JPH1161331A - 熱間工具鋼 - Google Patents
熱間工具鋼Info
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- JPH1161331A JPH1161331A JP22530497A JP22530497A JPH1161331A JP H1161331 A JPH1161331 A JP H1161331A JP 22530497 A JP22530497 A JP 22530497A JP 22530497 A JP22530497 A JP 22530497A JP H1161331 A JPH1161331 A JP H1161331A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱間工具鋼の硬さと耐ヒートチェック性を維
持したまま被削性を向上させ、工具や金型の寿命を短く
することなくその製作を容易にする。 【解決手段】 SKD61,SKT4,SKD8,セミ
ハイス鋼などの熱間工具鋼合金に対して、非金属介在物
形成元素S,TeおよびCaをそれぞれ特定量添加し、
介在物をJISG0555に定める清淨度dA60×4
00=0.010〜0.150%とする。 介在物のア
スペクト比を2.5以下にすることが好ましい。
持したまま被削性を向上させ、工具や金型の寿命を短く
することなくその製作を容易にする。 【解決手段】 SKD61,SKT4,SKD8,セミ
ハイス鋼などの熱間工具鋼合金に対して、非金属介在物
形成元素S,TeおよびCaをそれぞれ特定量添加し、
介在物をJISG0555に定める清淨度dA60×4
00=0.010〜0.150%とする。 介在物のア
スペクト比を2.5以下にすることが好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属の熱間成形用
の型の材料とする熱間工具鋼に関し、硬さを実質上低下
させることなく被削性を改善した熱間工具鋼を提供す
る。
の型の材料とする熱間工具鋼に関し、硬さを実質上低下
させることなく被削性を改善した熱間工具鋼を提供す
る。
【0002】
【従来の技術】熱間成形用の工具や金型を製造する材料
としては、これまでSKD61,SKD8,SKT4な
どJIS規格に定められた鋼や、3Cr−1Mo系鋼、
セミハイス系鋼などが用いられて来た。
としては、これまでSKD61,SKD8,SKT4な
どJIS規格に定められた鋼や、3Cr−1Mo系鋼、
セミハイス系鋼などが用いられて来た。
【0003】これらの鋼は、型の製造が容易であるよう
に、被削性がよいことが望まれるのはもちろんである。
近年、数値制御切削加工法が進歩した結果、金型加工
の自動化、高速化が進み、それに伴って被削性の向上に
対する要求がますます強くなって来た。
に、被削性がよいことが望まれるのはもちろんである。
近年、数値制御切削加工法が進歩した結果、金型加工
の自動化、高速化が進み、それに伴って被削性の向上に
対する要求がますます強くなって来た。
【0004】被削性を重視する場合は、強度を犠牲にし
て低硬度の状態で加工したり、Sを代表とする介在物形
成元素を添加するなどの方策がとられる。 しかし、硬
さを下げることは、耐摩耗性やヒートチェック性を低下
させて、金型の寿命を短くするので好ましくない。 介
在物形成元素の添加は、少量では効果が期待できない
が、多量に添加することは、粗大な介在物の生成を招
き、これがクラックの起点となって耐ヒートチェック性
を低くする。 鍛造型であれば、大割れの原因となる
し、ダイカスト型では、意匠を施した面にクラックが転
写された製品ができるなどの問題を生じる。
て低硬度の状態で加工したり、Sを代表とする介在物形
成元素を添加するなどの方策がとられる。 しかし、硬
さを下げることは、耐摩耗性やヒートチェック性を低下
させて、金型の寿命を短くするので好ましくない。 介
在物形成元素の添加は、少量では効果が期待できない
が、多量に添加することは、粗大な介在物の生成を招
き、これがクラックの起点となって耐ヒートチェック性
を低くする。 鍛造型であれば、大割れの原因となる
し、ダイカスト型では、意匠を施した面にクラックが転
