JPH1161368A - 熱延鋼板の溶融めっき設備 - Google Patents

熱延鋼板の溶融めっき設備

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JPH1161368A
JPH1161368A JP22160097A JP22160097A JPH1161368A JP H1161368 A JPH1161368 A JP H1161368A JP 22160097 A JP22160097 A JP 22160097A JP 22160097 A JP22160097 A JP 22160097A JP H1161368 A JPH1161368 A JP H1161368A
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pickling
hot
temperature
heating
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JP22160097A
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English (en)
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Michiaki Tsutsumi
道明 堤
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱延鋼板の脱スケール処理工程を連続式溶融
めっきラインに組み込んで、生産コストを低減するとと
もに、酸洗速度が遅いために酸洗装置が長大になるとい
う問題や酸洗後のスマット残存にともないめっき欠陥が
発生するという問題を改善する。 【解決手段】 焼鈍炉を備える連続溶融めっき設備、そ
の入側に焼鈍炉の燃焼排ガスを利用するガスジェット式
プレヒータを備える加熱部、前記加熱部と前記連続溶融
めっき設備との間に設けられた鋼板が浸漬される酸洗槽
部を備える。加熱部で鋼板を酸液より高温の所定温度に
加熱し、酸洗槽部に鋼板を浸漬すると、鋼板と酸液との
温度差により熱衝撃を生じ、スケールが鋼板との界面か
ら脱落し、あるいはスケール内部にクラックが発生し、
酸洗速度が向上し、スマット残存が少なくなる。ガスジ
ェット式プレヒータを用いて鋼板を加熱するので、加熱
部をコンパクトにでき、燃焼排ガスの保有熱を効率的に
回収できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱延鋼板の上に亜
鉛系金属を溶融めっきする溶融めっき設備に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱延下地溶融亜鉛めっき鋼板
は、熱間圧延ラインにおいて圧延された熱延鋼板を、コ
イルに巻き取り、常温まで冷却した後、酸洗ラインにお
いて、80〜90℃程度の温度で酸洗することにより、
熱間圧延時に鋼板表面に生成したスケールを除去し、連
続式溶融めっきラインにおいて、所定の還元性雰囲気を
保った焼鈍炉で鋼板を700〜800℃程度の温度で還
元焼鈍し、その雰囲気を保ったまま連続的に亜鉛系金属
を溶融めっきを施して製造される。
【0003】すなわち、従来の連続式溶融めっきライン
は、図5に示すように、焼鈍炉4と溶融めっき槽5を備
えた溶融めっき装置3を有し、コイラー1から繰り出さ
れた熱延鋼板2が、まず焼鈍炉4で還元焼鈍され、その
後、溶融めっき槽5で連続的に溶融めっきが施される。
【0004】酸洗ラインを経ることは、その搬送費なら
びに運転費の増大を招くことになる。そこで、酸洗処理
とめっき処理を同一ラインで連続的に行うことが提案さ
れている。
【0005】例えば、特公昭51−40018号公報に
は、熱延鋼板を硫酸と塩酸の混酸よりなる酸洗処理液中
を通してスケールを除去し、引き続いて連続するめっき
工程に通して亜鉛めっきする技術(以下、従来技術1と
いう)が記載されている。また、特開平4−30435
