JPH1171301A - 抗動物感染性ウイルス剤及び飼料 - Google Patents

抗動物感染性ウイルス剤及び飼料

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JPH1171301A
JPH1171301A JP9249496A JP24949697A JPH1171301A JP H1171301 A JPH1171301 A JP H1171301A JP 9249496 A JP9249496 A JP 9249496A JP 24949697 A JP24949697 A JP 24949697A JP H1171301 A JPH1171301 A JP H1171301A
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infectious virus
lactoferrin
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virus
animal infectious
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JP9249496A
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Norio Hirano
紀夫 平野
Reeko Satou
れえ子 佐藤
Junya Uetsuki
純也 植月
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Morinaga Milk Industry Co Ltd
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Morinaga Milk Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動物感染性ウイルスに対する感染予防、発症
予防、潜在化したウイルスの除去及び治療のいずれにも
有効な薬品及び飼料を提供する。 【解決手段】 ラクトフェリン類を有効成分として含有
する抗動物感染性ウイルス剤、及びラクトフェリン類
を、少なくとも0.05%(重量)の割合で含有する抗
動物感染性ウイルス飼料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラクトフェリン類
を有効成分とする動物感染性ウイルス疾患の、感染予
防、発症予防又は治療に有効な医薬品及び飼料に関す
る。
【0002】本明細書において、ラクトフェリン類は、
ヒト若しくは哺乳動物の乳汁から分離したラクトフェリ
ン、遺伝子組換えにより得られたラクトフェリン、これ
らのラクトフェリンから鉄を除去したアポラクトフェリ
ン、これらのラクトフェリンに各種の割合で鉄、銅、コ
バルト、亜鉛、マンガン等を結合させたラクトフェリ
ン、又はこれらのラクトフェリンに鉄、銅、コバルト、
亜鉛、マンガン等を飽和させたラクトフェリンの総称で
ある。
【0003】
【従来の技術】動物の重要な感染性病原菌として、種々
のウイルスがある。その一つとして、ヘルペスビリダエ
(Herpesviridae) 科アルファヘルペスビリナエ(Alphahe
rpesvirinae)亜科に属するヘルペスウイルスがある。こ
のウイルスは、分子量80×106 〜150×106
ルトンの範囲の線状の2本鎖DNAゲノムを含むウイル
スであり、主としてウイルス性鼻気管支炎を含む上部呼
吸器疾患症状を惹起する病原体として知られており、こ
の疾患は最も重要なウイルス感染症の一つである(井村
裕夫ら編、「ウイルス感染症:感染症I」、第133〜
138ページ、中山書店、1994年)。新生又は衰弱
した動物に対するヘルペスウイルスの感染は、しばしば
重篤な全身性の疾患を生じ、高い致死率を示すことも知
られている(バ−ネット編・東昇訳、「動物ウイルス
学」、第221〜230ペ−ジ、共立出版、1957
年)。
【0004】また、ヘルペスウイルスが一旦感染した場
合、宿主の生存期間存続し得る潜在感染となり、紫外
線、発熱、ストレス、疲労等の刺激のいずれかによって
再活性化されるまで、潜在化したまま動物体内に存在す
る。その間、感染動物は無徴候であるが、例えば、口唇
疱疹[通常「熱性疱疹」又は「コールドソアス(Cold So
res)」と呼ばれる唇上の障害]、歯肉口内炎、咽頭炎、
扁桃炎、角結膜炎、陰部疱疹を含む粘膜皮膚病等の多く
の臨床的徴候を惹起し、再発性の疾患に罹患し易い。
【0005】ヒトのヘルペス感染は、今日の社会におい
て頻発しているが、現在、ヘルペスウイルス感染に対す
る確立された感染予防法、発症予防法及び治療法はな
く、核酸合成を抑制する化合物を使用することが行われ
ている[例えば、ニュー・イングランド・ジャーナル・
オブ・メディスン(New England Journal of Medicin
e)、第310巻、第1545〜1550ページ、198
4年、同誌、第310巻、第1551〜1556ペー
ジ、1984年等]。
【0006】しかしながら、核酸代謝拮抗剤は、長期期
間の投与により、薬剤耐性株の出現、副作用の発現等の
問題が生じ、また感染後に潜伏しているウイルスに対し
ては効果がないとされている(井村裕夫ら編、「ウイル
ス感染症:感染症I」、第73〜87ページ、中山書
店、1994年)。そのため、前記の問題がなく、感染
予防、発症予防及び治療に有効な医薬品組成物又は飼料
の開発が待望されていた。
【0007】一方、乳中のラクトフェリンは抗ウイルス
作用を有することが、従来から知られており、それを含
有する薬剤が開示されている(例えば、特開平1−23
3226公報、特開平2−233619公報、特開平6
−316529公報等)。ラクトフェリンは、乳タンパ
ク質であるから、核酸代謝拮抗剤のような重篤な副作用
がなく、長期連用が可能である。しかしながら、動物感
染性ウイルスに対する作用、特に感染予防、発症予防、
潜在化したウイルスの除去及び治療のいずれにも有効な
作用は、現在まで報告されていなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、前記の
課題を解決するために、ラクトフェリンの研究を鋭意行
った結果、ラクトフェリン類が動物感染性ウイルスに対
して有効であり、かつ副作用が少ないことを見い出し、
本発明を完成した。
【0009】本発明の目的は、動物感染性ウイルスに対
する感染予防、発症予防、潜在化したウイルスの除去及
び治療のいずれにも有効な薬品及び飼料を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の第一の発明は、ラクトフェリン類を有効成分として
含有する抗動物感染性ウイルス剤であり、動物感染性ウ
イルスが、ネコヘルペスウイルスであること及びラクト
フェリン類が、ウシ、ヒト、ブタ由来であることを望ま
しい態様としている。
【0011】前記課題を解決する本発明の第二の発明
は、ラクトフェリン類を、少なくとも0.05%(重
量)の割合で含有する抗動物感染性ウイルス飼料であ
り、動物感染性ウイルスが、ネコヘルペスウイルスであ
ること及びラクトフェリン類が、ウシ、ヒト、ブタ由来
であることを望ましい態様としている。
【0012】次に本発明について詳細に説明する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の抗動物感染性ウイルス剤
及び抗動物感染性ウイルス飼料に使用するラクトフェリ
ンは、市販品、又は哺乳類(例えば、ヒト、ウシ、ヤ
ギ、ブタ、馬等)の初乳、移行乳、常乳、末期乳、又は
これらの処理物である、脱脂乳、ホエー、哺乳類の遺伝
子をカビ、酵母、細菌又は培養細胞に組換え発現させた
ラクトフェリンを含む培地等、ラクトフェリンの遺伝子
を他の動物に組み換え、発現、分泌した乳から、常法
(例えば、イオン交換クロマトグラフィー)により分離
されたラクトフェリンである。
【0014】ラクトフェリンは金属結合蛋白質として知
られているが、本発明の抗動物感染性ウイルス剤及び抗
動物感染性ウイルス飼料に含まれるラクトフェリン類
は、結合している金属とは無関係であり、鉄、銅、コバ
ルト、亜鉛、マンガン等を任意の割合で結合したラクト
