JPH1167492A - プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 - Google Patents
プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法Info
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- JPH1167492A JPH1167492A JP10144831A JP14483198A JPH1167492A JP H1167492 A JPH1167492 A JP H1167492A JP 10144831 A JP10144831 A JP 10144831A JP 14483198 A JP14483198 A JP 14483198A JP H1167492 A JPH1167492 A JP H1167492A
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Abstract
たプラズマ処理装置。 【解決手段】 円筒形状を有する反応室1の上側には、
エアギャップ2を介してマイクロ波導入窓4と誘電体線
路13とが対向配置されたマイクロ波導入部11が配さ
れている。マイクロ波導入室11の上面には誘電体線路
13と平行に導波管12が配され、アンテナ部15を介
して連結されている。アンテナ部15は導波管12の反
射端12eから4分の1マイクロ波管内波長分だけ離れ
た位置に貫設されており、導波管12の下側で金属板を
介して配された誘電体線路13の中心部と、アンテナ部
15によって連結されている。
Description
て、半導体素子基板,液晶ディスプレイ用ガラス基板等
にエッチング,アッシング又はCVD等の処理を施す装
置及び方法に関し、特にマイクロ波の導入によりプラズ
マを生ぜしめるプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
に関する。
生じるプラズマは、LSI,LCD等の製造プロセスに
おいて広く用いられている。特に、ドライエッチングプ
ロセスにおいて、プラズマの利用は不可欠の基本技術と
なっている。一般にプラズマを発生せしめるための励起
手段には2.45GHzのマイクロ波を用いる場合と、
13.56MHzのRF(Radio Frequency )を用いる
場合とがある。前者は後者に比べて高密度のプラズマが
得られるとともに、プラズマ発生のために電極を必要と
せず、電極からのコンタミネーションを防止できるとい
う利点がある。しかしながら、マイクロ波を用いたプラ
ズマ処理装置にあっては、プラズマ領域面積を広くし、
且つ密度が均一になるようにプラズマを発生せしめるこ
とは困難であり、大口径の半導体基板,LCD用ガラス
基板等の処理を行なうのには適切ではなかった。
積の領域に均一にマイクロ波プラズマを発生させること
が可能なプラズマ処理装置を特開昭62−5600号公報、特
開昭62−99481 号公報等において提案している。これら
のプラズマ処理装置は、マイクロ波発振器を接続した導
波管から導入されたマイクロ波が誘電体線路を伝搬し、
誘電体線路の下側に所定間隔を有して対向配置されたマ
イクロ波導入窓を介してマイクロ波が反応室内に導入さ
れる構成になっている。マイクロ波導入窓からマイクロ
波が伝搬されることにより、反応室内に均一密度のプラ
ズマを生ぜしめることが可能となる。また、特開平8−
111297号公報においても同様の効果を得るべくプラズマ
処理装置が提案されており、この装置は誘電体線路を備
えておらず、導波管から直接マイクロ波導入窓に導入さ
れたマイクロ波により、電界が反応室内に供給されるよ
うに構成されている。但し、この装置は、マイクロ波を
直接マイクロ波導入窓から反応室へ導入する構成である
ので、マイクロ波と発生するプラズマとの結合が強く、
プラズマの制御が難しいという問題がある。
開昭62−5600号公報,特開昭62−99481 号公報と同タイ
プのプラズマ処理装置の構造を示した縦断面図であり、
図14はその平面図である。図13は図14に示すXI−
XI線から見た断面を示している。図13に示すように、
プラズマ処理装置は、円筒形状を有するアルミニウム製
の反応室1、該反応室1の上側に配されたマイクロ波導
入室11、該マイクロ波導入室のマイクロ波導入端に接
続された導波管12、該導波管12のマイクロ波導入側
に接続されたマイクロ波発振器10、及び反応室1内に
配設された試料台7を備えて構成されている。マイクロ
波導入室11は、間隙を有して平行に配された誘電体線
路3及びマイクロ波導入窓4と、その上面及び外周面を
覆う金属壁とで構成されており、マイクロ波導入窓4の
下面を反応室1に臨ませて気密状態を保って連結されて
いる。
をとるためのチューナを内蔵しており、金属製の導波管
12の一端側に接続されている。導波管12の他端には
フッ素樹脂製の誘電体線路3が連結されている。図14
に示すように、誘電体線路3は、マイクロ波の伝送効率
を高め、誘電体線路内を均一に伝搬させるべく、平面視
が略五角形の板形状を有し、導波管12側に幅が狭まる
テーパ部3aを有している。誘電体線路3は略水平に配
され、テーパ部3aの先端部が導波管12内に嵌入さ
れ、固定されている。誘電体線路3の下側には所定間隔
(エアギャップ2)を離隔して略平行にマイクロ波導入
窓4が配されている。マイクロ波導入窓4は石英(Si
O2 )、アルミナ(Al2 O3 )又は窒化アルミニウム
(AlN)のような誘電体で形成され、円板形状を有し
ている。
に試料台7が配されており、試料台7上に例えば半導体
基板のような試料を載置してプラズマ処理するようにな
っている。試料台7にはマッチングボックス8を介して
高周波電源9が接続されている。また、反応室1の側壁
