JPH11228280A - シリコン結晶成長装置 - Google Patents

シリコン結晶成長装置

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JPH11228280A
JPH11228280A JP2286698A JP2286698A JPH11228280A JP H11228280 A JPH11228280 A JP H11228280A JP 2286698 A JP2286698 A JP 2286698A JP 2286698 A JP2286698 A JP 2286698A JP H11228280 A JPH11228280 A JP H11228280A
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JP
Japan
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container
silicon
crucible
inner peripheral
peripheral surface
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JP2286698A
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Kazuto Igarashi
万人 五十嵐
Toru Nunoi
徹 布居
Yoshitatsu Otsuka
良達 大塚
Susumu Cho
進 張
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Sharp Corp
Altemira Co Ltd
Original Assignee
Sharp Corp
Showa Aluminum Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シリコン湯面上の浮遊物を取り除くことにより
高純度のシリコン結晶成長を行う。 【解決手段】バッフル板5をその上側がルツボ4の回転
方向前方側になるように傾斜した状態でルツボ4の内周
面に取り付けたうえで、ルツボ4を回転させる。これに
より、バッフル板5の液流形成作用でルツボ4の内周面
に沿って下に向かう溶融シリコンの流れを生じさせて湯
面中央部に浮遊する浮遊物をルツボの内周面側に引き寄
せる。さらに、バッフル板5をその先端5b側が基端5
aよりルツボ回転方向前方側になるように傾斜した状態
でルツボ4に取り付けることにより、湯面浮遊物を、ル
ツボ4の内周面とバッフル板5との間に形成された袋小
路状の空間12に閉じこめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転固化精製法等
によりシリコンの結晶を成長させるシリコン結晶成長装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、金属級シリコンからシリコン
の結晶を成長させる(精製する)装置として、特開昭6
3−45112号公報に記述された回転固化精製法を用
いた装置が知られている。このシリコン結晶成長装置
は、電界炉内に配置したルツボで金属級(粗製)シリコ
ンを溶融させたうえで、ルツボ内の溶融シリコン中に筒
状の回転冷却体を浸漬する。そして、この回転冷却体の
中に冷却流体を送り込みながら回転冷却体を回転させ、
回転冷却体の外周面に高純度のシリコンの結晶を成長さ
せることでシリコンを精製するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したシリコンの結
晶成長装置においては、しばしば、溶融シリコン中の不
純物が浮遊物となって留まってしまうことが起きる。す
なわち、精製対象が低純度金属級シリコンである場合
は、シリコンよりも比重の軽いSiC等の不純物が溶け
残り、湯面上に浮遊物となって浮遊する。また、精製対
象が、スラグ処理により不純物元素を低減した高純度金
属級シリコンである場合は、除去されなかったスラグ成
分の不純物が溶け残り、不純物のうち、比重の軽いもの
は溶融シリコンの湯面上に浮遊物となって浮遊する。
【0004】こうした湯面浮遊物が発生した場合には、
湯面浮遊物が不純物元素を含んでいるために、精製され
たシリコンの塊中にこれが取り込まれてその精製シリコ
