JPH1165033A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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Publication number
JPH1165033A
JPH1165033A JP9226931A JP22693197A JPH1165033A JP H1165033 A JPH1165033 A JP H1165033A JP 9226931 A JP9226931 A JP 9226931A JP 22693197 A JP22693197 A JP 22693197A JP H1165033 A JPH1165033 A JP H1165033A
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JP
Japan
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lens
angle
photographing
negative
object side
Prior art date
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Pending
Application number
JP9226931A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumi Koike
和己 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP9226931A priority Critical patent/JPH1165033A/ja
Publication of JPH1165033A publication Critical patent/JPH1165033A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 低価格で、かつ手軽に特殊な画風の撮影を楽
しむことができるレンズ付きフイルムユニットを提供す
る。 【解決手段】 レンズ付きフイルムユニットに搭載され
る撮影レンズ40のたる型の歪みは歪曲収差をマイナス
方向に大きくすることで自ずと広角歪みが軽減される。
また撮影レンズ40を、物体側から順に、物体側に凸面
を向けたメニスカス状の負レンズ41と、物体側に凹面
を向けたメニスカス状の正レンズ42とから構成し、負
レンズ41の物体側のレンズ面41aと正レンズ42の
像側のレンズ面42bとを非球面状に形成することで、
球面収差の増大を抑え、像面湾曲を良好な状態に補正で
きる。なお、レンズ系全体での合成焦点距離をf、負レ
ンズ41の焦点距離をf1としたときに「−10<f1
/f<−2.5」の条件を満たすことで諸収差のバラン
スを良好な状態に保つことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影レンズとして
広角レンズを搭載したレンズ付きフイルムユニットに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、写真撮影用のカメラとしては用途
や機能に応じて非常に多くの種類のものが製造,販売さ
れている。また、一眼レフカメラ用の交換レンズとし
て、接写レンズ,望遠レンズ,標準レンズ,広角レン
ズ,魚眼レンズなど、種々のレンズが用意されており、
様々な形態での撮影に対応することができるようになっ
ている。
【0003】最近では、手軽に写真撮影を楽しむことが
できるように、レンズ付きフイルムユニットが販売され
ている。レンズ付きフイルムユニットは、撮影レンズや
シャッタ装置などの撮影機構を組み込んだユニット本体
に予め未露光の写真フイルムを内蔵させたもので、購入
したその場ですぐに写真撮影ができ、撮影後にもそのま
ま現像取扱店に出せばよいという簡便性から、一般に広
く利用されている。レンズ付きフイルムユニットには、
例えば「Super写ルンですHi」(商品名)等のように基
本的な撮影機構のみを組み込んだものから、「Super写
ルンですFlash」(商品名)等のようにストロボ装置を
備え、夜間や室内での撮影を可能にしたものなど様々な
