JPH1160713A - 脂肪族ポリエステルの製造方法 - Google Patents

脂肪族ポリエステルの製造方法

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JPH1160713A
JPH1160713A JP22883697A JP22883697A JPH1160713A JP H1160713 A JPH1160713 A JP H1160713A JP 22883697 A JP22883697 A JP 22883697A JP 22883697 A JP22883697 A JP 22883697A JP H1160713 A JPH1160713 A JP H1160713A
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JP
Japan
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aliphatic polyester
catalyst
caprolactone
producing
compound
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Application number
JP22883697A
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English (en)
Inventor
Masanori Sakane
正憲 坂根
Mitsuyo Tanigawa
充代 谷川
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環状エステルモノマーから短時間で色相や安
定性に優れた高分子量の脂肪族ポリエステル類を製造す
る方法を提供する。 【解決手段】 環状エステルモノマーを開環重合して脂
肪族ポリエステルを製造する際に、スズ化合物と電子供
与性化合物との組合せからなる触媒系を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は脂肪族ポリエステル
類の製造方法に関し、さらに詳しくは、特定の性質を持
つ化合物の組合せからなる触媒を用いることにより、環
状エステルモノマーから短時間で色相や安定性に優れた
高分子量の脂肪族ポリエステル類を製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、廃プラスチックの処理が大きな社
会問題となっており、プラスチック材料のリサイクルや
生分解性プラスチックが大きな注目を集めている。脂肪
族ポリエステルは生分解性を持つことから大きな期待が
寄せられている材料の一つである。工業的に製造されて
いる脂肪族ポリエステルの一つにポリカプロラクトンが
ある。低分子量ポリカプロラクトンは、ウレタンや塗料
およびコーティング剤の原料として重要な物質である。
高分子量ポリカプロラクトンは、生分解性を生かした、
コンポスト袋、釣り糸、ゴルフのティーなどの用途や成
形品、ホットメルト接着剤などの用途を有する。また、
脂肪族ポリエステルは、高い結晶性および優れた機械的
強度を持つことから、人体各部の型取りを行なう用途や
人体にフィットさせて使用する用途にも好適な材料とし
て幅広く用いられている。例えば、医療用ギブス(特開
昭58-81042号公報)、放射線照射用フェイスマスク(特
開昭60-215018号公報)などがある。
【0003】このような脂肪族ポリエステルの製造方法
としては、環状エステルモノマーをアルカリ金属化合物
(特公昭40-26557号公報、U.S.P.No.3,021,314)、アル
カリ土類金属化合物(U.S.P.No.3,021,310、U.S.P.No.3,
021,311)、スズ化合物(特公昭41-19559号公報、特公昭6
4-1491号公報)、チタン化合物、アルミニウム化合物(特
公昭43-2437号公報)などの各種金属化合物を触媒として
用いて、水酸基を持つ化合物を開始剤として、開環重合
させる方法が知られている。また、アルミニウムイソプ
ロポキサイドのような特定のアルミニウム系化合物が、
環状エステルモノマーの開環重合に有効であり、短時間
で高分子量の脂肪族ポリエステルが製造できることが開
示されている(特開平7-5386号公報)。
【0004】上記従来技術等に触媒として示されている
化合物のうち、チタン化合物は、取扱いが容易で比較的
高い触媒活性を示すが、生成ポリマーが着色し易いとい
