JPH1176776A - 複合半透膜およびその製造方法 - Google Patents
複合半透膜およびその製造方法Info
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- JPH1176776A JPH1176776A JP19565198A JP19565198A JPH1176776A JP H1176776 A JPH1176776 A JP H1176776A JP 19565198 A JP19565198 A JP 19565198A JP 19565198 A JP19565198 A JP 19565198A JP H1176776 A JPH1176776 A JP H1176776A
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Abstract
を有する複合半透膜の提供。 【解決手段】 架橋ポリアミドの超薄膜層を微多孔性支
持膜上に形成させた複合半透膜であってX線光電子分光
法(ESCA)を用いて分析した超薄膜層中の親水基濃
度が0.017〜0.1であることを特徴とする複合半透膜。
Description
を選択透過分離するための高性能な複合半透膜およびそ
の製造方法に関するものである。本発明によって得られ
る複合半透膜は特に浄水場の原水中に含まれる汚染物質
や微量有害物質およびそれらの前駆物質などを選択的に
分離除去しシリカを透過し低圧、高回収率運転下で飲料
水の製造に用いることができる。
水)に溶解した物質(例えば塩類)を除くための技術に
は様々なものがあるが、近年、省エネルギーおよび省資
源のためのプロセスとして膜分離法が利用されてきてい
る。膜分離法に使用されている膜には、精密ろ過膜、限
外ろ過膜、逆浸透膜がある。さらに近年になって逆浸透
膜と限外ろ過膜の中間に位置する膜(ルースRO膜ある
いはNF膜:Nanofiltration membrane)も現れ使用さ
れるようになってきた。この技術は例えば海水、カン
水、有害物を含んだ水から飲料水を得ることも可能であ
るし、また、工業用超純水の製造、排水処理、有価物の
回収などにも用いられてきた。
微多孔性支持膜上にゲル層とポリマーを架橋した活性層
を有するものと、微多孔性支持膜上でモノマーを重縮合
した活性層を有するものの2種類である。中でも、多官
能アミンと多官能酸ハロゲン化物との重縮合反応によっ
て得られる架橋ポリアミドからなる超薄膜層を微多孔性
支持膜上に被覆してなる複合半透膜は、透過性や選択分
離性の高い逆浸透膜として広く用いられている。
対する要求は、年々高まり、省エネルギーという観点か
ら、高い溶質排除性を維持したまま、より低圧運転が可
能な水透過性の高い半透膜の出現が望まれている。一方
で、高回収率の運転も望まれているが、シリカの排除率
の高い膜で高回収率運転を行うと濃縮水側のシリカの濃
度が急激に上昇し膜面に析出する。このことにより膜性
能の低下が起こり安定運転および水質の向上が望めない
という問題もある。
を原水とする浄水場では泥炭地や山間部などから流入す
る溶解性有機物(トリハロメタン前駆物質)を浄水場で
塩素殺菌処理することで発ガン性を有するハロゲン含有
有機物(トリハロメタン類)の生成が深刻な問題になっ
ている。トリハロメタン前駆物質でもっとも重要なもの
は分子量数千〜数万の溶解性有機物であるフミン酸であ
る。現在、浄水場への導入が検討されているオゾン・活
性炭処理方法では運転開始時の除去率は高いが長期運転
を行うと活性炭の細孔内に吸着が起こり除去率が急激に
低下し、ついには除去ができなくなる。このために頻繁
に活性炭の交換が必要となりコストがかかるという問題
がある。また、接触酸化法、生物膜法などの生物処理法
では溶解性有機物が生物代謝の末に生成されてきたもの
であり十分な除去が行えないという問題がある。膜分離
法では精密ろ過膜、限外ろ過膜は細孔径が大きく、フミ
ン酸の十分な除去が行えない。また、逆浸透膜では細孔
径が小さくフミン酸の除去率は高いがシリカ除去率も高
くなる。このことにより、逆浸透膜を用いての高回収率
の運転は難しいという問題があった。
な問題点を解決するために、低圧操作下でも高い溶質排
