JPH1161288A - 溶解炉における不純物蒸発金属の凝固物落下防止方法並びにNb精製用溶解炉における蒸発Alの凝固物落下防止方法及びそれを実施する溶解炉 - Google Patents

溶解炉における不純物蒸発金属の凝固物落下防止方法並びにNb精製用溶解炉における蒸発Alの凝固物落下防止方法及びそれを実施する溶解炉

Info

Publication number
JPH1161288A
JPH1161288A JP24029197A JP24029197A JPH1161288A JP H1161288 A JPH1161288 A JP H1161288A JP 24029197 A JP24029197 A JP 24029197A JP 24029197 A JP24029197 A JP 24029197A JP H1161288 A JPH1161288 A JP H1161288A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
melting furnace
melting
evaporated
net
ingot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24029197A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Kawada
俊秋 川田
Nobutoshi Maruyama
信俊 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikko Kinzoku KK
Original Assignee
Nikko Kinzoku KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikko Kinzoku KK filed Critical Nikko Kinzoku KK
Priority to JP24029197A priority Critical patent/JPH1161288A/ja
Publication of JPH1161288A publication Critical patent/JPH1161288A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 真空溶解炉を用いてNbを精製する際、不純
物であるAl凝固物がインゴットに落下するのを防ぐ方
法を提供する。 【解決手段】 真空下で加熱手段17、18によりNb
−Al合金19を溶解し、溶解炉内に配置されたハース
14上に溜めつつAlを蒸発させることによりNbを精
製する工程と、精製したNbを水冷ルツボ16に移して
Nbインゴット15を鋳造する工程と、水冷ルツボ16
上に冷却手段付きの回転体20を設け、この回転体20
の下部にステンレス製線材を織編したネット22を着脱
可能に取り付けることにより蒸発Alをネット上にほぼ
均一且つ緻密に付着凝固させる工程とを含み構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不純物を大量に含
む高融点金属、例えば、Nb,Ta,V,W,Moの精
製において、蒸発した不純物が凝固成長した後精製した
高融点金属インゴット内に落下混入するのを防止する不
純物蒸発金属の凝固物落下防止方法に係り、特に、Nb
−Al合金を加熱溶融してAlを蒸発させNbの純度を
上げる際に用いる溶解炉内において、蒸発したAlが炉
内壁上等に凝固成長した後精製したNbインゴット内に
落下混入するのを防止する凝固物落下防止方法及びそれ
を実施する溶解炉に関する。
【0002】
【従来の技術】Nb−Al合金のように、精製しようと
する金属に対して不純物含有量の多い合金を溶解して精
製する場合、従来は精製を三回繰り返して所望の純度の
金属を得ていた。特に、一次溶解では、大量のAlが蒸
発して炉本体の内壁面に付着凝固し、凝固成長したAl
凝固物が精製されたNbインゴット上に落下混入し、N
bの純度を低下させることが多々あった。そのため、二
回の溶解では許容値に達することができず、さらに、も
う一回仕上げの溶解を行わなければならなかった。
【0003】図6は、この場合に用いる一次溶解炉を示
す概略図である。図6に示されているように、一次溶解
炉30は、真空ポンプ32により炉内を所定の真空度に
維持できる炉本体31を含んでいる。炉本体31内の所
定位置には、Nb−Al合金を受け入れ溶解されたNb
−Al合金を所定時間収容するハース34と、Alを蒸
発させることにより所定の純度まで精製された溶融Nb
をハース34から流し入れてNbインゴット35を鋳造
する水冷ルツボ36とが隣接して設けられている。鋳造
されたNbインゴット35を下方に引き抜くことによ
り、溶融Nb液面はほぼ一定に保持される。炉本体31
の天井壁には、一対の電子銃37、38が設置されてい
る。電子銃37の電子ビームは、原料であるNb−Al
合金39を溶融しハース34内に流し入れると共にハー
ス34内の溶融Nb−Al合金をさらに加熱してAlを
蒸発させる。これにより、Nbは所定の純度になる。水
冷ルツボ36の直上には、吊り具40が炉本体31の天
井壁に固定して設けられている。吊り具40の下面に
は、図7(a)に詳細に示されているようなネット42
が着脱可能に取り付けられている。ネット42は、ステ
ンレス製伸展金網で、網目の大きさが一片20mm程度
の大きな菱形となっている。
【0004】かかる一次溶解炉30を用いてNb−Al
合金39を溶解しNbを精製した場合、炉本体31内に
は、蒸発したAlが充満して炉内壁に付着凝固する。水
冷ルツボ36の上方には、吊り具40の下面に固定して
ネット42が静止して取り付けられており、Alはネッ
ト42の網目を中心として凝固成長する。図7(a)〜
(c)は、ネット42に付着したAl凝固物の成長の様
子を概略的に示したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ネット42上に凝固成
長するAlは、図7(b)に示されているように、線状
材料に既に付着している凝固物上又はそれに隣接するよ
うに成長して行く。このように、Al凝固物はネット4
2上に不均一に成長するため、比較的短時間の内に、あ
る領域の線状材料に支持されていたAl凝固物の一部が
剥がれ落ち、水冷ルツボ36内側の溶融Nb内に落下し
ていた。このため、せっかくAlを蒸発させてある程度
の純度のNbとしたものに再び不純物のAlが混入し、
局部的に純度を低下させていた。このため、従来は、溶
解を合計三回繰り返し、所定の許容値をクリアしてい
た。
【0006】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、蒸発した不純物凝固物が精製した高融点金属イン
ゴット内に落下混入するのを防止し、それによって、溶
解回数を三回から二回に減少することができる高融点金
属精製用溶解炉における蒸発不純物金属の凝固物落下防
止方法及びそれを実施する溶解炉を提供することであ
る。
【0007】本発明の目的は、また、不純物であるAl
凝固物が精製したNbインゴット内に落下混入するのを
防止し、それによって、溶解回数を三回から二回に減少
することができるNb精製用溶解炉における蒸発Alの
凝固物落下防止方法及びそれを実施する溶解炉を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、不純物を大量に含む高融点金属の精製において、
蒸発した不純物が凝固成長した後精製した高融点金属イ
ンゴット内に落下混入するのを防止する不純物蒸発金属
の凝固物落下防止方法であって、真空下で加熱手段によ
り金属を溶解し、溶解炉内に配置されたハース上に溜め
つつ不純物を蒸発させる精製工程と、精製した高融点金
属を水冷ルツボに移して高融点金属インゴットを鋳造す
る工程と、そして、水冷ルツボ上に冷却手段付きの回転
体を設け、この回転体の下部に耐熱性金属製線材を織編
したネットを着脱可能に取り付けることにより蒸発した
不純物をネット上にほぼ均一且つ緻密に付着凝固させる
工程とを含み構成される溶解炉における不純物蒸発金属
の凝固物落下防止方法を提供する。
【0009】本発明方法は、Nbだけでなく不純物を大
量に含む他の高融点金属、例えば、Ta,V,W,Mo
の精製においても用いることができる。本発明の第二の
態様は、Nb−Al合金を加熱溶融してAlを蒸発させ
Nbの純度を上げる際に用いる溶解炉内において、蒸発
したAlが凝固成長した後精製したNbインゴット内に
落下混入するのを防止する凝固物落下防止方法であっ
て、真空下で加熱手段によりNb−Al合金を溶解し、
溶解炉内に配置されたハース上に溜めつつAlを蒸発さ
せることによりNbを精製する工程と、精製したNbを
水冷ルツボに移してNbインゴットを鋳造する工程と、
そして、水冷ルツボ上に冷却手段付きの回転体を設け、
この回転体の下部にステンレス製線材を織編したネット
を着脱可能に取り付けることにより蒸発Alをネット上
にほぼ均一且つ緻密に付着凝固させる工程とを含み構成
される溶解炉における蒸発金属の凝固物落下防止方法を
提供する。
【0010】水冷ルツボ直上に冷却手段付きの回転体を
設け、この回転体の下部にステンレス製線材を織編した
ネットを着脱可能に取り付けることにより、蒸発Alは
ネット上にほぼ均一に付着凝固する。すなわち、ネット
を冷却手段付きの回転体に取り付けることにより、緻密
にAlをネットに付着させることができ、また、ネット
を回転することによりネット全面にわたって均一にAl
を凝固させることができる。さらに偏ってAlが凝固成
長することがなく且つ凝固物も緻密であるから、付着し
たAl凝固物は線材から剥がれ難くなっている。請求項
3に記載の発明は、請求項2に記載の凝固物落下防止方
法において、Nb−Al合金中のAlを蒸発させること
により所定純度までNbを精製してNbインゴットを鋳
造し終えた後、さらに、溶解炉を冷却してから大気解放
を行い、蒸発Alが付着凝固したネットを取り外して廃
棄すると共に、天井を含む溶解炉内壁を清掃する工程を
備えて構成されてなることを特徴とする。
【0011】精製毎にネットを交換し且つ天井を含む溶
解炉内壁を清掃することにより、Al凝固物の異常成長
を防止し、それだけ、Al凝固物落下の可能性を小さく
する。また、これにより、一次溶解炉を二次溶解に用い
ることもできるようにする。請求項4に記載の発明は、
請求項3に記載の凝固物落下防止方法において、さら
に、回転体の下部に一次溶解により得られたNbインゴ
ットを吊し、真空下で加熱手段により該Nbインゴット
の下部より溶解して水冷ルツボ内に流し落とし高純度の
Nbインゴットを鋳造する工程を備えて構成されてなる
ことを特徴とする。
【0012】単一の溶解炉を用いて、一次溶解及び二次
溶解を行う。二次溶解では、本発明方法による一次溶解
で所定のレベルまで純度を上げたNbインゴットが用い
られているため、三次溶解をすることなく所望の純度の
Nbに精製することができる。請求項5に記載の発明
は、請求項2〜4のいずれか1項に記載の凝固物落下防
止方法において、加熱手段が、電子ビームを照射する電
子銃又はレーザビームを発振するレーザ発振器であるこ
とを特徴とする。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項2〜5の
いずれか1項に記載の凝固物落下防止方法において、ネ
ットの網目の大きさが、線材を中心に付着凝固したAl
が成長してある程度の重量に達した際、交差する線材及
び/又は平行する隣接線材に付着成長したAlと連結し
て支持力を増大させる程度の大きさとされてなることを
特徴とする。
【0014】これにより、線材を中心に付着凝固したA
lが成長するのに従って支持力も増大し、Al凝固物の
落下を防止できる。請求項7に記載の発明は、請求項6
に記載の凝固物落下防止方法において、ネットの網目の
大きさが一辺の長さが5mm〜15mmの正方形となる
ように織編されてなることを特徴とする。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項2〜7の
いずれか1項に記載の凝固物落下防止方法において、回
転体が、水冷機構を備えていることを特徴とする。
【0016】本発明の第三の態様は、Nb−Al合金を
加熱溶融してAlを蒸発させNbの純度を上げる際に用
いる溶解炉であって、真空ポンプにより炉内を所定の真
空度に維持できる炉本体と、炉本体内の所定位置に配置
され、溶解されたNb−Al合金を受け入れつつAlを
蒸発させるハースと、Nb−Al合金に電子ビーム又は
レーザビームを照射して、Nb−Al合金を溶解しハー
スに流し入れると共にAlを蒸発させることにより所定
の純度までNbを精製する第一の電子銃又はレーザ発振
器と、炉本体内の所定位置にハースに隣接して配置さ
れ、ハース内で所定の純度まで精製されたNbを流し入
れてNbインゴットを鋳造する水冷ルツボと、水冷ルツ
ボに流し入れられたNbの表面に電子ビーム又はレーザ
ビームを照射して溶解する第二の電子銃又はレーザ発振
器と、水冷ルツボ上に配置された冷却手段付きの回転体
と、そして、回転体の下部に着脱可能に取り付けられた
ステンレス製線材を織編して得られたネットとを含み構
成され、それにより、蒸発Alが凝固成長した後精製し
たNbインゴット内に落下混入するのを防止したことを
特徴とする溶解炉を提供する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係る溶解炉における不純
物蒸発金属の凝固物落下防止方法並びにNb精製用溶解
炉における蒸発Alの凝固物落下防止方法及びそれを実
施する溶解炉を図面に示された好ましい実施形態を用い
て詳細に説明する。
【0018】図2は、本発明に係るNb精製用溶解炉に
おける蒸発Alの凝固物落下防止方法を実施する溶解炉
の一実施形態を示す概略図である。図示された本発明に
係る溶解炉10は、従来の一次溶解炉30の吊り具40
及びその下面に固定して設けられたネット42の代わり
に、冷却手段付きの回転体20を設け、この回転体20
の下部にステンレス製線材を織編したネット22を着脱
可能に取り付けた点を除いて一次溶解炉30と基本的に
同一の構成を有している。従って、対応する構成要素に
ついては、同一の名称を用いることにより詳細な説明は
省略する。
【0019】回転体20は、炉本体11の天井壁に回転
可能、例えば、1〜10rpmの速度で回転する軸20
aとこの軸20aの下端に固定された銅製円盤20bと
を含んで構成されている。図5に最も良く示されている
ように、図示された好ましい実施形態では、銅製円盤2
0bの下面に銅管20cを銀ろう固着し、この銅管20
cに冷却水源から冷却水を供給している。
【0020】本発明方法に実施するネット22は、回転
体20の下面に適当な締結手段により着脱可能に取り付
けられるものである。後述するように、この締結手段に
よりネット22から回転体20側に熱を吸収するため、
締結手段は所定の間隔に複数設けることが好ましい。ネ
ット22は、耐熱性に優れ且つ安価に入手できるステン
レス鋼、例えば、熱に強いSUS304,SUS309
S等のオーステナイト系ステンレス鋼を用いた線材を織
編して製造することが好ましい。網目の大きさは、線材
を中心に付着凝固したAlが成長してある程度の重量に
達した際、交差する線材及び/又は平行する隣接線材に
付着成長したAlと連結して支持力を増大させ、それに
より、凝固Alの落下を防止できる程度の大きさ、例え
ば、一辺の長さが5mm〜15mmである正方形となる
ように織編される。
【0021】図4(a)〜(c)は、蒸発したAlがネ
ット22の線材22aに凝固付着する様子を絵画的に示
したものである。図4(a)に示されているように、蒸
発したAlは、初め、織編された縦及び横方向の線材2
2aの周囲に凝固付着する。ネット22は、回転体20
により回転されているため、その全面にわたってほぼ均
一に全ての線材22aの周囲に凝固し、偏りはなくなっ
ている。また、ネット22を支える回転体20は、銅管
20c内を通過する冷却水により冷却されているため、
ネット22の線材22aに凝固付着するAlは緻密な凝
固物となる。これにより、線材22aに対する付着力が
大きくなり落下し難くなっている。
【0022】さらに、図4(b)に示されているよう
に、線材22aに付着したAl凝固物が成長し、かなり
の重量となった場合に、交差する線材22aに付着して
いたAl凝固物との連結が強化され相互に支え合うよう
になる。これにより、線材22aに対する付着力がさら
に大きくなり、凝固成長して重量の大きくなったAl凝
固物も落下し難くなる。
【0023】その後も、蒸発したAlは、既に線材22
aに付着凝固したAl凝固物上に重なって凝固してい
き、最後は、図4(c)に示されているように、網目を
塞ぐ程度、あるいは、完全に網目を覆い尽くすまで付着
凝固する。次に、図1を参照して、本発明に係るNb精
製用溶解炉における蒸発Alの凝固物落下防止方法につ
いて説明する。
【0024】図示された本発明に係る凝固物落下防止方
法は、概略的に、Nb−Al合金の溶解工程(ステップ
1)と、Al蒸発・Nb精製工程(ステップ2)と、N
bインゴットの鋳造工程(ステップ3)と、蒸発Alの
ネットへの均一且つ緻密な付着凝固工程(ステップ4)
と、ネットの廃棄・炉内清掃工程(ステップ5)と、回
転体へのNbインゴット吊り下げ工程(ステップ6)
と、Nbインゴットの二次溶解工程(ステップ7)と、
そして、高純度Nbインゴットの鋳造工程(ステップ
8)とを含んで構成されている。
【0025】ステップ1〜ステップ4までが一次溶解で
あり、前述した図2の構成を有する溶解炉10を用いて
実施する。ステップ5〜ステップ8までが二次溶解であ
り、図2に示された同一の溶解炉10を用いて実施する
(図3参照)。
【0026】ステップ1のNb−Al合金の溶解工程
は、溶解炉10内を真空ポンプ12により真空下とした
上で、第一の電子銃17でNb−Al合金19を溶解し
て実施する。溶解されたNb−Al合金は、溶解炉10
内に配置されたハース14上に溜められつつ、さらに、
第一の電子銃17の電子ビームを受けて加熱し続けられ
る。これにより、Nb−Al合金中のAlを蒸発させる
ことによりNbを精製してステップ2のAl蒸発・Nb
精製工程を実施する。
【0027】精製したNbは、ハース14に隣接して配
置された水冷ルツボ16に移してNbインゴット15を
鋳造しステップ3のNbインゴットの鋳造工程を実施す
る。Nbインゴット15の表面は、第二の電子銃18か
らの電子ビームを受けて溶融状態を維持しており、精製
したNb中に微量含まれているAlをさらに蒸発させて
純度を上げている。水冷ルツボ16は、Nbインゴット
15を下方から引き抜き連続的に精製されたNbを鋳造
する。
【0028】ハース14及び水冷ルツボ16の表面から
蒸発したAlは、水冷ルツボ16の直上に配置された回
転体20に着脱可能に取り付けられたネット22にほぼ
均一にかつ緻密に付着凝固し、再び、水冷ルツボ16上
に落下しないように構成されており、ステップ4の蒸発
Alのネットへの均一且つ緻密な付着凝固工程が実施さ
れる。
【0029】Nb−Al合金19を全て溶解し、所定純
度までNbを精製してNbインゴット15を鋳造し終え
た後、炉本体11内を冷却してから大気解放を行う。し
かる後、蒸発Alが付着凝固したネット22を回転体2
0から取り外して廃棄すると共に、天井を含む炉本体1
1内壁を清掃してステップ5のネットの廃棄・炉内清掃
工程を実施する。これにより、一次溶解と同一の溶解炉
10を用いて二次溶解を行えるようにする。
【0030】次に、図3に示されているように、回転体
20の下部に一次溶解により得られたNbインゴット1
5を吊しステップ6の回転体へのNbインゴット吊り下
げ工程を実施する。真空ポンプ12により、再び、炉本
体11内を真空下にした後、第一の電子銃17及び第二
の電子銃18の電子レンズを調節することにより、Nb
インゴット15を下方から溶解してステップ7のNbイ
ンゴットの二次溶解工程を実施する。
【0031】溶解したNbは、下方の水冷ルツボ16内
に落下し溜められると共に、第一の電子銃17及び第二
の電子銃18により引き続き加熱溶融され、その中に微
量含まれているAlは蒸発されNbの純度はさらに向上
する。水冷ルツボ16は、高純度Nbインゴット24を
下方から引き抜き連続的に高純度に精製されたNbを鋳
造することによりステップ8の高純度Nbインゴットの
鋳造工程を実施する。
【0032】上記工程において、第一及び第二の電子銃
の代わりにレーザ発振器又は同様の機能を有する加熱装
置を用いることができることはもちろんである。また、
本発明方法は、不純物を大量に含む他の高融点金属、例
えば、Ta,V,W,Moの精製において用いることが
できる。
【0033】(実施例)図2に示された溶解炉10を用
いてAlの含有率9%のNb−Al合金19を一次溶解
し、図3に示すように同一の溶解炉10を用いて二次溶
解を行った。真空引き、一次溶解、溶解炉10の冷却、
再度の真空引き及び二次溶解に要した時間は、それぞ
れ、2時間、4時間、2時間、2時間及び4時間で合計
14時間かかった。一次溶解では、Alの含有率を0.
02%程度に下げ、さらに、二次溶解にて許容値である
0.004%以下にすることを目標として実施した。
【0034】表1に示すように、実施例1〜5の全てに
おいて、許容値である0.004%を大きく下回る結果
を得た。特に、二次溶解における溶解速度が10Kg/
時間である実施例1及び2では、Alの含有率が0.0
01%以下であり、後述する従来例1の3回溶解による
結果とほぼ同一の結果となった。なお、二次溶解におけ
る溶解速度が12Kg/時間である実施例3〜5でも、
Alの含有率が0.002%以下となっており許容値で
ある0.004%を大きく下回っており、実用上は問題
ないことが確認された。
【0035】(比較例)比較例1では、図6に示された
溶解炉30を用いてAlの含有率9%のNb−Al合金
39を一次溶解し、図3に示すように同一の溶解炉30
を用いて二次溶解及び三次溶解を行った。所用時間は、
三次溶解のための時間、すなわち、溶解炉30の冷却、
再再度の真空引き及び三次溶解自体に要した時間の分
(8時間)だけ長くかかった。比較例2〜4では、時間
短縮のために、三次溶解を省略した場合について実験し
た。
【0036】その結果、3回溶解を行えば許容値である
0.004%をクリアできるが、2回溶解ではNbイン
ゴットの部位によってAl濃度にバラつきがあり、幾つ
かの部位では許容値を越えている。従って、図6に示さ
れた溶解炉30を一次溶解に用いる従来方法では、2回
溶解で済ますことはできず3回溶解をせざるを得ないこ
とが実証された。
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明に係るNb精製用溶解炉における
蒸発Alの凝固物落下防止方法は、水冷ルツボ直上に冷
却手段付きの回転体を設け、この回転体の下部にステン
レス製線材を織編したネットを着脱可能に取り付けるこ
とにより、緻密にAlをネットに付着させることがで
き、また、ネットを回転することによりネット全面にわ
たって均一にAlを凝固させることができる。さらに偏
ってAlが凝固成長することがなく且つ凝固物も緻密で
あるから、付着したAl凝固物は線材から剥がれ難くな
っている。これにより、蒸発したAlが凝固成長した後
精製したNbインゴット内に落下混入するのを防止する
ことができるから、一次溶解により精製されたNbイン
ゴットは全体的に均一で且つ純度が高くなる。従って、
合計2回の溶解で所定の高純度のNbに精製でき、時間
短縮により操業効率が飛躍的に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るNb精製用溶解炉における蒸発
Alの凝固物落下防止方法のフローチャートである。
【図2】 本発明に係るNb精製用溶解炉における蒸発
Alの凝固物落下防止方法を実施する溶解炉の一実施形
態を示す概略図である。
【図3】 図2のNb精製用溶解炉を二次溶解に用いた
場合における溶解炉の一実施形態を示す概略図である。
【図4】 (a)〜(c)は、それぞれ、蒸発したAl
がネットの線材に凝固付着する様子を絵画的に示したも
のである。
【図5】 図2のNb精製用溶解炉に使用されている回
転体及びネットの分解斜視図である。
【図6】 従来のNb精製用溶解炉の一実施形態を示す
概略図である。
【図7】 (a)〜(c)は、それぞれ、従来のNb精
製用溶解炉において、蒸発したAlがネットの線材に凝
固付着する様子を絵画的に示したものである。
【符号の説明】
10 溶解炉 11 炉本体 12 真空ポンプ 14 ハース 15 Nbインゴット 16 水冷ルツボ 17、18 電子銃 19 Nb−Al合金 20 回転体 20a 軸、20b 銅製円盤、20c 銅管 22 ネット 22a 線材 24 高純度Nbインゴット

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不純物を大量に含む高融点金属の精製に
    おいて、蒸発した不純物が凝固成長した後精製した高融
    点金属インゴット内に落下混入するのを防止する不純物
    蒸発金属の凝固物落下防止方法であって、 真空下で加熱手段により前記金属を溶解し、溶解炉内に
    配置されたハース上に溜めつつ不純物を蒸発させる精製
    工程と、 精製した高融点金属を水冷ルツボに移して高融点金属イ
    ンゴットを鋳造する工程と、そして、 水冷ルツボ上に冷却手段付きの回転体を設け、この回転
    体の下部に耐熱性金属製線材を織編したネットを着脱可
    能に取り付けることにより蒸発した不純物をネット上に
    ほぼ均一且つ緻密に付着凝固させる工程と、 を含み構成される溶解炉における不純物蒸発金属の凝固
    物落下防止方法。
  2. 【請求項2】 Nb−Al合金を加熱溶融してAlを蒸
    発させNbの純度を上げる際に用いる溶解炉内におい
    て、蒸発したAlが凝固成長した後精製したNbインゴ
    ット内に落下混入するのを防止する凝固物落下防止方法
    であって、 真空下で加熱手段によりNb−Al合金を溶解し、溶解
    炉内に配置されたハース上に溜めつつAlを蒸発させる
    ことによりNbを精製する工程と、 精製したNbを水冷ルツボに移してNbインゴットを鋳
    造する工程と、そして、 水冷ルツボ上に冷却手段付き
    の回転体を設け、この回転体の下部にステンレス製線材
    を織編したネットを着脱可能に取り付けることにより蒸
    発Alをネット上にほぼ均一且つ緻密に付着凝固させる
    工程と、 を含み構成される溶解炉における蒸発金属の凝固物落下
    防止方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の凝固物落下防止方法に
    おいて、Nb−Al合金中のAlを蒸発させることによ
    り所定純度までNbを精製してNbインゴットを鋳造し
    終えた後、さらに、溶解炉を冷却してから大気解放を行
    い、蒸発Alが付着凝固したネットを取り外して廃棄す
    ると共に、天井を含む溶解炉内壁を清掃する工程を備え
    て構成されてなる溶解炉における蒸発金属の凝固物落下
    防止方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の凝固物落下防止方法に
    おいて、さらに、前記回転体の下部に一次溶解により得
    られたNbインゴットを吊し、真空下で前記加熱手段に
    より該Nbインゴットの下部より溶解して前記水冷ルツ
    ボ内に流し落とし高純度のNbインゴットを鋳造する工
    程を備えて構成されてなる溶解炉における蒸発金属の凝
    固物落下防止方法。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれか1項に記載の凝
    固物落下防止方法において、前記加熱手段は、電子ビー
    ムを照射する電子銃又はレーザビームを発振するレーザ
    発振器であることを特徴とする溶解炉における蒸発金属
    の凝固物落下防止方法。
  6. 【請求項6】 請求項2〜5のいずれか1項に記載の凝
    固物落下防止方法において、前記ネットは、網目の大き
    さが、線材を中心に付着凝固したAlが成長してある程
    度の重量に達した際、交差する線材及び/又は平行する
    隣接線材に付着成長したAlと連結して支持力を増大さ
    せ、それにより、凝固Alの落下を防止できる程度の大
    きさとされてなることを特徴とする溶解炉における蒸発
    金属の凝固物落下防止方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の凝固物落下防止方法に
    おいて、前記ネットは、網目の大きさが一辺の長さが5
    mm〜15mmの正方形となるように織編されてなるこ
    とを特徴とする溶解炉における蒸発金属の凝固物落下防
    止方法。
  8. 【請求項8】 請求項2〜7のいずれか1項に記載の凝
    固物落下防止方法において、前記回転体は、水冷機構を
    備えていることを特徴とする溶解炉における蒸発金属の
    凝固物落下防止方法。
  9. 【請求項9】 Nb−Al合金を加熱溶融してAlを蒸
    発させNbの純度を上げる際に用いる溶解炉であって、 真空ポンプにより炉内を所定の真空度に維持できる炉本
    体と、 前記炉本体内の所定位置に配置され、溶解されたNb−
    Al合金を受け入れつつAlを蒸発させるハースと、 Nb−Al合金に電子ビーム又はレーザビームを照射し
    て、Nb−Al合金を溶解し前記ハースに流し入れると
    共にAlを蒸発させることにより所定の純度までNbを
    精製する第一の電子銃又はレーザ発振器と、 前記炉本体内の所定位置に前記ハースに隣接して配置さ
    れ、前記ハース内で所定の純度まで精製されたNbを流
    し入れてNbインゴットを鋳造する水冷ルツボと、 前
    記水冷ルツボに流し入れられたNbの表面に電子ビーム
    又はレーザビームを照射して溶解する第二の電子銃又は
    レーザ発振器と、 水冷ルツボ上に配置された冷却手段付きの回転体と、そ
    して、 前記回転体の下部に着脱可能に取り付けられたステンレ
    ス製線材を織編して得られたネットと、 を含み構成され、それにより、蒸発Alが凝固成長した
    後精製したNbインゴット内に落下混入するのを防止し
    たことを特徴とする溶解炉。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の溶解炉において、前
    記ネットは、網目の大きさが、線材を中心に付着凝固し
    たAlが成長してある程度の重量に達した際、交差する
    線材及び/又は平行する隣接線材に付着成長したAlと
    連結して支持力を増大させ、それにより、凝固Alの落
    下を防止できる程度の大きさとされてなることを特徴と
    する溶解炉。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の溶解炉において、
    前記ネットは、網目の大きさが一辺の長さが5mm〜1
    5mmの正方形となるように織編されてなることを特徴
    とする溶解炉。
  12. 【請求項12】 請求項9〜11のいずれか1項に記載
    の溶解炉において、前記回転体は、水冷機構を備えてい
    ることを特徴とする溶解炉。
JP24029197A 1997-08-22 1997-08-22 溶解炉における不純物蒸発金属の凝固物落下防止方法並びにNb精製用溶解炉における蒸発Alの凝固物落下防止方法及びそれを実施する溶解炉 Pending JPH1161288A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24029197A JPH1161288A (ja) 1997-08-22 1997-08-22 溶解炉における不純物蒸発金属の凝固物落下防止方法並びにNb精製用溶解炉における蒸発Alの凝固物落下防止方法及びそれを実施する溶解炉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24029197A JPH1161288A (ja) 1997-08-22 1997-08-22 溶解炉における不純物蒸発金属の凝固物落下防止方法並びにNb精製用溶解炉における蒸発Alの凝固物落下防止方法及びそれを実施する溶解炉

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1161288A true JPH1161288A (ja) 1999-03-05

Family

ID=17057304

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24029197A Pending JPH1161288A (ja) 1997-08-22 1997-08-22 溶解炉における不純物蒸発金属の凝固物落下防止方法並びにNb精製用溶解炉における蒸発Alの凝固物落下防止方法及びそれを実施する溶解炉

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1161288A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1845325A4 (en) * 2005-01-25 2008-12-24 Toho Titanium Co Ltd APPARATUS FOR MELTING METAL BY MEANS OF ELECTRON RADIATION AND METHOD FOR PRODUCING HIGH-MELTING METAL CASTORS WITH THIS DEVICE
US7757748B2 (en) 2005-01-25 2010-07-20 Toho Titanium Co., Ltd. Apparatus for melting metal by electron beams and process for producing high-melting metal ingot using this apparatus
CN109957678A (zh) * 2017-12-25 2019-07-02 西部超导材料科技股份有限公司 一种医疗用Ti-15Mo合金铸锭的制备方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1845325A4 (en) * 2005-01-25 2008-12-24 Toho Titanium Co Ltd APPARATUS FOR MELTING METAL BY MEANS OF ELECTRON RADIATION AND METHOD FOR PRODUCING HIGH-MELTING METAL CASTORS WITH THIS DEVICE
US7757748B2 (en) 2005-01-25 2010-07-20 Toho Titanium Co., Ltd. Apparatus for melting metal by electron beams and process for producing high-melting metal ingot using this apparatus
CN101147037B (zh) 2005-01-25 2012-07-04 东邦钛株式会社 金属的电子束熔化装置以及采用该装置的高熔点金属锭的制造方法
CN109957678A (zh) * 2017-12-25 2019-07-02 西部超导材料科技股份有限公司 一种医疗用Ti-15Mo合金铸锭的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3769761B2 (ja) アルミニウム合金単結晶ターゲットおよびその製造方法
EP0027052B1 (en) Process for purifying aluminum
JP3329013B2 (ja) Al−Si系アルミニウムスクラップの連続精製方法及び装置
JPS5845338A (ja) 合金再融解方法
JPH1161288A (ja) 溶解炉における不純物蒸発金属の凝固物落下防止方法並びにNb精製用溶解炉における蒸発Alの凝固物落下防止方法及びそれを実施する溶解炉
JP3725620B2 (ja) 高純度銅単結晶の製造方法及び製造装置
US4854968A (en) Method of preparing high-purity metal and rotary cooling member for use in apparatus therefor
JP3485086B2 (ja) アルミニウムまたはアルミニウム合金の精製方法および装置
JP5634704B2 (ja) 金属精製方法及び装置、精製金属、鋳造品、金属製品及び電解コンデンサ
JPH08176810A (ja) Al−高融点金属系合金鋳塊の製造方法およびターゲット材
JP3747696B2 (ja) シリコン単結晶引上げ装置の熱遮蔽部材
JPH0332447A (ja) 金属の溶解、鋳造方法及びその装置
JP2004043972A (ja) アルミニウムまたはアルミニウム合金の精製方法
JP7256385B2 (ja) チタン合金鋳塊の製造方法および製造装置
RU2146185C1 (ru) Способ изготовления направленной кристаллизацией детали с монокристаллической структурой и устройство для его осуществления
JP2003293051A (ja) 低融点金属および高融点金属を含有するTi合金の製造方法
JPH0417629A (ja) 金属の精製方法
JPH0754063A (ja) アルミニウムスクラップの精製装置
JPH08217436A (ja) 金属シリコンの凝固精製方法、その装置及びその装置に用いる鋳型
JP4016903B2 (ja) 金属ガリウムの精製方法
JP4860253B2 (ja) 金属の電子ビーム溶解装置およびこの装置を用いた金属の溶解方法
JPS6277427A (ja) 電子ビ−ム溶解・鋳造装置
JPH05295461A (ja) アルミニウム精製方法及び装置
JPH11228280A (ja) シリコン結晶成長装置
JP5415066B2 (ja) 金属精製方法及び装置、精製金属、鋳造品、金属製品及び電解コンデンサ