JPH1171276A - メラトニンを含む乳癌抑制剤および乳癌抑制用組合せ - Google Patents
メラトニンを含む乳癌抑制剤および乳癌抑制用組合せInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 乳癌の誘発を阻止できる物質を得る。
【解決手段】 メラトニンまたはメラトニン類似物を含
む乳癌抑制剤を人間の女性に対し一定期間毎日投与する
ことにより乳癌の誘発を阻止する。プロゲストーゲンお
よび/またはエストロゲンと組合わせて投与してもよ
い。体重70Kgの女性に対する一日のメラトニンの投
与量は2mg〜1000mgであり、プロゲストーゲン
の投与量は7.5μg〜2500μgであり、エストロ
ゲンの投与量は2μg〜100μgである。経口、生理
学的に適切なキャリヤーにおける静脈注射または皮下植
え込みにより投与する。
む乳癌抑制剤を人間の女性に対し一定期間毎日投与する
ことにより乳癌の誘発を阻止する。プロゲストーゲンお
よび/またはエストロゲンと組合わせて投与してもよ
い。体重70Kgの女性に対する一日のメラトニンの投
与量は2mg〜1000mgであり、プロゲストーゲン
の投与量は7.5μg〜2500μgであり、エストロ
ゲンの投与量は2μg〜100μgである。経口、生理
学的に適切なキャリヤーにおける静脈注射または皮下植
え込みにより投与する。
Description
【発明の詳細な説明】 【0001】発明の分野 本発明は人間の女性における排卵を抑制する方法に関す
る。より詳細に、本発明は排卵抑制量のメラトニン(m
elatonin)を投与することにより排卵を抑制す
る方法に関する。場合によりメラトニンは卵着床(pr
ogestational)剤および/または発情剤
(estrogenicagent)と組み合わせて投
与されるものとする。 発明の背景 人間に関する避妊の分野における研究および開発は精子
の移送に対する物理的および化学的バリヤー、たとえば
膣内発泡剤、隔膜、子宮内装置およびコンドームの領域
ならびに1種類以上のステロイドホルモンを含む経口避
妊薬の領域において為されてきた。経口避妊薬が開発さ
れたが、これは避妊の防止に非常に有効なものであり、
今日では世界中で五千万人以上の婦人が経口避妊薬を用
いている。典型的にこの経口避妊薬はエストロゲンおよ
びプロゲストーゲン(また、プロゲスチンとして知られ
る)の組み合わせの形を取るものである。組み合わせ投
薬計画として知られる、これら投薬計画の若干のものに
おいて、両立する投与量のエストロゲンおよびプロゲス
トーゲンが投与期間の全体を通じて毎日投与される。逐
次投薬計画と称される他の投薬計画においては、月経周
期の間エストロゲンまたはプロゲストーゲンあるいは両
者の分量が増加乃至減少されるものである。若干の逐次
投薬計画は二段階乃至二相制御を提供するものである
(たとえば、米国特許第3,969,502号を参照さ
れたい)。他のものは成分の三段階乃至三相組み合わせ
を提供する(たとえば、米国特許第4,628,051
号、米国特許第4,390,531号参照)。第三のタ
イプの投薬計画もまた知られており、これは1種類以上
のプロゲストーゲンが月経期間の全体を通じて毎日投与
されるものである。経口避妊薬中のホルモンは中枢神経
系および性尿器系の組織内の双方に作用して生殖機能を
抑制する。作用の主たる部位は視床下部および下垂体で
あって、黄体化ホルモン(LH)の周期中間のサージ
(surge)を抑制し、ひいては排卵を抑制するもの
である。LHおよび卵胞刺激ホルモンの基礎的な濃度な
らびにエストラジオールおよびプロゲストロン(Pro
gestrone)のプラズマ(plasma)レベル
が経口避妊薬の使用者においては抑制される。本質的
に、ホルモンレベルの変化を生じさせることによるこれ
ら避妊薬の成果は妊娠によってもたらされるものを模倣
している。この効果は投与量依存性である。これら従来
の経口避妊薬は婦人周期の最小21日間に亙り、そして
或る場合には周期の全28−30日間に亙り投与され
る。経口避妊薬はまた、性尿器系に対し直接的な効果を
及ぼす。それらは子宮内膜の構造および物理的−化学的
組成ならびに子宮頚管粘液の稠度を変化させ、ひいては
卵子を着床させるための子宮容積を変化させることにな
る。経口避妊薬は妊娠の抑制以外にも利点を提供するこ
とを示してきた。非使用者と比較して、経口避妊薬を摂
取している婦人は骨盤炎症性疾病(PID)、子宮外妊
娠、子宮内膜癌および良性の乳房疾病についてより低い
危険性を有することを示して来た。最も際立っているの
は現在の組み合わせタイプの避妊薬もまた、卵巣癌発生
の度合いを減少させる能力を有していることである。経
口避妊薬はまた、不規則月経、月経前期緊張、過剰失血
および痙攣を含む一般的な月経障害の緩和をもたらすこ
とが出来るものである。しかし、従来の経口避妊薬の使
用はまた、或る種の危険を伴うものである。静脈血栓栓
塞症、虚血性心臓疾病、脳血管性疾病および高血圧症を
患う顕著な機会を包含するこれらの危険はその大部分が
避妊薬中のエストロゲン成分(代表的にはエチニルエス
トラジオールまたはメンストラノール)に起因するもの
と考えられる。これら条件の何れかの害を蒙る危険性は
第一に年齢35歳を超える婦人に限られ、特に喫煙する
年齢35歳を超える婦人に限られることが判明してい
る。エストロゲンを摂取する婦人はまた、胃腸障害、悪
心および体重増加を含むマイナスの副作用を受ける可能
性がある。エストロゲンを含有する経口避妊薬に伴って
派生するマイナスの副作用あるいは有り得べき副作用を
回避するための努カにおいて、その活性成分として1種
類以上のプロゲストーゲンのみを含有する経口避妊薬が
開発された。しかし、これらの避妊薬は一般にエストロ
ゲンおよびプロゲストーゲン双方を含有するものより効
果の乏しいことが判明している。プロゲストーゲンのみ
を含有する経口避妊薬を摂取する婦人の蒙る一つの共通
の副作用は月経周期中の出血の進展である。従来の経口
避妊薬の欠点ならびにマイナスの副作用に鑑みて、新し
い避妊薬が捜し求められている。従って、本発明の目的
は非常に効果的で、かつ利益を提供し、また現在使用さ
れている避妊薬に伴う悪影響を回避する避妊方法を提供
することにある。更に本発明の目的は婦人の乳癌の発生
の度合いを減少させる方法を提供することにある。 発明の要約 本発明によれば、排卵を抑制するのに有効な供与量でメ
ラトニンを投与することにより出産適齢の人間の女性に
おける避妊を達成する方法が開示される。場合によりメ
ラトニンはプロゲストーゲンおよび/またはエストロゲ
ンとの組み合わせにおいて投与されるものとする。好ま
しい実施態様において、本発明の避妊薬は経口投与形態
において投与される。本発明によれば、更にメラトニン
の有効供与量を投与することにより人間の女性における
乳癌を抑制する方法が開示されている。 発明の詳細な説明 メラトニン(N−アセチル−5−メトキシトリプタミ
ン)は合成され、また松果腺により分泌されるホルモン
である。ホルモンの正確な役割は未だに決定されていな
い。研究は一日についての或る特定回数におけるシリア
ン・ゴールデン・ハムスターへのメラトニンの注射が生
殖腺、雄の場合の精巣の重量および雌の場合の排卵につ
いての進展に対する抑制効果を有していることを示して
いる。1日に関し或る回数でメラトニンを注射した雌ラ
ットもまた、排卵の抑制を示した。従って、メラトニン
は各種の齧歯種における生殖腺に対する主要な抑制効果
を有することを示している。しかし、同様な効果はメラ
トニンを注射した他の哺乳種においては示されていな
い。具体的には、羊に対するメラトニンの投与〔ケンウ
ェイ、ディー・ジェー他(Kenneway,D.J.
et al.)の「J.Reproductive F
ertility」73:859(1985年)〕およ
び霊長類に対する投与〔レパート、エス・エム(Rep
pert,S.M.et al.)の「Endocri
n.」104:295(1979年)〕はそれらの生殖
生理機能の直接的変化をもたらさなかった。人間におけ
る外因的なメラトニン投与は、異常なメラトニン・リズ
ムが内因性の抑鬱症ならびに薬理動力学的(pharm
okinetic)目的に関して派生するという仮説
〔ウォールドハウサー、エフ(Waldhauser.
