JPH1162762A - 分配型燃料噴射ポンプ - Google Patents
分配型燃料噴射ポンプInfo
- Publication number
- JPH1162762A JPH1162762A JP9230724A JP23072497A JPH1162762A JP H1162762 A JPH1162762 A JP H1162762A JP 9230724 A JP9230724 A JP 9230724A JP 23072497 A JP23072497 A JP 23072497A JP H1162762 A JPH1162762 A JP H1162762A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel
- passage
- valve
- distribution
- overflow
- Prior art date
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- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 分配ロータの円滑なる回転動作を維持し、シ
リンダと支持部材との嵌合部のフレッティング摩耗を防
止できる分配型燃料噴射ポンプを提供する。 【解決手段】 バルブボディ58をシリンダ12の貫通
孔12aに所定のクリアランスにて嵌挿配置するので、
分配ロータ13の円滑なる回転動作を実現することがで
きる。さらにバルブボディ58は、高圧燃料室71に連
通する入口側燃料通路72aと、燃料ギャラリ14に連
通する出口側燃料通路72bと、入口側燃料通路72a
と径方向に対向する圧力バランス穴65と、入口側燃料
通路72aと圧力バランス穴65とを連通するように周
方向に形成される環状溝66と、反ニードル弁側の端部
であって反分配ロータ側の外周面に形成されるスリット
79とを有する。このため、貫通孔12aの内壁とバル
ブボディ58の外壁との間の圧力バランスが良好とな
り、フレッティング摩耗を防止することができる。
リンダと支持部材との嵌合部のフレッティング摩耗を防
止できる分配型燃料噴射ポンプを提供する。 【解決手段】 バルブボディ58をシリンダ12の貫通
孔12aに所定のクリアランスにて嵌挿配置するので、
分配ロータ13の円滑なる回転動作を実現することがで
きる。さらにバルブボディ58は、高圧燃料室71に連
通する入口側燃料通路72aと、燃料ギャラリ14に連
通する出口側燃料通路72bと、入口側燃料通路72a
と径方向に対向する圧力バランス穴65と、入口側燃料
通路72aと圧力バランス穴65とを連通するように周
方向に形成される環状溝66と、反ニードル弁側の端部
であって反分配ロータ側の外周面に形成されるスリット
79とを有する。このため、貫通孔12aの内壁とバル
ブボディ58の外壁との間の圧力バランスが良好とな
り、フレッティング摩耗を防止することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関(以下、
「内燃機関」をエンジンという)用の分配型燃料噴射ポ
ンプに関するものである。
「内燃機関」をエンジンという)用の分配型燃料噴射ポ
ンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、分配ロータを回転可能に支持
するシリンダをハウジングとともに収容する分配ヘッド
に溢流弁を取付け、溢流弁の弁部材が着座可能な弁座を
分配ヘッドに設けたインナカム式分配型燃料噴射ポンプ
が知られている。このようにシリンダを収容する分配ヘ
ッドに溢流弁を取付けるとともに弁座を設ける構造で
は、燃料加圧室から溢流弁までの溢流通路長が長くなる
ので、燃料加圧容積が大きくなりプランジャによる燃料
加圧効率が低くなる。また、燃料加圧室から溢流弁まで
の溢流通路長が長くなると溢流通路での圧力損失が大き
くなるので、燃料溢流時、単位時間当たりの溢流燃料量
が低下し燃料の噴射切れが悪くなるという問題がある。
するシリンダをハウジングとともに収容する分配ヘッド
に溢流弁を取付け、溢流弁の弁部材が着座可能な弁座を
分配ヘッドに設けたインナカム式分配型燃料噴射ポンプ
が知られている。このようにシリンダを収容する分配ヘ
ッドに溢流弁を取付けるとともに弁座を設ける構造で
は、燃料加圧室から溢流弁までの溢流通路長が長くなる
ので、燃料加圧容積が大きくなりプランジャによる燃料
加圧効率が低くなる。また、燃料加圧室から溢流弁まで
の溢流通路長が長くなると溢流通路での圧力損失が大き
くなるので、燃料溢流時、単位時間当たりの溢流燃料量
が低下し燃料の噴射切れが悪くなるという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、近年の分配
型燃料噴射ポンプでは、無駄な圧送容積を極力小さく
し、ポンプの圧送効率を向上させる様々な手法が考えら
れている。その一つとして、分配ロータを回転可能に支
持するシリンダに対し、溢流弁の弁部材を直接配設する
技術がある。かかる技術では、弁部材による溢流通路の
開閉部と分配ロータとを近づけることができ、溢流通路
の短縮化を図ることができる。
型燃料噴射ポンプでは、無駄な圧送容積を極力小さく
し、ポンプの圧送効率を向上させる様々な手法が考えら
れている。その一つとして、分配ロータを回転可能に支
持するシリンダに対し、溢流弁の弁部材を直接配設する
技術がある。かかる技術では、弁部材による溢流通路の
開閉部と分配ロータとを近づけることができ、溢流通路
の短縮化を図ることができる。
【0004】しかしながら、上述のようにシリンダに溢
流弁の弁部材を直接配設する場合には、溢流弁の締め付
け固定時にシリンダに歪みが生じ易く、シリンダに歪み
が生じると、シリンダと分配ロータとのクリアランスが
なくなって回転不良を招く恐れがあった。また、シリン
ダと弁部材を支持する支持部材とを一体構造にした場
合、シリンダと支持部材との間の圧力バランスが悪く、
分配ロータ内部の高圧燃料により支持部材が側圧を受
け、シリンダと支持部材との嵌合部で支持部材が繰り返
し片側に押しつけられ、油膜切れによるフレッティング
摩耗が発生して嵌合部が固着するという問題があった。
流弁の弁部材を直接配設する場合には、溢流弁の締め付
け固定時にシリンダに歪みが生じ易く、シリンダに歪み
が生じると、シリンダと分配ロータとのクリアランスが
なくなって回転不良を招く恐れがあった。また、シリン
ダと弁部材を支持する支持部材とを一体構造にした場
