JPH116272A - 外壁構造 - Google Patents

外壁構造

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JPH116272A
JPH116272A JP15650697A JP15650697A JPH116272A JP H116272 A JPH116272 A JP H116272A JP 15650697 A JP15650697 A JP 15650697A JP 15650697 A JP15650697 A JP 15650697A JP H116272 A JPH116272 A JP H116272A
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JP
Japan
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inorganic
inorganic plate
wall
wall structure
specific gravity
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Application number
JP15650697A
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English (en)
Inventor
Kazunori Tsutsumi
一徳 堤
Seiji Takebe
青児 武部
Eiji Araki
栄二 荒木
Katsuyuki Komatsubara
勝之 小松原
Kiyoshi Mimura
清 三村
Hitoshi Nishino
均 西野
Akihisa Azuma
明久 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiken Trade and Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiken Trade and Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防水性に優れ、施工が容易で割れや欠けが生
じず、継ぎ目の目立たない大壁が得られる外壁構造を提
供することにある。 【解決手段】 外壁下地10に設けた防水テープ20上
に、突き合わせた無機板30,30の目地部を位置決め
する。そして、前記無機板30の突き合わせた端面近傍
を前記外壁下地10に釘間隔150mm以下で釘着す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防水性に優れた外
壁構造に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、窯
業系サイディング等の外装部に用いる無機板の接合部に
おける防水処理方法として、突き合わせた端面の目地に
塗装を施す方法がある。しかし、この方法では接合部か
ら内部への雨水等の浸入を防止できず、たとえ接合部を
被覆するように厚膜の塗装を施しても、無機板の伸縮や
壁下地の変形等により、脆い無機板が接合部で押し合っ
て破壊したり、逆に接合部に隙間が空いたりすることに
より、防水性が損なわれやすい。
【0003】そこで、無機板の端面に合决りまたは本実
加工を施し、さらに、雌実または雄実の少なくとも一方
の実部にホットメルト系シーリング材を予め取り付け、
現場で前記実部を接合するという方法が採用されてい
る。また、他の方法として、板と板との間に約1cm程
度の隙間を設け、その間にコーキング材を充填するコー
キング処理方法も行われている。
【0004】しかし、前者の方法によると、無機板の端
部を加工する必要があるため、手間がかかるだけでな
く、無機板の端部が薄くなり、運搬中や作業中に割れや
欠けが発生しやすい。さらに、壁下地に不陸があった場
合に、無機板が浮き上がり、シーリング材が他の無機板
に密着せず、防水性を確保できないという問題点があっ
た。一方、後者では無機板の施工後のコーキング処理に
手間がかかる。また、コーキング材は伸縮が大きいの
で、無機板間にコーキング材を充填しても、コーキング
材の伸縮によって塗膜にヒビが入りやすく、見映えが悪
い。このため、目地の目立たない大壁を形成することが
困難であるという問題点がある。
【0005】本発明は、前記問題点に鑑み、防水性に優
