JPH1159063A - 印鑑付筆記具 - Google Patents

印鑑付筆記具

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JPH1159063A
JPH1159063A JP9243549A JP24354997A JPH1159063A JP H1159063 A JPH1159063 A JP H1159063A JP 9243549 A JP9243549 A JP 9243549A JP 24354997 A JP24354997 A JP 24354997A JP H1159063 A JPH1159063 A JP H1159063A
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JP
Japan
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shaft
tip
ink
writing
ball
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Withdrawn
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JP9243549A
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English (en)
Inventor
Seiichi Kobayashi
小林  清一
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Publication date
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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 誤字修正用のボールペン筆記体と筆記用のボ
ールペン筆記体を一本の軸に搭載した便利な印鑑付筆記
具を提供可能とする。 【解決手段】 軸筒先方に、2種のボールペン筆記体を
備え、軸筒後端に印鑑を設けて成る印鑑付筆記具に於い
て、先軸49と中軸30により構成される軸筒が長円筒
状と成され、軸筒内周に略内接状態に配設された一対の
摺動体42a,42bと、摺動体を交互に前後動させる
カム機構部とを有してそれぞれの摺動体の前方に筆記体
が接続され、摺動体と連動してそれぞれの筆記体の先端
部が軸筒の先端口から出没可能となされ、更にボールペ
ン筆記体の一本は、先端にボールペンのチップ11と後
方にインキ収容管17を備えて、又、インキ収容管には
白色のゲル状インキが充填され、そのインキの後端にイ
ンキの消耗に追随して移動するグリース状の半透明不乾
性物から成るフォロアが充填されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インキ収容部が比較的
大きな横断面積を有した非変形のインキ収容管を有する
2種のボールペン筆記体を2種搭載して、回転操作によ
ってそれぞれの筆記先端部が先端口から交互に出没可能
と成された印鑑付筆記具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ボールペン等の複数の筆記体を搭
載して、軸先から選択的にその筆記先端部を出没可能と
した複式筆記具が知られている。又、複式筆記具の筆記
先端部の出没機構としては、ノック式のもの、筆記具の
軸筒側面から貫出したスライダーを交互に摺動させるス
ライダー式のもの、傾斜面を備えたカム筒を回転させて
行うカム式のものなど種々知られている。又、複式筆記
具の後端に浸透印を取付けた印鑑付筆記具も知られてい
る。
【0003】従来知られている油性ボールペンは、それ
に使用するインキが粘度が数千mPa・S以上の高粘度
のために、ペン先からインキが流出する際にボールが回
転する時の抵抗が大きいため書き味が悪い欠点がある。
又、筆記の際に先端から流出するインキ量は少なく、ボ
テ現象があり、筆記描線のムラがあり筆跡濃度が薄いこ
と、高い筆記圧が必要なことなどの問題がある。この油
性ボールペンの改良として、最近、上記の水性と油性と