合、シリンダと支持部材との間の圧力バランスが悪く、
分配ロータ内部の高圧燃料により支持部材が側圧を受
け、シリンダと支持部材との嵌合部で支持部材が繰り返
し片側に押しつけられ、油膜切れによるフレッティング
摩耗が発生して嵌合部が固着するという問題があった。
【0005】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、分配ロータの円滑なる回転動作
を維持し、シリンダと支持部材との嵌合部のフレッティ
ング摩耗を防止することができる分配型燃料噴射ポンプ
を提供することを目的とする。
になされたものであり、分配ロータの円滑なる回転動作
を維持し、シリンダと支持部材との嵌合部のフレッティ
ング摩耗を防止することができる分配型燃料噴射ポンプ
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
分配型燃料噴射ポンプによると、内燃機関と同期して回
転しプランジャを径方向に往復移動可能に支持する分配
ロータと、この分配ロータを回転可能に支持し燃料加圧
室の高圧燃料を低圧室に溢流可能な溢流通路およびこの
溢流通路と交差する孔部が形成されたシリンダと、この
シリンダに形成した溢流通路を断続可能な弁部材を有す
る溢流弁と、シリンダに形成した孔部に嵌挿されるとと
もに弁部材を摺動可能に支持する支持部材とを備えるこ
とにより、燃料加圧室から溢流弁までの燃料通路長が短
縮される。このため、燃料加圧容積が減少するのでプラ
ンジャによる燃料加圧効率が向上する。さらに、燃料加
圧室から溢流弁までの燃料通路長が短縮されることによ
り溢流時の圧力損失が低減するので、燃料が素早く溢流
し燃料の噴射切れが向上する。
分配型燃料噴射ポンプによると、内燃機関と同期して回
転しプランジャを径方向に往復移動可能に支持する分配
ロータと、この分配ロータを回転可能に支持し燃料加圧
室の高圧燃料を低圧室に溢流可能な溢流通路およびこの
溢流通路と交差する孔部が形成されたシリンダと、この
シリンダに形成した溢流通路を断続可能な弁部材を有す
る溢流弁と、シリンダに形成した孔部に嵌挿されるとと
もに弁部材を摺動可能に支持する支持部材とを備えるこ
とにより、燃料加圧室から溢流弁までの燃料通路長が短
縮される。このため、燃料加圧容積が減少するのでプラ
ンジャによる燃料加圧効率が向上する。さらに、燃料加
圧室から溢流弁までの燃料通路長が短縮されることによ
り溢流時の圧力損失が低減するので、燃料が素早く溢流
し燃料の噴射切れが向上する。
【0007】さらに支持部材は、溢流通路に連通する入
口側燃料通路と、低圧室に連通する出口側燃料通路と、
入口側燃料通路と径方向に対向する位置に形成される圧
力バランス穴と、入口側燃料通路と圧力バランス穴とを
連通するように周方向に形成される環状溝と、シリンダ
に形成された孔部の内壁と対向する外周面に形成される
切欠部とを有する。このため、シリンダの孔部の内壁と
支持部材の外壁との間の径方向の圧力バランスが圧力バ
ランス穴により良好となり、周方向の圧力バランスが環
状溝により良好となり、軸方向の圧力バランスが切欠部
により良好となる。したがって、支持部材がシリンダの
孔部の内壁に押しつけられるのを防ぐことができ、シリ
ンダの孔部の内壁と支持部材の外壁との間のフレッティ
ング摩耗を防止することができる。
口側燃料通路と、低圧室に連通する出口側燃料通路と、
入口側燃料通路と径方向に対向する位置に形成される圧
力バランス穴と、入口側燃料通路と圧力バランス穴とを
連通するように周方向に形成される環状溝と、シリンダ
に形成された孔部の内壁と対向する外周面に形成される
切欠部とを有する。このため、シリンダの孔部の内壁と
支持部材の外壁との間の径方向の圧力バランスが圧力バ
ランス穴により良好となり、周方向の圧力バランスが環
状溝により良好となり、軸方向の圧力バランスが切欠部
により良好となる。したがって、支持部材がシリンダの
孔部の内壁に押しつけられるのを防ぐことができ、シリ
ンダの孔部の内壁と支持部材の外壁との間のフレッティ
ング摩耗を防止することができる。
【0008】本発明の請求項2記載の分配型燃料噴射ポ
ンプによると、切欠部は、支持部材の反弁部材側の端部
であって反分配ロータ側の外周面に形成されるので、シ
リンダの孔部の内壁と支持部材の外壁との間の圧力バラ
ンスがさらに良好となり、シリンダの孔部の内壁と支持
部材の外壁とのフレッティング摩耗を確実に防止するこ
とができる。
ンプによると、切欠部は、支持部材の反弁部材側の端部
であって反分配ロータ側の外周面に形成されるので、シ
リンダの孔部の内壁と支持部材の外壁との間の圧力バラ
ンスがさらに良好となり、シリンダの孔部の内壁と支持
部材の外壁とのフレッティング摩耗を確実に防止するこ
とができる。
【0009】本発明の請求項3記載の分配型燃料噴射ポ
ンプによると、シリンダの孔部の内壁と支持部材の外壁
との間には高圧シールが確保できる程度の所定のクリア
ランスを設けられている。このため、シリンダと支持部
材とを一体構造にした場合、弁部材による溢流通路の開
閉部と分配ロータとを近づけることができ、溢流通路の
短縮化を図ることができる。さらに、支持部材を所定の
クリアランスにてシリンダの孔部に嵌挿配置するため、
分配ロータの円滑なる回転動作を維持することができ
る。
ンプによると、シリンダの孔部の内壁と支持部材の外壁
との間には高圧シールが確保できる程度の所定のクリア
ランスを設けられている。このため、シリンダと支持部
材とを一体構造にした場合、弁部材による溢流通路の開
閉部と分配ロータとを近づけることができ、溢流通路の
短縮化を図ることができる。さらに、支持部材を所定の
クリアランスにてシリンダの孔部に嵌挿配置するため、
分配ロータの円滑なる回転動作を維持することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。本発明の一実施例による分配型燃料噴
射ポンプを図1〜図5に示す。図5に示すように、図示
しないエンジンにより駆動される燃料噴射ポンプ10の
駆動軸1はベアリング2およびジャーナル3を介してポ
ンプハウジング4に回転可能に支持されている。ベーン
式フィードポンプ5は駆動軸1とともに回転し、図示し
ない燃料タンクと、燃料インレット6と、吸入口7とを
介して燃料を吸入加圧し、吐出口8から図示しない外部
配管を通して低圧室としての燃料ギャラリ14に燃料を
送出している。ベーン式フィードポンプ5の吸入口7と
吐出口8とは、吐出圧力が調節されるように図示しない
