JPH1172941A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH1172941A
JPH1172941A JP23394797A JP23394797A JPH1172941A JP H1172941 A JPH1172941 A JP H1172941A JP 23394797 A JP23394797 A JP 23394797A JP 23394797 A JP23394797 A JP 23394797A JP H1172941 A JPH1172941 A JP H1172941A
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JP
Japan
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photosensitive member
electrophotographic photosensitive
electrophotographic
polymer
layer
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JP23394797A
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English (en)
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Hideki Anayama
秀樹 穴山
Masato Tanaka
正人 田中
晃 ▲吉▼田
Akira Yoshida
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直流電圧に交流電圧を重畳させたAC/DC
帯電方式に適用される電子写真感光体は、機械的強度の
みならず電気的強度も要求されるが、従来の電子写真感
光体は強度、耐ソルベントクラック性が十分でない。 【解決手段】 導電性支持体、感光層を有する電子写真
感光体において、その表面層が、下記式(1)で示され
る構成単位を有する重合体を含有する。 【化1】 (R1 〜R10は水素原子、ハロゲン原子、置換されても
よいアルキル基、アリール基、アルキレン基を示す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体に
関し、詳しくは特定の樹脂を含有する感光層を有する電
子写真感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方法は、米国特許第22976
91号明細書に示されるように、画像露光の間に受けた
照射量に応じて電気抵抗が変化し、かつ暗所では絶縁性
の物質をコーティングした支持体よりなる光導電性材料
を用いる。この光導電性材料を用いた電子写真感光体に
要求される基本的な特性としては、(1)暗所で適当な
電位に帯電できること、(2)暗所において電位の逸散
が少ないこと、(3)光照射によって速やかに電荷を逸
散させること、などが挙げられる。
【0003】従来より電子写真感光体としては、セレ
ン、酸化亜鉛、硫化カドミウム等の無機光導電性化合物
を主成分とする感光層を有する無機感光体が広く使用さ
れてきた。しかしこれらは、前記(1)〜(3)の条件
は満足するが、熱安定性、耐湿性、耐久性、生産性にお
いて必ずしも満足できるものではなかった。
【0004】無機感光体の欠点を克服する目的で、様々
な有機光導電性化合物を主成分とする電子写真感光体の
開発が近年盛んに行われている。たとえば米国特許38
37851号明細書には、トリアリルピラゾリンを含有
する電荷輸送層を有する感光体、米国特許387188
0号公報には、ペリレン顔料の誘導体からなる電荷発生
層と、3−プロピレンとホルムアルデヒドの縮合体から
なる電荷輸送層とからなる感光体等が開示されている。
【0005】さらに有機光導電性化合物は、その種類に
よって電子写真感光体の感光波長域を自由に選択するこ
とが可能であり、たとえばアゾ顔料では、特開昭61−
272754号公報、特開昭56−167759号公報
に示された物質は、可視領域で高感度を示すものが開示
されており、また特開昭57−19576号公報、特開
昭61−228453号公報で示された化合物は、赤外
領域まで感度を有していることが示されている。
