JPH1166796A - 記録媒体装置 - Google Patents
記録媒体装置Info
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- JPH1166796A JPH1166796A JP21365897A JP21365897A JPH1166796A JP H1166796 A JPH1166796 A JP H1166796A JP 21365897 A JP21365897 A JP 21365897A JP 21365897 A JP21365897 A JP 21365897A JP H1166796 A JPH1166796 A JP H1166796A
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- JP
- Japan
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- recording medium
- tape
- magnetic
- cartridge
- lubricant
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- Magnetic Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 記録媒体が収納されるカートリッジ本体の成
形特性を保持して長期間の保存や保存環境にかかわらず
記録媒体の特性劣化を抑制する。 【解決手段】 信号記録層27が設けられた記録媒体3
と、この記録媒体3を収納するカートリッジ本体2とを
備える。カートリッジ本体2は、記録媒体3に用いられ
る防錆剤の少なくとも1種類の防錆剤が混合された合成
樹脂材料によって成形される。
形特性を保持して長期間の保存や保存環境にかかわらず
記録媒体の特性劣化を抑制する。 【解決手段】 信号記録層27が設けられた記録媒体3
と、この記録媒体3を収納するカートリッジ本体2とを
備える。カートリッジ本体2は、記録媒体3に用いられ
る防錆剤の少なくとも1種類の防錆剤が混合された合成
樹脂材料によって成形される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カートリッジ本体
の内部にテープ状記録媒体やディスク状記録媒体が収納
されたテープカートリッジ、ディスクカートリッジ等の
記録媒体装置に関する。
の内部にテープ状記録媒体やディスク状記録媒体が収納
されたテープカートリッジ、ディスクカートリッジ等の
記録媒体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録媒体装置としては、カートリッジ本
体の内部に回転自在に収納された一対のテープリールに
テープ状記録媒体を巻装してなるテープカートリッジ
や、カートリッジ本体の内部に磁気ディスクやフロッピ
ーディスク或いは光磁気ディスク等のディスク状記録媒
体を回転自在に収納してなるディスクカートリッジが提
供されている。これら記録媒体装置は、例えばコンピュ
ータのデータバックアップ用、テープレコーダ用、又は
ビデオテープレコーダ(以下、VTRと称する。)用と
して使用されている。そして、これら記録媒体装置は、
例えばユーザが所定の情報信号を記録して保存するとと
もに、必要な時に記録及び/又は再生装置に装填するこ
とにより使用される。記録媒体装置は、カートリッジ本
体の内部に記録媒体を収納することで、手指等が接触す
ることによる汚損、塵埃の付着或いは落下時等の衝撃か
ら記録媒体の保護を図っている。
体の内部に回転自在に収納された一対のテープリールに
テープ状記録媒体を巻装してなるテープカートリッジ
や、カートリッジ本体の内部に磁気ディスクやフロッピ
ーディスク或いは光磁気ディスク等のディスク状記録媒
体を回転自在に収納してなるディスクカートリッジが提
供されている。これら記録媒体装置は、例えばコンピュ
ータのデータバックアップ用、テープレコーダ用、又は
ビデオテープレコーダ(以下、VTRと称する。)用と
して使用されている。そして、これら記録媒体装置は、
例えばユーザが所定の情報信号を記録して保存するとと
もに、必要な時に記録及び/又は再生装置に装填するこ
とにより使用される。記録媒体装置は、カートリッジ本
体の内部に記録媒体を収納することで、手指等が接触す
ることによる汚損、塵埃の付着或いは落下時等の衝撃か
ら記録媒体の保護を図っている。
【0003】ところで、テープ状記録媒体としては、例
えば塗布型磁気テープや金属磁性薄膜型磁気テープが提
供されている。塗布型磁気テープは、フィルム状の非磁
性支持担体上に、磁性酸化物粉末或いは磁性合金粉末等
の強磁性粉末材料を塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合
体、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタン樹
脂等の有機バインダー中に分散してなる磁性塗料を塗布
して金属磁性層を形成した後、これを乾燥させることに
より形成される。
えば塗布型磁気テープや金属磁性薄膜型磁気テープが提
供されている。塗布型磁気テープは、フィルム状の非磁
性支持担体上に、磁性酸化物粉末或いは磁性合金粉末等
の強磁性粉末材料を塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合
体、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタン樹
脂等の有機バインダー中に分散してなる磁性塗料を塗布
して金属磁性層を形成した後、これを乾燥させることに
より形成される。
【0004】また、金属磁性薄膜型磁気テープは、Co
−Ni合金、Co−Cr合金、Co−O等の金属磁性材
料をメッキ法或いは真空蒸着法、スパッタリング法、イ
オンプレーティング法等の真空薄膜形成法等によってポ
リエステルフィルム、ポリアミド、ポリイミドフィルム
等の非磁性支持体上に直接成膜して形成される。この金
属磁性薄膜型磁気テープは、抗磁力や角形比等に優れ、
短波長での電磁変換特性に優れ、さらに金属磁性層の厚
みを極めて薄くできることから、記録減磁や再生時の厚
み損失を極めて少なくすることができるといった特徴を
有している。また、金属磁性薄膜型磁気テープは、金属
磁性層中に非磁性材料であるバインダーを混入する必要
がないために磁性材料の充填密度を高めることができ、
情報信号の高密度記録を可能としている。さらに、金属
磁性薄膜型磁気テープは、上述した電磁変換特性を向上
させるために、金属磁性層を走行方向に対して所定の角
度を付して蒸着する斜方蒸着法が行われている。
−Ni合金、Co−Cr合金、Co−O等の金属磁性材
料をメッキ法或いは真空蒸着法、スパッタリング法、イ
オンプレーティング法等の真空薄膜形成法等によってポ
リエステルフィルム、ポリアミド、ポリイミドフィルム
等の非磁性支持体上に直接成膜して形成される。この金
属磁性薄膜型磁気テープは、抗磁力や角形比等に優れ、
短波長での電磁変換特性に優れ、さらに金属磁性層の厚
みを極めて薄くできることから、記録減磁や再生時の厚
み損失を極めて少なくすることができるといった特徴を
有している。また、金属磁性薄膜型磁気テープは、金属
磁性層中に非磁性材料であるバインダーを混入する必要
がないために磁性材料の充填密度を高めることができ、
情報信号の高密度記録を可能としている。さらに、金属
磁性薄膜型磁気テープは、上述した電磁変換特性を向上
させるために、金属磁性層を走行方向に対して所定の角
度を付して蒸着する斜方蒸着法が行われている。
【0005】ところで、画像情報等を記録又は再生する
アナログ記録方式のVTRにおいては、長波長域のカラ
ー特性も重要であるため、使用する磁気テープの残留磁
束密度Brだけでなく、エネルギー積であるパラメータ
の最適化が必要となる。このエネルギー積は、残留磁束
密度Br、金属磁性層の厚みδ、抗磁力Hcとしたと
き、Br×δ×Hc(Guss・cm・Oe)式で与え
られる。そして、エネルギー積は、輝度特性とクロマ特
性との両特性を満足するように金属磁性層の厚みδが決
定されている。このエネルギー積は、その大小により磁
気テープ特性の基本となる電磁変換特性を決定すること
によって、記録又は再生時の画質を決定する。
アナログ記録方式のVTRにおいては、長波長域のカラ
ー特性も重要であるため、使用する磁気テープの残留磁
束密度Brだけでなく、エネルギー積であるパラメータ
の最適化が必要となる。このエネルギー積は、残留磁束
密度Br、金属磁性層の厚みδ、抗磁力Hcとしたと
き、Br×δ×Hc(Guss・cm・Oe)式で与え
られる。そして、エネルギー積は、輝度特性とクロマ特
性との両特性を満足するように金属磁性層の厚みδが決
定されている。このエネルギー積は、その大小により磁
気テープ特性の基本となる電磁変換特性を決定すること
によって、記録又は再生時の画質を決定する。
【0006】一方、金属磁性薄膜型磁気テープにおいて
は、上述した金属磁性層を構成する金属磁性材料が、表
面活性が高く大気中で酸化されやすい性質を有してい
る。このため、金属磁性薄膜型磁気テープは、金属磁性
材料の酸化によって次第に磁化量の低下や抗磁力が低下
するといった問題が生じる。金属磁性薄膜型磁気テープ
においては、このような経時的な磁気特性の劣化を抑制
するために、金属磁性層上に防錆剤を塗布することによ
って金属磁性層の表面処理が行われている。防錆剤とし
ては、一般に例えばフェノール類、ナフトール類の防錆
剤塗料が用いられている。
は、上述した金属磁性層を構成する金属磁性材料が、表
面活性が高く大気中で酸化されやすい性質を有してい
る。このため、金属磁性薄膜型磁気テープは、金属磁性
材料の酸化によって次第に磁化量の低下や抗磁力が低下
するといった問題が生じる。金属磁性薄膜型磁気テープ
においては、このような経時的な磁気特性の劣化を抑制
するために、金属磁性層上に防錆剤を塗布することによ
って金属磁性層の表面処理が行われている。防錆剤とし
ては、一般に例えばフェノール類、ナフトール類の防錆
剤塗料が用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディジタル
画像信号やデジタル情報信号等を記録するディジタルV
TRやディジタルデータ記録システムにおいては、長波
長域の特性に対して短波長特性を重視した設計がより重
要とされている。特に、ディジタル画像信号の再生歪み
が少ないような形式で圧縮して記録するディジタルVT
Rにおいては、電磁変換特性が高く、かつエラーレート
が低いことが必須条件とされる。ディジタルVTRは、
この条件を満足させるに、上述したエネルギー積を最適
に設計する必要があるとともに、エラーレートを左右す
るドロップアウトを小さくし、再生波形の位相歪みを小
さくする必要がある。
画像信号やデジタル情報信号等を記録するディジタルV
TRやディジタルデータ記録システムにおいては、長波
長域の特性に対して短波長特性を重視した設計がより重
要とされている。特に、ディジタル画像信号の再生歪み
が少ないような形式で圧縮して記録するディジタルVT
Rにおいては、電磁変換特性が高く、かつエラーレート
が低いことが必須条件とされる。ディジタルVTRは、
この条件を満足させるに、上述したエネルギー積を最適
に設計する必要があるとともに、エラーレートを左右す
るドロップアウトを小さくし、再生波形の位相歪みを小
さくする必要がある。
【0008】金属磁性薄膜型磁気テープにおいては、長
期間に亘る保存の必要性から、Cr、Cu等を混合した
磁性塗料によって金属磁性層を形成することによりその
保存特性を向上をさせるようにした方法が提案されてい
る。また、金属磁性薄膜型磁気テープにおいては、実開
昭59ー14183号公報に記載されるように、カート
リッジ本体の内部に気化性の防錆シートを貼り付けて保
存特性の向上を図る方法も提案されている。しかしなが
ら、金属磁性薄膜型磁気テープにおいては、これらの方
法を採用した場合にも長期間に亘る充分な保存性を保持
することが困難であった。また、カートリッジ本体の内
部に気化性防錆シートを貼着する場合には、部品数とと
もに貼着工数を必要としさらに使用に伴ってこの防錆シ
ートが剥離する虞があるといった問題があった。
期間に亘る保存の必要性から、Cr、Cu等を混合した
磁性塗料によって金属磁性層を形成することによりその
保存特性を向上をさせるようにした方法が提案されてい
る。また、金属磁性薄膜型磁気テープにおいては、実開
昭59ー14183号公報に記載されるように、カート
リッジ本体の内部に気化性の防錆シートを貼り付けて保
存特性の向上を図る方法も提案されている。しかしなが
ら、金属磁性薄膜型磁気テープにおいては、これらの方
法を採用した場合にも長期間に亘る充分な保存性を保持
することが困難であった。また、カートリッジ本体の内
部に気化性防錆シートを貼着する場合には、部品数とと
もに貼着工数を必要としさらに使用に伴ってこの防錆シ
ートが剥離する虞があるといった問題があった。
【0009】また、金属磁性薄膜型磁気テープを収納し
たテープカートリッジは、一般に潤滑剤(離型材)が添
加された合成樹脂材料によって成形されることにより、
成形工程中での材料樹脂の流動性、摩擦係数、滑り等が
調整されて加工特性、成形性の向上が図られるととも
に、成形時の離型特性の向上が図られている。潤滑剤に
は、従来、ステアリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、
金属石鹸、ブチルステアレート或いは天然パラフィン等
