JPH1173189A - 消音エレメントと消音装置 - Google Patents

消音エレメントと消音装置

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JPH1173189A
JPH1173189A JP10088030A JP8803098A JPH1173189A JP H1173189 A JPH1173189 A JP H1173189A JP 10088030 A JP10088030 A JP 10088030A JP 8803098 A JP8803098 A JP 8803098A JP H1173189 A JPH1173189 A JP H1173189A
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JP
Japan
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porous
partition plate
cylinder
opening
outer cylinder
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Application number
JP10088030A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumihiro Nakagawa
文博 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIKKI KOGYO KK
Japan Carlit Co Ltd
Original Assignee
NIKKI KOGYO KK
Japan Carlit Co Ltd
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Publication date
Application filed by NIKKI KOGYO KK, Japan Carlit Co Ltd filed Critical NIKKI KOGYO KK
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Publication of JPH1173189A publication Critical patent/JPH1173189A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、消音の主要
部材を1乃至複数のエレメントにまとめ、これを適宜選
択し個数を選定する事により複雑な騒音設計などするこ
となく対象騒音の消音を効果的且つ簡単に行えるように
する事にある。 【構成】 多孔質筒体(1)と、多孔質筒
体(1)を収納する多孔質管路(2)と、多孔質管路(2)の外
周にて多孔質管路(2)の軸方向に対して交差する方向に
配設された径方向仕切り板(3)、或いは多孔質管路(2)の
外周に軸方向に配設された軸方向仕切り板(6)の少なく
ともいずれか一方を備え、前記径方向仕切り板(3)と軸
方向仕切り板(6)の少なくともいずれか一方に通孔(5)が
穿設されている事を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は消音したい騒音の特性に
合わせて最適消音エレメントを選択し或いはそれらを組
み合わせて使用する事で簡単且つ確実に目的の騒音を小
さくする事ができる消音エレメントと該消音エレメント
を使用した消音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の消音装置は、ユニット化されてお
らず対象とする騒音の特性を測定し、これに合わせた消
音設計を立て、消音装置を作り、実際の装置にセットし
て消音効果を実測するという手順を取って製造されてい
た。消音設計を失敗すると最初からやり直しをしなけれ
ばならず、一般的に消音設計は難しいものとされてお
り、時間とコストとがかかるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来の
消音技術の致命的問題点を解消するためのもので、消音
の主要部材を1乃至複数のエレメントにまとめ、これを
適宜選択し個数を選定する事により複雑な騒音設計など
することなく対象騒音の消音を効果的且つ簡単に行おう
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】『請求項1』は消音エレ