写された製品ができるなどの問題を生じる。
【0005】従って、熱間工具鋼の耐ヒートチェック性
を低下させることなく、被削性を向上させることが望ま
しい。
を低下させることなく、被削性を向上させることが望ま
しい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のような技術の現状を前進させて、非金属介在物の成分
および形態を有利に制御することによって、耐ヒートチ
ェック性を悪くすることなく被削性を改善し、硬さの低
下を避けて長寿命の型を容易に製作できる熱間工具鋼を
提供することにある。
のような技術の現状を前進させて、非金属介在物の成分
および形態を有利に制御することによって、耐ヒートチ
ェック性を悪くすることなく被削性を改善し、硬さの低
下を避けて長寿命の型を容易に製作できる熱間工具鋼を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の熱間工具鋼は、
基本的な合金組成としては、C:0.30〜0.80
%、Si:2.0%以下、Mn:3.0%以下、Cr:
10%以下、Mo:5.0%以下およびV:3.0%以
下に加えて、S:0.005〜0.050%、Te:
0.003〜0.040%およびCa:0.0002〜
0.0030%を含有し、ただしS+Te:0.080
%以下であって、残部が実質上Feからなる合金組成で
あって、鋼中の非金属介在物がJISG0555に定め
るd60×400清淨度にして0.010〜0.150
%であるものである。
基本的な合金組成としては、C:0.30〜0.80
%、Si:2.0%以下、Mn:3.0%以下、Cr:
10%以下、Mo:5.0%以下およびV:3.0%以
下に加えて、S:0.005〜0.050%、Te:
0.003〜0.040%およびCa:0.0002〜
0.0030%を含有し、ただしS+Te:0.080
%以下であって、残部が実質上Feからなる合金組成で
あって、鋼中の非金属介在物がJISG0555に定め
るd60×400清淨度にして0.010〜0.150
%であるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の熱間工具鋼は、上記した
基本的な合金成分に加えて、下記の各グループの合金成
分の少なくとも1種類を含有することができる。
基本的な合金成分に加えて、下記の各グループの合金成
分の少なくとも1種類を含有することができる。
【0009】(1)Ni:4.0%以下、Cu:3.0
%以下およびCo:5.0%以下の1種または2種以
上、(2)W:5.0%以下、(3)Nb:2.0%以
下、Ti:2.0%以下、Ta:4.0%以下、および
Al:1.0%以下の1種または2種以上、(4)B:
0.010%以下、ならびに(5)REM:0.50%
以下。
%以下およびCo:5.0%以下の1種または2種以
上、(2)W:5.0%以下、(3)Nb:2.0%以
下、Ti:2.0%以下、Ta:4.0%以下、および
Al:1.0%以下の1種または2種以上、(4)B:
0.010%以下、ならびに(5)REM:0.50%
以下。
【0010】非金属介在物のアスペクト比すなわち長径
と短径の比は、2.5以下であることが好ましい。
と短径の比は、2.5以下であることが好ましい。
【0011】この熱間工具鋼において、各合金成分のは
たらきと組成の限定理由を説明すれば、つぎのとおりで
ある。
たらきと組成の限定理由を説明すれば、つぎのとおりで
ある。
【0012】C:0.30〜0.80% Cは硬さと耐摩耗性を与える。 熱間工具鋼として十分
な硬さ、耐摩耗性を確保するためには、0.30%以上
の添加が必要である。 過度の添加は加工性の低下を招
くため、0.80%を上限とする。
な硬さ、耐摩耗性を確保するためには、0.30%以上
の添加が必要である。 過度の添加は加工性の低下を招
くため、0.80%を上限とする。
【0013】Si:2.0%以下 Siは脱酸元素として必要であるが、耐ヒートチェック
性の観点からは添加量が低い方が好ましく、この立場か
ら2.0%を上限とする。
性の観点からは添加量が低い方が好ましく、この立場か
ら2.0%を上限とする。