7号公報には、酸洗の後にバフロールによるブラッシン
グを施した後に、溶融めっきする技術(以下、従来技術
2という)、特開平8−81748号公報には、酸洗後
に電解清浄により脱スマットし、次いで溶融亜鉛めっき
する技術(以下、従来技術3という)が記載されてい
る。
【0006】また、熱延鋼板の高速酸洗処理に関して、
特開平7−197282号公報(以下、従来技術4とい
う)には、鋼板を加熱する鋼板加熱部と、鋼板が浸漬さ
れる酸洗槽部とを備える酸洗装置で、核沸騰状態が得ら
れる温度域まで加熱した鋼板を酸液に浸漬し、熱衝撃に
よるスケールの破壊と沸騰による酸液の流動を促進する
ことによって、酸洗速度を大きくできる薄鋼板の高速酸
洗装置が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】酸洗処理とめっき処理
を同一ラインで連続的に行うに際しては、酸洗槽部をコ
ンパクトにするとともに、酸洗処理コストをできるだけ
低減できることが望ましい。また、酸洗処理後の表面性
状が良好であり、めっき後に良好な品質のめっき鋼板が
得られることも必要である。
【0008】しかし、従来技術1においては、酸洗によ
って脱スケールした熱延鋼板の表面に、セメンタイトを
主体とするスマットが残存し、還元焼鈍時に分解除去さ
れないスマットに起因するめっきはじき(いわゆる不め
っき)が発生する。
【0009】従来技術2においては、酸洗時に生成した
スマットはバフロールによる研削である程度除去される
ものの、鋼板が湾曲している場合や、鋼板表面にミクロ
凹凸が存在する場合には、ブラシが均一に当たらないた
め、局部的にスマットが残存しやすい。また、ブラシロ
ールの毛抜けが、欠陥を発生させたり、ブラシロールの
不均一による洗浄ムラやチャターマークなどが発生し、
めっき後の鋼板の外観を損なうなどの問題点もある。
【0010】従来技術3においては、前記従来技術1、
2のような問題点は解決されるが、電解設備が必要にな
り、操業コストの増大を招く。
【0011】さらに、従来技術1〜3には、いずれも、
酸洗処理部をコンパクトにする点については、全く考慮
されていない。
【0012】従来技術4によれば、酸洗速度を大きくで
きるので、酸洗槽部をコンパクトにできる。しかし、酸
洗処理とめっき処理を同一ラインで連続して行うという
制約のあるラインで経済的に酸洗処理する点について考
慮されておらず、また、酸洗処理後の表面性状を良好に
して、良好なめっき品質の鋼板を得る点については、全
く言及されていない。
【0013】本発明は、かかる事情に鑑みたものであ
り、通常行われる熱延鋼板の脱スケール処理工程を連続
式溶融めっきラインに組み込んで、生産コストを低減す
るとともに、酸洗速度が遅いために酸洗装置が長大にな
るという問題や酸洗後のスマット残存にともないめっき
欠陥が発生するという問題を改善し、高速酸洗が可能な
コンパクトな酸洗装置によって、操業コスト、設備コス
トを低減し、めっき品質に優れた溶融めっき鋼板を製造
することが可能な熱延鋼板の溶融めっき設備を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来技術4
に記載される酸洗装置は、酸洗速度が大きく、酸洗装置
をコンパクトにできる点に着目して、この酸洗装置を連
続溶融めっき設備の入側に設置して、操業コストをさら
に低減することを検討するとともに、同時に酸洗処理後
の脱スケール状態やめっき品質について調査した。
【0015】その結果、従来技術4に記載される酸洗装
置を用いて酸洗すると、酸洗速度が大きいだけでなく、
脱スケール後のスマット残存が少なくなり、めっき後の
品質にも優れていることがわかった。
【0016】また、通常、焼鈍炉では、コークス炉ガ
ス、天然ガス、LPGガス等の燃料ガスを燃焼した高温
の燃焼ガスで鋼板を加熱する。鋼板を加熱後の高温の燃
焼ガスは、大気中に排出されている。一方、従来技術4
に記載される酸洗装置では、酸洗槽部の前に鋼板を加熱
するための加熱部が必要である。酸洗槽部の前の加熱部
