JPH1159317A - エアバッグ用ガス発生器及びエアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ用ガス発生器及びエアバッグ装置

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JPH1159317A
JPH1159317A JP9217844A JP21784497A JPH1159317A JP H1159317 A JPH1159317 A JP H1159317A JP 9217844 A JP9217844 A JP 9217844A JP 21784497 A JP21784497 A JP 21784497A JP H1159317 A JPH1159317 A JP H1159317A
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信行 勝田
Shogo Tomiyama
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    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エアバッグ用ガス発生器のコネクタの長さが一
定であっても、これをモジュールに取り付ける際に、か
かるリードワイヤーの長さが不足するような事態を回避
することのできるエアバッグ用ガス発生器を提供する。 【解決手段】ガス排出口と点火手段収容口とを有するハ
ウジング内に、衝撃によって作動する点火手段と、該点
火手段により着火されて燃焼し燃焼ガスを発生するガス
発生手段と、前記燃焼ガスの冷却及び/又は燃焼残渣の
捕集を果たすフィルタ手段とを含んで収容して成り、該
点火手段は電気的信号により作動するイニシエータと該
イニシエータの作動により着火・燃焼するエンハンサと
を含んで構成され、該イニシエータは位置決めされてハ
ウジング内に収容されることを特徴とするエアバッグ用
ガス発生器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衝撃から乗員を保
護するエアバッグ用ガス発生器、及びエアバッグ装置に
関し、特に電気信号により作動するイニシエータを含ん
で構成される点火手段を用いたエアバッグ用ガス発生器
に関する。
【0002】
【従来の技術】衝突の衝撃から乗員を保護する目的で自
動車等の車両にはエアバッグ装置が装着されている。こ
のエアバッグ装置は、センサが衝撃を感知するとガス発
生器を作動させ、そして乗員と車両との間にクッション
(エアバッグ)を形成する。ガス発生器の作動は、衝撃
センサの衝撃の感知により点火手段が作動してガス発生
手段を燃焼させ、燃焼ガスを発生することにより行われ
る。従来このガス発生器には、専ら機械的な機構によっ
て衝撃を感知する機械式センサを使用した機械着火式ガ
ス発生器と、衝撃を感知する半導体式加速度センサ等の
電気式センサからの電気信号によって作動する電気着火
式ガス発生器とがある。
【0003】この内、特に電気着火式ガス発生器におい
ては、衝撃を感知する電気式センサからの信号はリード
ワイヤーを介してハウジング内に収容されるイニシエー
タに伝えられ、該イニシエータはこの電気信号によって
作動し、エンハンサを着火・燃焼させる。この燃焼した
エンハンサの火炎は、ガス発生手段を着火・燃焼させて
燃焼ガスを発生させる。また、このイニシエータは、エ
ンハンサの代わりにガス発生剤を直接、着火・燃焼させ
る場合もある。ハウジング内で発生した燃焼ガスは、該
ハウジングのガス排出口からエアバッグ内に流入する。
従って、電気着火式ガス発生器においては、ハウジング
内に収容され実質的にガス発生器を作動させるイニシエ
ータは、ハウジングの外に配設され衝撃を感知し信号を
発する電気式センサにリードワイヤで接続する必要があ
る。
【0004】しかしながら、このイニシエータから延び
るリードワイヤーは方向性を有することから、従来のエ
アバッグ用ガス発生器においては、イニシエータの取り
付け方向如何によってはリードワイヤーにたるみが生じ
たり、または短くなってしまうことから、該リードワイ
ヤーを電気式センサに接続できない場合もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
従来のエアバッグ用ガス発生器が有していた課題を解決
し、エアバッグ用ガス発生器のコネクタの長さが一定で
あっても、これをモジュールに取り付ける際に、かかる
リードワイヤーの長さが不足するような事態を回避可能
なエアバッグ用ガス発生器を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のエアバッグ用ガ
ス発生器は、特に専ら電気的な信号により作動するイニ
シエータを含んで構成された点火手段を用い、該イニシ
エータを位置決めした上でハウジング内に収容すること
を特徴とするものである。
【0007】即ち本発明のエアバッグ用ガス発生器は、
ガス排出口と点火手段収容口とを有するハウジング内
に、衝撃によって作動する点火手段と、該点火手段によ
り着火されて燃焼し燃焼ガスを発生するガス発生手段
と、前記燃焼ガスの冷却及び/又は燃焼残渣の捕集を果
たすクーラント/フィルタとを含んで収容して成り、該
点火手段は電気的信号により作動するイニシエータを含
んで構成され、該イニシエータは位置決めされてハウジ
ング内に収容されることを特徴とする。
【0008】このイニシエータの位置決めは、例えば該
イニシエータの裾部に配設されるイニシエータカラに位
置決め部を形成すると共に、該イニシエータを挿入する
挿入治具に該イニシエータカラの位置決め部に係合する
係合部を形成し、該イニシエータカラの位置決め部に挿
入治具の係合部を係合させることにより行うことができ
る。このような位置決め部としては、例えば該イニシエ
ータカラ底面の一部を、その縁部を残して半径方向に段
欠き状に切り欠いて段欠き部を形成する他、該イニシエ
ータカラ底面の一部を、半径方向に切り欠いて溝を形成
することによっても実現可能である。特に該イニシエー
タカラの周囲を残して、その底面の一部を半径方向に段
欠き状に切り欠いて位置決め部を形成した場合には、該
イニシエータを用いて形成したエアバッグ用ガス発生器
は、その作動に際しても、該イニシエータを収容する部
分の内面とイニシエータカラ外周面との間からの燃焼ガ
スの漏洩をより確実に防止することができ、好都合なも
のとなる。
【0009】また、イニシエータカラの位置決め部と挿
