JPH1167122A - 電子ビーム調整装置 - Google Patents

電子ビーム調整装置

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JPH1167122A
JPH1167122A JP21842597A JP21842597A JPH1167122A JP H1167122 A JPH1167122 A JP H1167122A JP 21842597 A JP21842597 A JP 21842597A JP 21842597 A JP21842597 A JP 21842597A JP H1167122 A JPH1167122 A JP H1167122A
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JP
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ring
electron beam
magnet
adjusting device
thickness
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JP21842597A
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Inventor
Masatoshi Hirai
正俊 平井
Noriya Kaneda
典也 金田
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TOCHIGI KANEKA KK
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
TOCHIGI KANEKA KK
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CRTネック部の軸方向における装着自由度
を高め、小型化、薄型化がはかれる電子ビーム調整装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】 係合爪以外の部分の肉厚(b)を規制壁
肉厚(g)の35%〜75%となし且つ係合爪の径方向
高さ(c)をこの肉厚(b)の3倍以上となした係合壁
を2個以上設けるとともに、係合爪の軸方向幅(a)を
1.5mm以下となし、且つリング状マグネットの内径
相当高さに位置する係合爪の外表面箇所αを、前記リン
グ状マグネットの内径相当高さに位置する規制壁の外表
面箇所βよりも軸方向外側に位置させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスプレイ、テ
レビ等陰極線管(CRT)に使用される電子ビーム調整
装置に関し、さらに詳しくは小型化を行い、CRTネッ
ク部への装着自由度を向上させた電子ビーム調整装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ用ディスプレイやテレビ等
の陰極線管(CRT)には電子ビーム調整装置が組み込
まれるが、高精細な表示が要求されるコンピュータディ
スプレイでは電子ビームの調整精度を高めるために図4
に示すような第1の電子ビーム調整装置7と第2の電子
ビーム調整装置10とから構成されるものを用いてい
る。第1の電子ビーム調整装置は図3に示すごとく、2
枚1組のリング状マグネットである2極マグネット1,
1、4極マグネット2,2、6極マグネット3,3(以
下、これらを単にマグネットと称す)とスペーサー4と
を複数枚組み合わせて、略円筒状の樹脂製支持体105
に装着し、さらにCRTネック部に固定するための金属
バンドビス6を設けた構成である。樹脂製支持体105
は軸方向一端から所定長さにわたる範囲が周方向におい
て複数分割され、図5に示すように軸方向一端側が遊端
で且つこの遊端側に径方向外側に突出する係合爪113
を設けた係合壁111と、これら係合壁111に隣接し
て規制壁112とが形成されている。係合壁111はそ
の係合爪113が最も外側に装着されるリング状マグネ
ット1の外面に当接することでリング状マグネット1,
2,3の軸方向移動を禁止する機能を有し、他方、規制
壁112はその外表面がリング状マグネット1,2,3
の内周部に接触することでリング状マグネット1,2,
3の径方向への移動を規制する機能を有している。