ン塊中の不純物濃度が高くなるとという問題がある。さ
らには、回転冷却体をルツボ内の溶融シリコン中に浸漬
した際に湯面浮遊物が回転冷却体に付着して、高純度の
溶融シリコンが凝固する際の核生成サイトの不均一性を
生じさせる。核生成サイトの不均一性は凝固条件に影響
を与えるために結晶成長のコントロールが困難になると
いう問題を生じさせる。
【0005】このような不純物の浮遊現象は、回転固化
精製法だけではなく、低純度金属級シリコンをCZ法と
かリボン引き上げ法で精製する場合においても同様に生
じる。
【0006】湯面浮遊物はルツボから除去すればよいの
であるが、その除去方法としては溶融シリコン中からそ
の湯面浮遊物を直接すくいとるとか,濾過させる、ある
いはまた、湯面浮遊物を一度凝固させてから湯面付近に
ある部分を取り除くなどの方法が考えられる。しかしな
がら、このような除去方法を実施するためには、溶融シ
リコンをすくいとる機構とか濾過機構などを設けなけれ
ばならず、これらの機構を設置する分、スペースが余分
に必要となるので、このシリコン精製装置を密閉するチ
ャンバーが大型化してしまうという不都合を生じさせ
る。また、湯面浮遊物を一度凝固させる場合には、凝固
させた浮遊物を取り除いたのち、冷えて固まり始めた溶
融シリコンを再溶融させる必要があるが、このような再
溶融プロセスを設けることは、再溶融のためのエネルギ
ーを要するため、結晶成長の高コスト化を招くという不
都合があった。
【0007】したがって、本発明の目的は、濾過、再溶
融などの特別な工程・機構を用いることなく、結晶成長
を行いながら、溶融シリコンの湯面上の浮遊物を取り除
くことができるシリコン結晶成長装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、次の構成を有している。
【0009】本発明の請求項1に記載の発明は、結晶成
長用の原料シリコンを溶融させる容器を備えたシリコン
結晶成長装置であって、前記容器内の溶融シリコンに、
容器内周面に沿って上から下に向かう流れを生じさせる
手段と、前記流れに沿って溶融シリコン中を移動する溶
融シリコンの不純物を容器内周面側で保持する手段とを
備えることに特徴を有している。このような構成を備え
ることで、本発明は次のような作用を有する。すなわ
ち、容器内周面に沿って下に向かう溶融シリコンの流れ
が生じると、湯面中央部に浮遊する浮遊物は容器の内周
面側に引き寄せられて、結晶成長を行う容器中央部か
ら、湯面浮遊物が取り除かれることになる。さらには、
容器内周面に到達した湯面浮遊物は保持する手段により
保持されるので、容器中央部に再移動することがなくな
る。
【0010】本発明の請求項2に記載の発明は、結晶成
長用の原料シリコンを溶融させる容器を備えたシリコン
結晶成長装置であって、前記容器を、上下方向に沿って
容器内に設けた回転軸回りに回転させる回転手段を有す
るとともに、前記容器の内周面には、容器の上下方向に
沿った凸条を有しており、かつ、前記凸条は、凸条の上
側が下側に比べて容器回転方の向前方側になるように前
記回転軸に対して傾斜した状態で容器内周面に設けられ
ているとともに、前記凸条もしくは容器内周面には、溶
融シリコン中の不純物を保持する手段が設けられている
ことに特徴を有している。このような構成を備えること
で、本発明は次のような作用を有する。すなわち、凸条
をその上側が容器回転方向の前方側になるように傾斜し
た状態で容器に取り付けているので、容器を回転させる
と、凸条の液流形成作用により容器内周面に沿って下に
向かう溶融シリコンの流れが生じる。そのため、湯面中
央部に浮遊する浮遊物は、この流れに乗って容器の内周
面側に引き寄せられて、結晶成長を行う容器中央部か
ら、湯面浮遊物が取り除かれることになる。さらには、
容器内周面に到達した湯面浮遊物は保持する手段により
保持されるので、容器中央部に再移動することがなくな
る。
【0011】本発明の請求項3に記載の発明は、結晶成
長用の原料シリコンを溶融させる容器を備えたシリコン
結晶成長装置であって、前記容器を容器上下方向に沿っ
て設けた回転軸回りに回転させる回転手段を備えている
とともに、前記容器の内周面には、前記回転軸の軸心方
向に沿った凸条が設けられており、前記凸条は、凸条の
先端側が基端側に比べて容器回転方向の前方側になるよ
うに容器径方向に対して傾斜し、かつ、凸条の上側が下
側に比べて容器回転方向の前方側になるように前記回転
