JPH1160399A - p型半導体、p型半導体の製造方法、半導体装置、光起電力素子、半導体装置の製造方法 - Google Patents

p型半導体、p型半導体の製造方法、半導体装置、光起電力素子、半導体装置の製造方法

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JPH1160399A
JPH1160399A JP21950397A JP21950397A JPH1160399A JP H1160399 A JPH1160399 A JP H1160399A JP 21950397 A JP21950397 A JP 21950397A JP 21950397 A JP21950397 A JP 21950397A JP H1160399 A JPH1160399 A JP H1160399A
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JP
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type
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semiconductor
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JP21950397A
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English (en)
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Takayuki Watanabe
隆行 渡辺
Tetsuya Yamamoto
哲也 山本
Hiroshi Yoshida
博 吉田
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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    • Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】Ib−IIIb−VIb2 族化合物半導体(特
に、CuInS2 )を母材としたp型半導体において、
キャリア濃度が高く、製造上および性能の点で有利なも
のを得る。 【解決手段】CuInS2 にP(p型不純物)とSn
(n型不純物)の両方を添加して、p型CuInS2 を
形成する。このp型半導体のキャリア濃度は5×1017
(cm-3)であり、PとともにInを添加した場合の値
(5×1016(cm -3))、Pのみを添加した場合の値
(3×1015(cm-3))と比較して大きい。PとSn
を含むCuInS2 層をp型半導体層3とし、ガラス基
板2、Mo電極1、p型半導体層3、CdS層(n型半
導体層)4、ITO電極5からなる層構造の薄膜太陽電
池を作製する。この太陽電池の変換効率は12%と高い
値であった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Ib−IIIb−
VIb2 族化合物半導体に不純物が含有されたp型半導
体に関し、特に、太陽電池等の光起電力素子や発光素子
用として好適である、高性能なp型半導体に関する。
【0002】
【従来の技術】化合物半導体は、従来より太陽電池、発
光素子などの半導体デバイスに応用されてきた。これら
のデバイスを作製する場合には、p型半導体とn型半導
体とが必要であり、各伝導型の半導体を得るために、化
合物半導体に対してその構成元素以外の元素をドーピン
グすることが行われる。
【0003】例えば、CuInS2 等のIb−IIIb
−(VIb)2 族化合物半導体の場合には、p型を得る
ためにVb族元素、n型を得るためにVIIb族元素を
不純物として添加することが知られている。
【0004】また、GaNなどのIIIb−Vb系化合
物半導体の場合は、p型を得るためにIIa族元素、n
型を得るためにIVb族元素が不純物として用いられ、
ZnSeなどのIIb−VIb系化合物半導体の場合
は、p型を得るためにVb族元素、n型を得るためにV
IIb族元素が不純物として用いられる。
【0005】このような化合物半導体は、添加された不
純物が化合物半導体の構成元素の一部と置き換わること
により伝導性(p型あるいはn型)を示すようになる。
p型半導体を形成する場合には、一般的に、置換される
構成元素に比べて最外殻電子数の一つ少ない元素が不純
物として選ばれ、n型半導体の場合には、最外殻電子数
の一つ多い元素が不純物として選ばれる。
【0006】しかしながら、p型伝導性を得ようとして
p型不純物を化合物半導体にドーピングすると、特にイ
オン結合性の強い化合物半導体では、化合物半導体を構
成する陰性元素(電子の受け手側となる元素)が抜けて
陽性元素(電子の供給側となる元素)の価電子が受け手
を失うため、ドナー性欠陥が生じる。このドナー性欠陥
によりドーピングされたp型不純物の作用が相殺され
て、p型キャリア濃度は思うように上がらない。つま
り、高いドーピング量に見合った高いキャリア濃度のp
型半導体が得られ難いという問題点があった。
【0007】また、キャリア濃度を高めるためにp型不
純物の添加量を著しく増やすと、母材となる化合物半導
体の結晶歪みによる結晶性の低下や、結晶粒界へのドー
ピング元素の偏析などが起こり、必要な機能が得られに
くくなるという問題もあった。
【0008】これらの問題から、イオン結合性の強い化
合物半導体を母材とするp型半導体を利用した半導体装
置、例えばCuInS2 などをベースとした太陽電池、
GaN、ZnSe、CuAlSe2 などをベースとした
青色発光素子として十分な性能を有するものが得られて
いなかった。
【0009】このうち、GaNを母材としたp型半導体
に関しては、GaNに対してアクセプタとしてのBeと
ドナーとしてのOを共に添加することにより、高キャリ
ア濃度を有するp型半導体を形成できることが、Bra
ndt等によって報告されている(Appl.Phy
s.Lett.,Vol.69,No.18(199
6)2707参照)。この場合には、不純物であるBe
とOの電気陰性度の差が大きいため、GaN結晶中で近
傍に存在し易くなることから、キャリア濃度が高くな
る。
【0010】また、”The 1996 MRS Sp
ring Meeting Symposium in
San Francisco”において、山本等は、
CuInS2 の構成元素同士であるCuの一部をInで
置換することにより、p型不純物のドーピングの際にC
u−S結合へ電子供給を行って、CuInS2 のp型キ
ャリア濃度を高くすることを提案している。
【0011】すなわち、Ib族元素であるCuの一部が
IIIb族元素であるInに置換されてCu<Inとな
ると、Cu:In=1:1の場合よりもCuInS2 中
の電子数が多くなって、この電子がCu−S結合へ供給
される。ただし、この提案で記載されている方法は、C
uInS2 の構成元素ではないp型不純物とn型不純物
をCuInS2 に対してともにドーピングする方法とは
異なる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにCuInS2 の構成元素同士であるCuの一部をI
nで置換すると、ドナー性欠陥であるInCu(Cuのサ
イトにInが置換されたもの)の発生と同時に、その近
傍での電荷的中性を保持しようとして、アクセプタ性欠
陥であるCu空孔が発生する。したがって、CuのIn
への置換量でCu−S結合への電子供給量を正確に制御
することが難しいため、この方法には製造上の困難性が
ある。
【0013】また、この方法では、Inが過剰であるた
め、CuInS2 層中にカルコパイライト構造のCuI
nS2 とは異なるスピネル構造のCuIn5 S8 相が混
在する。結晶構造が異なる相が混在していると、CuI
nS2 層の特に結晶粒界に欠陥が多く発生しやすい。し
かも、このCuIn5 S8 相は高抵抗である。その結