には反応ガスを導入するための導入口5が形成されてお
り、下部壁には反応室1内を真空排気するための排気口
6が形成されている。排気口6には図示しない排気装置
が接続されている。
処理装置を用いて半導体基板Wの表面にエッチング処理
を施す場合は、反応室1内を所望の圧力に調整した後、
反応ガスを導入する。次いで、マイクロ波発振器10か
らマイクロ波を発振させ、導波管12を介して誘電体線
路3に導入する。このとき、テーパ部3aを伝搬するこ
とによりマイクロ波は誘電体線路3内で均一に拡がる。
そして、マイクロ波は誘電体線路3内を線路方向に伝搬
し、金属壁で覆われた端部にて反射され、誘電体線路3
内に定在波を形成する。このようにマイクロ波が誘電体
線路3を線路方向に伝搬する間に誘電体線路3の下方に
漏れ電界が形成され、この漏れ電界がエアギャップ2及
びマイクロ波導入窓4を透過して反応室1内に導入され
る。即ち、マイクロ波が反応室1内に伝搬する。これに
より反応室1内にプラズマが生成され、プラズマによっ
て半導体基板Wの表面がエッチングされる。
ラズマ処理装置では、導波管12の線路方向と誘電体線
路3の管軸方向とが同高さで連なる態様で連結されてい
る。従って、マイクロ波発振器10と導波管12と誘電
体線路3のテーパ部3aとが、反応室1の外周側に突き
出した構造となり、この突出部分のために水平方向に大
きなスペースが必要となる問題があった。特に、テーパ
部3aは、導波管12と誘電体線路3との寸法の相違に
起因してマイクロ波の整合を取るために設けてあり、反
応室1内に均一にマイクロ波を伝搬させるためには、単
純に長さを短くすることはできないという問題があっ
た。
を有する場合があるのに対し、誘電体線路3は矩形板状
を有している。大口径の試料に処理を施す際には大きな
サイズの反応室1を用いるが、大径の反応室1内にマイ
クロ波を導入した場合には、反応室1と誘電体線路3の
形状の違いによりマイクロ波が径方向に均一に伝搬し難
くなり、これにより反応室1内でのプラズマの均一化が
困難になる虞があるという問題があった。
のであり、導波管と誘電体線路とを平行に配し、アンテ
ナ部を介して、マイクロ波が線路方向に交わる方向から
導入されるように結合することにより、両者各部の寸法
の相違に起因するマイクロ波の整合のための領域を省略
して小型化されたプラズマ処理装置を提供することを目
的とする。
形状に形成することにより、大口径の反応室内に均一に
プラズマを生ぜしめるプラズマ処理装置を提供すること
を目的とする。
て、誘電体線路とマイクロ波導入窓との間の間隙寸法を
可変調整することにより、容易にプラズマを点火し、ま
た均一にプラズマを発生せしめるプラズマ処理装置及び
プラズマ処理方法を提供することを目的とする。
処理装置は、マイクロ波発振器と、該マイクロ波発振器
からのマイクロ波を伝送する導波管と、該導波管に高周
波的に結合された誘電体線路と、該誘電体線路に対向配
置されたマイクロ波導入窓と、該マイクロ波導入窓から
導入されるマイクロ波によりプラズマが生ぜしめられる
反応室とを備えたプラズマ処理装置において、前記誘電
体線路は、その線路方向を前記導波管の管軸方向と平行
に配しており、前記導波管から前記誘電体線路へのマイ
クロ波の導入が前記管軸方向及び線路方向に交わる方向
になされるべく、前記導波管と前記誘電体線路とを結合
するためのアンテナ部を備えることを特徴とする。
イクロ波は、アンテナ部を介して誘電体線路に線路方向
に交わる方向から導入される。そして、マイクロ波は誘
電体線路を線路方向に伝搬し、誘電体線路の下面から表
面波電界による伝搬モードによってマイクロ波導入窓に
向かう方向に伝搬される。導波管と誘電体線路とは平行
で、且つ線路方向に交わる方向に位置しているので、導
波管の長さ方向への突出長さが短くなる。特に、導波管
と誘電体線路との結合をアンテナ構造としたので、導波
管と誘電体線路との寸法の相違に起因する整合のための
領域を必要とせず、装置の小型化が図られる。
発明において、前記導波管内の少なくとも前記アンテナ
部近傍に、誘電体を装入してあることを特徴とする。
装入することによりアンテナ部の周囲の電位が下がる。
これにより、装置に高電力を供給した際に頻繁に生じる
異常放電を防止することができ、マイクロ波電力を安定
に供給できる。また、導波管内に誘電体を装入すること
により特性インピーダンスが低下する。これにより、導
波管壁面に形成される電流定在波の腹の位置にアンテナ
部を、例えばスリットで設けた場合には、導波管内に誘
電体を装入していない場合よりもスリット開口の長辺間
の電位差が大きくなる。従って、同一電力の供給で効果
的に高密度プラズマを生成する。
発明において、前記アンテナ部は導体棒で構成されてお
り、前記導波管へのマイクロ波導入端と異なる側の端部
から実質的に距離Lだけ離隔した位置に設けてあること
を特徴とする。但し、L=(1/4+n/2)×λg,
nは整数,n≧0,λgはマイクロ波の導波管内波長で
ある。
アンテナ部を、導波管のマイクロ波反射端からマイクロ
波波長の(1/4+n/2)倍の位置、即ち導波管内の
電圧定在波の最大位置(腹の位置)に設けているので、
マイクロ波がさらに効率良く導波管から誘電体線路に供
給される。
発明において、前記アンテナ部は前記導波管と誘電体線
路とを通貫せしめるスリットで構成されており、前記導
波管へのマイクロ波導入端と異なる側の端部から実質的
に距離Lだけ離隔した位置に設けてあることを特徴とす
る。但し、L=n/2×λg,nは整数,n≧1,λg
はマイクロ波の導波管内波長である。
たアンテナ部を、導波管の反射端からマイクロ波波長の
(n/2)倍の位置、即ち導波管壁面の電流定在波の腹
の位置に設けているので、マイクロ波が導波管からスリ
ットを介して誘電体線路にさらに効率良く供給される。
又は第2発明において、前記誘電体線路と前記マイクロ
波導入窓との間隙を拡縮せしめる手段を備えることを特
徴とする。また、第11発明に係るプラズマ処理方法
は、第5発明のプラズマ処理装置を用いたプラズマ処理
方法であって、前記拡縮手段を用いて、前記誘電体線路
と前記マイクロ波導入窓との間隙を所定の長さに設定す
る過程と、前記反応室内を排気し、反応ガスを前記反応
室内に供給する過程と、マイクロ波が前記導波管に導入
され、前記マイクロ波が前記反応室内に伝搬される過程
と、前記マイクロ波により前記反応室内にてプラズマが
発生した後に、前記拡縮手段を用いて前記間隙を拡大す
る過程とを有することを特徴とする。
体線路とマイクロ波導入窓との間の間隙をプラズマが発
生するまでは狭くして反応室へのマイクロ波の伝搬を強
力にし、プラズマの点火を容易にする。プラズマを発生
した後、間隙寸法を拡げて誘電体線路を伝搬するマイク
ロ波と反応室内のプラズマとの結合を弱めて、マイクロ
波が誘電体線路に均一に拡がり、その下面に形成される
表面波電界を均一にすることができる。これにより、反
応室の中央部に集中することなく周辺部にも拡がった径
方向に均一なプラズマが発生する。
又は第2発明において、前記誘電体線路は、前記線路方
向の寸法がこれに平行な前記反応室の寸法よりも大きい
ことを特徴とする。
向の寸法が、これに平行な反応室の寸法よりも大きい。
通常、伝搬するマイクロ波の表面波電界の強度は、誘電
体線路の中心部が高く周辺部が低い分布を示す。従っ
て、マイクロ波の表面波電界の電界強度が高い領域だけ
を選択的にプラズマ発生に利用できるため、反応室内の
プラズマの均一化、及び試料の処理速度の高速化が図ら
れる。
又は第2発明において、前記アンテナ部は、前記誘電体
線路の前記導波管との平行面の略中央部に設けてあるこ
とを特徴とする。
線路の略中央部から導入され、周辺部へ伝搬する。電界
分布が均一で安定性の高いマイクロ波の伝搬モードであ
る円形TE11モード,TE01モード等は、中央部の
電界強度が強いモードである。これらの伝搬モードのマ
イクロ波が誘電体線路の中央から導入されることによ
り、電界分布が均一で安定性が高い表面波電界モードの
マイクロ波が反応室内に伝搬される。
発明において、前記誘電体線路は、その厚み寸法が前記
平行面の中央部で大きく、周辺部で小さいことを特徴と
する。また第9発明に係るプラズマ処理装置は、第7発
明において、前記マイクロ波導入窓は、その厚み寸法が
前記誘電体線路との平行面の中央部で大きく、周辺部で
小さいことを特徴とする。
線路,マイクロ波導入窓の厚みが中央部が厚く、周辺部
が薄くなるような形状に形成してある。試料の大口径化
とともに反応室が大口径になると、マイクロ波は球面波
で伝搬し、伝搬速度(位相速度)は中心部が速く、周辺
部は遅くなる。これにより、マイクロ波導入窓とプラズ
マとの境界面又は反応室内の試料台面で反射するマイク
ロ波と、マイクロ波導入窓から導入されるマイクロ波と
が干渉して形成されるマイクロ波定在波の強度分布は、
重ね合わせの原理により同一高さでの中心部と周辺部と
で位相が反転する場合がある。このとき、プラズマの均
一性が悪いことが経験的に判っている。従って、誘電体
線路,マイクロ波導入窓の厚みを中心部で厚く、周辺部
で薄くすることにより、マイクロ波の実効距離(光路)
が補償され、マイクロ波の伝搬が平面波状に保たれて、
反応室内のプラズマが均一化される。
7,8又は9発明において、前記反応室は円筒形状を有
し、前記誘電体線路及び前記マイクロ波導入窓は円板形
状を有することを特徴とする。
を有し、誘電体線路及びマイクロ波導入窓を円板形状に
形成してある。従って、誘電体線路の略中央部からマイ
クロ波を導入することにより、誘電体線路,マイクロ波
導入窓及び反応室も導波管の一種と見なすことができ、
マイクロ波は進行方向の軸対称に伝搬される。その結
果、表面波電界モードのマイクロ波は反応室内へ均一に
伝搬される。
示す図面に基づき具体的に説明する。 実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1のプラズマ
処理装置の構造を示す縦断面図であり、図2は図1のII
−II線から見た横断面図を示している。図1に示すよう
に、プラズマ処理装置は、円筒形状を有する例えばアル
ミニウム製の反応室1、該反応室1の上側に配されたマ
イクロ波導入室11、該マイクロ波導入室11の上面に
平行に配され、後述するアンテナ部15を介して連結さ
れた導波管12、該導波管12の一端側に接続されたマ
イクロ波発振器10、及び反応室1内に配設された試料
台7を備えて構成されている。マイクロ波導入室11
は、所定の間隙(エアギャップ2)を有して上側及び下
側に平行に対向配置された、円板形状を有する誘電体線
路13及びマイクロ波導入窓4と、これらの外周部及び
誘電体線路13の上面を覆う金属壁とで構成されてい
る。反応室1は、マイクロ波導入窓4により気密に封止
されている。
をとるためのチューナを内蔵しており、略水平に配され
た導波管12の一端側に接続されている。導波管12は
金属製であり、他端側は閉塞され、伝搬するマイクロ波
がこの端部(反射端12e)で反射する。導波管12の
底面には、反射端12eから4分の1マイクロ波波長
(λg/4,λgはマイクロ波管内波長)だけ離れた位
置に軸中心を有してアンテナ部15が貫設され、さらに
アンテナ部15の先端部分が導波管12の下側で金属壁
を介して配された誘電体線路13の上面の略中心部分に
貫設されており、導波管12と誘電体線路13とがアン
テナ部15によって連結されている。なお、アンテナ部
15の配設位置は、導波管12の反射端12eからλg
/4だけ離れた位置だけに限らないが、(1/4+n/
2)×λg(nは整数,n≧0,λgはマイクロ波管内
波長)だけ離れた位置に設けてあることが好ましい。
標)のようなフッ素樹脂製であり、図2に示すように円
板形状を有し、線路方向を略水平、即ち導波管12の管
軸方向に平行に配してある。上述したように、誘電体線
路13の上面の略中心部分には、前記アンテナ部15が
植設されている。図3はアンテナ部15により接続され
た導波管12と誘電体線路13との結合部分を拡大して
示した断面図である。アンテナ部15は、例えばアルミ
ニウムのような金属製の導体棒15aと、石英系又はア
ルミナ系のセラミックのような絶縁体からなる環状の碍
子15bとで構成されている。導波管12の底面及び金
属壁にはアンテナ部15の差込み用の孔が形成されてお
り、誘電体線路13の上面には導体棒15aの固定用の
穴が形成されている。図3に示すように、導体棒15a
の外周面には長さ方向略中央に碍子15bが嵌合され、
碍子15bを導波管12の底面及び金属壁の孔に嵌め込
み、導体棒15aの下部を誘電体線路13の孔に差込ん
で、導体棒15aの上部を導波管12内で立設せしめた
態様でアンテナ部15は固定されている。
ギャップ2)だけ離隔してマイクロ波導入窓4が略水
平、即ち誘電体線路13に平行に配されている。上述し
た如く円板形状を有するマイクロ波導入窓4は、耐熱性
とマイクロ波透過性とを有し、且つ誘電損失が小さい石
英(SiO2 )、アルミナ(Al2 O3 )又は窒化アル
ミニウム(AlN)等の誘電体で形成されている。
窓4の下方に配してあり、例えば半導体基板Wのような
試料をマイクロ波導入窓4に臨ませて試料台7上に載置
し、例えばエッチングのようなプラズマ処理をするよう
になっている。エッチング形状を制御するために、試料
台7にはマッチングボックス8を介して高周波電源9が
接続されている。反応室1の側壁には反応ガスを導入す
るための導入口5が形成されており、下部壁には反応室
1内を真空排気するための排気口6が形成されている。
排気口6には図示しない排気装置が接続されている。ま
た、反応室1の周囲には図示しない溶媒通流路が設けら
れており、反応室1内の温度が調整可能になっている。
波管12の管軸方向と誘電体線路13の線路方向とを互
いに平行に配しており、また、誘電体線路13と導波管
12とは上下に位置するように連結されている。上述し
たプラズマ処理装置は、例えば反応室1の内径が直径 3
40mm,誘電体線路13は直径 440mm,厚み20mm,マイク
ロ波導入窓4は直径 440mm,厚み20mm,アンテナ部15
は直径15mm, 長さ30mm, 固定位置は反射端からλg/4
=40mmである。この装置を用いて直径 200mm程度の基板
を処理することが可能である。
導体基板Wにエッチング処理を施す場合は、反応室1内
を所定の圧力に調整し、反応ガス導入口5から例えばC
4 F 8 及びO2 のような反応ガスを反応室1内に供給す
る。次いでマイクロ波発振器10によりマイクロ波を導
波管12に導入する。導波管12内を伝搬したマイクロ
波は、アンテナ部15の導体棒15aを介して誘電体線
路13の中心部から導入される。このとき、アンテナ部
15がその中心軸を導波管の反射端から(1/4+n/
2)×λg(nは整数,n≧0,λgはマイクロ波管内
波長)だけ離れた位置、即ち、導波管内の電圧定在波の
腹の位置に設けてあるので、マイクロ波が効率良く導波
管から誘電体線路に導入される。
導波管12内の基本伝搬モードである矩形TE10から
誘電体線路13の形状で決定される伝搬モード、例えば
円形TE11モードのみ、円形TE01モードのみ、又
は円形TE11及び円形TE01の混合モード等に変換
される。これらの円形モードのマイクロ波は誘電体線路
13内を中心部から周辺部へ線路方向に放射状に伝搬
し、且つ、誘電体線路13の下面から表面波と呼ばれる
電界による伝搬モードにより、マイクロ波導入窓4へ向
かう方向に、指数関数的にマイクロ波を減少しつつ伝搬
する。伝搬された表面波電界モードによるマイクロ波は
エアギャップ2及びマイクロ波導入窓4を透過して反応
室1内に供給される。反応室1内では表面波電界により
プラズマが生じ、このプラズマのエネルギーにより反応
ガスがイオン,ラジカル等に活性化され、イオン又はラ
ジカルが試料台7上に載置された半導体基板Wに作用し
てエッチング処理が施される。
装置は、導波管12側と誘電体線路13側とでマイクロ
波導入部(アンテナ部15)の寸法が同程度であるの
で、寸法の相違に起因するマイクロ波の整合のためのテ
ーパ部のような領域が不要となる。すなわち、実施の形
態1のプラズマ処理装置は、導波管12側で形成される
高電位をマイクロ波導入部(アンテナ部15)により引
出し、誘電体線路13側にそのまま高電位を供給する。
誘電体線路13内ではアンテナ部15から電界が広が
り、誘電体線路13の形状に応じて決まるモードで電界
分布が形成される。即ち、アンテナ部15の配位置によ
り、誘電体線路13に所定の電界モードを形成させるこ
とができる。その結果、所定の電界モードを形成させる
ために、即ちマイクロ波を整合させるために従来必要で
あったテーパ部のような領域を不要にできる。また、導
波管12と誘電体線路13とが上下に配置されているの
で、導波管12の管軸方向への突出長さが短くなり、装
置の小型化が図られる。
1の直径寸法よりも大きい( 100mm大)ので、誘電体線
路13の中央領域を伝搬した表面波電界モードのマイク
ロ波が反応室1内に伝搬される。マイクロ波の電界強度
(例えば円形TE11モード、又は円形TE01モー
ド)は、中心部が高く、周辺部が低い山型の分布を有す
るので、マイクロ波の電界強度が高い中央領域だけを選
択的にプラズマ発生に利用できるため、反応室内のプラ
ズマが均一化される。また、試料の処理速度が高速化さ
れる。
線路13及びマイクロ波導入窓4が円板形状を有するの
で、円形TE01モードのマイクロ波が伝搬する場合
は、誘電体線路13、マイクロ波導入窓4及び反応室1
を導波管の一種と見なすことができ、マイクロ波が中心
軸対称に伝搬でき、表面波電界モードのマイクロ波を反
応室1内へ均一に伝搬することができる。また、誘電体
線路14、マイクロ波導入窓4及び反応室1内の径を特
性インピーダンスが急変しないように設定した場合は、
電力反射率をマイクロ波(2.45GHz)帯域で常に
低く抑えることができ、電力効率がさらに向上する。
ラズマ処理装置の構造を示す縦断面図である。図4に示
すように、プラズマ処理装置は、円筒形状を有する例え
ばアルミニウム製の反応室1、該反応室1の上部に反応
室1内を封止する態様にて着設された円板状のマイクロ
波導入窓4、該マイクロ波導入窓4の上側に対向配置さ
れた円板状の誘電体線路13、該誘電体線路13の上面
及び外周部を固定した金属製の昇降部11a、該昇降部
11aの上側で誘電体線路1と平行に配され、後述する
アンテナ部15を介して誘電体線路13に連結された導
波管12、該導波管の一端側に接続されたマイクロ波発
振器10、及び反応室1内に配設された試料台7を備え
て構成されている。
ており、昇降駆動装置16の駆動により誘電体線路1
3、アンテナ部15、導波管12及びマイクロ波発振器
10はともに上下移動する。このとき、誘電体線路13
はマイクロ波導入窓4と平行を保ちつつ上下移動し、エ
アギャップ2の間隙寸法が調整可能となる。その他の構
成は、上述した実施の形態1と同様であり、同部分に同
符号を付して説明を省略する。
て、半導体ウエハWにエッチング処理を施す場合は、ま
ず、昇降駆動装置16を駆動して昇降部11aを移動せ
しめ、エアギャップ2の間隙寸法を例えば7mmに調整す
る。次いで反応室1内を所定の圧力に調整し、反応ガス
導入口5から例えばC4 F8 及びO2 のような反応ガス
を反応室1内に供給する。そしてマイクロ波発振器10
によりマイクロ波を導波管12に導入する。マイクロ波
は導波管12内を伝搬し、アンテナ部15を介して誘電
体線路13に中心部から導入される。誘電体線路13に
導入されたマイクロ波は中心部から周辺部へ伝搬し、同
時に誘電体線路13の下面から表面波電界による伝搬モ
ードにより、マイクロ波導入窓4へ向かう方向に伝搬さ
れる。伝搬されたマイクロ波はエアギャップ2及びマイ
クロ波導入窓4を透過して反応室1内に導入され、反応
室1内にプラズマを生ぜしめる。
動装置16の駆動により昇降部11aを上側へ移動させ
る。反応室1内にてプラズマを生ぜしめつつエアギャッ
プ2の間隙寸法を拡大し、所定の寸法に拡大終了後、昇
降部11aの上昇を停止する。本実施の形態では例えば
20mmまで拡大する。昇降部11aの移動停止後も引き続
き試料Wにプラズマ処理を施し、所定期間後にマイクロ
波発振器10からのマイクロ波の供給を停止してエッチ
ング処理を終了する。なお、反応室1内でのプラズマ発
生の検出は、例えばプラズマ発生の際の発光を光ファイ
バーにて検知することによりなされる。なお、プラズマ
が生じるまでのエアギャップ2の間隙寸法は零であって
も構わない。
イクロ波の表面波電界が強くなり、反応室1内でプラズ
マが生じ易くなる。また、エアギャップ2の間隙寸法が
大きい程、反応室1内のプラズマが径方向に均一化され
る。従って本実施の形態では、反応室1内でプラズマが
生じるまではエアギャップ2の間隙寸法を小さくしてプ
ラズマを発生し易くし、プラズマが発生した後に、間隙
寸法を拡大して反応室1内のプラズマを均一化する。こ
れにより、プラズマがマイクロ波導入部分であるアンテ
ナ直下の位置で集中することなく、試料を均一に処理す
ることができる。また、プラズマ発生後に、アンテナ部
15をプラズマ発生領域から遠くすることにより、電力
反射率を低くでき、マイクロ波電力効率が向上する。
ラズマ処理装置の構造を示す縦断面図である。誘電体線
路13aの形状が異なる以外は、上述した実施の形態1
と同様の構成であり、同部分に同符号を付して説明を省
略する。誘電体線路13aは下面側にテーパを有する円
錐台形状であり、例えば上面の直径が 440mm、下面の直
径が 100mmであり、中央部の厚みTが27mm、外周辺部の
厚みtが20mmである。
て半導体基板Wを実施の形態1と同様の手順にてエッチ
ング処理する。表面波伝搬モードのマイクロ波は誘電体
線路13aから球面波状に伝搬されるので、伝搬速度
(位相速度)は中央部が速く、周辺部が遅い。本実施の
形態では、誘電体線路13aの厚みを中央部と周辺部と
で異ならせ、マイクロ波の実効距離を中央部で長く、周
辺部で短くしているので、マイクロ波の伝搬を平面波状
に保つことができる。これにより、マイクロ波はプラズ
マ処理装置内での同一高さで同位相を有する。従って、
マイクロ波導入窓4とプラズマとの境界面で反射するマ
イクロ波、又は反応室1内の試料台7で反射するマイク
ロ波と、マイクロ波導入窓4から伝搬されるマイクロ波
とが干渉することにより形成されるマイクロ波定在波の
強度分布は、重ね合わせの原理により同一高さで中央部
と周辺部とで位相が揃う。その結果、反応室1内でマイ
クロ波を均一に伝搬させることが可能となり、均一なプ
ラズマを形成することができる。
処理装置の構造を示す縦断面図である。マイクロ波導入
窓4aの形状が異なる以外は、上述した実施の形態1と
同様の構成であり、同部分に同符号を付して説明を省略
する。マイクロ波導入窓4aは上面側にテーパを有する
円錐台形状であり、例えば上面の直径が 100mm、下面の
直径が 440mmであり、中央部の厚みTが27mm、外周辺部
の厚みtが20mmである。
て半導体基板Wを実施の形態1と同様の手順にてエッチ
ング処理する。マイクロ波はマイクロ波導入窓4a内に
球面波状に導入されるので、マイクロ波導入窓4内での
伝搬速度(位相速度)は中央部が速く、周辺部が遅い。
本実施の形態では、マイクロ波導入窓4の厚みを中央部
と周辺部とで異ならせ、マイクロ波の実効距離を中央部
で長く、周辺部で短くしているので、マイクロ波の伝搬
を平面波状に保つことができる。これにより、マイクロ
波はプラズマ処理装置内での同一高さで同位相を有す
る。従って、反応室1内でのマイクロ波定在波の強度分
布は、同一高さで中央部と周辺部とで位相が揃う。これ
により、反応室1内でマイクロ波を均一に伝搬させるこ
とが可能となり、均一なプラズマを形成することができ
る。
装置にあっては、実施の形態1と同様の効果が得られ、
さらに、反応室内でのプラズマのさらなる均一化が可能
となり、大口径試料用の反応室を有する装置に有効であ
る。
おいて、誘電体線路及びマイクロ波導入窓を所定の径で
形成し、その間隙を所定の寸法に設定することにより、
例えば円形TE11モード,円形TE01モード又はこ
れらの混合モードのような特定モードのマイクロ波を伝
搬することができる。これにより、マイクロ波導入室1
1で所望の電界強度分布を得ることができ、反応室1内
で所望のプラズマ分布を得ることができる。
電体線路中の電界強度分布を示すグラフである。縦軸は
電界強度を示し、横軸は誘電体線路の位置を示してい
る。グラフに示すように、円形TE11モードは誘電体
線路の中心部分で最も高い電界強度を示し、周辺部ほど
低い電界強度を示している。このことから、マイクロ波
の伝搬モードが円形TE11モードの場合には、上述し
た実施の形態1〜3の如く、アンテナ部15を誘電体線
路の中心部分に設けることにより、所望の電界強度分布
を形成することができる。
ードが円形TE01モードである場合について次に説明
する。図7に示すように、円形TE01モードは誘電体
線路の中心部よりもその周囲で最も高い電界強度を示
し、その領域からさらに周辺部で再び電界が低くなって
いる。
の構造を示す縦断面図である。アンテナ部の数及び設置
位置が異なる以外は、上述した実施の形態1と同様の構
成であり、同部分に同符号を付して説明を省略する。図
8に示すように、第1及び第2のアンテナ部151,1
52により、導波管12と誘電体線路13とが結合され
ている。第1のアンテナ部151は、その軸中心が導波
管12の反射端12eから距離L1 の位置に、第2のア
ンテナ部151は、その軸中心が導波管12の反射端1
2eから距離L2 の位置に設けられており、且つ、2つ
のアンテナ部151,152は、円板形状を有する誘電
体線路13の中心軸に対して対称位置に設けられてい
る。ここで、距離L1 =(1/4)λgであり、距離L
2 =(5/4)λgである。
実施の形態1と同様の効果を得、さらに、誘電体線路1
3の中心部から等距離だけ離れた位置(L1 ,L2 )に
アンテナ部151,152を設けてあることにより、誘
電体線路の中心部よりもその周囲で最も高い電界強度を
示すような、円形TE01モードのための電界強度分布
を得ることができる。このような中心軸対称の電界強度
分布を得ることにより、マイクロ波を径方向に均一に伝
搬できる。
ンテナとして棒状の導体を用いた場合を説明している
が、これに限るものではなく、例えば導体棒の誘電体線
路側の先端にスポーク状電極,導体板のような金属を取
付けたものを用いても良い。
の上面を覆う金属壁とにスリットを設け、これをアンテ
ナ部としてマイクロ波を伝送しても良い。図9は、実施
の形態5のプラズマ処理装置の構造を示す縦断面図であ
る。また図10は、図9のX−X線から見た横断面図で
ある。本実施の形態のプラズマ処理装置は、導波管12
と誘電体線路13とを連結する第1,第2及び第3のア
ンテナ部251,252,253以外は、上述した実施
の形態1の構成と同様であり、同部分に同符号を付して
説明を省略する。
に導波管12が着設されている。第1、第2及び第3の
アンテナ部251,252,253は、導波管12の底
面及び誘電体線路13上の金属壁を貫通するスリットで
形成されている。導波管12側では、第1のアンテナ部
251はその中心が導波管12の反射端12eから距離
L1 の位置に、第2のアンテナ部252は距離L2 の位
置に、第3のアンテナ部253は距離L3 の位置に設け
られている。そして誘電体線路13側では、第2のアン
テナ部252は誘電体線路13の上面における中心部に
設けられ、第1及び第3のアンテナ部251,253
は、第2のアンテナ部に対して対称位置に設けられてい
る。ここで、距離L1 =(1/2)λg,距離L2 =λ
g,距離L 3 =(3/2)λgである。
導体基板Wにエッチング処理を施す場合は、反応室1内
を所定の圧力に調整し、反応ガス導入口5から反応ガス
を反応室1内に供給した後、マイクロ波を導波管12に
導入する。導波管12内を伝搬したマイクロ波は、第
1、第2及び第3のアンテナ部251,252,253
のスリットを介して誘電体線路13に導入される。この
とき、夫々のアンテナ部251,252,253が導波
管の反射端12eから、n/2×λg(nは整数,n≧
1,λgはマイクロ波管内波長)だけ離れた位置、即
ち、導波管内の電流定在波の腹の位置に設けてあるの
で、マイクロ波が効率良く導波管から誘電体線路に導入
される。
装置は、実施の形態1と同様の効果を得、さらに、アン
テナ部251,252,253がスリットで形成されて
いるので、コスト低減及び製造の簡略化が図られる。
装入したプラズマ処理装置について説明する。図11
は、本発明の実施の形態6のプラズマ処理装置の構造を
示す縦断面図である。導波管12内には、例えばテフロ
ン(登録商標)のような誘電体12cが装入されてい
る。誘電体12cは導波管12の反射端12e側から管
軸方向に所定の位置まで充填されており、マイクロ波発
振器10側の端部は上部の厚みを薄くしたテーパ部12
aが形成されている。テーパ部12aはマイクロ波の整
合部反射を低減せしめるために設けてあり、その寸法は
管軸方向にn/4×λgである。但し、nは整数,n≧
1,λgはマイクロ波管内波長である。
の1マイクロ波波長(λg/4)だけ離れた位置に軸中
心を有してアンテナ部15が貫設されている。アンテナ
部15は金属製の導体棒であり、その下端部分は誘電体
線路13の上面中心に嵌設されており、導波管12内の
誘電体12cと誘電体線路13とがアンテナ部15によ
って連結されている。なお、アンテナ部15の位置は反
射端12eからλg/4離れた位置に限らず、(1/4
+n/2)×λg(nは整数,n≧0,λgはマイクロ
波管内波長)だけ離れた位置に設けてあっても良い。そ
の他の構成及びプラズマ処理の手順は、上述した実施の
形態1と同様であり、その説明を省略する。
波管12内に誘電体が装入されていない場合と比較し
て、アンテナ部15近傍の電位は低くなる。このことを
扁平導波管内の特性インピーダンスZを計算することに
より示す。96mm×27mmサイズの扁平導波管を用い、
電界モードが矩形TE10モードのとき、特性インピー
ダンスZは以下の式で求められる。
波管内に誘電体を装入することにより、特性インピーダ
ンスZ(電圧/電流)は導波管内が空気のときよりも低
い。これにより、投入電力(電圧×電流)が同じ場合は
誘電体を装入した方が電圧が低いと言える。アンテナ部
15が金属製の導体棒で形成されている場合は、導波管
内を伝播するマイクロ波の電圧定在波を利用するので、
アンテナ部15の引出し電位は低下する。従って、本実
施の形態では導波管12内に誘電体12cを装入してあ
るのでアンテナ部15の近傍の電位が低く、装置に高電
力を供給した場合にしばしば生じる異常放電を防止する
ことができる。また、マイクロ波電力を誘電体線路13
に安定して供給することができる。
と誘電体である場合とで、マイクロ波の管内波長は異な
る。これを、管軸方向に交わる幅寸法a×高さ寸法b=
96mm×27mmを有する扁平導波管の場合を例に挙げて
説明する。管内波長λgは以下の式で求めることができ
る。 λg=λ/√(1−(λ0 /λc )2 ) 但し、真空波長λ0 =3×1011/2.45×109 =
122mm カットオフ波長λc =2×a=192mm
は、 λgt =λ0 /εr /√(1−(λ0 /εr /λc )2 ) =122/√(2.1 )/√(1−(122/√(2.1 )/192)2 ) =94mm 但し、テフロンの比誘電率εr は、εr =2.1であ
る。
(幅寸法a=a/√2.1)を用いてテフロンを装入し
た場合は、 λgt =λ0 /εr /√(1−(λ0 /εr /λc ×√2.1)2 ) =109mm 以上により、導波管12内にテフロン(登録商標)を装
入した場合のマイクロ波の管内波長は、装入していない
場合よりも短くなることが判る。
装入し、アンテナ部としてスリットを形成したプラズマ
処理装置について説明する。図12は、本発明の実施の
形態7のプラズマ処理装置の構造を示す縦断面図であ
る。導波管12内には、例えばテフロン(登録商標)の
ような誘電体12cが装入されている。誘電体12cは
導波管12の反射端12e側から管軸方向に所定位置ま
で充填されており、マイクロ波発振器10側の端部は上
部の厚みを薄くしたテーパ部12aが形成されている。
テーパ部12aはマイクロ波の整合部反射を低減せしめ
るために設けてあり、その寸法は管軸方向にn/4×λ
gである。但し、nは整数,n≧1,λgはマイクロ波
管内波長である。
能する複数のスリットが形成されている。第1〜第5の
アンテナ部261,262,263,264,265
は、誘電体線路13上の金属壁を貫通する態様で、反射
端12eから順に(1/2)×λg,λg,(3/2)
×λg,2λg及び(5/2)×λgだけ離れた位置に
スリット中心を有して設けられている。そして、第3の
アンテナ部263は誘電体線路13の上面における中心
部に設けられ、第1及び第5のアンテナ部261,26
5並びに第2及び第4のアンテナ部262,264は、
第3のアンテナ部263に対して対称位置に設けられて
いる。図中、距離L1 =(1/2)λg,距離L2 =λ
g,距離L3 =(3/2)λg,距離L4 =2λg,距
離L5 =(5/2)λgである。その他の構成及びプラ
ズマ処理の手順は、上述した実施の形態5と同様であ
り、その説明を省略する。
した位置に限るものではないが、反射端12eから(n
/2)×λg(nは整数,n≧1,λgはマイクロ波管
内波長)だけ離れた位置に設けてあることが望ましい。
述したように、導波管12内に誘電体が装入されていな
い場合と比較して導波管内の特性インピーダンスZは低
く、投入電力(電圧×電流)が同じ場合は誘電体を装入
した方が電流が高い。これにより導波管内の電圧定在波
の腹の位置では電圧値が低下しており、同時に導波管壁
面の電流定在波の腹の位置では電流値が増大している。
アンテナ部がスリットで形成されている場合は、導波管
壁面に形成されるマイクロ波の電流定在波を利用するの
で、スリットから漏れ出る電界は増加する。本実施の形
態では各スリットを電流定在波の腹の位置に設けてある
ので、導波管内に誘電体を装入していない場合と比較し
て、スリット開口の長辺間に生じる電位差は高くなり、
同じ電力で効果的に高密度プラズマを生成維持できる。
導体基板Wにエッチング処理を行なう場合を例に挙げて
説明しているが、これに限るものではなく、プラズマ処
理であれば、アッシング処理,CVD処理等を施す場合
についても同様の効果を得ることができる。
電体線路及びマイクロ波導入窓は円板形状を有する場合
について説明しているが、これに限るものではなく、矩
形板形状等のものを用いても良い。但し、反応室の形状
(例えば直方体殻形状)に適合させることが好ましい。
管と誘電体線路とを平行に配し、且つ線路方向に交わる
方向にアンテナ部を介して結合しているので、両者各部
の寸法の相違に起因するマイクロ波の整合のための領域
を省略でき、装置が小型化される。また、導波管内に誘
電体を装入した場合は、高電力を供給した際に生じ易い
異常放電を防止でき、加えて、誘電体を装入した導波管
と誘電体線路と貫通するスリット状のアンテナ部を設け
た場合は、導波管,誘電体線路間の電位差が大きくな
り、効率良く高密度プラズマを生成できる。
から導入し、周辺部に向かって伝搬させるので、大口径
の反応室内に均一にプラズマを生ぜしめることが可能と
なり、試料の処理精度が向上する。さらにまた、反応室
内のプラズマの状態に応じて、誘電体線路とマイクロ波
導入窓との間の間隙寸法を可変調整することにより、プ
ラズマの点火を容易にし、またその後、プラズマを均一
に発生させることができ、効率の良いプラズマ処理が可
能である等、本発明は優れた効果を奏する。
造を示す縦断面図である。
した断面図である。
造を示す縦断面図である。
造を示す縦断面図である。
の構造を示す縦断面図である。
電界強度分布を示すグラフである。
造を示す縦断面図である。
造を示す縦断面図である。
構造を示す縦断面図である。
構造を示す縦断面図である。
図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 マイクロ波発振器と、該マイクロ波発振
器からのマイクロ波を伝送する導波管と、該導波管に高
周波的に結合された誘電体線路と、該誘電体線路に対向
配置されたマイクロ波導入窓と、該マイクロ波導入窓か
ら導入されるマイクロ波によりプラズマが生ぜしめられ
る反応室とを備えたプラズマ処理装置において、 前記誘電体線路は、その線路方向を前記導波管の管軸方
向と平行に配しており、前記導波管から前記誘電体線路
へのマイクロ波の導入が前記管軸方向及び線路方向に交
わる方向になされるべく、前記導波管と前記誘電体線路
とを結合するためのアンテナ部を備えることを特徴とす
るプラズマ処理装置。 - 【請求項2】 前記導波管内の少なくとも前記アンテナ
部近傍に、誘電体を装入してある請求項1記載のプラズ
マ処理装置。 - 【請求項3】 前記アンテナ部は導体棒で構成されてお
り、前記導波管へのマイクロ波導入端と異なる側の端部
から実質的に距離Lだけ離隔した位置に設けてある請求
項1又は2記載のプラズマ処理装置。 但し、L=(1/4+n/2)×λg nは整数 n≧0 λgはマイクロ波の導波管内波長 - 【請求項4】 前記アンテナ部は前記導波管内と誘電体
線路とを通貫せしめるスリットで構成されており、前記
導波管へのマイクロ波導入端と異なる側の端部から実質
的に距離Lだけ離隔した位置に設けてある請求項1又は
2記載のプラズマ処理装置。 但し、L=n/2×λg nは整数 n≧1 λgはマイクロ波の導波管内波長 - 【請求項5】 前記誘電体線路と前記マイクロ波導入窓
との間隙を拡縮せしめる手段を備える請求項1又は2記
載のプラズマ処理装置。 - 【請求項6】 前記誘電体線路は、前記線路方向の寸法
がこれに平行な前記反応室の寸法よりも大きい請求項1
又は2記載のプラズマ処理装置。 - 【請求項7】 前記アンテナ部は、前記誘電体線路の前
記導波管との平行面の略中央部に設けてある請求項1又
は2記載のプラズマ処理装置。 - 【請求項8】 前記誘電体線路は、その厚み寸法が前記
平行面の中央部で大きく、周辺部で小さい請求項7記載
のプラズマ処理装置。 - 【請求項9】 前記マイクロ波導入窓は、その厚み寸法
が前記誘電体線路との平行面の中央部で大きく、周辺部
で小さい請求項7記載のプラズマ処理装置。 - 【請求項10】 前記反応室は円筒形状を有し、前記誘
電体線路及び前記マイクロ波導入窓は円板形状を有する
請求項7,8又は9のいずれかに記載のプラズマ処理装
置。 - 【請求項11】 請求項5記載のプラズマ処理装置を用
いたプラズマ処理方法であって、 前記拡縮手段を用いて、前記誘電体線路と前記マイクロ
波導入窓との間隙を所定の長さに設定する過程と、前記
反応室内を排気し、反応ガスを前記反応室内に供給する
過程と、マイクロ波が前記導波管に導入され、前記反応
室内に伝搬される過程と、前記マイクロ波により前記反
応室内にてプラズマが発生した後に、前記拡縮手段を用
いて前記間隙を拡大する過程とを有することを特徴とす
るプラズマ処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10144831A JPH1167492A (ja) | 1997-05-29 | 1998-05-26 | プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9-140527 | 1997-05-29 | ||
| JP14052797 | 1997-05-29 | ||
| JP10144831A JPH1167492A (ja) | 1997-05-29 | 1998-05-26 | プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1167492A true JPH1167492A (ja) | 1999-03-09 |
Family
ID=26473007
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10144831A Pending JPH1167492A (ja) | 1997-05-29 | 1998-05-26 | プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 |
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| Country | Link |
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| JP (1) | JPH1167492A (ja) |
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