の熱源として、大気中に排出されている燃焼排ガスの保
有熱を効率よく利用できれば、操業コストを低減でき
る。そこで、燃焼排ガスの保有熱を前記加熱部に効率的
に利用する装置について検討を進めた。
【0017】本発明は、このような知見や検討から得ら
れたものであり、その特徴とする構成は、焼鈍炉を備え
る連続溶融めっき設備と、その入側に配置された、焼鈍
炉の燃焼排ガスを利用するガスジェット式プレヒータを
備える加熱部と、前記加熱部と前記めっき設備との間に
設けられた、鋼板が浸漬される酸洗槽部とを備えること
を特徴とする熱延鋼板の溶融めっき設備である。
【0018】加熱部で鋼板を酸液より高温の所定温度に
加熱し、酸洗槽部に鋼板を浸漬すると、鋼板と酸液との
温度差により熱衝撃を生じ、スケールと鋼板との熱膨張
係数の違いから、スケールが鋼板との界面から脱落し、
あるいは脱落しなくてもスケール内部にクラックが発生
し、酸洗速度が向上するので、酸洗槽部をコンパクトに
できる。また、スマット残存が少なくなるので、めっき
後に不めっき等の表面欠陥やめっき密着性不良の発生を
低減できる。
【0019】特に、鋼板の加熱温度が、鋼板を酸液に浸
漬時に核沸騰状態が得られる温度域にある場合、酸液浸
漬時に鋼板表面に沸騰による泡が発生し、スケールの破
壊が促進され、酸液の流動が促進されて、スケールの溶
解速度の低下が防止されるため、前記の作用効果がより
優れる。このような状態になる鋼板温度としては、塩酸
酸洗の場合、100〜300℃、より望ましくは150
〜200℃の温度範囲が好ましい。
【0020】また、鋼板寸法変化の場合等、操業速度が
変動すると、酸洗槽に浸漬される時間が変動して脱スケ
ール状態が変動するので、酸洗速度を調節できることが
望ましい。加熱部での鋼板の加熱温度を調整することに
よって、酸洗速度を調整して最適な脱スケール状態を得
ることができるので、より良好なめっき品質の鋼板を得
ることができる。
【0021】加熱部における鋼板の加熱を、焼鈍炉の燃
焼排ガスを利用するガスジェット式プレヒータを用い
て、ガスジェットの衝突噴流による熱伝達によって行う
ので、加熱部をコンパクトにでき、燃焼排ガスの保有熱
を効率的に回収でき、蒸気の使用等の余分な加熱源を必
要としないので、加熱コストを低減できる。
【0022】なお、本発明において、燃焼排ガスの利用
には、鋼板の加熱に燃焼排ガスを直接使用する場合だけ
でなく、燃焼排ガスと熱交換して加熱した別のガスを使
用する場合も含んでいる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、本発明の実施の形態を説明するた
めの溶融めっき設備を示す概略構成図である。
【0024】図1において、30はガスジェット式プレ
ヒータを備える加熱装置、32は酸洗槽、34は連続溶
融めっき装置である。連続溶融めっき装置34は、焼鈍
炉35と溶融めっき槽39を備え、焼鈍炉35は、無酸
化炉36、輻射管式加熱炉37、冷却炉38を備える。
加熱装置30は、酸洗槽32のストラクチャ下方のスペ
ースに設けられている。
【0025】また、40は無酸化炉36の燃焼排ガスの
排気管、41は排気ブロア、42は無酸化炉36の炉内
圧を測定する圧力計、43は無酸化炉内圧を制御する制
御弁、44は排気管40の燃焼排ガスを加熱装置30に
送る供給管、Aは両者の分岐点、45は加熱装置30か
ら排気管40に燃焼排ガスを戻す戻り管、Bは両者の合
流点、46は排気管40と加熱装置30間に燃焼排ガス
を循環する循環ブロア、47は前記循環量を制御する制
御弁、48は加熱装置30で加熱後の鋼板温度を測定す
る温度計である。
【0026】無酸化炉36から排出された高温の燃焼排
ガスは、以下に記載するように、排気管40の途中で、
加熱装置30で鋼板を加熱するために循環使用された
後、排気ブロア41を用いて屋外に排出される。
【0027】すなわち、燃焼排ガスは、排気管40の分
岐点Aで、循環ブロア46を用いて供給管44を経て加
熱装置30に送られ、加熱装置30で鋼板を加熱する。