れ、施工が容易で割れや欠けが生じず、継ぎ目の目立た
ない大壁が得られる外壁構造を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる外壁構造
は、前記目的を達成するため、相互に突き合わせた複数
枚の無機板を外壁下地に固定して得られる外壁構造にお
いて、前記外壁下地に設けた厚さ2mm以上の弾性防水
層上に、突き合わせた無機板の目地部を位置決めすると
ともに、この無機板の突き合わせた端面近傍を前記外壁
下地に釘間隔150mm以下で釘着し、前記無機板表面
に塗装を施した構成としてある。
【0007】前記無機板は、表裏層の比重0.9以上
で、中層の比重が表裏層よりも小さく、板全体の平均比
重が0.6〜0.9の三層構造のものであってもよい。
また、前記表裏層は鉱物質繊維を主体とし、有機質結合
剤で結合したものであってもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる一実施形態
を図1ないし図3の添付図面に従って説明する。本実施
形態にかかる外壁構造は、図1に示すように、壁下地1
0に、防水テープ20を介し、複数枚の無機板30を突
き合わせて釘31で固定してある。
【0009】前記壁下地10は、土台11、柱12、間
柱13、梁(桁)14,15を組み合わせ、さらに、通
気受材16を取り付けたものである。なお、前述の構成
部材すべてを常に使用する必要はなく、必要に応じて適
宜選択できる。
【0010】防水テープ20は、突き合わせた無機板3
0を壁下地10に固定する場合に、無機板30の目地か
ら壁内部に雨水等の侵入を防止するためのものである。
したがって、壁下地10に不陸があった場合でも、その
不陸に沿いやすい密着性の良いものが好ましい。このた
め、例えば、防水テープ20として、EPDM(エチレ
ンプロピレンジモノマー),ウレタン等の有機発泡体を
用いると、壁下地10の不陸に沿いやすく、密着性が良
いため、水密性が向上する。さらに、前記発泡体の表面
をスチレンブタジエンスチレン等のゴム系の薄膜処理を
施すと、無機板30の裏面と防水テープ20との界面に
おける密着性が向上する。特に、無機板30の裏面に細
かい凹凸があり、平面性が悪い場合であっても、水密性
を維持できる。
【0011】また、厚さは、壁下地10の不陸や無機板
30の凹凸等を考えると、無負荷状態で厚さ2mm以上
必要であり、3mm以上が望ましい。従来より、外壁構
造の防水処理に用いられている、例えば、厚さ0.5m
mの両面ブチルテープは材質的に柔らかさが不十分であ
る。このため、壁下地10に不陸がある場合に、前記両
面ブチルテープを本願の壁下地10と無機板30との間
に挟み込んでも、水密性を確保できないだけでなく、不
陸を解消できず、無機板を突き合わせて形成した目地を
美麗に塗装できなかった。
【0012】また、図3(b)に示すように、塩化ビニ
ール樹脂製の押し出し成形品であるレインストッパーを
防水テープ20に使用してもよい。この防水テープ20
は、壁下地10に取り付けるテープ本体23に、その中
央方向に対向するように傾いた少なくとも一対の弾性起
立部24を突設したものである。この防水テープ20を
用いると、壁下地10の不陸に沿って弾性起立部24が
倒れ込み、密着性が良くなるため、水密性が向上する。
弾性起立部24の起立高さ(見かけの厚み)は、少なく
とも2mm以上必要であり、3mm以上が望ましい。2
mm未満であると、壁下地10に不陸がある場合に、所
望の水密性を確保できないからである。
【0013】防水テープ20の取付は、タッカー、粘着
剤等で行うことが可能であるが、現場における施工性の
見地より、防水テープ20の片面にブチルゴム等の粘着
剤を予め塗布し、セパレーターを取り付けておく方法が
好ましい。
【0014】なお、目地部の裏面を完全にシールして
も、無機板30の木口および表面より吸水した水分が裏
面から染み出し、壁面に水漏れが発生する可能性があ
る。このため、無機板30の表面および木口に、アクリ
ル系エマルジョン、エポキシ系シーラー等の非透水膜を
形成しておくことが望ましい。また、本実施形態によれ
ば、無機板30の端面を相互に突き合わせただけの状態
で固定しても、隙間の発生はほとんどない。このため、
突き合わせた端部の上面に塗料を直接塗布しても、目地
がほとんど目立たず、継ぎ目のない大壁を形成できる。
