JPH1176860A - 金属異物除去装置 - Google Patents
金属異物除去装置Info
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- JPH1176860A JPH1176860A JP9252760A JP25276097A JPH1176860A JP H1176860 A JPH1176860 A JP H1176860A JP 9252760 A JP9252760 A JP 9252760A JP 25276097 A JP25276097 A JP 25276097A JP H1176860 A JPH1176860 A JP H1176860A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インキに混入しているドクタ磨耗粉等の磁性
を持つ金属異物を効率良く除去可能な装置を提供する。 【解決手段】 ケース2の底面部2cの上面に磁石3を
配置し、その磁石3と上板2eによって形成される偏平
な空間に、柔軟なシート材を筒状とした通路部材5を配
置して、偏平な通路7を形成し、その通路7内にインキ
を流し、下面の磁石3によってインキ中の磁性を持つ金
属異物を通路部材5の内面に吸着、保持させ、インキか
ら除去する構成とする。
を持つ金属異物を効率良く除去可能な装置を提供する。 【解決手段】 ケース2の底面部2cの上面に磁石3を
配置し、その磁石3と上板2eによって形成される偏平
な空間に、柔軟なシート材を筒状とした通路部材5を配
置して、偏平な通路7を形成し、その通路7内にインキ
を流し、下面の磁石3によってインキ中の磁性を持つ金
属異物を通路部材5の内面に吸着、保持させ、インキか
ら除去する構成とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インキ等の液体中
に混入した磁性を持つ金属異物を除去するために使用す
る金属異物除去装置に関する。
に混入した磁性を持つ金属異物を除去するために使用す
る金属異物除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、低粘度(高々100cp程
度)のインキを用い、且つ金属ドクタやナイフによる掻
き取り機構を有した印刷(グラビア印刷、フレキソ印
刷、コーティング等)が広く行われている。このような
印刷、例えば、グラビア印刷を行う場合、運転中に突
然、ドクタ刃先に微細な傷(例えば、幅50〜200μ
m、深さ1〜10μm)が発生し、その傷の生じた部分
でのインキ掻き取りが不良となり、印刷物中に筋状に汚
れ(ドクタ筋という)が生じるという問題があった。
度)のインキを用い、且つ金属ドクタやナイフによる掻
き取り機構を有した印刷(グラビア印刷、フレキソ印
刷、コーティング等)が広く行われている。このような
印刷、例えば、グラビア印刷を行う場合、運転中に突
然、ドクタ刃先に微細な傷(例えば、幅50〜200μ
m、深さ1〜10μm)が発生し、その傷の生じた部分
でのインキ掻き取りが不良となり、印刷物中に筋状に汚
れ(ドクタ筋という)が生じるという問題があった。
【0003】ドクタ刃先の傷は、インキ中に混入してい
るドクタ磨耗粉等の微細な金属粉がドクタ刃先に衝突し
たり、ドクタ刃と版表面との間に挟まったりすることに
より生じており、この解決策として、インキをメッシュ
フィルタに通して混入している異物を除去する方法が知
られている。
るドクタ磨耗粉等の微細な金属粉がドクタ刃先に衝突し
たり、ドクタ刃と版表面との間に挟まったりすることに
より生じており、この解決策として、インキをメッシュ
フィルタに通して混入している異物を除去する方法が知
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、メッシ
ュフィルタを通過させたインキを使用しても、ドクタ筋
の発生を充分には抑制できないという問題があった。こ
の理由は、通常のメッシュフィルタでは捕捉困難な微細
な金属異物でも、ドクタ刃に傷を与えているためであ
り、従って、きわめて微細な金属異物の除去が必要と考
えられる。