【0006】これらの材料のうち、赤外領域に感度を示
すものは、近年進歩の著しいレーザービームプリンター
(以下LBPと略す)やLEDプリンターに使用され、
その需要頻度は高くなってきている。
【0007】これら有機光導電性化合物を用いた電子写
真感光体は、電気的、機械的双方の特性を満足させるた
めに電荷輸送層と電荷発生層を積層させた、機能分離型
の感光体として利用される場合が多い。一方、当然のこ
とながら電子写真感光体には、適用される電子写真プロ
セスに応じた感度、電気的特性、さらには光学的特性を
備えていることが要求される。
【0008】特に繰り返し使用される電子写真感光体に
おいては、その電子写真感光体表面には、コロナまたは
直接帯電、画像露光、トナー現像、転写工程、表面クリ
ーニングなどの電気的、機械的外力が直接加えられるた
め、それらに対する耐久性も要求される。
【0009】具体的には、帯電時のオゾンおよび窒素酸
化物による電気的劣化や、帯電時の放電、クリーニング
部材の摺擦によって、表面が摩耗したり傷が発生したり
する、機械的劣化、電気的劣化に対する耐久性が求めら
れている。
【0010】機械的劣化は、特に無機感光体と異なり、
物質的に柔らかいものが多い有機感光体には重大な問題
であり、機械的劣化に対する耐久性向上が特に切望され
ているものである。
【0011】上記のような感光体に要求される耐久特性
を満足させるために、従来からいろいろ試みがなされて
きた。
【0012】たとえば表面層によく使用され、耐摩耗
性、電気特性の良好な樹脂として、ビスフェノールAを
骨格とするポリカーボネート樹脂が注目されているが、
前述したような問題点すべてを解決できるわけではな
く、次のような問題点を有している。 (1)溶解性に乏しく、ジクロロメタンや1,2−ジク
ロロエタンなどのハロゲン化脂肪族炭化水素類の一部に
しか良好な溶解性を示さないうえ、これらの溶剤は低沸
点のため、これらの溶剤で調製した塗工液を用いて感光
体を製造すると塗工面が白化しやすい。塗工液の固形分
管理などにも手間がかかる。 (2)ハロゲン化脂肪族炭化水素類以外の溶剤に対して
は、テトラヒドロフラン、ジオキサン、シクロヘキサン
ノンあるいはそれらの混合溶剤に一部可溶であるが、そ
の溶液は数日でゲル化するなど経時性が悪く、感光体製
造には不向きである。 (3)さらに上記(1)、(2)が改善されたとして
も、ビスフェノールAを骨格とするポリカーボネート樹
脂にはソルベントクラックが発生しやすい。 (4)加えて従来のポリカーボネート樹脂では、該樹脂
で形成された被膜に潤滑性がないため感光体に傷がつき
やすく、電子写真感光体の摩耗量を低くするようなクリ
ーニング設定では画像欠陥になったり、クリーニングブ
レードの早期の劣化によるクリーニング不良、トナー融
着などが生じてしまうことがあった。
【0013】前記(1)、(2)に挙げた溶液安定性に
ついては、ポリマーの構造単位として嵩高いシクロヘキ
シレン基を有するポリカーボネートZ樹脂を使用する
か、ビスフェノールZ、ビスフェノールCなどと共重合
させることによって解決されてきた。
【0014】またソルベントクラックについても、特開
平6−51544号公報、特開平6−75415号公報
に開示されているように、シリコーン変成ポリカーボネ
ート、エーテル変成ポリカーボネートを用いることによ
り解決することが可能である。ところが、これら変成ポ
リカーボネートは、従来のポリカーボネート樹脂に比
べ、ソルベントクラック対策のためにポリマー内の内部
応力に対して柔軟性をもたせている構造をとっているた
め、その結果、重合体本体の機械的強度が低下するとい
う欠点があった。
【0015】さらに近年、特開昭57−17826号公
報、特開昭58−40566号公報に開示してあるよう
な、帯電部材に直接電圧をかけ、電子写真感光体に電荷
を印加する直接帯電方式が主流となりつつある。
【0016】これは、導電ゴムなどで構成されたローラ
ー状の帯電部材を直接電子写真感光体に当接させて電荷
を印加する方法であり、スコロトロンなどに比べ、オゾ
ン発生量が格段に少ない、スコロトロンは帯電器に流す
電流の80%前後はシールドに流れるために浪費される
のに対して、直接帯電はこの浪費分がなく非常に経済的
である、などのメリットをもつ。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし直接帯電は、パ
