JPH0944917A - 光ディスクの製造方法およびその製造方法に使用される載置基台 - Google Patents

光ディスクの製造方法およびその製造方法に使用される載置基台

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JPH0944917A
JPH0944917A JP8132698A JP13269896A JPH0944917A JP H0944917 A JPH0944917 A JP H0944917A JP 8132698 A JP8132698 A JP 8132698A JP 13269896 A JP13269896 A JP 13269896A JP H0944917 A JPH0944917 A JP H0944917A
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adhesive
mounting base
resin
suction
resin substrate
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JP8132698A
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Inventor
Riyouko Kitano
亮子 北野
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Kitano Engineering Co Ltd
Original Assignee
Kitano Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両樹脂基板2、6における中心穴11の付近
の貼り合わせ領域に接着剤を均一に延展させるための光
ディスク1の製造方法及びその製造方法に使用される載
置基台7を提供すること。 【解決手段】 第1樹脂基板2に接着剤5を塗布し、そ
の上に第2樹脂基板6を載置した後、高速回転により前
記接着剤5を延展し、その後接着剤5を硬化させて両樹
脂基板2、6を貼り合わせる光ディスクの製造方法であ
って、前記接着剤を延展させるに際し両樹脂基板2、6
の中心穴11より前記接着剤5を吸引することにより前
記中心穴11の付近の延展を促進させる光ディスク1の
製造方法。 【効果】 両樹脂基板における貼り合わせ部全面に接着
剤を満遍なく且つ均一に行き渡らせ、更に、貼り合わせ
面に介在する気泡を外部に排除することができ、特に、
光ディスクの中心穴付近に対して均一な接着剤の延展効
果を期待できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスクの製
造方法およびその製造方法に使用される載置基台に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ、取り分けパソコン
等の普及は目ざましく、それに使用する記憶媒体、特
に、記憶ディスクの容量は益々高密度化しており、その
種類も多くなってきている。また、音楽用を中心とする
CDも最近は映像用へと発展する傾向にある。記憶ディ
スクとしては、例えば、磁気ディスク、光ディスク(例
えば、CD−ROM)、光磁気ディスク(例えば、M
O)等があるが、その中でも、最近、光ディスクの需要
が増大している。
【0003】ある種、光ディスクでは、より記憶容量を
高密度化するために、光ディスクを構成する各樹脂基板
の厚みは0.6mm、その外形が120mm、またその
中心穴の内径が15mm、と規格されている。しかし、
このような薄い樹脂基板では機械的強度が低く変形し易
いため、同じ厚み(0.6mm)の樹脂基板を2枚貼り
合わせて使用することが行われる。
【0004】例えば、図11は、2枚の円形状の樹脂基
板(第1樹脂基板2と第2樹脂基板6)を貼り合わせた
状態の光ディスク1の断面を概略的に示す。(a)は情
報信号が一方の樹脂基板に印加されているもの、また
(b)は、情報信号が両方の樹脂基板に印加されている
ものを示す。
【0005】前者の光ディスクについていうと、第1樹
脂基板2は、射出成形機により透明なポリカーボネート
樹脂で成形されている。第1樹脂基板2の片面には、音
声等の情報信号である凹凸の信号ピット(信号穴)が印
加されている。そして、その信号面上には、アルミ等の
反射膜3が形成され、その上に接着剤等の保護膜4が設
けられて信号面の損傷が防止されている。
