JPH1177557A - ブシュ抜取り装置 - Google Patents

ブシュ抜取り装置

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JPH1177557A
JPH1177557A JP25605797A JP25605797A JPH1177557A JP H1177557 A JPH1177557 A JP H1177557A JP 25605797 A JP25605797 A JP 25605797A JP 25605797 A JP25605797 A JP 25605797A JP H1177557 A JPH1177557 A JP H1177557A
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JP
Japan
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bush
rod
boss member
inner peripheral
spacer
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Pending
Application number
JP25605797A
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English (en)
Inventor
Osamu Itsukida
修 五木田
Manabu Ogasawara
学 小笠原
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボス部材に圧入されたブシュを抜取るときの
作業性を向上させる。 【解決手段】 一側ブシュ5の内側端面5Aに各湾曲プ
レート12の爪部12Bを引掛けた状態で、ボス部材2
の他側から一側ブシュ5の内周側にスペーサ13とロッ
ド14を挿入し、このロッド14を油圧シリンダ17に
よってボス部材2の内部から外部に向けて変位させる。
そして、このロッド14の変位によりロッド14の他端
側に螺着したナット16が、スペーサ13のフランジ部
13Bおよび各湾曲プレート12の爪部12Bを介して
一側ブシュ5を軸方向に押圧する構成とする。これによ
り、一側ブシュ5の内側端面5Aに対し、各湾曲プレー
ト12の爪部12Bを介して広範囲に均等な押圧力を付
与することができ、一側ブシュ5をボス部材2の外部に
容易に抜取ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば建設機械に
用いられるブシュ抜取り装置に関し、特に建設機械のピ
ン結合部等を構成する軸受装置のブシュを抜取るのに好
適に用いられるブシュ抜取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベルを構成するブー
ム、アーム、バケット等からなる作業装置は、軸受装置
を介して互いに回動可能に連結されている。
【0003】そこで、この種の軸受装置として図8に油
圧ショベルのアーム先端側とバケットとのピン結合部を
例に挙げて説明すると、図において、1はアーム(図示
せず)先端側に設けられた軸受装置、2は軸受装置1を
構成すべくアームの先端側に設けられたボス部材を示
し、このボス部材2の内周側には軸方向の両側に位置し
てブシュ嵌合穴2A,2Aが形成されている。3,3は
バケット(図示せず)に突設された相手方部材となる
左,右一対のブラケットで、各ブラケット3とボス部材
2とは連結ピン4を介して回転可能に連結されている。
【0004】5はボス部材2の軸方向一側に位置してブ
シュ嵌合穴2Aに圧入嵌合された一側ブシュ、6は軸方
向他側に位置してブシュ嵌合穴2Aに圧入嵌合された他
側ブシュをそれぞれ示し、該一側ブシュ5および他側ブ
シュ6の内周面は連結ピン4の摺動面となっている。
【0005】7は一側ブシュ5の内側端面5Aと他側ブ
シュ6の内側端面6Aとの間に位置してブシュ嵌合穴2