軸に対して傾斜した状態で、容器内周面に設けられてい
ることに特徴を有している。このような構成を備えるこ
とで、本発明は次のような作用を有する。すなわち、凸
条をその上側が容器回転方向前方側になるように傾斜し
た状態で容器に取り付けているので、容器を回転させる
と、凸条の液流形成作用により容器内周面に沿って下に
向かう溶融シリコンの流れが生じる。そのため、湯面中
央部に浮遊する浮遊物を容器の内周面側に引き寄せて、
結晶成長を行う容器中央部から、湯面浮遊物を取り除く
ことができる。さらには、凸条をその先端側が容器回転
方向の前方側になるように傾斜した状態で容器に取り付
けることにより、湯面浮遊物を、容器内周面と凸条との
間に形成された袋小路状の空間に閉じこめることができ
るので、この空間に閉じ込めた湯面浮遊物が容器中央部
に再移動することがなくなる。
【0012】本発明の請求項4では、請求項3に係るシ
リコン結晶成長装置であって、前記回転手段は、シリコ
ン結晶成長前に、前記容器を回転させるものであること
に特徴を有している。このような構成を備えることで、
本発明は次のような作用を有する。すなわち、シリコン
結晶成長前に、容器を回転させることで、溶融シリコン
中の不純物を除去しておけば、そののちに成長させるシ
リコン結晶に対する不純物の悪影響を未然に防止するこ
とができる。
【0013】本発明の請求項5では、請求項3に係るシ
リコン結晶成長装置であって、前記凸条を着脱自在に前
記容器に設けることに特徴を有している。このような構
成を備えることで、本発明は次のような作用を有する。
すなわち、凸条は、着脱自在に容器に取り付けることに
より、原料シリコンの不純物含有量、結晶成長条件に応
じて、凸条のサイズ、取り付け角度を選択することがで
きる。また、容器を凸条と一体成形するよりも加工が容
易なため、容器製造のコストを低くすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態であるシリ
コン精製装置について図1ないし図4を参照して詳細に
説明する。
【0015】このシリコン精製装置は、ステージ駆動機
構1によって矢印A方向に回転可能とされたステージ2
を備えている。ステージ2の回転速度はシリコンの精製
に合わせて任意に可変可能となっている。ステージ2の
上にはルツボ台3が載置されている。ルツボ台3は、ス
テージ2の上から脱落しないように載置され、かつ、後
述するルツボ4の外形に合わせて周縁が立ち上げられて
いる。ルツボ台3の上には、石英、ボロンナイトライ
ト、グラファイトカーボン(好ましくは高純度のグラフ
ァイトカーボン)で構成されたルツボ4が搭載されてい
る。ルツボ4は底面が閉じられるとともに、上面が解放
された円筒形状をしている。ルツボ4はその円筒軸心を
ステージ2の回転軸に一致させた状態でルツボ台3に搭
載されている。これにより、ルツボ4は、その円筒中心
軸を回転中心にしてステージ2と同じ回転方向に回転可
能となっている。
【0016】ルツボ4の内周面には1枚または複数枚の
バッフル板(請求項における凸条に相当する)5がルツ
ボの周方向に沿って、好ましくは互いに等間隔、本実施
の形態では周方向90度間隔に取り付けられている。バ
ッフル板5は、短冊型の平板形状をしており、その長手
方向を、ルツボ4の上下に沿わせた状態で取り付けられ
ている。なお、本実施の形態ではバッフル板5の枚数は
4枚であるが、この枚数に限定されるものではなく、例
えば1枚でも構わないが、好ましくは複数枚あればよ
い。バッフル板5はルツボ4と同等の耐熱素材で構成さ
れており、好ましくは、ルツボ4と同じ材料で構成され
ている。
【0017】ルツボ4内には冷却体駆動機構6のより矢
印B方向に回転する中空構造の回転冷却体7が挿入され
ている。回転冷却体7の中空内部には冷却用ガスの一例
として例えば窒素ガス(N2)を冷却ガスとして流すノ
ズル8が装備されている。ルツボ4の周囲には加熱体、
本実施の形態では例えば抵抗方式の加熱体9が設置され
ている。本実施の形態では抵抗加熱体9であるが、これ
に限定されるものではなく、単なるヒータであっても構
わない。この抵抗加熱体9を駆動する駆動装置の図示は
省略している。
【0018】このシリコン結晶成長装置は、バッフル板
5の構造に特徴がある。すなわち、図2、図3に示すよ
うに、ルツボ4の内周面に取り付けられるバッフル板5
の一端を基端5aとし、この基端5aの反対側に位置し
