JPH1160751A - 防滑性材料及びそれを用いた履物底並びに防滑性材料の製造方法 - Google Patents

防滑性材料及びそれを用いた履物底並びに防滑性材料の製造方法

Info

Publication number
JPH1160751A
JPH1160751A JP22443797A JP22443797A JPH1160751A JP H1160751 A JPH1160751 A JP H1160751A JP 22443797 A JP22443797 A JP 22443797A JP 22443797 A JP22443797 A JP 22443797A JP H1160751 A JPH1160751 A JP H1160751A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
particles containing
slip material
norbornene
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22443797A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Muraoka
登 村岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RIIGARU CORP KK
Original Assignee
RIIGARU CORP KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by RIIGARU CORP KK filed Critical RIIGARU CORP KK
Priority to JP22443797A priority Critical patent/JPH1160751A/ja
Publication of JPH1160751A publication Critical patent/JPH1160751A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 氷雪面において滑りにくく、床面を傷つける
ことのない靴底を得る。 【解決手段】 マトリックスとなるジエン系ゴム発泡体
中において、JIS K6253−Aによる0℃におけ
る硬度が90度以上で、粒径が0.1〜3mmのノルボー
ネンゴムを含む粒子が分散して含まれている防滑性材
料。氷雪面に接地した場合、柔軟なジエン系ゴム発泡体
と硬いノルボーネンゴムを含む粒子との相互作用によ
り、滑りにくくなる。ノルボーネンゴムを含む粒子は温
度が上がると硬度が低下するため、床面を傷つけない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、氷雪路面や水で濡
れた路面等の滑面において優れた防滑性能を有する防滑
性材料及びそれを用いた履物底に関する。また、本発明
は、前記防滑性材料の製造方法を提供する。
【0002】
【従来の技術】圧雪面やアイスバーン上を歩行する際、
滑ることを防ぐため、即ち防滑性を付与するため、靴底
に金属製又は低温下で硬化するポリノルボーネン製のス
パイクピンを装着した靴が開発、実用化されている。し
かし、金属製スパイクピンを装着した靴は、床面を傷つ
けるという問題点があり、ポリノルボーネン製のスパイ
クピンを装着した靴は、例えば常温時の水で濡れた床面
のような場所では却って滑りやすいという問題点があ
る。
【0003】そのほかの防滑性を付与した靴としては、
砂、金鋼砂、カーボランダム、ガラス等の粒状物を靴底
に混入したものも知られているが、これらの靴底も上記
したような問題点を解決できていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決し、氷雪面や水で濡れた面等の滑面において優れ
た防滑性を有しており、その一方で通常の路面、床面等
を傷つけることがなく、防滑性が要求される用途全般に
適用できる防滑性材料を提供することを目的とする。
【0005】また、本発明は、前記防滑性材料を用い
た、靴、サンダル、草履、下駄等の履物底を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意研究の結果、まず次の各点に着目し
た。即ち、単なる固形ゴムよりも発泡ゴムの方が氷雪面
における防滑性が優れていること、低温時におけるゴム
の柔軟性は固形ゴムよりも発泡ゴムの方が優れているこ
と、ガラス転移温度の低いゴム成分を多く含有するゴム
の方が固形ゴム及び発泡ゴムのいずれにおいても氷雪面
での摩擦係数が大きいことである。
【0007】更に、本発明者らはこれらの着目点にもと
づいて研究を重ねた結果、ジエン系ゴムとノルボーネン
ゴムとの組み合わせ及びそれらの最適な組み合わせ方法
を見いだし、本発明を完成するに至った。
【0008】本発明は、上記目的を達成するため、請求
項1として、マトリックスとなるジエン系ゴム発泡体中
において、ノルボーネンゴムを含む粒子が分散して含有
されていることを特徴とする防滑性材料を提供する。
【0009】また、本発明は、上記目的を達成するた
め、請求項2として、マトリックスとなるジエン系ゴム
発泡体における発泡率が40〜100%である請求項1
記載の防滑性材料を提供する。
【0010】また、本発明は、上記目的を達成するた
め、請求項3として、ノルボーネンゴムを含む粒子のJ
IS K6253−Aによる0℃における硬度が90度
以上のものである請求項1記載の防滑性材料を提供す
る。
【0011】また、本発明は、上記目的を達成するた
め、請求項4として、ノルボーネンゴムを含む粒子のガ
ラス転移点が15℃〜5℃の範囲にある請求項1記載の
防滑性材料を提供する。
【0012】また、本発明は、上記目的を達成するた
め、請求項5として、ノルボーネンゴムを含む粒子の粒
径が0.1〜3mmである請求項1記載の防滑性材料を提
供する。
【0013】また、本発明は、上記目的を達成するた
め、請求項6として、請求項1〜5のいずれか1記載の
防滑性材料からなるものであることを特徴とする履物底
を提供する。
【0014】また、本発明は、上記目的を達成するた
め、請求項7として、ノルボーネンゴム成分、加硫剤及
び必要に応じて他の成分を配合し、加硫したのち、破砕
してノルボーネンゴムを含む粒子を製造する第1段階
と、ノルボーネンゴムを含む粒子、ジエン系ゴム成分、
発泡剤、加硫剤及び必要に応じて他の成分を配合し、加
硫する第2段階を具備することを特徴とする防滑性材料
の製造方法を提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の防滑性材料は、いわゆる
海島構造を形成しているものであり、マトリックスとな
るジエン系ゴム発泡体(海に相当する)中において、ノ
ルボーネンゴムを含む粒子(島に相当する)が分散して
含まれている。このジエン系ゴム発泡体には、独立気泡
がノルボーネンゴムを含む粒子と同様に分散して含まれ
ている。
【0016】マトリックスとなるジエン系ゴム発泡体を
構成するゴムとしては、天然ゴム、ブタジエンゴム及び
スチレン含有量の低いスチレン/ブタジエンゴム等から
選ばれる1種又は2種以上を挙げることができる。ま
た、そのほかにも、ガラス転移点の比較的高いスチレン
含有量の高いスチレン/ブタジエンゴムを、前記ゴム成
分のガラス転移点を過度に上昇させない量だけ配合する
こともできる。
【0017】また、このジエン系ゴム発泡体における発
泡率は、低温時における発泡体の柔軟性を確保するとと
もに、ノルボーネンゴムを含む粒子との結合力を高め、
靴底材料とした場合のスパイク効果を高めるため、40
〜100%の範囲にあることが好ましく、特に50〜7
0%であることが好ましい。なお、ここでいう「スパイ
ク効果」とは、本発明の防滑性材料を靴底材料として用
いた場合において、従来技術の欄において説明したスパ
イクピンと同様の滑り止め効果を意味するものであり、
以下においても同様の意味で用いる。また、発泡率は、
次式から求められるものである。
【0018】発泡率(%)={(発砲ゴムのゴム固相部
の密度(g/cm3)−発砲ゴムの密度(g/cm3))/発砲ゴムの
密度(g/cm3)}×100
【0019】防滑性材料に含まれるノルボーネンゴムを
含む粒子は、JIS K6253−Aによる0℃におけ
る硬度が90度以上のものである。この硬度が90度以
上であると、例えば、0℃付近の氷雪上においても、ス
パイク効果を十分に発揮できる。
【0020】また、ノルボーネンゴムを含む粒子は、ガ
ラス転移点を常温〜−50℃の範囲に設定することが可
能であるが、15℃〜5℃の範囲が好ましく、ガラス転
移点をこの範囲になるように設定した場合には、常温で
は柔軟なゴム弾性を示し、15℃〜5℃付近から急激に
硬化して、温度の低下と共に優れたスパイク効果を発揮
する。
【0021】ノルボーネンゴムを含む粒子の粒径は、優
れた防滑性を付与するため、0.1〜3mmであることが
好ましく、特に0.5〜2mmであることが好ましい。本
発明の防滑性材料の製造方法は、ノルボーネンゴム成
分、加硫剤及び必要に応じて他の成分を配合し、加硫し
たのち、破砕してノルボーネンゴムを含む粒子を製造す
る第1段階と、ノルボーネンゴムを含む粒子、ジエン系
ゴム成分、発泡剤、加硫剤及び必要に応じて他の成分を
配合し、加硫する第2段階を具備する。この製造方法
は、そのまま履物底の製造方法としても適用することが
できる。
【0022】まず、第1段階であるノルボーネンゴムを
含む粒子の製造方法について説明する。ノルボーネンゴ
ムを含む粒子は、ノルボーネンゴム成分、プロセスオイ
ル及び加硫剤、更に必要に応じて他の成分を配合したの
ち、一般的なゴム製造方法と同様にして、成形加硫した
のち、粉砕機等により粉砕して得ることができる。
【0023】プロセスオイルは、通常のゴム製造におい
てはゴムの加工性を改善するために添加する炭化水素油
であるが、本発明においてはノルボーネンゴムのガラス
転移点を常温〜−50℃の範囲内、好ましくは15℃〜
5℃の範囲内の所望領域に調整するために添加するもの
である。その添加量は、プロセスオイルの種類やガラス
転移点により異なる。例えば、ノルボーネンゴムのガラ
ス転移点を15℃〜5℃付近に設定する場合には、ノル
ボーネンゴム100重量部に対して芳香族系プロセスオ
イルを約30〜50重量部配合する。
【0024】その他の成分としては、ノルボーネンゴム
の耐摩耗性、耐チッピング性を向上させるとともに、低
温時の硬度上昇にともなう剛性を向上させて優れたスパ
イク効果を発揮させるため、ゴム補強剤としてカーボン
ブラック、ホワイトカーボン等を配合することができ
る。また、老化防止剤、加硫促進剤、着色剤、充填剤等
の公知のゴム添加成分を配合することができる。
【0025】次に、第2段階である防滑性材料の製造方
法について説明する。防滑性材料は、ジエン系ゴム成
分、ノルボーネンゴムを含む粒子、発泡剤及び加硫剤、
更に必要に応じて他の公知のゴム添加成分を配合したの
ち、一般的なゴム製造方法と同様にし、成形加硫して得
ることができる。
【0026】ジエン系ゴム成分とノルボーネンゴムを含
む粒子の配合割合は、優れたスパイク効果を付与し、マ
トリックスとなるジエン系ゴムの低温時における柔軟性
を確保し、防滑性を高めるため、ジエン系ゴム成分10
0重量部に対してノルボーネンゴムを含む粒子を5〜4
0重量部配合することが好ましく、特に10〜30重量
部配合することが好ましい。
【0027】発泡剤としては、均一な大きさの微細独立
気泡を含有する発泡体を得るため、アゾジカルボンアミ
ド、N,N'−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、4,4'
- オキシビス(ベンゼンスルホヒドラジド)、p−トル
イレンスルホニルセミカルバジド等を用いることができ
る。
【0028】本発明の防滑性材料の製造方法において
は、更に必要に応じて、得られた防滑性材料の表面をバ
フ磨きする工程を付加することができる。このバフ磨き
によりマトリックスとなるジエン系ゴム発泡体部分を削
り取り、ノルボーネンゴムを含む粒子を表面に突出させ
る。この処理により、突出したノルボーネンゴムを含む
粒子の作用でスパイク効果がより向上される。
【0029】本発明においては、このような2段階の製
造方法を適用することにより、防滑性材料に次に示すよ
うな優れた作用効果を付与できるものである。
【0030】(1)マトリックスとなるジエン系ゴムが
独立気泡を有する均一な発泡体で、その中にノルボーネ
ンゴムを含む粒子が均一に分散して存在する(海島構造
を形成する)所望形状の防滑性材料を得ることができ
る。
【0031】これに対して1段階で製造した場合、即
ち、ジエン系ゴム成分とノルボーネン系ゴム成分と混合
し、成形加硫した場合には、ジエン系ゴム相とノルボー
ネン系ゴム相との間で発泡状態が不均一になるため、安
定して所望形状の防滑性材料を得ることができない。
【0032】(2)海島構造を形成することにより、低
温において柔軟性のあるジエン系ゴムと硬いノルボーネ
ンゴムを含む粒子との相互作用により、優れたスパイク
効果が発揮できる。これに対して1段階で製造した場
合、海島構造が形成できないため、スパイク効果が発揮
されない。
【0033】(3)ノルボーネンゴムを含む粒子を独立
して製造するため、補強剤の添加により前記粒子の強度
を高めることが容易になる。このため、ノルボーネンゴ
ムを含む粒子とジエン系ゴム相との硬度差を大きくでき
るため、一層スパイク効果を高めることができる。これ
に対して1段階で製造した場合、補強剤がジエン系ゴム
相の低温時における柔軟性を損なうように作用する。
【0034】(4)2段階目の加硫反応時において、ジ
エン系ゴムとノルボーネンゴムを含む粒子の表面層が共
加硫を起こして結合するため、両ゴムは強固に結合し、
一体化される。このため、防滑性材料からノルボーネン
ゴムを含む粒子が脱落しにくくなる。
【0035】本発明の防滑性材料は、このような作用に
より優れた防滑性を有するものであるが、それと同時
に、その構造から当然に得られるその他の効果として、
防音性、衝撃吸収性及び断熱性も有しているものであ
る。
【0036】次に、このような防滑性材料を用いた履物
底について説明する。本発明の履物底は、防滑性材料を
所望形状に加工して得られるものであるが、上記したよ
うに、防滑性材料の製造方法の2段階目において、目的
とする履物底の形状に直接成形加硫する方法も適用でき
る。
【0037】本発明の履物底は、氷雪面やアイスバーン
のような極めて滑りやすい場所で履くような靴の履物底
として特に適しているが、これに限定されるものではな
い。そのほかにも、例えば、調理場や水産加工場のよう
な、常に床面が濡れて滑りやすいような場所で使用する
靴、雨具としての長靴のほか、通常の路面において使用
する靴、サンダル、草履、下駄等にも利用することがで
き、スリッパのような室内履きにも利用することができ
る。更に、上記したような防音性、衝撃吸収性及び断熱
性を利用すれば、更に前記の各種履物底に新たな機能を
付することもできる。
【0038】
【実施例】以下実施例により本発明を更に詳しく説明す
るが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
【0039】実施例1 表1に示す組成の成分を用い、下記の第1段階の製造方
法により、まずノルボーネンゴムを含む粒子を製造し
た。
【0040】
【表1】 (成 分) (重量部) ポリノルボーネン 100 (商品名ノーソレックス:日本ゼオン(株)) 芳香族系プロセスオイル 40 ホワイトカーボン 40 ステアリン酸 1 老化防止剤 1 亜鉛華 5 加硫促進剤 5 硫黄 2
【0041】(製造方法)各成分を混合し、これを型に
入れた状態で160℃で10分間加圧加硫して、ゴム成
形体を得た。このゴム成形体を粉砕機により粉砕し、粒
径が0.1〜3mmのノルボーネンゴムを含む粒子を得
た。このノルボーネンゴムを含む粒子のJIS K62
53−Aによる温度と硬度の関係を図1に示す。図1か
ら明らかなとおり、0℃付近(即ち、氷雪面に相当す
る)における硬度は90度以上であった。また、ガラス
転移点である15℃付近から温度の低下と共に急激に硬
度が上昇していた。
【0042】次に、表2に示す組成の成分を用い、下記
の第2段階の製造方法により、防滑性材料からなる靴底
を製造した。
【0043】
【表2】 (成 分) (重量部) スチレン/ブタジエンンゴム(23.5/76.5) 70 ポリブタジエンゴム 30 ホワイトカーボン 35 プロセスオイル 5 プロセスレジン 5 ステアリン酸 1 亜鉛華 5 老化防止剤 1 加硫促進剤 1 硫黄 1 発泡剤 N,N'−ジニトロソペンタメチレンテトラミン 2 尿素 2 ノルボーネンゴムを含む粒子 15
【0044】(製造方法)各成分を混合し、靴底成形型
に充填し、160℃で8分間加圧しながら発泡加硫し
て、図2に示すような靴底を得た。ジエン系ゴム発泡体
の発泡率は57%であった。また、この靴底を構成する
防滑性材料におけるジエン系ゴム発泡体部分の温度と硬
度の関係を図1に示す。なお、硬度はJIS K625
3−Aとスポンジ硬度計タイプC(高分子計器製)の両
方による測定結果を示した。図1から明らかなとおり、
0℃付近(即ち、氷雪面に相当する)における硬度は、
順に50度以下、70度以下であり、ノルボーネンゴム
を含む粒子と比較するとかなり柔らかいものであった。
また、温度の低下による硬度上昇は緩慢であった。この
図1に示す結果から、温度の低下によりノルボーネンゴ
ムを含む粒子は硬くなるが、ジエン系ゴム発泡体は依然
として柔軟性を保持していることが確認された。
【0045】また、この靴底の断面は、図3に示すよう
に、マトリックスとなるジエン系ゴム中に、ノルボーネ
ンゴムを含む粒子と独立気泡が分散して含まれているも
のである。よって、常に同じ状態で、柔らかいジエン系
ゴムと硬いノルボーネンゴムを含む粒子を路面に接地さ
せることができる。
【0046】なお、この靴底は、図4に示すような、上
下2層構造にすることでもできる。これは接地面を図3
と同様の構造にし、足側の面を他の材料で、例えば、ジ
エン系発泡体のみで形成したものである。
【0047】試験例1 実施例1と同様の組成及び方法で得られた防滑性材料
(本発明品)と、実施例1の表2においてノルボーネン
ゴムを含む粒子を除いたほかはまったく同様にして得ら
れた比較品とを用いて、氷上における防滑性を下記の方
法により試験した。
【0048】(試験方法)まず、本発明品及び比較品か
らなる試験板(10×50×50mm)を用意した。次
に、この試験板を、断熱材で覆われた容器中に−20℃
で静置された水平な平滑面を持った氷塊上に置き、試験
板上に5kgの加重を負荷した。その後、試験板を氷面と
水平方向に50mm/minの速度で引っ張った時の応力
(摩擦応力)を測定した。結果を図5に示す。なお、図
5に示すグラフのチャートスピードは50mm/minであ
る。
【0049】図5(a)のグラフは、試験板(本発明
品)が氷上において滑っては止まり、止まっては滑る様
子を示している。即ち、引張初期(A点)に最大応力
(静止摩擦力)を示し、滑り始めると応力(動摩擦応
力)が急激に低下するが、一定の応力まで低下すると
(B点)、再び応力が上昇する(C点)、これを繰り返
していることを示している。なお、それぞれの摩擦応力
は、A点が2.9kgf 、B点が1.7kgf 、C点が2.
3kgf であった。これらの摩擦応力から摩擦係数を求め
ると、それぞれ0.58、0.34、0.46であっ
た。
【0050】図5(b)のグラフは、試験板(比較品)
が本発明品と同様の状態にあることを示している。な
お、それぞれの摩擦応力は、A’点が2.6kgf 、B’
点が1.1kgf 、C’点が2.4kgf であった。また、
それぞれの摩擦係数は、0.52、0.22、0.48
であった。
【0051】図5(a)及び(b)の比較から明らかな
とおり、本発明品と比較品との相違は、静止応力は本発
明品の方が優れていること及び動摩擦応力が低下する下
限値が本発明品の方が高い値を示していることであっ
た。また、本発明品の方が応力の上下周期幅が狭くなっ
ていることも相違していた。これらの相違点は、本発明
品の方が比較品よりも防滑性が優れていることを示して
いるものである。
【0052】試験例2 本発明の靴底(実施例1のもの)と比較例の靴底(試験
例1の比較品と同一組成のもので、靴底形状は実施例1
と同じもの)を用いて靴を製造し、それぞれ10ずつの
パネルによる実履試験をした。
【0053】実履試験は、−2〜−5℃のアイスバーン
上で歩行し、着地時の滑り、踏み付け体重移動時の滑り
及び蹴り出し時の滑り状態を試験した。その結果、10
名のパネル全員一致で、本発明の靴底を用いた靴の方が
滑りにくく、歩きやすいとの評価を得た。また、アイス
バーンが湿潤した状態の場所においては、特に本発明の
靴底の方が滑らずに歩きやすいとの評価を得た。なお、
靴を履いたままでプラスチック床面を歩行して見たが、
普通に歩行した場合は勿論、靴底を擦り付けた場合でも
床面が傷つくことがなかった。また、通常の運動靴など
と同様に、室内歩行時においても特に音がすることがな
かった。
【0054】
【発明の効果】本発明の防滑性材料及びそれを用いた靴
底は、低温においても柔軟性を有するジエン系ゴム発泡
体部分と、低温において硬度の高いノルボーネンゴムを
含む粒子との相互作用により、氷雪面のような非常に滑
りやすい場所においても優れた防滑性を有している。ま
た、ノルボーネンゴムを含む粒子は温度が上がると硬度
が低下するため、室内の床面を傷つけることがないし、
歩行時に違和感を与えることもない。よって、氷雪面及
び通常の路面、床面のいずれにおいても、快適な歩行状
態を提供できる。
【0055】本発明の防滑性材料は、軽量であり、防滑
性とともに防音性、衝撃吸収性及び断熱性等の優れた性
質を併有しており、靴等の履物底を初めとして、前記性
質が要求される各種分野において利用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ノルボーネンゴムを含む粒子又はジエン系ゴム
発泡体の温度と硬度の関係を示す図である。
【図2】本発明の靴底の一実施例を示す平面図である。
【図3】図2に示す靴底の概略部分断面図である。
【図4】別の実施例の靴底の概略部分断面図である。
【図5】実施例及び比較例の摩擦係数の変動を示すため
の図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 9/00 C08L 9/00 45/00 45/00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリックスとなるジエン系ゴム発泡体
    中において、ノルボーネンゴムを含む粒子が分散して含
    有されていることを特徴とする防滑性材料。
  2. 【請求項2】 マトリックスとなるジエン系ゴム発泡体
    における発泡率が40〜100%である請求項1記載の
    防滑性材料。
  3. 【請求項3】 ノルボーネンゴムを含む粒子のJIS
    K6253−Aによる0℃における硬度が90度以上の
    ものである請求項1記載の防滑性材料。
  4. 【請求項4】 ノルボーネンゴムを含む粒子のガラス転
    移点が15℃〜5℃の範囲にある請求項1記載の防滑性
    材料。
  5. 【請求項5】 ノルボーネンゴムを含む粒子の粒径が
    0.1〜3mmである請求項1記載の防滑性材料。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1記載の防滑性
    材料からなるものであることを特徴とする履物底。
  7. 【請求項7】 ノルボーネンゴム成分、加硫剤及び必要
    に応じて他の成分を配合し、加硫したのち、破砕してノ
    ルボーネンゴムを含む粒子を製造する第1段階と、ノル
    ボーネンゴムを含む粒子、ジエン系ゴム成分、発泡剤、
    加硫剤及び必要に応じて他の成分を配合し、加硫する第
    2段階を具備することを特徴とする防滑性材料の製造方
    法。
JP22443797A 1997-08-07 1997-08-07 防滑性材料及びそれを用いた履物底並びに防滑性材料の製造方法 Pending JPH1160751A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22443797A JPH1160751A (ja) 1997-08-07 1997-08-07 防滑性材料及びそれを用いた履物底並びに防滑性材料の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22443797A JPH1160751A (ja) 1997-08-07 1997-08-07 防滑性材料及びそれを用いた履物底並びに防滑性材料の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1160751A true JPH1160751A (ja) 1999-03-05

Family

ID=16813765

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22443797A Pending JPH1160751A (ja) 1997-08-07 1997-08-07 防滑性材料及びそれを用いた履物底並びに防滑性材料の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1160751A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012009434A3 (en) * 2010-07-13 2012-05-10 Mission Product Holdings, Inc. Shoe soles for enhancing gripping with a smooth hard surface
CN116462892A (zh) * 2023-03-29 2023-07-21 上海安踏体育用品有限公司 一种防滑橡胶制品、其制备方法及应用

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012009434A3 (en) * 2010-07-13 2012-05-10 Mission Product Holdings, Inc. Shoe soles for enhancing gripping with a smooth hard surface
CN116462892A (zh) * 2023-03-29 2023-07-21 上海安踏体育用品有限公司 一种防滑橡胶制品、其制备方法及应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11627777B2 (en) Shoe sole with enhanced performance characteristics
KR102091666B1 (ko) 넌슬립특성이 우수한 아웃솔용 탄성시트 및 이의 제조방법
JPH1160751A (ja) 防滑性材料及びそれを用いた履物底並びに防滑性材料の製造方法
JP3810009B2 (ja) 靴底用材料及び靴底
JP2002320503A (ja) 防滑性靴底部材
JP4864349B2 (ja) 氷結路面用耐滑材及びそれを用いた履物底
KR100357340B1 (ko) 미끄럼을방지하는신발밑창고무조성물
JP2957480B2 (ja) 靴のアウトソール
JPH04117439A (ja) ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP2927591B2 (ja) 履き物の底用ゴム組成物
JPH08217918A (ja) スタッドレスタイヤ用トレッドゴム組成物
JP2006136689A (ja) 靴底用防滑材、防滑靴底を製造する方法、防滑靴底、及び防滑靴
JPH01249003A (ja) 滑り止め材及び滑り止め具
JPH0698043B2 (ja) スラッシュブ−ツの靴底成形用プラスチゾル組成物
JP2639619B2 (ja) 防滑性靴底
HK40003894A (en) A shoe sole with enhanced performance characteristics
JPS63200702A (ja) 発泡ゴムソ−ル材
JPH10215912A (ja) ノンスリップシューズ
KR20240045646A (ko) 탄소섬유가 접목되어 내마모성이 향상된 아웃솔 및 그 제조방법
JPH04342679A (ja) 雪上氷上用ゴム履体
JPH11172052A (ja) タイヤ用ゴム組成物
JP2602710Y2 (ja) 履物底
CN111037829A (zh) 一种冰面防滑保暖鞋底材料及其制备方法
KR200196109Y1 (ko) 내마모성 및 미끄럼방지 기능을 갖는 구두창
JPH0251929B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040728

A977 Report on retrieval

Effective date: 20060531

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060602

A02 Decision of refusal

Effective date: 20061004

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02