A内に設けられた円筒状のスペーサで、該スペーサ7は
各ブシュ5、6が連結ピン4の軸方向に移動するのを防
止している。8,8は各ブシュ5、6とブラケット3と
の間に位置してブシュ嵌合穴2A内に設けられたシール
を示し、該各シール8はブシュ嵌合穴2Aと各ブシュ
5、6との間に異物が侵入するのを防止するものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の軸受
装置1を介してアームの先端側に取付けられたバケット
を他のアタッチメントと交換する場合等においては、ア
タッチメントに適応した連結ピンに交換するため、ボス
部材2の各ブシュ嵌合穴2Aに圧入された各ブシュ5,
6を順次ボス部材2の外部に抜取る作業が必要となる。
【0007】そして、一側ブシュ5をボス部材2の外部
に抜取る場合には、通常、他側ブシュ6の内周側からボ
ス部材2内に長尺の棒状体を挿入し、この棒状体の一端
側を一側ブシュ5の内側端面5Aに突き当てた状態で他
端側をハンマ等によって叩くことにより、一側ブシュ5
をボス部材2の外部に叩き出す方法が採られている。
【0008】しかし、ボス部材2のブシュ嵌合穴2Aに
圧入された一側ブシュ5を叩き出す作業は重労働であ
り、しかも、棒状体は一側ブシュ5の内側端面5Aのう
ちの一部にしか突き当てることができないから、ハンマ
による打撃力が内側端面5Aの一部に集中してしまい、
一側ブシュ5を叩き出すときの作業性が非常に悪いとい
う問題がある。
【0009】また、ハンマ等を用いて一側ブシュ5を叩
き出す方法に代えて、例えば一側ブシュ5の内周面をガ
ス溶断する方法が採られる場合があるが、この場合に
は、ブシュ嵌合穴2Aの内周面を損傷させることなく一
側ブシュ5のみを溶断するため、高度な技術を有する熟
練作業者が必要となるという問題がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、ボス部材に圧入された一対のブシュを抜
取るときの作業性を向上することができるブシュ抜取り
装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項1の発明は、ボス部材の軸方向両側に圧入
された一対のブシュのうち、軸方向一側に配設されたブ
シュに着脱可能に装着されこのブシュの内側端面に引掛
かる爪部を有する引掛け治具と、この引掛け治具の爪部
に係合する鍔部を有し前記ボス部材の軸方向他側から前
記ブシュの内周側に挿通されるロッドと、前記ブシュを
前記引掛け治具と共にボス部材の外部に抜取るため、こ
のロッドを前記ボス部材内から外部に変位させるロッド
変位手段とから構成したことにある。
【0012】上記の構成によれば、ボス部材の軸方向一
側に配設されたブシュの内側端面に引掛け治具の爪部を
引掛けた後、ボス部材の他側からブシュの内周側に挿入
したロッドをロッド変位手段によってボス部材内から外
部に向けて変位させることにより、該ロッドの鍔部が引
掛け治具の爪部を介してブシュを軸方向に押圧し、この
ブシュを引掛け治具と共にボス部材の外部に抜取ること
ができる。
【0013】また、請求項2の発明は、前記ブシュの内
周側にはその内周面との間で前記引掛け治具を保持する
円筒状のスペーサを挿入して設け、前記ロッドはこのス
ペーサの内周側に挿通する構成としたことにある。
【0014】上記の構成によれば、ブシュに引掛け治具
を装着した状態でボス部材の他側からブシュの内周側に
スペーサを挿入することにより、ブシュの内周面とスペ
ーサとの間で引掛け治具を保持することができる。これ
により、スペーサの内周側に挿通したロッドをロッド変
位手段によってボス部材内から外部に変位させるとき
に、引掛け治具がブシュから離脱するのを防止できる。
【0015】さらに、請求項3の発明は、前記ロッド変
位手段はチューブと、このチューブ内に摺動可能に設け
られたピストンと、前記チューブを貫通してこのピスト
ンに固着され、内部が前記ロッドが挿通される中空穴と
