JPH1171403A - 低粘度澱粉誘導体及びその澱粉誘導体を配合した塗被紙用塗被組成物 - Google Patents
低粘度澱粉誘導体及びその澱粉誘導体を配合した塗被紙用塗被組成物Info
- Publication number
- JPH1171403A JPH1171403A JP23420497A JP23420497A JPH1171403A JP H1171403 A JPH1171403 A JP H1171403A JP 23420497 A JP23420497 A JP 23420497A JP 23420497 A JP23420497 A JP 23420497A JP H1171403 A JPH1171403 A JP H1171403A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- starch
- starch derivative
- coating
- viscosity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
- Paper (AREA)
Abstract
合に、高速塗工適性が良好で、かつ、インキ着肉ムラの
発生や接着強度の低下の少ない澱粉誘導体、並びに該澱
粉誘導体を用いた塗被紙用塗被組成物を提供する。 【解決手段】 尿素を加熱反応させて得られる澱粉誘導
体において、該澱粉誘導体の結合カルバミン酸エステル
基量が0.5重量%以上、25℃の水への溶解度が15
重量%以下で、かつ、該澱粉誘導体を糊化した際の糊液
のB型粘度計による粘度(測定条件:固形分濃度35
%、温度50℃、ローター回転数60rpm)が50〜50
0mPa・s である澱粉誘導体。
Description
リン酸を加熱反応させて得られる新規な澱粉誘導体並び
に該澱粉誘導体を用いた塗被紙用塗被組成物に関し、特
に、高速塗工適性に優れ、かつ塗被紙に高い光沢や平滑
性及び良好な印刷適性を与えることが出来る澱粉誘導体
並びに該澱粉誘導体を用いた塗被紙用塗被組成物に関す
る。
塗工機の高速化が進んでいる。しかしながら、ブレード
コータで1000m/分を越えるような高速塗工では、塗工速
度を上げるにつれブレード先端に固化した塗被液が付着
し堆積する現象、いわゆるブリーディングが発生する。
ブレード先端の付着物が多くなると塗工面を引掻いて表
面に筋状の欠陥を生じさせたり、さらには付着物がブレ
ード先端から塗被層に脱落して異物欠陥を生じさせたり
して、塗被紙の表面性欠陥の原因となることが多い。
結論は出ていないが、多くの研究結果から、高速塗工で
は、塗被液がブレード下を通過する際に高い剪断力が加
わり、この時の流動性が劣る塗被液で発生し易いことが
知られている。ブレード通過時の塗被液の流動性を良好
にするためには、高剪断力下での塗被液の粘度が低い方
が有利とされている。
度を下げて塗被せざるを得なくなり、この場合には光沢
や平滑性の低下の他に乾燥負荷も増大し、品質面、経済
性と共に不利となっている。塗被液の高剪断力下での粘
度は、塗被液に用いる顔料だけでなく、水溶性の接着
剤、即ち澱粉誘導体の影響も大きい。このため、特開平
1-162894号には、酢酸エステル化澱粉を酵素変性または
熱化学変性によって低粘度化して塗被組成物に用いる方
法が紹介されている。該方法によれば、高速塗工適性は
ある程度改善されるものの、塗被液塗工後の乾燥工程で
澱粉がマイグレーションし易く、得られた塗被紙を印刷
するとインキ着肉ムラが発生し易くなるという問題があ
る。さらに、特開昭53-14818号、特開平7-300799号に、
特定の低い糊液粘度を有する澱粉を塗被組成物に用いる
方法が紹介されているが、前記したようにインキ着肉ム
ラが発生し易くなるだけでなく、塗被層の接着強度が低
下する問題がある。
て用いた場合に、高速塗工適性に優れ、しかもインキ着
肉ムラの発生や接着強度の低下の少ない澱粉誘導体は、
いまだ実用化されていないのが現状である。
被組成物の接着剤として用いた場合に、高速塗工適性が
良好で、かつ、前記したような従来の低粘度澱粉誘導体
を用いたときに問題となるインキ着肉ムラの発生や接着
強度の低下の少ない澱粉誘導体、並びに該澱粉誘導体を
用いた塗被紙用塗被組成物を提供するものである。