入治具の係合部との係合は、例えば、該挿入治具の係合
部を、上記のように形成した位置決め部に相補的に嵌合
する嵌合突起として形成し、該嵌合突起を前記位置決め
部に相補的に嵌合させて、該イニシエータを位置決めし
ながらハウジング内に配設することにより行うことがで
きる。ハウジングに、エアバッグ用ガス発生器をモジュ
ールケースに取り付けるためのガス発生器取付部を形成
し、このガス発生器取付部に対してイニシエータを位置
決めする場合には、該ガス発生器取付部に対して位置決
めされた挿入治具を用いてイニシエータを位置決めして
ハウジング内に配設することができる。イニシエータが
位置決めされてハウジング内に収容されることにより、
イニシエータの通電端子の向きは一定となり、その結
果、リードワイヤを一定の方向に引き出すことができる
ため、該リードワイヤにより、イニシエータとセンサと
をリードワイヤで確実に接続することができる。このイ
ニシエータの位置決めに関しては、前記のように挿入治
具を用いる他にも、例えばイニシエータを収容する収容
口に溝又は突起を形成すると共に、イニシエータ又は該
イニシエータの裾部に配設されるイニシエータカラの外
周面に、前記イニシエータの収容口に形成される溝又は
突起に相補的に嵌合するような突起又は溝を形成し、両
者を嵌合させることによっても行うことができる。
【0010】本発明においては、イニシエータ及びイニ
シエータカラ以外のガス発生器の作動に必要となる構造
・部材、例えばガス排出口を有する「ハウジング」、燃
焼によりガスを発生する「ガス発生手段」、発生したガ
スを冷却及び/又は浄化する「フィルタ手段」等に関し
ては従来広く用いられているものを使用することができ
る。またその他のエアバッグ用ガス発生器の構造・部材
であって、ガス発生剤の作動に際して有利な構造、例え
ばハウジング内を2室以上に画成する「内筒部材」や、
該内筒部材とフィルタ手段との間に配設され、該フィル
タ手段を支持する「フィルタ支持部材」、フィルタ手段
の内周の上端及び/又は下端を包囲し、発生したガスが
フィルタ手段とハウジング内面との隙間を通過する事態
を阻止する「ショートパス防止手段(プレート部材
等)」、ガス発生手段の上方及び/又は下方に配設され
ガス発生手段の移動を阻止する「クッション部材」、フ
ィルタ手段の内側に配設されガス発生手段とフィルタ手
段との直接接触を防止し、更に該フィルタ手段をガス発
生手段の燃焼による火炎から保護する略多孔円筒形状の
「パーフォレーテッドバスケット」、及びフィルタ手段
の外面とハウジングの側壁内面との間に設けられガス流
路として機能する「間隙」等も適宜採用することができ
る。
【0011】ハウジングは、鋳造、鍛造又はプレス加工
などにより形成することが可能であり、望ましくはガス
排出口を有するディフューザシェルと点火手段収容口を
有するクロージャシェルとを溶接して形成する。両シェ
ルとの接合は各種溶接法、例えば電子ビーム溶接、レー
ザ溶接、ティグ溶接、プロゼクション溶接などにより行
うことができる。ディフューザシェルとクロージャシェ
ルとを溶接してハウジングを形成する場合には、前記円
筒部材はディフューザシェルの円形部内面に溶接一体化
する。このディフューザシェルとクロージャシェルと
は、ステンレス鋼板等の鋼板をプレス成形して形成した
場合には、両シェルの製造が容易になると共に、製造コ
ストの低減も達成される。また両シェルを円筒形の単
純、簡単な形状に形成することによりプレス成形が容易
となる。ディフューザシェルとクロージャシェルの材料
に関しては、ステンレス鋼板が望ましいが、鋼板にニッ
ケルメッキを施したものでもよい。
【0012】本発明のエアバッグ用ガス発生器は、特に
イニシエータの位置決めを行うことから、その点火手段
は、衝撃を感知した衝撃センサから伝達される電気信号
により作動する電気着火式点火手段が採用される。この
電気着火式点火手段は、専ら電気的な機構により衝撃を
感知する電気式センサと、衝撃を感知したセンサから伝
達される電気信号で作動するイニシエータとを含んで構
成される。この電気式センサとしては例えば半導体式加
速度センサなどがあり、該半導体式加速度センサは、加
速度が加わるとたわむようにされたシリコン基板のビー
ム上に4個の半導体ひずみゲージが形成され、これら半
導体ひずみゲージはブリッジ接続されている。加速度が
加わるとビームがたわみ、表面にひずみが発生する。こ
のひずみにより半導体ひずみゲージの抵抗が変化し、そ
の抵抗変化を加速度に比例した電圧信号として検出する
ようになっている。特に電気着火式点火手段には、更に
点火判定回路を備えるコントロールユニットも含むこと
ができる。前記半導体式加速度センサからの信号が点火
判定回路に入力し、その衝撃信号がある値を越えた時点
でコントロールユニットは演算を開始し、演算した結果
がある値を越えたときガス発生器に作動信号を出力す
る。
【0013】ガス発生手段は、従来から広く使用されて
いる無機アジド、特にアジ化ナトリウムに基づくもの、
例えばアジ化ソーダと酸化銅の当量混合物や、非アジド
系ガス発生剤を使用することができる。非アジド系ガス
発生剤組成物としては種々のものが提案されている。例
えば、テトラゾール、トリアゾール、又はこれらの金属
塩等の含窒素有機化合物とアルカリ金属硝酸塩等の酸素
含有酸化剤を主成分とするもの、トリアミノグアニジン
硝酸塩、カルボヒドラジッド、ニトログアニジン等を燃
料及び窒素源とし、酸化剤としてアルカリ金属又はアル
カリ土類金属の硝酸塩、塩素酸塩、過塩素酸塩などを使
用した組成物が知られており、何れも本発明においてガ
ス発生手段として使用し得るが、これらに限定されるも
のではなく、燃焼速度、非毒性及び燃焼温度の要求に応
じて適宜選定される。ガス発生手段は、ペレット状、ウ
エハー状、中空円柱状、多孔体状又はディスク状等の適
当な形状に於いて使用される。
【0014】ハウジング内に収容・配置されるフィルタ
手段は略円筒形状であり、ガス発生手段の燃焼によって
生じた燃焼残渣を除去すると共に、燃焼ガスを冷却する
機能を果たすものである。このようなものとしては、例
えば従来使用されている発生ガスを浄化する為のフィル
タ及び/又は発生したガスを冷却するクーラントを使用
する他、適宜材料から成る金網を環状の積層体とし、圧
縮成形した積層金網フィルタ等も使用できる。この積層
金網フィルタに関してより具体的には、平編のステンレ
ス鋼製金網を円筒体に形成し、この円筒体の一端部を外
側に繰り返し折り曲げて環状の積層体を形成し、この積
層体を型内で圧縮成形するか、或いは平編のステンレス