なったピストンロッドとから構成したことにある。
【0016】上記の構成によれば、ブシュの内周側に挿
通されたロッドをピストンロッドの中空穴に挿通した
後、このロッドをピストンロッドに対して抜止めした状
態でチューブ内に圧油を供給することにより、ピストン
ロッドがロッドを伴ってチューブ内で移動する。これに
より、ロッドがボス部材内から外部に向けて変位し、こ
のときにロッドの鍔部からブシュに対して油圧による大
きな押圧力を付与することができる。
【0017】また、請求項4の発明は、前記引掛け治具
は、前記ブシュの内周面とほぼ等しい曲率を有する湾曲
面と、この湾曲面の外周側から径方向外側に突出し前記
ブシュの内径寸法よりも小さい径方向寸法を有する円弧
状の爪部とから構成したことにある。
【0018】上記の構成によれば、引掛け治具の爪部を
円弧状とすることにより、この爪部が当接したブシュの
内側端面に対し広範囲に均等な押圧力を付与することが
できる。しかも、爪部の径方向寸法をブシュの内径寸法
よりも小さくしたから、ボス部材のブシュ嵌合穴に内径
寸法が等しい複数のブシュが圧入されていても、引掛け
治具をブシュの内周側を通じて抜取るべき所望のブシュ
に装着することができる。
【0019】さらに、請求項5の発明は、前記スペーサ
は、前記引掛け治具の湾曲面とほぼ等しい曲率を有する
小径筒部と、該小径筒部の外周側から径方向外側に突出
し前記ブシュの内径寸法よりも小さい外径寸法を有する
フランジ部とから構成したことにある。
【0020】上記の構成によれば、引掛け治具が装着さ
れた軸方向一側のブシュの内周側にスペーサの小径筒部
を挿入することにより、引掛け治具の湾曲面をブシュの
内周面に密着させることができ、該引掛け治具の爪部を
ブシュの内側端面に適正に係合させることができる。し
かも、フランジ部の外径寸法をブシュの内径寸法よりも
小さく形成したから、引掛け治具が装着されていない軸
方向他側のブシュを通じて軸方向一側のブシュの内周側
にスペーサを挿入することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、油圧
ショベルのアーム先端側に設けた軸受装置からブシュを
抜取る場合を例に挙げて図1ないし図7を参照して説明
する。
【0022】なお、本実施形態に示す軸受装置は従来技
術で述べた軸受装置と同一であり、この軸受装置1を構
成するボス部材2、一側ブシュ5、他側ブシュ6、スペ
ーサ7等には図8と同一の符号を付し、その説明を省略
する。
【0023】図において、11はボス部材2のブシュ嵌
合穴2Aに圧入嵌合された一側ブシュ5および他側ブシ
ュ6を抜取るためのブシュ抜取り装置を示し、このブシ
ュ抜取り装置11は、後述する各湾曲プレート12、ス
ペーサ13、ロッド14、油圧シリンダ17等からなっ
ている。
【0024】12,12はボス部材2のブシュ嵌合穴2
Aに圧入嵌合された一側ブシュ5、他側ブシュ6のう
ち、例えば一側ブシュ5に装着された引掛け治具として
の2個の湾曲プレートで、各湾曲プレート12は図3お
よび図4に示すように、円弧角度θ(例えば、120
度)の湾曲形状を有する金属板として形成されている。
【0025】ここで、湾曲プレート12は、一側ブシュ
5の内周面に当接する湾曲面12Aと、この湾曲面12
Aの外周側から径方向外側に突出した円弧状の爪部12
Bとからなっている。そして、湾曲面12Aの曲率は一
側ブッシュ5の内周面とほぼ等しく形成され、各湾曲プ
レート12を図4に示すように一側ブシュ5の内周面に
当接させた状態で、各湾曲面12Aが内径寸法Aをもっ
て対向する構成となっている。また、各湾曲プレート1
2に設けられた爪部12Bの径方向寸法B(図4参照)
は、一側ブッシュ5および他側ブシュ6の内径よりも小
さくなるように形成されている。
【0026】そして、図5に示すように、各湾曲プレー
ト12はボス部材2の外部から一側ブッシュ5の内周側
を通じてボス部材2内に挿入され、湾曲面12Aを一側