う問題を有していた。また、アルカリ金属化合物および
アルカリ土類金属化合物は水分との接触で失活し易いた
め取扱いが困難であり、これらを用いて得られたポリマ
ーは加水分解による分子量低下を受けやすいという問題
があった。さらに、無機酸を触媒とする重合では、触媒
活性が充分でないため、反応率を高くするのに反応時間
を長くする必要があり、工業的な製造方法としては有用
ではない。また、アルミニウム化合物を用いて、短時間
で高分子量ポリマーを製造する方法では、極めて多量の
触媒を使用することが不可欠であり、生成ポリマーの色
相、安定性等の品質面で無視できない問題を有してい
る。
【0005】一方、スズ化合物は取り扱いが容易であ
り、且つ優れた品質のポリマーを生成することから、最
も広く用いられている触媒であるが、上記従来技術等で
開示されている製造方法では、反応率を充分高くするの
に長時間を必要とするという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】環状エステルモノマー
の開環重合による脂肪族ポリエステルの製造において、
色相、安定性に優れた高分子量ポリマーを、安全で取扱
いやすい触媒を少量用いるだけで短時間で製造すること
が可能となる製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、特定の金属
化合物と特定の電子供与性化合物を組み合わせた触媒系
を用いることにより、低い触媒濃度で短時間で環状エス
テルモノマーから高品質の高分子量脂肪族ポリエステル
が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち本発明は、環状エステルモノマー
を開環重合して脂肪族ポリエステルを製造する際に、ス
ズ化合物と電子供与性化合物との組合せからなる触媒系
を用いることを特徴とする脂肪族ポリエステルの製造方
法を提供するものである。これにより、安全で取扱いや
すい触媒を用い、環状エステルモノマーから高分子量脂
肪族ポリエステルが得られる。本発明はまた、重合開始
剤にアルコールを用いて開環重合させることを特徴とす
る前記の脂肪族ポリエステルの製造方法を提供するもの
である。これにより、開環重合が容易に開始される。本
発明はまた、スズ化合物が1個から24個の炭素原子を
含む直鎖または枝分れを持つアルキル基を3個以下有す
るアルキルスズ化合物である前記の脂肪族ポリエステル
の製造方法を提供するものである。これにより、安全で
取扱いやすい触媒を用い、低い触媒濃度で環状エステル
モノマーから高分子量脂肪族ポリエステルが得られる。
本発明はまた、電子供与性化合物がアミド、アミン、ピ
リジン、ホスフィン、ホスフィンオキシド、アルキルリ
ン、ジオキサンである前記の脂肪族ポリエステルの製造
方法を提供するものである。これにより、安全で取扱い
やすい触媒を用い、低い触媒濃度で短時間で環状エステ
ルモノマーから高分子量脂肪族ポリエステルが得られ
る。本発明はまた、スズ化合物の使用量が使用する環状
エステルモノマーを含む原料の総重量の0.001〜0.1重量
%であることを特徴とする前記の脂肪族ポリエステルの
製造方法を提供するものである。これにより、低い触媒
濃度で環状エステルモノマーから高品質の高分子量脂肪
族ポリエステルが得られる。本発明はまた、使用するス
ズ化合物1モルに対し0.0003〜1000モルの電子供与性化
合物を使用することを特徴とする前記の脂肪族ポリエス
テルの製造方法を提供するものである。これにより、環
状エステルモノマーから短時間で高品質の高分子量脂肪
族ポリエステルが得られる。本発明はまた、環状エステ
ルモノマーがラクトンまたはラクチドのいずれか1種以
上である前記の脂肪族ポリエステルの製造方法を提供す
るものである。これにより、所望の物性の高分子量脂肪
族ポリエステルが得られる。本発明はまた、使用する環
状エステルモノマーの酸価、水分量がそれぞれ0.08mg
KOH/g以下、70ppm以下であることを特徴とする
前記の脂肪族ポリエステルの製造方法を提供するもので
ある。これにより、触媒の失活を防ぐことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の脂肪族ポリエステルの製造方法で使用する環状
エステルモノマーとしては、ラクトン、ラクチド等があ
げられる。ラクトンは、分子内環状エステル構造を有す
る化合物であり、具体的には、ε-カプロラクトン、α,
α-ジメチル-β-プロピオラクトン、ドデカノラクト
ン、β-プロピオラクトン、ブチロラクトン、γ-バレロ