ュフィルタを通過させたインキを使用しても、ドクタ筋
の発生を充分には抑制できないという問題があった。こ
の理由は、通常のメッシュフィルタでは捕捉困難な微細
な金属異物でも、ドクタ刃に傷を与えているためであ
り、従って、きわめて微細な金属異物の除去が必要と考
えられる。
【0005】通常のメッシュフィルタで捕捉できないよ
うな微細粒の除去を行うには、非常に目の細かい積層フ
ィルタの使用が考えられるが、インキ中には金属異物の
みならず紙粉等の異物も含まれており、目の細かい積層
フィルタを用いると、圧力損失が大きく、直ぐに目詰ま
りを起こしてしまい、実用的とは言えない。
うな微細粒の除去を行うには、非常に目の細かい積層フ
ィルタの使用が考えられるが、インキ中には金属異物の
みならず紙粉等の異物も含まれており、目の細かい積層
フィルタを用いると、圧力損失が大きく、直ぐに目詰ま
りを起こしてしまい、実用的とは言えない。
【0006】インキ中の金属異物を取り除くために磁石
をインキパン、インキタンク中に入れて金属異物を除去
する方法も考えられるが、微細な金属異物はインキ中に
浮遊しており、インキのすべてが磁石の近傍を通過する
わけではないため、微細な金属異物の除去にはあまり効
果がなかった。
をインキパン、インキタンク中に入れて金属異物を除去
する方法も考えられるが、微細な金属異物はインキ中に
浮遊しており、インキのすべてが磁石の近傍を通過する
わけではないため、微細な金属異物の除去にはあまり効
果がなかった。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、インキ中に混入している磨耗粉のように、液体中
に混入している微細な金属異物を良好に除去可能な金属
異物除去装置を提供することを目的とする。
ので、インキ中に混入している磨耗粉のように、液体中
に混入している微細な金属異物を良好に除去可能な金属
異物除去装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は金属異物の除去
に、磁性を持つ金属異物が磁石に吸着される特性を利用
したものであり、しかも、磁性を持つ金属異物が混入し
た液体を通す通路を偏平な形状とし、その偏平な通路の
少なくとも一方の面にほぼ全幅に渡って磁石を配置する
という構成としたものである。本発明はこの構成によ
り、通路内を流れる液体のほとんどが磁石近傍を通過す
るため、液体中を浮遊する鉄粉等の磁性を持つ金属異物
に大きい磁力が作用し、その金属異物を磁石に良好に吸
引、捕捉でき、従って、液体から大部分の磁性を持つ金
属異物を分離、除去できる。
に、磁性を持つ金属異物が磁石に吸着される特性を利用
したものであり、しかも、磁性を持つ金属異物が混入し
た液体を通す通路を偏平な形状とし、その偏平な通路の
少なくとも一方の面にほぼ全幅に渡って磁石を配置する
という構成としたものである。本発明はこの構成によ
り、通路内を流れる液体のほとんどが磁石近傍を通過す
るため、液体中を浮遊する鉄粉等の磁性を持つ金属異物
に大きい磁力が作用し、その金属異物を磁石に良好に吸
引、捕捉でき、従って、液体から大部分の磁性を持つ金
属異物を分離、除去できる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の金属異物除去装置は、磁
性を持つ金属異物が混入した液体を通過させる偏平な通
路と、その偏平な通路の一方の面に、ほぼ全幅に渡って
配置された磁石とを有することを特徴とする。そしてこ
の構成により、通路内を流れる液体のほとんどが磁石近
傍を通過し、従って、液体中の磁性を持つ金属異物と磁
石との距離がきわめて小さいため、磁性を持つ各金属異
物に磁石による大きい吸引力が作用し、磁性を持つ金属
異物を効率良く吸引、捕捉し、液体から分離、除去でき
る。
性を持つ金属異物が混入した液体を通過させる偏平な通
路と、その偏平な通路の一方の面に、ほぼ全幅に渡って
配置された磁石とを有することを特徴とする。そしてこ
の構成により、通路内を流れる液体のほとんどが磁石近
傍を通過し、従って、液体中の磁性を持つ金属異物と磁
石との距離がきわめて小さいため、磁性を持つ各金属異
物に磁石による大きい吸引力が作用し、磁性を持つ金属