【0003】一方、第2の電子ビーム調整装置10は第
4図に示す如く、1組の2極リング状マグネット8又
は、2組のリング状マグネット(図示せず)を偏向ヨー
ク20に近接させた状態で偏向ヨークホルダー9に装着
した構成であり、前記第1の電子ビーム調整装置7はこ
の第2の電子ビーム調整装置10に近接配置される。
【0004】ところで樹脂製支持体105の係合壁11
1は、リング状マグネットの挿入装着性、脱落防止の両
特性を確保する観点からその肉厚、爪形状が設定されて
いる。具体的には図5に示すように係合爪113のリン
グ状マグネット端からの軸方向幅aは2mm以上、係合
壁111の肉厚bは周辺の規制壁112と同厚に設定さ
れ、また係合爪113の径方向高さcは前記肉厚bの2
倍程度に設定するのが一般的である。
【0005】テレビ用の電子ビーム調整装置では前述し
たように第2の電子ビーム調整装置10を設けず第1の
電子ビーム調整装置7のみで使用する場合が多い。この
場合、第2の電子ビーム調整装置自体が存在しないこと
から、第2の電子ビーム調整装置10との距離を気にす
る必要がなく、樹脂製支持体端部からリング状マグネッ
トを最近接位置で配置する必要はない。このため従来の
電子ビーム調整装置ではリング状マグネットの挿入装着
性、脱落防止の両特性の実現に際し、爪形状の変更や図
6に示すような係合爪113’の形状を変更することだ
けでリング状マグネットの挿入性を確保していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これに対して、コンピ
ュータディスプレイ用の電子ビーム調整装置のように第
2の電子ビーム調整装置を備えたものでは、調整手順の
関係から、図4に示すように第1の電子ビーム調整装置
7のリング状マグネット1と第2の電子ビーム調整装置
との間に設ける距離Xは必要に応じて任意の距離に設定
できることが好ましい。特に距離Xを可能な限り短くし
て、第1の電子ビーム調整装置のリング状マグネット
1,2,3が第2の電子ビーム調整装置の電子銃側端部
dに出来る限り近い位置に配設出来るようにすることが
好ましい。
【0007】しかし、従来の電子ビーム調整装置はリン
グ状マグネット外面に係合する係合爪113の軸方向幅
が3mm程度に設定されているため、第1の電子ビーム
調整装置7のリング状マグネット1を第2の電子ビーム
調整装置に対して最近接位置で配設する事が出来ず調整
精度の向上や装置の小型化に限界があった。この問題は
一見、係合爪113の軸方向幅を短くすれば解決するよ
うに思われるが、従来の電子ビーム調整装置において係
合爪113の軸方向幅aを3mm以下に設定すること
は、それほど簡単なことではない。これは、係合壁11
1の肉厚bが周辺の規制壁112と同程度と厚いため、
係合爪113の軸方向幅aが狭くなると、係合爪113
に形成された傾斜案内面113aの傾斜角度が大きくな
って係合爪113が径方向内側に弾性変形しにくくな
り、リング状マグネットの挿入が困難となるためであ
る。またこの状態で無理にリング状マグネットを挿入し
ようとするとマグネット割れ、係合部変形等の品質上の
問題や生産性の低下といった問題が発生する。係合爪1
13の径方向高さcを低くできれば傾斜案内面113a
の傾斜角度も小さくなり、マグネット割れや係合部変形
等もなくなるが、装着後のマグネットの脱落を防止する
観点からは係合爪113の径方向高さcは最低でも肉厚
bの略2倍程度必要であるため係合爪113の軸方向幅
aを短くすることは容易なことではない。
【0008】このように従来の電子ビーム調整装置に対
しては装着位置の自由度の向上及び装置の小型化につな
がる電子ビーム調整装置の工夫が求められているが、こ
れに関連してリング状マグネットの改良も求められてい
る。従来のリング状マグネットはその材料として臭素系
難燃材を含むポリアミド樹脂をバインダーとしたフェラ
イト系及びアルニコ系磁粉のボンデッドマグネットを使
用されているが、このマグネット材料の曲げ弾性率は8
00MPa程度であり、樹脂製支持体5へのマグネット
挿入時にリング状マグネットの折れ、変形などの問題が
発生している。このためリング状マグネットの折れ、変
形を避ける必要からマグネットの挿入圧力を制限せざる
を得ず、このことが係合爪113の軸方向幅aを短くで
きない理由の一つともなっている。特に、高温使用環境
への配慮から磁気性能の温度依存性が少ないアルニコ系
磁粉を使用した場合、磁粉粒径が数十μmと大きいた
め、樹脂との濡れ性が悪くリング状マグネットの耐抗折
力が低くなり、支持体への挿入時折れの問題は一層顕著
となる。
【0009】また、マグネット材料に関連する問題とし
ては、廃棄したマグネット材料が環境に与える影響につ
いても考慮する必要がある。コンピュータ用ディスプレ
イや大型テレビなどでは電子ビーム調整装置周辺の温度
上昇も大きく、リング状マグネットにも高い難燃性が要
求されるため、一般に臭素系難燃剤をマグネット材料に
添加しているが、臭素系難燃剤のようなハロゲン系難燃
剤は廃棄後の環境汚染が懸念され、これへの対策も重要
な課題である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる現況に鑑
みてなされたものであり、電子ビーム調整装置の小型化
がはかれ、装着自由度を高めることができ、ひいては調
整精度の向上をはかれる技術を開示せんとするものであ
り、特にコンピュータ用ディスプレイ等のように第1、
第2の電子ビーム調整装置を用いるものにおいて第1の
電子ビーム調整装置に使用するリング状マグネットを第
2の電子ビーム調整装置に最近接位置で配設できる技術
を提供せんとするものである。またこれに加えて、リン
グ状マグネットを割れにくくし、且つ廃棄後の環境汚染
の防止についても配慮した電子ビーム調整装置を提供せ
んとするものである。
【0011】本発明者は上記課題の解決策について検討
した結果、従来、規制壁と同厚に設定されてきた係合壁
の肉厚を、規制壁の肉厚の35%〜75%にするととも
に、前記係合爪の径方向高さをこの肉厚の3倍以上とな
せば、係合爪の軸方向幅を1.5mm以下に短縮できる
ことを見いだした。またリング状マグネットの内径相当
高さに位置する係合爪の外表面箇所を、前記リング状マ
グネットの内径相当高さに位置する規制壁の外表面箇所
よりも軸方向外側に位置させれば、マグネット挿入時に
規制壁端部に引っ掛かるようなこともなく容易に装着で
きることも見いだした。そして、これら構成全てを備え
ることによって、係合爪の軸方向幅が短くてもリング状
マグネットの装着が容易であり、且つマグネット装着時
にマグネット割れや、係合部の変形が発生することもな
く、加えて装着後のマグネットの脱落もない電子ビーム
調整装置が提供でき、第2の電子ビーム調整装置に最近
接位置で設置出来る電子ビーム調整装置を得ることがで
きるとの結論にいたった。
【0012】また、リング状マグネットを割れにくくす
ると同時に廃棄後の環境汚染の問題は、マグネット材料
として20〜45体積%の磁粉と残部がハロゲン系難燃
材を含まないポリアミド樹脂よりなる曲げ弾性率100
0MPa以上のボンデッドマグネットを使用することで
解決できる。
【0013】また、電子ビーム調整装置周辺が高温化し
やすいものでは、2枚1組で複数組設けられるリング状
マグネットのうち、少なくとも1組を磁気性能の温度特
性に優れるアルニコ系磁粉を使用することが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の電子ビーム調整装置は、
図4で示したような、第2の電子ビーム調整装置と一緒
にCRTネック部に装着される場合の第1の電子ビーム
調整装置としての使用が主たる対象であるが、第2の電
子ビーム調整装置を備えないタイプのものについても適
用できる。以下、図示した実施例に基づき、本発明の電
子ビーム調整装置の詳細について説明する。図1は本発
明の電子ビーム調整装置に用いる樹脂製支持体5の1実
施例を示している。樹脂製支持体5は環状壁15を境に
して図中左側に、遊端側に係合爪13を形成した係合壁
11と規制壁12を交互に略円筒状に配し、他方、図中
右側には金属バンド取付部16を形成した構成である。
金属バンド取付部16は取り付け性を向上させるため、
規制壁12より薄肉とし、内径面に滑り止め防止の凹凸
を設けることが好ましい。図中14として示すものは弾
性片である。この弾性片は樹脂製支持体5の軸方向に弾
性変形する構成であり、環状壁15と係合爪13との間
に装着された複数組のリング状マグネットの最外面に当
接することでリング状マグネットに回転トルクを付与
し、これにより一度設定した各リング状マグネットの回
転角度位置が不用意に変動しないようにしている。
【0015】樹脂製支持体5の材料としてはポリフェニ
レンオキシド、ポリフェニレンスルフィド、ポリエチレ
ンテレフタレートなどのエンジニアリングプラスチック
が使用できるが、係合壁11には弾力性が必要なこと、
マグネットへの回転トルク付与のための弾性片14を形
成する必要があることから、曲げ弾性率2500MPa
以上の樹脂を選択することが好ましい。更にこれに加え
て高温環境にも耐えられるように難燃性の高いものを使
用することが好ましい。
【0016】規制壁12は、その外表面にリング状マグ
ネットの内周部を接触させることで、リング状マグネッ
トが径方向に移動することを規制してスムーズな回転を
案内する機能を有している。規制壁12の肉厚gはCR
Tのネック外径と、樹脂製支持体5に外装されるリング
状マグネットの内径とによって決まる。一方、係合壁1
1の肉厚bは規制壁12の肉厚の35%〜75%の範囲
に設定する。具体的には規制壁12の肉厚gは1〜2m
mに設定し、係合壁11の肉厚bは0.4〜1.2mm
程度に設定する。
【0017】係合壁11はその遊端側に形成された係合
爪13によってリング状マグネットの脱落を防止する。
係合爪13の径方向高さcは係合壁肉厚bの3倍以上に
設定する。本発明の電子ビーム調整装置ではリング状マ
グネットは規制壁12の表面のみに接触して回転を案内
され、係合壁11の外表面とは接触しない。リング状マ
グネットの安定した装着状態を維持してリング状マグネ
ットの回転をスムーズに行い、電子ビームの調整をやり
やすくするためには、係合壁11は樹脂製支持体5の円
周方向において最低2ケ所、好ましくは4ケ所に設け
る。
【0018】図示しないが、各組リング状マグネットは
相互間に、隣接するリング状マグネットの共廻りを防止
するための樹脂製スペーサー、スプリング付きスペーサ
ーを介在させた状態で環状壁15と係合爪13との間に
装着される。スペーサーの材料としては難燃性のエンジ
ニアリングプラスチックを使用する。樹脂製支持体及び
樹脂製スペーサーは射出成形により作製する。係合部は
肉厚を薄くするため及び係合爪を形成するためアンダー
カットの金型構造を取ることが必要である。また、リン
グ状マグネットの材料であるボンデッドマグネットには
フェライト系磁粉や温度係数の低いアルニコ系磁粉が要
求されるディスプレイの特性に応じて適宜選択され、特
定の含率で使用される。磁粉の含率は要求される磁気特
性に応じて決めればよいが、磁粉含率が45体積%より
高くなるとマグネット挿入時にマグネットの割れ発生頻
度が増加するため抗折強度の観点から45体積%以下と
する事が必要である。より好ましくは20〜45体積%
の範囲である。磁粉の表面はカップリング剤で処理さ
れ、強度、加工性の改善を図ることが必要である。バイ
ンダーとしてはポリアミド系樹脂の使用が一般的である
がポリプロピレン、ポリフェニレンオキシド、ポリフェ
ニレンスルフィド、その他エンジニアリングプラスチッ
クが使用でき、それぞれの樹脂はUL94−V1以上の
難燃性を有することが好ましい。
【0019】第1と第2の電子ビーム調整装置を併用す
る場合、リング状マグネットは2枚1組で、4極、6極
のマグネットを各1組ずつ使用する場合が一般的である
が、2極マグネットを加え、4極と6極3組の使用、4
極のみ1組の使用など2組に限定されるものではない。
また、マグネットの厚さは難燃性ランク、調整時の扱い
易さ、強度等より、0.8mmから1.6mm程度とす
る場合が多い。マグネットの着磁は内径より着磁する方
法を取るが同極2枚のマグネットに磁力差をつけて使用
する場合もある。この場合、スクリーン側のマグネット
の磁力を低くする方法が一般的である。
【0020】図2は本発明の要部である係合爪13周辺
の構造を示し、まさにリング状マグネット1を挿入しよ
うとしているところを示している。係合爪13の軸方向
幅aをlmm、係合壁11の肉厚bを1mm、規制壁1
2の肉厚gを1.5mmとし、更に係合爪113の立ち
上がり部分にはテーパー部fを設け、爪部の強度を増し
ている。また、リング状マグネット1の内径相当高さに
対応する係合爪13の軸方向位置αを、前記リング状マ
グネット1の内径相当高さに対応する規制壁12の軸方
向位置βよりも軸方向外側に位置させている。これによ
り、リング状マグネット1,2,3を樹脂製支持体5に
装着すべく、リング状マグネット1,2,3を図中左側
から押しつけると、規制壁12よりも係合爪13が必ず
先に接触して係合壁11を径方向内側に弾性変形し、次
いでリング状マグネット1,2,3を係合爪13を乗り
越えさせることにより、リング状マグネット1,2,3
を係合壁11と規制壁12との間に確実に装着すること
ができる。また、係合壁11の肉厚bが薄く弾性変形し
やすいため、係合爪13の軸方向幅aが極めて狭く傾斜
案内面13aの傾斜角度が大きい場合でも、マグネット
を装着できる。したがって係合爪13の軸方向幅aを大
幅に短くできるので、電子ビーム調整装置の装着自由度
を高めることができるとともに、第2の電子ビーム調整
装置と第1の電子ビーム調整装置を組み合わせて使用す
る場合には、第1の電子ビーム調整装置のリング状マグ
ネット1を第2の電子ビーム調整装置に最近接位置で配
置することが可能となり、装置全体の小型化がはかれ
る。
【0021】次に本発明の効果を確かめるために行った
評価試験について述べる。評価試験には図2に示すよう
にテーパー部fを有し、リング状マグネットへの回転ト
ルク付与のための弾性片14を設けたものを用いた。樹
脂製支持体5の材料としてはポリフェニレンオキシド
(ノリルN225)を用い、リング状マグネットの材料
としては、バインダーであるナイロン6にフェライト磁
粉を35体積%配合し、これに三酸化アンチモン及び金
属水和物を難燃剤として添加したものを用い、このマグ
ネット材料を用いて2極及び6極のマグネット各1組を
作製した。またこれとは別に同じバインダーにアルニコ
系磁粉を30体積%配合した4極のリング状マグネット
1組を作製した。これら2極、4極、6極の3組のリン
グ状マグネットを、樹脂製支持体5と同一材料で成形し
たスペーサー2枚をそれぞれのマグネットの組の間に介
在させるようにした。このような構成並びに材料を前提
として、係合爪13の軸方向幅aを1mm、1.5m
m、係合壁11の規制壁12に対する肉厚を35%,5
0%,75%、、係合爪13の径方向高さcを係合壁肉
厚bの3倍,3.5倍,4倍に変化させたものについ
て、それぞれリング状マグネット及びスペーサーの装着
性、即ち、リング状マグネット及びスペーサーの変形・
割れ、樹脂製支持体5の変形と、使用過程でのリング状
マグネットの樹脂製支持体5よりの脱落の有無について
評価した。評価した結果を表1に示す。尚、評価は、
○、△、×で行い、それぞれ次の基準にしたがった。ま
た変形についてはリング状マグネット及びスペーサーの
樹脂製支持体5の全てについての総合評価とした。 (変形) ○:変形なし、△:やや変形あり、×:変形が著しい (割れ) ○:割れなし、△:割れややあり、×:割れが著しい (脱落) ○:脱落なし、△:脱落ややあり、×:脱落が頻繁に起
こる
【0022】
【表1】
【0023】また比較例として、係合壁11と規制壁1
2の肉厚を同厚に設定したものについて、係合爪13の
軸方向幅aを1.5mm,2mm,3mm、係合爪13
の径方向高さcを係合壁肉厚の2倍,3倍,4倍に変化
させたものについて、前記実施例と同様、変形、割れ、
脱落について評価を行った。結果を表2に示す。尚、表
中、「脱落」についての評価で「…」で示した部分は
「変形」、「割れ」が著しいため正常な装着状態が実現
できず、「脱落」についての評価にまでいたらなかった
ことを示している。
【0024】
【表2】
【0025】表1、表2より、肉厚が薄いほど弾力性に
富み、リング状マグネット挿入時の弾性変形に良く追従
するものの、あまり薄いと割れが発生すること、また係
合爪の径方向高さが高いとリング状マグネット挿入時の
弾性変形量が大きいため「変形」、「割れ」の問題が発
生しやすく、他方、低すぎるとマグネット脱落の問題が
生じやすいとの一般的傾向が確認された。そして、表
1,2に示すように、表2の比較例では係合爪の軸方向
幅が3mmの段階であっても、係合爪の径方向高さが高
い場合には変形、割れが著しく使用不能なものがあった
のに対し、表1で示す本実施例では軸方向幅が1mmに
まで短くした場合でもリング状マグネットがスムーズに
装着でき、樹脂製支持体からのマグネットの脱落もなか
った。尚、一部項目について△の評価があるものの、使
用上問題となるものではなかった。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、係合爪の
軸方向幅を1.5mm以下にしてもリング状マグネット
がスムーズに装着でき、樹脂製支持体からのマグネット
の脱落もない装着自由度の高い電子ビーム調整装置を得
ることができる。したがってこのような電子ビーム調整
装置をコンピュータ用ディスプレイ等の第1と第2の電
子ビーム調整装置を組み合わせ使用するものに適用した
場合は、第1の電子ビーム調整装置におけるリング状マ
グネットを第2の電子ビーム調整装置に最近接位置で配
置することができるようになり、調整精度の向上ととも
に装置全体の小型化をはかることができる。
【0027】請求項2記載のように、リング状マグネッ
トのマグネット材料として20〜45体積%の磁粉と残
部がハロゲン系難燃材を含まないポリアミド樹脂よりな
る曲げ弾性率1000MPa以上のボンデッドマグネッ
トした場合、装着時に折れなどが発生しにくく、且つ廃
棄時などにおける対環境性に優れた電子ビーム調整装置
を得ることができる。
【0028】請求項3記載のように、2枚1組のリング
状マグネット1組以上のうち少なくとも1組にアルニコ
系磁粉を使用したボンデッドマグネット材を使用した場
合、、温度上昇しても磁気特性の変動の少ない温度特性
に優れた電子ビーム調整装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子ビーム調整装置に用いる樹脂製支
持体の一実施例を示す正面図
【図2】同樹脂製支持体の要部断面説明図
【図3】従来の電子ビーム調整装置の分解斜視図
【図4】第1の電子ビーム調整装置と第2の電子ビーム
調整装置との装着位置関係を示す説明図
【図5】従来の電子ビーム調整装置に用いる樹脂製支持
体の正面図
【図6】従来の電子ビーム調整装置に用いる樹脂製支持
体の他の実施例を示す正面図
【符号の説明】
1.2極マグネット 2.4極マグネット 3.6極マグネット 4.スペーサー 5.樹脂製支持体 6.金属製バンドビス 7.第1の電子ビーム親整装置 8.2極マグネット 9.偏向ヨークホルダー 10.第2の電子ビーム調整装置 11.係合壁 12.規制壁 13.係合爪 13a 傾斜案内面 14.弾性片 15.環状壁 16.金属バンド取付部 a.係合爪の軸方向幅 b.係合部の肉厚 c.係合爪の径方向高さ d.樹脂製支持体端部 f.爪強度補強テーパー部 g.規制壁の肉厚 α.リング状マグネットの内径相当高さに対応する係合
爪の軸方向位置 β:リング状マグネットの内径相当高さに対応する規制
壁の軸方向位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管のネック部に外装される略円筒
    状の樹脂製支持体と、前記樹脂製支持体の外周面にその
    内周部が接触するようにして装着される2枚1組のリン
    グ状マグネットとを1組以上備え、前記樹脂製支持体は
    軸方向一端から所定長さにわたる範囲に、一端を遊端と
    なすとともにこの遊端側に形成した係合爪をリング状マ
    グネット外面に押し当ててリング状マグネットの軸方向
    移動を禁止する係合壁と、前記係合壁に隣接配置されリ
    ング状マグネットの径方向移動を規制する規制壁とを周
    方向に交互に設けた構成となした電子ビーム調整装置で
    あって、 係合爪以外の部分の肉厚(b)を規制壁肉厚(g)の3
    5%〜75%となし且つ係合爪の径方向高さ(c)をこ
    の肉厚(b)の3倍以上となした係合壁を2個以上設け
    るとともに、係合爪の軸方向幅(a)を1.5mm以下
    となし、且つリング状マグネットの内径相当高さに位置
    する係合爪の外表面箇所αを、前記リング状マグネット
    の内径相当高さに位置する規制壁の外表面箇所βよりも
    軸方向外側に位置させたことを特徴とする電子ビーム調
    整装置。
  2. 【請求項2】 リング状マグネットを形成するマグネッ
    ト材料として、20〜45体積%の磁粉と残部がハロゲ
    ン系難燃材を含まないポリアミド樹脂よりなる曲げ弾性
    率1000MPa以上のボンデッドマグネットを用いる
    請求項1記載の電子ビーム調整装置。
  3. 【請求項3】 2枚1組で複数組装着されるリング状マ
    グネットのうち、少なくとも1組以上にアルニコ系磁粉
    を使用したボンデッドマグネットを材料として用いた請
    求項1又は2記載の電子ビーム調整装置。
JP21842597A 1997-08-13 1997-08-13 電子ビーム調整装置 Pending JPH1167122A (ja)

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