鋼板を加熱して温度が低下した燃焼排ガスは、戻り管4
5を経て、分岐点Aより上流側の合流点Bで排気管40
に戻る。戻り管45から戻った温度の低下した燃焼排ガ
スは、合流点Bで、無酸化炉36から排出された高温の
燃焼排ガスと合流し、低下した燃焼排ガスの温度が上昇
する。温度が上昇した燃焼排ガスは、排気管40の分岐
点Aで、供給管44を経て加熱装置30に送られる。燃
焼排ガスは、排気管(合流点B〜分岐点A間)と加熱装
置30間を循環して使用されることになる。
【0028】加熱装置30で加熱後の鋼板温度を温度計
48で測定し、この鋼板温度が所定温度になるように、
制御弁47を用いて燃焼排ガスの循環量を制御する。
【0029】また、一部の燃焼排ガスは、分岐点Aを経
て、排気ブロア41を用いて屋外に排出される。その
際、無酸化炉36の炉内圧力を圧力計42で測定し、こ
の圧力が所定圧力になるように、制御弁43を用いて屋
外に排出する燃焼排ガスの流量を制御する。
【0030】図2は、図1のガスジェット式プレヒータ
を備える加熱装置30の要部を示す図で、(a)は加熱
装置の断面図、(b)は(a)のA−A断面矢視図であ
る。
【0031】加熱装置30は、鋼板Sの入口部62、出
口部69を除き、部材64で囲まれ、ほぼ密閉構造であ
り、部材64の内・外面には、断熱材65が取り付けら
れている。66はガスヘッダー、67はガスジェットノ
ズルであり、鋼板上下に、鋼板走行方向に多数個設けら
れている。ガスジェットノズル67は、図3に示すよう
に、鋼板に対向する側に多数の小孔62を有する円管ノ
ズルからなる。
【0032】供給管44を経て供給された燃焼排ガス
は、ガスヘッダー66を経て、ガスジェットノズル67
より鋼板に噴射され、衝突噴流による熱伝達により鋼板
を加熱する。鋼板を加熱後の温度が低下した燃焼排ガス
は、部材64の鋼板Sに対向する上下面に設けられた図
示されていないガス排出口から排出され、戻り管45を
経て排気管40に戻る。
【0033】加熱装置30の入口部62、出口部69に
近接して、それぞれ一対のシールロール60、71が配
置されており、入口部62とシールロール60、出口部
69とシールロール71の間に、それぞれ燃焼排ガスが
加熱装置30の外部に流出するの防ぐためのシール部材
61、70が設けられている。シール部材61、70と
シールロール60、71に近接して、シール装置63、
72が設けられている。
【0034】加熱装置30は上記のように構成されてい
るので、燃焼排ガスの加熱装置外部への流出を最小にで
き、燃焼排ガスを循環使用できるので、燃焼排ガスの保
有熱を鋼板加熱のために効率的に利用できる。
【0035】この装置において、次のようにして亜鉛系
金属または合金を溶融めっきする。すなわち、図示され
ていないコイラーから繰り出された熱延鋼板Sを、前記
したように、燃焼排ガスを循環しながら、加熱装置30
で所定の温度に加熱し、加熱直後に酸洗槽32に貯留さ
れた酸液に鋼板Sを浸漬して、脱スケールを行う。次い
で、脱スケールした鋼板Sを、無酸化炉36で、コーク
ス炉ガス等の燃料ガスを燃焼した高温の燃焼ガスを用い
て加熱し、輻射管式加熱炉37で所定の焼鈍温度に加熱
した後、冷却炉38で冷却し、めっき槽39で所定の溶
融めっきを施す。
【0036】また、必要に応じて、鋼板を酸液に浸漬し
た時に、酸液が核沸騰状態または膜沸騰状態になる温度
域まで鋼板を加熱し、あるいは、装入される鋼板寸法、
鋼板速度に応じて、鋼板の加熱温度を制御することがで
きる。
【0037】特に、鋼板の加熱温度が、鋼板を酸液に浸
漬時に核沸騰状態が得られる温度域にある場合、酸液浸
漬時に鋼板表面に沸騰による泡が発生し、スケールの破
壊が促進され、酸液の流動が促進されて、スケールの溶
解速度の低下が防止されるため、前記の作用効果がより
優れる。このような状態になる鋼板温度としては、塩酸
酸洗の場合、100〜300℃、より望ましくは150
〜200℃の範囲が好ましく、酸液の温度は80〜90
℃が好ましい。
【0038】酸液より高い温度に加熱した鋼板を酸液に