の中間粘度領域(数mPa・S〜数千mPa・S)のイ
ンキを用いる中粘度と呼ばれる水性インキ用ボールペン
が開発されている。このものは、先端ボールの回転によ
って粘度が低下してインキがスムーズに流出する特性、
所謂剪断減粘性を有する相対的に低粘性の水性のインキ
を用いたボールペンである。しかしながら、このものは
インキが乾燥しやすい欠点があるために通常は筆記先端
部をシールするキャップが必要である。又、インキの流
出量が多くなり、筆記寿命を延ばすためにインキ収容管
の径を太くしてインキの充填量を多くする必要がある。
【0004】又、上記油性ボールペンの改良として、耐
乾燥性に優れた低粘度の油性インキを用いたボールペン
が考えられるが、やはりインキの流出量が多くなり、筆
記寿命を延ばすためにインキ収容管の径を太くしてイン
キの充填量を多くする必要がある。又、インキの粘度が
低いために、チップ側を下向きにした場合に先端ボール
とチップ抱持部の隙間が生じるとインキが滲みでる(直
流)が生じたり、筆記時にインキの流出量が多くなる欠
点がある。
【0005】上記、中粘度の水性インキ、低粘度の油性
インキの何れも低粘性であることからインキが逆流や直
流しやすい現象がある。インキが逆流や直流を起こすと
衣類などを汚す危険がある。又、落下やノック衝撃で筆
記掠れが生じやすい欠点がある。又、中粘度の水性ボー
ルペンは、通常インキ収容管後端に、フォロアと称され
るグリース状の半透明不乾性物質が充填されるので、イ
ンキ蒸発防止の問題はペン先、即ちボールとホルダーの
間隙からの蒸発低減化を考えればよい。
【0006】又、誤字等を修正するために白色顔料を用
いた液体塗布具が知られている。又、白色顔料と溶剤が
分離しやすい為にこの種の液体塗布具は可撓性のある容
器にインキとボール等が封入されており、使用に際して
振って撹拌する必要がある。又、インキを吐出する為に
容器の側面を押圧して行う。又更に、塗布先端部が乾燥
しないようにキャップでシールするようになされてい
る。
【0007】又、誤字修正用のインキを充填したボール
ペン、筆記用の中粘度の水性、低粘度の油性インキを充
填したボールペン等は、インキ収容管が太くなるために
通常の太さの複式筆記具に搭載した場合に筆記体間の自
由度がなく、突出する筆記先端部が軸筒の先端孔にスム
ーズに求心されず作動が阻害されて筆記先端部の出没が
不可となる。従って、作動を可能とするために軸筒が極
端に太くなって携帯性、使い勝手が悪くなる欠点があ
る。又、従来の出没機構は、筆記体を軸筒内に戻すため
のリターンスプリングを内蔵しているため、構造が複雑
で、部品点数も多く、コスト高となる問題がある。又、
筆記体の先端部を突出したままポケット等に差すとイン
キを吸い出して服を汚してしまう危険がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題点を解決し、大径且つ非変形である2種
の筆記体を軸筒内に搭載して、軸筒先端から夫々の筆記
体の筆記先端部を選択的に出没し、製造コスト、使い勝
手性に優れた印鑑付筆記具を提供可能とする。又、低粘
度インキが充填されてインキの逆流、直流現象が生じ
ず、ペン先の耐乾燥性が維持されてキャップを外して放
置することができ、又、落下衝撃、上向き筆記によるイ
ンキの逆流やインキの直流を防止する機構を備えてボー
ルペン筆記体が構成され、服等を汚す危険のない印鑑付
筆記具を提供可能とする。又、撹拌する必要が無く、容
器の側面を押圧したり、一々キャップを着脱する煩わし
さの無い誤字修正用のボールペン筆記体と筆記用のボー
ルペン筆記体を一本の軸に納めた便利な印鑑付筆記具を
提供可能とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成する為に以下の構成を有する。請求項1に記載の発明
に係る印鑑付筆記具は、軸筒先方に、チップと後方にイ
ンキ収容部が比較的大きな横断面積を有した非変形のイ
ンキ収容管を有する2種のボールペン筆記体を備え、軸
筒後端に印鑑とその印面を被覆する後軸を設けて成る印
鑑付筆記具に於いて、先軸と中軸により構成される軸筒
が長円筒状と成され、長円筒状の長手方向に対向して軸
筒内周に略内接状態に配設された一対の摺動体と、摺動
体を交互に前後動させるカム機構部とを有してそれぞれ
の摺動体の前方に筆記体が接続され、摺動体と連動して
それぞれの筆記体の先端部が軸筒の先端口から出没可能
となされ、更に上記ボールペン筆記体の一本は、先端に
ボールペンのチップと後方にインキ収容管を備えて、チ
ップの内孔部でスプリングの先方に設けた棒軸部の先端
が先端ボールの背面を押圧して先端ボールがチップ先端
のボール抱持部の内縁に密接するようになされ、又、イ
ンキ収容管には白色のゲル状インキが充填され、そのイ
ンキの後端にインキの消耗に追随して移動するグリース
状の半透明不乾性物から成るフォロアが充填されてな
る。
【0010】請求項2に記載の発明に係る印鑑付筆記具
は、請求項1に記載の印鑑付筆記具に於いて、白色のゲ
ル状インキが充填されたボールペン筆記体は、チップに
内挿されたスプリングがチップ後端より抜出不能となさ
れると共にチップの後端に連通して後方に弁室が設けら
れ、弁室の後部にテーパー状又は球面状のボール受け座
が設けられて、その弁室内にボール弁が遊嵌され、チッ
プ側が上向きの時にボール弁がボール受け座に密接して
インキの逆流が阻止され、チップ側が下向きの時に上記
密接状態が解除されてチップ内にインキが流入可能とな
る。
【0011】請求項3に記載の発明に係る印鑑付筆記具
は、請求項1及び2に記載の印鑑付筆記具に於いて、中
軸の長円筒部の後方に円筒部を設け、その円筒部の内孔
に中軸に対し回転可能に配設されると共に軸周面にカム
溝が形成された回転軸と、円筒部の外周に被嵌されると
共に円筒部の後端に突出した回転軸の後端部に一体的に
設けられた接合筒と、その接合筒の後端に浸透印が取付
けられ、更に接合筒の外周に後軸が一体的に嵌着されて
中軸に対し後軸が回転可能に保持され、上記回転軸のカ
ム溝と係合する突起部がそれぞれ対向する内側に形成さ
れた一対の摺動体が中軸の内孔に前後動のみ可能に案内
され、後軸の回転に伴う回転軸の回転でそれぞれの摺動
体が交互に前後動可能となる。
【0012】請求項4に記載の発明に係る印鑑付筆記具
は、請求項1及び2に記載の印鑑付筆記具に於いて、中
軸の長円筒部の後方に円筒部を設け、その円筒部の内孔
に中軸に対し回転可能に配設されると共に軸周面前方に
2箇所で突起部が形成された回転軸と、円筒部の外周に
被嵌されると共に円筒部の後端に突出した回転軸の後端
部に一体的に設けられた接合筒と、その接合筒の後端に
浸透印が取付けられ、更に接合筒の外周に後軸が一体的
に嵌着されて中軸に対し後軸が回転可能に保持され、上
記回転軸の突起部と係合する傾斜状のカム溝がそれぞれ
対向する内側に形成された一対の摺動体が中軸の内孔に
前後動のみ可能に案内され、後軸の回転に伴う回転軸の
回転で摺動体が交互に前後動可能となる。
【0013】
【実施例】本発明の印鑑付筆記具は、白色のゲル状イン
キが充填された誤字修正用のボールペン筆記体と、所謂
剪断減粘性を有した水性、油性インキ及び低粘度の油性
インキ又は通常の油性インキが充填された筆記用のボー
ルペン筆記体の2種のボールペン筆記体を搭載して成る
ものである。又、白色のゲル状インキは、少なくとも酸
化チタン、高分子中空微粒子等の白色顔料とゲル化剤を
含み、顔料の沈降が抑制されると共に流動性が損なわれ
ないように配合されてなる白色顔料インキである。
【0014】先ず、図1乃至図7は本発明の実施形態1
を示している。図1に於いて、2本のボールペン筆記体
1a、1bが設けられている。図1の印鑑付筆記具は、
筆記具機構を収納する先軸49及び中軸30と中軸の後
端に配設された接合筒38と印鑑41そして接合筒に嵌
着された後軸39とから成る。又、中軸30の前端と先
軸49の後端にそれぞれ溝部、突部とで形成される係合
部32と50が設けられ、相互が係合して中軸と先軸が
一体化され、必要に応じて取り外されて筆記体の交換な
どを行う。尚、軸筒とは、先軸と中軸で構成される。
【0015】先軸49の後方部と中軸30の大部分は長
円筒状に成されている。又、中軸の長円筒部30dの短
径方向の両側面は略平である平坦部30eと成ってい
る。又、長円筒部30dの後方に円筒部30cが設けら
れている。又、円筒部30cの内孔後端の内周に後述す
る回転軸33の回転範囲を規制する回り止め用のリブ3
0aが形成されると共に段部30bを有し、又、長円筒
部30d内孔の略後端から後方に向かって円筒部30c
の内周部に90度間隔にあいて軸方向に形成された4本
のガイド用の溝31bが形成されている。又、前記長円
筒部30dの内周部にも略後端から前端に向かって90
度間隔にあいて軸方向に形成された4本のガイド用の溝
31aが形成されている。
【0016】回転軸33は大径部36の前方に小径部3
4を有し、小径部34の周面に螺旋状のカム溝35が形
成されている。又、前記大径部36の後方に縮径した軸
部37を有し、その軸部37の外周に溝状の係止部37
aが、後端に所要箇所で回転止め部37bが設けられて
いる。又、前記大径部36の周面に、上記リブ30aが
係合して中軸30との間において通常は120〜180
度の範囲で回転軸33を回転規制する溝36aが設けら
れている。(図3参照) 尚、回転軸33の回転角度を大きくすれば回転抵抗が小
さくなって操作し易くなる利点があるが、回転角度が大
きくなることでアクションが大きくなる点は操作上の欠
点となる。従って、回転角度は軸筒の径が小さい場合は
180度寄りに、径が大きい場合は120度寄りに設計
都合で選択される。
【0017】又、摺動体42a,42bは先部43a,
43bと後部44a,44bで形成され、先部43a,
43b前端の軸心に挿入孔が設けられ、それぞれの挿入
孔内にボス47a,47bが形成されており、そのボス
の外周に後述するボールペン筆記体1a,1bの後端内
孔部が止着されている。又、ボス47a,47bの外周
には通気溝48a,48bが形成されており、ボールペ
ン筆記体1a,1bの後端内孔部に通気が可能と成され
ている又、後部44a,44bの後方の内面側には回転
軸33の回転に伴うカム溝35の押圧で夫々の摺動体が
前後動するための突起部45a,45bが形成されてい
る。又、摺動体の先部43a,43bの外周には、上記
中軸30の長円筒部30dの内周に形成されたガイド用
の溝31aに回転止め係合するリブ51a,51bが設
けられている。(尚、相互間の溝とリブは入れ替えで形
成することも可能である)又、摺動体の後部44a,4
4bの外周にも、上記中軸の円筒部30cの内周に形成
されたガイド用の溝31bに回転止め係合するリブ46
a,46bが設けられている。(尚、相互間の溝とリブ
は入れ替えで形成することも可能である)従って、摺動
体42a,42bの外周に設けたリブが中軸30の内周
に設けたガイド用の溝と夫々噛み合うことにより、摺動
体42a,42bを円滑に前後動させる。又、従来例で
よく示される、相対向する2つのガイド溝を有したガイ
ド筒を取付ける複雑な構成を必要としない利点がある。
【0018】そして、回転軸33は上記摺動体42a,
42bの突起部45a,45bをカム溝35に係合させ
た状態で中軸30の内孔に挿入され、大径部36の後端
が中軸の段部30bに当接されると共に回転軸33後端
の軸部37に接合筒38が一体となるように止着され
る。接合筒38は、筒部38aの前端に鍔部38bを有
した外周が長円筒部で、筒部38aの後方内孔に壁38
cで一体に接合された内筒部38dが形成されている。
又、内筒部38dの内面に突条の係止部38eが設けら
れている。即ち、前記軸部37の係止部37aに係止部
38eが係止し、後端で回転止め部37bが係合して回
転軸33と接合筒38は一体に固定されて、中軸30に
対し接合筒38を回転することで回転軸33が回転し、
それと共に一方の摺動体が前進し、他方の摺動体が後退
する。又、摺動体42a,42bの挿入孔内に形成され
たボス47a,47bにボールペン筆記体1a,1bの
後端部が止着され、中軸30の前方に先軸49が固定さ
れる。又、必要によって、摺動体のボスと筆記体後端部
の止着状態において、筆記体が適宜揺動するように寸法
設定することで、非変形の筆記体であっても容易に求心
方向に変位可能となる。
【0019】ところで、印鑑41は、インキを吸蔵可能
とした連続多孔性のゴム等の印字体を取付け台41aの
後端に載置させ、印字面を露出した状態でカバーが外装
されて、その前端が取付け台の鍔部に当接した状態でカ
バーが取付け台の後軸部の外周に固着されて構成されて
いる。又、印鑑41は、取付け台が接合筒の内筒部38
dに嵌着されて固定される。
【0020】一方、後軸39は後端閉塞状の筒体で、上
記接合筒38の長円筒状の筒部38aの外周に嵌合可能
な長円筒部を前方に向かって有している。又、平坦部3
9aの後端側一側面に基部39bが設けられ、基部39
bにクリップ40の後端が固着されて成る。 又、クリ
ップ40先端の内側に対向する後軸周面に形成された凸
部39cが当接している。又、後軸39は、上記接合筒
38の筒部38a外周に印鑑41の外周部に非接触状態
で嵌着されて、その先端が鍔部38bに当接される。
尚、後軸39の内周面と筒部38aの外周面との間に係
合部が設けられて相互間が着脱可能な適宜嵌合力を有す
るように成される。
【0021】又、筆記体の先端部が軸筒の先端口から突
出した状態で、クリップ40の先端部が中軸30の円周
部と同面となり、且つクリップ先方の側面に突起40a
等を形成することで、クリップを摘んでポケット等への
装着が極めてしづらくなり、ポケットへの装着が回避可
能と成る。一方、筆記体の先端部が軸筒内に収納された
状態で、中軸の平坦部30eにクリップ40の先端部が
位置してポケット等への装着が可能と成るように構成さ
れる。(図5及び図6参照)
【0022】又、図8及び図9は実施形態2を示してい
る。基本的には実施形態1と殆ど同じなので相違点のみ
簡単に説明する。中軸30の長円筒部30dの後方に円
筒部30cを設け、その円筒部30cの内孔に中軸30
に対し120〜180度の範囲で回転可能に配設される
と共に軸周面前方に突起部61が形成された回転軸60
と、円筒部30cの外周に被嵌されると共に円筒部の後
端に突出した回転軸60の後端部に一体的に設けられた
接合筒38と、中軸30に対し接合筒38が回転可能に
保持されて、前記回転軸60の突起部61と係合する傾
斜状のカム溝63aと63bがそれぞれ対向する内側に
形成された一対の摺動体62aと62bが中軸30の内
孔に前後動のみ可能に案内され、接合筒38の回転に伴
う回転軸60の回転で摺動体が交互に前後動可能となる
ように構成されている。
【0023】次に、本発明の印鑑付筆記具に搭載される
ボールペン筆記体1aに付いて説明する。尚、ボールペ
ン筆記体1aと1bは同じ構成であり、内一本は白色の
ゲル状インキが充填された誤字修正用のボールペン筆記
体で、少なくとも酸化チタン、高分子中空微粒子等の白
色顔料とゲル化剤を含み、顔料の沈降が抑制されると共
に流動性が損なわれないように配合されてなる白色顔料
インキが充填されてなる。又、もう一本は筆記用のボー
ルペン筆記体で、所謂剪断減粘性を有した中粘度の水
性、油性インキ及び低粘度の油性インキ又は通常の油性
インキが充填されてなる。
【0024】図7に示すようにチップ11は、インキ流
入可能なチャンネルを有した座に先端ボール12が略当
接した状態で、先端ボール12が回転自在に抱持される
ようカシメられている。又、チップ11の内孔部にスプ
リング14が内挿され、スプリング14の後端が抜出不
能となるようにチップの軸部13の後端を適宜カシメて
いる。(カシメ部13a)又、先端ボール12がチップ
抱持部の内面に密接することは筆記先端の乾燥、インキ
の直流防止に対し極めて重要であって、そのために先端
ボールを抱持するチップ内面の表面粗さ、カシメによる
密接精度を改善する為に内面の研削仕上げ、カシメ精度
を上げる為の二次的な塑性加工が配慮される。又、先端
ボールとの密接面に表面処理などが配慮される。
【0025】又、スプリング14の先方は直線状の棒軸
部15となり、当該棒軸部15の先端が先端ボール12
の後端に押圧状態で当接する。尚、先端ボール12はそ
の押圧によってチップ11のボール抱持部(カシメなど
で形成)の内縁に密接状態となる。
【0026】又、継ぎ手2は先端にチップ11の軸部1
3を圧着する前軸部3とインキ収容管17の前端に圧着
される後軸部4が形成されている。又、前軸部3の内孔
部後方にはボール弁16が遊嵌している弁室6があり、
弁室6の後方にはテーパー状又は球面状のボール受け座
7と軸心に適宜偏心して設けられた導孔8とが設けられ
後軸部4の内孔がインキ収容管17の内孔に連通してい
る。又、弁室6の内壁の一側には軸方向にインキが流れ
るように溝部10を設けている。この弁室6内に遊嵌し
ているボール弁16は、チップ11を下向きにした状態
では、チップの軸部13の後端に偏った状態に接してイ
ンキ流路を形成し、インキ収容管のインキは導孔8を通
り前記溝部、前記インキ流路をなどを通じてチップ内孔
部に流入する。逆に上向きの状態ではボール弁16がボ
ール受け座7に当接してインキの逆流を防止する機能が
得られる。
【0027】又、大径で非変形のインキ収容管17内に
は上記ボールペンのインキ18が充填され、更に、この
インキ18の後端にインキの消耗と共にインキ面に接触
して追随して移動可能なグリース状の半透明不乾性物か
ら成るフォロア19が充填される。又、落下やノック衝
撃等による変形を防止するために必要に応じてフォロア
19内にフォロアと略同等の比重を有する樹脂製のフォ
ロア棒20が浸漬される。尚、上記インキ収容管17は
一例として透明PP樹脂成形品等が使用される。又、イ
ンキ収容管17をクリアドレン性に優れた材質で選定す
る。又、インキ収容管は継ぎ手2と一体に形成すること
も可能である。
【0028】尚、一本のボールペン筆記体に通常の油性
インキを充填した場合には、インキは高粘度であり流出
量も少ないので特にインキ収容管を大径とする必要も無
く、上述したインキの直流、逆流防止手段を設けること
なく構成することもできる。
【0029】
【作用】先ず、実施形態1に付いて説明する。中軸30
に対して後軸39を一方に回転すると、摺動体42a,
42bの突起部45a,45bが回転軸33の回転に伴
いカム溝35に沿って摺動して、何れか一方の摺動コマ
が前進、他方が後退して、前進側の筆記体の筆記先端部
を先軸49の先端口から突出させることが可能となる。
又、ボールペン筆記体のインキ収容部が非変形であって
も、筆記先方部位が先端口に対し求心方向に変移可能で
あり、又、先軸が先端口に至るまで長円筒状に変化して
いるので作動が阻害されずに先軸49の先端口からスム
ーズに筆記先端部が出没する。
【0030】又、一方のボールペン筆記体1aが突出し
た状態に於いては、図1に示すようにクリップ40の先
端部が中軸の円周部と同面となり、且つクリップ先方部
側面の突起40a(指で押圧すると痛い程度)によって
指で摘むことが不適となって、そのままではクリップを
ポケット等に差せない状態とする。次に、回転軸33を
回転すると摺動体42aが後退してボールペン筆記体1
aの筆記先端部が先軸49内に没入すると共に、摺動体
42bが前進する。その時、筆記先端部が先軸49内に
収容された携帯状態となり、その状態に対するクリップ
が図5及び図6に示す位置となってポケット等に容易に
差すことが可能となる。更に回転軸33を回転すると摺
動体42aが更に後退し、摺動体42bが更に前進して
ボールペン筆記体1bの筆記先端部が先軸49の先端口
から突出する。その時、再びクリップをポケット等に差
せない状態とする。又、その時、図3に示す回転軸の大
径部36の溝36aの当接部36cが中軸のリブ30a
に当接して他方の回転規制がなされる。一方、印鑑41
で捺印する際には、後軸39を接合筒38から離脱して
行う。
【0031】ボールペン筆記体1aは、チップ11を上
向きにした状態に於いて、そのボール弁16が弁室6の
ボール受け座7に位置して導孔8を密閉するので、上向
き筆記されてチップの先端ボール12背面のインキがな
くなっても、インキにヘッドが掛かり逆流することがな
い。従って、チップ11を下向きにした時にはインキが
すぐに流出可能となり、筆記で掠れが防止される。(因
みにボール弁を有しない構造では、上向き筆記でインキ
が逆流方向に作用するのでチップ内に空気を巻き込み、
下向き筆記で即インキが追随せず掠れが生じる)
【0032】チップ11を下向きにした筆記状態に於い
ては、ボール弁16がチップ11後端の一方に偏った状
態に当接し、他方にはチップ11内にインキが流入可能
な流路が構成され、インキ収容管17から導孔8を経て
弁室6に入ったインキ18は先端ボール12の背面まで
誘導される。この状態で、棒軸部15の押圧で先端ボー
ル12がチップ抱持部の内縁に密接されるのでインキの
直流が防止される。又、筆圧により先端ボール12が微
小に後退するので隙間を生じてインキが流出可能とな
り、筆記により先端ボール12の回転でインキがスムー
