JPH1160281A - 光触媒ガラス及びその製造方法 - Google Patents

光触媒ガラス及びその製造方法

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JPH1160281A
JPH1160281A JP9224796A JP22479697A JPH1160281A JP H1160281 A JPH1160281 A JP H1160281A JP 9224796 A JP9224796 A JP 9224796A JP 22479697 A JP22479697 A JP 22479697A JP H1160281 A JPH1160281 A JP H1160281A
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JP
Japan
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layer
film
tio
photocatalytic
glass
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JP9224796A
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English (en)
Inventor
Seiji Yamazaki
誠司 山崎
Yoshihiro Nishida
佳弘 西田
Keiji Honjo
啓司 本城
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Central Glass Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
    • C03C17/34Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions
    • C03C17/3411Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions with at least two coatings of inorganic materials
    • C03C17/3417Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions with at least two coatings of inorganic materials all coatings being oxide coatings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C2217/00Coatings on glass
    • C03C2217/70Properties of coatings
    • C03C2217/71Photocatalytic coatings

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Abstract

(57)【要約】 【課題】光触媒膜の耐温水性、耐湿性、耐アルカリ性、
耐温塩水性等の耐久性を向上するとともに、ガラスから
のナトリウムイオンの光触媒膜への拡散を防ぎ、光触媒
機能を充分に発揮する。 【解決手段】ソーダライムガラス基板の表面に、第1層
としてAl23を含むSiO2膜を成膜し、その上に第2
層としてTiO2を主成分とした膜を成膜した光触媒ガラ
ス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築用、自動車用
等の窓材、さらには鏡等の各種の分野のガラス物品にお
いて用いられる光触媒ガラスおよびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近、防汚・消臭・抗菌・親水等のため
にガラスの表面に光触媒機能を有する被膜を形成するこ
とが行われている。例えば、特開平5ー253544号
公報に記載のアナターゼ型TiO2を主体とする光触媒微
粉末をその一部がバインダ層表面から露出するようにし
た板状部材、特開平7−232080号公報に記載の光
触媒微粒子がTiO2、ZnO、SrTiO2、Fe23、W
3、FeTiO2、Bi23、SnO2等であり、光触媒粒
子の間隙充填粒子がSn、Ti、Ag、Cu、Zn、Fe、P
t、Co、Niの金属または酸化物である光触媒機能を有
する多機能材、特開平9−59042号公報記載の光触