ッシェン則による放電による帯電のため、帯電安定性が
非常に悪いという欠点をもつ。この対策として、直流電
圧に交流電圧を重畳させた、いわゆるAC/DC帯電方
式が考案されている(特開昭63−149668号公
報)。
【0018】この帯電方式により帯電時の安定性は良化
したが、ACを重畳するために、電子写真感光体表面の
放電量は大幅に増大してしまい、電子写真感光体の削れ
量が増加してしまうという欠点を新たに生じ、機械的強
度のみならず電気的強度も要求されるようになってき
た。
【0019】本発明の目的は、従来のポリカーボネート
樹脂を表面層とする電子写真感光体が有していた前述の
ような問題点を解決し、耐ソルベントクラック性をもち
つつ機械的強度が強く、かつ直接帯電による耐電気特性
が良好であり、製造が容易な電子写真感光体を提供する
ことである。
【0020】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、導電
性支持体、感光層を有する電子写真感光体において、該
電子写真感光体の表面層が、下記式(1)で示される構
成単位を有する重合体を含有することを特徴とする電子
写真感光体から構成される。
【0021】
【化9】 (R1 〜R10は水素原子、ハロゲン原子、置換されても
よいアルキル基、アリール基、アルキレン基を示す) また本発明は、導電性支持体、感光層を有する電子写真
感光体において、該電子写真感光体の表面層が、下記式
(2)で示される構成単位を有する重合体を含有するこ
とを特徴とする電子写真感光体から構成される。
【0022】
【化10】 (R11〜R18は水素原子、ハロゲン原子、置換されても
よいアルキル基、アリール基、アルキレン基を示す) 本発明は、導電性支持体、感光層を有する電子写真感光
体において、該電子写真感光体の表面層が、下記式
(3)で示される構成単位を有する重合体を含有するこ
とを特徴とする電子写真感光体から構成される。
【0023】
【化11】 (R19〜R29は水素原子、ハロゲン原子、置換されても
よいアルキル基、アリール基、アルキレン基を示す) 本発明は、導電性支持体、感光層を有する電子写真感光
体において、該電子写真感光体の表面層が、下記式
(4)で示される構成単位を有する重合体を含有するこ
とを特徴とする電子写真感光体から構成される。
【0024】
【化12】 (R30〜R38は水素原子、ハロゲン原子、置換されても
よいアルキル基、アリール基、アルキレン基を示す) さらに本発明は、導電性支持体、感光層を有する電子写
真感光体において、該電子写真感光体の表面層が、下記
式(5)で示される構成単位を有する重合体を含有する
ことを特徴とする電子写真感光体から構成される。
【0025】
【化13】 (R41 〜R48 は水素原子、ハロゲン原子、置換されて
もよいアルキル基、アリール基、アルキレン基を示す) また本発明は、導電性支持体、感光層を有する電子写真
感光体において、該電子写真感光体の表面層が、下記式
(6)で示される構成単位を有する重合体を含有するこ
とを特徴とする電子写真感光体から構成される。
【0026】
【化14】 (R49 〜R54は水素原子、ハロゲン原子、置換されて
もよいアルキル基、アリール基、アルキレン基を示す) 本発明は、導電性支持体、感光層を有する電子写真感光
体において、該電子写真感光体の表面層が、下記式
(7)で示される構成単位を有する重合体を含有するこ
とを特徴とする電子写真感光体から構成される。
【0027】
【化15】 (R55〜R63は水素原子、ハロゲン原子、置換されても
よいアルキル基、アリール基、アルキレン基を示す) 本発明は、導電性支持体、感光層を有する電子写真感光
体において、該電子写真感光体の表面層が、下記式
(8)で示される構成単位を有する重合体を含有するこ
とを特徴とする電子写真感光体から構成される。
【0028】
【化16】 (R64〜R70は水素原子、ハロゲン原子、置換されても
よいアルキル基、アリール基、アルキレン基を示す)
【0029】
【発明の実施の形態】式(1)〜式(4)で示される構
成単位を重合するのに必要なビスフェノール化合物の具
体例を表1で示すが、本発明はこれらに限られるもので
はない。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】
【表5】 これらのうち、とくに好ましい例としては、構成単位例
