JPH1168663A - 光伝送線路監視装置 - Google Patents

光伝送線路監視装置

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JPH1168663A
JPH1168663A JP22127097A JP22127097A JPH1168663A JP H1168663 A JPH1168663 A JP H1168663A JP 22127097 A JP22127097 A JP 22127097A JP 22127097 A JP22127097 A JP 22127097A JP H1168663 A JPH1168663 A JP H1168663A
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light
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transmission line
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Shiro Ryu
史郎 笠
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    • H04B10/07Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems
    • H04B10/071Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems using a reflected signal, e.g. using optical time domain reflectometers [OTDR]
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の光ファイバ線路を個別に監視又は計測
できるようにする。 【解決手段】 光送信装置30が出力する波長λsの信
号光は、光合分波器36を透過して光合分波器38に入
射し、分波光ポート#1〜#nから出力される。光合分
波器38から出力される信号光は、光フィルタ46−1
〜n及び光ファイバ線路42−1〜nを透過・伝搬して
各光受信装置32−1〜nに到達する。線路42−i
(i=1〜n)を監視する場合、光パルス試験器34
は、波長λiのプローブ・パルス光を出力する。出力さ
れたプローブ・パルス光は光合分波器36を介して光合
分波器38に入射し、n分割されて光フィルタ40−1
〜nに印加される。波長λiのプローブ光は光フィルタ
48−iのみを通過でき、従って、線路42−iにのみ
入射し得る。線路42−i上のλiを反射する反射素子
44−iの反射パルス及びレーリ後方散乱光が、プロー
ブ光とは逆に伝搬して光パルス試験器34に入射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光伝送線路監視装
置に関し、より具体的には、分岐を含む光ネットワーク
の障害点等を検出する光伝送線路監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ通信システムの光ファイバ線
路を監視・保守する手段として、短光パルス(プローブ
・パルス光)を光ファイバ線路に入射し、そのレーリ後
方散乱光の光強度を時間軸上で観測することにより、光
ファイバ線路の長手方向距離に対する損失分布などを測
定する装置がある。これにより、局部的な損失増加や破
断障害などを検出できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】都市型光ネットワーク
又は加入者系光ネットワークには、単一の光送信装置か
ら出力される波長λsの信号光を光合分波装置により多
数に分波し、個別の光伝送線路を介して多数の光受信装
置に伝送する光伝送システムが多く見受けられる。個々
の光受信装置に異なる信号を伝送する場合には、時分割
多重方式が利用される。
【0004】このような分岐型の光伝送システムにおけ
る各光ファイバ伝送路の損失増加や破断障害を検出する
には、個々の光ファイバ伝送路を選択的にパルス試験器
に接続し得るようにする光スイッチを設ければよいが、
それでは、必要時には測定できず、継続的な監視は不可
能である。また、光信号を伝送しながら線路を監視する
のも困難である。
【0005】この問題の解決手段として、例えば、同一
出願人により、図7に示すような障害位置検出装置が提
案されている。なお、この詳細は、平成8年特許出願第
205677号に図7を参照して、説明されている。
【0006】光送信装置10は、多数の光受信装置12
−1〜12−nに対する波長λsの光信号を出力する。
同じ内容の情報を各光受信装置12−1〜12−nに送
信する場合を除いて、個々の光受信装置12−1〜12
−n宛の信号は、同じ波長λsの光信号上で時分割多重
されている。また、光パルス試験器14は、信号光の波
長λsとは異なるλ1〜λnのプローブ・パルス光を発
生し、その反射光を時間軸上で測定する装置である。光
パルス試験器14は通常、可変波長光源を使用して、λ
1〜λnの内の所望の波長のプローブ・パルス光を発生
する。
【0007】光合分波器16は、光送信装置10の出力
光と光パルス試験器14の出力光(プローブ光)を合波
して光合分波器18のM(多重化光)ポートに供給し、
光合分波器18のMポートからの反射光を光パルス試験
器14に戻すように配置されている。
【0008】光合分波器18は、Mポートに入力した光
をn個に分割し、分波光ポート#1〜#nからそれぞれ
光ファイバ線路20−1〜20−nに出力する。各光フ
ァイバ線路20−1〜20−nの終端に、上述の光受信
装置12−1〜12−nが接続する。各光ファイバ線路
20−1〜20−nには、それぞれ波長λ1〜λnを反
射する反射率0.1〜10%程度の、例えば光ファイバ
・グレーティングからなる反射素子22−1〜22−n
が、光ファイバの接続点などの、目標となる場所に配置
される。
【0009】このような構成において、例えば、光ファ
イバ線路20−1の状況を監視又は測定したい場合に
は、光パルス試験器14から波長λ1のプローブ・パル
ス光を出力させる。出力されたプローブ・パルス光は光
合分波器16を介して光合分波器18に入射する。光合
分波器18は、Mポートの入射光を全部の光ファイバ線
路20−1〜20−nに分配する。波長λ1のプローブ
・パルス光は、光ファイバ線路20−1では反射素子2
2−1により反射されながら光ファイバ線路20−1を
伝搬し、他の光ファイバ線路20−2〜20−nでは反
射素子22−2〜22−nにより反射されることなく、
光ファイバ線路20−2〜20−nを伝搬する。
【0010】光合分波器18の分波光ポート#1には、
光ファイバ線路20−1の反射素子22−1による反射