媒性の平均結晶粒子径が約0.1μm以下のTiO2の粒子
を含有する防曇性被膜で覆われた透明基材等が知られて
いる。
【0003】また従来、ガラス表面に各種の機能性膜を
被覆するに際し、ガラスから機能性膜へのナトリウムイ
オンの拡散を防止するために、該機能性膜の下層にアン
ダーコート膜を形成する事が知られている。例えば、特
開平4−18237号公報記載のZnOを含有した紫外
線吸収膜の下層にSiO2を主成分とする金属酸化物被膜
を設けた表面処理ガラス、特開平7−315880号公
報記載のガラス板表面にSiO2を主成分とする薄膜、T
iO2を主成分とする薄膜、SnO2を主成分とする薄膜を
順次被覆させた透明導電膜付きガラス板、特開平8−1
90088号公報記載のガラス基板からのアルカリ金属
イオンの拡散を防止する金属酸化物の障壁層と該障壁層
の上層の金属含有被覆からなるガラス物品等が知られて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の光触媒膜を
ガラス上に形成した光触媒ガラスにおいては、該光触媒
膜をガラス表面に直接被覆する場合、高温で処理すると
ガラス中に含まれるナトリウムイオンが該光触媒膜に拡
散し、光触媒膜のTiO2の酸化作用を促進する電子を中
和してしまい、上述の光触媒機能が損なわれてしまう欠
点があった。
【0005】また、光触媒膜の下層に、アンダーコート
層としてのSiO2膜を被覆した場合には光触媒膜と該S
iO2膜との密着性が充分でなく、耐久性評価試験で光触
媒膜が剥離してしまう欠点が生じた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来のかかる
課題に鑑みてなしたものであって、アンダーコート層の
組成を種々検討した結果、アンダーコート膜中にAl2
3を含有させることにより、膜の緻密性が高まる。その
結果、耐温水性、耐塩温水性等の耐久試験において、膜
中のSiO2分の溶解を防ぎ、アルカリバリアー性を保持
したまま、アンダーコート層と光触媒膜間の接着強度が
著しく向上するとともに、成膜後ガラスを熱加工等の高
温処理を施してもアルカリバリアー性が低下しないこと
を見出した。
【0007】本発明は、ソーダライムガラス基板の表面
に、第1層としてAl23を含むSiO2膜を成膜し、そ
の上に第2層としてTiO2を主成分とした膜を成膜した
光触媒ガラスに関する。
【0008】なお、第1層中のAl23の含有量は、1
〜80重量%であることが好ましく5〜60重量%がよ
り好ましい。
【0009】さらに、第2層中のTiO2の含有量が10
〜100重量%であることが好ましい。さらに、第2層
中のTiO2以外の成分は、SiO2、Al23、P25
23、ZrO2、SnO2、Ta25の内の少なくとも1
種の金属酸化物であることが好ましい。これらの金属酸
化物の内、SiO2、Al23、P25、B23を用いた
場合は、網目形成酸化物として機能し、ZrO2、Sn
2、Ta25を用いた場合は、膜の緻密性が高くなり、
その結果膜強度が向上する。さらに、ZrO2は耐アルカ
リ性に優れ、SnO2は膜に導電性を持たせることが可能
となり、Ta25はTiO2の光励起には関与しない28
0nm付近の紫外線をカットすることができる等の利点が
ある。
【0010】さらにまた、第1層及び第2層の膜厚は、
それぞれ50〜500nmであることが適する。また、
本発明は、ソーダライムガラス基板の表面に、第1層と
してAlを含むSiO2溶液よりなる塗布液を被覆した
後、TiO2前駆体及び/またはTiO2を含有する混合ゾ
ルよりなる第2層用溶液を塗布し、乾燥・焼成してなる
光触媒ガラスの製造方法に関する。
【0011】なお、第1層用塗布液は、Al元素の硝酸
塩、有機酸塩、アセチルアセトナート化合物、アルコキ
シド化合物を含んだアルコキシシラン化合物の加水分解
物よりなることが好ましい。
【0012】さらに、第2層中のTiO2の出発原料が結
晶性微粒子である場合、第2層中のTiO2の含有量は1
0〜90重量%であることが好ましく、20〜80重量
%がより好ましい。
【0013】さらに、第2層中のTiO2が溶液を出発原
料とする場合、第2層中のTiO2の含有量は50〜10
0重量%であることが好ましく、70〜100重量%が
より好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】ガラス表面に形成する、アンダー
コートとしての第1層、光触媒機能としての第2層より
なる光触媒ガラスは次のようにして得る。
【0015】ソーダライムガラス基板としては、自動車
用ならびに建築用ガラス等に通常用いられている普通板
ガラス、所謂フロート板ガラスなどであり、クリアをは
じめグリ−ン、ブロンズ等各種着色ガラスや各種機能性
ガラス、強化ガラスやそれに類するガラス、合せガラス
のほか複層ガラス等、さらに平板あるいは曲げ板等各種
板ガラス製品として使用できることは言うまでもない。
また板厚としては例えば約1.0mm程度以上約12mm
程度以下であり、建築用としては約2.0mm程度以上約
10mm程度以下が好ましく、自動車用としては約1.5m
m程度以上約6.0mm程度以下が好ましく、より好ましく
は約2.0mm程度以上約5.0mm程度以下のガラスであ
る。
【0016】また、第1層のSiO2膜、第2層のTiO2
膜の主な原料としては、前記金属アルコキド類である
が、具体例としては、Siアルコキシド類が、テトラエ
トキシシラン、テトラメトキシシラン、モノメチルトリ
エトキシシラン、モノメチルトリメトキシシラン、ジメ
チルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、そ
の他のテトラアルコキシシラン化合物、その他のアルキ
ルアルコキシシラン化合物、またTiアルコキシド類
は、テトライソプロポキシチタン、テトラノルマルブト
キシチタン、トリイソプロポキシチタンモノアセチルア
セトナ−ト等が使用できる。
【0017】さらに、第1層に添加するAl元素は、金
属アルコキシド類、アセチルアセトナート類、硝酸塩、
有機酸塩のうちの少なくとも1種を用いることができ、
上記第1層のSiO2の原料であるアルコキシシラン類の
加水分解物と混合して用いる。
【0018】また、希釈溶媒としては、アルコ−ル系溶
媒が好ましく、具体例としては、メタノ−ル、エタノ−
ル、エタノ−ル、プロパノ−ル、ブタノ−ル、エチレン
グリコ−ル、ヘキシレングリコ−ル、さらには酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、酢酸アミルなどのエステル類、さらに
はメチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソ
ルブなどのセロソルブ類及びこれらを混合した溶媒、さ
らには増粘剤としてポリエチレングリコ−ル(平均分子
量200)、ポリプロピレングリコ−ル(平均分子量4
00)等を加えても良いし、レベリング剤としてジメチ
ルシリコーンなどのメチルシリコーン類やフッ素系レベ
リング剤を適量加えても良い。本来溶液中に含まれるア
ルコ−ル系やセロソルブ系のもの単独または混合物を、
該溶液の蒸発速度や被膜粘度を勘案して選択すればよ
い。
【0019】さらに、第1層中のAl23含有率が1〜
80重量%が好ましく、、80重量%以上であれば、第
1層のアンダーコート膜のNaイオンのバリアー効果が
低減することにより光活性が著しく低下し、さらに、耐
アルカリ性も著しく低下してしまう。また、1重量%以
下では光触媒膜の密着性が低下してしまう。
【0020】なお、第2層のTiO2前駆体としては、前
記Tiアルコキシド類に安定化剤を加えた溶液やTiのア
セチルアセトナート類に水を加えて加水分解したTiO2
ゾル、或いは、Tiアセチルアセトナート類、TiCl4
Ti(SO4)2等を各種溶媒に溶解させた溶液等である。
【0021】また、TiO2を含有する混合ゾルは、前記
TiO2前駆体をTiO2以外のSiO2、Al23、P
25、B23、ZrO2、SnO2、Ta25等の金属酸化
物の内の少なくとも1種に混合したもの、或いは予めT
iO2の結晶性又は非晶質性のTiO2微粒子を前記金属酸
化物ゾルに分散剤等を用いて分散させたTiO2混合ゾル
等である。
【0022】第2層中のTiO2の含有量は、10〜10
0重量%が好ましく、TiO2以外の酸化物としては、S
iO2、Al23、P25、B23、ZrO2、SnO2、Ta
25等を用いることができ、特に、SiO2は膜強度の点
より好ましい。
【0023】なお、第2層中のTiO2が結晶性微粒子で
ある場合、該TiO2の含有量は10〜90重量%である
ことが好ましく、10%以下では光活性が著しく低下
し、90%以上では膜強度及び成膜性が低下するためで
ある。
【0024】さらに、第2層中のTiO2が溶液を出発と
する場合、該TiO2の含有量は50〜100重量%であ
ることが好ましく、50%以下では光活性が著しく低下
するためである。
【0025】また、塗布法としては、特に限定されるも
のではないが、生産性などの面からは例えばスピンコー
ト法あるいはディップコ−ト法、またリバ−スコ−ト
法、フレキソ印刷法、その他のロールコート法であり、
さらにはノズルコ−ト法、スプレーコ−ト法、スクリー
ン印刷法などが適宜採用し得るものである。これら塗布
法で塗布成膜する際の塗布液中の固形分濃度としては約
1〜30重量%程度で、塗布液粘度としては1〜100
cP 程度が好ましい。
【0026】またさらに、第1層及び第2層の塗布後の
乾燥処理としては、乾燥温度が常温〜300℃程度で乾
燥時間が0.5 〜60分間程度が好ましく、より好まし
くは前記乾燥温度が100〜250℃程度で乾燥時間が
1〜30分間程度である。また、第2層の乾燥後の焼成
処理としては、焼成温度が400 〜700℃程度で焼
成時間が1〜30分間程度が好ましく、さらに前記ガラ
スの熱強化または/および熱曲げ加工時に同時に行うこ
とがよく、前記ガラスの熱強化または/および熱曲げ加
工は、温度が550 〜700 ℃程度で時間が0.5 〜
10分間程度行うことがより好ましい。
【0027】なお、本発明の膜組成は、前記のような5
50℃以上の高温での熱強化および/または熱曲げ加工
を行っても、ガラスからのアルカリの拡散がなく、アル
カリバリアー性が低下しない利点を有する。
【0028】第1層の膜厚は、約50〜500nm 程度
であり、50nm未満であれば、ガラス基板からのNaイ
オンの影響で第2層の光触媒機能が低下し、500nm
を超えると経済的にも無駄であり、クラックの発現の要
因となるためである。さらに好ましくは約70〜130
nm 程度である。
【0029】第2層の膜厚は、TiO2の含有量にもよる
が、約50〜500nm程度が好ましい。さらに好ましく
は70〜150nmである。なお、50nm以下では充分な
光活性が得られず、500nm以上では光活性の向上は得
られず、膜強度は低下し、且つクラック発生の要因とな
るためである。さらに好ましくは70〜150nmであ
る。
【0030】前記のように、本発明の膜組成では、膜厚
が薄くてもアルカリバリアー性および光活性の各機能を
充分に発揮する利点を有する。第2層の光触媒膜の下層
に、Al23を含有するSiO2膜を第1層として設ける
ことにより、ソーダライムガラス基板からのナトリウム
イオンの膜中への拡散を防止し、光触媒機能を十分に発
揮させるとともに、第1層と第2層の膜間の密着強度が
強固になり、耐温水性、耐湿性、耐アルカリ性、耐温塩
水性等の耐久性を向上させ、厳しい環境での長期使用に
耐え、より確実でかつ安定した品質の光触媒ガラスとな
る。
【0031】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。但し本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0032】
【実施例1】テトラエトキシシラン2g、硝酸アルミニ
ウム9水和物1g(SiO2/Al2O3=80 /20 重量比)、加水
分解用の水0.7g、触媒としての60%硝酸0.06g、および
希釈溶媒としてエタノール40gを混合撹拌し、コーテ
ィング溶液とした。これを10cm□で厚さ2mmのソー
ダライムシリカガラス基板にスピンコーターで成膜し、
250℃で5分間乾燥して室温まで冷却した後、第2層
目を同じくスピンコーターにより成膜した。第2層目の
コーティング溶液は、チタニアゾル:アトロンNTi−
500(日本曹達製)8gとシリカゾル溶液CSG−D
I−0600(チッソ製)3.3gを混合し(TiO2/Si
O2=80/20重量比)、エタノールで4倍に希釈したもの
を用いた。第2層目を成膜した後250℃で5分間乾燥
し、500℃で5分間仮焼成を行った後、680℃で本
焼成を行うことにより、第1層、第2層の膜厚がともに
100nmの光触媒膜を得た。
【0033】
【実施例2】第2層目のコーティング溶液をチタニアゾ
ル:アトロンNTi−500 10gをエタノールで4
倍希釈したものを用いたこと以外は実施例1と同様とし
た。得られた第2層目のTiO2膜の膜厚は、90nmで
あった。
【0034】
【実施例3】テトラエトキシシラン1.3g、硝酸アル
ミニウム9水和物2.8g(SiO2/Al2O3=50/50重量
比)、加水分解用の水O.7g、触媒としての60%硝酸0.06
g、及び希釈溶媒としてエタノール46gを混合・撹拌
したものを第1層の被覆溶液とした以外は、実施例1と
同様とした。得られた第1層目の膜厚は、100nmで
あった。
【0035】
【実施例4】シリカゾル溶液CSG−DI−0600
(チッソ社製)18gにあらかじめ調製したアルミナゾ
ル2g(SiO2/Al2O3=90/10重量比)を混合撹拌し、エ