圧力調整弁を介して接続されている。
づいて説明する。本発明の一実施例による分配型燃料噴
射ポンプを図1〜図5に示す。図5に示すように、図示
しないエンジンにより駆動される燃料噴射ポンプ10の
駆動軸1はベアリング2およびジャーナル3を介してポ
ンプハウジング4に回転可能に支持されている。ベーン
式フィードポンプ5は駆動軸1とともに回転し、図示し
ない燃料タンクと、燃料インレット6と、吸入口7とを
介して燃料を吸入加圧し、吐出口8から図示しない外部
配管を通して低圧室としての燃料ギャラリ14に燃料を
送出している。ベーン式フィードポンプ5の吸入口7と
吐出口8とは、吐出圧力が調節されるように図示しない
圧力調整弁を介して接続されている。
【0011】分配ヘッド11の内壁にシリンダ12が固
定され、このシリンダ12の内壁に分配ロータ13が回
転可能に支持されている。分配ロータ13は駆動軸1と
軸方向に連結され、駆動軸1とともに回転する。分配ロ
ータ13には互いに直交する一対の摺動孔が形成され、
各摺動孔を形成する分配ロータ13の内壁にそれぞれ一
対のプランジャ20が油密状態で摺動可能に支持されて
おり、各プランジャ20の内端面と各摺動孔を形成する
分配ロータ13の内壁とにより燃料加圧室21が画成さ
れている。
定され、このシリンダ12の内壁に分配ロータ13が回
転可能に支持されている。分配ロータ13は駆動軸1と
軸方向に連結され、駆動軸1とともに回転する。分配ロ
ータ13には互いに直交する一対の摺動孔が形成され、
各摺動孔を形成する分配ロータ13の内壁にそれぞれ一
対のプランジャ20が油密状態で摺動可能に支持されて
おり、各プランジャ20の内端面と各摺動孔を形成する
分配ロータ13の内壁とにより燃料加圧室21が画成さ
れている。
【0012】各プランジャ20の外側端部にはシュー2
2が配設され、各シュー22にローラ23が回転自在に
保持されている。ローラ23の外側には内周面にエンジ
ン気筒数に応じた複数のカム山を有するカム面の形成さ
れたインナカムリング24が配置されており、分配ロー
タ13の回転に基づいてローラ23がインナカムリング
24内周面のカム面に摺動することにより、ローラ23
はカム面に沿ってインナカムリング24の径方向に往復
動し、この往復動がシュー22を介してプランジャ20
に伝達される。そしてプランジャ20が分配ロータ13
の径方向外側に移動することにより燃料加圧室21の容
積が増加し、プランジャ室21に燃料が吸入される。プ
ランジャ20が分配ロータ13の径方向内側に移動する
ことによりプランジャ室21の容積が減少し、燃料が加
圧される。インナカムリング24は、ポンプハウジング
4の内壁に回動可能に支持されており、タイマ装置40
により回転角を調節可能である。
2が配設され、各シュー22にローラ23が回転自在に
保持されている。ローラ23の外側には内周面にエンジ
ン気筒数に応じた複数のカム山を有するカム面の形成さ
れたインナカムリング24が配置されており、分配ロー
タ13の回転に基づいてローラ23がインナカムリング
24内周面のカム面に摺動することにより、ローラ23
はカム面に沿ってインナカムリング24の径方向に往復
動し、この往復動がシュー22を介してプランジャ20
に伝達される。そしてプランジャ20が分配ロータ13
の径方向外側に移動することにより燃料加圧室21の容
積が増加し、プランジャ室21に燃料が吸入される。プ
ランジャ20が分配ロータ13の径方向内側に移動する
ことによりプランジャ室21の容積が減少し、燃料が加
圧される。インナカムリング24は、ポンプハウジング
4の内壁に回動可能に支持されており、タイマ装置40
により回転角を調節可能である。
【0013】分配ロータ13には、燃料加圧室21に連
通する連通路17が形成されると共に、連通路17の一
端より分岐する分配通路16が形成されている。シリン
ダ12の内壁には環状の溝が形成され、この溝と分配ロ
ータ13の外周壁とで形成される環状ギャラリ68に連
通路17が連通している。また分配通路16は、分配ロ
ータ13の回転に伴いシリンダ12にエンジンの気筒数
分だけ設けられた分配通路25と連通する。分配通路2
5は分配ヘッド11に設けられた分配通路26と常に連
通しており、分配通路26からデリバリバルブ30を通
って高圧燃料が図示しないインジェクタに供給される。
通する連通路17が形成されると共に、連通路17の一
端より分岐する分配通路16が形成されている。シリン
ダ12の内壁には環状の溝が形成され、この溝と分配ロ
ータ13の外周壁とで形成される環状ギャラリ68に連
通路17が連通している。また分配通路16は、分配ロ
ータ13の回転に伴いシリンダ12にエンジンの気筒数
分だけ設けられた分配通路25と連通する。分配通路2
5は分配ヘッド11に設けられた分配通路26と常に連
通しており、分配通路26からデリバリバルブ30を通
って高圧燃料が図示しないインジェクタに供給される。
【0014】駆動軸1の外周壁には、所定間隔毎に突起
41aを設けたパルサー41が嵌挿されており、インナ
カムリング24には突起41aの近接または離間をパル
ス信号に変換する回転角センサ42が固定されている。
つまり、回転角センサ42が出力するパルス数を計数す
ることにより、インナカムリング24に対する駆動軸1
の回転角、すなわちインナカムリング24に対する分配
ロータ13の回転角を検出することができる。
41aを設けたパルサー41が嵌挿されており、インナ
カムリング24には突起41aの近接または離間をパル
ス信号に変換する回転角センサ42が固定されている。
つまり、回転角センサ42が出力するパルス数を計数す
ることにより、インナカムリング24に対する駆動軸1
の回転角、すなわちインナカムリング24に対する分配
ロータ13の回転角を検出することができる。
【0015】分配ヘッド11にはオーバフローバルブ6
2が配設されており、オーバフローバルブ62は、ポン
プハウジング4に配設される溢流弁としての電磁スピル
弁50の開弁時、燃料ギャラリ14に連通する通路63
内の溢流燃料の一部を減圧して燃料タンクに還流するた
めに設けられている。次に、電磁スピル弁50の詳細な
構成について図1〜図4を用いて説明する。
2が配設されており、オーバフローバルブ62は、ポン
プハウジング4に配設される溢流弁としての電磁スピル
弁50の開弁時、燃料ギャラリ14に連通する通路63
内の溢流燃料の一部を減圧して燃料タンクに還流するた
めに設けられている。次に、電磁スピル弁50の詳細な
構成について図1〜図4を用いて説明する。
