JPH1162710A - 燃料噴射装置 - Google Patents

燃料噴射装置

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JPH1162710A
JPH1162710A JP9213628A JP21362897A JPH1162710A JP H1162710 A JPH1162710 A JP H1162710A JP 9213628 A JP9213628 A JP 9213628A JP 21362897 A JP21362897 A JP 21362897A JP H1162710 A JPH1162710 A JP H1162710A
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valve
fuel
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metering
fuel injection
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剛史 溝渕
Jun Yamada
潤 山田
Motomasa Iizuka
基正 飯塚
Kenji Kanehara
賢治 金原
Taishin Tani
谷  泰臣
Yukio Mori
森  幸雄
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Abstract

(57)【要約】 【課題】新規な構成にて高精度な調量を行うことができ
る燃料噴射装置を提供する。 【解決手段】ハウジング1内には一端がガス燃料供給部
6となるとともに他端が燃料噴射孔7となる燃料通路が
形成され、燃料通路には遮断用弁体16と遮断用リター
ンスプリング18と調量弁用コア23とニードル24と
調量用リターンスプリング29が配置され、遮断用ソレ
ノイドコイル11の駆動によりエンジン停止時にガス燃
料を遮断するため遮断用弁体16が移動され、調量用ソ
レノイドコイル12の駆動によりエンジン運転時にガス
燃料の噴射量を調量するためにニードル24が移動され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、燃料噴射装置に
関し、より具体的に例示するならば、例えば、ガス燃料
を噴射するガスインジェクタに適用すると好適なもので
ある。
【0002】
【従来の技術】CNG(Compressed Nat
ural Gas;圧縮天然ガス)やLPG等のガス燃
料を噴射する内燃機関の燃料噴射装置として、特開平8
−61152号公報に開示される燃料噴射装置が知られ
ている。この燃料噴射装置は、従来の液体燃料噴射装置
と同様に、往復移動する一つの弁体と、この弁体が当接
可能な一つの弁座とからなる一つの作動部により噴射量
の調量とガス燃料が供給される燃料通路の開閉とを行っ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した特開平8−6
1152号公報に記載されるような噴射量の調量と燃料
通路の開閉とを一つの作動部で行う燃料噴射装置では、
弁体および弁座の当接部が金属同士である場合、弁体と
弁座との当接部を高精度に加工しても当接箇所からのガ
ス燃料の漏れを防止することは困難である。
【0004】特にガス燃料は液体燃料と異なり、潤滑作
用がないため、弁体の金属シール部の磨耗、損傷が大き
く、長期の使用により噴射量の精密な調量を維持するこ
とが困難であり、排気エミッションの悪化、またはエン
ジン始動性不良という問題が生じる。
【0005】また、シリンダ内に液相ガソリンを直接噴
射する直噴用インジェクタにおいても燃料が高圧である
ため、燃料漏れという問題が生じている。そこで、この
発明の目的は、新規な構成にて高精度な調量を行うこと
ができる燃料噴射装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の燃料噴
射装置は、燃料通路に配置され、エンジン停止時に燃料
を遮断するための遮断用弁体と、前記遮断用弁体を移動
させるための遮断用ソレノイドコイルと、前記燃料通路
に配置され、エンジン運転時に燃料の噴射量を調量する
ための調量用弁体と、前記調量用弁体を移動させるため
の調量用ソレノイドコイルと、を備えたことを特徴とし
ている。
【0007】このような構成を採用すると、エンジン停
止時には遮断用弁体が着座して燃料が遮断される。ま
た、エンジン運転時には調量用弁体が移動して燃料の噴
射量が調量される。
【0008】このように、エンジン停止時の燃料の遮断
を目的とする遮断弁と、噴射量の調量を目的とする調量
弁とが独立に配置されることになる。よって、遮断弁が
変形してもその変形の影響が調量性能に及びにくい。
【0009】また、請求項2に記載のように、前記遮断
用弁体が遮断用リターンスプリングにより閉弁側に付勢
されるとともに、前記調量用弁体が遮断用リターンスプ
リングとは独立して設けた調量用リターンスプリングに
より閉弁側に付勢されているものとすると、エンジン停
止時には遮断用弁体が遮断用リターンスプリングの付勢
力により着座してガス燃料が遮断される。また、エンジ
ン運転時には調量用弁体が調量用リターンスプリングの
付勢力に抗して移動してガス燃料の噴射量が調量され
る。
【0010】このように、エンジン停止時の燃料の遮断
を目的とする遮断弁と、噴射量の調量を目的とする調量
弁とが独立に配置されることによりエンジン停止時の燃
料漏れをなくすことができ、さらに、調量弁ではエンジ
ン停止時に燃料を遮断する必要がなくなるため、調量用
リターンスプリングの付勢力を弱くでき、弁体のシール
部の磨耗、損傷を低減でき、噴射量を長期にわたり精密
に制御することができる。
【0011】このようにして、弁体のシール部の磨耗、
損傷を低減するとともにエンジン停止時の燃料漏れを防
ぐことができることとなる。また、請求項3に記載のよ
うに、前記遮断用弁体が燃料流れ方向に移動して開弁状
態となるようにするとよい。
【0012】このようにすると、エンジン運転時に遮断
用弁体が燃料流れ方向とは逆向きに移動する場合に比
べ、少ない力で開弁することができるようになる。ま
た、請求項4に記載のように、前記遮断用弁体には燃料
の下流側から上流側に向かって延びる貫通孔が形成さ
れ、貫通孔の下流側開口部を覆うストッパが前記遮断用
弁体に当接することにより開弁状態を保持するようにす
るとよい。
【0013】このようにすると、開弁状態ではストッパ
が当接することにより、ストッパ当接時にはストッパ当
接面積に閉方向に加わる燃料圧力がなくなり、ストッパ
当接面積から貫通孔面積を差し引いた面積分だけ燃料圧
力が開方向に加わるのでストッパ当接後はコイル通電量
を低減できる。
【0014】また、請求項5に記載のように、遮断用ソ
レノイドコイルと調量用ソレノイドコイルが共通化され
るとともに、共通のソレノイドコイルに流す電流は、遮
断用弁体の開弁保持電流が調量用弁体の開弁保持電流よ
り小さくするとよい。
【0015】このようにすると、ソレノイドコイルの共
通化に伴い、配線が容易となるとともに制御も容易とな
り、さらに、製造も容易となりコストダウンが図られ
る。また、通電量のみで調量弁を独立して駆動できる。
【0016】請求項6に記載のように、遮断用リターン
スプリングの付勢力が前記調量用リターンスプリングの
付勢力よりも弱く設定してもよい。請求項7に記載のよ