たは尿素とリン酸を加熱反応させて得られる澱粉誘導体
において、(a) 結合カルバミン酸エステル基量が0.5 重
量%以上、25℃の水への溶解度が15重量%以下で、か
つ、該澱粉誘導体を糊化した際の糊液のB型粘度計によ
る粘度(測定条件:固形分濃度35%、温度50℃、ロータ
ー回転数60rpm )が50〜500mPa・s であることを特徴と
する澱粉誘導体(以下、カルバミン酸エステル化澱粉と
もいう)、あるいは、(b) 結合カルバミン酸エステル基
量が0.5 重量%以上、結合リン酸エステル基量が1.0重
量%以下であり、25℃の水への溶解度が15重量%以下
で、かつ、該澱粉誘導体を糊化した際の糊液のB型粘度
計による粘度(測定条件:固形分濃度35%、温度50℃、
ローター回転数60rpm )が50〜500mPa・s であることを
特徴とする澱粉誘導体(以下、カルバミン酸リン酸エス
テル化澱粉ともいう)に係わるものである。前記結合カ
ルバミン酸エステル基量、結合リン酸エステル基量は、
それぞれ澱粉の乾燥重量を基準とした値である。本発明
の澱粉誘導体は、乾式焙焼法により、焙焼温度を段階的
に上げて加熱反応を行うことにより得られる。
する塗被紙用塗被組成物の接着剤として、該澱粉誘導体
を、全顔料100重量部に対して固形分比で0.3〜1
0重量部用いることを特徴とする塗被組成物に係わるも
のである。
塗被組成物の接着剤として用いた場合に、高速塗工適性
と印刷適性を高度にバランスさせることが出来る塗被紙
用塗被組成物の接着剤として好適なものであって、特
に、澱粉誘導体の水に対する溶解度を特定量以下に低く
保ちながら、特定量のカルバミン酸エステル基が結合し
た糊液粘度の低い澱粉誘導体とすることで、前記特性を
満足させることが出来るとの、本発明者らの知見に基づ
いて完成されたものである。さらに、特定量のカルバミ
ン酸エステル基に加えて特定量のリン酸エステル基を結
合させることで、高速塗工適性と印刷適性をより高度に
バランスさせることが可能である。
ン酸エステル基量が0.5 重量%以上で、前記特定溶解
度、特定糊液粘度を有する澱粉誘導体(a) は、例えば、
澱粉100 重量部に対して、36重量%塩酸 0.1〜1.5 重量
部、尿素1〜10重量部及び水1〜60重量部を添加混合
し、該混合物を70〜170 ℃の範囲で加熱反応させる乾式
焙焼において、反応薬品量や水の量、反応温度及び反応
時間を適宜選択することにより得ることが出来る。好ま
しくは、焙焼温度を2段あるいは3段等多段階に分けて
加熱反応を行う。即ち、尿素の分解を防ぐため先ず13
0℃未満の温度にて焙焼を行い、前記特定の溶解度及び
糊液粘度を得、次いで温度を130℃以上に上げて尿素
を分解させ、澱粉をカルバミン酸エステル化する。焙焼
温度を段階的に上げることにより澱粉が分解しにくくな
るため、澱粉の溶解度を低く保つことが出来る。
ち、結合カルバミン酸エステル基量が0.5 重量%以上、
結合リン酸エステル基量が1.0 重量%以下で前記特定溶
解度、特定糊液粘度を有する澱粉誘導体(b) は、例え
ば、澱粉100 重量部に対して、正リン酸 0.1〜2 重量
部、尿素1〜6重量部、さらに必要に応じて塩化ナトリ
ウムを0.5〜3重量部及び水1〜60重量部を添加混合
し、該混合物を70〜170 ℃の範囲で加熱反応させる乾式
焙焼において、反応薬品量や水の量、反応温度及び反応
時間を適宜選択することで得ることが出来る。好ましく
は、焙焼温度を2段あるいは3段等多段階に分けて加熱
反応を行う。即ち、尿素の分解を防ぐため先ず130℃
未満の温度にて焙焼を行い、前記特定の溶解度及び糊液
粘度を得、次いで温度を130℃以上に上げて尿素を分
解させ、澱粉をカルバミン酸リン酸エステル化する。焙
焼温度を段階的に上げることにより澱粉が分解しにくく
なるため、澱粉の溶解度を低く保つことが出来る。
0512号に記載されている公知の方法であり、具体的に
は、反応薬品と水との混合溶液を澱粉に含浸させる、ま
たは澱粉に対して前記混合溶液をスプレーにて散布した
後、これを均一になるまで撹拌することにより澱粉と反
応薬品及び水を均一に混合した後、該混合物をベルト・
ドライヤー、フラッシュドライヤー、撹拌式乾燥機また
は静置式乾燥機等の乾式焙焼装置を用いて加熱反応させ
るものである。
知のあらゆる澱粉が用いられ、例えば、コーンスター