除性と高い水透過性を有し高回収率運転の可能な複合半
透膜および上水を浄化または製造する方法およびそのた
めの装置を提供することを目的とする。
成するために、下記の構成を有する。
に2個以上のアミノ基を有する多官能アミンと多官能酸
ハロゲン化物から重縮合によって、架橋ポリアミドの超
薄膜層を微多孔性支持膜上に形成させた複合半透膜であ
って、超薄膜層中の親水基濃度が0.017〜0.1であること
を特徴とする複合半透膜およびその製造方法。」 第三の発明として、「原水を分離膜によるろ過により、
上水を製造する装置であって、分離膜として、操作圧力
0.3MPaのおける水の透過量が0.5〜3.0m3/m2・dであるス
パイラル型逆浸透膜を使用したことを特徴とする上水浄
化装置その運転方法。」 第四の発明として、「原水を分離膜によるろ過により上
水を製造する方法であって、分離膜として操作圧力0.3M
Paのおける水の透過量が0.5〜3.0m3/m2・dであるスパイ
ラル型逆浸透膜を使用したことを特徴とする上水の製造
方法。」
膜中に親水基を含有することになる。親水基とは特に限
定はしないが、その濃度の和を定義する場合、アミノ
基、水酸基、カルボニル基、スルホ基、カルボキシル基
である。親水基濃度とは超薄膜層中の全炭素量(モル
数)に対する親水基量(モル数)の割合のことであり式
2で示される。親水基は混合している場合も含む。
ol.26 559−572(1988)および日本接着
学会誌 Vol.27 No.4(1991)で例示され
ているX線光電子分光法(ESCA)を用いることによ
り求めることができる。
シル基濃度については、ラベル化試薬による気相化学修
飾法により求めることができる。ラベル化試薬として
は、網に基ではペンタフルオロベンズアルデヒド、水酸
基では無水トリフルオロ酢酸、カルボキシル基ではトリ
フルオロエタノールを用いる。ラベル化試薬を変更する
ことで同様な測定方法で測定ができる。
測定方法について説明する。試料をラベル化試薬により
気相化学修飾を行い、同時に気相化学修飾を行ったポリ
アクリル酸標準試料のESCAスペクトルからラベル化試薬
の反応率(r)および反応残留物の残留率(m)を求め
る。つぎに試料とラベル化試薬が反応してできたF1sピ
ーク(フッ素の1S軌道のピーク)の面積強度[F1s]を求
める。また、元素分析によりC1sピーク(炭素の1S
軌道のピーク)の面積強度[C1s]を求める。
X線出力:8kV 30mV 光電子脱出角度:90° データ処理は中性炭素(CHx)のC1sピーク位置を284.6eV
に合わせた。
[C1s]をJournal of Polymer Science Vol.
26 559−572(1988)に示される式3に代
入しカルボキシル基濃度を求めることができる。
ッ素の1S軌道のピークの感度補正値、r:ラベル化試
薬の反応率、 [C1s]:炭素の1S軌道のピークの面積強
度、m:反応残留物の残留率 また、カルボニル基およびスルホ基濃度は、日本接着学
会誌 Vol.27 No.4(1991)で例示されて
いるように、ワイドスキャン、ナロースキャンを行い、
ナロースキャンの化学シフトから元素の化学状態を判断
する。次いで、ナロースキャンスペクトルをピーク分割
することにより求めることができる。
いか、あるいは膜としての形状を保持できず膜性能を実
現できない傾向がある。逆に親水基濃度が低いと膜が疎
水性になり透水性が低下する。このため親水基濃度、特
にカルボキシル基は0.017〜0.1である必要があり、好ま
しくは0.02〜0.07、とりわけ0.02〜0.05が好ましい。こ
れにより、親水性が増し低圧においても高い透過水量を
得ることができる。
一分子中に2個以上のアミノ基を有する多官能アミンと
多官能酸ハロゲン化物から重縮合によって、架橋ポリア
ミドの超薄膜層を微多孔性支持膜上に形成させる複合半
透膜であって、該重縮合の際に多官能酸無水物ハロゲン
化物を存在させ、かつ、そのモル比が多官能酸ハロゲン
化物に対して0.2〜10倍であることにより形成され得る
ことを特徴とする複合半透膜により実現することができ
る。
際に多官能酸無水物ハロゲン化物を存在させ、かつ、そ
のモル比がそれ以外の多官能酸ハロゲン化物に対して0.