【0006】さらに、第1樹脂基板2の信号面上には接
着剤5を介して、これに同じ透明なポリカーボネート樹
脂で成形された第2樹脂基板6が貼り合わされている。
もっとも、前記第1樹脂基板2の反射膜3の上に保護膜
4を設けないで、直接接着剤5を介して第2樹脂基板6
を貼り合わせることも行なわれる。ここで、前述した第
1樹脂基板と第2樹脂基板とを貼り合わせるには、下記
の工程が必要となる。
【0007】(1)載置基台7に第1樹脂基板2を載置
する第1工程 (2)第1樹脂基板2に接着剤5を塗布する第2工程 (3)第1樹脂基板2に第2樹脂基板6を載置して重ね
合わせる第3工程 (4)両樹脂基板の間に介在する接着剤5を延展する第
4工程 (5)接着剤5を硬化する第5工程
【0008】簡単に説明すると、貼り合わせ工程におい
て、先ず、載置基台7に第1樹脂基板を載せる。そして
第1樹脂基板2に流動性のある接着剤5、例えば紫外線
硬化樹脂を塗布し、その上に第2樹脂基板6を載置して
両者を重ね合わせる。次に、両樹脂基板を重ね合わせた
状態で回転させ、両樹脂基板間に介在する接着剤5を均
一に行き渡らせる、すなわち延展するのである。
【0009】この際、接着剤5は延展と共に外に飛散さ
れ、同時に両樹脂基板間の接着剤5に閉じ込まれた空気
は外に放出される。その後、両樹脂基板間に均一に延展
された接着剤5を紫外線の照射により硬化させる。以上
のようにして貼り合わせが完了する。
【0010】上記の工程の内、第4工程において、回転
により接着剤5の延展を行なうに際し、信号面を有する
領域では接着剤5が遠心力等により十分延展することが
できる。しかし、信号面の無い中心穴付近の領域では接
着剤5が十分行き渡らなく空気が残留し延展不足とな
る。
【0011】光ディスクの性能を考える場合に、信号面
の無い透明な中心穴付近の貼り合わせ領域についても、
満遍なく且つ均一に接着剤5が行き渡らなけれはならな
い。何故なら、後の工程で接着剤5を硬化させる場合、
その部分に斑模様が形成され美観が損なわれるからであ
り、加えて、中心穴部の貼り合わせ面の強度も低下する
からである。このような中心穴付近の貼り合わせ領域に
ついて、接着剤5をいかにして満遍なく且つ均一に行き
渡らせるかが、光ディスクの品質を向上させる上での大
きな課題であった。しかしながら、未だ、その課題を解
決すべく決定的な対応策は提案されていない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点の解決を意図したものである。即ち、本発明の目的
は、両樹脂基板における中心穴付近の貼り合わせ領域に
接着剤5を均一に延展させるための光ディスクの製造方
法およびその製造方法に使用される載置基台を提供する
ことを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】しかして、本発明者等は
このような課題に対して、鋭意研究を重ねた結果、延展
時に中心部に負圧を作用させると中心付近の延展が効率
良く促進される点を見出した。この知見に基づいて本発
明を完成させたのものである。
【0014】すなわち、本発明は、第1樹脂基板に接着
剤を塗布し、その上に第2樹脂基板を載置した後、高速
回転により前記接着剤を延展し、その後接着剤を硬化さ
せて両樹脂基板を貼り合わせる光ディスクの製造方法で
あって、前記接着剤を延展させるに際し、両樹脂基板の
中心穴より前記接着剤を吸引することにより前記中心穴
付近の延展を促進させる光ディスクの製造方法に存す
る。
【0015】そして、前記接着剤の吸引は、前記中心穴
に吸引口を有するボスを挿入させて吸引する上記(1)
の光ディスクの製造方法に存する。
【0016】そして、前記接着剤の吸引は、吸引する際
し前記ボスの外周と前記中心穴とで形成される隙間を介
して、前記両樹脂基板の上下両面より外気を導入するこ
とにより行われる上記(1)又は(2)の光ディスクの
製造方法。
【0017】そして、吸引の強さは、両樹脂基板に設け
られた液止め溝の位置にて 接着剤が停止する強さとす
る上記(1)又は(2)の光ディスクの製造方法に存す
る。
【0018】そして、第1樹脂基板に接着剤を塗布し、
その上に第2樹脂基板を載置 した後前記接着剤を硬化
させることによって両樹脂基板を貼り合わせる光ディス
クの製造方法に使用される載置基台であって、前記載置
基台は、吸引手段を有するボスを備えた光ディスクの載
置基台に存する。
【0019】そして、前記載置基台には、ボスに設けた
