JPH1158943A - インクジェット記録材及び記録方法 - Google Patents

インクジェット記録材及び記録方法

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JPH1158943A
JPH1158943A JP9236576A JP23657697A JPH1158943A JP H1158943 A JPH1158943 A JP H1158943A JP 9236576 A JP9236576 A JP 9236576A JP 23657697 A JP23657697 A JP 23657697A JP H1158943 A JPH1158943 A JP H1158943A
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JP
Japan
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jet recording
ink jet
recording material
group
ink
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Application number
JP9236576A
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English (en)
Inventor
Kenji Kuwae
健児 加
Koji Takemura
幸治 竹村
Atsushi Asatake
敦 朝武
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】筋むら、耐湿性、にじみの防止、傷の防止に優
れたインクジェット記録材及び記録方法を提供する。 【解決手段】支持体及び支持体上に設けられたインク受
容層とを有するインクジェット記録材において、該イン
ク受容層が非球状コロイダルシリカと水分散性カチオン
性ポリマーとを含有する塗布液を塗布、乾燥して得たも
のであることを特徴とするインクジェット記録材であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種のインクジェッ
ト記録方式に適用できるインクジェット記録材及び記録
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピューターの普及
に伴い、インクジェット記録方式のプリンターが急速に
普及している。特に高画質が要求される印刷分野やデザ
イン分野においてその利用が注目されている。
【0003】インクジェット記録方式に使用される記録
材としては、通常の紙の他に、インクジェット記録紙又
はフィルムと称される支持体上にコート層あるいはイン
ク受容層を設け、インクのにじみや重なりを向上させ、
高解像度を実現してきている。
【0004】ところが、インクジェット記録方式はイン
クを直接吐出させ、画像を形成させるために水溶性イン
クを用いるケースが多く、記録材(紙など)に対する、
色素の固定が不十分であるため、次第ににじんだり、濃
度が上昇したりする問題がある。特に、高湿環境条件下
で保存した場合には、この現象が顕著となる。特に近年
は、インクジェット記録方式はカラー化が急速に進み、
銀塩写真の高画質出力に近づけるために、多階調化や、
低濃度部のざらつき感を解消するため、ある基準色(例
えばY,M,C,K)が2種類以上の濃度の異なるイン
ク(濃淡インク)により画像を形成する方法によるプリ
ンターが登場した。例えば、低濃度部は主として淡色の
インクを使用しざらつき感を低減し、また、高濃度部に
は主として濃色インクを使用し、十分な最大濃度が出る
ようにすることで構成されている方式などが知られてい
る。ところが、カラー印刷の場合には、色毎に前述のに
じみや濃度上昇の度合いが異なると色調が変化すること
になり、人間の目の検出力は色調の変化に敏感なので、
早急な解決が望まれている。 また、マダラ状のムラが
出やすいという問題があり、特に光沢紙の場合には目立
ちやすく、画質の品位を下げる主要因となっている。
【0005】また、ポスターのようなプリントを出力す
る場合、カラーの背景の上に文字が描かれているような
画像では、文字のにじみが非常に目立つという問題があ
り、改善が望まれている。
【0006】また、銀塩写真の出力に迫る品位を追求す
るため、光沢を有するメディアの開発もされて近年実用
化されてきた。しかし、プリンターの搬送中や、印字後
の取り扱いにおいてのインク受容層に傷ついたりするこ
とがあり、光沢紙では目立つため、その品位が非常の落
ちるため改善が望まれている。
【0007】つまり、今までのインクジェット記録材は
印刷物や電子写真方式のコピー等に比べ、その取り扱い
環境や用途に制限があった。例えば、大判用プリンター
でポスターなどを作成する場合は、ラミネート処理を施
して湿度の侵入を防いだりする必要があった。
【0008】これらの問題を改善するために、インクか
らのアプローチとしては顔料を用いる検討がなされてい
るが、ノズルへの目詰りの問題や分散技術などの課題も
多く、現時点では染料タイプが主流である。
【0009】また、記録用シートからのアプローチとし
ては、特に業務用分野では印字後ラミネート加工を施す
等の工夫がなされているが、作業工数の増加やコスト高
となるため、ユーザーにとっては好ましいものではなか
った。
【0010】以上のようなことから、印字後の取り扱い
性に優れたインクジェット記録用記録材の出現が望まれ
ていた。
【0011】耐水性、耐湿性を解決する手段としては以
前から様々な検討がなされてきた。例えば、特開昭57
−64591号には、耐水化剤を含有させて、耐水性を
向上させる記載があるが、耐光性を著しく劣化されるこ
とが判った。
【0012】また、特開昭61−58788号に記載さ
れる耐水化剤も確かに媒染力はあるものの、耐湿性に関
しては十分な効果を発揮するものではなかった。
【0013】一方、特開平6−183131号記載の耐
水化剤は耐光性劣化はかなり改良されものの、インクの
吸収性を著しく阻害し、満足できる画質は得られていな
いことも判った。
【0014】従来の技術では、耐湿性、にじみの防止、
傷の防止のすべてを解決することは非常に困難であっ
た。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、筋むら、耐湿性、にじみの防止、傷の防止に優れた
インクジェット記録材及び記録方法を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、 1.支持体及び支持体上に設けられたインク受容層とを
有するインクジェット記録材において、該インク受容層
が非球状コロイダルシリカと水分散性カチオン性ポリマ
ーとを含有する塗布液を塗布、乾燥して得たものである
ことを特徴とするインクジェット記録材、 2.前記非球状コロイダルシリカが不定形であることを
特徴とする前記1記載のインクジェット記録材、 3.前記非球状コロイダルシリカの形状が、少なくとも
分岐状、棒状、屈曲、環状のいずれかの形状の粒子であ
ることを特徴とする前記1又は2記載のインクジェット
記録材、 4.前記水分散性カチオン性ポリマーの数平均粒径が5
〜400nmであることを特徴とする前記1〜3のいず
れかに記載のインクジェット記録材、 5.インク受容層における前記水分散性カチオン性ポリ
マーの含有比率が1〜30重量%であることを特徴とす
る前記1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録
材、 6.前記支持体の透湿度が1〜20g/m・dayで
あることを特徴とする前記1〜5のいずれかに記載のイ
ンクジェット記録材、 7.前記支持体がポリエチレン被覆紙であることを特徴
とする前記1〜6のいずれかに記載のインクジェット記
録材、 8.前記インク受容層において該インク受容層中の無機
粒子の含有率が75〜95重量%であることを特徴とす
る前記1〜7のいずれかに記載のインクジェット記録
材、 9.前記水分散性カチオン性ポリマーが少なくとも1種
の下記一般式(I)で表される化合物を含有することを
特徴とする前記1〜8のいずれかに記載のインクジェッ
ト記録材、
【0017】
【化3】
【0018】一般式(I)において(A)は第四級アン
モニウム基を有する共重合可能なモノマーを重合したモ
ノマー単位を表し、(B)は一般式(II)、(II
I)、(IV)及び(V)で表される構造のうち少なく