が用いられている。しかしながら、かかる従来の潤滑剤
は、上述したように成形時に離型性、潤滑性等をの向上
させる作用を奏するものの、テープカートリッジを長期
に保存する際に収納した金属磁性薄膜型磁気テープの保
存特性を低下させるといった問題があった。
たテープカートリッジは、一般に潤滑剤(離型材)が添
加された合成樹脂材料によって成形されることにより、
成形工程中での材料樹脂の流動性、摩擦係数、滑り等が
調整されて加工特性、成形性の向上が図られるととも
に、成形時の離型特性の向上が図られている。潤滑剤に
は、従来、ステアリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、
金属石鹸、ブチルステアレート或いは天然パラフィン等
が用いられている。しかしながら、かかる従来の潤滑剤
は、上述したように成形時に離型性、潤滑性等をの向上
させる作用を奏するものの、テープカートリッジを長期
に保存する際に収納した金属磁性薄膜型磁気テープの保
存特性を低下させるといった問題があった。
【0010】すなわち、これらの潤滑剤は、テープカー
トリッジを長期間に亘って保存した場合に分解されて酸
成分を生じさせるとともに、不純物として酸やアルカリ
成分が含まれている。また、防錆剤として用いられるフ
ェノール類、ナフトール類の防錆剤塗料は、中性ガス雰
囲気中で良好な防錆作用を奏するが、酸性ガス雰囲気中
ではその防錆作用が劣化するといった特性を有してい
る。したがって、金属磁性薄膜型磁気テープは、長期間
の保存に伴って保管環境やこれら酸成分等の影響を受け
て防錆剤の作用が損なわれ、金属磁性層のエッジ部から
錆が発生して磁気特性が劣化し、再生信号の出力の低下
や腐食・孔食による再生信号の欠落或いはドロップアウ
トの増加等の不都合が生じる。
トリッジを長期間に亘って保存した場合に分解されて酸
成分を生じさせるとともに、不純物として酸やアルカリ
成分が含まれている。また、防錆剤として用いられるフ
ェノール類、ナフトール類の防錆剤塗料は、中性ガス雰
囲気中で良好な防錆作用を奏するが、酸性ガス雰囲気中
ではその防錆作用が劣化するといった特性を有してい
る。したがって、金属磁性薄膜型磁気テープは、長期間
の保存に伴って保管環境やこれら酸成分等の影響を受け
て防錆剤の作用が損なわれ、金属磁性層のエッジ部から
錆が発生して磁気特性が劣化し、再生信号の出力の低下
や腐食・孔食による再生信号の欠落或いはドロップアウ
トの増加等の不都合が生じる。
【0011】テープカートリッジにおいては、上述した
潤滑剤に起因する問題点を解決するために、例えば、潤
滑剤が添加されない合成樹脂材料によって成形する方法
も考慮される。しかしながら、かかる成形方法は、潤滑
剤による合成樹脂材料の流動性、摩擦係数、滑り等を調
整して加工特性、離型特性を向上させる作用が損なわれ
ることから、成形性が劣化するとともに成形精度も劣化
して実用的ではない。
潤滑剤に起因する問題点を解決するために、例えば、潤
滑剤が添加されない合成樹脂材料によって成形する方法
も考慮される。しかしながら、かかる成形方法は、潤滑
剤による合成樹脂材料の流動性、摩擦係数、滑り等を調
整して加工特性、離型特性を向上させる作用が損なわれ
ることから、成形性が劣化するとともに成形精度も劣化
して実用的ではない。
【0012】なお、カートリッジ本体の内部に磁気ディ
スクやフレキシブルディスク、光ディスクや光磁気ディ
スク等のディスク状記録媒体を回転自在に収納してなる
ディスクカートリッジにおいても、潤滑剤や保管環境に
起因して上述したように防錆剤の作用が損なわれて磁気
記録層や反射層の特性が劣化するといった同様の問題が
発生する。
スクやフレキシブルディスク、光ディスクや光磁気ディ
スク等のディスク状記録媒体を回転自在に収納してなる
ディスクカートリッジにおいても、潤滑剤や保管環境に
起因して上述したように防錆剤の作用が損なわれて磁気
記録層や反射層の特性が劣化するといった同様の問題が
発生する。
【0013】したがって、本発明は、長期間の保存やそ
の保管環境にかかわらず、カートリッジ本体に収納され
た記録媒体の特性劣化が抑制されて保存特性が保持され
るようにした記録媒体装置を提供することを目的に提案
されたものである。
の保管環境にかかわらず、カートリッジ本体に収納され
た記録媒体の特性劣化が抑制されて保存特性が保持され
るようにした記録媒体装置を提供することを目的に提案
されたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明に係る記録媒体装置は、非磁性支持担体上に信号記録
層が設けられた記録媒体と、この記録媒体を収納するカ
ートリッジ本体とを備えてなり、記録媒体に用いられる
防錆剤のうちの少なくとも1種類の防錆剤を混合した合
成樹脂材料が用いられてカートリッジ本体が成形され
る。また、本発明に係る記録媒体装置は、カートリッジ
本体が、記録媒体に用いられる防錆剤のうちの少なくと
も1種類の防錆剤とともに記録媒体に用いられる潤滑剤
のうちの少なくとも1種類の潤滑剤を混合した合成樹脂
材料が用いられて成形される。
明に係る記録媒体装置は、非磁性支持担体上に信号記録
層が設けられた記録媒体と、この記録媒体を収納するカ
ートリッジ本体とを備えてなり、記録媒体に用いられる
防錆剤のうちの少なくとも1種類の防錆剤を混合した合
成樹脂材料が用いられてカートリッジ本体が成形され
る。また、本発明に係る記録媒体装置は、カートリッジ
本体が、記録媒体に用いられる防錆剤のうちの少なくと
も1種類の防錆剤とともに記録媒体に用いられる潤滑剤
のうちの少なくとも1種類の潤滑剤を混合した合成樹脂
材料が用いられて成形される。
【0015】以上のように構成された本発明に係る記録
媒体装置によれば、長期間に亘って比較的厳しい環境条
件で保管された場合においても、カートリッジ本体に混
合された防錆剤と記録媒体に用いられた防錆剤との相乗
作用によって記録媒体の特性劣化が抑制され、保存特性
の向上が図られる。また、本発明に係る記録媒体装置に
よれば、合成樹脂材料に混合された記録媒体に悪影響を
及ぼさない潤滑剤の作用によってカートリッジ本体が極
めて良好な状態で成形される。
媒体装置によれば、長期間に亘って比較的厳しい環境条
件で保管された場合においても、カートリッジ本体に混
合された防錆剤と記録媒体に用いられた防錆剤との相乗
作用によって記録媒体の特性劣化が抑制され、保存特性
の向上が図られる。また、本発明に係る記録媒体装置に
よれば、合成樹脂材料に混合された記録媒体に悪影響を
及ぼさない潤滑剤の作用によってカートリッジ本体が極
めて良好な状態で成形される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。本発明の実施の形態
として図1に示した記録媒体装置は、カートリッジ本体
2の内部に磁気テープ3を収納したテープカートリッジ
1である。カートリッジ本体2は、詳細を後述するよう
に磁気テープ3に用いられる潤滑剤及び防錆剤の少なく
とも1種類の潤滑剤及び防錆剤が混合された合成樹脂材
料によって成形された上ハーフ4と下ハーフ5とを組み
合わせてなる。磁気テープ3は、カートリッジ本体2の
内部に回転自在に収納された一対のテープリール6(6
a,6b)に巻回されている。テープカートリッジ1に
は、カートリッジ本体2の前面部に記録及び/又は再生
装置側のテープローディン機構が進入するローディング
空間部7が構成されている。このローディング空間部7
は、通常、リッド構体8によって閉塞される。
て図面を参照して詳細に説明する。本発明の実施の形態
として図1に示した記録媒体装置は、カートリッジ本体
2の内部に磁気テープ3を収納したテープカートリッジ
1である。カートリッジ本体2は、詳細を後述するよう
に磁気テープ3に用いられる潤滑剤及び防錆剤の少なく
とも1種類の潤滑剤及び防錆剤が混合された合成樹脂材
料によって成形された上ハーフ4と下ハーフ5とを組み
合わせてなる。磁気テープ3は、カートリッジ本体2の
内部に回転自在に収納された一対のテープリール6(6
a,6b)に巻回されている。テープカートリッジ1に
は、カートリッジ本体2の前面部に記録及び/又は再生
装置側のテープローディン機構が進入するローディング
空間部7が構成されている。このローディング空間部7
は、通常、リッド構体8によって閉塞される。
【0017】上ハーフ4は、ローディング空間部7が構
成される前面部を除いてその周囲に立上り周壁9が一体
に立設されることにより全体が略薄箱状を呈して形成さ
れてなる。上ハーフ4には、詳細を省略するがその内部
に立上り周壁9にそれぞれ内接して円弧状を呈する左右
一対のテープリール収納壁10(10a,10b)が一
体に立設されている。
成される前面部を除いてその周囲に立上り周壁9が一体
に立設されることにより全体が略薄箱状を呈して形成さ
れてなる。上ハーフ4には、詳細を省略するがその内部
に立上り周壁9にそれぞれ内接して円弧状を呈する左右
一対のテープリール収納壁10(10a,10b)が一
体に立設されている。
【0018】同様に、下ハーフ5も、ローディング空間
部7が構成される前面部を除いてその周囲に立上り周壁
11が一体に立設されることにより全体が略薄箱状を呈
して形成されてなる。下ハーフ5には、その内部に立上
がり周壁11にそれぞれ内接して円弧状を呈する左右一
対のテープリール収納壁12(12a,12b)が一体
に立設されている。下ハーフ5には、テープリール収納
壁12によって囲まれた中央領域に、記録及び/又は再
生装置側のリール駆動軸が進入するリール穴13(13
a,13b)がそれぞれ設けられている。
部7が構成される前面部を除いてその周囲に立上り周壁
11が一体に立設されることにより全体が略薄箱状を呈
して形成されてなる。下ハーフ5には、その内部に立上
がり周壁11にそれぞれ内接して円弧状を呈する左右一
対のテープリール収納壁12(12a,12b)が一体
に立設されている。下ハーフ5には、テープリール収納
壁12によって囲まれた中央領域に、記録及び/又は再
生装置側のリール駆動軸が進入するリール穴13(13
a,13b)がそれぞれ設けられている。
【0019】下ハーフ5には、開放された前面部の両側
に位置して一対のテープガイド14(14a,14b)
が一体に立設されている。また、下ハーフ5には、背面
側のテープリール収納壁12間に構成される空間部に位
置してリールロック部15が一体に形成されている。な
お、リールロック部15は、詳細を省略するが、互いに
平行な前後方向の一対のガイド壁と、これらガイド壁間
に形成されたガイド溝とからなり、リールロック部材1
6がスライド自在に収納される。
に位置して一対のテープガイド14(14a,14b)
が一体に立設されている。また、下ハーフ5には、背面
側のテープリール収納壁12間に構成される空間部に位
置してリールロック部15が一体に形成されている。な
お、リールロック部15は、詳細を省略するが、互いに
平行な前後方向の一対のガイド壁と、これらガイド壁間
に形成されたガイド溝とからなり、リールロック部材1
6がスライド自在に収納される。
【0020】以上のように構成された上ハーフ4と下ハ
ーフ5とは、相対向する立上り周壁9,11が突き合わ
されるとともに相対応して一体に形成された詳細を省略
する結合スタッドが互いに突き合わされて組み合わされ
る。上ハーフ4と下ハーフ5とは、突き合わされた結合
スタッドに、例えば結合ねじをねじ込んだり超音波溶着
処理を施こすことにより一体化されて全体薄箱状を呈す
るカートリッジ本体2を構成する。
ーフ5とは、相対向する立上り周壁9,11が突き合わ
されるとともに相対応して一体に形成された詳細を省略
する結合スタッドが互いに突き合わされて組み合わされ
る。上ハーフ4と下ハーフ5とは、突き合わされた結合
スタッドに、例えば結合ねじをねじ込んだり超音波溶着
処理を施こすことにより一体化されて全体薄箱状を呈す
るカートリッジ本体2を構成する。
【0021】カートリッジ本体2には、上ハーフ4のテ
ープリール収納壁10と下ハーフ5のテープリール収納
壁12とによってその内部に左右一対のテープリール収
納空間部17(17a,17b)が構成される。テープ
リール収納空間部17には、それぞれテープリール6が
回転自在に収納される。テープリール6は、磁気テープ
3が巻回される円筒状のリールハブ18(18a,18
b)と、これらリールハブ18の下端にそれぞれ一体に
形成された下フランジ19(19a,19b)と、リー
ルハブ18の上端にそれぞれ組み合わされる上フランジ
20(20a,20b)とから構成される。
ープリール収納壁10と下ハーフ5のテープリール収納
壁12とによってその内部に左右一対のテープリール収
納空間部17(17a,17b)が構成される。テープ
リール収納空間部17には、それぞれテープリール6が
回転自在に収納される。テープリール6は、磁気テープ
3が巻回される円筒状のリールハブ18(18a,18
b)と、これらリールハブ18の下端にそれぞれ一体に
形成された下フランジ19(19a,19b)と、リー
ルハブ18の上端にそれぞれ組み合わされる上フランジ
20(20a,20b)とから構成される。
【0022】これら下フランジ19と上フランジ20と
は、詳細を後述する合成樹脂材料により成形されてい
る。テープリール6は、リールハブ18に形成された詳
細を省略するハブ穴がそれぞれリール穴13に臨ませら
れてテープリール収納空間部17に収納されている。テ
ープリール6は、上ハーフ4の内面に片持ち支持したリ
ール押えバネ21(21a,21b)によってそれぞれ
下ハーフ5側に押圧されている。
は、詳細を後述する合成樹脂材料により成形されてい