吸引口と該吸引口から吸引源に連通する吸引通路を設け
た上記(5)の光ディスクの載置基台に存する。
【0020】そして、前記ボスは、載置基台に取り外し
自在となっている上記(5)又は(6)の光ディスクの
載置基台に存する。
【0021】そして、前記載置基台の周囲に飛散防止用
のドーム体を配置した上記(5)又は(6)の光ディス
クの載置基台に存する。
【0022】そして、前記載置基台は、該載置基台上の
前記ボスの周辺に外気と連通する凹部を設けた上記
(5)また(6)の光ディスクの載置基台に存する。
【0023】
【作用】上記のような光ディスクの製造方法およびその
製造方法に使用される載置基台を採用することにより、
両樹脂基板の中心穴より接着剤5が吸引され前記中心穴
付近の接着剤5の延展が促進される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下実施の形態を掲げ図面に基づ
いて本発明を説明する。一般に光ディスクの全製造方法
は、マスタリング工程により製作された光ディスクのス
タンパを使って、射出成形機等により第1樹脂基板を成
形する工程と、成形された第1樹脂基板の信号面に反射
膜ならびに保護膜を形成する工程と、第1樹脂基板の信
号面上に第2樹脂基板を貼り合わせる工程とより成って
いる。
【0025】そして、本発明の光ディスクの製造方法
は、第1樹脂基板の上に第2樹脂基板を貼り合わせる工
程に位置付けられ、特に、その貼り合わせ工程における
延展工程に関するものである。ここで、先ず、第1樹脂
基板に接着剤、例えば紫外線硬化樹脂5を介して第2樹
脂基板を貼り合わせる概略工程(図10参照)について
説明する。
【0026】先ず工程(1)では、信号面に反射膜なら
びに保護膜をコーティングした第1樹脂基板2が載置基
台7上に均等に吸着保持される。
【0027】工程(2)では、第1樹脂基板2を載置し
た載置基台7を低速回動させながら、吐出ノズル8の吐
出口より紫外線硬化樹脂5が吐出される。これにより、
第1樹脂基板2上に、例えば吐出ノズル8からの吐出に
より紫外線硬化樹脂5が塗布されると、第1樹脂基板2
上に円形の線状軌跡が描かれる。
【0028】工程(3)では、紫外線硬化樹脂5の塗布
が完了すると、その上に透明の第2樹脂基板6がロボッ
トハンド等により載置される。載置するに際し第2樹脂
基板6は、中心部から外周に向けて順次接触していくと
好適である。
【0029】次に工程(4)では、両樹脂基板2、6間
に介在する紫外線硬化樹脂5を満遍なく行き渡るように
延展を促進させると共に両樹脂基板間に介在する空気及
び紫外線硬化樹脂に含まれる気泡の排除が行われる。詳
しくは、貼り合わされた両樹脂基板2、6が載置された
状態において、載置基台7を高速回転(通常、回転数は
数千rpm以上、回転時間は数秒程度)させる。
【0030】これにより、貼り合わされた両樹脂基板間
の空気及び紫外線硬化樹脂5に内在する気泡は、遠心力
により余分な紫外線硬化樹脂5と共に外部に排出され、
同時に前記樹脂の延展が促進される。これと同時に、両
樹脂基板の中心穴より紫外線硬化樹脂5を吸引すること
により、中心穴付近の前記樹脂の延展もまた促進され
る。なお、この延展工程については、詳しくは後ほど述
べる。
【0031】工程(5)では、載置されて貼り合わされ
一体となった第1樹脂基板2と第2樹脂基板6を回転
(例えば、通常、数rpm程度)又は回転させない状態
で、紫外線を照射させ紫外線硬化樹脂5を硬化させる。
この場合、紫外線を照射させるに際しては、紫外線光源
12からの光を両樹脂基板2,6に向けて上又は下方向
から、或いは上と下の両方向から直接照射させる。尚、
図では上面からのみ紫外線を照射させる場合を示してい
る。具体的には、背面に反射鏡を有する紫外線光源12
を使用し効率的に行なう。
【0032】更に、図示しない反射鏡を、貼り合わされ
た両樹脂基板2、6の周囲に傾斜(例えば45度)させ
て配置するとより好適である。これにより、両樹脂基板
の外周部分の加熱硬化を効率良く遂行することができ
る。尚、接着剤がホットメルト型接着剤の場合は、当
然、紫外線の照射は行わずに硬化させる。なお、この工
程(5)においては、紫外線源12から照射される紫外
線領域の中を両樹脂基板を一定速度で移動させる方法も
行なわれることが多い。以上のようにして貼り合わせ工
程が実施され、2枚の樹脂基板が合体した光ディスクが
製造される。
【0033】ここで、先ず延展を行うに際し使用される