種類のものがあり、ユーザーは用途に応じたものを選択
することができる。
【0004】このようなレンズ付きフイルムユニットで
は、撮影レンズとして、35mm幅の写真フイルムを内
蔵する場合には焦点距離が30〜35mm程度、24m
m幅の写真フイルムを内蔵する場合には焦点距離が24
mm程度の準広角レンズを用いている。準広角レンズ
は、レンズの厚みを薄くすることができ、しかもFナン
バーを一定の条件としたときには被写界深度が深くなる
ため、ピント調整機構を備えていないレンズ付きフイル
ムユニットにおいても遠距離から近距離までの広い範囲
において良好な画質を得ることができる。
【0005】また最近では、手軽に撮影できるというだ
けではなく、レンズ付きフイルムユニットを用いながら
も様々な形態の撮影を楽しみたいという要望が増えてい
る。そこで、特殊仕様のレンズ付きフイルムユニットと
して、1枚の撮影画面を多数のコマに分割し、各コマ内
に時間をずらして撮影を行う連写撮影を可能にしたもの
や、焦点距離が100mm程度にまで長く構成された撮
影レンズを搭載し、望遠撮影を可能にしたもの、ピント
セット位置を通常よりも近距離側に設定した撮影レンズ
を搭載し、ポートレート写真やクローズアップ写真の撮
影を可能にしたものなどが販売されている。
【0006】ところが、上記特殊仕様のレンズ付きフイ
ルムユニットはいずれも、一般仕様のレンズ付きフイル
ムユニットに標準的に用いられる準広角レンズや、望遠
レンズを撮影レンズとして用いたものであり、画像に特
徴のあるものは何ら実用化されていない。そこで、品揃
えの点から、広角レンズや魚眼レンズを撮影レンズとし
て搭載し、特徴のある画像を得られるレンズ付きフイル
ムユニットが望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】魚眼レンズは、画角を
180°にまで広げた超広角レンズで、これを用いるこ
とで球面状に湾曲した特殊な風合いの画像を得ることが
できる。しかしながら、魚眼レンズは、安価なものでも
10万円程度であり、100万円を越えるものまである
高価なレンズであるため、これを低価格で提供できるこ
とを利点としているレンズ付きフイルムユニットに搭載
することはできない。また、魚眼レンズは画角が広すぎ
て、一般ユーザーがこれを使いこなすことは非常に難し
い。
【0008】一方、広角レンズは、焦点距離が短くて画
角が広いので、これを撮影レンズとして用いる場合には
被写体像の大きさが小さくなる。このため、広角レンズ
をレンズ付きフイルムユニットに搭載しても、少しだけ
広い範囲の撮影が可能になるという程度の特徴付けしか
できず、一般ユーザーにとってはあまり商品価値がな
い。
【0009】また、広角レンズには広角歪みといわれる
特有の現象が発生する。広角歪みは、撮影画面の周辺方
向に向かって歪みが発生する現象で、撮影画角が広くな
るほど顕著に現れる。例えば、人物が撮影画面の周辺部
に位置するように構図を決定して撮影を行うと、球状を
した頭部の像が歪んでしまい、被写体となった人物にた
いへん不快な思いをさせてしまう。この広角歪みは、レ
ンズの歪曲収差をマイナス方向に大きくすることで軽減
されるが、この方法では遠距離にある被写体像が歪んで
しまうという問題が新たに生じる。
【0010】本発明は上記の事情を考慮してなされたも
ので、低価格で、かつ手軽に特殊な画風の撮影を楽しむ
ことができるレンズ付きフイルムユニットを提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のレンズ付きフイルムユニットは、対角方向に
おける歪曲収差がマイナス方向に15%より大きく、か
つ対角方向の半画角ωが45°≦ω<80°の範囲内の
広角レンズを撮影レンズとして用いるものである。な
お、撮影レンズを、物体側から順に、物体側に凸面を向
けたメニスカス状の負レンズと、物体側に凹面を向けた
メニスカス状の正レンズとの2枚のレンズから構成し、
負レンズの物体側のレンズ面と正レンズの像側のレンズ
面とを非球面状に形成するとともに、レンズ系全体での
合成焦点距離をf、負レンズの焦点距離をf1としたと
きに、 −10 < f1/f < −2.5 なる条件を満たすようにするのが好ましい。