浸漬することによって、鋼板と酸液との温度差により熱
衝撃を生じ、スケールと鋼板との熱膨張係数の違いか
ら、スケールが鋼板との界面から脱落し、あるいは脱落
しなくてもスケール内部にクラックが発生し、浸漬の初
期段階からスケールに損傷を与えることができるので、
脱スケール速度が大きくなり、酸洗槽をコンパクトにで
きる。また、水平パスに設けた加熱装置を、酸洗槽のス
トラクチャ下方のスペースに設置してあるので、加熱装
置を設けたことによるライン長の増加がない。
【0039】鋼板を酸液より高温に加熱する熱源とし
て、従来有効利用されていなかった加熱炉の高温の燃焼
排ガスを利用するので、加熱コストを低減できる。
【0040】また、従来、屋外に排出する燃焼排ガスの
温度が排気ブロア41の耐熱温度を越えるため、図示さ
れていないブロアを用いて、希釈用空気供給管49から
排気管40に希釈用空気を供給し、燃焼排ガスの温度を
排気ブロア41の耐熱温度以下に低下した後、屋外に排
出していた。図1の装置では、排気管40の途中で、燃
焼排ガスを循環使用して鋼板を加熱することによって燃
焼排ガスの温度が低下するので、排気管40に希釈用空
気を供給しなくても、あるいは少量の希釈用空気を供給
するだけで、燃焼排ガスの温度を排気ブロア41の耐熱
温度以下にできる。すなわち、排気ブロア41の排気容
量の増大を最小に抑制できるので、排気ブロア41の負
荷を低減できるという効果がある。
【0041】また、図1に示した装置において、加熱装
置30と酸洗槽32の間に誘導加熱装置31を設けても
よい。本発明においては、誘導加熱装置31は必須では
ないが、酸洗槽32に浸漬される鋼板温度の厳密な管理
が必要の場合や焼鈍炉が低燃焼負荷のため、燃焼排ガス
温度が低いため、加熱装置で所定の鋼板温度に加熱でき
ない場合等において、必要に応じて誘導加熱装置31を
設けて、加熱装置30と併用して鋼板を加熱してもよ
い。
【0042】図1の装置では、無炉酸化炉の燃焼排ガス
を直接循環使用したが、循環使用するガスは無炉酸化炉
の燃焼排ガスだけでなく、例えば輻射管式加熱炉の燃焼
排ガス等の焼鈍炉の燃焼排ガスを使用できる。また、前
記燃焼排ガスを直接循環使用するだけでなく、前記燃焼
排ガスとの熱交換により加熱した別のガスを循環使用し
てもよい。
【0043】また、排気管40の途中に、さらに無酸化
炉や輻射管式加熱炉等に使用する燃料ガスの燃焼空気予
熱用のレキュペレータを併設することもできる。
【0044】なお、図1の装置において、酸洗槽32に
おける酸洗の後処理として、水洗槽、中和槽を設置する
ことが望ましい。また、酸洗槽32の後処理としてアル
カリ脱脂槽が設置されていてもよい。
【0045】次に、本発明の別の実施の形態について説
明する。図4は、本発明の別の実施の形態を説明するた
めの溶融めっき設備を示す概略構成図である。図4の装
置は、図1の酸洗槽32が酸液噴射装置33を備えるも
のである点以外は、図1の装置と同様の装置構成であ
る。
【0046】酸液噴射装置33は、酸洗槽32に浸漬さ
れた鋼板の少なくとも一方の面に酸液を噴射することが
でき、また、噴射する酸液の流速を調整することができ
るようになっている。
【0047】酸液噴射装置33を備えることによって、
さらに以下の作用効果を奏する。酸液噴射装置33か
ら、酸洗槽32に浸漬された鋼板に酸液を噴射すること
により、核沸騰状態や膜沸騰状態で発生した沸騰膜や泡
を系外に排出でき、また、鋼板の加熱温度が沸騰に至ら
ない場合であっても、熱衝撃によってクラックが発生し
たスケールを迅速に除去できるので、スケールの溶解を
促進でき、さらに、酸洗後のスマット残存をより少なく
できる。
【0048】また、鋼板寸法変化の場合等、操業速度が
変動すると、酸洗槽に浸漬される時間が変動して脱スケ
ール状態が変動するが、噴射する酸液の流速を調整する
ことによって、酸洗速度を調整して最適な脱スケール状
態を得ることができ、より優れためっき品質の鋼板を得
ることができるようになる。
【0049】
【実施例】図1に示した装置を用いて、寸法:厚さ2.
3mm×幅1250mm、ライン速度:46mpm(能
率62t/h)で走行し、加熱装置30の入側温度(T
5)が30℃の熱延鋼板を、加熱装置30の出側温度
(T6)が170℃になるように加熱した後、酸洗し、
次いで、無酸化炉、輻射管式加熱炉で所定の焼鈍後、溶
融めっきを施した場合における本発明のエネルギー低減
効果について説明する。以下の説明におけるガス温度T
1〜T6、ガス流量Q1〜Q4は、図1中に示した符号
に対応している。
【0050】なお、無酸化炉から排気管40に排出され
る燃焼排ガスの温度(T1)は700℃、ガス流量(Q
1)は10300Nm3/hである。
【0051】加熱装置30で鋼板を30℃から170℃
に加熱するのに必要な循環ガス流量(Q3)は3750
0Nm3/hであり、この場合、加熱装置二次側(戻り
管45)の燃焼排ガス温度(T4)は350℃、合流点
Bで合流後の燃焼排ガス温度、すなわち、加熱装置一次
側(供給管44)の燃焼排ガス温度(T3)は420℃
になった。屋外に排出されるガス温度(T2)は、取り
出し管45側のガス温度(T3)420℃より低い温度
になるので、希釈用空気の供給が不要になる。この場
合、排気ブロア41の所要動力は約42kWになる。
【0052】一方、燃焼排ガスを、鋼板の加熱に利用し
ないで直接屋外に排出する従来法の場合、燃焼排ガス温
度を下げるために、流量(Q4)が約8100Nm3
hの常温の希釈用空気を、希釈用空気供給配管49から
排気管40内に供給し、全流量(Q2)が18400N
3/hの排ガスをブロア41を用いて屋外に排出して
いる。この場合、排気ブロア41の所要動力は約75k
Wになる。
【0053】本発明法においては、加熱装置で、鋼板加
熱のために、燃焼排ガスから、102.3×104kc
al/hのエネルギーを回収でき、また、希釈用空気の
供給が不要になるので、排気ブロア41の所要動力を約
4割削減できる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、通常行われる熱延鋼板
の脱スケール処理工程を連続式溶融めっきラインに組み
込んで、生産コストを低減するとともに、酸洗速度が遅
いために、酸洗槽部が長大になるという問題や酸洗後の
スマット残存にともないめっき欠陥が発生するという従
来技術の問題を解決し、コンパクトな設備で高速酸洗が
可能になり、操業コスト、設備コストを低減し、より安
価でめっき品質に優れた溶融めっき鋼板を製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る溶融めっき設備を示
す概略構成図。
【図2】図1に示した溶融めっき設備の加熱部の要部を
示す図。
【図3】図1に示した溶融めっき設備の加熱部のガスジ
ェットノズルを示す図。
【図4】本発明の他の実施の形態に係る溶融めっき設備
を示す概略構成図。
【図5】従来の溶融めっき設備を示す概略構成図。
【符号の説明】
30 加熱部(加熱装置) 31 誘導加熱装置 32 酸洗槽部(酸洗槽) 33 酸液噴射装置 34 連続溶融めっき装置 35 焼鈍炉 36 無酸化炉 37 輻射管式均熱炉 39 溶融めっき槽 40 排気管 41 排気ブロア 46 循環ブロア 48 温度計 67 ガスジェットノズル S 熱延鋼板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼鈍炉を備える連続溶融めっき設備と、
    その入側に配置された、焼鈍炉の燃焼排ガスを利用する
    ガスジェット式プレヒータを備える加熱部と、前記加熱
    部と前記連続溶融めっき設備との間に設けられた、鋼板
    が浸漬される酸洗槽部とを備えることを特徴とする熱延
    鋼板の溶融めっき設備。
JP22160097A 1997-08-18 1997-08-18 熱延鋼板の溶融めっき設備 Pending JPH1161368A (ja)

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JP22160097A JPH1161368A (ja) 1997-08-18 1997-08-18 熱延鋼板の溶融めっき設備

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110885958A (zh) * 2019-11-19 2020-03-17 芜湖隆深机器人有限公司 一种热镀锌循环线及其使用方法
CN120818776A (zh) * 2025-09-15 2025-10-21 燕山大学 一种合金化热镀锌钢板表面缺陷控制装置及方法

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