とも一つ含有する共重合可能なモノマーを重合したモノ
マー単位を表す。
【0019】
【化4】
【0020】一般式(II)においてR及びRは脂
肪族基を表し、一般式(III)においてはZは=C−
N=C−と共同して五員又は六員環を形成するのに必要
な非金属原子群を表す。一般式(IV)においてR
びRは芳香族基、ハロゲン原子、シアノ基、及びオキ
シカルボニル基を表す。一般式(V)においてはR
水素原子及び脂肪族基を表し、Rは脂肪族基を表す。
【0021】上記一般式(I)において(C)は少なく
とも二個のエチレン状不飽和結合基を有する共重合可能
なモノマーを重合したモノマー単位を表し、(D)は
(A)、(B)及び(C)以外の共重合可能なモノマー
を重合したモノマー単位を表す。
【0022】kは10から95モル%、mは0から30
モル%、nは2から20モル%、pは0から80モル%
を表す。但し、k+m+n+p=100モル%である。
【0023】10.5種以上の異なるインクを使用して
出力する記録装置で、前記1〜9のいずれかに記載の記
録材に記録することを特徴とするカラーインクジェット
記録方法、 11.少なくとも1種の基準色に対して、2種以上の異
なるインクにより記録する記録装置で、請求項1〜9の
いずれかに記載の記録材に記録することを特徴とするカ
ラーインクジェット記録方法、 12.前記基準色が、該基準色のインクの吸光度が実質
的に異なる2種以上のインクにより記録する記録装置で
記録することを特徴とする前記11記載のカラーインク
ジェット記録方法、の各々によって達成される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細について説明
する。本発明における水分散性カチオン性ポリマーと
は、水を分散媒として分散状態となるカチオン性のポリ
マー粒子で、それ自身は水に対して不溶性の粒子であ
る。
【0025】また、本発明の水分散性カチオン性ポリマ
ーは、第4級アンモニウム基を有することが好ましい。
【0026】本発明において好ましく用いられる水分散
性カチオン性ポリマーは、以下の一般式(I)で表され
る単位を有するものである。
【0027】
【化5】
【0028】一般式(I)において(A)は第四級アン
モニウム基を有する共重合可能なモノマーを重合したモ
ノマー単位を表し、(B)は一般式(II)、(II
I)、(IV)及び(V)で表される構造のうち少なく
とも一つ含有する共重合可能なモノマーを重合したモノ
マー単位を表す。
【0029】
【化6】
【0030】一般式(II)においてR及びRは脂
肪族基を表し、一般式(III)においてはZは=C−
N=C−と共同して五員又は六員環を形成するのに必要
な非金属原子群を表す。一般式(IV)においてR
びRは芳香族基、ハロゲン原子、シアノ基、及びオキ
シカルボニル基を表す。一般式(V)においてはR
水素原子及び脂肪族基を表し、Rは脂肪族基を表す。
【0031】上記一般式(I)において(C)は少なく
とも二個のエチレン状不飽和結合基を有する共重合可能
なモノマーを重合したモノマー単位を表し、(D)は
(A)、(B)及び(C)以外の共重合可能なモノマー
を重合したモノマー単位を表す。
【0032】kは10から95モル%、mは0から30
モル%、nは2から20モル%、pは0から80モル%
を表す。但し、k+m+n+p=100モル%である。
【0033】上記一般式(I)において、(A)は以下
の一般式(VI)、(VII)、(VIII)及び(I
X)で表されるモノマー単位が好ましい。
【0034】
【化7】
【0035】上記一般式(VI)、(VII)、(VI
II)及び(IX)においてRは水素原子又は炭素原
子数1から4の脂肪族基(例えばメチル基、エチル基、
n−ブチル基等)を表す。Rとしては水素原子又はメ
チル基が好ましい。
【0036】上記一般式(VI)、(VII)、(VI
II)及び(IX)においてR、R、R10及びR
11は炭素原子数1から10の脂肪族基(例えばメチル
基、エチル基、シクロへキシル基、ベンジル基等)を表
す。これらR、R、R 及びR11で表される置
換基は互いに同一であっても異なっていてもよく、また
互いに結合して環状構造を形成しても良い。R
、R10及びR11として好ましくはメチル基、エ
チル基、及びベンジル基であり、メチル基及びベンジル
基が特に好ましい。
【0037】上記一般式(VI)、(VII)、(VI
II)及び(IX)においてXは陰イオンを表し、例え
ばハロゲンイオン(例えば塩素イオン、臭素イオン、ヨ
ウ素イオン等)、アルキル硫酸イオン(例えばメチル硫
酸イオン等)、アルキルあるいはアリールスルホン酸イ
オン(例えばメタンスルホン酸イオン、p−トルエンス
ルホン酸イオン等)、及び酢酸イオン等が挙げられる。
このうちハロゲンイオン及びアルキル硫酸イオンが特に
好ましい。上記一般式(VI)においてaは1から4の
整数を表す。
【0038】上記一般式(VII)においてQは酸素原
子又は窒素原子を表す。T及びWは二価の連結基を表
し、例えばエチレン基、1,4−シクロへキシレン基、
−CHCHOCHCHO−、−CHCH(O
H)CH−、及びフェニレン基を表す。bは0又は1
を表す。
【0039】上記一般式(VIII)及び(IX)にお
いてR12は水素原子、脂肪族基(例えばメチル基、t
−ブチル基等)、芳香族基(例えばフェニル基等)、ハ
ロゲン原子、シアノ基、アシル基(例えばアセチル基、
ベンゾイル基等)、オキシカルボニル基(例えばメトキ
シカルボニル基等)、アミノカルボニル基(例えばアミ
ノカルボニル基等)、ニトロ基等の基を表す。
【0040】上記一般式(I)において、(A)で表さ
れるモノマー単位に導かれるモノマーの例を以下に示
す。
【0041】
【化8】
【0042】上記一般式(I)において、(B)は以下
の一般式(X)、(XI)、及び(XII)で表される
モノマー単位が好ましい。
【0043】
【化9】
【0044】上記一般式(X)、(XI)及び(XI
I)においてRは水素原子又は炭素原子数1から4の
脂肪族基(例えばメチル基、エチル基、n−ブチル基
等)を表す。Rとしては水素原子又はメチル基が好ま
しい。
【0045】上記一般式(X)においてQは酸素原子又
は窒素原子を表す。T及びWは二価の連結基を表し、例
えばエチレン基、1,4−シクロヘキシレン基、−CH
CHOCHCHO−、−CHCH(OH)C
−、及びフェニレン基を表す。e、f、及びgはそ
れぞれ0又は1を表す(但し、eが1のとき、f及びg
が共に0であることはない)。R13及びR14は水素
原子、アルキル基、及びアリール基を表す。これらR
13及びR14で表されるアルキル基及びアリール基が
互いに結合し環状構造を形成しても良い。
【0046】上記一般式(XI)においてR15はハロ
ゲン原子(例えば塩素原子)、芳香族基(例えばフェニ
ル基)、アリールオキシ基(例えばフェノキシ基)、及
びヒドロキシ基等を表す。
【0047】上記一般式(XII)においてR16は2
−ピリジル基、4−ピリジル基、及び1−イミダゾル基
を表す。
【0048】上記一般式(I)において、(B)で表さ
れるモノマー単位に導かれるモノマーの例を以下に示
す。
【0049】
【化10】
【0050】上記一般式(I)において、(C)で表さ
れるモノマー単位に導かれるモノマーとしては例えばジ
ビニルベンゼン、エチレングリコールメタクリレート、
エチレングリコールアクリレート、ヒドロキノンメタク
リレート、ヒドロキノンアクリレート、エチレンジメタ
クリルアミド、エチレンジアクリルアミド、等が挙げら
れる。
【0051】上記一般式(I)において、(C)は以下
の一般式(XIII)で表されるモノマー単位が好まし
い。
【0052】
【化11】
【0053】上記一般式(XIII)においてRは水
素原子又は炭素原子数1から4の脂肪族基(例えばメチ
ル基、エチル基、n−ブチル基等)を表す。Rとして
は水素原子又はメチル基が好ましい。またVは二価の連
結基を表し、例えばアリーレン基(例えばフェニレン
基、ナフチレン基等)及びアルキレン基(例えばメチレ
ン基、1,4−ブチレン基等)を表す。Yはエステル結
合(例えば−C(=O)−O−、−O−C(=O)
−)、アミド結合(例えば−C(=O)−NH−、−N
H−C(=O)−、−SO−NH−)、エーテル結合
(−O−)等を表し、rは0又は1を表す。
【0054】上記一般式(I)において、(D)で表さ
れるモノマー単位としては、例えばエチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、イソブテン、スチレン、α−メチルス