【0016】図1に示すように、本実施例の電磁スピル
弁50は常開弁(ノーマルオープン弁)として機能する
ものであって、そのソレノイド部51はポンプハウジン
グ4に固定配置され、流量調整部52はシリンダ12を
貫通するようにして配置されている。ソレノイド部51
において、ソレノイドハウジング53は略円筒状をな
し、ポンプハウジング4のねじ孔4aに螺着されてい
る。また、ねじ孔4aの底面にはストップリング55が
載置され、このストップリング55にてソレノイドハウ
ジング53の下方縁部が受け止められている。ソレノイ
ドハウジング53の最下部には、リフトストッパ56が
配設されている。
弁50は常開弁(ノーマルオープン弁)として機能する
ものであって、そのソレノイド部51はポンプハウジン
グ4に固定配置され、流量調整部52はシリンダ12を
貫通するようにして配置されている。ソレノイド部51
において、ソレノイドハウジング53は略円筒状をな
し、ポンプハウジング4のねじ孔4aに螺着されてい
る。また、ねじ孔4aの底面にはストップリング55が
載置され、このストップリング55にてソレノイドハウ
ジング53の下方縁部が受け止められている。ソレノイ
ドハウジング53の最下部には、リフトストッパ56が
配設されている。
【0017】ソレノイドハウジング53の内部にはステ
ータ44が配設されており、ステータ44に形成された
環状のコイル挿入溝45にはコイル46が配設されてい
る。ステータ44の中央に形成された貫通孔47には、
高硬度のブッシュ48が圧入固定されており、そのブッ
シュ48内にはアーマチュア49に連結されたプッシュ
ロッド60が図の上下方向に摺動可能に配設されてい
る。
ータ44が配設されており、ステータ44に形成された
環状のコイル挿入溝45にはコイル46が配設されてい
る。ステータ44の中央に形成された貫通孔47には、
高硬度のブッシュ48が圧入固定されており、そのブッ
シュ48内にはアーマチュア49に連結されたプッシュ
ロッド60が図の上下方向に摺動可能に配設されてい
る。
【0018】アーマチュア49の上方には、ソレノイド
ハウジング53の内周面に密着するカバー61が配設さ
れており、カバー61の下面にはアーマチュア室62が
形成されている。カバー61の下面中央には、アーマチ
ュア49の可動域を規制するためのストッパ63が設け
られている。アーマチュア49およびカバー61には、
外部からの電気信号を入力するための信号入力端子64
が貫通状態で配設されており、信号入力端子64はリー
ド線を介してコイル46に電気的に接続されている。
ハウジング53の内周面に密着するカバー61が配設さ
れており、カバー61の下面にはアーマチュア室62が
形成されている。カバー61の下面中央には、アーマチ
ュア49の可動域を規制するためのストッパ63が設け
られている。アーマチュア49およびカバー61には、
外部からの電気信号を入力するための信号入力端子64
が貫通状態で配設されており、信号入力端子64はリー
ド線を介してコイル46に電気的に接続されている。
【0019】流量調整部52において、略円筒状をなす
支持部材としてのバルブボディ58は、シリンダ12に
形成された孔部としての貫通孔12aに嵌挿されてお
り、バルブボディ58と貫通孔12aとの間は数μm程
度の微小クリアランスを有する。ここで、貫通孔12a
は分配ロータ13の回転軸方向に略直交する方向に延設
されており、燃料ギャラリ14とシリンダ12に形成さ
れた後述する連通路69とに連通している。バルブボデ
ィ58の上端はリフトストッパ56に当接している。バ
ルブボディ58には、弁部材としてのニードル弁59を
摺動可能に保持するための摺動孔70が形成されてお
り、摺動孔70は環状に形成された高圧燃料室71に連
通している。
支持部材としてのバルブボディ58は、シリンダ12に
形成された孔部としての貫通孔12aに嵌挿されてお
り、バルブボディ58と貫通孔12aとの間は数μm程
度の微小クリアランスを有する。ここで、貫通孔12a
は分配ロータ13の回転軸方向に略直交する方向に延設
されており、燃料ギャラリ14とシリンダ12に形成さ
れた後述する連通路69とに連通している。バルブボデ
ィ58の上端はリフトストッパ56に当接している。バ
ルブボディ58には、弁部材としてのニードル弁59を
摺動可能に保持するための摺動孔70が形成されてお
り、摺動孔70は環状に形成された高圧燃料室71に連
通している。
【0020】バルブボディ58には、高圧燃料室71に
連通する入口側燃料通路72aと、燃料ギャラリ14に
連通する出口側燃料通路72bとが形成されている。さ
らにバルブボディ58には、図2および図3に示すよう
に、入口側燃料通路72aと径方向に対向する位置に圧
力バランス穴65が形成されている。さらにまた、バル
ブボディ58の外周部に入口側燃料通路72aと圧力バ
ランス穴65とを連通するように環状溝66が形成され
ている。バルブボディ58の反ニードル弁側であって反
分配ロータ側の端部、すなわちニードル弁59を摺動可
能に支持する位置から遠い方の端部であって分配ロータ
13から遠い側の外周面には、図2および図4に示すよ
うに、切欠部としてのスリット79が形成されている。
ここで、圧力バランス穴65は、バルブボディ58の外
壁と貫通孔12aの内壁との間の径方向の圧力バランス
を改善するために設けたものであり、環状溝66は、周
方向の圧力バランスを改善するために設けたものであ
り、スリット79は、軸方向の圧力バランスを改善する
ために設けたものである。
連通する入口側燃料通路72aと、燃料ギャラリ14に
連通する出口側燃料通路72bとが形成されている。さ
らにバルブボディ58には、図2および図3に示すよう
に、入口側燃料通路72aと径方向に対向する位置に圧
力バランス穴65が形成されている。さらにまた、バル
ブボディ58の外周部に入口側燃料通路72aと圧力バ
ランス穴65とを連通するように環状溝66が形成され
ている。バルブボディ58の反ニードル弁側であって反
分配ロータ側の端部、すなわちニードル弁59を摺動可
能に支持する位置から遠い方の端部であって分配ロータ
13から遠い側の外周面には、図2および図4に示すよ
うに、切欠部としてのスリット79が形成されている。
ここで、圧力バランス穴65は、バルブボディ58の外
壁と貫通孔12aの内壁との間の径方向の圧力バランス
を改善するために設けたものであり、環状溝66は、周
方向の圧力バランスを改善するために設けたものであ
り、スリット79は、軸方向の圧力バランスを改善する