メント(A)の第1実施例(A1)であり「多孔質筒体(1)と、
多孔質筒体(1)を収納する多孔質管路(2)と、多孔質管路
(2)の外周にて多孔質管路(2)の軸方向に対して交差する
方向に配設された径方向仕切り板(3)、或いは多孔質管
路(2)の外周に軸方向に配設された軸方向仕切り板(6)の
少なくともいずれか一方を備え、前記径方向仕切り板
(3)と軸方向仕切り板(6)の少なくともいずれか一方に通
孔(5)が穿設されている」事を特徴とする。図1〜3は
第1実施例(A1)に関する図で、別々の例を1つの図面に
記載したものであり、上半分は径方向仕切り板(3)に通
孔(5)が穿設され、下半分には軸方向仕切り板(6)に通孔
(5)が穿設された例である。勿論径方向仕切り板(3)及び
軸方向仕切り板(6)の両方に通孔(5)を穿設してもよい。
この場合は消音エレメント(A1)の外周側が開放している
ので、必ず収納筒体(10)に収納して使用される事にな
る。そしてこの場合は後述するように収納筒体(10)と多
孔質筒体(1)との間にて径方向仕切り板(3)又は軸方向仕
切り板(6)或いは径方向仕切り板(3)と軸方向仕切り板
(6)にて仕切られた空間が消音室(R)となる。
【0005】『請求項2』は消音エレメント(A)の第2
実施例(A2)であり「多孔質筒体(1)と、外筒(9)と、外筒
(9)の内周に配設され、多孔質筒体(1)が挿入される筒体
挿入孔(11)を有する径方向仕切り板(3)、或いは外筒(9)
の内周に軸方向に配設され、多孔質筒体(1)の外周を支
持するスペース(12)を有する軸方向仕切り板(6)の少な
くともいずれか一方を備え、前記径方向仕切り板(3)と
軸方向仕切り板(6)の少なくともいずれか一方に通孔(5)
が穿設されている」事を特徴とする。
【0006】この場合も図1〜3と同様で、図4〜6は
第2実施例(A2)に関する図で、別々の例を1つの図面に
記載したものであり、上半分は径方向仕切り板(3)に通
孔(5)が穿設され、下半分には軸方向仕切り板(6)に通孔
(5)が穿設された例である。勿論径方向仕切り板(3)及び
軸方向仕切り板(6)の両方に通孔(5)を穿設してもよい。
請求項1と相違する点は請求項1の多孔質管路(2)がな
い代わりに外筒(9)があり、多孔質筒体(1)が径方向仕切
り板(3)及び/又は軸方向仕切り板(6)に形成されたスペ
ース(12)に直接挿入されて支持されるようになっている
点である。この場合は外筒(9)と多孔質筒体(1)との間に
て径方向仕切り板(3)又は軸方向仕切り板(6)或いは径方
向仕切り板(3)と軸方向仕切り板(6)にて仕切られた空間
が消音室(R)となる。
【0007】『請求項3』は消音エレメント(A)の第3
実施例(A3)であり「外筒(9)内に収納される多孔質筒体
(1)と、外筒(9)内に配設され、多孔質筒体(1)の内周に
嵌まり込んで多孔質筒体(1)を支持する鍔体(13)が設け
てある径方向仕切り板(3)とで構成されており、径方向
仕切り板(3)に通孔(5)が穿設されている」事を特徴とす
る。勿論、図7の仮想線で示すように、軸方向仕切り板
(6)を設けてもよい。この場合も外筒(9)と多孔質筒体
(1)との間にて径方向仕切り板(3)《或いは軸方向仕切り
板(6)を設けた場合は径方向仕切り板(3)と軸方向仕切り
板(6)》にて仕切られた空間が消音室(R)となる。
【0008】請求項1〜3は本発明にかかる消音エレメ
ント(A)の第1〜3実施例(A1〜3)で、いずれの場合も多
孔質筒体(1)のサイズが1〜複数種類用意されており、
消音エレメント(A)の数やサイズを適宜選定する事によ
り、対象騒音に最適の構成にする事ができる。しかもこ
の消音エレメント(A)は予め用意されているので、最適
の組み合わせになるまで適宜交換する事ができ、複雑な
騒音設計を殆どなくす事ができ、極めて簡便に最適消音
装置(B)を構成する事ができる。
【0009】ここで、多孔質筒体(1)は金属、セラミッ
クス、樹脂又は紙その他用途によって適宜な材質のもの
が選定されるが、その気孔率は、一般的に40〜60%
(45%前後が最適)とする事が好ましいとされてい
る。また、第1実施例(A1)の多孔質管路(2)も多孔質筒
体(1)を通過した音が障害なく通過できるように気孔率
は多孔質筒体(1)の気孔率より大である。多孔質管路
(2)、径方向仕切り板(3)、軸方向仕切り板(6)、外筒
(9)、収納筒体(10)も金属、セラミックス、樹脂又は紙
その他用途によって適宜な材質のものが選定される事に
なる。
【0010】『請求項4』は請求項1〜3のいずれかに