果、キャリア濃度の高いp型CuInS2 が形成され難
くなるという問題点もある。
【0014】本発明は、このような従来技術の問題点に
着目してなされたものであり、CuInS2 等のIb−
IIIb−VIb2 族化合物半導体において、キャリア
濃度の高いp型半導体であって、従来の方法よりも性能
が高く且つ製造上の有利性も高いものを形成すること、
およびそのようなp型半導体を用いることにより高性能
な半導体装置を実現可能とすることを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、Ib−IIIb−VIb2 族化合物半導
体に、IIa族元素および/またはVb族元素からなる
p型不純物と、IVb族元素および/またはVIIb族
元素からなるn型不純物とを含有していることを特徴と
するp型半導体を提供する。
【0016】このp型半導体は、n型不純物の存在によ
り、同じ量のp型不純物を含有してn型不純物が存在し
ない場合と比較して、キャリア濃度の高いp型半導体と
なっている。
【0017】なお、本発明において、p型不純物とはア
クセプタ不純物のことを意味し、n型不純物とはドナー
不純物のことを意味する。本発明は、また、Ib−II
Ib−VIb2 族化合物半導体に対して、IIa族元素
および/またはVb族元素からなるp型不純物と、IV
b族元素および/またはVIIb族元素からなるn型不
純物とを、n型不純物よりp型不純物の含有量が高くな
るように添加することを特徴とするp型半導体の製造方
法を提供する。
【0018】この方法によれば、p型不純物とn型不純
物の両方を含有しているp型半導体が得られる。このp
型半導体は、p型不純物とともにn型不純物を添加する
ことにより、p型不純物のみを同じ添加量で添加した場
合と比較して、キャリア濃度を高くすることができる。
【0019】Ib−IIIb−VIb2 族化合物半導体
に含有させるp型不純物とn型不純物との組合せとして
は、p型不純物はIIa族元素でn型不純物はIVb族
元素である組合せがあり、この場合には、p型不純物は
Beおよび/またはMgであり、n型不純物はGe、S
n、およびPbのうちの少なくとも一つであることが好
ましい。
【0020】別の組合せとしては、p型不純物はIIa
族元素でn型不純物はVIIb族元素である組合せがあ
り、この場合には、p型不純物はBeおよび/またはM
gであり、n型不純物はCl、Br、およびIのうちの
少なくとも一つであることが好ましい。このうち、p型
不純物はBeであり、n型不純物はClであると特に好
ましい。
【0021】別の組合せとしては、p型不純物はVb族
元素でn型不純物はIVb族元素である組合せがあり、
この場合には、p型不純物はP、As、およびSbのう
ちの少なくとも一つであり、n型不純物はGe、Sn、
およびPbのうちの少なくとも一つであることが好まし
い。このうち、p型不純物はPであり、n型不純物はS
nであると特に好ましい。
【0022】別の組合せとしては、p型不純物はVb族
元素でn型不純物はVIIb族元素である組合せがあ
り、この場合には、p型不純物はP、As、およびSb
のうちの少なくとも一つであり、n型不純物はCl、B
r、およびIのうちの少なくとも一つであることが好ま
しい。
【0023】また、これらの組合せのうち、p型不純物
はIIa族元素でn型不純物はVIIb族元素である組
合せ、およびp型不純物はVb族元素でn型不純物はI
Vb族元素である組合せが好ましい。
【0024】Ib−IIIb−VIb2 族化合物半導体
に対してp型不純物とn型不純物の両方を添加して得ら
れるp型半導体のp型キャリア濃度が高くなるのは、以
下の理由によるものである。
【0025】Si,Geなどの元素半導体はほぼ100
%共有結合であるのに対して、Ib−IIIb−VIb
2 族化合物半導体の結合は、イオン結合性を有する共有
結合である。特にその中でも、CuInS2 がCuIn
Se2 などと比較してイオン結合性が強い。イオン結合
性は陽性元素と陰性元素との電気陰性度の差が大きいほ
ど強くなる傾向がある。
【0026】そして、前述のように、イオン結合性の強
い化合物半導体ほど、p型不純物を添加する際に化合物
半導体を構成する陰性元素(電子の受け手側となる元
素)が抜け易くなるが、n型不純物をともに添加するこ
とによって、このような陰性元素の抜けが生じないよう
にすることができる。これにより、n型不純物をともに
ドーピングしない場合と比較して、p型キャリア濃度が
高くなる。
【0027】また、p型半導体を得るためには、n型不
純物よりp型不純物の添加量を高くすることが必要であ
り、両者の最適な比率は、求められるp型キャリア濃
度、添加する不純物の種類等によって異なるが、p型不
純物の含有量はn型不純物の含有量の1.3〜3.0倍
であることが好ましく、1.8〜2.2倍であることが
より好ましい。
【0028】Ib−IIIb−VIb2 族化合物半導体
にp型不純物とn型不純物をともに含むp型半導体のp
型キャリア濃度は、p型不純物の含有量とn型不純物の
含有量との差に応じた値となる。この差が小さい(すな
わち、n型不純物の含有量に対するp型不純物の含有量
の比率は1より大であるが、この比率が1に近い)と、
高いp型キャリア濃度を得るために両不純物の含有量を
高くする必要があり、これによって結晶歪みによる結晶
性の低下が生じる。
【0029】したがって、本発明の効果を大きくするた
めには、p型不純物の含有量はn型不純物の含有量より
十分に大きくする必要があり、p型不純物の含有量がn
型不純物の含有量の1.3倍以上であると、結晶性を劣
化させない範囲で十分なp型伝導が得られやすい。ま
た、p型不純物の含有量がn型不純物の含有量の3.0
倍を超えると、n型不純物の添加により化合物半導体中
の陰性元素の抜けを抑制する効果が小さくなって、高い
p型キャリア濃度が得られ難くなる。
【0030】本発明は、Ib−IIIb−VIb2 族化
合物半導体のうち特にCuInS2に適用されると、そ
の効果が高く、カルコパイライト単一相からなるCuI
nS 2 にp型不純物とn型不純物の両方を含有させるこ
とによって、キャリア濃度1×1017(cm-3)以上の
p型半導体を得ることができる。
【0031】ここで、カルコパイライト単一相からなる
CuInS2 とは、結晶構造としてカルコパイライト構
造であるCuInS2 相のみを有するCuInS2 であ
って、CuとInの比(Cu/In)はおよそ0.92
〜1.00の範囲にある。この範囲よりCuの含有率が
高いとCuX S相を含むようになり、Inの含有率が高
いとCuIn5 S8 相を含むようになる。そして、Cu
In5 S8 相を含む場合には、前述のようにCuIn5
S8 相が高抵抗であるため、キャリア濃度は高くならな
い。
【0032】ただし、CuX S相を含む場合には、Cu
X S相は低抵抗であるため、この相がCuInS2 相に
混在しているCuInS2 は、本発明のようなp型とn
型の両不純物を添加する方法によらなくても、p型キャ
リア濃度1×1017(cm-3)以上のものは容易に得ら
れる。しかしながら、カルコパイライト単一相からなる
CuInS2 の場合には、p型キャリア濃度1×1017
(cm-3)以上のものはこれまでにはなく、本発明の方
法によって実現可能となった。
【0033】なお、CuX S相がCuInS2 相に混在
しているCuInS2 を母材とする高キャリア濃度のp
型半導体を用いた半導体装置の性能は極端に低く、例え
ば太陽電池の場合であればその変換効率はほぼ0とな
る。
【0034】以下に、CuInS2 を例にとり、本発明
の方法と従来の方法とにおける作用の違いについて詳細
に説明する。CuInS2 はIn−S結合とCu−S結
合を有する。In−S結合では、Inの3個の最外殻電
子とSの6個の最外殻電子との総数が9個となるため、
安定結合の8個と比較して1個余っている。Cu―S結
合では、Cuの1個の最外殻電子とSの6個の最外殻電
子との総数が7個となるため、安定結合の8個と比較し
て1個足りない。そして、In−S結合で余った1個の
電子は、Cu−S結合の不足した電子を補充するために
供給され、系(母材)全体としては安定化している。
【0035】しかしながら、p型不純物であるP等のV
b族元素(最外殻電子数が5個)が添加されてSと置換
すると、In−P結合は最外殻電子数が8個となって安
定となるが、Cu―S結合に供給されるべき電子が余ら
ない。
【0036】そのため、Cu−S結合は、p型不純物を
添加しないときに比べて不安定な状態となる。そのよう
な状態になると、エネルギー的に抜けやすいCuが抜け
る。Cuが抜けると、それにつられて近接のSが抜ける
か、もしくは添加されたp型不純物(P)が抜けること
になる。このようなSまたはPの抜けは、Cuが抜ける
ことで電気的に陰性であるSおよびP同士が隣接するよ
うになり、クーロン反発力が増すことに起因する。
【0037】Cuが抜けた部分(Cu空孔)はアクセプ
タ性欠陥となり、SまたはPが抜けた部分(S空孔)は
ドナー性欠陥となる。そして、Cuは1価、Sは2価で
あるために、同数のCu,Sが抜けると全体としてドナ
ー性欠陥の方が多くなって、ドナー性の傾向が強くな
る。このドナー性欠陥によって、アクセプタであるp型
不純物のドーピング作用が相殺される(添加されたp型
不純物はドナー性欠陥を補償するために使用される)た
め、p型不純物のドーピング量に見合ったp型キャリア
濃度が得られない。
【0038】これに対して、本発明の方法のように、p
型不純物を添加する際に、n型不純物、例えばSn等の
IVb族元素(最外殻電子数4個)をともに添加すれ
ば、これがIn(最外殻電子数3個)と置換することに
より電子が1個余り、この余った電子がCu−S結合に
供給されるため、前述のようなCu抜けが生じない。こ
れにより、前述のようなドナー性欠陥が生じないため、
p型不純物のドーピング量に見合ったp型キャリア濃度
が得られる。
【0039】なお、p型不純物の添加により不安定とな
ったCu−S結合に対して有効に電子を供与してCu−
S結合を安定化するためには、母材(CuInS2 )の
中でn型不純物がp型不純物の近傍に存在することが好
ましい。
【0040】CuInS2 に添加するp型不純物として
は、例えば、Inより最外殻電子数が少ないBeなどの
IIa族元素、またはSより最外殻電子数が少ないPな
どのVb族元素が挙げられる。n型不純物としては、例
えば、Sより最外殻電子数の多いClなどのVIIb族
元素や、Inより最外殻電子数の多いSnなどのIVb
族元素が挙げられる。
【0041】ここで、結晶の安定性の点からは、p型不
純物とn型不純物がそれぞれ母材のInおよびSと別々
に置換する方が、p型不純物とn型不純物の両方がIn
またはSと置換する場合よりも好ましい。そのため、C
uInS2 に添加するp型不純物とn型不純物の組み合
わせとしては、p型不純物がVb族元素でありn型不純
物がIVb族元素である組合せ、またはp型不純物がI
Ia族元素でありn型不純物がVIIb族元素である組
合せが好ましい。
【0042】Vb族元素とIVb族元素との組合せのう
ち、共有結合性を高くしてCuInS2 中で両元素を安
定的に存在させるという点からは、Vb族元素として
P、As、Sbを、IVb族元素としてGe、Sn、P
bを用いることが好ましい。
【0043】また、IIa族元素とVIIb族元素との
組合せでは、IIa族元素とVIIb族元素とで電気陰
性度の差が大きいため、母材中に添加された両元素間に
クーロン引力が生じる。そして、このクーロン引力によ
り、母材中で両元素が近傍に存在し易くなる。したがっ
て、Cu−S結合の安定化という点では、IIa族元素
とVIIb族元素との組合せが好ましい。
【0044】なお、Ib−IIIb−VIb2 族化合物
半導体は、前述のように、イオン結合性と共有結合性と
が混在しているため、p型不純物とn型不純物を電気陰
性度の差が極端に大きな組合せ(例えば、p型不純物が
BeまたはMgで、n型不純物がFである組合せ)で添
加すると、イオン結合性が極端に強まり、母材であるC
uInS2 結晶のエネルギー的安定性を低下させてしま
う。これに伴い、陰性元素の抜けなどが生じて結晶が壊
れやすくなる。
【0045】したがって、母材の結晶の安定性を保持し
ながらCu−S結合を安定化させるためには、添加する
p型不純物とn型不純物との組み合わせとして、電気陰
性度の差が、両不純物を近傍に存在させるために十分で
あって且つ極端に大きくはない値となる組合せを選択す
る必要がある。このような組合せとしては、p型不純物
が、浅いアクセプタ準位を形成するBeおよび/または
Mgであり、n型不純物がCl、Br、およびIのうち
の少なくともいずれか一つである組合せが好ましい。
【0046】また、CuInS2 に対するp型不純物と
なるVb族元素は、−3価以外の価数(例えば+3価)
になることがあり、この場合に、Vb族元素はSと置換
されないでInと置換される可能性がある。これを回避
し、Vb族元素をSと置換させてアクセプタを生じさ易
くするためには、ドーピングの際にVb族元素の陰性を
強めておくことが好ましい。すなわち、Vb族元素をI
nとの化合物の形(InP、InSb等)で、もしくは
Cuとの化合物の形(Cu3 P等)で、さらにはアルカ
リ金属元素との化合物の形(Na3 P、Li3 Sb等)
で供給することが好ましい。
【0047】Ib−IIIb−VIb2 族化合物半導体
へNa等のアルカリ金属元素を添加することは、太陽電
池の変換効率向上に有効であることが知られているが、
本発明においても、p型不純物およびn型不純物ととも
にアルカリ金属元素を添加することにより同様な効果が
得られる。
【0048】以上のように、本発明の方法は、Ib−I
IIb−VIb2 族化合物半導体の構成元素(例えばC
uInS2 であればCu、In、S)以外の不純物をn
型不純物としてドーピングするため、CuInS2 の構
成元素同士であるCuの一部をInで置換する公知の方
法とは異なり、アクセプタ性欠陥(p型不純物)とドナ
ー性欠陥(n型不純物)の添加量を精密にコントロール
することができるとともに、高抵抗な異相の混在も生じ
ない。したがって、本発明の方法は、製造上の容易性お
よび得られるp型半導体の性能のいずれの点においても
有効な方法である。
【0049】本発明の方法において、Ib−IIIb−
VIb2 族化合物半導体に対してp型不純物とn型不純
物を添加するタイミングは、時間的に同時であっても異
なっていてもどちらでもよいが、p型不純物をn型不純
物より先に添加すると、p型不純物が添加された時点
で、前述のような陰性元素の抜けに伴うドナー性欠陥が
発生する。そのため、n型不純物をp型不純物と同時に
またはp型不純物より先に添加することが好ましい。
【0050】特に、p型不純物とn型不純物を同時に添
加すると、母材中で両不純物が近傍に存在し易くなると
ともに、母材全体に均一に存在し易くなるため、本発明
の効果が非常に大きくなる。特に、p型不純物とn型不
純物との化学結合力が強い組合せ(例えば、BeとCl
等)である場合には、その傾向が顕著となるため好まし
い。
【0051】本発明のp型半導体を形成するための最適
な方法は、母材となる化合物半導体の種類、形態をバル
クとするか薄膜とするか等によって異なってくるが、基
本的には従来より公知の全ての方法を利用することがで
きる。
【0052】例えば、薄膜の場合には、MBE法やCV
D法により、母材である化合物半導体を構成する元素と
p型不純物およびn型不純物とを同時に供給して成膜し
てもよいし、母材である化合物半導体の薄膜をMBE法
やCVD法によって形成した後に、その薄膜に対してイ
オン注入や熱拡散によりp型不純物およびn型不純物を
添加してもよい。この方法は、良質な膜が得られること
から、主に、発光素子などに利用される単結晶層を形成
する方法として、一般的にもよく用いられている。
【0053】また、太陽電池の構成材料として好適なp
型CuInS2 膜の作製方法としては、構成元素を同時
に供給する真空蒸着法と、CuIn合金薄膜またはCu
/In積層膜、さらにはCuInS合金薄膜などを形成
した後に、この薄膜をS含有雰囲気中で熱処理する硫化
法が挙げられる。
【0054】真空蒸着法の場合には、構成元素のうち室
温で固体のもの(例えば、Mg、Sn、Sb等)は、通
常、元素単体の原料をKセルに入れて加熱することによ
り分子線状にして供給する。また、室温で固体であって
高い蒸気圧を有する元素(例えば、PまたはI等)等の
ように、元素単体ではその供給量を制御するのが困難な
場合には、母材の構成元素であるCuやInもしくは他
のドーピング元素との化合物(CuI、InPなどの固
体原料)の形態とし、この化合物をKセルに入れて加熱
することにより分子線状で供給することもできる。
【0055】ClはCl2 の形態で、室温で液体である
Brは真空チャンバの外部で加熱することにより気化さ
せてからBr2 の形態で、それぞれガス状で真空中に供
給する。必要に応じて、このガスを高周波コイルを用い
て活性化することにより、CuInS2 薄膜中にドーピ
ング元素を取り込まれやすくすることができる。また、
前述のように母材の構成元素もしくは他のドーピング元
素との化合物(CuCl、InCl3 、MgCl2 など
の固体原料)の形態とし、この化合物をKセルに入れて
加熱することにより分子線状で供給することもできる。
【0056】ドーピング元素をガス状で高濃度に添加し
ようとする際には、蒸着中の成長圧力の上昇が問題とな
るが、分子線状で供給するとこれが抑制される。したが
って、高品質な薄膜を形成するためには、ClやBrに
ついても、母材の構成元素もしくは他のドーピング元素
との化合物の形態で供給することが好ましい。
【0057】硫化法としては、ドーピング元素を含むC
uIn(またはCuInS)合金薄膜を形成した後に、
この合金薄膜を、Sを含有する雰囲気中で熱処理する方
法がある。この場合、ドーピング元素を含有する合金薄
膜を形成する方法としては、合金薄膜を形成する際にド
ーピング元素のターゲットからのスパッタリングを同時
に行う方法、先ずドーピング元素の成膜を行い、その上
に合金薄膜を成膜して積層する方法、先ず合金薄膜の成
膜を行い、その上にドーピング元素の成膜を行って積層
する方法、合金(Cu、In,CuIn、CuInSな
ど)にドーピング元素を添加したターゲットからスパッ
タリングによる成膜を行う方法が挙げられる。
【0058】また、CuIn(またはCuInS)合金
薄膜をS含有ガス雰囲気中で硫化する際に、S含有ガス
と同時にガス状のドーピング元素を供給して、前記合金
薄膜中にドーピング元素を添加する方法もある。
【0059】このような真空蒸着法および硫化法以外の
p型CuInS2 の形成方法としては、先ずCuInS
2 薄膜を形成し、その中にイオン注入によってドーピン
グ元素を添加する方法も挙げられる。この場合には、イ
オン注入により低下した結晶性を改善するために、熱処
理を施す必要がある。この熱処理の際にS抜けが起こる
ことを防ぐために、S含有ガス雰囲気中で熱処理を行う
ことが好ましい。
【0060】本発明は、また、前述のようなIb−II
Ib−VIb2 族化合物半導体にp型不純物とn型不純
物とを含有しているp型半導体を構成材料として備えて
いることを特徴とする半導体装置を提供する。
【0061】本発明は、また、n型半導体層、第一のp
型半導体層、第一のp型半導体層よりp型キャリア濃度
が高い第二のp型半導体層、および電極層をこの順に有
する光起電力素子において、第一のp型半導体層および
第二のp型半導体層は、Ib−IIIb−VIb2 族化
合物半導体にp型不純物とn型不純物とを含有している
p型半導体からなることを特徴とする光起電力素子を提
供する。
【0062】この光起電力素子(太陽電池やフォトダイ
オード等)は、BSF(back surface field)構造の光
起電力素子であって、BSF構造とすることによって薄
膜化に伴う光電流の減少が抑制される。
【0063】本発明は、また、Ib−IIIb−VIb
2 族化合物半導体にp型不純物とn型不純物とを含有し
ているp型半導体と、母材がIb−IIIb−VIb2
族化合物半導体であるn型半導体とが接合されているこ
とを特徴とする半導体装置を提供する。
【0064】ここで、この半導体装置のn型半導体は、
Ib−IIIb−VIb2 族化合物半導体に対して、n
型不純物とp型不純物の両方をn型不純物の含有量が高
くなるように添加して得られたものであってもよい。
【0065】また、この半導体装置は、接合されている
p型半導体とn型不純物とで母材のIb−IIIb−V
Ib2 族化合物半導体が同じであるもの(すなわち、p
nホモ接合を有するもの)も、異なるものも含まれる。
【0066】この半導体装置がpnホモ接合を有するも
のである場合には、p型半導体およびn型半導体の形成
方法として、成膜装置内にIb族元素とIIIb族元素
とVIb族元素と不純物とを同時に供給して不純物を含
む半導体層を直接的に得る方法を採用し、同一のIb−
IIIb−VIb2 族化合物半導体を母材とするpnホ
モ接合を形成する両半導体層を同一の成膜装置内で連続
的に成膜することが好ましい。
【0067】具体的に、この半導体装置のp型半導体お
よびn型半導体の両方がp型およびn型の両不純物を含
む場合は、成膜装置内に、Ib族元素とIIIb族元素
とVIb族元素とp型不純物とn型不純物とを同時に、
且つp型不純物濃度がn型不純物濃度より高くなるよう
に供給してp型半導体を形成した後、同一装置内でn型
不純物濃度がp型不純物濃度より高くなるようにp型不
純物および/またはn型不純物の供給量を変えてn型半
導体を形成する。
【0068】また、この半導体装置のp型半導体のみが
p型およびn型の両不純物を含む場合は、前記と同様に
してp型半導体を形成した後、同一装置内で、p型不純
物の供給のみを止めてn型半導体を形成する。
【0069】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て、具体的な実施例を用いて説明する。 [実施例1]同一のガラス基板を用意し、その一方には
直接、他方には1μmの厚さのMoをコートした上に、
先ず、以下のようにしてドーピング元素なしのCuIn
S2層を形成した。
【0070】すなわち、CuおよびInをターゲットと
して用い、H2 S+Ar混合ガス(H2 S濃度8%)を
スパッタリングガスとして、反応性スパッタリング法に
よりCuInS膜を形成した。このスパッタリング中に
基板の加熱は行わなかった。その後、このCuInS膜
を、温度550℃、H2 S+Ar混合ガス(H2 S濃度
5%)の雰囲気中で熱処理することにより、CuInS
2 膜を得た。
【0071】次に、このCuInS2 膜に対して、Sn
(n型不純物)およびP(p型不純物)をSn,Pの順
序でイオン注入した。これにより、p型不純物とn型不
純物の両方を含有しているCuInS2 膜を得た。な
お、イオン注入の条件は下記の通りである。 〈イオン注入条件〉 Snの注入 エネルギー:10(KeV)、注入量:1×1015(c
m-2) Pの注入 エネルギー:10(KeV)、注入量:2×1015(c
m-2) また、イオン注入により結晶性が低下したCuInS2
膜の再結晶化を施すために、イオン注入後のCuInS
2 膜を、温度520℃のH2 S+Ar(H2 S濃度5
%)中で熱処理した。
【0072】形成されたCuInS2 膜の膜厚を段差計
により測定したところ2.0μmであった。ガラス基板
上に直接形成したCuInS2 膜の電気的特性をvan
der Pauw法を用いたホール測定により調べた
ところ、キャリア濃度5×1017(cm-3)のp型伝導
を示した。
【0073】CuInS2 膜中のSnおよびPの濃度
を、2次イオン質量分析装置(日立製作所(株)製IM
A−3)を用いて測定したところ、Pがおよそ1×10
19(cm-3)、Snがおよそ5×1018(cm-3)であ
った。
【0074】また、Mo層を介してCuInS2 膜が形
成されたガラス基板には、CuInS2 層の上に、溶液
成長法によりn型半導体層であるCdS層を形成し、さ
らにその上に、透明電極層であるITO(酸化インジウ
ム・スズ)をRFスパッタリング法により順次形成し
た。これにより、図1に示すような、ガラス基板2の上
に、Mo層(Mo電極)1、CuInS2 層(p型半導
体層)3、CdS層(n型半導体層)4、ITO層(I
TO電極)5を有する層構造の薄膜太陽電池を作製し
た。ここで、CdS層4の膜厚は80nmであり、IT
O層5の膜厚は0.8μmである。
【0075】この太陽電池の変換効率をソーラーシミュ
レータ(AM1.5、100mW/cm2 )で測定した
ところ12%であった。 [実施例2]同一のガラス基板を用意し、その一方には
直接、他方には1μmの厚さのMoをコートした上に、
先ず、以下のようにしてドーピング元素なしのCuIn
S2層を形成した。
【0076】すなわち、CuおよびInをターゲットと
して用い、H2 S+Ar混合ガス(H2 S濃度8%)を
スパッタリングガスとして、反応性スパッタリング法に
よりCuInS膜を形成した。このスパッタリング中に
基板の加熱は行わなかった。その後、このCuInS膜
を、温度550℃、H2 S+Ar混合ガス(H2 S濃度
5%)の雰囲気中で熱処理することにより、CuInS
2 膜を得た。
【0077】次に、このCuInS2 膜に対して、Si
(n型不純物)およびP(p型不純物)をSi,Pの順
序でイオン注入した。これにより、p型不純物とn型不
純物の両方を含有しているCuInS2 膜を得た。な
お、イオン注入の条件は下記の通りである。 〈イオン注入条件〉 Siの注入 エネルギー:10(KeV)、注入量:1×1015(c
m-2) Pの注入 エネルギー:10(KeV)、注入量:2×1015(c
m-2) また、イオン注入により結晶性が低下したCuInS2
膜の再結晶化を施すために、イオン注入後のCuInS
2 膜を、温度520℃のH2 S+Ar(H2 S濃度5
%)中で熱処理した。
【0078】形成されたCuInS2 層の膜厚を段差計
により測定したところ2.0μmであった。ガラス基板
上に直接形成したCuInS2 層の電気的特性をvan
der Pauw法を用いたホール測定により調べた
ところ、キャリア濃度2×1017(cm-3)のp型伝導
を示した。
【0079】CuInS2 層中のPおよびSiの濃度
を、実施例1と同様にして測定したところ、Pがおよそ
1×1019(cm-3)、Siがおよそ5×1018(cm
-3)であった。
【0080】また、Mo層を介してCuInS2 層が形
成されたガラス基板には、CuInS2 層の上に、実施
例1と同様にして、CdS層、ITO層を順次形成する
ことにより、薄膜太陽電池を作製した。
【0081】この太陽電池の変換効率をソーラーシミュ
レータ(AM1.5,100mW/cm2 )で測定した
ところ10%であった。 [比較例1]同一のガラス基板を用意し、その一方には
直接、他方には1μmの厚さのMoをコートした上に、
ドーピング元素なしのCuInS2 層を形成した後、こ
のCuInS2 層にInおよびPをイオン注入によりド
ーピングすることにより、Cuの一部がInに置換され
たCuInS2 中に、ドーピング元素としてP(p型不
純物)を含有するCuInS2 層を形成した。
【0082】ドーピング元素なしのCuInS2 層の形
成は、以下のように行った。すなわち、CuおよびIn
をターゲットとして用い、H2 S+Ar混合ガス(H2
S濃度8%)をスパッタリングガスとして、反応性スパ
ッタリング法によりCuInS膜を形成した。このスパ
ッタリング中に基板の加熱は行わなかった。その後、こ
のCuInS膜を、温度550℃、H2 S+Ar混合ガ
ス(H2 S濃度5%)の雰囲気中で熱処理することによ
り、CuInS2 層を得た。
【0083】イオン注入は、In、Pの順序で以下の条
件により行った。 〈イオン注入条件〉 Inの注入 エネルギー:10(KeV)、注入量:1×1015(c
m-2) Pの注入 エネルギー:10(KeV)、注入量:2×1015(c
m-2) また、イオン注入により結晶性が低下したCuInS2
膜の再結晶化を施すために、イオン注入後のCuInS
2 膜を、温度520℃のH2 S+Ar(H2 S濃度5
%)中で熱処理した。
【0084】形成されたCuInS2 層の膜厚を段差計
により測定したところ2.0μmであった。ガラス基板
上に直接形成したCuInS2 層の電気的特性をvan
der Pauw法を用いたホール測定により調べた
ところ、キャリア濃度5×1016(cm-3)のp型伝導
を示した。
【0085】CuInS2 層中のPの濃度を、実施例1
と同様にして測定したところ、およそ1×1019(cm
-3)であった。Cuと置換されたInの濃度は、Inが
母材の構成元素であるため測定不可能であった。
【0086】また、Mo層を介してCuInS2 層が形
成されたガラス基板には、CuInS2 層の上に、実施
例1と同様にして、CdS層、ITO層を順次形成する
ことにより、薄膜太陽電池を作製した。
【0087】この太陽電池の変換効率をソーラーシミュ
レータ(AM1.5,100mW/cm2 )で測定した
ところ8%であった。 [比較例2]P(p型不純物)のみを同じ量イオン注入
したこと以外は、実施例1と同様にしてCuInS2 層
を形成した。このCuInS2 層の電気的特性を実施例
1と同様にして測定したところ、キャリア濃度3×10
15(cm-3)のp型伝導を示した。
【0088】CuInS2 層中のPの濃度を実施例1と
同様にして測定したところ、およそ1×1019(c
m-3)であった。このPのみがイオン注入されたCuI
nS2 層をp型半導体層3としたこと以外は、実施例1
と同様にして図1に示す太陽電池を作製した。この太陽
電池の変換効率を、ソーラーシミュレータにより実施例
1と同じ条件で測定したところ、4%であった。 [実施例3]同一のガラス基板を用意し、その一方には
直接、他方には1μmの厚さのMoをコートした上に、
ドーピング元素としてP(p型不純物)およびSn(n
型不純物元素)を含有するCuInS2 層を、以下のよ
うにして形成した。
【0089】先ず、ガラス基板上またはMo層上に、そ
れぞれPおよびSnを含有したCuInS層を形成し
た。このCuInS層は、InPペレットを乗せたIn
−Sn合金ターゲットと、Cuターゲットを用い、H2
S+Ar混合ガス(H2 S濃度8%)ガス雰囲気中で同
時にスパッタリングすることにより形成した。また、ス
パッタリング中には基板の加熱を行わなかった。次に、
このPおよびSnを含有したCuInS膜を温度550
℃、H2 S+Ar混合ガス(H2 S濃度5%)雰囲気中
で熱処理した。
【0090】形成されたCuInS2 層の膜厚を段差計
により測定したところ2.0μmであった。ガラス基板
上に直接形成したCuInS2 層の電気的特性を、va
nder Pauw法を用いたホール測定により行った
ところ、キャリア濃度5×1017(cm-3)のp型伝導
を示した。
【0091】CuInS2 層中のPおよびSnの濃度を
実施例1と同様にして測定したところ、Pがおよそ1×
1019(cm-3)、Snがおよそ5×1018(cm-3)
であった。
【0092】また、Mo層を介してCuInS2 層が形
成されたガラス基板には、CuInS2 層の上に、実施
例1と同様にして、CdS層、ITO層を順次形成する
ことにより、薄膜太陽電池を作製した。
【0093】この太陽電池の変換効率をソーラーシミュ
レータ(AM1.5,100mW/cm2 )で測定した
ところ13%であった。 [実施例4]同一のガラス基板を用意し、その一方には
直接、他方には1μmの厚さのMoをコートした上に、
Sn濃度が実施例3の5分の2程度であるIn−Sn合
金ターゲットを用いた以外は、実施例3と全て同じにし
て、P(p型不純物)およびSn(n型不純物元素)を
含有するCuInS2 層を形成した。
【0094】形成されたCuInS2 層の膜厚を段差計
により測定したところ2.0μmであった。ガラス基板
上に直接形成したCuInS2 層の電気的特性を、va
nder Pauw法を用いたホール測定により行った
ところ、キャリア濃度1×1017(cm-3)のp型伝導
を示した。