【0012】また、本発明のレンズ付きフイルムユニッ
トは、撮影レンズを通過して対角方向における像高8割
の位置に向かう光線の撮影レンズへの入射角度をθ、撮
影レンズに角度θで入射した光線の像面位置での歪曲収
差をDt 、ファインダーレンズに角度θで入射した光線
の瞳位置での歪曲収差をDf としたときに、 0.6 < Df /Dt < 1.4 なる条件を満たすようにするのが好ましい。
【0013】さらに、ファインダーレンズを、物体側か
ら順に、物体側に凸面を向けたメニスカス状の負レン
ズ,負レンズ,物体側に凹面を向けたメニスカス状の正
レンズの3枚のレンズから構成し、最も物体側に位置す
る負レンズの瞳側のレンズ面を非球面状に形成するとと
もに、この非球面の曲率半径をR2、中央に位置する負
レンズの瞳側のレンズ面の曲率半径をR4としたとき
に、 0.8 < R2/R4 < 1.5 なる条件を満たすように構成するのが好ましい。
【0014】
【作用】対角方向における歪曲収差がマイナス方向に1
5%より大きく、対角半画角ωが45°≦ω<80°の
範囲内の広角レンズを撮影レンズとして用いることで、
像がたる型に歪み、魚眼レンズを用いて撮影を行ったと
きと似通った独特な風合いの像を得ることができる。し
かも、180°の画角をもつ魚眼レンズに比べて扱いが
容易であり、手軽に撮影を楽しむことができる。また、
たる型の歪みは、広角レンズに特有な広角歪みとは逆方
向の歪みであるため、歪曲収差をマイナス方向に大きく
することで自ずと広角歪みが軽減される。
【0015】撮影レンズを、物体側から順に、物体側に
凸面を向けたメニスカス状の負レンズと、物体側に凹面
を向けたメニスカス状の正レンズとの2枚のレンズから
構成し、負レンズの物体側のレンズ面と正レンズの像側
のレンズ面とを非球面状に形成することで、球面収差の
増大を抑え、像面湾曲を良好な状態に補正することがで
きる。なお、像側に配置する正レンズのレンズ面形状を
両面とも凸状にすると、コマフレアーが増大しすぎてこ
れを抑えきれなくなる。また、条件式 −10 < f1/f < −2.5 を満たすことで、諸収差のバランスを良好な状態に維持
することができる。この条件式の上限を越えると、負の
屈折力が強くなりすぎてレンズ系全体での収差補正が困
難になるとともに、レンズが大型化してしまう。また下
限を越えた場合には、負の屈折力が弱くなり、周辺部で
の収差補正が困難になる。
【0016】また、撮影レンズおよびファインダーレン
ズを、条件式 0.6 < Df /Dt < 1.4 を満たすように構成することで、ファインダーレンズを
通して観察した像と、実際に撮影画面内に結像される像
とを相似させることができる。この条件式の下限または
上限を越えると、撮影レンズの歪曲収差とファインダー
レンズの歪曲収差との差異が大きくなり、ファインダー
レンズを通して観察した時とは異なる印象の像が写真フ
イルム上に結像されるので好ましくない。
【0017】ファインダーレンズを、物体側から順に、
物体側に凸面を向けたメニスカス状の負レンズ,負レン
ズ,物体側に凹面を向けたメニスカス状の正レンズの3
枚のレンズから構成し、最も物体側に位置する負レンズ
の瞳側のレンズ面を非球面状に形成することで、ファイ
ンダー視野の像面湾曲の増大を抑えることができる。ま
た、条件式 0.8 < R2/R4 < 1.5 を満たすことで、メニスカス負レンズのレンズ性能を良
好な状態に維持することができる。この条件式の下限を
越えると、メニスカス負レンズの像側のレンズ面の曲率
が強くなるため、レンズの中心厚と周辺厚との差が大き
くなる。これにより、レンズの成形時に樹脂の収縮によ
るレンズ面の撓みが発生し、レンズの性能不良が発生し
やすくなる。一方、条件式の上限を越えると、周辺部の
子午的像面に対する視度がプラスになるので好ましくな
い。
【0018】
【発明の実施の形態】図7は、本発明を実施したレンズ
付きフイルムユニットの外観を示すものである。レンズ
付きフイルムユニット10は、ユニット本体11の中央
部に外装用のラベル12を巻き付けて構成される。ユニ
ット本体11は主にプラスチック成形され、前面にレン
ズ開口13およびファインダ対物窓14が、また上面に
はシャッタボタン15,巻き上げノブ16,およびカウ