うに、共通のソレノイドコイル通電時に遮断用弁体に作
用する駆動力が前記調量用弁体に作用する駆動力よりも
強くなるように設定してもよい。
【0017】よって、請求項6,7の発明によれば、簡
単な構成で遮断弁を調量弁より開きやすくすることがで
き、より小電流で駆動できる。請求項8に記載の発明
は、前記調量用弁体と別位置に設けられた前記遮断用弁
体にシール用弾性部材を設けたことを特徴としている。
よって、シール性能を高めることができるとともに調量
用弁体の開閉に伴うガスの断熱膨張によるシール用弾性
部材の劣化、ヘタリを防止でき長期的にシール性能を確
保できる。
【0018】請求項9に記載の発明は、前記遮断用弁体
と調量用弁体を独立に作動するようにしたことを特徴と
している。よって、遮断弁の弁座との当接回数と調量弁
の弁座との当接回数とを異ならせることができ、弾性材
料で形成された遮断弁の磨耗、変形を抑制できる。
【0019】請求項10に記載の発明は、前記遮断用弁
体と調量用弁体を一体的に作動するようにしたことを特
徴としている。よって、調量用弁体を遮断用弁体のスト
ッパとすることができ、燃料噴射装置の構造を簡単にで
きる。
【0020】請求項11に記載の発明は、前記遮断用弁
体のシート径を調量用弁体のシート径より大きくしたこ
とを特徴としている。よって、遮断弁が最小流路面積と
ならず、遮断弁をガス燃料が通過した際にガス燃料の膨
張による温度変化を抑制できるので弾性材料で形成され
たシール部材が低温により劣化することを防止できる。
【0021】請求項12に記載の発明は、前記遮断用弁
体はイグニッション・オン時に開弁するとともに、調量
用弁体は噴射時に開弁することを特徴としている。よっ
て、簡単な制御で燃料漏れを防ぎながら燃料噴射を行う
ことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、この発明を具体化した実施
の形態を図面に従って説明する。
【0023】図1には、燃料噴射装置としての本実施形
態におけるガスインジェクタの断面図を示す。ガスイン
ジェクタのハウジング1は、メインハウジング2と、そ
の上部に配置された上部ハウジング3と、下部に配置さ
れた下部ハウジング(調量部ボディ)4とから構成され
ている。メインハウジング2は、略円筒状をなし、磁性
材質からなる。また、上部ハウジング3および下部ハウ
ジング4も略円筒状をなしている。メインハウジング2
と上部ハウジング3とはかしめ着されるとともに、メイ
ンハウジング2と下部ハウジング(調量部ボディ)4と
は中空円板状のスペーサ5を介してかしめ着されてい
る。これら円筒部材2,3,4よりなるハウジング1内
を、主にガス燃料が通過していき、エンジンに噴射され
るようになっている。つまり、ハウジング1内には燃料
通路が形成され、この燃料通路においては一端(上端)
が4〜6気圧のガス燃料が供給されるガス燃料供給部6
となるとともに、他端(下端)が1気圧のガス燃料が噴
射される燃料噴射孔7となっている。
【0024】このハウジング1内に形成された燃料通路
において、上流側にノーマルクローズタイプの電磁式開
閉弁(遮断弁)VAL1が、また、下流側にノーマルク
ローズタイプの電磁式開閉弁(調量弁)VAL2が独立
して設けられている。遮断弁VAL1はエンジン停止時
のガス燃料の遮断を目的し、調量弁VAL2はエンジン
運転時の噴射量の調量を目的としている。
【0025】以下、詳細に説明する。上部ハウジング3
内の燃料通路8にはフィルタ9が配置されている。ま
た、メインハウジング2内には円筒状鉄心10が固定さ
れ、円筒状鉄心10の外周の上側に遮断用ソレノイドコ
イル11が装着されるとともに、円筒状鉄心10の外周
の下側に調量用ソレノイドコイル12が装着されてい
る。つまり、樹脂製の円筒状スプール11aにはコイル
が巻回されるとともに、樹脂製の円筒状スプール12a
にはコイルが巻回されている。円筒状鉄心10の貫通孔
13内には円柱状のアジャスタ14が固定されている。
なお、後述する図2に示すように貫通孔13及びアジャ
スタ14にはその全長にわたって切られたネジにより固
定されており、リターンスプリング18,29の付勢力
を調整できるようにしてある。
【0026】ハウジング1内における円筒状鉄心10の
上方には、弁体収納室(シリンダ室)15が形成され、
弁体収納室15には円柱状の遮断用弁体(遮断弁用コ
ア)16が摺動可能に収容されている。より詳しくは、
図2に示すように、遮断用弁体16は磁性材料からな
り、その外周面にはガイド17が設けられ、ガイド17
により弁体収納室15を遮断用弁体16が摺動する。ガ
イド17の一部には燃料を通過させるための切欠部17
aが形成されている。つまり、図3に示す平面図におい
てガイド17の外周面には4つの切欠部17aが形成さ
れ、切欠部17aにて燃料が通過していく。同様に、前
述のアジャスタ14の外周面においても図3を用いて説
明した如く4つの切欠部(図3の17aに相当)が形成
され、切欠部にて燃料が通過していく。また、図2の遮
断用弁体16とアジャスタ14との間には遮断用リター
ンスプリング18が介在されており、このリターンスプ
リング18により遮断用弁体16が上方、即ち、閉弁側
に付勢されている。この付勢力により、遮断用弁体16
の上面に設けたゴムシート19が弁座20に押しつけら
れ、遮断用弁体16が着座するようになっている。この
ように遮断用弁体16のシール部に、弾性力を有する非
金属としてのゴムシート19が配設されている。
【0027】また、図2の遮断用弁体16には下面に開
口する凹部21が形成され、この凹部21の底面には貫
通孔22が設けられ遮断用弁体16の上面と連通してい
る。凹部21内には前述のアジャスタ14の上部棒体1
4aが位置しており、上部棒体14aの外周面に設けた
Oリング等のシール材37により上部棒体14aの外周
面と凹部21の内周面とがシールされている。遮断用弁
体16のゴムシート19が弁座20に着座した状態にお
いては、アジャスタ14の上部棒体14aの端面と遮断
用弁体16の凹部21の底面との間には隙間が形成され
ており、遮断用弁体16の貫通孔22の下端開口部が開
放されている。このように遮断用弁体16のゴムシート
19が弁座20に着座した状態においては、凹部21の
内部に中空部R1が形成される。
【0028】そして、図1に示すように、前述の遮断用
ソレノイドコイル11の通電により遮断用弁体16が遮
断用リターンスプリング18の付勢力に抗して円筒状鉄
心10に吸引され、遮断用弁体16が下動し、図4に示
すように、遮断用弁体16のゴムシート19が弁座20
から離間して燃料が通過できる状態となる。
【0029】このようにしてエンジン停止時にガス燃料
を遮断するための電磁式の遮断弁VAL1が構成されて
いる。この遮断弁VAL1は、前述したように凹部2
1、貫通孔22、棒体14a等を用いた内開き構造とな
っている。つまり、遮断用弁体16には燃料の下流側か
ら上流側に向かって延びる貫通孔22が形成されるとと
もに、貫通孔22の下流側開口部を覆うアジャスタ14
の上部棒体14a(ストッパ)が図4に示すように遮断
用弁体16に当接することにより開弁状態を保持するこ
とが可能となる。
【0030】一方、図1に示すように、メインハウジン
グ2内の下部および下部ハウジング(調量部ボディ)4
内には、調量弁用コア23およびニードル24が移動可
能に収納されている。円筒状の調量弁用コア23は磁性
材料からなり、メインハウジング2の内周面を摺動す
る。円筒状の調量弁用コア23の内部にはニードル24