ために設けたものである。
【0021】ニードル弁59は、プッシュロッド60の
下端に連結されると共に、リターンスプリング73によ
り常に開弁方向(図1の上方向)に付勢されている。リ
フトストッパ56には、複数の切欠部56aが設けられ
ており、この切欠部56aを介してニードル弁59の上
部空間(以下、ニードル弁上部室77という)には燃料
ギャラリ圧が作用する。また、ニードル弁59の一部に
は小径部59aが設けられており、その小径部59aに
よりニードル弁59の下部空間(以下、ニードル弁下部
室78という)が形成されている。ここで、ニードル弁
下部室78は出口側燃料通路72bを介して燃料ギャラ
リ14に常に連通しており、ニードル弁上部室77と同
様に、ニードル弁下部室78にも燃料ギャラリ圧が作用
するようになっている。なお、図示の状態(励磁状態)
では、ニードル弁59がバルブボディ58の弁座58a
に着座しており、電磁スピル弁50は閉弁状態である。
下端に連結されると共に、リターンスプリング73によ
り常に開弁方向(図1の上方向)に付勢されている。リ
フトストッパ56には、複数の切欠部56aが設けられ
ており、この切欠部56aを介してニードル弁59の上
部空間(以下、ニードル弁上部室77という)には燃料
ギャラリ圧が作用する。また、ニードル弁59の一部に
は小径部59aが設けられており、その小径部59aに
よりニードル弁59の下部空間(以下、ニードル弁下部
室78という)が形成されている。ここで、ニードル弁
下部室78は出口側燃料通路72bを介して燃料ギャラ
リ14に常に連通しており、ニードル弁上部室77と同
様に、ニードル弁下部室78にも燃料ギャラリ圧が作用
するようになっている。なお、図示の状態(励磁状態)
では、ニードル弁59がバルブボディ58の弁座58a
に着座しており、電磁スピル弁50は閉弁状態である。
【0022】図1に示すように、ニードル弁59の軸中
心は分配ロータ13の軸中心と垂直な仮想平面上に存在
し、ニードル弁59の軸中心および分配ロータ13の軸
中心の延長は交差していない。また、分配ロータ13を
回転可能に支持するシリンダ12の内壁には環状の溝1
2bが設けられ、溝12bと分配ロータ13の外周壁と
により環状ギャラリ68が形成されている。さらに、シ
リンダ12には、環状ギャラリ68とバルブボディ58
の入口側燃料通路72aとを連通させるための連通路6
9が形成されている。つまり、高圧燃料室71と燃料加
圧室21とは、入口側燃料通路72aと、連通路69
と、環状ギャラリ68と、連通路17とを介して常に連
通している。
心は分配ロータ13の軸中心と垂直な仮想平面上に存在
し、ニードル弁59の軸中心および分配ロータ13の軸
中心の延長は交差していない。また、分配ロータ13を
回転可能に支持するシリンダ12の内壁には環状の溝1
2bが設けられ、溝12bと分配ロータ13の外周壁と
により環状ギャラリ68が形成されている。さらに、シ
リンダ12には、環状ギャラリ68とバルブボディ58
の入口側燃料通路72aとを連通させるための連通路6
9が形成されている。つまり、高圧燃料室71と燃料加
圧室21とは、入口側燃料通路72aと、連通路69
と、環状ギャラリ68と、連通路17とを介して常に連
通している。
【0023】電磁スピル弁50の動作を詳述すれば、コ
イル46の消磁状態では、ステータ44の上面とアーマ
チュア49の下面との間には所定量のエアギャップが保
持され、プッシュロッド60下部に連結されたニードル
弁59は開弁位置に保持される。すなわち、ニードル弁
59はバルブボディ58の弁座58aに対して離座して
いる。このとき、燃料ギャラリ14は、入口側燃料通路
72aと、出口側燃料通路72bと、高圧燃料室71
と、連通路69と、環状ギャラリ68と、連通路17と
を介して燃料加圧室21に連通している。
イル46の消磁状態では、ステータ44の上面とアーマ
チュア49の下面との間には所定量のエアギャップが保
持され、プッシュロッド60下部に連結されたニードル
弁59は開弁位置に保持される。すなわち、ニードル弁
59はバルブボディ58の弁座58aに対して離座して
いる。このとき、燃料ギャラリ14は、入口側燃料通路
72aと、出口側燃料通路72bと、高圧燃料室71
と、連通路69と、環状ギャラリ68と、連通路17と
を介して燃料加圧室21に連通している。
【0024】一方、コイル46が励磁されると、アーマ
チュア49がステータ44に吸引され、エアギャップが
減少する。そして、ニードル弁59は閉弁位置に移動
し、バルブボディ58の弁座58aに着座する。このと
き、燃料ギャラリ14と燃料加圧室21とは遮断され
る。また、バルブボディ58の下方には、ポンプハウジ
ング4に固着されたスプリング座75が配設され、スプ
リング座75とバルブボディ58の下端との間には、押
付スプリング74が配設されている。この押付スプリン
グ74は、コイル46の励磁時における磁力とニードル
弁59を開弁位置に付勢するためのリターンスプリング
73のばね力との総和よりも大きいばね力を有する。な
お、リターンスプリング73のスプリング室76と燃料
ギャラリ14とは通路67を介して連通されている。
チュア49がステータ44に吸引され、エアギャップが
減少する。そして、ニードル弁59は閉弁位置に移動
し、バルブボディ58の弁座58aに着座する。このと
き、燃料ギャラリ14と燃料加圧室21とは遮断され
る。また、バルブボディ58の下方には、ポンプハウジ
ング4に固着されたスプリング座75が配設され、スプ
リング座75とバルブボディ58の下端との間には、押
付スプリング74が配設されている。この押付スプリン
グ74は、コイル46の励磁時における磁力とニードル
弁59を開弁位置に付勢するためのリターンスプリング
73のばね力との総和よりも大きいばね力を有する。な
お、リターンスプリング73のスプリング室76と燃料
ギャラリ14とは通路67を介して連通されている。
【0025】さらに、ポンプハウジング4には燃料溢流
時に発生する圧力脈動を減衰させるためのアキュムレー
タ80が配設されている。このアキュムレータ80は、
ポンプハウジング4の一部に形成されたハウジング部8
1と、燃料ギャラリ14に面するピストン82と、ハウ
ジング部81の上端に固着された蓋体83と、両端部が
それぞれ蓋体83とピストン82とに当接する圧縮コイ
ルばね84とから構成されている。ピストン82は、ハ
ウジング部81の内壁に対し図の上下方向に往復移動可
能に支持されている。以下、燃料噴射ポンプ10の作動