記載の消音エレメント(A1〜3)を使用した消音装置(B)で
『請求項1〜3のいずれかに記載の消音エレメント(A1
〜3)と、前記消音エレメント(A1〜3)収納用の収納筒体
(10)と、収納筒体(10)の開口部に設けられ、消音エレメ
ント(A1〜3)の多孔質筒体(1)に連通する開口(15)(16)を
有する開口ユニット(17)(18)とで構成された」ことを特
徴する。
【0011】請求項1の消音エレメント(A1)は請求項
2、3の場合と異なり外筒(9)がないので収納筒体(10)
が必ず必要となる。そこで請求項1の消音エレメント(A
1)を使用した場合は収納筒体(10)に消音エレメント(A1)
を収納する事になるので、収納筒体(10)と多孔質筒体
(1)との間において径方向仕切り板(3)又は軸方向仕切り
板(6)或いは径方向仕切り板(3)と軸方向仕切り板(6)に
て仕切られた消音室(R)が形成される。 請求項2、3の消音エレメント(A2〜3)は外筒(9)があ
るので、消音エレメント(A2〜3)が1つの場合には必ず
しも収納筒体(10)を必要としないが、該消音エレメント
(A2〜3)を複数個使用する場合には収納筒体(10)に収納
して使用される事になり、この場合、収納筒体(10)は単
なる消音エレメント(A2〜3)の収納用であり、この場
合、外筒(9)と多孔質筒体(1)との間にて径方向仕切り板
(3)又は軸方向仕切り板(6)或いは径方向仕切り板(3)と
軸方向仕切り板(6)にて仕切られた空間が消音室(R)とな
る。そして、消音エレメント(A1〜3)を適宜選択して収
納筒体(10)に収納する事で、消音特性の多様な消音装置
(B)をたちどころに構成する事ができる。消音理論は後
述する。
【0012】『請求項5』は請求項2、3のいずれかに
記載の消音エレメント(A2)(A3)を使用した消音装置(B)
の他の例で『請求項2、3のいずれかに記載の消音エレ
メント(A2)(A3)と、前記消音エレメント(A2)(A3)の外筒
(9)の開口部に設けられ、消音エレメント(A2)(A3)の多
孔質筒体(1)に連通する開口(15)(16)を有する開口ユニ
ット(17)(18)とで構成された」ことを特徴とする。この
場合は、請求項4の場合と異なり、収納筒体(10)を使用
せず、直接外筒(9)に開口ユニット(17)(18)を接続する
場合である。換言すれば、1個の消音エレメント(A2)(A
3)を使用し、その両端に開口ユニット(17)(18)を直接接
続する場合である。開口ユニット(17)(18)をそれぞれ特
性の異なる消音エレメント(A1〜3)に選択して接続する
事で、消音特性の多様な消音装置(B)をたちどころに構
成する事ができる。消音理論は後述する。
【0013】『請求項6』は「請求項4、5に記載の消
音装置(B)において、収納筒体(10)又は外筒(9)の一部に
可撓部(14)が設けられている」事を特徴とするもので、
これによれば可撓部(14)から消音装置(B)を自由に曲げ
る事ができ、消音装置(B)の設置空間が曲がっていても
これに合わせて設置する事ができる。
【0014】『請求項7』は「請求項1〜3のいずれか
に記載の消音エレメント(A1〜3)と、前記消音エレメン
ト(A1〜3)収納用の複数の収納筒体(10)の一方の開口部
に設けられ、消音エレメント(A1〜3)の多孔質筒体(1)に
連通する開口(15)(16)を有する開口ユニット(17)(18)
と、収納筒体(10)の他方の開口に設けられ、隣接する収
納筒体(10)を接続する接続エレメント(19)とで構成され
た」ことを特徴とするもので、この場合は開口ユニット
(17)(18)や接続エレメント(19)を収納筒体(10)に接続し
て消音エレメント(A1〜3)を多段に接続する場合であ
る。
【0015】『請求項8』は「請求項2、3のいずれか
に記載の消音エレメント(A2)(A3)と、前記消音エレメン
ト(A2)(A3)の外筒(9)の一方の開口部に設けられ、消音
エレメント(A2)(A3)の多孔質筒体(1)に連通する開口(1
5)(16)を有する開口ユニット(17)(18)と、外筒(9)の他
方の開口に設けられ、隣接する外筒(9)を接続する接続
エレメント(19)とで構成された」ことを特徴とするもの
で、この場合は消音エレメント(A2)(A3)の外筒(9)に直
接開口ユニット(17)(18)や接続エレメント(19)を接続し
て行く場合である。
【0016】これによれば、消音エレメント(A1〜3)を
収納した収納筒体(10)又は外筒(9)を複数個用意し、こ
れらを繋げて行く事によりこれらを消音エレメント(A)