【0015】前記無機板30は、特に、単層構造のもの
に限定するものでなく、2層,3層構造であってもよ
い。例えば、3層構造のものとしては、例えば、鉱物質
繊維30〜70重量%、有機繊維15〜25重量%、結
合剤25〜35重量%を成分組成とするスラリーを湿式
抄造して得た湿潤マットからなる上下層部間に、無機発
泡体50〜70重量%,有機繊維5〜15重量%,結合
剤25〜35重量%からなる混合物で中層部を形成し、
加熱圧締して全体比重0.60〜0.90としたものが
挙げられる。
【0016】上下層部を形成する鉱物質繊維は、所望の
曲げ強さを得るとともに、吸水時の厚さ膨張率、吸湿膨
張率を抑制するために添加されるものである。例えば、
ロックウール,スラグウール,ミネラルウール,ガラス
繊維などを挙げることができ、これらは単独で、あるい
は、2種以上組み合わせて使用できる。そして、上下層
部における鉱物質繊維の組成比は30〜70重量%とす
るのが好ましい。30重量%未満であると、曲げ強度が
低く、ビス打込時に表面が破壊されやすいからである。
また、70重量%を越えると抄造時の濾水が悪化し、良
好な湿潤マットが得られず、さらに、後述する有機繊
維,結合剤の添加量が相対的に低くなり、表面硬度およ
びネジ止め性能を高くできないからである。
【0017】上下層部を形成する有機繊維は、曲げ強さ
を向上させるために添加されるものであり、単繊維の強
度が大きく、湿潤時における強度の低下が小さい天然繊
維,合成繊維が好ましい。天然繊維として、例えば、亜
麻,大麻,ジュート等の靭皮繊維の他、サイザル麻,マ
ニラ麻,ニュージーランド麻等の葉繊維が挙げられ、合
成繊維としては、ポリエステル,ナイロン,アクリル繊
維等を挙げることができ、これらを単独で、あるいは、
2種以上組み合わせて使用できる。特に、合成繊維は価
格が高いので、天然繊維と併用することが好ましい。ま
た、天然繊維,合成繊維は、布その他に使用したリサイ
クル品でもよい。そして、上下層部における有機繊維の
組成比は15〜25重量%とするのが好ましい。15重
量%未満であると、鉱物質繊維の割合が相対的に増加す
るが、鉱物質繊維は脆いので、強度が増大しないからで
ある。また、25重量%を越えると、湿潤マットの含有
水分量が高くなり、熱圧時にパンクし易くなるからであ
る。
【0018】上下層部を形成する結合剤は、前記鉱物質
繊維および有機繊維を連結一体化するためのものであ
り、例えば、ポリビニルアルコール樹脂,フェノール樹
脂,アクリル樹脂等の合成樹脂やスターチ等が挙げら
れ、これらは単独で、あるいは、2種以上組み合わせて
使用できる。ただし、スターチは少量で曲げ強さを高め
ることができるが、それ単独では湿潤時に接着力が低下
するので、フェノール樹脂,アクリル樹脂等を併用する
ことが好ましい。
【0019】中層部を形成する無機発泡体は圧縮強度を
維持しつつ、軽量化するためのものであり、例えば、パ
ーライト,シラス発泡体,シリカフラワー,ガラス発泡
体等があり、これらは単独で、あるいは、2種以上組み
合わせて使用できる。そして、中層部における無機発泡
体の組成比は50〜70重量%とするのが好ましい。5
0重量%未満であると、中層部を形成するために添加さ
れる有機繊維,結合剤の割合が相対的に増加するので、
強度は向上するが、釘の保持力が低下するとともに、比
重低下の効果が得られないからである。また、70重量
%を超えると、有機繊維あるいは結合剤の割合が低下
し、全体強度を向上させることが困難となるからであ
る。
【0020】中層部を形成する有機繊維は、前記無機発
泡体同士を連結し、強度の向上を図るために添加するも
のである。中層部を形成する有機繊維としては、上下層
部を形成する有機繊維の他、例えば、パルプ,熱融着繊
維が挙げられる。そして、中層部における有機繊維の組
成比は、5〜15重量%とするのが好ましい。5重量%
未満の添加量では、無機発泡体が主として結合剤によっ
てのみ連結されてしまうため、脆く破壊され易いからで
あり、15重量%を越えると、寸法変化が大となるから
である。
【0021】中層部を形成する結合剤は、前記無機発泡
体および有機繊維を連結するために添加するものであ
り、結合剤の材質,添加量は前述の上下層部を形成する
ものと同様であるので、説明を省略する。しかし、必ず
しも同一の材質のものを同一量だけ添加する必要はな
く、異なる材質のものを適量使用できる。また、結合剤
