JPH1162266A - 既存建築物の耐震補強方法 - Google Patents

既存建築物の耐震補強方法

Info

Publication number
JPH1162266A
JPH1162266A JP23651297A JP23651297A JPH1162266A JP H1162266 A JPH1162266 A JP H1162266A JP 23651297 A JP23651297 A JP 23651297A JP 23651297 A JP23651297 A JP 23651297A JP H1162266 A JPH1162266 A JP H1162266A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
existing
floor
reinforcing
steel
column
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP23651297A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3766940B2 (ja
Inventor
Noriaki Hirano
範彰 平野
Akio Tamura
彰男 田村
Naoki Aso
直木 麻生
Mitsuo Seki
光雄 関
Masayuki Iwata
昌之 岩田
Munekazu Miyaki
宗和 宮木
Mitsuru Kimura
充 木村
Yuuko Tsushi
優子 津司
Sadakichi Okubo
貞吉 大久保
Takaaki Hiroshige
隆明 廣重
Masaru Fujimura
勝 藤村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takenaka Komuten Co Ltd filed Critical Takenaka Komuten Co Ltd
Priority to JP23651297A priority Critical patent/JP3766940B2/ja
Publication of JPH1162266A publication Critical patent/JPH1162266A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3766940B2 publication Critical patent/JP3766940B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】既存建築物の使い勝手を損ねることなく、その
剪断耐力を大幅に上昇させ得る既存建築物の耐震補強方
法を提供すること。 【解決手段】既存柱2の周囲を覆うように鋼製の補強柱
11を設け、既存梁3上の既存床4の上側に配した鋼製
の床上梁部材12Aと、その下側に配した床下梁部材1
2Bとを既存床4を貫通する連結部材b1にて接合して
補強梁12を構築し、既存仕口部の上側に配した仕口補
強体13の床上部分13Aと、その下側に配した仕口補
強体の床下部分13Bとを既存床4を貫通する連結部材
2にて接合して仕口補強体13を構築し、補強柱11
及び補強梁12を仕口補強体10に接合して剛性や耐力
の大きい補強フレーム10を構築する。 【効果】補強フレームが有する耐震上の耐力を既存建築
物に累加でき、床の上面が床上梁部材の鋼板の厚さだけ
上がり、柱の断面が補強柱の鋼板の厚さ分だけ増すだけ
で、既存建築物の機能、美観等を損ねることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、既存建築物の耐
震補強方法、特に、その既存柱、既存梁及び既存床に沿
って補強柱及び補強梁からなる補強フレームを構築して
既存建築物を補強する耐震補強方法に関する。
【0002】
【従来の技術】既存建築物の耐震補強方法には、例え
ば、次の〜のようなものがある。 既存建築物の鉄筋コンクリート造の柱の外側に、そ
の長手方向に延在させて配された複数の添え筋と該添え
筋の外側にその長手方向に間隔をおいて配された複数の
フープ筋とからなる補強鉄筋を配置し、この補強鉄筋の
外側に型枠を配置し、型枠の内側面と柱の外側面との間
の隙間をモルタル又はコンクリートで埋め、モルタル又
はコンクリートの硬化後に型枠を外す方法。 既存建築物の鉄筋コンクリート造の柱の外側を、鉄
板等からなる補強用部材で覆い、この補強用部材の内側
面と柱の外側面との間の隙間をモルタル又はコンクリー
トで埋める方法。 既存鉄筋コンクリート造等の建築物の架構の柱及び
梁に間隔をおいて多数のアンカー用鉄棒を植設し、前記
架構の内側に金属枠体を配し、該金属枠体をアンカー用
鉄棒を介して柱及び梁に取付け、前記金属枠体内に金属
製のブレース材を配し、このブレース材の両端部等を金
属枠体に固着し、ブレース材にて架構を補強する方法。 既存鉄筋コンクリート造等の建築物の架構の柱及び
梁に間隔をおいて多数のアンカー用鉄筋を植設し、前記
架構内に縦鉄筋と横鉄筋とからなる壁鉄筋を配し、この
壁鉄筋をアンカー用鉄筋を介して柱及び梁に取付け、壁
鉄筋の周囲に割裂防止筋を配し、壁鉄筋及び割裂防止筋
の両側に型枠を配し、型枠間の隙間をモルタル又はコン
クリートで埋め、モルタル又はコンクリートの硬化後に
型枠を外し、耐震壁を構築する方法。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記及びの耐震補
強方法は、柱や梁の部材の断面を増大させて、それらを
強化させ、それらの剪断耐力を増加させるものであり、
部材の剪断耐力は増大するが、架構の曲げ耐力が増加し
ないため、建築物のトータルの強度の大幅な上昇は見込
めないことが多い。上記のブレースを新設する耐震補
強方法及び上記の耐震壁を新設する耐震補強方法は、
剪断耐力の大幅な上昇が見込め、基準値を満足させるの
に有効な方法である。しかし、ブレース又は耐震壁(め
くら壁)を新設することが、従来の建物動線を致命的に
遮断する場合が多く、その建築物の部屋の使い勝手を悪
くしてしまうという欠点がある。また、多量のコンクリ
ートを使う耐震補強方法は、建築物自体の重量の上昇を
招き、逆に建築物の耐震性を低下させることになる恐れ
がある。この発明の解決しようとする課題は、上記〜
のような従来技術が有している欠点を有しない既存建
築物の耐震補強方法を提供すること、換言すると、既存
建築物の柱、梁及び床からなる架構を補強フレームで覆
うことにより(既存建築物の内部にブレースや耐震壁を
設けることなく)、その使い勝手を損ねることなく、そ
の剪断耐力を大幅に上昇させ得る既存建築物の耐震補強