について説明する。
時に発生する圧力脈動を減衰させるためのアキュムレー
タ80が配設されている。このアキュムレータ80は、
ポンプハウジング4の一部に形成されたハウジング部8
1と、燃料ギャラリ14に面するピストン82と、ハウ
ジング部81の上端に固着された蓋体83と、両端部が
それぞれ蓋体83とピストン82とに当接する圧縮コイ
ルばね84とから構成されている。ピストン82は、ハ
ウジング部81の内壁に対し図の上下方向に往復移動可
能に支持されている。以下、燃料噴射ポンプ10の作動
について説明する。
【0026】(1) 吸入行程 電磁スピル弁50のソレノイド部51に対する通電がオ
フされている場合、リターンスプリング73の付勢力に
よりニードル弁59がバルブボディ58の弁座58aか
ら離座している。すなわち、電磁スピル弁50は閉弁位
置にあり、燃料ギャラリ14と高圧燃料室71とは連通
している。このとき、分配ロータ13の回転に伴いプラ
ンジャ20が分配ロータ13の径方向外側に移動するこ
とにより燃料加圧室21の容積が増大し、それにより燃
料加圧室21の圧力が低下する。すると、燃料ギャラリ
14に充填されていた燃料がニードル弁59と弁座58
aとの間隙を通り、さらに所定の吸入通路を経て燃料加
圧室21に吸入される。なお、分配通路25は分配ロー
タ13の外周壁により閉塞されている。この場合、入口
側燃料通路72aと、連通路69と、環状ギャラリ68
と、連通路17とが燃料の吸入通路に相当する。
フされている場合、リターンスプリング73の付勢力に
よりニードル弁59がバルブボディ58の弁座58aか
ら離座している。すなわち、電磁スピル弁50は閉弁位
置にあり、燃料ギャラリ14と高圧燃料室71とは連通
している。このとき、分配ロータ13の回転に伴いプラ
ンジャ20が分配ロータ13の径方向外側に移動するこ
とにより燃料加圧室21の容積が増大し、それにより燃
料加圧室21の圧力が低下する。すると、燃料ギャラリ
14に充填されていた燃料がニードル弁59と弁座58
aとの間隙を通り、さらに所定の吸入通路を経て燃料加
圧室21に吸入される。なお、分配通路25は分配ロー
タ13の外周壁により閉塞されている。この場合、入口
側燃料通路72aと、連通路69と、環状ギャラリ68
と、連通路17とが燃料の吸入通路に相当する。
【0027】(2) 圧送行程 分配ロータ13がさらに回転し、所定のタイミングで電
磁スピル弁50のソレノイド部51への通電がオンされ
ると、ソレノイド部51で発生する磁力により、ニード
ル弁59は圧縮コイルばね73の付勢力に抗して閉弁位
置に移動する。すなわち、ニードル弁59がバルブボデ
ィ58の弁座58aに着座し、燃料ギャラリ14と高圧
燃料室71との連通が遮断される。また、分配ロータ1
3がさらに回転し、ローラ23がインナカムリング24
のカム山に乗り上げ、プランジャ20が径方向内側に移
動し始めると、燃料加圧室21内の燃料が加圧される。
燃料加圧室21で加圧された燃料が一定圧以上になり、
分配通路16と分配通路25とが連通すると、燃料加圧
室21内の高圧燃料が連通路17と、分配通路16と、
分配通路25と、分配通路26とを経てデリバリバルブ
30からインジェクタに供給される。
磁スピル弁50のソレノイド部51への通電がオンされ
ると、ソレノイド部51で発生する磁力により、ニード
ル弁59は圧縮コイルばね73の付勢力に抗して閉弁位
置に移動する。すなわち、ニードル弁59がバルブボデ
ィ58の弁座58aに着座し、燃料ギャラリ14と高圧
燃料室71との連通が遮断される。また、分配ロータ1
3がさらに回転し、ローラ23がインナカムリング24
のカム山に乗り上げ、プランジャ20が径方向内側に移
動し始めると、燃料加圧室21内の燃料が加圧される。
燃料加圧室21で加圧された燃料が一定圧以上になり、
分配通路16と分配通路25とが連通すると、燃料加圧
室21内の高圧燃料が連通路17と、分配通路16と、
分配通路25と、分配通路26とを経てデリバリバルブ
30からインジェクタに供給される。
【0028】(3) 溢流行程 圧送行程中に電磁スピル弁50のソレノイド部51への
通電がオフされると、圧縮コイルばね73の付勢力によ
りニードル弁59がバルブボディ58の弁座58aから
離れ、燃料ギャラリ14と高圧燃料室71とが連通す
る。すると、燃料加圧室21内の高圧燃料がニードル弁
59と弁座58aとの間隙を通り、さらに所定の溢流通
路を経て燃料ギャラリ14に溢流される。この場合、連
通路17と、環状ギャラリ68と、連通路69と、入口
側燃料通路72aとが燃料の溢流通路に相当する。つま
り溢流通路は、吸入行程で述べた吸入通路と兼用してい
ることになる。
通電がオフされると、圧縮コイルばね73の付勢力によ
りニードル弁59がバルブボディ58の弁座58aから
離れ、燃料ギャラリ14と高圧燃料室71とが連通す
る。すると、燃料加圧室21内の高圧燃料がニードル弁
59と弁座58aとの間隙を通り、さらに所定の溢流通
路を経て燃料ギャラリ14に溢流される。この場合、連
通路17と、環状ギャラリ68と、連通路69と、入口
側燃料通路72aとが燃料の溢流通路に相当する。つま
り溢流通路は、吸入行程で述べた吸入通路と兼用してい
ることになる。
【0029】燃料が溢流されると、燃料加圧室21およ
び分配通路26の燃料圧力が低下してデリバリバルブ3
0が閉弁し、それによりインジェクタへの燃料供給が終
了する。すなわち、燃料噴射が終了する。前記、(1) 吸
入行程、(2) 圧送行程、(3) 溢流行程を繰り返すことに
より、燃料噴射量および燃料噴射時期を精度良く制御す
ることができる。
び分配通路26の燃料圧力が低下してデリバリバルブ3
0が閉弁し、それによりインジェクタへの燃料供給が終
了する。すなわち、燃料噴射が終了する。前記、(1) 吸
入行程、(2) 圧送行程、(3) 溢流行程を繰り返すことに
より、燃料噴射量および燃料噴射時期を精度良く制御す
ることができる。
【0030】以下、本実施例における燃料噴射ポンプ1
0の効果を説明する。 バルブボディ58をシリンダ12の貫通孔12aに所
定のクリアランスにて嵌挿配置するようにしたため、例
えばバルブボディ58を圧入したり、またはかしめ固定
したりする場合とは異なり、バルブボディ締め付け固定
時におけるシリンダ12の歪みを解消することができ
る。その結果、分配ロータ13の円滑なる回転動作を実
現することができる。また、燃料加圧室21から電磁ス
ピル弁50までの燃料通路長が短縮される。このため、