として熱融着性繊維を使用しても、その効果は大きい。
【0022】次に、無機板の製造方法について説明す
る。例えば、鉱物質繊維,有機繊維および結合剤を水中
に懸濁せしめ、水性スラリーを得た後、これを湿式抄造
して下層部および上層部となる湿潤無機マットを得る。
【0023】一方、無機発泡体,有機繊維および結合剤
を、例えば、固形分100に対して水30の割合の噴霧
下で、混合して中層部用混合物を得る。そして、この混
合物を湿式抄造して得た下層部となる前記湿潤無機マッ
トの表面に、均一に散布,堆積して中層部を形成し、そ
の上に上層部となる前記湿潤無機マットを積層して積層
体を得る。
【0024】ついで、前記積層体をプレスで加熱,圧締
すると、中層部の空気が押し出されて一定の密度に達し
た後、上下層部の密度が増大する。さらに、加熱,圧締
すると、中層部の無機発泡体の一部が上下層部に喰い込
み、無機発泡体の薄肉部が破壊されて中層部の密度が増
大すると同時に、上下層部の比重が増大する。なお、加
熱,圧締は、全体比重が0.60〜0.90となるまで
行う。全体比重が0.60未満であると、木ネジ保持力
等が低下するからであり、0.90を越えると、重く、
かつ、堅くなるので、切断,運搬等の作業性が低下して
しまうからである。
【0025】なお、生産性の見地より、連続プレスで乾
燥を完了することは得策でなく、一体化した後に、別
途、乾燥機で乾燥する方が好ましい。また、前述の製造
方法では乾式と湿式とを組み合わせた製造方法について
説明したが、すべて湿式で製造してもよく、任意の抄造
方法を選択できる。
【0026】次に、外壁下地に無機板を施工する方法と
しては、壁下地10に設けた防水テープ20上に、突き
合わせた無機板30の目地部を位置決めした後、釘31
で固定する。このとき、所望の防水性を確保するために
は、無機板30の端面近傍に釘31を打ち付けることが
好ましい。具体的には、端面から少なくとも5mm以
上、好ましくは10mm以上離れた位置に打ち付けるこ
とが好ましい。5mm未満であると、無機板の縁部に欠
けや割れが発生しやすいからである。また、釘31を打
ち付ける間隔は50mm以上、150mm以下であるこ
とが好ましい。50mm未満であると、作業が手間であ
るにもかかわらず、水密性等の向上効果がほとんどなく
なるからであり、150mmを越えると、十分に弾性防
水層を圧縮して無機板や壁下地との密着を高めることが
できないからである。
【0027】前記無機板30の塗装は、化粧性,防水性
を高めるためのものである。そして、塗装を施す場合に
は、既存の塗料、例えば、アクリルリシン,弾性リシ
ン,複層弾性塗料,弾性スタッコ等を、既存の方法、例
えば、吹付塗装,ローラー塗装で塗布すればよい。
【0028】
【実施例】
I.透水試験 図4に示す試験装置で目地部の透水試験を各種の条件で
行った(JIS−A−5422に準じる)。すなわち、
防水テープの性能を調べるため、原則として全面にエポ
キシ系シーラーを塗布して水の浸入を防止した2枚の無
機板30,30を、約5mmの間隔をあけて防水テープ
からなる防水層20上に位置決めし、無機板30の端面
から10mmの位置を基台32に釘止めして目地部33
を形成する。そして、内径250mmのアクリル円筒管
34を前記目地部33に設置し、その下端周辺縁部をコ
ーキング材35でシールした後、前記アクリル円筒管3
4に300mmの高さまで水36を注入し、24時間後
の水面の低下を測定した。
【0029】試験に用いた火山性ガラス質無機板30
は、鉱物質繊維と有機質結合剤とからなる比重約0.9
5の表裏層と、火山性ガラス発泡体、有機質結合剤、無
機粉体からなる比重約0.5の中層とを積層一体化し、
全体比重が約0.7の三層構造を有するものである。
【0030】前記無機板30の製造方法としては、鉱物
質繊維としてロックウール50重量%、有機繊維として
パルプ20重量%、結合剤として粉末フェノール20重
量%、および、スターチ10重量%を清水中に投入,撹
拌して濃度2%の水性スラリーを得、これを長網式抄造
機に導いて抄造し、厚さ5mmの下層部,上層部となる
湿潤無機質マットを得た。
【0031】一方、無機発泡体としてパーライト65重
量%、有機繊維としてパルプ5重量%および熱融着繊維
5重量%、結合剤としてアクリル樹脂15重量%および
スターチ10重量%を、これら固型分100に対して水
30の割合の噴霧下で混合し、中層部用混合物を得た。