1,2,6,10,11,14が挙げられる。
【0035】本発明において用いられる式(1)〜
(4)で示される構成単位を有する重合体は、表1で示
された各種ビスフェノールを通常溶解性を上げるために
テレフタル酸塩化物、イソフタル酸塩化物の混合物とア
ルカリ下で溶媒/水系中で攪拌することにより界面重合
を行うことにより得ることができる。
【0036】テレフタル酸塩化物、イソフタル酸塩化物
の比率はその重合体の溶解性を考慮して決定されるもの
で定説はない。ただしいずれかの塩化物が30mol%
以下になると合成した重合体の溶解性が極端に低下する
ので注意が必要である。通常は1/1の比率で合成する
のが好ましい。
【0037】また、本発明において用いられる式(5)
〜(8)で示される構成単位を有する重合体は、上記表
1に示されるビスフェノールを、ホスゲンガス存在下で
重合させることにより得ることができる。
【0038】本発明の電子写真感光体においては、式
(1)〜(8)で示される構成単位が各々同一のもので
構成される重合体でも、2種類以上の別種の構成単位か
らなる共重合体でもよい。
【0039】ビスフェノール化合物としては、重合時に
溶解性を考慮し、ビスフェノールZやビスフェノール
A、ビスフェノールC、ビスフェノールAFなどの他の
一般的なビスフェノールと共重合体を作成することが好
ましい。ただし、この場合は式(1)〜(8)で示され
る各構成単位が、全重合体のうち10〜90mol%存
在するのが好ましく、より好ましくは20〜50mol
%である。
【0040】本発明による電子写真感光体は、特に優れ
た耐ソルベントクラック性と機械的強度とAC帯電にお
ける耐電気特性を併せ持ち、良好な電子写真特性を持っ
ているものである。
【0041】本発明に用いられる重合体は、構成単位中
に剛直性を有するユニットが含有され、電子写真感光体
形成時にそのユニットが部分的にガラス化することによ
って、高分子被膜全体の耐久性を上げるものである。
【0042】また、この分子内部における部分的ガラス
化により、分子内密度を上げ且つ非晶質部分と結晶質部
分を同一分子内に併せ持つため、塗膜形成時に発生する
分子内応力をも緩和することができ、それによりソルベ
ントクラックの要因となる薬品が侵入しても内部応力を
維持し、クラックが生じないと推定される。
【0043】機械的強度は結晶質部分の存在により強固
になるものと推測される。
【0044】また耐電気特性においても本骨格は、ヒド
ロキシル基が存在するアリーレン基同士がヒドロキシル
基に対してパラ位とメタ位で連結しているため、電気的
なエネルギーに対して開列し難く、その結果、電気的劣
化による耐久性が上がるものと推測される。
【0045】さらに電気的劣化による分子切断が、カー
ボネート結合に比較して、アリール基のエステル結合で
あるアリレート構造はAC帯電による電流に強く、特に
耐電気性能が上がっているとも考えられる。この理由は
確認されていないが、カーボネート結合はカルボキシ基
の両側に酸素原子があるため、ダイポールモーメントが
大きく、電気エネルギーに対して弱いと推測される。
【0046】以下、本発明の電子写真感光体の構成につ
いて説明する。
【0047】本発明の電子写真感光体は、感光層が電荷
輸送材料と電荷発生材料を同一の層に含有する単層型で
あっても、電荷輸送層と電荷発生層に分離した積層型で
もよいが、電子写真特性的には積層型が好ましい。
【0048】使用する導電性基体は、導電性を有するも
のであればよく、アルミニウム、ステンレスなどの金
属、あるいは導電層を設けた金属、紙、プラスチックな
どが挙げられ、形状はシート状、円筒状などが挙げられ
る。
【0049】LBPなど、画像入力がレーザー光の場合
は、散乱による干渉縞防止、または基盤の傷を被覆する
ことを目的とした導電層を設けてもよい。これはカーボ
ンブラック、金属粒子などの導電性粉体をバインダー樹
脂に分散させて形成することができる。導電層の膜厚は
5〜40μm、好ましくは10〜30μmが適当であ
る。
【0050】その上に、接着機能を有する中間層を設け
る。中間層の材料としては、ポリアミド、ポリビニルア
ルコール、ポリエチレンオキシド、エチルセルロース、
カゼイン、ポリウレタン、ポリエーテルウレタン、など
が挙げられる。これらは適当な溶剤に溶解して塗布され
る。中間層の膜厚は0.05〜5μm、好ましくは0.
3〜1μmが適当である。
【0051】中間層の上には電荷発生層が形成される。
本発明に用いられる電荷発生物質としては、セレン−テ
ルル、ピリリウム、チアピリリウム系染料、フタロシア
ニン、アントアントロン、ジベンズピレンキノン、トリ
スアゾ、シアニン、ジスアゾ、モノアゾ、インジゴ、キ
ナクリドン、非対称キノシアニン系の各顔料が挙げられ
る。機能分離型の場合、電荷発生層は前記電荷発生物質
を0.3〜4倍量の結着剤樹脂および溶剤とともにホモ
ジナイザー、超音波分散、ボールミル、振動ボールミ
ル、サンドミル、アトライター、ロールミルおよび液衝
突型高速分散機などの方法でよく分散し、分散液を塗
布、乾燥させて形成される。電荷発生層の膜厚は5μm
以下、好ましくは0.1〜2μmが適当である。
【0052】電荷輸送層は、主として電荷輸送材料バイ
ンダー樹脂とを溶剤中に溶解させた塗料を塗工乾燥して
形成する。用いられる電荷輸送材料としては、トリアリ
ールアミン系化合物、ヒドラゾン化合物、スチルベン化
合物、ピラゾリン系化合物、オキサゾール系化合物、ト
リアリルメタン系化合物、チアゾール系化合物などが挙
げられる。
【0053】これらは0.5〜2倍量のバインダー樹脂
と組み合わされ塗工、乾燥し電荷輸送層を形成する。電
荷輸送層の膜厚は5〜40μm、好ましくは15〜30
μmが適当である。
【0054】
【実施例】以下実施例について説明する。
【0055】(実施例1)30φ254mmのアルミニ
ウムシリンダーを支持体とし、その表面に、以下の材料
より構成される塗料を浸せき法で塗布し、140℃、3
0分熱硬化して、15μmの導電層を形成した。
【0056】 導電性顔料:SnO2 コート処理硫酸バリウム 10部 抵抗調節用顔料:酸化チタン 2部 バインダー樹脂:フェノール樹脂 6部 レベリング材:シリコーンオイル 0.001部 溶剤:メタノール、メトキシプロパノール0.2/0.8 20部 次にこの上に、Nメトキシメチル化ナイロン3部および
共重合ナイロン3部をメタノール65部、nブタノール
30部の混合溶媒に溶解した溶液を浸せき法で塗布し、
0.5μmの中間層を形成した。
【0057】次にCuKαのX線回折スペクトルにおけ
る回折角2θ±0.2°が9.0°,14.2°,2
3.9°,27.1°に強いピークを有するTiOPc
4部と、ポリビニルブチラール(商品名:エスレックB
M2、積水化学製)2部およびシクロヘキサノン60部
を、φ1mmガラスビーズを用いたサンドミル装置で4
時間分散したあと、エチルアセテート100部を加えて
電荷発生層用分散液を調製した。これを浸せき法で塗布
し、0.3μmの電荷発生層を形成した。
【0058】次に下記構造式のアミン化合物9部
【0059】
【化17】 下記構造式のアミン化合物1部
【0060】
【化18】 と、表6の条件1記載の重合体10部を、モノクロロベ
ンゼン30部およびジクロロメタン70部の混合溶媒に
溶解した。
【0061】この重合体は、構成単位例1で示されたビ
スフェノール(0.002mol)とビスフェノールC
(0.004mol)を水酸化ナトリウム(0.8
g)、塩化テトラメチルアンモニウム(1g)と水10
0mlに溶かして1lのミキサー中に投入し、これに
1,2−ジクロロエタン(30ml)にテレフタル酸塩
化物(0.0032mol)、イソフタル酸塩化物
(0.0032mol)を溶かしたものを攪拌しながら
投入し、10分高速攪拌した。2時間放置後、1,2−
ジクロロエタン液を回収し、これに大量のヘキサンを投
入してポリマーとして回収したものである。なお、回収
後水洗浄、メタノール洗浄、クロロホルム溶解、メタノ
ール滴下による精製工程を行ったものを用いた。最終収
率は80%であった。
【0062】この塗料を浸せき法で塗布し、120℃2
時間乾燥して25μmの電荷輸送層を形成し、電子写真
感光体を作製した。
【0063】(実施例2−16)電荷輸送層のバインダ
ーに、表6の条件2から16のものを用いた以外は実施
例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0064】
【表6】 分子量は、ゲルパーミネーションクロマトグラフィーで
測定した。
【0065】実施例1〜16の電子写真感光体のHH耐
久限界値、テーバー減少量、ソルベントクラックを評価
し、その結果を表7に示す。評価の詳細は下記のとおり
である。
【0066】評価に使用された電子写真装置は、ヒュー
レットパッカード製LBP「レーザージェット4plu
s」(プロセススピード71mm/sec)を改造して
用いた。改造は、一次帯電の制御を定電流制御、二次帯
電の制御を定電圧制御としたことである。作製した電子
写真感光体について、この装置で28℃90%RH下で
通紙耐久を行った。シーケンスは、プリント1枚ごとに
1回停止する間欠モードとした。
【0067】トナーがなくなったならば補給し、画像で
問題がでるまで耐久した。
【0068】また、研磨テープを用いたテーバー摩耗試
験機を用い、15分摩耗させそのときの重量減少分を測
定した。
【0069】さらにソルベントクラック性は、表面に指
脂を付着させ、48時間放置して顕微鏡観察によりソル
ベントクラックの有無を観察した。
【0070】
【表7】 (比較例1−5)電荷輸送層のバインダーに表8の条件
1から5のものを用いた以外は実施例1と同様にして電
子写真感光体を作製した。
【0071】
【表8】 得られた電子写真感光体を実施例1〜16と同様に評価
した。その結果を表9に示す。
【0072】
【表9】 (実施例17)30φ254mmのAlシリンダーを支
持体とし、それに、以下の材料より構成される塗料を支
持体上に浸せき法で塗布し140℃、30分熱硬化して
15μmの導電層を形成した。
【0073】 導電性顔料:SnO2 コート処理硫酸バリウム 10部 抵抗調節用顔料:酸化チタン 2部 バインダー樹脂:フェノール樹脂 6部 レベリング材:シリコーンオイル 0.001部 溶剤:メタノール、メトキシプロパノール0.2/0.8 20部 次にこの上にNメトキシメチル化ナイロン3部および共
重合ナイロン3部をメタノール65部、nブタノール3
0部の混合溶媒に溶解した溶液を浸せき法で塗布し0.
5μmの中間層を形成した。
【0074】次にCuKαのX線回折スペクトルにおけ
る回折角2θ±0.2°が9.0°,14.2°,2
3.9°,27.1°に強いピークを有するTiOPc
4部とポリビニルブチラール(商品名:エスレックBM
2、積水化学製)2部およびシクロヘキサノン60部を
φ1mmガラスビーズを用いたサンドミル装置で4時間
分散したあとエチルアセテート100部を加えて電荷発
生層用分散液を調製した。これを浸せき法で塗布し0.
3μmの電荷発生層を形成した。
【0075】次に下記構造式のアミン化合物9部
【0076】
【化19】 下記構造式のアミン化合物1部
【0077】
【化20】 と表9の条件1記載の重合体10部をモノクロロベンゼ
ン30部ジクロロメタン70部の混合溶媒に溶解した。
【0078】この重合体は構成単位例1で示されたビス
フェノール(0.0333mol)とビスフェノールZ
(0.0666mol)を4ツ口フラスコにいれポリジ
ン228mlを加える。攪拌しながらフラスコにガス導
入管とガス排出管を設けドラフトチャンバー内でホスゲ
ンを0.25g/minの速度で30分送付する。ガス
導入停止後、20分攪拌しメタノール250mlを5分
かけて混合し析出したポリマーをロ別しメタノール50
0ml中で洗浄し、一旦乾燥後、クロロホルム50ml
に溶解しメタノール1l中に滴下し、ロ別、乾燥したも
のを用いた。最終収率78%この塗料を浸せき法で塗布
し120℃2時間乾燥し25μmの電荷輸送層を形成
し、電子写真感光体を作製した。
【0079】(実施例18−32)電荷輸送層のバイン
ダーに表10の条件2から16のものを用いた以外は実
施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0080】
【表10】 分子量はゲルパーミネーションクロマトグラフィーで測
定した。
【0081】実施例17〜32の電子写真感光体のHH
耐久限界値、テーバー減少量、ソルベントクラックを評
価し、その結果を表10に示す。評価の詳細は、実施例
1〜16で適用されたものと同じである。
【0082】
【表11】 (比較例6−10)電荷輸送層のバインダーに前記表8
の条件1から5のものを用いた以外は実施例1と同様に
電子写真感光体を作製した。
【0083】得られた電子写真感光体について、前記各
実施例と同様にして評価した。その結果を表12に示
す。
【0084】
【表12】
【0085】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
機械的強度を損なうことなく優れた耐ソルベントクラッ
ク性を有し、さらに機械的強度が強く、かつ直接帯電に
よる放電に対する耐電気特性が良好であり製造が容易な
直接帯電に適した電子写真感光体を提供することが可能
となった。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体、感光層を有する電子写真
    感光体において、該電子写真感光体の表面層が、下記式
    (1)で示される構成単位を有する重合体を含有するこ
    とを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 (R1 〜R10は水素原子、ハロゲン原子、置換されても
    よいアルキル基、アリール基、アルキレン基を示す)
  2. 【請求項2】 導電性支持体、感光層を有する電子写真
    感光体において、該電子写真感光体の表面層が、下記式
    (2)で示される構成単位を有する重合体を含有するこ
    とを特徴とする電子写真感光体。 【化2】 (R11〜R18は水素原子、ハロゲン原子、置換されても
    よいアルキル基、アリール基、アルキレン基を示す)
  3. 【請求項3】 導電性支持体、感光層を有する電子写真
    感光体において、該電子写真感光体の表面層が、下記式
    (3)で示される構成単位を有する重合体を含有するこ
    とを特徴とする電子写真感光体。 【化3】 (R19〜R29は水素原子、ハロゲン原子、置換されても
    よいアルキル基、アリール基、アルキレン基を示す)
  4. 【請求項4】 導電性支持体、感光層を有する電子写真
    感光体において、該電子写真感光体の表面層が、下記式
    (4)で示される構成単位を有する重合体を含有するこ
    とを特徴とする電子写真感光体。 【化4】 (R30〜R38は水素原子、ハロゲン原子、置換されても
    よいアルキル基、アリール基、アルキレン基を示す)
  5. 【請求項5】 導電性支持体、感光層を有する電子写真
    感光体において、該電子写真感光体の表面層が、下記式
    (5)で示される構成単位を有する重合体を含有するこ
    とを特徴とする電子写真感光体。 【化5】 (R41 〜R48 は水素原子、ハロゲン原子、置換されて
    もよいアルキル基、アリール基、アルキレン基を示す)
  6. 【請求項6】 導電性支持体、感光層を有する電子写真
    感光体において、該電子写真感光体の表面層が、下記式
    (6)で示される構成単位を有する重合体を含有するこ
    とを特徴とする電子写真感光体。 【化6】 (R49 〜R54は水素原子、ハロゲン原子、置換されて
    もよいアルキル基、アリール基、アルキレン基を示す)
  7. 【請求項7】 導電性支持体、感光層を有する電子写真
    感光体において、該電子写真感光体の表面層が、下記式
    (7)で示される構成単位を有する重合体を含有するこ
    とを特徴とする電子写真感光体。 【化7】 (R55〜R63は水素原子、ハロゲン原子、置換されても
    よいアルキル基、アリール基、アルキレン基を示す)
  8. 【請求項8】 導電性支持体、感光層を有する電子写真
    感光体において、該電子写真感光体の表面層が、下記式
    (8)で示される構成単位を有する重合体を含有するこ
    とを特徴とする電子写真感光体。 【化8】 (R64〜R70は水素原子、ハロゲン原子、置換されても
    よいアルキル基、アリール基、アルキレン基を示す)
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013140207A (ja) * 2011-12-28 2013-07-18 Kyocera Document Solutions Inc 電子写真感光体及び画像形成装置
WO2024023585A3 (en) * 2022-07-27 2024-03-07 Vandria Sa Urolithin and fluorene derivatives for inhibiting ferroptosis
US12351567B2 (en) 2021-01-27 2025-07-08 Vandria Sa Urolithin derivatives and methods of use thereof

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