る。テープリール6は、リールハブ18に形成された詳
細を省略するハブ穴がそれぞれリール穴13に臨ませら
れてテープリール収納空間部17に収納されている。テ
ープリール6は、上ハーフ4の内面に片持ち支持したリ
ール押えバネ21(21a,21b)によってそれぞれ
下ハーフ5側に押圧されている。
【0023】テープリール6には、下フランジ19の外
周縁にそれぞれ外周歯22(22a,22b)が全周に
亘って形成されている。テープリール6は、テープカー
トリッジ1が記録及び/又は再生装置に装填されない非
使用時に、この外周歯22にリールロック部材16のロ
ックレバー16a,16bがそれぞれ相対噛合すること
によって回転方向に固定されている。テープリール6に
は、リールハブ18に挟み込まれるクランパ23によっ
てそれぞれ磁気テープ3の始端と終端とが固定されてい
る。なお、磁気テープ3は、詳細にはその始端と終端と
に透明なセンシングテープが接合されており、これらセ
ンシングテープ3aがクランパ23を介してリールハブ
18に固定される。
周縁にそれぞれ外周歯22(22a,22b)が全周に
亘って形成されている。テープリール6は、テープカー
トリッジ1が記録及び/又は再生装置に装填されない非
使用時に、この外周歯22にリールロック部材16のロ
ックレバー16a,16bがそれぞれ相対噛合すること
によって回転方向に固定されている。テープリール6に
は、リールハブ18に挟み込まれるクランパ23によっ
てそれぞれ磁気テープ3の始端と終端とが固定されてい
る。なお、磁気テープ3は、詳細にはその始端と終端と
に透明なセンシングテープが接合されており、これらセ
ンシングテープ3aがクランパ23を介してリールハブ
18に固定される。
【0024】磁気テープ3は、一方のテープリール6a
から引き出されてカートリッジ本体2の前方側へと導か
れるとともに一方のテープガイド14aに掛け合わされ
る。磁気テープ3は、このテープガイド14aからロー
ディング空間部7を横断して他方のテープガイド14b
に掛け合わされるとともに他方のテープリール6bに巻
き取られる。磁気テープ3は、ローディング空間部7を
横断する部位が外方に露呈された状態となるが、カート
リッジ本体2に組み合わされるリッド構体8によって保
護される。
から引き出されてカートリッジ本体2の前方側へと導か
れるとともに一方のテープガイド14aに掛け合わされ
る。磁気テープ3は、このテープガイド14aからロー
ディング空間部7を横断して他方のテープガイド14b
に掛け合わされるとともに他方のテープリール6bに巻
き取られる。磁気テープ3は、ローディング空間部7を
横断する部位が外方に露呈された状態となるが、カート
リッジ本体2に組み合わされるリッド構体8によって保
護される。
【0025】リッド構体8は、カートリッジ本体2の開
放された前面部を全体に開閉するフロントリッド24
と、この前面部に構成されたローディング空間部7を開
閉するバックリッド25及び図示しないトーションスプ
リング等の各部材によって構成されている。フロントリ
ッド24とバックリッド25とは、カートリッジ本体2
を成形する合成樹脂材料と同一の合成樹脂材料によって
それぞれ成形される。
放された前面部を全体に開閉するフロントリッド24
と、この前面部に構成されたローディング空間部7を開
閉するバックリッド25及び図示しないトーションスプ
リング等の各部材によって構成されている。フロントリ
ッド24とバックリッド25とは、カートリッジ本体2
を成形する合成樹脂材料と同一の合成樹脂材料によって
それぞれ成形される。
【0026】フロントリッド24は、カートリッジ本体
2の前面部を閉塞するに足る外形寸法を有する主面部
と、この主面部の両端に直交してそれぞれ一体に突設さ
れた支点部と、これら支点部の内面に互いに軸線を一致
して突設された支点軸とからなる。フロントリッド24
は、支点軸が上ハーフ2の立上り周壁9及び下ハーフ3
の立上り周壁11の突合せ縁に形成された半円弧状凹部
によって構成される軸穴に嵌合されることによってカー
トリッジ本体2に回動自在に組み合わされる。
2の前面部を閉塞するに足る外形寸法を有する主面部
と、この主面部の両端に直交してそれぞれ一体に突設さ
れた支点部と、これら支点部の内面に互いに軸線を一致
して突設された支点軸とからなる。フロントリッド24
は、支点軸が上ハーフ2の立上り周壁9及び下ハーフ3
の立上り周壁11の突合せ縁に形成された半円弧状凹部
によって構成される軸穴に嵌合されることによってカー
トリッジ本体2に回動自在に組み合わされる。
【0027】バックリッド25は、ローディング空間部
7を開閉するに足る外形寸法、換言すればテープガイド
14の対向間隔とほぼ等しい長さ寸法を有している。バ
ックリッド25は、詳細を省略するが、その両端部にそ
れぞれ支点軸とカムピンが一体に突設されている。バッ
クリッド25は、支点軸がフロントリッド24の主面部
の内面に形成した軸穴に嵌合されることによって回動自
在に支持されるとともに、カムピンがテープガイド14
の相対する内面に形成したガイドカムに相対係合されて
いる。したがって、バックリッド25は、フロントリッ
ド24が回動されるとガイドカムにガイドされながらこ
のフロントリッド24と一体的に回動動作される。
7を開閉するに足る外形寸法、換言すればテープガイド
14の対向間隔とほぼ等しい長さ寸法を有している。バ
ックリッド25は、詳細を省略するが、その両端部にそ
れぞれ支点軸とカムピンが一体に突設されている。バッ
クリッド25は、支点軸がフロントリッド24の主面部
の内面に形成した軸穴に嵌合されることによって回動自
在に支持されるとともに、カムピンがテープガイド14
の相対する内面に形成したガイドカムに相対係合されて
いる。したがって、バックリッド25は、フロントリッ
ド24が回動されるとガイドカムにガイドされながらこ
のフロントリッド24と一体的に回動動作される。
【0028】リッド構体8は、通常フロントリッド24
の支点軸に装着したトーションスプリングの弾性力によ
ってローディング空間部7を閉塞してこのローディング
空間部7を横断する磁気テープ3を保護している。リッ
ド構体8は、テープカートリッジ1が記録及び/又は再
生装置に装填されるとリッド開放機構によってフロント
リッド24が回動されるとともに、このフロントリッド
24と一体的にバックリッド25も回転してローディン
グ空間部7を開放する。テープカートリッジ1には、開
放されたローディング空間部7にテープローディング機
構が進入する。
の支点軸に装着したトーションスプリングの弾性力によ
ってローディング空間部7を閉塞してこのローディング
空間部7を横断する磁気テープ3を保護している。リッ
ド構体8は、テープカートリッジ1が記録及び/又は再
生装置に装填されるとリッド開放機構によってフロント
リッド24が回動されるとともに、このフロントリッド
24と一体的にバックリッド25も回転してローディン
グ空間部7を開放する。テープカートリッジ1には、開
放されたローディング空間部7にテープローディング機
構が進入する。
【0029】テープカートリッジ1は、上述したように
ロックレバー16a,16bと外周歯22とが噛合され
ていることによって、テープリール6がリールロック部
材16によりロック状態に保持されている。テープカー
トリッジ1は、これによって持運び等に際して振動等が
加えられた場合にも、テープリール6が回転して磁気テ
ープ3が弛み出ることが防止されている。テープカート
リッジ1は、記録及び/又は再生装置に装填されると、
そのロック解除機構によってリールロック部材16が後
方側へと移動動作される。テープカートリッジ1は、こ
のリールロック部材16の動作によってロックレバー1
6a,16bと外周歯22との噛合状態が解除され、テ
ープリール6が回転自在な状態となる。
ロックレバー16a,16bと外周歯22とが噛合され
ていることによって、テープリール6がリールロック部
材16によりロック状態に保持されている。テープカー
トリッジ1は、これによって持運び等に際して振動等が
加えられた場合にも、テープリール6が回転して磁気テ
ープ3が弛み出ることが防止されている。テープカート
リッジ1は、記録及び/又は再生装置に装填されると、
そのロック解除機構によってリールロック部材16が後
方側へと移動動作される。テープカートリッジ1は、こ
のリールロック部材16の動作によってロックレバー1
6a,16bと外周歯22との噛合状態が解除され、テ
ープリール6が回転自在な状態となる。
【0030】磁気テープ3は、図2に示すようにポリエ
チレンテレフタート等の非磁性フィルム材よりなる非磁
性支持担体26の表面上に、金属磁性薄膜からなる金属
磁性層27を成膜するとともにこの金属磁性層27上に
防錆層28及び保護層29とを形成し、また非磁性支持
担体26の裏面にバックコート層30を形成した金属磁
性薄膜型蒸着テープからなる。磁気テープ3は、金属磁
性層27上に保護層29を形成し、この保護層29上に
防錆層28を形成するようにしてもよい。
チレンテレフタート等の非磁性フィルム材よりなる非磁
性支持担体26の表面上に、金属磁性薄膜からなる金属
磁性層27を成膜するとともにこの金属磁性層27上に
防錆層28及び保護層29とを形成し、また非磁性支持
担体26の裏面にバックコート層30を形成した金属磁
性薄膜型蒸着テープからなる。磁気テープ3は、金属磁
性層27上に保護層29を形成し、この保護層29上に
防錆層28を形成するようにしてもよい。
【0031】金属磁性層27は、例えばFe、Co、N
i等の強磁性金属、或いはFe−Co、Co−Ni、F
e−Co−Ni、Fe−Cu、Co−Cu、Co−A
u、Co−Pt、Fe−Cr、Co−Cr、Ni−C
r、Fe−Co−Cr、Co−Ni−Cr、Fe−Co
−Ni−Cr等の強磁性合金からなる金属磁性材料が用
いられて成膜される。金属磁性層27は、これらの金属
磁性材料によって、単層膜又は多層膜のいずれの金属磁
性薄膜によって構成される。
i等の強磁性金属、或いはFe−Co、Co−Ni、F
e−Co−Ni、Fe−Cu、Co−Cu、Co−A
u、Co−Pt、Fe−Cr、Co−Cr、Ni−C
r、Fe−Co−Cr、Co−Ni−Cr、Fe−Co
−Ni−Cr等の強磁性合金からなる金属磁性材料が用
いられて成膜される。金属磁性層27は、これらの金属
磁性材料によって、単層膜又は多層膜のいずれの金属磁
性薄膜によって構成される。
【0032】磁気テープ3には、付着力を向上させると
ともに抗磁力を制御する等のために、非磁性支持担体2
6と金属磁性層27との間に下地層を設けてもよい。ま
た、磁気テープ3には、金属磁性層27が多層膜によっ
て構成される場合に、各層間に同様の作用を奏する中間
層を設けてもよい。さらに、磁気テープ3には、耐蝕性
を向上させるために、金属磁性層27の表面の近傍を酸
化物によって構成してもよい。
ともに抗磁力を制御する等のために、非磁性支持担体2
6と金属磁性層27との間に下地層を設けてもよい。ま
た、磁気テープ3には、金属磁性層27が多層膜によっ
て構成される場合に、各層間に同様の作用を奏する中間
層を設けてもよい。さらに、磁気テープ3には、耐蝕性
を向上させるために、金属磁性層27の表面の近傍を酸
化物によって構成してもよい。
【0033】金属磁性層27は、真空条件下で、上述し
た強磁性金属材料を加熱蒸発させて非磁性支持担体26
の表面上に金属磁性材料を蒸着させる真空蒸着法や、強
磁性金属材料の蒸発を放電中で行うイオンプレーティン
グ法、アルゴンを主成分とする雰囲気中でグロー放電を
起こして生じたアルゴンイオンでターゲット表面の原子
をたたき出すスパッタ法等のいわゆるPVD法等により
成膜される。
た強磁性金属材料を加熱蒸発させて非磁性支持担体26
の表面上に金属磁性材料を蒸着させる真空蒸着法や、強
磁性金属材料の蒸発を放電中で行うイオンプレーティン
グ法、アルゴンを主成分とする雰囲気中でグロー放電を
起こして生じたアルゴンイオンでターゲット表面の原子
をたたき出すスパッタ法等のいわゆるPVD法等により
成膜される。
【0034】保護層29は、例えばカーボン等の非磁性
顔料、CrO2、Al2O3、BN、Co酸化物、Mg
O、SiO2、Si3O4、SiNx、SiC、SiNx
−SiO2、ZrO2、TiO2、TiC等により形成さ
れる。また、この保護層29は、これらの材料よりなる
単層膜、多層膜、或いはこれらの材料の複合膜によって
構成してもよく、トップコート層を構成する。なお、磁
気テープ3は、非磁性支持担体26の表面に形成する下
塗層が、潤滑剤、防錆剤などによって形成されてもよい
ことは勿論である。また、磁気テープ3は、金属磁性層
27の下層或いは上層若しくはこれを挟んで防錆層を形
成してもよく、適宜の層構造によって構成される。この
場合、下塗層には、次に示すような非磁性顔料、樹脂結
合剤又は潤滑剤、防錆剤が溶剤に溶解されて用いられ
る。
顔料、CrO2、Al2O3、BN、Co酸化物、Mg
O、SiO2、Si3O4、SiNx、SiC、SiNx
−SiO2、ZrO2、TiO2、TiC等により形成さ
れる。また、この保護層29は、これらの材料よりなる
単層膜、多層膜、或いはこれらの材料の複合膜によって
構成してもよく、トップコート層を構成する。なお、磁
気テープ3は、非磁性支持担体26の表面に形成する下
塗層が、潤滑剤、防錆剤などによって形成されてもよい
ことは勿論である。また、磁気テープ3は、金属磁性層
27の下層或いは上層若しくはこれを挟んで防錆層を形
成してもよく、適宜の層構造によって構成される。この
場合、下塗層には、次に示すような非磁性顔料、樹脂結
