JPH1166645A - 光ディスク貼り合わせ方法及び装置 - Google Patents

光ディスク貼り合わせ方法及び装置

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JPH1166645A
JPH1166645A JP24333297A JP24333297A JPH1166645A JP H1166645 A JPH1166645 A JP H1166645A JP 24333297 A JP24333297 A JP 24333297A JP 24333297 A JP24333297 A JP 24333297A JP H1166645 A JPH1166645 A JP H1166645A
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JP
Japan
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disk
adhesive
veneer
plate
annular
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JP24333297A
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Masahiko Kotoyori
正彦 琴寄
Nagatake Fujisaki
藤咲  長武
Koji Yamaguchi
鉱二 山口
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Origin Electric Co Ltd
Original Assignee
Origin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】気泡の混入が無く、膜厚の均一な接着層を作る
ことができる光ディスク貼り合わせ方法及び装置を提供
すること。 【構成】2枚の単板ディスクを液体状の接着剤を使用し
て貼り合わせ、1枚の貼合ディスクを作る光ディスク貼
り合わせ方法において、上記2枚の単板ディスクの内、
下側単板ディスクの面上に接着剤を円環状に吐出してお
き、かつ上側単板ディスクはその外周近傍部を保持され
た状態で、これら2枚の単板ディスクを近接させて行
き、上記上側単板ディスクが上記下側単板ディスク面上
の円環状の接着剤に接触する前に、該上側単板ディスク
面と上記下側単板ディスク面及び円環状の接着剤で囲ま
れる内側空間の圧力を外側空間の圧力よりも低くし、こ
の状態にて上記上側単板ディスクと上記下側単板ディス
ク上の円環状の接着剤を接触させることを特徴とする光
ディスク貼り合わせ方法及び装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は光ディスクの製造、中
でも2枚のディスクを貼り合わせて1枚のディスクを作
る貼り合わせ方法及び装置に関する。
【0002】
【従来技術】 従来の、液体状の接着剤を使用した光デ
ィスク貼り合わせ装置としては、例えば特願平8−15
3460に示すようなものがあった。ここでは説明を容
易にするため、それをより簡略化した従来例を図6に示
す。以下、図6に従って構成および動作を説明する。
【0003】 光ディスク貼り合わせ装置30におい
て、吐出部ターンテーブル31上の位置P1に、図示し
ない供給装置にて下側単板ディスクDLが、接着面を上
向きにした状態で載置される。その後、位置P1上の下
側単板ディスクDLは、吐出部ターンテーブル31によ
り位置P2を通って位置P3に送られる。このとき位置
P2において、接着剤吐出ノズルNにより、下側単板デ
ィスクDLは、その接着面上に接着剤が供給される。な
お、接着剤吐出ノズルNは回転式のノズルであり、位置
P2上に下側単板ディスクDLが静止したとき、回転し
ながら接着剤を吐出して、下側単板ディスクDL上に円
環状の液膜を形成する。
【0004】 一方、搬送テーブル32上の位置P4に
は、図示しない供給装置にて上側単板ディスクDUが、
接着面を下向きにした状態で載置される。その後、位置
P4上の上側単板ディスクDUは、搬送テーブル32に
より位置P5に送られる。ここで搬送テーブル32は、
180°正逆回転することによりディスクを搬送するも
のであるが、180°ごとに停留点を持つ一方向回転型
のものであってもよい。
【0005】 位置P5に運ばれた上側単板ディスクD