チレン、ビニルトルエン、アクリル酸及びそのエステル
あるいはアミド誘導体(例えばアクリル酸メチル、アク
リル酸ブチル、t−ブチルアクリルアミド等)、メタク
リル酸及びそのエステルあるいはアミド誘導体(例えば
メタクリル酸メチル、メタクリル酸ベンジル、n−ブチ
ルメタクリルアミド等)、アクリロニトリル、メタクリ
ロニトリル等が挙げられる。
【0055】前記一般式(I)において、(D)は以下
の一般式(XIV)で表されるモノマー単位が好まし
い。
【0056】
【化12】
【0057】上記一般式(XIV)において、Rは水
素原子又は炭素原子数1〜4の脂肪族基(例えばメチル
基、エチル基、n−ブチル基等)を表す。Rとしては
水素原子又はメチル基が好ましい。またR17は水素原
子又は炭素原子数1〜6の脂肪族基(例えばメチル基、
エチル基、t−ペンチル基等)を表す。R17としては
水素原子又はメチル基が特に好ましい。
【0058】本発明における水分散性カチオン性ポリマ
ーの粒径は、数平均粒径で5〜400nmが好ましく、
より好ましくは10〜200nm、特に好ましくは、3
0〜180nmである。
【0059】本発明における水分散性カチオン性ポリマ
ーの粒径は、ポリマーの合成時における反応温度、撹拌
条件、重合開始剤の添加量、界面活性剤の種類及び添加
量などの条件によりコントロールできる。
【0060】また、本発明におけるインク受容層におけ
る水分散性カチオン性ポリマーの含有率は、1〜30重
量%が好ましく、特に好ましくは2〜20重量%、さら
に好ましくは3〜12重量%である。また、本発明のイ
ンク受容層における水分散性カチオン性ポリマーの含有
量は、0.1〜10g/m2が好ましく、より好ましく
は0.3〜5g/m2、特に好ましくは0.5〜3g/
2である。
【0061】本発明のインクジェット記録材において用
いられる水分散性カチオン性ポリマーの具体例を以下に
示すが、本発明はこれに限定されるものではない。な
お、例示したポリマーはそれぞれ下記の繰り返し単位を
下記の割合で含む。
【0062】
【化13】
【0063】
【化14】
【0064】
【化15】
【0065】
【化16】
【0066】
【化17】
【0067】
【化18】
【0068】
【化19】
【0069】
【化20】
【0070】
【化21】
【0071】本発明のインクジェット記録材において用
いられる水分散性カチオン性ポリマーは溶液重合、懸濁
重合、あるいは乳化重合等の従来公知の方法で合成する
ことができ、例えば特開昭51−73440号公報、同
55−58201号公報、同55−142339号公報
等に記載されている乳化重合あるいは無乳化剤乳化重合
等の方法を挙げることができる。
【0072】以下に本発明の水分散性カチオン性ポリマ
ーの合成例を表す。 〔例示化合物(L−1)の合成例〕 1.例示ポリマー(L−1)の合成 (1)中間体アミノモノマーの合成 1リットルのナス型フラスコにエタノール240ml、
ジメチルアミン水溶液(40%)198.4gをとり、
氷水中で冷却する。これにクロロメチルスチレンを内温
が30℃を越えないように滴下。滴下後、40℃の水浴
中で4時間反応させる。反応終了後、減圧下、溶媒を約
60ml回収する。これに水300ml、トルエン50
0mlを加え有機層を分離する。得られた有機層を水3
00mlで3回洗浄した後、2規定の塩酸を500ml
加えて水層を分離する。
【0073】得られた水層に氷水中で冷却しながら、2
規定の水酸化ナトリウム水溶液550mlを加え中和す
る。これに酢酸エチルを150ml加え、有機物を抽出
する。同じ抽出操作をさらに3回繰り返し、得られた有
機層を水500mlで2回洗浄。有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を除去して目的とす
る中間体アミノモノマーを黄色油状物として得る。収量
97.5g。
【0074】(2)中間体ポリマーの合成 1リットルのセバラブルフラスコに脱気水250ml、
界面活性剤(商品名「トラックスH−45」)8.1m
lをとり、これに前記(1)で合成した中間体アミノモ
ノマー(15.5g)、スチレン(10.0g)、ジビ
ニルベンゼン(1.6g;純度65%で換算)を加える
(モル比で48:48:4)。
【0075】窒素気流下、室温で30分間攪拌し(毎分
450回転)、乳化させた。乳化後、脱気水25mlに
溶解したアゾビスシアノ吉草酸(ACVA)0.63g
と水酸化カリウム1.2gを滴下し、さらに70℃の油
浴中で窒素気流下5時間加熱攪拌;重合させた(毎分4
50回転)。反応後室温まで放冷し、固形分を濾紙を通
して除去した。その後純水で320mlに仕上げ、目的
とする中間体ポリマーをラテックスポリマーとして得
た。
【0076】(3)例示ポリマー(L−1)の合成 (2)で合成した中間体ポリマー100mlを500m
lのナス型フラスコに取り、アセトニトリル30mlを
強く攪拌しながら約30分かけて滴下する。次に塩化ベ
ンジル3.0gを加え、室温で30分間攪拌した後、6
0℃の温水浴中で6時間反応させた。
【0077】反応終了後、室温まで放冷し1−ヘキサノ
ールを1ml加えた。さらに減圧下、溶媒を約40ml
溜去させ、最終的に純水で100mlに仕上げて目的と
する例示ポリマー(L−1)をラテックスポリマーとし
て得た。
【0078】本発明のインクジェット記録材において、
インク受容層中に非球状コロイダルシリカを含有する。
ここでいう非球状とは実質的に球状でないという意味で
あり、棒状、分岐状、環状、屈曲状などが好ましい。ま
た、上記非球状シリカは、不定形であることが好まし
い。ここでいう不定形とは、実質的に一様な形態でない
ということで、種々の形態のものを含んでいるというこ
とで、例えば分岐状の粒子であれば、分岐の位置、分岐
と分岐の間隔、分岐の数など種々のものを含んでいる形
態などがこれに含まれる。また、分岐状、棒状、環状、
屈曲状などの粒子が混合されているものも含まれる。ま
た、これらの形態が、太さに対する最大長さの比が、3
以上のものが好ましく特に好ましくは5倍100倍程度
のものがより好ましい。非球状コロイダルシリカの合成
方法としては、例えば特開平1−294515号公報記
載の方法が挙げられる。また、このような非球状シリカ
の好ましい具体的な例としては、日産化学工業からスノ
ーテックス−OUP、スノーテックス−UPなどの商品
名で市販されている。粒子径としては、長径が4〜30
0nmのものが好ましい。ここでいう長径とは、粒子の
外接球の直径に相当する長さで表す。
【0079】また、本発明においても、インク受容層中
に前記の非球状コロイダルシリカ以外の無機微粒子を含
有することも好ましい。このような無機微粒子として
は、アルミナゾル、球状コロイダルシリカや、酸化亜
鉛、二酸化チタン、酸化イットリウム、酸化マグネシウ
ム、酸化ニオブ、酸化アンチモン等の酸化物微粒子、合
成ヘクトライト等各種スメクタイト粘土(例えば特開平
7−81210号及び同6−184998号公報等に記
載された粘土)、タルク、雲母等が好ましい。これらの
無機微粒子は、3〜200nmの粒径のものが光沢性の
面で好ましく、特に好ましくは5〜70nmのものであ
る。
【0080】本発明のインク受容層には1種以上の水溶
性ポリマーを含有することが好ましい。
【0081】本発明で好ましく用いられる水溶性ポリマ
ーとしては例えば、ゼラチン、ポリビニルアルコール
類、ポリビニルピロリドン類、ポリビニルピリジニウム
ハライド、各種変性ポリビニルアルコール等のビニルホ
ルマール及びその誘導体(特開昭60−145879
号、同60−220750号、同61−143177
号、同61−235182号、同61−235183
号、同61−237681号、同61−261089号
参照)、ポリアクリルアミド、ポリジメチルアクリルア
ミド、ポリジメチルアミノアクリレート、ポリアクリル
酸ソーダ、アクリル酸メタクリル酸共重合体塩、ポリメ
タクリル酸ソーダ、アクリル酸ビニルアルコール共重合
体塩等のアクリル基を含むポリマー(特開昭60−16
8651号、同62−9988号等に記載)、澱粉、酸
化澱粉、カルボキシル澱粉、ジアルデヒド澱粉、カチオ
ン化澱粉、デキストリン、アルギン酸ソーダ、アラビア
ゴム、カゼイン、プルラン、デキストラン、メチルセル
ロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース等の天然高分子材料
又はその誘導体(特開昭59−174382号、同60