【0014】Mn:3.0%以下 鋼の脱酸元素として必要であり、また、焼入性および硬
さの確保のためにも必要である。 過度に添加すると焼
なまし時の加工性低下を招くため、3.0%を上限とす
る。
さの確保のためにも必要である。 過度に添加すると焼
なまし時の加工性低下を招くため、3.0%を上限とす
る。
【0015】Cr:10.0%以下 炭化物を形成し、基地を強化し、耐摩耗性を向上させ
る。 過度の添加は加工性の低下を招くため、上限を1
0.0%とする。
る。 過度の添加は加工性の低下を招くため、上限を1
0.0%とする。
【0016】Mo:5.0%以下 やはり炭化物を形成して、基地の強化と耐摩耗性の向上
に役立つ。 過大な量が加わると加工性の低下を招く。
そこで、上限を5.0%と定めた。
に役立つ。 過大な量が加わると加工性の低下を招く。
そこで、上限を5.0%と定めた。
【0017】V:3.0%以下 同じく炭化物を形成し、基地の強化と耐摩耗性向上の役
割を担う。 添加が多量にすぎると、やはり加工性が低
下することから、3.0%の上限を置いた。
割を担う。 添加が多量にすぎると、やはり加工性が低
下することから、3.0%の上限を置いた。
【0018】S:0.005〜0.050%、Te:
0.003〜0.040%、ただし、S+Te:0.0
80%以下 SおよびTeはMn(S,Te)を形成し、これが切削
時の応力集中源となって被削性を高める。 このような
効果を得るためには、少なくともS:0.005%、T
e:0.003%以上の添加が必要である。 ただし、
過度に添加すると製造時の熱間加工性が低下したり、耐
ヒートチェック性が低下するため、S:0.050%以
下、Te:0.040%以下、S+Te:0.080%
以下を上限とする。 SとTeの複合添加により、S単
独添加の場合にくらべて高度に硫化物系介在物が球状化
し、耐ヒートチェック性の低下が抑制できる。
0.003〜0.040%、ただし、S+Te:0.0
80%以下 SおよびTeはMn(S,Te)を形成し、これが切削
時の応力集中源となって被削性を高める。 このような
効果を得るためには、少なくともS:0.005%、T
e:0.003%以上の添加が必要である。 ただし、
過度に添加すると製造時の熱間加工性が低下したり、耐
ヒートチェック性が低下するため、S:0.050%以
下、Te:0.040%以下、S+Te:0.080%
以下を上限とする。 SとTeの複合添加により、S単
独添加の場合にくらべて高度に硫化物系介在物が球状化
し、耐ヒートチェック性の低下が抑制できる。
【0019】Ca:0.0002%以上0.0030%
以下 Caは微細な酸化物を形成し、この酸化物が硫化物形成
のための核となる。従って、S,TeにCaを複合添加
することにより、硫化物を微細化し、耐ヒートチェック
性の低下を抑制する。 Caは、製造時の熱間加工性の
向上にも有用である。 このような効果を得るために
は、少なくとも0.0002%の添加が必要であり、一
方で過度に添加してもその効果が飽和するため、上限を
0.0030%とする。
以下 Caは微細な酸化物を形成し、この酸化物が硫化物形成
のための核となる。従って、S,TeにCaを複合添加
することにより、硫化物を微細化し、耐ヒートチェック
性の低下を抑制する。 Caは、製造時の熱間加工性の
向上にも有用である。 このような効果を得るために
は、少なくとも0.0002%の添加が必要であり、一
方で過度に添加してもその効果が飽和するため、上限を
0.0030%とする。
【0020】非金属介在物の状況:JISG0555に
定めるdA60×400清淨度にして0.010〜0.
150% 非金属介在物は切削の際、切くず生成時の応力集中源と
なったり、工具と切くず間の潤滑作用を発揮するなどし
て、被削性を向上させる。 この効果を得るためには、
上記清淨度が0.010%以上であることを要する。
ただし、過度に存在すると耐ヒートチェック性が低下す
るので、0.150%以下に規制する。なお、dA60
×400=×%とは、被検面を400倍に拡大して60
個の視野について測定したときに、A系介在物(主に硫
化物)が占めた視野内格子点数が、総格子点のうち×%
であることをあらわす。
定めるdA60×400清淨度にして0.010〜0.
