JPH1161397A - バッキングプレート及びその製造方法 - Google Patents
バッキングプレート及びその製造方法Info
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- JPH1161397A JPH1161397A JP9238982A JP23898297A JPH1161397A JP H1161397 A JPH1161397 A JP H1161397A JP 9238982 A JP9238982 A JP 9238982A JP 23898297 A JP23898297 A JP 23898297A JP H1161397 A JPH1161397 A JP H1161397A
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- B23K35/001—Interlayers, transition pieces for metallurgical bonding of workpieces
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- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C14/00—Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
- C23C14/22—Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the process of coating
- C23C14/34—Sputtering
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 Ti系材料から成る複数の部品を高い接合強
度及び高い接合率で接合して成るバッキングプレートを
提供すること。 【解決手段】 基板1とカバー部材2と区画部材3とを
Tiで形成し、基板1と区画部材3との間及びカバー部
材2と区画部材3との間にそれぞれCu箔6、6・・・
を介設し、TiとCuの金属間化合物の分解温度以上に
加熱して液相を発生させて、一定時間保持する。この保
持時間において、CuがTiに拡散して液相拡散接合が
行われる。接合面に金属間化合物が生成されることはな
く、また界面も存在しないので、Tiと同程度の接合強
度を得ることができ、かつ高い接合率を実現できる。
度及び高い接合率で接合して成るバッキングプレートを
提供すること。 【解決手段】 基板1とカバー部材2と区画部材3とを
Tiで形成し、基板1と区画部材3との間及びカバー部
材2と区画部材3との間にそれぞれCu箔6、6・・・
を介設し、TiとCuの金属間化合物の分解温度以上に
加熱して液相を発生させて、一定時間保持する。この保
持時間において、CuがTiに拡散して液相拡散接合が
行われる。接合面に金属間化合物が生成されることはな
く、また界面も存在しないので、Tiと同程度の接合強
度を得ることができ、かつ高い接合率を実現できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スパッタリング
法に用いられるスパッタリングターゲットを構成するバ
ッキングプレート及びその製造方法に関するものであ
る。またこの発明は、上記バッキングプレート等に好適
に用いられるチタン(以下、Tiと略称する)系材料を
高い信頼性でかつ高い強度で接合することができるTi
系材料の接合方法に関するものである。
法に用いられるスパッタリングターゲットを構成するバ
ッキングプレート及びその製造方法に関するものであ
る。またこの発明は、上記バッキングプレート等に好適
に用いられるチタン(以下、Tiと略称する)系材料を
高い信頼性でかつ高い強度で接合することができるTi
系材料の接合方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】集積回路等に用いられる薄膜を形成する
方法としては、スパッタリング法が公知である。このス
パッタリング法には、物理スパッタリング(PVD)と
反応性スパッタリングとがあるが、いずれの方法でも、
スパッタリングターゲットを用いる。スパッタリングタ
ーゲットは、イオンの照射されるターゲット部材と、こ
のターゲット部材をその背部から支持するバッキングプ
レートとから成るものである。具体的には、Ti系材料
製のバッキングプレートに、所定の金属系材料製のター
ゲット部材をボンディング(ろう付)したものが知られ
ている。例えば、バッキングプレートにTi系材料を用
いる点については、特開平6−293963号公報に開
示されている。
方法としては、スパッタリング法が公知である。このス
パッタリング法には、物理スパッタリング(PVD)と
反応性スパッタリングとがあるが、いずれの方法でも、
スパッタリングターゲットを用いる。スパッタリングタ
ーゲットは、イオンの照射されるターゲット部材と、こ
のターゲット部材をその背部から支持するバッキングプ
レートとから成るものである。具体的には、Ti系材料
製のバッキングプレートに、所定の金属系材料製のター
ゲット部材をボンディング(ろう付)したものが知られ
ている。例えば、バッキングプレートにTi系材料を用
いる点については、特開平6−293963号公報に開
示されている。
【0003】図12は、従来例であるバッキングプレー
トの構造を示す分解断面図である。バッキングプレート
は、一方表面にターゲット部材が支持される基板21
と、基板21の他方表面に接合されるカバー部材22と
から成る。カバー部材22は、基板21の他方表面に接
合される接合面側に、予め機械加工によって刻設した溝
部を有し、カバー部材22と基板21とを接合すること
によって溝部23と基板21の他方表面とで囲まれた空
間が冷却水が流れる水路となる。このような構造は、水
冷ジャケット構造と呼ばれる。水冷ジャケット構造のバ
ッキングプレートについては、例えば特開平7−197
248号公報に開示されており、水路を形成する溝部を
予め機械加工により刻設している点については、例えば
特開平5−132774号公報に開示されている。
トの構造を示す分解断面図である。バッキングプレート
は、一方表面にターゲット部材が支持される基板21
と、基板21の他方表面に接合されるカバー部材22と
から成る。カバー部材22は、基板21の他方表面に接
合される接合面側に、予め機械加工によって刻設した溝
部を有し、カバー部材22と基板21とを接合すること
によって溝部23と基板21の他方表面とで囲まれた空
間が冷却水が流れる水路となる。このような構造は、水
冷ジャケット構造と呼ばれる。水冷ジャケット構造のバ
ッキングプレートについては、例えば特開平7−197
248号公報に開示されており、水路を形成する溝部を
予め機械加工により刻設している点については、例えば
特開平5−132774号公報に開示されている。
【0004】カバー部材22と基板21との接合は、図
13に示すような銀ろう24を用いた銀ろう付け(特開
平5−132774号公報、特開平3−140464号
公報参照)、ボルト止め(特開平7−197248号公
報参照)、EBW(電子ビーム溶接)やLBW(レーザ
ビーム溶接)のような高エネルギビーム溶接などによっ
て行われている。
13に示すような銀ろう24を用いた銀ろう付け(特開
平5−132774号公報、特開平3−140464号
公報参照)、ボルト止め(特開平7−197248号公
報参照)、EBW(電子ビーム溶接)やLBW(レーザ
ビーム溶接)のような高エネルギビーム溶接などによっ
て行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】銀ろう付けによってバ
ッキングプレートを製造した場合は、その接合強度が母
材より低いため、接合面積を大きくとらなければなら
ず、これによってバッキングプレートが大型化するとい
う問題が生じる。
ッキングプレートを製造した場合は、その接合強度が母
材より低いため、接合面積を大きくとらなければなら
ず、これによってバッキングプレートが大型化するとい
う問題が生じる。
【0006】また、ボルト止めによってバッキングプレ
ートを製造した場合は、所定の接合強度を得るためには
ある程度の長さのねじ部が必要であり、その分だけバッ
キングプレートの厚みが大きくなるという問題が生じ
る。
ートを製造した場合は、所定の接合強度を得るためには
ある程度の長さのねじ部が必要であり、その分だけバッ
キングプレートの厚みが大きくなるという問題が生じ
る。
【0007】さらに、高エネルギビーム溶接によってバ
ッキングプレートを製造した場合は、溶接部の強度は母
材とほぼ同等ではあるものの、面接合ではないため、所
定の接合強度を得るための構造にする必要があり、従っ
てバッキングプレートの構造や水路形状が制限されてし
まう。
ッキングプレートを製造した場合は、溶接部の強度は母
材とほぼ同等ではあるものの、面接合ではないため、所
定の接合強度を得るための構造にする必要があり、従っ
てバッキングプレートの構造や水路形状が制限されてし
まう。
【0008】また、カバー部材22に水路を形成する溝
部23を機械加工によって形成しているため、高価であ
る。
部23を機械加工によって形成しているため、高価であ
る。
【0009】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであって、その目的は、Ti系材料から
成る複数の部品を高い信頼性で、かつ高い強度で接合す
ることができると共に、薄型化及び構造の自由度の増大
を図ることができるバッキングプレート及びその製造方
法を提供することにある。また、この発明の他の目的
は、上記バッキングプレートの製造などに好適に用いる
ことができ、Ti系材料を高い信頼性で、かつ高い強度
で接合することができるTi系材料の接合方法を提供す
ることにある。
になされたものであって、その目的は、Ti系材料から
成る複数の部品を高い信頼性で、かつ高い強度で接合す
ることができると共に、薄型化及び構造の自由度の増大
を図ることができるバッキングプレート及びその製造方
法を提供することにある。また、この発明の他の目的
は、上記バッキングプレートの製造などに好適に用いる
ことができ、Ti系材料を高い信頼性で、かつ高い強度
で接合することができるTi系材料の接合方法を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び効果】そこで請求項1
のバッキングプレートの製造方法は、Ti系材料から成
る複数個の部品を互いに接合して成るバッキングプレー
トの製造方法において、上記部品の接合面に銅(以下、
Cuと略称する)系材料を介設し、両者によって形成さ
れる金属間化合物の分解温度以上、もしくは共晶反応温
度に選ばれた接合温度まで加熱してCu系材料の液相を
発生させ、Cu系材料がTi系材料に充分に拡散するま
での間、接合温度を維持することを特徴としている。
のバッキングプレートの製造方法は、Ti系材料から成
る複数個の部品を互いに接合して成るバッキングプレー
トの製造方法において、上記部品の接合面に銅(以下、
Cuと略称する)系材料を介設し、両者によって形成さ
れる金属間化合物の分解温度以上、もしくは共晶反応温
度に選ばれた接合温度まで加熱してCu系材料の液相を
発生させ、Cu系材料がTi系材料に充分に拡散するま
での間、接合温度を維持することを特徴としている。
【0011】上記請求項1のバッキングプレートの製造
方法では、接合面にCu系材料を介設した状態で加熱
し、Cu系材料を溶融させて液相を発生させ、Cu系材
料がTi系材料に拡散することを利用して接合を行うい
わゆる液相拡散接合を用いてバッキングプレートが製造
される。このときの接合温度は、Ti系材料とCu系材
料によって形成される金属間化合物の分解温度以上、も
しくは共晶反応温度に選ばれており、液相を生成せし
め、かつCu系材料が充分にTi系材料に拡散するまで
の間、接合温度を維持する。従って、Ti系材料よりも
脆い金属間化合物が面状に接合面に残留することはな
く、またCu系材料は拡散してほぼ消失するため界面が
存在せず、再加熱しても接合部が溶融することはないた
め、接合面の強度はTi系材料とほぼ同等になる。これ
によって、銀ろう付けと比べて接合強度を向上すること
ができ、また高エネルギビーム溶接に比べて接合率を向
上することができ、ボルト止めと比べてバッキングプレ
ートの接合部の薄肉化が可能となる。
方法では、接合面にCu系材料を介設した状態で加熱
し、Cu系材料を溶融させて液相を発生させ、Cu系材
料がTi系材料に拡散することを利用して接合を行うい
わゆる液相拡散接合を用いてバッキングプレートが製造
される。このときの接合温度は、Ti系材料とCu系材
料によって形成される金属間化合物の分解温度以上、も
しくは共晶反応温度に選ばれており、液相を生成せし
め、かつCu系材料が充分にTi系材料に拡散するまで
の間、接合温度を維持する。従って、Ti系材料よりも
脆い金属間化合物が面状に接合面に残留することはな
く、またCu系材料は拡散してほぼ消失するため界面が
存在せず、再加熱しても接合部が溶融することはないた
め、接合面の強度はTi系材料とほぼ同等になる。これ
によって、銀ろう付けと比べて接合強度を向上すること
ができ、また高エネルギビーム溶接に比べて接合率を向
上することができ、ボルト止めと比べてバッキングプレ
ートの接合部の薄肉化が可能となる。
【0012】上記において用いられるTi系材料とは、
工業用純Ti、工業用Ti合金を含むものであり、具体
的には、Ti−5Al−2.5Sn(重量%で残部は不
可避不純物及びTi、以下同じ)、Ti−6Al−4Z
r−1V、Ti−8Al−1Mo−1V、Ti−8Al
−12Zr、Ti−3Al−2.5V、Ti−8Mn、
Ti−4Al−4Mn、Ti−6Al−4V、Ti−7
Al−4Mo、Ti−3Al−11Cr−13V等を挙
げることができる。またCu系材料とは、工業用純C
u、工業用Cu合金を含むものである。
工業用純Ti、工業用Ti合金を含むものであり、具体
的には、Ti−5Al−2.5Sn(重量%で残部は不
可避不純物及びTi、以下同じ)、Ti−6Al−4Z
r−1V、Ti−8Al−1Mo−1V、Ti−8Al
−12Zr、Ti−3Al−2.5V、Ti−8Mn、
Ti−4Al−4Mn、Ti−6Al−4V、Ti−7
Al−4Mo、Ti−3Al−11Cr−13V等を挙
げることができる。またCu系材料とは、工業用純C
u、工業用Cu合金を含むものである。
【0013】また、部品全体を加熱して接合するため、
接合面近傍に応力が残留するのが防止でき、かつ、Ti
系材料が軟化して最下面にならうので、バッキングプレ
ートに否みが生じることはほとんどない。
接合面近傍に応力が残留するのが防止でき、かつ、Ti
系材料が軟化して最下面にならうので、バッキングプレ
ートに否みが生じることはほとんどない。
【0014】上記製造方法は大気中で行うことも可能で
あるが、請求項2のように、真空、不活性ガス又は還元
性ガス雰囲気中で行うことによって、バッキングプレー
トのクリーン度が向上する。特に真空中で行った場合に
は、スパッタリング法を実現するにあたってバッキング
プレートを超高真空中で使用した場合に、バッキングプ
レートからのガス放出速度が低減し、良好なスパッタリ
ングを実現することができる。具体的には、真空度10
-3Torr以下の雰囲気で行うのが好ましい。
あるが、請求項2のように、真空、不活性ガス又は還元
性ガス雰囲気中で行うことによって、バッキングプレー
トのクリーン度が向上する。特に真空中で行った場合に
は、スパッタリング法を実現するにあたってバッキング
プレートを超高真空中で使用した場合に、バッキングプ
レートからのガス放出速度が低減し、良好なスパッタリ
ングを実現することができる。具体的には、真空度10
-3Torr以下の雰囲気で行うのが好ましい。
【0015】上記製造方法に用いられるCu系材料は、
いかなる形態であってもよいが、請求項3のように、箔
又は粉末のCu系材料を用いるのが好ましく、これによ
って取扱い及び接合面への介設作業が容易になる。例え
ばCu箔を用いる場合は、厚さが10μm〜100μm
の範囲内であれば良く、18μm〜60μmの範囲内で
は接合強度に差がないことが確認された。尚、一般的に
は厚さが18μm〜30μmのCu箔の入手が容易であ
る。また、Cu箔に代えてCuの粉末を用いる場合は、
粒径が25μm〜30μmのCu粉を、100μm程度
の厚さにして用いるのが好ましい。尚、厚さを薄くする
ことも可能であるが介設作業に時間がかかる。逆に、厚
さを厚くすることは比較的容易であり、最大1mmまで
許容できる。なおCu系材料を接合面間に個別に介設す
ることでCu系材料の使用量を必要最小限とすることが
できるが、特定の部品が一平面上に複数の接合面を有す
るときは、上記一平面全体にCu系材料を配設すること
によって、作業が容易になる。
いかなる形態であってもよいが、請求項3のように、箔
又は粉末のCu系材料を用いるのが好ましく、これによ
って取扱い及び接合面への介設作業が容易になる。例え
ばCu箔を用いる場合は、厚さが10μm〜100μm
の範囲内であれば良く、18μm〜60μmの範囲内で
は接合強度に差がないことが確認された。尚、一般的に
は厚さが18μm〜30μmのCu箔の入手が容易であ
る。また、Cu箔に代えてCuの粉末を用いる場合は、
粒径が25μm〜30μmのCu粉を、100μm程度
の厚さにして用いるのが好ましい。尚、厚さを薄くする
ことも可能であるが介設作業に時間がかかる。逆に、厚
さを厚くすることは比較的容易であり、最大1mmまで
許容できる。なおCu系材料を接合面間に個別に介設す
ることでCu系材料の使用量を必要最小限とすることが
できるが、特定の部品が一平面上に複数の接合面を有す
るときは、上記一平面全体にCu系材料を配設すること
によって、作業が容易になる。
【0016】また、箔を用いる場合、Ti材料の接合面
及び箔の表面は、アルコールやアセトンのような有機溶
剤によって脱脂・洗浄することが望ましく、また表面粗
さは「▽」加工(35s〜100s)程度であれば良
く、あるいはもう少し粗くても良い。このように高い表
面精度を必要としないのは、箔が溶融して液相となり、
Ti材料に拡散していくので、Ti材料の接合面と箔表
面との密着度はあまり問題とならないからである。ま
た、接合面どおしが近接する方向に圧力を加えた状態で
接合するようにしてもよいが、接合装置の簡素化の観点
からは加圧しない方が好ましい。但し、Ti材料に反り
がある場合は、平面度が1.0mm以下程度になるよう
に加圧するのが望ましい。
及び箔の表面は、アルコールやアセトンのような有機溶
剤によって脱脂・洗浄することが望ましく、また表面粗
さは「▽」加工(35s〜100s)程度であれば良
く、あるいはもう少し粗くても良い。このように高い表
面精度を必要としないのは、箔が溶融して液相となり、
Ti材料に拡散していくので、Ti材料の接合面と箔表
面との密着度はあまり問題とならないからである。ま
た、接合面どおしが近接する方向に圧力を加えた状態で
接合するようにしてもよいが、接合装置の簡素化の観点
からは加圧しない方が好ましい。但し、Ti材料に反り
がある場合は、平面度が1.0mm以下程度になるよう
に加圧するのが望ましい。
【0017】また、接合温度は、金属間化合物の分解温
度以上、もしくは共晶反応温度であって、かつ、Ti系
材料の融点以下であることが必要であり、請求項4のよ
うに約887℃〜1670℃の範囲内、特に約990℃
〜1670℃の範囲内に選ぶのが好ましい。共晶反応温
度(約887℃)においても、拡散時間を充分に確保す
れば、良好な接合を行うことが可能であるが、実用上は
約990℃以上の接合温度を採用するのが好ましい。そ
の理由は、まず第1には、充分な拡散速度を確保するこ
とにより、実用上好ましい接合時間とするためには、純
Tiがβ相へと変態しているのが望ましいためである。
純Tiのα相からβ相への変態点は約885℃である
が、多少の不純物の含有が許容される工業用Tiでは、
変態点は約930℃〜940℃と推定される。また第2
の理由は、金属間化合物の面状の残留を防止するため、
金属間化合物の分解温度以上とするのが好ましいためで
ある。金属間化合物であるTiCuの分解温度は約97
5℃、Ti2 Cuの分解温度は約990℃である。これ
らのことから、接合温度を約990℃以上とするのが好
ましい。なお上限を約1670℃としたのはTiの融点
が約1668℃だからである。従って、上記温度範囲で
あれば、金属間化合物が生成しない状態でCuの液相を
発生させて、Ti材料に拡散させることができる。この
ような液相拡散接合を用いることによって、接合部には
界面がほとんど存在しないためTi材料とほぼ同等の接
合強度を得ることができる。また、接合率90%以上の
良好な接合を実現できる。尚、必ずしも一定温度で保持
しなければならない訳ではなく、上記温度範囲内であれ
ば多少の変動はかまわない。
度以上、もしくは共晶反応温度であって、かつ、Ti系
材料の融点以下であることが必要であり、請求項4のよ
うに約887℃〜1670℃の範囲内、特に約990℃
〜1670℃の範囲内に選ぶのが好ましい。共晶反応温
度(約887℃)においても、拡散時間を充分に確保す
れば、良好な接合を行うことが可能であるが、実用上は
約990℃以上の接合温度を採用するのが好ましい。そ
の理由は、まず第1には、充分な拡散速度を確保するこ
とにより、実用上好ましい接合時間とするためには、純
Tiがβ相へと変態しているのが望ましいためである。
純Tiのα相からβ相への変態点は約885℃である
が、多少の不純物の含有が許容される工業用Tiでは、
変態点は約930℃〜940℃と推定される。また第2
の理由は、金属間化合物の面状の残留を防止するため、
金属間化合物の分解温度以上とするのが好ましいためで
ある。金属間化合物であるTiCuの分解温度は約97
5℃、Ti2 Cuの分解温度は約990℃である。これ
らのことから、接合温度を約990℃以上とするのが好
ましい。なお上限を約1670℃としたのはTiの融点
が約1668℃だからである。従って、上記温度範囲で
あれば、金属間化合物が生成しない状態でCuの液相を
発生させて、Ti材料に拡散させることができる。この
ような液相拡散接合を用いることによって、接合部には
界面がほとんど存在しないためTi材料とほぼ同等の接
合強度を得ることができる。また、接合率90%以上の
良好な接合を実現できる。尚、必ずしも一定温度で保持
しなければならない訳ではなく、上記温度範囲内であれ
ば多少の変動はかまわない。
【0018】また接合時間は、Cu系材料がTi系材料
に拡散して液相が消滅するまでに要する時間を確保する
必要があり、介設するCu系材料の厚さに応じて適宜選
択されるが、請求項5のように600秒以上とするのが
好ましい。これは、10μmのCu箔を用いた場合の接
合時間が600秒程度であることに基づくものである。
に拡散して液相が消滅するまでに要する時間を確保する
必要があり、介設するCu系材料の厚さに応じて適宜選
択されるが、請求項5のように600秒以上とするのが
好ましい。これは、10μmのCu箔を用いた場合の接
合時間が600秒程度であることに基づくものである。
【0019】また請求項6のバッキングプレートの製造
方法は、Ti系材料から成る複数個の部品を互いに接合
して成るバッキングプレートの製造方法において、上記
部品の接合面にジルコニア(以下、Zrと略称する)系
材料を介設し、両者によって形成される金属間化合物の
分解温度以上に選ばれた接合温度まで加熱してZr系材
料の液相を発生させ、Zr系材料がTi系材料に充分に
拡散するまでの間、接合温度を維持することを特徴とし
ている。
方法は、Ti系材料から成る複数個の部品を互いに接合
して成るバッキングプレートの製造方法において、上記
部品の接合面にジルコニア(以下、Zrと略称する)系
材料を介設し、両者によって形成される金属間化合物の
分解温度以上に選ばれた接合温度まで加熱してZr系材
料の液相を発生させ、Zr系材料がTi系材料に充分に
拡散するまでの間、接合温度を維持することを特徴とし
ている。
【0020】上記請求項6のバッキングプレートの製造
方法では、接合面にZr系材料を介設して接合してお
り、上記Cu系材料を用いる場合と同様の効果を得られ
る。
方法では、接合面にZr系材料を介設して接合してお
り、上記Cu系材料を用いる場合と同様の効果を得られ
る。
【0021】上記請求項1〜請求項6のいずれかの製造
方法によって製造されたバッキングプレートは、複数の
部品をいわゆる液相拡散接合を用いて接合しているの
で、部品間の接合強度及び接合率が従来よりも向上して
いる。また、請求項8のように、Ti系材料から成る複
数個の部品を、例えばNi系材料を接合面に介設する等
して面接合して成るバッキングプレートにおいても、部
品間の接合強度及び接合率が従来よりも向上している。
方法によって製造されたバッキングプレートは、複数の
部品をいわゆる液相拡散接合を用いて接合しているの
で、部品間の接合強度及び接合率が従来よりも向上して
いる。また、請求項8のように、Ti系材料から成る複
数個の部品を、例えばNi系材料を接合面に介設する等
して面接合して成るバッキングプレートにおいても、部
品間の接合強度及び接合率が従来よりも向上している。
【0022】このように接合強度及び接合率が向上した
ことによって、接合部の面積を小さくしても従来と同程
度の強度を得ることができる。従って、請求項9のよう
な3層構造の水冷ジャケット構造のバッキングプレート
の場合、冷却水路を構成する区画部材の基板及びカバー
部材への接合面積を小さくすることができ、その分だけ
厚みを小さくすることによって、従来と同程度の冷却水
量を確保しながら、水路部分の厚みを薄くすることがで
き、上述した接合部の薄肉化と相まってバッキングプレ
ート全体の薄型化が可能となる。これに伴い、バッキン
グプレートの背部に配置される磁石からの磁場の高透過
性を達成することができ、良好なスパッタリングを実現
することができる。
ことによって、接合部の面積を小さくしても従来と同程
度の強度を得ることができる。従って、請求項9のよう
な3層構造の水冷ジャケット構造のバッキングプレート
の場合、冷却水路を構成する区画部材の基板及びカバー
部材への接合面積を小さくすることができ、その分だけ
厚みを小さくすることによって、従来と同程度の冷却水
量を確保しながら、水路部分の厚みを薄くすることがで
き、上述した接合部の薄肉化と相まってバッキングプレ
ート全体の薄型化が可能となる。これに伴い、バッキン
グプレートの背部に配置される磁石からの磁場の高透過
性を達成することができ、良好なスパッタリングを実現
することができる。
【0023】また、3層構造にしたことによって、従来
のようにカバー部材に機械加工による彫り込み加工を行
う必要がなく、製造コストを低減できると共に、水路形
成が容易になり、また水路設計の自由度が増大する。即
ち、複雑な水路形状であっても、比較的単純な形状の部
材を組合せて区画部材を構成することによって容易に実
現することができる。また、複雑な水路形状にすること
によって冷却水が乱流となり、水路内での冷却水の温度
分布の差が小さくなり、冷却能力を向上させることがで
きる。さらに、より多くの部品に分割することによっ
て、部品の歩留まりを向上できる。尚、請求項7及び請
求項8は従来のような2層構造のバッキングプレート
(カバー部材と区画部材とが一体的に形成されたもの)
を包含していることはもちろんである。
のようにカバー部材に機械加工による彫り込み加工を行
う必要がなく、製造コストを低減できると共に、水路形
成が容易になり、また水路設計の自由度が増大する。即
ち、複雑な水路形状であっても、比較的単純な形状の部
材を組合せて区画部材を構成することによって容易に実
現することができる。また、複雑な水路形状にすること
によって冷却水が乱流となり、水路内での冷却水の温度
分布の差が小さくなり、冷却能力を向上させることがで
きる。さらに、より多くの部品に分割することによっ
て、部品の歩留まりを向上できる。尚、請求項7及び請
求項8は従来のような2層構造のバッキングプレート
(カバー部材と区画部材とが一体的に形成されたもの)
を包含していることはもちろんである。
【0024】さらに請求項10ように、1本の板状体を
プレス加工することによってカバー部材と区画部材とを
一体的に形成することによって、水路の形状の自由度が
増し、比較的複雑な形状であっても容易にかつ安価に実
現することができる。また、カバー部材と区画部材との
一体成形品の肉厚を薄くすることができ、軽量化及び磁
場の高透過性を図ることができる。
プレス加工することによってカバー部材と区画部材とを
一体的に形成することによって、水路の形状の自由度が
増し、比較的複雑な形状であっても容易にかつ安価に実
現することができる。また、カバー部材と区画部材との
一体成形品の肉厚を薄くすることができ、軽量化及び磁
場の高透過性を図ることができる。
【0025】また請求項11のTi系材料の接合方法
は、Ti系材料の接合面にCu系材料を介設し、両者に
よって形成される金属間化合物の分解温度以上、もしく
は共晶反応温度に選ばれた接合温度まで加熱してCu系
材料の液相を発生させ、Cu系材料がTi系材料に充分
に拡散するまでの間、接合温度を維持することを特徴と
している。
は、Ti系材料の接合面にCu系材料を介設し、両者に
よって形成される金属間化合物の分解温度以上、もしく
は共晶反応温度に選ばれた接合温度まで加熱してCu系
材料の液相を発生させ、Cu系材料がTi系材料に充分
に拡散するまでの間、接合温度を維持することを特徴と
している。
【0026】上記請求項11のTi系材料の接合方法で
は、接合面にCu系材料を介設した状態で加熱し、Cu
系材料に溶融させて液相を発生させ、Cu系材料がTi
系材料に拡散することを利用して接合を行ういわゆる液
相拡散接合を用いてTi系材料を接合する。このときの
接合温度は、Ti系材料とCu系材料によって形成され
る金属間化合物の分解温度以上、もしくは共晶反応温度
に選ばれており、かつ、Cu系材料が充分にTi系材料
に拡散するまでの間、接合温度を維持する。従って、T
i系材料よりももろい金属間化合物が接合部に残留する
ことはなく、またCu系材料は拡散してほぼ消失するた
め界面が存在せず、再加熱しても接合部が溶融すること
はないため、接合部の強度はTi系材料とほぼ同等にな
る。これによって、銀ろう付けと比べて接合強度を向上
することができ、また高エネルギビーム溶接に比べて接
合率を向上することができ、さらにボルト止めと比べて
接合部の薄肉化が可能となる。
は、接合面にCu系材料を介設した状態で加熱し、Cu
系材料に溶融させて液相を発生させ、Cu系材料がTi
系材料に拡散することを利用して接合を行ういわゆる液
相拡散接合を用いてTi系材料を接合する。このときの
接合温度は、Ti系材料とCu系材料によって形成され
る金属間化合物の分解温度以上、もしくは共晶反応温度
に選ばれており、かつ、Cu系材料が充分にTi系材料
に拡散するまでの間、接合温度を維持する。従って、T
i系材料よりももろい金属間化合物が接合部に残留する
ことはなく、またCu系材料は拡散してほぼ消失するた
め界面が存在せず、再加熱しても接合部が溶融すること
はないため、接合部の強度はTi系材料とほぼ同等にな
る。これによって、銀ろう付けと比べて接合強度を向上
することができ、また高エネルギビーム溶接に比べて接
合率を向上することができ、さらにボルト止めと比べて
接合部の薄肉化が可能となる。
【0027】また、接合するTi系材料全体を加熱して
接合するため、接合面近傍に応力が残留することはな
く、かつ、Ti系材料が軟化して最下面にならうので、
接合後のTi系材料に否みが生じることはほとんどな
い。
接合するため、接合面近傍に応力が残留することはな
く、かつ、Ti系材料が軟化して最下面にならうので、
接合後のTi系材料に否みが生じることはほとんどな
い。
【0028】上記接合方法は大気中に行うことも可能で
あるが、請求項12のように、真空、不活性ガス又は還
元性ガス雰囲気中で行うことによって、接合後のTi系
材料のクリーン度が向上する。従って、例えばスパッタ
リング法に用いるバッキングプレートを本接合方法によ
って製造した場合、超高真空中で使用したときのバッキ
ングプレートからのガス放出速度が低減し、良好なスパ
ッタリングを実現することができる。
あるが、請求項12のように、真空、不活性ガス又は還
元性ガス雰囲気中で行うことによって、接合後のTi系
材料のクリーン度が向上する。従って、例えばスパッタ
リング法に用いるバッキングプレートを本接合方法によ
って製造した場合、超高真空中で使用したときのバッキ
ングプレートからのガス放出速度が低減し、良好なスパ
ッタリングを実現することができる。
【0029】上記接合方法に用いられるCu系材料は、
いかなる形態であってもよいが、請求項13のように箔
又は粉末のCu系材料を用いるのが好ましく、これによ
って取扱い及び接合面への介設作業が容易になる。ま
た、接合温度は、金属間化合物の分解温度以上であっ
て、かつ、Ti系材料の融点以下であることが必要であ
り、請求項14のように約887℃〜1670℃の範囲
内に選ぶことが好ましく、また接合時間も請求項15の
ように600秒以上とするのが好ましい。なおTi系材
料、Cu系材料、接合温度、接合時間、表面状態、加圧
力等についての請求項1〜請求項5についての説明は、
請求項11〜請求項15についてもそのまま妥当する。
いかなる形態であってもよいが、請求項13のように箔
又は粉末のCu系材料を用いるのが好ましく、これによ
って取扱い及び接合面への介設作業が容易になる。ま
た、接合温度は、金属間化合物の分解温度以上であっ
て、かつ、Ti系材料の融点以下であることが必要であ
り、請求項14のように約887℃〜1670℃の範囲
内に選ぶことが好ましく、また接合時間も請求項15の
ように600秒以上とするのが好ましい。なおTi系材
料、Cu系材料、接合温度、接合時間、表面状態、加圧
力等についての請求項1〜請求項5についての説明は、
請求項11〜請求項15についてもそのまま妥当する。
【0030】
【実施例】図1に示すように、300mm×300mm
×6mmのTi板(工業用純Ti)P1、P2、P3を
3枚準備し、Ti板P1とP2の間には厚さ18μmの
Cu箔(工業用純Cu)を介設し、Ti板P2とP3と
の間には厚さ35μmのCu箔を介設して重ねたテスト
ピース31を用いて拡散接合テストを行った。Ti板P
1〜P3は、イソプロピルアルコールで洗浄しており、
単に自重で重ね合わせただけで、治具などを用いて押さ
え付けたりはしていない。テストピース31は、セラミ
ック板32を介在してカーボントレイ33上に載置し
た。
×6mmのTi板(工業用純Ti)P1、P2、P3を
3枚準備し、Ti板P1とP2の間には厚さ18μmの
Cu箔(工業用純Cu)を介設し、Ti板P2とP3と
の間には厚さ35μmのCu箔を介設して重ねたテスト
ピース31を用いて拡散接合テストを行った。Ti板P
1〜P3は、イソプロピルアルコールで洗浄しており、
単に自重で重ね合わせただけで、治具などを用いて押さ
え付けたりはしていない。テストピース31は、セラミ
ック板32を介在してカーボントレイ33上に載置し
た。
【0031】熱処理は、図2に示す横型三室式真空炉を
用いて行った。テストピース31は、コンベア34によ
って搬送して、加熱室35、処理室36、冷却室37の
順番で移動させた。熱処理条件は、加熱速度15℃/分
で約70分間加熱して1020℃にした後、1時間保持
してから、500℃までは炉冷し、500℃からはN2
冷却を行った。尚、三室式真空炉を用いた関係で、50
0℃でテストピース31を移動させた。つまり、加熱時
においては加熱室35での温度が500℃に達した時点
でテストピース31を処理室36に移動させ、冷却時に
おいては処理室36での温度が500℃に達した時点で
テストピース31を冷却室37に移動させた。真空度
は、加熱室35及び冷却室37は10-2〜10-3Tor
r程度、処理室36は10-3〜10-4Torr程度とし
た。
用いて行った。テストピース31は、コンベア34によ
って搬送して、加熱室35、処理室36、冷却室37の
順番で移動させた。熱処理条件は、加熱速度15℃/分
で約70分間加熱して1020℃にした後、1時間保持
してから、500℃までは炉冷し、500℃からはN2
冷却を行った。尚、三室式真空炉を用いた関係で、50
0℃でテストピース31を移動させた。つまり、加熱時
においては加熱室35での温度が500℃に達した時点
でテストピース31を処理室36に移動させ、冷却時に
おいては処理室36での温度が500℃に達した時点で
テストピース31を冷却室37に移動させた。真空度
は、加熱室35及び冷却室37は10-2〜10-3Tor
r程度、処理室36は10-3〜10-4Torr程度とし
た。
【0032】図3は、接合温度1020℃まで加熱する
拡散接合テストを行った際の接合面付近の金属組織を示
す顕微鏡写真である。各部位における金属組成の定性分
析(EDAX)の結果を表1に示す。
拡散接合テストを行った際の接合面付近の金属組織を示
す顕微鏡写真である。各部位における金属組成の定性分
析(EDAX)の結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】TiとCuの重量%の割合が60:40程
度である場合は、金属間化合物Ti2 Cuが存在してい
るものと考えられるが、表1に示すように、Cuの割合
が比較的高い部位1−1、1−3においてもTi:Cu
≒75:25程度であり、CuはTiに充分に拡散して
おり、強度を低下させる大きなTi2 Cuは存在してい
ないことが確認された。尚、分析を行っていない部位に
Ti2 Cuが存在する可能性はあるが、この場合であっ
ても、金属間化合物が接合面全面にわたって例えば層状
に存在しているとは認められず、点在しているものと考
えられるため、接合状態にはほとんど影響はない。
度である場合は、金属間化合物Ti2 Cuが存在してい
るものと考えられるが、表1に示すように、Cuの割合
が比較的高い部位1−1、1−3においてもTi:Cu
≒75:25程度であり、CuはTiに充分に拡散して
おり、強度を低下させる大きなTi2 Cuは存在してい
ないことが確認された。尚、分析を行っていない部位に
Ti2 Cuが存在する可能性はあるが、この場合であっ
ても、金属間化合物が接合面全面にわたって例えば層状
に存在しているとは認められず、点在しているものと考
えられるため、接合状態にはほとんど影響はない。
【0035】また、処理後のテストピースは、室温下
で、剪断強度250N/mm2 、引張強度350N/m
m2 の接合強度を有していることが確認された。この接
合強度は、母材であるTi材料とほぼ同等である。ちな
みに、銀ろう付けの場合の接合強度は、剪断強度159
N/mm2 、引張強度230N/mm2 であり、明らか
に本発明の接合方法の方が接合強度が向上している。さ
らに、Ti板P1とP2の接合率は約90%、Ti板P
2とP3の接合率は99%以上であることが確認され
た。さらにまた、平面度は、接合前が約1.5mmであ
ったのが、接合後は約0.5mmと向上していることが
確認された。
で、剪断強度250N/mm2 、引張強度350N/m
m2 の接合強度を有していることが確認された。この接
合強度は、母材であるTi材料とほぼ同等である。ちな
みに、銀ろう付けの場合の接合強度は、剪断強度159
N/mm2 、引張強度230N/mm2 であり、明らか
に本発明の接合方法の方が接合強度が向上している。さ
らに、Ti板P1とP2の接合率は約90%、Ti板P
2とP3の接合率は99%以上であることが確認され
た。さらにまた、平面度は、接合前が約1.5mmであ
ったのが、接合後は約0.5mmと向上していることが
確認された。
【0036】(比較例)上述したテストピース31を用
いて、接合温度950℃まで加熱することを除けば上記
拡散接合テストと同じ条件で、拡散接合テストを行っ
た。図4は、950℃まで加熱する拡散接合テストを行
った際の接合面付近の金属組織を示す顕微鏡写真であ
る。各部位における金属組成の定性分析の結果を表2に
示す。
いて、接合温度950℃まで加熱することを除けば上記
拡散接合テストと同じ条件で、拡散接合テストを行っ
た。図4は、950℃まで加熱する拡散接合テストを行
った際の接合面付近の金属組織を示す顕微鏡写真であ
る。各部位における金属組成の定性分析の結果を表2に
示す。
【0037】
【表2】
【0038】部位2−2は拡散層であるが、部位2−1
はTi2 Cu層であると考えられる。従って、Ti2 C
u層が接合面全面にわたって層状に存在しており、接合
部は非常に脆いことが確認された。なお接合温度900
℃では上記実施例と同様に良好な接合状態を得るために
は、166時間の保持が必要であることを確認したし、
また接合温度950℃では良好な接合状態が得られる場
合と得られない場合の混在することを確認した。
はTi2 Cu層であると考えられる。従って、Ti2 C
u層が接合面全面にわたって層状に存在しており、接合
部は非常に脆いことが確認された。なお接合温度900
℃では上記実施例と同様に良好な接合状態を得るために
は、166時間の保持が必要であることを確認したし、
また接合温度950℃では良好な接合状態が得られる場
合と得られない場合の混在することを確認した。
【0039】次に上記接合方法を用いたバッキングプレ
ートの製造方法を説明する。バッキングプレートは、図
5に示すように、3段ジャケット構造であり、大略的
に、基板1と、カバー部材2と、区画部材3とを接合し
て構成される。基板1は、その一方表面1aにターゲッ
ト部材が接合され、他方表面1b側にはカバー部材2と
区画部材3とが接合されて、冷却水路が形成される。区
画部材3は、図6に示すように、外枠部材4と仕切部材
5、5、5とから成る。
ートの製造方法を説明する。バッキングプレートは、図
5に示すように、3段ジャケット構造であり、大略的
に、基板1と、カバー部材2と、区画部材3とを接合し
て構成される。基板1は、その一方表面1aにターゲッ
ト部材が接合され、他方表面1b側にはカバー部材2と
区画部材3とが接合されて、冷却水路が形成される。区
画部材3は、図6に示すように、外枠部材4と仕切部材
5、5、5とから成る。
【0040】これらの部材を、図5に示すように、基板
1の他方表面1bと区画部材3との間及びカバー部材2
の一方表面2aと区画部材3との間に個別にCu箔6、
6・・・を介設して、上述した接合方法で接合した。こ
れによって、接合強度及び接合率が向上した良好な接合
が得られた。
1の他方表面1bと区画部材3との間及びカバー部材2
の一方表面2aと区画部材3との間に個別にCu箔6、
6・・・を介設して、上述した接合方法で接合した。こ
れによって、接合強度及び接合率が向上した良好な接合
が得られた。
【0041】このように接合強度及び接合率が向上した
ことによって、接合面の面積を小さくしても従来と同程
度の強度を得ることができる。従って、区画部材3の基
板1及びカバー部材2への接合面積を小さくすることが
でき、その分だけ厚みを小さくすることによって従来と
同程度の冷却水量を確保しながら水路部分の厚みを薄く
することができる。また、ボルト止めの場合のように接
合部の厚みを厚くする必要がなく、接合部も薄くするこ
とができる。これによって、バッキングプレート全体の
薄型化が可能となる。これに伴い、バッキングプレート
の背部に配置される磁石からの磁力の高透過性を達成す
ることができ、良好なスパッタリングを実現できる。
ことによって、接合面の面積を小さくしても従来と同程
度の強度を得ることができる。従って、区画部材3の基
板1及びカバー部材2への接合面積を小さくすることが
でき、その分だけ厚みを小さくすることによって従来と
同程度の冷却水量を確保しながら水路部分の厚みを薄く
することができる。また、ボルト止めの場合のように接
合部の厚みを厚くする必要がなく、接合部も薄くするこ
とができる。これによって、バッキングプレート全体の
薄型化が可能となる。これに伴い、バッキングプレート
の背部に配置される磁石からの磁力の高透過性を達成す
ることができ、良好なスパッタリングを実現できる。
【0042】ところで、図5に示すように、基板1の他
方表面1b及びカバー部材2の一方表面2aのように、
一平面上に複数個の接合面が存在しているときは、図7
に示すように、基板1の他方表面1b全面を覆う大きさ
のCu箔7及びカバー部材2の一方表面2aの全体を覆
う大きさのCu箔8を配設すればよい。これは、接合に
直接寄与しないCuはTiに拡散し、表面にCu層とし
て残留しないからである。これによって、図5に示すよ
うに個別に配設していく場合に比べて作業が簡単にな
る。
方表面1b及びカバー部材2の一方表面2aのように、
一平面上に複数個の接合面が存在しているときは、図7
に示すように、基板1の他方表面1b全面を覆う大きさ
のCu箔7及びカバー部材2の一方表面2aの全体を覆
う大きさのCu箔8を配設すればよい。これは、接合に
直接寄与しないCuはTiに拡散し、表面にCu層とし
て残留しないからである。これによって、図5に示すよ
うに個別に配設していく場合に比べて作業が簡単にな
る。
【0043】また、接合面を含む平面全体にCu箔7、
8を配設するようにしたことで、水路の形状の自由度が
増し、より複雑なものを形成することができる。例え
ば、図8に示すように、冷却水入口9から冷却水出口1
0までの間の4つの水路に、それぞれ複数の円柱状の突
起11、11・・・を配置することができる。これによ
って、冷却水の流れが乱流になると共に、表面積を大き
くすることができ、冷却効率を向上することができる。
8を配設するようにしたことで、水路の形状の自由度が
増し、より複雑なものを形成することができる。例え
ば、図8に示すように、冷却水入口9から冷却水出口1
0までの間の4つの水路に、それぞれ複数の円柱状の突
起11、11・・・を配置することができる。これによ
って、冷却水の流れが乱流になると共に、表面積を大き
くすることができ、冷却効率を向上することができる。
【0044】さらに、図9に示すように、従来の構造で
ある基板21及びカバー部材22から成るバッキングプ
レートの接合においても、Cu箔7を用いて接合するこ
とができる。
ある基板21及びカバー部材22から成るバッキングプ
レートの接合においても、Cu箔7を用いて接合するこ
とができる。
【0045】また、本発明のように液相拡散接合を用い
たことで、バッキングプレートの構成部品をさらに分割
して製造することも可能となる。例えば、図10に示す
ように外枠部材4を、4つの分割された棒状部材12、
13、14、15を4つの接合面17a〜17dで接合
して製造することができる。これによって、部品の歩留
りが向上する。
たことで、バッキングプレートの構成部品をさらに分割
して製造することも可能となる。例えば、図10に示す
ように外枠部材4を、4つの分割された棒状部材12、
13、14、15を4つの接合面17a〜17dで接合
して製造することができる。これによって、部品の歩留
りが向上する。
【0046】さらに他の実施例として、図11に示すよ
うに、カバー部材と区画部材とをプレス加工によって一
体的に形成したカバー・区画部材16を基板1に接合し
ても良い。このような一体形成された部材16を用いる
ことで、複雑な形状の水路を安価にかつ容易に実現する
ことができると共に、さらに薄型化を図ることができ
る。
うに、カバー部材と区画部材とをプレス加工によって一
体的に形成したカバー・区画部材16を基板1に接合し
ても良い。このような一体形成された部材16を用いる
ことで、複雑な形状の水路を安価にかつ容易に実現する
ことができると共に、さらに薄型化を図ることができ
る。
【図1】拡散接合テストに用いたテストピースの構成を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図2】拡散接合テストに用いた模型三室式真空炉の概
略図である。
略図である。
【図3】テストピースを1020℃に加熱して保持した
際の接合面付近の金属組織を示す顕微鏡写真である。
際の接合面付近の金属組織を示す顕微鏡写真である。
【図4】テストピースを950℃に加熱して1時間保持
した際の接合面付近の金属組織を示す顕微鏡写真であ
る。
した際の接合面付近の金属組織を示す顕微鏡写真であ
る。
【図5】本発明の一実施例であるバッキングプレートを
示す断面図である。
示す断面図である。
【図6】上記バッキングプレートの平面図である。
【図7】他の実施例を示す断面図である。
【図8】他の実施例を示す平面図である。
【図9】他の実施例を示す断面図である。
【図10】他の実施例を示す平面図である。
【図11】他の実施例を示す断面図である。
【図12】従来例を示す断面図である。
【図13】従来例を示す断面図である。
1 基板 1a 一方表面 1b 他方表面 2 カバー部材 2a 一方表面 3 区画部材 4 外枠部材 5 仕切部材 6 Cu箔 7 Cu箔 8 Cu箔 9 冷却水入口 10 冷却水出口 11 突起 12 棒状部材 13 棒状部材 14 棒状部材 15 棒状部材 16 カバー・区画部材 17a 接合面 17b 接合面 17c 接合面 17d 接合面 21 基板 22 カバー部材 23 溝部 24 銀ろう 31 テストピース 32 セラミック板 33 カーボントレイ 34 コンベア 35 加熱室 36 処理室 37 冷却室 P1 Ti板 P2 Ti板 P3 Ti板
Claims (15)
- 【請求項1】 Ti系材料から成る複数個の部品を互い
に接合して成るバッキングプレートの製造方法におい
て、上記部品の接合面にCu系材料を介設し、両者によ
って形成される金属間化合物の分解温度以上、もしくは
共晶反応温度に選ばれた接合温度まで加熱してCu系材
料の液相を発生させ、Cu系材料がTi系材料に充分に
拡散するまでの間、接合温度を維持することを特徴とす
るバッキングプレートの製造方法。 - 【請求項2】 上記接合は、真空、不活性ガス又は還元
性ガス雰囲気中で行うことを特徴とする請求項1のバッ
キングプレートの製造方法。 - 【請求項3】 上記Cu系材料は、箔又は粉末であるこ
とを特徴とする請求項2のバッキングプレートの製造方
法。 - 【請求項4】 上記接合温度は、約887℃〜1670
℃であることを特徴とする請求項2のバッキングプレー
トの製造方法。 - 【請求項5】 上記接合温度での維持を、600秒以上
の時間にわたって行うことを特徴とする請求項4のバッ
キングプレートの製造方法。 - 【請求項6】 Ti系材料から成る複数個の部品を互い
に接合して成るバッキングプレートの製造方法におい
て、上記部品の接合面にZr系材料を介設し、両者によ
って形成される金属間化合物の分解温度以上に選ばれた
接合温度まで加熱してZr系材料の液相を発生させ、Z
r系材料がTi系材料に充分に拡散するまでの間、接合
温度を維持することを特徴とするバッキングプレートの
製造方法。 - 【請求項7】 上記請求項1〜請求項6のいずれかの製
造方法によって製造されたバッキングプレート。 - 【請求項8】 Ti系材料から成る複数個の部品を面接
合して成ることを特徴とするバッキングプレート。 - 【請求項9】 一方表面にターゲット部材が接合される
基板と、当該基板の他方表面側に配置されるカバー部材
と、上記基板とカバー部材との間に介在されて冷却水路
を構成する区画部材とを接合して成ることを特徴とする
請求項7又は請求項8のバッキングプレート。 - 【請求項10】 1枚の板状体をプレス加工することに
よって上記カバー部材と区画部材とが一体的に形成され
ていることを特徴とする請求項9のバッキングプレー
ト。 - 【請求項11】 Ti系材料の接合面にCu系材料を介
設し、両者によって形成される金属間化合物の分解温度
以上、もしくは共晶反応温度に選ばれた接合温度まで加
熱してCu系材料の液相を発生させ、Cu系材料がTi
系材料に充分に拡散するまでの間、接合温度を維持する
ことを特徴とするTi系材料の接合方法。 - 【請求項12】 上記接合は、真空、不活性ガス又は還
元性ガス雰囲気中で行うことを特徴とする請求項11の
Ti系材料の接合方法。 - 【請求項13】 上記Cu系材料は、箔又は粉末である
ことを特徴とする請求項12のTi系材料の接合方法。 - 【請求項14】 上記接合温度は、約887℃〜167
0℃であることを特徴とする請求項12のTi系材料の
接合方法。 - 【請求項15】 上記接合温度での維持を、600秒以
上の時間にわたって行うことを特徴とする請求項14の
Ti系材料の接合方法。
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