チ、馬鈴薯澱粉、甘藷澱粉、タピオカ澱粉、小麦澱粉、
サゴ澱粉、米澱粉などの澱粉類、及びアミロース、アミ
ロペクチン等を含有する多糖類、例えばアラビヤガム、
ローカストビーンガム等の植物粘質物等が挙げられる。
また、目的に応じて澱粉類の酸処理澱粉、酵素処理澱
粉、酸化澱粉、エーテル化澱粉、エステル化澱粉などの
澱粉誘導体も使用可能である。
カルバミン酸エステル基量は0.5 重量%以上であり、特
に0.8重量%以上であるのが好ましい。結合カルバミン
酸エステル基量が0.5 重量%未満では、塗被紙用塗被組
成物の接着剤として用いた場合に良好な印刷適性が得ら
れない虞がある。一方、結合カルバミン酸エステル基量
の上限については、特に限定されないが、澱粉の着色及
び溶解度の増加を抑えるために2.0 重量%以下とするの
が望ましい。また、澱粉の25℃の水に対する溶解度を15
重量%以下とすることが、塗被紙用塗被組成物の接着剤
として用いた場合に、良好な印刷適性と接着強度とをバ
ランスさせる上で重要であり、好ましくは13重量%以下
である。即ち、澱粉の25℃の水に対する溶解度は、澱粉
誘導体の極低分子量分の割合を示す指標であり、これら
極低分子量分は、塗被液の乾燥工程でマイグレーション
し易いだけでなく、接着強度の発現力も極端に小さいた
め、溶解度が15重量%を越えると、インキ着肉ムラが発
生しやすくなったり、接着強度が大きく低下する虞があ
る。一方、溶解度の下限については特に限定されない
が、接着剤としての効果の面から5重量%以上が好まし
い。澱粉糊液粘度では、糊液のB型粘度計による粘度
(測定条件:固形分濃度35%、温度50℃、ローター回転
数60rpm )が50〜500mPa・s であることが必要であり、
特に100〜300mPa・sが好ましい。粘度が50mPa・s 未満で
は、塗被紙用塗被組成物の接着剤として用いた場合に塗
被液の保水性が低下し、一方、粘度が500mPa・sを超える
と塗被液の粘度が高くなり、いずれも高速塗工適性が悪
化する虞がある。
カルバミン酸エステル基量は0.5 重量%以上であり、特
に0.8重量%以上であるのが好ましい。結合カルバミン
酸エステル基量が0.5 重量%未満では、塗被紙用塗被組
成物の接着剤として用いた場合に良好な印刷適性が得ら
れない虞がある。一方、結合カルバミン酸エステル基量
の上限については、特に限定されないが、澱粉の着色及
び溶解度の増加を抑えるために2.0 重量%以下とするの
が望ましい。また、結合リン酸エステル基量は1.0 重量
%以下であり、特に0.50重量%以下であるのが好まし
い。結合リン酸エステル基量が1.0 重量%を超えると、
塗被紙用塗被組成物の接着剤として用いた場合に塗被液
の粘度が高くなり高速塗工適性が悪化する虞がある。ま
た、結合リン酸エステル基量の下限については特に限定
されないが、リン酸エステル基の効果を得るために0.1
重量%以上が好ましい。また、澱粉の25℃の水に対する
溶解度を15重量%以下とすることが、塗被紙用塗被組成
物の接着剤として用いた場合に、良好な印刷適性と接着
強度とをバランスさせる上で重要であり、好ましくは13
重量%以下である。即ち、澱粉の25℃の水に対する溶解
度は、澱粉誘導体の極低分子量分の割合を示す指標であ
り、これら極低分子量分は、塗被液の乾燥工程でマイグ
レーションし易いだけでなく、接着強度の発現力も極端
に小さいため、溶解度が15重量%を越えると、インキ着
肉ムラが発生しやすくなったり、接着強度が大きく低下
する虞がある。一方、溶解度の下限については特に限定
されないが、接着剤としての効果の面から5重量%以上
が好ましい。澱粉糊液粘度では、糊液のB型粘度計によ
る粘度(測定条件:固形分濃度35%、温度50℃、ロータ
ー回転数60rpm )が50〜500mPa・s であることが必要で
あり、特に100〜300mPa・sが好ましい。粘度が50mPa・s
未満では、塗被紙用塗被組成物の接着剤として用いた場
合に塗被液の保水性が低下し、一方、粘度が500mPa・sを
超えると塗被液の粘度が高くなり、いずれも高速塗工適
性が悪化する虞がある。
ラリーに調製された後、撹拌装置を備えた加温容器で該
スラリーを85〜95℃で一定時間保持する、あるいは、ジ
ェットクッカーと呼ばれる装置に該スラリーと加熱蒸気
を加えて130〜160℃まで加温しながら通過させることで
糊化することが出来る。得られた糊化澱粉は、予め調製
された塗被紙用の顔料スラリーに、合成系の接着剤や各
種助剤と共に添加されて塗被液となる。なお、糊化した
澱粉の顔料に対する添加量は、顔料100 重量部に対して
固形分対比で0.3〜10重量部であり、好ましくは2〜9
重量部である。添加量が0.3重量部未満では、本発明の
所望の効果が得られず、10重量部を超えると塗被液の粘
度が高くなり、高速塗工適性が悪化する虞がある。
質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、カオリン、水
酸化アルミニウム、二酸化チタン、サチンホワイト、硫
酸カルシウム、タルク、プラスチックピグメント等の塗
被紙用顔料を例示出来る。また、本発明の澱粉誘導体と
共に接着剤として使用される合成系接着剤としては、例
えばスチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレ
ート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系共重合体ラ
テックス、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エス
テルのビニル系共重合体ラテックス、あるいはこれらの
各種共重合体ラテックスをカルボキシル基等の官能基含
有単量体で変性したアルカリ部分溶解性またはアルカリ
非溶解性の共重合体ラテックス等を例示出来る。また、
本発明の澱粉誘導体や前記合成系接着剤と併用する接着
剤としては、本発明の所望の効果を阻害しない範囲で、
本発明以外の各種澱粉誘導体、またはカルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシメチルセルロース等のセルロー
ス類、ポリビニルアルコール、オレフィン−無水マレイ
ン酸樹脂などの水溶性接着剤が適宜添加出来る。さら
に、塗被液には前記顔料、接着剤の他に必要に応じて分
散剤、増粘剤、保水剤、消泡剤、耐水化剤、滑剤、染
料、pH調節剤等の各種助剤が適宜配合され、固形分濃
度50〜70%程度に調整される。
説明するが、勿論、本発明はその範囲に限定されるもの
ではない。なお、実施例中の部及び%は特に断らない限
り、それぞれ重量部及び重量%を示す。なお、澱粉誘導
体及びそれを利用した塗被組成物の特性、得られた塗被
紙の品質評価方法は下記のとおりである。
ーンスターチ100gに対し、正リン酸1g、尿素2g、
塩化ナトリウム1g及び水50gを配合し、これを撹拌に
より混合した。混合物を熱風式加熱機により、70℃で30
分乾燥して水分を4%以下にした後、同加熱機にて110
℃で30分加熱し、さらに140℃で30分加熱した。得られ
たカルバミン酸リン酸エステル化澱粉の結合リン酸エス
テル基量は0.43重量%、結合カルバミン酸エステル基量
は0.88重量%であった。
澱粉の25℃の水に対する溶解度は12重量%であった。前
記カルバミン酸リン酸エステル化澱粉を35%のスラリー
とし、これを95℃で30分間加熱して糊化した後、50℃に
まで冷却した。糊液の粘度を、B型粘度計によりロータ
ー回転数60rpmにて測定したところ、260mPa・sであっ
た。これらの結果を表2に示す。
得られたカルバミン酸リン酸エステル化澱粉の糊液を使
用し、表1の配合量に従って、塗被液を調製した。
原紙に両面塗工量22g/m2(固形分換算)となる様にブレ
ードコータにより1000m/分の塗工速度でF面、W面の順
に塗工、乾燥して水分5.5%の両面塗被紙を得た。次い
で線圧250kg/cm、速度600m/分の条件でスーパーカレン
ダー処理して印刷両面塗被紙に仕上げた。
で24時間以上調湿を行った後、紙質及び印刷適性を評価
した。これとは別に、前記ブレードコータで塗工量を一
定に保持しながら、塗工速度を1000m/分から100mずつ増
速し、ブリーディングが急激に増加し始める塗工速度を
確認して塗被液の高速塗工適性を評価した。
を1.2g、尿素を2.4g、塩化ナトリウムを1.2gとした
以外は、実施例1と同様にしてカルバミン酸リン酸エス
テル化澱粉を調製した。得られたカルバミン酸リン酸エ
ステル化澱粉の結合リン酸エステル基量は0.45重量%、
結合カルバミン酸エステル基量は1.00重量%であった。
得られたカルバミン酸リン酸エステル化澱粉の25℃の水
に対する溶解度は13重量%であった。得られたカルバミ
ン酸リン酸エステル化澱粉を実施例1と同様の方法によ
り、糊化してその粘度を測定した。糊液の粘度は185mPa
・sであった。
得られたカルバミン酸リン酸エステル化澱粉の糊液を表
1に示す澱粉として使用したこと以外は実施例1と同様
にして塗被液の調製、塗工及び仕上げを行い印刷用両面
塗被紙を得た。また、塗被液の高速塗工適性も実施例1
と同様に評価した。
ナトリウムを用いず、36重量%塩酸0.90g、尿素6gと
した以外は、実施例1と同様にしてカルバミン酸エステ
ル化澱粉を調製した。得られたカルバミン酸エステル化
澱粉の結合カルバミン酸エステル基量は1.8重量%であ
った。得られたカルバミン酸エステル化澱粉の25℃の水
に対する溶解度は11重量%であった。得られたカルバミ
ン酸エステル化澱粉を実施例1と同様の方法により、糊
化してその粘度を測定した。糊液の粘度は285mPa・sであ
った。
得られたカルバミン酸エステル化澱粉の糊液を表1に示
す澱粉として使用したこと以外は実施例1と同様にして
塗被液の調製、塗工及び仕上げを行い印刷用両面塗被紙
を得た。また、塗被液の高速塗工適性も実施例1と同様
に評価した。
した。比較例1ではエースA(王子コーンスターチ
社)、比較例2ではエースC(王子コーンスターチ社)
を用いた。糊化時のスラリーを25%とした以外は実施例
1と同様に糊化を行った。50℃のB型粘度は、比較例1
及び比較例2で夫々4000mPa・s、140mPa・sであった。
得られた市販の酸化澱粉の糊液を表1に示す澱粉として
使用したこと以外は実施例1と同様にして塗被液の調
製、塗工及び仕上げを行い印刷用両面塗被紙を得た。ま
た、塗被液の高速塗工適性も実施例1と同様に評価し
た。
では市販のカルバミン酸リン酸エステル化澱粉を使用し
た。比較例3ではエースP−260(王子コーンスター
チ社)、比較例4ではエースP−150(王子コーンス
ターチ社)及び比較例5ではエースP−140(王子コ
ーンスターチ社)を用いた。糊化時のスラリーを25%と
した以外は実施例1と同様に糊化を行った。50℃のB型
粘度は、比較例3、比較例4及び比較例5で夫々50mPa・
s、65mPa・s、130mPa・sであった。
酸エステル基量は、夫々2.47重量%、1.26重量%、1.14
重量%であった。また、比較例3、比較例4、比較例5
の結合カルバミン酸エステル基量は、夫々2.67重量%、
1.38重量%、1.47重量%であった。
に対する溶解度は、夫々45重量%、17重量%、21重量%
であった。
得られた市販のカルバミン酸リン酸エステル化澱粉の糊
液を表1に示す澱粉として使用したこと以外は実施例1
と同様にして塗被液の調製、塗工及び仕上げを行い印刷
用両面塗被紙を得た。また、塗被液の高速塗工適性も実
施例1と同様に評価した。
を0.25g、尿素を1.5gとした以外は、実施例1と同様
にしてカルバミン酸リン酸エステル化澱粉を調製した。
得られたカルバミン酸リン酸エステル化澱粉の結合リン
酸エステル基量は0.09重量%、結合カルバミン酸エステ
ル基量は0.40重量%であった。
粉の25℃の水に対する溶解度は3重量%であった。糊化
時のスラリーを25%とした以外は実施例1と同様に糊化
を行った。50℃のB型粘度は360mPa・sであった。
得られたカルバミン酸リン酸エステル化澱粉の糊液を表
1に示す澱粉として使用したこと以外は実施例1と同様
にして塗被液の調製、塗工及び仕上げを行い印刷用両面
塗被紙を得た。また、塗被液の高速塗工適性も実施例1
と同様に評価した。
誘導体を用いた塗被液、塗工紙の特性、品質は次の様に
して求めた。 <B型粘度>東京計器製BM型粘度計を使用し、澱粉は
50℃、60rpm、塗被液は30℃、60rpmで測定した。
ハーキュレス高剪断粘度計により、Fボブを用いて88
00rpmの回転数で測定した。この値は数値の小さい
程、高剪断下での粘度が低いことを示す。 <結合リン酸エステル基量>澱粉をメタノールと水の混
液にて洗浄後、糖化酵素(デキストロザイム)にてグル
コースに分解し、モリブデンブルー比色法にて定量し
た。得られたリンをリン酸基量に換算して求めた。結合
リン酸エステル基量(重量%)=結合リン量×98÷3
1
メタノールと水の混液にて洗浄後、ケルダール法にて結
合窒素を測定した。得られた窒素を結合カルバミン酸エ
ステル基量に換算して求めた。結合カルバミン酸エステ
ル基量(重量%)=結合窒素×44÷14 <25℃の水に対する溶解度>乾燥重量2gの澱粉に25℃
の蒸留水を加えて100gとし、25℃にて30分間放置後、25
℃で4500rpmの回転数にて30分間遠心分離し、その上澄
液を105℃で乾燥して固形分を求めた。 上澄液中の固形分(g)/2=溶解度(重量%)
ら、塗工速度を1000m/分から100mずつ増速し、ブリーデ
ィングが急激に増加し始める塗工速度を記録した。この
塗工速度が高いほど塗工適性は良好である。 <白紙光沢度>JIS P−8142に準拠して測定し
た。 <平滑度>JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法N
o5のBによる王研式平滑度計を用い測定した。
(ダイヤE4/三菱重工)を用い6000枚/時間の印刷速
度で4色印刷し、2色目(シアン)、3色目(マゼン
ダ)のベタ重色部のムラを以下の基準で目視評価した。
製)にて、タックバリュー13のインキを用い、塗被層
の一定回数を繰り返し印刷した後のピッキング発生度合
を以下の基準で目視評価した。 評価基準:◎=ピッキングが発生せず接着強度が強い。 ○=ピッキングがわずかに発生するが実用上問題ないレベル。 △=ピッキングが多く発生し、接着強度が弱い。 これら実施例及び比較例で得られた澱粉誘導体の特性値
並びにその澱粉誘導体を用いた塗被液、塗工紙の特性及
び品質を表2に示す。
1〜3ではいずれの性質においても良好な結果が得られ
た。これに対し、比較例1〜6においては、白紙光沢及
び平滑性が劣り、高速塗工適性も劣ることが明らかとな
った。
部数を3部から8部に増加したものを夫々実施例4及び
比較例7とした。実施例1と同様にして塗被液の調製、
塗工及び仕上げを行い印刷用両面塗被紙を得た。また、
高速塗工適性も実施例1と同様に評価した。この実施例
及び比較例の塗被液、塗工紙の特性及び品質を表3に示
す。
は、比較例の澱粉に比べて、澱粉添加量を増やしても高
速塗工適性や紙質の低下が小さく、依然良好な高速塗工
適性と紙質が得られることが判明した。
酸を加熱反応させて得られる澱粉誘導体を塗被紙用塗被
組成物の接着剤として用いることにより、良好な高速塗
工適性と高い白紙光沢や平滑性を有する塗被紙が得ら
れ、かつ、インキ着肉ムラの発生や接着強度の低下を抑
えることが出来る。
Claims (4)
- 【請求項1】 尿素を加熱反応させて得られる澱粉誘導
体において、該澱粉誘導体の結合カルバミン酸エステル
基量が0.5重量%以上、25℃の水への溶解度が15
重量%以下で、かつ、該澱粉誘導体を糊化した際の糊液
のB型粘度計による粘度(測定条件:固形分濃度35
%、温度50℃、ローター回転数60rpm)が50〜50
0mPa・s である澱粉誘導体。 - 【請求項2】 尿素及びリン酸を加熱反応させて得られ
る澱粉誘導体において、該澱粉誘導体の結合カルバミン
酸エステル基量が0.5重量%以上、結合リン酸エステ
ル基量が1.0重量%以下、25℃の水への溶解度が1
5重量%以下で、かつ、該澱粉誘導体を糊化した際の糊
液のB型粘度計による粘度(測定条件:固形分濃度35
%、温度50℃、ローター回転数60rpm)が50〜50
0mPa・s である澱粉誘導体。 - 【請求項3】 加熱反応を、乾式焙焼法にて焙焼温度を
段階的に上げて行う請求項1または2記載の澱粉誘導
体。 - 【請求項4】 顔料と接着剤を主成分とする塗被紙用塗
被組成物において、該接着剤として、請求項1〜3のい
ずれか一項に記載の澱粉誘導体を顔料100重量部に対
して固形分比で0.3〜10重量部含有する前記塗被組
成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23420497A JP4060912B2 (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 低粘度澱粉誘導体及びその澱粉誘導体を配合した塗被紙用塗被組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23420497A JP4060912B2 (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 低粘度澱粉誘導体及びその澱粉誘導体を配合した塗被紙用塗被組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1171403A true JPH1171403A (ja) | 1999-03-16 |
| JP4060912B2 JP4060912B2 (ja) | 2008-03-12 |
Family
ID=16967333
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23420497A Expired - Lifetime JP4060912B2 (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 低粘度澱粉誘導体及びその澱粉誘導体を配合した塗被紙用塗被組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4060912B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2369094A (en) * | 2000-11-17 | 2002-05-22 | Procter & Gamble | Packaging assembly for sheets of water-soluble sachets |
| JP2006249316A (ja) * | 2005-03-11 | 2006-09-21 | Oji Paper Co Ltd | リン酸澱粉の製造方法 |
| JP2009235664A (ja) * | 2009-07-23 | 2009-10-15 | Nippon Paper Industries Co Ltd | オフセット印刷用新聞用紙 |
| CN102852032A (zh) * | 2011-06-28 | 2013-01-02 | 日本A&L株式会社 | 帘式涂料器用的纸涂布用组成物 |
| JP2020183479A (ja) * | 2019-05-08 | 2020-11-12 | 株式会社日本触媒 | ポリα−1,3−グルカンの尿素水溶液分散体、ならびにポリα−1,3−グルカンカルバメート、ポリα−1,3−グルカンカルバメートのDMSO溶液及びポリα−1,3−グルカンカルバメートフィルム |
-
1997
- 1997-08-29 JP JP23420497A patent/JP4060912B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2369094A (en) * | 2000-11-17 | 2002-05-22 | Procter & Gamble | Packaging assembly for sheets of water-soluble sachets |
| JP2006249316A (ja) * | 2005-03-11 | 2006-09-21 | Oji Paper Co Ltd | リン酸澱粉の製造方法 |
| JP2009235664A (ja) * | 2009-07-23 | 2009-10-15 | Nippon Paper Industries Co Ltd | オフセット印刷用新聞用紙 |
| CN102852032A (zh) * | 2011-06-28 | 2013-01-02 | 日本A&L株式会社 | 帘式涂料器用的纸涂布用组成物 |
| JP2020183479A (ja) * | 2019-05-08 | 2020-11-12 | 株式会社日本触媒 | ポリα−1,3−グルカンの尿素水溶液分散体、ならびにポリα−1,3−グルカンカルバメート、ポリα−1,3−グルカンカルバメートのDMSO溶液及びポリα−1,3−グルカンカルバメートフィルム |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP4060912B2 (ja) | 2008-03-12 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5570820B2 (ja) | 塗工用組成物 | |
| US11279843B2 (en) | Dextrin-based coating slips | |
| JPH023000B2 (ja) | ||
| US5399193A (en) | Starch composition | |
| JPH1171403A (ja) | 低粘度澱粉誘導体及びその澱粉誘導体を配合した塗被紙用塗被組成物 | |
| JP4619328B2 (ja) | 片艶クラフト紙及びその製造方法 | |
| JP4486861B2 (ja) | 塗工紙用塗被組成物及びそれを用いた塗工紙 | |
| FI98235C (fi) | Painopaperi, menetelmä sen valmistamiseksi ja sen käyttö | |
| WO2020172400A1 (en) | Paper coating composition containing high starch levels | |
| JP2516751B2 (ja) | 紙用塗工組成物 | |
| JP4528032B2 (ja) | 表面サイズプレス紙及びその製造方法 | |
| JP6473427B2 (ja) | 塗工白板紙及びその製造方法 | |
| JP3099319B2 (ja) | ダブル塗工紙の製造方法 | |
| JP3306859B2 (ja) | オフセット印刷用塗被紙の製造方法及び塗被紙 | |
| JP3788509B2 (ja) | オフセット印刷用塗工紙 | |
| JP3921096B2 (ja) | 低粘度両性澱粉を用いた表面サイズプレス紙 | |
| JPH0219240B2 (ja) | ||
| JPH06184992A (ja) | 印刷用塗被紙 | |
| JP2737897B2 (ja) | トランスファーロール塗工用塗料および塗工紙 | |
| US2555057A (en) | Process for the production of paper coating adhesives | |
| KR790001389B1 (ko) | 풀룰란 함유 종이 피복제 | |
| JP3394880B2 (ja) | 光沢塗被紙の製造方法 | |
| JP4344814B2 (ja) | 紙塗工液の製造方法 | |
| JPH07189179A (ja) | 印刷用塗工紙 | |
| JP2005299005A (ja) | 紙塗工液及びそれを用いた塗工紙 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040406 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070911 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071112 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071204 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071221 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101228 Year of fee payment: 3 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111228 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121228 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131228 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131228 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141228 Year of fee payment: 7 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
| S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |