JPH1175676A - ウェファース及びその製造方法 - Google Patents

ウェファース及びその製造方法

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JPH1175676A
JPH1175676A JP9255914A JP25591497A JPH1175676A JP H1175676 A JPH1175676 A JP H1175676A JP 9255914 A JP9255914 A JP 9255914A JP 25591497 A JP25591497 A JP 25591497A JP H1175676 A JPH1175676 A JP H1175676A
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wafer
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェファースシートとクリーム層の食感、風
味を違和感なく同時に味わえると共に、食べるときにシ
ートの破片が飛び散りにくいウェファースを提供する。 【解決手段】 複数枚のウェファースシート10、1
1、12を、液状油を含むショートニングを含有するク
リーム層20、21を介して積層し接合した後、好まし
くは加温状態で所定時間エージングさせることにより、
上記液状油をウェファースシートに含浸させ、所定形状
にカットしてウェファースを得る。ショートニング中の
液状油の含有量は15〜35%(V/V) であることが好ま
しく、エージングは30〜45℃で16〜48時間行う
ことが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数枚のウェファ
ースシートをクリーム層を介して積層し、接合してなる
ウェファース及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ウェファースは、例えば、小麦粉を主体
とする原料に水を加えて混合したバッターを、加熱され
たプレート(焼き型)の間に流し込んで焼き上げること
によりウェファースシートを製造し、このウェファース
シートをクリーム層を介して積層し、接合した後、所定
形状にカットして製造されている。
【0003】ウェファースシートの食感は、原料とする
小麦粉中の強力粉と薄力粉との割合や、バッターの加水
量等によってある程度変化させることができる。例え
ば、薄力粉を多くするほどシートが軽くなる傾向があ
り、水分が多いと粗く歯ごたえのない食感になり、水分
が少ないと目の詰まった硬いシートとなる。
【0004】また、クリーム層の原料としては、例え
ば、粉糖、ショートニング、粉乳等が用いられており、
ショートニングとしては、通常は固型脂が用いられてい
る。クリーム層は、一般に滑らかでソフトな食感を有し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ウェファースは、ウェファースシートがサクサクしたク
リスピーな食感を有するのに対して、クリーム層がソフ
トでしっとりとした食感を有するため、咀嚼したときに
口の中で両者が分離しやすく、ウェファースシートとク
リーム層とを同時に違和感なく味わうことができなかっ
た。
【0006】また、ウェファースシートが硬くもろいた
め、欠けやすく、製造工程中に欠けてしまったり、食べ
るときにシートの破片が飛び散って周囲を汚しやすいと
いう問題点があった。
【0007】したがって、本発明の目的は、ウェファー
スシートとクリーム層の食感、風味を違和感なく同時に
味わえると共に、ウェファースシートが欠けにくく、食
べるときにシートの破片が飛び散りにくいウェファース
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の一つは、複数枚のウェファースシートを、
ショートニングを含むクリーム層を介して積層し、接合
してなるウェファースにおいて、前記ショートニング中
に液状油が含有されており、この液状油が前記ウェファ
ースシートに含浸されていることを特徴とするウェファ
ースを提供するものである。
【0009】この場合、前記ショートニング中の液状油
の含有量は、ショートニングの体積当たり15〜35%
(V/V) であることが好ましい。また、前記ウェファース
シートの厚さが1.5〜3.5mmであり、前記クリーム
層の厚さが1〜4mmであることが好ましい。更に、液状
油を含浸させた後のウェファースシートの油脂含量は1
0〜30重量%であることが好ましい。
【0010】本発明のもう一つは、複数枚のウェファー
スシートを、クリーム層を介して積層し、接合するウェ
ファースの製造方法において、前記クリーム層として液
状油を含有するショートニングを含むものを用い、前記
ウェファースシートを前記クリーム層を介して接合した
後、前記ショートニング中の液状油を前記ウェファース
シートに含浸させることを特徴とするウェファースの製
造方法を提供するものである。
【0011】この場合、前記液状油をシートに含浸させ
る工程を、加温状態で所定時間エージングさせることに
より行うことが好ましい。また、エージングは30〜4
5℃で16〜48時間行うことが好ましい。
【0012】本発明のウェファースによれば、クリーム
層中のショートニングとして液状油を含むものを用い、
この液状油をウェファースシートに含浸させたことによ
り、ウェファースシートをソフトでしっとりとした食感
にすることができる。その結果、ウェファースシートと
クリーム層とがなじみやすくなり、両者の食感、風味を
違和感なく同時に味わえ、美味しさを増大させることが
できる。
【0013】また、ウェファースシートが、液状油を含
浸されることによりソフトになるため、製造工程や搬送
中の衝撃等に対して割れにくくなり、外観が良好に維持
されると共に、咀嚼時に破片が飛び散りにくくなり、周
囲を汚すこともなくなる。
【0014】更に、本発明のウェファースの製造方法に
よれば、ウェファースシートの原料中に油脂を直接添加
することなく、クリーム層中のショートニングに含まれ
る液状油を、焼き上げたウェファースシートに含浸させ
るようにしたので、ウェファースシートに自然なソフト
感を与えることができる。
【0015】なお、ウェファースシートの原料中に油脂
を直接添加する場合には、シートのソフト感をもたらす
ほど多く添加すると、加熱したプレート中にバッターを
流し込んで挟んだときに、バッターが飛び散って穴のあ
いたシートになってしまうという問題がある。
【0016】また、ショートニング中の液状油のウェフ
ァースシートへの含浸は、例えば、加温状態で所定時間
エージングさせるだけで行うことができるので、製造工
程が煩雑になることもなく、量産が容易である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明について具体的態様
を挙げて更に詳細に説明する。ウェファースシートの原
料としては、強力粉、薄力粉等の小麦粉の他、必要によ
り、澱粉、卵、乳製品、糖類、食用油脂、食塩、膨張
剤、香料、乳化剤等を用いることができる。卵として
は、全卵、液卵、粉末卵等いずれのものも使用でき、乳
製品としては、脱脂粉乳、全脂粉乳、牛乳等が使用で
き、糖類としては、砂糖、粉糖等が使用でき、膨脹剤と
しては、炭酸アンモニウム(炭安)、炭酸水素アンモニ
ウム(重曹)等が使用できる。なお、食物繊維、ビタミ
ンC等のビタミン類、カルシウム塩等のミネラル、乳酸
菌などを添加してもよい。
【0018】これらの配合原料に水を加えて混合し、バ
ッターを作る。なお、加水量は、特に限定されないが、
小麦粉100重量部に対して、水130〜150重量部
とすることが好ましい。このバッターを2枚のプレート
(焼き型)の間に流し込み、プレートで挟んで焼き上げ
ることにより、ウェファースシートが得られる。このウ
ェファースシートの厚さは、1.5〜3.5mmであるこ
とが好ましく、1.5mmより薄いとシートが割れやす
く、また3.5mmより厚いとシートが硬めとなり、ウェ
ファースとしての食感を損ね、またサンドされたクリー
ムの風味が引き出せなくなる。
【0019】クリーム層の原料としては、糖類、ショー
トニング、乳製品、澱粉、香料等が使用される。糖類と
しては、砂糖、粉糖、ブドウ糖等の各種のものが使用で
き、乳製品としては、前記と同様なものが使用できる。
ただし、本発明においては、ショートニングとして、液
状油を含むものを用いることが必要である。なお、液状
油とは、常温で液体の油脂、好ましくは融点0〜16℃
の油脂を意味する。液状油としては、特に制限されるも
のではないが、好ましくはコーン油、べにばな油、なた
ね油等の植物油が用いられる。更に、ショートニング中
の液状油の含量は、ショートニングの体積当り15〜3
5%(V/V) とすることが好ましい。ショートニング中の
液状油の含量が、15%(V/V) よりも少ないとウェファ
ースシートに液状油を十分に含浸させることができず、
35%(V/V) よりも多いとクリームがべとつきやすくな
る。
【0020】クリームは、上記原料を混合してホイップ
し、好ましくは比重1.0〜0.6にすることにより調
製することができる。そして、ウェファースシートの間
に、上記クリームを、好ましくは厚さが1〜4mmとなる
ように塗布してサンドする。この厚さが1mm以下だと薄
過ぎてクリームの風味が出ず、また、4mm以上だとウェ
ファースシートがずれやすくなるので好ましくない。
【0021】こうして、複数枚のウェファースシートを
クリーム層を介して積層した後、積層したウェファース
シートを加温庫等に入れて、好ましくは30〜45℃の
加温状態で、16〜48時間エージングを行う。その結
果、クリーム層中のショートニングに含まれる液状油
が、ウェファースシートに含浸され、ウェファースシー
トがソフトでしっとりとした食感となる。なお、ウェフ
ァースシートの油脂含量は10〜30重量%となるよう
にすることが好ましい。上記油脂含量が10重量%未満
では、ウェファースシートの食感が十分にソフトになら
ず、上記油脂含量が30重量%を超えると、油っぽくな
る。こうしてエージングを行った後、所定の大きさにカ
ットして、本発明のウェファースを得ることができる。
【0022】図1には、上記のようにして得られた本発
明のウェファースの一例が示されている。このウェファ
ースは、3枚のウェファースシート10、11、12
を、クリーム層20、21を介して積層し、接合して構
成されており、全体として立方体をなしている。そし
て、各ウェファースシート10、11、12にクリーム
層中の液状油が含浸され、その結果、ウェファースシー
トとクリーム層との一体感が増し、従来にはないしっと
りとした深い味わいが付与されている。
【0023】
【実施例】
実施例1 小麦粉100重量部(以下単に「部」とする)、卵5
部、脱脂粉乳3部、粉糖1部、ショートニング2部、乳
化剤0.5部、炭安0.9部、重曹0.7部、香料0.
5部、水135部からなる原料を、オーバーミキサーに
より混合して、バッターを調製した。混合は液体原料を
混合した後、粉体原料を徐々に加え、2.5〜6分間混
合する方法で行った。
【0024】次に、調製したバッターを、加熱した2枚
のプレート(焼き型)の間に流し込み、焼き型温度17
0℃、焼成時間2分30秒の条件で焼成することによっ
て、厚さ3.0mmのウェファースシートを製造した。
【0025】一方、粉糖39.0部、液状油を25%(V
/V) 含有するショートニング40.0部、脱脂粉乳1
0.0部、ブトウ糖5.0部、澱粉6.0部、香料0.
3部からなる原料を、ホイップして比重0.85のクリ
ームを調製した。
【0026】そして、上記ウェファースシートの間に、
上記クリームを厚さが1〜4mmとなるように塗布して、
ウェファースシートを3枚積層して接合した。更に、こ
の積層物を38℃に設定した加温庫に入れて35時間エ
ージングした後、1辺2.4cmの正方形にカットし
て、本発明のウェファースを製造した。
【0027】比較例1 実施例1において、液状油を含有するショートニングの
代わりに、液状油を含まないショートニングを使用した
他は、実施例1と同様にしてウェファースを製造した。
【0028】試験例1 実施例1及び比較例1で製造したウェファースについ
て、訓練された10名のパネラーにより、美味しさ及び
外観について比較評価させたところ、10名が実施例1
の方がしっとりしていて美味しいと評価し、8名が実施
例1の方が粉砕物が少なく見た目が良いと評価した。
【0029】試験例2 実施例1及び比較例1で製造したウェファースについ
て、ウェファースのシート部分を剥し、シート部分のみ
を集めて塩酸分解した後、通常のソックスレー法により
油脂を抽出し、シートの油脂含量を測定した。なお、塩
酸分解は、小麦粉等と油脂が混在すると、油脂の抽出率
が低下するので、予め小麦粉等を分解するために行った
もので、油脂含量の測定の際には通常行われる手段であ
る。この結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】上記のように、従来の製法によって製造し
たウェファースは、シート部分の油脂含量が8重量%と
低く、本発明のウェファースの約半分の値であった。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ウェファースシートにクリーム層中の液状油が含浸され
ることにより、ウェファースシートがソフトでしっとり
とした食感となり、クリーム層との一体感が出て、両者
の風味、食感を同時に違和感なく味わえ、従来にはない
しっとりした深い味わいの、口溶けの良いウェファース
が得られる。更に、シートの粉砕物も少なく、見た目の
高級感も得られ、食べた後の清掃の手間もかからなくな
る。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるウェファースの一実施形態を示す
斜視図である。
【符号の説明】
10、11、12 シート 20、21 クリーム層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚のウェファースシートを、ショー
    トニングを含むクリーム層を介して積層し、接合してな
    るウェファースにおいて、前記ショートニング中に液状
    油が含有されており、この液状油が前記ウェファースシ
    ートに含浸されていることを特徴とするウェファース。
  2. 【請求項2】 前記ショートニング中の液状油の含有量
    が、ショートニングの体積当り15〜35%(V/V) であ
    る請求項1記載のウェファース。
  3. 【請求項3】 前記ウェファースシートの厚さが1.5
    〜3.5mmであり、前記クリーム層の厚さが1〜4mmで
    ある請求項1又は2記載のウェファース。
  4. 【請求項4】 前記ウェファースシートの油脂含量が1
    0〜30重量%である請求項1〜3のいずれか1つに記
    載のウェファース。
  5. 【請求項5】 複数枚のウェファースシートを、クリー
    ム層を介して積層し、接合するウェファースの製造方法
    において、前記クリーム層として液状油を含有するショ
    ートニングを含むものを用い、前記ウェファースシート
    を前記クリーム層を介して接合した後、前記ショートニ
    ング中の液状油を前記ウェファースシートに含浸させる
    ことを特徴とするウェファースの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記液状油をシートに含浸させる工程
    を、加温状態で所定時間エージングさせることにより行
    う請求項5記載のウェファースの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記エージングを30〜45℃で16〜
    48時間行う請求項6記載のウェファースの製造方法。
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