載置基台につき詳細に説明する。図1は、接着剤、例え
ば紫外線硬化樹脂を介して貼り合わされた両樹脂基板
を、載置基台に載置した状態を示す断面図である。図2
は両樹脂基板の中心穴に挿入されたボスからの吸引状態
を示す図であり、図3は載置基台の全体斜視図である。
【0034】図1に示すように、載置基台7は、載置本
体16と、該載置本体16の上部に取り付けられるテー
ブル15と、前記載置本体16の上に取り付けられるボ
スを備えるものである。そして載置基台全体が載置本体
16に延設された回転軸20により一体となって回転が
可能である。尚、回転軸20は、軸受けを有する固定軸
21により支持される。
【0035】載置本体16の中央には吸引通路17が形
成され、この吸引通路17は、載置本体16に延設され
た回転軸20の内部を通して図示しない吸引源に接続さ
れている。そして、載置本体16には、大気と連通する
複数の連通孔19が配置されている。テーブル15は、
載置本体16の上から嵌め込まれることにより取り付け
られる。テーブル15の上面には、両樹脂基板1が載置
される平坦な着座面が形成され、その中央には大径貫通
穴18が形成され前記連通孔19と通じる。このテーブ
ル15の着座面には、樹脂基板が動かないように保持す
るための図示しない吸着孔が設けられている。
【0036】さらにボス10は、載置本体16の中央の
吸引通路17の上端部に嵌め込まれて取り付けられる。
その際、ボス10は、載置本体16に対し気密性を保持
するために糊等の接着剤を使って貼り付けられる。従っ
て、ボス10は、交換する場合に容易に取り外すことが
可能となる。載置本体16上にテーブル15を嵌着した
状態では、ボス10は、その頂部がテーブル15の着座
面より幾分突出した状態となる。両樹脂基板1がテーブ
ル15の着座面に載置された際、この突出したボス10
が両樹脂基板1の中央穴11に挿入されることになる。
【0037】一方、ボス10は、吸引機能を有し、その
ためリング穴a等を含む吸引手段が設けられている。こ
の吸引手段は、ボス10の外周に刻設されたリング溝1
0a、リング溝の底に設けられた複数の吸引口10b、
ボス10の内部に形成された吸引通路14、載置本体1
6の内部の吸引通路17、該吸引通路17が回転軸20
を通って接続されている図示しない吸引源等で構成され
る。ボス10のリング溝10aは、ボス10が両樹脂基
板1の中央穴11に挿入された状態で、吸引を行なうこ
とができる。
【0038】ところで、テーブル15上に両樹脂基板1
が載置された状態では、ボス10の周囲には大径貫通穴
18によって凹部空間18が形成される。この凹部空間
18を設けた理由は、着座面に両樹脂基板1を載置し、
ボス10のリング溝10aより吸引した場合、両樹脂基
板1の下面から外気を導入するためである。載置基台7
は以上説明したような構造であるが、延展時に後述する
ように接着剤5が遠心力により樹脂基板から外方に飛散
するため、その接着剤の飛散を受け止めて防止するため
の円形状のドーム体Xが、載置基台7の周囲に配置され
る。図6は、載置基台7と飛散防止用ドーム体Xとの関
係を示すもので、(a)は上面図で(b)は、側面図で
ある。
【0039】次に、延展工程につき以下に詳しく説明す
る。この工程は、前述したように、載置基台7を高速回
転させた状態で、両樹脂基板2、6間に介在する接着
剤、例えば紫外線硬化樹脂5を満遍なく行き渡るように
延展を促進させ、更には、紫外線硬化樹脂内の気泡等を
含む空気の排除を行うものである。
【0040】今、図1に示すように、載置基台7には、
この載置基台7の第1樹脂基板上に紫外線硬化樹脂5を
介して第2樹脂基板6が載置されている。そこで、載置
基台7を高速回転させると、遠心力等により両樹脂基板
間に介在している紫外線硬化樹脂5は、延展され余分な
樹脂は外部に飛散される。同時に両樹脂基板間に介在す
る、空気も遠心力により外部に放出される。この場合、
載置基台7の周囲に配置された先述の飛散防止用ドーム
体Xによりその紫外線硬化樹脂5の飛散を防止すること
ができる。この飛散防止用ドーム体Xにて受け止められ
た紫外線硬化樹脂5は、矢印の如く排出口等を介して回
収される。
【0041】ところで載置基台7の高速回転が始まると
ぼぼ同時に、図示しない吸引源(例えば真空吸引装置)
が作動されることから、ボス10外周のリング溝10a
部およびこの周辺の外気は、順次、複数の吸引口10
b、吸引通路14、吸引通路17、を介して吸引され