と同様の考え方で用いる事により大音量の騒音の消音も
難しい消音設計をする事なく消音可能となる。
【0017】『請求項9』は「多孔質筒体(1)を複数個
直列に接続して消音装置(B)を形成する場合で、多孔質
筒体(1)の内径が互いに相違する」事を特徴とするもの
である。この場合は多孔質筒体(1)の内径が変わること
により消音される騒音の周波数も異なる事になり、多孔
質筒体(1)を適宜選定することにより低周波領域から高
周波領域迄消音する事が出来る。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図示実施例に従って説明す
る。まず、消音エレメント(A)に付いて説明する。ここ
では消音エレメント(A)の実施例は1〜3まで示した
が、勿論これだけに限られるものでなく、本発明の技術
的思想を具現するものは全て含まれる。また、本発明の
図面の一部は図面の枚数を少なくするためその一部は上
下に分かれており、上と下とでは若干違う形状となって
おり、基本形とその変形例とを示している。
【0019】消音エレメント(A)の第1実施例(A1)は、
多孔質筒体(1)と、多孔質筒体(1)を収納する多孔質管路
(2)と、多孔質管路(2)の外周に配設された径方向仕切り
板(3)、或いは多孔質管路(2)の外周に軸方向に配設され
た軸方向仕切り板(6)の少なくともいずれか一方を備
え、前記径方向仕切り板(3)と軸方向仕切り板(6)の少な
くともいずれか一方に通孔(5)が穿設されている。換言
すれば、多孔質管路(2)の外周に1乃至複数の径方向
仕切り板(3)《図1の実施例では4枚》が配設された場
合、複数の軸方向仕切り板(6)《図2の実施例では6
枚》が多孔質管路(2)の外周に軸方向に配設された場
合、多孔質管路(2)の外周に1乃至複数の径方向仕切
り板(3)が配設され且つ複数の軸方向仕切り板(6)が多孔
質管路(2)の外周に軸方向に配設された場合がある。
【0020】通孔(5)は、径方向仕切り板(3)に1乃至
複数箇所穿設してもよいし、軸方向仕切り板(6)に1
乃至複数箇所穿設してもよいし、径方向仕切り板(3)
と軸方向仕切り板(6)の両者に1乃至複数箇所穿設して
もよい。図1〜3の実施例の場合は、前記の多孔質管
路(2)の外周に4個の径方向仕切り板(3)が配設され且つ
6個の軸方向仕切り板(6)が多孔質管路(2)の外周に軸方
向に配設され、且つ図1、2の上の場合は径方向仕切り
板(3)に通孔(5)が穿設されており、下の場合は軸方向仕
切り板(6)に通孔(5)が穿設されている場合である。両方
に通孔(5)が穿設されている例は図示していない。ま
た、通孔(5)は隣接する一対の消音室(R)が連通するよう
に1つおきであっても良いし、消音室(R)を構成する仕
切り板(3)(6)の全てに穿設してもよい。
【0021】また、多孔質筒体(1)の気孔率は、小さす
ぎると内部への騒音の導入が困難となり、大きすぎると
一旦入った騒音が漏れ出すことになり、40〜60%
(45%前後が最適)とする事が好ましい。多孔質筒体
(1)の質は例えば、騒音源がエンジンのような内燃機関
用の場合には耐熱性を必要とするため、ポーラスな陶磁
器製或いはカーボランダムやアランダム又はセラミック
ス、の筒体などが使用される。勿論、粒状材を固めたポ
ーラスな耐熱性ステンレスの筒体なども使用できる。こ
れに対して例えば、送風機や空調ダクト用のように耐熱
性を必要としない場合には、ポーラスな樹脂製や紙製の
ものが使用できる。即ち、用途によって陶磁器、セラミ
ックス、金属、樹脂(例えば繊維状のものやスポンジ状
又は樹脂粒子を固めたようなものなど)、紙、難燃性繊
維(ロックウール、ガラスウールなど)などあらゆる素
材を利用する事ができる。また、図1の場合、多孔質筒
体(1)の長さが多孔質管路(2)に比べて短いので、3個の
多孔質筒体(1)が収納されているが、勿論長いものを用
意して1個で足るようにしてもよいことは言うまでもな
い。
【0022】多孔質管路(2)は前述のように多孔質筒体
(1)を収納するためのもので、多孔質筒体(1)の外径より
若干その内径が大きく作られており、多孔質筒体(1)を
通過した音が多孔質管路(2)を通過して裏に抜けるよう
になっており、その気孔率は多孔質筒体(1)より大きく
してある。使用材としては、パンチング材、ラス板、網
材などであり、筒状に形成されている。材質は多孔質筒
体(1)と同様でその用途により耐食性金属、耐熱性金
属、樹脂、紙などが使用される。(4)はリング状の端部
壁で、多孔質管路(2)の端部に固着されている。
【0023】第1実施例(A1)の組み立て方法に付いて説