フェリン、又は金属を結合していないアポラクトフェリ
ンである。
【0015】ラクトフェリンは、そのまま、腑形剤又は
他の薬剤と混合して抗動物感染性ウイルス剤として用い
ることができ、注射(筋肉内、皮下、皮内、静脈内、関
節腔内、眼内、腹腔内等)、点眼、点入、経皮、吸入等
の投与方法により経口又は非経口的に投与することがで
きる。本発明の抗動物感染性ウイルス剤は、これらの投
与方法に応じて適宜常法により製剤化することができ
る。また、選択し得る剤型も特に限定されず、例えば、
注射剤(溶液、懸濁液、用時溶解用固形剤等)、錠剤、
カプセル剤、顆粒剤、散剤、液剤、リポ化剤、軟膏剤、
ゲル剤、外用散剤、スプレー剤、吸入散剤、点眼剤、眼
軟膏剤、坐剤等から広く選択することができる。また、
これらの、製剤調製にあたり、慣用の腑形剤、結合剤、
潤滑剤、その他着色、崩壊剤等通常医薬品の製剤上用い
られる成分を配合することができる。
【0016】本発明の抗動物感染性ウイルス剤は症状に
より異なるが、通常0.5〜2000mg/1日/体重
1kg、望ましくは2〜1000mg/1日/体重1k
g、の割合で投与される。
【0017】本発明の抗動物感染性ウイルス剤は、動物
用医薬の素材(例えば、乳化剤、その他一般に飼料等の
素材として許容されている成分)等のように、動物の体
内に取り入れられ、又は体表面に適用される製品に使用
することも可能である。また、一般に抗動物感染性ウイ
ルス活性を有することが望まれる物質、例えばアシクロ
ヴィール、ガンシクロヴィール、ソリブシン、ブロモビ
ニルデオキシウリジン、アジトチミジン、ジデオキシチ
ミジン、ジデオキシイノシン、アラビノシルアデニン等
とともにも用いることができる。
【0018】本発明の抗動物感染性ウイルス剤は、内服
薬として投与された場合、注射薬として投与された場
合、目薬として投与された場合、塗布薬として投与され
た場合には、動物感染性ウイルスに直接又はその症状の
改善、感染の予防、発症の予防に有効である。
【0019】次に、本発明の抗動物感染性ウイルス飼料
は、通常の動物飼料にラクトフェリン類を、少なくとも
0.05%(重量。以下、特に断りのない限り同
じ。)、望ましくは0.1〜10%、の割合で添加し、
均一に混合し、製造される。ラクトフェリン類は、加熱
により不活化するので、加熱工程を避けて添加すること
が必須であり、通常最終工程で混合される。
【0020】本発明の抗動物感染性ウイルス飼料は、通
常の動物飼料と同様に動物に投与され、動物感染性ウイ
ルスに直接又はその症状の改善、感染の予防、発症の予
防に有効である。
【0021】次に、試験例を示して本発明ラクトフェリ
ンを有効成分とする抗動物感染性ウイルス剤の有用性を
例証する。
【0022】試験例1 この試験は、インビトロにおけるネコヘルペスウイルス
感染防御効果を調べるために行った。尚、ネコヘルペス
ウイルスの感染防御効果は、公知の方法(中嶋輝躬ら
編、「新基礎生化学実験法:生物活性を用いる測定
法」、第1版、第192〜196ページ、丸善、198
8年)により、ウイルスに感染した細胞のプラーク数を
測定して行った。
【0023】(1)試験試料 後記する参考例1及び参考例2と同一の方法により精製
したウシラクトフェリン及びアポラクトフェリンを使用
した。
【0024】(2)試験方法 ネコヘルペスウイルスFHV407株(岩手大学家畜病
院に来院したネコから分離した野生株であり、本発明者
らが保管しており、分譲可能である。)をネコ株化細胞
CRFKにより増殖した。ウイルス接種に先立って、ラ
クトフェリン又はアポラクトフェリンを1mg/mlの
濃度で10%ウシ胎児血清含有MEM(Minimum Essenti
al Medium)培地及びラクトフェリンを含まない対照の培
地でCRFK細胞を16時間CO2培養器中で37℃培
養した。これらの細胞にウイルスを細胞当たり0.01
PFU(plaque forming unit: ウイルスの力価の定量単
位)で接種し、にウイルス吸着を90分行い、48時間
後に培地中の感染価を測定した。
【0025】(3)試験結果 この試験の結果は表1に示すとおりである。表1から明