ブシュ5の内周面に当接させた状態で、爪部12Bを一
側ブシュ5の内側端面5Aに引掛けて一側ブッシュ5に
装着される。
【0027】13は一側ブッシュ5の内周側に挿入され
たスペーサを示し、該スペーサ13は全体として段付き
円筒状に形成され、一側ブッシュ5に装着された各湾曲
プレート12の内周面に当接する小径筒部13Aと、こ
の小径筒部13Aの外周側から全周に亘って径方向外側
に突出したフランジ部13Bとからなっている。
【0028】ここで、小径筒部13Aの曲率は各湾曲プ
レート12の湾曲面12Aの内周面とほぼ等しく設定さ
れ、かつ小径筒部13Aの外径は、上述した各湾曲プレ
ート12の湾曲面12A間の内径寸法Aよりも若干小さ
く形成されている。また、フランジ部13Bの外径は、
一側ブッシュ5(他側ブッシュ6)の内径よりも小さく
形成されている。
【0029】そして、スペーサ13は一側ブッシュ5の
内周側に挿入された状態で、小径筒部13Aと一側ブッ
シュ5の内周面との間で各湾曲プレート12を保持し、
このときに、スペーサ13のフランジ部13Bが各湾曲
プレート12の爪部12Bに係合する構成となってい
る。
【0030】14はスペーサ13を介して一側ブシュ5
の内周側に挿通され、一端側がボス部材2の外部に突出
した長尺のロッドで、このロッド14はスペーサ13の
内径よりも小径の金属棒からなり、その両端側には雄ね
じ部14A,14Aが螺設されている。そして、ロッド
14の一端側には後述する油圧シリンダ17のピストン
ロッド20に取付けるためのナット15が螺着されてい
る。
【0031】また、ロッド14の他端側には鍔部として
のナット16が螺着され、該ナット16の外径はスペー
サ13の内径よりも大きく、かつ一側ブッシュ5(他側
ブッシュ6)の内径よりも小さくなっている。
【0032】17はロッド変位手段としてのセンタホー
ル型の油圧シリンダを示し、この油圧シリンダ17は、
両端が閉塞された円筒状のチューブ18と、チューブ1
8内に軸方向に摺動可能に挿嵌され、チューブ18内を
2つの油室18A,18Bに画成したピストン19と、
ピストン19に一体的に固着されて軸方向に伸長し、軸
方向に貫通する中空穴20Aが形成されたピストンロッ
ド20とからなっている。
【0033】21はボス部材2の一側端面と油圧シリン
ダ17との間に配設された有蓋筒状の台座を示し、台座
21の蓋部21Aの中心部にはピストンロッド20が挿
通される透孔21Bが穿設されている。そして、台座2
1は油圧シリンダ17をボス部材2に対して位置決めす
ると共に、一側ブシュ5をボス部材2の外部に抜取ると
きの抜取りスペースを確保するものである。
【0034】ここで、油圧シリンダ17は台座21を介
してボス部材2の一側端面に配設され、ボス部材2の外
部に突出したロッド14をピストンロッド20の中空穴
20A内に挿通し、該ピストンロッド20から突出した
ロッド14の一端側にナット15を螺着することによ
り、ロッド14をピストンロッド20に対して固定して
いる。
【0035】そして、油圧シリンダ17は、油室18A
に対して油圧ポンプ22からの圧油を給排することによ
り、ピストンロッド20を図1に示す初期位置から図7
に示す作動位置に移動させ、これにより、ピストンロッ
ド20に固定されたロッド14をボス部材2の内部から
外部に向けて変位させる構成となっている。
【0036】本実施形態によるブシュ抜取り装置11は
上述の如き構成を有するもので、以下、このブシュ抜取
り装置11を用いてボス部材2から一側ブシュ5を抜取
る場合の作動について述べる。
【0037】まず、ボス部材2から連結ピン4を取外し
た状態で、図5に示すように各湾曲プレート12をボス
部材2の外部から一側ブシュ5の内周側に挿通し、この
湾曲プレート12の湾曲面12Aを一側ブシュ5の内周
面に当接させると共に、爪部12Bを一側ブシュ5の内
側端面5Aに引掛ける。
【0038】この場合、湾曲プレート12の爪部12B
の径方向寸法Bを一側ブシュ5の内径よりも小さく設定