Uと位置P3に運ばれた下側単板ディスクDLは、移載
機構R1により上下に重ねられた状態で、位置P6のス
ピンナーSP1、又は位置P7のスピンナーSP2に送
られる。すなわち、移載機構R1は、位置P5にて上側
単板ディスクDUを吸着保持した後、位置P3にて下側
単板ディスクDLをその下に機械的に把持して位置P
6、又は位置P7へ送る。
【0006】 スピンナーSP1及びSP2では、上側
単板ディスクDUと下側単板ディスクDLを接着剤を介
して重ねた状態にて高速回転させ、接着剤を所定の領域
まで広げる。スピンナーSP1及びSP2にて処理終了
して、未硬化ながら密着したディスクDDは、移載機構
R2によって硬化部ターンテーブル33の入口である位
置P8に送られる。
【0007】 その後、位置P8上の密着ディスクDD
は、硬化部ターンテーブル33により位置P9を通って
位置P10に送られる。このとき、位置P9において紫
外線照射装置34により密着ディスクDDが照射を受
け、接着剤の層が硬化し、貼り合わせ工程が完了する。
なお、硬化部ターンテーブル33は遮光カバー35で覆
われており、紫外線が漏洩するのを防いでいる。
【0008】 位置P10上のディスクは、硬化が完了
した接着ディスクDBであり、図示しない排出装置によ
って取り出される。
【0009】 次に移載機構R1によって2枚のディス
クを重ねる際の詳細を説明する。図7は、図6における
移載機構R1の先端に取り付けられているディスク保持
部36、及び吐出テーブル31上の位置P3のディスク
受台37の断面図である。
【0010】 ディスク保持部36は2枚のディスクを
重ねて保持するため、下記のような機構を持つ。すなわ
ち、上側単板ディスクDUを吸着保持するための吸着ヘ
ッド38と、下側単板ディスクDLを機械的に把持する
ためのツメ39、及びそれを放射方向に開角、閉角する
ためのエアーシリンダ40を持つ。また、ディスク受台
37においては、ディスクを位置決めするため、ディス
ク中心穴に嵌合する突起41にはツメ39が入り込む切
欠42が備えられている。
【0011】 ところで、図7は図6の位置P3上に移
載機構R1が来た状態を示しているが、この後、吐出部
ターンテーブル31のディスク受台37が、接着剤の液
膜43を載せた下側単板ディスクDLを吸着した状態で
上昇する。ディスク受台37は、液膜43が上側単板デ
ィスクDUに接触する直前に上昇速度を減じ、低速にて
接液させる、つまり上側単板ディスクDUの下面に液膜
43を接触させる。接液したらツメ39が放射外方向に
開角して下側単板ディスクDLを把持し、ディスク受台
37はその吸着を停止して下降を始める。このようにし
て移載機構R1によるディスク重ね動作が完了する。
【0012】 上記のようにすることで、上側単板ディ
スクDUを下側単板ディスクDL上の液膜43に静かに
接触させられるので、上側単板ディスクを自由落下させ
て接液させる場合に比べ、液膜43の形状を乱さず、高
品位の接着層を作り易い。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来例には下記のような問題点がある。すなわ
ち、上側単板ディスクDUの接着面及び液膜43の頂上
部表面は、微視的に見ると高さ方向にばらつきが有り、
接液を開始する部位がランダムに生じる。これが接液時
の気泡混入の原因となっていた。このことを図8に従っ
て説明する。
【0014】 図8は、下側単板ディスクDL上の液膜
43の頂上部の位置に視点を置いて下方を見たときの接
液状態の変化を順を追って示した図である。図8(a)
は接液開始した状態で、ランダムな位置に接液部44が
生じる。その(b)は(a)よりも更に上下のディスク
が接近した状態であり、図8(a)で発生した接液部4
4がそれぞれ拡大し状態を示している。図8(c)は、
更に上下のディスクが接近した場合であり、拡大してき
た接液部44の先頭部同士が接触するが、ここで空気の
層を接液部44が囲い込んで気泡45を生じやすい。図
8(d)は接液完了時であり、一度発生した気泡45は
残留してしまう。
【0015】 上記の従来例では、接液時に発生した気
泡をスピンナーにおける高速回転時に余分な接着剤と一
緒に振り飛ばしているが、吐出する接着剤の量が少ない
と気泡を振り飛ばす効果が無くなるので、余分な接着剤
を消費することになり、不経済であるという問題点が有
った。
【0016】 また、片面2層読み取りのDVDのよう
に接着層の膜厚を精密に制御する必要がある用途では、