が連結固定されている。ニードル24はステンレス材よ
りなり、ガイド25,26により下部ハウジング(調量
部ボディ)4の内周面を摺動する。ニードル24の先端
部の円錐状シート部27は弁座28と対峙している。調
量弁用コア23と前述のアジャスタ14との間には調量
用リターンスプリング29が介在されており、このリタ
ーンスプリング29により調量弁用コア23およびニー
ドル24が下方、即ち、閉弁側に付勢されている。この
付勢力により、調量用弁体であるニードル24のシート
部27が弁座28側に押しつけられ、着座している。
【0031】また、ニードル24は中空円板状のスペー
サ5を貫通するように配置されるとともに、ニードル2
4にはスペーサ5よりも下部にフランジ30が設けられ
ている。
【0032】そして、前述の調量用ソレノイドコイル1
2の通電により調量用リターンスプリング29の付勢力
に抗して調量弁用コア23が円筒状鉄心10に吸引さ
れ、調量弁用コア23およびニードル24が上動し、ニ
ードル24のシート部27が弁座28から離間して燃料
噴射が行われるようになっている。
【0033】このようにして、エンジン運転時にガス燃
料の噴射量を調量する電磁式の調量弁V2が構成されて
いる。また、上部ハウジング3の外周には、合成樹脂か
らなるコネクタ31が設けられる。コネクタ31にはタ
ーミナル32,33が埋設されて、このターミナル3
2,33の一端は遮断用ソレノイドコイル11、調量用
ソレノイドコイル12に電気的に接続されている。ま
た、ターミナル32,33の他端はワイヤーハーネスを
介して図示しない電子制御装置(ECU)と接続されて
いる。よって、ターミナル32,33を通して電子制御
装置から遮断用ソレノイドコイル11、調量用ソレノイ
ドコイル12に励磁電流を流すことにより遮断弁VAL
1、調量弁VAL2を駆動することができるようになっ
ている。
【0034】本例においては、燃料が、図1のガス燃料
供給部6→図4の遮断用弁体16のゴムシート19と弁
座20との隙間→ガイド17の切欠部17a→アジャス
タ14の外周に形成された切欠部→図1のニードル24
の外周面→ニードル24のシート部27と弁座28との
隙間→燃料噴射孔7の経路で流れる。
【0035】次に、このように構成したガスインジェク
タの作用を説明する。図示しない燃料タンクから図示し
ないレギュレータ等を介して、3〜8気圧のガス燃料が
図1のガス燃料供給部6に送られる。フィルタ9にてイ
ンジェクタ内に流入する燃料中のゴミ等が除去され、さ
らに燃料は同フィルタ9を通過後、遮断弁VAL1に到
る。そして、図示しない電子制御装置により遮断用ソレ
ノイドコイル11が通電されない場合は、遮断用弁体1
6のゴムシート19は図2に示すように遮断用リターン
スプリング18のスプリング力によって弁座20に着座
しており、ガス燃料を確実に遮断している。その際、遮
断用弁体16は内開きの構造となっているため図2に示
すように中空部R1にガス燃料(加圧燃料)が入り込
み、ガス燃料圧力により遮断用弁体16にかかる力が下
向きだけでなく、中空部R1より上向き、つまり遮断用
リターンスプリング18のスプリング力と同方向にかか
るため、ガス燃料の圧力によって、遮断用弁体16に作
用する下向きの力が弱くなる。そのため、ガス燃料の圧
力によって遮断用弁体16に作用する下向きの力に抗し
てゴムシート19を弁座20に着座させる遮断用リター
ンスプリング18のスプリング力を弱くすることができ
る。
【0036】また、このとき、遮断用弁体16のシール
部はゴムシート19が使用され、気密性の高い構成とな
っている。よって、エンジン停止時の燃料漏れが確実に
防止できる。
【0037】この図2に示す状態からエンジン駆動のた
めに遮断用ソレノイドコイル11が通電される。する
と、電磁力により遮断用弁体16が吸引され、ゴムシー
ト19と弁座20との間に隙間が生じる。ガス燃料は、
この隙間と、遮断用弁体16のガイド17の切欠部17
aを通り、調量弁VAL2に到る。
【0038】遮断用ソレノイドコイル11に発生した電
磁力により、遮断用弁体16がさらに吸引され、図4に
示すように、遮断用弁体16の凹部21の底面とアジャ
スタ14の上端部が接し、凹部21内に形成されていた
中空部R1が存在しなくなる。すると、中空部R1のガ
ス燃料の圧力によって遮断用弁体16に生ずる上向きの
力が存在しなくなる。つまり、遮断用弁体16には、ガ
ス燃料の圧力によって生ずる力が下向きに働く。このガ
ス燃料の圧力によって生ずる力は、燃料圧力をP0 と
し、アジャスタ14の上部棒体14aの端面での断面積
をSa とし、遮断用弁体16の貫通孔22の断面積をS
b とすると、P0 (Sa −Sb )となる。これ以外の力
については遮断用弁体16の上下流で同じ燃料圧力が加
わるため釣り合う。
【0039】遮断用弁体16のゴムシート19が弁座2
0に着座した全閉時から、遮断用ソレノイドコイル11
が通電され電磁力により遮断用弁体16が吸引され、凹
部21内に中空部R1が形成されている間は中空部R1
のガス燃料の圧力によって遮断用弁体16に上向きの力
が作用するため、遮断用弁体16に作用する下向きの力
は図5に示すように小さいが、遮断用弁体16が全開と
なり中空部R1が存在しなくなると、図5に示すように
ガス燃料の圧力によって遮断用弁体16に作用する上向
きの力がなくなり、ガス燃料の圧力によって遮断用弁体
16に作用する下向きの力が急激に増加する。
【0040】ここで、アジャスタ14によって支持さ
れ、遮断用弁体16のゴムシート19を弁座20に着座
させる遮断用リターンスプリング18のスプリング力を
図5のハッチング部の範囲で設定する。そうすると、遮
断弁VAL1が全閉の状態では、ガス燃料の圧力により
遮断用弁体16に作用する下向きの力よりも、遮断用リ
ターンスプリング18により遮断用弁体16の上向きに
作用するスプリング力の方が勝り、遮断用弁体16が弁
座20に着座するが、遮断用ソレノイドコイル11が通
電され、電磁力により遮断用弁体16が吸引され、全開
の状態になり中空部R1がなくなると、ガスの燃料圧力
によって遮断用弁体16に作用する下向きの力が、遮断
弁用リターンスプリング18により遮断用弁体16に作
用する上向きのスプリング力に勝るようになる。
【0041】つまり、エンジン運転する際に、遮断弁V
AL1を全閉状態から全開状態にする間は、遮断用ソレ
ノイドコイル11を通電し、遮断用弁体16を吸引しな
ければならないが、一度遮断弁VAL1が全開状態にな
ると、遮断用ソレノイドコイル11を通電しなくても遮
断弁VAL1は開いたままとなる。このことにより、エ
ンジン運転時に遮断弁VAL1を開けておくために遮断
用ソレノイドコイル11に通電し続けることによって生
ずるコイルの高温化を防ぐことができる。
【0042】その際、エンジン運転時に生ずる振動のた
め、遮断用弁体16の凹部21内(遮断用弁体16とア
ジャスタ14との間)に中空部R1が生じ、遮断用リタ
ーンスプリング18により遮断用弁体16に作用するス
プリング力がガス燃料の圧力により遮断用弁体16に作
用する力に勝ることによって遮断弁VAL1が閉じてし
まうことも考えられるため、エンジン運転中も遮断用ソ
レノイドコイル11に高温化が問題とならない程度の励
磁電流を流し、遮断弁VAL1を全開状態に保持するよ
うにすると好適である。
【0043】エンジン停止時に遮断弁VAL1を閉じる
ときは遮断用ソレノイドコイル11に逆電流を流すこと