らかなとおり、試料の感染価が低いほど、強い抗ウイル
ス活性を有することを示しており、ラクトフェリン及び
アポラクトフェリンが、ネコヘルペスウイルスに抗ウイ
ルス活性を有することが認められた。
【0026】尚、他のラクトフェリン類についても同様
の試験を行ったが、ほぼ同等の結果が得られた。
【0027】試験例2 この試験は、ウイルスに感染し、発症した動物に対する
本発明の抗動物感染性ウイルス飼料の効果を調べるため
に行った。
【0028】(1)試験試料 後記する参考例1と同一の方法により精製したウシラク
トフェリン及び実施例5と同一の方法により製造した飼
料を使用した。
【0029】(2)試験方法 慢性上部気管支炎に羅患したネコ22匹(いずれもヘル
ペスウイルス抗体陽性)を無作為に2群にわけ、一群に
は1.4%の割合でウシラクトフェリンを添加した実施
例5の飼料を投与し、他の群には対照としてラクトフェ
リン無添加の実施例5の飼料を投与した。投与開始2週
間後、3週間後及び5週間後の症状の経過、及び血液中
の抗ヘルペスウイルス活性をELISA(Enzyme linked
immunosolvent assay) 法(奥田研爾ら編、「細菌学技
術叢書7:モノクロ−ナル抗体の作成法」、第55〜5
7ペ−ジ及び第77〜98ペ−ジ、菜根出版、1986
年)により測定した。
【0030】(3)試験結果 この試験の結果は表2に示すとおりである。表2から明
らかなとおり、本発明の抗動物感染性ウイルス飼料投与
群は、対照飼料投与群に比較して5週間目における症状
の改善が圧倒的に多く、症状が悪化した例が皆無であ
り、血中の抗体価を顕著に低下させることが認められ
た。
【0031】この試験結果から、本発明の抗動物感染性
ウイルス飼料は、ヘルペスウイルスが原因とされる慢性
上部気道疾患に対して、優れた治療効果を示すととも
に、血中の抗体価低下効果を有することが判明した。ま
た、本発明の抗動物感染性ウイルス飼料投与群は、対照
飼料投与群に比較して、何ら副作用は認められなかっ
た。
【0032】尚、他のラクトフェリン類及び飼料につい
ても同様の試験を行ったが、ほぼ同等の結果が得られ
た。
【0033】試験例3 この試験は、本発明の抗動物感染性ウイルス剤が、潜在
化したヘルペスウイルスの発症予防、及びウイルス除去
効果について調べるために行った。
【0034】(1)試験試料 後記する参考例1と同一の方法により精製したウシラク
トフェリン及び実施例6と同一の方法により製造した飼
料を使用した。
【0035】(2)試験方法 10週齢の健康なネコ(日本チャ−ルスリバ−社から入
手)を1週間予備飼育し、のち2×103 PFUのヘル
ペスウイルスを腹腔内に注射し、更に20週間飼育し、
生存した抗体陽性のネコの中から20匹を無作為に1群
10匹に分け、1群には1.0%の割合でウシラクトフ
ェリンを含有する実施例6の飼料を、他の1群には対照
としてラクトフェリン無添加の実施例6の飼料を投与し
た。投与開始から3週間後、5週間後及び7週間後に、
書く個体の血中抗ヘルペスウイルス抗体をELISA法
により測定した。
【0036】(3)試験結果 この試験の結果は表3に示すとおりである。表3から明
らかなとおり、本発明の抗動物感染性ウイルス飼料投与
群は、対照群と比較して7週間後に、血中抗体価が顕著
に低下していることが認められた。この試験結果は、本
発明の抗動物感染性ウイルス飼料が、潜在化ヘルペスウ
イルスの除去効果を有することを示している。また、本
発明の抗動物感染性ウイルス飼料投与群は、対照飼料投
与群に比較して、何ら副作用は認められなかった。
【0037】尚、他のラクトフェリン類及び飼料につい
ても同様の試験を行ったが、ほぼ同等の結果が得られ
た。
【0038】参考例1 イオン交換体[CM−セファフォースFF(ファフマシ
ア社製)]を3lのカラムに充填し、4lの100mM
塩酸を通液して洗浄し、イオン交換体を平衡化した。4
℃に冷却したpH6.9のウシ脱脂乳150lをカラム
に500ml/分の流速で蒸留水を通液し、次いで50
0ml/分の流速で蒸留水を通液し、10%食塩水4l
を2l/分の流速で通液し、イオン交換体に吸着した塩
基性タンパク質液3.5lを得た。この回収液に、硫酸
アンモニウムを飽和度80%で添加し、タンパク質を沈
殿させ、遠心分離(3000×g)して沈殿物を回収
し、飽和度80%の硫酸アンモニウム溶液で洗浄し、脱
イオン水200mlを添加して溶解し、溶液を限外ろ過
膜モジュール(旭化成社製。SLP0053)を用いて
限外ろ過し、のち水を添加し、同装置を用いてダイアフ
ィルトレーションを行い、脱塩し、凍結乾燥し、粉末状
のウシラクトフェリン約17gを得た。
【0039】得られたウシラクトフェリン凍結乾燥物を
電気泳動により分離し、純度を測定した結果、約97%
であり、凍結乾燥したラクトフェリンの鉄含量を、パソ
フェナントロリン直接法のキット(和光純薬社製)によ
り測定し、鉄飽和度を計算した結果、22%であった。
【0040】参考例2 参考例1と同一の方法により得た精製ラクトフェリン1
gを10mMクエン酸−クエン酸ナトリウム緩衝液(p
H2.8)50mlに溶解し、溶液を限外ろ過膜モジュ
ール(旭化成社製。SLP0053)により、同クエン
酸緩衝液500mlを徐々に添加しながらダイアフィル
トレーションし、のち水に対してダイアフィルトレーシ
ョンし、脱塩し、凍結乾燥し、アポラクトフェリン約
0.8gを得た。
【0041】凍結乾燥したアポラクトフェリンの鉄含量
を、パソフェナントロリン直接法のキット(和光純薬社
製)により測定し、鉄飽和度を計算した結果、4%であ
った。
【0042】次に実施例を示して本発明を更に詳記する
が、本発明は、以下の実施例に限定されるものではな
い。
【0043】
【実施例】 実施例1 参考例1と同一の方法により精製したラクトフェリンの
凍結乾燥物を、注射用生理食塩水(大塚製薬社製)に
0.5%の濃度で溶解し、0.25μmのメンブレンフ
ィルター(ミリポア社製)により濾過滅菌し、抗動物感
染性ウイルス注射剤を製造した。
【0044】実施例2 市販のウシラクトフェリン(森永乳業社製)を用いて、
次に示す処方により軟膏を製造した。即ち、次の(1)
乃至(8)及び(11)を加熱溶解し、70℃に保持
し、油相を調製した。次の(9)乃至(10)を、(1
2)に溶解し、激しく撹拌しながら、油相を徐々に添加
し、ホモミキサーにより均質処理し、のち急冷し、抗動
物感染性ウイルス軟膏を製造した。
【0045】 (1) ワセリン(和光純薬社製) 8(%) (2) ラノリン(和光純薬社製) 2 (3) スクワラン(ナカライテスク社製) 20 (4) セタノール(シグマ社社製) 5 (5) モノステアリン酸グリセロール(シグマ社製) 2 (6) ポリオキシエチレンモノラウリン酸(シグマ社製) 2 (7) グリセロール(ナカライテスク社製) 2 (8) パラオキシ安息香酸エチル(和光純薬社製) 0.2 (9) ラクトフェリン(森永乳業社製) 0.5 (10) グリセロール(86%)(アルドリッチ社製) 5 (11) 香料(高砂香料社製) 0.1 (12) 精製水 50 実施例3 ウシの脱脂乳の代わりにヒトの脱脂乳を用いたことを除
き、参考例1及び参考例2と同一の方法により得たラク
トフェリン及びアポラクトフェリン各10gを、注射用
生理食塩水(大塚製薬社製)に0.85%の濃度で溶解
し、0.25μmのメンブレンフィルター(ミリポア社
製)で濾過滅菌し、抗動物感染性ウイルス注射液を製造
した。
【0046】実施例4 ウシの脱脂乳の代わりにブタの脱脂乳を用いたことを除
き参考例1及び参考例2と同一の方法により得たラクト
フェリン及びアポラクトフェリン各5gを、注射用生理
食塩水(大塚製薬社製)に1.0%の濃度で溶解し、
0.25μmのメンブレンフィルター(ミリポア社製)
で濾過滅菌し、抗動物感染性ウイルス注射液を製造し
た。
【0047】実施例5 カゼインナトリウム(ニュージーランド・デイリー・ボ
ード社製)21kg,大豆蛋白質(商標。フジプロC
L:不二製油社製)4.5kg、アミノ酸混合粉末(味
の素社製)0.4kg、レシチン(味の素社製)0.1
kg、及び少量の水溶性ビタミン及びミネラルを水15
0kgに溶解し、水相を調製した。
【0048】一方、コーン油(太陽油脂社製)3.8k
g、オリーブ油(太陽油脂社製)15kg及び脂肪酸モ
ノグリセリド(花王社製)0.2kg及び少量の脂溶性
ビタミンを混合して溶解し、油層を調製した。
【0049】前き水相に油層を添加し、攪拌して混合
し、70℃に加温してホモゲナイザーにより150kg
/cm2の圧力で均質化し、90℃で10分間殺菌し、
濃縮し、噴霧乾燥し、粉末約40kgを得た。得られた
粉末に蔗糖(ホクレン社製)53kg及びウシラクトフ
ェリン(森永乳業社製)7kgを添加して均一に混合
し、飼料用粉末約100kgを得た。
【0050】得られた飼料粉末を20%の濃度で水溶解
し、ウシラクトフェリン1.4%及び大豆蛋白質0.8
%を含有する液状の抗動物感染性ウイルス飼料を調製し
た。
【0051】実施例6 市販のウシラクトフェリン(森永乳業社製)100gを
用いて、次に示す処方により100g当りラクトフェリ
ン1gを含む抗動物感染性ウイルス粉末飼料を製造し
た。即ち、次の(1)乃至(5)を混合し、のち(6)
乃至(9)を点かし、激しく攪拌しながら(10)を徐
々に点かし、抗動物感染性ウイルス粉末飼料を製造し
た。
【0052】 (1)砂糖 (日本精糖社製) 1.1kg (2)ビタミンミックス (オリエンタル酵母社製 ) 100g (3)ミネラルミックス (オリエンタル酵母社製) 350g (4)塩化コリン (ナカライテスク社製) 20g (5)L- メチオニン (味の素社製) 30g (6)カゼイン (森永乳業社製) 1.9kg (7)ラクトフェリン (森永乳業社製) 100g (8)コーンスターチ (松谷化学社製) 5kg (9)セルロース (旭化成社製) 80g (10)大豆油 (不二精油社製) 600g
【0053】
【発明の効果】以上詳記したとおり、本発明は、抗動物
感染性ウイルス剤及び飼料に係るものであり、本発明に
より奏せられる効果は、次のとおりである。 (1)ネコのヘルペスウイルスの感染及び発症を防止す
るのみならず、ウイルス感染による症状の治療及び潜在
化したウイルスを除去することができる。 (2)副作用がなく長期連用可能である。
【表1】
【表2】
【表3】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラクトフェリン類を有効成分として含有
    する抗動物感染性ウイルス剤。
  2. 【請求項2】 動物感染性ウイルスが、ネコヘルペスウ
    イルスである請求項1に記載の抗動物感染性ウイルス
    剤。
  3. 【請求項3】 ラクトフェリン類が、ウシ、ヒト、ブタ
    由来である請求項1又は請求項2のいずれかに記載の抗
    動物感染性ウイルス剤。
  4. 【請求項4】 ラクトフェリン類を、少なくとも0.0
    5%(重量)の割合で含有する抗動物感染性ウイルス飼
    料。
  5. 【請求項5】 動物感染性ウイルスが、ネコヘルペスウ
    イルスである請求項4に記載の抗動物感染性ウイルス飼
    料。
  6. 【請求項6】 ラクトフェリン類が、ウシ、ヒト、ブタ
    由来である請求項4又は請求項5のいずれかに記載の抗
    動物感染性ウイルス飼料。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003047363A1 (en) * 2001-12-05 2003-06-12 Dsm Ip Assets B.V. Methods and compositions for use in pet breeding
JP2009221159A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Yokohama Tlo Co Ltd Peg化ラクトフェリンを主成分とする医薬製剤
JP2023516461A (ja) * 2020-03-09 2023-04-19 ソファル ソチエタ ペル アツィオニ 経口使用のための、抗ウイルス作用を有するラクトフェリン

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