燃料加圧容積が減少するのでプランジャ20による燃料
加圧効率が向上する。さらに、前記燃料通路長が短縮さ
れることにより溢流時の圧力損失が低減するので、燃料
が素早く溢流され燃料の噴射切れが向上する。
0の効果を説明する。 バルブボディ58をシリンダ12の貫通孔12aに所
定のクリアランスにて嵌挿配置するようにしたため、例
えばバルブボディ58を圧入したり、またはかしめ固定
したりする場合とは異なり、バルブボディ締め付け固定
時におけるシリンダ12の歪みを解消することができ
る。その結果、分配ロータ13の円滑なる回転動作を実
現することができる。また、燃料加圧室21から電磁ス
ピル弁50までの燃料通路長が短縮される。このため、
燃料加圧容積が減少するのでプランジャ20による燃料
加圧効率が向上する。さらに、前記燃料通路長が短縮さ
れることにより溢流時の圧力損失が低減するので、燃料
が素早く溢流され燃料の噴射切れが向上する。
【0031】バルブボディ58には、高圧燃料室71
に連通する入口側燃料通路72aと、燃料ギャラリ14
に連通する出口側燃料通路72bと、入口側燃料通路7
2aと径方向に対向する圧力バランス穴65と、入口側
燃料通路72aと圧力バランス穴65とを周方向に連通
する環状溝66を形成し、ニードル弁59を摺動可能に
支持する位置から遠い方の端部であり分配ロータ13か
ら遠い側の外周面にスリット79を形成した。このた
め、シリンダ12の貫通孔12aの内壁とバルブボディ
58の外壁との間の径方向の圧力バランスは圧力バラン
ス穴65により良好となり、周方向の圧力バランスは環
状溝66により良好となり、軸方向の圧力バランスはス
リット79により良好となる。したがって、バルブボデ
ィ58が貫通孔12aの内壁に押しつけられるのを防ぐ
ことができ、貫通孔12aの内壁とバルブボディ58の
外壁との間のフレッティング摩耗を防止することができ
る。
に連通する入口側燃料通路72aと、燃料ギャラリ14
に連通する出口側燃料通路72bと、入口側燃料通路7
2aと径方向に対向する圧力バランス穴65と、入口側
燃料通路72aと圧力バランス穴65とを周方向に連通
する環状溝66を形成し、ニードル弁59を摺動可能に
支持する位置から遠い方の端部であり分配ロータ13か
ら遠い側の外周面にスリット79を形成した。このた
め、シリンダ12の貫通孔12aの内壁とバルブボディ
58の外壁との間の径方向の圧力バランスは圧力バラン
ス穴65により良好となり、周方向の圧力バランスは環
状溝66により良好となり、軸方向の圧力バランスはス
リット79により良好となる。したがって、バルブボデ
ィ58が貫通孔12aの内壁に押しつけられるのを防ぐ
ことができ、貫通孔12aの内壁とバルブボディ58の
外壁との間のフレッティング摩耗を防止することができ
る。
【0032】バルブボディ58の下端に押付スプリン
グ74を配設し、この押付スプリング74の付勢力によ
りバルブボディ58をリフトストッパ56に押し付ける
ようにした。そのため、ポンプハウジング4の材質(例
えばアルミニウム)とシリンダ12の材質(例えば鉄)
との熱膨張係数の違いによる温度特性の違いから、ポン
プハウジング4とシリンダ12との間の距離が変化して
もバルブボディ58は常にリフトストッパ56に当接し
た状態で保持される。つまり、温度特性等に起因してポ
ンプハウジング4またはシリンダ12の寸法が変化した
とき、バルブボディ58は電磁スピル弁50の一体構造
として変位し、その際、シリンダ12に歪みを生じるこ
とはない。このため、ニードル弁リフト量が変動して調
整誤差を生じるといった不具合を招くことがなく、常に
最適な噴射量制御を実現することができる。
グ74を配設し、この押付スプリング74の付勢力によ
りバルブボディ58をリフトストッパ56に押し付ける
ようにした。そのため、ポンプハウジング4の材質(例
えばアルミニウム)とシリンダ12の材質(例えば鉄)
との熱膨張係数の違いによる温度特性の違いから、ポン
プハウジング4とシリンダ12との間の距離が変化して
もバルブボディ58は常にリフトストッパ56に当接し
た状態で保持される。つまり、温度特性等に起因してポ
ンプハウジング4またはシリンダ12の寸法が変化した
とき、バルブボディ58は電磁スピル弁50の一体構造
として変位し、その際、シリンダ12に歪みを生じるこ
とはない。このため、ニードル弁リフト量が変動して調
整誤差を生じるといった不具合を招くことがなく、常に
最適な噴射量制御を実現することができる。
【0033】バルブボディ58およびニードル弁59
を燃料ギャラリ14内に浸漬状態で配置し、それと共に
ニードル弁上部室77とニードル弁下部室78とに燃料
ギャラリ14内の燃料圧が同等に作用する構成とした。
したがって、燃料溢流時において、燃料の圧力脈動が発
生したとき、その圧力脈動がニードル弁上部室77とニ
ードル弁下部室78とにほとんど遅れなく作用し、適切
なるニードル弁59の開閉動作を保持することができ
る。したがって、ニードル弁59の上下方向の圧力バラ
ンスを安定状態で保つことができる。また、ニードル弁
59の開閉動作に伴うバウンスが早期に減衰させること
ができる。その結果、電磁スピル弁50による燃料切れ
を向上させることができ、エンジン低回転域はもちろ
ん、エンジン高回転域においても精度の高い燃料噴射動
作を実現することができる。
を燃料ギャラリ14内に浸漬状態で配置し、それと共に
ニードル弁上部室77とニードル弁下部室78とに燃料
ギャラリ14内の燃料圧が同等に作用する構成とした。
したがって、燃料溢流時において、燃料の圧力脈動が発
生したとき、その圧力脈動がニードル弁上部室77とニ
ードル弁下部室78とにほとんど遅れなく作用し、適切
なるニードル弁59の開閉動作を保持することができ
る。したがって、ニードル弁59の上下方向の圧力バラ
ンスを安定状態で保つことができる。また、ニードル弁
59の開閉動作に伴うバウンスが早期に減衰させること
ができる。その結果、電磁スピル弁50による燃料切れ
を向上させることができ、エンジン低回転域はもちろ
ん、エンジン高回転域においても精度の高い燃料噴射動
作を実現することができる。
【0034】シリンダ12の内壁に溝12bを形成し
て環状ギャラリ68を設けているため、分配ロータ13
に溝を形成して環状ギャラリを設ける場合に比べ、分配
ロータ13の回転運動に伴う溢流燃料流れの方向性か少
なくなる。このため、分配ロータ13の回転位置にかか
わらず燃料が安定して溢流される。 以上説明した本発明の一実施例では、弁部材の軸中心が