ズに流出され、ボテが無く、筆跡濃度の高い筆記が可能
となる。又、白色のゲル状インキが充填された場合には
隠蔽力のある塗布が可能となる。又、先端ボール12の
背面にはチャンネル(チップ内孔に向かって貫通したイ
ンキ流入溝を複数箇所に有した先端ボールの受け座)が
ありチャンネルの中心孔には棒軸部15が貫通する。チ
ップ内のインキはインキ流入溝および中心孔と棒軸部1
5との間の隙間を通じて先端ボール12背面に誘導され
る。
【0033】又、実施形態2は、基本的には同じであり
作用の説明は省略する。以上、本発明の実施形態によれ
ば、軸筒が長円筒形に成されているのでみかけ状太くな
るものであるが、その短径部をつかんで筆記するので使
い勝手状は全く遜色がない。
【0034】
【発明の効果】本発明の印鑑付筆記具の構成及び作用は
以上の如くであり、落下衝撃、上向き筆記によるインキ
の逆流、直流現象が生じず、ペン先の耐乾燥性が維持さ
れてキャップを外して放置することができ、又、大径且
つ非変形なボールペン筆記体を2種軸筒内に搭載して、
軸筒の先端口から夫々の筆記体の筆記先端部を選択的に
出没可能とした筆記具が簡素化されたコスト的に有利な
構造で構成されると共に携帯性、使い勝手性を満足した
軸体の太さで提供可能となる。又、白色のゲル状インキ
を使用することによって、従来のように白色顔料と溶剤
とが分離するような問題がなく、インキを撹拌したり、
容器の側面を押圧したり、一々キャップを着脱する煩わ
しさがない誤記修正用ボールペンと筆記用ボールペンを
一本の軸に搭載した便利な印鑑付筆記具が提供可能とな
る。又、筆記先端部を軸先から突出したままクリップを
胸ポケット等に差して衣服を汚損してしまう等の事故を
防止可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1である印鑑付筆記具の全体
を示す縦断面図で、一部非断面で示されている。又、2
種のボールペン筆記体が搭載されている。
【図2】図1に於けるA−A断面図を示している。
【図3】図1に於けるB−B断面図を示している。
【図4】図1に於けるC−C断面図を示している。
【図5】本発明の印鑑付筆記具の筆記先端部を軸筒内に
収納した状態に於ける要部の外観を示す正面図である。
【図6】図5に対応する上面図である。
【図7】ボールペン筆記体1aの縦断面図である。
【図8】本発明の実施形態2である印鑑付筆記具の全体
を示す縦断面図で、一部非断面で示されている。
【図9】図8に於けるD−D断面図を示している。
【符号の説明】
1a ボールペン筆記体 1b ボールペン筆記体 2 継ぎ手 3 前軸部 4 後軸部 5 鍔部 6 弁室 7 ボール受け座 8 導孔 9 内孔部 10 溝 11 チップ 12 先端ボール 13 軸部 13a カシメ部 14 スプリング 15 棒軸部 16 ボール弁 17 インキ収容管 18 インキ 19 フォロア 20 フォロア棒 30 中軸 30a リブ 30b 段部 30c 円筒部 30d 長円筒部 30e 平坦部 31a ガイド用の溝 31b ガイド用の溝 32 係合部 33 回転軸 34 小径部 35 カム溝 36 太径部 36a 溝 36b 当接部 36c 当接部 37 軸部 37a 係止部 37b 回転止め部 38 接合筒 38a 筒部 38b 鍔部 38c 壁 38d 内筒部 38e 係止部 39 後軸 39a 平坦部 39b 基部 39c 凸部 40 クリップ 40a 突起 41 印鑑 41a 取付け台 42a 摺動体 42b 摺動体 43a 先部 43b 先部 44a 後部 44b 後部 45a 突起部 45b 突起部 46a リブ 46b リブ 47a ボス 47b ボス 48a 通気溝 48b 通気溝 49 先軸 50 係合部 51a リブ 51b リブ 60 回転軸 61 突起部 62a 摺動体 62b 摺動体 63a カム溝 63b カム溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸筒先方に、チップと後方にインキ収容
    部が比較的大きな横断面積を有した非変形のインキ収容
    管を有する2種のボールペン筆記体を備え、軸筒後端に
    印鑑とその印面を被覆する後軸を設けて成る印鑑付筆記
    具に於いて、先軸と中軸により構成される軸筒が長円筒
    状と成され、長円筒状の長手方向に対向して軸筒内周に
    略内接状態に配設された一対の摺動体と、摺動体を交互
    に前後動させるカム機構部とを有してそれぞれの摺動体
    の前方に筆記体が接続され、摺動体と連動してそれぞれ
    の筆記体の先端部が軸筒の先端口から出没可能となさ
    れ、更に上記ボールペン筆記体の一本は、先端にボール
    ペンのチップと後方にインキ収容管を備えて、チップの
    内孔部でスプリングの先方に設けた棒軸部の先端が先端
    ボールの背面を押圧して先端ボールがチップ先端のボー
    ル抱持部の内縁に密接するようになされ、又、インキ収
    容管には白色のゲル状インキが充填され、そのインキの
    後端にインキの消耗に追随して移動するグリース状の半
    透明不乾性物から成るフォロアが充填されてなることを
    特徴とする印鑑付筆記具。
  2. 【請求項2】 白色のゲル状インキが充填されたボール
    ペン筆記体は、チップに内挿されたスプリングがチップ
    後端より抜出不能となされると共にチップの後端に連通
    して後方に弁室が設けられ、弁室の後部にテーパー状又
    は球面状のボール受け座が設けられて、その弁室内にボ
    ール弁が遊嵌され、チップ側が上向きの時にボール弁が
    ボール受け座に密接してインキの逆流が阻止され、チッ
    プ側が下向きの時に上記密接状態が解除されてチップ内
    にインキが流入可能となるように構成されたことを特徴
    とする請求項1に記載の印鑑付筆記具。
  3. 【請求項3】 中軸の長円筒部の後方に円筒部を設け、
    その円筒部の内孔に中軸に対し回転可能に配設されると
    共に軸周面にカム溝が形成された回転軸と、円筒部の外
    周に被嵌されると共に円筒部の後端に突出した回転軸の
    後端部に一体的に設けられた接合筒と、その接合筒の後
    端に浸透印が取付けられ、更に接合筒の外周に後軸が一
    体的に嵌着されて中軸に対し後軸が回転可能に保持さ
    れ、上記回転軸のカム溝と係合する突起部がそれぞれ対
    向する内側に形成された一対の摺動体が中軸の内孔に前
    後動のみ可能に案内され、後軸の回転に伴う回転軸の回
    転でそれぞれの摺動体が交互に前後動可能となるように
    構成されたことを特徴とする請求項1及び2に記載の印
    鑑付筆記具。
  4. 【請求項4】 中軸の長円筒部の後方に円筒部を設け、
    その円筒部の内孔に中軸に対し回転可能に配設されると
    共に軸周面前方に2箇所で突起部が形成された回転軸
    と、円筒部の外周に被嵌されると共に円筒部の後端に突
    出した回転軸の後端部に一体的に設けられた接合筒と、
    その接合筒の後端に浸透印が取付けられ、更に接合筒の
    外周に後軸が一体的に嵌着されて中軸に対し後軸が回転
    可能に保持され、上記回転軸の突起部と係合する傾斜状
    のカム溝がそれぞれ対向する内側に形成された一対の摺
    動体が中軸の内孔に前後動のみ可能に案内され、後軸の
    回転に伴う回転軸の回転で摺動体が交互に前後動可能と
    なるように構成されたことを特徴とする請求項1及び2
    に記載の印鑑付筆記具。
JP9243549A 1997-08-26 1997-08-26 印鑑付筆記具 Withdrawn JPH1159063A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006205577A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Shachihata Inc 印判

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006205577A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Shachihata Inc 印判

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