JPH117062A - 撮影装置、撮影方法 - Google Patents

撮影装置、撮影方法

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JPH117062A
JPH117062A JP17290497A JP17290497A JPH117062A JP H117062 A JPH117062 A JP H117062A JP 17290497 A JP17290497 A JP 17290497A JP 17290497 A JP17290497 A JP 17290497A JP H117062 A JPH117062 A JP H117062A
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JP
Japan
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subject
camera
photographing
light
band
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JP17290497A
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English (en)
Inventor
Toshimitsu Koike
利光 小池
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被写体の展開像を簡単に撮影できるようにす
る。 【解決手段】 円筒土器3を回転装置10の回転テーブ
ル12の中心に載置する。暗室の中でビューカメラ1の
レンズ系2の光軸Cを、円筒土器3の上下左右の中心に
向ける。回転装置10により円筒土器3を一定速度で回
転させながら照明装置20によりビューカメラ1から見
て横方向から円筒土器3の上下方向へ帯状光を当てて或
る露光時間撮影し、撮影中、円筒土器3の回転に合わせ
てシフトつまみ9を回し、写真フィルム4を一定速度で
横移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は撮影装置、撮影方法
に係り、とくに被写体の展開像を簡単に撮影できるよう
にした撮影装置、撮影方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各地の土木、建設現場で新たな遺
跡の発見が相次いでおり、夥しい数の土器、埴輪、青銅
器等が発掘されている。これらの発掘品の外周面には彫
刻が施されていたり、紋様が描かれていることが多く、
写真撮影を行って資料整理がなされている。しかし、正
面写真、側面写真、背面写真など、発掘品を普通に写真
撮影しただけでは外周面の彫刻や紋様の全体像を知るこ
とが難しい。展開写真という特殊な撮影をすれば、外周
面に形成された彫刻、紋様の全体像を一目で認識可能と
なる。
【0003】従来の展開写真の撮影方法には大別して2
つ有り、1つは特開昭57−44137号公報に示す如
く、固定した被写体を中心にして、該被写体の周囲を回
転自在なドーナツ型の円板を設け、該円板上に鏡を介し
て光軸を被写体に向けたスリット式連続撮影カメラと照
明装置とを載せる。そして、円板を回転させることでス
リット式連続撮影カメラと照明装置を被写体の周囲に回
転させながら撮影を行うものである。他の1つは、実開
昭61−69102号公報に示す如く、スリット式連続
撮影カメラは被写体に向けて固定し、被写体を回転させ
ながら撮影を行うものである。
【0004】図10に示す鉢形の土器30を対象とした
展開写真の撮影原理を図11を参照して簡単に説明す
る。なお、説明の都合上、図11は土器30の底面側か
ら見た図となっている。スリット式連続撮影カメラ(以
下、スリットカメラという)31のレンズ系32の光軸
Cを土器30の中心に向ける。スリットカメラ31は、
レンズ系32と写真イルム33の間に、幅1mm以下の
細いスリット34を開けたスリット幕35を有してお
り、写真フィルム33の上に形成される像の幅が非常に
細くなるように構成されている。撮影の際、シャッター
を或る時間開放している間に、スリットカメラ31から
見て相対的に土器30を、該土器30の中心軸の周りに
一定速度で回転させるとともに写真フィルム33を一定
速度で巻き上げていく。
【0005】或る瞬間で見ると、土器30のスリットカ
メラ31の正面を向いた部分の内、光軸Cの近傍の上下
に細長い撮影領域36の像37が写真フィルム33の上
に形成される。土器30がスリットカメラ31に対し相
対的に回転しており、写真フィルム33が横方向に移動
していることから、写真フィルム33の上で土器30を
転がしながら外周面の形状を転写したかの如く、展開像
が形成される。スリットカメラ31から見て相対的に土
器30が1回転以上回転したところで、シャッターを閉
じれば、展開写真が撮影できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】けれども、上記した従
来の展開写真の撮影方法では、レンズ系32と写真フィ
ルム33との間に幅1mm以下の細さのスリット34が
開けられたスリットカメラ31という用途の限られた特
殊で高価なカメラを必要とするので、広く普及するには
到っておらず、ごく限れた一部の発掘品に対して実行さ
れているだけである。しかも、撮影対象が土器30の如
く、外形寸法が大きく変化したものである場合、撮影領
域36の中の土器30の上端iと下端jとでレンズ系3
2の中心からの距離が大きく変わるため、上端iにピン
トを合わせると、土器30の上端近くはシャープに撮影
できるが、下端近くは像がぼけて判らなくなってしま
い、逆に、下端jにピントを合わせると、土器30の下
端近くはシャープに撮影できるが、上端近くは像がぼけ
て判らなくなってしまう。
【0007】本発明は上記した従来技術の問題に鑑み、
被写体の展開像を簡単に撮影できるようにした撮影装
置、撮影方法を提供することを、その目的とする。ま
た、ぼけのない展開像を撮影可能な撮影装置、撮影方法
を提供することを、その目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
撮影装置では、被写体を或る露光時間撮影するカメラ
と、被写体の上下方向へ帯状光を当てる照明手段と、カ
メラと帯状光に対して相対的に被写体を、該被写体の中
心軸の周りに回転させる回転手段と、を備え、カメラ
は、撮影媒体を横移動自在に構成されていること、を特
徴としている。
【0009】例えば暗室の中でカメラを被写体に向け、
カメラで被写体を或る露光時間撮影中、照明手段により
被写体の上下方向へ帯状光を当てながら、回転手段によ
りカメラと帯状光に対して相対的に被写体を、該被写体
の中心軸の周りに回転させ、かつ、カメラと帯状光に対
する相対的な被写体の回転に合わせて撮影媒体を横移動
させることにより、展開像の撮影が可能となる。カメラ
は、特殊なスリット式連続撮影カメラでなくても、撮影
中に撮影媒体を横移動自在に構成されていれば良く、撮
影媒体の横移動を拘束すれば通常の正面像、側面像、背
面像の撮影もできるので、ユーザの負担が少なくて済
む。カメラには例えば、バックシフトが可能な普通のビ
ューカメラを使用でき、撮影中、連続的に左方向または
右方向へバックシフトさせれば良い。バックシフトはマ
ニュアル操作で行うほかモータドライブ等により自動で
行うようにしても良い。
【0010】カメラが一眼レフカメラ等でロール式写真
フィルムの自動巻き上げ装置が装備されており、1コマ
撮影が終わる毎に、制御手段が駆動手段を制御してロー
ル式写真フィルムの送り機構手段を駆動させ、ロール式
写真フィルムを1コマ分自動送りさせる機能を有する場
合、展開写真撮影モードでシャッターボタンが押された
とき、或る一定時間シャッターを開けて撮影を行うとと
もに、撮影中、制御手段が駆動手段を制御し、ロール式
写真フィルムを連続的に或る一定速度で横移動させるよ
うにすることもできる。この場合、展開写真の撮影が終
了したとき、制御手段が駆動手段を制御し、一定量だけ
送りを行わせて、次の新たな1コマを結像面に合わせて
おく。
【0011】撮影媒体は写真フィルムのほか、ディジタ
ルカメラ等で用いられるCCD等の固体撮像素子でも良
く、固体撮像素子を横移動自在に保持する横移動機構手
段を設け、撮影中、マニュアル操作またはモータドライ
ブ等の電気的駆動手段で横移動機構を動かし、固体撮像
素子を横移動させるようにしても良い。
【0012】本発明の請求項3記載の撮影装置では、被
写体を或る露光時間撮影するカメラと、被写体の上下方
向へ帯状光を当てる照明手段と、カメラと帯状光に対し
て相対的に被写体を、該被写体の中心軸の周りに或る一
定速度で回転させる回転手段と、を備え、カメラは、撮
影媒体を横移動自在に保持する横移動機構手段と、横移
動機構手段を駆動して撮影媒体を或る一定速度で横移動
させる駆動手段を含むこと、を特徴としている。これに
より、カメラと帯状光に対する被写体の相対的な回転
と、撮影媒体の横移動とを完全に同期させることができ
るので、展開像が部分的に不自然に流れるのを防止でき
る。また、撮影媒体をマニュアル操作で横移動させる手
間が省ける。
【0013】例えば、バックシフトが可能なビューカメ
ラのバックシフト機構手段に、モータと歯車伝達機構を
有する駆動手段を結合しておき、撮影中、制御手段が駆
動手段を制御し、バックシフト機構手段を駆動して連続
的に左方向または右方向へ一定速度でバックシフトさせ
るようにすることができる。また、ディジタルカメラの
如く、撮影媒体が固体撮像素子の場合、固体撮像素子を
横移動自在に保持する横移動機構手段と、横移動機構手
段を駆動して撮影媒体を或る一定速度で横移動させるモ
ータドライブ等の駆動手段を設ける。そして、展開写真
撮影モードでシャッターボタンが押されたとき、制御手
段の制御で或る一定時間シャッターを開けて撮影を行う
とともに、撮影中、制御手段が駆動手段を制御し、固体
撮像素子を連続的に或る一定速度で横移動させるように
することもできる。
【0014】本発明の請求項5記載の撮影方法では、周
囲を暗くした中でカメラを被写体に向け、カメラで被写
体を或る露光時間撮影中、被写体の上下方向へ帯状光を
当てながら、カメラと帯状光に対して相対的に被写体
を、該被写体の中心軸の周りに或る一定速度で回転さ
せ、かつ、撮影媒体を或る一定速度で横移動させるよう
にしたこと、を特徴としている。これにより、カメラ
に、特殊なスリット式連続撮影カメラを使わなくても、
ビューカメラ等、撮影中に撮影媒体を横移動自在に構成
されていれば展開像の撮影が可能となり、撮影媒体の横
移動を拘束すれば通常の正面像、側面像、背面像の撮影
もできるので、ユーザの負担が少なくて済む。
【0015】請求項1、3、5において、帯状光はカメ
ラから見て被写体へ真横または斜め横の方向から当てる
ようにし、かつ、被写体に帯状光を当てる位置は、カメ
ラから見て被写体の中心から側方へ離れた場所にするこ
とにより、被写体に帯状光が当たった帯状光照射領域の
どの位置も、カメラのレンズ系からの距離をほぼ等しく
でき、帯状光照射領域のどの位置もピントが合うので、
全体にぼけの少ない展開像が得られる。請求項1、3、
5において、帯状光の幅は、10mm以下、好ましくは
6mm以下が良く、幅が1mm前後の線状であっても良
い。
【0016】
【発明の実施の態様】次に、図1を参照して本発明の1
つの実施の態様を説明する。図1は本発明に係る展開写
真の撮影装置の構成図であり、カメラにはバックシフト
機能を有するビューカメラを用いるものとする。1はビ
ューカメラであり、図示しないバックスタンダードが写
真フィルムを横移動自在とするバックシフト機能を有す
る。2はビューカメラのレンズ系であり、図示しないフ
ロントスタンダードの前枠に着脱自在に装備されてい
る。3は被写体としての円筒土器である。4は写真フィ
ルム、5は写真フィルム4を着脱自在に装填するフィル
ムホルダであり、バックスタンダードの後枠50に着脱
自在に装着される。6は図示しない支柱と後枠50を介
してフィルムホルダ5を横方向に移動自在に保持するバ
ックシフト機構手段である。
【0017】バックシフト機構手段6の内、7は固定
台、8は固定台7の上をスライドする可動台である。可
動台8の上に図示しない支柱が取りつけられており、該
支柱に後枠50が支持されている。シフトつまみ9を時
計方向または反時計方向に回すと、図示しないねじ送り
機構により可動台8が固定台7の上を図1のX方向また
はY方向に移動し、写真フィルム4が左方向または右方
向に移動する。なお、後枠50、バックシフト機構手段
6はバックスタンダードの一部として設けられている
が、ビューカメラ1におけるバックスタンダードの構成
は周知であるので、詳細な説明は略す。
【0018】10は円筒土器3を或る所定の一定速度で
回転させる回転装置であり、11は台、12は台11の
上で回転する回転テーブルである。台11の内部にはモ
ータと歯車減速機構から成る駆動装置が装備されてお
り、該駆動装置により回転テーブル12が定速回転され
る。円筒土器3は回転テーブル12の上に、円筒土器3
の平面的に見た中心が回転テーブル12の中心と一致す
るように載置されている。ビューカメラ1は、レンズ系
2を回転中の円筒土器3に向け、或る露光時間だけシャ
ッターを開放することで写真フィルム4に円筒土器3の
展開像を撮像する。ビューカメラ1は、レンズ系2の光
軸Cが円筒土器3の上下方向の中心でかつ左右方向の中
心を通るように配置される。
【0019】20は回転装置10の右側で、回転テーブ
ル12の中心より少しだけ手前に配置された照明装置で
あり、この照明装置20は光源ランプ21と、光源ラン
プ21を挟んで互いに一定間隔離して平行に配置された
遮光板22、23から成る。遮光板22と23は光軸C
に対し垂直な面内に配置されている。光源ランプ21か
ら発せられた光は、遮光板22、23の端の開口24か
ら光軸Cに対し垂直な面内に沿って幅の細い帯状光(ス
リット光)となって円筒土器3に照射される(図2参
照)。帯状光の幅はこの実施の態様では5mm程度とす
る。
【0020】次に上記した実施の態様の動作を図2〜図
7を参照して説明する。図2は撮影準備の仕方を示す説
明図、図3〜図7は展開写真の撮影動作の説明図であ
る。 (1)準備 回転テーブル12の上に被写体である円筒土器3を載置
する。この際、円筒土器3の平面的に見た中心を回転テ
ーブル12の中心と一致させる。また、ビューカメラ1
のスタンド(図示せず)とフロントスタンダードを調節
して、レンズ系2の光軸Cが円筒土器3の上下方向の中
心でかつ左右方向の中心を通る水平線となるようにす
る。また、バックスタンダードの後枠50にはフィルム
ホルダ5の代わりにピントグラス30をセットし、ピン
トグラス30が光軸Cに対し垂直面となるようにバック
スタンダードを調節しておく。
【0021】そして、円筒土器3の周囲を暗室状態と
し、光源ランプ21を点灯する。すると、円筒土器3の
前面側で、正面中心から図2の中心角θだけ右側方に離
れた側端近くの位置に帯状光25が当たって帯状光照射
領域40が出来る。中心角θは40°〜75°程度とす
る。この状態で、図2に示す如く、レンズ系2とピント
グラス30の距離を調節し、帯状光照射領域40の像4
0´がピントグラス30(写真フィルムの結像面に相当
する位置に有る。)に結像するようにピントを合わせ
る。このとき、円筒土器3の高さをH、円筒土器3を平
面的に見たときの光軸Cから帯状光照射領域40の端ま
での距離をL(m)、ビューカメラ1の倍率をk、ピン
トグラス30の上で見た像40´の高さをH´、光軸C
から像40´までの距離をL´(m)とすると、H´=
kH、L´=kLである。シフトつまみ9を回して、帯
状光照射領域40の像40´がピントグラス30の左端
近くに来るように可動台8の位置を図1のY方向に移動
しておく(図2参照)。そして、ピントグラス30を後
枠50から外し、代わりに、写真フィルム4を装填した
フィルムホルダ5を後枠50に装着し、フィルムホルダ
5の中の遮光板(図示せず)を抜く。また、光源ランプ
21を一旦消灯する。
【0022】(2)撮影 回転装置10に通電し、回転テーブル12を或る一定角
速度ω(ラジアン/s)で時計方向に回転させる。続い
て、カメラ1のシャッターを開放状態とする。この状態
で、シフトつまみ9を或る一定速度で時計方向に回し
て、バックシフト機構手段6による写真フィルム4の図
1のX方向への或る一定速度v(m/s)での移動を開
始させ、光源ランプ21を点灯する。円筒土器3の外周
半径をRとすると外周の長さは2πRである。写真フィ
ルム4の上では円筒土器3の外周がk倍のk・(2π
R)の長さに展開されれば良く、また1回転に要する時
間は2π/ωなので、 とする。
【0023】光源ランプ21が点灯した瞬間、丁度、帯
状光25が円筒土器3の上端外周のa点に当たっていた
ときの帯状光照射領域40の像40a´が写真フィルム
4の左端近くに形成される(図1、図3参照)。写真フ
ィルム4の上で見た像40a´の高さをH´、光軸Cか
ら像40a´までの距離をL´(m)とすると、H´=
kH、L´=kLである。この後、円筒土器3の回転に
同期して写真フィルム4が横移動していくので、例え
ば、円筒土器3の回転がπ/2ずつ進み、帯状光25が
円筒土器3の上端外周のb、c、d、a点に当たったと
きの帯状光照射領域40の像40b´、40c´、40
d´、40a´が、最初に形成された像40a´の右側
にL1 =k・(2πR)/4=kπR/2、L2 =2・
(kπR)/2=kπR、L3 =3・(kπR)/2、
4 =4・(kπR)/2=2kπR(m)の位置に形
成されるという具合にして、写真フィルム4の上に円筒
土器3の外表面を周方向に展開した倍率kの像が形成さ
れる(図4〜図7)。
【0024】なお、円筒土器3の回転中、帯状光照射領
域40はビューカメラ1から見て左右方向の同じ位置に
形成されており、また、写真フィルム4も横移動中、最
初に形成された像40a´の位置を通るので、撮影中、
帯状光照射領域40の像は常に写真フィルム4の上に結
像する。この際、被写体が円筒土器3という上下方向の
外形寸法の一定したものなので、帯状光照射領域40の
上下方向のどの位置も、レンズ系2からの距離がほぼ同
じであり、写真フィルム4に形成される展開像が上下方
向の位置によって、横に伸びたり縮んだりすることはな
く、歪の極めて小さい展開像が形成される。光源ランプ
21を点灯してから円筒土器3が1回転以上したところ
で、光源ランプ21を消灯し、シャッターを閉じ、シフ
トつまみ9の回転も止め、フィルムホルダ5に遮光板
(図示せず)を戻して展開像の撮影を終える。
【0025】以上の撮影手法によれば、周囲を暗くした
中でビューカメラ1を被写体である円筒土器3に向け、
照明装置20により円筒土器3の上下方向へ帯状光25
を当て、回転装置10により円筒土器3を該円筒土器3
の中心軸の周りに或る一定速度で回転させながら円筒土
器3を或る露光時間撮影し、撮影中、円筒土器3の回転
に合わせて写真フィルム4を、帯状光照射領域40の像
の写真フィルム4の上への結像状態を維持しながら或る
一定速度で横移動(バックシフト)させたことにより、
用途が限られ特殊で高価なスリット式連続撮影カメラを
使わなくても、円筒土器3の展開像の写真を撮影でき
る。撮影中の写真フィルム4の横移動を拘束し、写真フ
ィルム4を固定して撮影すれば、他のカメラを用意しな
くても通常の正面像、側面像、背面像の写真撮影もでき
るので、ユーザの負担が少なくて済む。
【0026】なお、上記した実施の態様では、被写体と
して外形が一定した円筒土器3を例に挙げて説明した
が、本発明は何らこれに限定されるものでなく、図8
(1)に示す如く、中太の土器3Aや図8(2)に示す
如くすり鉢形の土器3Bの如く、上下方向の外形寸法が
変化した被写体にも同様に適用することができる。図8
(1)の場合、紋様が土器3Aの中太となっているEの
領域にあり、その半径がRA であれば、(1)式中のR
をRA に置き換えた速度で写真フィルム4を横移動させ
れば、展開像におけるEの領域の縮尺を土器3Aの高さ
方向の縮尺と合わせることができる。また、図8(2)
の場合、紋様が土器3Bの開口上端部Fの領域にあり、
その半径がRB であれば、(1)式中のRをRB に置き
換えた速度で写真フィルム4を横移動させれば、展開像
におけるFの領域の縮尺を土器33の高さ方向の縮尺と
合わせることができる。
【0027】若し、土器3Bには紋様が開口上端から底
まで、外周面の全体に施されている場合でも、どこにも
ぼけのない展開像を撮影することができる。具体的に説
明すると、図8(2)の土器3Bを被写体とする撮影装
置各部の配置は図9の如くなり(図9では説明の都合
上、土器3Bを底面側から見ている)、照明装置20か
ら照射される帯状光25が、ビューカメラ(図1の符号
1参照)のレンズ系2から見て前面中央より、図9の左
側方で左端に近い位置に横方向から当てられる(図1の
中心角θが40°〜75°程度となるようにセットされ
るため)。
【0028】このとき、土器3Bの上での帯状光照射領
域は図8、図9の符号40の如くなり、土器3Bの上端
から下端まで帯状光25が当たりながら、かつ、土器3
Bの外形寸法が上下方向の位置で大きく異なっていて
も、レンズ系2の中心から帯状光照射領域40までの距
離は、帯状光照射領域40の内の上下方向の位置にかか
わらずどこでもほぼ同じとなり、帯状光照射領域40の
中の一点にピントを合わせると、該帯状光照射領域40
の中の他の全ての点でもピントが合う。例えば、上端の
g点にピントを合わせると、下端のh点でもレンズ系2
からの距離がほぼ同じなのでピントが合い、逆に、下端
のh点にピントを合わせると、上端のg点でもピントが
合う。よって、土器3Bを被写体とした展開像はどこも
ぼけが生じず、外周面の模様全体がはっきり判ることに
なる。なお、帯状光25はビューカメラ1から見て被写
体に真横から当てるようにしたが、斜め横方向から当て
るようにしても良い。
【0029】また、上記した実施の態様では、写真フィ
ルム4の横移動をシフトつまみ9を回すことでマニュア
ル操作で行うようにしたが、シフトつまみ9の軸にモー
タ及び歯車減速機構を含む駆動装置を着脱自在に結合
し、該駆動装置により電動で写真フィルム4を或る一定
速度で横移動させるようにしても良い。また、バックス
タンダードのバックシフト機構手段6でバックシフトを
行うようにしたが、これと異なり、前記したバックシフ
ト機構手段6とは別に、後枠50に、手動または電動で
横移動自在にピントグラスまたはフィルムホルダを保持
する横移動保持機構手段を設け、該横移動保持機構手段
にピントグラスとフィルムホルダを着脱自在に装着でき
るようにしても良く、このようにすれば、撮影中に後枠
50を固定しておくことができる。
【0030】また、ビューカメラ1と照明装置20は固
定し、被写体の一例である円筒土器3を該円筒土器3の
中心軸の周りに回転させるようにしたが、これと反転
に、被写体を固定し、ビューカメラ1と照明装置20
を、被写体を中心に回転するドーナツ形の回転テーブル
の上に載せ、該回転テーブルを或る一定速度で被写体を
中心に回転させながら、ビューカメラ1の写真フィルム
4を或る一定速度で横移動させるようにしても良い。
【0031】また、ビューカメラを用いる代わりに、コ
ンパクトカメラ、一眼レフカメラなど撮影媒体が写真フ
ィルムである他の写真機を用いても良く、写真フィルム
を横移動自在に保持する横移動機構手段を設け、マニュ
アル操作またはモータドライブ等の駆動手段により横移
動機構手段を作動させて、シャッター開放で撮影中に写
真フィルムを或る一定速度で横移動可能とすれば良い。
とくに、ロール式写真フィルムを使用する写真機であっ
て、ロール式写真フィルムの自動巻き上げ装置が装備さ
れており、1コマ撮影が終わる毎に、制御手段が例え
ば、モータドライブ式の駆動手段を制御してロール式写
真フィルムの送り機構手段を駆動させ、ロール式写真フ
ィルムを1コマ分自動送りさせる機能を有する場合、展
開写真撮影モードでシャッターボタンが押されたとき、
或る一定時間シャッターを開けて撮影を行うとともに、
撮影中、制御手段が駆動手段を制御し、ロール式写真フ
ィルムを連続的に或る一定速度で横移動させるようにす
ることもできる。この場合、展開写真の撮影が終了した
とき、制御手段が駆動手段を制御し、一定量だけ送りを
行わせて、次の新たな1コマを結像面に合わせておく。
【0032】また、撮影媒体は写真フィルムのほか、デ
ィジタルカメラ等で用いられるCCD等の固体撮像素子
でも良く、固体撮像素子を横移動自在に保持する横移動
機構手段を設け、撮影中、マニュアル操作またはモータ
ドライブ等の電気的駆動手段で横移動機構を動かし、固
体撮像素子を横移動させるようにしても良い。また、帯
状光25は光源ランプ21と遮光板22、23で形成す
るほか、レーザ発振器から発射されたレーザビームをミ
ラーで反射させて形成するようにしても良い。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、周囲を暗くした中でカ
メラを被写体に向けるとともに、被写体の上下方向へ帯
状光を当て、カメラと帯状光に対して相対的に被写体
を、該被写体の中心軸の周りに或る一定速度で回転させ
ながら被写体を或る露光時間撮影し、撮影中、撮影媒体
を或る一定速度で横移動させるようにしたので、カメラ
に、特殊なスリット式連続撮影カメラを使わなくても、
ビューカメラ等、撮影中に撮影媒体を横移動自在に構成
されていれば展開像の撮影が可能となり、撮影媒体の横
移動を拘束すれば通常の正面像、側面像、背面像の撮影
もできるので、ユーザの負担が少なくて済む。また、帯
状光をカメラから見て被写体へ横方向から当てるように
し、かつ、被写体に帯状光を当てる位置は、カメラから
見て被写体の中心から側方へ離れた場所にすることによ
り、被写体に帯状光が当たった帯状光照射領域のどの位
置も、カメラのレンズ系からの距離をほぼ等しくでき、
帯状光照射領域のどの位置もピントが合うので、全体に
ぼけの少ない展開像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の態様に係る撮影装置の構
成を示す斜視図である。
【図2】図1の撮影装置の撮影準備の仕方を示す説明図
である。
【図3】図1の撮影装置の動作を示す説明図である。
【図4】図1の撮影装置の動作を示す説明図である。
【図5】図1の撮影装置の動作を示す説明図である。
【図6】図1の撮影装置の動作を示す説明図である。
【図7】図1の撮影装置の動作を示す説明図である。
【図8】被写体の他の例を示す正面図である。
【図9】被写体を変えたときの図1の撮影装置の動作を
示す説明図である。
【図10】展開写真の被写体の正面図である。
【図11】従来の展開写真の撮影原理の説明図である。
【符号の説明】
1 ビューカメラ 2 レンズ系 3 円筒土器 3A 土器 3B 土器 4 写真フィルム 10 回転装置 11 台 12 回転テーブル 20 照明装置 21 光源ランプ 22、23 遮光
板 24 開口 25 帯状光 30 ピントグラス 40 帯状光照射
領域 40´、40a´、40b´、40c´、40d´ 像

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を或る露光時間撮影するカメラ
    と、 被写体の上下方向へ帯状光を当てる照明手段と、 カメラと帯状光に対して相対的に被写体を、該被写体の
    中心軸の周りに回転させる回転手段と、 を備え、 カメラは、撮影媒体を横移動自在に構成されているこ
    と、 を特徴とする撮影装置。
  2. 【請求項2】 帯状光はカメラから見て被写体へ横方向
    から当てるようにし、かつ、被写体に帯状光を当てる位
    置は、カメラから見て被写体の中心から側方へ離れた場
    所にすること、 を特徴とする請求項1記載の撮影装置。
  3. 【請求項3】 被写体を或る露光時間撮影するカメラ
    と、 被写体の上下方向へ帯状光を当てる照明手段と、 カメラと帯状光に対して相対的に被写体を、該被写体の
    中心軸の周りに或る一定速度で回転させる回転手段と、 を備え、 カメラは、撮影媒体を横移動自在に保持する横移動機構
    手段と、 横移動機構手段を駆動して撮影媒体を或る一定速度で横
    移動させる駆動手段を含むこと、 を特徴とする撮影装置。
  4. 【請求項4】 帯状光はカメラから見て被写体へ横方向
    から当てるようにし、かつ、被写体に帯状光を当てる位
    置は、カメラから見て被写体の中心から側方へ離れた場
    所にすること、 を特徴とする請求項3記載の撮影装置。
  5. 【請求項5】 周囲を暗くした中でカメラを被写体に向
    け、 カメラで被写体を或る露光時間撮影中、被写体の上下方
    向へ帯状光を当てながら、カメラと帯状光に対して相対
    的に被写体を、該被写体の中心軸の周りに或る一定速度
    で回転させ、かつ、撮影媒体を或る一定速度で横移動さ
    せるようにしたこと、 を特徴とする撮影方法。
  6. 【請求項6】 帯状光はカメラから見て被写体へ横方向
    から当てるようにし、かつ、被写体に帯状光を当てる位
    置は、カメラから見て被写体の中心から側方へ離れた場
    所にすること、 を特徴とする請求項5記載の撮影装置。
JP17290497A 1997-06-13 1997-06-13 撮影装置、撮影方法 Pending JPH117062A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023228528A1 (ja) * 2022-05-27 2023-11-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 撮影装置及び撮影方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023228528A1 (ja) * 2022-05-27 2023-11-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 撮影装置及び撮影方法
JP2023174264A (ja) * 2022-05-27 2023-12-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 撮影装置及び撮影方法

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