JPH1171193A - バルク装填用油中水型エマルション爆薬組成物 - Google Patents

バルク装填用油中水型エマルション爆薬組成物

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JPH1171193A
JPH1171193A JP23122497A JP23122497A JPH1171193A JP H1171193 A JPH1171193 A JP H1171193A JP 23122497 A JP23122497 A JP 23122497A JP 23122497 A JP23122497 A JP 23122497A JP H1171193 A JPH1171193 A JP H1171193A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度の変化に対する粘度変化を小さく、しか
も比重の変化に対する粘度変化を小さくできるととも
に、流動性に優れ、作業性を良好にできるバルク装填用
油中水型エマルション爆薬組成物を提供する。 【解決手段】 バルク装填用油中水型(W/O型)エマ
ルション爆薬組成物は、酸化剤水溶液、油類、乳化剤お
よび微小中空球体よりなる。微小中空球体はアクリロニ
トリルと塩化ビニリデンの共重合樹脂またはポリスチレ
ン樹脂等により形成される有機質のものであり、かつそ
の平均粒径が20〜1500μmである。この微小中空
球体としては、薄膜により形成されるモノセルまたはマ
ルチセルが好ましい。油類は、40℃における動粘度
が、2〜350cStであることが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は隧道堀進、採石、
採鉱等の産業用の爆破作業に広く利用されるバルク装填
用油中水型(以下、W/O型とも称する)エマルション
爆薬組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記W/O型エマルション爆薬は、米国
特許第3161551号明細書により初めて開示されて
以来、その目的に応じて種々のものが提案されてきた。
それらのW/O型エマルション爆薬は、基本的には炭素
質燃料からなる連続相、無機酸化酸塩の水溶液からなる
分散相、乳化剤および気泡保持材が含まれている。気泡
保持材としては通常微小中空球体が用いられ、その選択
によってブースター起爆から雷管起爆までの広範な感度
をもつW/O型エマルション爆薬となる。
【0003】これらW/O型エマルション爆薬は、その
組成の中に火薬類を含有しないことから膠質ダイナマイ
トに比べて取扱い性に優れ、次第にその使用範囲が広ま
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、W/O型エ
マルション爆薬は、まず酸化剤水溶液、油類および乳化
剤を高温条件で乳化し、その後、さらに微小中空球体を
加えて撹拌混合することによって製造される。通常、こ
のW/O型エマルションは極めて粘度が高く、グリース
状あるいはマヨネーズ状の性状を有している。そのた
め、この高粘性のW/O型エマルションに比重の小さな
微小中空球体を撹拌混合(以下、混和という)して均一
にした後、紙あるいは合成樹脂チューブで包装されるの
が最も一般的な製品形態である。
【0005】ところが、最近W/O型エマルション爆薬
の使用形態の一つとして、紙やプラスチックチューブな
どの包装によらない、バルク状のまま直接装薬孔に注入
する方式が開発されつつある。それは一般にバルク装填
用W/O型エマルション爆薬といわれているが、通常の
W/O型エマルション爆薬に要求される貯蔵安定性、低
温起爆性などに加えて、流動性の良いことが新たな物性
として求められている。
【0006】しかしながら、前記W/O型エマルション
爆薬は、製造時における乳化、混和時の粘度に比べて貯
蔵温度における粘度が著しく大きくなる。この粘度上昇
があまりにも大きいと流動性が乏しくなり、作業性が悪
く、バルク装填に適さないものとなる。
【0007】また、爆薬に添加される気泡保持材の量に
よって爆薬の比重、およびそれに連動する爆薬の感度が
変化する。すなわち、気泡保持材の添加量が少ないと比
重は高く、起爆感度は低いが、逆に気泡保持材の添加量
が多いと比重は低く、起爆感度は高くなる傾向がある。
使用条件によっては感度を高めるため気泡保持材を多量
に添加する必要がある。この場合、気泡保持材の添加量
が増すと爆薬の粘度が大きくなり、流動性が低下すると
いう問題があった。
【0008】この発明は、以上のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、温度の変化に対する粘度変化を小さく、
しかも比重の変化に対する粘度変化を小さくできるとと
もに、流動性に優れ、作業性を良好にできるバルク装填
用油中水型エマルション爆薬組成物を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等はこの目的を
達成するため鋭意研究を重ねた結果、特定の粒径と材質
の微小中空球体を用いるか、またはそれと特定の粘度範
囲にある油類を組み合わせて用いることにより、目的と
する油中水型エマルション爆薬が得られることを見い出
したものである。
【0010】すなわち、第1の発明のバルク装填用油中
水型エマルション爆薬組成物は、酸化剤水溶液、油類、
乳化剤および微小中空球体よりなり、前記微小中空球体
の平均粒径が20〜1500μmであり、かつその材質
が有機質である。
【0011】第2の発明のバルク装填用油中水型エマル
ション爆薬組成物は、第1の発明において、前記油類
は、40℃における動粘度が2〜350センチストーク
ス(cSt)である。
【0012】第3の発明のバルク装填用油中水型エマル
ション爆薬組成物は、第1または第2の発明において、
前記微小中空球体は、薄膜により形成されるモノセルま
たはマルチセルである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て詳細に説明する。バルク装填用油中水型エマルション
爆薬組成物は、酸化剤水溶液、油類、乳化剤および微小
中空球体よりなり、前記微小中空球体の平均粒径が20
〜1500μmであり、かつその材質が有機質である。
【0014】酸化剤水溶液は、バルク装填用W/O型エ
マルション爆薬組成物において分散相を構成する無機酸
化性塩水溶液であり、従来からW/O型エマルション爆
薬に用いられているものすべてが包含される。無機酸化
性塩としては、例えば硝酸アンモニウム、硝酸ナトリウ
ム、硝酸カルシウム等のアルカリ金属、アルカリ土類金
属の硝酸塩や過塩素酸アンモニウム、過塩素酸ナトリウ
ム等の無機過塩素酸塩等が単独または混合物として用い
られるが、水への溶解度や溶解温度から硝酸アンモニウ
ム単独または硝酸アンモニウムと他の無機酸化性塩とを
混合した水溶液が好ましい。
【0015】これら無機酸化性塩の配合割合は、爆薬組
成物中の全組成に対して一般に5〜90重量%の範囲が
望ましく、40〜80重量%の範囲がさらに望ましい。
この配合割合が5重量%未満の場合はW/O型エマルシ
ョン爆薬の威力および感度が低く、逆に90重量%を越
える場合はW/O型エマルション爆薬の安定性が低下す
る。
【0016】これら無機酸化性塩は、水溶液として用い
られるが、この場合の水の配合割合は、爆薬組成物中の
全組成に対して好ましくは3〜30重量%、さらに好ま
しくは5〜25重量%である。水の配合割合が3重量%
未満では酸化剤を溶解することが困難になり、30重量
%を超えると爆薬の威力が低下する。
【0017】次に、前記油類は、W/O型エマルション
爆薬組成物において連続相を構成する炭素質燃料であ
り、常法によりW/O型エマルション爆薬に用いられる
ものから選択される。
【0018】例えば、パラフイン系炭化水素、オレフイ
ン系炭化水素、ナフテン系炭化水素、芳香族系炭化水
素、飽和または不飽和炭化水素、石油精製鉱油、潤滑
油、流動パラフイン等の炭化水素、ニトロ炭化水素等の
炭化水素誘導体、燃料油および石油から誘導される未精
製もしくは精製マイクロクリスタリンワックス、パラフ
インワックス、鉱物性ワックスであるモンタンワックス
等、動物性ワックスである鯨ロウ、昆虫ワックスである
蜜ロウ等のワックス類等の中から選択される。これらは
単独または混合物として用いられる。
【0019】前記油類の中では、バルク装填用W/O型
エマルション爆薬の流動性を高めるため、常温で液状ま
たは軟質のオイル類やワックス類が好ましい。さらに、
油類としては、流動性に優れ、かつ粘度の温度依存性お
よび比重(気泡保持材)依存性が小さいエマルション爆
薬を得ることができる点で、40℃における動粘度が2
〜350cStのものが最も好ましい。この動粘度が2
cSt未満のときは乳化が困難となる傾向にあり、35
0cStを超えるときは得られるW/O型エマルション
爆薬の粘度が高すぎて流動性に乏しい傾向にある。
【0020】また、薬質調整のため、石油樹脂、低分子
量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン等の低分子量
炭化水素重合体等を前記炭素質燃料成分と併用すること
もできる。これらの成分は、油類の内、通常90重量%
以下の量で用いられる。
【0021】油類は、爆薬に対して好ましくは0.1〜
10重量%、さらに好ましくは1〜5重量%で用いられ
る。油類が0.1重量%未満ではW/O型エマルション
爆薬の安定性が悪くなり、一方10重量%を越える場合
はW/O型エマルション爆薬の威力が低下する傾向にあ
る。
【0022】次に、乳化剤は、従来からW/O型エマル
ション爆薬に使用されているものいずれもが使用可能で
ある。この乳化剤としては、例えば、ソルビトールモノ
ラウレート、ソルビトールモノオレート、ソルビトール
モノパルミテート、ソルビトールモノステアレート、ソ
ルビトールセスキオレート、ソルビトールジオレート、
ソルビトールトリオレート等のソルビトール脂肪酸エス
テル、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノオレ
ート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノス
テアレート、ソルビタンセスキオレート、ソルビタンジ
オレート、ソルビタントリオレート等のソルビタン脂肪
酸エステル、ステアリン酸モノグリセライド等の脂肪酸
のモノまたはジグリセライド、ポリオキシエチレンソル
ビトール脂肪酸エステル、オキサゾリン誘導体、イミダ
ゾリン誘導体、リン酸エステル、脂肪酸アルカリ金属塩
またはアルカリ土類金属塩、第1級、第2級または第3
級アミン塩等が挙げられる。これらは、1種または2種
以上の混合物として使用される。
【0023】これらの中で、エマルション爆薬の安定性
の点から好ましい乳化剤は、ソルビトール脂肪酸エステ
ル(正確にはソルビトール脂肪酸エステルとソルビタン
脂肪酸エステルとソルバイド脂肪酸エステルの混合物で
あるが、ソルビトール脂肪酸エステルを主成分とするも
の)である。これら乳化剤の配合量は、好ましくは0.
1〜10重量%、さらに好ましくは1〜5重量%であ
る。乳化剤が0.1重量%未満の場合はW/O型エマル
ション爆薬の安定性が悪くなり、逆に10重量%を越え
る場合はW/O型エマルション爆薬の爆発エネルギーが
低下する傾向にある。
【0024】次に、有機質の微小中空球体(マイクロバ
ルーン)は気泡保持材として用いられ、エマルション爆
薬の感度等を調整するためのもので、フェノール樹脂、
ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、エポキシ樹脂、尿
素樹脂、ポリアクリロニトリル等の合成樹脂より得られ
るものである。これらは、耐圧強度、耐熱性、真比重、
爆薬の経時安定性に与える影響、爆薬の薬質に与える影
響等を考慮して選定される。特に、爆薬の軟らかい薬質
に与える影響と耐熱性を重視して決定される。耐熱性
は、エマルション爆薬がその製造工程、特に混和工程に
おいて高温に晒されるため、100℃程度の耐熱性が要
求される。従って、これらの観点から、アクリロニトリ
ルと塩化ビニリデンの共重合樹脂またはポリスチレン樹
脂が好ましい。
【0025】また、微小中空球体の真比重は小さいこと
から、見掛け上少量の添加量で爆薬の比重低下効果を得
ることができる。この微小中空球体の真比重は、0.4
以下が好ましく、0.2以下がさらに好ましい。
【0026】この微小中空球体の平均粒径は、20〜1
500μmの範囲であり、30〜1000μmの範囲で
あることが好ましい。また、微小中空球体は気泡体が単
一である場合(モノセル)と、多泡体である場合(マル
チセル)のいづれの形態であってもよい。これらのモノ
セルまたはマルチセルは、所要の起爆性能を発揮するた
めに薄膜により形成されることが望ましい。微小中空球
体の平均粒径が20μmよりも小さいと、起爆感度に優
れず、不発を生じる場合がある。平均粒径が1500μ
mよりも大きいと、爆速が小さくなり、安定に爆轟しな
い。
【0027】微小中空球体の使用量は、通常使用する微
小中空球体の比重等によるが、全組成に対して0.1〜
7重量%の範囲であることが好ましく、0.3〜5重量
%の範囲であることがさらに好ましい。この使用量が
0.1重量%未満の場合はW/O型エマルション爆薬の
感度が低下し、逆に7重量%を越える場合は爆薬の比重
が小さくなりすぎて装薬孔に装填される爆薬の量が少な
くなり、結果として爆薬の威力が低下する傾向にある。
【0028】また、有機質の微小中空球体は、その表面
が撥水性物質でコーティングされていてもよい。コーテ
ィングに用いられる物質としては、例えば、低分子系シ
ランカップリング剤、高分子系シランカップリング剤、
フッ素系界面活性剤、ステアリン酸、含フッ素メタクリ
レート系または含フッ素アクリレート系潤滑剤などが挙
げられる。
【0029】さらに、W/O型エマルション爆薬組成物
には、爆発力の増大を図るために、アルミニウム粉、マ
グネシウム粉等の金属粉末、木粉、澱粉等の有機粉末を
添加することができる。
【0030】以上のW/O型エマルション爆薬組成物
は、常法に従って、例えば、まず酸化剤水溶液に油類お
よび乳化剤を混合し、高速撹拌によってW/O型エマル
ションを製造し、その後微小中空球体および必要により
金属粉末や有機粉末等を加えて混和機で均一に撹拌混合
することによって製造される。
【0031】上記のような実施形態によって得られる効
果について以下に述べる。 ・ 実施形態のバルク装填用W/O型エマルション爆薬
によれば、有機質の微小中空球体を用い、その平均粒径
を20〜1500μmに設定したことから、製造時の高
温における粘度と、使用時すなわち常温における粘度と
の差を小さくすることができる。つまり、エマルション
爆薬の温度の変化に対する粘度変化を小さくすることが
できる。 ・ 実施形態のバルク装填用W/O型エマルション爆薬
によれば、気泡保持材である有機質で平均粒径が20〜
1500μmの微小中空球体の添加量による粘度変化が
小さい。つまり、エマルション爆薬の比重の変化に対す
る粘度変化が小さい。 ・ 実施形態のバルク装填用W/O型エマルション爆薬
によれば、エマルション爆薬は流動性に優れていること
から、バルク装填における作業性を向上させることがで
きる。
【0032】
【実施例】次に、実施例および比較例により、前記実施
形態をさらに具体的に説明する。 (実施例1)まず、硝酸アンモニウム70.1重量部お
よび硝酸ナトリウム10.3重量部を水10.3重量部
に加えて加温することにより溶解させ、約90℃の酸化
剤水溶液を得た。一方、ソルビトールモノオレート1.
4重量部と、40℃における動粘度が5.0cStのα
−オレフィンオリゴマー(ライオン社製の商品名、リポ
ルーブ20)5.0重量部との混合物を加温して溶融さ
せ、約80℃の可燃剤混合物を得た。これら酸化剤水溶
液と可燃剤混合物とを乳化装置に導き、乳化させてW/
O型エマルションを得た。
【0033】このW/O型エマルションに、真比重が
0.03、平均粒径が70μmのアクリロニトリル樹脂
製の微小中空球体〔販売元 日本フィライト(株)の商
品名エクスパンセルDE80〕0.5重量部を加え、縦
型混和機を用いて混合し、バルク装填用W/O型エマル
ション爆薬組成物を得た。このものの比重は1.18で
あった。
【0034】このバルク装填用W/O型エマルション爆
薬組成物の粘度をE型粘度計(東京計器株式会社製、商
品名EHD−ST型)で測定した。測定条件は、回転数
10rpm、試料温度5℃、25℃、50℃、80℃と
した。試験に用いた試料の組成割合を表1に、そして粘
度測定結果を表2にそれぞれ示した。また、添加する気
泡材の量を調整することにより、W/O型エマルション
爆薬の比重を種々変えて、25℃における粘度を測定し
た。その結果を表3に示した。
【0035】なお、表1中の数値は重量%を表し、表2
中の粘度の単位はPa・sであり、( )内の数値は8
0℃における粘度との差を表す。また、表3中の粘度の
単位はPa・sであり、( )内の数値は比重1.30
における粘度との差を表す。 (実施例2)まず、硝酸アンモニウム70.1重量部お
よび硝酸ナトリウム10.3重量部を水10.3重量部
に加えて加温することにより溶解させ、約90℃の酸化
剤水溶液を得た。一方、ソルビトールモノオレート1.
4重量部と、40℃における動粘度が10cStの流動
パラフィン5.0重量部との混合物を加温して溶融さ
せ、約80℃の可燃剤混合物を得た。これら酸化剤水溶
液と可燃剤混合物とを乳化装置に導き、W/O型エマル
ションを得た。
【0036】このW/O型エマルションに、真比重が
0.03、平均粒径が70μmのアクリロニトリル樹脂
製の微小中空球体〔販売元 日本フィライト(株)の商
品名エクスパンセルDE80〕0.5重量部を加え、縦
型混和機を用いて混合し、バルク装填用W/O型エマル
ション爆薬組成物を得た。このものの比重は1.18で
あった。
【0037】このバルク装填用W/O型エマルション爆
薬組成物の粘度を実施例1と同様に測定した。その結果
を表2に示した。また、添加する気泡材の量を調整する
ことにより、W/O型エマルション爆薬の比重を種々変
えて、25℃における粘度を測定した。その結果を表3
に示した。 (実施例3)まず、硝酸アンモニウム70.1重量部お
よび硝酸ナトリウム10.3重量部を水10.3重量部
に加えて加温することにより溶解させ、約90℃の酸化
剤水溶液を得た。一方、ソルビトールモノオレート1.
4重量部と、40℃における動粘度が155cStの炭
化水素系合成油(三井石油化学社製の商品名ルーカント
HC−20)5.0重量部とを加温して溶融させ、約8
0℃の可燃剤混合物を得た。これら酸化剤水溶液と可燃
剤混合物とを乳化装置に導き、W/O型エマルションを
得た。
【0038】このW/O型エマルションに、真比重が
0.02、平均粒径が65μmのアクリロニトリル樹脂
製の微小中空球体〔松本油脂製薬(株)製、商品名松本
マイクロスフェアF−80ED〕0.4重量部を加え、
縦型混和機を用いて混合し、バルク装填用W/O型エマ
ルション爆薬組成物を得た。このものの比重は1.15
であった。
【0039】このバルク装填用W/O型エマルション爆
薬組成物の粘度を実施例1と同様に測定した。その結果
を表2に示した。また、添加する気泡材の量を調整する
ことにより、W/O型エマルション爆薬の比重を種々変
えて、25℃における粘度を測定した。その結果を表3
に示した。 (実施例4)まず、硝酸アンモニウム70.1重量部お
よび硝酸ナトリウム10.3重量部を水10.3重量部
に加えて加温することにより溶解させ、約90℃の酸化
剤水溶液を得た。一方、ソルビトールモノオレート1.
4重量部と、40℃における動粘度が367cStのα
−オレフィンオリゴマー(ライオン製、商品名リポルー
ブ400H)5.0重量部とを加温して溶融させ、約8
0℃の可燃剤混合物を得た。これら酸化剤水溶液と可燃
剤混合物とを乳化装置に導き、W/O型エマルションを
得た。
【0040】このW/O型エマルションに、真比重が
0.05、平均粒径が430μmのポリスチレン樹脂微
小中空球体〔積水化成(株)製〕0.7重量部を加え、
縦型混和機を用いて混合し、バルク装填用W/O型エマ
ルション爆薬組成物を得た。このものの比重は1.22
であった。
【0041】このバルク装填用W/O型エマルション爆
薬組成物の粘度を実施例1と同様に測定した。その結果
を表2に示した。また、添加する気泡材の量を調整する
ことにより、W/O型エマルション爆薬の比重を種々変
えて、25℃における粘度を測定した。その結果を表3
に示した。 (比較例1)まず、硝酸アンモニウム70.1重量部お
よび硝酸ナトリウム10.3重量部を水10.3重量部
に加えて加温することにより溶解させ、約90℃の酸化
剤水溶液を得た。一方、ソルビトールモノオレート1.
4重量部と40℃における動粘度が7.3cStの流動
パラフィン5.0重量部との混合物を加温して溶融さ
せ、約80℃の可燃剤混合物を得た。これら酸化剤水溶
液と可燃剤混合物とを乳化装置に導き、W/O型エマル
ションを得た。
【0042】このW/O型エマルションに、真比重が
0.25、平均粒径が65μmのガラスよりなる微小中
空球体〔旭硝子(株)製,商品名:Z−25〕5.0重
量部を加え、縦型混和機を用いて混合しW/O型エマル
ション爆薬組成物を得た。このものの比重は1.17で
あった。
【0043】このW/O型エマルション爆薬組成物の粘
度を実施例1と同様に測定した。結果を表2に示した。
また、添加する気泡材の量を調整することにより、W/
O型エマルション爆薬の比重を種々変えて、25℃にお
ける粘度を測定した。その結果を表3に示した。 (比較例2)実施例2と同様、硝酸アンモニウム70.
1重量部および硝酸ナトリウム10.3重量部を水1
0.3重量部に加えて加温することにより溶解させ、約
90℃の酸化剤水溶液を得た。一方、ソルビトールモノ
オレート1.4重量部と、40℃における動粘度が10
cStの流動パラフィン4.0重量部と40℃における
動粘度が48cStのα−オレフィンオリゴマー〔ライ
オン社製の商品名、商品名リポルーブ80〕1.0重量
部との混合物を加温して溶融させ、約80℃の可燃剤混
合物を得た。
【0044】これら酸化剤水溶液と可燃剤混合物とを乳
化装置に導き、W/O型エマルションを得た。このW/
O型エマルションに真比重が0.02、平均粒径が65
μmのガラス製の微小中空球体(PQ社製、商品名Qc
el−500)4.0重量部を加え、縦型混和機を用い
て混合し、W/O型エマルション爆薬組成物を得た。こ
のものの比重は1.20であった。
【0045】試験に用いた試料の組成割合を表4に、そ
してこのW/O型エマルション爆薬組成物の粘度を実施
例1と同様に測定した結果を表2に示した。また、添加
する気泡材の量を調整することにより、W/O型エマル
ション爆薬の比重を種々変えて、25℃における粘度を
測定した。その結果を表3に示した。なお、表4中の数
値は重量%である。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】
【表4】 表2に示したように、実施例1〜4の場合、比較例1お
よび2の場合に比べて、温度によるエマルション爆薬の
粘度の変化が小さいことが明らかである。また、表3に
示したように、実施例1〜4の場合、比較例1および2
の場合に比べて、爆薬の比重が変化しても、エマルショ
ン爆薬の粘度の変化が小さいことがわかる。
【0050】以上のことから、実施例1〜4に示したよ
うな有機質の気泡保持材を用いるか、またはそれと組み
合わせて40℃における動粘度が2〜350cStであ
る油類を使用することにより、流動性に優れたバルク装
填用W/O型エマルション爆薬を得ることができる。
【0051】なお、前記実施形態より把握される技術的
思想について以下に記載する。 ・ 前記酸化剤水溶液は、硝酸アンモニウム単独または
硝酸アンモニウムと他の無機酸化性塩との水溶液である
請求項1〜請求項3のいずれかに記載のバルク装填用油
中水型エマルション爆薬組成物。
【0052】このように構成した場合、酸化剤水溶液の
水への溶解度を大きくできるとともに、溶解温度を低く
することができる。 ・ 前記乳化剤は、ソルビトール脂肪酸エステルである
請求項1〜請求項3のいずれかに記載のバルク装填用油
中水型エマルション爆薬組成物。
【0053】このように構成した場合、バルク装填用W
/O型エマルション爆薬組成物の安定性を向上させるこ
とができる。 ・ 前記微小中空球体は、アクリロニトリルと塩化ビニ
リデンの共重合樹脂またはポリスチレン樹脂より形成さ
れたものである請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
バルク装填用油中水型エマルション爆薬組成物。
【0054】このように構成した場合、バルク装填用W
/O型エマルション爆薬組成物に軟らかい薬質と耐熱性
を付与することができる。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれば
次のような効果を奏する。第1の発明のバルク装填用油
中水型エマルション爆薬組成物によれば、有機質の微小
中空球体を用い、その平均粒径を20〜1500μmに
設定したことから、温度の変化に対する粘度変化を小さ
く、しかも比重の変化に対する粘度変化を小さくできる
とともに、流動性に優れ、作業性を向上させることがで
きる。
【0056】第2の発明のバルク装填用油中水型エマル
ション爆薬組成物によれば、油類の動粘度を所定範囲に
設定したことから、第1の発明の効果をより向上させる
ことができる。
【0057】第3の発明のバルク装填用油中水型エマル
ション爆薬組成物によれば、第1の発明または第2の発
明の効果に加え、微小中空球体を薄膜のモノセルまたは
マルチセルとしたことから、爆薬の起爆性能を効果的に
発揮させることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化剤水溶液、油類、乳化剤および微小
    中空球体よりなり、前記微小中空球体の平均粒径が20
    〜1500μmであり、かつその材質が有機質であるバ
    ルク装填用油中水型エマルション爆薬組成物。
  2. 【請求項2】 前記油類は、40℃における動粘度が2
    〜350センチストークス(cSt)である請求項1に
    記載のバルク装填用油中水型エマルション爆薬組成物。
  3. 【請求項3】 前記微小中空球体は、薄膜により形成さ
    れるモノセルまたはマルチセルである請求項1または請
    求項2に記載のバルク装填用油中水型エマルション爆薬
    組成物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002060295A (ja) * 2000-08-14 2002-02-26 Nippon Kayaku Co Ltd 油中水滴型エマルション爆薬
KR100449163B1 (ko) * 2002-05-06 2004-09-16 주식회사 한화 위력이 강화된 에멀젼 폭약
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CN114133307A (zh) * 2022-01-05 2022-03-04 河北京煤太行化工有限公司 一种环保型乳化炸药
CN114656312A (zh) * 2022-01-23 2022-06-24 南京晓庄学院 一种乳化炸药触变性改进剂

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