ラクトン等が例示できる。また本発明でいうラクチドと
は、脂肪族ヒドロキシカルボン酸の2分子環状エステル
であり、具体的には、グリコール酸、乳酸、エチルグリ
コール酸またはジメチルグリコール酸等の2分子環状エ
ステルであるグリコリド、ラクチド、エチルグリコリ
ド、ジメチルグリコリド、α,α-ジメチルグリコリド等
が例示できる。また、これらのラクチド類はL-体、D-
体、D,L-体、meso-体又はこれらの混合物であってもよ
い。本発明では、これらを単独または2種以上併用して
使用することができる。
【0010】本発明では、上記環状エステルモノマーの
開環重合に際し、アルコールを重合開始剤として使用す
ることが好ましい。使用できるアルコールとしては、メ
タノール、エタノール、1-プロパノール、ヘキサノー
ル、オクタノールなどの低分子量アルキルアルコールや
炭素数が30以下の高分子量アルコールが使用できる。
使用できるアルコールとしては他に、エチレングリコー
ル、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、ジエ
チレングリコール、トリメチロールプロパン、ネオペン
チルグリコール、ペントールなどのジオール類やポリオ
ール類が挙げられる。また、アルコールとしては、エス
テル基等の官能基を有するものを使用することができ
る。例えば、エステル基を有するものとしてヒドロキシ
エチルアクリレートが挙げられる。これらの開始剤は、
単独でも、2種以上を併用してもよい。
【0011】本発明では、触媒系の1成分としてスズ化
合物を用いる。スズ化合物の具体的な例としては、テト
ラ(アセテート)スズ、二塩化スズ、四塩化スズ、テト
ラアルコキシスズ、アルコキシスズハライドなどをあげ
ることができる。本発明の方法では、スズ化合物とし
て、炭素原子1個から24個を含む直鎖または枝分れを持
つアルキル基を3個以下有するアルキルスズ化合物を用
いることが望ましい。これらの具体的な例としては、ト
リ(アセテート)ブチルスズ、ジ(アセテート)ジブチルス
ズ、アセテートトリブチルスズ、メトキシトリブチルス
ズ、トリ(2-エチルヘキサノエート)ブチルスズ、ビス(2
-エチルヘキサノエート)ジブチルスズ、ジ(ラウレート)
ジブチルスズ、トリ(ラウレート)ブチルスズ、ジ(オク
タノエート)ジブチルスズ、トリ(オクタノエート)ブチ
ルスズ、ジブチルスズオキサイド、モノブチルスズヒド
ロキサイドオキサイドなどがあげられる。これらのスズ
化合物は、単独でも、2種以上併用してもよい。
【0012】本発明で用いる電子供与性化合物は、電子
供与性を有しておれば特に制限はないが、アミド、アミ
ン、ピリジン、ホスフィン、ホスフィンオキシドを用い
ることが好ましい。アミド化合物の具体的な例として
は、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジフェニルアセト
アミド、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジブチルホル
ムアミド、N,N-ジメチルベンズアミド、N,N-ジブチルベ
ンズアミド、N-メチル-N-フェニルアセトアミド、N-メ
チル-N-(2,6-ジメチルフェニル)アセトアミド、N-メチ
ル-N-(2,6-ジt-ブチルフェニル)アセトアミド、N-メチ
ルアセトアミド、N-フェニルアセトアミド、N-(2-ジメ
チルフェニル)アセトアミド、N-(2,6-ジt-ブチルフェ
ニル)アセトアミド等が挙げられる。アミン化合物の具
体的な例としては、トリエチルアミン、トリフェニルア
ミン、N,N-ジメチル1,4-フェニレンジアミン、N,N-ジブ
チルエチレンジアミン、アニリン、N,N-ジメチルアニリ
ン、N,N-ジブチルアニリン、N,N-ジフェニルベンジジ
ン、トリメチルアンモニウムクロライド等が挙げられ
る。ピリジン化合物の具体的な例としては、2,3-ジアミ
ノピリジン、2,6-ジアミノピリジン、2,4-ジアミノピリ
ジン、3,4-ジアミノピリジン、4,5-ジアミノピリジン、
4,6-ジアミノピリジン、2,6-ジt-ブチルピリジン等が挙
げられる。ホスフィン、ホスフィンオキシド化合物の具
体的な例としては、ジt-ブチルホスフィン、ジメチルフ
ェニルホスフィン、ジt-ブチルホスファイト、ジメチル
フェニルホスファイト等が挙げられる。
【0013】本発明では、触媒を構成する一成分として
スズ化合物を使用するが、このスズ化合物の使用量は、
環状エステルモノマーを含む原料の総重量の0.001〜0.1
重量%であることが好ましい。スズ化合物の使用量が0.
1重量%より多くなると、重合中の副反応による生成ポ
リマーの品質低下が無視できなくなるとともに、生成ポ
リマー中に残存する量が多くなるので熱安定性や耐加水
分解性が悪くなる。一方、スズ化合物の使用量が0.001
重量%より少ないと十分な反応速度が得られず、工業的
な製造法として適さなくなる。
【0014】本発明では、触媒を構成する一成分として
電子供与性化合物を使用するが、この電子供与性化合物
の使用量は、併用するスズ化合物1モルに対し0.0003〜
1000モルの範囲であることが好ましい。1000モルより多
くなると、重合中の副反応によるポリマーの着色および
品質低下が無視できない程度になる。0.0003モルより少
なくなると、添加効果がなくなり、スズ触媒単独による
重合と実質的に同じになる。
【0015】本発明では、環状エステルモノマーの開環
重合に際し、溶媒を用いることができる。ここで用いる
ことができる溶媒は、触媒、開始剤、モノマーと反応し
ない化合物であれば特に制限はない。好ましい溶媒とし
ては、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素およびヘ
キサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素があげられ
る。また、本発明では、環状エステルモノマーの開環重
合に際し、溶媒を用いずに脂肪族ポリエステルを製造す
ることも可能である。
【0016】本発明では、用いる環状エステルモノマー
がラクトンまたはラクチドのいずれか1種以上である場
合において有効である。2種以上のモノマーを使用する
ことにより、ブロック共重合体、ランダム共重合体等の
合成も可能であり、短時間で定量的に様々な脂肪族ポリ
エステルが得られ、融点、ガラス転移点、機械的物性、
熱的物性、電気的物性その他の物性を所望の物性に調節
することができる。
【0017】本発明では、使用する環状エステルモノマ
ーの酸価、水分量がそれぞれ0.08mg(KOH)/g以
下、70ppm以下であることが望ましい。これらの値以
上のモノマーを用いた場合、電子供与性化合物の添加効
果が著しく損なわれることもあり、実質的にスズ触媒単
独による重合と同じになる場合もある。
【0018】本発明は、好ましくは窒素ガスのようなイ
ナートガスの雰囲気下で行われる。湿気のある空気の存
在下では触媒の活性が低下するおそれがある。
【0019】本発明では、連続重合装置に環状エステル
モノマーを連続的に供給することにより、環状エステル
モノマーを開環重合させることができる。使用する連続
重合装置としては、撹拌槽型反応器やプラグフロー型反
応器およびこれらを組み合わせたものを使用することが
できる。より具体的には、撹拌槽型反応器の他に、スタ
ティックミキサー型反応器、塔型反応器および押出し機
型反応器等を用いることができる。また、これらの反応
器は2種以上組み合わせて使用することができる。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお
「%」は、特に示す場合を除いて重量%を示す。
【0021】[比較例A]コンデンサー、温度計、撹拌
羽根を取り付けた四つ口フラスコにコンデンサーの上部
より窒素を導入し、フラスコ内を窒素置換した。反応は
窒素雰囲気下で行った。フラスコ中にε−カプロラクト
ン11.4kgを入れ、150℃に保持した。これにエ
チレングリコール3.1kg、触媒としてモノブチルス
ズヒドロキサイドオキサイドを5.0g添加し反応を開
始させた。反応温度を150℃で一定に保ち、20分反
応後のε−カプロラクトンの反応率が66.6%である
ことをガスクロマトグラフ分析により確認した。なお、
使用したε−カプロラクトンは、脱酸、脱水処理したも
ので、酸価0.03mg(KOH)/g、水分量30〜
40ppmであった。
【0022】[比較例B]触媒としてトリ(2−エチル
ヘキサノエート)ブチルスズを14.5g使用した以外
は比較例Aと同様に操作した。20分反応後のε−カプ
ロラクトンの反応率が60.1%であることをガスクロ
マトグラフ分析により確認した。
【0023】[比較例C]酸価0.25mg(KOH)
/g、水分量150〜155ppmであるε−カプロラ
クトンを使用して、比較例Aと同様に操作した。20分
反応後のε−カプロラクトンの反応率が44.7%であ
ることをガスクロマトグラフ分析により確認した。
【0024】[比較例D]コンデンサー、温度計、撹拌
羽根を取り付けた四つ口フラスコにコンデンサーの上部
より窒素を導入し、フラスコ内を窒素置換した。反応は
窒素雰囲気下で行った。フラスコ中にε−カプロラクト
ン99.88kgを入れ、180℃に保持した。これに
エチレングリコール0.12kg、触媒としてモノブチ
ルスズヒドロキサイドオキサイド5.0gを添加し反応
を開始させた。反応温度を180℃で一定に保ち、3時
間後の反応液のε−カプロラクトンの濃度をガスクロマ
トグラフにより分析して、反応率が43.3%であるこ
とを確認した。なお、使用したε−カプロラクトンは、
脱酸、脱水処理したもので、酸価0.03mg(KO
H)/g、水分量30〜40ppmであった。
【0025】[比較例E]触媒としてトリ(2−エチル
ヘキサノエート)ブチルスズ14.5gを使用した以外
は比較例Dと同様に操作した。3時間反応後のε−カプ
ロラクトンの反応率が41.3%であることをガスクロ
マトグラフ分析により確認した。
【0026】[比較例F]酸価0.25mg(KOH)
/g、水分量150〜155ppmであるε−カプロラ
クトンを使用して、比較例Dと同様に操作した。3時間
反応後のε−カプロラクトンの反応率が11.9%であ
ることをガスクロマトグラフ分析により確認した。
【0027】[比較例G]触媒としてトリ(2−エチル
ヘキサノエート)ブチルスズ14.5gを使用し、酸価
0.25mg(KOH)/g、水分量150〜155p
pmであるε−カプロラクトンを使用した以外は、比較
例Dと同様に操作した。3時間反応後のε−カプロラク
トンの反応率が12.3%であることをガスクロマトグ
ラフ分析により確認した。
【0028】[実施例1]触媒としてモノブチルスズヒ
ドロキサイドオキサイド5.0gを使用し、触媒を予
め、エチレングリコールの全量(0.12kg)、ε−
カプロラクトンの一部(0.88kg)及び触媒に対し
て1当量のN,N−ジメチルアセトアミド2.1gに加
えて、窒素気流下150℃にて40分間加熱撹拌した。
触媒の加熱処理後、用いたε−カプロラクトンの約30
%が触媒溶液に残存していた。この反応液を予め180
℃に加熱したε−カプロラクトンに加えて反応を開始し
た。反応を開始してから3時間後のε−カプロラクトン
の反応率はガスクロマトグラフ分析により84.1%で
あった。使用したε−カプロラクトンは、酸価0.03
mg(KOH)/g、水分量30〜40ppmであっ
た。
【0029】[実施例2]触媒としてモノブチルスズヒ
ドロキサイドオキサイド5.0gを使用し、触媒を予
め、エチレングリコールの全量(0.12kg)、ε−
カプロラクトンの一部(0.88kg)及び触媒に対し
て3当量のN,N−ジメチルアセトアミド6.3gに加
えて、窒素気流下150℃にて40分間加熱撹拌した以
外は実施例1と同様に操作した。触媒の加熱処理後、用
いたε−カプロラクトンの約25%が触媒溶液に残存し
ていた。反応を開始してから3時間後のε−カプロラク
トンの反応率はガスクロマトグラフ分析により90.2
%であった。使用したε−カプロラクトンは、酸価0.
03mg(KOH)/g、水分量30〜40ppmであ
った。
【0030】[実施例3]触媒としてモノブチルスズヒ
ドロキサイドオキサイド5.0gを使用し、触媒を予
め、エチレングリコールの全量(0.12kg)、ε−
カプロラクトンの一部(0.88kg)及び触媒に対し
て10当量のN,N−ジメチルアセトアミド20.9g
に加えて、窒素気流下150℃にて40分間加熱撹拌し
た。触媒の加熱処理後、用いたε−カプロラクトンの約
24%が触媒溶液に残存していた。この反応液を予め1
80℃に加熱したε−カプロラクトンに加えて反応を開
始した。反応を開始してから3時間後のε−カプロラク
トンの反応率はガスクロマトグラフ分析により89.9
%であった。使用したε−カプロラクトンは、脱酸、脱
水処理したもので、酸価0.03mg(KOH)/g、
水分量30〜40ppmであった。
【0031】[実施例4]触媒としてモノブチルスズヒ
ドロキサイドオキサイド5.0gを使用し、触媒を予
め、エチレングリコールの全量(0.12kg)、ε−
カプロラクトンの一部(0.88kg)及び触媒に対し
て10当量のN,N−ジメチルアセトアミド20.9g
に加えて、窒素気流下100℃にて60分間加熱撹拌し
た以外は実施例1と同様に操作した。触媒の加熱処理
後、用いたε−カプロラクトンの約36%が触媒溶液に
残存していた。反応を開始してから3時間後のε−カプ
ロラクトンの反応率はガスクロマトグラフ分析により8
1.4%であった。使用したε−カプロラクトンは、脱
酸、脱水処理したもので、酸価0.03mg(KOH)
/g、水分量30〜40ppmであった。
【0032】[実施例5]触媒としてトリ(2−エチル
ヘキサノエート)ブチルスズ14.5gを使用した以外
は、実施例4と同様に操作した。触媒の加熱処理後、用
いたε−カプロラクトンの約37%が触媒溶液に残存し
ていた。3時間反応後のε−カプロラクトンの反応率が
75.5%であることをガスクロマトグラフ分析により
確認した。
【0033】[実施例6]触媒としてモノブチルスズヒ
ドロキサイドオキサイド5.0gを使用し、触媒を予
め、エチレングリコールの全量(0.12kg)、ε−
カプロラクトンの一部(0.88kg)及び触媒に対し
て10当量のN,N−ジメチルアセトアミド20.9g
に加えて、窒素気流下、室温にて180分間加熱撹拌し
た以外は実施例1と同様に操作した。触媒の処理後、用
いたε−カプロラクトンの約55%が触媒溶液に残存し
ていた。反応を開始してから3時間後のε−カプロラク
トンの反応率はガスクロマトグラフ分析により77.8
%であった。使用したε−カプロラクトンは、脱酸、脱
水処理したもので、酸価0.03mg(KOH)/g、
水分量30〜40ppmであった。
【0034】[実施例7]触媒としてモノブチルスズヒ
ドロキサイドオキサイド5.0gを使用し、触媒を予
め、エチレングリコールの全量(0.12kg)、ε−
カプロラクトンの一部(0.88kg)及び触媒に対し
て10当量のN,N−ジフェニルアセトアミド5.1g
に加えて、窒素気流下150℃にて40分間加熱撹拌し
た以外は実施例1と同様に操作した。触媒の加熱処理
後、用いたε−カプロラクトンの約23%が触媒溶液に
残存していた。反応を開始してから3時間後のε−カプ
ロラクトンの反応率はガスクロマトグラフ分析により9
2.0%であった。使用したε−カプロラクトンは、脱
酸、脱水処理したもので、酸価0.03mg(KOH)
/g、水分量30〜40ppmであった。
【0035】[実施例8]触媒としてトリ(2−エチル
ヘキサノエート)ブチルスズ14.5gを使用した以外
は、実施例9と同様に操作した。触媒の加熱処理後、用
いたε−カプロラクトンの約28%が触媒溶液に残存し
ていた。3時間反応後のε−カプロラクトンの反応率が
88.2%であることをガスクロマトグラフ分析により
確認した。
【0036】[実施例9]触媒としてモノブチルスズヒ
ドロキサイドオキサイド5.0gを使用し、触媒を予
め、エチレングリコールの全量(0.12kg)、ε−
カプロラクトンの一部(0.88kg)及び触媒に対し
て1当量のジ−t−ブチルフォスフィン3.5gに加え
て、窒素気流下150℃にて40分間加熱撹拌した以外
は実施例1と同様に操作した。触媒の加熱処理後、用い
たε−カプロラクトンの約27%が触媒溶液に残存して
いた。反応を開始してから3時間後のε−カプロラクト
ンの反応率はガスクロマトグラフ分析により91.3%
であった。使用したε−カプロラクトンは、脱酸、脱水
処理したもので、酸価0.03mg(KOH)/g、水
分量30〜40ppmであった。
【0037】[実施例10]触媒としてモノブチルスズ
ヒドロキサイドオキサイド5.0gを使用し、触媒を予
め、エチレングリコールの全量(0.12kg)、ε−
カプロラクトンの一部(0.88kg)及び触媒に対し
て1当量のジメチルフェニルフォスフィン3.3gに加
えて、窒素気流下150℃にて40分間加熱撹拌した以
外は実施例1と同様に操作した。触媒の加熱処理後、用
いたε−カプロラクトンの約24%が触媒溶液に残存し
ていた。反応を開始してから3時間後のε−カプロラク
トンの反応率はガスクロマトグラフ分析により90.1
%であった。使用したε−カプロラクトンは、脱酸、脱
水処理したもので、酸価0.03mg(KOH)/g、
水分量30〜40ppmであった。
【0038】[実施例11]触媒としてモノブチルスズ
ヒドロキサイドオキサイド5.0gを使用し、触媒を予
め、エチレングリコールの全量(0.12kg)、ε−
カプロラクトンの一部(0.88kg)及び触媒に対し
て1当量のトリエチルアンモニウムクロライド9.9g
に加えて、窒素気流下150℃にて40分間加熱撹拌し
た。触媒の加熱処理後、用いたε−カプロラクトンの約
32%が触媒溶液に残存していた。反応を開始してから
3時間後のε−カプロラクトンの反応率はガスクロマト
グラフ分析により73.8%であった。使用したε−カ
プロラクトンは、脱酸、脱水処理したもので、酸価0.
03mg(KOH)/g、水分量30〜40ppmであ
った。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、色相、安定性に優れた
高分子量ポリラクトンを少量の触媒で、開環重合反応速
度が高めて、製造することができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状エステルモノマーを開環重合して脂
    肪族ポリエステルを製造する際に、スズ化合物と電子供
    与性化合物との組合せからなる触媒系を用いることを特
    徴とする脂肪族ポリエステルの製造方法。
  2. 【請求項2】 重合開始剤にアルコールを用いて開環重
    合させることを特徴とする請求項1記載の脂肪族ポリエ
    ステルの製造方法。
  3. 【請求項3】 スズ化合物が1個から24個の炭素原子
    を含む直鎖または枝分れを持つアルキル基を3個以下有
    するアルキルスズ化合物である請求項1記載または2記
    載の脂肪族ポリエステルの製造方法。
  4. 【請求項4】 電子供与性化合物がアミド、アミン、ピ
    リジン、ホスフィン、ホスフィンオキシド、アルキルリ
    ン、ジオキサンである請求項1〜3のいずれかに記載の
    脂肪族ポリエステルの製造方法。
  5. 【請求項5】 スズ化合物の使用量が使用する環状エス
    テルモノマーを含む原料の総重量の0.001〜0.1重量%で
    あることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    脂肪族ポリエステルの製造方法。
  6. 【請求項6】 使用するスズ化合物1モルに対し0.0003
    〜1000モルの電子供与性化合物を使用することを特徴と
    する請求項1〜5のいずれかに記載の脂肪族ポリエステ
    ルの製造方法。
  7. 【請求項7】 環状エステルモノマーがラクトンまたは
    ラクチドのいずれか1種以上である請求項1〜6のいず
    れかに記載の脂肪族ポリエステルの製造方法。
  8. 【請求項8】 使用する環状エステルモノマーの酸価が
    0.08mg(KOH)/g以下、水分量が70ppm以下で
    あることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の
    脂肪族ポリエステルの製造方法。
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