光とレーリ後方散乱光が入射し、分波光ポート#2〜#
nには光ファイバ線路20−2〜20−nからのレーリ
後方散乱光が入射する。光合分波器18はこれらを合波
してMポートから光合分波器16に出力し、光合分波器
16で分波されて光パルス試験器14に入射する。即
ち、光パルス試験器14には、光ファイバ線路20−1
〜20−nのレーリ散乱光と、光ファイバ線路20−1
の反射素子22−1の反射光が入射することになる。
【0011】光パルス試験器14は、光ファイバ線路2
0−1〜20−nからの反射光の強度を時間軸上で解析
(モニタ画面への表示及び/又は印刷出力を含む。)す
る。反射素子22−1〜22−nからの反射パルスが位
置基準、即ち、位置マーカになる。
【0012】図7に示す構成では、各光ファイバ線路2
0−1〜20−nからの反射光が重畳されて光パルス試
験器14に戻ってくるので、各光ファイバ線路20−1
〜20−nの微細な障害をレーリ後方散乱により精密に
測定することは困難である。しかし、例えば、破断又は
亀裂の場合には、その位置からのフレネル反射パルスが
あり、破断又は亀裂より後側の反射素子22−1〜22
−nからの反射光が存在しなくなるか通常よりも弱くな
るので、破断等の発生した光ファイバ線路20−1〜2
0−nをプローブ光の波長λ1〜λnにより特定でき、
その破断等の位置も、予め位置が分かっている反射素子
22−1〜22−nを基準に計測できるので、高い測定
精度を期待できる。例えば、波長λ1のプローブ光で
は、反射素子22−1の位置を目安に光ファイバ線路2
0−1の破断の有無とその位置を従来よりも高い精度で
計測でき、波長λnのプローブ光では、反射素子22−
nの位置を目安に光ファイバ線路20−nの破断の有無
とその位置を従来よりも高い精度で計測できる。
【0013】しかし、図7に示す構成では、各光ファイ
バ線路20−1〜20−nの損失特性を精密に測定する
のが困難である。例えば、光パルス試験器14から波長
λ1のプローブ・パルス光を発生させたとき、後方散乱
光については、光ファイバ線路20−1〜20−nから
の後方散乱光が全て光パルス試験器14に入射するの
で、光ファイバ線路20−1のみの損失特性を取り出し
て精密に測定することが困難である。
【0014】また、同じ光ファイバ線路20−1〜20
−nには同じ反射波長λ1〜λnの反射素子22−1〜
22−nが配置されるので、隣接する反射素子間の距離
が光パルス試験器14の距離分解能より小さい場合に
は、その反射素子間で起きた破断を検出することが困難
であった。
【0015】そこで、本発明は、このような問題点を解
決し、複数の光伝送線路に分岐する光伝送システムであ
っても各光伝送線路の状態などを個別に監視可能な光伝
送線路監視装置及び方法を提示することを目的とする。
【0016】本発明はまた、複数の光伝送線路の状態な
どを継続的に、特に、インサービスで監視できる光伝送
線路監視装置を提示することを目的とする。
【0017】本発明は更に、複数の光伝送線路の状況を
同時的に検出できる光伝送線路監視装置を提示すること
を目的とする。
【0018】本発明は更に、障害位置をより高い精度で
検出できる光伝送線路監視装置を提示することを目的と
する。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明では、光送信装置
から出力される信号光を光分波手段により複数に分波
し、複数の光伝送線路を介して複数の光受信装置に伝送
する光伝送システムにおいて、当該複数の光伝送線路の
各々に所定の反射帯域を具備する1以上の反射手段を設
け、各光伝送線路の状態を、当該光伝送線路に配置され
る当該反射手段の反射帯域に含まれる波長を含む1以上
の所定波長のプローブ・パルス光を印加したときの反射
光を時間軸上で解析することにより、監視及び測定する
光伝送線路監視装置に関し、特徴的には、光分波手段の
各分波光出力と、これに対応する当該光伝送線路との間
に、接続する当該光伝送線路を伝搬すべき当該信号光を
透過すると共に、当該光伝送線路に配備される反射手段
の反射帯域に含まれる所定透過波長の光を透過する光フ
ィルタ手段を設け、これらの光フィルタ手段の所定透過
波長が、光フィルタ手段毎に異なるものにする。
【0020】これにより、ある波長のプローブ・パルス
光は、特定の1つの光伝送線路にのみ入射できる。この
結果、任意の1つの光伝送線路の伝送特性を他の光伝送
線路とは区別して監視又は測定できる。
【0021】信号光の波長を、各光伝送線路の状態を監
視するためのプローブ・パルス光の何れの波長とも異な
るものとすることで、インサービスで監視できる。
【0022】本発明はまた、複数の光伝送線路のそれぞ
れに異なる信号波長を割り当て、光送信装置の信号光出
力を波長依存性光分波手段により各信号波長に分離し、
各信号波長の信号光を、対応する当該光伝送線路を介し
て各光受信装置に伝送する光伝送システムにおいて、当
該複数の光伝送線路の各々に所定の反射帯域を具備する
1以上の反射手段を設け、各光伝送線路に1以上の所定
波長のプローブ・パルス光を印加したときの反射光を時
間軸上で解析することにより、当該複数の光伝送線路の
各々を監視及び測定する光伝送線路監視装置に関し、特
徴的には、同じ当該光伝送線路上に配置される当該反射
手段の反射帯域が、当該光伝送線路に割り当てられた信
号波長を包含するようにする。
【0023】これにより、インサービスでの監視は困難
又は不可能になるものの、各光伝送線路の状態を個別に
監視又は測定できる。
【0024】波長依存性光分波手段は、波長依存性を有
しない光分波手段と、当該光分波手段の各分波光出力に
接続され、所定波長のみを透過する複数の光フィルタ手
段とから構成しても、アレイ導波路格子型分波器を使用
しても良い。後者は、波長の選択に制限が生じるもの
の、構成が簡潔になる。
【0025】反射手段の実質的な反射波長が、同じ光伝
送線路上のもの同士では同じであり、異なる光伝送線路
上のもの同士では互いに異なるようにすることで、各光
伝送線路の状態を単一波長のプローブ・パルス光で監視
できる。
【0026】本発明はまた、複数の光伝送線路のそれぞ
れに異なる信号波長を割り当て、光送信装置から出力さ
れる波長分割多重光を波長周期性を有する波長依存性光
分波手段により各信号波長に分離し、各信号波長の信号
光を、対応する当該光伝送線路を介して各光受信装置に
伝送する光伝送システムにおいて、当該複数の光伝送線
路の各々に所定の反射帯域を具備する1以上の反射手段
を設け、各光伝送線路に1以上の所定波長のプローブ・
パルス光を印加したときの反射光を時間軸上で解析する
ことにより、当該複数の光伝送線路の各々を監視及び測
定する光伝送線路監視装置に関し、特徴的には、同じ当
該光伝送線路上に配置される反射手段の反射帯域が、当
該光伝送線路に割り当てられた信号波長を包含せず、且
つ、当該光伝送線路の接続する当該波長依存性光分波手