【0095】CuInS2 層中のPおよびSnの濃度を
実施例1と同様にして測定したところ、Pがおよそ1×
1019(cm-3)、Snがおよそ2×1018(cm-3)
であった。
【0096】また、Mo層を介してCuInS2 層が形
成されたガラス基板には、CuInS2 層の上に、実施
例1と同様にして、CdS層、ITO層を順次形成する
ことにより、薄膜太陽電池を作製した。
【0097】この太陽電池の変換効率をソーラーシミュ
レータ(AM1.5,100mW/cm2 )で測定した
ところ10%であった。この実施例4において、p型不
純物の含有量はn型不純物の含有量の5.0倍であり、
「p型不純物の含有量はn型不純物の含有量の1.3〜
3.0倍である」という限定から外れるため、2.0倍
である実施例1および3と比較してキャリア濃度および
変換効率は若干小さくなっている。 [実施例5]同一のガラス基板を用意し、その一方には
直接、他方には1μmの厚さのMoをコートした上に、
ドーピング元素としてP(p型不純物)およびCl(n
型不純物)を含有するCuInS2 層を、以下のように
して形成した。
【0098】先ず、ガラス基板上またはMo層上にPお
よびClを含有したCuInS層を形成した。このCu
InS層は、Inターゲットの上にInPペレットをの
せて、Cuターゲットの上にCuClペレットをのせ
て、H2 S+Ar混合ガス(H 2 S濃度8%)雰囲気中
で同時にスパッタリングすることにより形成した。ま
た、スパッタリング中には基板の加熱を行わなかった。
次に、このPおよびClを含有したCuInS膜を温度
550℃、H2 S+Ar混合ガス(H2 S濃度5%)雰
囲気中で熱処理した。
【0099】形成されたCuInS2 層の膜厚を段差計
により測定したところ2.0μmであった。ガラス基板
上に直接形成したCuInS2 層の電気的特性を、va
nder Pauw法を用いたホール測定により行った
ところ、キャリア濃度3×1017(cm-3)のp型伝導
を示した。
【0100】CuInS2 層中のPおよびClの濃度を
実施例1と同様にして測定したところ、Pがおよそ1×
1019(cm-3)、Clがおよそ5×1018(cm-3)
であった。
【0101】また、Mo層を介してCuInS2 層が形
成されたガラス基板には、CuInS2 層の上に、実施
例1と同様にして、CdS層、ITO層を順次形成する
ことにより、薄膜太陽電池を作製した。
【0102】この太陽電池の変換効率をソーラーシミュ
レータ(AM1.5,100mW/cm2 )で測定した
ところ11%であった。 [比較例3]P(p型不純物)のみを同じ量ドーピング
したこと以外は、実施例4と同様にしてCuInS2 層
を形成した。
【0103】このCuInS2 層の電気的特性を実施例
1と同様にして測定したところ、キャリア濃度7×10
15(cm-3)のp型伝導を示した。CuInS2 層中の
Pの濃度を実施例1と同様にして測定したところ、およ
そ1×1019(cm-3)であった。
【0104】このPのみがドーピングされたCuInS
2 層をp型半導体層3としたこと以外は、実施例1と同
様にして図1に示す太陽電池を作製した。この太陽電池
の変換効率を、ソーラーシミュレータで実施例1と同じ
条件で測定したところ、5%であった。 [実施例6]同一のガラス基板を用意し、その一方には
直接、他方には1μmの厚さのMoをコートした上に、
ドーピング元素としてBe(p型不純物)およびCl
(n型不純物)を含有するCuInS2 層を真空蒸着法
で作製した。Cu、In、SおよびBeは元素単体で、
ClはCuClの形態で、それぞれKセル内で加熱する
ことにより分子線状にして基板に供給した。また、成長
中の基板温度は550℃とした。
【0105】形成されたCuInS2 層の膜厚を段差計
により測定したところ2.0μmであった。ガラス基板
上に直接形成したCuInS2 層の電気的特性を、va
nder Pauw法を用いたホール測定により行った
ところ、キャリア濃度5×1017 (cm-3)のp型伝導
を示した。
【0106】CuInS2 層中のBeおよびClの濃度
を実施例1と同様に測定したところ、Beがおよそ1×
1019(cm-3)、Clがおよそ5×1018(cm-3)
であった。
【0107】また、Mo層を介してCuInS2 層が形
成されたガラス基板には、CuInS2 層の上に、実施
例1と同様にして、CdS層、ITO層を順次形成する
ことにより、薄膜太陽電池を作製した。
【0108】この太陽電池の変換効率を、ソーラーシミ
ュレータで実施例1と同じ条件で測定したところ、13
%であった。 [実施例7]同一のガラス基板を用意し、その一方には
直接、他方には1μmの厚さのMoをコートした上に、
ドーピング元素としてBe(p型不純物)およびF(n
型不純物)を含有するCuInS2 層を真空蒸着法で作
製した。Cu、In、SおよびBeは元素単体で、Fは
CuFの形態で、それぞれKセル内で加熱することによ
り分子線状にして基板に向けて供給した。また、成長中
の基板温度は550℃とした。
【0109】形成されたCuInS2 層の膜厚を段差計
により測定したところ2.0μmであった。ガラス基板
上に直接形成したCuInS2 層の電気的特性を、va
nder Pauw法を用いたホール測定により行った
ところ、キャリア濃度1×1017(cm-3)のp型伝導
を示した。
【0110】CuInS2 層中のBeおよびFの濃度を
実施例1と同様に測定したところ、Beがおよそ1×1
019(cm-3)、Fがおよそ5×1018(cm-3)であ
った。
【0111】また、Mo層を介してCuInS2 層が形
成されたガラス基板には、CuInS2層の上に、実施
例1と同様にして、CdS層、ITO層を順次形成する
ことにより、薄膜太陽電池を作製した。
【0112】この太陽電池の変換効率を、ソーラーシミ
ュレータで実施例1と同じ条件で測定したところ、10
%であった。 [実施例8]同一のガラス基板を用意し、その一方には
直接、他方には1μmの厚さのMoをコートした上に、
ドーピング元素としてBe(p型不純物)およびSn
(n型不純物)を含有するCuInS2 層を真空蒸着法
で作製した。Cu、In、S、BeおよびSnは元素単
体で、それぞれKセル内で加熱することにより分子線状
にして基板に供給した。また、成長中の基板温度は55
0℃とした。
【0113】形成されたCuInS2 層の膜厚を段差計
により測定したところ2.0μmであった。ガラス基板
上に直接形成したCuInS2 層の電気的特性を、va
nder Pauw法を用いたホール測定により行った
ところ、キャリア濃度2×1017(cm-3)のp型伝導
を示した。
【0114】CuInS2 層中のBeおよびSnの濃度
を実施例1と同様に測定したところ、Beがおよそ1×
1019(cm-3)、Snがおよそ5×1018(cm-3)
であった。
【0115】また、Mo層を介してCuInS2 層が形
成されたガラス基板には、CuInS2層の上に、実施
例1と同様にして、CdS層、ITO層を順次形成する
ことにより、薄膜太陽電池を作製した。
【0116】この太陽電池の変換効率を、ソーラーシミ
ュレータで実施例1と同じ条件で測定したところ、10
%であった。 [比較例4]Be(p型不純物)のみを同じ量ドーピン
グしたこと以外は、実施例5と同様にしてCuInS2
層を形成した。
【0117】このCuInS2 層の電気的特性を実施例
1と同様にして測定したところ、キャリア濃度3×10
15(cm-3)のp型伝導を示した。CuInS2 層中の
Beの濃度を実施例1と同様に測定したところ、およそ
1×1019(cm-3)であった。
【0118】このBeのみがドーピングされたCuIn
S2 層をp型半導体層3としたこと以外は、実施例1と
同様にして図1に示す太陽電池を作製した。この太陽電
池の変換効率を、ソーラーシミュレータで実施例1と同
じ条件で測定したところ、4%であった。 [実施例9]同一のガラス基板を用意し、その一方には
直接、他方には1μmの厚さのMoをコートした上に、
ドーピング元素としてSb(p型不純物)およびI(n