150% 非金属介在物は切削の際、切くず生成時の応力集中源と
なったり、工具と切くず間の潤滑作用を発揮するなどし
て、被削性を向上させる。 この効果を得るためには、
上記清淨度が0.010%以上であることを要する。
ただし、過度に存在すると耐ヒートチェック性が低下す
るので、0.150%以下に規制する。なお、dA60
×400=×%とは、被検面を400倍に拡大して60
個の視野について測定したときに、A系介在物(主に硫
化物)が占めた視野内格子点数が、総格子点のうち×%
であることをあらわす。
【0021】任意に添加する合金成分のはたらきと、組
成範囲の限定理由は、つぎのとおりである。
成範囲の限定理由は、つぎのとおりである。
【0022】Ni:4.0%以下、Cu:3.0%以
下、Co:5.0%以下 いずれも焼入性の向上と基地の強化に有効であり、所望
により添加する。 過度に添加するとNiおよびCoは
加工性を低下させ、Cuはそれに加えて耐衝撃性も低下
させるため、上限以内の添加量とする。
下、Co:5.0%以下 いずれも焼入性の向上と基地の強化に有効であり、所望
により添加する。 過度に添加するとNiおよびCoは
加工性を低下させ、Cuはそれに加えて耐衝撃性も低下
させるため、上限以内の添加量とする。
【0023】W:5.0%以下 炭化物を形成し、基地の強化や耐摩耗性の向上に有効で
あるから、適宜添加する。 過度の添加は加工性の低下
を招くため、上限を5.0%とする。
あるから、適宜添加する。 過度の添加は加工性の低下
を招くため、上限を5.0%とする。
【0024】Nb:2.0%以下、Ti:2.0%以下、T
a:4.0%以下、Al:1.0%以下Nb,Ti,Ta
は微細な炭化物を形成し、Alは微細な窒化物を形成
し、いずれも結晶粒の微細化、ひいては耐衝撃性の向上
に役立つ。 過度に添加してもその効果が飽和するた
め、それぞれ上記の上限を設けた。
a:4.0%以下、Al:1.0%以下Nb,Ti,Ta
は微細な炭化物を形成し、Alは微細な窒化物を形成
し、いずれも結晶粒の微細化、ひいては耐衝撃性の向上
に役立つ。 過度に添加してもその効果が飽和するた
め、それぞれ上記の上限を設けた。
【0025】B:0.010%以下 焼入性を向上させる効果が大きい元素であり、必要に応
じて添加する。 熱間加工性や靱性にとっては好ましく
ないため、0.010%以内の添加に止める。 REM:0.50%以下 O,P等の不純物を固定し、基地の清淨度を高め、耐衝
撃性を向上させる。多量に過ぎると地疵が発生するた
め、上限0.50%以下の添加量をえらぶ。
じて添加する。 熱間加工性や靱性にとっては好ましく
ないため、0.010%以内の添加に止める。 REM:0.50%以下 O,P等の不純物を固定し、基地の清淨度を高め、耐衝
撃性を向上させる。多量に過ぎると地疵が発生するた
め、上限0.50%以下の添加量をえらぶ。
【0026】非金属介在物のアスペクト比(長径と短径
の比):2.5以下 伸長した非金属介在物が存在する場合、深いヒートチェ
ックが発生する傾向がある。 非金属介在物のアスペク
ト比が2.5以下であれば、耐ヒートチェック性はほと
んど低下しないため、アスペクト比は2.5以下となる
ようにはかる。これは、介在物形成元素S,Teおよび
Caの量を適切に組み合わせることによって実現でき
る。
の比):2.5以下 伸長した非金属介在物が存在する場合、深いヒートチェ
ックが発生する傾向がある。 非金属介在物のアスペク
ト比が2.5以下であれば、耐ヒートチェック性はほと
んど低下しないため、アスペクト比は2.5以下となる
ようにはかる。これは、介在物形成元素S,Teおよび
Caの量を適切に組み合わせることによって実現でき
る。
【0027】
〔実施例1〕表1Aおよび1Bに示す合金組成の熱間工
具鋼を、真空誘導炉で溶製した。これらは、在来のSK
D61鋼およびSKT4鋼をベースとしたものである。
具鋼を、真空誘導炉で溶製した。これらは、在来のSK
D61鋼およびSKT4鋼をベースとしたものである。
【0028】 表 1A 合 金 組 成No. C Si Mn Cu Ni Cr Mo V S Te Ca その他 SKD61系 実施例 1 0.40 0.06 0.50 0.01 0.08 5.30 2.01 0.85 0.006 0.003 0.0011 − 2 0.39 0.07 0.49 0.01 0.08 5.30 1.97 0.84 0.025 0.006 0.0013 − 3 0.40 0.07 0.51 0.01 0.08 5.27 1.99 0.85 0.046 0.009 0.0015 − 4 0.39 0.08 0.51 0.01 0.08 5.28 1.98 0.84 0.026 0.005 0.0013 Nb:0.12 5 0.40 0.08 0.50 0.01 0.08 5.33 2.01 0.83 0.024 0.005 0.0011 Al:0.04 比較例 1 0.41 0.08 0.51 0.01 0.08 5.32 2.02 0.85 0.001 − − − 2 0.41 0.07 0.52 0.01 0.08 5.35 1.96 0.84 0.007 − − − 3 0.40 0.07 0.50 0.01 0.08 5.25 2.00 0.85 0.045 − − − 4 0.40 0.06 0.49 0.01 0.07 5.28 2.01 0.87 0.001 0.003 0.0012 − 5 0.40 0.06 0.48 0.01 0.07 5.31 2.03 0.86 0.066 0.016 0.0012 − 表 1B 合 金 組 成No. C Si Mn Cu Ni Cr Mo V S Te Ca その他 SKT4系 実施例 11 0.56 0.34 1.02 0.15 1.56 1.03 0.48 0.10 0.007 0.015 0.0007 − 12 0.55 0.36 0.98 0.17 1.57 0.99 0.50 0.12 0.015 0.033 0.0005 − 13 0.54 0.34 1.03 0.13 1.54 1.00 0.49 0.11 0.035 0.035 0.0006 − 14 0.55 0.34 1.03 0.13 1.54 1.00 0.50 0.12 0.016 0.031 0.0006 Ti:0.05 15 0.55 0.34 0.98 0.15 1.55 1.01 0.48 0.10 0.017 0.034 0.0008 Ta:0.43 16 0.54 0.35 1.00 0.14 1.52 1.00 0.51 0.09 0.015 0.033 0.0006 B:0.004 17 0.56 0.34 1.01 0.17 1.54 1.02 0.50 0.12 0.017 0.033 0.0007 REM:.12 18 0.53 0.33 1.00 0.16 1.53 1.00 0.48 0.11 0.015 0.032 0.0006 Co:0.50 W:0.14 Ti:0.008 Al:0.005 B:0.005 REM:0.05 比較例 11 0.56 0.33 1.04 0.14 1.55 1.01 0.47 0.13 0.001 − − − 12 0.55 0.34 1.01 0.15 1.53 0.98 0.51 0.10 0.008 − − − 13 0.53 0.35 1.04 0.13 1.56 1.01 0.49 0.13 0.046 − − − 14 0.54 0.35 1.02 0.14 1.53 0.99 0.51 0.10 0.064 0.034 0.0008 − 鋼塊を1200℃に加熱して鍛造し、幅110mm×厚さ
45mmの板材にした。
45mmの板材にした。
【0029】これらの試料を焼なまし処理したのち、
(1)清淨度・介在物形態評価用試験片、(2)ヒート
チェック試験片、および(3)被削性試験片の3種の試
験片に粗加工し、(1)については焼入れを、また
(2)および(3)については焼入れおよび焼戻しを、
下記表2の熱処理条件で実施した。
(1)清淨度・介在物形態評価用試験片、(2)ヒート
チェック試験片、および(3)被削性試験片の3種の試
験片に粗加工し、(1)については焼入れを、また
(2)および(3)については焼入れおよび焼戻しを、
下記表2の熱処理条件で実施した。
【0030】 表 2 鋼種 焼入れ 焼戻し 目標硬さ SKD61系 1030℃ 615〜625℃ HRC45 SKT4系 870℃ 600〜610℃ HRC43 熱処理した試験片を精加工した。 (1)はブロック状
であるが、(2)は径15mm×高さ5mmのボタン形状の
もの、(3)は縦200mm×横100mm×厚さ40mmの
板状のものである。
であるが、(2)は径15mm×高さ5mmのボタン形状の
もの、(3)は縦200mm×横100mm×厚さ40mmの
板状のものである。
【0031】まず、(1)の試験片について、JIS法
による非金属介在物の状況をしらべてdA60×400
清淨度を測定した。 それとともに、画像解析装置を使
用して、倍率400倍で、個々の非金属介在物のアスペ
クト比を測定し、それらの平均値を算出した。
による非金属介在物の状況をしらべてdA60×400
清淨度を測定した。 それとともに、画像解析装置を使
用して、倍率400倍で、個々の非金属介在物のアスペ
クト比を測定し、それらの平均値を算出した。
