JPH1167519A - 巻線型電子部品 - Google Patents
巻線型電子部品Info
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- JPH1167519A JPH1167519A JP9237688A JP23768897A JPH1167519A JP H1167519 A JPH1167519 A JP H1167519A JP 9237688 A JP9237688 A JP 9237688A JP 23768897 A JP23768897 A JP 23768897A JP H1167519 A JPH1167519 A JP H1167519A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 放熱性,耐水性,耐静電気性を改善して、信
頼性の高い巻線型電子部品を提供する。 【解決手段】 樹脂材よりも熱伝導率の高い無機材又は
金属材のうち、一方又は両方の粉末を、充填材(フィ
ラ)として樹脂材に添加し、あるいは、前記無機材又は
金属材のうち、一方又は両方の粉末と、磁気シールド用
フェライト材の粉末との混合粉を、充填材として樹脂材
に添加する。高熱伝導材を樹脂材に添加して得た封止樹
脂を用いると、コイル導体に対する通電によって部品内
部に生じた熱が、高熱伝導材を通じて部品外部に効果的
に放出され、良好な放熱性を得ることができる。特に、
添加物として金属粉を用いると帯電も防止され、静電気
の発生が抑制される。
頼性の高い巻線型電子部品を提供する。 【解決手段】 樹脂材よりも熱伝導率の高い無機材又は
金属材のうち、一方又は両方の粉末を、充填材(フィ
ラ)として樹脂材に添加し、あるいは、前記無機材又は
金属材のうち、一方又は両方の粉末と、磁気シールド用
フェライト材の粉末との混合粉を、充填材として樹脂材
に添加する。高熱伝導材を樹脂材に添加して得た封止樹
脂を用いると、コイル導体に対する通電によって部品内
部に生じた熱が、高熱伝導材を通じて部品外部に効果的
に放出され、良好な放熱性を得ることができる。特に、
添加物として金属粉を用いると帯電も防止され、静電気
の発生が抑制される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インダクタ,ト
ランス,チョークコイルなどの巻線型電子部品及びその
封止樹脂にかかり、更に具体的には、その信頼性の改善
に関するものである。
ランス,チョークコイルなどの巻線型電子部品及びその
封止樹脂にかかり、更に具体的には、その信頼性の改善
に関するものである。
【0002】
【背景技術】巻線型電子部品は、例えば図5(A)に示
すような構造となっている。同図において、コイル導体
が巻回される円柱状(若しくは楕円状,角柱状など)の
コア10の両端には、四角柱(ないしは四角厚板)状の
鍔12,14が設けられている。これら、コア10及び
鍔12,14は、フェライトなどの磁性材料によって形
成されており、これらによって巻芯(コイルボビン)1
6が構成されている。鍔12,14の外側の側面及び端
面には、電極18,20がそれぞれ形成されている。
すような構造となっている。同図において、コイル導体
が巻回される円柱状(若しくは楕円状,角柱状など)の
コア10の両端には、四角柱(ないしは四角厚板)状の
鍔12,14が設けられている。これら、コア10及び
鍔12,14は、フェライトなどの磁性材料によって形
成されており、これらによって巻芯(コイルボビン)1
6が構成されている。鍔12,14の外側の側面及び端
面には、電極18,20がそれぞれ形成されている。
【0003】巻芯16の中央のコア10には導体22が
巻回されており、その両端の引出線24,26が、鍔1
2,14の側面部分で電極18,20にそれぞれ接合し
ている。鍔12,14に挟まれた凹部には、導体22を
被覆するように封止樹脂28が塗布されている。引出線
24,26が接続された電極18,20には、更にメッ
キ30,32が施される。
巻回されており、その両端の引出線24,26が、鍔1
2,14の側面部分で電極18,20にそれぞれ接合し
ている。鍔12,14に挟まれた凹部には、導体22を
被覆するように封止樹脂28が塗布されている。引出線
24,26が接続された電極18,20には、更にメッ
キ30,32が施される。
【0004】前記封止樹脂28には、例えば特開昭63
−236305号に開示されているようなフェライト粉
入りのエポキシ樹脂が用いられている。このようなフェ
ライト粉の添加により、点線で一例を示すように、磁束
34が封止樹脂28内を通過するようになって磁気シー
ルド性が向上し、隣接部品に対する磁気的影響を低減し
たり、部品自身のインダクタンス値の向上を図ることが
できる。
−236305号に開示されているようなフェライト粉
入りのエポキシ樹脂が用いられている。このようなフェ
ライト粉の添加により、点線で一例を示すように、磁束
34が封止樹脂28内を通過するようになって磁気シー
ルド性が向上し、隣接部品に対する磁気的影響を低減し
たり、部品自身のインダクタンス値の向上を図ることが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な構成の巻線型電子部品の導体22に通電すると発熱す
るが、巻芯16のフェライトや封止樹脂28の充填材
(フィラ)であるフェライト粉は、その磁気的性質を示
す透磁率(μ)が温度によって変化する。従って、一般
の電子部品と同様に、良好な放熱性が要求される。ま
た、実装の観点からは、部品同志の連結を防止するた
め、静電気対策も重要である。
な構成の巻線型電子部品の導体22に通電すると発熱す
るが、巻芯16のフェライトや封止樹脂28の充填材
(フィラ)であるフェライト粉は、その磁気的性質を示
す透磁率(μ)が温度によって変化する。従って、一般
の電子部品と同様に、良好な放熱性が要求される。ま
た、実装の観点からは、部品同志の連結を防止するた
め、静電気対策も重要である。
【0006】更に、巻芯16と封止樹脂28との密着性
が悪いと、図5(B)に矢印FAで示すように、鍔12
(又は14)と封止樹脂28との接合部分から水分が内
部に侵入し、部品としての信頼性が低下するという不都
合がある。加えて、磁束34の通路が鍔12と封止樹脂
28との接合部分で断たれ、磁気シールド効果が低下
し、あるいはインダクタンス値が低下するようになる。
封止樹脂28にピンホール36が存在するような場合
も、矢印FBで示すように水分が部品内部に侵入する恐
れがある。
が悪いと、図5(B)に矢印FAで示すように、鍔12
(又は14)と封止樹脂28との接合部分から水分が内
部に侵入し、部品としての信頼性が低下するという不都
合がある。加えて、磁束34の通路が鍔12と封止樹脂
28との接合部分で断たれ、磁気シールド効果が低下
し、あるいはインダクタンス値が低下するようになる。
封止樹脂28にピンホール36が存在するような場合
も、矢印FBで示すように水分が部品内部に侵入する恐
れがある。
【0007】また、フェライト含有量を上げてインダク
タンス値を大きくしようとすると、封止樹脂28の表面
から巻芯16もしくは導体22に至るまでフェライト粉
の粒子38が連結するようになる。このような場合に
は、矢印FCで示すように、フェライト粒子38の表面
を伝うようにして部品内部に水分が侵入する可能性があ
る。フェライト粒子38の表面が樹脂材に対して濡れ性
がないような場合にも、同様の可能性がある。
タンス値を大きくしようとすると、封止樹脂28の表面
から巻芯16もしくは導体22に至るまでフェライト粉
の粒子38が連結するようになる。このような場合に
は、矢印FCで示すように、フェライト粒子38の表面
を伝うようにして部品内部に水分が侵入する可能性があ
る。フェライト粒子38の表面が樹脂材に対して濡れ性
がないような場合にも、同様の可能性がある。
【0008】本発明は、これらの点に着目したもので、
放熱性,耐水性,耐静電気性を改善して、信頼性の高い
巻線型電子部品を提供することを、その目的とするもの
である。
放熱性,耐水性,耐静電気性を改善して、信頼性の高い
巻線型電子部品を提供することを、その目的とするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明の巻線型電子部品は、その封止樹脂に対し
て、(1)高熱伝導材である粉末を樹脂材に添加する,
(2)高熱伝導材,例えば金属材,無機材の少なくとも
一つの粉末を、磁気シールド用のフェライト材の粉末と
ともに樹脂材に添加する,(3)巻芯の熱膨張率に近い
値となるように、磁気シールド用のフェライト材によっ
て封止樹脂の熱膨張率を調整する,(4)樹脂中のフェ
ライト材の移動などによって、磁気シールド用のフェラ
イト材を主成分とする第1の層と、樹脂を主成分とする
第2の層を積層する,(5)樹脂材に添加される添加物
の表面に疎水性の表面処理,あるいは疎水性及び樹脂材
に対する濡れ性の表面処理を施す,ようにしたことを特
徴とする。
め、この発明の巻線型電子部品は、その封止樹脂に対し