F.,)の「神経内分泌学(Neuroendocri
nology)」39:307、313(1984年)
および時間帯の変更を伴う航空機旅行に次いで起こる時
差ぼけ現象に関連して研究されてきた。本発明は、女性
に対し毎日投与されるメラトニンの薬理学的投与量が排
卵を阻止するに足る黄体化ホルモンにおける標準の月経
周期中間のサージを選択的に抑制するという発見に基づ
いている。本発明は、排卵を阻止するのに有効な供与量
のメラトニンを人間の女性に対し毎日投与することによ
り排卵に先立って生じ、またそのために必要とされる黄
体化ホルモンにおけるサージを抑制することにより出産
適齢の女性における避妊を達成する方法を指向してい
る。本発明はまた、婦人における乳癌の誘発を抑制する
方法を指向している。メラトニンの薬理学的投与は、各
種齧歯種の腺癌を誘発する7,12−ジメチルベンズア
ンスラセン(DMBA)を阻止することが発見されてい
る。エストロゲンレセプター陽性乳癌を育する婦人は夜
間のメラトニン濃度が減少するということが見出された
〔タマーキン、ディー他(Tamarkin,D.et
al.)の「サイエンス」216:1003−100
5(1982年)〕。理論に拘束されることを望むわけ
ではないが、メラトニンの薬理学的供与量の投与は月経
周期中に生ずる可能性のある乳房組織内の紬胞の形成を
抑制することになるものと考えられる。この細胞の形成
は、もしそれが長い期間に亙って継続するものであれ
ば、腫瘍の発達をもたらす可能性があること、またメラ
トニンの投与は細胞の成長をして各生殖周期における乳
房組織のバランスの取れた細胞の数が存在するように安
定化させるものであることが理論づけられる。本明細書
中で使用されるように、用語「メラトニン」はまた、人
間の女性に投与したとき排卵抑制効果を有するメラトニ
ン類似体を包含するものとする。この種のメラトニン類
似体には6−フルオロメラトニン、5−ヒドロキシトリ
プタミン、5−メトキシインドールおよび5−メトキシ
トリプタミンが合まれる。その他のこの種メラトニン類
似体には、ここに参考として引用する米国特許第4,0
87,444号、および米国特許第4,614,807
号中に開示されるものが包含される。このメラトニン
(またはメラトニン類似体)は黄体化ホルモンにおける
使用者の標準サージを抑制するに足る供与量をもって毎
日投与され、その結果排卵を阻止するものである。一般
にメラトニンは、そのメラトニンを摂取する婦人の体重
70kg当たり1日当たり約2mg乃至1000mgの
範囲におよぶ分量が投与される。好ましいのはメラトニ
ン約30mg乃至約500mgが毎日投与されることで
ある。メラトニンは婦人の周期全体を通じて毎日投与す
ることができる。しかし、婦人の排卵標準日の直前を先
行する周期内のほんの1乃至約7日間に亙るメラトニン
の投与が避妊効果を達成するのに十分であることが判明
した。排卵は典型的には14日目周期日に、あるいは婦
人の周期の約9日目乃至17日目に発生するものであ
る。この投薬計画はメラトニンを投与するためには好ま
しい。選択された投薬計画のタイプは毎日投与されるメ
ラトニンの量に影響を及ぼす可能性がある。選択された
投与法により一日量において提供される分量もまた、変
化する可能性がある。このメラトニンは婦人に対し、経
口的、非経口的あるいは皮下植え込み一の形態で投与す
ることがきる。メラトニンが経口投与形態、たとえばカ
プセル、錠剤、懸濁液または溶液である場合に、投与は
最も便利である。カプセルまたは錠剤が好ましい。カプ
セルは、その化合物を薬物学的に受容可能な賦形剤と混
合し、次いで従来の手順に従ってその混合物でゼラチン
カプセルを充填することにより調製することができる。
或いはメラトニンを1種類以上の潤滑剤、たとえばステ
アリン酸またはステアリン酸マグネシウム、フレーバー
改良剤、ジャガイモ澱粉およびアルギン酸を含む崩壊エ
レメント、バインダー、たとえばゼラチンおよびコーン
スターチおよび/またはラクトース、コーンスターチお
よびスクロースを含む錠剤べースと混含し、次いで錠剤
にプレスすることができる。経口投与の代わりに、メラ
トニンを非経口的にあるいは固形薬品皮下植え込みの形
態で投与することもできる。非経口投与に関して、メラ
トニンは製薬キャリヤーと共に生理的に受容可能な希釈
剤中のホルモンの溶液または懸濁液の注射可能薬品とし
て提供される。このキャリヤーは水または油を合んで構
成することができ、そして場合により更に表面活性剤ま
たは他の薬量もまた、変化する可能性がある。このメラ
トニンは婦人に対し、経口的、非経口的あるいは皮下植
え込みの形態で投与することがきる。メラトニンが経口
投与形態、たとえばカプセル、錠剤、懸濁液または溶液
である場合に、投与は最も便利である。カプセルまたは
錠剤が好ましい。カプセルは、その化合物を薬物学的に
受容可能な賦形剤と混合し、次いで従来の手順に従って
その混合物でゼラチンカプセルを充填することにより調
製することができる。或いはメラトニンを1種類以上の
潤滑剤、たとえばステアリン酸またはステアリン酸マグ
ネシウム、フレーバー改良剤、ジャガイモ澱粉およびア
ルギン酸を含む崩壊エレメント、バインダー、たとえば
ゼラチンおよびコーンスターチおよび/またはラクトー
ス、コーンスターチおよびスクロースを含む錠剤べース
と混合し、次いで錠剤にプレスすることができる。経口
投与の代わりに、メラトニンを非経口的にあるいは固形
薬品皮下植え込みの形態で投与することもできる。非経
口投与に関して、メラトニンは製薬キャリヤーと共に生
理的に受容可能な希釈剤中のホルモンの溶液または懸濁
液の注射可能薬品として提供される。このキャリヤーは
水または油を含んで構成することができ、そして場合に
より更に表面活性剤または他の薬物的に受容可能なアジ
ュバントを含んでいてもよい。適切な油には、動物、植
物、石油または合成起源の油が含まれ、それらには落花
生、大豆、トウモロコシ、ごま、ヒマの油および鉱油が
ある。好ましい液体キャリヤーには水、塩水、砂糖水溶
液およびグリコール類、たとえばプロピレングリコール
またはポリエチレングリコールが含まれる。更にメラト
ニンは皮下植え込みの形態で投与することができ、これ
は時間をかけてメラトニンの持続した放出を提供するよ
うに処方されるものである。植え込み体を調製するため
に、従来の植え込みテクノロジーに従ってメラトニンを
小さな円筒に圧縮し、そして生理学的に受容可能なシェ
ル材料、たとえばバイオ可崩壊性または多孔性ポリマー
の内側に配置すればよい。本発明の好ましい実施態様に
おいて、メラトニンはプロゲストーゲンと組み合わされ
て投与されるものとする。このプロゲストーゲンが添加
されて、周期的な月経出血に類似する周期的な出血を誘
発し、また従来の経口避妊薬におけるプロゲストーゲン
の投与に付随する現存の利益を提供するものである。あ
らゆる月経前期的活性化合物は本発明におけるプロゲス
トーゲン成分として使用するのに適切である。適切なプ
ロゲストーゲンにはプロゲストロンおよびその誘導体が
含まれる。現在好ましいプロゲストーゲンにはノルエチ
ンドロン(norethindrone)(すなわち、
19−ノル−17α−エチニル−17β−ヒドロキシ−
4−アンドロステン−3−オン)およびノルゲストレル
(norgestrel)(13β−エチル−17α−
エチニル−17β−ヒドロキシゴン−4−エン−3−オ
ン)がある。その他のプロゲストーゲンにはクロルマジ
ノン・アセテート(chlormadinone−ac
etate)(6−クロロ−17−ヒドロキシ−プレグ
ナ−4,6−ジエン−3,20−ジオンアセテート)、
ノルエチノドレル(norethynodrel)(1
7α−エチニル−17−ヒドロキシエステレ−5(1
0)−エン)、メドロキシプロゲステロンアセテート
(medroxyprogesteroneaceta
te)(17α−アセトキシ−6α−メチル−プレグン
−4−エン−3,20−ジオン)、メゲストロールアセ
テート(megestrolacetate)(17β
−アセトキシ−6−メチル−プレグナ−4,6−ジエン
−3,20−ジオン)、ラインステレノール(lyne
strenol)(17α−エチニル−17β−ヒドロ
キシ−エステレ−4−エン)、キンゲストロン(qui
ngestrone)(3−シクロペンチロキシ−プレ
グナ−3,5−ジエン−20−オン)、ノルエチンドロ
ンアセテート(norethindroneaceta
te)(17β−アセトキシ−17α−エチニル−エス
テレ−4−エン−3−オン)、エチノジオールアセテー
ト(ethynodiolacetate)(3β,1
7β−ジアセトキシ−17α−エチニル−エステレ−4
−エン)、ジメチステロン(dimethistero
ne)〔17β−ヒドロキシ−6α−メチル−17−
(1−プロピニル)−アンドロスト−4−エン−3−オ
ン〕、およびレヴォノールゲストレル(levonor
gestrel)がある。数多くの投薬計画がメラトニ
ンとプロゲストーゲンとの組み合わせを投与する場合に
適切である。たとえば、28日周期を仮定すると、メラ
トニンおよびプロゲストーゲンの両者を約21日間投与
し、引き続いて約7日間に亙りプロゲストーゲンを伴わ
ずにメラトニンの投与を行うことができる。第二の投薬
計画において、メラトニンおよびプロゲストーゲンを約
21日間に亙って投与し、次いで両者を約7日間差し控
えるものとする。第三の投薬計画において、メラトニン
を約5−14日間に亙り投与し、引き続いて組み合わせ
た含計約21日間について約7−14日間に亙りプロゲ
ストーゲンを投与するものとする。周期の残りの7日間
はメラトニンもプロゲストーゲンも投与しない。第四の
投薬計画は最初の5日間プラセボを投与し、次いでメラ
トニンを約3−7日間投与し、引き続き21日目の終わ
りまでプロゲストーゲンを投与する工程を含んで構成さ
れる。再び、周期の残りの7日間ではメラトニンもプロ
ゲストーゲンも投与しないものとする。他の投薬計画に
おいて、プロゲストーゲンは約21日間に亙り投与され
る。メラトニンはプロゲストーゲンとの組み合わせにお
いて周期の中間で、使用者の排卵標準日の直前に約1−
7日間(好ましくは約3−5日闇)投与される。約21
日間の最後に、プロゲストーゲンは約7日間撤去され
る。上に述べたように、従来の21−28日間に及ぶプ
ロゲストーゲンのみの避妊薬は非常に効果的であるとい
うものではない。メラトニンの添加がプロゲストーゲン
のみの無効力を克服するものである。これら避妊薬のプ
ロゲストーゲン成分は通常約7.5μg乃至約2500
μg/日の範囲で、好ましくは約7.5μg乃至約60
0μg/日の範囲で投与される。最も好ましいのはプロ
ゲストーゲンが約7.5μg乃至250μg/日の範囲
で投与されることである。毎日の供与により提供されプ
ロゲストーゲンの実際の量は選択された特定プロゲスト
ーゲン、その相対的効力および選択された投与方法に左
右されることになる。たとえば、より効力のあるプロゲ
ストーゲンのより少量はより低い効力のプロゲストーゲ
ンのより大量と同様の結果を達成し得るものである。上
に述べたように、プロゲストーゲンの量はまた、投与の
態様と共に変化する可能性があり、より少ない供与量で
は経口投与についてよりも典型的に皮下植え込みまたは
静脈注射による投与を要するものである。上述の提案さ
れた投薬計画の何れにおいても、それらの日に関してメ
ラトニンおよびプロゲストーゲンの両者が投与されるも
のであって、二つの活性成分は便利よく組合わされ、共
に投与されるが、それらはまた別々に投与することもで
きる。本発明の別の実施態様において、少量のエストロ
ゲンを上述した何れのメラトニンまたはメラトニン−プ
ロゲストーゲン投薬計画に対し添加することもできる。
所望により、エストロゲンを添加して、もしエストロゲ
ンの不存在においてメラトニンを投与する場合に起こる
可能性のあるあらゆる排卵の逸出を阻止することによ
り、メラトニンを安定化させることができる。あらゆる
従来のエストロゲンを本発明の避妊薬組成物の適切な成
分として用いることができる。目下の好ましいエストロ
ゲンはエチニルエストラジオール(ethinyles
tradiol)(すなわち、17α−エチニル−3,
17β−ジヒドロキシ−エストラ−1,3,5(10)
−トリエン)・およびメストラノール(mestran
ol)(17α−エチニル−17β−ヒドロキシ−3−
メトキシ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン)
である。他の適切なエストロゲンにはエストラジオール
(estradiol)(3,17β−ジヒドロキシ−
エストラ−1,3,5(10)−トリエン)、エストリ
オール(estriol)(3,16α、17β−トリ
ヒドロキシ−エストラ−1,3,5(10)−トリエ
ン)、エストロン(3−ヒドロキシ−エストラ−1,
3,5(10)−トリエン−17−オン)、ジエチルス
チルベストロール(di−ethylstilbest
rol)、キンエストラジオール(quinestra
diol)(3−シクロペンチロキシ−16α、17β
−ジヒドロキシ−エストラ−1,3,5(10)−トリ
エン)、およびエストロンスルフェート(estron
esulfate)がある。エストロゲンは上述した全
ての投薬計画における28日周期の21日間の全体を通
じて毎日投与することができるが、排卵標準日に先行し
てのみ投与するのが好ましい。エストロゲンは一般に約
2μg乃至100μg/日の範囲で投与され、そして好
ましいのは約10μg乃至約50μg/日の範囲内で投
与されることである。プロゲストーゲンに関するよう
に、1日に使用されるエストロゲンの実際の量は選択さ
れた特定エストロゲンおよびその相対的効力に左右され
ることになる。エチニルエストラジオールは、たとえば
メストラノールよりも2倍の生物学的効力を有してい
る。エストロゲンの有害な副作用が与えられるので、メ
ラトニンを安定化させるのに要する最少量のエストロゲ
ンのみを用いるのが望ましい。上に提案された投薬計画
の何れにおいてもエストロゲンはメラトニンと、および
/またはプロゲストーゲンと組み合わせることができ
る。別の投薬計画において、エストロゲンは或る婦人の
周期の始まりにおいて約5−13日間投与され、引き続
いて彼女の排卵標準日に先行する約1−7日間(好まし
くは約3−5日間)に亙りメラトニンを投与し、次いで
プロゲストーゲンを彼女の投薬の大体21日目の終わり
まで投与するものとする。本発明の他の実施態様におい
て、メラトニンは「モーニングアフター・ピル」として
それ自体で、あるいはエストロゲンおよび/またはプロ
ゲストーゲンとの組み合わせにおいて投与することがで
きる。この実施態様において、このメラトニンは性交後
期間1−5日に及び1日約100mg乃至約10,00
0mg、好ましくは少なくとも2000mgの供与量に
おいて投与されるものとする。もし、メラトニンがプロ
ゲストーゲンおよび/またはエストロゲンとの組み合わ
せにおいて投与されるとすれば、そのプロゲストーゲン
は約10mg乃至20mgの範囲に及ぶ1日量をもって
投与されるのが好ましく、またそのエストロゲンは約
2.5乃至25mgの範囲に及ぶ1日量をもって投与さ
れるものとする。本発明の好ましい実施態様において、
本発明の避妊薬組成物は経口供与形態で投与され、好ま
しくはピルまたはカプセルの形態で投与される。ピルま
たはカプセルは適切なデリバリーおよび使用に適するあ
らゆる方法でパッケージすることができる。好ましいの
はそれらを薬剤的キットまたはパッケージの形態で容器
に入れることであり、この場合1日の単位供与量が連続
的、逐次的順序において提供されるか、あるいはアレン
ジされるものとし、これはピルを摂取しているその婦人
をして彼女の生殖周期における適当な時に適切な処方を
採用できるものにする。適切なキットまたはパッケージ
には従来のバブルプラスチック・パッケージ(bubb
le plastic package)があり、これ
は可携性プラスチックのシート中に、選択された投薬計
画によって21個あるいは28個の個別のバブルを含有
するものである。これらのバブルはプラスチックのシー
トによりシールされるが、これはバブルを押圧すると破
くことができ、そしてピルを取り出すことができる。彼
女の最後の月経周期から休止後の通常最初の日である彼
女の投薬第1日目には、それが避妊薬を含むにせよ、プ
ラセボを含むにせよ、順序において第一のピルがその個
々のスロットから取り出され、かつ摂取される。順序に
おいて次のピルはその翌日取り出される等々、その後の
ディスペンサーが空になるまで継続される。新しいディ
スペンサーは彼女の次の周期の7日目に開始される。適
切な表示または指示をディスペンシング・キット上に配
置して、使用者に経口避妊薬の適切な使用を案内または
指示することができる。上記したように、上に開示され
た投薬計画の分量をもってメラトニンを投与することが
乳癌を抑制するのに有効であることも発見されている。
この発見はメラトニンまたは避妊薬としてメラトニンを
含有する本発明の組成物を摂取する出産適齢の人間の女
性にとって重要な利益を提供するものである。更に、メ
ラトニンまたは本発明のメラトニン含有組成物を閉経期
後の婦人に対して、乳癌抑制方法として投与することも
可能である。メラトニンは閉経期後の婦人に対し、上で
言念述したように1日量約2mg乃至約1000mgを
もって投与するのが望ましい。プロゲストーゲンおよび
/またはエストロゲンはメラトニンと組み含わせること
ができ、そして上述の量と投薬計画をもって投与して乳
癌の、誘発を阻止することができる。以下の実施例によ
り本発明を更に説明し、例示するものとするが、それら
は惰報目的のために提供されるものであって、限定と解
釈されるべきものではない。 実施例 メラトニンの避妊薬効果を、1950年9月21日生ま
れのここではイニシャルS.B.で示される患者につい
て検討した。第IA,IB,ICおよびID図のそれぞ
れにおいて、5回の連続した周期におよぶ平均である彼
女の周期の各日の黄体化ホルモン(LH)についての彼
女の出血、卵胞刺激ホルモン(FSH)、プロゲストロ
ンおよびエストラジオールの濃度が示されている。これ
らの図中に示されるように、この患者は標準LH排卵前
サージおよびFSHピークを有し、これに排卵後のプロ
ゲストロン上昇が続いていた。図中、記号説明PHCは
プラズマホルモン濃度を表わしている。三つの周期のそ
れぞれについて患者は、彼女の周期の6連続日の9目目
から塩水中のグルコースから成る生理的溶液中のメラト
ニン300mgを静脈的に与えた。第IIA、IIB、
IICおよびIIDは第一の周期(1983年1月)中
のメラトニン投与の効果を示している。これらの図は注
射に続く無排卵周期を示している。第IIIA−III
D図は第二周期(1983年5月)中のメラトニン投与
の結果を示し、また第IVA−IVD図は第三周期(1
984年11月)中のメラトニン投与の結果を示してい
る。これらの図はまた、メラトニン注射に続く無排卵周
期を示している。これらのデータは三つの周期を示して
おり、この場合メラトニンの投与は患者のLHについて
の標準排卵前サージの抑制をもたらした。これらのデー
タはまた、FSHおよび排卵前エストラジオールの限界
的な抑制ならびにプロゲストロン・レベルの顕著な減少
を示している。LHの抑制は、メラトニンが投与された
3か月の何れにおいてもその患者が排卵しなかったこと
を十分に示している。 実施例II 患者のプラズマ中のLH,FSH、プロゲストロンおよ
びエストラジオールの濃度を三つの患者の月経周期の全
体を通じて毎日測定した。その周期の各目についての各
ホルモンの平均濃度を測定した。患者のLHピークの平
均濃度は295ng/mlであり、また彼女のFSHピ
ークは410ng/mlであった。彼女の周期の黄体相
のピークにおける平均プロゲストロン・レベルは14.
5ng/mlであり、また彼女のエストラジオール・ピ
ークの平均濃度は0.6ng/mlであった。LHにお
ける患者のピークは彼女の周期の15日目に生じた。患
者は彼女の周期の7乃至12日の各日に関して塩水溶液
中のグルコースにおけるメラトニン500mgの静脈注
射を受けた。彼女のプラズマ中の4種類のホルモンの濃
度を前のようにこの周期全体を通じて測定したメラトニ
ンの投与が以下のようにホルモン濃度に影響することが
判明した。 ピーク PHC LH 110ng/ml FSH 295ng/ml エストラジオール 0.4ng/ml プロゲストロン 0.3ng/ml これらのデータは患者がこの周期の間排卵しなかったこ
とを示しており、一方研究はLH濃度のピークが排卵に
関して少なくとも250ng/ml必要であることを示
している。 実施例III 標準月経周期28日間と共に3−5日間の中程度の月経
出血(失血±50ml)を有する婦人に対し、彼女の周
期の8日目に開始される7連続日について塩水溶液中の
グルコースにおけるメラトニン350mgの静脈注射を
行った。彼女の周期14−28日間について、彼女はノ
ルエチンドロン0.75mg/日の経口投与を受けた。
彼女の血液中のLH,FSH、プロゲストロンおよびエ
ストラジオールの濃度を彼女の周期中ずっと毎日測定し
た。この周期の間(ピークPHCLHは115ng/m
l)、彼女は排卵しなかった。彼女には最少月経失血
(±15mg)があった。 実施例IV 標準月経周期30日(12日目排卵)を有する婦人に対
し、彼女の周期7−10日の各日について塩水溶液中の
グルコースにおけるメラトニン200mgの静脈注射を
施した。この周期中彼女は排卵しなかったけれども、彼
女の血液中のLHレベルは均一に抑制されず、この周期
中レベルは50ng/ml乃至180ng/mlで不規
則であった。この周期中の彼女のFSH PHCは彼女
にとっては正常であり、彼女のプロゲストロンPHCは
幾分低下し、そして該周期全体を通して彼女のエストラ
ジオールPHCは正常であった。 実施例V 継続中の研究において、4人の婦人がゼラチンカプセル
中のメラトニンを摂取している。このメラトニンは1日
量30mg乃至1000mgの範囲内で投与されてい
る。予備評価はマイナスの副作用(たとえば、下痢また
は悪心)を伴うことなく胃腸管からのメラトニンの満足
すべき吸収を示している。
る。より詳細に、本発明は排卵抑制量のメラトニン(m
elatonin)を投与することにより排卵を抑制す
る方法に関する。場合によりメラトニンは卵着床(pr
ogestational)剤および/または発情剤
(estrogenicagent)と組み合わせて投
与されるものとする。 発明の背景 人間に関する避妊の分野における研究および開発は精子
の移送に対する物理的および化学的バリヤー、たとえば
膣内発泡剤、隔膜、子宮内装置およびコンドームの領域
ならびに1種類以上のステロイドホルモンを含む経口避
妊薬の領域において為されてきた。経口避妊薬が開発さ
れたが、これは避妊の防止に非常に有効なものであり、
今日では世界中で五千万人以上の婦人が経口避妊薬を用
いている。典型的にこの経口避妊薬はエストロゲンおよ
びプロゲストーゲン(また、プロゲスチンとして知られ
る)の組み合わせの形を取るものである。組み合わせ投
薬計画として知られる、これら投薬計画の若干のものに
おいて、両立する投与量のエストロゲンおよびプロゲス
トーゲンが投与期間の全体を通じて毎日投与される。逐
次投薬計画と称される他の投薬計画においては、月経周
期の間エストロゲンまたはプロゲストーゲンあるいは両
者の分量が増加乃至減少されるものである。若干の逐次
投薬計画は二段階乃至二相制御を提供するものである
(たとえば、米国特許第3,969,502号を参照さ
れたい)。他のものは成分の三段階乃至三相組み合わせ
を提供する(たとえば、米国特許第4,628,051
号、米国特許第4,390,531号参照)。第三のタ
イプの投薬計画もまた知られており、これは1種類以上
のプロゲストーゲンが月経期間の全体を通じて毎日投与
されるものである。経口避妊薬中のホルモンは中枢神経
系および性尿器系の組織内の双方に作用して生殖機能を
抑制する。作用の主たる部位は視床下部および下垂体で
あって、黄体化ホルモン(LH)の周期中間のサージ
(surge)を抑制し、ひいては排卵を抑制するもの
である。LHおよび卵胞刺激ホルモンの基礎的な濃度な
らびにエストラジオールおよびプロゲストロン(Pro
gestrone)のプラズマ(plasma)レベル
が経口避妊薬の使用者においては抑制される。本質的
に、ホルモンレベルの変化を生じさせることによるこれ
ら避妊薬の成果は妊娠によってもたらされるものを模倣
している。この効果は投与量依存性である。これら従来
の経口避妊薬は婦人周期の最小21日間に亙り、そして
或る場合には周期の全28−30日間に亙り投与され
る。経口避妊薬はまた、性尿器系に対し直接的な効果を
及ぼす。それらは子宮内膜の構造および物理的−化学的
組成ならびに子宮頚管粘液の稠度を変化させ、ひいては
卵子を着床させるための子宮容積を変化させることにな
る。経口避妊薬は妊娠の抑制以外にも利点を提供するこ
とを示してきた。非使用者と比較して、経口避妊薬を摂
取している婦人は骨盤炎症性疾病(PID)、子宮外妊
娠、子宮内膜癌および良性の乳房疾病についてより低い
危険性を有することを示して来た。最も際立っているの
は現在の組み合わせタイプの避妊薬もまた、卵巣癌発生
の度合いを減少させる能力を有していることである。経
口避妊薬はまた、不規則月経、月経前期緊張、過剰失血
および痙攣を含む一般的な月経障害の緩和をもたらすこ
とが出来るものである。しかし、従来の経口避妊薬の使
用はまた、或る種の危険を伴うものである。静脈血栓栓
塞症、虚血性心臓疾病、脳血管性疾病および高血圧症を
患う顕著な機会を包含するこれらの危険はその大部分が
避妊薬中のエストロゲン成分(代表的にはエチニルエス
トラジオールまたはメンストラノール)に起因するもの
と考えられる。これら条件の何れかの害を蒙る危険性は
第一に年齢35歳を超える婦人に限られ、特に喫煙する
年齢35歳を超える婦人に限られることが判明してい
る。エストロゲンを摂取する婦人はまた、胃腸障害、悪
心および体重増加を含むマイナスの副作用を受ける可能
性がある。エストロゲンを含有する経口避妊薬に伴って
派生するマイナスの副作用あるいは有り得べき副作用を
回避するための努カにおいて、その活性成分として1種
類以上のプロゲストーゲンのみを含有する経口避妊薬が
開発された。しかし、これらの避妊薬は一般にエストロ
ゲンおよびプロゲストーゲン双方を含有するものより効
果の乏しいことが判明している。プロゲストーゲンのみ
を含有する経口避妊薬を摂取する婦人の蒙る一つの共通
の副作用は月経周期中の出血の進展である。従来の経口
避妊薬の欠点ならびにマイナスの副作用に鑑みて、新し
い避妊薬が捜し求められている。従って、本発明の目的
は非常に効果的で、かつ利益を提供し、また現在使用さ
れている避妊薬に伴う悪影響を回避する避妊方法を提供
することにある。更に本発明の目的は婦人の乳癌の発生
の度合いを減少させる方法を提供することにある。 発明の要約 本発明によれば、排卵を抑制するのに有効な供与量でメ
ラトニンを投与することにより出産適齢の人間の女性に
おける避妊を達成する方法が開示される。場合によりメ
ラトニンはプロゲストーゲンおよび/またはエストロゲ
ンとの組み合わせにおいて投与されるものとする。好ま
しい実施態様において、本発明の避妊薬は経口投与形態
において投与される。本発明によれば、更にメラトニン
の有効供与量を投与することにより人間の女性における
乳癌を抑制する方法が開示されている。 発明の詳細な説明 メラトニン(N−アセチル−5−メトキシトリプタミ
ン)は合成され、また松果腺により分泌されるホルモン
である。ホルモンの正確な役割は未だに決定されていな
い。研究は一日についての或る特定回数におけるシリア
ン・ゴールデン・ハムスターへのメラトニンの注射が生
殖腺、雄の場合の精巣の重量および雌の場合の排卵につ
いての進展に対する抑制効果を有していることを示して
いる。1日に関し或る回数でメラトニンを注射した雌ラ
ットもまた、排卵の抑制を示した。従って、メラトニン
は各種の齧歯種における生殖腺に対する主要な抑制効果
を有することを示している。しかし、同様な効果はメラ
トニンを注射した他の哺乳種においては示されていな
い。具体的には、羊に対するメラトニンの投与〔ケンウ
ェイ、ディー・ジェー他(Kenneway,D.J.
et al.)の「J.Reproductive F
ertility」73:859(1985年)〕およ
び霊長類に対する投与〔レパート、エス・エム(Rep
pert,S.M.et al.)の「Endocri
n.」104:295(1979年)〕はそれらの生殖
生理機能の直接的変化をもたらさなかった。人間におけ
る外因的なメラトニン投与は、異常なメラトニン・リズ
ムが内因性の抑鬱症ならびに薬理動力学的(pharm
okinetic)目的に関して派生するという仮説
〔ウォールドハウサー、エフ(Waldhauser.