−262685号、同61−143177号、同61−
181679号、同61−193879号、同61−2
87782号等に記載)、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ポリビニルエーテル、ポリグ
リセリン、マレイン酸アルキルビニルエーテル共重合
体、マレイン酸−N−ビニルピロール共重合体、スチレ
ン−無水マレイン酸共重合体、ポリエチレンイミン等の
合成ポリマー(特開昭61−32787号、同61−2
37680号、同61−277483号等に記載)等を
挙げることができる。これらのポリマーのうち好ましく
はゼラチン、ポリビニルピロリドン類、ポリビニルアル
コール類、ポリアルキレンオキサイド類である。
【0082】本発明において好ましく用いられるゼラチ
ンとしては、動物のコラーゲンを原料としたゼラチンで
あれば何れでも使用できるが、豚皮、牛皮、牛骨を原料
としたコラーゲンを原料としたゼラチンがより好まし
い。さらにゼラチンの種類としては特に制限はないが、
石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチン、誘導体ゼラチン
(例えば特公昭38−4854号、同39−5514
号、同40−12237号、同42−26345号、米
国特許2,525,753号、同2,594,293
号、同2,614,928号、同2,763,639
号、同3,118,766号、同3,132,945
号、同3,186,846号、同3,312,553
号、英国特許861,414号、同103,189号等
に記載の誘導体ゼラチン)を単独又はそれらを組み合わ
せて用いることができる。酸処理ゼラチンを用いると、
耐水性の点で特に有利である。また、等電点が8以上の
ものが好ましく、8.5〜10のものがより好ましい。
【0083】前記ポリアルキレンオキサイド類で好まし
いものとしてはポリエチレンオキサイド類であり、平均
分子量が10,000〜500,000の範囲にあるも
のが好ましく、特に好ましくはポリエチレングリコール
(PEGと称することもある)で、平均分子量が50,
000〜300,000の範囲のものである。上記ポリ
アルキレンオキサイド類の平均分子量は水酸基価により
算出した分子量である。
【0084】上記ポリビニルピロリドン類としては、分
子量10万以上が好ましく、特に好ましくは20〜40
万である。
【0085】上記ポリビニルアルコールとしては、重合
度500以上のものが好ましく、特に好ましくは1,0
00以上、特に好ましくは1,500〜4,000であ
る。また、ケン化度しては75〜98モル%のものが特
に好ましい。また、各種のカチオン変成、ノニオン変
成、アニオン変成のものも使用できる。また、本発明の
カチオン性ラテックスポリマーの他に、カチオン性の水
溶性ポリマーを併用すると耐水性のさらなる向上の効果
の点から好ましい。
【0086】本発明で好ましく用いられるカチオン性の
水溶性ポリマーは、水溶性で水溶液中でポリマー主体が
カチオン性を示すものを言い、典型的なものとしては、
特開昭61−61887号、同61−63477号、特
開平5−104848号、同5−124329号公報等
に記載されている。1級、2級、3級アミノ基、4級ア
ンモニウム塩を含有するポリマーが挙げられる。このよ
うな水溶性カチオン性ポリマーであればいかなるもので
も用いることができ、その種類は特に限定されないが、
本発明においてより好ましく用いられるカチオン性の水
溶性ポリマーとしては以下のようなものが例示される。
【0087】a)ポリアリルアミン類 b)ジシアンジアミド系縮合物 c)ポリエチレンイミン類 d)カチオン変性PVA e)カチオン変性PVP f)エビクロルヒドリン誘導体 g)アミノ基置換ナイロン h)下記一般式(1)で表されるモノマー単位から誘導
される構成単位を含有するポリマー i)下記一般式(2)で表されるモノマー単位から誘導
される構成単位を含有するポリマー j)下記一般式(3)で表されるモノマー単位から誘導
される構成単位を含有するポリマー k)下記一般式(4)で表されるモノマー単位から誘導
される構成単位を含有するポリマー
【0088】
【化22】
【0089】一般式(1)〜(4)において、R、R
11は水素原子又は置換又は無置換の低級アルキル基を
表し、Qは酸素原子又は−NH−を表す。R〜R10
は各々置換又は無置換の低級アルキル基を表し、同じで
あっても異なっていてもよい。Xはハロゲンイオン、
スルホン酸アニオン、アルキルスルホン酸アニオン、酢
酸アニオン又はアルキルカルボン酸アニオンを表す。n
は2又は3を表す。Xはハロゲン原子(例えば、塩素
原子、臭素原子、フッ素原子、ヨウ素原子等)。
【0090】R〜R11で表される低級アルキル基と
して、好ましくはメチル基又はエチル基である。mは1
又は2であり、lは0又は1である。
【0091】本発明において、耐水性、ベタツキ性を改
良するため架橋剤を使用することが好ましい。架橋剤の
具体的な例としては、例えばホルムアルデヒド、グルタ
ルアルデヒドの如きアルデヒド系化合物、ジアセチル、
クロルペンタンジオンの如きケトン化合物、ビス(2−
クロロエチル尿素)、2−ヒドロキシ−4,6−ジクロ
ロ−1,3,5−トリアジン等のトリアジン系化合物、
米国特許3,288,775号記載の如き反応性のハロ
ゲンを有する化合物、ジビニルスルホン、特開平8−5
0342号記載のカルバモイルピリジニウム系化合物、
米国特許3,635,718号記載の如き反応性オレフ
ィンを持つ化合物、米国特許2,732,316号記載
のN−メチロール化合物、米国特許3,103,437
号記載の如きイソシアナート類、米国特許3,017,
280号、同2,983,611号記載のアジリジン化
合物類、米国特許3,100,704号記載の如きカル
ボジイミド系化合物類、米国特許3,091,537号
記載の如きエポキシ化合物、ムコクロル酸の如きハロゲ
ンカルボキシアルデヒド類、ジヒドロキシジオキサンの
如きジオキサン誘導体等の有機架橋剤、クロム明ばん、
カリ明ばん、硫酸ジルコニウム、ほう酸類又はその塩等
無機架橋剤等があり、これらを1種又は2種以上組合せ
て用いることができる。
【0092】上記架橋剤の使用量は水溶性ポリマーの種
類、架橋剤の種類、無機微粒子の種類や親水性バインダ
ーに対する比率等により変化するが、概ね親水性バイン
ダー1g当たり1〜200mg、好ましくは5〜100
mgである。
【0093】特に好ましい水溶性ポリマーとしてポリビ
ニルアルコール及び又はカチオン変成ポリビニルアルコ
ールを使用する場合には、ほう酸及びその塩、及びエポ
キシ系硬膜剤から選ばれる架橋剤を使用するのが好まし
い。最も好ましいのは、ほう酸及びその塩から選ばれる
架橋剤である。
【0094】本発明で、ほう酸又はその塩としては、硼
素原子を中心原子とする酸素酸及びその塩のことを示
し、具体的にはオルトほう酸、二ほう酸、メタほう酸、
四ほう酸、五ほう酸、及び八ほう酸及びそれらの塩が含
まれる。
【0095】インク受容層には画質を向上させる目的
で、インク吸収性を損なわない範囲で界面活性剤を添加
することが好ましい。用いられる界面活性剤はアニオン
系、カチオン系、ノニオン系、ベタイン系のいずれのタ
イプでもよく、また低分子のものでも高分子のもので
も、異なる種類のものを併用してもよい。これらの中で
好ましくはフッ素系の界面活性剤及びノニオン系界面活
性剤である。
【0096】上記フッ素系界面活性剤は、例えば米国特
許2,559,751号、同2,567,011号、同
2,732,398号、同2,764,602合、同
2,806,866号、同2,809,998号、同
2,915,376号、同2,915,528号、同
2,918,501号、同2,934,450号、同
2,937,098号、同2,957,031号、同
3,472,894号、同3,555,089号、英国
特許1,143,927号、同1,130,822号、
特公昭45−37304号、特開昭47−9613号、
同49−134614号、同50−117705号、同
50−117727号、同50−121243号、同5
2−41182号、同51−12392号、英国化学会
誌(J.Chem.Soc.)1950年2789頁、
同1957年2574頁及び2640頁、米国化学会誌
(J.Amer.Chem.Soc.)79巻2549
頁(1957年)、油化学(J.Japan Oil
Chemists Soc.)12巻653頁、有機化
学会誌(J.Org.Chem.)30巻3524頁
