JPH1177530A - 研削加工装置 - Google Patents

研削加工装置

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JPH1177530A
JPH1177530A JP23865997A JP23865997A JPH1177530A JP H1177530 A JPH1177530 A JP H1177530A JP 23865997 A JP23865997 A JP 23865997A JP 23865997 A JP23865997 A JP 23865997A JP H1177530 A JPH1177530 A JP H1177530A
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dresser
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悟 早坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】砥石の形状を修正又は成形するドレッシングニ
ットを備えた研削加工装置において、ロータリドレッサ
の回転数を砥石の回転数に見合う程度にまで高速化し、
上記砥石の修正、成形、目立てを効率良く行い得ると共
に、かかるドレッシングユニットの耐久性を高めること
が可能な研削加工装置を提供する。 【解決手段】砥石が装着される砥石軸スピンドルを有す
ると共に、かかる砥石を回転させながら被加工物の研削
加工を行う研削加工ユニット1と、砥石ドレッサが装着
されるドレッサ軸スピンドルを有すると共に、かかる砥
石ドレッサを回転させ且つこれを適宜砥石に当接させな
がら該砥石形状の修正又は成形を行うドレッシングユニ
ット2とを備えた研削加工装置において、上記砥石軸ス
ピンドル及びドレッサ軸スピンドルの夫々には高圧流体
の供給によって回転する羽根車を装着すると共に、一つ
の加圧ポンプ3から圧送した高圧流体を各羽根車に供給
し、これらスピンドルに装着された砥石及び砥石ドレッ
サの双方を回転駆動することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速回転する砥石
によって被加工物の研削加工を行う研削加工装置に係
り、特に、かかる砥石の形状を適宜修正若しくは成形す
るロータリドレッサを備えた研削加工装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の研削加工装置では、砥石
が装着される砥石軸スピンドルを転がり軸受で回転自在
に支承すると共に、この砥石軸スピンドルに対してプー
リ及びベルトからなる動力伝達系を介してモータの回転
動力を伝達するものが一般的であった。
【0003】しかしながら、近年では被加工物に対する
高精密加工、高速加工の要請から、砥石回転数の高い研
削加工装置が必要とされており、ベルトによってモータ
と砥石軸スピンドルを結合した従来の研削加工装置で
は、かかる要請に十分に応えることかできなかった。ま
た、従来の研削加工装置で砥石軸スピンドルの回転数を
高速化した場合に、かかる砥石軸スピンドルを支えてい
る転がり軸受に振動あるいは焼きつきが発生し、砥石軸
スピンドルの回転数を高精密加工に十分な速度にまで高
めることができなかった。
【0004】そこで、このような高精密加工、高速加工
の要請に応えるものとして、砥石軸スピンドルをタービ
ンで駆動する研削加工装置が提案されている。例えば、
特開平4−256571号公報所載の研削加工装置で
は、タービンブレードを備えたタービンホイール(砥石
軸スピンドルに相当)に砥石を形成し、上記タービンブ
レードに加圧流体を噴きつけてタービンホイールを回転
させると共に、上記加圧流体を共用した静圧軸受で上記
タービンホイールの回転を支承しており、ベルトやプー
リ等の大がかりな動力伝達系を設けることなく、コンパ
クトな装置構成でタービンホイールに高速回転を与える
与えることができるようになっている。
【0005】また、特開平8−21435号公報には、
やはり砥石が装着された砥石軸スピンドルをタービンに
よって高速回転させると共に、静圧軸受ではなく動圧軸
受によって砥石軸スピンドルの回転を支承した研削加工
装置も開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一方、研削加工におい
ては砥石の形状が被加工物の研削面に転写されるため、
高精度の研削加工をなすためには所定の加工サイクル毎
に砥石の形状を修正すると共に、該砥石に埋め込まれて
いる砥粒の目立てを行う必要がある。かかる理由から、
この種の研削加工装置には、通常、回転する砥石ドレッ
サ(以下、ロータリドレッサ)を適宜砥石に当接させ
て、かかる砥石の形状を所定の形状に修正又は成形する
ドレッシングユニットが備えられているのが一般的であ
る。
【0007】しかし、従来のドレッシングユニットにお
いては、ロータリドレッサが装着されるドレッシング軸
スピンドルを転がり軸受で回転自在に支承すると共に、
このドレッシング軸スピンドルに対してプーリ及びベル
トからなる動力伝達系を介してモータの回転動力を伝達
していることから、タービンによって高速で駆動される
砥石の回転数に見合う値にまで該ロータリドレッサの回
転数を高めることができないといった問題点があった。
特に、近年ではCBN砥粒をレジンボンド等で結合した
CBNホイールが砥石として多用されており、かかるC
BNホイールを使いこなすために砥石軸スピンドルの回
転数も従来より著しく高速化していることから、これに
伴いロータリドレッサの回転数の高速化の要請が大き
い。
【0008】また、ロータリドレッサによる砥石のドレ
ッシング作業の際には、これらロータリドレッサと砥石
との当接箇所にクーラント液を供給する必要があり、作
業中にはクーラント液がロータリドレッサの周囲に飛散
してしまうことから、該ロータリドレッサの回転を担う
転がり軸受やモータ等の耐久性が著しく低下してしまう
という問題点もあった。
【0009】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、砥石の形状を
修正又は成形するドレッシングユニットを備えた研削加
工装置において、ロータリドレッサの回転数を砥石の回
転数に見合う程度にまで高速化し、上記砥石の修正、成
形、目立てを効率良く行い得ると共に、かかるドレッシ
ングユニットの耐久性を高めることが可能な研削加工装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の研削加工装置は、砥石が装着される砥石軸
スピンドルを有すると共に、かかる砥石を回転させなが
ら被加工物の研削加工を行う研削加工ユニットと、砥石
ドレッサが装着されるドレッサ軸スピンドルを有すると
共に、かかる砥石ドレッサを回転させ且つこれを適宜砥
石に当接させながら該砥石形状の修正又は成形を行うド
レッシングユニットとを備えた研削加工装置を前提と
し、上記砥石軸スピンドル及びドレッサ軸スピンドルの
夫々には高圧流体の供給によって回転する羽根車を装着
すると共に、一つの加圧ポンプから圧送した高圧流体を
各羽根車に供給し、これらスピンドルに装着された砥石
及び砥石ドレッサの双方を回転駆動することを特徴とす
るものである。
【0011】このような技術的手段によれば、砥石軸ス
ピンドルのみならずドレッサ軸スピンドルにも羽根車を
装着し、かかる羽根車に高圧流体を供給することによっ
て砥石ドレッサ(ロータリドレッサ)を回転駆動してい
るので、砥石ドレッサの回転数を砥石の回転数と同程度
にまで高速化することができる。また、一つの加圧ポン
プから圧送した高圧流体を用いて砥石及び砥石ドレッサ
の双方を回転駆動するので、砥石軸スピンドル及びドレ
ッサ軸スピンドルに対して個別に電動モータ等の駆動手
段を設ける必要がなく、研削加工装置の構造を極めて簡
易化することができる他、複数の砥石軸スピンドルやド
レッサ軸スピンドルを一つの加圧ポンプからの高圧流体
で同時に駆動することもでき、例えば三軸同時研削加工
等によって極めて効率良く研削作業やドレッシング作業
を行うことが可能となる。
【0012】ここで、このような本発明の研削加工装置
において、上記砥石軸スピンドル及びドレッサ軸スピン
ドルに装着する羽根車は如何なるものであっても差し支
えないが、通常はロータリドレッサの直径が砥石のそれ
よりも大きい点、ドレッシング作業に要する時間を短縮
化するためには砥石に対するロータリドレッサの切り込
み量を大きく設定したい点等を考慮すると、ドレッサ軸
スピンドルの回転には大きなトルクが必要となる。一
方、CBNホイール等を砥石として用いて被加工物の研
削加工を精度良く行うためにには、砥石軸スピンドルに
対して超高速回転を与える必要もある。従って、かかる
観点からすれば、ドレッサ軸スピンドルには高トルクを
発生することが可能な反動型羽根車を装着する一方、砥
石軸スピンドルには高速回転を発生することが可能な衝
撃型羽根車を装着するのが好ましい。
【0013】また、このようにドレッサ軸スピンドルに
反動型羽根車を、砥石軸スピンドルに衝撃型羽根車を装
着するのであれば、先ずは加圧ポンプから圧送される高
圧流体をドレッシングユニットに導いてドレッサ軸スピ
ンドルを回転させた後、かかるドレッシングユニットか
ら回収された高圧流体を研削加工ユニットに導き、砥石
軸スピンドルを回転駆動するのが好ましい。このように
構成すれば、加圧ポンプから圧送されたばかりの高圧流
体の大きな圧力ヘッドを利用して、砥石軸スピンドルに
装着された反動型羽根車に大きな回転トルクを与えるこ
とができる。また、ドレッシングユニットから研削加工
ユニットに送られる流体の圧力は加圧ポンプから送り出
された当初よりも低下してはいるが、これをノズルから
噴出して砥石軸スピンドルの衝撃型羽根車に供給するこ
とにより、噴出した流体の速度ヘッドの大きさを利用し
て砥石軸スピンドルを高速で回転させることができる。
【0014】更に、このようにしてロータリドレッサの
回転駆動に利用された高圧流体をドレッシングユニット
から研削加工ユニットへ送る場合、これらユニットの間
にはドレッシングユニットから研削加工ユニットへ流れ
る高圧流体の流量を調整する流量調整弁を設けるのが好
ましい。かかる構成によれば、流量調整弁の開閉度に応
じて研削加工ユニットへ供給される高圧流体の流量を任
意に調整することができるので、衝撃型タービンによっ
て回転駆動される砥石軸スピンドルの回転数を任意に制
御することができる。また、このようにして砥石軸スピ
ンドルの回転数を調整すれば、所謂ドレス比(ロータリ
ドレッサの周速/砥石の周速)を砥石材質等に応じて任
意に調整することができ、研削加工を効率良く行うこと
も可能となる。
【0015】また更に、クーラント液を作動流体とする
動圧軸受によって上記砥石軸スピンドル及びドレッサ軸
スピンドルの回転を支承するように構成すれば、ドレッ
シング作業時や研削作業時にクーラント液がロータリド
レッサや砥石の周辺に飛散しても、これらスピンドルの
回転を支承する軸受の耐久性には何ら問題がなく、クー
ラント液を充分に供給しながら研削作業やドレッシング
作業を高速で行うことが可能となる。
【0016】
【発明の実施形態】以下、添付図面に基づいて本発明の
研削加工装置を詳細に説明する。図1は本発明の研削加
工装置の第1実施例の概略を示すものである。同図にお
いて、符号1は砥石を回転自在に保持した研削加工ユニ
ットであり、かかる砥石を高速で回転させながら図示外
の被加工物に対して進退し、被加工物の被研削面に対し
て研削加工を行うようになっている。また、符号2はロ
ータリドレッサ(砥石ドレッサ)を回転自在に保持した
ドレッシングユニットであり、所定の加工時間の経過毎
に上記砥石がロータリドレッサに対して突き当てられ、
上記砥石形状の修正及び砥粒の目立てを行うように構成
されている。
【0017】これら研削加工ユニット1及びドレッシン
グユニット2には加圧ポンプ3から高圧のクーラント液
が供給されるように構成されており、かかるクーラント
液を各ユニット1,2に内蔵されたタービンブレードに
吹き付けることによって、上記砥石及びロータリドレッ
サが所定の回転数で駆動されるようになっている。加圧
ポンプ3から供給されたクーラント液は先ずドレッシン
グユニット2へ供給され、かかるユニット2でロータリ
ドレッサを回転駆動した後に、ドレッシングユニット2
から研削加工ユニット1へ供給されて砥石を回転駆動す
るようになっている。また、ドレッシングユニット2か
ら研削加工ユニット1へ送られるクーラント液の一部は
流量調整弁4及び浮子式流量計5を介して加圧ポンプ3
へ循環するようになっており、かかる流量調整弁の開閉
度を調整することによって研削加工ユニットに供給され
るクーラント液の流量を調整し、砥石の回転数を任意に
調整し得るようになっている。
【0018】また、図1において、符号6は加圧ポンプ
3からドレッシングユニット2に供給されるクーラント
液の圧力を調整する圧力調整バルブ、符号7は供給され
るクーラント液の圧力を表示する圧力計、符号8は光学
式センサ9を用いてロータリドレッサ及び砥石の回転数
を計測する回転数計測器である。
【0019】図2は上記研削加工ユニット1を示すもの
である。同図において符号11は砥石軸スピンドルであ
り、その両端にはホルダ13,13を介して一対の研削
加工用砥石12,12が固定されている。また、上記砥
石軸スピンドル11にはタービンロータ(羽根車)14
が固定されており、このタービンロータ14はラジアル
動圧軸受15及び一対のスラスト動圧軸受16,16を
介してハウジング17に支承されている。上記砥石1
2,12はこのタービンロータ14を両側から挟むよう
に配置されており、砥石軸スピンドル11の両端に螺合
する止めナット18によって軸方向に移動不能に固定さ
れている。
【0020】また、上記タービンロータ14は、上記ハ
ウジング17に対して回転自在に支承される軸受部14
aと、タービン翼19が立設されたタービン基部14b
とから構成されており、かかるタービン翼19に高速で
吹き付けられるクーラント液の速度ヘッドを利用して砥
石12を高速で回転させることができるよう、該タービ
ン翼19は所謂衝撃型に形成されている。一方、ハウジ
ング17にはドレッシングユニット2から送られてきた
クーラント液をタービン翼19へ導くための流路20が
形成されており、かかる流路20の先端にはクーラント
液を高速で噴出するためのノズル21が固定されてい
る。そして、このノズル21から噴きだしたクーラント
液が上記タービン翼19に当たってタービンロータ14
を回転させるようになっている。
【0021】一方、上記ラジアル動圧軸受15は上記タ
ービンロータ14の軸受部14aと、この軸受部14a
と所定の軸受隙間(例えば、5μm)を保持して上記ハ
ウジング17に焼き嵌めされた外輪22とから構成され
ており、上記軸受部14aの周面にはヘーリング・ボー
ン状パターンを有する動圧発生用溝が形成されている。
この動圧発生用溝はタービンロータ14が正回転したと
きに、軸受隙間に存在する潤滑流体を軸受部14aの両
端方向へ排出する所謂ポンプアウト型に形成されてい
る。
【0022】また、上記スラスト軸受16は、所定の軸
受隙間(例えば、5μm)を保持して上記外輪22の軸
方向端面と上記砥石ホルダ13あるいは上記タービン基
部14bとを対向させて構成されており、上記外輪22
の軸方向端面にはスパイラル状パターンを有する動圧発
生用溝が形成されている。この動圧発生用溝はタービン
ロータ14が正回転したときに、軸受隙間に存在する潤
滑流体を外輪22の外周方向へ排出する所謂ポンプアウ
ト型に形成されている。
【0023】上記外輪22が焼き嵌めされたハウジング
17の内周面には円周方向に沿ってリング状溝23が形
成されており、このリング状溝23はハウジング17に
穿設された潤滑流体通路24によって潤滑流体用タンク
25(図1参照)と連通連結されている。また、上記外
輪22には上記リング状溝23とラジアル動圧軸受15
の軸受隙間を連通連結する吸入口26が半径方向に貫通
しており、潤滑流体用タンク25に貯留されたクーラン
ト液が潤滑流体通路24、リング状溝23及びこの吸入
口26を通してをラジアル動圧軸受15の軸受隙間に導
入されるようになっている。
【0024】そして、この研削加工ユニットにおいて
は、ドレッシングユニットから送られてきたクーラント
液がタービン翼19に噴きつけられ、砥石軸スピンドル
11に固定されたタービンロータ14が回転すると、上
記ラジアル軸受15及びスラスト軸受16の軸受隙間に
流入したクーラント液に動圧が発生し、砥石軸スピンド
ル11はハウジング17や外輪22に対して非接触とな
ってその回転を支承される。尚、図2中の黒塗り矢印は
タービンロータ14を回転駆動するためのクーラント液
の流動経路を、白抜き矢印はラジアル動圧軸受15及び
スラスト動圧軸受16の軸受隙間に供給されるクーラン
ト液の流動経路を示している。
【0025】一方、図3は上記ドレッシングユニットを
示すものである。同図において、符号31は該ユニット
のハウジング、符号32はドレッサ軸スピンドル、符号
33はこのドレッサ軸スピンドル32の先端に装着され
たロータリドレッサ、符号34は上記ドレッサ軸スピン
ドル32の後端に固定されたタービンロータ(羽根
車)、符号35、36は上記ドレッサ軸スピンドル32
をハウジング31に対して回転自在に支承するラジアル
動圧軸受及びスラスト動圧軸受、符号37は上記タービ
ンロータ34を覆うように該ハウジング31の一端開口
に固定されたエンドキャップである。
【0026】先ず、上記ハウジング31は、ラジアル動
圧軸受35及びスラスト動圧軸受36を収容する軸受ケ
ース31aと、上記タービンロータ34を収容するター
ビンケース31bとから構成されており、これらを相互
に螺合して円筒状に形成されている。また、上記軸受ケ
ース31aにはラジアル動圧軸受35に対して潤滑流体
を供給するための供給ポート41が貫通形成される一
方、上記タービンケース31bの内周面にはタービンロ
ータ34から排出されたクーラント液を回収するための
凹溝42が形成されている。尚、上記軸受ケース31a
の供給ポート41には高圧フィルタ44を介して上記加
圧ポンプ3からクーラント液が供給されており(図1参
照)、かかるクーラント液がラジアル動圧軸受35及び
スラスト動圧軸受36の潤滑流体として使用されてい
る。
【0027】更に、上記エンドキャップ37はタービン
ケース31bの開口縁に螺合する円盤状に形成され、上
記タービンケース31bと相俟ってタービン室51を形
成している。このエンドキャップ37の中心には加圧タ
ンク3から供給されたクーラント液をタービン室51に
向けて噴き出す噴出ノズル52が嵌合しており、かかる
噴出ノズル52の先端は僅かな隙間を介してドレッサ軸
スピンドル32の後端と対向している。また、このエン
ドキャップ37にはクーラント液を上記噴出ノズル52
に送り込むための供給ポート53が半径方向に貫通形成
される一方、タービンケース31bの凹溝42によって
回収されたクーラント液をハウジング1外、ひいては研
削加工ユニットへ送り出すための排出ポート54が形成
されている。
【0028】一方、上記ドレッサ軸スピンドル32には
その軸方向に沿って導通孔61が貫通形成されており、
上記噴出ノズル52から噴き出した駆動流体はこの導通
孔61に吹き込まれるようになっている。また、タービ
ンロータ34の固定位置には上記導通孔61と連通する
駆動流体の噴出口62が開設されており、ドレッサ軸ス
ピンドル32の後端から上記導通孔61に吹き込まれた
クーラント液が、かかる噴出口62を通してタービンロ
ータ34に吹き込まれるようになっている。尚、この噴
出口62はドレッサ軸スピンドル32の円周方向の4ヵ
所に等配されている。
【0029】また、このドレッサ軸スピンドル32の回
転を支承する上記ラジアル動圧軸受35及びスラスト動
圧軸受36は、上記ドレッサ軸スピンドル32の外径に
焼き嵌めで固定されたジャーナル部37と、このジャー
ナル部37を挟むようにして上記ドレッサ軸スピンドル
32に固定された一対のスラスト板38,38と、上記
ハウジング1aの内径に接着で固定されると共に、上記
ジャーナル部37及び各スラスト板38と所定の軸受隙
間を介して対向する軸受リング39とから構成されてお
り、ドレッサ軸スピンドル32の回転に伴い上記軸受隙
間に発生する高圧の流体潤滑膜によって、該ドレッサ軸
スピンドル32を浮揚状態で支承するようになってい
る。
【0030】ここで、上記ジャーナル部37は軸受リン
グ39と相俟ってラジアル動圧軸受を構成しており、か
かるジャーナル部37の外周面にはヘリングボーン状の
動圧発生用溝(以下、ヘリングボーン溝)が形成されて
いる。このヘリングボーン溝は軸受隙間に介在する潤滑
流体を軸端方向へ付勢する所謂ポンプアウト型に形成さ
れており、ドレッサ軸スピンドル32の回転に伴って潤
滑流体を加圧し、ジャーナル部37と軸受リング39と
の間に流体潤滑膜を形成する。尚、上記軸受リング39
の軸方向の中央には上記ラジアル動圧軸受の軸受隙間と
軸受ケース31aに開設された潤滑流体の供給ポート4
1とを連通する供給流路40が開設されている。
【0031】また、各スラスト板38は軸受リング39
と相俟ってスラスト動圧軸受を構成しており、スラスト
板38の軸受リング39との対向面にはスパイラル状の
動圧発生用溝(以下、スパイラル溝)が形成されてい
る。このスパイラル溝は軸受隙間に介在する潤滑流体を
スラスト板38の外径方向へ付勢する所謂ポンプアウト
型に形成されており、ドレッサ軸スピンドル32の回転
に伴ってスラスト板38と軸受リング39との間に流体
潤滑膜を形成する一方、かかる潤滑流体を軸受隙間から
軸受外へと排出する。
【0032】また、一対のスラスト板38,38のう
ち、一方のスラスト板38はロータリドレッサ33とジ
ャーナル部37との間に、他方のスラスト板38はター
ビンロータ34とジャーナル部37との間に夫々挟み込
まれて固定されており、ロータリドレッサ33及びター
ビンロータ34をドレッサ軸スピンドル32に装着する
と各スラスト板38,38の位置決めがなされるように
なっている。
【0033】一方、上記タービンロータ34はセラミク
ス材から形成された円筒状の部材であり、その内径に接
着された金属製スリーブを介してドレッサ軸スピンドル
32の後端に螺合している。このタービンロータ34の
軸方向の中央には4枚のタービンブレード43が形成さ
れており、上記ドレッサ軸スピンドル32の噴出口62
から噴き出された高圧のクーラント液がこれらタービン
ブレード43の間を内径から外径へ吹き抜けるようにな
っている。また、かかるタービンブレード43は加圧ポ
ンプ3から圧送されてきたクーラント液の圧力ヘッドを
利用してドレッサ軸スピンドル32に対して大きな回転
トルクを与えることができるよう、反動型の遠心羽根と
してスパイラル状に形成されている。
【0034】そして、このドレッシングユニット2にお
いては、加圧ポンプ3によって圧送された高圧のクーラ
ント液をエンドキャップ37に形成された供給ポート5
3に送り込むと、かかるクーラント液が噴出ノズル52
及びドレッサ軸スピンドル32を通してタービンロータ
34内に吹き込まれ、タービンロータ34で発生した回
転動力によってドレッサ軸スピンドル32が回転を開始
する。
【0035】一方、ドレッサ軸スピンドル32が回転を
開始すると、それに伴って上記ラジアル動圧軸受35及
びスラスト動圧軸受36の軸受隙間では潤滑流体が加圧
され、各軸受隙間には高圧の流体潤滑膜が形成される。
これにより、上記ドレッサ軸スピンドル32は回転抵抗
や振動が殆ど作用しない浮揚状態の下、タービンロータ
34でその回転を加速され、先端に保持したロータリド
レッサ33と共に高速で回転する。尚、図3中の黒塗り
矢印はタービンロータ34を回転駆動するためのクーラ
ント液の流動経路を、白抜き矢印はラジアル動圧軸受3
5及びスラスト動圧軸受36の軸受隙間に供給されるク
ーラント液の流動経路を示している。
【0036】以上のように構成された本実施例の研削加
工装置においては、圧力調整バルブ6を適度に開いて高
圧のクーラント液を加圧ポンプ3からドレッシングユニ
ット2へ供給してやると、かかるドレッシングユニット
2においては前述の如くドレッサ軸スビンドル32に装
着されたロータリドレッサ33が回転を開始する一方、
このドレッシングユニット2からクーラント液が供給さ
れる研削加工ユニット1では、砥石軸スピンドル11に
装着された研削加工用砥石12が回転を開始し、一つの
加圧ポンプ3でロータリドレッサ33と砥石12の双方
を同時に回転駆動することができるものである。
【0037】また、このときに上記流量調整弁4を操作
してドレッシングユニット2から加圧ポンプ3へ循環す
るクーラント液の流量を調整することにより、かかるド
レッシングユニット2から研削加工ユニット1へ供給さ
れるクーラント液の流量が変化するので、砥石軸スピン
ドル11のタービン翼19に向けて噴射されるクーラン
ト液の噴出速度が調整され、砥石12の回転数を流量調
整弁の開閉度に応じて任意に調整することができるもの
である。
【0038】図4は、加圧ポンプ3の供給圧力の変化に
対するロータリドレッサ33の回転数及び砥石12の回
転数の変化を示したグラフであり、加圧ポンプ3へ循環
するクーラント液の流量を5L/minと7L/min
に変化させた場合の夫々についての回転数を示してい
る。このグラフから明らかなように、本実施例の研削加
工装置では加圧ポンプ3から供給するクーラント液の圧
力を高く設定した方が砥石12及びロータリドレッサ3
3の回転数を高めることができる。
【0039】一方、図5はクーラント液の供給圧力を一
定にした状態でドレッシングユニット2から加圧ポンプ
3へ循環するクーラント液の流量を変化させ、かかる場
合のロータリドレッサ33の回転数及び砥石12の回転
数の変化を計測した結果を示すグラフである。このグラ
フから明らかなように、加圧ポンプ3へ循環するクーラ
ント液の流量を増加させると、ロータリドレッサ33の
回転数は増加する一方、砥石の回転数は低下する。
【0040】従って、本実施例の研削加工装置では加圧
ポンプ3によるクーラント液の供給圧力を圧力調整バル
ブ6で任意に調整し、また、ドレッシングユニット2か
ら加圧ポンプ3へ循環するクーラント液の流量を流量調
整弁4で任意に調整することにより、ロータリドレッサ
33の回転数及び砥石12の回転数を任意に設定するこ
とができる。それ故、この研削加工装置ではロータリド
レッサ33の周速に対する砥石12の周速の比率を示す
値、すなわちドレス比を任意に調整することができ、砥
石材質等に応じて該ドレス比を調整することにより、ド
レッシング作業を効率良く行うことができるものであ
る。
【0041】尚、図1に示した上記実施例では一つの加
圧ポンプから供給される高圧のクーラント液を用いて一
対の研削加工ユニット及びドレッシングユニットのみを
駆動するように構成したが、図6に示す如くドレッシン
グユニットから排出されるクーラント液を異なる複数の
研削加工ユニット1に供給し、これら研削加工ユニット
を同時に駆動するように構成することもできる。
【0042】また、図7に示す如く一つの加圧ポンプに
対して複数対の研削加工ユニット及びドレッシングユニ
ットを接続し、これら研削加工ユニット及びドレッシン
グユニットの全てを一つの加圧ポンプで駆動するように
構成することもできる。
【0043】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の研削
加工装置によれば、一つの加圧ポンプから圧送した高圧
流体を用いて砥石及びロータリドレッサの双方を回転駆
動しているので、砥石軸スピンドル及びドレッサ軸スピ
ンドルに対して個別に電動モータ等の駆動手段を設ける
必要がなく、研削加工装置の構造を極めて簡易化するこ
とができる他、ロータリドレッサの回転数を砥石の回転
数に見合う程度にまで容易に高速化することができるの
で、かかる砥石の修正、成形、目立てを効率良く行うこ
とが可能となる。
【0044】また、砥石軸スピンドル及びドレッサ軸ス
ピンドルを高圧流体によって回転駆動しているので、こ
れらスピンドルの回転駆動に電動モータを使用する必要
がなく、ドレッシング作業や研削作業中におけるクーラ
ント液が周辺に飛散しても、かかる飛散によってドレッ
シングユニットの耐久性が低下する懸念がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の研削加工装置の実施例の概略構成を
示す図である。
【図2】 実施例に係る研削加工ユニットの構成を示す
断面図である。
【図3】 実施例に係るドレッシングユニットの構成を
示す断面図である。
【図4】 加圧ポンプの供給圧力と砥石及びロータリド
レッサとの回転数の関係を示すグラフである。
【図5】 ドレッシングユニットから加圧ポンプへ循環
するクーラント液の流量と砥石及びロータリドレッサの
回転数との関係を示すグラフである。
【図6】 本発明の研削加工装置の第2実施例を示す図
である。
【図7】 本発明の研削加工装置の第3実施例を示す図
である。
【符号の説明】
1…研削加工ユニット、2…ドレッシングユニット、3
…加圧ポンプ、4…流量調整弁、5…浮子式流量計、6
…圧力調整バルブ、7…圧力計、8…回転数計測器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砥石が装着される砥石軸スピンドルを有
    すると共に、かかる砥石を回転させながら被加工物の研
    削加工を行う研削加工ユニットと、砥石ドレッサが装着
    されるドレッサ軸スピンドルを有すると共に、かかる砥
    石ドレッサを回転させ且つこれを適宜砥石に当接させな
    がら該砥石形状の修正又は成形を行うドレッシングユニ
    ットとを備えた研削加工装置において、 上記砥石軸スピンドル及びドレッサ軸スピンドルの夫々
    には高圧流体の供給によって回転する羽根車を装着する
    と共に、一つの加圧ポンプから圧送した高圧流体を各羽
    根車に供給し、これらスピンドルに装着された砥石及び
    砥石ドレッサの双方を回転駆動することを特徴とする研
    削加工装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の研削加工装置において、
    上記砥石軸スピンドルに装着した羽根車を衝撃型羽根車
    とする一方、上記ドレッサ軸スピンドルに装着した羽根
    車を反動型羽根車としたことを特徴とする研削加工装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の研削加工装置において、
    上記加圧ポンプから圧送される高圧流体は先ず上記ドレ
    ッシングユニットに供給されて、上記ドレッサ軸スピン
    ドルに装着された羽根車を回転させる一方、かかるドレ
    ッシングユニットから回収された高圧流体が上記研削加
    工ユニットに供給されて、上記砥石軸スピンドルに装着
    された羽根車を回転させることを特徴とする研削加工装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の研削加工装置において、
    上記ドレッシングユニットから研削加工ユニットへ流れ
    る高圧流体の流量を調整する流量調整弁を設けたたこと
    を特徴とする研削加工装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の研削
    加工装置において、上記砥石軸スピンドル及びドレッサ
    軸スピンドルは共にクーラント液を作動流体とした動圧
    軸受によってその回転を支承されていることを特徴とす
    る研削加工装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104339247A (zh) * 2014-10-27 2015-02-11 西南石油大学 一种液压驱动全金属螺杆钻具定子磨削装置
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CN114161270A (zh) * 2021-12-17 2022-03-11 中建八局第三建设有限公司 一种保障性住房用铝模板养护打磨装置
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CN120985445A (zh) * 2025-10-20 2025-11-21 山西金山磁材有限公司 一种稀土永磁多极环的磨削设备

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