る。この吸引により、リング溝10aは外気より負圧と
なる。
【0042】そして図2に示す両樹脂基板の間に介在す
る紫外線硬化樹脂5は、リング溝10a、複数の吸引口
10b、吸引通路14、吸引通路17を介して順次引き
込まれる。この際、上面から吸引された外気は、光ディ
スクの上側の第1樹脂基板とボス10との間隙を通って
吸引口10bから導入され、また下面から吸引された外
気(この外気は連通孔19から導入される)は、光ディ
スクの上側の第2樹脂基板とボス10との間隙を通って
吸引口10bから導入される。
【0043】ここで、延展工程において、両樹脂基板1
の間に介在する紫外線硬化樹脂5が吸引される作用態様
を更に述べる。使用される接着剤すなわち紫外線硬化樹
脂5は、一定の流動性を有するものである。載置基台7
を高速回転にて起動させ、同時に吸引源を作動し、ボス
10のリング溝10aから吸引を開始する〔図4の
(a)参照〕。両樹脂基板間の紫外線硬化樹脂5は、延
展されると同時にこの吸引により中心穴11に向けて流
動される。
【0044】この最初の状態では、図5(a)に示すよ
うに、両樹脂基板1間の中心穴付近に存在する紫外線硬
化樹脂5は、上方から見た場合、空気の部分と樹脂の部
分とよりなる乱れた斑模様状である。尚、図5は、便宜
的に、第2樹脂基板が透明の場合で接着剤が透けて見え
る状態を示す。吸引が行なわれると、紫外線硬化樹脂5
は、中心穴11の貼り合わせ面より徐々に吸い出され、
中心部全体に行き渡ることができる〔図4の(b)参
照〕。
【0045】この時、中心穴11の貼り合わせ面より吸
引されて漏れ出た紫外線硬化樹脂5は、図2に示す外気
の上方又は下方からの矢印方向の流れと共に、ボス10
のリング溝10aから複数の吸引口10bを介して吸引
される。この吸引により、両樹脂基板1間の中心穴付近
に存在する紫外線硬化樹脂5は、図5の(b)に示すよ
うに、斑模様が消えて紫外線硬化樹脂5が均一に満遍な
く行き渡った状態となる。載置基台7の回転及び吸引
は:ここで停止され延展工程は完了する。
【0046】ところで、今まで述べた図2及び図4にお
ける吸引は、接着剤5が中心穴11から外部に排出され
るまで強く吸引し、更に排出された接着剤5を、ボス1
0内に取り込んでしまう例を示したものである。このボ
ス10からの吸引は、光ディスクの種類によって吸引の
仕方を変えることが必要である。例えば樹脂基板の貼り
合わせ面にリング状の液止め溝Pが設けられた光ディス
クを対象とする場合は、接着剤5が該液止め溝Pの位置
で止まるように吸引力を調整することが行なわれる。
【0047】図7は、その吸引状態を示すもので、この
場合、ボス10からの吸引により接着剤5がボス10内
に取り込まれることはない。そして図8(a)に示した
ように接着剤5は矢印の方向に吸引されて、図8(b)
に示すように液止め溝Pの位置にて停止することにな
る。その結果、図9に示すように、接着剤5は、その内
方境界が液止め溝に沿ったリング状に形成される。
【0048】尚、図9は、便宜的に、第2樹脂基板が透
明の場合で接着剤が透けて見える状態を示す。このよう
にボス10からの吸引は、その強さを調節することによ
り、中心付近における接着剤5の延展度合いを如何なる
状態にも変えることができる。以上、本発明を述べてき
たが、本発明は実施の形態にのみ限定されるものではな
く、その本質から逸脱しない範囲で、他の色々な変形例
が可能であることはいうまでもない。
【0049】例えば、載置基台は、載置本体とテーブル
を別体として組合わせて構成したものであるが、これを
一体的に構成しても当然よい。また、ボスの形状は吸引
機能を有し載置基台に取り付けられるものであれば多少
の変形は可能である。
【0050】本発明で使用される接着剤は、第1樹脂基
板と第2樹脂基板とを貼り合わせるためのものであれば
その種類は問わない。また、本発明の樹脂基板において
は、第1樹脂基板に信号が印加され第2樹脂基板に信号
が印加されていない場合、第2樹脂基板に信号が印加さ
れ第1樹脂基板に信号か印加されていない場合、また、
両樹脂基板に信号が印加された場合のいずれにも採用す
ることができることは言うまでもない。
【0051】
【発明の効果】両樹脂基板における貼り合わせ部全面に
接着剤を満遍なく且つ均一に行き渡らせ、更に、貼り合
わせ面に介在する気泡を外部に排除することができる。
特に、光ディスクの中心穴付近に対して均一な接着剤の
延展効果を期待でき、高品質の光ディスクを製造するこ