F.,)の「神経内分泌学(Neuroendocri
nology)」39:307、313(1984年)
および時間帯の変更を伴う航空機旅行に次いで起こる時
差ぼけ現象に関連して研究されてきた。本発明は、女性
に対し毎日投与されるメラトニンの薬理学的投与量が排
卵を阻止するに足る黄体化ホルモンにおける標準の月経
周期中間のサージを選択的に抑制するという発見に基づ
いている。本発明は、排卵を阻止するのに有効な供与量
のメラトニンを人間の女性に対し毎日投与することによ
り排卵に先立って生じ、またそのために必要とされる黄
体化ホルモンにおけるサージを抑制することにより出産
適齢の女性における避妊を達成する方法を指向してい
る。本発明はまた、婦人における乳癌の誘発を抑制する
方法を指向している。メラトニンの薬理学的投与は、各
種齧歯種の腺癌を誘発する7,12−ジメチルベンズア
ンスラセン(DMBA)を阻止することが発見されてい
る。エストロゲンレセプター陽性乳癌を育する婦人は夜
間のメラトニン濃度が減少するということが見出された
〔タマーキン、ディー他(Tamarkin,D.et
al.)の「サイエンス」216:1003−100
5(1982年)〕。理論に拘束されることを望むわけ
ではないが、メラトニンの薬理学的供与量の投与は月経
周期中に生ずる可能性のある乳房組織内の紬胞の形成を
抑制することになるものと考えられる。この細胞の形成
は、もしそれが長い期間に亙って継続するものであれ
ば、腫瘍の発達をもたらす可能性があること、またメラ
トニンの投与は細胞の成長をして各生殖周期における乳
房組織のバランスの取れた細胞の数が存在するように安
定化させるものであることが理論づけられる。本明細書
中で使用されるように、用語「メラトニン」はまた、人
間の女性に投与したとき排卵抑制効果を有するメラトニ
ン類似体を包含するものとする。この種のメラトニン類
似体には6−フルオロメラトニン、5−ヒドロキシトリ
プタミン、5−メトキシインドールおよび5−メトキシ
トリプタミンが合まれる。その他のこの種メラトニン類
似体には、ここに参考として引用する米国特許第4,0
87,444号、および米国特許第4,614,807
号中に開示されるものが包含される。このメラトニン
(またはメラトニン類似体)は黄体化ホルモンにおける
使用者の標準サージを抑制するに足る供与量をもって毎
日投与され、その結果排卵を阻止するものである。一般
にメラトニンは、そのメラトニンを摂取する婦人の体重
70kg当たり1日当たり約2mg乃至1000mgの
範囲におよぶ分量が投与される。好ましいのはメラトニ
ン約30mg乃至約500mgが毎日投与されることで
ある。メラトニンは婦人の周期全体を通じて毎日投与す
ることができる。しかし、婦人の排卵標準日の直前を先
行する周期内のほんの1乃至約7日間に亙るメラトニン
の投与が避妊効果を達成するのに十分であることが判明
した。排卵は典型的には14日目周期日に、あるいは婦
人の周期の約9日目乃至17日目に発生するものであ
る。この投薬計画はメラトニンを投与するためには好ま
しい。選択された投薬計画のタイプは毎日投与されるメ
ラトニンの量に影響を及ぼす可能性がある。選択された
投与法により一日量において提供される分量もまた、変
化する可能性がある。このメラトニンは婦人に対し、経
口的、非経口的あるいは皮下植え込み一の形態で投与す
ることがきる。メラトニンが経口投与形態、たとえばカ
プセル、錠剤、懸濁液または溶液である場合に、投与は
最も便利である。カプセルまたは錠剤が好ましい。カプ
セルは、その化合物を薬物学的に受容可能な賦形剤と混
合し、次いで従来の手順に従ってその混合物でゼラチン
カプセルを充填することにより調製することができる。
或いはメラトニンを1種類以上の潤滑剤、たとえばステ
アリン酸またはステアリン酸マグネシウム、フレーバー
改良剤、ジャガイモ澱粉およびアルギン酸を含む崩壊エ
レメント、バインダー、たとえばゼラチンおよびコーン
スターチおよび/またはラクトース、コーンスターチお
よびスクロースを含む錠剤べースと混含し、次いで錠剤
にプレスすることができる。経口投与の代わりに、メラ
トニンを非経口的にあるいは固形薬品皮下植え込みの形
態で投与することもできる。非経口投与に関して、メラ
トニンは製薬キャリヤーと共に生理的に受容可能な希釈
剤中のホルモンの溶液または懸濁液の注射可能薬品とし
て提供される。このキャリヤーは水または油を合んで構
成することができ、そして場合により更に表面活性剤ま
たは他の薬量もまた、変化する可能性がある。このメラ
トニンは婦人に対し、経口的、非経口的あるいは皮下植
え込みの形態で投与することがきる。メラトニンが経口
投与形態、たとえばカプセル、錠剤、懸濁液または溶液
である場合に、投与は最も便利である。カプセルまたは
錠剤が好ましい。カプセルは、その化合物を薬物学的に
受容可能な賦形剤と混合し、次いで従来の手順に従って
その混合物でゼラチンカプセルを充填することにより調
製することができる。或いはメラトニンを1種類以上の
潤滑剤、たとえばステアリン酸またはステアリン酸マグ
ネシウム、フレーバー改良剤、ジャガイモ澱粉およびア
ルギン酸を含む崩壊エレメント、バインダー、たとえば
ゼラチンおよびコーンスターチおよび/またはラクトー
ス、コーンスターチおよびスクロースを含む錠剤べース
と混合し、次いで錠剤にプレスすることができる。経口
投与の代わりに、メラトニンを非経口的にあるいは固形
薬品皮下植え込みの形態で投与することもできる。非経
口投与に関して、メラトニンは製薬キャリヤーと共に生
理的に受容可能な希釈剤中のホルモンの溶液または懸濁
液の注射可能薬品として提供される。このキャリヤーは
水または油を含んで構成することができ、そして場合に
より更に表面活性剤または他の薬物的に受容可能なアジ
ュバントを含んでいてもよい。適切な油には、動物、植
物、石油または合成起源の油が含まれ、それらには落花
生、大豆、トウモロコシ、ごま、ヒマの油および鉱油が
ある。好ましい液体キャリヤーには水、塩水、砂糖水溶
液およびグリコール類、たとえばプロピレングリコール
またはポリエチレングリコールが含まれる。更にメラト
ニンは皮下植え込みの形態で投与することができ、これ
は時間をかけてメラトニンの持続した放出を提供するよ
うに処方されるものである。植え込み体を調製するため
に、従来の植え込みテクノロジーに従ってメラトニンを
小さな円筒に圧縮し、そして生理学的に受容可能なシェ
ル材料、たとえばバイオ可崩壊性または多孔性ポリマー
の内側に配置すればよい。本発明の好ましい実施態様に
おいて、メラトニンはプロゲストーゲンと組み合わされ
て投与されるものとする。このプロゲストーゲンが添加
されて、周期的な月経出血に類似する周期的な出血を誘
発し、また従来の経口避妊薬におけるプロゲストーゲン
の投与に付随する現存の利益を提供するものである。あ
らゆる月経前期的活性化合物は本発明におけるプロゲス
トーゲン成分として使用するのに適切である。適切なプ
ロゲストーゲンにはプロゲストロンおよびその誘導体が
含まれる。現在好ましいプロゲストーゲンにはノルエチ
ンドロン(norethindrone)(すなわち、
19−ノル−17α−エチニル−17β−ヒドロキシ−
4−アンドロステン−3−オン)およびノルゲストレル
(norgestrel)(13β−エチル−17α−
エチニル−17β−ヒドロキシゴン−4−エン−3−オ
ン)がある。その他のプロゲストーゲンにはクロルマジ
ノン・アセテート(chlormadinone−ac
etate)(6−クロロ−17−ヒドロキシ−プレグ
ナ−4,6−ジエン−3,20−ジオンアセテート)、
ノルエチノドレル(norethynodrel)(1
7α−エチニル−17−ヒドロキシエステレ−5(1
0)−エン)、メドロキシプロゲステロンアセテート
(medroxyprogesteroneaceta
te)(17α−アセトキシ−6α−メチル−プレグン
−4−エン−3,20−ジオン)、メゲストロールアセ
テート(megestrolacetate)(17β
−アセトキシ−6−メチル−プレグナ−4,6−ジエン
−3,20−ジオン)、ラインステレノール(lyne
strenol)(17α−エチニル−17β−ヒドロ
キシ−エステレ−4−エン)、キンゲストロン(qui
ngestrone)(3−シクロペンチロキシ−プレ
グナ−3,5−ジエン−20−オン)、ノルエチンドロ
ンアセテート(norethindroneaceta
te)(17β−アセトキシ−17α−エチニル−エス
テレ−4−エン−3−オン)、エチノジオールアセテー
ト(ethynodiolacetate)(3β,1
7β−ジアセトキシ−17α−エチニル−エステレ−4
−エン)、ジメチステロン(dimethistero
ne)〔17β−ヒドロキシ−6α−メチル−17−
(1−プロピニル)−アンドロスト−4−エン−3−オ
ン〕、およびレヴォノールゲストレル(levonor
gestrel)がある。数多くの投薬計画がメラトニ
ンとプロゲストーゲンとの組み合わせを投与する場合に
適切である。たとえば、28日周期を仮定すると、メラ
トニンおよびプロゲストーゲンの両者を約21日間投与
し、引き続いて約7日間に亙りプロゲストーゲンを伴わ
ずにメラトニンの投与を行うことができる。第二の投薬
計画において、メラトニンおよびプロゲストーゲンを約
21日間に亙って投与し、次いで両者を約7日間差し控
えるものとする。第三の投薬計画において、メラトニン
を約5−14日間に亙り投与し、引き続いて組み合わせ
た含計約21日間について約7−14日間に亙りプロゲ
ストーゲンを投与するものとする。周期の残りの7日間
はメラトニンもプロゲストーゲンも投与しない。第四の
投薬計画は最初の5日間プラセボを投与し、次いでメラ
トニンを約3−7日間投与し、引き続き21日目の終わ
りまでプロゲストーゲンを投与する工程を含んで構成さ
れる。再び、周期の残りの7日間ではメラトニンもプロ
ゲストーゲンも投与しないものとする。他の投薬計画に