スピンナーの回転条件が気泡の振り飛ばしに制約される
ので、条件設定が困難となるといった問題点があった。
【0017】 本発明は、このような接液時における気
泡の発生を防止することを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】 本発明は、この課題を
解決するため、貼り合わせる2枚の単板ディスクの内、
下側単板ディスク面上に接着剤を円環状に吐出してお
き、かつ上側単板ディスクはその外周近傍部のみを保持
しておいて、2枚の単板ディスクを近接させて行き、さ
らに、上側単板ディスクが下側単板ディスク面上の円環
状の接着剤に接触する前に、上側単板ディスク面と下側
単板ディスク面及び円環状の接着剤で囲まれる空間の圧
力を大気圧よりも低くし、そのような状態にて上側単板
ディスクと下側単板ディスク上の円環状の接着剤を接触
させる光ディスク貼り合わせ方法及び装置を提案するも
のである。
【0019】 すなわち、上記圧力差を利用し、上側単
板ディスクの中心部が下方に引かれることから、接液面
全面にわたり半径方向についてディスク中心側が外側よ
りも低くなるように若干の傾斜を生じさせると共に、円
環状の接着剤の液膜の頂上部をディスク中心側に引き寄
せることで、上側単板ディスクの接液を円環状の接着剤
の液膜の最内周部分から半径外方向に起こし、空気層を
半径方向外向きに排除しながら接液を進行させることが
でき、上下の単板ディスクの間に気泡の無い接着剤層を
形成できる光ディスクの貼り合わせ方法及び帯装置を提
案するものである。
【0020】
【実施例】 下記により、本発明にかかる実施例を説明
する。図1は、図6に示したようなディスク貼り合わせ
装置において、上側単板ディスクを下側単板ディスク上
に吐出した接着剤に接触させる部分の機構の断面図であ
る。また、図2はその外観を示す図である。これらは、
従来例において図7で示される部分と対比されるもので
ある。
【0021】 まず、図1に従って構成を説明する。図
6に示した従来例の移載機構R1に相当する搬送動作を
行う移載機構Q1の先端部にディスク保持部1が取り付
けられている。また、その下方に昇降自在のディスク受
台2が配置される。
【0022】 ディスク保持部1には、移載機構Q1の
先端部に下側単板ディスクDLを機械的に把持するため
の複数のツメ3を放射方向に開角、閉角するエアーシリ
ンダ4が装着され、エアーシリンダ4の先端部には、上
側単板ディスクDUを吸着保持するための円板状の吸着
ヘッド5が装着される。吸着ヘッド5には、その外周部
に金具6を介して吸着パッド7が複数個装着される。ま
た、吸着ヘッド5には、ディスク吸着のための第1の真
空配管継手8と第1の真空配管9が接続される。さら
に、吸着ヘッド5の内部に第1の真空穴10が形成して
あり、第1の真空配管継手8と各金具6、吸着パッド7
とを接続している。
【0023】 一方、エアーシリンダ4の先端部には複
数のツメ3も装着されるが、ツメ3は吸着ヘッド5の中
心穴11から外に出る位置に配置される。
【0024】 上記ディスク保持部1の下方に位置する
ディスク受台2は、その中心部に下側単板ディスクDL
の中心穴11と嵌合する突起12を持つ。突起12には
複数のツメ3が入り込むための切欠13が形成してあ
る。また、ディスク受台2には、下側単板ディスクDL
を吸着するための第2の真空通路14が形成してあり、
第2の真空系へと接続されている。ただし、この第2の
真空系は上記第1の真空系と同一の真空源から分岐して
もよい。
【0025】 ところで、ディスク保持部1の吸着ヘッ
ド5の中心穴11は、2枚の単板ディスクを重ねる動作
を行うとき、上記ディスク受台2の突起12が入り込む
空間でもある。中心穴11には第3の真空通路15を介
して第3の真空配管継手16と第3の真空配管17とが
接続される。ただし、この第3の真空系は、上記第1お
よび第2の真空系とは別系統のものであり、圧力、排気
流量共に異なる。
【0026】 なお、ディスク受台2上に載置される下
側単板ディスクDLの上には、上述と同様にして円環状
の接着剤の液膜18が吐出されている。
【0027】 ここで図2を使用して、上記構成の細部
を説明する。図2に示すように、ディスク保持部1のツ
メ3は3本配置される場合が多い。これは3本のツメ3
が放射外方向に開角して下側単板ディスクDLの中央穴
内周部を把持する場合、3点で接触すると安定して把持
できるからである。したがって、ディスク受台2の切欠