ンタ窓17が、さらに背面にはファインダ接眼窓18が
それぞれ設けられている。
【0019】ラベル12はレンズ付きフイルムユニット
10の外観を綺麗にするためのもので、表面に化粧用の
印刷が施されている。ラベル12の所要部には、ユニッ
ト本体11に設けられた撮影レンズ40,ファインダ対
物窓14,カウンタ窓17,およびファインダ接眼窓1
8を外部に露呈させるための開口が設けられており、こ
のラベル12をユニット本体11に巻き付けたままの状
態で撮影操作ができるようになっている。
【0020】図8に示すように、ユニット本体11は、
本体基部21と、この本体基部21を前後から覆うよう
に被せられる前カバー22および後カバー23とから構
成されている。本体基部21には、両側部にパトローネ
本体24を収納するパトローネ室25と、写真フイルム
26をロール状にして収納するフイルムロール室27と
が設けられ、これらの間には、写真フイルム26の露光
範囲を規定するためのアパーチャー28が形成されてい
る。パトローネ室25およびフイルムロール室27の底
部は開口となっており、後カバー23の底面側に設けた
プルトップ式の底蓋29a,29bによってそれぞれ塞
がれる。また、パトローネ室25の上面には巻き上げノ
ブ16が取り付けられる。
【0021】写真フイルム26は、パトローネ本体24
から全て引き出された状態でフイルムロール室27内に
収納されており、撮影を行った後に巻き上げノブ16の
回転操作を行うと、フイルムロール室27側からパトロ
ーネ室25側に向けて走行される。そして、写真フイル
ム26の露光済み部分がパトローネ本体24内に巻き込
まれるとともに、未露光部分がアパーチャー28の背面
に位置決めされる。
【0022】後カバー23には、アパーチャー28と対
面する部分にフイルム支持面31が形成されており、こ
のフイルム支持面31と本体基部21との間に写真フイ
ルム26が光密に収納される。またアパーチャー28お
よびフイルム支持面31は、写真フイルム26の走行方
向が物体側に向けて凹状となるように湾曲している。こ
れにより、アパーチャー28の背面に位置決めされる写
真フイルム26の露光画面32も物体側に向けて凹状に
湾曲する。
【0023】アパーチャー28の前面には露光ユニット
34が取り付けられ、前カバー22と後カバー23とに
よって挟持される。露光ユニット34は、シャッタベー
ス34a上にフイルムコマ止め機構,シャッタ機構,フ
ァインダー光学系等を一体に組み付けてユニット化した
もので、撮影レンズ40,ファインダーレンズ45,フ
イルムカウンタ盤35などが組み付けられている。撮影
レンズ40はレンズホルダー(図示せず)上に保持さ
れ、その前面にレンズ押さえ36が被せられて固定され
る。またレンズ押さえ36には、撮影レンズ40への入
射光を規制するためのレンズ開口37が形成されてい
る。
【0024】撮影レンズ40は、対角方向における歪曲
収差がマイナス方向に15%より大きく、かつ対角方向
の半画角ωが45°≦ω<80°の範囲内の広角レンズ
である。図1に示すように、撮影レンズ40は、物体側
から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス状の負レン
ズ41と、物体側に凹面を向けたメニスカス状の正レン
ズ42との2枚のレンズにより構成され、絞り開口43
の物体側に位置決めされる。この撮影レンズ40は、負
レンズ41の物体側のレンズ面41aと正レンズ42の
像側のレンズ面42bとが非球面状に形成されており、
レンズ系全体での合成焦点距離をf、負レンズ41の焦
点距離をf1としたときに、「−10<f1/f<−
2.5」なる条件を満たすように構成されている。
【0025】図2に示すように、ファインダーレンズ4
5は、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカ
ス状の負レンズ46,負レンズ47,物体側に凹面を向
けたメニスカス状の正レンズ48の3枚のレンズにより
構成され、最も物体側に位置する負レンズ46の瞳側の
レンズ面46bが非球面状に形成されている。また、フ
ァインダーレンズ45は、負レンズ46の瞳側のレンズ
面46bの曲率半径をR2、中央に位置する負レンズ4
7の瞳側のレンズ面47bの曲率半径をR4としたとき
に、「0.8<R2/R4<1.5」なる条件を満たす
ように構成されている。
【0026】撮影レンズ40およびファインダーレンズ
45は、撮影レンズ40を通過して対角方向における像
高8割の位置に向かう光線の撮影レンズ40への入射角
度をθ、撮影レンズ40に角度θで入射した光線の像面
位置での歪曲収差をDt 、ファインダーレンズ45に角
度θで入射した光線の瞳位置での歪曲収差をDf とした
ときに、「0.6<Df /Dt <1.4」なる条件を満
たすように構成されており、露光画面32内に結像され
る像と、ファインダーレンズ45を通して観察される像
とが相似するようになっている。
【0027】図8において、前カバー22には、前面に
開口38およびファインダ対物窓14が、また上面には
シャッタボタン15とカウンタ窓17とが形成されてい
る。また、後カバー23にはファインダ接眼窓18と開
口39とが形成されている。そして、露光ユニット34
に組み付けられた撮影レンズ40が開口38から、また
ファインダーレンズ45がファインダ対物窓14および
ファインダ接眼窓18から、さらにフイルムカウンタ盤
35がカウンタ窓17からそれぞれ露呈される。また、
巻き上げノブ16の一部が開口39から突出する。
【0028】図3は、撮影レンズ40を通過して露光画
面32の上下,左右方向、および対角方向の各端部に向
かう光束の、レンズ開口37部での通過位置を表したも
のである。なお、図中のレンズ開口37は、撮影レンズ
40の最大有効径に応じた大きさに示してある。図3を
見てみると、図中斜線を付して示したように、露光画面
32の上下端および左右端に達する光束OH ,OU ,O
L ,OR は、レンズ開口37の上下端および左右端より
も各々中心側に寄った位置を通過することがわかる。こ
の現象は、撮影レンズ40の対角方向における画角が広
く、かつ周辺部の歪曲収差が大きくなるように構成され
ていることに起因するものである。このため、レンズ開
口37を撮影レンズ40の最大有効径に応じた大きさに
形成すると、レンズ開口37の上下および左右の各端部
を通過した光は露光画面32の外部に向かうことにな
る。露光画面32外に向かう光束は露光には全く不要で
あるばかりか、被写体光の光路を遮光する暗箱の内壁で
反射してフイルム面に達し、フレアーを引き起こす。し
たがって図中二点鎖線で示したように、レンズ開口37
を、四辺の各中央部が光軸方向に凸状に歪んだ糸巻き形
状となるように形成し、不要な光線が撮影レンズ40に
入射されないようにするのが好ましい。なお、ファイン
ダーレンズ45の光路中に配置され、ファインダー視野
範囲を規定する視野枠(図示せず)についても、レンズ
開口37と同様の理由から、四辺の各中央部が光軸方向
に凸状に歪んだ糸巻き形状となるように形成しておくの
が好ましい。
【0029】
【実施例】撮影レンズ40の仕様は次のとおりである。 f = 18mm f1=−67.67mm f2= 13.88mm Fno= 9.5 ω = 56.6° RF = 150mm θ = 42.7°
【0030】上記データ中、fは撮影レンズ40の光学
系全体での合成焦点距離、f1は負レンズ41の焦点距
離、f2は正レンズ42の焦点距離、FnoはFナンバ
ー、ωは対角半画角、RF は像面となる写真フイルム2
6の湾曲した長手方向の曲率半径、θは撮影レンズ40
を通過して対角方向における像高8割の位置に向かう光
線の撮影レンズ40への入射角度をそれぞれ表してい
る。
【0031】撮影レンズ40のレンズデータを次の表1
に示す。なお、面番号iは物体側から順に各レンズのレ
ンズ面に付した番号で、面間隔dは次の面との間のレン
ズ厚みあるいは空気間隔を表している(単位はmm)。
【0032】
【表1】
【0033】非球面は、条件式 Z=ch2 /[1+√{1−(1+K)c2 2 }]+
Ah4 +Bh6 +C’h8 +Dh10 を満たすように形成されている。なお、式中cは曲率半
径の逆数(=1/R)、hは光軸からの光線の高さを表
す。また、非球面係数を表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】この撮影レンズ40の特徴値である「f1