(1965年)等に記載された方法によって合成するこ
とができる。
【0097】これらのフッ素系界面活性剤のうち、ある
種のものは大日本インキ化学工業社からメガファック
(Megafac)Fなる商品名で、ミネソタ・マイニ
ング・アンド・マニファクチュアリング・カンパニー社
からフルオラッド(Fluorad)FCなる商品名
で、インペリアル・ケミカル・インダストリー社からモ
ンフロール(Monflor)なる商品名で、イー・ア
イ・デュポン・ネメラス・アンド・カンパニー社からゾ
ニルス(Zonyls)なる商品名で、又、ファルベベ
ルケ・ヘキスト社からリコベット(Licowet)V
PFなる商品名で、それぞれ市販されている。
【0098】上記ノニオン系界面活性剤としては、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル、ポリエチレングリコール脂
肪酸エステル等があげられ、例えば、花王(株)から
「エマルゲン」の冠名からなる商品名で市販されてい
る。この中で、0.01%水溶液の表面張力が40dy
ne/cm以下のものが好ましく、特に好ましくは、3
5dyne/cm以下のものである。
【0099】インク受容層中にはくっつきを防止するた
めにマット剤を使用することができる。マット剤は、写
真技術分野においてよく知られており、親水性有機コロ
イドバインダー中に分散可能な無機又は有機材料の不連
続固体粒子であると定義できる。無機のマット剤の例と
しては酸化物(例えば二酸化硅素、酸化チタン、酸化マ
グネシウム、酸化アルミニウム等)、アルカリ土類金属
塩(例えば硫酸塩や炭酸塩であって、具体的には硫酸バ
リウム、炭酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カル
シウム等)、画像を形成しないハロゲン化銀粒子(塩化
銀や臭化銀等で更にハロゲン成分として沃素原子が僅か
ながら加わってもよい)やガラス等である。
【0100】有機のマット剤の例としては澱粉、セルロ
ースエステル(例えば、セルロースアセテートプロピオ
ネート等)、セルロースエーテル(例えばエチルセルロ
ース等)、合成樹脂等である。合成樹脂の例としては、
水不溶又は難溶性合成ポリマーであり、例えばアルキル
(メタ)アクリレート、アルコキシアルキル(メタ)ア
クリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、(メ
タ)アクリルアミド、ビニルエステル(例えば酢酸ビニ
ル)、アクリロニトリル、オレフィン(例えばエチレン
等)、スチレン、ベンゾグアナミン・ホルムアルデヒド
縮合物等の単独若しくは組み合わせ、又はこれらとアク
リル酸、メタクリル酸、α,β−不飽和ジカルボン酸、
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、スルホアル
キル(メタ)アクリレート、スチレンスルホン酸等の組
み合わせを単量体成分とするポリマーを用いることがで
きる。
【0101】その他エポキシ樹脂、ナイロン、ポリカー
ボネート、フェノール樹脂、ポリビニルカルバゾール、
ポリ塩化ビニリデン等も用いることができる。
【0102】これらマット剤は、搬送性の観点から、重
量平均粒径が3〜20μmが好ましく、かつ受容層中の
総重量(付き量ともいう)は10〜100mg/m
あることが好ましく、塗工液安定性の点から、3μm以
下の粒子や、20μm以上の粒子を分級により予め排除
しておくことが好ましい。また、これらマット剤は併用
することも可能である。
【0103】インク受容層には、更に、着色染料、着色
顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、顔料の分散剤、消泡
剤、レベリング剤、防腐剤、蛍光増白剤、粘度安定剤、
pH調節剤などの公知の各種添加剤を添加することもで
きる。
【0104】本発明において用いられる支持体として
は、シート状、板状だけでなく、缶の表面などのような
ものなど形状には特に制限無く利用できる。また、透明
な支持体でも不透明な支持体でも使用目的に応じて用い
ることができる。
【0105】透明な支持体としては、従来公知のものが
いずれも使用でき、例えば、ポリエステル樹脂、セルロ
ースアセテート樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ポリ塩化ビニール樹脂、ポリイミド樹脂、セロフ
ァン、セルロイドなどの素材からなるフィルム、シート
ないし板、あるいはガラス板などがある。これらの中で
支持体の剛性、透明性の観点からポリエステル樹脂、特
にポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。
【0106】不透明な支持体としては、上質紙、中質
紙、スーパーカンレンダー処理紙、片艶原紙、トレーシ
ングペーパー等の非塗工紙、アート紙、コート紙、軽量
コート紙、微塗工紙、キャストコート紙等の塗工紙、プ
ラスチックフィルム、顔料入り不透明フィルム、発泡フ
ィルム等のフィルム、樹脂被覆紙、樹脂含浸紙、不織
布、布、金属フィルム、金属板など、およびこれらの複
合体を用いることができる。
【0107】これらの中で、光沢性、平滑性の観点から
樹脂被覆紙、各種フィルムが好ましく、手触り感、高級
感から樹脂被覆紙ではポリオレフィン樹脂被覆紙、また
各種フィルムでは、ポリエステル系のフィルムがより好
ましい。
【0108】樹脂被覆紙の樹脂としては、ポリオレフィ
ン樹脂や電子線で硬化する樹脂などを用いることができ
る。ポリオレフィン樹脂としては、低密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテ
ン、ポリペンテンなどのオレフィンのホモポリマーまた
はエチレン−プロピレン共重合体などのオレフィンの2
種以上からなる共重合体およびこれらの混合物が好まし
く、各種の密度、溶融粘度指数(メルトインデックス)
のものを単独にあるいはそれらを混合して使用できる。
【0109】原紙表面および裏面を被覆するポリオレフ
ィンとしてはポリエチレンが特に好ましいが、主として
低密度ポリエチレン(LDPE)および/または高密度
ポリエチレン(HDPE)であるが他のLLDPEやポ
リプロピレン等も一部使用することができる。
【0110】また、樹脂被覆紙の樹脂中には、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、タルク、炭酸カルシウムなどの白色顔
料、ステアリン酸アミド、アラキジン酸アミドなどの脂
肪酸アミド、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシ
ウムなどの脂肪酸金属塩、イルガノックス1010、イ
ルガノックス1076などの酸化防止剤、コバルトブル
ー、群青、セシリアンブルー、フタロシアニンブルーな
どのブルーの顔料や染料、コバルトバイオレット、ファ
ストバイオレット、マンガン紫などのマゼンタの顔料や
染料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤などの各種の添加剤を
適宜組み合せて加えることが好ましい。
【0111】そのような樹脂被覆紙は、好ましくは通
常、カラー写真で広く知られているように、厚さ90〜
200μm(坪量として凡そ50〜200g)の原紙の
両面をポリエチレンで被覆したものが好ましい。ポリエ
チレン被覆層の厚みは、インク吸収性層と裏面側共に、
概ね10〜50μm、好ましくは15〜40μmであ
り、インク吸収性側のポリエチレン層には酸化チタンを
ポリエチレンに対して5〜20重量%、好ましくは7〜
15重量%含有されたものが支持体の不透明度を高め、
高い白さを達成する上で好ましい。
【0112】好ましく用いられる樹脂被覆紙を構成する
原紙は、特に制限はなく、一般に用いられている紙が使
用できるが、より好ましくは例えば写真用支持体に用い
られているような平滑な原紙が好ましい。原紙を構成す
るパルプとしては天然パルプ、再生パルプ、合成パルプ
等を1種もしくは2種以上混合して用いられる。この原
紙には一般に製紙で用いられているサイズ剤、紙力増強
剤、填料、帯電防止剤、蛍光増白剤、染料等の添加剤が
配合される。
【0113】さらに、表面サイズ剤、表面紙力剤、蛍光
増白剤、帯電防止剤、染料、アンカー剤等が表面に塗布
されていてもよい。
【0114】抄紙に使用するパルプの濾水度はCSFの
規定で200〜500mlが好ましく、また、叩解後の
繊維長がJIS−P−8207に規定される24メッシ