異物を効率良く吸引、捕捉し、液体から分離、除去でき
る。
【0010】ここで、前記磁石の使用形態としては、磁
石を通路内に配置するか或いは通路の壁面を形成するよ
うに配置することによって、通路を通過する液体に直接
接触する形態としてもよいし、通路を形成する壁材の外
側に配置して液体に直接接触しない形態としてもよい。
後者の形態を採用する場合、偏平な通路を柔軟性のある
シート材、例えば、ビニールシート等で形成し、そのシ
ート材の外側に前記磁石を配置する構成とすることが好
ましい。この構成とすると、磁石で捕捉された金属異物
は、磁石に接した部分のシート材の内面に付着し、磁石
には直接付着していないので、装置の洗浄、再使用に当
たっては、磁石の洗浄は全く必要なく、また、インキを
替える際の洗浄にかかる手間が省かれ、時間のロスが大
幅に削減される。通路を形成する柔軟性のあるシート材
は安価で且つ取り付け、取り外しが容易であるので、こ
れを使い捨てし、新しいものと交換するのみで装置を再
使用しうる状態とでき、作業がきわめて容易となる。
石を通路内に配置するか或いは通路の壁面を形成するよ
うに配置することによって、通路を通過する液体に直接
接触する形態としてもよいし、通路を形成する壁材の外
側に配置して液体に直接接触しない形態としてもよい。
後者の形態を採用する場合、偏平な通路を柔軟性のある
シート材、例えば、ビニールシート等で形成し、そのシ
ート材の外側に前記磁石を配置する構成とすることが好
ましい。この構成とすると、磁石で捕捉された金属異物
は、磁石に接した部分のシート材の内面に付着し、磁石
には直接付着していないので、装置の洗浄、再使用に当
たっては、磁石の洗浄は全く必要なく、また、インキを
替える際の洗浄にかかる手間が省かれ、時間のロスが大
幅に削減される。通路を形成する柔軟性のあるシート材
は安価で且つ取り付け、取り外しが容易であるので、こ
れを使い捨てし、新しいものと交換するのみで装置を再
使用しうる状態とでき、作業がきわめて容易となる。
【0011】本発明の実施に当たって、偏平な通路に液
体を通過させるには、ポンプ等によって強制的に流す方
法と、液体の自重(ヘッド)によって流す方法のいずれ
を採用してもよいが、後者を採用すると、設備の簡略化
が図れるという利点が得られる。その際、偏平な通路は
垂直或いは傾斜して配置すればよい。通路を、液体を自
重で流すことができるよう傾斜して配置する場合には、
その通路の下面側に磁石を配置することが好ましい。こ
の構成とすると、磁性を持つ金属異物が下面側に、すな
わち重力が作用する方向に吸引、捕捉されるため、磁性
を持つ金属異物を一層効率良く吸引、捕捉できる。ま
た、その場合には、通路の下面側に、流れ方向に凹凸を
形成しておくことが好ましい。このような凹凸を設ける
と、捕捉された金属異物がその凹部内に拘束され、液体
内に再び混入して流れ出すということが防止される。
体を通過させるには、ポンプ等によって強制的に流す方
法と、液体の自重(ヘッド)によって流す方法のいずれ
を採用してもよいが、後者を採用すると、設備の簡略化
が図れるという利点が得られる。その際、偏平な通路は
垂直或いは傾斜して配置すればよい。通路を、液体を自
重で流すことができるよう傾斜して配置する場合には、
その通路の下面側に磁石を配置することが好ましい。こ
の構成とすると、磁性を持つ金属異物が下面側に、すな
わち重力が作用する方向に吸引、捕捉されるため、磁性
を持つ金属異物を一層効率良く吸引、捕捉できる。ま
た、その場合には、通路の下面側に、流れ方向に凹凸を
形成しておくことが好ましい。このような凹凸を設ける
と、捕捉された金属異物がその凹部内に拘束され、液体
内に再び混入して流れ出すということが防止される。
【0012】本発明の金属異物除去装置は、磁性を有す
る金属異物を含んだ任意の液体に使用可能であり、代表
的な使用対象の液体としては、グラビア印刷機のインキ
パンから排出されるインキを挙げることができ、そのイ
ンキ内に混入している磁性を持つきわめて微細な金属異
物の除去に有効である。そして、この金属異物除去装置
をインキ内の金属異物除去に使用する態様としては、金