方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の既存建築物の
耐震補強方法は、少なくとも既存柱、既存梁及び既存床
を備えた鉄筋コンクリート造又は鉄骨鉄筋コンクリート
造の既存建築物の耐震補強方法において、既存柱の周囲
を覆うように鋼製の補強柱を設け、既存梁上の既存床の
上側に鋼製の補強梁の床上梁部材を配し、かつ既存梁の
下側に既存梁の下側を覆うように補強梁の床下梁部材を
配し、既存床を貫通させた鋼製の連結部材にて床上梁部
材と床下梁部材とを既存床を挾んで接合して補強梁を構
築し、既存柱と既存梁との接合部である既存仕口部の上
側に鋼製の仕口補強体の床上部分を配し、既存仕口部の
下側に仕口補強体の床下部分を配し、既存床を貫通させ
た鋼製の連結部材にて仕口補強体の床上部分と床下部分
とを既存床を挾んで接合して仕口補強体を構築し、補強
柱及び補強梁を仕口補強体に接合して剛性や耐力の大き
い補強フレームを構築するものである。
【0005】この発明の好適な実施形態にあっては、例
えば、次の(A)〜(I)ようにする。 (A)仕口補強体の床上部分を鋼板製の外上ダイヤフラ
ムで構成し、その床下部分を鋼製の外下ダイヤフラム
と、外中ダイヤフラムと、外下ダイヤフラムと外中ダイ
ヤフラムとを連結する仕口柱部材及び接続板とを接合し
て構成し、既存柱の周囲の既存床のその下側に既存梁が
存在しない部分に既存柱に沿って既存床を貫通する縦溝
孔を設け、前記仕口柱部材と一体化される鋼製の床柱部
材を前記縦溝孔に通し、仕口柱部材及び床柱部材と補強
柱とを一体化する。 (B)鋼製の仕口補強体の床下部分は、既存梁と既存柱
との接合部の近傍の既存床の下面を覆う部分と前記接合
部の近傍の既存梁を受け入れる溝部と補強梁の床下梁部
材の上弦部材の取付部とを備えた外中ダイヤフラムと、
既存梁の幅よりも幅広で前記接合部の近傍の既存梁の下
側を覆う部分と補強梁の床下梁部材の底連結部材の取付
部とを備えた外下ダイヤフラムと、既存梁と既存柱との
接合部分の既存梁が接合されていない部分を覆う複数の
仕口柱部材と、既存柱の周囲の既存床のその下側に既存
梁が存在しない部分に既存柱に沿って既存床を貫通させ
て設けた複数の縦溝孔にそれぞれ通す複数の床柱部材
と、前記接合部分の近傍の既存梁の両側面を覆う複数対
の接続板とからなり、前記接合部の近傍の既存梁の梁成
に対応させて外中ダイヤフラムと外下ダイヤフラムとを
配置し、外中ダイヤフラムと外下ダイヤフラムとの間に
各仕口柱分材及び各接続板を配置し、各仕口柱部材の上
部及び下部を外中ダイヤフラム及び外下ダイヤフラムの
既存梁側の部分に接合し、各対の接続板の上部及び下部
を既存梁の幅に対応する間隔を保って外中ダイヤフラム
及び外下ダイヤフラムの既存梁方向に延びる部分に接合
し、仕口柱部材と床柱部材とを接合して一体のものとし
て構成する。
【0006】(C)既存床を貫通させた鋼製の連結部材
(例えば、ボルト、スタッド)にて外上ダイヤフラムと
外中ダイヤフラムとを既存床を挾んで接合する。 (D)補強梁の床下梁部材の構成部分(上弦部材、下弦
部材、ラチス材及び底連結部材)は既存梁に植設したア
ンカーを用いて既存梁に固着する。また、仕口補強体の
床下部分(外下ダイヤフラム、外中ダイヤフラム、仕口
柱部材及び接続板)は既存梁等に植設したアンカーを用
いて既存梁等に固着する。そして、それらの座屈を防止
する。 (E)鋼製の補強梁の床上梁部材を既存梁の幅よりも幅
広にし、補強梁の床下梁部材を対の平面トラスを既存梁
の幅に合わせて平行に配し各平面トラスの下弦部材を鋼
製の底連結部材で連結して横断面略U形にして形成し、
既存床を貫通させた鋼製の連結部材(例えば、ボルト、
スタッド)にて補強梁の床上梁部材と床下梁部材の平面
トラスの上弦部材とを既存床を挾んで接合する。 (F)補強梁の床下梁部材の対の平面トラスの上弦部材
は山形鋼で構成し、各平面トラスの下弦部材を連結する
底連結部材は、既存梁の幅よりも幅広につくる。 (G)補強梁の床上梁部材は、鋼製のモザイク板を接合
して構成し、また、仕口補強体の外上ダイヤフラム、外
下ダイヤフラム及び外中ダイヤフラムも鋼製のモザイク
板を接合して構成する。 (H)仕口補強体の外上ダイヤフラムをつくるための鋼
製のモザイク板又は補強梁の床上梁部材をつくるための
鋼製のモザイク板の下面の所定位置に、鋼製の連結部材
(例えば、ボルト、スタッド)又はナットを溶接等の接
合手段により強固に接合しておくと、ボルトの頭部やナ
ットが前記板の上側に突出しない。 (I)既存床に貫通させて穿設した孔又は溝孔の内周面
と該孔又は溝孔に通された連結用の部材の外周面との間
の隙間はモルタル、セメント、接着剤等の充填材で埋め
るようにする。
【0007】
【作用】この出願の発明は、既存柱の周囲を覆うように
鋼製の補強柱を設け、既存梁上の既存床の上側に鋼製の
補強梁の床上梁部材を配し、かつ既存梁の下側に既存梁
の下側を覆うように補強梁の床下梁部材を配し、既存床
を貫通させた鋼製の連結部材にて床上梁部材と床下梁部
材とを既存床を挾んで接合して補強梁を構築し、既存柱
と既存梁との接合部である既存仕口部の上側に鋼製の仕
口補強体の床上部分を配し、既存仕口部の下側に仕口補
強体の床下部分を配し、既存床を貫通させた鋼製の連結
部材にて仕口補強体の床上部分と床下部分とを既存床を
挾んで接合して仕口補強体を構築し、補強柱及び補強梁
を仕口補強体に接合して剛性や耐力の大きい補強フレー
ムを構築するから、補強フレーム単独で耐震上の耐力を
有し、この耐力を既存建築物に累加することができる。
【0008】
【実施例】実施例は、図1〜図10に示され、この出願
の発明を鉄筋コンクリート造の既存建築物の耐震補強に
適用した例である。図1及び図6に示す既存建築物1
は、鉄筋コンクリート造で多層に建築され、横断面四角
形の多数の既存柱2(1本だけ図示)が横断面矩形の多
数の既存梁3(4本だけ図示)で連結され、既存床4が
既存梁3の上側に既存梁3及び既存柱2と一体に構築さ
れている。補強フレーム10は、補強柱11、補強梁1
2、仕口補強体13等で構成される。補強柱11は、図
1及び図2に示すように、既存柱2の下部の既存床4の
床面と既存柱2の上部の既存梁3の下面との間の既存柱
2を覆う鋼製の筒体で構成される。図示の既存柱2は、
横断面が四角形であるため、既存柱2の外形と一致する
内形を備えた鋼製の四角筒体で補強柱11が構成されて
いる。補強柱11は、例えば、前記四角筒体をその中心
軸線と四角筒体の一つの平面の長手方向に延びる2等分
線とを含む平面にて2等分した形状(横断面がコ字状)
の鋼製の樋状体を用意し、対の樋状体を外側から既存柱
2に嵌め、対の樋状体の互いに対面する長手方向の端縁