2〜10倍であることにより形成され得る」ものならば、
特に限定されるものではない。従って、元の原料の段階
では、例えば、アミンや酸ハロゲン化物以外のものが用
いられたとしても、結果物たる架橋ポリアミドが前記超
薄膜層の架橋ポリアミドと同じ構造である限り、本発明
の技術範囲の属するものである。かかる構造の架橋ポリ
アミドとしては、1つ以上の酸無水物を形成しうる官能
基またはその残基とポリアミド結合しうる官能基または
その残基を併せ持つ構造が存在する架橋ポリアミドであ
る。酸無水物を形成しうる官能基とは、例えば、2つの
官能基が芳香環上にあるならばオルト位にある2つの官
能基のことである。酸無水物を形成しうる官能基の残基
とは、例えば、酸無水構造が加水分解した構造があげら
れる。なお、複合半透膜が形成された段階では殆どの酸
無水構造は分解され、加水分解した構造に変成されてい
る。以下、便宜上、多官能酸無水物ハロゲン化物等を用
いた例により説明する。
2倍未満であると酸無水物ハロゲン化物の効果が現れに
くく半透膜の高い水透過性が得られず、また、10倍を越
えると半透膜がうまく生成されない。好ましくは0.3〜
9倍、とりわけ0.5〜9倍のモル比がより好ましい。
は、一分子中に一個以上の酸無水物部分と一個以上のハ
ロゲン化カルボニル基を有するものであって、例えば無
水安息香酸、無水フタル酸、無水酢酸のカルボニルハロ
ゲン化物などが挙げられるが、高い水透過性や溶解性有
機物を除去する適度な細孔径などから、特に下記一般式
で表されるトリメリット酸無水物ハロゲン化物およびそ
の誘導体が好ましく用いられる。
状あるいは環状の飽和、不飽和脂肪族基、H、OH、C
OOH、SO3H、COF、COCl、COBr、CO
Iのいずれかから選ばれうるものあるいは酸無水物を形
成するもの(特にX1とX2とが結合してなすジカルボン
酸基、 X3:炭素数1〜10好ましくは1〜3の直鎖状あるい
は環状の飽和、不飽和脂肪族基、H、OH、COOH、
SO3H、COF、COCl、COBr、COIのいず
れかから選ばれうるもの、 Y:F、Cl、Br、Iのいずれかから選ばれうるも
の。
アミノ基を有するアミンであり、特に限定されるもので
はないが、2官能以上のアミンとしては、たとえば芳香
族アミンであるm−フェニレンジアミン、p−フェニレ
ンジアミン、1,3,5−トリアミノベンゼン、脂肪族
ではメチレンジアミン、エチレンジアミン、プロパンジ
アミン、シクロプロパンジアミン、1,2-シクロブタンジ
アミン、1,3-シクロブタンジアミン、1,2-シクロペン
タンジアミン、1,3-シクロペンタンジアミン、1,2-シ
クロヘキサンジアミン、1、3-シクロヘキサンジアミン、
プロパントリアミン、シクロプロパントリアミン、1,2,
3-シクロブタントリアミン、1,2,3-シクロペンタントリ
アミン、1,3,5-シクロヘキサントリアミンなどがある。
特に重縮合反応性の観点から芳香族アミンのm-フェニレ
ンジアミンが好ましく用いられる。また、上記アミンは
単独で用いることもできるが、混合物として用いてもよ
い。
つ以上のハロゲン化カルボニル基を有する酸ハロゲン化
物であり、上記多官能アミンとの重縮合反応によりポリ
アミドを与えるものであれば特に限定されるものではな
い。多官能酸ハロゲン化物として、例えば1,3,5-シクロ
ヘキサントリカルボン酸、1,3-シクロヘキサンジカルボ
ン酸、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸、1,3,5-ベンゼ
ントリカルボン酸、1,3-ベンゼンジカルボン酸、1,4-ベ
ンゼンジカルボン酸の酸ハロゲン化物を用いることがで
きる。特に経済性、入手の容易さ、取り扱い易さ、反応
性の容易さ等の点から1,3,5-ベンゼントリカルボン酸の
酸ハロゲン化物であるトリメシン酸クロライドが好まし