したから、湾曲プレート12をボス部材2の外部から一
側ブシュ5の内周側に挿通し、爪部12Bを一側ブシュ
5の内側端面5Aに確実に引掛けることができる。
【0039】次に、ロッド14の一端側からナット15
を取外した状態でロッド14の他端側にスペーサ13を
挿入し、図6に示すようにロッド14の他端側に螺着し
たナット16によってスペーサ13を抜止めした状態
で、ロッド14の一端側を他側ブシュ6から一側ブシュ
5の内周側に挿通する。そして、ロッド14の一端側を
ボス部材2の外部に引張り出すことにより、スペーサ1
3のフランジ部13Bが各湾曲プレート12の爪部12
Bに係合するまで、スペーサ13の小径筒部13Aを一
側ブシュ5の内周側に挿入する。
【0040】これにより、一側ブシュ5の内周面とスペ
ーサ13の小径筒部13Aとの間で各湾曲プレート12
が保持され、湾曲プレート12の爪部12Bが一側ブシ
ュ5の内側端面5Aに引掛った状態を保つことができ
る。
【0041】次に、ボス部材2の外部にロッド14を突
出させた状態で、図1に示すようにボス部材2の一側端
面に台座21を介して油圧シリンダ17を配設し、この
油圧シリンダ17のピストンロッド20に形成された中
空穴20Aにロッド14を挿通する。そして、ピストン
ロッド20から突出したロッド14の一端側にナット1
5を螺着することにより、ロッド14の一端側をピスト
ンロッド20に固定する。
【0042】この状態で、油圧ポンプ22から油圧シリ
ンダ17の油室18A内に圧油を供給することにより、
図7に示すようにピストンロッド20がボス部材2から
離間する方向に移動し、ロッド14がボス部材2の内部
から外部に向けて変位する。このとき、ロッド14の他
端側に螺着されたナット16が、スペーサ13のフラン
ジ部13Bおよび各湾曲プレート12の爪部12Bを介
して一側ブシュ5の内側端面5Aを軸方向に押圧する。
【0043】かくして、ロッド14を油圧シリンダ17
によってボス部材2の外部に向けて変位させることによ
り、このロッド14の他端側に螺着したナット16から
一側ブシュ5の内側端面5Aに対して油圧による大きな
押圧力を付与することができ、一側ブシュ5をスペーサ
13および各湾曲プレート12と一緒に容易にボス部材
2の外部に抜取ることができる。従って、例えばハンマ
等によってボス部材2から一側ブシュ5を叩き出す方法
に比較して、一側ブシュ5を抜取るときの作業性を大幅
に向上することができる。
【0044】一方、ボス部材2から他側ブシュ6を抜取
る場合には、上述したと同様に、他側ブシュ6の内側端
面6Aに各湾曲プレート12の爪部12Bを引掛けた状
態で、スペーサ13を取付けたロッド14を他側ブシュ
6の内周側に挿通し、スペーサ13のフランジ部13B
を各湾曲プレート12の爪部12Bに係合させる。そし
て、他側ブシュ6からボス部材2の外部に突出したロッ
ド14を、ボス部材2の他側端面に配設した油圧シリン
ダ17によってボス部材2の外部に向けて変位させるこ
とにより、他側ブシュ6をスペーサ13および各湾曲プ
レート12と共にボス部材2の外部に抜取ることができ
る。
【0045】なお、上述した実施形態では、一側ブシュ
5(他側ブシュ6)に装着した各湾曲プレート12とロ
ッド14との間に円筒状のスペーサ13を設け、このス
ペーサ13と一側ブシュ5の内周面との間で各湾曲プレ
ート12を保持した場合を例に挙げたが、スペーサ13
は必ずしも必要なものではなく、例えばスペーサ13に
代えて該スペーサ13の小径筒部13Aとほぼ等しい外
径のロッドを用い、該ロッドの外周面と一側ブシュ5
(他側ブシュ6)の内周面との間で各湾曲プレート12
を保持するようにしてもよい。
【0046】また、ロッド14の他端側には鍔部として
のナット16を螺着するものとして述べたが、このナッ
ト16に代えてロッド14の他端側に鍔部を一体形成し
てなるロッドを用いてもよい。
【0047】また、上述した実施形態では、一側ブシュ
5の内周側に挿通したロッド14をボス部材2の外部に
向けて変位させるロッド変位手段として、センタホール
型の油圧シリンダ17を用いた場合を例に挙げたが、本
発明はこれに限るものではなく、例えばロッド14の全
長に亘って雄ねじ部を螺設し、台座21の透孔21Bか
ら突出した雄ねじ部に透孔21Bよりも大径のナットを
螺入することにより、ロッド14をボス部材2の外部に
向けて変位させるようにしてもよい。
【0048】さらに、上述した実施形態では、引掛け治
具として2個の湾曲プレート12を用いた場合を例に挙
げたが、本発明はこれに限らず、例えば1個または3個
以上の湾曲プレートを用いてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、ボス部材の軸方向一側に配設されたブシュの内側
端面に引掛け治具の爪部を引掛けた状態で、ボス部材の
他側からブシュの内周側にロッドを挿入し、このロッド
をロッド変位手段によってボス部材の内部から外部に向
けて変位させることにより、ロッドの鍔部が引掛け治具
の爪部を介してブシュを軸方向に押圧する構成としたか
ら、ブシュの内側端面に引掛け治具の爪部を介して広範
囲に均等な押圧力を付与することができる。これによ
り、例えばハンマ等を用いてブシュをボス部材の外部に
叩き出す場合に比較して、ブシュの抜取り作業を容易に
行うことができ、その作業性を大幅に向上することがで
きる。
【0050】また、請求項2の発明によれば、ボス部材
の軸方向一側に配設されたブシュの内周側に、このブシ
ュの内周面との間で引掛け治具を保持する円筒状のスペ
ーサを挿入し、このスペーサの内周側にロッドを挿通す
る構成としたから、ロッドをロッド変位手段によってボ
ス部材の内部から外部に向けて変位させるときに、引掛
け治具がブシュから離脱するのを防止でき、ブシュをス
ペーサおよび引掛け治具と共に確実にボス部材の外部に
抜取ることができる。
【0051】さらに、請求項3の発明によれば、ブシュ
の内周側に挿通したロッドをピストンロッドに固定した
状態でチューブ内に圧油を供給することにより、チュー
ブ内でのピストンロッドの移動に伴ってロッドがボス部
材の外部に向けて変位する構成としたから、ロッドの鍔
部からブシュに対して油圧による大きな押圧力を付与す
ることができ、ブシュを確実にボス部材の外部に抜取る
ことができる。
【0052】また、請求項4の発明によれば、引掛け治
具の爪部を円弧状に形成することにより、該爪部が当接
したブシュの内側端面に対し広範囲に均等な押圧力を付
与することができる構成としたから、ブシュを確実にボ
ス部材の外部に抜取ることができる。しかも、爪部の径
方向寸法をブシュの内径寸法よりも小さくしたから、例
えばボス部材のブシュ嵌合穴に内径の等しい複数のブシ
ュが圧入されていても、引掛け治具を各ブシュの内周側
を介して抜取るべき所望のブシュに装着することができ
る。
【0053】さらに、請求項5の発明によれば、スペー
サを引掛け治具の湾曲面とほぼ等しい曲率を有する小径
筒部と、この小径筒部の外周側から径方向外側に突出し
たフランジ部とから構成したから、ブシュに装着された
引掛け治具の内周側にスペーサの小径筒部を挿入するこ
とにより、引掛け治具の湾曲面をブシュの内周面に密着
させることができ、引掛け治具の爪部をブシュの内側端
面に適正に係合させることができる。しかも、フランジ
部の外径寸法をブシュの内径寸法よりも小さく形成した
から、スペーサを引掛け治具が装着されていない軸方向
他側のブシュを介して軸方向一側のブシュ内周側に確実
に挿入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態によるブシュ抜取り装置をブ
シュが圧入されたボス部材と共に示す縦断面図である。
【図2】図1中のブシュ、湾曲プレート、スペーサ、ロ
ッド等を示す部分拡大断面図である。
【図3】湾曲プレートを示す斜視図である。
【図4】湾曲プレートとブシュとの寸法関係を示す説明
図である。
【図5】湾曲プレートをブシュに装着する状態を示す縦
断面図である。
【図6】湾曲プレートが装着されたブシュの内周側にロ
ッドとスペーサを挿通する状態を示す縦断面図である。
【図7】ブシュ抜取り装置によってボス部材からブシュ
を抜取る状態を示す縦断面図である。
【図8】本発明の実施形態によるブシュ抜取り装置が適
用される軸受装置を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 軸受装置 2 ボス部材 5 一側ブシュ 5A,6A 内側端面 6 他側ブシュ 12 湾曲プレート(引掛け治具) 12A 湾曲面 12B 爪部 13 スペーサ 13A 小径筒部 13B フランジ部 14 ロッド 16 ナット(鍔部) 17 油圧シリンダ(ロッド変位手段) 18 チューブ 19 ピストン 20 ピストンロッド 20A 中空穴

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボス部材の軸方向両側に圧入された一対
    のブシュのうち、軸方向一側に配設されたブシュに着脱
    可能に装着されこのブシュの内側端面に引掛かる爪部を
    有する引掛け治具と、この引掛け治具の爪部に係合する
    鍔部を有し前記ボス部材の軸方向他側から前記ブシュの
    内周側に挿通されるロッドと、前記ブシュを前記引掛け
    治具と共にボス部材の外部に抜取るため、このロッドを
    前記ボス部材内から外部に向けて変位させるロッド変位
    手段とから構成してなるブシュ抜取り装置。
  2. 【請求項2】 前記ブシュの内周側にはその内周面との
    間で前記引掛け治具を保持する円筒状のスペーサを挿入
    して設け、前記ロッドはこのスペーサの内周側に挿通す
    る構成としてなる請求項1に記載のブシュ抜取り装置。
  3. 【請求項3】 前記ロッド変位手段はチューブと、この
    チューブ内に摺動可能に設けられたピストンと、前記チ
    ューブを貫通してこのピストンに固着され、内部が前記
    ロッドが挿通される中空穴となったピストンロッドとか
    ら構成してなる請求項1に記載のブシュ抜取り装置。
  4. 【請求項4】 前記引掛け治具は、前記ブシュの内周面
    とほぼ等しい曲率を有する湾曲面と、この湾曲面の外周
    側から径方向外側に突出し前記ブシュの内径寸法よりも
    小さい径方向寸法を有する円弧状の爪部とから構成して
    なる請求項1に記載のブシュ抜取り装置。
  5. 【請求項5】 前記スペーサは、前記引掛け治具の湾曲
    面とほぼ等しい曲率を有する小径筒部と、該小径筒部の
    外周側から径方向外側に突出し前記ブシュの内径寸法よ
    りも小さい外径寸法を有するフランジ部とから構成して
    なる請求項2に記載のブシュ抜取り装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100851472B1 (ko) 2007-03-26 2008-08-08 현대자동차주식회사 서브프레임의 마운팅 부쉬 교체장치
CN102294674A (zh) * 2010-12-02 2011-12-28 莫雪松 一种液压破碎锤钎杆座总成钎杆衬套的快速拆卸方法
JP2014001799A (ja) * 2012-06-19 2014-01-09 Kojima Seisakusho:Kk 管材引き抜き治具
JP2019534799A (ja) * 2016-10-07 2019-12-05 アンドリーナ, ジョヴァンニANDRINA, Giovanni ブッシュを挿脱するための装置
JP2021014000A (ja) * 2019-07-16 2021-02-12 古河ロックドリル株式会社 油圧ブレーカ用分解装置
CN112975842A (zh) * 2020-06-19 2021-06-18 胡彩云 一种衬套夹取用夹取装置

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