属異物除去装置を印刷機とは別に設けておき、印刷機か
ら回収したインキを通過させる方法、及び、金属異物除
去装置を印刷機のインキパンの排出口に接続し、印刷動
作中、インキパンから流出するインキを金属異物除去装
置に通して磁性を持つ金属異物を除去し、通過後のイン
キを再度インキパン内のアプリケータロールに供給する
というように、インキ循環中に磁性を持つ金属異物を除
去する方法を挙げることができる。特に、後者の方法で
は印刷動作中、常にインキを金属異物除去装置に通して
磁性を持つ金属異物を除去しているので、インキ中の金
属異物の濃度を低く抑えることができ、印刷機の運転中
に生じていたドクタ刃先の微細な傷の防止にきわめて有
効である。
る金属異物を含んだ任意の液体に使用可能であり、代表
的な使用対象の液体としては、グラビア印刷機のインキ
パンから排出されるインキを挙げることができ、そのイ
ンキ内に混入している磁性を持つきわめて微細な金属異
物の除去に有効である。そして、この金属異物除去装置
をインキ内の金属異物除去に使用する態様としては、金
属異物除去装置を印刷機とは別に設けておき、印刷機か
ら回収したインキを通過させる方法、及び、金属異物除
去装置を印刷機のインキパンの排出口に接続し、印刷動
作中、インキパンから流出するインキを金属異物除去装
置に通して磁性を持つ金属異物を除去し、通過後のイン
キを再度インキパン内のアプリケータロールに供給する
というように、インキ循環中に磁性を持つ金属異物を除
去する方法を挙げることができる。特に、後者の方法で
は印刷動作中、常にインキを金属異物除去装置に通して
磁性を持つ金属異物を除去しているので、インキ中の金
属異物の濃度を低く抑えることができ、印刷機の運転中
に生じていたドクタ刃先の微細な傷の防止にきわめて有
効である。
【0013】
【実施例】以下、図面に示す本発明の好適な実施例を説
明する。図1は本発明の好適な実施例を示すもので、
(a)はその概略縦断面図、(b)は(a)のA−A矢
視概略断面図、図2はその実施例を分解して示す概略斜
視図、図3はその実施例に用いているケース及び磁石の
概略斜視図である。1は、金属異物除去装置全体であ
り、本実施例ではオフライン型のものを示している。2
は板金製のケースであり、垂直に形成された流入口部2
aと、その前面を開閉する前扉2bと、流入口部2aの
下端から斜め下方に傾斜するように設けられた平坦な底
面部2cと、その底面部2cの両側に設けられた低い側
壁部2dと、一方の側壁部2dに回動可能に連結され、
他方の側壁部2dの上に押し当てて固定される上板2e
等を備えている。3は、底面部2cの上面のほぼ全域に
並べられた磁石であり、本実施例では多数の平板状の小
磁石3a、3bが用いられている。ここで、一方の小磁
石3aは底面部2cの上面に平坦に並べられるが、他方
の小磁石3bは小磁石3aの上に、長手方向(液体の流
れ方向)に間隔を開けて並べられており、この配列によ
り磁石3の全体の上面には流れ方向に凹凸が形成されて
いる。また、平板状の小磁石3a、3bは、その表裏面
がN極、S極となる特性のものであり、その極性を持っ
た面が、後述する通路部材で形成される流路に面するよ
うに且つ隣り合う小磁石の極が異なるように(一つの小
磁石の上面をN極とした場合、それに隣り合う小磁石の
上面をS極とするように)配置されている。この配列
は、磁石3の表面近傍の磁束密度を高める効果がある。
明する。図1は本発明の好適な実施例を示すもので、
(a)はその概略縦断面図、(b)は(a)のA−A矢
視概略断面図、図2はその実施例を分解して示す概略斜
視図、図3はその実施例に用いているケース及び磁石の
概略斜視図である。1は、金属異物除去装置全体であ
り、本実施例ではオフライン型のものを示している。2
は板金製のケースであり、垂直に形成された流入口部2
aと、その前面を開閉する前扉2bと、流入口部2aの
下端から斜め下方に傾斜するように設けられた平坦な底
面部2cと、その底面部2cの両側に設けられた低い側
壁部2dと、一方の側壁部2dに回動可能に連結され、
他方の側壁部2dの上に押し当てて固定される上板2e
等を備えている。3は、底面部2cの上面のほぼ全域に