を溶接等の接合手段により接合して形成する。
【0009】補強梁12は、床上梁部材12A、床下梁
部材12B及び連結部材で構成される。床上梁部材12
Aは、図1及び図2に示すように、既存梁3の直上の既
存床4の上側に、多数の鋼製のモザイク板Pm1を一列
に並べ、それらの突合せ部分を溶接(下向き隅肉溶接)
等の接合手段により互いに接合してなる幅W1の板状体
で構成される。幅W1は、例えば、既存梁4の幅Wの倍
以上である。実施例のモザイク板Pm1の平面視の形状
は、図2に示すように、短辺がW1/2で長辺がL1(例
えば、L1はW1より長い)の二つの矩形Pm1a,Pm
1bをそれらの長辺の半分が重なるように長手方向にず
らして接合した形状であるが、これに限定するものでは
ない。図示の実施例では、各モザイク板Pm1には、そ
の既存梁3の上面に対面しない部分に4個のボルト孔b
1が穿設されているが、ボルト孔の数は4以上にする
のがよい。
【0010】床下梁部材12Bは、図1及び図6に示す
ように、1対の平面トラス12B1を底連結板12B2
にて接合して断面略U字形にしたラチス梁形式のもので
ある。平面トラス12B1は、不等辺山形鋼からなる上
弦部材12B1aと鋼板製の幅狭の下弦部材12B1b
との間に鋼製のラチス部材12B1cをジクザク状に配
し、ラチス部材12B1cの上部及び下部を上弦部材1
2B1aの不等辺山形鋼の短辺部及び下弦部材12B1
bに溶接等の接合手段により接合して製作する。 底連
結板12B2は既存梁3の幅Wよりも幅が広く床上梁部
材12Aの幅W1よりも幅が狭い幅W2の鋼製の板体で構
成され、この底連結板12B2の上側に1対の平面トラ
ス12B1を既存梁3の幅Wに合わせて平行に配置し、
各平面トラス12B1の下弦部材12B1bの下端縁を
底連結板12B2の上面に溶接等の接合手段により接合
して床下梁部材12Bとする。又は底連結板12B2の
上面に1対の下弦部材12B1bを溶接等の接合手段に
より接合してから、この下弦部材12B1bにラチス部
材12B1cと上弦部材12B1aを接合して構成する
ようにしてもよい。上弦部材12B1aの不等辺山形鋼
の長辺部分に床上梁部材12Aのボルト孔bh1に対応
させてボルト孔bh2をそれぞれ穿設し、各ラチス部材
12B1cにも、ボルト孔bh2を穿設する。なお、図
7に示すように、1対の下弦部材12B1bと底連結板
12B2とを横断面が[ 形の鋼材で構成して、床下梁
部材12Bを製作してもよい。
【0011】仕口補強体13は、図1〜図5及び図8に
示すように、鋼製の外上ダイヤフラム13A1からにる
床上部分13Aと、鋼製の外下ダイヤフラム13B1、
外中ダイヤフラム13B2、仕口柱部材13B3、床部
柱部材13B4及び接続板13B5からなる床下部分1
3Bとを連結部材で連結して構成される。外上ダイヤフ
ラム13A1は、既存梁3と既存柱2との接合部の近傍
の既存床4の上面を覆う部分13A1aと、補強梁12
の床上梁部材12Aの取付部13A1b1のある既存梁
方向に延びる部分13A1bとを備え、例えば、4枚の
鋼板製のモザイク板Pm2を接合して製作される。実施
例のモザイク板Pm2の形状は、例えば、図2に示すよ
うに、短辺がW1/2で長辺がL2(例えば、L2はW1
り大きい)の長い矩形Pm2aと、短辺がW1/2で長
辺がL3(例えば、L3はL2よりW1/2だけ短い)の短
い矩形Pm2bと、前記矩形Pm2a,Pm2bをつな
ぐ直角三角形Pm2cとからなる平面視略L字形の形状
である。モザイク板Pm2の長い矩形Pm2aの部分の
既存梁3の上面と重ならない部分に二つのボルト孔bh
3を穿設し、その短い矩形Pm2b部分の既存梁3の上
面と重ならない部分に一つのボルト孔bh3を穿設す
る。図2に示すように、既存柱2の周囲の既存床4上に
4枚のモザイク板Pm2を配置し、互いに隣接するモザ
イク板Pm2の矩形Pm2a,Pm2b部分の長い辺と
短い辺とを溶接(例えば、下向き隅肉溶接)等の接合手
段により接合して仕口補強体13の床上部分13Aとな
る外上ダイアフラム13A1を形成する。
【0012】外下ダイヤフラム13B1は、図5に示す
ように、既存梁3と既存柱2との接合部の近傍の既存床
4の下側を覆う部分13B1aと、接合部の近傍の既存
梁3の下面を覆いかつ補強梁12の床下梁部材12Bの
底連結部材12B2の取付部13B1b1のある既存梁
方向に延びる部分13B1bとを備え、例えば、4枚の
鋼板製のモザイク板Pm3を接合して製作される。実施
例のモザイク板Pm3の形状は、例えば、図5に示すよ
うに、短辺がW1/2で長辺がL4(例えば、L4はL2
り少々大きい)の二つの長い矩形Pm3a,Pm3bと
直角三角形Pm3cとからなる平面視略L字形の形状で
ある。既存柱2の周囲の既存梁3の近傍の既存梁3の下
面に接するように4枚のモザイク板Pm3が配され、互
いに隣接するモザイク板Pm3の矩形Pm3a,Pm3
b部分の長い辺を溶接等の接合手段により接合して外下
ダイヤフラム13B1が形成される。中ダイヤフラム1
3B2は、既存梁3と既存柱1との接合部の近傍の既存
床4の下面を覆う部分13B2aと、接合部の近傍の既
存梁3を受け入れる溝部13B2cと補強梁12の床下
梁部材12Bの上弦部材12B1の取付部13B2b1
とのある既存梁方向に延びる部分13B2bとを備え、
例えば、4枚の鋼製のモザイク板Pm4で構成される。
実施例のモザイク板Pm4の形状は、例えば、短辺が
(W1−W)/2で長辺がL5の端部に切欠きのある長い
矩形Pm4a,短辺が(W1−W)/2で長辺がL6(例
えば、L6はL5より少々短い)の端部に切欠きのある長
い矩形Pm4bと直角三角形Pm4cとからなる図4に
示す平面視略L字状の形状である。各モザイク板Pm4
の長い矩形Pm4a,Pm4bに沿ってモザイク板Pm
2のボルト孔bh3に対応させてボルト孔bh4が穿設さ
れる。
【0013】仕口柱部材13B3は、図1及び図4に示
すように、既存柱2と既存梁3との接合部の既存梁3が
接合されていない既存柱2の部分2bを覆い得る形状及
び寸法の鋼製の横断面L字形の部材で構成される。既存
柱2の周囲の既存床4のその直下に既存梁3が存在しな
い部分に、既存柱2に沿って既存床4を貫通する平面視
L字形の縦溝孔4aを穿設する。床部柱部材13B4
は、図3に示すように、前記縦溝孔4aに対応する既存
柱2の部分を覆い得る形状及び寸法の横断面L字形の鋼
製の部材で構成される。なお、仕口柱部材13B3と床
部柱部材13B4とは一体に形成してもよいし、別個に
製作して、組み付け時に溶接等の接合手段により接合す
るようにしてもよい。接続板13B5は、図1、図4及
び図8に示すように、既存柱2よりの既存梁3の両側面