て、ルツボ4内に突出する一端を先端5bとする。する
と、ステージ2の回転方向(すなわち、ルツボ4の回転
方向)Aに対して、先端5bが基端5aより前方になる
ように、バッフル板5は、ルツボ4の径方向に対して傾
いて取り付けられている。
【0019】さらには、ルツボ4の上面側に位置するバ
ッフル板5の一側を上端5cとし、ルツボ4の底面側に
位置するバッフル板5の一側を下端5dとする。する
と、ステージ2の回転方向(すなわち、ルツボ4の回転
方向)Aに対して、上端5cが下端5dより前方になる
ように、バッフル板5は、ルツボ4の円筒軸心に対して
傾いて取り付けられている。
【0020】このように構成されたバッフル板5は、例
えば、次のようにしてルツボ4に取り付けられる。すな
わち、図4に示すように、ルツボ4の上端面に、上方が
開放された切欠4aが形成されている。一方、バッフル
板5の上端5cに、切欠4aに係合する突起5eが形成
されている。さらに、切欠4aの底面、および突起5e
には、上下方向に沿って取付孔4b,5fが形成されて
いる。取付孔5fは突起5eを貫通して形成する。ま
た、これら取付孔4b,5fは、切欠4aに突起5eを
嵌め込むと、互いに一致する位置に形成されている。そ
して、切欠4aに突起5eを嵌め込んだうえで、取付孔
5fから取付孔4bにわたってピン10を差し込み、こ
れによってバッフル板5をルツボ4に固定する。
【0021】上述した構成を備えたシリコン結晶成長装
置は、不活性ガス例えばArガス雰囲気によってシーリ
ングされた図示されていない密閉チャンバー内に設置さ
れる。
【0022】以下に、上記シリコン結晶成長装置を用い
たシリコンの精製方法を具体数値を挙げて説明する。こ
の精製方法の実施に際しては、内径が185mm,高さ
が250mmのルツボ4を使用した。
【0023】まず、ルツボ4内に7kgの粗製金属級の
シリコンを入れ抵抗加熱体9によってそのシリコンをル
ツボ4内で1550℃まで昇温して溶解する。シリコン
が完全に溶解した後に、抵抗加熱体9による加熱を制御
して1450℃まで温度を下げた状態でその溶融状態を
保持する。このとき、ステージ駆動機構1を駆動させ
ず、したがって、ルツボ4は回転しない。なお、図1
中、符号11は溶融したシリコンである。
【0024】このようにして溶融させた溶融シリコン1
1の湯面のほとんどは浮遊物で覆われており、この浮遊
物は、シリコンを凝固させてその成分を分析したところ
主成分はSiCであった。なお、従来例と同様、このよ
うな浮遊物が生成した状態のままで結晶成長を行えば、
得られるシリコン塊には湯面浮遊物を取り込んでいびつ
に膨らんだ箇所がみられることは、実験により確認して
いる。
【0025】次に、ステージ駆動機構1を駆動してステ
ージ2を回転させ、ルツボ4を2〜3rpmで回転させ
た。このとき、バッフル板5は、ルツボ4の回転方向
(ステージ回転方向A)に対してその上端5cが下端5
dより前方側に位置するように、回転軸心に対して傾い
て取り付けられている。そのため、回転するバッフル板
5による液流形成作用によりルツボ4内の溶融シリコン
11には、ルツボ4の内周面に沿って下向きに流れる液
流が生じる。このような液流が生じると、溶融シリコン
11の湯面側では、湯面中央からルツボ4の内周面に向
かう液流が生じ、湯面中央部で浮遊する浮遊物はこの液
流に乗ってルツボ4の内周面側にゆっくりと移動する。
【0026】このとき、バッフル板5は、ルツボ4の回
転方向(ステージ4の回転方向)Aに対して、先端5b
が基端5aより前方に位置するように、ルツボ4の径方
向に対して傾いて取り付けられている。そのため、バッ
フル板5とルツボ4の内周面との間には、溶融シリコン
11の液流に対して、袋小路状となる空間12(図2,
図3参照)が形成されることになる。したがって、湯面
中央からルツボ4の内周面に向かう溶融シリコン11の
液流に乗って湯面中央部からルツボ4の内周面側に移動
してきた湯面浮遊物は空間12内に閉じこめられ、ルツ
ボ4の内周面やバッフル板5に付着することになり、ル
ツボ4の中央部では、湯面浮遊物が徐々に減少してい
く。
【0027】ルツボ4内の湯面中央部において湯面浮遊
物がほとんと存在しなくなったところでルツボ4の回転
を停止し、回転冷却体7を溶融シリコン11に浸漬す
る。そして、浸漬した回転冷却体7を周速2000cm
/minで回転させ、この状態を15分間保持すること
で、回転冷却体7の外表面にシリコン結晶13を晶出さ