【0032】そして、下層部となる湿潤無機質マット上
に前記中層部用混合物を厚さ25mmとなるように均一
に散布,堆積し、その上に上層部となる湿潤無機マット
を配し、全体厚さ35mmの積層体を得た。ついで、こ
の積層体を温度200℃、圧力10kg/cm2の連続プレス
で加圧して厚さ9mmの板状体とし、これを温度200
℃の乾燥炉内で15分間乾燥し、さらに、適当な長さに
切断して得た無機板をサンプルとした。
【0033】図5に示す測定結果から明らかなように、
実施例1,2ともに透水試験において水面低下量がゼロ
であり、水漏れしないことがわかった。これに対し、釘
打ちピッチを250mmに広げた比較例1,2はそれぞ
れ若干の漏水が見られた。また、防水層に薄いブチルゴ
ムテープを使用した比較例3は、目地部から大きく漏水
した。これは、ブチルゴムテープが薄く硬いので、表面
に微小の凹凸を有する無機板に十分に密着していないた
めであると考えられる。さらに、木口にシーラーを塗布
しなかった無処理の比較例4でも漏水が見られた。そし
て、比較例5では比重約1.25の木片セメント板を用
いたため、端面から10mmの位置における釘打ち時に
無機板に割れが生じ、試験体が作成不能であった。この
ため、透水試験を実施できなかった。
【0034】以上の試験結果から、所望の防水性を得る
ためには、釘打ちピッチは150mm以下、厚さ2mm
以上の防水層が必要であり、木口にシーラー処理が必要
であることがわかった。また、3層構造を有する火山性
ガラス質無機板であっても、良好な防水性を得られるこ
とがわかった。
【0035】II.実物大水密試験 (実施例3)図1ないし図3に示す構造を有する実物大
の外壁構造にて水密試験を行った。すなわち、断面10
0×100mmの米栂からなる土台、柱、梁および断面
100×50mmの間柱を用いて、外寸2000×20
00mmの骨組を作成した。ついで、前記骨組に断面2
0×45mmの杉の通気受材を胴径3.4mm、長さ7
5mmの鉄丸釘(N75)で間隔200mmによって釘
打ち固定した後、無機板の目地を位置決めする通気受材
に、巾50mm、厚さ3.0mmの防水テープを貼着し
た。この防水テープは厚さ0.5mmのブチレン粘着テ
ープ上にEPDM発泡体を積層一体化したものである
(図3(a))。
【0036】一方、厚さ12mm、縦横910×910
mmの前記透水試験で用いた火山性ガラス質無機板の表
面および木口をアクリルエマルジョン系シーラーで目止
めした。ついで、この火山性ガラス質無機板を突き合わ
せ、その目地部を防水テープ上に位置決めする。そし
て、突き合わせた端面から約10mmの位置で、かつ、
無機板周辺に100mm間隔で釘打ちし、さらに、中央
部は200mm間隔で釘打ちし、寸法1860×186
0mmの試験体を得た。そして、この試験体にJIS−
A−1414に準拠した水密性試験を行った。なお、釘
は胴径2.75mm、長さ50mmのステンレス釘(S
FN−50)を使用した。
【0037】(実施例4)無機板の目地を位置決めする
通気受材上に、図3(b)に示した塩化ビニル製のレイ
ンストッパーを防水テープとして用いる点を除き、他は
実施例3と同様の操作を行った。前記レインストッパー
は巾50mmのテープ本体に、その中央方向に傾斜角4
5度で対向する3対の起立部を形成し、見掛けの厚さ
2.0mmとしたものである。
【0038】以上の実施例3,4の施工体に対し、JI
S−A−1414(水密試験)に準拠する水密性試験を
行った。
【0039】実施例3,4のいずれの場合も、平均風速
約30mの暴風雨を想定した平均圧力55Kg/cm2まで、
無機板裏面への漏水は全く観察されなかった。したがっ
て、実験室での透水試験結果と同様な結果を、実物大試
験においても確認できた。
【0040】III.塗装試験 前記試験体と同様に作った試験体にミラクシーラーES
(エスケー化研(株)製)を塗装した後、リシンガンに
てソフトリシンを塗装し、外観を目視にて観察した。そ
の結果、継ぎ目のわからない大壁面が得られた。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかる外壁構造によれば、外壁下地に、弾性防水層を
介し、突き合わせた無機板の目地を位置決めするととも
に、無機板の端面近傍を釘間隔150mm以下で釘着し
てある。このため、壁下地に多少の不陸があっても、無
機板と防水層とが密着し、防水性に優れた外壁構造が得