段の分波光ポートで出力可能な少なくとも1波長を包含
するようにする。
【0027】これにより、信号波長と異なる波長のプロ
ーブ・パルス光を使用できるので、インサービスでの監
視が可能になる。
【0028】同じ光伝送線路上の当該反射手段は、少な
くとも隣接する反射手段同士では反射帯域の少なくとも
一部が重ならないようにすることで、何れかの反射手段
に近接する障害も、その反射手段の反射帯域から外れた
波長のプローブ・パルス光を使用することで正しく検出
でき、且つまた、他の反射手段の反射パルスによる位置
マーカにより精度良くその障害位置を検出できる。
【0029】当該波長依存性光分波手段がアレイ導波路
格子型分波器からなることで、簡潔な構成で実現でき
る。
【0030】本発明は更に、複数の光伝送線路のそれぞ
れに異なる信号波長を割り当て、光送信装置の信号光出
力を波長依存性光分波手段により各信号波長に分離し、
各信号波長の信号光を、対応する当該光伝送線路を介し
て各光受信装置に伝送する光伝送システムにおいて、当
該複数の光伝送線路の各々に所定の反射帯域を具備する
1以上の反射手段を設け、各光伝送線路に1以上の所定
波長のプローブ・パルス光を印加したときの反射光を時
間軸上で解析することにより、当該複数の光伝送線路の
各々を監視及び測定する光伝送線路監視装置に関し、特
徴的には、同じ当該光伝送線路上に配置される当該反射
手段の反射帯域が、当該光伝送線路に割り当てられた信
号波長帯域を更に細分化した波長の何れかを包含する。
【0031】これにより、インサービスでの監視は不可
能であるが、個々の光伝送線路の特性を他の光伝送線路
とは区別して監視又は測定できる。
【0032】波長依存性光分波手段は、波長依存性を有
しない光分波手段と、当該光分波手段の各分波光出力に
接続され、所定波長のみを透過する複数の光フィルタ手
段とから構成しても、アレイ導波路格子型分波器を使用
しても良い。後者は、波長の選択に制限が生じるもの
の、構成が簡潔になる。
【0033】同じ光伝送線路上の当該反射手段は、少な
くとも隣接する反射手段同士では反射帯域の少なくとも
一部が重ならないようにすることで、何れかの反射手段
に近接する障害も、その反射手段の反射帯域に含まれな
い波長のプローブ・パルス光を使用することで正しく検
出でき、且つまた、他の反射手段の反射パルスによる位
置マーカにより精度良くその障害位置を検出できる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を詳細に説明する。
【0035】図1は、本発明の一実施例の概略構成ブロ
ック図を示す。光送信装置30は、図7の光送信装置1
0と同様に、多数の光受信装置32−1〜32−nに対
する波長λsの光信号を出力し、光パルス試験器34は
光パルス試験器14と同様に、信号光の波長λsとは異
なるλ1〜λnのプローブ・パルス光を発生し、その反
射光を時間軸上で測定する。即ち、光送信装置30は、
個々の光受信装置32−1〜32−n宛の信号を時分割
多重した波長λsの光信号を出力し、光パルス試験器3
4は通常、可変波長光源を使用して、λ1〜λnの内の
所望の波長のプローブ・パルス光を発生する。
【0036】光合分波器36及び光合分波器38の機能
も、それぞれ、図7に示す光合分波器16及び光合分波
器18と同じである。即ち、光合分波器36は、光送信
装置30の波長λsの出力光と光パルス試験器44の出
力光(プローブ光)を合波して光合分波器38のMポー
トに供給し、光合分波器38のMポートからの光(後述
する光ファイバ線路42−1〜42−nからの反射光)
を光パルス試験器34に戻すように配置されており、光
合分波器38は、Mポートの入力光をn個に分割して分
波光ポート#1〜#nから出力し、分波光ポート#1〜
#nの入力光を合波してMポートから出力する。光合分
波器38の分波光ポート#1〜#nはそれぞれ、信号光
の波長λs及び波長λ1〜λnの内の所定波長のみを透
過する光フィルタ40−1〜40−n、並びに光ファイ
バ線路42−1〜42−nを介して光受信装置32−1
〜32−nに接続する。
【0037】各光ファイバ線路42−i(但し、i=1
〜n、以下、同じ。)は、光ファイバ線路20−iと同
様に、波長λiを反射する反射率0.1〜10%程度の
反射素子44−iを、光ファイバの接続点などの、目標
となる場所に具備する。光フィルタ40−iは例えば、
図1に示すように、信号光の波長λsを透過する光フィ
ルタ46−iに、対応する光ファイバ線路42−iに線
路監視用として割り当てられたプローブ光の波長λiの
みを透過する光フィルタ48−iを光カップラ50−
i,52−iにより並列接続した光回路構成からなる。
これにより、本実施例では、光ファイバ線路42−iに
は、波長λsの光(ここでは、信号光)と、波長λiの
光(ここでは、プローブ光)のみが入射でき、波長λ
s,λiの反射光のみが光合分波器38の分波光ポート
#iに入射できる。
【0038】なお、光フィルタ48−i及び反射素子4
4−iは、好ましくは、光フィルタ48−iの透過中心
波長が反射素子44−iの反射中心波長と同一となるよ
うに、設計及び製造されることはいうまでもない。
【0039】本実施例の動作を説明する。光送信装置3
0が出力する信号光(波長λs)は、光合分波器36を
透過して光合分波器38に入射し、ここでn分割され
て、光合分波器38の分波光ポート#1〜#nから出力
される。光合分波器38の分波光ポート#1〜#nから
出力される波長λsの信号光は、光フィルタ40−1〜
40−nの光フィルタ46−1〜46−nを透過して各
光ファイバ線路42−1〜42−nに入射し、反射素子
44−1〜44−nによっても反射されずに伝搬して各
光受信装置32−1〜32−nに到達する。
【0040】光ファイバ線路42−1〜42−nの状況
を監視又は測定したい場合、光パルス試験器34から対
応する何れかの波長λ1〜λnのプローブ・パルス光を
出力させる。例えば、光ファイバ線路42−1の状況を
監視又は測定したい場合、光パルス試験器34から波長
λ1のプローブ・パルス光を出力させる。出力されたプ
ローブ・パルス光は光合分波器36を介して光合分波器
38に入射する。光合分波器38は、Mポートの入射光
をn分割し、分波光ポート#1〜#nから光フィルタ4
0−1〜40−nに出力する。
【0041】光合分波器38の分波光ポート#1の出力
では、波長λ1のプローブ・パルス光は、光フィルタ4
0−1(の光フィルタ48−1)を透過できるので、光
ファイバ線路42−1に入射し、反射素子44−1によ
り反射されながら光ファイバ線路42−1をその先に伝
搬できる。光ファイバ線路42−1を伝搬する波長λ1
のプローブ光は、反射素子44−1により反射されつ
つ、レーリ後方散乱され、破断などがあれば、その位置
でフレネル反射される。これらの反射光は、光ファイバ
線路42−1を逆方向に伝搬し、光フィルタ40−1を