い。また、上記多官能酸ハロゲン化物は単独で用いるこ
ともできるが、混合物として用いてもよい。
のではないが、実質的に分離性能を有する超薄膜層が、
実質的に分離性能を有さない微多孔性支持膜上に被覆さ
れてなり、該超薄膜は、多官能アミンと多官能酸ハロゲ
ン化物との重縮合によって得られる架橋ポリアミドであ
る。
としては布帛により強化されたポリスルホン支持膜を例
示することができる。
有さない層で、実質的に分離性能を有する超薄膜層に機
械的強度を与えるために用いられるものであり、均一で
微細な孔あるいは片面からもう一方の面まで徐々に大き
な微細な孔をもっていて、その微細孔の大きさはその片
面の表面が100nm以下であるような構造の支持膜が
好ましい。上記の微多孔性支持膜は、ミリポア社製"ミ
リポアフィルターVSWP"(商品名)や、東洋濾紙社
製"ウルトラフィルターUK10"(商品名)のような各
種市販材料から選択することもできるが、通常は、"オ
フィス・オブ・セイリーン・ウォ−ター・リサーチ・ア
ンド・ディベロップメント・プログレス・レポート"N
o.359(1968)に記載された方法に従って製造
できる。その素材にはポリスルホンや酢酸セルロース、
硝酸セルロースやポリ塩化ビニル等のホモポリマーある
いはブレンドしたものが通常使用されるが、化学的、機
械的、熱的に安定性の高い、ポリスルホンを使用するの
が好ましい。例えば、上記ポリスルホンのジメチルホル
ムアミド(DMF)溶液を密に織ったポリエステル布あ
るいは不織布の上に一定の厚さに注型し、それをドデシ
ル硫酸ソーダ0.5重量%およびDMF2重量%を含む
水溶液中で湿式凝固させることによって、表面の大部分
が直径数10nm以下の微細な孔を有した微多孔性支持
膜が得られる。
明する。
超薄膜層は、多官能アミンを含有する水溶液と、多官能
酸ハロゲン化物を含有する水と非混和性の有機溶媒溶液
を用い、前述の微多孔性支持膜上で重縮合により形成さ
れる。
の濃度は0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜15
重量%である。また、該水溶液および前述の有機溶媒溶
液にはアミノ化合物と多官能酸ハロゲン化物との反応を
妨害しないものであれば、必要に応じて、アシル化触媒
や極性溶媒、酸捕捉剤、界面活性剤、酸化防止剤等の化
合物が含まれていてもよい。
被覆は、該水溶液が表面に均一にかつ連続的に被覆され
ればよく、公知の塗布手段、例えば、該水溶液を微多孔
性支持膜表面にコーティングする方法、微多孔性支持膜
を該水溶液に浸漬する方法等で行えばよい。
液切り工程により除去する。液切りの方法としては、例
えば膜面を垂直方向に保持して自然流下させる方法等が
ある。液切り後、膜面を乾燥させ、水溶液の水の全部あ
るいは一部を除去してもよい。
機溶媒溶液を塗布し、重縮合により架橋ポリアミド超薄
膜層を形成させる。多官能酸ハロゲン化物の濃度は特に
限定されるものではないが、少なすぎると活性層である
超薄膜の形成が不十分となり欠点になる可能性があり、
多いとコスト面から不利になるため、0.01〜1.0
重量%程度が好ましい。多官能酸ハロゲン化物のアミノ
化合物水溶液相への接触の方法は、アミノ化合物水溶液
の微多孔性支持膜への被覆方法と同様に行えばよい。ま
た、反応後の該有機溶媒の除去は、例えば、特開平5−
76740記載の方法で行うことができる。
多官能酸ハロゲン化物を溶解し多孔性支持膜を破壊しな
いことが必要であり、重縮合反応により架橋ポリマを形
成し得るものであればいずれであっても良い。代表例と
しては液状の炭化水素、トリクロロトリフルオロエタン
などのハロゲン化炭化水素が挙げられるが、オゾン層を
破壊しない物質であることや入手のしやすさ、取り扱い
の容易さ、取り扱い上の安全性を考慮するとオクタン、
ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、
テトラデカン、ヘプタデカン、ヘキサデカンなど、シク
ロオクタン、エチルシクロヘキサン、1−オクテン、1
−デセンなどの単体あるいはこれらの混合物が好ましく
用いられる。
ろ過膜、限外ろ過膜、逆浸透膜で成し得ない低圧操作下
でも高いフミン酸排除性と高い水透過性を有し、高いシ
リカ透過性による高回収率運転が可能な複合半透膜を実
現できる。
力0.1〜2.0MPaの低圧で原水中に含まれる有害物質およ
びその前駆物質の除去を行うことができる。また、シリ
カを透過し、シリカスケール生成を防止することも可能
である。
操作圧力0.3MPaのおける水の透過量が0.5〜3.0m3/m2・d
である分離膜を用いることが好ましい、さらに好ましく
は0.5〜3.0m3/m2・dである。例えば、第1または第2の
発明の膜が用いられる。分離膜の形態としては、中空糸
型、スパイラル型などが挙げられるが、特に、スパイラ
ル型逆浸透膜を使用したことを特徴とする上水浄化装置
および上水の製造方法である。
作する際の圧力のことであり、0.1〜2.0MPaが好まし
い、さらに好ましくは0.1〜1.0MPa、より好ましくは0.1
〜0.6MPaである。
によりシステムからなる分離装置のことであり、分離膜
の原水供給側にポンプを有する。特に図1で表されるシ
ステムが好ましく用いられる。
収率のことであり、原水量に対する透過水量すなわち得
られる上水の割合である。システム回収率として好まし
くは90%以上である。
説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定
されるものではない。
求めた。
/(供給液中の溶質濃度)}×100 また、回収率は以下の連立方程式を解くことにより求め
た。
流量、Cf:供給液中の溶質濃度、Cb:濃縮液中の溶
質濃度(120ppm:シリカのpH=6.5、25℃での飽
和溶液濃度)、Cp:透過液中の溶質濃度である。
に単位面積[m2]当たりの膜を透過する透過水量[m3
/m2・d]で求めた。
(限外濾過膜)は、以下の手法により製造した。
テル繊維からなるタフタ(タテ糸、ヨコ糸とも150デ
ニールのマルチフィラメント糸、織密度タテ90本/イ
ンチ、ヨコ67本/インチ、厚さ160μm)をガラス
板上に固定し、その上にポリスルホン(ユニオン・カー
バイト社製のUdel−P3500)の15重量%ジメ
チルホルムアミド(DMF)溶液を200μmの厚みで
室温(20℃)でキャストし、ただちに純水中に浸漬し
て5分間放置することによって繊維補強ポリスルホン支
持膜(以下FR−PS支持膜と略す)を作製する。この
ようにして得られたFR−PS支持膜(厚さ210〜2
15μm)の造水量は、圧力0.1MPa、温度25℃で
測定して1.7m3/m2・dであった。また、pH6.5に
調整した2ppmのフミン酸を原水とし、上記と同様の
条件下で限外濾過テストした結果、フミン酸の除去率は
60%であった。さらに、Na2SiO3・9H20をS
iO2として50ppm相当になるように溶解した水溶
液を原水とし、フミン酸と同様の条件下で限外濾過テス
トした結果、シリカの除去率は、0.12%であった。
レンジアミン3重量%を含む水溶液中に1分間浸漬し
た。該支持膜を垂直方向にゆっくりと引上げ、支持膜表
面から余分な水溶液を取除いた後、トリメシン酸クロラ
イド0.06重量%を含んだデカン溶液を表面が完全に
濡れるように塗布して1分間静置した。次に膜を垂直に
して余分な溶液を液切りして除去した後、膜面に残った
溶媒を蒸発させるために膜表面での風速が8m/s、温
度30℃の空気を1分間吹き付けた。この膜を炭酸ナト
リウムの1重量%水溶液に5分間浸漬した。
6.5に調整した2ppmのフミン酸を原水とし、0.
3MPa、25℃の条件下で逆浸透テストした結果、造
水量は0.33m3/m2・d、フミン酸の除去率は99.5
%以上であった。さらに、Na2SiO3・9H20をS
iO2として50ppm相当になるように溶解した水溶
液を原水とし、フミン酸と同様の条件下で逆浸透テスト
した結果、シリカの除去率は99.5%であった。この
とき運転可能な回収率の最大値を計算すると58.5%
であった。
ルボキシル基濃度を求めると、0.016であった。
液にトリメシン酸クロライドに対してモル比が0.63
となるようにトリメリット酸無水物クロライドを加えた
以外は比較例と同様にして複合半透膜を作製した。この
ようにして得られた複合半透膜を比較例と同様の条件下
で逆浸透テストした結果、造水量は0.98m3/m2・d、
フミン酸の除去率は99.5%以上、シリカの除去率は
76.4%であった。このとき運転可能な回収率の最大
値を計算すると64.7%であったまた、X線光電子分
光法(ESCA)によりカルボキシル基濃度を求めると、
0.022であった。
液にトリメシン酸クロライドに対してモル比が1.01
となるようにトリメリット酸無水物クロライドを加えた
以外は比較例と同様にして複合半透膜を作製した。この
ようにして得られた複合半透膜を比較例と同様の条件下
で逆浸透テストした結果、造水量は1.18m3/m2・d、
フミン酸の除去率は99.5%以上、シリカの除去率は
53.1%であった。このとき運転可能な回収率の最大
値を計算すると72.5%であったまた、X線光電子分
光法(ESCA)によりカルボキシル基濃度を求めると、
0.023であった。
液にトリメシン酸クロライドに対してモル比が2.33
となるようにトリメリット酸無水物クロライドを加えた
以外は比較例と同様にして複合半透膜を作製した。この
ようにして得られた複合半透膜を比較例と同様の条件下
で逆浸透テストした結果、造水量は2.10m3/m2・d、
フミン酸の除去率は99.5%以上、シリカの除去率は
11.7%であった。このとき運転可能な回収率の最大
値を計算すると92.3%であった。また、X線光電子
分光法(ESCA)によりカルボキシル基濃度を求めると、
0.026であった。
ついて逆浸透テストした結果をまとめた。
る。
して使用し、図1に示す原水入路1を有する原水槽2、
原水槽2に連通してポンプ3、ポンプ3出口に連通して
分離膜4、分離膜4の透過側に連通した透過水出口6、
分離膜4の非透過側に連通した濃縮水出口5を上水分離
膜装置を作製した。
mのフミン酸を含む原水から上水の製造を行ったとこ
ろ、フミン酸の除去率が99%以上、水の回収率が90
%であった。
合半透膜を得ることができる。そして原水中に含まれる
汚染物質や微量有害物質を選択的に分離除去し低圧高回
収率運転が可能となる。
装置の概念図である。
Claims (17)
- 【請求項1】 架橋ポリアミドの超薄膜層を微多孔性支
持膜上に形成させた複合半透膜であってX線光電子分光
法(ESCA)を用いて分析した超薄膜層中の親水基濃
度が0.017〜0.1であることを特徴とする複合半透膜。 - 【請求項2】 一分子中に2個以上のアミノ基を有する
多官能アミンと多官能酸ハロゲン化物から重縮合によっ
て、架橋ポリアミドの超薄膜層を微多孔性支持膜上に形
成させる複合半透膜であって、該重縮合の際に多官能酸
無水物ハロゲン化物を存在させ、かつ、そのモル比がそ
れ以外の多官能酸ハロゲン化物に対して0.2〜10倍であ
ることにより形成され得ることを特徴とする複合半透
膜。 - 【請求項3】 架橋ポリアミドの超薄膜層を微多孔性支
持膜上に形成させた複合半透膜であってX線光電子分光
法(ESCA)を用いて分析した超薄膜層中の親水基濃
度が0.017〜0.1であって、かつ一分子中に2個以上のア
ミノ基を有する多官能アミンと多官能酸ハロゲン化物か
ら重縮合によって、架橋ポリアミドの超薄膜層を微多孔
性支持膜上に形成させる複合半透膜の該重縮合の際に、
多官能酸無水物ハロゲン化物を存在させ、かつ、そのモ
ル比がそれ以外の多官能酸ハロゲン化物に対して0.2〜1
0倍であることにより形成され得ることを特徴とする複
合半透膜。 - 【請求項4】該親水基がカルボキシル基であることを特
徴とする請求項1または請求項3記載の複合半透膜。 - 【請求項5】 該多官能酸無水物ハロゲン化物が下記一