鋼製金網を円筒体に形成し、この円筒体を半径方向に押
圧して板体を形成し、この板体を筒状に多重に巻回して
積層体を形成し、この積層体を型内で圧縮成形する等に
よって成形することができる。金網の材料としては、S
US304、SUS310S、SUS316(JIS規
格記号)などのステンレス鋼を使用することができる。
SUS304(18Cr−8Ni−0.06C)のステンレス
鋼は、オーステナイト系ステンレス鋼として優れた耐食
性を示す。
【0015】フィルタ手段はまた、その内側又は外側に
積層金網体からなる層を有する二重構造とすることがで
きる。内側の層は、フィルタ手段に向け噴出される点火
手段の火炎、及びこの火炎により点火されて燃焼するガ
ス発生手段の燃焼ガスに対しフィルタ手段を保護するフ
ィルタ手段保護機能を有することができる。また外側の
層は、ガス発生器作動時にガス圧によりフィルタ手段が
膨出してこのフィルタ手段とハウジングの外周壁間に形
成される間隙を塞ぐことのないように、フィルタ手段の
膨出を抑止する抑止手段として機能することができる。
なお、このフィルタ手段の膨出を抑止する機能に関して
は、該フィルタ手段の外周を、積層金網体、多孔円筒体
又は環状ベルト体等からなる外層で支持することによっ
ても実現可能である。
【0016】上記のエアバッグ用ガス発生器は、該ガス
発生器で発生するガスを導入して膨張するエアバッグ等
と共にモジュールケース内に収容され、エアバッグ装置
となる。
【0017】このエアバッグ装置は、衝撃センサが衝撃
を感知することに連動してガス発生器が作動し、ハウジ
ングのガス排出口から燃焼ガスを排出する。この燃焼ガ
スはエアバッグ内に噴出し、これによりエアバッグはモ
ジュールカバーを破って膨出し、車両中の硬い構造物と
乗員との間に衝撃を吸収するクッションを形成する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。
【0019】図1は、本発明のエアバッグ用ガス発生器
の断面図である。この実施の形態は、主にハウジング外
径が70mm前後のガス発生器として有効である。本ガ
ス発生器は、ディフューザシェル1とクロージャシェル
2からなるハウジング3と、このハウジング3内の収容
空間に配設される、電気着火式点火手段中のイニシエー
タ4及びエンハンサ5と、これらにより点火されて燃焼
ガスを発生するガス発生手段、すなわち固形ガス発生剤
6と、そしてこれらガス発生剤6を収容する燃焼室28
を画成するフィルタ手段、すなわちクーラント・フィル
タ7とを含んでいる。
【0020】ディフューザシェル1は、ステンレス鋼板
をプレス加工により成形してなり、円形部12と、この
円形部12の外周部に形成される周壁部10と、この周
壁部10の先端部に半径方向外側に延在するフランジ部
19を有している。周壁部10に本実施例では3mm径
のガス排出口11が周方向に18個等間隔に配設されて
いる。このディフューザシェル1は、その円形部12の
中央部に補強段部49により外側に突出した突出円形部
13が形成され、該補強段部49は、ハウジング、特に
その天井部を形成するディフューザシェル円形部12に
剛性を与えると共に、収容空間の容積増大を果たしてい
る。突出円形部13とイニシエータ4との間にエンハン
サ5を収容するエンハンサ容器53が挟持されている。
【0021】クロージャシェル2は、ステンレス鋼板を
プレス加工により成形してなり、円形部30と、その中
央部に形成される中央孔15と、前記円形部30の外周
部に形成される周壁部47と、この周壁部47の先端部
に半径方向外側に延在するフランジ部20とを有してい
る。また中央孔15はその孔縁部に軸方向曲折部14を
有している。この曲折部14は、中央孔15の孔縁部に
剛性を与えると共に、内筒部材16との間に比較的大き
な接合面を提供している。この中央孔15に嵌合するよ
うに内筒部材16を配置し、この内筒部材16の一端側
端面17を曲折部14の端面18と面一としている。
【0022】ディフューザシェル1とクロージャシェル
2は、ハウジング3の軸方向中央横断面上の位置近辺で
ディフューザシェルのフランジ部19とクロージャシェ
ルのフランジ部20とが重ね合わされ、レーザ溶接21
がされ、両者は接合されてハウジング3を形成してい
る。これらフランジ部19、20は、ハウジング、特に
その外周壁8に剛性を与え、ガス圧によるハウジングの
変形を阻止している。
【0023】内筒部材16は、一端をディフューザシェ
ル1の突出円形部13の内面に接合し、他端部を開放し
たステンレス鋼管よりなり、ディフューザシェルの突出
円形部13に電子ビーム溶接22により固定される。こ
の内筒部材16の内側に点火手段収容室23が形成さ
れ、この点火手段収容室23内に、センサ(図示せず)
からの信号により作動するイニシエータ4と、このイニ
シエータ4により着火されるエンハンサ5を充填したエ
ンハンサ容器53が配設されている。
【0024】本発明のエアバッグ用ガス発生器に用いる
イニシエータカラを配設したイニシエータ4の例を図2
(a)(b)に示す。各図面(図2(a)及び図2(b))中、左側
には該イニシエータの縦断面図を、右側には底面図をぞ
れぞれ示している。図2(a)(b)に示すイニシエータ4
は、その裾部に、底面に位置決め部を形成した略中空円
筒状のイニシエータカラ(102(a)、102(b))を一
体状に配設している。この位置決め部は、図2(a)に示
すように、該イニシエータカラ102(a)底面の一部
を、縁部を所定の厚さTだけ残して半径方向に段欠き状
に切り欠いて形成した段欠き部101(a)、或いは図2
(b)に示すように、イニシエータカラ102(b)底面の一
部を、縁部を残すことなく半径方向に切り欠いて形成し
た溝101(b)とすることができる。特に図2(a)に示す
ように、イニシエータカラ102(a)の縁部を残して段
欠き状に切り欠いて位置決め部を形成し、該イニシエー
タカラを用いてエアバッグ用ガス発生器を形成した場合
には、このエアバッグ用ガス発生器は、その作動に際し
ても、該イニシエータ4を収容する部分の内面とイニシ
エータカラ102外周面との間からの燃焼ガスの漏洩を
より確実に防止することができる。
【0025】このイニシエータ4は、図3に示すよう
に、挿入治具100を用いて該イニシエータ4を位置決
めした上で点火手段収容室23内に配設される。即ちこ
のイニシエータ4の裾部には、周囲を切り欠いて位置決
め溝101を形成したイニシエータカラ102を所定の
向きに配設し、この位置決め溝101に挿入治具100
の係合部103を係合することにより、該イニシエータ
カラ102と一体状となったイニシエータ4を位置決め
する。そしてこの位置決めされたイニシエータ4を、点
火手段収容室23内に配設する。また、ハウジングに、
エアバッグ用ガス発生器をモジュールケースに取り付け
るためのガス発生器取付部98を形成し、このガス発生
器取付部98に対してイニシエータ4を位置決めする場
合には、この挿入治具100をガス発生器取付部98に
対して位置決めし、この位置決めされた挿入治具100
を用いて前記のようにイニシエータ4の位置決めを行う
ことができる。図3中、ガス発生器取付部98に対する
挿入治具100の位置決めは、挿入治具100に設けら
れる挿通ピン106をガス発生器取付部98の取付孔9
9に挿通することにより行っているが、その他にも図4
に示すように、位置決め治具310のピン311をガス
発生器取付部98の取付孔99に通してガス発生器を固
定し、そしてクロージャシェル側から、挿入治具100
の係合部103とイニシエータカラの位置決め部101
とを係合させてイニシエータを配設することもできる。
この挿入治具100を、予め位置決め治具310に対し
て位置決めしておくことにより、該挿入治具で配設され
るイニシエータの位置決めを行うことができる。
【0026】図3に示す実施の形態においては、ガス発
生器取付部98に対して位置決めされた挿入治具100
を用いて、該挿入治具100の係合部103とイニシエ
ータカラ102の位置決め溝101とを係合させ、イニ
シエータカラ102を位置決めしながらイニシエータ4
を点火手段収容室23内に配設する。その結果、該イニ
シエータカラ102を所定の向きに規制して配設・一体
化するイニシエータ4も位置決めされてハウジング内の
点火手段収容室23内に配設されることとなる。
【0027】挿入治具100で位置決めして挿入するイ
ニシエータ4は、図5に示すように、その通電端子10
4同士の向きL1が、ガス発生器取付部98の取付孔9
9に対して一定となるような位置関係でイニシエータ4
の裾部に配設することが望ましい。この通電端子104
と取付孔99との位置関係に関しては、例えば該通電端
子104の配置方向L1と、隣接するガス発生器取付部
98の取付孔99同士の配置方向L2とが平行、直交、
或いは所定の角度で交差するように規制する。このよう
にイニシエータ4を位置決めして、その通電端子104
同士の向きL2を一定にすることから、該通電端子10
4に接続するコネクター107の向きでその延伸方向が
決定されるリードワイヤ105は、図6に示すように、
常に一定の方向に引き出されることとなる。その結果、
該リードワイヤ105で、イニシエータ4とセンサ(図
示せず)とを確実に接続することができる。
【0028】上記のように挿入治具100により位置決
めされて点火手段収容室23内に配設されるイニシエー
タ4は、図1に示すように、内筒部材16のイニシエー
タ用保持部材24により固定される。この保持部材24
は、イニシエータ4の軸方向移動を規制する内向きフラ
ンジ部25と、イニシエータが嵌合し内筒部材16の内
周面に固定される周壁部26と、かしめにより前記内向
きフランジ部25との間にイニシエータを軸方向に固定
するかしめ部27とからなっている。図1中、内筒部材
16は、その片端側に貫通孔54を有しており、また本
実施例の場合、直径2.5mmの貫通孔が周方向に6個
等間隔に配設されており、該貫通孔54は、シールテー
プ52’により塞がれている。
【0029】内筒部材16は、厚さ1.2〜3.0mm
のステンレス鋼板を管状に丸めて溶接し、筒部の外径を
17〜22mmとして形成することができる。このよう
な溶接管は、UOプレス方式(板をU形に成形した後、
O形に成形し、継目を溶接するもの)、または電縫管方
式(板を円形に成形し、継目に圧力を加えながら大電流
を流して抵抗熱で溶接するもの)などにより形成するこ
とができる。その他にも該中央筒部材16は、鋳造、鍛
造若しくはプレス加工又は切削加工等の何れか、或いは
それらの組み合わせによっても形成することができる。
なお、該内筒部材の一端部に溶接代を設け、該溶接代を
ディフューザシェル1の突出円形部13の内面に接合す
ることもできる。
【0030】クーラント・フィルタ7は、ガス発生剤6
を取り囲んでハウジング内に配設され、内筒部材16の
周囲に環状の室、すなわち燃焼室28を画成している。
このクーラント・フィルタ7は、ステンレス鋼製平編の
金網を半径方向に重ね、半径方向及び軸方向に圧縮して
なる。このクーラント・フィルタ7は、各層においてル
ープ状の編目が押し潰されたような形をしており、それ
が半径方向に層をなしている。従って、クーラント・フ
ィルタの空隙構造が複雑となり、このクーラント・フィ
ルタは優れた捕集効果を有する。クーラント・フィルタ
7の外側に、ガス発生器作動時にガス圧によりクーラン
ト・フィルタ7が膨出して間隙9を塞ぐことのないよう
に、クーラント・フィルタの膨出を抑止する抑止手段と
して機能する外層29が形成されている。この外層29
は、例えば、積層金網体を用いて形成する他、周壁面に
複数の貫通孔を有する多孔円筒状部材、或いは所定巾の
帯状部材を環状にしたベルト状抑止層を用いて形成する
こともできる。積層金網体を用いて外層29を形成した
場合、該外層29は冷却機能も有することができる。こ
のクーラント・フィルタ7により、燃焼室28が画成さ
れると共に、燃焼室で発生した燃焼ガスが冷却され、そ
して燃焼残渣が捕集される。
【0031】クロージャシェルの円形部30を取り囲ん
で周方向に傾斜部31が形成され、この傾斜部31は、
クーラント・フィルタ7の移動を阻止する移動阻止手段
として機能すると共に、ハウジングの外周壁8とクーラ
ント・フィルタ7間に間隙を形成する手段としても機能
している。
【0032】燃焼室28に固形ガス発生剤6が多数配設
されている。ガス発生剤6は中空円柱体をなしており、
この形状の故に、燃焼は外面及び内面で起こり、燃焼の
進行につれてガス発生剤全体の表面積はあまり変わらな
いという利点を有している。
【0033】クーラント・フィルタ7の上側端部にプレ
ート部材32が、また下側端部にプレート部材33がそ
れぞれ配設されている。プレート部材32は、クーラン
ト・フィルタ7の上側端部開口40を塞ぐ円形部36
と、この円形部36と一体に形成されクーラント・フィ
ルタの内周面41に当接する周壁部34とからなってい
る。円形部36は、前記内筒部材16の外周に嵌合する
中央孔35を有している。また周壁部34は、点火手段