明すると、予め径方向仕切り板(3)や軸方向仕切り板(6)
をその外周に取り付けた多孔質管路(2)を用意してお
き、多孔質管路(2)を多孔質管路(2)内に挿入し、端部壁
(4)を多孔質管路(2)の端部に固着して組み上げる。
【0024】次に消音エレメント(A)の第2実施例(A2)
に付いて説明する。この場合は多孔質管路(2)を持ちい
ず、外筒(9)を使用した場合(勿論、図示していないが
多孔質管路(2)と外筒(9)の両方を用いてもよい。)で、
外筒(9)の内周に径方向仕切り板(3)或いは軸方向仕切り
板(6)の少なくともいずれか一方が配設された場合であ
る。径方向仕切り板(3)には多孔質筒体(1)が挿入される
筒体挿入孔(11)が形成されている。一方、軸方向仕切り
板(6)は外筒(9)の内周に軸方向にて外筒(9)の中心に向
かうように配設され、その内側端部間が多孔質筒体(1)
の外周を支持する間隙=スペース(12)となる。この場合
は、多孔質管路(2)がないので、径方向仕切り板(3)だけ
の場合は、多孔質筒体(1)は径方向仕切り板(3)に穿設さ
れている筒体挿入孔(11)に直接挿入されて支持される事
になる。
【0025】また、軸方向仕切り板(6)だけの場合は、
互いに対向して配設された軸方向仕切り板(6)にて形成
された間隙=スペース(12)に多孔質筒体(1)が挿入され
て保持される事になる。径方向仕切り板(3)と軸方向仕
切り板(6)との両方が使用される場合は、筒体挿入孔(1
1)と間隙=スペース(12)にて多孔質筒体(1)が保持され
る事になる。いずれの場合でも多孔質管路(2)がないの
で、多孔質筒体(1)の連通孔を通って直接消音室(R)に騒
音が入力する事になる。勿論、図示していないが外筒
(9)と共に第1実施例(A1)のように多孔質管路(2)を使用
する事が出来る。《換言すれば、多孔質管路(2)と外筒
(9)の両方を用いてもよい。》多孔質筒体(1)については
第1実施例(A1)と同じである。
【0026】消音エレメント(A)の第3実施例(A3)に付
いて説明する。この場合は前記2例と異なり、多孔質筒
体(1)と、これを支える径方向仕切り板(3)とを交互に外
筒(9)内に配設するタイプで、径方向仕切り板(3)には鍔
体(13)が設けてあり、この鍔体(13)が図7、9に示すよ
うに多孔質筒体(1)に入り込んで多孔質筒体(1)を支える
ようになっている。また、径方向仕切り板(3)には1乃
至複数の通孔(5)が穿設されている。この場合も多孔質
筒体(1)については第1実施例(A1)と同じである。多孔
質筒体(1)と径方向仕切り板(3)の数は消音対象となる騒
音の周波数特性や大きさによって適宜選択される。な
お、この場合仮想線で示すように軸方向仕切り板(6)を
設けてもよく、この軸方向仕切り板(6)に通孔(5)を前述
同様1〜全部に或いは隣接する消音室(R)が連通するよ
うに1つおきに穿設してもよい。
【0027】次に、第1実施例(A1)の消音エレメント
(A)を使用した消音装置(B)の基本形に付いて説明する。
図8では上半分と下半分とが別の図面となっており、消
音エレメント(A)は第1実施例のものが記載されている
が、これは代表例であり、当然他の実施例の消音エレメ
ント(A)の使用も可能である。また、この場合、太さの
異なる消音エレメント(A)が使用されているが、勿論同
じ太さの消音エレメント(A)を使用しても良いことはい
うまでもない。まず収納筒体(10)に消音エレメント(A)
を入口(15)側から太い順に挿入する。勿論、挿入順序も
場合によって適宜変える事が出来、細い順或いはランダ
ムに挿入する事が出来る。
【0028】図の上の場合は図1の上半分に示す消音エ
レメント(A1)の場合であり、下側は図1の下半分に示す
消音エレメント(A1)の場合であって径方向仕切り板(3)
にひとつおきに通孔(5)が穿設されている場合である。
これにより収納筒体(10)と多孔質筒体(1)との間に径
方向仕切り板(3)によって仕切られた消音室(R)、或い
はこれにより収納筒体(10)と多孔質筒体(1)との間に軸
方向仕切り板(6)によって仕切られた消音室(R)、又は
径方向仕切り板(3)と軸方向仕切り板(6)とによって細か
く仕切られた消音室(R)を形成する。図8の実施例は前
記の内、の場合を示す。
【0029】この消音装置(B)の入口開口(15)を騒音源
に接続する。騒音源から入口開口(15)を通って内部に入
力した騒音は、多孔質管路(2)の空洞部(8)を通り、出口
(16)側に抜ける。この間、騒音のある部分は多孔質筒体
(1)の連通孔及び多孔質管路(2)の通音孔(7)《図8中、
下半分は多孔質管路(2)を使用せず、外筒(9)を使用する
タイプで、多孔質筒体(1)の連通孔を通って直接消音室
(R)に入るタイプである。》を通り消音室(R)に入る。消
音室(R)に入った音は後述する機構で消音される。その
結果、出口(16)からでる音量は大幅に低下し、周囲に騒
音公害を撒き散らさない程度になる。
【0030】以下、の場合を例に取り、消音室(R)に
よる減衰作用をヘルムホルツの理論及び干渉作用にて説
明する。消音室(R)は容積を持つ容器(30)に相当し、多
孔質筒体(1)の気孔は直径(dφ)、長さ(t)を持つ口部(3
1)に相当する。また、口部(31)に入る音量は重量(m)の
重錘(32)、容器(31)はスプリング(33)に対応し、消音室
(R)による減衰作用をこのような振動系として取り扱う
事が出来る。図の場合消音室(R)は一対で隣接してお
り、その隔壁に通孔(5)が形成されている。このような
機構から明らかなように、外表面側の多孔質筒体(1)の
気孔に相当する口部(31)から消音室(R)に相当する容器
(30)の内部に音が入ると、この振動系によって減衰が生
じてスプリング(33)に対応する容器(30)で効果的に吸音
される事になる。
【0031】消音室(R)では前述のようなメカニズムで
その一部が吸音される。そして、吸音されずに残留した
音は通孔(5)を通って互いに隣接している消音室(R)に入
る。隣接している消音室(R)の条件はほぼ同一であり、
消音室(R)に入る騒音の質・量もほぼ等しいので、消音
室(R)ではほぼ同一のものが吸音され、そしてほぼ同一
のものが残留する。従って、通孔(5)を通って入って来
た残留音と、消音室(R)内の残留音とは周波数的に近似
するので互いに干渉しあって急速に音量を低下させる事
になる。その結果広い周波数幅にて高い効率で消音する
事ができる。
【0032】尚、図8の場合で、多孔質筒体(1)の太さ
が入口(15)側から出口(16)側に行くにつれて次第に細く
なり、逆に消音室(R)は次第に広くなっている。これに
より各消音室(R)で消音される音の周波数は低周波域か
ら高周波域まで広い領域に亙る事になる。また、図の場
合、通孔(5)は、一対一で隣接する一対の消音室(R)間に
穿設されており、対とならない消音室(R)間では通孔(5)
が穿設されていないが、勿論、1エレメント(A)におけ
る仕切り板(3)(6)全てに通孔(5)を穿設しておいてもよ
い事は言うまでもない。
【0033】次に、図9の実施例に付いて説明する。こ
れは鍔部(13)を有する径方向仕切り板(3)を使用する場
合で、外筒(9)の一端には一面に鍔体(13a)が形成された
端部壁(4a)が設けられており、他端から多孔質筒体(1)
を挿入してその一端を鍔体(13a)に嵌め込む。続いて両
側から鍔体(13)が突出している径方向仕切り板(3)を挿
入し、先に挿入した多孔質筒体(1)の他の端部に後から
挿入した径方向仕切り板(1)の鍔体(13)の一方を嵌め込
む。このようにして多孔質筒体(1)の両側を鍔体(13a)(1
3)にて支持する。同様の操作を繰り返して外筒(9)内に
多孔質筒体(1)を配設し、最後にもう一つの端部壁(13a)
を外筒(9)に固着して消音エレメント(A3)を完成する。
このように形成した消音エレメント(A3)の両側の開口端
に開口ユニット(17)(18)をそれぞれ取り付け消音装置
(B)とする。これにより、多孔質筒体(1)と外筒(9)との
間に仕切り板(3)《仕切り板(6)わ設けた場合は仕切り
(3)(6)》にて仕切られた消音室(R)が多孔質筒体(1)の周
囲に形成される。この場合は多孔質筒体(1)の連通孔を
通った音は消音室(R)に直接入力し、前記作用によりそ
の一部が消音される。
【0034】次に、図10の実施例に付いて説明する。
これは図8の変形例で、この場合も図中上半分とした半
分とが別の図面となっており、消音エレメント(A)とし
ては第1実施例のものが記載されているが、これは代表
例であり、当然他の実施例の消音エレメント(A)の使用
も可能である。消音エレメント(A)の間に蛇腹状の可撓
部(14)が設けられている例である。可撓部(14)は金属或
いは樹脂で形成されており、収納筒体(10)に嵌め込まれ
ている。可撓部(14)は空洞となっており、多孔質筒体
(1)の管部内を消音されずに通過した音はこの空洞内に
入り、更に次の多孔質筒体(1)内に入る事になる。可撓
部(14)は、自由に屈曲するのでこの部分から消音装置
(B)を自由に曲げる事ができ、消音装置(B)の設置空間が
曲がっていてもこれに合わせて設置する事ができる。
【0035】次に、図11の実施例に付いて説明する。
この場合は消音装置(B)を2段に接続した場合で、一方
の消音装置(B)の一端に開口(15)を有する開口ユニット
(17)を嵌め、他方の消音装置(B)の一端に開口(16)を有
する開口ユニット(18)を嵌め、両消音装置(B)の他端に
接続エレメント(19)を嵌め込んで両者を連結したもので
ある。接続エレメント(19)はコ字状で内部が空洞のケー
シング部材である。また、開口ユニット(17)(18)は図で
は一体的に構成されているが、別体であってもよい事は
言うまでもない。これによれば、入り口(15)から入った
騒音は第1段の消音装置(B)にて前述の減衰作用と干渉
作用によってある程度消音され、残留音は接続エレメン
ト(19)を通って第2段の消音装置(B)に入り、同じ作用
で消音される。このように、消音装置(B)を複数個用意
しこれらを繋げて行く事により消音エレメント(A)と同
様の考え方で大音量の騒音の消音も難しい消音設計をす
る事なく消音可能となる。
【0036】図12の場合は、複数列の多孔質筒体(1)
を重ね且つ直列に接続する場合で、より大容量の騒音に
対処いる事ができる。図13も図12と同様のタイプ
で、この場合は接続エレメント(19)の形状がボックス型
からパイプ型に変更になっている点が相違するだけであ
る。なお、消音エレメント(A)を直列に接続して行く場
合で多孔質筒体(1)の直径が異なる場合、入口側の方が
太径になるように連結するのが消音効果上で好ましい。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、予め用意した消音エレ
メントを1〜複数種類用意し、この消音エレメントの数
やサイズを適宜選定する事により、複雑な騒音設計を殆
どする事なく消音装置を対象騒音に最適の構成にする事
ができる。また、このような消音装置を複数個予め用意
しておき、これを並列に又は直列に或いは直・並列に接
続することにより、大容量の騒音に対する事も簡単にで
きるようになる。また、消音装置の収納筒体又は外筒の
一部に可撓部を設ける事により、可撓部から消音装置を
自由に曲げる事ができ、消音装置の設置空間が曲がって
いてもこれに合わせて設置する事ができる。更に、消音
装置の多孔質筒体を複数個直列に接続して使用する場合
で、多孔質筒体の内径が互いに相違しておれば、消音さ
れる騒音の周波数も異なる事になり、多孔質筒体を適宜
選定することにより低周波領域から高周波領域迄消音す
る事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る消音エレメントの第1実施例の断
面図
【図2】図1の側面図
【図3】図1の半断面斜視図
【図4】本発明に係る消音エレメントの第2実施例の断
面図
【図5】図4の側面図
【図6】図4の半断面斜視図
【図7】本発明に係る消音エレメントの第3実施例の部
分分解断面斜視図
【図8】本発明に係る消音エレメントの第1、2実施例
を使用した消音装置の断面図
【図9】本発明に係る消音エレメントの第3実施例を使
用した消音装置の断面図
【図10】本発明に係る消音エレメントの第1、2実施
例を使用した消音装置で、蛇腹部分を有した消音装置の
断面図
【図11】本発明に係る消音エレメントの第1、2実施
例を使用した2段重ね式消音装置の断面図
【図12】本発明に係る消音エレメントの第1実施例を
使用した並・直列方式消音装置の一部を断面した分解斜
視図
【図13】本発明に係る消音エレメントの第1、2実施
例を使用した並・直列方式の他の消音装置の断面図
【図14】本発明における吸音メカニズムを説明するた
めの原理図
【図15】図14のメカニズムを機械的表現に書き換え
た時の原理図
【符号の説明】
(A)…消音エレメント (A1)…第1実施例 (A1)…第2実
施例 (A3)…第3実施例 (B)…消音装置 (R)…消音室 (1)…多孔質筒体 (2)…多孔質管路 (3)…径方向仕切り板 (4)…端部壁 (5)…通孔 (6)…軸方向仕切り板

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質筒体と、多孔質筒体を収納す
    る多孔質管路と、多孔質管路の外周にて多孔質管路の軸
    方向に対して交差する方向に配設された径方向仕切り
    板、或いは多孔質管路の外周に多孔質管路の軸方向に配
    設された軸方向仕切り板の少なくともいずれか一方を備
    え、前記径方向仕切り板と軸方向仕切り板の少なくとも
    いずれか一方に通孔が穿設されている事を特徴とする消
    音エレメント。
  2. 【請求項2】 多孔質筒体と、外筒と、外筒の内周
    にて外筒の軸方向に対して交差する方向に配設され、多
    孔質筒体が挿入される筒体挿入孔を有する径方向仕切り
    板、或いは外筒の内周に軸方向に配設され、筒体の外周
    を支持するスペースを有する軸方向仕切り板の少なくと
    もいずれか一方を備え、前記径方向仕切り板と軸方向仕
    切り板の少なくともいずれか一方に通孔が穿設されてい
    る事を特徴とする消音エレメント。
  3. 【請求項3】 外筒内に収納される多孔質筒体と、
    外筒内に配設され、多孔質筒体の内周に嵌まり込んで多
    孔質筒体を支持する鍔体が設けてある径方向仕切り板と
    で構成されており、径方向仕切り板に通孔が穿設されて
    いる事を特徴とする消音エレメント。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の消
    音エレメントと、前記消音エレメント収納用の収納筒体
    と、収納筒体の開口部に設けられ、消音エレメントの多
    孔質筒体に連通する開口を有する開口ユニットとで構成
    されたことを特徴とする消音装置。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3のいずれかに記載の
    消音エレメントと、前記消音エレメントの外筒の開口部
    に設けられ、消音エレメントの多孔質筒体に連通する開
    口を有する開口ユニットとで構成されたことを特徴とす
    る消音装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載の消音装置に
    おいて、収納筒体又は外筒の一部に可撓部が設けられて
    いる事を特徴とする消音装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれかに記載の消
    音エレメントと、前記消音エレメント収納用の複数の収
    納筒体と、収納筒体の一方の開口部に設けられ、消音エ
    レメントの多孔質筒体に連通する開口を有する開口ユニ
    ットと、収納筒体の他方の開口に設けられ、隣接する収
    納筒体を接続する接続エレメントとで構成されたことを
    特徴とする消音装置。
  8. 【請求項8】 請求項2、3のいずれかに記載の消
    音エレメントと、前記消音エレメントの外筒の一方の開
    口部に設けられ、消音エレメントの多孔質筒体に連通す
    る開口を有する開口ユニットと、外筒の他方の開口に設
    けられ、隣接する外筒を接続する接続エレメントとで構
    成されたことを特徴とする消音装置。
  9. 【請求項9】 多孔質筒体を複数個直列に接続して
    消音装置を構成する場合で、多孔質筒体の内径が互いに
    相違する事を特徴とする請求項4〜8に記載の消音装
    置。
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JP18433197 1997-06-24
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015072360A (ja) * 2013-10-03 2015-04-16 国立大学法人 新潟大学 断面積急変部を備えた消音器
JP2015535957A (ja) * 2012-09-28 2015-12-17 フィッシャー コントロールズ インターナショナル リミテッド ライアビリティー カンパニー 騒音を減少するモーダルアッテネータ
JP2022148682A (ja) * 2021-03-24 2022-10-06 戸田建設株式会社 管内伝搬音抑制構造体及び管内伝搬音抑制組立体
JP2022148681A (ja) * 2021-03-24 2022-10-06 戸田建設株式会社 管内伝搬音抑制構造
CN115822978A (zh) * 2022-12-08 2023-03-21 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 消音器及压缩机
WO2025094862A1 (ja) * 2023-10-31 2025-05-08 シャープ株式会社 減音パイプ、消音器、掃除機

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