て、(1)高熱伝導材である粉末を樹脂材に添加する,
(2)高熱伝導材,例えば金属材,無機材の少なくとも
一つの粉末を、磁気シールド用のフェライト材の粉末と
ともに樹脂材に添加する,(3)巻芯の熱膨張率に近い
値となるように、磁気シールド用のフェライト材によっ
て封止樹脂の熱膨張率を調整する,(4)樹脂中のフェ
ライト材の移動などによって、磁気シールド用のフェラ
イト材を主成分とする第1の層と、樹脂を主成分とする
第2の層を積層する,(5)樹脂材に添加される添加物
の表面に疎水性の表面処理,あるいは疎水性及び樹脂材
に対する濡れ性の表面処理を施す,ようにしたことを特
徴とする。
【0010】この発明の前記及び他の目的,特徴,利点
は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。 (1)形態1 この形態は、熱伝導率の向上を図るとともに、静電気の
発生を抑制するようにして信頼性を改善したもので、図
1に示すようになっている。すなわち、 a,樹脂材よりも熱伝導率の高い無機材又は金属材のう
ち、一方又は両方の粉末を、充填材として樹脂材に添加
(図1(A)〜(C)参照), b,前記無機材又は金属材のうち、一方又は両方の粉末
と、磁気シールド用フェライト材の粉末との混合粉を、
充填材として樹脂材に添加(同図(D)〜(F)参照),
のいずれかの構成となっている。
て詳細に説明する。 (1)形態1 この形態は、熱伝導率の向上を図るとともに、静電気の
発生を抑制するようにして信頼性を改善したもので、図
1に示すようになっている。すなわち、 a,樹脂材よりも熱伝導率の高い無機材又は金属材のう
ち、一方又は両方の粉末を、充填材として樹脂材に添加
(図1(A)〜(C)参照), b,前記無機材又は金属材のうち、一方又は両方の粉末
と、磁気シールド用フェライト材の粉末との混合粉を、
充填材として樹脂材に添加(同図(D)〜(F)参照),
のいずれかの構成となっている。
【0012】このような高熱伝導材を樹脂材に添加して
得た封止樹脂を用いると、コイル導体に対する通電によ
って部品内部に生じた熱が、高熱伝導材を通じて部品外
部に効果的に放出されるようになり、良好な放熱性を得
ることができる。特に、樹脂材に対する添加物として金
属粉を用いると、この金属粉によって帯電も防止される
ようになり、静電気の発生が抑制されるようになる。こ
のため、実装時に部品同士が付着するなどの不都合が解
消し、部品の実装性が向上する。また、混入する高熱伝
導材料によっては、封止樹脂の透磁率が変化し、ひいて
は部品のインダクタンス値も変化する。従って、高熱伝
導材の混入量を制御することで、インダクタンス値を調
整することも可能となる。
得た封止樹脂を用いると、コイル導体に対する通電によ
って部品内部に生じた熱が、高熱伝導材を通じて部品外
部に効果的に放出されるようになり、良好な放熱性を得
ることができる。特に、樹脂材に対する添加物として金
属粉を用いると、この金属粉によって帯電も防止される
ようになり、静電気の発生が抑制されるようになる。こ
のため、実装時に部品同士が付着するなどの不都合が解
消し、部品の実装性が向上する。また、混入する高熱伝
導材料によっては、封止樹脂の透磁率が変化し、ひいて
は部品のインダクタンス値も変化する。従って、高熱伝
導材の混入量を制御することで、インダクタンス値を調
整することも可能となる。
【0013】次に、本形態にかかる実施例を示すと、樹
脂材としては、例えば熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂が用
いられる。例えば、エポキシ樹脂が好適な例である。高
熱伝導率の無機材としては、例えば、フェライト,窒化
アルミ,ダイヤモンドが用いられる。金属材は、一般的
に熱伝導率が高いので、どのようなものでも適用可能で
ある。
脂材としては、例えば熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂が用
いられる。例えば、エポキシ樹脂が好適な例である。高
熱伝導率の無機材としては、例えば、フェライト,窒化
アルミ,ダイヤモンドが用いられる。金属材は、一般的
に熱伝導率が高いので、どのようなものでも適用可能で
ある。
【0014】樹脂材に対する高熱伝導材の充填割合は、
例えば図1(A)の場合、樹脂材10wt%に対して高
熱伝導無機材90wt%とする。その理由は、高熱伝導
無機材をできる限り多く充填した方が効果が上がるが、
それに伴って 樹脂による補強効果は減少する。このよ