/f」の値は、 f1/f= −67.67/18 ≒ −3.76 であり、条件式 −10 < f1/f < −2.5 を満たしている。
【0036】撮影レンズ40の収差図を図5に示す。図
中(A)は球面収差を、(B)は像面湾曲を、(C)は
歪曲収差をそれぞれ表している。また、(A)の球面収
差図中の符号d,gは、それぞれd線(587.6n
m),g線(435.8nm)に対する収差を表し、
(B)の像面湾曲図中の符号S,Tは、それぞれ球欠的
像面,子午的像面に対する湾曲を表す。なお、像面とな
る写真フイルム26のフイルム面は、その長手方向のみ
が物体側に向けて凹状に湾曲しているので、球欠的像面
の曲率と子午的像面の曲率とは厳密には異なる。このた
め本実施例においては、像面の長手方向を曲率半径R=
150で湾曲させたときの対角方向の曲率半径を求める
とともに、これを曲率半径とする球面状の像面に対する
湾曲を測定し、(B)の像面湾曲図に表した。また
(C)の歪曲収差図は、像面を平面として測定した収差
を表した。
【0037】ファインダーレンズ45の仕様は次のとお
りである。 m = 0.39 D = −1.3 ω = 49.9°
【0038】上記データ中、mは倍率、Dは視度、ωは
対角半画角を表している。
【0039】ファインダーレンズ45のレンズデータを
次の表3に、また非球面係数を表4にそれぞれ示す。
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】ファインダーレンズ45を構成する3枚の
レンズ46〜48の中で最も物体側に位置する負レンズ
46の瞳側のレンズ面46bの曲率半径をR2、中央に
位置する負レンズ47の瞳側のレンズ面47bの曲率半
径をR4とすると、曲率半径R2,R4の各値は、表3
より、 R2= 9.50 R4= 8.17 である。したがって、このファインダーレンズ45の特
徴値である「R2/R4」の値は、 R2/R4= 9.50/8.17 ≒ 1.16 であり、条件式 0.8 < R2/R4 < 1.5 を満たしている。
【0043】上記ファインダーレンズ45の収差図を図
6に示す。図中(A)は歪曲収差を、(B)は入射角度
に対する視度を表している。なお、(B)の視度図にお
ける符号S,Tは、それぞれ球欠的像面,子午的像面に
対する視度を表す。
【0044】撮影レンズ40を通過して対角方向におけ
る像高8割の位置に向かう光線の入射角度をθ、撮影レ
ンズ40に角度θで入射した光線の像面位置での歪曲収
差をDt 、ファインダーレンズ45に角度θで入射した
光線の瞳位置での歪曲収差をDf とすると、 θ = 42.7° であり、このときの歪曲収差値DtおよびDf は、図5
(C)および図6(A)の各歪曲収差図より、 Dt= −16% Df= −18.6% である。したがって、レンズ付きフイルムユニット10
の特徴値の1つである「Df/Dt」の値は、 Df/Dt = (−18.6)/(−16) ≒
1.16 となり、条件式 Df/Dt < 1.4 を満たしている。
【0045】図4は、上記構成のレンズ付きフイルムユ
ニット10を用いて格子模様の被写体を撮影したときに
得られる像を示すもので、被写体である格子模様を実線
で、また撮影により得られた像を破線でそれぞれ表し
た。この図を見てみると、撮影により得られた像は、マ
イナスの歪曲収差の効果によって周辺部の像が大きく歪
み、魚眼レンズを用いて撮影したときと似た風合いの像
となっていることがわかる。これにより、本発明のレン
ズ付きフイルムユニットを用いれば、手軽に特殊な画風
の像を得られることが確認された。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明のレンズ付きフイル
ムユニットによれば、歪曲収差がマイナス方向に大き
く、対角半画角が45°よりも広い広角レンズを撮影レ
ンズとして用いるので、像がたる型に歪み、魚眼レンズ
を用いて撮影を行ったときと似通った独特な風合いの像
を得ることができる。しかも、広角レンズは魚眼レンズ
ほど画角が広くないので扱いが容易であり、手軽に特殊
な画風の撮影を楽しむことができる。また、たる型の歪
みは、広角レンズに特有な広角歪みとは逆方向の歪みで
あるので、歪曲収差をマイナス方向に大きくすることで
自ずと広角歪みが軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撮影レンズのレンズ構成を示す光路図
である。
【図2】ファインダーレンズのレンズ構成を示す光路図
である。
【図3】レンズ開口の形状を表す説明図である。
【図4】本発明のレンズ付きフイルムユニットを用いて
格子模様の被写体を撮影して得られる像の説明図であ
る。
【図5】撮影レンズの収差図であり、(A)は球面収差
を、(B)は像面湾曲を、(C)は歪曲収差をそれぞれ
表している。
【図6】ファインダーレンズの収差図であり、(A)は
歪曲収差を、(B)は視度をそれぞれ表している。
【図7】レンズ付きフイルムユニットの外観図である。
【図8】図7に示したユニット本体の分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 レンズ付きフイルムユニット 11 ユニット本体 37 レンズ開口 40 撮影レンズ 45 ファインダーレンズ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズ,ファインダーレンズ,シャ
    ッタ機構等の撮影機構が組み込まれたユニット本体に、
    予め未露光の写真フイルムを内蔵させたレンズ付きフイ
    ルムユニットにおいて、 前記撮影レンズとして、対角方向における歪曲収差がマ
    イナス方向に15%より大きく、かつ対角方向の半画角
    ωが45°≦ω<80°の範囲内の広角レンズを用いる
    ことを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記撮影レンズは、物体側から順に、物
    体側に凸面を向けたメニスカス状の負レンズと、物体側
    に凹面を向けたメニスカス状の正レンズとの2枚のレン
    ズからなり、前記負レンズの物体側のレンズ面と前記正
    レンズの像側のレンズ面とが非球面状に形成されている
    とともに、レンズ系全体での合成焦点距離をf、負レン
    ズの焦点距離をf1としたときに、 −10 < f1/f < −2.5 なる条件を満たすことを特徴とする請求項1記載のレン
    ズ付きフイルムユニット。
  3. 【請求項3】 前記撮影レンズを通過して対角方向にお
    ける像高8割の位置に向かう光線の撮影レンズへの入射
    角度をθ、撮影レンズに角度θで入射した光線の像面位
    置での歪曲収差をDt 、前記ファインダーレンズに角度
    θで入射した光線の瞳位置での歪曲収差をDf としたと
    きに、 0.6 < Df /Dt < 1.4 なる条件を満たすことを特徴とする請求項1または2記
    載のレンズ付きフイルムユニット。
  4. 【請求項4】 前記ファインダーレンズは、物体側から
    順に、物体側に凸面を向けたメニスカス状の負レンズ,
    負レンズ,物体側に凹面を向けたメニスカス状の正レン
    ズの3枚のレンズからなり、最も物体側に位置する負レ
    ンズの瞳側のレンズ面が非球面状に形成されているとと
    もに、前記非球面の曲率半径をR2、中央に位置する負
    レンズの瞳側のレンズ面の曲率半径をR4としたとき
    に、 0.8 < R2/R4 < 1.5 なる条件を満たすことを特徴とする請求項3記載のレン
    ズ付きフイルムユニット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012141572A (ja) * 2010-12-30 2012-07-26 E-Pin Optical Industry Co Ltd バーコード読取装置用光学レンズモジュール
CN110072045A (zh) * 2019-05-30 2019-07-30 Oppo广东移动通信有限公司 镜头、摄像头及电子设备

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JP2012141572A (ja) * 2010-12-30 2012-07-26 E-Pin Optical Industry Co Ltd バーコード読取装置用光学レンズモジュール
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