般式で表されるトリメリット酸無水物ハロゲン化物また
はその誘導体であることを特徴とする請求項2または請
求項3記載の複合半透膜。 【化1】 X1、X2:炭素数が1〜6の直鎖状あるいは環状の飽
和、不飽和脂肪族基、H、OH、COOH、SO3H、
COF、COCl、COBr、COIのいずれかから選
ばれうるものあるいはX1とX2とが結合してなすジカ
ルボン酸無水物基、 X3:炭素数1〜3の直鎖状あるいは環状の飽和、不飽
和脂肪族基、H、OH、COOH、SO3H、COF、
COCl、COBr、COIのいずれかから選ばれうる
もの。 Y:F、Cl、Br、Iのいずれかから選ばれうるも
の。 - 【請求項6】 架橋ポリアミドの超薄膜層を微多孔性支
持膜上に形成させた複合半透膜であってX線光電子分光
法(ESCA)を用いて分析した超薄膜層中の親水基濃
度が0.017〜0.1であることを特徴とする複合半透膜の製
造方法。 - 【請求項7】 一分子中に2個以上のアミノ基を有する
多官能アミンと多官能酸ハロゲン化物から重縮合によっ
て、架橋ポリアミドの超薄膜層を微多孔性支持膜上に形
成させた複合半透膜の製造方法であって該重縮合の際に
多官能酸無水物ハロゲン化物を存在させ、かつ、そのモ
ル比が多官能酸ハロゲン化物に対して0.2〜10倍である
ことを特徴とする複合半透膜の製造方法。 - 【請求項8】 架橋ポリアミドの超薄膜層を微多孔性支
持膜上に形成させた複合半透膜であってX線光電子分光
法(ESCA)を用いて分析した超薄膜層中の親水基濃
度が0.017〜0.1であって、かつ一分子中に2個以上のア
ミノ基を有する多官能アミンと多官能酸ハロゲン化物か
ら重縮合によって、架橋ポリアミドの超薄膜層を微多孔
性支持膜上に形成させる複合半透膜の該重縮合の際に、
多官能酸無水物ハロゲン化物を存在させ、かつ、そのモ
ル比がそれ以外の多官能酸ハロゲン化物に対して0.2〜1
0倍であることにより形成され得ることを特徴とする複
合半透膜の製造方法。 - 【請求項9】 該多官能酸無水物ハロゲン化物が下記一
般式で表されるトリメリット酸無水物ハロゲン化物およ
びその誘導体であることを特徴とする請求項7または請
求項8記載の複合半透膜の製造方法。 【化2】 X1、X2:炭素数が1〜6の直鎖状あるいは環状の飽
和、不飽和脂肪族基、H、OH、COOH、SO3H、
COF、COCl、COBr、COIのいずれかから選
ばれうるものあるいはX1とX2とが結合してなすジカ
ルボン酸無水物基、 X3:炭素数1〜3の直鎖状あるいは環状の飽和、不飽
和脂肪族基、H、OH、COOH、SO3H、COF、
COCl、COBr、COIのいずれかから選ばれうる
もの。 Y:F、Cl、Br、Iのいずれかから選ばれうるも
の。 - 【請求項10】 請求項1または2記載の複合半透膜を
用いて操作圧力が0.1〜2.0MPaの低圧で原水中に含まれ
る有害物質およびその前駆物質の除去を行うことを特徴
とする原水からの有害物質除去方法。 - 【請求項11】 該有害物質の前駆物質がトリハロメタ
ン前駆物質であることを特徴をする請求項7記載の有害
物質除去方法。 - 【請求項12】 請求項1または2記載の複合半透膜を
用いることでシリカを透過し、シリカスケール生成を防
止したことを特徴とする有害物質除去方法。 - 【請求項13】 原水を分離膜によるろ過により、上水
を製造する装置であって、分離膜として、操作圧力0.3M
Paのおける水の透過量が0.5〜3.0m3/m2・dであるスパイ
ラル型逆浸透膜を使用したことを特徴とする上水浄化装
置。 - 【請求項14】 分離膜の原水供給側にポンプを有する
ことを特徴とする請求項13記載の上水浄化装置 - 【請求項15】 原水を分離膜によるろ過により上水を
製造する方法であって、分離膜として操作圧力0.3MPaの
おける水の透過量が0.5〜3.0m3/m2・dであるスパイラル
型逆浸透膜を使用したことを特徴とする上水の製造方
法。 - 【請求項16】 分離膜の操作圧力が、0.1〜2.0MPaであ
ることを特徴とする請求項15記載の上水の製造方法。 - 【請求項17】 水の回収率が、90%以上であること
を特徴とする請求項115または16記載の上水の製造
方法。
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