【0032】ヒートチェック試験は、(2)の試験片を
高周波加熱により600℃に上昇させ、側面(円周)に
冷水を吹きつけて室温まで冷却し、再び昇温・冷却とい
うサイクルを1500回繰り返すものであって、生じた
クラックの平均の深さを測定して耐ヒートチェック性を
評価した。 この試験に先立って、(2)の試験片につ
いて硬さを測定した。
高周波加熱により600℃に上昇させ、側面(円周)に
冷水を吹きつけて室温まで冷却し、再び昇温・冷却とい
うサイクルを1500回繰り返すものであって、生じた
クラックの平均の深さを測定して耐ヒートチェック性を
評価した。 この試験に先立って、(2)の試験片につ
いて硬さを測定した。
【0033】被削性は、(3)の試験片の稜の部分をエ
ンドミルで切削することにより評価した。 試験条件は
つぎのとおりである: 工具:超硬エンドミル(M20[UTi20T])、1
刃 切削幅:1mm 切削深さ:4.0mm 切削速度:100m/min 送り:0.035mm/刃 切削油:なし(乾式) 超硬チップの逃げ面摩耗幅が0.3mmになるまでの全切
削長さを測定し、比較のため用意した介在物形成元素を
含まない鋼における全切削長さを100とし、それに対
する値を求めた。
ンドミルで切削することにより評価した。 試験条件は
つぎのとおりである: 工具:超硬エンドミル(M20[UTi20T])、1
刃 切削幅:1mm 切削深さ:4.0mm 切削速度:100m/min 送り:0.035mm/刃 切削油:なし(乾式) 超硬チップの逃げ面摩耗幅が0.3mmになるまでの全切
削長さを測定し、比較のため用意した介在物形成元素を
含まない鋼における全切削長さを100とし、それに対
する値を求めた。
【0034】上記各試験の結果を、表3Aおよび3Bに
示す。 参考までに、JIS d(B+C)60×400
清浄度のデータも掲げた。
示す。 参考までに、JIS d(B+C)60×400
清浄度のデータも掲げた。
【0035】 表 3A 清 浄 度 アスペクト比 硬 さ 耐ヒート 被削性 No. JIS dA JIS d(B+C) チェック性 60x400 60x400 HRC (μm) SKD61系 実施例 1 0.012 0 1.8 45.4 12.6 160 2 0.048 0 1.9 45.0 12.0 190 3 0.014 0.004 2.0 45.5 12.5 240 4 0.055 0 1.9 45.2 12.6 200 5 0.049 0 2.2 45.1 12.0 180 比較例 1 0 0 − 44.8 12.5 100 2 0.008 0 3.3 45.0 12.0 140 3 0 0 1.4 44.8 12.3 125 4 0 0 1.4 44.8 12.3 125 5 0.213 0.008 2.8 44.9 16.3 355 表 3B 清 浄 度 アスペクト比 硬 さ 耐ヒート 被削性 No. JIS dA JIS d(B+C) チェック性 60x400 60x400 HRC (μm) SKT4系 実施例 11 0.010 0 1.9 43.0 29.2 180 12 0.024 0.004 1.7 43.2 29.0 215 13 0.125 0 2.2 43.0 29.4 300 14 0.017 0 1.7 43.1 29.5 225 15 0.020 0 1.8 43.3 29.4 225 16 0.025 0.008 2.0 42.7 28.8 205 17 0.015 0 1.8 42.9 29.2 230 18 0.017 0 1.9 43.1 29.6 210 比較例 11 0 0 − 43.2 29.4 100 12 0.011 0.004 3.4 43.3 28.9 145 13 0.138 0 5.0 42.8 32.5 240 14 0.212 0 2.7 42.8 35.4 440 本発明の鋼は、比較例にくらべて耐ヒートチェック性の
低下が10%未満と、実質上劣らず、一方で被削性は5
0%以上向上している。
低下が10%未満と、実質上劣らず、一方で被削性は5
0%以上向上している。
【0036】〔実施例2〕表4に示す合金組成の鋼を、
アーク炉で溶製した。 これらは、実施例1のSKD6
1鋼、SKT4鋼に加えてKSD8鋼およびセミハイス
鋼の系統に属する合金組成を有する。
アーク炉で溶製した。 これらは、実施例1のSKD6
1鋼、SKT4鋼に加えてKSD8鋼およびセミハイス
鋼の系統に属する合金組成を有する。