おいて、プロゲストーゲンは約21日間に亙り投与され
る。メラトニンはプロゲストーゲンとの組み合わせにお
いて周期の中間で、使用者の排卵標準日の直前に約1−
7日間(好ましくは約3−5日闇)投与される。約21
日間の最後に、プロゲストーゲンは約7日間撤去され
る。上に述べたように、従来の21−28日間に及ぶプ
ロゲストーゲンのみの避妊薬は非常に効果的であるとい
うものではない。メラトニンの添加がプロゲストーゲン
のみの無効力を克服するものである。これら避妊薬のプ
ロゲストーゲン成分は通常約7.5μg乃至約2500
μg/日の範囲で、好ましくは約7.5μg乃至約60
0μg/日の範囲で投与される。最も好ましいのはプロ
ゲストーゲンが約7.5μg乃至250μg/日の範囲
で投与されることである。毎日の供与により提供されプ
ロゲストーゲンの実際の量は選択された特定プロゲスト
ーゲン、その相対的効力および選択された投与方法に左
右されることになる。たとえば、より効力のあるプロゲ
ストーゲンのより少量はより低い効力のプロゲストーゲ
ンのより大量と同様の結果を達成し得るものである。上
に述べたように、プロゲストーゲンの量はまた、投与の
態様と共に変化する可能性があり、より少ない供与量で
は経口投与についてよりも典型的に皮下植え込みまたは
静脈注射による投与を要するものである。上述の提案さ
れた投薬計画の何れにおいても、それらの日に関してメ
ラトニンおよびプロゲストーゲンの両者が投与されるも
のであって、二つの活性成分は便利よく組合わされ、共
に投与されるが、それらはまた別々に投与することもで
きる。本発明の別の実施態様において、少量のエストロ
ゲンを上述した何れのメラトニンまたはメラトニン−プ
ロゲストーゲン投薬計画に対し添加することもできる。
所望により、エストロゲンを添加して、もしエストロゲ
ンの不存在においてメラトニンを投与する場合に起こる
可能性のあるあらゆる排卵の逸出を阻止することによ
り、メラトニンを安定化させることができる。あらゆる
従来のエストロゲンを本発明の避妊薬組成物の適切な成
分として用いることができる。目下の好ましいエストロ
ゲンはエチニルエストラジオール(ethinyles
tradiol)(すなわち、17α−エチニル−3,
17β−ジヒドロキシ−エストラ−1,3,5(10)
−トリエン)・およびメストラノール(mestran
ol)(17α−エチニル−17β−ヒドロキシ−3−
メトキシ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン)
である。他の適切なエストロゲンにはエストラジオール
(estradiol)(3,17β−ジヒドロキシ−
エストラ−1,3,5(10)−トリエン)、エストリ
オール(estriol)(3,16α、17β−トリ
ヒドロキシ−エストラ−1,3,5(10)−トリエ
ン)、エストロン(3−ヒドロキシ−エストラ−1,
3,5(10)−トリエン−17−オン)、ジエチルス
チルベストロール(di−ethylstilbest
rol)、キンエストラジオール(quinestra
diol)(3−シクロペンチロキシ−16α、17β
−ジヒドロキシ−エストラ−1,3,5(10)−トリ
エン)、およびエストロンスルフェート(estron
esulfate)がある。エストロゲンは上述した全
ての投薬計画における28日周期の21日間の全体を通
じて毎日投与することができるが、排卵標準日に先行し
てのみ投与するのが好ましい。エストロゲンは一般に約
2μg乃至100μg/日の範囲で投与され、そして好
ましいのは約10μg乃至約50μg/日の範囲内で投
与されることである。プロゲストーゲンに関するよう
に、1日に使用されるエストロゲンの実際の量は選択さ
れた特定エストロゲンおよびその相対的効力に左右され
ることになる。エチニルエストラジオールは、たとえば
メストラノールよりも2倍の生物学的効力を有してい
る。エストロゲンの有害な副作用が与えられるので、メ
ラトニンを安定化させるのに要する最少量のエストロゲ
ンのみを用いるのが望ましい。上に提案された投薬計画
の何れにおいてもエストロゲンはメラトニンと、および
/またはプロゲストーゲンと組み合わせることができ
る。別の投薬計画において、エストロゲンは或る婦人の
周期の始まりにおいて約5−13日間投与され、引き続
いて彼女の排卵標準日に先行する約1−7日間(好まし
くは約3−5日間)に亙りメラトニンを投与し、次いで
プロゲストーゲンを彼女の投薬の大体21日目の終わり
まで投与するものとする。本発明の他の実施態様におい
て、メラトニンは「モーニングアフター・ピル」として
それ自体で、あるいはエストロゲンおよび/またはプロ
ゲストーゲンとの組み合わせにおいて投与することがで
きる。この実施態様において、このメラトニンは性交後
期間1−5日に及び1日約100mg乃至約10,00
0mg、好ましくは少なくとも2000mgの供与量に
おいて投与されるものとする。もし、メラトニンがプロ
ゲストーゲンおよび/またはエストロゲンとの組み合わ
せにおいて投与されるとすれば、そのプロゲストーゲン
は約10mg乃至20mgの範囲に及ぶ1日量をもって
投与されるのが好ましく、またそのエストロゲンは約
2.5乃至25mgの範囲に及ぶ1日量をもって投与さ
れるものとする。本発明の好ましい実施態様において、
本発明の避妊薬組成物は経口供与形態で投与され、好ま
しくはピルまたはカプセルの形態で投与される。ピルま
たはカプセルは適切なデリバリーおよび使用に適するあ
らゆる方法でパッケージすることができる。好ましいの
はそれらを薬剤的キットまたはパッケージの形態で容器
に入れることであり、この場合1日の単位供与量が連続
的、逐次的順序において提供されるか、あるいはアレン
ジされるものとし、これはピルを摂取しているその婦人
をして彼女の生殖周期における適当な時に適切な処方を
採用できるものにする。適切なキットまたはパッケージ
には従来のバブルプラスチック・パッケージ(bubb
le plastic package)があり、これ
は可携性プラスチックのシート中に、選択された投薬計
画によって21個あるいは28個の個別のバブルを含有
するものである。これらのバブルはプラスチックのシー
トによりシールされるが、これはバブルを押圧すると破
くことができ、そしてピルを取り出すことができる。彼
女の最後の月経周期から休止後の通常最初の日である彼
女の投薬第1日目には、それが避妊薬を含むにせよ、プ
ラセボを含むにせよ、順序において第一のピルがその個
々のスロットから取り出され、かつ摂取される。順序に
おいて次のピルはその翌日取り出される等々、その後の
ディスペンサーが空になるまで継続される。新しいディ
スペンサーは彼女の次の周期の7日目に開始される。適
切な表示または指示をディスペンシング・キット上に配
置して、使用者に経口避妊薬の適切な使用を案内または
指示することができる。上記したように、上に開示され
た投薬計画の分量をもってメラトニンを投与することが
乳癌を抑制するのに有効であることも発見されている。
この発見はメラトニンまたは避妊薬としてメラトニンを
含有する本発明の組成物を摂取する出産適齢の人間の女
性にとって重要な利益を提供するものである。更に、メ
ラトニンまたは本発明のメラトニン含有組成物を閉経期
後の婦人に対して、乳癌抑制方法として投与することも
可能である。メラトニンは閉経期後の婦人に対し、上で
言念述したように1日量約2mg乃至約1000mgを
もって投与するのが望ましい。プロゲストーゲンおよび
/またはエストロゲンはメラトニンと組み含わせること
ができ、そして上述の量と投薬計画をもって投与して乳
癌の、誘発を阻止することができる。以下の実施例によ
り本発明を更に説明し、例示するものとするが、それら
は惰報目的のために提供されるものであって、限定と解
釈されるべきものではない。 実施例 メラトニンの避妊薬効果を、1950年9月21日生ま
れのここではイニシャルS.B.で示される患者につい
て検討した。第IA,IB,ICおよびID図のそれぞ
れにおいて、5回の連続した周期におよぶ平均である彼
女の周期の各日の黄体化ホルモン(LH)についての彼
女の出血、卵胞刺激ホルモン(FSH)、プロゲストロ
ンおよびエストラジオールの濃度が示されている。これ
らの図中に示されるように、この患者は標準LH排卵前
サージおよびFSHピークを有し、これに排卵後のプロ
ゲストロン上昇が続いていた。図中、記号説明PHCは
プラズマホルモン濃度を表わしている。三つの周期のそ
れぞれについて患者は、彼女の周期の6連続日の9目目
から塩水中のグルコースから成る生理的溶液中のメラト
ニン300mgを静脈的に与えた。第IIA、IIB、
IICおよびIIDは第一の周期(1983年1月)中
のメラトニン投与の効果を示している。これらの図は注
射に続く無排卵周期を示している。第IIIA−III
D図は第二周期(1983年5月)中のメラトニン投与
の結果を示し、また第IVA−IVD図は第三周期(1
984年11月)中のメラトニン投与の結果を示してい
る。これらの図はまた、メラトニン注射に続く無排卵周
期を示している。これらのデータは三つの周期を示して
おり、この場合メラトニンの投与は患者のLHについて
の標準排卵前サージの抑制をもたらした。これらのデー
タはまた、FSHおよび排卵前エストラジオールの限界
的な抑制ならびにプロゲストロン・レベルの顕著な減少
を示している。LHの抑制は、メラトニンが投与された
3か月の何れにおいてもその患者が排卵しなかったこと
を十分に示している。 実施例II 患者のプラズマ中のLH,FSH、プロゲストロンおよ
びエストラジオールの濃度を三つの患者の月経周期の全
体を通じて毎日測定した。その周期の各目についての各
ホルモンの平均濃度を測定した。患者のLHピークの平
均濃度は295ng/mlであり、また彼女のFSHピ
ークは410ng/mlであった。彼女の周期の黄体相
のピークにおける平均プロゲストロン・レベルは14.
5ng/mlであり、また彼女のエストラジオール・ピ
ークの平均濃度は0.6ng/mlであった。LHにお
ける患者のピークは彼女の周期の15日目に生じた。患
者は彼女の周期の7乃至12日の各日に関して塩水溶液
中のグルコースにおけるメラトニン500mgの静脈注
射を受けた。彼女のプラズマ中の4種類のホルモンの濃
度を前のようにこの周期全体を通じて測定したメラトニ
ンの投与が以下のようにホルモン濃度に影響することが
判明した。 ピーク PHC LH 110ng/ml FSH 295ng/ml エストラジオール 0.4ng/ml プロゲストロン 0.3ng/ml これらのデータは患者がこの周期の間排卵しなかったこ
とを示しており、一方研究はLH濃度のピークが排卵に
関して少なくとも250ng/ml必要であることを示
している。 実施例III 標準月経周期28日間と共に3−5日間の中程度の月経
出血(失血±50ml)を有する婦人に対し、彼女の周
期の8日目に開始される7連続日について塩水溶液中の
グルコースにおけるメラトニン350mgの静脈注射を
行った。彼女の周期14−28日間について、彼女はノ
ルエチンドロン0.75mg/日の経口投与を受けた。
彼女の血液中のLH,FSH、プロゲストロンおよびエ
ストラジオールの濃度を彼女の周期中ずっと毎日測定し
た。この周期の間(ピークPHCLHは115ng/m
l)、彼女は排卵しなかった。彼女には最少月経失血
(±15mg)があった。 実施例IV 標準月経周期30日(12日目排卵)を有する婦人に対
し、彼女の周期7−10日の各日について塩水溶液中の
グルコースにおけるメラトニン200mgの静脈注射を
施した。この周期中彼女は排卵しなかったけれども、彼
女の血液中のLHレベルは均一に抑制されず、この周期
中レベルは50ng/ml乃至180ng/mlで不規
則であった。この周期中の彼女のFSH PHCは彼女
にとっては正常であり、彼女のプロゲストロンPHCは
幾分低下し、そして該周期全体を通して彼女のエストラ
ジオールPHCは正常であった。 実施例V 継続中の研究において、4人の婦人がゼラチンカプセル
中のメラトニンを摂取している。このメラトニンは1日
量30mg乃至1000mgの範囲内で投与されてい
る。予備評価はマイナスの副作用(たとえば、下痢また
は悪心)を伴うことなく胃腸管からのメラトニンの満足
すべき吸収を示している。
【図1】 メラトニンの避妊薬効果を示すグラフ図であ
る。
る。
【図2】 第一の周期中のメラトニン投与の効果を示す
グラフ図である。
グラフ図である。
【図3】 第二の周期中のメラトニン投与の効果を示す
グラフ図である。
グラフ図である。
【図4】 第三の周期中のメラトニン投与の効果を示す
グラフ図である。
グラフ図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 メラトニンまたはメラトニン類似物を含
む人間の女性に対する乳癌抑制剤。 - 【請求項2】 体重70Kgの女性に対する一日のメラ
トニンの投与量が2mg〜1000mgである請求項1
記載の乳癌抑制剤。 - 【請求項3】 投与方法が、経口、生理学的に適切なキ
ャリヤーにおける静脈注射または皮下植え込みである請
求項1または請求項2記載の乳癌抑制剤。 - 【請求項4】 プロゲストーゲンとメラトニンまたはメ
ラトニン類似物からなる人間の女性に対する乳癌抑制用
組合わせ。 - 【請求項5】 体重70Kgの女性に対する一日のメラ
トニンの投与量が2mg〜1000mgであり、体重7
0Kgの女性に対する一日のプロゲストーゲンの投与量
が7.5μg〜2500μgである請求項4記載の乳癌
抑制用組合わせ。 - 【請求項6】 プロゲストーゲンが、ノルエチンドロ
ン、ノルゲストレル、クロルマジノン−アセテ−ト、ノ
ルエチノドレル、メドロキシプロゲステロンアセテー
ト、メゲストロールアセテート、ラインステレノール、
キンゲストロン、ノルエチンドロンアセテート、エチノ
ジオールアセテート、レヴォノールゲストレルまたはジ
メチステロンである請求項4または請求項5記載の乳癌
抑制用組合わせ。 - 【請求項7】 メラトニンまたはメラトニン類似物とエ
ストロゲンからなる人間の女性に対する乳癌抑制用組合
わせ。 - 【請求項8】 エストロゲンが、エチニルエストラジオ
ール、メストラノール、エストラジオール、エストロ
ン、エストリオール、ジエチルスチルベストロール、キ
ンエストラジオールまたはエストロンスルフェートであ
る請求項7記載の乳癌抑制用組合わせ。 - 【請求項9】 体重70Kgの女性に対する一日のメラ
トニンの投与量が2mg〜1000mgであり、体重7
0Kgに対する一日のエストロゲンの投与量が2μg〜
100μgである請求項8記載の乳癌抑制用組合わせ。 - 【請求項10】 メラトニンまたはメラトニン類似物、
プロゲストーゲン、エストロゲンとからなる人間の女性
に対する乳癌抑制用組合わせ。 - 【請求項11】 体重70Kgの女性に対する一日のメ
ラトニンの投与量が2mg〜1000mgであり、体重
70Kgの女性に対する一日のプロゲストーゲンの投与
量が7.5μg〜2500μgであり、体重70Kgに
対する一日のエストロゲンの投与量が2μg〜100μ
gである請求項10記載の乳癌抑制用組合わせ。 - 【請求項12】 エストロゲンが、エチニルエストラジ
オール、メストラノール、エストラジオール、エストロ
ン、エストリオール、ジエチルスチルベストロール、キ
ンエストラジオールまたはエストロンスルフェートであ
る請求項10から請求項11のいずれか1項記載の乳癌
抑制用組合わせ。
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