られる。また、突き合わせた無機板の端面近傍を外壁下
地に釘間隔150mm以下で強固に釘止めしてあるの
で、留め付け強度が高い。このため、従来例のように実
加工等を施す必要がなく、施工が容易であるとともに、
無機板の伸縮をほとんど無視できる。この結果、壁下地
が動いても、無機板の端部同士が押し合うことがなく、
破損することもない。さらに、強固に釘止めしてあるの
で、無機板の端面を相互に突き合わせただけの状態で
も、突き合わせた端面間に隙間が発生しない。このた
め、無機板の突き合わせ端部に塗料を直接塗布しても、
目地が目立たず、継ぎ目のない大壁が得られる。
【0042】請求項2によれば、表裏層の比重が0.9
以上で、中層の比重が表裏層より低く、板全体の平均比
重が0.6〜0.9の三層構造の無機板を用いている。
このため、無機板全体としては軽量性を保持しつつ、表
裏層を密にできる。この結果、釘頭貫通抵抗力、釘側面
抵抗力等の釘保持力を高めることができるだけでなく、
無機板端部に釘打ちしても割れや欠け等が発生しにく
く、釘止めを確実に行えるので、施工性がより一層向上
する。
【0043】請求項3によれば、表裏層に鉱物質繊維を
用い、応力に対しての脆さの少ない有機質結合剤で結合
した三層構造としてある。このため、繊維の絡み合いに
よって比較的密であるにもかかわらず、弾性変形しやす
い表裏層が得られる。この結果、釘打ち性や割れ欠けが
生じにくくなり、脆さの改善と釘保持力とをより一層向
上した外壁構造が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明にかかる外壁構造の一実施形態を示
し、図(a)は平面断面図、図(b)は部分破断正面
図、図(c)は左側面断面図である。
【図2】 図1で示した外壁構造を示し、図(a)は部
分縦断面図、図(b)は部分横断面図である。
【図3】 図1で使用する防水テープを示し、図(a)
は一例を示す正面図、図(b)は他の変形例を示す正面
図である。
【図4】 本発明にかかる透水試験装置を示す概略断面
図である。
【図5】 図4で測定した試験結果を示す図表である。
【符号の説明】
10…外壁下地、11…土台、12…柱、13…間柱、
14,15…梁(桁)、16…通気受材、20…防水テ
ープ、30…無機板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松原 勝之 富山県東砺波郡井波町井波1番地の1 大 建工業株式会社内 (72)発明者 三村 清 富山県東砺波郡井波町井波1番地の1 大 建工業株式会社内 (72)発明者 西野 均 富山県東砺波郡井波町井波1番地の1 大 建工業株式会社内 (72)発明者 東 明久 富山県東砺波郡井波町井波1番地の1 大 建工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に突き合わせた複数枚の無機板を外
    壁下地に固定して得られる外壁構造において、 前記外壁下地に設けた厚さ2mm以上の弾性防水層上
    に、突き合わせた無機板の目地部を位置決めするととも
    に、この無機板の突き合わせた端面近傍を前記外壁下地
    に釘間隔150mm以下で釘着し、前記無機板表面に塗
    装を施したことを特徴とする外壁構造。
  2. 【請求項2】 前記無機板が、表裏層の比重0.9以上
    で、中層の比重が表裏層よりも小さく、板全体の平均比
    重が0.6〜0.9の三層構造であることを特徴とする
    請求項1に記載の外壁構造。
  3. 【請求項3】 前記表裏層が鉱物質繊維を主体とし、有
    機質結合剤で結合したことを特徴とする請求項2に記載
    の外壁構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4798975A (en) * 1987-08-13 1989-01-17 Motorola, Inc. High noise immunity input level detector with hysteresis
JP2010001650A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Jess:Kk 建築用防水テープおよびそれを用いた外壁材取付構造

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