せる。なお、この説明では、シリコン結晶13の晶出操
作時(回転冷却体7の浸漬/回転操作時)において、ル
ツボ4の回転を停止させていたが、ルツボ4の回転を継
続しながら、シリコン結晶13の晶出操作を行ってもよ
い。
【0028】本実施の形態のシリコン結晶成長装置を用
いて成長させたシリコン結晶13の塊(本実施の形態品
と称す)、および、ルツボ4の回転を行わない従来のシ
リコン結晶成長装置を用いて成長させたシリコン結晶の
塊(従来例品と称す)、および原料に用いた金属級シリ
コン(原料品と称す)の3つのサンプルについてICP
−発光法による含有不純物元素の定量分析を行った。分
析結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】このように、本実施の形態のシリコン結晶
成長装置では、湯面浮遊物の影響を受けることなく、シ
リコンの結晶成長を行うことができ、高い精製効果を得
ることができることがわかる。
【0031】なお、バッフル板5は、ルツボ4に対して
着脱自在に取り付けることにより、原料シリコン、結晶
成長条件によって用途にあったバッフル板5を選択する
ことができる。また、一つのルツボ4に対して、形状の
異なる複数のバッフル板5を取り付けることができるの
で、ルツボ4の形状が複雑化することなく、全体として
の加工費用を低くすることができる。
【0032】なお、上述した実施の形態では、回転固化
精製法を実施するシリコン結晶成長装置において、本発
明を実施したが、本発明は、CZ法による単結晶引き上
げ法、リボン引き上げ法等の他のシリコン結晶成長方法
を実施する装置においても同様に実施できるのはいうま
でもない。
【0033】また、上述した実施の形態では、直線状の
平板からバッフル板5を構成して溶液流を形成していた
が、さらに淀みのない溶融流を形成するために、バッフ
ル板5を曲線状に形成してもよい。
【0034】さらに、上述した実施の形態では、ルツボ
4の回転方向に対して、先端5bが基端5aより前方に
なるように、バッフル板5をルツボ4の径方向に対して
傾いて取り付けることで、移動していた湯面浮遊物を保
持していたが、図5に示すように、バッフル板5をルツ
ボ4の径方向に沿って取り付けるとともに、バッフル板
5の上端5cには、ルツボ4の回転方向前方側に位置す
るバッフル板5の側面に窪み14を形成し、この窪み1
4によって移動してきた湯面浮遊物を保持するようにし
てもよい。なお、この窪み14は、バッフル板5よりル
ツボ4の回転方向の前方側に位置するルツボ内周面に設
けても同様の湯面浮遊物保持効果を奏することができる
のはもちろんである。
【0035】さらに、上述した実施の形態では、ルツボ
4とは別体としたバッフル板5から凸条を構成していた
が、図6に示すように、ルツボ4と一体に凸条15を形
成してもよいのはいうまでもない。
【0036】さらにまた、上述した実施の形態では、ル
ツボ4の回転と、バッフル板5による液流形成作用によ
り、溶融シリコン11に、ルツボ内周面に沿った下向き
の溶融流を形成していたが、このような構成は、本発明
の一例であって、ルツボ内周面に沿った下向きの溶融流
を形成することができれば、どのような構成であっても
よいのはいうまでもない。
【0037】
【発明の効果】溶融シリコンの湯面浮遊物を容器中央部
から取り除き、結晶成長への不純物の影響をなくすこと
ができる。
【0038】また、凸条を容器に対して着脱自在に取り
付けることにより、原料シリコン、結晶成長条件によっ
て用途にあった凸条を選択することが容易であり、ま
た、容器の加工費用を低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるシリコン結晶成長
装置の概念図である。
【図2】実施の形態のシリコン結晶成長装置に用いるル
ツボ及びバッフル板の詳細を示す平面図である。
【図3】実施の形態のシリコン結晶成長装置に用いるル
ツボ及びバッフル板の詳細を示す斜視図である。
【図4】実施の形態のシリコン結晶成長装置に用いるバ
ッフル板の取り付け部を示す図である。
【図5】バッフル板の変形例を示す要部拡大図である。
【図6】ルツボに一体に形成した凸条を備えた変形例を
示す要部拡大図である。
【符号の説明】
1 ステージ駆動機構 2 ステー
ジ 3 ルツボ台 4 ルツボ 4a 切欠 4b 取付孔 5 バッフル板 5a 基端 5b 先端 5c 上端 5d 下端 5e 突起 5f 取付孔 6 冷却体