ュ残分重量%と42メッシュ残分の重量%との和が30
〜70%が好ましい。なお4メッシュ残分の重量%は2
0重量%以下であることが好ましい。
【0115】原紙の坪量は30〜250gが好ましく、
特に50〜200gが好ましい。原紙の厚さは40〜2
50μmが好ましい。
【0116】原紙は抄紙段階または抄紙後にカレンダー
処理して高平滑性を与えることもできる。原紙密度は
0.7〜1.2g/m(JIS−P−8118)が一
般的である。更に原紙剛度はJIS−P−8143に規
定される条件で20〜200gが好ましい。
【0117】原紙のpHはJIS−P−8113で規定
された熱水抽出法により測定された場合、5〜9である
ことが好ましい。
【0118】上記ポリオレフィン被覆紙は光沢紙として
用いることも、また、ポリオレフィンを原紙表面上に溶
融押し出してコーティングする際にいわゆる型付け処理
を行って通常の写真印画紙で得られるようなマット面や
絹目面を形成したものも本発明で使用できる。
【0119】更に上記ポリオレフィン被覆紙支持体は以
下の特性を有していることが好ましい。 引っ張り強さ:JIS−P−8113で規定される
強度で縦方向が2〜30kg、横方向が1〜20kgで
あることが好ましい。 引き裂き強度はJIS−P−8116による規定方
法で縦方向が10〜200g、横方向が20〜200g
が好ましい。 圧縮弾性率≧103kgf/cm 表面ベック平滑度:JIS−P−8119に規定さ
れる条件で200秒以上、特に1500秒以上が光沢面
としては好ましいが、いわゆる型付け品ではこれ以下で
あっても良い。 不透明度:JIS−P−8138に規定される方法
で測定した時に85%以上、特に90%以上が好まし
い。
【0120】本発明のインクジェット記録材で用いられ
る支持体はJIS−P−8125によるテーパー剛度が
1〜15g・cmのものが温湿度の環境変化に対して、
連続搬送性が向上し搬送ムラによる筋ムラの発生が減少
しより高画質となるためより好ましく使用される。
【0121】また、本発明のインクジェット記録材で用
いられる支持体、JIS−K−7129(A法)におけ
る透湿度試験法において試験温度40℃、相対湿度差9
0%RHの条件により定義される透湿度が、2.5〜1
5g/m・dayであるものが好ましく、特に好まし
くは、3.0〜10g/m・dayである。透湿度を
この範囲にすることにより、耐湿性と耐光性が向上す
る。理由は定かではないが、透湿度が高い場合、印字
後、インク受容層から支持体側にインク中の水分が移動
することにより、印字直後のインク受容層中の水分が多
い状態が速く解消し、色素の拡散による濃度の上昇が抑
えられることなどが考えられるが、透湿度が高すぎる場
合、高湿環境下におかれた場合、支持体側から湿気が進
入することにより濃度の上昇が起こることが推定され
る。耐光性についての効果は不明であるが、色素の分解
が、膜中の水分(湿分)により加速されることなどが考
えられる。透湿度の測定手段としては、例えば、DR.
GEORGES H.LYSSY 製の全自動水蒸気
透湿度テスター L−80−4000型等で測定でき
る。
【0122】本発明のインクジェット記録材は空隙型で
あることが好ましく、空隙の形成によりインク吸収性層
の不透明度が必要以上に高くならないようにするのが高
い色素濃度と鮮明度を得る上から好ましい。
【0123】空隙型のインク吸収性層で特に好ましいの
は、インク吸収性層が超微粒子と親水性バインダーとの
軟凝集により空隙が形成されるものである。
【0124】上記軟凝集による空隙形成は、平均粒径が
約200nm程度以下の固体微粒子を親水性バインダー
を含有する塗布液調整時又は皮膜形成時に親水性バイン
ダーと固体微粒子間の軟凝集を移用し2次粒子又は3次
元構造を形成して空隙を作成する方法である。これによ
る空隙形成は、多孔質微粒子を使用する方法、あるいは
親水性バインダーに対して概ね等量以上の容量の微粒子
固体粒子を含有して微粒子間に空隙を形成する方法に比
べてインク吸収性の不透明度が低く高い鮮明度の高いカ
ラー画像が得られることから好ましい方式である。
【0125】上記空隙型のインク吸収層と膨潤型のイン
ク吸収層は組み合わせて適用できる。例えば下層に膨潤
性インク吸収層を、上層に空隙型インク吸収性層を配置
する方式、あるいはこの逆に下層に空隙型インク吸収性
層を、上層に膨潤型のインク吸収性層を配置する方式で
あるが、空隙型インク吸収性層が前記軟凝集型である場
合には後者が好ましい。
【0126】本発明で好ましく用いられる軟凝集を形成
して空隙構造を皮膜中に形成する方法は、好ましくは親
水性バインダーを含有する水溶液中に分散状態にある1
次超微粒子が、接触点が比較的制限された状態でお互い
に凝集し合う状態を経由して形成される。
【0127】このような軟凝集構造は直線的もしくは分
岐状に凝集体を形成したものが水溶液中に分散された状
態や、あるいはこれらの凝集体がさらに凝集し合って水
溶液中で3次元網目構造をとる状態が含まれる。
【0128】いずれの場合であっても、この水溶液を支
持体上に塗布乾燥することによって、形成された皮膜中
に微細な空隙構造を形成することができる。
【0129】このようにして得られた皮膜中の微細な空
隙の大きさは、概ね1次粒子の大きさからそれらの数倍
程度の大きさであり、微細な大きさの空隙である特徴が
ある。
【0130】このような軟凝集構造を形成する方法とし
ては、例えば1次粒子がお互いに凝集しにくく、安定に
存在できるような親水性バインダーを含有する水溶液中
に、粒子の凝集を加速するような水溶性ポリマーを極微
量添加して僅かに凝集を形成する方法、あるいは1次粒
子表面と弱い結合ができるような水溶性バインダーを有
する水溶液中で形成される。
【0131】本発明では、特に、後者の方法が空隙の量
を比較的コントロールしやすく安定に形成しやすいこ
と、使用する微粒子の量に比較してより多い空隙量が得
られること、さらには皮膜の光沢性がより高い皮膜が得
られることから好ましい。また、上記微粒子として、本
発明の不定形コロイダルシリカを使用することにより、
空隙率の高い空隙層を形成することができる。
【0132】上記空隙層形成に特に好ましい水溶性ポリ
マーとしてはポリビニルアルコール類である。
【0133】ポリビニルアルコールと微粒子シリカを用
いて軟凝集体を含有する皮膜を形成する場合についてそ
の方法の例について以下に説明する。
【0134】pHを6〜8、温度約40℃に保ったポリ
ビニルアルコール水溶液(概ね3〜15%)中に、シリ
カ微粒子分散液(概ね5〜15%)を強攪拌しながら徐
々に添加し、添加終了後に超音波分散機や高速ホモジナ
イザーなどにより分散する。この場合必要に応じて各種
の界面活性剤やメタノール、アセトン、酢酸エチルなど
の水混和性の有機溶媒を使用するのは均一な塗布液を調
整するので好都合である。
【0135】ついで、各種の添加剤を添加後、塗布に必
要な粘度に調整して支持体上に公知の方法で塗布し乾燥
することで上記空隙を有する皮膜が得られる。
【0136】上記軟凝集形成による空隙層は、高い空隙
率を皮膜の脆弱性を劣化させずに得るために、前記水溶
性バインダーが前述の架橋剤により架橋されていること
が好ましい。
【0137】前記インク受容層を形成する方法として
は、サイズプレス法、ロールコーター法、ブレードコー
ター法、エアナイフコーター法、ゲートロールコーター
法、ロッドバーコーター法、カーテン法、スライドホッ
パー法、エクストルージョン法等、通常用いられている
塗工方法が用いられる。
【0138】インク受容層の膜付量としては5〜100
g/mが好ましく、より好ましくは10〜50g/m
である。
【0139】また本発明の塗工液の固形分の濃度は3〜
30重量%が好ましく、特に好ましくは5〜20重量%
である。
【0140】本発明のインクジェット記録用シートは最
大インク量が記録用シート1m当たり20ml/m
以上であるようなインクジェット記録方法において特に
本発明の効果が著しく好ましい。
【0141】また、インク受容層は支持体の少なくとも
片面に設けられていることが好ましく、支持体の両面に
設けてもよい。
【0142】本発明に用いられるインクジェット記録方
法は、例えば、水を40重量%以上含有するインクで本
発明のインクジェット記録用シートに記録するインクジ
ェット記録方法を用いることが好ましく、該インクに下
記の着色剤、液媒体、その他の添加剤からなるインクジ
ェット記録液体が好ましく用いられる。着色剤として
は、直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料ある
いは食品用色素等の水溶性染料等が挙げられる。
【0143】本発明に好ましく用いられるインクの溶媒
としては、水及び水溶性の各種有機溶剤、例えば、メチ
ルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、se
c−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、
イソブチルアルコール等の炭素数1〜4のアルキルアル
コール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアルコール等の
ケトン又はケトンアルコール類;テトラヒドロフラン、
ジオキサン等のエーテル類;ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコー
ル類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブ
チレングリコール、トリエチレングリコール、1,2,
6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレ
ングリコール、ジエチレングリコール等のアルキレン基
が2〜6個のアルキレングリコール類;グリセリン、エ
チレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコ
ール、モノメチルエーテル等の多価アルコールの低級ア
ルキルエーテル類、2H−ピロリジノン等のピロリジノ
ン類、1−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン等
のピロリドン類等が挙げられる。これらの多くの水溶性
有機溶剤の中でも、ジエチレングリコール等の多価アル
コール、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、
トリエチレングリコールモノエチルエーテル等の多価ア
ルコールの低級アルキルエーテル、ピロリドン類が好ま
しい。
【0144】本発明においてインクの溶媒はインクヘッ
ドノズルの目詰り防止の観点から水と前記有機溶媒の混
合溶媒を用いることが好ましいが、この時、水のインク
に対する含有量は40重量%以上であることが好まし
く、より好ましくは50〜90重量%である。
【0145】また、本発明においては、濃淡インクを使
用した記録装置で記録すると、本発明の効果が顕著に現
れる。例えば、従来のカラー記録装置は、Y,M,C,
Kの4つの基準色に対して、各1種類のインクを使用す
る方式が主流であるが、ある基準色については2種以上
のインクを使用したりすることで、多階調化や、低濃度
部のざらつき感を向上できる。特にある基準色(例えば
Y,M,C,K)が2種類以上の吸光度の異なるインク
(濃淡インク)を使用した場合、低濃度部は主として淡
色(吸光度の低い)のインクを使用しざらつき感を低減
し、また、高濃度部は主として濃色(吸光度の高い)イ
ンクを使用し、十分な最大濃度が出るような構成などが
知られている。淡色インクと濃色インクが同じ染料を使
用していても構わないし、異なる染料を使用していて
も、複数の異なる染料の組み合わせなどでも構わない。
このような基準色について濃淡インクを使用している記
録装置としては、PM−700C(セイコーエプソ
ン)、Picty300(NEC)、Photo Sm
art(ヒューレットパッカード)等の商品名で市販さ
れており、Y,M,C,Kのほかに淡色のM、淡色のC
のインクの計6種のインクにより出力することが特徴で
ある。また同様の方式の記録装置の例として、BJC−
700J(キャノン)もあげられる。
【0146】
【実施例】以下実施例によって本発明を具体的に説明す
るが、本発明の実施態様はこれらに限定されるものでは
ない。なお、以下の実施例及び比較例に記載されている
「部」はすべて乾燥状態における重量換算値である。
又、塗工液の調整にはイオン交換処理で高純度化した水
を使用した。
【0147】実施例
【0148】実施例1〜6及び比較例1〜7の作成 175g/mの原紙の片側に14重量%のアナターゼ
型二酸化チタンを含有する40μmのポリエチレン層で
被覆し(表面側)、又、裏面側を35μmのポリエチレ
ン被覆したポリエチレン被覆紙を支持体とし、その表側
に、コロナ放電処理を行った後、乾燥塗工量が15g/
となるように、下記組成からなり超音波分散器で処
理した塗工液を塗布し、50℃で乾燥して本発明の実施
例1〜6及び比較例1〜7のインクジェット記録材を得
た。なお、各試料で使用した無機微粒子の種類、及び、
カチオン性ラテックスポリマーおよび水溶性カチオン性
ポリマーの種類については、表1に記載した。
【0149】 塗工液組成(A) 無機微粒子(表1記載) 100部 カチオン性ラテックスポリマー又は水溶性カチオン性ポリマー 5部 ポリビニルアルコール(日本合成化学製、ゴーセノールGH−23)10部 ホウ酸 0.2部 ノニオン系界面活性剤 エマルゲン810(ポリオキシエチレンオクチルフェ ニルエーテル)(花王製) 0.3部 pH5.8に調整
【0150】実施例7〜15及び比較例8の作成 実施例1と同様の支持体にコロナ放電処理を行った後、
乾燥塗工量が20g/mとなるように、下記組成から
なり超音波分散器で処理した塗工液を塗布し、50℃で
乾燥して本発明の実施例7〜15及び比較例8のインク
ジェット記録材を得た。
【0151】 塗工液組成(B) スノーテックスOUP(日産化学工業) 100部 ポリビニルアルコール(日本合成化学製、ゴーセノールNH−26)12部 カチオン性ラテックスポリマー L−7 表2記載 ホウ酸 0.2部 pH6.0に調整
【0152】実施例16〜22及び比較例14の作成 100g/mの原紙の片側に16重量%のアナターゼ
型二酸化チタンを含有する40μmのポリエチレン層で
被覆し(表面側)、又、裏面側を33μmのポリエチレ
ン被覆したポリエチレン被覆紙を支持体とし実施例1と
同様の支持体にコロナ放電処理を行った後、乾燥塗工量
が18g/mとなるように、下記組成からなり超音波
分散器で処理した塗工液を塗布した後、50℃で乾燥
し、本発明の実施例16〜22のインクジェット記録材
を得た。
【0153】 塗工液組成(C) スノーテックスOUP(日産化学工業) 100部 ポリビニルアルコール 日本合成化学社製 AH−26 無機微粒子の含有率が表3記載の値となるように添加 ラテックスポリマー L−1 4部 界面活性剤 エマルゲン810(花王製) 0.2部
【0154】実施例23〜29の作成実施例1と同様の
支持体で、ポリエチレンの層の厚さを変更した表4記載
の透湿度となる支持体について、コロナ放電処理を行っ
た後、乾燥塗工量が22g/mとなるように、下記組
成からなり超音波分散処理した塗工液を塗布し、50℃
で乾燥して本発明の実施例23〜28のインクジェット
記録材を得た。又、支持体をキャストコート紙に変更
し、実施例29の試料を作成した。
【0155】 塗工液組成(D) スノーテックスOUP 100部 ポリビニルアルコール(日本合成化学製 GH−20) 15部 ラテックスポリマー L−33 8部 界面活性剤 FK 0.2部
【0156】
【化23】
【0157】実施例30〜36の作成 前記の例示化合物(L−1)の合成例の(2)中間体ポ
リマーの合成において、撹拌の回転数、アゾビスシアノ
吉草酸の添加量、界面活性剤量、反応温度を変化させ、
数平均粒径が表5記載の値となった例示化合物(L−
1)計7種を作成した。
【0158】実施例1と同様の支持体にコロナ放電処理
を行った後、乾燥塗工量が20g/mとなるように、
下記組成からなり超音波分散器で処理した塗工液を塗布
し、50℃で乾燥して本発明の実施例30〜36のイン
クジェット記録材を得た。
【0159】 塗工液組成(E) スノーテックスOUP 100部 例示化合物L−1(粒径:表5記載) 8部 ポリビニルアルコール ゴーセノールGH−23 10部 ホウ酸 0.3部 エマルゲン 810 0.3部 pH 6.0に調整
【0160】評価 上記で作成した各インクジェット記録材試料を下記の項
目について、PM−700C(セイコーエプソン)で出
力して評価した。また反射濃度の測定にはコニカデンシ
トメーターPDA−65(コニカ社製)を使用した。
【0161】<画質>B(ブルー)、G(グリーン)、
R(レッド)、の各色について100%、80%、60
%の3段階の濃度のパッチ状(均一濃度で塗りつぶされ