の火炎用貫通孔54に対向して配置され、貫通孔54付
近のクーラント・フィルタ内周面41をカバーしてい
る。この周壁部34は、クーラント・フィルタ7に向け
噴出される火炎に対しクーラント・フィルタを保護する
と共に、噴炎の方向転換を図り火炎がガス発生剤6に十
分に回るようにする機能を有する。このプレート部材3
2は、半径方向移動に関し内筒部材16に固定されてお
り、ガス発生器組立の際にクーラント・フィルタ7の位
置決め手段として機能すると共に、ガス発生器作動時に
燃焼ガスの圧力によりハウジングの内面37とクーラン
ト・フィルタ端面38間で隙間が生じた場合、この隙間
を通り燃焼ガスがクーラント・フィルタを通過しないで
通り抜ける、いわゆる燃焼ガスのショートパスを防止す
るショートパス防止手段としても機能する。
【0034】プレート部材33は、クーラント・フィル
タ7の下側端部開口42を塞ぐ円形部50と、この円形
部50と一体に形成されクーラント・フィルタの内周面
41に当接する周壁部51とからなっている。円形部5
0は、内筒部材16の外周に嵌合する中央孔39を有
し、充填したガス発生剤に当接してガス発生剤の移動を
抑止する。このプレート部材33は、弾性力により内筒
部材16とクーラント・フィルタ7間に挟持され、クー
ラント・フィルタの前記端面38と反対側の端面43に
おける燃焼ガスのショートパスを防止すると共に、溶接
の際に、溶接防護板としても機能している。
【0035】ハウジングの外周壁8と、クーラント・フ
ィルタの外層29間に間隙9が形成されている。この間
隙9によりクーラント・フィルタ7の周囲に半径方向断
面が環状のガス通路が形成される。ガス通路の半径方向
断面における面積Stは、ディフューザシェルの各ガス
排出口11の開口面積の総和Atよりも大きくすること
が望ましい。本実施例の場合、ガス通路の半径方向断面
積は一定であるが、例えばクーラント・フィルタを円錐
形に形成してガス排出口11に接近するに従いガス通路
の半径方向断面積が増大するようにすることもできる。
この場合、ガス通路の半径方向断面積は、平均値をとる
ことができる。クーラント・フィルタ周囲のガス通路の
存在により、燃焼ガスはクーラント・フィルタの全領域
を通過しガス通路に向かって進み、これによりクーラン
ト・フィルタの有効利用と燃焼ガスの効果的な冷却・浄
化が達成される。冷却・浄化された燃焼ガスは、上記ガ
ス通路を通ってディフューザシェルのガス排出口11か
ら排出される。
【0036】なお、本実施例ではハウジングの外周壁と
クーラント・フィルタ間に間隙が形成される例について
説明したが、この間隙はなくてもよい。
【0037】ハウジング3内に外部より湿気が侵入する
のを阻止するために、アルミニウムテープ52によりデ
ィフューザシェルのガス排出口11を閉塞している。
【0038】本ガス発生器を組み立てるときは、内筒部
材16を拡巾部100を溶接して接合したディフューザ
シェル1を、その突出円形部13を底にして置き、プレ
ート部材32を内筒部材16に通し、プレート部材32
の周壁部外側にクーラント・フィルタ7を嵌合し、これ
によりクーラント・フィルタ7の位置決めを行い、その
内側に固形ガス発生剤6を充填し、更にその上にプレー
ト部材33を配設する。その後、クロージャシェルの中
央孔15を内筒部材16に挿通してクロージャシェルの
フランジ部20をディフューザシェルのフランジ部19
に重ね、レーザ溶接21及び44を行い、ディフューザ
シェル1とクロージャシェル2、及びクロージャシェル
2と内筒部材16とを接合する。最後に、内筒部材16
内にエンハンサ容器53及びイニシエータ4を挿入し、
イニシエータ用保持部材のかしめ部27をかしめてこれ
らを固定する。
【0039】このように構成された本ガス発生器におい
て、衝撃をセンサ(図示せず)が感知すると、その信号
がイニシエータ4に送られてイニシエータ4が作動し、
これによってエンハンサ容器53内のエンハンサ5が着
火して高温の火炎を生成する。この火炎は貫通孔54よ
り噴出し、貫通孔54付近のガス発生剤6に点火すると
共に、周壁部34により進路が曲げられて燃焼室下部の
ガス発生剤に点火する。これによりガス発生剤が燃焼し
て高温・高圧のガスを生成し、この燃焼ガスは、クーラ
ント・フィルタ7の全領域を通過し、その間に効果的に
冷却されまた燃焼残渣が捕集され、冷却・浄化された燃
焼ガスは、ガス通路(間隙9)を通り、アルミニウムテ
ープ52の壁を破ってガス排出口11より噴出し、エア
バッグ(図示せず)内に流入する。これによりエアバッ
グが膨張し、乗員と堅い構造物の間にクッションを形成
して衝撃から乗員を保護する。ディフューザシェル円形
部の上記段部49、及びクロージャシェル円形部の上記
曲折部14は、ハウジングの天井部及び底部に剛性を与
えてガス圧によるハウジングの変形を阻止している。ま
た、ハウジングの軸方向中央横断面上の位置近辺で重ね
合わされ接合されているフランジ部19及び20は、ハ
ウジングの外周壁8に剛性を与えてガス圧によるハウジ
ングの変形を阻止している。更に、クーラント・フィル
タの端面で隙間が生じた場合、上記プレート部材32及
び33により燃焼ガスのショートパスが防止される。
【0040】図7は、図1に示すガス発生器とは異な
り、ハウジング63内に内筒部材を配設することなく、
ハウジング内を1室とした実施の形態によるエアバッグ
用ガス発生器の縦断面図を示す。この図に示すガス発生
器は、ディフューザシェル61とクロージャシェル62
とからなるハウジング63と、このハウジング63と共
に燃焼室84を画成するフィルタ手段、すなわちクーラ
ント・フィルタ67と、そして前記燃焼室84内に位置
決めして配設されるイニシエータ64、及びこのイニシ
エータ64に隣接して配設され、該イニシエータ64に
より点火されて燃焼ガスを発生する固形ガス発生剤66
とを含んでいる。このイニシエータ64は、図2に示す
イニシエータ同様、その裾部に配設されるイニシエータ
カラの底面には、位置決め部が形成されている。
【0041】ディフューザシェル61は、ステンレス鋼
板をプレス加工により成形してなり、円形部78と、そ
の外周部に形成される周壁部76と、その先端部に半径
方向外側に延在するフランジ部86とを有している。こ
のディフューザシェル61に形成されるフランジ部86
には、該エアバッグ用ガス発生器をモジュールケースに
取り付ける為のガス発生器取付部98’が設けられてお
り、そしてこのガス発生器取付部98’には、該ガス発
生器を固定するためのネジ又はピンを挿通する取付孔9