により遮断用弁体16に作用する電磁力を上向きにかけ
るようにする。その際、磁性材料からなる遮断用弁体1
6に永久磁石を用いると好適である。
【0044】遮断弁VAL1が開くと、ガス燃料は弁座
20とゴムシート19との隙間を通り、調量弁VAL2
に到る。そして、図示しない電子制御装置によってコネ
クタ31のターミナル33を介して調量用ソレノイドコ
イル12が通電されると、調量用ソレノイドコイル12
は電磁力を発生する。この電磁力によって、図1の調量
弁用コア23とニードル24は、調量用リターンスプリ
ング29のスプリング力に抗して、ニードル24のフラ
ンジ30がスペーサ5と接触するまで上昇する。そし
て、ニードル24と調量弁用コア23とはこの接触位置
で調量用ソレノイドコイル12の電磁力により保持され
る。その後、調量用ソレノイドコイル12への通電が終
了し(噴射制御信号が出力されなくなり)、電磁力が作
用しなくなると、調量用リターンスプリング29のスプ
リング力により、ニードル24は下降し、下部ハウジン
グ(調量部ボディ)4の弁座28と当接する。そして、
燃料はニードル24が上昇してから下降するまでの期間
において、ガス燃料がニードル24のシート部27と弁
座28との隙間を通過し噴射孔7から噴射される。
【0045】ここで、エンジン停止時でのガス燃料の遮
断は遮断弁VAL1にて行われるため、調量弁VAL2
ではエンジン停止時にガス燃料を遮断しなくてよくなる
ため、調量用リターンスプリング29のスプリング力を
弱くでき、ニードル24のシート部27の磨耗、損傷を
低減できる。
【0046】このように本実施の形態は、下記の特徴を
有する。 (イ)図1に示すようにエンジン停止時のガス燃料の遮
断を目的とする遮断弁VAL1と、噴射量の調量を目的
とする調量弁VAL2とを独立に配置した。よって、遮
断弁VAL1の遮断用弁体16のシール部にゴムシート
(気密性の高い材質のもの)を使用することによりエン
ジン停止時の燃料漏れをなくすことができるとともに、
調量弁VAL2ではエンジン停止時にガス燃料を遮断す
る必要がなくなるため調量用リターンスプリング29の
付勢力を弱くでき弁体(ニードル24)のシール部の磨
耗、損傷を低減でき、噴射量を長期にわたり精密に制御
することができる。このようにして、遮断弁VAL1が
変形してもその変形の影響が調量性能に及びにくく、ま
た、弁体(ニードル24)の金属シール部の磨耗、損傷
を低減するとともにエンジン停止時の燃料漏れを防ぐこ
とができる。 (ロ)また、遮断用弁体16がニードル(調量用弁体)
24の上流に位置し、エンジン運転時に遮断用弁体16
が燃料流れ方向と同じ向きに移動することで遮断用弁体
16が移動してガス燃料が流れるようにした。よって、
遮断用弁体16がニードル24の下流に位置しエンジン
運転時に遮断用弁体16が燃料流れ方向とは逆向きに移
動する場合に比べ、少ない力で開弁することができる。 (ハ)図2に示すように遮断用リターンスプリング18
は遮断用弁体16をガス燃料の下流側から上流側に向か
って付勢し、遮断用弁体16には下流側に開口する凹部
21が形成され、その凹部21の底面には上流側に貫通
する貫通孔22が形成され、かつ、凹部21内にはアジ
ャスタ14の上部棒体14aが配置され、遮断用弁体1
6(遮断弁VAL1)の閉弁時には棒体14aの端面が
凹部21の底面から離間し、遮断用弁体16(遮断弁V
AL1)の開弁時には棒体14aの端面が凹部21の底
面に接触して貫通孔22を塞ぐようにしている。つま
り、遮断弁VAL1の閉弁時には棒体14aの端面が凹
部21の底面から離間し、遮断弁VAL1の開弁時には
棒体14aの端面が凹部21の底面に接触して貫通孔2
2を塞ぐ。このように内開きとすることにより、開弁後
は燃料圧で開弁状態を保持することができる。
【0047】また、遮断弁VAL1の弁構造を内開きに
することにより、燃料の圧力を利用して、遮断用リター
ンスプリング18の付勢力を小さくできる(弱くでき
る)とともに、図5を用いて説明したようにスプリング
力を調整することにより、エンジン運転時に遮断用ソレ
ノイドコイル11を通電し続けなくても遮断弁VAL1
を開弁したままにでき、遮断用ソレノイドコイル11の
発熱による遮断用ソレノイドコイル11の高温化を防ぐ
ことができる。
【0048】また、遮断弁VAL1を内開き構造とした
場合に遮断用弁体16を遮断用ソレノイドコイル11の
通電により駆動するが、この際、ソレノイドコイル11
のコイル電流値を開弁時と開弁後では開弁後の方を小さ
くすることができる。 (ニ)遮断用弁体16のシール部の材質が非金属のゴム
シート19であり、ニードル24のシール部の材質が金
属のステンレス材であるので、噴射の際に噴射孔付近に
おいて断熱膨張によりシール部が冷やされることになる
が、調量弁VAL2においては、ゴム等の非金属材料を
用いた場合には氷結にて破れやすいが金属(ステンレス
材)を用いることにより氷結による破損が防止される。
また、遮断弁VAL1においては弁体16のシール部に
ゴム(非金属材料)を用いているのでシール性に優れて
いる。 (第2の実施の形態)次に、第2の実施の形態を、第1
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0049】図6には、第2の実施の形態におけるガス
インジェクタの断面図を示す。本実施形態は、第1の実
施の形態のガスインジェクタを応用し、同じ効果を持ち
ながら構成を簡素にしたものである。
【0050】具体的には、構成は第1の実施の形態のガ
スインジェクタとほぼ同様であり、変更点は遮断用ソレ
ノイドコイル11と調量用ソレノイドコイル12を一体
としたソレノイドコイル35を備えている。また、遮断
弁VAL1および調量弁VAL2を吸引するための図示
しない電子制御装置から発信される電圧波形信号を受信
するターミナル36が1本のみとなっている。
【0051】ガスインジェクタの作動は次のようにな
る。一体となったソレノイドコイル35により、遮断弁
VAL1の弁体16および調量弁VAL2のコア23を
両方とも吸引する。つまり、図示しない電子制御装置に
よるソレノイドコイル35の通電波形(駆動信号)を図
7に示す。図7のt1までの期間はエンジン停止期間で
あり、通電されない(通電電流A=0)。そして、イグ
ニッション・オンによるエンジン運転開始時(t1タイ
ミング)には、ソレノイドコイル35が電流値A1 にて
通電され、これがt2まで続く。ここで、遮断用リター
ンスプリング18のスプリング力よりも調量用リターン
スプリング29のスプリング力の方が強くなっている。
よって、図7のt1〜t2の期間において電流値A1 に
て通電されると、遮断用弁体16に作用する電磁力は遮
断用リターンスプリング18のスプリング力に勝り遮断
用弁体16が移動するが、調量弁用コア23に作用する
電磁力は調量用リターンスプリング29のスプリング力
よりも弱く調量弁用コア23は移動しない。
【0052】なお、遮断用リターンスプリング18のス
プリング力よりも調量用リターンスプリング29のスプ
リング力を強くすることなく遮断弁VAL1のみを開弁
させる他の手法としては、両リターンスプリング18,
29のスプリング力は同じであって、ソレノイドコイル
35に励磁電流を流したときの遮断用弁体16に作用す
る電磁力を調量弁用コア23に作用する電磁力よりも弱
くしてもよい。具体的には、例えば、遮断用弁体16の
材料として調量弁用コア23よりも磁性力の弱いものを
用いる。
【0053】そして、図7のt2のタイミングまでソレ
ノイドコイル35に電流(電流値A 1 )が流されると、
遮断弁VAL1が全開状態となる。t2以降の燃料噴射
制御期間においては、所定の燃料噴射タイミングにてソ
レノイドコイル35が通電される。この時の電流値はA
2 であり、前述の電流値A1 よりも大きい(A2 >
A 1 。この通電にて、調量弁用コア23が吸引され、ガ
ス燃料が噴射される。つまり、調量用リターンスプリン
グ29のスプリング力に打ち勝つだけの電磁力(調量弁
用コア23に作用する力)を発生させて燃料噴射を行
う。このように遮断用弁体16の開弁保持電流が調量弁
用コア23の開弁保持電流よりも小さい。
【0054】上記のように、ソレノイドコイルを一体化
(共通化)することにより、製造過程の簡素化、コスト
低減を図ることができる。また、通電量のみで調量弁V
AL2を独立して駆動できる。
【0055】また、遮断弁VAL1の遮断用弁体16
は、図7のt1〜t2の期間におけるコイル通電により
吸引されて全開状態となるが、その後も、図7のt2以
降のコイル通電によりエンジン運転中は常に吸引され続
けるため、エンジンの振動等により遮断用弁体16とア
ジャスタ14との間に中空部R1が生じ遮断弁VAL1
が閉じてしまうこともない。
【0056】このように本実施形態は、下記の特徴を有
する。 (イ)遮断用弁体16を駆動するソレノイドコイルとニ
ードル24を駆動するソレノイドコイルを共通化したソ
レノイドコイル35を用い、遮断用リターンスプリング
18の付勢力が調量用リターンスプリング29の付勢力
よりも弱く設定し、さらに共通のソレノイドコイル35
に流す電流は、遮断用弁体16の移動時に流す電流の方
が、ニードル24の移動時に流す電流値よりも小さくし
ているので、ソレノイドコイルの共通化に伴い配線が容
易となるとともに制御も容易となり、さらに、製造も容
易となりコストダウンが図られる。 (ロ)あるいは、遮断用弁体16を駆動するソレノイド
コイルとニードル24を駆動するソレノイドコイルを共
通化したソレノイドコイル35を用い、コイル通電時に
遮断用弁体16に作用する駆動力がニードル24に作用
する駆動力よりも強くなるように設定し、さらに、共通
のソレノイドコイル35に流す電流を、遮断用弁体16
の移動時に流す電流の方がニードル24の移動時に流す
電流値よりも小さくしても同様のことが言える。 (第3の実施の形態)次に、第3の実施の形態を、図8
を用いて説明する。
【0057】図8に示すように、強磁性材料からなる固
定コア40はハウジング41内部に収容されている。ガ
ス燃料は固定コア40の端部に設けられた燃料入口40
aから流入する。
【0058】磁性材料からなる可動コア(遮断用弁体)
42は円筒状に形成されている。可動コア42は固定コ
ア40と軸方向に対向し、固定コア40の下端面と所定
の隙間を形成するように配設されている。可動コア42
の固定コア40との対向側に燃料通孔42aが形成され
ており、可動コア42の側壁には側壁を貫通する複数の
燃料通孔42bが形成されている。また、可動コア42
にはシール用弾性部材としてのシール部材43が設けら
れている。シール部材43はフッ素ゴムで環状に形成さ
れており、可動コア42の燃料噴射側端部に取り付けら
れている。シール部材43は環状の弁座部材44に設け
られた弁座44aに当接可能である。シール部材43が
弁座44aに当接するとシール部材43が弾性変形して
大きなシール面積が形成されるので、シール部材43と
弁座44aとの当接箇所からガス燃料が下流側に漏れる
ことを防止できる。このように本例においては、可動コ
ア42のシール部に、弾性力を有する非金属としてフッ
素ゴム製シール部材43が配設されている。
【0059】可動コア42、シール部材43および弁座
44a等により遮断弁VAL1が構成され、シール部材
43と弁座44aとの間を燃料が通過可能となってい
る。遮断弁VAL1は、燃料入口40aから燃料通孔4
2a、42b、ニードル45および弁座46aの当接部
に至る燃料通路を開閉する。ここで、シール部材43が
弁座44aに当接したときの環状のシート径は、後述す
るニードル45が弁座46aに当接したときの環状のシ
ート径よりも大きい。
【0060】ニードル(調量用弁体)45はバルブボデ
ィ46に往復移動自在に支持されており、ニードル45
の燃料噴射側端部はバルブボディ46の内壁に設けられ
た弁座46aに円環状に当接可能である。ニードル45
およびバルブボディ46は金属で形成されている。ニー
ドル45のバルブボディ46との摺動部には周囲に面取
り部が形成されており、面取り部とバルブボディ46の
内壁との間をガス燃料が通過する。
【0061】ニードル45、弁座46a等により調量弁
VAL2が構成され、ニードル45と弁座46aとの間
を燃料が通過可能となっている。調量弁VAL2により
噴射孔46bから噴射する燃料量が調整される。
【0062】ニードル45の他方の端部には接合部45
aが形成されている。接合部45aは全周に渡って可動
コア42の内壁と接合しており、接合部45aと可動コ
ア42とはレーザ溶接されている。従って、ニードル4
5と可動コア42とは一体に作動する。
【0063】圧縮コイルスプリング47の一端は、可動
コア42に設けられたスプリング座42cに当接し、圧
縮コイルスプリング47の他端は、アジャスティングパ
イプ48の底部に当接している。圧縮コイルスプリング
47は、可動コア42とニードル45とを図8の下方、
つまりシール部材43が弁座44aに当接し、ニードル
45が弁座46aに当接する方向に付勢している。
【0064】アジャスティングパイプ48は固定コア4
0の内壁に圧入されている。組付け時にアジャスティン
グパイプ48の圧入位置を調整することにより圧縮コイ
ルスプリング47の付勢力を調整可能である。
【0065】ソレノイドコイル49は樹脂製のスプール
にコイルを巻回したものであり、固定コア40の外周に
配設されている。ターミナル50はコネクタ51に埋設
されており、図示しないエンジン制御装置(ECU)に
よってターミナル50からリード線を介してソレノイド
コイル49に励磁電流が流れると、ニードル45および
可動コア42が圧縮コイルスプリング47の付勢力に抗
して固定コア40の方向へ吸引され、ニードル45が弁
座46aから離隔するとともに、シール部材43が弁座
44aから離隔する。
【0066】次に、このように構成したガスインジェク
タの作動について説明する。 (1)ソレノイドコイル49への通電オフ時、ニードル
45および可動コア42は圧縮コイルスプリング47の
付勢力により図8の下方に付勢され、ニードル45が弁
座46aに当接するとともにシール部材43が弁座44
aに当接する。シール部材43が弁座44aに当接する
ことにより、燃料入口40aから噴射孔46bに至る燃
料通路が閉じられる。従って、シール部材43が弁座4
4aに当接した状態では、ニードル45と弁座46aと
の調量部に僅かに隙間があっても噴射孔46bからガス
燃料は噴射されず、漏れることもない。
【0067】また、スプリング47の閉弁方向への付勢
力は、ニードル45が弁座46aに当接することにより
それ以上シール部材43に加わらない。 (2)ソレノイドコイル49への通電をオンすると、圧
縮コイルスプリング47の付勢力に抗して可動コア42
が固定コア40に吸引されるので、ニードル45が弁座
46aから離隔するとともに、シール部材43が弁座4
4aから離隔する。これにより、燃料入口40aから噴
射孔46bに至る燃料通路が開くので、ガス燃料が噴射
孔46bから噴射される。ガス燃料の噴射量は、ニード
ル45の弁座46aからのリフト量とリフト時間によっ
て調整される。
【0068】また、ニードル45と弁座46aとの開口
部により流量が絞られてガス燃料が噴射されるので、ニ
ードル45および弁座46aの互いの当接部からなる調
量部の上下流間で差圧が生じる。ガス燃料が低圧の下流
側に噴射されるとガス燃料の膨張により調量部の温度が
低下する。しかし、シール部材43および弁座44aの
互いの当接部からなる開閉部においては、シール部材4
3のシート径がニードル45のシート径よりも大きいの
で、シール部材43が弁座44aから離隔しても開口部
が絞りにならず差圧がほとんど生じない。従って、遮断
弁VAL1が開きガス燃料が遮断弁VAL1を通過して
も、遮断弁VAL1の温度は調量弁VAL2ほどは低下
しない。さらに、調量弁VAL2と遮断弁VAL1とが
異なる位置に設けられ離れているので、調量弁VAL2
の温度が低下しても遮断弁VAL1の温度低下を抑制で
きる。換言すれば、調量弁VAL2と遮断弁VAL1と
を異なる位置に設けたことにより、遮断弁VAL1はガ
ス燃料を調量する必要がないのでニードル45のシート
径よりもシール部材43のシート径を大きくすることが
できる。従って、シール部材43が弁座44aから離隔
しても上下流間の差圧が小さいので遮断弁VAL1の開
口部をガス燃料が通過しても温度が殆ど低下しない。こ
れにより、フッ素ゴムからなるシール部材43が温度低
下により劣化することを防止できる。
【0069】また、本実施形態では、可動コア42にフ
ッ素ゴムからなるシール部材43を取り付けたことによ
り、シール部材43が弁座44aに当接するとシール部
材43が弾性変形してシール面積が大きくなるので、噴
射孔46bからのガス燃料の噴射を確実に遮断すること
ができる。また、遮断弁VAL1で燃料通路の開閉が行
われるので、ニードル45および弁座46aの互いの当
接部で構成される調量部は、液体燃料に用いられるイン
ジェクタ以上の加工精度を要求されない。
【0070】本実施形態ではニードル45とシール部材
43とが一体に往復移動することにより、インジェクタ
の構造が簡略化される。また、シール部材43が弁座4
4aに当接する回数はニードル45が弁座46aに当接
する回数と同じであるが、ニードル45が弁座46aに
当接することによりスプリング47の付勢力はそれ以上
シール部材43に加わらないので、シール部材43が弁
座44aに当接することによるシール部材の摩耗および
変形を低減することができる。
【0071】また、可動コア42とニードル45を一体
的に作動させているので、ニードル45を可動コア42
のストッパとすることができ、構造の簡素化を図ること
ができる。換言すれば、前述した第1の実施形態のよう
に遮断用弁体と調量用弁体を独立に作動させると、遮断
弁VAL1の弁座との当接回数と調量弁VAL2の弁座
との当接回数とを異ならせることができ、弾性材料で形
成された遮断用弁体の磨耗、変形を抑制できる。
【0072】噴射量の調量は、摩耗および変形が殆どな
い金属製のニードル45および弁座46aの当接部で行
われるので、高精度な調量制御を保持できる。ここで、
CNG(Compressed Natural Ga
s;圧縮天然ガス)やLPG等のガス燃料を噴射する内
燃機関の燃料噴射装置について言及する。。
【0073】特開平8−61152号公報に記載される
ような噴射量の調量と燃料通路の開閉とを一つの作動部
で行う燃料噴射装置では、弁体または弁座の一方の当接
部に弾性部材を設けて閉弁時のガス燃料漏れを防止する
ことも考えられる。しかし、弁体と弁座とが当接および
離隔を繰り返すことにより、弾性部材が他方の金属製の
当接部に大きな力で押し付けられるので、弾性部材が磨
耗または変形しシール性が低下するという問題がある。
さらに、弾性部材が変形することにより、特に初期噴射
において所望の調量特性を保持できないという問題があ
る。また、弁体と弁座との開口部でガス燃料の流量が絞
られるので、開口部の上下流間に差圧が生じる。ガス燃
料が下流の低圧側に噴射され膨張すると、開口部下流側
近傍の温度がマイナス数十度に低下することがある。こ
のような低温に弾性部材が晒されると、弾性部材が劣化
する虞がある。
【0074】これに対し、本実施形態においては、前述
したように、断熱膨張による劣化、ヘタリを防止してガ
ス燃料の漏れを防止するとともに、噴射量を高精度に調
量することができる。
【0075】つまり、遮断弁VAL1と調量弁VAL2
とを異なる位置に設けたことにより、遮断弁VAL1に
おいては弾性部材からなるシール部材により燃料通路を
確実に閉じ、ガス燃料漏れを防止することができる。さ
らに、遮断弁VAL1のシート径を大きくすることがで
きるので、遮断弁VAL1の上下流間の差圧が小さい。
従って、遮断弁VAL1が燃料通路を開いたときに遮断
弁VAL1の開口部を通過したガス燃料があまり膨張せ
ずガス燃料の温度が低下しないので、シール部材が低温
に晒され劣化することを防止できる。さらに、調量弁V
AL2と遮断弁VAL1とが離れているので、調量弁V
AL2の温度が低下しても遮断弁VAL1の温度低下を
抑制できる。
【0076】また、ニードルは磨耗および変形の殆どな
い金属製であるので、噴射量の高精度な調量制御を保持
できる。さらに、調量弁VAL2はシール性をそれほど
要求されないのでニードルおよびその弁座の加工が容易
である。 (第4の実施の形態)次に、第4の実施の形態を、第3
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0077】本実施形態におけるガスインジェクタを図
9に示す。第3の実施の形態と実質的に同一構成部分に
は同一符号を付す。本ガスインジェクタは、固定コア4
0に圧入されたアジャスティングパイプ48の燃料下流
側端部に絞り48aを設けている。この絞り48a、ニ
ードル45および弁座46aで構成される調量手段によ
りガス燃料の噴射量が調量される。調量は基本的に絞り
48aで行われる。ただし、ニードル45が弁座46a
から離隔した直後、ならびにニードル45が弁座46a
に当接する直前は、ニードル45および弁座46aで形
成する開口部で噴射量が調量される。
【0078】第4の実施の形態のニードル45および弁
座46aの互いの当接部で構成される調量部が噴射量全
体に占める調量の割合は第3の実施の形態に比べ低いの
で、ニードル45のリフト量を高精度に制御する必要が
ない。 (第5の実施の形態)次に、第5の実施の形態を、第3
の実施の形態と比較しつつ説明する。
【0079】本実施形態におけるガスインジェクタを図
10に示す。図10に示すように、強磁性材料からなる
固定コア60はハウジング61の内部に収容されてい
る。ガス燃料は固定コア60の端部に設けられた燃料入
口60aから流入する。
【0080】磁性材料からなる可動コア62は軸方向に
短い有底円筒状に形成されている。可動コア62は固定
コア60と軸方向に対向し、固定コア60の下端面と所
定の隙間を形成するように配設されている。シール部材
63はフッ素ゴムで環状に形成されており、可動コア6
2の燃料噴射側端部に取り付けられている。可動コア6
2には複数の燃料通孔62aが形成され、燃料通孔62
aは可動コア62を貫通しておりシール部材63の内周
側と外周側とが連通している。
【0081】ハウジング61内には固定コア60との間