型不純物)を含有するCuInSe2 層を真空蒸着法で
作製した。Cu、In、SeおよびSbは元素単体で、
IはCuIの状態で、それぞれKセル内で加熱すること
により分子線状にして基板に供給した。また、成長中の
基板温度は500℃とした。
【0119】形成されたCuInSe2 層の膜厚を段差
計により測定したところ2.0μmであった。ガラス基
板上に直接形成したCuInSe2 層の電気的特性を、
van der Pauw法を用いたホール測定により
行ったところ、キャリア濃度5×1017(cm-3)のp
型伝導を示した。
【0120】CuInSe2 層中のSbおよびIの濃度
を実施例1と同様に測定したところ、Sbがおよそ1×
1019(cm-3)、Iがおよそ5×1018(cm-3)で
あった。
【0121】このSbおよびIがドーピングされたCu
InSe2 層をp型半導体層3としたこと以外は、実施
例1と同様にして図1に示す太陽電池を作製した。この
太陽電池の変換効率を、ソーラーシミュレータで実施例
1と同じ条件で測定したところ、13%であった。 [比較例5]Sb(p型不純物)のみを同じ量ドーピン
グしたこと以外は実施例9と同様にして、CuInSe
2 層を形成した。
【0122】このCuInSe2 層の電気的特性を実施
例1と同様にして測定したところ、キャリア濃度8×1
016(cm-3)のp型伝導を示した。CuInSe2 層
中のSbの濃度を、実施例1と同様にして測定したとこ
ろ、およそ1×1019(cm -3)であった。
【0123】このSbのみがドーピングされたCuIn
Se2 層をp型半導体層3としたこと以外は、実施例1
と同様にして図1に示す太陽電池を作製した。この太陽
電池の変換効率は11%であった。 [実施例10]図2に示すBSF(back surface fiel
d)構造の薄膜太陽電池を、実施例3とほぼ同様の手順
で作製した。ただし、実施例3とは異なり、Mo層1と
CuInS2 層3(第一のp型半導体層3a)との間
に、第二のp型半導体層として、第一のp型半導体層3
aよりもp型キャリア濃度が高いCuInS2 層6を、
厚さ0.2μmで形成した。
【0124】すなわち、CuInS2 層(第二のp型半
導体層)6の形成は、PおよびSnを含有したCuIn
S層を形成する際に、実施例3のCuInS2 層3を形
成するためのCuInS層形成の場合よりもSn含有量
が高いIn−Sn合金ターゲットを使用するとともに、
これに乗せるInPペレットの量を多くした以外は、実
施例3のCuInS2 層3の形成と同様にして行った。
このCuInS2 層(第二のp型半導体層)6の上に、
実施例3のCuInS2 層3と同じ第一のp型半導体層
3aを形成した。
【0125】CuInS2 層6の電気的特性およびPお
よびSnの濃度については、Mo層1に形成した時と同
様の条件で、ガラス基板上に厚さ2.0μmでPおよび
Snを含有したCuInS2 層を形成し、実施例1と同
様にして測定した。その結果、p型キャリア濃度は1×
1019(cm-3)であり、Pの濃度はおよそ2×10 20
(cm-3)であり、Snの濃度はおよそ1×1020(c
m-3)であった。
【0126】この太陽電池の変換効率をソーラーシミュ
レータ(AM1.5,100mW/cm2 )で測定した
ところ13.5%であった。すなわち、CuInS2 に
P(p型不純物)とSn(n型不純物)の両方を添加し
て得られるp型半導体は、キャリア濃度を1×10
19(cm-3)程度まで高くすることができるため、この
実施例のような、Mo層(電極)1、キャリア濃度が1
×1019(cm-3)のCuInS2 層(第二のp型半導
体層)6、キャリア濃度が5×1017(cm-3)のCu
InS2 層(第一のp型半導体層)3aをこの順に有す
る、変換効率の高いBSF構造の薄膜太陽電池が得られ
る。 [実施例11]図3に示すようなpnホモ接合型の薄膜
太陽電池を以下の手順で作製した。
【0127】先ず、実施例6と同様にして、真空蒸着法
により、ガラス基板2の上に、Mo層1を介してCuI
nS2 層3を形成した。すなわち、Cu、In、Sおよ
びBeは元素単体で、ClはCuClの形態で、それぞ
れKセル内で加熱することにより分子線状にしたもの
を、真空装置内に供給した。これにより、p型キャリア
濃度は5×1017(cm-3)であり、BeおよびClの
濃度は、Beがおよそ1×1019(cm-3)、Clがお
よそ5×1018(cm-3)であるCuInS2 層3を形
成した。
【0128】その後、p型不純物であるBeの供給のみ
を止めて真空蒸着を継続することにより、n型不純物で
あるClのみを添加したn型のCuInS2 層7をp型
のCuInS2 層3の上に形成した。次いで、このn型
のCuInS2 層7の上に、実施例1と同様にしてIT
O層5を形成した。
【0129】この太陽電池の変換効率を、ソーラーシミ
ュレータで実施例1と同じ条件で測定したところ、1
3.5%であった。なお、このように、CuInS2 を
母材とし、且つp型CuInS2 層はp型不純物とn型
不純物との両方を添加して形成するpnホモ接合を有す
る半導体装置の製造方法として真空蒸着法を採用すれ
ば、p型CuInS2 層形成の後に、n型CuInS2
層の形成をp型不純物の供給を止めることで連続的に行
うことができるため、イオン注入法等の他の方法と比較
して生産効率が高くなる。
【0130】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のp型半導
体は、Ib−IIIb−VIb2 族化合物半導体にp型
不純物とともに添加されたn型不純物の存在により、p
型キャリア濃度はp型不純物の含有量に見合った値とな
る。また、このp型半導体により高性能な半導体装置が
実現される。
【0131】本発明のp型半導体の製造方法によれば、
Ib−IIIb−VIb2 族化合物半導体にp型不純物
とともにn型不純物を添加することにより、p型不純物
の含有量に見合った高いキャリア濃度のp型半導体が得
られる。
【0132】また、この方法によれば、p型不純物およ
びn型不純物の添加量を精密にコントロールすることが
できるため、Ib−IIIb−VIb2 族化合物半導体
の構成元素同士を置換する公知の方法よりも、設定通り
のキャリア濃度を容易に実現することができる。また、
高抵抗な異相の混在も生じないため、よりキャリア濃度
の高いp型半導体が得られる。
【0133】特に、この方法によれば、カルコパイライ
ト単一相からなるCuInS2 が母材である場合に今ま
で実現できなかった1×1017(cm-3)以上のp型キ
ャリア濃度が実現される。また、このp型CuInS2
を構成材料として用いた太陽電池では、高い変換効率が
実現される。
【0134】本発明の半導体装置の製造方法は、本発明
のp型半導体に母材が同一であるn型半導体が接合され
たpnホモ接合を有する半導体装置を形成する方法とし
て、生産効率を特に高くできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1〜9および比較例1〜5で形成した薄
膜太陽電池の構造を示す概略断面図である。
【図2】実施例10で形成したBSF構造の薄膜太陽電
池の構造を示す概略断面図である。
【図3】実施例11で形成したpnホモ接合型の薄膜太
陽電池の構造を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 Mo電極 2 ガラス基板 3 p型半導体層 3a p型半導体層(第一のp型半導体層) 4 母材がCuInS2 でないn型半導体層 5 ITO電極 6 p型半導体層(第二のp型半導体層) 7 母材がCuInS2 であるn型半導体層

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Ib−IIIb−VIb2 族化合物半導
    体に、IIa族元素および/またはVb族元素からなる
    p型不純物と、IVb族元素および/またはVIIb族
    元素からなるn型不純物とを含有していることを特徴と