駆動機構 7 回転冷却体 8 ノズル 9 抵抗加熱体 10 ピン 11 溶融シリコン 12 空間 13 シリコン結晶 14 窪み 15 凸条 A ステージ回転方向 B 回転冷
却体の回転方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 良達 大阪府堺市海山町6丁224番地 昭和アル ミニウム株式会社内 (72)発明者 張 進 大阪府堺市海山町6丁224番地 昭和アル ミニウム株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶成長用の原料シリコンを溶融させる
    容器を備えたシリコン結晶成長装置であって、 前記容器内の溶融シリコンに、容器内周面に沿って上か
    ら下に向かう流れを生じさせる手段と、 前記流れに沿って溶融シリコン中を移動する溶融シリコ
    ンの不純物を容器内周面側で保持する手段と、 を備えることを特徴とするシリコン結晶成長装置。
  2. 【請求項2】 結晶成長用の原料シリコンを溶融させる
    容器を備えたシリコン結晶成長装置であって、 前記容器を、上下方向に沿って容器内に設けた回転軸回
    りに回転させる回転手段を有するとともに、前記容器の
    内周面には、容器の上下方向に沿った凸条を有してお
    り、 かつ、前記凸条は、凸条の上側が下側に比べて容器回転
    方向の前方側になるように前記回転軸に対して傾斜した
    状態で容器内周面に設けられているとともに、前記凸条
    もしくは容器内周面には、溶融シリコン中の不純物を保
    持する手段が設けられていることを特徴とするシリコン
    結晶成長装置。
  3. 【請求項3】 結晶成長用の原料シリコンを溶融させる
    容器を備えたシリコン結晶成長装置であって、 前記容器を容器上下方向に沿って設けた回転軸回りに回
    転させる回転手段を備えているとともに、前記容器の内
    周面には、前記回転軸の軸心方向に沿った凸条が設けら
    れており、 前記凸条は、凸条の先端側が基端側に比べて容器回転方
    向の前方側になるように容器径方向に対して傾斜し、か
    つ、凸条の上側が下側に比べて容器回転方向の前方側に
    なるように前記回転軸に対して傾斜した状態で、容器内
    周面に設けられていることを特徴とするシリコン結晶成
    長装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のシリコン結晶成長装置で
    あって、 前記回転手段は、シリコン結晶成長前に、前記容器を回
    転させるものであることを特徴とするシリコン結晶成長
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のシリコン結晶成長装置で
    あって、 前記凸条を着脱自在に前記容器に設けることを特徴とす
    るシリコン結晶成長装置。
JP2286698A 1998-02-04 1998-02-04 シリコン結晶成長装置 Pending JPH11228280A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7022181B2 (en) * 2000-12-15 2006-04-04 Canon Kabushiki Kaisha Liquid phase growth process, liquid phase growth system and substrate member production method
JP2008127268A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Kyocera Corp シリコンインゴットの製造方法
JP2015048294A (ja) * 2013-09-04 2015-03-16 太平洋セメント株式会社 炭化珪素粉粒体及びその製造方法
CN111924811A (zh) * 2020-07-02 2020-11-13 清远先导材料有限公司 一种超高纯碲的制备方法
CN119956111A (zh) * 2025-02-18 2025-05-09 新疆众和股份有限公司 晶析纯化装置、晶析纯化方法及其用途

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