13も3カ所形成されることが多い。ただし、図1にお
いては図を見やすくするために、ツメ3を2本装備のも
のとして描いてある。
【0028】 また、ツメ3の先端部が一部分太くなっ
ているが、これはツメ3にて下側単板ディスクDLを把
持したときに、ツメ3が上側単板ディスクDUの中心穴
部を押すのを防ぐためである。すなわち、これはディス
ク成形時のばらつきにより上側単板ディスクDUの中心
穴が下側単板ディスクDLの中心穴より若干小さくなる
ような場合に、ツメ3が上側単板ディスクDUの中心穴
に先にぶつかって充分広がらず、下側単板ディスクDL
を把持する力が不足するのを防ぐためである。
【0029】 さらに、ディスク保持部1の吸着パッド
7は複数個装着されるが、4個から16個の間の数量が
選択される場合が多い。これは、上側単板ディスクDU
の接液面に若干の傾斜を生じさせるときに、吸着パッド
7が4個未満だと均一な傾斜を作り難いこと、また16
個を超えても均一な傾斜を作るという意味では効果が変
わらず、無駄になるという理由による。
【0030】 ただし、単板ディスクの成形条件や接着
剤の性状などにより、上記個数の範囲を超えても良好な
ディスク保持が可能な場合は、上記範囲外の値を選択し
てもよい。
【0031】 ここで再び図1に戻って細部の説明を行
う。ディスク受台2の、下側単板ディスクDLを吸着保
持するための第2の真空通路14は、接着剤の液膜18
が吐出される位置の近傍に配置される場合が多い。これ
は、上記圧力差により上側単板ディスクDUに若干の傾
斜を生じさせる場合に、その圧力差により下側単板ディ
スクDLの液膜18を載せている部分が上方に持ち上げ
られて意図しない接液が生じてしまうことを防ぐためで
ある。ただし、下側単板ディスクDLの成形条件や接着
剤の性状などにより、設定する上記圧力差において下側
単板ディスクDLの変形が無視できる場合などのよう
に、状況によっては第2の真空通路14を上記以外の位
置に配置してもよい。
【0032】 次に、本実施例の動作を図3に従って説
明する。図3(a)は図1と同じ状態を示す。ここでは
第1の真空系が作動しており、上側単板ディスクDU
が、その外周部を吸着パッド7に吸着され、ディスク保
持部1に保持されている。一方、ディスク受台2におい
て第2の真空系が作動しており、接着剤の液膜18を吐
出された下側単板ディスクDLがディスク受台2上に吸
着保持されている。
【0033】 なお、ツメ3は閉角しており、第3の真
空系は停止、すなわち大気圧に解放されている。この状
態からディスク受台2は上昇を開始する。ディスク受台
2は最初高速で上昇し、液膜18が上側単板ディスクD
Uに接触する直前に上昇速度を低速に切り換える。
【0034】 図3(b)は、液膜18が上側単板ディ
スクDUに接触する瞬間を示している。ここでは、ディ
スク受台2の突起12が、吸着ヘッド5の中心穴11に
嵌合している。また、この前に第3の真空系が作動す
る。
【0035】 第3の真空系が作動すると、吸着ヘッド
5の中心穴11内部の圧力が下がるから、ここに入り込
んでいる突起12の切欠13を通して、上側単板ディス
クDUと下側単板ディスクDLの各接着面と液膜18で
囲まれる内側空間19の圧力もその外側空間よりも下が
る。これにより、その外周部のみを吸着保持されている
上側単板ディスクDUは、その中心部が下方へ引かれて
若干の傾斜が生じる。
【0036】 一方、内側空間19の圧力が下がると、
液膜18がディスク中心方向に引かれて、その頂上部も
中心方向へ移動する。
【0037】 上側単板ディスクDUに、その中心部が
低くなるような若干の傾斜が発生することと、液膜18
の頂上部がディスク中心方向に移動することの相乗効果
で、上側単板ディスクDUと液膜18の接触が最内周部
から起こる。ここではディスク受台2が低速で上昇を続
けており、接液が最内周部から外向きに順次起こるの
で、空気を外向きに排除しながら接液させることがで
き、液膜18中に気泡が発生することを防止できる。
【0038】 なお、内側空間19の圧力と大気圧であ
る外側空間の圧力との圧力差は、液膜18の頂上部を移
動させるだけでよく、液膜18自体を移動させる程強く
ては支障がある。この圧力差は使用する接着剤の粘度に
より決められるが、接着剤としては粘度500cP以下
のものが使用される場合が多い。このとき、上記圧力差
は30kPaを越えない範囲に設定される。ただし、液
膜18を薄く吐出する場合や、使用する接着剤がより高
粘度の場合は、この範囲を超えた値に設定してもよい。
【0039】 また、ここで上側単板ディスクDUが弾
性を持つ樹脂製の吸着パッド7にて吸着されていること
も重要である。すなわち、上記圧力差が小さい値なの
で、上記傾斜を発生させる力も弱く、好ましく傾斜を発
生させるためには、上側単板ディスクDUが曲がりやす
い保持方法にて保持されていることが重要だからであ
る。
【0040】 ところで、最初の接液が起きた瞬間、ま
たはその直前、あるいはその直後に、第3の真空系の真
空動作が停止する。すなわち、第3の真空系が大気圧に
解放される。
【0041】 図3(c)は接液が完了した状態を示
す。ここでは、ディスク受台2が停止しており、ツメ3
が開いて下側単板ディスクDLを把持し、第2の真空系
が停止して大気圧に解放される。
【0042】 この後、ディスク受台2が下降する。こ
れにより、ディスク保持部1が上側単板ディスクDUと
下側単板ディスクDLを重ねて保持することになる。上
記のように、このときに上側単板ディスクDUと下側単
板ディスクDLの間には、気泡のない液膜18が挟まれ
ている。
【0043】 さらにその後、図示しない移載機構Q1
が起動して、これらディスクを図示しないスピンナーへ
送り、接着剤を所定の領域まで広げる処理を行う。な
お、この段階で2枚の単板ディスクに挟まれた接着剤の
層に気泡が入っていないので、スピン条件は膜厚均一化
に最適な設定とすることができる。
【0044】 次に、本実施例の作用の詳細を説明す
る。
【0045】 図4は、上記接液部分の断面を拡大した
図で、紙面の右側がディスクの中心部になる。図4
(a)は図3(a)に相当し、下側単板ディスクDLが
図示しないディスク受台2に持ち上げられて上昇を開始
した状態を示す。以下、図4(b)から図4(c)を経
て図4(d)に至るまで、下側単板ディスクDLは上昇
を続けている。
【0046】 図4(b)は上側単板ディスクDUに液
膜18が接触する直前の状態を示す。ここでは第3の真
空系が作動している。ただし、上側単板ディスクDUと
液膜18の間には隙間があるため、外部から内側空間1
9に向かって気流が流れ、内側空間19の圧力があまり
下がっておらず、上側単板ディスクDUもほとんど傾斜
が生じていない。
【0047】 図4(c)は上側単板ディスクDUが液
膜18に接触した瞬間を示す。この図4(b)と(c)
の間の状態において、上側単板ディスクDUと液膜18
の間の隙間は次第に狭くなって行く。これに従って、気
流の流量が減り、内側空間19の圧力が下がって行き、
上側単板ディスクDUの中心部が下方に引かれ、傾斜が
発生し出す。また、気流の流量は減るものの、上記隙間
が狭くなるので気流の流速は増す。これと内側空間19
の圧力低下が相まって、液膜18の頂上部がディスク中
心部方向に引かれて行く。やがて該液膜18の頂上部と
上側単板ディスクDUが接触するが、その状態を示した
のが図4(c)である。
【0048】 なお、内側空間19の圧力を低くしてお
く必要があるのは接液の瞬間までであるので、第3の真
空系は接液の直前に停止させる場合が多い。これは、第
3の真空系が大気圧に戻るのに生じる時間遅れをあらか
じめ見込んであるためである。したがって、上側単板デ
ィスクDUが液膜18に接触する前、2秒を超えない時
間だけ早く真空排気系を閉じることができる。ここで、
使用している接着剤の性状によっては、接液後、若干の
間、内側空間19を低い圧力に保持した方がよい場合も
あり、その場合は、接液の瞬間または直後に第3の真空
系を停止させることになる。
【0049】 ところで図4(c)で示す上側単板ディ
スクDLの傾斜は、2°以下程度の小さいものである。
しかし、液膜18の頂上部をディスク中心部へ引いて行
く効果を併用することで、充分に有効である。もしここ
でその傾斜を大きくしてしまうと、2枚の単板ディスク
を重ねた後にも上側単板ディスクDLに歪みが残ってし
まい、接着ディスクが不良品になりやすい。
【0050】 図4(d)は、接液部が液膜18全体に
広がりつつある状態を示す。ここでは、接液がディスク
の半径方向内周側から外周側に向かって起こり、接液が
空気を外向きに排除しながら進行するため、上下2枚の
単板ディスク間に気泡の無い液膜を作れる。
【0051】 図5は、下側単板ディスクDL上の液膜
18の頂上部の位置に視点を置いて下方を見たときの、
接液状態の変化を順を追って示した図で、従来例におけ
る図8と対応する。
【0052】 図5(a)は、上側単板ディスクDUに
液膜18が接触した瞬間を示しており、図4(c)に相
当する。ここで接液部20は液膜18の最内周部にな
る。
【0053】 図5(b)は、接液が進行しつつある状
態を示しており、図4(d)に相当する。ここで接液部
20は、放射外方向にほぼ均一な状態で広がる。
【0054】 以下、図5(c)の状態を経て図5
(d)の状態で接液が完了する。
【0055】 図5(a)から図5(d)において、接
液が液膜18の最内周部から発生して、放射外方向に進
行することがわかる。また、接液の進行がほぼ均一であ
るため、空気を外向きに排除しながら接液が進行するた
め、接液完了時に液膜18に気泡が入らない。
【0056】 なお、以上述べた実施例では各工程の処
理が大気中で行われることを前提に説明したが、必ずし
も大気圧の雰囲気で行う必要はなく、大気圧とは異なる
気圧中で、また窒素ガスのような不活性の雰囲気で行っ
ても、全く前述と同様に行うことができると共に、同様
な効果が得られる。
【0057】
【発明の効果】 本発明は以上述べたような特徴を有し
ているので、気泡の混入が無く、膜厚の均一な接着層を
作ることができる光ディスク貼り合わせ方法及び装置を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる光ディスク貼り合わせ装置の
一実施例を示す図である。
【図2】 図1に示す実施例の外観を示す図である。
【図3】 図1に示す実施例の動作を説明するための図
である。
【図4】 図1に示す実施例の作用を説明するための図
である。
【図5】 図1に示す実施例の作用を説明するための図
である。
【図6】 従来の貼り合わせ装置の一例を示す図であ
る。
【図7】 図6に示す従来の貼り合わせ装置の一部分を
示す図である。
【図8】 図7に示す従来例の問題点を説明するための
図である。
【符号の説明】
1…ディスク保持部 2…ディスク受
台 3…ツメ 4…エアーシリ
ンダ 5…吸着ヘッド 6…金具 7…吸着パッド 8…第1の真空
配管継手 9…第1の真空配管 10…第1の真空
穴 11…中心穴 12…突起 13…切欠 14…第2の真
空通路 15…第3の真空通路 16…第3の真
空配管継手 17…第3の真空配管 18…接着剤の
液膜 19…上側単板ディスクおよび下側単板ディスクの各接
着面と液膜で囲まれる空間 20…接液部 30…光ディスク貼り合わせ装置 31…吐出部タ
ーンテーブル 32…搬送ターンテーブル 33…硬化部タ
ーンテーブル 34…紫外線照射装置 35…遮光カバ
ー 36…ディスク保持部 37…ディスク
受台 38…吸着ヘッド 39…ツメ 40…エアーシリンダ 41…突起 42…切欠 43…接着剤の
液膜 44…接液部 45…気泡 DU…上側単板ディスク DL…下側単板
ディスク DD…未硬化密着ディスク DB…接着ディ
スク N…接着剤吐出ノズル Q1…移載機構 R1…移載機構 R2…移載機構 P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7、P8、P
9、P10…光ディスク貼り合わせ装置内のディスク位
置を示す符号

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の単板ディスクを液体状の接着剤を
    使用して貼り合わせ、1枚の貼合ディスクを作る光ディ
    スク貼り合わせ方法において、 上記2枚の単板ディスクの内、下側単板ディスクの面上
    に接着剤を円環状に吐出しておき、かつ上側単板ディス
    クはその外周近傍部を保持された状態で、これら2枚の
    単板ディスクを近接させて行き、 上記上側単板ディスクが上記下側単板ディスク面上の円
    環状の接着剤に接触する前に、該上側単板ディスク面と
    上記下側単板ディスク面及び円環状の接着剤で囲まれる
    内側空間の圧力を外側空間の圧力よりも低くし、 この状態にて上記上側単板ディスクと上記下側単板ディ
    スク上の円環状の接着剤を接触させることを特徴とする
    光ディスク貼り合わせ方法。
  2. 【請求項2】 上記上側単板ディスク面と下側単板ディ
    スク面及び円環状の接着剤で囲まれる上記内側空間を真
    空吸引することを特徴とする請求項1に記載の光ディス
    ク貼り合わせ方法。
  3. 【請求項3】 上記上側単板ディスク面と下側単板ディ
    スク面及び円環状の接着剤で囲まれる上記内側空間を真
    空吸引しているとき、上記下側単板ディスクをほぼ一定