タノールで3倍に希釈したものを第1層目のコーティン
グ溶液としたこと以外は、実施例1と同様とした。アル
ミナゾルは、イソプロピルアルコール10.5gとアル
ミニウム−sec−ブトキシド6gにアセト酢酸エチル
3gを混合して安定化した後に、加水分解用のH2
0.5gを混合撹拌して得た。第1層目のSiO2−Al2
3膜は、膜厚100nmのものを得た。
【0036】
【実施例5】シリカゾル溶液CSG−DI−0600
(チッソ社製)20gに、硝酸アルミニウム9水和物1
0g(SiO2/Al2O3=30/70重量比)を加え混合・撹拌
し、エタノールで4倍に希釈したものを第1層の被覆溶
液とし、さらにTiO2微粒子含有シリカバインダー液:
ST−K03(石原テクノ社製)(TiO2/SiO2=50/50
重量比)をエタノールで5倍に希釈したものを第2層の
被覆溶液とたこと以外は、実施例1と同様とした。得ら
れた第1層目のSiO2−Al23膜の膜厚は100nm
であり、第2層目の膜厚は150nmであった。
【0037】
【比較例1】シリカのゾルゲル溶液CSG−DI−O6
OO(チッソ社製、固形分濃度:6重量%)を第1層目の
コーティング溶液としたこと以外は、実施例1と同様と
した。得られた第1層目のSiO2膜は膜厚100nmであ
った。
【0038】
【比較例2】シリカのゾルゲル溶液CSG−DI−O6
OO 16gにあらかじめ調製したチタニアゾル4gを
混合撹拌し(SiO2/TiO2=80/20重量比)、エタノール
で3倍希釈したものを第1層目のコーティング溶液とし
たこと以外は、実施例1と同様とした。チタニアゾル
は、イソプロピルアルコール9gとチタン−iso−プ
ロポキシド3gにアセチルアセトン1gを混合して安定
化した後に、加水分解用のH2O 0.2gを混合撹拌し
て得た。得られた第1層目のSiO2−TiO2膜の膜厚
は、100nmであった。
【0039】
【比較例3】シリカゾル溶液CSG−DI−0600
(チッソ社製)16gにあらかじめ調製したジルコニア
ゾル4g(SiO2/Zr02=80/20重量比)を混合撹拌し、エ
タノールで3倍に希釈したものを第1層目のコーティン
グ溶液としたこと以外は、実施例1と同様とした。ジル
コニアゾルは、イソプロピルアルコール15gとジルコ
ニウム−n−ブトキシド4gにアセチルアセトン1gを
混合して安定化した後に、加水分解用のH2O 0.2g
を混合撹拌して得た。得られた第1層目のSiO2−Zr
2膜の膜厚は、100nmであった。
【0040】得られた光触媒ガラスの評価を下記のよう
に行った。 〔光活性試験〕1重量%オレイン酸アセトン溶液を用い
て光触媒膜表面にオレイン酸を均一に付着させ人工的に
汚れを形成した。これにブラックライトF15T8BL
B(三共電気)で0.5mW/cm2(365nm)の紫外線を2時
間照射した。照射前後の水の接触角変化で光活性を評価
した。 〔耐温水性試験〕60℃の温水に10日間浸漬して外
観、膜強度(温水中でガーゼ布で強く擦り膜剥離の有無
を調べる)の変化を評価した。 〔耐湿性試験〕50℃相対湿度98%の蒸気中に30日
間放置して外観、膜強度の変化を評価した。 〔耐酸性試験〕0.1%塩酸中に室温下で48時間浸漬
して外観、膜強度の変化を評価した。 〔耐アルカリ性試験〕20%炭酸ソーダ水溶液中に室温
下で48時間浸漬して外観、膜強度の変化を評価した。 〔耐温塩水性試験〕60℃の3%食塩水に48時間浸漬
して外観、膜強度の変化を評価した。
【0041】実施例及び比較例における性能評価結果を
表−1に示す。光活性試験においては、人工的な汚れと
してオレイン酸を付着させており、光触媒機能が高い
程、汚れを分解することが出来る。すなわち、紫外線照
射後の接触角が小さい程、光活性が高くなる。実施例1
〜5及び比較例1は、紫外線照射前の水の接触角が40
〜55°程度であったものが、照射後2〜6°程度に大
幅に小さくなった。これらの結果から、実施例1〜5及
び比較例1は、第1層のアルカリバリアー効果が十分機
能しているので、第2層目のTiO2を有する膜が、いず
れも良好な光触媒としての光活性機能を有していること
が確認できる。一方、比較例2〜3では、光活性はある
ものの、他の場合に比べて光触媒性能が減少しているこ
とが確認できる。
【0042】耐温水性試験について、実施例1〜5及び
比較例2〜3は10日間経過後も外観、膜強度に変化が
なかった。比較例1については、2日目に第2層膜が剥
離した。
【0043】耐湿性試験については、実施例1〜5及び
比較例2〜3は30日間経過後も変化は認められないの