を覆い得る形状及び寸法の鋼製の板体で構成される。
【0014】外中ダイヤフラム13B2と外下ダイヤフ
ラム13B1と間に、仕口柱部材13B3及び接続板1
3B4を配し、仕口柱部材13B3及び接続板13B4
の上端縁を外中ダイヤフラム13B2の既存柱側の端縁
の下側及び溝部13B2c側の端縁の下側に溶接等の接
合手段により接合し、接続板13B4及び仕口柱部材1
3B3の下端縁を外下ダイヤフラム13B1の上面及び
既存柱側の端縁の上側に溶接等の接合手段により接合
し、仕口柱部材13B3及び接続板13B4の上下方向
の端縁同士を溶接等の接合手段により接合して仕口補強
体13の床下部分13Bが形成される。仕口補強体13
の床下部分13Bの既存柱2及び既存梁3への取付等を
容易にするためには、例えば、モザイク板Pm4とモザ
イク板Pm3との間に仕口柱部材13B3及び接続板1
3B4を配し、仕口柱部材13B3及び接続板13B4
の上端縁をモザイク板Pm4の既存柱側の端縁の下側及
び溝部13B2c側の端縁の下側に接合し、接続板13
B4及び仕口柱部材13B3の下端縁をモザイク板Pm
3の上面及び既存柱側の端縁の上側に接合し、かつ仕口
柱部材13B3及び接続板13B4の上下方向の端縁同
士を互いに接合して仕口補強体13の床下部分13Bの
分割(4分割)床下部分13B’を製作し、これを仕口
部の既存柱2及び既存梁3へ取付け、互いに溶接等の接
合手段により接合して仕口補強体13の床下部分13B
を形成するようにする。
【0015】次に、補強フレーム10を使う既存建築物
1の耐震補強方法を説明する。鉄筋コンクリート造の既
存建築物1に補強フレーム10を取付ける以前に、既存
柱2の周囲の既存床4のその直下に既存梁3が存在しな
い部分に、既存柱2に沿って既存床4を貫通する平面視
L字形の縦溝孔4aを穿設する。また、既存梁3と既存
床4との接合線より少々離れた既存床4の部分に、床上
梁部材12Aのモザイク板Pm1のボルト孔bh1に対
応させて、既存床4を貫通するボルト孔4bを穿設し、
仕口補強体13の床上部分13Aの外上ダイヤフラム1
3A1のモザイク板Pm2の各ボルト孔bh3に対応す
る既存床4の各部分にこれを貫通するボルト孔4cを穿
設する。さらに、既存梁3の両側面の床下梁部材12B
の各ラチス部材12B1cのボルト孔bh2に対応する
各部分に、それぞれナット又はボルトの植込孔を穿設
し、各植込孔内に樹脂、セメント等の接着材とナット又
はボルトとを挿入し、ナット又はボルトを前記接着材を
介して既存梁3の側部に植設する。
【0016】それから、既存梁3の下側の既存柱2に、
その外側からコ字状の対の樋状体を嵌め、各樋状体の長
手方向の端縁を溶接等の接合手段により接合して、下側
の補強柱11を構築する。次に、各既存柱2の周囲の既
存床4上に、4枚の鋼製のモザイク板Pm2を図2に示
すように配置し、互いに隣接するモザイク板Pm2の矩
形Pm2a,Pm2b部分の長い辺を溶接等の接合手段
により接合して外上ダイヤフラム13A1を形成する。
既存梁3直上の既存床4上に、モザイク板Pm1を一列
に並べ、かつそれらの突合せ部分を溶接(下向きすみ肉
溶接)等の接合手段により互いに接合し、床上梁部材1
2Aを形成する。そして、床上梁部材12Aの両端を外
上ダイヤフラム13A1の取付部13A1b1に溶接
(下向きすみ肉溶接)等の接合手段により接合する。
【0017】1対のモザイク板Pm3とモザイク板Pm
2とを一つの仕口柱部材13B3及び1対の接続板13
B4で接合してつくった仕口補強体13の床下部分13
Bの一つの分割(4分割)床下部分13B’を、既存柱
2の周囲の既存床4の下側に配し、仕口柱部材13B3
と一体になっている床柱部材13B4を既存床4の縦溝
孔4aに差し込み、外上ダイヤフラム13A1の各ボル
ト孔bh3、既存床4の各ボルト孔4c、及び外中ダイ
ヤフラム13B2の各ボルト孔bh4にそれぞれボルト
2を通し、各ボルトb2の先のねじ部にナットn2をね
じ込んで分割床下部分13B’を仮取付する。同じやり
方で4個の分割床下部分13B’を仮取付してから、各
分割床下部分13B’を溶接等の接合手段によって接合
して、仕口補強体13の床下部分13Bを構成する。そ
れから、各ボルトb2・ナットn2を本締め付けし、かつ
床柱部材13B4の上端をこれに対面する外上ダイヤフ
ラム13A1の既存柱2に面する部分13A1a1に溶
接等の接合手段によって接合して、仕口補強体13の床
上部分13Aと床下部分13Bとを一体化する。それか
ら、仕口補強体13の床下部分13Bの外下ダイヤフラ
ム13B1の既存柱2側の端縁の下側とこれに対面する
下側の補強柱11の上端とを溶接等の接合手段によって
接合する。なお、必要に応じて、既存梁3に植設したア
ンカーを用いて、仕口補強体13の床下部分13Bの外
下ダイヤフラム13B1及び接続板13B4を既存梁3
に接合し、また、その床下部分13Bの仕口柱部材13
B3を既存柱3に植設したアンカーを用いて既存柱2に
接合するようにしてもよい。
【0018】既存梁3の下側に床下梁部材12Bを配
し、その対の平面トラス12b1間に既存梁3を位置さ
せ、その上弦部材12B1aの不等辺山形鋼の長辺部分
を既存床4の下側面に当て、床上梁部材12Aの各ボル
ト孔bh1、既存床4の各ボルト孔4b、及び上弦部材
12B1aの各ボルト孔bh2にそれぞれボルトb1を通
し、各ボルトb1の先のねじ部にナットn1をねじ込んで
締め付ける。そして、床上梁部材12Aと床下梁部材1
2Bとを既存床4を挟んで一体化し、補強梁12を構築
する。また、床下梁部材12Bの各ラチス部材12B1
cのボルト孔bh5にボルトを通し、このボルトの先の
ねじ部をこれに対応させて既存梁3の側面に植設したナ
ットにねじ込んで締め付け、床上梁部材12Aを既存梁
3に固着する。なお、既存梁3に植設したアンカーを用
いて、床下梁部材12Bのラチス部材12B1c以外の
部材を既存梁3に固着するようにしてもよい。床下梁部
材12Bの上弦部材12B1aの端部、下弦部材12B
1bの端部及び底連結板12B2の端部を、仕口補強体
13の外中ダイアフラム13B2の端部13B2b1
床下部分13Bの接続板13B5の端部13B5b1
び外下ダイアフラム13B1の端部13B1b1に溶接
等の適宜の接合手段により接合し、また、床下梁部材1
2B1のラチス部材12B1cの仕口補強体13よりの
ものの下側の部分を接続板13B5の端部13B5b1
に溶接、ボルト・ナット接合等の適宜の接合手段により
接合し、床下梁部材12Bと仕口補強体13の床下部分
13Bとを一体化する。図5に示すものは、床下梁部材
12Bの底連結板12B2の端部と外下ダイアフラム1
3B1の端部13B1b1とが添え板14とボルト・ナ