にソレノイドコイル64が収容され、ハウジング61は
可動コア62と軸方向に対向する位置まで絞り込まれ、
一部が筒部65を構成している。筒部65は磁性材料で
形成されており、筒部65には弁座65aが形成され、
シール部材63が当接可能となっている。
【0082】可動コア62、シール部材63、弁座65
a等により遮断弁VAL1が構成され、シール部材63
と弁座65aとの間を燃料が通過できるようになってい
る。シール部材63が弁座65aに当接すると、燃料入
口60aから後述する調量弁VAL2に至る燃料通路が
閉じられる。シール部材63が弁座65aに当接したと
きの環状のシート径は、後述するニードル66が弁座6
7aに当接したときの環状のシート径よりも大きい。
【0083】圧縮コイルスプリング68の一端は、可動
コア62に当接し、圧縮コイルスプリング68の他端
は、アジャスティングパイプ69の底部に当接してい
る。圧縮コイルスプリング68は弁座65aに向けて可
動コア62を付勢している。アジャスティングパイプ6
9は固定コア60の内壁に圧入されている。組付け時に
アジャスティングパイプ69の圧入位置を調整すること
により圧縮コイルスプリング68の付勢力を調整可能で
ある。
【0084】ソレノイドコイル64は樹脂製のスプール
にコイルを巻回したものであり、固定コア60の外周に
配設されている。コネクタ70に埋設されたターミナル
71を介して電子制御装置(ECU)からソレノイドコ
イル64に励磁電流が流れると、可動コア62は圧縮コ
イルスプリング68の付勢力に抗して固定コア60の方
向へ吸引され、シール部材63が弁座65aから離隔す
る。
【0085】ハウジング72はハウジング61の端部に
かしめて固定されており、ハウジング61とともにイン
ジェクタハウジングを構成している。磁性材料からなる
可動コア73は、ハウジング72内に収容され、筒部6
5と軸方向に対向し、筒部65の下端面と所定の隙間を
形成するように配設されている。可動コア73の筒部6
5側端部に燃料通孔73aが形成されている。
【0086】ニードル66はバルブボディ67に往復移
動自在に支持されており、ニードル66の燃料噴射側端
部はバルブボディ67の内壁に設けられた弁座67aに
円環状に当接可能である。ニードル66およびバルブボ
ディ67は金属で形成されている。
【0087】ニードル66、弁座67a等により調量弁
VAL2が構成され、ニードル66と弁座67aとの間
を燃料が通過可能となっている。ニードル66のバルブ
ボディ67との摺動部には周囲に面取り部が形成されて
おり、面取り部とバルブボディ67の内壁との間をガス
燃料が通過する。そして調量弁VAL2により噴射孔6
7bから噴射する燃料量が調量される。
【0088】ニードル66の他方の端部には接合部66
aが形成されている。接合部66aの周囲には面取り部
が形成されているので、面取り部と可動コア73との間
をガス燃料が通過可能である。接合部66aと可動コア
73とはレーザ溶接されている。
【0089】圧縮コイルスプリング74の一端は可動コ
ア73に形成されたスプリング座73bに当接し、圧縮
コイルスプリング74の他端は筒部65に当接してい
る。圧縮コイルスプリング74は、可動コア73とニー
ドル66とを図10の下方、つまりニードル66が弁座
67aに当接する方向に付勢している。
【0090】ソレノイドコイル75は樹脂製のスプール
にコイルを巻回したものであり、筒部65の外周に配設
されている。ソレノイドコイル75はソレノイドコイル
64と電気的に接続されており、ターミナル71から同
じ制御信号を入力している。
【0091】電子制御装置(ECU)によってターミナ
ル71からリード線を介してソレノイドコイル75に励
磁電流が流れると、ニードル66および可動コア73が
圧縮コイルスプリング74の付勢力に抗して筒部65の
方向へ吸引され、ニードル66が弁座67aから離隔す
る。
【0092】次に、このように構成したインジェクタの
作動について説明する。 (1)ソレノイドコイル64および75には図11に示
す制御信号がターミナル71から入力される。ニードル
66は入力電圧がVaのときに圧縮コイルスプリング7
4の付勢力に抗して弁座67aから離隔し、入力電圧が
Vbであれば弁座67aに当接する。ニードル66の当
接および離隔タイミング、つまり燃料噴射タイミングは
第3の実施形態と同じタイミングで制御される。 (2)可動コア62は入力電圧がVbであれば圧縮コイ
ルスプリング68の付勢力に抗して弁座65aから離隔
する。つまり、イグニッションキーがオンであるエンジ
ン運転中において遮断弁VAL1は燃料入口60aから
調量弁VAL2に至る燃料通路を開き、イグニッション
キーがオフであるエンジン停止中は燃料通路を閉じてい
る。
【0093】第5の実施形態では、調量弁VAL2を構
成するニードル66と、遮断弁VAL1を構成する可動
コア62とが独立して作動できる。従って、シール部材
63が弁座65aに当接する回数が第3の実施形態に比
べ大幅に減少し、シール部材63の摩耗および変形をよ
り低減できるので、遮断弁VAL1の寿命がさらに延び
る。
【0094】また、ソレノイドコイル64と75に同じ
制御信号を供給して調量弁VAL2および遮断弁VAL
1を制御するので、第3の実施形態と同じコネクタ70
を用いることができる。 (第6の実施の形態)次に、第6の実施の形態を、第5
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0095】本実施形態におけるガスインジェクタを図
12に示す。第5の実施の形態と実質的に同一構成部分
には同一符号を付す。ソレノイドコイル64,75はそ
れぞれコネクタ80に埋設されたターミナル81,82
と電気的に接続している。ソレノイドコイル64,75
には異なる制御信号が入力されるので、調量弁VAL2
および遮断弁VAL1は異なる信号で制御される。ソレ
ノイドコイル64,75に供給される信号は、図11に
示した制御信号をパルス部(電圧Vaの信号)とレベル
部(電圧Vbの信号)に分解したものである。
【0096】つまり、図11に示した制御信号をレベル
部(電圧Vbの信号)とパルス部(電圧Vaの信号)に
分解して、図13に示すようにしたものである。レベル
部(電圧Vbの信号)がソレノイドコイル64に加わ
り、パルス部(電圧Vaの信号)がソレノイドコイル7
5に加わる。従って、可動コア73およびニードル66
の作動は第5の実施の形態と同じである。
【0097】以上説明した第1〜第6の実施形態では、
インジェクタに調量弁VAL2および遮断弁VAL1を
備えたので、次に述べる第7の実施形態のようにインジ
ェクタ(図14の符号90)から開閉弁(図13の符号
94)を分離したものに比べ、遮断弁VAL1の下流側
の容積が小さい。従って、遮断弁VAL1が閉じたとき
に遮断弁VAL1の下流側から漏れる虞のあるガス燃料
量が少なくなる。
【0098】また、上記第1〜第6の実施形態では、遮
断弁VAL1の下流側に調量弁VAL2を配設したが、
調量弁VAL2の下流側直下に遮断弁VAL1を設けな
いかぎり、調量弁VAL2の下流側に遮断弁VAL1を
配設してもよい。
【0099】また、遮断弁VAL1を構成する可動コア
側にシール部材を設けたが、調量弁VAL2での弁座側
にシール部材を設けてもよい。また、可動コアおよびニ
ードルの弁座の両方にシール部材を設けてもよい。 (第7の実施の形態)次に、第7の実施の形態を、これ