うな観点から見積もると、樹脂材は少なくとも10%は
必要である。図1(B)〜(F)の場合は、例えば、図示
のような重量割合とする。
例えば図1(A)の場合、樹脂材10wt%に対して高
熱伝導無機材90wt%とする。その理由は、高熱伝導
無機材をできる限り多く充填した方が効果が上がるが、
それに伴って 樹脂による補強効果は減少する。このよ
うな観点から見積もると、樹脂材は少なくとも10%は
必要である。図1(B)〜(F)の場合は、例えば、図示
のような重量割合とする。
【0015】高熱伝導材の粒径としては、あまり粒径が
小さいと熱伝導度が改善されず、逆にあまり粒径が大き
いと封止樹脂表面が凹凸となったり、特性が不均一にな
るなどの不都合がある。このような観点からすると、例
えば図1(A)の場合、無機材の粒径としては1〜10
0μm,平均粒径は10μm程度が好適である。図1
(B)〜(F)についても同様である。
小さいと熱伝導度が改善されず、逆にあまり粒径が大き
いと封止樹脂表面が凹凸となったり、特性が不均一にな
るなどの不都合がある。このような観点からすると、例
えば図1(A)の場合、無機材の粒径としては1〜10
0μm,平均粒径は10μm程度が好適である。図1
(B)〜(F)についても同様である。
【0016】更に、図1(D)〜(F)の場合は、封止樹
脂に磁気シールド用フェライト材が充填されるが、この
フェライト材と高熱伝導材との割合や粒径の関係は、フ
ェライト材による磁気シールド効果と高熱伝導材による
放熱効果(信頼性の向上に寄与)のバランスによって決
めるようにする。特に、フェライト材を高熱伝導無機材
として使用するときは、フェライト粉の粒度分布を1〜
100μmとすると、混入した封止樹脂の硬化時に微少
粒子が移動し、内部応力が緩和されるようになる。
脂に磁気シールド用フェライト材が充填されるが、この
フェライト材と高熱伝導材との割合や粒径の関係は、フ
ェライト材による磁気シールド効果と高熱伝導材による
放熱効果(信頼性の向上に寄与)のバランスによって決
めるようにする。特に、フェライト材を高熱伝導無機材
として使用するときは、フェライト粉の粒度分布を1〜
100μmとすると、混入した封止樹脂の硬化時に微少
粒子が移動し、内部応力が緩和されるようになる。
【0017】(2)形態2 この形態は、巻芯と封止樹脂との密着性の観点から信頼
性を改善したものである。図5(B)に矢印FAで示し
たように、巻芯16と封止樹脂28との密着性が悪い
と、隙間から水分が侵入し耐水性が低下する。そこで、
本形態では、磁気シールド用のフェライト粉の量を増減
したり、あるいはその形状を工夫することによって、封
止樹脂28の熱膨張率(あるいは熱膨張係数)を調整し
ている。これにより、封止樹脂28の熱膨張率が巻芯1
6を構成するフェライト材の熱膨張率に近づくと、ヒー
トサイクルなどに基づく封止樹脂28の剥離が防止され
る。このため、巻芯16と封止樹脂28との密着性が向
上し、鍔12,14と封止樹脂28との接合部分からの
水分侵入が防止されるようになる。
性を改善したものである。図5(B)に矢印FAで示し
たように、巻芯16と封止樹脂28との密着性が悪い
と、隙間から水分が侵入し耐水性が低下する。そこで、
本形態では、磁気シールド用のフェライト粉の量を増減
したり、あるいはその形状を工夫することによって、封
止樹脂28の熱膨張率(あるいは熱膨張係数)を調整し
ている。これにより、封止樹脂28の熱膨張率が巻芯1
6を構成するフェライト材の熱膨張率に近づくと、ヒー
トサイクルなどに基づく封止樹脂28の剥離が防止され
る。このため、巻芯16と封止樹脂28との密着性が向
上し、鍔12,14と封止樹脂28との接合部分からの
水分侵入が防止されるようになる。
【0018】本形態の実施例を示すと、フェライト材と
樹脂材との混入割合は、例えば、フェライト粉70wt
%,樹脂材30wt%が好適である。更に、フェライト
材の粒径は1〜100μmが好ましい。また、フェライ
ト粉として球状のものを用いることによっても、分散性
が向上するなどの理由により、熱膨張率を調整すること
ができる。
樹脂材との混入割合は、例えば、フェライト粉70wt
%,樹脂材30wt%が好適である。更に、フェライト
材の粒径は1〜100μmが好ましい。また、フェライ
ト粉として球状のものを用いることによっても、分散性
が向上するなどの理由により、熱膨張率を調整すること
ができる。
【0019】(3)形態3 この形態は、封止樹脂のピンホールによる耐水性の低下
を改善したものである。図5(B)に矢印FBで示した
ように、封止樹脂28にピンホール36が存在すると、
水分が侵入する恐れがある。そこで、本形態では、図2
に示すように、封止樹脂28上に、樹脂層50を含浸塗
布している。これにより、封止樹脂28のピンホール3
6が樹脂層50で埋られて水分の侵入が阻止され、耐水
性が改善される。なお、樹脂層50としては、粘性が低
く流動性の高いものを使用するとよい。更に、このよう
にすると、封止樹脂表面の整形性も向上する。
を改善したものである。図5(B)に矢印FBで示した
ように、封止樹脂28にピンホール36が存在すると、
水分が侵入する恐れがある。そこで、本形態では、図2
に示すように、封止樹脂28上に、樹脂層50を含浸塗
布している。これにより、封止樹脂28のピンホール3
6が樹脂層50で埋られて水分の侵入が阻止され、耐水
性が改善される。なお、樹脂層50としては、粘性が低
く流動性の高いものを使用するとよい。更に、このよう
にすると、封止樹脂表面の整形性も向上する。
【0020】(4)形態4 この形態は、封止樹脂中の添加物による耐水性の低下を
改善したものである。図5(B)に矢印FCで示したよ
うに、フェライト粒子38が連結しているような場合
や、フェライト粒子38の表面が樹脂材に対して濡れ性
がないような場合には、耐水性が低下する。
改善したものである。図5(B)に矢印FCで示したよ
うに、フェライト粒子38が連結しているような場合
や、フェライト粒子38の表面が樹脂材に対して濡れ性
がないような場合には、耐水性が低下する。
【0021】そこで、本形態では、まず、磁気シールド
用フェライト材や高熱伝導材などの添加物60に疎水性
の表面処理(マイクロカプセル化)を施し、図3に示す
ように添加物60の表面に疎水膜62を形成する。封止
樹脂中のフェライト含有量を上げると、同図に示すよう
に添加物60が樹脂64の表面から巻芯16もしくは導
体22まで連結するようになる。しかし、本形態によれ
ば、疎水膜62の作用によって図5(B)に矢印FCで
示した水分の侵入が防止され、耐水性が向上するように
なる。
用フェライト材や高熱伝導材などの添加物60に疎水性
の表面処理(マイクロカプセル化)を施し、図3に示す
ように添加物60の表面に疎水膜62を形成する。封止
樹脂中のフェライト含有量を上げると、同図に示すよう
に添加物60が樹脂64の表面から巻芯16もしくは導
体22まで連結するようになる。しかし、本形態によれ
ば、疎水膜62の作用によって図5(B)に矢印FCで
示した水分の侵入が防止され、耐水性が向上するように
なる。
【0022】更に、この形態において、樹脂64に対す
る疎水膜62の濡れ性が良好となるような疎水膜62を
用いるようにすると、疎水膜62と樹脂64との界面の
密着性が向上し、耐水性,防水性が向上する。なお、表
面処理を行わないフェライト粉を樹脂に充填する場合に
は、フェライト粉の樹脂に対する濡れ性が良好となるよ
うにする。
る疎水膜62の濡れ性が良好となるような疎水膜62を
用いるようにすると、疎水膜62と樹脂64との界面の
密着性が向上し、耐水性,防水性が向上する。なお、表
面処理を行わないフェライト粉を樹脂に充填する場合に
は、フェライト粉の樹脂に対する濡れ性が良好となるよ
うにする。
【0023】次に、本形態の実施例を示すと、添加物6
0に対する疎水性の表面処理の具体的方法としては、例
えば、フッ素系界面活性剤又はシリコン系界面活性剤を
用いた疎水処理がある。また、樹脂に対する濡れ性を改
善する具体的方法としては、例えば、シランカップリン
グ処理やチタンカップリング処理などがある。
0に対する疎水性の表面処理の具体的方法としては、例
えば、フッ素系界面活性剤又はシリコン系界面活性剤を
用いた疎水処理がある。また、樹脂に対する濡れ性を改
善する具体的方法としては、例えば、シランカップリン
グ処理やチタンカップリング処理などがある。
【0024】(5)形態5 この形態も、前記形態と同様に耐水性,防水性の観点か
ら信頼性の向上を図ったものである。図4には、本形態
における封止樹脂の様子が示されている。まず、同図
(A)は、封止樹脂70を塗布して硬化するときに、樹
脂分だけが選択的に表面側,すなわち外気との界面に位
置するようにしたものである。封止樹脂70の硬化時
に、遠心力や外部磁界を印加することで、各種の添加物
72をコイル導体22側に移動させ、結果的に表面側が
樹脂層70Aとなる。比較的、粘度の低い流動性の高い
樹脂を使用すると、好都合である。上述した添加物72
が介在することによる水分の侵入(図5矢印FC参照)
は、樹脂層70Aが存在することによって良好に防止さ
れるようになる。
ら信頼性の向上を図ったものである。図4には、本形態
における封止樹脂の様子が示されている。まず、同図
(A)は、封止樹脂70を塗布して硬化するときに、樹
脂分だけが選択的に表面側,すなわち外気との界面に位
置するようにしたものである。封止樹脂70の硬化時
に、遠心力や外部磁界を印加することで、各種の添加物
72をコイル導体22側に移動させ、結果的に表面側が
樹脂層70Aとなる。比較的、粘度の低い流動性の高い
樹脂を使用すると、好都合である。上述した添加物72
が介在することによる水分の侵入(図5矢印FC参照)
は、樹脂層70Aが存在することによって良好に防止さ
れるようになる。
【0025】図4(B)は、添加物72を封止樹脂70
の表面側に移動させたもので、コイル導体22側に樹脂
層70Bが形成されている。図4(C)は、(A)及び
(B)を組み合わせたもので、樹脂層70Cが封止樹脂
70の中央部分に形成されている。このような構造は、
例えば、上述した遠心力や外部磁界を印加する方法と、
封止樹脂70を多層構造とすることで実現できる。
の表面側に移動させたもので、コイル導体22側に樹脂
層70Bが形成されている。図4(C)は、(A)及び
(B)を組み合わせたもので、樹脂層70Cが封止樹脂
70の中央部分に形成されている。このような構造は、
例えば、上述した遠心力や外部磁界を印加する方法と、
封止樹脂70を多層構造とすることで実現できる。
【0026】この発明には数多くの実施形態があり、以
上の開示に基づいて多様に改変することが可能である。
例えば、次のようなものも含まれる。 (1)図5に示した巻線型電子部品の構造は一例であ
り、各種構造のものに適用可能である。例えば、特開平
4ー338613号公報に開示されているような縦型構
造の巻線部品にも適用可能である。その他、コアにバイ
ファイラ巻きによって巻線を施したコモンモードチョー
クコイルなどの巻線部品にも適用可能である。 (2)上述した材料や条件も一例であり、それらに限定
されるものではない。更に、前記形態を組み合わるよう
にしてもよい。
上の開示に基づいて多様に改変することが可能である。
例えば、次のようなものも含まれる。 (1)図5に示した巻線型電子部品の構造は一例であ
り、各種構造のものに適用可能である。例えば、特開平
4ー338613号公報に開示されているような縦型構
造の巻線部品にも適用可能である。その他、コアにバイ
ファイラ巻きによって巻線を施したコモンモードチョー
クコイルなどの巻線部品にも適用可能である。 (2)上述した材料や条件も一例であり、それらに限定
されるものではない。更に、前記形態を組み合わるよう
にしてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果がある。 (1)封止樹脂に高熱伝導材を添加することとしたの
で、良好な放熱性が得られるようになり、信頼性が向上
する。特に、金属粉を使用すると静電気による不都合も
低減される。 (2)巻芯と封止樹脂との熱膨張率を調整することとし
たので、巻芯と封止樹脂との密着性が向上する,樹脂層
を多層形成する,添加物に対する疎水性,濡れ性の表面
処理を施す,ことにより、耐水性,防水性の面から信頼
性が向上する。
次のような効果がある。 (1)封止樹脂に高熱伝導材を添加することとしたの
で、良好な放熱性が得られるようになり、信頼性が向上
する。特に、金属粉を使用すると静電気による不都合も
低減される。 (2)巻芯と封止樹脂との熱膨張率を調整することとし
たので、巻芯と封止樹脂との密着性が向上する,樹脂層
を多層形成する,添加物に対する疎水性,濡れ性の表面
処理を施す,ことにより、耐水性,防水性の面から信頼
性が向上する。
【図1】この発明の形態1における添加物の態様を示す
図である。
図である。
【図2】この発明の形態3における封止樹脂部分の様子
を示す図である。
を示す図である。
【図3】この発明の形態4における封止樹脂部分の様子
を示す図である。
を示す図である。
【図4】この発明の形態5における封止樹脂部分の様子
を示す図である。
を示す図である。
【図5】巻線型電子部品の一例の基本構成と、封止樹脂
部分の様子を示す図である。
部分の様子を示す図である。
10…コア 12,14…鍔 16…巻芯 18,20…電極 22…導体 24,26…引出線 28,70…封止樹脂 30,32…メッキ 34…磁束 36…ピンホール 38…フェライト粒子 50,70A,70B,70C…樹脂層 60,72…添加物 62…疎水膜 64…樹脂
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01F 37/00 H01F 37/00 N 1/37 (72)発明者 唐澤 秀幸 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 青葉 秀夫 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 渋谷 和行 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】 巻芯に巻回された導体を樹脂材によって
封止した巻線型電子部品において、 前記樹脂材に高熱伝導材の粉末を添加したことを特徴と
する巻線型電子部品。 - 【請求項2】 前記樹脂材に、磁気シールド用のフェラ
イト材を添加したことを特徴とする請求項1記載の巻線
型電子部品。 - 【請求項3】 前記フェライト材によって、封止樹脂の
熱膨張率が巻芯の熱膨張率に近い値となるように調整し
たことを特徴とする請求項2記載の巻線型電子部品。 - 【請求項4】 前記高熱伝導材は、金属材,無機材の少
なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1,2又は
3のいずれかに記載の巻線型電子部品。 - 【請求項5】 巻芯に巻回された導体を封止樹脂によっ
て封止した巻線型電子部品において、 前記封止樹脂を、磁気シールド用のフェライト材を主成
分とする第1の層と、樹脂材を主成分とする第2の層に
よって積層形成したことを特徴とする巻線型電子部品。 - 【請求項6】 樹脂中のフェライト材を移動して、前記
第1及び第2の層を形成したことを特徴とする請求項5
記載の巻線型電子部品。 - 【請求項7】 巻芯に巻回された導体を、添加物を含む
樹脂材によって封止した巻線型電子部品において、 前記添加物の表面に疎水性の表面処理を施したことを特
徴とする巻線型電子部品。 - 【請求項8】 樹脂材に対する濡れ性を考慮して前記添
加物に対する表面処理を施したことを特徴とする請求項
7記載の巻線型電子部品。
Priority Applications (15)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9237688A JPH1167519A (ja) | 1997-08-19 | 1997-08-19 | 巻線型電子部品 |
| US09/131,392 US6198373B1 (en) | 1997-08-19 | 1998-08-07 | Wire wound electronic component |
| MYPI98003726A MY121005A (en) | 1997-08-19 | 1998-08-17 | Wire wound electronic component |
| GB0008556A GB2345800A (en) | 1997-08-19 | 1998-08-17 | Method of manufacture for a wire wound electronic component |
| GB0008555A GB2345799A (en) | 1997-08-19 | 1998-08-17 | Filler material for a wire wound electronic component |
| GB0008559A GB2345803B (en) | 1997-08-19 | 1998-08-17 | Wire wound electronic component |
| GB9817928A GB2329762B (en) | 1997-08-19 | 1998-08-17 | Wire wound electronic component |
| GB0008558A GB2345802B (en) | 1997-08-19 | 1998-08-17 | Wire wound electronic component |
| GB0008557A GB2345801B (en) | 1997-08-19 | 1998-08-17 | Wire wound electronic component |
| SG200205778A SG102695A1 (en) | 1997-08-19 | 1998-08-18 | Wire wound electronic component |
| SG1998003126A SG65782A1 (en) | 1997-08-19 | 1998-08-18 | Wire wound electronic component |
| CN98118456A CN1210345A (zh) | 1997-08-19 | 1998-08-19 | 绕线式电子部件 |
| CNB031328431A CN1277281C (zh) | 1997-08-19 | 1998-08-19 | 绕线式电子部件 |
| CNA031328415A CN1495812A (zh) | 1997-08-19 | 1998-08-19 | 绕线式电子部件 |
| HK04107008.1A HK1064504B (en) | 1997-08-19 | 2004-09-14 | Wire wound electronic component |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9237688A JPH1167519A (ja) | 1997-08-19 | 1997-08-19 | 巻線型電子部品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1167519A true JPH1167519A (ja) | 1999-03-09 |
Family
ID=17019045
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9237688A Pending JPH1167519A (ja) | 1997-08-19 | 1997-08-19 | 巻線型電子部品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1167519A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009004670A (ja) * | 2007-06-25 | 2009-01-08 | Nec Tokin Corp | ドラム型インダクタとその製造方法 |
| WO2010067414A1 (ja) * | 2008-12-09 | 2010-06-17 | トヨタ自動車株式会社 | リアクトルとその製造方法 |
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| WO2012035940A1 (ja) * | 2010-09-13 | 2012-03-22 | 住友電気工業株式会社 | リアクトル、およびリアクトルの製造方法 |
| WO2014202238A1 (de) * | 2013-06-21 | 2014-12-24 | Siemens Aktiengesellschaft | Wandlereinheit, insbesondere kombinationswandler |
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| JP2016039331A (ja) * | 2014-08-08 | 2016-03-22 | 株式会社タムラ製作所 | 軟磁性複合材料とその製造方法、軟磁性複合材料を使用した磁性コア、リアクトル、リアクトルの製造方法 |
| JP2018098335A (ja) * | 2016-12-13 | 2018-06-21 | Tdk株式会社 | コイル部品を備えた電子回路 |
| JP2020057804A (ja) * | 2014-09-11 | 2020-04-09 | モダ−イノチップス シーオー エルティディー | パワーインダクター |
-
1997
- 1997-08-19 JP JP9237688A patent/JPH1167519A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US9478345B2 (en) | 2013-06-21 | 2016-10-25 | Siemens Aktiengesellschaft | Converter unit, particularly a combination converter |
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| JP2018098335A (ja) * | 2016-12-13 | 2018-06-21 | Tdk株式会社 | コイル部品を備えた電子回路 |
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