9’が形成されている。また周壁部76にはガス排出口
77が周方向に等間隔に複数個配設されている。このデ
ィフューザシェル61は、その円形部78に放射状に配
置された複数の半径方向リブ状補強体79を有してい
る。これらリブ状補強体79は、ハウジング、特にその
天井部を形成するディフューザシェル円形部78に剛性
を与え、これによりハウジングがガス圧により変形する
のを阻止している。
【0042】クロージャシェル62は、ステンレス鋼板
をプレスにより成形してなり、円形部71と、その外周
部に形成される周壁部72と、その先端部に半径方向外
側に延在するフランジ部87とを有している。円形部7
1は中央部に段部48により凹部73が形成され、この
凹部73の中央部に中央孔74が形成されている。この
中央孔74は、その孔縁部に軸方向曲折部75を有し、
この曲折部75は、イニシエータカラの胴部80が嵌合
する内周面81と、イニシエータカラの鍔部82が係止
する端面83を有している。軸方向曲折部75の内周面
81の構成により、比較的大きなシール面が確保され
る。気密性確保のために、胴部80と内周面81間にシ
ーリング材を充填することができ、また鍔部82と端面
83間に溶接を行うことができる。イニシエータの鍔部
82が係止する端面83は、燃焼室84内のガス圧によ
りイニシエータ64が抜け出るのを防止している。段部
48は、ハウジング、特にその底部を形成するクロージ
ャシェル円形部71に剛性を与え、また凹部73は、イ
ニシエータのコネクタ底面85を円形部71の外面より
も内側の位置においている。また曲折部75は、中央孔
74の孔縁部に剛性を与えている。
【0043】ディフューザシェル61とクロージャシェ
ル62との接合は、クロージャシェル62に接合された
イニシエータ64を挿入治具で位置決めしながら両シェ
ルのフランジ部86、87同士をハウジング63の軸方
向中央位置近辺で重ね合わせ、そして該フランジ部同士
をレーザ溶接88により接合しハウジング63を形成す
る。イニシエータ64の位置決めは、該イニシエータ6
4の底部にある通電端子(図示せず)が、デフューザシ
ェルの車両取付部98’に対して、常に一定の方向に配
列するように位置決めを行う。その結果、ディフューザ
シェル61とクロージャシェル62とは位置決めされた
上で互いに接合されることから、該通電端子の配列方向
は、車両取付部98’に対して常に一定となり、イニシ
エータ4とセンサとをリードワイヤで確実に接続するこ
とができる。
【0044】上記のようにディフューザシェル61とク
ロージャシェル62とを接合することにより、ハウジン
グ63を形成する。接合したフランジ部86、87は、
ハウジングの外周壁68に剛性を与え、ガス圧によるハ
ウジングの変形を阻止している。
【0045】図7中、イニシエータ64は、センサ(図
示せず)からの信号により作動する慣用の電気式イニシ
エータからなリ、その裾部には位置決め部を有するイニ
シエータカラ102’が配設されている。電気式イニシ
エータ64は、機械的な機構を含まず構造が簡単でかつ
小型・軽量であるため、機械式のイニシエータよりも好
ましい。このイニシエータ64(例えば、出力:10c
c密閉圧力容器内で300〜1500psi)には、従
来のガス発生器に備わる伝火薬容器に類するものが付随
していない。これはガス発生剤66の着火性、及び燃焼
性が良いことによる。すなわち、このガス発生剤66
は、330℃ 以下の分解開始温度と、2000K 以上
の燃焼温度を有している。ガス発生剤66は中空円柱体
をなしており、この形状の故に、燃焼は外面及び内面で
起こり、燃焼の進行につれてガス発生剤全体の表面積は
あまり変わらないという利点を有している。
【0046】クーラント・フィルタ67は、図1に示す
エアバッグ用ガス発生器に用いたクーラントフィルタ同
様、ステンレス鋼製平編の金網を半径方向に重ね、半径
方向及び軸方向に圧縮してなり、ループ状の編目が押し
潰されたような形の目からなる層が半径方向に層をなし
ている。このクーラント・フィルタ67の外側には、ガ
ス発生器作動時にガス圧によりクーラント・フィルタ6
7が膨出して間隙69を塞ぐことのないように外層89
を設けることができる。この外層89は、積層金網体を
用いて形成する他、多孔円筒体を用いて形成することが
できる。
【0047】クロージャシェルの円形部71を取り囲ん
で周方向に傾斜部90が形成され、この傾斜部90は、
クーラント・フィルタ67の位置決め乃至は移動を阻止
する手段として機能すると共に、ハウジングの外周壁6
8と、クーラント・フィルタの外層89間に間隙69を
形成する手段としても機能している。
【0048】燃焼室84に中空円柱体の固形ガス発生剤
66が多数配設されている。この実施の形態において
は、該ガス発生剤66は、直接、燃焼室内の空間に充填
されイニシエータ64に隣接して配設され、クーラント
・フィルタ67の一側端部開口45を塞ぐプレート部材
の円形部92によりその移動が規制されている。プレー
ト部材91は、前記円形部92と、クーラント・フィル
タ67の一側端部の内周面に当接して該内周面をカバー
する、前記円形部92と一体の周壁部93を有してい
る。このプレート部材91により、クーラント・フィル
タの一側端面94とディフューザシェル円形部78の内
面間の燃焼ガスのショートパスが防止される。プレート
部材91が配設されないクーラント・フィルタ他側端部
における端面95は、溶接によりハウジング内面46に
固定されている。これにより端面95におけるショート
パスが防止される。溶接を行うことにより、通常、クー
ラント・フィルタ端面とハウジング内面間に配設され
る、例えばシリコンゴムからなる難燃性で弾力性を有す
るパッキンが不要となる。
【0049】ハウジングの外周68と、クーラント・フ
ィルタの外層89間に間隙69が形成されており、この
間隙69によりクーラント・フィルタ67の周囲に半径
方向断面が環状のガス通路が形成されている。このガス
通路の半径方向断面における面積は、ディフューザシェ
ルの各ガス排出口77の開口面積の総和よりも大きくさ
れている。クーラント・フィルタ周囲のガス通路の存在
により、燃焼ガスはクーラント・フィルタの全領域を通
過しガス通路に向かって進み、これによりクーラント・
フィルタの有効利用と燃焼ガスの効果的な冷却・浄化が
達成される。冷却・浄化された燃焼ガスは、上記ガス通
路を通ってディフューザシェルのガス排出口77に至
る。ハウジング63内に外部より湿気が侵入するのを阻
止するために、アルミニウムテープ96によりディフュ
ーザシェルのガス排出口77がハウジング内側より塞が
れている。
【0050】次に、この実施の形態に於けるガス発生器
の製造方法の一例を、図8に基づき説明する。本ガス発
生器を組み立てるときは、ディフューザシェル61を、
円形部78を底にして置き、その中に、プレート部材9
1、クーラント・フィルタ67及び固形ガス発生剤66
を充填・配設する。その後、予め中央孔74にイニシエ
ータ64を配設したクロージャシェル62を、該イニシ
エータ64の裾部に配設されるイニシエータカラ10
2’の位置決め部101’に、挿入治具100’の係合
部103’を係合させると共に、該挿入治具の挿通ピン
106’をディフューザシェル61の取付部98’に設
けられた取付孔99’に通して位置決めし、両シェルの
フランジ部86、87を重ね合わせ、そして該フランジ
部同士をレーザ溶接等により接合し、ディフューザシェ
ル61とクロージャシェル62を接合する。
【0051】このように構成された本ガス発生器におい
て、衝撃をセンサ(図示せず)が感知すると、その信号
がイニシエータ64に送られてイニシエータ64が作動
し、これによって燃焼室84内のガス発生剤66に点火
する。これによりガス発生剤が燃焼して高温・高圧のガ
スを生成し、この燃焼ガスはクーラント・フィルタ67
の全領域よりクーラント・フィルタ67に入り、クーラ
ント・フィルタ67を通過する間に冷却されまた燃焼残
渣が捕集される。冷却・浄化された燃焼ガスは、間隙6
9により形成されるガス通路を通り、アルミニウムテー
プ96の壁を破ってガス排出口77より噴出し、エアバ
ッグ(図示せず)内に流入する。これによりエアバッグ
は膨張して乗員と堅い構造物の間にクッションを形成
し、衝撃から乗員を保護する。ディフューザシェル円形
部の上記リブ状補強体79、及びクロージャシェル円形
部の上記段部48並びに曲折部75は、ハウジングの天
井部及び底部に剛性を与えてガス圧によるハウジングの
変形を阻止している。また、ハウジングの軸方向中央位
置近辺でかさね合わされ接合されているフランジ部86
及び87は、ハウジングの外周壁68に剛性を与えてガ
ス圧によるハウジングの変形を阻止している。更に、ク
ーラント・フィルタの端面で隙間が生じた場合、上記プ
レート部材91により燃焼ガスのショートパスが防止さ
れる。また、反対側の端面95は、溶接によりハウジン
グ内面に固定されているために、両者間に隙間は生じな
い。
【0052】図9に、電気着火式点火手段を用いたガス
発生器を含んで構成した場合の本発明のエアバッグ装置
の実施の形態を示す。このエアバッグ装置は、ガス発生
器200と、衝撃センサ201と、コントロールユニッ
ト202と、モジュールケース203と、そしてエアバ
ッグ204からなっている。
【0053】ガス発生器200は、図1に基づいて説明
したガス発生器と略同様のものが使用されていることか
ら、該ガス発生器200中、イニシエータの通電端子の
向きは一定となり、リードワイヤを確実に接続すること
ができる。
【0054】また衝撃センサ201は、例えば半導体式
加速度センサからなることができる。この半導体式加速
度センサは、加速度が加わるとたわむようにされたシリ
コン基板のビーム上に4個の半導体ひずみゲージが形成
され、これら半導体ひずみゲージはブリッジ接続されて
いる。加速度が加わるとビームがたわみ、表面にひずみ
が発生する。このひずみにより半導体ひずみゲージの抵
抗が変化し、その抵抗変化を加速度に比例した電圧信号
として検出するようになっている。
【0055】コントロールユニット202は、点火判定
回路を備えており、この点火判定回路に前記半導体式加
速度センサからの信号が入力するようになっている。セ
ンサからの衝撃信号がある値を越えた時点でコントロー
ルユニット202は演算を開始し、演算した結果がある
値を越えたときガス発生器200のイニシエータ4に作
動信号を出力する。
【0056】前記の通り、ガス発生器200中のイニシ
エータの通電端子(図示せず)の向きは一定となってい
ることから、コントロールユニット202から出力され
る作動信号をイニシエータに伝えるためのリードワイヤ
ーは、常に一定の方向に引き出すことができ、その結
果、該ワイヤーの長さが足りなくなるような事態を回避
することができる。
【0057】モジュールケース203は、例えばポリウ
レタンから形成され、モジュールカバー205を含んで
いる。このモジュールケース203内にエアバッグ20
4及びガス発生器200が収容されてパッドモジュール
として構成され、このパッドモジュールは自動車のステ
アリングホイール207に取り付けられている。
【0058】エアバッグ204は、ナイロン(例えばナ
イロン66)、またはポリエステルなどから形成され、
その袋口206がガス発生器のガス排出口を取り囲み、
折り畳まれた状態でガス発生器のフランジ部に固定され
ている。
【0059】自動車の衝突時に衝撃を半導体式加速度セ
ンサ201が感知すると、その信号がコントロールユニ
ット202に送られ、センサからの衝撃信号がある値を
越えた時点でコントロールユニット202は演算を開始
し、演算した結果がある値を越えたときガス発生器20
0のイニシエータ4に作動信号を出力する。これにより
イニシエータ4が作動してガス発生剤に点火しガス発生
剤は燃焼してガスを生成する。このガスはエアバッグ2
04内に噴出し、これによりエアバッグはモジュールカ
バー205を破って膨出し、ステアリングホイール20
7と乗員の間に衝撃を吸収するクッションを形成する。
【0060】
【発明の効果】本発明において、イニシエータを位置決
めしてハウジング内に収容することにとにより、該イニ
シエータの通電端子の向きも一定となり、その結果、該
通電端子に接続するリードワイヤを一定の向きに引き出
すことができる。
【0061】本発明のガス発生器は、リードワイヤを一
定の向きに引き出すことができることから、モジュール
への取付を再現性良く確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス発生器の一の実施の形態を示す縦
断面図。
【図2】イニシエータカラへの位置決め部の形成状態を
示す概略図。
【図3】イニシエータの配設過程を示す概念図。
【図4】イニシエータの他の配設過程を示す概念図。
【図5】イニシエータを配設した状態を示すエアバッグ
用ガス発生器の底面図。
【図6】本発明のエアバッグ用ガス発生器へのコネクタ
の接続過程を示す斜視図。
【図7】本発明のガス発生器の他の実施の形態を示す縦
断面図。
【図8】図7に示すガス発生器の製造過程を示す概念
図。
【図9】本発明のエアバッグ装置の構成図。
【符号の説明】
3 ハウジング 4 イニシエータ 6 ガス発生剤 7 クーラント・フィルタ 12,30 円形部 100 挿入治具 101 位置決め部 102 イニシエータカラ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス排出口と点火手段収容口とを有するハ
    ウジング内に、衝撃によって作動する点火手段と、該点
    火手段により着火されて燃焼し燃焼ガスを発生するガス
    発生手段と、前記燃焼ガスの冷却及び/又は燃焼残渣の
    捕集を果たすフィルタ手段とを含んで収容して成り、 該点火手段は電気的信号により作動するイニシエータを
    含んで構成され、ハウジング内に配設される該イニシエ
    ータは位置決めされていることを特徴とするエアバッグ
    用ガス発生器。
  2. 【請求項2】前記イニシエータは、その下端のイニシエ
    ータカラに位置決め部を有し、該位置決め部により位置
    決めされることを特徴とする請求項1記載のエアバッグ
    用ガス発生器。
  3. 【請求項3】前記位置決め部はイニシエータカラ側面に
    形成され、また点火手段収容口内面は、該位置決め部を
    有するイニシエータカラが相補的に嵌合する形状に形成
    されており、該点火手段収容口に該イニシエータカラを
    有するイニシエータを配設することにより、該イニシエ
    ータは位置決めされる請求項1又は2記載のエアバッグ
    用ガス発生器。
  4. 【請求項4】前記イニシエータは、前記位置決め部に係
    合する係合部を有している挿入治具により位置決めされ
    てハウジング内に配設される請求項1又は2記載のエア
    バッグ用ガス発生器。
  5. 【請求項5】前記挿入治具の係合部は、前記位置決め部
    に相補的に嵌合する嵌合突起であり、該嵌合突起を前記
    位置決め部に相補的に嵌合して、前記イニシエータの位
    置決めを行う請求項4記載のエアバッグ用ガス発生器。
  6. 【請求項6】前記位置決め部は、前記イニシエータカラ
    底面の一部を、縁部を残して半径方向に段欠き状に切り
    欠いて形成した段欠き部である請求項4又は5項記載の
    エアバッグ用ガス発生器。
  7. 【請求項7】前記位置決め部は、前記イニシエータカラ
    底面の一部を、半径方向に切り欠いて形成した溝である
    請求項4又は5項記載のエアバッグ用ガス発生器。
  8. 【請求項8】前記ハウジングは更にガス発生器取付部を
    有しており、前記イニシエータは、該ガス発生器取付部
    に対して位置決めされる請求項1〜7の何れか一項記載
    のエアバッグ用ガス発生器。
  9. 【請求項9】前記イニシエータは、ガス発生器取付部に
    対して位置決めされる挿入治具によりハウジング内に挿
    入され、ガス発生器取付部に対し位置決めされる請求項
    8記載のエアバッグ用ガス発生器。
  10. 【請求項10】ガス排出口と点火手段収容口とを有する
    ハウジング内に、電気的な信号により作動するイニシエ
    ータを含んで構成され衝撃によって作動する点火手段
    と、該点火手段により着火されて燃焼し燃焼ガスを発生
    するガス発生手段と、前記燃焼ガスの冷却及び/又は燃
    焼残渣の捕集を果たすフィルタ手段とを含んで収容して
    成るエアバッグ用ガス発生器の製造方法において、 該イニシエータを位置決めしながらハウジング内に配設
    することを特徴とするエアバッグ用ガス発生器の製造方
    法。
  11. 【請求項11】前記イニシエータの裾にはイニシエータ
    カラが配設されると共に、該イニシエータカラには位置
    決め部が形成されており、該位置決め部に挿入治具の係
    合部を係合させてイニシエータを位置決めする請求項1
    0記載のエアバッグ用ガス発生器の製造方法。
  12. 【請求項12】前記位置決め部は、前記イニシエータカ
    ラの一部を切り欠いて形成した位置決め溝であり、前記
    挿入治具の嵌合部は、前記位置決め溝に相補的に嵌合す
    る突起であり、前記位置決め部と係合部との係合は嵌合
    である請求項11記載のエアバッグ用ガス発生器の製造
    方法。
  13. 【請求項13】前記ハウジングは更にガス発生器取付部
    を有しており、前記イニシエータは、該ガス発生器取付
    部に対して位置決めされハウジング内に配設される請求
    項10〜12の何れか一項記載のエアバッグ用ガス発生
    器の製造方法。
  14. 【請求項14】前記イニシエータのガス発生器取付部に
    対しての位置決めは、ガス発生器取付部に対して位置決
    めされる挿入治具でイニシエータを位置決めしてハウジ
    ング内に挿入することにより行われる請求項13記載の
    エアバッグ用ガス発生器の製造方法。
  15. 【請求項15】前記ハウジングは、ガス排出口とガス発
    生器取付部とを有するディフューザシェルと、点火手段
    収容口を有するクロージャシェルとを接合してなり、前
    記点火手段はクロージャシェルの点火手段収容室内に配
    設され、両シェルの接合は、点火手段収容室内に配設さ
    れた点火手段を位置決めしながら行われる請求項10〜
    12の何れか一項記載のエアバッグ用ガス発生器の製造
    方法。
  16. 【請求項16】前記挿入治具は、前記イニシエータの位
    置決め部に係合する係合部と、前記ハウジングのガス発
    生器取付部に形成される取付孔に挿通する挿通ピンとを
    有しており、該挿通ピンを該貫通孔に挿通することによ
    り、前記挿入治具をガス発生器取付部に対して位置決め
    する請求項14又は15記載のエアバッグ用ガス発生器
    の製造方法。
  17. 【請求項17】エアバッグのガス発生器と、 衝撃を感知して前記ガス発生器を作動させる衝撃センサ
    と、 前記ガス発生器で発生するガスを導入して膨張するエア
    バッグと、 前記エアバッグを収容するモジュールケースとを含み、
    前記エアバッグ用ガス発生器が請求項1〜9の何れか1
    項記載のエアバッグのガス発生器であることを特徴とす
    るエアバッグ装置。
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