Co Ltd
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  • Elevator Control (AREA)
  • Safety Devices In Control Systems (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来行われているエレベータ用ブレーキ診断
は、保守員の個人差による測定誤差やブレーキ自体の個
体差による誤った診断が原因で信頼性の高い診断結果が
得にくく、部品交換や調整作業を最適な時期に行うこと
も困難であった。 【解決手段】 診断装置3が、ブレーキ動作電流を検出
する電流検出器31と、該検出器31で検出されたブレ
ーキ動作電流をデジタル変換するA/D変換器32と、
該変換器32の出力する電流信号を一時記憶するRAM
35と、ブレーキ27の新設時におけるブレーキ動作電
流から抽出した初期状態情報を記憶しているROM34
と、ブレーキ電源回路26からの投入指令を確認すると
ともに、RAM35の記憶データを読み出して状態情報
を算出し、該状態情報を前記初期状態情報と比較してブ
レーキ27の現時点での状態を診断するCPU33と、
該CPU33による診断結果を外部へ通報する通信部3
6とを備える構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制動バネの押しつ
け力でエレベータ駆動系が制動可能であり、かつブレー
キ電源回路から全波整流電力が供給されると電磁コイル
の吸引力で開放動作を行うエレベータ用マグネットブレ
ーキを診断するために用いられる診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エレベータ用マグネットブレーキは、エ
レベータにとって極めて重要な安全装置なので、異常が
発生していないかどうかを定期的に診断する保守点検を
実施して品質の維持に努める必要がある。そして、マグ
ネットブレーキの動作状態を診断する従来技術として
は、保守員がブレーキの動作タイミングをアマチュアの
作動音から確認したり、アマチュアと電磁コイル間の距
離を測定し、これらの値を判定値と比較するという作業
が一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来行
われているブレーキ診断方法では、経験豊富であるか否
かといった保守員の個人差により測定結果が異なりやす
く、また、ブレーキ自体の個体差を無視した共通の判定
値に基づく診断を行っているので、信頼性の高い診断結
果が得にくいという問題点があった。さらにまた、マグ
ネットブレーキに対する診断作業は頻繁に実施されるわ
けではないので、従来は、ある診断作業時に診断結果が
良好であっても次回予定されている診断作業時には故障
の発生が予想される場合には、多少時期尚早で不経済で
はあっても、その時点でブレーキ部品の調整や交換を行
っておかねばならなかった。
【0004】本発明はこのような従来技術の課題に鑑み
てなされたもので、その目的は、常に信頼性の高い診断
結果を得ることができて部品交換や調整作業が最適な時
期に行える、エレベータ用マグネットブレーキの診断装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明は、制動バネの押しつけ力でエレベータ駆
動系を制動し、かつブレーキ電源回路から全波整流電力
が供給されると電磁コイルの吸引力で開放動作を行うエ
レベータ用マグネットブレーキに適用される診断装置と
して、ブレーキ動作電流を検出する電流検出器と、該電
流検出器で検出されたブレーキ動作電流をデジタル量に
変換するA/D変換器と、該A/D変換器の出力する電
流信号を一時的に記憶するRAMと、マグネットブレー
キ新設時における前記ブレーキ動作電流から抽出した初
期状態情報を記憶しているROMと、前記ブレーキ電源
回路からの投入指令を確認するとともに、前記RAMに
記憶されている電流信号を読み出して状態情報を算出
し、該状態情報を前記初期状態情報と比較してマグネッ
トブレーキの状態を診断するCPUと、該CPUによる
診断結果を外部へ通報する通信手段とを備える構成とし
た。
【0006】このように構成される診断装置は、ブレー
キ動作電流を常時監視し、その電流信号から算出した現
時点での状態情報を、マグネットブレーキ新設時のブレ
ーキ動作電流から抽出して記憶させた初期状態情報と比
較して、該ブレーキの現時点の動作状態を診断するとい
うものなので、該ブレーキが正常に動作しているか否
か、また正常でないとすれば異常の発生箇所はどこで異
常の程度はどのくらいかなどといった詳細かつ正確な診
断を、常時自動的に行うことができる。そして、該ブレ
ーキが故障していなくとも、診断結果から故障直前の状
態であると判定された場合にはエレベータ保守会社等へ
の発報が行えるので、該ブレーキの部品交換や調整作業
を最適な時期に行うことができるとともに、該ブレーキ
の故障を未然に防止することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1な
いし図10に基づいて説明する。図1は本発明の一実施
形態に係るエレベータの機構説明図で、符号1は商用交
流電源、2はエレベータの本体部分、3はブレーキ診断
装置、4はエレベータ保守会社を示している。
【0008】まず、エレベータ本体部分2の機構につい
て説明すると、電力変換器20から供給される電力で電
動機21が駆動され、この電動機21の回転軸(電動機
軸)211に取り付けられたそらせ車22にロープ23
が巻き掛けられ、このロープ23の両端に乗りかご24
と釣合いおもり25が懸吊されている。また、商用交流
電源1から供給される交流電力はブレーキ電源回路26
にて全波整流電力に変換され、このブレーキ電源回路2
6からリレー29を介してマグネットブレーキ27に全
波整流電力が供給されると、該ブレーキ27は開放動作
を行い、リレー29が開いて電力供給が遮断されると、
該ブレーキ27は制動動作を行うようになっている。な
お、リレー29はエレベータ制御回路28の投入指令M
G*により開閉する。
【0009】一方、ブレーキ診断装置3は、マグネット
ブレーキ27とリレー29との間に接続されてブレーキ
電源回路26から該ブレーキ27に流れる電流(ブレー
キ動作電流)を検出する電流検出器31と、この電流検
出器31で検出されたブレーキ動作電流をデジタル量に
変換するA/D変換器32と、このA/D変換器32の
出力する電流信号(ブレーキ動作電流のデータ)とエレ
ベータ制御回路28の出力する投入指令MG*を取り込
んで信号処理を施すことによりマグネットブレーキ27
の状態を診断するCPU33と、このCPU33が診断
を行う際の判定基準となる値(判定値)を記憶している
ROM34と、A/D変換器32を介してCPU33に
取り込まれた電流信号を一時的に記憶するRAM35
と、CPU33による診断結果を公衆回線を介して外部
のエレベータ保守会社4へ通報する通信部36とによっ
て主に構成されている。なお、ROM34に記憶されて
いる前記判定値は、マグネットブレーキ27を新設した
ときに測定したブレーキ動作電流から抽出した該ブレー
キ27の初期状態情報なので、個々のマグネットブレー
キに応じて設定される値である。また、CPU33が診
断を行う際には、この初期状態情報と、RAM35が記
憶している現時点のブレーキ動作電流のデータとが比較
される。
【0010】ここで、マグネットブレーキ27の構造と
その動作を、図2を参照しつつ説明すると、電動機21
の外殻(斜線部分)に取り付けられたディスク270が
ロッド271の一端に固定されていて、このロッド27
1の他端には、電磁コイル277を内包したコア272
が固定されている。この電磁コイル277は、前記ブレ
ーキ電源回路26から電流(ブレーキ動作電流)が通電
されると励磁して吸引力を発生するというもので、この
電磁コイル277を外部機器へと導出する部分は、エナ
メル線を厚く被覆して曲げても断線を起こしにくい口出
線273となっている。また、アマチュア274は、電
磁コイル277が吸引力を発生すると図2(a)に示す
ようにコア272側へ吸引されるが、電磁コイル277
が吸引力を発生していないときには図2(b)に示すよ
うに、コア272の外周部に配設されている制動バネ2
75の弾発力でディスク270側へ押しつけられる。そ
のため、電動機軸211にスプライン結合されているラ
イニング276は、電磁コイル277が励磁されていな
いとき、制動バネ275によりディスク270側へ押し
つけられるアマチュア274と、該ディスク270との
間に挟圧されて、強い摩擦力を発生し、この摩擦力で電
動機軸211の回転が制動される。また、かかる制動状
態において電磁コイル277に所定値以上の電流が流
れ、該コイル277の吸引力が制動バネ275の押しつ
け力を上回ると、アマチュア274がコア272側へ移
動するので制動解除(ブレーキ開放)され、電動機軸2
11は回転可能な状態となる。
【0011】次に、マグネットブレーキ27を新設した
段階の初期状態において、制動状態から開放状態(非制
動状態)となって再び制動状態に戻るときに検出される
ブレーキ動作電流Iの変化の様子を、図3を参照しつつ
説明する。まず、制動状態から開放状態へと移行する場
合について説明すると、図3中で示すタイミングで、
エレベータ制御回路28から投入指令MG*をONさせ
る信号が出力されると、リレー29の接点が閉じてブレ
ーキ電源回路26から全波整流電力が供給され、マグネ
ットブレーキ27の電磁コイル277にブレーキ動作電
流Iが流れる。すると、ブレーキ動作電流Iは図3
(b)に示すように、リレー29が閉じるタイミング
から流れ始め、電磁コイル277のインダクタンスおよ
び巻線抵抗値によって決まる時定数で緩やかに増加して
いくので、この電流Iの増加に伴い、電磁コイル277
の発生する吸引力も増加していく。このとき、アマチュ
ア274は、最初のうちは電磁コイル277の吸引力よ
りも強い制動バネ275の押しつけ力が作用しているた
め駆動されないが、タイミングで該吸引力が制動バネ
275の押しつけ力を上回ったとき、換言するならリレ
ー29が閉じてから時間a0が経過した時点で、図3
(c)に示すようにアマチュア274が電磁コイル27
7に吸引されてコア272側へ移動し、マグネットブレ
ーキ27は開放状態となる。また、こうしてアマチュア
274がコア272側へ移動すると電磁コイル277の
磁束が変化するので、タイミングでブレーキ動作電流
Iに大きさb0の乱れが発生する。この後、ブレーキ動
作電流Iは定格値まで増加するが、定格値になっても図
3(b)中に示す大きさc0の電流脈動が発生する。こ
の電流脈動はブレーキ電源回路26の整流動作で発生す
るもので、その大きさはブレーキ電源回路26の出力電
圧に比例し、脈動周波数は商用交流電源1の周波数f0
となる。
【0012】また、マグネットブレーキ27が開放状態
から制動状態へと移行する場合について説明すると、図
3中で示すタイミングで、エレベータ制御回路28か
ら投入指令MG*をOFFさせる信号が出力されると、
リレー29の接点が開いてマグネットブレーキ27への
電力供給が遮断されるが、電磁コイル277のインダク
タンスによりブレーキ動作電流Iはすぐにはゼロにはな
らない。それゆえ、タイミングを過ぎても最初のうち
は電磁コイル277の吸引力が制動バネ275の押しつ
け力よりも大きく、アマチュア274はコア272側へ
吸引された状態を保っている。しかるに、タイミング
で電磁コイル277の吸引力が制動バネ275の押しつ
け力よりも小さくなると、図3(c)に示すように、ア
マチュア274が制動バネ275に押しつけられてディ
スク270側へ移動するので、マグネットブレーキ27
は、挟圧されたライニング276が電動機軸211の回
転を規制するという制動状態になる。また、こうしてア
マチュア274がディスク270側へ移動すると、電磁
コイル277の磁束が変化するので、タイミングでブ
レーキ動作電流Iに大きさd0の乱れが発生し、その
後、ブレーキ動作電流Iは減少してゼロになる。
【0013】図4は、図3(b)に示すブレーキ動作電
流Iの波形を周波数解析した結果を示す特性図で、マグ
ネットブレーキ27を新設した段階の初期状態において
は、ブレーキ動作電流Iの周波数成分は、直流成分と、
大きさc0の電流脈動の周波数f0とが支配的である。
【0014】次に、マグネットブレーキ27にさまざま
な異常が発生した場合に、ブレーキ動作電流Iの波形が
どのように変化するのかを、図5〜図8を参照しつつ説
明する。
【0015】図5は、ライニング276が摩耗したとき
のブレーキ動作電流Iの波形を正常時の波形(破線)と
比較して示す特性図である。すなわち、ライニング27
6の摩耗量が増加すると、マグネットブレーキ27は図
2(b)に示す制動状態において、アマチュア274と
電磁コイル277との距離が増加する。しかるに、この
距離が増加すると、アマチュア274に作用する電磁コ
イル277の吸引力が減少する。それゆえ、マグネット
ブレーキ27が制動状態のとき、ライニング276が摩
耗している場合には、正常時よりも大きな吸引力を電磁
コイル277が発生しないとアマチュア274をコア2
72側へ移動させることはできず、よってアマチュア2
74が吸引駆動される際のブレーキ動作電流Iが正常時
よりも大きくなるとともに、アマチュア274が駆動さ
れるまでに要する時間が正常時の値a0よりも長い値
a’になる。
【0016】図6は、アマチュア274に固渋が発生し
たときのアマチュアストロークならびにブレーキ動作電
流Iの波形を正常時(破線)と比較して示す特性図であ
る。すなわち、アマチュア274に固渋が発生すると、
アマチュアストロークは正常時よりも小さくなるので、
アマチュア274の移動によるインダクタンスの変化で
起こるブレーキ動作電流Iの乱れも小さくなり、同図に
おいて、アマチュア274が吸引駆動されるときに起こ
る電流の乱れは正常時にはb0であるが固渋時にはb’
に減少し、アマチュア274が押圧駆動されるときに起
こる電流の乱れは正常時にはd0であるが固渋時には
d’に減少する。
【0017】図7は、ブレーキ電源回路26の出力電圧
に異常が発生したときのブレーキ動作電流Iの波形を正
常時(破線)と比較して示す特性図である。すなわち、
出力電圧に何らかの異常が発生している場合には、電流
脈動が正常時の大きさc0とは異なる大きさc’に変化
する。
【0018】図8は、リレー29の接点にチャタリング
が発生したときのブレーキ動作電流Iの波形とその周波
数解析結果を示す特性図である。すなわち、リレー29
の接点にチャタリングが発生すると、図8(a)中のA
部に示すように、ブレーキ電源回路26に起因する電流
脈動(周波数f0)よりも高い周波数の電流脈動(周波
数f’)が発生するので、ブレーキ動作電流Iの周波数
解析結果が図8(b)に示すように、正常時(破線)と
は異なったものになる。
【0019】このように、マグネットブレーキ27にさ
まざまな異常が発生すると、その異常の内容や程度に応
じて、ブレーキ動作電流Iの波形に特徴的な変化が現れ
る。そこで、これらの内容を踏まえたうえで、前記診断
装置3によるマグネットブレーキ27の診断作業の流れ
を、図9のフローチャートに沿って説明する。
【0020】まずCPU33は、エレベータ制御回路2
8が投入指令MG*をONさせたか否かの確認を行い
(ステップ100)、投入指令MG*が発生すると同時
に、電流検出器31が検出したブレーキ動作電流I’を
A/D変換器32でA/D変換し(ステップ200)、
このブレーキ動作電流I’に関する信号をRAM35に
一時的に記憶する(ステップ300)。その後、CPU
33は、投入指令MG*がOFFになったか否かの確認
(ステップ400)と、ブレーキ動作電流I’がゼロに
なったか否かの確認(ステップ500)を行い、投入指
令MG*がOFFであり、かつブレーキ動作電流I’が
ゼロであると確認されたときには、マグネットブレーキ
27の開放動作が終了したものと判定し、以下の診断処
理に移行する。
【0021】かかる診断処理に際して、まず、CPU3
3は、RAM35に一時記憶させたブレーキ動作電流
I’に関する信号を読み出し(ステップ600)、この
電流信号に対してステップ700からステップ1000
までのデジタル信号処理を施すことにより、現在のマグ
ネットブレーキ27の状態に関するさまざまな情報a’
〜f’を算出する。
【0022】すなわち、ステップ700では、ライニン
グ276の摩耗状態を反映する情報として時間a’を算
出し、ステップ800では、アマチュア274の固渋状
態を反映する情報として電流の乱れの大きさb’および
d’を算出する。また、ステップ900では、ブレーキ
電源回路26の出力電圧の異常を反映する情報として電
流脈動の大きさc’を算出し、ステップ1000では、
リレー29の接点のチャタリング状態を反映する情報と
して周波数解析結果に基づく周波数f’を算出する。そ
して、CPU33は、これらの算出結果をRAM35に
記憶させる。
【0023】次に、CPU33は、診断時の判定値とし
て予めROM34に記憶されている初期状態情報を読み
出す(ステップ1100)。この初期状態情報とは、マ
グネットブレーキ27の新設時におけるブレーキ動作電
流から抽出した値であって、前述した時間a0、電流の
乱れの大きさb0およびd0、電流脈動の大きさc0、周
波数解析に基づく周波数f0などである。
【0024】この後、CPU33は、現在のマグネット
ブレーキ27の状態情報a’〜f’と、判定値a0〜f0
とを比較し、それぞれの情報に関して、両者の差Δa〜
Δfを算出する(ステップ1200)。
【0025】次いで、CPU33は、予めROM34に
記憶させてある図10に示す如き診断テーブルを読み出
し(ステップ1300)、ステップ1400からステッ
プ1700に示すように、Δa〜Δfをそれぞれの診断
テーブルと照合させることにより、現在のマグネットブ
レーキ27の各部の異常度を明らかにする。
【0026】例えば、図10(a)に示す診断テーブル
は、ライニング276の摩耗状態を診断するためのもの
で(ステップ1400)、現在のΔaの値がしきい値Δ
1よりも大きい場合には、CPU33は、マグネット
ブレーキ27の制動力が不足しておりエレベータの運行
に支障をきたす虞があるという診断を下す。同様に、図
10(b)に示す診断テーブルは、アマチュア274の
固渋状態を診断するためのもので(ステップ150
0)、現在のΔbの値がしきい値Δb1よりも大きい場
合には、許容できぬ固渋が発生しているという診断が下
される。また、図10(c)に示す診断テーブルは、ブ
レーキ電源回路26の出力電圧の状態を診断するための
もので(ステップ1600)、現在のΔcの値がしきい
値Δc1よりも大きい場合には、許容できぬ電圧異常が
発生しているという診断が下される。また、CPU33
は、ブレーキ動作電流の周波数解析などにより算出した
Δfを図示せぬ診断テーブルと照合させて、チャタリン
グによる高周波の電流脈動が発生していないかどうかを
調べ、リレー29の接点のチャタリングを診断する(ス
テップ1700)。
【0027】こうして現在のマグネットブレーキ27の
各部の異常度を診断したなら、CPU33は、その診断
結果を、公衆回線を介して接続されているエレベータ保
守会社4に通報する(ステップ1800)。
【0028】このように、上述した診断装置は、エレベ
ータの通常運行時にマグネットブレーキ27のブレーキ
動作電流を検出して現時点での該ブレーキ27の状態情
報を抽出し、これを新設時の初期状態情報と比較して該
ブレーキ27の各部の異常度を診断するので、保守員の
個人差による測定誤差やブレーキ自体の個体差による誤
った診断が回避できて、信頼性の高い診断結果が得やす
くなっている。また、この診断装置は、マグネットブレ
ーキ27の動作状態を常時監視して、該ブレーキ27が
故障直前の状態になったことを検知・発報できるので、
ブレーキ故障が未然に防止できるとともに、部品交換や
調整作業が最適な時期に行えて保守費用が低減できる。
【0029】
【発明の効果】本発明によるエレベータ用マグネットブ
レーキの診断装置は、以上説明したような形態で実施さ
れ、以下に記載されるような効果を奏する。
【0030】保守員の個人差による測定誤差やブレーキ
自体の個体差による誤った診断が回避できるので、常に
信頼性の高い診断結果が得られる。
【0031】また、ブレーキの動作状態を常時監視して
おり、該ブレーキが故障直前の状態になったことを検知
・発報できるので、ブレーキ故障が確実かつ効率的に防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るエレベータの機構説
明図である。
【図2】マグネットブレーキの構造とその動作を示す説
明図である。
【図3】マグネットブレーキの初期状態におけるブレー
キ動作電流の波形等を示す特性図である。
【図4】マグネットブレーキの初期状態におけるブレー
キ動作電流の周波数解析結果を示す特性図である。
【図5】ライニングが摩耗したときのブレーキ動作電流
の波形を正常時と比較して示す特性図である。
【図6】アマチュアに固渋が発生したときのアマチュア
ストロークならびにブレーキ動作電流の波形を正常時と
比較して示す特性図である。
【図7】ブレーキ電源回路の出力電圧に異常が発生した
ときのブレーキ動作電流の波形を正常時と比較して示す
特性図である。
【図8】リレーの接点にチャタリングが発生したときの
ブレーキ動作電流の波形とその周波数解析結果を示す特
性図である。
【図9】本実施形態におけるマグネットブレーキの診断
の流れを示すフローチャートである。
【図10】本実施形態において診断時に用いられる診断
テーブルの説明図である。
【符号の説明】
1 商用交流電源 2 エレベータ本体部分 3 診断装置 4 エレベータ保守会社 21 電動機 22 そらせ車 23 ロープ 24 乗りかご 25 釣合いおもり 26 ブレーキ電源回路 27 マグネットブレーキ 28 エレベータ制御回路 29 リレー 31 電流検出器 32 A/D変換器 33 CPU 34 ROM 35 RAM 36 通信部 211 電動機軸 270 ディスク 274 アマチュア 275 制動バネ 276 ライニング 277 電磁コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八巻 正光 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制動バネの押しつけ力をエレベータ駆動
    系に付与することで該駆動系が制動可能であり、かつエ
    レベータ制御回路の投入指令で開閉するリレーを介して
    ブレーキ電源回路から全波整流電力が供給されたとき
    に、ブレーキ動作電流が流れて励磁する電磁コイルの吸
    引力により前記駆動系に対する前記押しつけ力が解除可
    能なエレベータ用マグネットブレーキを診断するための
    診断装置において、前記ブレーキ動作電流を検出する電
    流検出器と、該電流検出器で検出されたブレーキ動作電
    流をデジタル量に変換するA/D変換器と、該A/D変
    換器の出力する電流信号を一時的に記憶するRAMと、
    マグネットブレーキ新設時における前記ブレーキ動作電
    流から抽出した初期状態情報を記憶しているROMと、
    前記投入指令を確認するとともに、前記RAMに記憶さ
    れている電流信号を読み出して状態情報を算出し、該状
    態情報を前記初期状態情報と比較してマグネットブレー
    キの状態を診断するCPUと、該CPUによる診断結果
    を外部へ通報する通信手段とを備えていることを特徴と
    するエレベータ用マグネットブレーキの診断装置。
JP15885097A 1997-06-16 1997-06-16 エレベータ用マグネットブレーキの診断装置 Pending JPH115675A (ja)

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JP15885097A JPH115675A (ja) 1997-06-16 1997-06-16 エレベータ用マグネットブレーキの診断装置

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