に対し、比較例1は12日目に第2層膜が剥離した。耐
酸性試験については、実施例および比較例ともに変化は
認められなかった。
【0044】耐アルカリ性試験については、実施例1〜
5び比較例2〜3は48時間経過後、全く変化はなかっ
た。一方、比較例1は11時間後に第2層膜が剥離し
た。耐温塩水性試験については、実施例1〜5及び比較
例2〜3は48時間経過後も変化は認められないのに対
し、比較例1は5時間後に第2層膜が剥離した。
【0045】なお、表-1において、(○印)は試験後の
変化がなく良好な結果が得られたことを示し、(×印)
は試験中に膜の剥離を生じたものを示す。以上の評価結
果に示すように、本発明の実施例1〜5は比較例1〜3
に比べ、光活性、耐温水性、耐湿性、耐アルカリ性、耐
温塩水性の全ての評価項目において極めて優れ、第1層
膜と第2層膜の膜間の密着強度が極めて大きく強固であ
り、しかもアルカリバリアー効果も十分であることが分
かった。一方、比較例2〜3は、比較例1に比べ、耐温
水性、耐湿性、耐アルカリ性、耐温塩水性の耐久試験で
は良好な結果が得られており、さらに光触媒性能はある
ものの紫外線照射後の接触角が実施例に比べて10〜2
0°程度高いことから光活性が低下しており、実施例よ
りはアルカリバリアー性が劣っていることが分かる。
【0046】
【発明の効果】光触媒膜の下層にAl23−SiO2膜を
設けることにより、ソーダライムガラス基板から光触媒
膜へのナトリウムイオンの拡散を防止し、光触媒機能を
十分に発揮させるとともに、第1層に添加したAl元素
が第2層である光触媒膜のTi元素と相互作用を起こす
ことにより、第1層と第2層の層間の密着強度が強固に
なり、耐温水性、耐湿性、耐アルカリ性、耐温塩水性等
の耐久性を長期に持続し、厳しい環境下において確実で
かつ安定した品質の光触媒ガラスが得られ、建築用、車
両用、鏡等のその他の各種ガラス物品に広く用いること
ができる。
【0047】また、本発明は、成膜後に550℃以上の
高温で熱強化および/または熱曲げ加工を行っても、ガ
ラスからのアルカリの拡散がなく、アルカリバリアー性
が低下しない利点を有する。
【0048】さらに、本発明は、第1層および第2層の
膜厚が薄くてもアルカリバリアー性および光活性の機能
を充分に発揮する利点も併せ持つ。
【0049】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本城 啓司 三重県松阪市大口町1510 セントラル硝子 株式会社硝子研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ソーダライムガラス基板の表面に、第1層
    としてAl23を含むSiO2膜を成膜し、その上に第2
    層としてTiO2を主成分とした膜を成膜した光触媒ガラ
    ス。
  2. 【請求項2】第1層中のAl23の含有量が1〜80重
    量%である請求項1記載の光触媒ガラス。
  3. 【請求項3】第2層中のTiO2の含有量が10〜100
    重量%である請求項1記載の光触媒ガラス。
  4. 【請求項4】第2層中のTiO2以外の成分は、SiO2
    Al23、P25、B23、ZrO2、SnO2、Ta25
    内の少なくとも1種の金属酸化物である請求項3記載の
    光触媒ガラス。
  5. 【請求項5】第1層及び第2層の膜厚は、それぞれ50
    〜500nmである請求項1記載の光触媒ガラス。
  6. 【請求項6】ソーダライムガラス基板の表面に、第1層
    としてAlを含むSiO 2溶液よりなる塗布液を被覆した
    後、TiO2前駆体及び/またはTiO2を含有する混合ゾ
    ルよりなる第2層用溶液を塗布し、乾燥・焼成してなる
    光触媒ガラスの製造方法。
  7. 【請求項7】第1層用塗布液は、Al元素の硝酸塩、有
    機酸塩、アセチルアセトナート化合物、アルコキシド化
    合物を含んだアルコキシシラン化合物の加水分解物より
    なる請求項6記載の光触媒ガラスの製造方法。
  8. 【請求項8】第2層中のTiO2の出発原料が結晶性微粒
    子である場合、第2層中のTiO2の含有量は10〜90
    重量%である請求項6項記載の光触媒ガラスの製造方
    法。
  9. 【請求項9】第2層中のTiO2が溶液を出発原料とする
    場合、第2層中のTiO2の含有量は50〜100重量%
    である請求項6項記載の光触媒ガラス製造方法。
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