    するp型半導体。
  2. 【請求項2】 p型不純物はIIa族元素であり、n型
    不純物はIVb族元素であることを特徴とする請求項1
    記載のp型半導体。
  3. 【請求項3】 p型不純物はBeおよび/またはMgで
    あり、n型不純物はGe、Sn、およびPbのうちの少
    なくとも一つであることを特徴とする請求項1記載のp
    型半導体。
  4. 【請求項4】 p型不純物はIIa族元素であり、n型
    不純物はVIIb族元素であることを特徴とする請求項
    1記載のp型半導体。
  5. 【請求項5】 p型不純物はBeおよび/またはMgで
    あり、n型不純物はCl、Br、およびIのうちの少な
    くとも一つであることを特徴とする請求項1記載のp型
    半導体。
  6. 【請求項6】 p型不純物はBeであり、n型不純物は
    Clであることを特徴とする請求項1記載のp型半導
    体。
  7. 【請求項7】 p型不純物はVb族元素であり、n型不
    純物はIVb族元素であることを特徴とする請求項1記
    載のp型半導体。
  8. 【請求項8】 p型不純物はP、As、およびSbのう
    ちの少なくとも一つであり、n型不純物はGe、Sn、
    およびPbのうちの少なくとも一つであることを特徴と
    する請求項1記載のp型半導体。
  9. 【請求項9】 p型不純物はPであり、n型不純物はS
    nであることを特徴とする請求項1記載のp型半導体。
  10. 【請求項10】 p型不純物はVb族元素であり、n型
    不純物はVIIb族元素であることを特徴とする請求項
    1記載のp型半導体。
  11. 【請求項11】 p型不純物はP、As、およびSbの
    うちの少なくとも一つであり、n型不純物はCl、B
    r、およびIのうちの少なくとも一つであることを特徴
    とする請求項1記載のp型半導体。
  12. 【請求項12】 p型不純物の含有量はn型不純物の含
    有量の1.3〜3.0倍であることを特徴とする請求項
    1〜11のいずれか一つに記載のp型半導体。
  13. 【請求項13】 Ib−IIIb−VIb2 族化合物半
    導体はCuInS2であることを特徴とする請求項1〜
    12のいずれか一つに記載のp型半導体。
  14. 【請求項14】 カルコパイライト単一相からなるCu
    InS2 にp型不純物とn型不純物とを含有しているキ
    ャリア濃度1×1017(cm-3)以上のp型半導体。
  15. 【請求項15】 Ib−IIIb−VIb2 族化合物半
    導体に対して、IIa族元素および/またはVb族元素
    からなるp型不純物と、IVb族元素および/またはV
    IIb族元素からなるn型不純物とを、n型不純物より
    p型不純物の含有量が高くなるように添加することを特
    徴とすることを特徴とするp型半導体の製造方法。
  16. 【請求項16】 n型不純物を、p型不純物と同時にま
    たはp型不純物より先に、化合物半導体に対して添加す
    ることを特徴とする請求項15記載のp型半導体の製造
    方法。
  17. 【請求項17】 p型不純物はIIa族元素であり、n
    型不純物はIVb族元素であることを特徴とする請求項
    15または16記載のp型半導体の製造方法。
  18. 【請求項18】 p型不純物はBeおよび/またはMg
    であり、n型不純物はGe、Sn、およびPbのうちの
    少なくとも一つであることを特徴とする請求項15また
    は16記載のp型半導体の製造方法。
  19. 【請求項19】 p型不純物はIIa族元素であり、n
    型不純物はVIIb族元素であることを特徴とする請求
    項15または16記載のp型半導体の製造方法。
  20. 【請求項20】 p型不純物はBeおよび/またはMg
    であり、n型不純物はCl、Br、およびIのうちの少
    なくとも一つであることを特徴とする請求項15または
    16記載のp型半導体の製造方法。
  21. 【請求項21】 p型不純物はBeであり、n型不純物
    はClであることを特徴とする請求項15または16記
    載のp型半導体の製造方法。
  22. 【請求項22】 p型不純物はVb族元素であり、n型
    不純物はIVb族元素であることを特徴とする請求項1
    5または16記載のp型半導体の製造方法。
  23. 【請求項23】 p型不純物はP、As、およびSbの
    うちの少なくとも一つであり、n型不純物はGe、S
    n、およびPbのうちの少なくとも一つであることを特
    徴とする請求項15または16記載のp型半導体の製造
    方法。
  24. 【請求項24】 p型不純物はPであり、n型不純物は
    Snであることを特徴とする請求項15または16記載
    のp型半導体の製造方法。
  25. 【請求項25】 p型不純物はVb族元素であり、n型
    不純物はVIIb族元素であることを特徴とする請求項
    15または16記載のp型半導体の製造方法。
  26. 【請求項26】 p型不純物はP、As、およびSbの
    うちの少なくとも一つであり、n型不純物はCl、B
    r、およびIのうちの少なくとも一つであることを特徴
    とする請求項15または16記載のp型半導体の製造方
    法。
  27. 【請求項27】 p型不純物の含有量がn型不純物の含
    有量の1.3〜3.0倍となるように両不純物を添加す
    ることを特徴とする請求項15〜26のいずれか一つに
    記載のp型半導体の製造方法。
  28. 【請求項28】 化合物半導体はCuInS2 であるこ
    とを特徴とする請求項15〜27のいずれか一つに記載
    のp型半導体の製造方法。
  29. 【請求項29】 請求項1〜14のいずれか一つに記載
    のp型半導体または請求項15〜28のいずれか一つに
    記載の方法で製造されたp型半導体を、構成材料として
    備えていることを特徴とする半導体装置。
  30. 【請求項30】 n型半導体層、第一のp型半導体層、
    第一のp型半導体層よりp型キャリア濃度が高い第二の
    p型半導体層、および電極層をこの順に有する光起電力
    素子において、第一のp型半導体層および第二のp型半
    導体層は、請求項1〜14のいずれか一つに記載のp型
    半導体または請求項15〜28のいずれか一つに記載の
    方法で製造されたp型半導体からなることを特徴とする
    光起電力素子。
  31. 【請求項31】 請求項1〜14のいずれか一つに記載
    のp型半導体または請求項15〜28のいずれか一つに
    記載の方法で製造されたp型半導体と、母材がIb−I
    IIb−VIb2 族化合物半導体であるn型半導体とが
    接合されていることを特徴とする半導体装置。
  32. 【請求項32】 p型半導体およびn型半導体の形成方
    法として、成膜装置内にIb族元素とIIIb族元素と
    VIb族元素と不純物とを同時に供給して不純物を含む
    半導体層を直接的に得る方法を採用し、同一のIb−I
    IIb−VIb2 族化合物半導体を母材とするpnホモ
    接合を形成する両半導体層を同一の成膜装置内で連続的
    に成膜することを特徴とする請求項31記載の半導体装
    置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002050796A (ja) * 2000-08-02 2002-02-15 Rohm Co Ltd pn接合を有するIII−V族化合物半導体装置
JP2008244419A (ja) * 2007-02-27 2008-10-09 Sanken Electric Co Ltd 高電子移動度トランジスタ及びその製造方法

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