ットを用いて接合されている。
【0019】次に、既存梁3の上側の既存柱2に、その
外側からコ字形の対の樋状体を嵌め、各樋状体の長手方
向の端縁を溶接等の接合手段により接合して、上側の補
強柱11を構築する。それから、上側の補強柱11の下
端部を、仕口補強体13の床下部分13Bの床柱部材1
3B4の上部に溶接等の接合手段により接合するととも
に、その床上部分13Aの外上ダイアフラム13A1の
既存柱2側の端縁13A1a1に溶接等の適宜の接合手
段により接合し、仕口補強体13の上部と上側の補強柱
11とを一体化する。上述の補強柱11、補強梁12及
び仕口補強体13を既存柱2及び既存梁3に取付けて補
強フレーム10を構築する補強方法を、順次上階等の既
存柱2及び既存梁3に施すことにより、多層の鉄筋コン
クリート造の既存建築物1を耐震補強する。
【0020】補強梁12の床上梁部材12Aの上面及び
仕口補強体13の床上部分13Aの外上ダイヤフラム1
3A1の上面にボルトの頭部及びナットを露出させたく
ない場合には、例えば、次の〔1〕及び〔2〕のように
する。 〔1〕モザイク板Pm1,Pm2の下面の所定位置に前
記下面に対して直角にボルトを溶接する。そして、既存
梁3の直上の既存床4上にモザイク板Pm1,Pm2を
配する際に、モザイク板Pm1,Pm2に溶接したボル
トを既存床3のボルト孔4b,4cに差し込むようにす
る。 〔2〕モザイク板Pm1,Pm2の下面の所定位置にナ
ットnを溶接する。そして、既存梁3の直上の既存床4
上にモザイク板12A1,13A1aを配する際に、モ
ザイク板Pm1,Pm2に溶接したナットnを既存床3
のボルト孔4b,4cの上端部の拡径凹部に嵌め込むよ
うにする。既存床4に穿設したボルト孔4b,4c又は
縦溝孔4aとボルトb1,b2又は床部柱部材13B4と
の間の隙間にモルタル、セメン、接着剤等の充填材を充
填し、地震時等の既存床4等に作用する水平力を充填材
を介して各ボルト等に伝え、各ボルト等を通して補強フ
レーム10に迅速に伝達させ得るようにする。実施例で
は、モザイク板Pm1,Pm2を既存梁3及び既存床4
に組み付けながら、仕口補強体13の床上部分13A及
び補強梁12の床上梁部材12Aを形成する場合を説明
した。補強梁12の床下梁部材12b及び仕口補強体1
3の床下部分13Bをそれぞれ多数の構成部分に分けて
工場等で生産し、それらの構成部分を工事現場に搬入
し、それらを既存建築物1の既存柱2、既存梁3及び既
存床4に組み付けながら、補強梁12の床下梁部材12
B及び仕口補強体13の床下部分13Bを構築するよう
にしてもよい。なお、補強梁12、仕口補強体13等で
補強された既存床4の上側には、必要に応じて、フリー
アクセスフロアFaが設けられる。
【0021】
【発明の効果】この発明は、特許請求の範囲の欄に記載
した構成を備えることにより、次の(イ)〜(ヌ)の効
果を奏する。 (イ)請求項1記載の既存建築物の耐震補強方法は、少
なくとも既存柱、既存梁及び既存床を備えた鉄筋コンク
リート造又は鉄骨鉄筋コンクリート造の既存建築物の耐
震補強方法において、既存柱の周囲を覆うように鋼製の
補強柱を設け、既存梁上の既存床の上側に鋼製の補強梁
の床上梁部材を配し、かつ既存梁の下側に既存梁の下側
を覆うように補強梁の床下梁部材を配し、既存床を貫通
させた鋼製の連結部材にて床上梁部材と床下梁部材とを
既存床を挾んで接合して補強梁を構築し、既存柱と既存
梁との接合部である既存仕口部の上側に鋼製の仕口補強
体の床上部分を配し、既存仕口部の下側に仕口補強体の
床下部分を配し、既存床を貫通させた鋼製の連結部材に
て仕口補強体の床上部分と床下部分とを既存床を挾んで
接合して仕口補強体を構築し、補強柱及び補強梁を仕口
補強体に接合して剛性や耐力の大きい補強フレームを構
築するから、補強フレーム単独で耐震上の耐力を有し、
この耐力を既存建築物に累加することができる。また、
請求項1記載の耐震補強方法は、ブレース、耐震壁等を
新たに設けないから、既存建築物の建物動線を遮断する
ことがなく、その使い勝手を損ねることが全くなく、そ
の剪断耐力を大幅に上昇させることができる。さらに、
請求項1記載の耐震補強方法は、既存建築物へ加える加
工はその既存床に連結部材を貫通させるための孔又は溝
孔を設けるだけである。また、補強による有効なスペー
スの減少は、天井を設置する場合には、床の上面が補強
梁の床上梁部材の鋼板の厚さだけ上がり、柱の断面が既
存柱を覆う補強柱の鋼板の厚さだけであり、既存建築物
の機能、美観等を損ねることがない。従来の耐震補強方
法のように、部屋の使用勝手の阻害、部屋の有効面積の
減少、産業廃棄物の大量発生の問題等は生じない。
【0022】(ロ)請求項2記載の既存建築物の耐震補
強方法は、仕口補強体の床上部分を鋼板製の外上ダイヤ
フラムで構成し、その床下部分を鋼製の外下ダイヤフラ
ムと、外中ダイヤフラムと、外下ダイヤフラムと外中ダ
イヤフラムとを連結する仕口柱部材及び接続板とを接合
して構成し、既存柱の周囲の既存床のその下側に既存梁
が存在しない部分に既存柱に沿って既存床を貫通する縦
溝孔を設け、前記仕口柱部材と一体化される鋼製の床柱
部材が前記縦溝孔に通され、仕口柱部材及び床柱部材と
補強柱とが一体化されるから、補強フレームの一部を構
成する上側の補強柱と下側の補強柱とを仕口補強体の仕
口柱部材及び床柱部材を介して一体化でき、既存建築物
を損ねることなく補強柱、補強梁及び仕口補強体からな
る補強フレームを構築することができ、その耐震上の耐
力を増大させることができる。 (ハ)請求項3に記載されているようにして、鋼製の仕
口補強体の床下部分をつくると、補強柱と補強梁との接
合が容易な仕口補強体が得られ、補強フレームの構成部
材の既存建築物への組み付けの施工性が向上する。
【0023】(ニ)請求項4記載の既存建築物の耐震補
強方法は、既存床を貫通させた鋼製の連結部材にて外上
ダイヤフラムと外中ダイヤフラムとを既存床を挾んで接
合するから、仕口補強体の床上部分と床下部分とを容易
かつ確実に一体化することができる。 (ホ)請求項5記載の既存建築物の耐震補強方法は、補
強梁の床下梁部材及び仕口補強体の床下部分の構成部分
をこれらに対応する既存建築物の部分に植設したアンカ
ーを用いて既存建築物に固着するから、地震時等におけ
る補強柱、補強梁及び仕口補強体からなる補強フレーム
の座屈を防止することができる。 (ヘ)請求項6記載の既存建築物の耐震補強方法は、鋼
製の補強梁の床上梁部材を既存梁の幅よりも幅広にし、
補強梁の床下梁部材を対の平面トラスを既存梁の幅に合
わせて平行に配し各平面トラスの下弦部材を鋼製の底連
結部材で連結して横断面略U形にして形成し、既存床を