分配ロータの軸中心と垂直な仮想平面上に存在する分配
型燃料噴射ポンプについて説明したが、本発明では、弁
部材の軸中心が分配ロータの軸中心と平行な分配型燃料
噴射ポンプであってもよいし、分配ロータの軸中心と垂
直な仮想平面と交差する位置に溢流弁を配設してもよ
い。
て環状ギャラリ68を設けているため、分配ロータ13
に溝を形成して環状ギャラリを設ける場合に比べ、分配
ロータ13の回転運動に伴う溢流燃料流れの方向性か少
なくなる。このため、分配ロータ13の回転位置にかか
わらず燃料が安定して溢流される。 以上説明した本発明の一実施例では、弁部材の軸中心が
分配ロータの軸中心と垂直な仮想平面上に存在する分配
型燃料噴射ポンプについて説明したが、本発明では、弁
部材の軸中心が分配ロータの軸中心と平行な分配型燃料
噴射ポンプであってもよいし、分配ロータの軸中心と垂
直な仮想平面と交差する位置に溢流弁を配設してもよ
い。
【0035】また本発明の実施例では、溢流燃料を燃料
ギャラリにリターンする分配型燃料噴射ポンプについて
説明したが、本発明では溢流燃料を燃料タンクにリター
ンすることも可能である。また本発明の実施例では、弁
部材がリフトすると開弁する内開型の溢流弁について説
明したが、本発明では弁部材がリフトすると閉弁する外
開型の溢流弁を用いることも可能である。
ギャラリにリターンする分配型燃料噴射ポンプについて
説明したが、本発明では溢流燃料を燃料タンクにリター
ンすることも可能である。また本発明の実施例では、弁
部材がリフトすると開弁する内開型の溢流弁について説
明したが、本発明では弁部材がリフトすると閉弁する外
開型の溢流弁を用いることも可能である。
【図1】本発明の一実施例による分配型燃料噴射ポンプ
を示す図5のI−I線断面図である。
を示す図5のI−I線断面図である。
【図2】図1の要部拡大断面図である。
【図3】図2の III− III線断面図である。
【図4】図2の IV− IV線断面図である。
【図5】本発明の一実施例による分配型燃料噴射ポンプ
を示す断面図である。
を示す断面図である。
1 駆動軸 4 ポンプハウジング 10 燃料噴射ポンプ(分配型燃料噴射ポンプ) 12 シリンダ 12a 貫通孔(孔部) 13 分配ロータ 14 燃料ギャラリ(低圧室) 16 分配通路 17 連通路 20 プランジャ 21 燃料加圧室 50 電磁スピル弁(溢流弁) 56 リフトストッパ 58 バルブボディ(支持部材) 59 ニードル弁(弁部材) 65 圧力バランス穴 66 環状溝 68 環状ギャラリ 71 高圧燃料室 72a 入口側燃料通路 72b 出口側燃料通路 73 リターンスプリング 74 押付スプリング 75 スプリング座 79 スリット(切欠部)
Claims (3)
- 【請求項1】 カムのプロフィールに応じて往復移動す
るプランジャにより燃料ギャラリから吸入通路を経て燃
料加圧室に吸入した燃料を加圧して圧送および分配する
分配型燃料噴射ポンプであって、 内燃機関と同期して回転し、プランジャを径方向に往復
移動可能に支持する分配ロータと、 前記分配ロータを回転可能に支持し、前記燃料加圧室の
高圧燃料を低圧室に溢流可能な溢流通路、および、この
溢流通路と交差する孔部が形成されたシリンダと、 前記シリンダに形成された前記溢流通路を断続可能な弁
部材を有する溢流弁と、 前記溢流通路に連通する入口側燃料通路、前記低圧室に
連通する出口側燃料通路、前記入口側燃料通路と径方向
に対向する位置に形成される圧力バランス穴、前記入口
側燃料通路と前記圧力バランス穴とを連通するように周
方向に形成される環状溝、および、前記シリンダに形成
された前記孔部の内壁と対向する外周面に形成される切
欠部を有し、前記孔部に嵌挿されるとともに前記弁部材
を摺動可能に支持する支持部材と、 を備えることを特徴とする分配型燃料噴射ポンプ。 - 【請求項2】 前記切欠部は、前記支持部材の反弁部材
側の端部であって反分配ロータ側の外周面に形成される
ことを特徴とする請求項1記載の分配型燃料噴射ポン
プ。 - 【請求項3】 前記孔部の内壁と前記支持部材の外壁と
の間に高圧シールが確保できる程度の所定のクリアラン
スを設けたことを特徴とする請求項1または2記載の分
配型燃料噴射ポンプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9230724A JPH1162762A (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | 分配型燃料噴射ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9230724A JPH1162762A (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | 分配型燃料噴射ポンプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1162762A true JPH1162762A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16912320
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9230724A Pending JPH1162762A (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | 分配型燃料噴射ポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1162762A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5338425A (en) * | 1991-06-28 | 1994-08-16 | Mitsubishi Materials Corporation | Target units |
-
1997
- 1997-08-27 JP JP9230724A patent/JPH1162762A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5338425A (en) * | 1991-06-28 | 1994-08-16 | Mitsubishi Materials Corporation | Target units |
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