ている画像)のイメージデータから、上記試料にプリン
トしたカラーパッチを作成し、画像のまだら状のムラ
(以下まだらムラと略)の度合いを目視にて評価した。
評価基準を下記に示す。
【0162】 ◎:すべてのパッチにまだらムラが認められず、非常に
優れている ○:わずかにまだらムラが認められるパッチが1〜3種
であり、かつまだらムラが目立つパッチが1種も無い ×:まだらムラが目立つパッチが3種以上 △:◎、○、×以外 優れているものから◎、○、△、×の序列である。 <膜強度>B(ブルー)の100%のカラーパッチをプ
リントし、プリント後5分および1時間経過した後、つ
めでプリント部をこすり、傷の入り方を目視で観察評価
した。 ◎:5分後、1時間後ともに傷が入らないレベル ○:5分後にわずかに傷が入るが、1時間後は傷が入ら
ないレベル △:1時間後でも傷がわずかに入るレベル ×:1時間後でも傷が目立つレベル
【0163】<耐光性>M(マゼンタ)の最高濃度のカ
ラーパッチをプリントした試料の反射濃度を測定した
後、キセノンフェードメーターに7万ルックス、1週間
照射後再測定し、濃度の残存率(%)で評価した。 濃度の残存率(%)=(1週間保存後の濃度/保存前の
濃度)×100
【0164】<耐湿性>マゼンタの50%濃度(ハーフ
トーン)のイメージデータからマゼンタのパッチをプリ
ントした試料を作成し、反射濃度を測定後、23℃、8
0%RHの高湿環境下に1週間保存した後再測定し、反
射濃度の上昇率で評価した。濃度上昇率が低いほど、耐
湿性が優れていることを表す。 濃度上昇率(%)=〔(1週間保存後の濃度−保存前の
濃度)/保存前の濃度〕×100
【0165】<にじみ>M(マゼンタ)の均一濃度の背
景上に黒文字が描かれているイメージデータからプリン
トした試料の画像について、文字のにじみの程度を目視
で評価した。評価基準を下記に示す。
【0166】 ◎:文字のにじみが認められず非常に優れている ○:注意深く観察すると、なんとかにじみが認められる
レベルであり、優れている △:わずかに文字のにじみが認められるが、実用上の許
容範囲 ×:明らかににじみが認められ、実用上問題レベル 又、同様の評価を背景の色をB(ブルー)に変更して行
った。
【0167】<白地変化>試料の未印字部の反射濃度を
測定し、50℃、20%RHの条件で3週間保存後再測
定し、濃度のイエロー濃度の上昇率で評価を行った。
【0168】白地変化=(保存後のイエロー濃度)−
(保存前のイエロー濃度)
【0169】実施例1〜6及び比較例1〜7については
表1に、実施例7〜15及び比較例8については表2
に、実施例16〜22及び比較例14については表3
に、実施例23〜29については表4に、実施例30〜
36については表5に、各々評価結果を示す。
【0170】
【表1】
【0171】
【化24】
【0172】
【表2】
【0173】
【表3】
【0174】
【表4】
【0175】
【表5】
【0176】
【発明の効果】本発明によれば、まだらむら抑制性、耐
湿性、耐光性、にじみの防止、傷の防止に優れたインク
ジェット記録材及び記録方法を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D21H 27/00 D21H 5/00 Z

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体及び支持体上に設けられたインク受
    容層とを有するインクジェット記録材において、該イン
    ク受容層が非球状コロイダルシリカと水分散性カチオン
    性ポリマーとを含有する塗布液を塗布、乾燥して得たも
    のであることを特徴とするインクジェット記録材。
  2. 【請求項2】前記非球状コロイダルシリカが不定形であ
    ることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録
    材。
  3. 【請求項3】前記非球状コロイダルシリカの形状が、少
    なくとも分岐状、棒状、屈曲、環状のいずれかの形状の
    粒子であることを特徴とする請求項1又は2記載のイン
    クジェット記録材。
  4. 【請求項4】前記水分散性カチオン性ポリマーの数平均
    粒径が5〜400nmであることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載のインクジェット記録材。
  5. 【請求項5】インク受容層における前記水分散性カチオ
    ン性ポリマーの含有比率が1〜30重量%であることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェ
    ット記録材。
  6. 【請求項6】前記支持体の透湿度が1〜20g/m
    dayであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    に記載のインクジェット記録材。
  7. 【請求項7】前記支持体がポリエチレン被覆紙であるこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のインク
    ジェット記録材。
  8. 【請求項8】前記インク受容層において該インク受容層
    中の無機粒子の含有率が75〜95重量%であることを
    特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のインクジェ
    ット記録材。
  9. 【請求項9】前記水分散性カチオン性ポリマーが少なく
    とも1種の下記一般式(I)で表される化合物を含有す
    ることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のイ
    ンクジェット記録材。 【化1】 一般式(I)において(A)は第四級アンモニウム基を
    有する共重合可能なモノマーを重合したモノマー単位を
    表し、(B)は一般式(II)、(III)、(IV)
    及び(V)で表される構造のうち少なくとも一つ含有す
    る共重合可能なモノマーを重合したモノマー単位を表
    す。 【化2】 一般式(II)においてR及びRは脂肪族基を表
    し、一般式(III)においてはZは−C−N=C−と
    共同して五員又は六員環を形成するのに必要な非金属原
    子群を表す。一般式(IV)においてR及びRは芳
    香族基、ハロゲン原子、シアノ基、及びオキシカルボニ
    ル基を表す。一般式(V)においてはRは水素原子及
    び脂肪族基を表し、Rは脂肪族基を表す。上記一般式
    (I)において(C)は少なくとも二個のエチレン状不
    飽和結合基を有する共重合可能なモノマーを重合したモ
    ノマー単位を表し、(D)は(A)、(B)及び(C)
    以外の共重合可能なモノマーを重合したモノマー単位を
    表す。kは10から95モル%、mは0から30モル
    %、nは2から20モル%、pは0から80モル%を表
    す。但し、k+m+n+p=100モル%である。
  10. 【請求項10】5種以上の異なるインクを使用して出力
    する記録装置で、請求項1〜9のいずれかに記載の記録
    材に記録することを特徴とするカラーインクジェット記
    録方法。
  11. 【請求項11】少なくとも1種の基準色に対して、2種
    以上の異なるインクにより記録する記録装置で、請求項
    1〜9のいずれかに記載の記録材に記録することを特徴
    とするカラーインクジェット記録方法。
  12. 【請求項12】前記基準色が、該基準色のインクの吸光
    度が実質的に異なる2種以上のインクにより記録する記
    録装置で記録することを特徴とする請求項11記載のカ
    ラーインクジェット記録方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10033054C2 (de) * 1999-07-07 2003-02-27 Mitsubishi Paper Mills Ltd Silicadispersion, Verfahren zu ihrer Herstellung und Verfahren zur Herstellung eines Tintenstrahl-Aufnahmematerials unter Verwendung derselben
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