貫通させた鋼製の連結部材にて補強梁の床上梁部材と床
下梁部材の平面トラスの上弦部材とを既存床を挾んで接
合するから、補強梁の床上梁部材と床下梁部材とを容易
かつ確実に一体化することができる。 そのうえ、対の
平面トラスを用いて床下梁部材をつくるから、容易に軽
量化することができ、既存梁への組付等も容易になる。
【0024】(ト)請求項7記載の既存建築物の耐震補
強方法は、補強梁の床下梁部材の対の平面トラスの上弦
部材を山形鋼で構成し、対の平面トラスの下弦部材を連
結する底連結部材を既存梁の幅よりも幅広につくるか
ら、補強梁の床下梁部材の耐力を容易に増大させること
ができ、既存床を貫通させた連部材による補強梁の床上
梁部材と床下梁部材の平面トラスの上弦部材との接合性
もよくなる。 (チ)請求項8記載の既存建築物の耐震補強方法は、補
強梁の床上梁部材、仕口補強体の外上ダイヤフラム、外
下ダイヤフラム及び外中ダイヤフラムを、複数の鋼製の
モザイク板を接合して構成するから、モザイク板を接合
しながら既存建築物に組み付けることができ、補強フレ
ームの組立作業等が容易になる。 (リ)請求項9記載の既存建築物の耐震補強方法は、補
強梁の床上梁部材又は仕口補強体の外上ダイヤフラムを
構築するための鋼製のモザイク板の下面の所定位置に、
鋼製の連結部材(例えば、ボルト、スタッド、ナット)
を溶接等の接合手段により強固に接合するから、ボルト
の頭部やナットがモザイク板の上面に突出することがな
い。 (ヌ)請求項10記載の既存建築物の耐震補強方法は、
既存床に穿設された孔又は溝孔の内周面と該孔又は溝孔
に通された連結用の部材の外周面との間の隙間をモルタ
ル、セメント、接着剤等の充填材で埋めるから、既存建
築物に作用する地震力等を直ちに充填材及び連結用の部
材を介して補強柱、補強梁及び仕口補強体からなる補強
フレームに伝達することができ、その地震力等を補強フ
レームで受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のこの発明の耐震補強方法により補強さ
れた既存建築物を図2のA−A線で断面した要部の正面
【図2】図1に示す既存建築物をそのB−B線で断面し
た要部の平面図
【図3】図1に示す既存建築物をそのC−C線で断面し
た要部の平面図
【図4】図1に示す既存建築物をそのD−D線で断面し
た要部の平面図
【図5】図1に示す既存建築物をそのE−E線で断面し
た要部の平面図
【図6】図1に示す既存建築物の補強された梁をそのF
−F線で断面した要部の側面図
【図7】既存建築物の補強された他の形式の梁を図1の
F−F線と同じ線で断面した要部の平面図
【図8】図1に示す既存建築物の補強された仕口部をそ
のG−G線で断面した要部の側面図
【図9】実施例の下面にボルトを溶接したモザイク板の
正面図
【図10】実施例の下面にナットを溶接したモザイク板
の正面図
【符号の説明】
1 既存建築物 2 既存柱 3 既存梁 4 既存床 4a 縦溝孔 4b,4c ボルト孔 10 補強フレーム 11 補強柱 12 補強梁 12A 床上梁部材 12B 床下梁部材 12B1a 上弦部材 12B1b 下弦部材 12B1c ラチス部材 12B2 底連結部材 13 仕口補強体 13A 仕口補強体の床上部分 13A1 外上ダイヤフラム 13B 仕口補強体の床下部分 13B1 外下ダイヤフラム 13B2 外中ダイヤフラム 13B3 仕口柱部材 13B4 床柱部材 13B5 連結板 bh1〜bh5 ボルト孔 b1〜b2 ボルト Fa フリーアクセスフロア n1〜n2 ナット Pm1〜Pm4 モザイク板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関 光雄 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 岩田 昌之 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 宮木 宗和 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 木村 充 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 津司 優子 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 大久保 貞吉 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 廣重 隆明 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 藤村 勝 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも既存柱、既存梁及び既存床を備
    えた鉄筋コンクリート造又は鉄骨鉄筋コンクリート造の
    既存建築物の耐震補強方法において、既存柱の周囲を覆
    うように鋼製の補強柱を設け、既存梁上の既存床の上側
    に鋼製の補強梁の床上梁部材を配し、かつ既存梁の下側
    に既存梁の下側を覆うように補強梁の床下梁部材を配
    し、既存床を貫通させた鋼製の連結部材にて床上梁部材
    と床下梁部材とを既存床を挾んで接合して補強梁を構築
    し、既存柱と既存梁との接合部である既存仕口部の上側
    に鋼製の仕口補強体の床上部分を配し、既存仕口部の下
    側に仕口補強体の床下部分を配し、既存床を貫通させた
    鋼製の連結部材にて仕口補強体の床上部分と床下部分と
    を既存床を挾んで接合して仕口補強体を構築し、補強柱
    及び補強梁を仕口補強体に接合して剛性や耐力の大きい
    補強フレームを構築することを特徴とする既存建築物の
    耐震補強方法。
  2. 【請求項2】既存柱、既存梁及び既存床を備えた鉄筋コ
    ンクリート造又は鉄骨鉄筋コンクリート造の既存建築物
    の既存柱の周囲を覆うように鋼製の補強柱を設け、既存
    梁上の既存床の上側に鋼製の補強梁の床上梁部材を配
    し、かつ既存梁の下側に既存梁の下側部分を覆うように
    補強梁の床下梁部材を配し、既存床を貫通させた鋼製の
    連部材にて床上梁部材と床下梁部材とを既存床を挾んで
    接合して補強梁を構築し、既存柱と既存梁との接合部で
    ある既存仕口部の上側に鋼製の仕口補強体の床上部分を
    配し、既存仕口部の下側に仕口補強体の床下部分を配
    し、既存床を貫通させた鋼製の連部材にて仕口補強体の
    床上部分と床下部分とを既存床を挾んで接合して仕口補
    強体を構築し、補強柱及び補強梁を仕口補強体に接合し
    て剛性や耐力の大きい補強フレームを構築する既存建築
    物の耐震補強方法において、仕口補強体の床上部分を鋼
    板製の外上ダイヤフラムで構成し、その床下部分を鋼製
    の外下ダイヤフラムと、外中ダイヤフラムと、外下ダイ
    ヤフラムと外中ダイヤフラムとを連結する仕口柱部材及
    び接続板とを接合して構成し、既存柱の周囲の既存床の
    その下側に既存梁が存在しない部分に既存柱に沿って既
    存床を貫通する縦溝孔を設け、前記仕口柱部材と一体化
    される鋼製の床柱部材が前記縦溝孔に通され、仕口柱部
    材及び床柱部材と補強柱とが一体化されることを特徴と
    する既存建築物の耐震補強方法。
  3. 【請求項3】鋼製の仕口補強体の床下部分が、既存梁と
    既存柱との接合部の近傍の既存床の下面を覆う部分と前
    記接合部の近傍の既存梁を受け入れる溝部と補強梁の床
    下梁部材の上弦部材の取付部とを備えた外中ダイヤフラ
    ムと、既存梁の幅よりも幅広で前記接合部の近傍の既存
    梁の下側を覆う部分と補強梁の床下梁部材の底連結部材
    の取付部とを備えた外下ダイヤフラムと、既存梁と既存
    柱との接合部分の既存梁が接合されていない部分を覆う
    複数の仕口柱部材と、既存柱の周囲の既存床のその下側
    に既存梁が存在しない部分に既存柱に沿って既存床を貫
    通させて設けた複数の縦溝孔にそれぞれ通す複数の床柱
    部材と、前記接合部分の近傍の既存梁の両側面を覆う複
    数対の接続板とからなり、前記接合部の近傍の既存梁の
    梁成に対応させて外中ダイヤフラムと外下ダイヤフラム
    とが配置され、外中ダイヤフラムと外下ダイヤフラムと
    の間に各仕口柱部材及び各接続板が配置され、各仕口柱
    部材の上部及び下部が外中ダイヤフラム及び外下ダイヤ
    フラムの既存梁側の部分に接合され、各対の接続板の上
    部及び下部が既存梁の幅に対応する間隔を保って外中ダ
    イヤフラム及び外下ダイヤフラムの既存梁方向に延びる
    部分に接合され、仕口柱部材と床柱部材とが接合されて
    一体に構成されていることを特徴とする請求項2記載の
    既存建築物の耐震補強方法。
  4. 【請求項4】既存床を貫通させた鋼製の連結部材にて外
    上ダイヤフラムと外中ダイヤフラムとを既存床を挾んで
    接合することを特徴とする請求項2又は3記載の既存建
    築物の耐震補強方法。
  5. 【請求項5】補強梁の床下梁部材及び仕口補強体の床下
    部分の構成部分をこれらに対応する既存建築物の部分に
    植設したアンカーを用いて既存建築物に固着することを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかの項記載の既存建築
    物の耐震補強方法。
  6. 【請求項6】既存柱、既存梁及び既存床を備えた鉄筋コ
    ンクリート造又は鉄骨鉄筋コンクリート造の既存建築物
    の既存柱の周囲を覆うように鋼製の補強柱を設け、既存
    梁上の既存床の上側に鋼製の補強梁の床上梁部材を配
    し、かつ既存梁の下側に既存梁の下側部分を覆うように
    補強梁の床下梁部材を配し、既存床を貫通させた鋼製の
    連結部材にて床上梁部材と床下梁部材とを既存床を挾ん
    で接合して補強梁を構築し、既存柱と既存梁との接合部
    である既存仕口部の上側に鋼製の仕口補強体の床上部分
    を配し、既存仕口部の下側に仕口補強体の床下部分を配
    し、既存床を貫通させた鋼製の連部材にて仕口補強体の
    床上部分と床下部分とを既存床を挾んで接合して仕口補
    強体を構築し、補強柱及び補強梁を仕口補強体に接合し
    て剛性や耐力の大きい補強フレームを構築する既存建築
    物の耐震補強方法において、鋼製の補強梁の床上梁部材
    を既存梁の幅よりも幅広にし、補強梁の床下梁部材を対
    の平面トラスを既存梁の幅に合わせて平行に配し各平面
    トラスの下弦部材を鋼製の底連結部材で連結して横断面
    略U形にして形成し、既存床を貫通させた鋼製の連結部
    材にて補強梁の床上梁部材と床下梁部材の平面トラスの
    上弦部材とを既存床を挾んで接合することを特徴とする
    既存建築物の耐震補強方法。
  7. 【請求項7】補強梁の床下梁部材の対の平面トラスの上
    弦部材が山形鋼で構成され、各平面トラスの下弦部材を
    連結する底連結部材が既存梁の幅よりも幅広につくられ
    ていることを特徴とする請求項6記載の既存建築物の耐
    震補強方法。
  8. 【請求項8】補強梁の床上梁部材、仕口補強体の外上ダ
    イヤフラム、外下ダイヤフラム及び外中ダイヤフラムの
    いずれかを、鋼製のモザイク板を接合して構築すること
    を特徴とする請求項1〜4、6のいずれかの項記載の既
    存建築物の耐震補強方法。
  9. 【請求項9】補強梁の床上梁部材を構築するための鋼製
    のモザイク板又は仕口補強体の外上ダイヤフラムを構築
    するための鋼製のモザイク板の下面の所定位置に、鋼製
    の連結部材又はナットを溶接等の接合手段により強固に
    接合することを特徴とする請求項8記載の既存建築物の
    耐震補強方法。
  10. 【請求項10】既存床に穿設された孔又は溝孔の内周面
    と該孔又は溝孔に通された連結用の部材の外周面との間
    の隙間をモルタル、セメント、接着剤等の充填材で埋め
    ることを特徴とする請求項1〜4、6のいずれかの項記
    載の既存建築物の耐震補強方法。
JP23651297A 1997-08-18 1997-08-18 既存建築物の耐震補強方法 Expired - Fee Related JP3766940B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23651297A JP3766940B2 (ja) 1997-08-18 1997-08-18 既存建築物の耐震補強方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23651297A JP3766940B2 (ja) 1997-08-18 1997-08-18 既存建築物の耐震補強方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1162266A true JPH1162266A (ja) 1999-03-05
JP3766940B2 JP3766940B2 (ja) 2006-04-19