までの実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0100】本実施形態におけるガス燃料噴射装置を図
14に示す。各インジェクタ90は、共通部材にて調量
機能と遮断機能とを具備した従来の液体インジェクタと
ほぼ同じ構造をしており、噴射量を調量する。ガス燃料
を充填した燃料タンク91からガス燃料が燃料分配管9
2に供給される。燃料分配管92から各インジェクタ9
0にガス燃料が供給される。燃料タンク91から供給さ
れるガス燃料はプレッシャレギュレータ93により所定
圧に調圧される。開閉弁(遮断弁VAL1)94は、燃
料タンク91から分配管92、インジェクタ90の調量
弁VAL2に至る燃料通路を開閉するものである。開閉
弁94には弾性材料からなるシール部材が設けられてい
る。電子制御装置(ECU)95からインジェクタ90
および開閉弁94に供給される制御信号は、第6の実施
形態において調量弁VAL2および遮断弁VAL1に供
給される制御信号と同じ信号である。従って、開閉弁9
4はイグニッションキーがオンの間だけ燃料通路を開い
て分配管92にガス燃料を供給する。
【0101】第7の実施形態では、インジェクタ90は
遮断弁VAL1を切り離して調量弁VAL2だけを備え
ており、開閉弁94が複数のインジェクタ90に共通な
遮断弁VAL1として用意されている。従って、第1〜
第6の実施形態に示したような別構成の調量弁VAL2
と遮断弁VAL1とを備えているインジェクタよりも体
格が小さくなり、従来の液体インジェクタとほぼ同じ大
きさにすることができる。これにより、インジェクタ9
0および開閉弁94からなるガス燃料噴射装置全体の体
格を小さくすることができる。
【0102】これまでの説明においてはガス燃料を用い
た燃料噴射装置に適用してきたが、ガソリン等の液相燃
料を噴射する燃料噴射装置、特に筒内直噴式燃料噴射装
置に適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態におけるガスインジェクタの断
面図。
【図2】同じくガスインジェクタの要部である遮断弁の
拡大図。
【図3】同じくガスインジェクタの要部である遮断弁の
平面図。
【図4】同じくガスインジェクタの要部である遮断弁の
拡大図。
【図5】同じく遮断弁に作用する電磁力を示す特性図。
【図6】第2の実施形態におけるガスインジェクタの断
面図。
【図7】同じくコイルに入力される信号を示す図。
【図8】第3の実施形態におけるガスインジェクタを示
す模式的断面図。
【図9】第4の実施形態におけるガスインジェクタを示
す模式的断面図。
【図10】第5の実施形態におけるガスインジェクタを
示す模式的断面図。
【図11】同じくガスインジェクタに供給される制御信
号を示す特性図。
【図12】第6の実施形態におけるガスインジェクタを
示す模式的断面図。
【図13】同じくガスインジェクタに供給される制御信
号を示す特性図。
【図14】第7の実施形態における燃料噴射装置の全体
構成図。
【符号の説明】
1…ハウジング、6…ガス燃料供給部、7…燃料噴射
孔、11…遮断用ソレノイドコイル、12…調量用ソレ
ノイドコイル、14…アジャスタ、16…遮断用弁体、
18…遮断用リターンスプリング、19…ゴムシート、
21…凹部、22…貫通孔、24…ニードル、29…調
量用リターンスプリング、35…ソレノイドコイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02M 61/10 F02M 61/10 A (72)発明者 飯塚 基正 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 金原 賢治 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 谷 泰臣 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 森 幸雄 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料をエンジンに噴射するための燃料噴
    射装置であって、 燃料通路に配置され、エンジン停止時に燃料を遮断する
    ための遮断用弁体と、 前記遮断用弁体を移動させるための遮断用ソレノイドコ
    イルと、 前記燃料通路に配置され、エンジン運転時に燃料の噴射
    量を調量するための調量用弁体と、 前記調量用弁体を移動させるための調量用ソレノイドコ
    イルと、を備えたことを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 【請求項2】 前記遮断用弁体が遮断用リターンスプリ
    ングにより閉弁側に付勢されるとともに、前記調量用弁
    体が遮断用リターンスプリングとは独立して設けた調量
    用リターンスプリングにより閉弁側に付勢されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射装置。
  3. 【請求項3】 前記遮断用弁体が燃料流れ方向に移動し
    て開弁状態となることを特徴とする請求項1に記載の燃
    料噴射装置。
  4. 【請求項4】 前記遮断用弁体には燃料の下流側から上
    流側に向かって延びる貫通孔が形成され、貫通孔の下流
    側開口部を覆うストッパが前記遮断用弁体に当接するこ
    とにより開弁状態を保持するようにしたことを特徴とす
    る請求項1に記載の燃料噴射装置。
  5. 【請求項5】 前記遮断用ソレノイドコイルと前記調量
    用ソレノイドコイルが共通化されるとともに、共通のソ
    レノイドコイルに流す電流は、遮断用弁体の開弁保持電
    流が調量用弁体の開弁保持電流より小さいことを特徴と
    する請求項1に記載の燃料噴射装置。
  6. 【請求項6】 前記遮断用リターンスプリングの付勢力
    が前記調量用リターンスプリングの付勢力よりも弱く設
    定したことを特徴とする請求項2に記載の燃料噴射装
    置。
  7. 【請求項7】 前記共通のソレノイドコイル通電時に前
    記遮断用弁体に作用する駆動力が前記調量用弁体に作用
    する駆動力よりも強くなるように設定されていることを
    特徴とする請求項6に記載の燃料噴射装置。
  8. 【請求項8】 前記燃料がガス燃料であり、前記遮断用
    弁体が調量用弁体と別位置に設けられているとともにシ
    ール用弾性部材を設けたことを特徴とする請求項1に記
    載の燃料噴射装置。
  9. 【請求項9】 前記遮断用弁体と調量用弁体を独立に作
    動するようにしたことを特徴とする請求項8に記載の燃
    料噴射装置。
  10. 【請求項10】 前記遮断用弁体と調量用弁体を一体的
    に作動するようにしたことを特徴とする請求項8に記載
    の燃料噴射装置。
  11. 【請求項11】 前記遮断用弁体のシート径を調量用弁
    体のシート径より大きくしたことを特徴とする請求項8
    に記載の燃料噴射装置。
  12. 【請求項12】 前記遮断用弁体はイグニッション・オ
    ン時に開弁するとともに、調量用弁体は噴射時に開弁す
    ることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射装置。
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