透過して、光合分波器38の分波光ポート#1に入射す
る。他方、光合分波器38の他の分波光ポート#2〜#
nの出力では、波長λ1のプローブ光は、光フィルタ4
0−2〜40−nを透過できないので、光ファイバ線路
42−2〜42−nの中に入れない。従って、光合分波
器38の分波光ポート#2〜#nには、波長λ1のプロ
ーブ光による光ファイバ線路42−1〜42−nからの
反射光は入射しない。
【0042】光合分波器38は、光ファイバ線路42−
1〜42−nからそれぞれ光フィルタ40−1〜40−
nを介して各分波光ポート#1〜#nに入射する光を合
波して、Mポートから光合分波器36に向け出力する。
光パルス試験器34が波長λ1のプローブ光を出力して
いる状況では、光ファイバ線路42−1〜42−nから
の光としては、主として、波長λ1のプローブ光の、光
ファイバ線路42−1からの反射光であり、光合分波器
38は、光ファイバ線路42−1からその分波光ポート
#1に入射した反射光をMポートから光合分波器36に
出力する。その光は、光合分波器36で反射されて光パ
ルス試験器34に入射する。
【0043】このようにして、本実施例では、波長λ1
のプローブ・パルス光に対して、光パルス試験器34に
は、光ファイバ線路42−1で発生するレーリ散乱光と
反射光のみが入射することになり、光ファイバ線路42
−1の特性を、他の光ファイバ線路42−2〜42−n
と区別して測定できる。光パルス試験器34は、光ファ
イバ線路42−1からの反射光の強度を時間軸上で解析
(モニタ画面への表示及び/又は印刷出力を含む。)す
る。
【0044】光ファイバ線路42−2を調べたいときに
は、波長λ2のプローブ・パルス光を光パルス試験器3
4から発生させればよく、これにより、光ファイバ線路
42−2の状態を他の光ファイバ線路42−1,42−
3〜42−nとは区別して測定できる。
【0045】本実施例では、信号光の波長λsとプロー
ブ光の波長λ1〜λnが異なるので、信号光の伝送中で
も、即ち、インサービスで光ファイバ線路42−1〜4
2−nの状況を監視又は測定できる。破断及び亀裂等の
障害の位置は、設置位置が予め分かっている反射素子4
4−1〜44−nからの反射パルスを基準に高い精度で
測定できるので、障害位置を精密に決定できる。
【0046】図1に示す実施例では、光パルス試験器3
4が、任意の単一の波長のプローブ・パルス光を出力す
ると説明したが、光パルス試験器34が戻り光を波長毎
に分離して解析できる場合、複数の波長のプローブ・パ
ルス光を同時に出力しても良いことはもちろんである。
【0047】図2は、本発明の第2実施例の概略構成ブ
ロック図を示す。この実施例では、光送信装置は、複数
の光受信装置に波長分割多重方式で信号光を伝送し、プ
ローブ光には、信号光と同じ波長を使用する。即ち、光
送信装置60は、それぞれ波長λ1〜λnの信号光を波
長分割多重した信号光を出力し、光受信装置62−1〜
62−nはそれぞれ、波長λ1〜λnの信号光を受信処
理する。
【0048】光パルス試験器64は、光パルス試験器3
4と同様に、波長λ1〜λnの任意の波長のプローブ光
を発生し、戻ってくる反射光を時間軸上で解析する。光
合分波器66及び光合分波器68の構成及び機能は、図
1の光合分波器36及び光合分波器38と全く同じであ
る。光合分波器68の分波光ポート#1〜#nはそれぞ
れ、波長λ1〜λnの内の対応する1波長のみを透過す
る光フィルタ70−1〜70−n及び光ファイバ線路7
2−1〜72−nを介して光受信装置62−1〜62−
nに接続する。
【0049】各光ファイバ線路72−i(但し、i=1
〜n)は、光ファイバ線路20−iと同様に、波長λi
を反射する反射率0.1〜10%程度の反射素子74−
iを、光ファイバの接続点などの、目標となる場所に具
備する。光フィルタ70−iは、対応する光ファイバ線
路42−i(又は光受信装置62−i)に割り当てられ
た波長λiのみを透過する光フィルタからなる。これに
より、本実施例では、光ファイバ線路72−iには、割
り当てられた1波長λiのみが伝搬できる。
【0050】なお、光フィルタ70−i及び反射素子7
4−iは、好ましくは、光フィルタ70−iの透過中心
波長が反射素子74−iの反射中心波長と同一となるよ
うに、設計及び製造されることはいうまでもない。
【0051】図2に示す実施例の動作を説明する。光送
信装置60は、光受信装置62−1宛の波長λ1の信号
光、光受信装置62−2宛の波長λ2の信号光、・・
・、及び光受信装置62−n宛の波長λnの信号光を波
長分割多重した信号光を出力する。光送信装置60から
出力される波長分割多重信号光は、光合分波器66を透
過して光合分波器68に入射し、ここでn分割されて、
光合分波器68の分波光ポート#1〜#nから出力され
る。しかし、光合分波器68の各分波光ポート#i(i
=1〜n)には、対応する波長λiのみを透過する光フ
ィルタ70−iを配置してあるので、各光ファイバ線路
72−iには、対応する波長λiの信号光のみが実質的
に入射でき、伝搬し得る。例えば、光ファイバ線路72
−2に入射し伝搬し得るのは、波長λ2の信号光であ
る。結局、光送信装置60から出力される波長分割多重
光信号は、光合分波器68及び光フィルタ70−1〜7
0−nにより各波長λ1〜λnに波長分離され、対応す
る光ファイバ線路72−1〜72−nを伝搬して、光受
信装置62−1〜62−nに到達し、受信処理される。
【0052】光ファイバ線路72−1〜72−nの状況
を監視又は測定したい場合、光パルス試験器64から対
応する何れかの波長λ1〜λnのプローブ・パルス光を
出力させる。例えば、光ファイバ線路72−1の状況を
監視又は測定したい場合、光パルス試験器64から波長
λ1のプローブ・パルス光を出力させる。出力されたプ
ローブ・パルス光は光合分波器66を介して光合分波器
68のMポートに入射する。光合分波器68は、Mポー
トの入射光をn分割して各分波光ポート#1〜#nに分
配するが、光フィルタ70−1のみが波長λ1を透過し
得るので、波長λ1のプローブ・パルス光は、光ファイ
バ線路72−1のみに入射し、反射素子74−1により
反射されながら光ファイバ線路72−1をその先に伝搬
できる。他の光ファイバ線路72−2〜72−nでは、
波長λ1のプローブ光は、光フィルタ70−2〜70−
nを透過できないので、光ファイバ線路70−2〜70
−nの中に入れない。
【0053】光合分波器68は、光ファイバ線路72−
1〜72−nからそれぞれ光フィルタ70−1〜70−
nを介して各分波光ポート#1〜#nに入射する光を合
波して、Mポートから光合分波器66に向け出力する。
光パルス試験器64が波長λ1のプローブ光を出力して
いる状況では、光ファイバ線路72−1〜72−nから
の光としては、主として、波長λ1のプローブ光の、光
ファイバ線路72−1からの反射光であり、光合分波器
68は、光ファイバ線路72−1からその分波光ポート
#1に入射した反射光をMポートから光合分波器66に
出力する。その光は、光合分波器66で反射されて光パ
ルス試験器64に入射する。
【0054】このようにして、本実施例では、波長λ1
のプローブ・パルス光に対して、光パルス試験器64に
は、光ファイバ線路72−1で発生するレーリ散乱光と
反射光のみが入射することになり、光ファイバ線路72
−1の特性を、他の光ファイバ線路72−2〜72−n
と区別して測定できる。光パルス試験器64は、光ファ
イバ線路72−1からの反射光の強度を時間軸上で解析
(モニタ画面への表示及び/又は印刷出力を含む。)す
る。
【0055】光ファイバ線路72−2を調べたいときに
は、波長λ2のプローブ・パルス光を光パルス試験器6
4から発生させればよく、これにより、光ファイバ線路
72−2の状態を他の光ファイバ線路72−1,72−
3〜72−nとは区別して測定できる。
【0056】本実施例では、各光ファイバ線路72−1
〜72−nの状態を調べるプローブ光の波長が信号光の
波長と同じになるので、インサービスでの監視又は測定
を行なうことはできないものの、各光ファイバ線路72
−1〜72−nの状態を個別に、即ち他の光ファイバ線
路72−1〜72−nとは分離して監視又は測定でき
る。破断及び亀裂等の障害の位置は、設置位置が予め分
かっている反射素子74−1〜74−nからの反射パル
スを基準に高い精度で測定できるので、障害位置を精密
に決定できる。
【0057】図2に示す実施例では、光パルス試験器6
4が、任意の単一の波長のプローブ・パルス光を出力す
ると説明したが、光パルス試験器64が戻り光を波長毎
に分離して解析できる場合、複数の波長のプローブ・パ
ルス光を同時に出力しても良いことはもちろんである。
【0058】図2に示す実施例では、光合分波器68の
分波光ポート#1〜#nに、各波長λ1〜λnのみを透
過する光フィルタ70−1〜70−nを接続すること
で、波長分離素子を実現している。光合分波器68と光
フィルタ70−1〜70−nからなる部分を、同様の波
長分離多重化機能を具備する波長依存性の光合分波器で
代替しても、同様の作用効果を得ることができることは
明らかである。そのような波長依存性光合分波器として
はアレイ導波路格子(AWG)が広く知られている。波
長依存性の光合分波器としてアレイ導波路格子を使用し
た場合、λ1〜λnの波長間隔などに制限が生じるもの
の、Mポートの入力光を単純にn分割するわけでは無い
ので、波長分離に伴う損失が少なくなる。
【0059】ところで、アレイ導波路格子の分波光ポー
ト#1〜#nは、図3に示すような、周期性を有する伝
達係数対波長特性を具備する。即ち、本来用いることを
意図して設計した波長λ1〜λnの伝達係数対波長特性
がその上下の波長において繰り返される特性を具備す
る。この場合の繰り返しの周期はFSR(Free S
pectral Range)と呼ばれている。例え
ば、AWGの分波光ポート#1からは、波長λ1の光の
他に、波長λ11L,λ12L,・・・及び波長λ11
S,λ12S,・・・の光が出力される。これを利用す
ると、信号光の波長帯とは異なる波長帯のプローブ光を
使用できるようになる。
【0060】図4は、インサービスでの監視を可能にす
ると共に、障害位置をより高い精度で測定できる第3実
施例の概略構成ブロック図を示す。この実施例でも、信
号光は波長分割多重方式により伝送され、光送信装置8
0は、各光受信装置82−1〜82−nに対してそれぞ
れ異なる波長λ1〜λnの信号光を波長分割多重した信
号光を出力する。光受信装置82−1〜82−nはそれ
ぞれ、波長λ1〜λnの信号光を受信処理する。
【0061】光パルス試験器84は、詳細は後述する
が、信号光の波長λ1〜λnとは異なるFSRに属する
波長のプローブ光を発生し、戻ってくる反射光を時間軸
上で解析する。光合分波器86は、光送信装置80の出
力光と光パルス試験器84の出力光(プローブ光)を合
波してアレイ導波路格子(AWG)88のM(多重化
光)ポートに供給し、AWG88のMポートからの光
(後述する光ファイバ線路90−1〜90−nからの反
射光)を光パルス試験器84に戻すように配置されてい
る。波長分離多重化素子又は波長依存性光分波器として
のAWG88は、周知の通り、Mポートの入力光を図3
に示すような所定波長間隔で波長分離し、各波長成分を
対応する各個別波長ポート#1〜#nから出力すると共
に、個別波長ポート#1〜#nの対応波長の入力光を波
長多重してMポートから出力する。AWG88の個別波
長ポート#1〜#nはそれぞれ、光ファイバ線路90−
1〜90−nを介して光受信装置82−1〜82−nに
接続する。
【0062】各光ファイバ線路90−i(但し、i=1
〜n)には、AWG88の個別波長ポート#iに割り当
てられている波長であって、信号光の波長λ1〜λnと
は異なるFSRに属する波長を反射する反射率0.1〜
10%程度の反射素子92−i−1〜4を、光ファイバ
の接続点などの、目標となる場所に配置してある。本実
施例では更には、反射素子92−i−1〜4は、異なる
FSRに属する波長を反射するように設定されている。
【0063】具体的には、光ファイバ線路90−1の反
射素子92−1−1は、図3の波長λ11Lを反射し、
反射素子92−1−2は波長λ12Lを反射し、反射素
子92−1−3は波長λllSを反射し、反射素子92
−1−4は波長λ12Sを反射する。光ファイバ線路9
0−2の反射素子92−2−1は、波長λ21Lを反射
し、反射素子92−2−2は波長λ22Lを反射し、反
射素子92−2−3は波長λ21Sを反射し、反射素子
92−2−4は波長λ22Sを反射する。光ファイバ線
路90−nの反射素子92−n−1は、波長λn1Lを
反射し、反射素子92−n−2は波長λn2Lを反射
し、反射素子92−n−3は波長λn1Sを反射し、反
射素子92−n−4は波長λn2Sを反射する。
【0064】光ファイバ線路90−1上の全ての反射素
子92−1−1〜4が異なるFSRに属する必要はな
く、少なくとも、隣接する反射素子を異なる反射波長の
ものにするのが好ましい。光ファイバ線路90−2〜9
0−nについても、同様である。
【0065】隣接する反射素子の反射波長を異なる波長
とすることで、隣接する反射素子間の距離が光パルス試
験器84の距離分解能以内であっても、同じ光ファイバ
線路上にある異なる反射波長の反射素子の反射パルス位
置を参照することで、隣接する反射素子間の障害位置が
検出可能になり、しかも、高い精度で検出できるように
なる。
【0066】図4に示す実施例の動作を説明する。光送
信装置80は、光受信装置82−1宛の波長λ1の信号
光、光受信装置82−2宛の波長λ2の信号光、・・
・、及び光受信装置82−n宛の波長λnの信号光を波
長分割多重した信号光を出力する。光送信装置80から
出力される波長分割多重信号光は、光合分波器86を透
過してAWG88のMポートに入射し、ここでλ1〜λ
nの各波長成分に波長分離されて、個別波長ポート#1
〜#nから出力される。これにより、光ファイバ線路9
0−1には波長λ1の信号光が入射し、光ファイバ線路
90−2には波長λ2の信号光が入射し、光ファイバ線
路90−nには波長λnの信号光が入射する。各波長λ
1〜λnの信号光は、光ファイバ線路90−1〜90−
nを伝搬して光受信装置82−1〜82−nに到達し、
受信処理される。
【0067】光ファイバ線路90−1〜90−nの状況
を監視又は測定したい場合、光パルス試験器84から、
監視対象の光ファイバ線路90−i(i=1〜n)に配
置されている反射素子92−i−1〜4の反射波長に一
致する波長のプローブ・パルス光を出力させる。例え
ば、光ファイバ線路90−1の状況を監視又は測定した
い場合、光パルス試験器84から波長λ11L,λ12
L,λ11S,λ12Sのプローブ・パルス光を時間的
にずらして出力させる。光パルス試験器84が、異なる
複数の波長の反射光を同じに解析できる場合には、これ
らの複数の波長のプローブ・パルス光を同時に出力して
もよい。
【0068】光パルス試験器84から出力されたプロー
ブ・パルス光は光合分波器86を介してAWG88のM
ポートに入射する。AWG88は、Mポートに入射した
光の波長がλ12S,λ11S,λ1,λ11L,λ1
2Lの何れかである場合、その波長多重化分離特性に従
い、入力光を個別波長ポート#1から出力する。従っ
て、光パルス試験器84から出力されたプローブ光は光
ファイバ線路90−1にのみ入射する。光ファイバ線路
90−1では、プローブ光は、その波長と一致する反射
波長の反射素子92−1−1,92−1−2,92−1
−3又は92−1−4により反射されながら、光ファイ
バ線路90−1を伝搬する。
【0069】例えば、波長λ11Lのプローブ・パルス
光は、反射素子92−1−1により反射され、その他の
部分ではレーリ後方散乱される。波長λ12Lのプロー
ブ・パルス光は、反射素子92−1−2により反射さ
れ、その他の部分ではレーリ後方散乱される。波長λ1
1Sのプローブ・パルス光は、反射素子92−1−3に
より反射され、その他の部分ではレーリ後方散乱され
る。波長λ12Sのプローブ・パルス光は、反射素子9
2−1−4により反射され、その他の部分ではレーリ後
方散乱される。
【0070】AWG88は、光ファイバ線路90−1〜
90−nから各個別波長ポート#1〜#nに入射する光
を波長多重して、Mポートから光合分波器86に向け出
力する。光パルス試験器84が波長λ12S,λ11
S,λ11L,λ12Lのいずれかのプローブ光を出力
している状況では、光ファイバ線路90−1〜90−n
からの光としては、主として、そのプローブ光の、光フ
ァイバ線路90−1からの反射光であり、AWG88
は、光ファイバ線路90−1からその個別波長ポート#
1に入射した反射光をMポートから光合分波器86に出
力する。その光は、光合分波器86を介して光パルス試
験器84に入射する。光パルス試験器84は、入射光の
強度を時間軸上で解析(モニタ画面への表示及び/又は
印刷出力を含む。)する。
【0071】このようにして、本実施例では、波長λ1
2S,λ11S,λ11L,λ12Lのプローブ・パル
ス光に対して、光パルス試験器84には、光ファイバ線
路90−1で発生するレーリ散乱光と反射光のみが入射
することになり、光ファイバ線路90−1の特性を、他
の光ファイバ線路90−2〜90−nと区別して測定で
きる。
【0072】同じ光ファイバ線路を異なる波長で測定す
ることにより、各反射素子の位置を別々に測定できる。
従って、仮に、ある反射素子に対して、光パルス試験器
84の距離分解能以内の近い位置で障害があったとして
も、別の反射素子の位置を基準にその障害位置を測定で
きるようになる。即ち、本実施例では、反射素子から光
パルス試験器84の距離分解能以内の距離にある障害も
正しく、且つ高精度に検出できるようになる。
【0073】なお、光ファイバ線路90−2を調べたい
ときには、波長λ21L,λ22L,λ21S,λ22
Sのプローブ・パルス光を光パルス試験器84から発生
させればよく、これにより、光ファイバ線路90−2の
状態を他の光ファイバ線路90−1,90−3〜90−
nとは区別して測定できる。
【0074】本実施例では、各光ファイバ線路90−1
〜90−nの状態を調べるプローブ光の波長が信号光の
波長とは異なるので、インサービスでの監視又は測定が
可能になる。また、各光ファイバ線路90−1〜90−
nの状態を個別に、即ち他の光ファイバ線路90−1〜
90−nとは分離して監視又は測定できる。破断及び亀
裂等の障害の位置は、設置位置が予め分かっている反射
素子92−1−1〜4,92−2−1〜4、・・・、9
2−n−1〜4からの反射パルスを基準に高い精度で測
定できるので、障害位置を精密に決定できる。AWG8
8の異なるFSRに属する反射波長の反射素子を同じ光
ファイバ線路上に配置することで、いずれかの反射素子
に近い位置で障害が発生しても、その障害位置を正しく
且つ、精度良く検出できる。
【0075】図4に示す実施例でも、光パルス試験器8
4は、戻り光を波長毎に分離して解析できる場合には、
複数の波長のプローブ・パルス光を同時に出力しても良
い。
【0076】反射素子92−1−1〜4,92−2−1
〜4、・・・、92−n−1〜4の帯域は、理論的に
は、AWG88の各個別波長ポート#1〜#nの帯域幅
を包含すればよく、反射素子92−1−1〜4,92−
2−1〜4、・・・、92−n−1〜4の反射帯域幅を
更に増加することも可能である。例えば、波長λ11L
を反射する反射素子92−1−1の反射帯域としては、
図3で、波長λ11Lを含むFSR部分全体を上限とし
て帯域幅を設計してもよい。同じFSRに属する波長λ
21L,・・・,λn1Lは、AWG88の個別波長ポ
ート#1からは出力されないからである。
【0077】更には、隣のFSRにまで拡張することも
可能である。たとえば、波長λ12Lを中心波長とする
反射素子92−1−2について考えると、AWG88の
ポート#1から出力される波長を含まないという条件
で、より広い反射帯域を設定できる。一例として、図3
のλn1L〜λ22L又はλ21L〜λn2Lを反射帯
域としてもよい。
【0078】このように帯域幅を増大させることで、光
パルス試験器84の出力光の波長安定度に関する要求条
件を軽減できる。広い反射帯域で良いことから、反射素
子の中心波長のトラレンスなどの要求性能を軽減でき、
システムに使用する反射素子の種類を減らすことも可能
になる。これらにより反射素子のコストを大幅に削減で
きる。
【0079】図5は、本発明の第4実施例の概略構成ブ
ロック図を示す。図5において、図4と同じ構成要素に
は同じ符号を付してある。
【0080】図4に示す実施例では、各光ファイバ線路
90−1〜90−n上に、AWG88の、信号光波長λ
1〜λnとは異なるFSRに属する波長を反射する反射
素子92−1−1〜4,92−2−1〜4、・・・、9
2−n−1〜4を配置したが、図5に示す実施例では、
図6に示すように、AWG88の各個別波長光ポート#
1〜#nの波長λ1〜λnの帯域を更に細分し、その細
分された波長を反射する反射素子96−1−1〜4,9
6−2−1〜4、・・・、96−n−1〜4を、AWG
88の各個別波長光ポート#1〜#nと光受信装置82
−1〜82−nを接続する光ファイバ線路94−1〜9
4−n上に配置した。図6で、横軸は波長、縦軸は、A
WG88の伝達係数をそれぞれ示す。
【0081】具体的には、光ファイバ線路94−1の反
射素子96−1−1は、図6の波長λ11を反射し、反
射素子96−1−2は波長λ12を反射し、反射素子9
6−1−3は波長λ13を反射し、反射素子96−1−
4は波長λ14を反射する。光ファイバ線路94−2の
反射素子96−2−1は、波長λ21を反射し、反射素
子96−2−2は波長λ22を反射し、反射素子96−
2−3は波長λ23を反射し、反射素子96−2−4は
波長λ24を反射する。光ファイバ線路94−nの反射
素子96−n−1は、波長λn1を反射し、反射素子9
6−n−2は波長λn2を反射し、反射素子96−n−
3は波長λn3を反射し、反射素子96−n−4は波長
λn4を反射する。
【0082】図4の場合と同様に、光ファイバ線路94
−1上の全ての反射素子96−1−1〜4の反射波長が
互いに異なる必要はなく、少なくとも、隣接する反射素
子の反射波長が異なれば、反射素子に近接した障害も正
しく且つ精確に検出できる。光ファイバ線路94−2〜
94−nについても、同様である。
【0083】例えば、光ファイバ線路94−1に対して
は次のようにする。AWG88の個別波長ポート#1の
波長λ1の帯域に対し、図6に示すように波長λ11〜
λ1mのm波長帯に細分し、λ11を反射する反射素子
96−1−1、λ12を反射する反射素子96−1−
2、λ13を反射する反射素子96−1−3及びλ14
を反射する反射素子96−1−4を光ファイバ線路94
−1上に配置する。他の光ファイバ線路94−2〜94
−nについても同様である。図5に示す実施例では、m
は4以上であればよいことになる。各反射素子96−1
−1〜4の反射波長は全て異なる必要はなく、少なくと
も隣接する反射素子の反射波長が異なれば、各反射素子
96−1−1〜4に隣接する位置での障害も、別の反射
素子96−1−1〜4からの反射パルスを位置マーカと
して正しく且つ精密に検出できる。
【0084】光パルス試験器98は、可変波長光源によ
り、これらの反射素子96−1−1〜4,96−2−1
〜4、・・・、96−n−1〜4の反射波長に一致する
波長のプローブ・パルス光を自在に発生することができ
る。
【0085】既存のAWGでは、各個別波長光ポート#
1〜#nの帯域はおよそ100〜数100GHzであ
り、反射素子96−1−1〜4,96−2−1〜4、9
6−3−1〜4,96−4−1〜4の帯域は10〜数1
0GHzオーダーになり、充分に実現可能である。
【0086】なお、図5に示す実施例では、プローブ光
の波長が信号光の波長帯域に包含されるので、インサー
ビスでの監視はできない。
【0087】
【本発明の効果】以上の説明から容易に理解できるよう
に、本発明によれば、各光伝送線路の状態を個別に監視
又は測定できる。また、各光伝送線路に装備される反射
素子に、光パルス試験器の距離分解能より近い距離で障
害があっても、他の反射素子の反射パルスを位置マーカ
として正しく且つ精確にその障害を検出できる。
【0088】また、信号光の波長とは異なる波長のプロ
ーブ光を使用することにより、インサービスで各光伝送
線路を監視できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の概略構成ブロック図で
ある。
【図2】 本発明の第2実施例の概略構成ブロック図で
ある。
【図3】 AWGの伝達特性の模式図である。
【図4】 本発明の第3実施例の概略構成ブロック図で
ある。
【図5】 本発明の第4実施例の概略構成ブロック図で
ある。
【図6】 AWG88の伝達特性と反射素子96−1−
1〜4,96−2−1〜4、・・・、96−n−1〜4
の反射波長との対応を示す模式図である。
【図7】 従来例の概略構成ブロック図である。
【符号の説明】
10:光送信装置 12−1〜12−n:光受信装置 14: 光パルス試験器 16: 光合分波器 18:光合分波器 20−1〜20−n:光ファイバ線路 22−1〜22−n:反射素子 30:光送信装置 32−1〜32−n:光受信装置 34:光パルス試験器 36:光合分波器 38:光合分波器 40−1〜40−n:光フィルタ 42−1〜42−n:光ファイバ線路 44−1〜44−n:反射素子 46−1〜46−n:光フィルタ 48−1〜48−n:光フィルタ 50−1〜50−n,52−1〜52−n:光カップラ 60:光送信装置 62−1〜62−n:光受信装置 64:光パルス試験器 66:光合分波器 68:光合分波器 70−1〜70−n:光フィルタ 72−1〜72−n:光ファイバ線路 74−1〜74−n:反射素子 80:光送信装置 82−1〜82−n:光受信装置 84:光パルス試験器 86:光合分波器 88:アレイ導波路格子(AWG) 90−1〜90−n:光ファイバ線路 92−1−1〜4,92−2−1〜4,・・・,92−
n−1〜4:反射素子 94−1〜94−n:光ファイバ線路 96−1−1〜4,96−2−1〜4,・・・,96−
n−1〜4:反射素子 98:光パルス試験器

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光送信装置から出力される信号光を光分
    波手段により複数に分波し、複数の光伝送線路を介して
    複数の光受信装置に伝送する光伝送システムにおいて、
    当該複数の光伝送線路の各々に所定の反射帯域を具備す
    る1以上の反射手段を設け、各光伝送線路の状態を、当
    該光伝送線路に配置される当該反射手段の反射帯域に含
    まれる波長を含む1以上の所定波長のプローブ・パルス
    光を印加したときの反射光を時間軸上で解析することに
    より、監視及び測定する光伝送線路監視装置であって、 1以上の当該所定波長の当該プローブ・パルス光を出力
    し、当該プローブ・パルス光の反射光を時間軸上で解析
    する光パルス試験手段と、 当該光パルス試験手段から出力される当該プローブ・パ
    ルス光を、当該光送信装置から出力される信号光に合波
    して当該光分波手段に供給すると共に、当該光分波手段
    からの、当該プローブ・パルス光の反射光を当該光パル
    ス試験手段に供給する光接続手段と、 当該光分波手段の各分波光出力と、これに対応する当該
    光伝送線路との間にそれぞれ接続され、接続する当該光
    伝送線路を伝搬すべき当該信号光を透過すると共に、当
    該光伝送線路に配備される反射手段の反射帯域に含まれ
    る所定透過波長の光を透過する複数の光フィルタ手段と
    からなり、当該複数の光フィルタ手段の当該所定透過波
    長が、互いに異なることを特徴とする光伝送線路監視装
    置。
  2. 【請求項2】 当該信号光の波長が、当該各光伝送線路
    の状態を監視するためのプローブ・パルス光の何れの波
    長とも異なる請求項1に記載の光伝送線路監視装置。
  3. 【請求項3】 複数の光伝送線路のそれぞれに異なる信
    号波長を割り当て、光送信装置の信号光出力を波長依存
    性光分波手段により各信号波長に分離し、各信号波長の
    信号光を、対応する当該光伝送線路を介して各光受信装
    置に伝送する光伝送システムにおいて、当該複数の光伝
    送線路の各々に所定の反射帯域を具備する1以上の反射
    手段を設け、各光伝送線路に1以上の所定波長のプロー
    ブ・パルス光を印加したときの反射光を時間軸上で解析
    することにより、当該複数の光伝送線路の各々を監視及
    び測定する光伝送線路監視装置であって、 1以上の当該所定波長の当該プローブ・パルス光を出力
    し、当該プローブ・パルス光の反射光を時間軸上で解析
    する光パルス試験手段と、 当該光パルス試験手段から出力される当該プローブ・パ
    ルス光を、当該光送信装置から出力される信号光に合波
    して当該波長依存性光分波手段に供給すると共に、当該
    光分波手段からの、当該プローブ・パルス光の反射光を
    当該光パルス試験手段に供給する光接続手段とからな
    り、同じ当該光伝送線路上に配置される当該反射手段の
    反射帯域が、当該光伝送線路に割り当てられた信号波長
    を包含することを特徴とする光伝送線路監視装置。
  4. 【請求項4】 当該波長依存性光分波手段が、波長依存
    性を有しない光分波手段と、当該光分波手段の各分波光
    出力に接続され、当該所定波長のみを透過する複数の光
    フィルタ手段とからなる請求項3に記載の光伝送線路監
    視装置。
  5. 【請求項5】 当該波長依存性光分波手段が、アレイ導
    波路格子型分波器からなる請求項3に記載の光伝送線路
    監視装置。
  6. 【請求項6】 当該反射手段の反射帯域が、同じ光伝送
    線路上のもの同士では実質的に同じであり、異なる光伝
    送線路上のもの同士では少なくとも一部が重ならない請
    求項3に記載の光伝送線路監視装置。
  7. 【請求項7】 複数の光伝送線路のそれぞれに異なる信
    号波長を割り当て、光送信装置から出力される波長分割
    多重光を波長周期性を有する波長依存性光分波手段によ
    り各信号波長に分離し、各信号波長の信号光を、対応す
    る当該光伝送線路を介して各光受信装置に伝送する光伝
    送システムにおいて、当該複数の光伝送線路の各々に所
    定の反射帯域を具備する1以上の反射手段を設け、各光
    伝送線路に1以上の所定波長のプローブ・パルス光を印
    加したときの反射光を時間軸上で解析することにより、
    当該複数の光伝送線路の各々を監視及び測定する光伝送
    線路監視装置であって、 1以上の当該所定波長の当該プローブ・パルス光を出力
    し、当該プローブ・パルス光の反射光を時間軸上で解析
    する光パルス試験手段と、 当該光パルス試験手段から出力される当該プローブ・パ
    ルス光を、当該光送信装置から出力される信号光に合波
    して当該波長依存性光分波手段に供給すると共に、当該
    光分波手段からの、当該プローブ・パルス光の反射光を
    当該光パルス試験手段に供給する光接続手段とからな
    り、同じ当該光伝送線路上に配置される当該反射手段の
    反射帯域が、当該光伝送線路に割り当てられた信号波長
    を包含せず、且つ、当該光伝送線路の接続する当該波長
    依存性光分波手段の分波光ポートで出力可能な少なくと
    も1つの波長を包含することを特徴とする光伝送線路監
    視装置。
  8. 【請求項8】 同じ光伝送線路上の当該反射手段は、少
    なくとも隣接する反射手段同士では反射帯域の少なくと
    も一部が重ならない請求項7に記載の光伝送線路監視装
    置。
  9. 【請求項9】 当該波長依存性光分波手段が、アレイ導
    波路格子型分波器からなる請求項7に記載の光伝送線路
    監視装置。
  10. 【請求項10】 複数の光伝送線路のそれぞれに異なる
    信号波長を割り当て、光送信装置の信号光出力を波長依
    存性光分波手段により各信号波長に分離し、各信号波長
    の信号光を、対応する当該光伝送線路を介して各光受信
    装置に伝送する光伝送システムにおいて、当該複数の光
    伝送線路の各々に所定の反射帯域を具備する1以上の反
    射手段を設け、各光伝送線路に1以上の所定波長のプロ
    ーブ・パルス光を印加したときの反射光を時間軸上で解
    析することにより、当該複数の光伝送線路の各々を監視
    及び測定する光伝送線路監視装置であって、 1以上の当該所定波長の当該プローブ・パルス光を出力
    し、当該プローブ・パルス光の反射光を時間軸上で解析
    する光パルス試験手段と、 当該光パルス試験手段から出力される当該プローブ・パ
    ルス光を、当該光送信装置から出力される信号光に合波
    して当該波長依存性光分波手段に供給すると共に、当該
    光分波手段からの、当該プローブ・パルス光の反射光を
    当該光パルス試験手段に供給する光接続手段とからな
    り、同じ当該光伝送線路上に配置される当該反射手段の
    反射帯域が、当該光伝送線路に割り当てられた信号波長
    帯域を更に細分化した波長の何れか1つを包含すること
    を特徴とする光伝送線路監視装置。
  11. 【請求項11】 当該波長依存性光分波手段が、波長依
    存性を有しない光分波手段と、当該光分波手段の各分波
    光出力に接続され、所定波長のみを透過する複数の光フ
    ィルタ手段とからなる請求項11に記載の光伝送線路監
    視装置。
  12. 【請求項12】 当該波長依存性光分波手段が、アレイ
    導波路格子型分波器からなる請求項10に記載の光伝送
    線路監視装置。
  13. 【請求項13】 同じ光伝送線路上の当該反射手段は、
    少なくとも隣接する反射手段同士では反射帯域の少なく
    とも一部が重ならない請求項12に記載の光伝送線路監
    視装置。
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