合剤又は潤滑剤、防錆剤が溶剤に溶解されて用いられ
る。
【0035】非磁性顔料としては、例えばカーボンの他
に、必要に応じてヘマタイト、雲母、シリカゲル、酸化
マグネシウム、硫化亜鉛、炭化タングステン、窒化ホウ
素、デンプン、酸化亜鉛、カオリン、タルク、粘土、硫
酸鉛、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、べ一ム石(γ−Al2O3・H20)、アルミナ、硫
化タングステン、酸化チタン、ポリテトラフルオロエチ
レン粉末、ポリエチレン粉末、ポリ塩化ビニル粉末、金
属粉等が、単体若しくは併用して用いられる。
に、必要に応じてヘマタイト、雲母、シリカゲル、酸化
マグネシウム、硫化亜鉛、炭化タングステン、窒化ホウ
素、デンプン、酸化亜鉛、カオリン、タルク、粘土、硫
酸鉛、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、べ一ム石(γ−Al2O3・H20)、アルミナ、硫
化タングステン、酸化チタン、ポリテトラフルオロエチ
レン粉末、ポリエチレン粉末、ポリ塩化ビニル粉末、金
属粉等が、単体若しくは併用して用いられる。
【0036】また、樹脂結合剤としては、例えば塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−
ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−
マレイン酸共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重
合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、アクリ
ル酸エステル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸
エステル−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エス
テル−スチレン共重合体、熱可塑性ポリウレタン樹脂、
フエノキシ樹脂、ポリ弗化ピニル、塩化ビニリデン−ア
クリロニトリル共重合体、ブタジエン−アクリロニトリ
ル共重合体、プタジエン−アクリロニトリル−メタクリ
ル酸共重合体、ポリビニルプチラール、セルロース誘導
体、スチレン−ブタジェン共重合体、ポリエステル樹
脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、熱硬化性ポリウレ
タン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、尿
素−ホルムアルデヒド樹脂又はこれらの混合物等が用い
られる。特に、樹脂結合剤としては、柔軟性を付与する
ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリロニトリ
ル−ブタジエン共重合体等が好ましい。これらは、イソ
シアネート化合物を架橋剤として使用し、より耐久性を
向上させたり、適当な極性基を導入したものであっても
よい。
ニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−
ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−
マレイン酸共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重
合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、アクリ
ル酸エステル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸
エステル−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エス
テル−スチレン共重合体、熱可塑性ポリウレタン樹脂、
フエノキシ樹脂、ポリ弗化ピニル、塩化ビニリデン−ア
クリロニトリル共重合体、ブタジエン−アクリロニトリ
ル共重合体、プタジエン−アクリロニトリル−メタクリ
ル酸共重合体、ポリビニルプチラール、セルロース誘導
体、スチレン−ブタジェン共重合体、ポリエステル樹
脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、熱硬化性ポリウレ
タン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、尿
素−ホルムアルデヒド樹脂又はこれらの混合物等が用い
られる。特に、樹脂結合剤としては、柔軟性を付与する
ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリロニトリ
ル−ブタジエン共重合体等が好ましい。これらは、イソ
シアネート化合物を架橋剤として使用し、より耐久性を
向上させたり、適当な極性基を導入したものであっても
よい。
【0037】溶剤としては、アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサン等のケ
トン系溶剤や、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、
乳酸エチル、酢酸グリコールモノエチルエステル等のエ
ステル系溶剤や、グリコールジメチルエーテル、グリコ
ールモノエチルエーテル、ジオキサン等のグリコールエ
ーテル系溶剤、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素系溶剤や、メチレンクロライド、エチレンク
ロライド、四塩化炭素、クロロホルム、エチレンクロル
ヒドリン、ジクロロベンゼン等の有機塩素化合物系溶剤
が用いられる。
トン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサン等のケ
トン系溶剤や、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、
乳酸エチル、酢酸グリコールモノエチルエステル等のエ
ステル系溶剤や、グリコールジメチルエーテル、グリコ
ールモノエチルエーテル、ジオキサン等のグリコールエ
ーテル系溶剤、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素系溶剤や、メチレンクロライド、エチレンク
ロライド、四塩化炭素、クロロホルム、エチレンクロル
ヒドリン、ジクロロベンゼン等の有機塩素化合物系溶剤
が用いられる。
【0038】潤滑剤は、例えば主骨格がアルキルアミ
ン、アルキルエステル、フルオロカーボン系等の潤滑剤
が用いられるが、特に金属磁性薄膜用として一般に用い
られているフッ素系潤滑剤が好ましい。具体的には、潤
滑剤は、パープルオロポリエーテルカルボン酸エステル
等の合成品、アウジモンド社製の商品名フォンブリンZ
−03、Z−15、Z−DEAL、Z−25、Z−DO
L、Z−DIAC、Z−DISOC、AM2001、ダ
イキン工業社製デムナムS−20、S−65、S−10
0、S−200、デュポン社製クライドックス240A
C、クライドックスGPLに代表されるフッ素系グリー
スなどの市販品、パープルオロポリエーテルにアルキル
基を付与した構造のものが使用される。
ン、アルキルエステル、フルオロカーボン系等の潤滑剤
が用いられるが、特に金属磁性薄膜用として一般に用い
られているフッ素系潤滑剤が好ましい。具体的には、潤
滑剤は、パープルオロポリエーテルカルボン酸エステル
等の合成品、アウジモンド社製の商品名フォンブリンZ
−03、Z−15、Z−DEAL、Z−25、Z−DO
L、Z−DIAC、Z−DISOC、AM2001、ダ
イキン工業社製デムナムS−20、S−65、S−10
0、S−200、デュポン社製クライドックス240A
C、クライドックスGPLに代表されるフッ素系グリー
スなどの市販品、パープルオロポリエーテルにアルキル
基を付与した構造のものが使用される。
【0039】そして、これら潤滑剤は、単一品種で使用
するだけでなく、それぞれの潤滑剤の特性を考慮し、混
合して使用することも可能である。このような潤滑剤
は、磁気テープ3の表面に塗布されて潤滑層(トップコ
ート層)を構成することで、記録及び/又は再生装置の
磁気ヘッドやカートリッジ本体2のテープガイド14と
摺接する際の滑りを良くし、磁気テープ3の走行性、耐
久性を向上させる作用を奏する。さらに、潤滑層は、カ
ートリッジ本体2を成形する詳細を後述するABS樹脂
等の合成樹脂材料に含有されて用いられることから、こ
の合成樹脂材料に対して可溶であることが好ましい。
するだけでなく、それぞれの潤滑剤の特性を考慮し、混
合して使用することも可能である。このような潤滑剤
は、磁気テープ3の表面に塗布されて潤滑層(トップコ
ート層)を構成することで、記録及び/又は再生装置の
磁気ヘッドやカートリッジ本体2のテープガイド14と
摺接する際の滑りを良くし、磁気テープ3の走行性、耐
久性を向上させる作用を奏する。さらに、潤滑層は、カ
ートリッジ本体2を成形する詳細を後述するABS樹脂
等の合成樹脂材料に含有されて用いられることから、こ
の合成樹脂材料に対して可溶であることが好ましい。
【0040】防錆層28は、二価フェノール、アルキル
フェノール或いはニトロフェノール等のフェノール類
や、純ナフトール、ニトロ、ニトロン、アミノ、ハロゲ
ン置換ナフトール等のナフトール類や、メチルキノン、
ヒドロキシキノン、アミノキノン、ニトロキノン等のキ
ノン類や、ベンゾフェノン及びその誘導体であるヒドロ
キシベンゾフェノン、アミノベンゾフェノン等のジアリ
ールケトン、アクリジン、4−キノリノール、キヌレン
酸又はリボフラビン等の窒素原子を含む複素環化合物
や、トコフェロール又はグアノシン等の酸素原子を含む
複素環化合物や、スルホラン、スルホレンビチオン等の
硫黄原子を含む複素環化合物や、チオフェノール、ジチ
ゾン、チオオキシン等のメルカプト基を有する化合物、
さらにエンタチオ酸又はルベアン酸等のチオカルボン酸
又はその塩、ジアゾスルフィド又はベンゾチアゾリン等
のチアゾール化合物等の防錆剤が塗布されて形成され
る。
フェノール或いはニトロフェノール等のフェノール類
や、純ナフトール、ニトロ、ニトロン、アミノ、ハロゲ
ン置換ナフトール等のナフトール類や、メチルキノン、
ヒドロキシキノン、アミノキノン、ニトロキノン等のキ
ノン類や、ベンゾフェノン及びその誘導体であるヒドロ
キシベンゾフェノン、アミノベンゾフェノン等のジアリ
ールケトン、アクリジン、4−キノリノール、キヌレン
酸又はリボフラビン等の窒素原子を含む複素環化合物
や、トコフェロール又はグアノシン等の酸素原子を含む
複素環化合物や、スルホラン、スルホレンビチオン等の
硫黄原子を含む複素環化合物や、チオフェノール、ジチ
ゾン、チオオキシン等のメルカプト基を有する化合物、
さらにエンタチオ酸又はルベアン酸等のチオカルボン酸
又はその塩、ジアゾスルフィド又はベンゾチアゾリン等
のチアゾール化合物等の防錆剤が塗布されて形成され
る。
【0041】さらに、防錆剤には、アミルアミン、エタ
ノールアミン、ナフチルアミン、シクロヘキシルアミ
ン、ジシクロヘキシルアミン、イソプロピルアミン等の
有機アミンや、亜硝酸の有機エステルや、チオ亜硝酸の
有機エステルや、亜硝酸ジシクロヘキシルアンモニウム
或いはシクロヘキシルアミン炭酸塩等の気化性防錆剤が
用いられる。さらにまた、防錆剤には、安息香酸、亜硝
酸、各種脂肪酸、ベンゾトリアゾール系の化合物との
塩、ベンゾトリアゾール及びその誘導体等が用いられ
る。これら防錆剤は、単一品種で使用するだけでなく、
それぞれの特性を考慮して混合して使用することも可能
である。また、これら防錆剤は、カートリッジ本体2を
成形する詳細を後述するABS樹脂等の合成樹脂材料に
含有されて用いられることから、この合成樹脂材料に対
して可溶であることが好ましい。
ノールアミン、ナフチルアミン、シクロヘキシルアミ
ン、ジシクロヘキシルアミン、イソプロピルアミン等の
有機アミンや、亜硝酸の有機エステルや、チオ亜硝酸の
有機エステルや、亜硝酸ジシクロヘキシルアンモニウム
或いはシクロヘキシルアミン炭酸塩等の気化性防錆剤が
用いられる。さらにまた、防錆剤には、安息香酸、亜硝
酸、各種脂肪酸、ベンゾトリアゾール系の化合物との
塩、ベンゾトリアゾール及びその誘導体等が用いられ
る。これら防錆剤は、単一品種で使用するだけでなく、
それぞれの特性を考慮して混合して使用することも可能
である。また、これら防錆剤は、カートリッジ本体2を
成形する詳細を後述するABS樹脂等の合成樹脂材料に
含有されて用いられることから、この合成樹脂材料に対
して可溶であることが好ましい。
【0042】カートリッジ本体2は、機械的な強度を有
するABS樹脂やポリアセタール樹脂等の合成樹脂を材
料として上ハーフ4及び下ハーフ5が成形されてなる。
これら合成樹脂材料には、上述した磁気テープ3に用い
られる防錆剤及び潤滑剤の少なくとも1種類の防錆剤及
び潤滑剤が混合される。
するABS樹脂やポリアセタール樹脂等の合成樹脂を材
料として上ハーフ4及び下ハーフ5が成形されてなる。
これら合成樹脂材料には、上述した磁気テープ3に用い
られる防錆剤及び潤滑剤の少なくとも1種類の防錆剤及
び潤滑剤が混合される。
【0043】また、テープリール6についても、機械的
な強度を有するABS樹脂やポリアセタール樹脂等の合
成樹脂を材料として成形される。したがって、これら合
成樹脂材料には、上述した磁気テープ3に用いられる防
錆剤及び潤滑剤の少なくとも1種類の防錆剤及び潤滑剤
が混合される。
な強度を有するABS樹脂やポリアセタール樹脂等の合
成樹脂を材料として成形される。したがって、これら合
成樹脂材料には、上述した磁気テープ3に用いられる防
錆剤及び潤滑剤の少なくとも1種類の防錆剤及び潤滑剤
が混合される。
【0044】上ハーフ2、下ハーフ5或いはテープリー
ル6の成形材料は、成形装置のホッパーに投入された主
原料たるABS樹脂やポリアセタール樹脂等の合成樹脂
材料に対して上述しように防錆剤及び潤滑剤が混合され
る。これら防錆剤及び潤滑剤は、合成樹脂材料(ペレッ
ト)に予め所定量が含有され、常温で固体状態のものが
粒状に粉砕された後に主原料である合成樹脂材料に混合
され、或いは液状の状態で合成樹脂材料に注入される等
の方法によって合成樹脂材料に混合される。防錆剤及び
潤滑剤は、ホッパー内において合成樹脂材料と充分に混
練されて成形部へと供給される。
ル6の成形材料は、成形装置のホッパーに投入された主
原料たるABS樹脂やポリアセタール樹脂等の合成樹脂
材料に対して上述しように防錆剤及び潤滑剤が混合され
る。これら防錆剤及び潤滑剤は、合成樹脂材料(ペレッ
ト)に予め所定量が含有され、常温で固体状態のものが
粒状に粉砕された後に主原料である合成樹脂材料に混合
され、或いは液状の状態で合成樹脂材料に注入される等
の方法によって合成樹脂材料に混合される。防錆剤及び
潤滑剤は、ホッパー内において合成樹脂材料と充分に混
練されて成形部へと供給される。
【0045】テープカートリッジ1は、上述したように
上ハーフ2、下ハーフ5及びテープリール6が磁気テー
プ3に用いられる防錆剤及び潤滑剤の少なくとも1種類
の防錆剤及び潤滑剤を混合した合成樹脂材料によって成
形されている。テープカートリッジ1は、合成樹脂材料
に混合された潤滑剤によって流動性、摩擦係数、滑り等
が調整されて加工特性、離型特性が保持され、上ハーフ
2、下ハーフ5或いはテープリール6が良好な状態で成
形される。また、テープカートリッジ1は、例えば60
℃程度の高温の状態に放置された場合においても、上ハ
ーフ2、下ハーフ5及びテープリール6を成形する合成
樹脂材料に混合された防錆剤や潤滑剤が分解されて磁気
テープ3に対して有害となる酸成分が発生されない。
上ハーフ2、下ハーフ5及びテープリール6が磁気テー
プ3に用いられる防錆剤及び潤滑剤の少なくとも1種類
の防錆剤及び潤滑剤を混合した合成樹脂材料によって成
形されている。テープカートリッジ1は、合成樹脂材料
に混合された潤滑剤によって流動性、摩擦係数、滑り等
が調整されて加工特性、離型特性が保持され、上ハーフ
2、下ハーフ5或いはテープリール6が良好な状態で成
形される。また、テープカートリッジ1は、例えば60
℃程度の高温の状態に放置された場合においても、上ハ
ーフ2、下ハーフ5及びテープリール6を成形する合成
樹脂材料に混合された防錆剤や潤滑剤が分解されて磁気
テープ3に対して有害となる酸成分が発生されない。
【0046】したがって、テープカートリッジ1は、環
境条件が厳しい場所に比較的長期間に亘って保存された
場合においても、磁気特性が劣化して再生信号の出力の
劣化や腐食・孔食による再生信号の欠落やドロップアウ
トの増加等の不都合の発生が抑制される。テープカート
リッジ1は、このように合成樹脂材料に混合された潤滑
剤の作用によって上ハーフ2、下ハーフ5或いはテープ
リール6が離型特性を保持されて高精度に成形されると
ともに、混合された防錆剤の作用も損なわれることなく
収納された磁気テープ3の金属磁性層27のエッジ部か
らの錆の発生が抑制されて保存性、耐候性の向上が図ら
れる。
境条件が厳しい場所に比較的長期間に亘って保存された
場合においても、磁気特性が劣化して再生信号の出力の
劣化や腐食・孔食による再生信号の欠落やドロップアウ
トの増加等の不都合の発生が抑制される。テープカート
リッジ1は、このように合成樹脂材料に混合された潤滑
剤の作用によって上ハーフ2、下ハーフ5或いはテープ
リール6が離型特性を保持されて高精度に成形されると
ともに、混合された防錆剤の作用も損なわれることなく
収納された磁気テープ3の金属磁性層27のエッジ部か
らの錆の発生が抑制されて保存性、耐候性の向上が図ら
れる。
【0047】テープカートリッジ1においては、上述し
たように上ハーフ2、下ハーフ5及びテープリール6
を、磁気テープ3に用いられる防錆剤及び潤滑剤の少な
くとも1種類の防錆剤及び潤滑剤が混合された合成樹脂
材料によって成形したが、本発明はかかる構成に限定さ
れるものではない。テープカートリッジ1は、合成樹脂
材料によって成形されるその他の構成部材、例えばテー
プリール6をロック状態に保持するリールロック部材1
6や、ローディング空間部7を開閉するリッド構体8を
構成するフロントリッド24或いはバックリッド25も
同様の合成樹脂材料によって成形するようにしてもよ
く、上述した作用効果がさらに効率的に達成される。
たように上ハーフ2、下ハーフ5及びテープリール6
を、磁気テープ3に用いられる防錆剤及び潤滑剤の少な
くとも1種類の防錆剤及び潤滑剤が混合された合成樹脂
材料によって成形したが、本発明はかかる構成に限定さ
れるものではない。テープカートリッジ1は、合成樹脂
材料によって成形されるその他の構成部材、例えばテー
プリール6をロック状態に保持するリールロック部材1
6や、ローディング空間部7を開閉するリッド構体8を
構成するフロントリッド24或いはバックリッド25も
同様の合成樹脂材料によって成形するようにしてもよ
く、上述した作用効果がさらに効率的に達成される。
【0048】すなわち、かかるテープカートリッジ1に
よれば、環境条件が厳しい場所に比較的長期間に亘って
保存された場合においても、カートリッジ本体2の内部
に配設されるリールロック部材16から磁気テープ3に
有害な酸成分の発生が抑制されてさらに保存性、耐候性
の向上が図られる。テープカートリッジ1は、同様にロ
ーディング空間部7に延在する磁気テープ3を覆うリッ
ド構体8からの有害な酸成分の発生が抑制されてさらに
保存性、耐候性の向上が図られる。
よれば、環境条件が厳しい場所に比較的長期間に亘って
保存された場合においても、カートリッジ本体2の内部
に配設されるリールロック部材16から磁気テープ3に
有害な酸成分の発生が抑制されてさらに保存性、耐候性
の向上が図られる。テープカートリッジ1は、同様にロ
ーディング空間部7に延在する磁気テープ3を覆うリッ
ド構体8からの有害な酸成分の発生が抑制されてさらに
保存性、耐候性の向上が図られる。
【0049】次に、本発明の第2の実施の形態として図
3に示すディスクカートリッジ50について、図面を参
照しながら詳細に説明する。ディスクカートリッジ50
も、その内部に回転自在に収納されるディスク状記録媒
体54に用いられる防錆剤及び潤滑剤の少なくとも1種
類の潤滑剤及び防錆剤が混合された合成樹脂材料により
カートリッジ本体53が成形された構成に特徴を有して
いる。
3に示すディスクカートリッジ50について、図面を参
照しながら詳細に説明する。ディスクカートリッジ50
も、その内部に回転自在に収納されるディスク状記録媒
体54に用いられる防錆剤及び潤滑剤の少なくとも1種
類の潤滑剤及び防錆剤が混合された合成樹脂材料により
カートリッジ本体53が成形された構成に特徴を有して
いる。
【0050】このディスクカートリッジ50は、同図に
示すように、上ハーフ51と下ハーフ52とを組み合わ
せて構成したカートリッジ本体53と、このカートリッ
ジ本体53の内部に回転自在に収納されるディスク状記
録媒体54とから構成されている。ディスク状記録媒体
54としては、例えば情報信号記録部に情報信号の記録
を可能とする光磁気ディスクや、再生専用の光ディスク
或いはフロッピーディスク、磁気ディスク等が提供され
ている。勿論、各ディスクカートリッジについては、カ
ートリッジ本体等の構成を異にしているが、代表例とし
て光磁気ディスク(以下、光ディスク54と略称す
る。)を収納したディスクカートリッジ50について以
下説明する。
示すように、上ハーフ51と下ハーフ52とを組み合わ
せて構成したカートリッジ本体53と、このカートリッ
ジ本体53の内部に回転自在に収納されるディスク状記
録媒体54とから構成されている。ディスク状記録媒体
54としては、例えば情報信号記録部に情報信号の記録
を可能とする光磁気ディスクや、再生専用の光ディスク
或いはフロッピーディスク、磁気ディスク等が提供され
ている。勿論、各ディスクカートリッジについては、カ
ートリッジ本体等の構成を異にしているが、代表例とし
て光磁気ディスク(以下、光ディスク54と略称す
る。)を収納したディスクカートリッジ50について以
下説明する。
【0051】上ハーフ51及び下ハーフ52は、合成樹
脂材料によってそれぞれ全体略角浅皿状を呈して成形さ
れ、周回りに立上り周壁55(55a、55b)が立設
されている。上ハーフ51と下ハーフ52とは、これら
立上り周壁55と内面に一体に突設した詳細を省略する
スタッドとを互いに突き合わせて組み合わされるととも
に、これら立上り周壁55とスタッドとを溶着すること
によって一体化されてカートリッジ本体53を構成す
る。上ハーフ51及び下ハーフ52には、相対向する内
面に、立上り周壁55に内接してそれぞれ同一円周上に
位置する複数個の円弧壁からなるディスク収納壁56
(56a、56b)が形成されている。これらディスク
収納壁56は、上ハーフ51と下ハーフ52とを組み合
わせた状態において、互いに突き合わされてカートリッ
ジ本体53の内部にディスク収納部57を構成してい
る。
脂材料によってそれぞれ全体略角浅皿状を呈して成形さ
れ、周回りに立上り周壁55(55a、55b)が立設
されている。上ハーフ51と下ハーフ52とは、これら
立上り周壁55と内面に一体に突設した詳細を省略する
スタッドとを互いに突き合わせて組み合わされるととも
に、これら立上り周壁55とスタッドとを溶着すること
によって一体化されてカートリッジ本体53を構成す
る。上ハーフ51及び下ハーフ52には、相対向する内
面に、立上り周壁55に内接してそれぞれ同一円周上に
位置する複数個の円弧壁からなるディスク収納壁56
(56a、56b)が形成されている。これらディスク
収納壁56は、上ハーフ51と下ハーフ52とを組み合
わせた状態において、互いに突き合わされてカートリッ
ジ本体53の内部にディスク収納部57を構成してい
る。
【0052】下ハーフ52には、下ハーフ52の略中央
部に位置して円形のディスクテーブル進入用開口部58
が設けられている。ディスクカートリッジ50は、記録
及び/又は再生装置に装填されると、このディスクテー
ブル進入用開口部58からディスク駆動手段であるディ
スクテーブルが進入する。このディスクテーブル進入用
開口部58は、具体的には、ディスク収納部57に収納
された光ディスク54の中心部に取り付けられる磁性板
材料によって形成されたマグネットクランプ用のハブ5
9を外方に臨ませる。
部に位置して円形のディスクテーブル進入用開口部58
が設けられている。ディスクカートリッジ50は、記録
及び/又は再生装置に装填されると、このディスクテー
ブル進入用開口部58からディスク駆動手段であるディ
スクテーブルが進入する。このディスクテーブル進入用
開口部58は、具体的には、ディスク収納部57に収納
された光ディスク54の中心部に取り付けられる磁性板
材料によって形成されたマグネットクランプ用のハブ5
9を外方に臨ませる。
【0053】上ハーフ51と下ハーフ52には、ディス
ク収納部57に回転自在に収納された光ディスク54の
少なくとも信号記録部の一部を内外周に亘って外方に臨
ませる記録再生用開口部60(60a、60b)が相対
向してそれぞれ設けられている。これら記録再生用開口
部60は、ディスクテーブル進入用開口部58の近接位
置から上ハーフ51及び下ハーフ52の前面側に亘って
左右方向の略中央に位置してそれぞれ方形に形成されて
いる。ディスクカートリッジ50は、記録及び/又は再
生装置に装填されると、この記録再生用開口部60から
光ピックアップ装置と磁気ヘッド装置とが進入する。
ク収納部57に回転自在に収納された光ディスク54の
少なくとも信号記録部の一部を内外周に亘って外方に臨
ませる記録再生用開口部60(60a、60b)が相対
向してそれぞれ設けられている。これら記録再生用開口
部60は、ディスクテーブル進入用開口部58の近接位
置から上ハーフ51及び下ハーフ52の前面側に亘って
左右方向の略中央に位置してそれぞれ方形に形成されて
いる。ディスクカートリッジ50は、記録及び/又は再
生装置に装填されると、この記録再生用開口部60から
光ピックアップ装置と磁気ヘッド装置とが進入する。
【0054】カートリッジ本体53には、記録再生用開
口部60からディスク収納部57に塵や埃等が進入して
収納した光ディスク54に付着することを防止するため
に、記録再生用開口部60を開閉するシャッタ部材61
が組み付けられている。シャッタ部材61は、薄い金属
板をプレス加工して形成され或いは合成樹脂材料によっ
て成形される。シャッタ部材61は、記録再生用開口部
60をそれぞれ閉塞するに足る外形寸法を有する一対の
シャッタ部61a,61bと、これらシャッタ部61
a,61bを連結するガイド部62とからなる全体コ字
状を呈して形成されている。
口部60からディスク収納部57に塵や埃等が進入して
収納した光ディスク54に付着することを防止するため
に、記録再生用開口部60を開閉するシャッタ部材61
が組み付けられている。シャッタ部材61は、薄い金属
板をプレス加工して形成され或いは合成樹脂材料によっ
て成形される。シャッタ部材61は、記録再生用開口部
60をそれぞれ閉塞するに足る外形寸法を有する一対の
シャッタ部61a,61bと、これらシャッタ部61
a,61bを連結するガイド部62とからなる全体コ字
状を呈して形成されている。
【0055】シャッタ部材61は、一対のシャッタ部6
1a,61bがカートリッジ本体53を挟み込むととも
にガイド部62が、カートリッジ本体53の前面部に形
成された詳細は省略するガイド溝63に相対係合される
ことによってカートリッジ本体53にスライド自在に組
み付けられる。シャッタ部材61は、通常、図示しない
シャッタスプリングによって記録再生用開口部60を閉
塞する方向に付勢されて、シャッタ部61a,61bが
記録再生用開口部60を閉塞した状態に保持される。シ
ャッタ部材61は、ディスクカートリッジ50を記録及
び/又は再生装置に装填されると、記録及び/又は再生
装置側のシャッタ駆動部材によって、記録再生用開口部
60を開放する方向へと移動動作される。
1a,61bがカートリッジ本体53を挟み込むととも
にガイド部62が、カートリッジ本体53の前面部に形
成された詳細は省略するガイド溝63に相対係合される
ことによってカートリッジ本体53にスライド自在に組
み付けられる。シャッタ部材61は、通常、図示しない
シャッタスプリングによって記録再生用開口部60を閉
塞する方向に付勢されて、シャッタ部61a,61bが
記録再生用開口部60を閉塞した状態に保持される。シ
ャッタ部材61は、ディスクカートリッジ50を記録及
び/又は再生装置に装填されると、記録及び/又は再生
装置側のシャッタ駆動部材によって、記録再生用開口部
60を開放する方向へと移動動作される。
【0056】ところで、光ディスク54は、例えば直径
が64mm程度のポリカーボネート樹脂等の透明な合成
樹脂材料より形成されるディスク基板に、垂直磁化膜よ
りなる信号記録層が被着形成されるとともに、その上層
に反射膜と潤滑剤及び防錆剤とが含有された摺動保護膜
とが成膜形成されてなる。垂直磁化膜は、具体的な材料
名の列挙を省略するが、上述した磁気テープ3に用いら
れる金属磁性材料と同様の金属磁性材料によって成膜形
成される。同様に、潤滑剤及び防錆剤については、具体
的な材料名の列挙を省略するが、上述した磁気テープ3
に用いられる防錆剤及び潤滑剤と同様の材料が用いられ
る。また、防錆剤及び潤滑剤は、上ハーフ51及び下ハ
ーフ52を成形する合成樹脂材料に混合されて用いられ
ることから、この合成樹脂材料に対して可溶であること
が好ましい。
が64mm程度のポリカーボネート樹脂等の透明な合成
樹脂材料より形成されるディスク基板に、垂直磁化膜よ
りなる信号記録層が被着形成されるとともに、その上層
に反射膜と潤滑剤及び防錆剤とが含有された摺動保護膜
とが成膜形成されてなる。垂直磁化膜は、具体的な材料
名の列挙を省略するが、上述した磁気テープ3に用いら
れる金属磁性材料と同様の金属磁性材料によって成膜形
成される。同様に、潤滑剤及び防錆剤については、具体
的な材料名の列挙を省略するが、上述した磁気テープ3
に用いられる防錆剤及び潤滑剤と同様の材料が用いられ
る。また、防錆剤及び潤滑剤は、上ハーフ51及び下ハ
ーフ52を成形する合成樹脂材料に混合されて用いられ
ることから、この合成樹脂材料に対して可溶であること
が好ましい。
【0057】光ディスク54は、このように摺動保護膜
に防錆剤及び潤滑剤とが混合されることによって、カー
トリッジ本体53内において良好な状態で回転動作する
とともに、垂直磁化膜の防錆作用が奏せられている。ま
た、光ディスク54は、防錆剤及び潤滑剤とによって、
磁気ヘッドとの摺動特性が保持される。
に防錆剤及び潤滑剤とが混合されることによって、カー
トリッジ本体53内において良好な状態で回転動作する
とともに、垂直磁化膜の防錆作用が奏せられている。ま
た、光ディスク54は、防錆剤及び潤滑剤とによって、
磁気ヘッドとの摺動特性が保持される。
【0058】光ディスク54は、ディスクカートリッジ
50が記録及び/又は再生装置に装填されると、開放さ
れた記録再生用開口部60から進入する光ピックアップ
装置と磁気ヘッド装置とによって信号記録層に情報信号
が記録され或いは情報信号の再生が行われる。光ディス
ク54は、光ピックアップ装置から記録面に光ビームが
照射された状態で磁気ヘッド装置から記録すべき情報信
号に対応して変調された外部磁界が印加されることによ
り、所望の情報信号が記録される。
50が記録及び/又は再生装置に装填されると、開放さ
れた記録再生用開口部60から進入する光ピックアップ
装置と磁気ヘッド装置とによって信号記録層に情報信号
が記録され或いは情報信号の再生が行われる。光ディス
ク54は、光ピックアップ装置から記録面に光ビームが
照射された状態で磁気ヘッド装置から記録すべき情報信
号に対応して変調された外部磁界が印加されることによ
り、所望の情報信号が記録される。
【0059】カートリッジ本体53を構成する上ハーフ
51及び下ハーフ52は、機械的な強度を有するABS
樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂等の
合成樹脂材料によって成形される。合成樹脂材料は、上
述した光ディスク54の摺動保護膜に用いられる防錆剤
及び潤滑剤の少なくとも1種類の防錆剤及び潤滑剤が混
合されたものが用いられる。上ハーフ51と下ハーフ5
2とは、かかる合成樹脂を材料として、上述したテープ
カートリッジ1の上ハーフ4、下ハーフ5或いはテープ
リール6と同様の方法によって成形される。
51及び下ハーフ52は、機械的な強度を有するABS
樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂等の
合成樹脂材料によって成形される。合成樹脂材料は、上
述した光ディスク54の摺動保護膜に用いられる防錆剤
及び潤滑剤の少なくとも1種類の防錆剤及び潤滑剤が混
合されたものが用いられる。上ハーフ51と下ハーフ5
2とは、かかる合成樹脂を材料として、上述したテープ
カートリッジ1の上ハーフ4、下ハーフ5或いはテープ
リール6と同様の方法によって成形される。
【0060】ディスクカートリッジ50は、カートリッ
ジ本体53のディスク収納部57内に光ディスク54を
回転自在に収納することによって、手指等が接触するこ
とによる汚損、又は落下時等の衝撃から光ディスク54
を保護し、また光ディスク54の主面に塵埃等が付着す
ることを抑制している。また、ディスクカートリッジ5
0は、上ハーフ51と下ハーフ52とを光ディスク54
の摺動保護膜に用いられる防錆剤及び潤滑剤の少なくと
も1種類の防錆剤及び潤滑剤が混合された合成樹脂材料
によって成形したことから、成形特性を損なうことなく
情報信号の記録特性及び耐候性の向上が図られる。
ジ本体53のディスク収納部57内に光ディスク54を
回転自在に収納することによって、手指等が接触するこ
とによる汚損、又は落下時等の衝撃から光ディスク54
を保護し、また光ディスク54の主面に塵埃等が付着す
ることを抑制している。また、ディスクカートリッジ5
0は、上ハーフ51と下ハーフ52とを光ディスク54
の摺動保護膜に用いられる防錆剤及び潤滑剤の少なくと
も1種類の防錆剤及び潤滑剤が混合された合成樹脂材料
によって成形したことから、成形特性を損なうことなく
情報信号の記録特性及び耐候性の向上が図られる。
【0061】ディスクカートリッジ50は、例えば60
℃程度の高温の状態に放置された場合においても、上ハ
ーフ51と下ハーフ52とを成形する合成樹脂材料に混
合された防錆剤及び潤滑剤が分解されて光ディスク54
に対して有害となる酸成分が発生されることはない。し
たがって、ディスクカートリッジ50は、環境条件が厳
しい場所に比較的長期間に亘って保存された場合におい
ても、記録・再生特性が劣化したり垂直磁化膜よりなる
信号記録層の腐食・孔食による再生信号の欠落やドロッ
プアウトの増加等の不都合の発生が抑制される。
℃程度の高温の状態に放置された場合においても、上ハ
ーフ51と下ハーフ52とを成形する合成樹脂材料に混
合された防錆剤及び潤滑剤が分解されて光ディスク54
に対して有害となる酸成分が発生されることはない。し
たがって、ディスクカートリッジ50は、環境条件が厳
しい場所に比較的長期間に亘って保存された場合におい
ても、記録・再生特性が劣化したり垂直磁化膜よりなる
信号記録層の腐食・孔食による再生信号の欠落やドロッ
プアウトの増加等の不都合の発生が抑制される。
【0062】なお、上述したディスクカートリッジ50
においては、光ディスク54に用いられる防錆剤及び潤
滑剤の少なくとも1種類の防錆剤及び潤滑剤を混合した
合成樹脂材料によってカートリッジ本体53を構成する
上ハーフ51と下ハーフ52とを成形したものを示した
が、本発明はかかる構成に限定されるものではない。デ
ィスクカートリッジ50は、合成樹脂材料によって成形
されるその他の構成部材、例えばシャッタ部材61や、
誤記録防止部材等を同様の合成樹脂材料によって成形す
るようにしてもよく、上述した作用効果がより達成され
る。
においては、光ディスク54に用いられる防錆剤及び潤
滑剤の少なくとも1種類の防錆剤及び潤滑剤を混合した
合成樹脂材料によってカートリッジ本体53を構成する
上ハーフ51と下ハーフ52とを成形したものを示した
が、本発明はかかる構成に限定されるものではない。デ
ィスクカートリッジ50は、合成樹脂材料によって成形
されるその他の構成部材、例えばシャッタ部材61や、
誤記録防止部材等を同様の合成樹脂材料によって成形す
るようにしてもよく、上述した作用効果がより達成され
る。
【0063】
【実施例】上述した第1の実施の形態として示したテー
プカートリッジの実施例を複数製作し、これらと各比較
例との特性値の測定を行った結果を以下に説明する。表
1は、比較例及び実施例のテープカートリッジ1に用い
られる磁気テープ3の主な製造条件をまとめて示したも
のである。磁気テープ3は、厚みが10μm、幅が15
0mmのポリエチレンテレフタレートによって非磁性支
持担体26が構成され、この非磁性支持担体26の表面
上にアクリル酸エステルを主成分とする水溶性ラテック
スを密度1000万個/mm2の密度で塗布して下地層
を形成する。非磁性支持担体26は、真空蒸着槽に供給
されて、下地層上に強磁性合金(Co90−Ni10w
t%)が斜方蒸着されて金属磁性層27が成膜形成され
る。
プカートリッジの実施例を複数製作し、これらと各比較
例との特性値の測定を行った結果を以下に説明する。表
1は、比較例及び実施例のテープカートリッジ1に用い
られる磁気テープ3の主な製造条件をまとめて示したも
のである。磁気テープ3は、厚みが10μm、幅が15
0mmのポリエチレンテレフタレートによって非磁性支
持担体26が構成され、この非磁性支持担体26の表面
上にアクリル酸エステルを主成分とする水溶性ラテック
スを密度1000万個/mm2の密度で塗布して下地層
を形成する。非磁性支持担体26は、真空蒸着槽に供給
されて、下地層上に強磁性合金(Co90−Ni10w
t%)が斜方蒸着されて金属磁性層27が成膜形成され
る。
【0064】金属磁性層27は、真空蒸着槽内において
非磁性支持担体26に対して、送り速度25m/分、導
入酸素量250cc/分、蒸着時真空度が蒸着室内で7
×10-2(Pa)、巻取室内で7×10-2(Pa)、C
o−Niの入射角が45°〜90°の条件によって蒸着
処理が行われることによって膜厚200nmに成膜され
る。また、金属磁性層27は、2層構造とされ、上層/
下層比が1:1(100nm/100nm)とされて構
成される。非磁性支持担体26には、カーボンからなる
顔料が100重量部及びポリウレタンウレタンからなる
結合剤が100重量部に、5重量部の結合剤コロネート
L50が混合されたバックコート塗料が塗布されて、膜
厚が0.6μmのバックコート層30が形成される。こ
の場合、結合剤は、塗布時に混合される。また、非磁性
支持担体26は、150m/分によって走行される。
非磁性支持担体26に対して、送り速度25m/分、導
入酸素量250cc/分、蒸着時真空度が蒸着室内で7
×10-2(Pa)、巻取室内で7×10-2(Pa)、C
o−Niの入射角が45°〜90°の条件によって蒸着
処理が行われることによって膜厚200nmに成膜され
る。また、金属磁性層27は、2層構造とされ、上層/
下層比が1:1(100nm/100nm)とされて構
成される。非磁性支持担体26には、カーボンからなる
顔料が100重量部及びポリウレタンウレタンからなる
結合剤が100重量部に、5重量部の結合剤コロネート
L50が混合されたバックコート塗料が塗布されて、膜
厚が0.6μmのバックコート層30が形成される。こ
の場合、結合剤は、塗布時に混合される。また、非磁性
支持担体26は、150m/分によって走行される。
【0065】非磁性支持担体26には、金属磁性層27
上に防錆剤が塗布されて防錆層28が形成される。防錆
剤としては、例えばシクロヘキシルアミン又はナフチル
アミンからなる防錆剤塗料が用いられる。非磁性支持担
体26には、防錆層28上に潤滑剤が塗布されて保護層
層29(トップコート層)が形成される。潤滑剤には、
等量のパーフルオロポリエーテルアルキルアミン塩(P
FPEAA)とパーフルオロカルボン酸アルキルエステ
ル(PFCAE)が混合された潤滑剤塗料が用いられ
る。磁気テープ3は、非磁性支持担体26上に上述した
ように金属磁性層27、防錆層28、保護層層29及び
バックコート層30が形成され、8mm幅に裁断されて
構成される。以上の仕様をまとめると、表1のとおりで
ある。
上に防錆剤が塗布されて防錆層28が形成される。防錆
剤としては、例えばシクロヘキシルアミン又はナフチル
アミンからなる防錆剤塗料が用いられる。非磁性支持担
体26には、防錆層28上に潤滑剤が塗布されて保護層
層29(トップコート層)が形成される。潤滑剤には、
等量のパーフルオロポリエーテルアルキルアミン塩(P
FPEAA)とパーフルオロカルボン酸アルキルエステ
ル(PFCAE)が混合された潤滑剤塗料が用いられ
る。磁気テープ3は、非磁性支持担体26上に上述した
ように金属磁性層27、防錆層28、保護層層29及び
バックコート層30が形成され、8mm幅に裁断されて
構成される。以上の仕様をまとめると、表1のとおりで
ある。
【0066】
【表1】
【0067】上述した磁気テープ3を収納する各実施例
及び比較例のテープカートリッジ1は、表2に示した組
成の合成樹脂材料によって成形される。すなわち、表2
は、実施例及び比較例のテープカートリッジ1に用いら
れるカートリッジ本体2を構成する上ハーフ4と下ハー
フ5及びテープリール6との材料組成をまとめて示した
ものである。なお、表2中、材質欄のABS樹脂とは、
アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂
であり、HIPS樹脂とは、ハイインパクトポリエスチ
レン樹脂である。また、表2中、潤滑剤欄のPFPEA
Aとは、上述したパーフルオロポリエーテルアルキルア
ミン塩であり、PFCAEとは、パーフルオロカルボン
酸アルキルエステルである。
及び比較例のテープカートリッジ1は、表2に示した組
成の合成樹脂材料によって成形される。すなわち、表2
は、実施例及び比較例のテープカートリッジ1に用いら
れるカートリッジ本体2を構成する上ハーフ4と下ハー
フ5及びテープリール6との材料組成をまとめて示した
ものである。なお、表2中、材質欄のABS樹脂とは、
アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂
であり、HIPS樹脂とは、ハイインパクトポリエスチ
レン樹脂である。また、表2中、潤滑剤欄のPFPEA
Aとは、上述したパーフルオロポリエーテルアルキルア
ミン塩であり、PFCAEとは、パーフルオロカルボン
酸アルキルエステルである。
【0068】
【表2】
【0069】実施例−1として製作したテープカートリ
ッジは、上ハーフ4と下ハーフ5及びテープリール6と
が、防錆剤として添加量0.1PHRのシクロヘキシル
アミンを、潤滑剤として添加量0.1PHRのPFCA
Eを、主材料のABS樹脂に添加してそれぞれ成形され
てなる。また、実施例−2として製作したテープカート
リッジは、上ハーフ4と下ハーフ5及びテープリール6
とが、防錆剤として添加量0.5PHRのシクロヘキシ
ルアミンを、潤滑剤として添加量0.5PHRのPFC
AEを、主材料のABS樹脂に添加してそれぞれ成形さ
れてなる。さらに、実施例−3として製作したテープカ
ートリッジは、上ハーフ4と下ハーフ5とが、防錆剤と
して添加量1.0PHRのシクロヘキシルアミンを、潤
滑剤として添加量1.0PHRのPFCAEを、主材料
のABS樹脂に添加してそれぞれ成形されるとともに、
テープリール6が防錆剤として添加量1.0PHRのシ
クロヘキシルアミンを、潤滑剤として添加量1.5PH
RのPFCAEを、主材料のABS樹脂に添加して成形
してなる。
ッジは、上ハーフ4と下ハーフ5及びテープリール6と
が、防錆剤として添加量0.1PHRのシクロヘキシル
アミンを、潤滑剤として添加量0.1PHRのPFCA
Eを、主材料のABS樹脂に添加してそれぞれ成形され
てなる。また、実施例−2として製作したテープカート
リッジは、上ハーフ4と下ハーフ5及びテープリール6
とが、防錆剤として添加量0.5PHRのシクロヘキシ
ルアミンを、潤滑剤として添加量0.5PHRのPFC
AEを、主材料のABS樹脂に添加してそれぞれ成形さ
れてなる。さらに、実施例−3として製作したテープカ
ートリッジは、上ハーフ4と下ハーフ5とが、防錆剤と
して添加量1.0PHRのシクロヘキシルアミンを、潤
滑剤として添加量1.0PHRのPFCAEを、主材料
のABS樹脂に添加してそれぞれ成形されるとともに、
テープリール6が防錆剤として添加量1.0PHRのシ
クロヘキシルアミンを、潤滑剤として添加量1.5PH
RのPFCAEを、主材料のABS樹脂に添加して成形
してなる。
【0070】実施例−4として製作したテープカートリ
ッジは、上ハーフ4と下ハーフ5とが、防錆剤として添
加量0.5PHRのナフチルアミンを、潤滑剤として添
加量0.5PHRのPFCAEを、主材料のABS樹脂
に添加してそれぞれ成形されるとともに、テープリール
6が防錆剤として添加量0.5PHRのナフチルアミン
を、潤滑剤として添加量0.5PHRのPFCAEを、
主材料のポリアセタール樹脂に添加して成形されてな
る。また、実施例−5として製作したテープカートリッ
ジは、上ハーフ4と下ハーフ5とが、防錆剤として添加
量0.5PHRのナフチルアミンを、潤滑剤として添加
量0.5PHRのPFCAEを、主材料のHIPS樹脂
に添加してそれぞれ成形されるとともに、テープリール
6が防錆剤として添加量0.5PHRのナフチルアミン
を、潤滑剤として添加量0.5PHRのPFCAEを、
主材料のポリアセタール樹脂に添加して成形されてな
る。
ッジは、上ハーフ4と下ハーフ5とが、防錆剤として添
加量0.5PHRのナフチルアミンを、潤滑剤として添
加量0.5PHRのPFCAEを、主材料のABS樹脂
に添加してそれぞれ成形されるとともに、テープリール
6が防錆剤として添加量0.5PHRのナフチルアミン
を、潤滑剤として添加量0.5PHRのPFCAEを、
主材料のポリアセタール樹脂に添加して成形されてな
る。また、実施例−5として製作したテープカートリッ
ジは、上ハーフ4と下ハーフ5とが、防錆剤として添加
量0.5PHRのナフチルアミンを、潤滑剤として添加
量0.5PHRのPFCAEを、主材料のHIPS樹脂
に添加してそれぞれ成形されるとともに、テープリール
6が防錆剤として添加量0.5PHRのナフチルアミン
を、潤滑剤として添加量0.5PHRのPFCAEを、
主材料のポリアセタール樹脂に添加して成形されてな
る。
【0071】実施例−6として製作したテープカートリ
ッジは、上ハーフ4と下ハーフ5とが、防錆剤として添
加量0.5PHRのナフチルアミンを、潤滑剤として添
加量0.5PHRのPFCAEを、主材料のABS樹脂
に添加してそれぞれ成形されるとともに、テープリール
6が防錆剤として添加量0.5PHRのナフチルアミン
を、添加量0.2PHRのPFCAE及び添加量0.1
PHRのクライトックスGPL157を混合した潤滑剤
を、主材料のABS樹脂に添加して成形されてなる。
ッジは、上ハーフ4と下ハーフ5とが、防錆剤として添
加量0.5PHRのナフチルアミンを、潤滑剤として添
加量0.5PHRのPFCAEを、主材料のABS樹脂
に添加してそれぞれ成形されるとともに、テープリール
6が防錆剤として添加量0.5PHRのナフチルアミン
を、添加量0.2PHRのPFCAE及び添加量0.1
PHRのクライトックスGPL157を混合した潤滑剤
を、主材料のABS樹脂に添加して成形されてなる。
【0072】実施例−7として製作したテープカートリ
ッジは、上ハーフ4と下ハーフ5とが、防錆剤として添
加量0.5PHRのナフチルアミンを、添加量0.2P
HRのPFCAE及び添加量0.1PHRのクライトッ
クスGPL157を混合した潤滑剤を、主材料のHIP
S樹脂に添加してそれぞれ成形されるとともに、テープ
リール6が防錆剤として添加量0.5PHRのナフチル
アミンを、添加量0.1PHRのPFCAE及び添加量
0.1PHRのPFPEAAを混合した潤滑剤を、主材
料のポリアセタール樹脂に添加して成形されてなる。
ッジは、上ハーフ4と下ハーフ5とが、防錆剤として添
加量0.5PHRのナフチルアミンを、添加量0.2P
HRのPFCAE及び添加量0.1PHRのクライトッ
クスGPL157を混合した潤滑剤を、主材料のHIP
S樹脂に添加してそれぞれ成形されるとともに、テープ
リール6が防錆剤として添加量0.5PHRのナフチル
アミンを、添加量0.1PHRのPFCAE及び添加量
0.1PHRのPFPEAAを混合した潤滑剤を、主材
料のポリアセタール樹脂に添加して成形されてなる。
【0073】これら実施例テープカートリッジとの特性
比較に用いる比較例のテープカートリッジは、以下に説
明するようにカートリッジ本体2を構成する上ハーフ4
と下ハーフ5及びテープリール6が、防錆剤を混合され
ない合成樹脂材料によってそれぞれ成形される。比較例
−1のテープカートリッジは、上ハーフ4と下ハーフ5
及びテープリール6とが、潤滑剤として添加量0.5P
HRのステアリン酸を、主材料のABS樹脂に添加して
それぞれ成形されてなる。比較例−2のテープカートリ
ッジは、上ハーフ4と下ハーフ5とが、添加量0.5P
HRのステアリン酸を、主材料のABS樹脂に添加して
それぞれ成形されるとともに、テープリール6が添加量
0.5PHRのステアリン酸を主材料のポリアセタール
樹脂に添加して成形されてなる。比較例−3のテープカ
ートリッジは、上ハーフ4と下ハーフ5及びテープリー
ル6とが、防錆剤及び潤滑剤が添加されないABS樹脂
によってそれぞれ成形されてなる。
比較に用いる比較例のテープカートリッジは、以下に説
明するようにカートリッジ本体2を構成する上ハーフ4
と下ハーフ5及びテープリール6が、防錆剤を混合され
ない合成樹脂材料によってそれぞれ成形される。比較例
−1のテープカートリッジは、上ハーフ4と下ハーフ5
及びテープリール6とが、潤滑剤として添加量0.5P
HRのステアリン酸を、主材料のABS樹脂に添加して
それぞれ成形されてなる。比較例−2のテープカートリ
ッジは、上ハーフ4と下ハーフ5とが、添加量0.5P
HRのステアリン酸を、主材料のABS樹脂に添加して
それぞれ成形されるとともに、テープリール6が添加量
0.5PHRのステアリン酸を主材料のポリアセタール
樹脂に添加して成形されてなる。比較例−3のテープカ
ートリッジは、上ハーフ4と下ハーフ5及びテープリー
ル6とが、防錆剤及び潤滑剤が添加されないABS樹脂
によってそれぞれ成形されてなる。
【0074】上述した表1に示す組成、条件で作製した
磁気テープ3は、振動試料型磁気特性測定器(VSM)
で測定した結果、その金属磁性層27のHc(抗磁力)
が1200(Oe)、Br(残留磁束密度)が4100
(Gauss)であった。上述した比較例−1乃至比較
例−3及び実施例−1乃至実施例−7の各テープカート
リッジを対象として、電磁変換特性変化と、ドロップア
ウトの増加率及び磁気特性変化率とについてその初期値
と一定期間放置後の値とを比較して評価を行った。放置
条件は、60℃、湿度90%で7日間放置とした電磁変
換特性の変化は、ソニー製VTR;EVS−900の改
造機を用い、各テープカートリッジをそれぞれ装填し
て、温度25℃、湿度50%の環境条件で信号記録を行
った後、波長0.51μmの単一波長の出力を基準とし
て初期の出力値と放置後の出力値とをそれぞれ測定し
た。表3には、各テープカートリッジの初期出力値と放
置後出力値との差異を電磁変換特性変化としてdB値と
して示されている。
磁気テープ3は、振動試料型磁気特性測定器(VSM)
で測定した結果、その金属磁性層27のHc(抗磁力)
が1200(Oe)、Br(残留磁束密度)が4100
(Gauss)であった。上述した比較例−1乃至比較
例−3及び実施例−1乃至実施例−7の各テープカート
リッジを対象として、電磁変換特性変化と、ドロップア
ウトの増加率及び磁気特性変化率とについてその初期値
と一定期間放置後の値とを比較して評価を行った。放置
条件は、60℃、湿度90%で7日間放置とした電磁変
換特性の変化は、ソニー製VTR;EVS−900の改
造機を用い、各テープカートリッジをそれぞれ装填し
て、温度25℃、湿度50%の環境条件で信号記録を行
った後、波長0.51μmの単一波長の出力を基準とし
て初期の出力値と放置後の出力値とをそれぞれ測定し
た。表3には、各テープカートリッジの初期出力値と放
置後出力値との差異を電磁変換特性変化としてdB値と
して示されている。
【0075】ドロップアウト増加率と磁気特性変化率と
は、同様にソニー製VTR;EVS−900の改造機を
用い、各テープカートリッジをそれぞれ装填して、温度
25℃、湿度50%の環境条件で信号記録を行った後、
初期の出力値と放置後の出力値とをそれぞれ測定した。
記録信号は、白50%とし、−16dB/10μ秒以上
のドロップアウト発生を測定した。表3には、各テープ
カートリッジの初期値(φss)に対する放置後出力値
(φsn)の差異:Δφs=φss−φsnから求めた
劣化量(Δφs)による磁気特性の変化率が示されてい
る。同様に、表3には、各テープカートリッジの−16
dB/10μ秒以上のドロップアウトについて、初期発
生値と放置後発生値との差異から求めたドロップアウト
増加率が示されている。
は、同様にソニー製VTR;EVS−900の改造機を
用い、各テープカートリッジをそれぞれ装填して、温度
25℃、湿度50%の環境条件で信号記録を行った後、
初期の出力値と放置後の出力値とをそれぞれ測定した。
記録信号は、白50%とし、−16dB/10μ秒以上
のドロップアウト発生を測定した。表3には、各テープ
カートリッジの初期値(φss)に対する放置後出力値
(φsn)の差異:Δφs=φss−φsnから求めた
劣化量(Δφs)による磁気特性の変化率が示されてい
る。同様に、表3には、各テープカートリッジの−16
dB/10μ秒以上のドロップアウトについて、初期発
生値と放置後発生値との差異から求めたドロップアウト
増加率が示されている。
【0076】
【表3】
【0077】比較例−1及び比較例−2のテープカート
リッジでは、ドロップアウト増加率がそれぞれ初期の3
倍以上となっており、視覚的に認識し得る状態であって
実用上問題となるレベルである。また、これらテープカ
ートリッジは、電磁変換特性変化或いは磁気特性変化率
も極めて大きく、金属薄膜型磁気テープの特性が失われ
て実用上問題となるレベルである。比較例−3のテープ
カートリッジでは、比較例−1及び比較例−2のテープ
カートリッジと比較した場合にそれぞれの変化率は比較
的小さいが、樹脂材料の流動性が悪いために各部材を成
形する際に成形金型からの離型特性が劣化して生産性の
低下或いは成形精度の劣化といった問題が生じる。
リッジでは、ドロップアウト増加率がそれぞれ初期の3
倍以上となっており、視覚的に認識し得る状態であって
実用上問題となるレベルである。また、これらテープカ
ートリッジは、電磁変換特性変化或いは磁気特性変化率
も極めて大きく、金属薄膜型磁気テープの特性が失われ
て実用上問題となるレベルである。比較例−3のテープ
カートリッジでは、比較例−1及び比較例−2のテープ
カートリッジと比較した場合にそれぞれの変化率は比較
的小さいが、樹脂材料の流動性が悪いために各部材を成
形する際に成形金型からの離型特性が劣化して生産性の
低下或いは成形精度の劣化といった問題が生じる。
【0078】一方、実施例−1乃至実施例−7のテープ
カートリッジにおいては、各部材が磁気テープに用いら
れる防錆剤及び潤滑剤を添加した合成樹脂材料が用いら
れて成形されることから、生産性、成形精度が良好な状
態で成形される。勿論、各実施例テープカートリッジ
は、電磁変換特性、ドロップアウト増加率及び磁気特性
変化率の値がそれぞれやや低下するが、これらの値が実
用上問題となるレベルでは無いことは明らかである。し
たがって、各実施例テープカートリッジは、比較的環境
条件が厳しい雰囲気中で長期間保存した場合において
も、合成樹脂材料に添加した防錆剤及び潤滑剤の作用に
よって磁気テープの特性劣化が抑制され、保存特性の向
上が図られている。
カートリッジにおいては、各部材が磁気テープに用いら
れる防錆剤及び潤滑剤を添加した合成樹脂材料が用いら
れて成形されることから、生産性、成形精度が良好な状
態で成形される。勿論、各実施例テープカートリッジ
は、電磁変換特性、ドロップアウト増加率及び磁気特性
変化率の値がそれぞれやや低下するが、これらの値が実
用上問題となるレベルでは無いことは明らかである。し
たがって、各実施例テープカートリッジは、比較的環境
条件が厳しい雰囲気中で長期間保存した場合において
も、合成樹脂材料に添加した防錆剤及び潤滑剤の作用に
よって磁気テープの特性劣化が抑制され、保存特性の向
上が図られている。
【0079】防錆剤は、その分子量や添加する合成樹脂
材料との相溶性の条件にもよるが、一般に0.01PH
R乃至3PHR程度であることが好ましい。なお、潤滑
剤については、その分子量や添加する合成樹脂材料との
相溶性の条件にもよるが、一般に3PHR以下であるこ
とが好ましい。
材料との相溶性の条件にもよるが、一般に0.01PH
R乃至3PHR程度であることが好ましい。なお、潤滑
剤については、その分子量や添加する合成樹脂材料との
相溶性の条件にもよるが、一般に3PHR以下であるこ
とが好ましい。
【0080】なお、上述した各実施例テープカートリッ
ジにおいては、カートリッジ本体2を構成する上ハーフ
4,下ハーフ5及びテープリール6を磁気テープ3に用
いられる防錆剤及び潤滑剤の少なくとも1種類の防錆剤
及び潤滑剤を混合した合成樹脂材料によって成形した
が、保存特性の向上のみを目的とする場合には、防錆剤
のみを混合してこれら各部材を成形するようにしてもよ
いことは勿論である。この場合、各実施例テープカート
リッジは、成形特性がやや低下するとともに潤滑剤によ
る作用が無くなって特性値がやや低下することになる
が、実用上問題の無いレベルである。
ジにおいては、カートリッジ本体2を構成する上ハーフ
4,下ハーフ5及びテープリール6を磁気テープ3に用
いられる防錆剤及び潤滑剤の少なくとも1種類の防錆剤
及び潤滑剤を混合した合成樹脂材料によって成形した
が、保存特性の向上のみを目的とする場合には、防錆剤
のみを混合してこれら各部材を成形するようにしてもよ
いことは勿論である。この場合、各実施例テープカート
リッジは、成形特性がやや低下するとともに潤滑剤によ
る作用が無くなって特性値がやや低下することになる
が、実用上問題の無いレベルである。
【0081】具体的な評価については、上述したように
テープカートリッジのみを対象として、例えば磁気ディ
スクやフロッピーディスク或いは光ディスク等のディス
ク状記録媒体をカートリッジ本体に収納してなるディス
クカートリッジの具体的な評価についての説明を省略し
たが、これらディスクカートリッジについてもディスク
状記録媒体の記録再生特性の劣化が抑制されて保存特性
が向上される同等の作用効果が奏せられた。また、同様
に具体的な評価について説明を省略したが、合成樹脂材
料によって成形されるリッド構体8やリールロック部材
16或いはシャッタ部材61を同様の合成樹脂材料によ
って成形することによって、より効果的となった。
テープカートリッジのみを対象として、例えば磁気ディ
スクやフロッピーディスク或いは光ディスク等のディス
ク状記録媒体をカートリッジ本体に収納してなるディス
クカートリッジの具体的な評価についての説明を省略し
たが、これらディスクカートリッジについてもディスク
状記録媒体の記録再生特性の劣化が抑制されて保存特性
が向上される同等の作用効果が奏せられた。また、同様
に具体的な評価について説明を省略したが、合成樹脂材
料によって成形されるリッド構体8やリールロック部材
16或いはシャッタ部材61を同様の合成樹脂材料によ
って成形することによって、より効果的となった。
【0082】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
記録媒体装置によれば、少なくともカートリッジ本体を
記録媒体に用いられる防錆剤の少なくとも1種類の防錆
剤を混合した合成樹脂材料によって成形したことから、
比較的環境条件が悪い雰囲気中に長期間保存した場合に
おいても、磁気特性が劣化して再生信号の出力の劣化や
腐食・孔食による再生信号の欠落やドロップアウトの増
加等の不都合の発生が抑制されて保存特性の向上が図ら
れる。さらに、本発明に係る記録媒体装置によれば、防
錆剤に加えて記録媒体に用いられる潤滑剤の少なくとも
1種類の潤滑剤を混合した合成樹脂材料によって少なく
ともカートリッジ本体を成形することによって、保存特
性がさらに向上されるとともに成形時の加工性、加工精
度も保持される。
記録媒体装置によれば、少なくともカートリッジ本体を
記録媒体に用いられる防錆剤の少なくとも1種類の防錆
剤を混合した合成樹脂材料によって成形したことから、
比較的環境条件が悪い雰囲気中に長期間保存した場合に
おいても、磁気特性が劣化して再生信号の出力の劣化や
腐食・孔食による再生信号の欠落やドロップアウトの増
加等の不都合の発生が抑制されて保存特性の向上が図ら
れる。さらに、本発明に係る記録媒体装置によれば、防
錆剤に加えて記録媒体に用いられる潤滑剤の少なくとも
1種類の潤滑剤を混合した合成樹脂材料によって少なく
ともカートリッジ本体を成形することによって、保存特
性がさらに向上されるとともに成形時の加工性、加工精
度も保持される。
【図1】本発明の実施の形態として示すテープカートリ
ッジの分解斜視図である。
ッジの分解斜視図である。
【図2】同テープカートリッジに備えられる磁気テープ
の要部縦断面図である。
の要部縦断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態として示すディスク
カートリッジの分解斜視図である。
カートリッジの分解斜視図である。
1 テープカートリッジ(記録媒体装置)、2 カート
リッジ本体、3 磁気テープ(記録媒体)、4 上ハー
フ、5 下ハーフ、6 テープリール、7 ローディン
グ空間部、8 リッド構体、16 リールロック部材、
17 テープリール収納空間部、26 非磁性支持担
体、27 金属磁性層(信号記録層)、28 防錆層、
29 トップコート層(保護層)、30 バックコート
層、50ディスクカートリッジ、51 上ハーフ、52
下ハーフ、53 カートリッジ本体、54 光ディス
ク(記録媒体)、57 ディスク収納部、61 シャッ
タ部材
リッジ本体、3 磁気テープ(記録媒体)、4 上ハー
フ、5 下ハーフ、6 テープリール、7 ローディン
グ空間部、8 リッド構体、16 リールロック部材、
17 テープリール収納空間部、26 非磁性支持担
体、27 金属磁性層(信号記録層)、28 防錆層、
29 トップコート層(保護層)、30 バックコート
層、50ディスクカートリッジ、51 上ハーフ、52
下ハーフ、53 カートリッジ本体、54 光ディス
ク(記録媒体)、57 ディスク収納部、61 シャッ
タ部材
Claims (9)
- 【請求項1】 非磁性支持担体上に信号記録層が設けら
れた記録媒体と、 上記記録媒体を収納するカートリッジ本体とを備え、 上記カートリッジ本体は、上記記録媒体に用いられる防
錆剤のうちの少なくとも1種類の防錆剤を混合した合成
樹脂材料を用いて成形されたことを特徴とする記録媒体
装置。 - 【請求項2】 上記カートリッジ本体は、上記記録媒体
に用いられる防錆剤のうちの少なくとも1種類の防錆剤
とともに上記記録媒体に用いられる潤滑剤のうちの少な
くとも1種類の潤滑剤を混合した合成樹脂材料を用いて
成形されたことを特徴とする請求項1に記載の記録媒体
装置。 - 【請求項3】 上記記録媒体は、テープ状記録媒体であ
り、上記カートリッジ本体にそれぞれ回転自在に収納さ
れた一対のテープリールに巻装され、 これらテープリールは、上記記録媒体に用いられる防錆
剤のうちの少なくとも1種類の防錆剤又はこれら防錆剤
と上記記録媒体に用いられる潤滑剤のうちの少なくとも
1種類の潤滑剤とを混合した合成樹脂材料を用いて成形
されたことを特徴とする請求項1に記載の記録媒体装
置。 - 【請求項4】 上記テープ状記録媒体は、非磁性支持担
体上に強磁性金属薄膜層が成膜されるとともに、この強
磁性金属薄膜層上に防錆層又はこの防錆層と潤滑層とが
形成されたことを特徴とする請求項3に記載の記録媒体
装置。 - 【請求項5】 上記強磁性金属薄膜層上に塗布されて上
記防錆層を形成する防錆剤は、少なくともその1種類が
気化性防錆剤であることを特徴とする請求項1に記載の
記録媒体装置。 - 【請求項6】 上記強磁性金属薄膜層上に塗布されて上
記潤滑層を形成する潤滑剤は、少なくともその1種類が
フルオロカーボンを含むフッ素系の潤滑剤であることを
特徴とする請求項1に記載の記録媒体装置。 - 【請求項7】 上記記録媒体は、ディスク状記録媒体で
あり、上記カートリッジ本体の内部に回転自在に収納さ
れることを特徴とする請求項1に記載の記録媒体装置。 - 【請求項8】 上記ディスク状記録媒体は、磁気ディス
クであることを特徴とする請求項7に記載の記録媒体装
置。 - 【請求項9】 上記ディスク状記録媒体は、光ディスク
であることを特徴とする請求項7に記載の記録媒体装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21365897A JPH1166796A (ja) | 1997-08-07 | 1997-08-07 | 記録媒体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21365897A JPH1166796A (ja) | 1997-08-07 | 1997-08-07 | 記録媒体装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1166796A true JPH1166796A (ja) | 1999-03-09 |
Family
ID=16642821
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21365897A Withdrawn JPH1166796A (ja) | 1997-08-07 | 1997-08-07 | 記録媒体装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1166796A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009005622A1 (en) * | 2007-06-27 | 2009-01-08 | Tandberg Data Corporation | Media preservation for information transducing drive |
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1997
- 1997-08-07 JP JP21365897A patent/JPH1166796A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009005622A1 (en) * | 2007-06-27 | 2009-01-08 | Tandberg Data Corporation | Media preservation for information transducing drive |
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