【0037】 表 4 合 金 組 成No. C Si Mn Cu Ni Cr Mo V S Te Ca その他 SKD61系 実施例 21 0.39 0.07 0.52 0.06 0.08 5.35 1.98 0.85 0.035 0.005 0.0013 − 比較例 21 0.40 0.08 0.52 0.07 0.08 5.33 2.01 0.84 0.001 − − − SKT4系 実施例 22 0.56 0.34 1.01 0.13 1.54 1.03 0.51 0.10 0.037 0.005 0.0008 − 比較例 22 0.56 0.35 1.03 0.15 1.52 1.04 0.48 0.11 0.002 − − − SKD8系 実施例 23 0.36 0.34 0.32 0.08 0.07 4.29 0.38 2.16 0.034 0.007 0.0010 W:4.20 Co:4.20 比較例 23 0.35 0.33 0.31 0.08 0.08 4.33 0.40 2.17 0.002 − − W:4.23 Co:4.17 セミハイス系 実施例 24 0.70 0.45 0.24 0.07 0.08 4.20 3.99 1.09 0.035 0.006 0.0012 − 比較例 24 0.68 0.46 0.22 0.07 0.08 4.22 4.02 1.07 0.002 − − − 各鋼塊を1200℃に加熱して鍛造し、幅250mm×高
さ150mmのビレットにした。
さ150mmのビレットにした。
【0038】これらの試料を、実施例1と同様の処理
で、焼なまし、試験片粗加工、焼入れ・焼もどしの熱処
理をへて試験片精加工に至り、それらの試験片について
各試験を行なった。 熱処理条件は、表5に記載のとお
りである: 表 5 鋼 種 焼入れ 焼戻し 目標硬さ SKD61系鋼 1030℃ 615〜625℃ HRC45 SKT4系鋼 870℃ 600〜610℃ HRC43 SKD8系鋼 1175℃ 660〜670℃ HRC45 セミハイス系鋼 1110℃ 590〜600℃ HRC60 試験結果を、表6に示す。
で、焼なまし、試験片粗加工、焼入れ・焼もどしの熱処
理をへて試験片精加工に至り、それらの試験片について
各試験を行なった。 熱処理条件は、表5に記載のとお
りである: 表 5 鋼 種 焼入れ 焼戻し 目標硬さ SKD61系鋼 1030℃ 615〜625℃ HRC45 SKT4系鋼 870℃ 600〜610℃ HRC43 SKD8系鋼 1175℃ 660〜670℃ HRC45 セミハイス系鋼 1110℃ 590〜600℃ HRC60 試験結果を、表6に示す。
【0039】 表 6 清 浄 度 アスペクト比 硬 さ 耐ヒート 被削性 No. JIS dA JIS d(B+C) チェック性 60x400 60x400 HRC (μm) SKD61系 実施例 21 0.108 0.004 2.1 45.1 12.5 205 比較例 21 0 0 − 45.3 12.9 100 SKT4系 実施例 22 0.083 0 2.3 42.9 30.6 195 比較例 22 0 0 1.2 42.8 30.4 100 SKD8系 実施例 23 0.091 0 2.4 45.3 6.8 200 比較例 23 0 0 1.4 45.0 6.8 100 セミハイス系 実施例 24 0.115 0 1.9 60.2 19.9 190 比較例 24 0 0 − 59.7 19.7 100 この実施例においても、耐ヒートチェック性低下10%
未満、かつ被削性向上50%以上の目標は達成されてい
る。
未満、かつ被削性向上50%以上の目標は達成されてい
る。
【0040】
【発明の効果】本発明の熱間工具鋼は、従来の鋼とほぼ
同じ硬さを有し、耐ヒートチェック性は実質上低下させ
ることなく被削性を著しく改善したものである。 この
効果は、非金属介在物形成元素の種類および量的な組み
合わせのバランスにより、適切な形状と大きさの介在物
を適量、鋼中に分布させることによって実現したもので
ある。
同じ硬さを有し、耐ヒートチェック性は実質上低下させ
ることなく被削性を著しく改善したものである。 この
効果は、非金属介在物形成元素の種類および量的な組み
合わせのバランスにより、適切な形状と大きさの介在物
を適量、鋼中に分布させることによって実現したもので
ある。
【0041】この熱間工具鋼を使用すれば、機械加工が
従来より容易になることから、既存の鋼を用いたものと
同等の寿命を有する工具や金型をより高い能率で、従っ
て低減されたコストで製造することができる。
従来より容易になることから、既存の鋼を用いたものと
同等の寿命を有する工具や金型をより高い能率で、従っ
て低減されたコストで製造することができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 C:0.30〜0.80%、Si:2.
0%以下、Mn:3.0%以下、Cr:10%以下、M
o:5.0%以下およびV:3.0%以下に加えて、
S:0.005〜0.050%、Te:0.003〜
0.040%およびCa:0.0002〜0.0030
%を含有し、ただしS+Te:0.080%以下であっ
て、残部が実質上Feからなり、鋼中の非金属介在物が
JISG0555に定めるd60×400清淨度にして
0.010〜0.150%である熱間工具鋼。 - 【請求項2】 請求項1に記載の合金組成に加えて、N
i:4.0%以下、Cu:3.0%以下およびCo:
5.0%以下の1種または2種以上を含有し、鋼中の非
金属介在物が請求項1に規定のとおりである熱間工具
鋼。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の合金組成に加
えてW:5.0%以下を含有し、鋼中の非金属介在物が
請求項1に規定のとおりである熱間工具鋼。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の合
金組成に加えて、Nb:2.0%以下、Ti:2.0%
以下、Ta:4.0%以下およびAl:1.0%以下の
1種または2種以上を含有し、鋼中の非金属介在物が請
求項1に規定のとおりである熱間工具鋼。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の合
金組成に加えてB:0.010%以下を含有し、鋼中の
非金属介在物が請求項1に規定のとおりである熱間工具
鋼。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の合
金組成に加えてREM:0.50%以下を含有し、鋼中
の非金属介在物が請求項1に規定のとおりである熱間工
具鋼。 - 【請求項7】 鋼中の非金属介在物のアスペクト比が
2.5以下である請求項1ないし6のいずれかの熱間工
具鋼。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22530497A JPH1161331A (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 熱間工具鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22530497A JPH1161331A (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 熱間工具鋼 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1161331A true JPH1161331A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16827254
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22530497A Pending JPH1161331A (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 熱間工具鋼 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1161331A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005113161A (ja) * | 2003-10-02 | 2005-04-28 | Nippon Koshuha Steel Co Ltd | 熱間工具鋼 |
| RU2611250C1 (ru) * | 2015-11-25 | 2017-02-21 | федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Алтайский государственный технический университет им. И.И. Ползунова" (АлтГТУ) | Инструментальная сталь |
| JP2017043814A (ja) * | 2015-08-28 | 2017-03-02 | 大同特殊鋼株式会社 | 金型用鋼および金型 |
-
1997
- 1997-08-21 JP JP22530497A patent/JPH1161331A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005113161A (ja) * | 2003-10-02 | 2005-04-28 | Nippon Koshuha Steel Co Ltd | 熱間工具鋼 |
| JP2017043814A (ja) * | 2015-08-28 | 2017-03-02 | 大同特殊鋼株式会社 | 金型用鋼および金型 |
| RU2611250C1 (ru) * | 2015-11-25 | 2017-02-21 | федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Алтайский государственный технический университет им. И.И. Ползунова" (АлтГТУ) | Инструментальная сталь |
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