並べられた磁石であり、本実施例では多数の平板状の小
磁石3a、3bが用いられている。ここで、一方の小磁
石3aは底面部2cの上面に平坦に並べられるが、他方
の小磁石3bは小磁石3aの上に、長手方向(液体の流
れ方向)に間隔を開けて並べられており、この配列によ
り磁石3の全体の上面には流れ方向に凹凸が形成されて
いる。また、平板状の小磁石3a、3bは、その表裏面
がN極、S極となる特性のものであり、その極性を持っ
た面が、後述する通路部材で形成される流路に面するよ
うに且つ隣り合う小磁石の極が異なるように(一つの小
磁石の上面をN極とした場合、それに隣り合う小磁石の
上面をS極とするように)配置されている。この配列
は、磁石3の表面近傍の磁束密度を高める効果がある。
【0014】5は、ビニールシート等の柔軟性のあるシ
ート材を筒状に形成した通路部材である。この通路部材
5の寸法は、図2から良く分かるように、通路部材5の
一端をケース2の流入口部2aの上端に折り返して被せ
ることができると共に、他端を底面部2cの下端から延
び出させることができ、更に、磁石3と上板2eと側壁
部2dとで囲まれた空間にほぼ等しい断面積の通路7を
形成しうるように定められている。かくして、通路部材
5をケース2内に取り付けると、その通路部材5はケー
ス2によって外形を規制され、磁石3の上に偏平な通路
7を形成することとなる。また、通路部材5内に液体を
流すと、その重さによって通路部材5は磁石3の上面形
状に倣った形状となり、従って、通路7の下面には、流
れ方向に凹凸が形成される。
ート材を筒状に形成した通路部材である。この通路部材
5の寸法は、図2から良く分かるように、通路部材5の
一端をケース2の流入口部2aの上端に折り返して被せ
ることができると共に、他端を底面部2cの下端から延
び出させることができ、更に、磁石3と上板2eと側壁
部2dとで囲まれた空間にほぼ等しい断面積の通路7を
形成しうるように定められている。かくして、通路部材
5をケース2内に取り付けると、その通路部材5はケー
ス2によって外形を規制され、磁石3の上に偏平な通路
7を形成することとなる。また、通路部材5内に液体を
流すと、その重さによって通路部材5は磁石3の上面形
状に倣った形状となり、従って、通路7の下面には、流
れ方向に凹凸が形成される。
【0015】次に、上記構成の金属異物除去装置1の使
用方法を説明する。図1において、通路部材5の下端の
下方にインキタンク10を置いた状態で、印刷機から回
収したインキを流入口部2aから通路部材5内に供給す
る。供給されたインキは通路部材5内を自重によって流
れ、磁石3の上を通過した後、インキタンク10内に回
収される。ここで、インキが磁石3の上を通過する際、
磁石3はその上を流れるインキに対して流れ方向に垂直
方向の磁力線を作用させており、このためインキ内に含
まれているドクタ磨耗粉等の磁性を持つ金属異物には、
流れ方向と垂直方向に磁石3による吸引力が作用し、磁
石3の上の通路部材5内面に吸い寄せられ、付着する。
この吸引力は、距離の二乗に反比例するが、インキの流
れる通路7はケース2の上板2e及び磁石3によって偏
平な形状に規制されているので、インキはすべて磁石3
の近傍を通過しており、従って、磁性を持つ金属異物に
極めて大きい吸引力が作用し、インキから分離しにくい
微細な金属異物も磁石3側に吸引し、捕捉できる。かく
して、インキ中の磁性を持つ金属異物が効率良く除去さ
れる。また、磁石3の上面には複数の凹凸を形成してい
るので、その凹部内に捕捉された金属異物は、凸部を越
えて流れ出すということがほとんどなく、このためイン
キから金属異物が一層効率良く除去される。インキ中の
金属異物が除去され、インキタンク10に排出されたイ
ンキは金属異物の含有量がきわめて少なくなっているの
で、有効に使用される。
用方法を説明する。図1において、通路部材5の下端の
下方にインキタンク10を置いた状態で、印刷機から回
収したインキを流入口部2aから通路部材5内に供給す
る。供給されたインキは通路部材5内を自重によって流
れ、磁石3の上を通過した後、インキタンク10内に回
収される。ここで、インキが磁石3の上を通過する際、
磁石3はその上を流れるインキに対して流れ方向に垂直
方向の磁力線を作用させており、このためインキ内に含
まれているドクタ磨耗粉等の磁性を持つ金属異物には、
流れ方向と垂直方向に磁石3による吸引力が作用し、磁
石3の上の通路部材5内面に吸い寄せられ、付着する。
この吸引力は、距離の二乗に反比例するが、インキの流
れる通路7はケース2の上板2e及び磁石3によって偏
平な形状に規制されているので、インキはすべて磁石3
の近傍を通過しており、従って、磁性を持つ金属異物に
極めて大きい吸引力が作用し、インキから分離しにくい
微細な金属異物も磁石3側に吸引し、捕捉できる。かく
して、インキ中の磁性を持つ金属異物が効率良く除去さ
れる。また、磁石3の上面には複数の凹凸を形成してい
るので、その凹部内に捕捉された金属異物は、凸部を越
えて流れ出すということがほとんどなく、このためイン
キから金属異物が一層効率良く除去される。インキ中の
金属異物が除去され、インキタンク10に排出されたイ
ンキは金属異物の含有量がきわめて少なくなっているの
で、有効に使用される。
【0016】磁石3によってインキから金属異物を除去
するに当たっては、磁石3からの最大距離(通路7の厚
さ)が短い程、除去効率が良い。しかしながら、通路7
の厚さをあまり短くするとインキの通過抵抗が大きくな
ってインキが流れにくくなり、処理能力が低下する。一
方、通路7の流れ方向の磁石3の長さ(磁石3上に位置
する通路の長さ)は、長い程金属異物の除去効率は良い
が、或る程度以上に長くなると、除去効率は飽和し、そ
れ以上には殆ど向上しない。これらの事を考慮して、通
路7の厚さ及び長さを設定すればよい。金属異物除去装
置1をグラビア印刷機のインキから金属異物除去に使用
する場合、通路7の厚さ(底面に凹凸を設けた場合には
その凸部表面からの距離)としては、2〜10mm程度
が好ましく、更には3〜5mm程度が一層好ましい。ま
た、通路7の磁石3上の長さは400〜500mm程度
が好ましい。更に、凹凸の深さとしては、1〜2mm程
度が好ましい。
するに当たっては、磁石3からの最大距離(通路7の厚
さ)が短い程、除去効率が良い。しかしながら、通路7
の厚さをあまり短くするとインキの通過抵抗が大きくな
ってインキが流れにくくなり、処理能力が低下する。一
方、通路7の流れ方向の磁石3の長さ(磁石3上に位置
する通路の長さ)は、長い程金属異物の除去効率は良い
が、或る程度以上に長くなると、除去効率は飽和し、そ
れ以上には殆ど向上しない。これらの事を考慮して、通
路7の厚さ及び長さを設定すればよい。金属異物除去装
置1をグラビア印刷機のインキから金属異物除去に使用
する場合、通路7の厚さ(底面に凹凸を設けた場合には
その凸部表面からの距離)としては、2〜10mm程度
が好ましく、更には3〜5mm程度が一層好ましい。ま
た、通路7の磁石3上の長さは400〜500mm程度
が好ましい。更に、凹凸の深さとしては、1〜2mm程
度が好ましい。
【0017】金属異物除去装置1の使用後、或いは使用
するインキの品種を変える場合等には洗浄動作を行う。
この洗浄は、単にケース2の上板2eを開き、内部に通
路部材5を取り外して廃棄し、新たな通路部材5をセッ
トし、上板2eを取り付けるという動作を行うのみで実
施される。かくして、きわめて簡単な作業によって実施
できる。また、通路部材5はビニール等の柔らかいシー
ト材で形成されているので、取り付け、取り外しを容易
に行うことができ、また、安価であるので、使い捨てと
してもさほどコストアップとはならない。
するインキの品種を変える場合等には洗浄動作を行う。
この洗浄は、単にケース2の上板2eを開き、内部に通
路部材5を取り外して廃棄し、新たな通路部材5をセッ
トし、上板2eを取り付けるという動作を行うのみで実
施される。かくして、きわめて簡単な作業によって実施
できる。また、通路部材5はビニール等の柔らかいシー
ト材で形成されているので、取り付け、取り外しを容易
に行うことができ、また、安価であるので、使い捨てと
してもさほどコストアップとはならない。
【0018】以上の実施例では、オフライン式の金属異
物除去装置1を示したが、本発明の金属異物除去装置は
オフライン式のものに限らず、印刷機内に組み込み、オ
ンライン式で使用することも可能である。例えば、印刷
機に設けるインキパンに対してインキ循環を行うインキ
循環系内に、金属異物除去装置1を組み込むことで、す
なわち、インキパンの排出口に通路部材5の上端を接続
し、下端をインキ循環用のインキタンクに連結すること
で、印刷動作中にインキ内から金属異物を除去すること
ができ、常時、インキ中の金属異物濃度をきわめて低い
状態に保持でき、従来見られたようなドクタ刃の傷によ
るドクタ筋の発生を大幅に減少させることができる。
物除去装置1を示したが、本発明の金属異物除去装置は
オフライン式のものに限らず、印刷機内に組み込み、オ
ンライン式で使用することも可能である。例えば、印刷
機に設けるインキパンに対してインキ循環を行うインキ
循環系内に、金属異物除去装置1を組み込むことで、す
なわち、インキパンの排出口に通路部材5の上端を接続
し、下端をインキ循環用のインキタンクに連結すること
で、印刷動作中にインキ内から金属異物を除去すること
ができ、常時、インキ中の金属異物濃度をきわめて低い
状態に保持でき、従来見られたようなドクタ刃の傷によ
るドクタ筋の発生を大幅に減少させることができる。
【0019】なお、本発明の金属異物除去装置は上記実
施例に示したように自重でインキを流す場合に限らず、
ポンプ等を用いて強制的に流す構成としてもよく、ま
た、単体で用いる場合に限らず、メッシュフィルタ等の
ろ過装置と組み合わせて使用してもよい。また、その使
用対象液体は、実施例で示したインキに限らず、磁性を
持つ金属異物の除去を望まれる任意の液体に使用可能で
ある。
施例に示したように自重でインキを流す場合に限らず、
ポンプ等を用いて強制的に流す構成としてもよく、ま
た、単体で用いる場合に限らず、メッシュフィルタ等の
ろ過装置と組み合わせて使用してもよい。また、その使
用対象液体は、実施例で示したインキに限らず、磁性を
持つ金属異物の除去を望まれる任意の液体に使用可能で
ある。
【0020】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の金属異
物除去装置は、磁性を持つ金属異物が混入した液体を通
す通路を偏平な形状とし、その偏平な通路の少なくとも
一方の面にほぼ全幅に渡って磁石を配置したことによ
り、通路内を流れる液体のほとんどを磁石近傍を通過さ
せ、液体中を浮遊する鉄粉等の磁性を持つ金属異物を磁
石で良好に吸引、捕捉でき、従って、液体から磁性を持
つ金属異物のほとんどを分離、除去できるという効果を
有している。
物除去装置は、磁性を持つ金属異物が混入した液体を通
す通路を偏平な形状とし、その偏平な通路の少なくとも
一方の面にほぼ全幅に渡って磁石を配置したことによ
り、通路内を流れる液体のほとんどを磁石近傍を通過さ
せ、液体中を浮遊する鉄粉等の磁性を持つ金属異物を磁
石で良好に吸引、捕捉でき、従って、液体から磁性を持
つ金属異物のほとんどを分離、除去できるという効果を
有している。
【0021】ここで、偏平な通路を柔軟性のあるシート
材、例えば、ビニールシート等で形成し、そのシート材
の外側に前記磁石を配置する構成とすると、磁石で捕捉
した磁性を持つ金属異物が磁石に直接付着するというこ
とがないので、装置の洗浄、再使用に当たっては、磁石
の洗浄は全く必要なく、単に、通路を形成する柔軟性の
シート材を取り替えればよく、作業をきわめて容易に実
施できるという効果が得られる。
材、例えば、ビニールシート等で形成し、そのシート材
の外側に前記磁石を配置する構成とすると、磁石で捕捉
した磁性を持つ金属異物が磁石に直接付着するというこ
とがないので、装置の洗浄、再使用に当たっては、磁石
の洗浄は全く必要なく、単に、通路を形成する柔軟性の
シート材を取り替えればよく、作業をきわめて容易に実
施できるという効果が得られる。
【図1】(a)は本発明の好適な実施例の概略縦断面図
(b)は(a)のA−A矢視概略断面図
(b)は(a)のA−A矢視概略断面図
【図2】上記実施例を分解して示す概略斜視図
【図3】上記実施例に用いているケース及び磁石の概略
斜視図
斜視図
1 金属異物除去装置 2 ケース 2a 流入口部 2c 底面部 2d 側壁部 2e 上板 3 磁石 3a、3b 小磁石 5 通路部材 7 通路 10 インキタンク
フロントページの続き (72)発明者 雨宮 裕之 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 磁性を持つ金属異物が混入した液体を通
過させる偏平な通路と、その偏平な通路の少なくとも一
方の面に、ほぼ全幅に渡って配置された磁石とを有する
金属異物除去装置。 - 【請求項2】 前記偏平な通路を柔軟性のあるシート材
で形成し、そのシート材の外側に前記磁石を配置したこ
とを特徴とする金属異物除去装置。 - 【請求項3】 前記偏平な通路が、液体を自重で流すこ
とができるよう、傾斜して配置されており、その通路の
下面側に磁石が配置されていることを特徴とする請求項
1又は2記載の金属異物除去装置。 - 【請求項4】 前記通路の下面側に、少なくとも流れ方
向に凹凸が形成されていることを特徴とする請求項3記
載の金属異物除去装置。 - 【請求項5】 前記通路が、印刷機のインキパンの排出
口に連結されており、インキパンから排出されるインキ
を通過させ、前記磁石でインキ中の磁性を持つ金属異物
を除去するように構成したことを特徴とする請求項1か
ら4のいずれか1項に記載の金属異物除去装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9252760A JPH1176860A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 金属異物除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9252760A JPH1176860A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 金属異物除去装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1176860A true JPH1176860A (ja) | 1999-03-23 |
Family
ID=17241920
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9252760A Pending JPH1176860A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 金属異物除去装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1176860A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006175699A (ja) * | 2004-12-22 | 2006-07-06 | Dainippon Printing Co Ltd | インキパン |
| CN111422147A (zh) * | 2020-04-10 | 2020-07-17 | 云南绿盾叁联汽车配件有限公司 | 一种高散热性安全铝合金发动机护板 |
-
1997
- 1997-09-02 JP JP9252760A patent/JPH1176860A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006175699A (ja) * | 2004-12-22 | 2006-07-06 | Dainippon Printing Co Ltd | インキパン |
| CN111422147A (zh) * | 2020-04-10 | 2020-07-17 | 云南绿盾叁联汽车配件有限公司 | 一种高散热性安全铝合金发动机护板 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040521 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071030 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080311 |