とが可能となる。製造された光ディスクは、中心穴付近
の美観が向上し、十分な貼り合わせの強度を備えたもの
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、接着剤を介して貼り合わされた両樹脂
基板を載置基台に載置した状態を示す断面図である。
【図2】図2は、ボスによる吸引状態を示す図である。
【図3】図3は、載置基台の全体斜視図である。
【図4】図4は接着剤の吸引作用を示す図である。
【図5】図5は接着剤の吸引作用を示す図であり、図5
の(a)は接着剤が吸引される前の状態を示し、(b)
は接着剤が吸引された後の状態を示す。
【図6】図6は、載置基台を示す図であり(a)は、上
面図を、また(b)は側面図を示す。
【図7】図7は、ボスによる吸引状態を示す図である。
【図8】図8は接着剤の吸引作用を示す図であり、
(a)は接着剤が吸引される前の状態を示し、(b)は
接着剤が吸引された後の状態を示す。
【図9】図9は、接着剤が吸引された状態を示し、接着
剤が液止め溝き位置で止まっている状態を示す説明図で
ある。
【図10】図10は、第1樹脂基板に接着剤を介して第
2樹脂基板を貼り合わせる概略工程図である。
【図11】図11は、2枚の樹脂基板(第1樹脂基板と
第2樹脂基板)を貼り合わせた状態の光ディスクを示す
断面図である。
【符号の説明】
1…光ディスク 2…第1樹脂基板 5…接着剤(紫外線硬化樹脂) 6…第2樹脂基板 7…載置基台 8…ノズル 10…ボス 10a…リング溝 10b…吸引口 11…中心穴 15…テーブル 16…載置本体 17…吸引通路 18…凹部(貫通穴部) 19…連通孔 20…回転軸 21…固定軸 P…液止め溝 X…飛散防止用のドーム体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1樹脂基板に接着剤を塗布し、その上
    に第2樹脂基板を載置した後、高速回転により前記接着
    剤を延展し、その後接着剤を硬化させて両樹脂基板を貼
    り合わせる光ディスクの製造方法であって、前記接着剤
    を延展させるに際し、両樹脂基板の中心穴より前記接着
    剤を吸引することにより前記中心穴付近の延展を促進さ
    せることを特徴とする光ディスクの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記接着剤の吸引は、前記中心穴に吸引
    口を有するボスを挿入させて吸引することを特徴とする
    請求項1記載の光ディスクの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記接着剤の吸引は、吸引する際し前記
    ボスの外周と前記中心穴とで形成される隙間を介して、
    前記両樹脂基板の上下両面より外気を導入することによ
    り行われることを特徴とする請求項1又は2記載の光デ
    ィスクの製造方法。
  4. 【請求項4】 吸引の強さは、両樹脂基板に設けられた
    液止め溝の位置にて接着剤が停止する強さとすることを
    特徴とする請求項1又は2記載の光ディスクの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 第1樹脂基板に接着剤を塗布し、その上
    に第2樹脂基板を載置した後前記接着剤を硬化させるこ
    とによって両樹脂基板を貼り合わせる光ディスクの製造
    方法に使用される載置基台であって、前記載置基台は、
    吸引手段を有するボスを備えたことを特徴とする光ディ
    スクの載置基台。
  6. 【請求項6】 前記載置基台には、ボスに設けた吸引口
    と該吸引口から吸引源に連通する吸引通路を設けたこと
    を特徴とする請求項5記載の光ディスクの載置基台。
  7. 【請求項7】 前記ボスは、載置基台に取り外し自在と
    なっていることを特徴とする請求項5又は6記載の光デ
    ィスクの載置基台。
  8. 【請求項8】 前記載置基台の周囲に飛散防止用のドー
    ム体を配置したことを特徴とする請求項5又は6記載の
    光ディスクの載置基台。
  9. 【請求項9】 前記載置基台は、該載置基台上の前記ボ
    スの周辺に外気と連通する凹部を設けたことを特徴とす
    る請求項5または6記載の光ディスクの載置基台。
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