    の低速で上昇させることを特徴とする請求項2に記載の
    光ディスク貼り合わせ方法。
  4. 【請求項4】 上記上側単板ディスクが、弾性体の吸着
    具を使用した真空吸着で保持されることを特徴とする請
    求項1ないし請求項3のいずれかに記載の光ディスク貼
    り合わせ方法。
  5. 【請求項5】 上記下側単板ディスクが、少なくとも接
    着剤の吐出範囲、又はその周辺をその下側から真空吸着
    されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいず
    れかに記載の光ディスク貼り合わせ方法。
  6. 【請求項6】 上記上側単板ディスク面と下側単板ディ
    スク面及び円環状の接着剤で囲まれる上記内側空間の圧
    力を、その外側空間の圧力よりも30kPaを越えない
    範囲で低くすることを特徴とする請求項1ないし請求項
    5のいずれかに記載の光ディスク貼り合わせ方法。
  7. 【請求項7】 上記上側単板ディスク面と下側単板ディ
    スク面及び円環状の接着剤で囲まれる上記内側空間の圧
    力を上記外側空間よりも低くする際に、上記上側単板デ
    ィスクが上記円環状の接着剤に接触する前、2秒を超え
    ない時間だけ早く真空排気系を閉じることを特徴とする
    請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の光ディスク
    貼り合わせ方法。
  8. 【請求項8】 上記上側単板ディスクを上記円環状の接
    着剤と接触させた後、上記2枚の単板ディスクを回転さ
    せて接着剤を所定の領域まで広げることを特徴とする請
    求項1ないし請求項7のいずれかに記載の光ディスク貼
    り合わせ方法。
  9. 【請求項9】 使用する接着剤が紫外線硬化型接着剤で
    あり、接着剤が所定の領域まで広がった後に紫外線を照
    射して硬化させることを特徴とする請求項1ないし請求
    項8のいずれかに記載の光ディスク貼り合わせ方法。
  10. 【請求項10】 2枚の単板ディスクを液体状の接着剤
    を使用して貼り合わせ、1枚の貼合ディスクを作る光デ
    ィスク貼り合わせ装置において、 これら2枚の単板ディスクの内の下側単板ディスクを受
    けるディスク受台と、 該下側単板ディスクの面上に接着剤を円環状に吐出する
    接着剤吐出手段と、 上記2枚の単板ディスクの内の上側単板ディスクの外周
    近傍部を保持する保持手段と、 該上側単板ディスク面と該下側単板ディスク面及び円環
    状の接着剤で囲まれる内側空間を吸引する真空吸引手段
    と、を備え、該内側空間の圧力がその外側空間の圧力よ
    りも低い状態で上記上側単板ディスクと該下側単板ディ
    スク上の円環状の接着剤を接触させることを特徴とする
    光ディスク貼り合わせ装置。
  11. 【請求項11】 上記上側単板ディスクは弾性体からな
    る真空吸着具により吸着保持されることを特徴とする請
    求項10に記載の光ディスク貼り合わせ装置。
  12. 【請求項12】 上記ディスク受台は真空吸着機構を備
    え、該真空吸着機構が上記下側単板ディスクの面上の接
    着剤の吐出範囲又はその周辺を、その下側から真空吸着
    することを特徴とする請求項10又は請求項11に記載
    の光ディスク貼り合わせ装置。
  13. 【請求項13】 上記上側単板ディスクを円環状の接着
    剤と接触させた後、上記2枚の単板ディスクを回転させ
    て接着剤を所定の領域まで広げるスピンナーを備えたこ
    とを特徴とする請求項10ないし請求項12のいずれか
    に記載の光ディスク貼り合わせ装置。
  14. 【請求項14】 使用する接着剤は紫外線硬化型接着剤
    であり、該接着剤が所定の領域まで広がった後に紫外線
    を照射して硬化させる紫外線照射装置を備えたことを特
    徴とする請求項10ないし請求項13のいずれかに記載
    の光ディスク貼り合わせ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2021131842A1 (ja) * 2019-12-27 2021-07-01

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