Family

ID=17001813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23651297A Expired - Fee Related JP3766940B2 (ja) 1997-08-18 1997-08-18 既存建築物の耐震補強方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3766940B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8123065B2 (en) 2004-03-16 2012-02-28 Prescribe Genomics Co. Container with lid
CN103306492A (zh) * 2013-05-29 2013-09-18 朱奎 混凝土病梁的加固方法
CN105133848A (zh) * 2012-08-20 2015-12-09 名工建设株式会社 抗震加强施工方法
CN105239676A (zh) * 2015-10-30 2016-01-13 华南理工大学 一种框架梁柱节点加固结构及其施工方法
CN114293809A (zh) * 2022-02-21 2022-04-08 央固工程科技(上海)有限公司 一种梁变截面加固的施工方法及构造

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8123065B2 (en) 2004-03-16 2012-02-28 Prescribe Genomics Co. Container with lid
CN105133848A (zh) * 2012-08-20 2015-12-09 名工建设株式会社 抗震加强施工方法
CN103306492A (zh) * 2013-05-29 2013-09-18 朱奎 混凝土病梁的加固方法
CN103306492B (zh) * 2013-05-29 2015-08-26 朱奎 混凝土病梁的加固方法
CN105239676A (zh) * 2015-10-30 2016-01-13 华南理工大学 一种框架梁柱节点加固结构及其施工方法
CN114293809A (zh) * 2022-02-21 2022-04-08 央固工程科技(上海)有限公司 一种梁变截面加固的施工方法及构造

Also Published As

Publication number Publication date
JP3766940B2 (ja) 2006-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2645365B2 (ja) 柱梁接合部
JP3581426B2 (ja) 木造建築物の構造材と床構造及び屋根構造並びにそれらを用いた構築工法
JP2006037648A (ja) 柱と梁との接合構造
JPH0461139B2 (ja)
JPH10280542A (ja) 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構造
JP4688012B2 (ja) Hfc柱、hfc梁等を用いた中高層建造物
JP3766940B2 (ja) 既存建築物の耐震補強方法
JP2001303663A (ja) 狭幅壁パネル構造、門型ラーメン構造、木造建造物
JP3764020B2 (ja) 鉄骨軸組構造
JP7562092B2 (ja) 軸組補強構造の施工方法
JP2007197936A (ja) 壁ユニット、耐震壁およびその構築方法
JP2001164658A (ja) 梁の接合構造及びユニット建物
JP4260736B2 (ja) スチールハウスの耐力壁構造
JPH1162265A (ja) 既存建築物の耐震補強方法
JP3804174B2 (ja) ロ字型骨組架構による既存建築物の耐震改修方法
JP7603428B2 (ja) 耐震補強構造
JP4072274B2 (ja) 建物ユニット
JPH1061018A (ja) ユニット建物
JP7374411B2 (ja) 道路面耐震補強構造
JP2005179981A (ja) 構造物の制震構造
JPH08199689A (ja) ユニットボックスフレームの補強構造
JP2749310B2 (ja) 鉄骨構造体
JPH01192936A (ja) ユニット建物
JP2026502676A (ja) 木材-コンクリート複合コネクタ及び延性補強支座
JP2024014175A (ja) 耐力壁構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050607

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050805

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060119

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100210

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110210

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120210

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130210

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees