JPH1178599A - 定速走行装置 - Google Patents

定速走行装置

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Publication number
JPH1178599A
JPH1178599A JP9241360A JP24136097A JPH1178599A JP H1178599 A JPH1178599 A JP H1178599A JP 9241360 A JP9241360 A JP 9241360A JP 24136097 A JP24136097 A JP 24136097A JP H1178599 A JPH1178599 A JP H1178599A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
throttle opening
speed
shift
signal
overdrive
Prior art date
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Pending
Application number
JP9241360A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Yamamoto
敬一 山本
Hiroshi Moriguchi
広 森口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP9241360A priority Critical patent/JPH1178599A/ja
Publication of JPH1178599A publication Critical patent/JPH1178599A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W2552/00Input parameters relating to infrastructure
    • B60W2552/15Road slope, i.e. the inclination of a road segment in the longitudinal direction

Landscapes

  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 定速走行時に、自動変速機のオーバドライブ
(OD)変速段と第3速との間での頻繁なシフトを繰返
すビジーシフトを防ぐ。 【解決手段】 定速走行時に、平坦路から上り坂にさし
かかると、スロットル開度が大きくなり、変速機制御手
段9はOD変速段から第3速にシフトダウンするととも
に、変速信号を導出して定速走行制御手段10に与え
る。定速走行制御手段は、ODカット要求信号を変速機
制御手段に与えて、変速機制御手段が変速段をシフトす
ることを禁止する変速機制限機能を有し、第3速による
定速走行を行う。再び平坦路または下り坂に到達して、
スロットル開度が、シフトアップ復帰用開度設定値ci
以上、閉じると、ODカット要求信号を解除し、変速機
制御手段は、第3速からOD変速段にシフトアップ復帰
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機を備え
る車両の定速走行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からの定速走行装置では、自動変速
機の変速段をシフト制御する変速機制御手段と、車両の
車速が設定車速になるようにスロットル開度を制御する
定速走行制御手段との各制御動作が影響して、いわゆる
ビジーシフトが生じる。
【0003】ビジーシフトと言うのは、次のような現象
である。オーバドライブ(略称OD)変速段で定速走行
中に、平坦路から上り坂に到達すると、先ず車速が低下
し、したがって定速走行制御手段はスロットル開度を大
きく変化し、設定車速での定速走行を維持しようとす
る。自動変速機は、減速比が大きい第1速から減速比が
小さいオーバドライブ変速段である第4速までの各変速
段を有するものとする。スロットル開度が大きくなるこ
とによって、変速機制御手段は、そのスロットル開度に
対応する車速パターンによってオーバドライブ変速段か
ら第3速にシフトダウンする。これによって車輪の駆動
力が増大し、車速が上昇する。したがって定速走行制御
手段は、スロットル開度が小さくなるように変化し、設
定車速での定速走行を維持しようとする。スロットル開
度がこのように小さく変化することによって、変速機制
御手段は、第3速からオーバドライブ変速段にシフトア
ップする。これによって駆動力が低下し、車速は再び低
下する。このような動作が繰返されることによって、車
速が周期的に変動してしまう。
【0004】ビジーシフトを防止する先行技術では、第
3速からオーバドライブ変速段への復帰は、メモリに記
憶されている設定車速に対して実車速が或る一定範囲内
になった時点から、予め定める時間経過後とする。この
先行技術の問題は、上り坂が比較的長く、したがって前
記時間が経過した時点でも上り坂を走行中であるときに
は、第3速からオーバドライブ変速段に復帰してしまう
ことによって、ビジーシフトが生じるということであ
る。すなわちこの先行技術においても、長い上り坂を走
行するときには、ビジーシフトが生じるという問題があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上り
坂での自動変速機によるビジーシフトなどのような変速
段が不所望に頻繁に変化されてシフトダウンおよびシフ
トアップを繰返す現象が生じないようにした定速走行装
置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)複数の
変速段を切換えて内燃機関の動力を車輪に伝達する自動
変速機と、(b)変速機制御手段であって、スロットル
開度に対応する車速パターンによって自動変速機の変速
段をシフトし、オーバドライブ変速段からそれよりも減
速比が大きい変速段にシフトダウンしたときに、シフト
ダウンを表す変速信号を導出し、オーバドライブカット
要求信号に応答して、オーバドライブ変速段へのシフト
アップ復帰を行わず、シフトアップ復帰信号に応答し
て、オーバドライブ変速段にシフトアップする変速機制
御手段と、(c)スロットル開度を表すデューティを有
するスロットル開度制御信号に応答し、そのスロットル
開度制御信号が表すスロットル開度になるように、スロ
ットル弁を駆動するスロットル駆動手段と、(d)定速
走行制御手段であって、(d1)車両の車速が設定車速
になるようにスロットル駆動手段にスロットル開度制御
信号を与え、(d2)前記変速信号に応答し、オーバド
ライブカット要求信号を導出して変速機制御手段に与
え、さらに、(d3)スロットル開度を求めるスロット
ル開度出力手段と、(d4)平坦路の定速走行時におけ
る予め定めるスロットル開度にほぼ等しいシフトアップ
復帰用開度設定値ciを設定する設定手段とを有し、
(d5)スロットル開度出力手段によって求められたス
ロットル開度が、シフトアップ復帰用開度設定値ci以
上、閉じる方向に動作したとき、オーバドライブカット
要求信号を解除し、かつシフトアップ復帰信号を発生し
て変速機制御手段に与える定速走行制御手段とを含むこ
とを特徴とする定速走行装置である。
【0007】本発明に従えば、オーバドライブ変速段
で、車両の速度が、たとえばメモリにストアされた設定
車速になるようにデューティが制御されたスロットル開
度制御信号が発生され、スロットル駆動手段に与えら
れ、こうして平坦路を定速走行しているものとする。次
に車両が上り坂にさしかかると、前記設定車速が維持さ
れるように、スロットル開度制御信号によってスロット
ル駆動手段がスロットル開度を大きくするように変化す
る。これによって自動変速機の変速段は、スロットル開
度に対応する車速パターンに従ってオーバドライブ変速
段から、それよりも減速比が大きい変速段にシフトダウ
ンする。
【0008】自動変速機は、減速比が大きい第1速か
ら、減速比が小さいオーバドライブ変速段である第4速
までの合計4つの変速段を有するものとする。オーバド
ライブ変速段よりも減速比が大きい変速段と言うのは、
たとえば第3速である。第3速にシフトダウンされるこ
とによって、車輪の駆動力が増大し、車速が上昇し、設
定車速で定速走行することができる。
【0009】変速機制御手段は、オーバドライブ変速段
から第3速にシフトダウンしたとき、変速信号を導出し
て定速走行制御手段に与える。これによって定速走行制
御手段は、オーバドライブカット要求信号を導出して変
速機制御手段に与える。変速機制御手段は、このオーバ
ドライブカット要求信号を受信し、第3速からオーバド
ライブ変速段への前記速度パターンによるシフトアップ
復帰を行わない。こうして上り坂では、第3速で車両の
車速が設定車速になるように定速走行制御手段によって
スロットル開度が制御される。
【0010】定速走行制御手段の設定手段では、平坦路
の定速走行時における予め定めるスロットル開度と同一
値またはそれよりもわずかに小さいスロットル開度の値
を、絶対値であるシフトアップ復帰用開度設定値ciと
して設定する。定速走行制御手段ではまた、スロットル
開度出力手段は、(a)スロットル開度を、たとえばポ
テンショメータなどによって実際に検出する構成であっ
てもよく、または(b)スロットル弁の開度を制御する
スロットル開度制御信号のデューティを積算などして演
算し、スロットル開度の推定値を得る構成であってもよ
い。
【0011】こうして得られるスロットル開度出力手段
からのスロットル開度が、設定手段で設定されたシフト
アップ復帰用開度設定値ci以上、閉じる方向に動作し
たとき、すなわちスロットル開度が前記ci以下に小さ
くなったとき、オーバドライブカット要求信号を解除し
てシフトアップ復帰信号を発生し、変速機制御手段に与
える。これによって変速機制御手段は、第3速からオー
バドライブ変速段にシフトアップして復帰する。
【0012】長い上り坂を登坂している途中では、第3
速での定速走行中にスロットル開度がシフトアップ復帰
用開度設定値ci以上、閉じる方向に動作することはな
く、すなわちスロットル開度は前記ciを超える大きい
値であり、したがってオーバドライブカット要求信号は
解除されない。これによって第3速からオーバドライブ
変速段へシフトアップしてしまうおそれはなく、ビジー
シフトが防がれる。
【0013】また本発明に従えば、定速走行制御手段か
らのオーバドライブカット要求信号によって変速機制御
手段における速度パターンによるシフトアップ復帰を行
わないようにする変速機制限機能を有する構成におい
て、既存の変速機制御手段を改造することなく、本発明
を実施することができ、好都合である。
【0014】また本発明は、前記シフトアップ復帰用開
度設定値ciの設定手段は、設定車速を表す信号を出力
する設定車速出力手段と、設定車速が大きくなるにつれ
て、スロットル開度ciを大きく設定するスロットル開
度設定手段と、設定車速出力手段の出力に応答し、設定
車速Viに対応する前記スロットル開度設定手段によっ
て設定されたスロットル開度を前記シフトアップ復帰用
開度設定値ciとする手段とを含むことを特徴とする。
【0015】本発明に従えば、シフトアップ復帰用開度
設定値ciを設定する設定手段は、スロットル開度設定
手段を含み、これによって設定車速Viが大きくなるに
つれて、シフトアップ復帰用開度設定値として用いられ
るスロットル開度ciが大きく設定される。平坦路を、
設定車速で定速走行するとき、スロットル弁の安定開度
は、その走行している車速、すなわち設定車速が大きい
程、大きい値になり、このことは図9に関連して後述さ
れるとおりである。したがってシフトアップ復帰用開度
設定値ciを、平坦路の定速走行時におけるスロットル
弁の安定開度にほぼ等しい値に定め、すなわち設定車速
に対応したスロットル弁の前記安定開度と同一値または
それよりもわずかに小さい開度に定める。こうして平坦
路の定速走行での設定車速に対応した安定開度に近い値
にスロットル開度が小さくなって到達したとき、オーバ
ドライブ変速段に復帰することができる。
【0016】また本発明は、前記スロットル開度設定手
段は、スロットル開度のシフトアップ復帰用開度設定値
ciを、設定車速Vi、定数a,bとするとき、 ci = a ・ Vi + b によって演算して求めることを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、シフトアップ復帰用開度
設定値であるスロットル開度ciを、設定車速Viを変
数として1次関数から演算処理して求めることができ
る。平坦路の定速走行時におけるスロットル弁の安定開
度、したがってシフトアップ復帰用設定値は、自動車の
車両の車種毎に異なり、また同一車種であっても、個別
的な各車両毎に異なる。したがってy切片である定数b
は、本発明が実施される車種毎に定め、さらに個別的な
各車両毎に定める。このことによって、ビジーシフトを
回避して最適な乗り心地を得るオーバドライブ変速段へ
の復帰を行うことができる。定数bの代わりに、定数b
と等価な値、たとえば図11および図12に関連して後
述する式3における(−a・V3+b3)であってもよ
い。
【0018】また本発明は、スロットル開度出力手段
は、スロットル開度制御信号に応答し、スロットル開度
制御信号を積算してスロットル開度を推定し、定速走行
制御手段は、変速信号が予め定める時間ΔT以上、継続
したかどうかを判定する継続判定手段を有し、継続判定
手段の出力によって変速信号が前記予め定める時間ΔT
以上継続したとき、オーバドライブカット要求信号を導
出し、定速走行制御手段からオーバドライブカット要求
信号が発生された時点から、スロットル開度出力手段に
よるスロットル開度の前記推定動作を開始することを特
徴とする。
【0019】本発明に従えば、定速走行制御手段では、
変速機制御手段からのオーバドライブ変速段から第3速
へのシフトダウンを表す変速信号を受信し、その変速信
号が、予め定める時間ΔT(たとえば1sec)以上継
続したかどうかを、継続判定手段によって判定する。変
速信号が前記予め定める時間ΔT継続したとき、定速走
行制御手段は、オーバドライブカット要求信号を導出す
る。変速機制御手段はまた、たとえば運転者が操作する
アクセルペダルの踏込み量、したがってスロットル開度
を検出する手段を有し、この検出された踏込み量に対応
したスロットル開度に応答して、そのスロットル開度に
対応する車速パターンで変速段をシフトする構成を有す
る。
【0020】したがって上述の時間ΔTを設けることに
よって、定速走行中に、運転者がアクセルペダルをごく
短時間だけ、すなわち時間ΔT未満だけ不所望に踏込ん
だ後、直ちに踏込んだ足をアクセルペダルから外してし
まったときなどにおいて、変速機制御手段がごく短時間
の変速信号を導出するけれども、定速走行制御手段がオ
ーバドライブカット要求信号を導出することが防がれ
る。したがってオーバドライブカット要求信号は、変速
機制御手段からの変速信号が前記予め定める時間ΔT以
上、継続したとき初めて、発生される。したがって変速
機制御手段においてオーバドライブ変速段からたとえば
第3速にシフトダウンして変速信号を導出する時点と、
定速走行制御手段が変速信号に応答してオーバドライブ
カット要求信号を導出する時点との間には、時間ΔTが
存在する。
【0021】スロットル開度に対応したデューティを有
するスロットル開度制御信号を積算または積分すること
によって、スロットル開度の推定値を演算処理する構成
では、その推定値の精度を向上するために、スロットル
開度の推定動作を開始する時点で、その推定値を初期化
して初期値を設定する。本発明では、前述のように変速
信号の発生時点とオーバドライブカット要求信号の発生
時点とに時間差ΔTが設けられていることに鑑み、変速
信号の発生時点ではなく、時間ΔT経過後のオーバドラ
イブカット要求信号の発生時点で、スロットル開度の推
定動作を開始する。したがってそのオーバドライブカッ
ト要求信号の発生時点で、スロットル開度の推定値を初
期化し、たとえば後述の請求項5に関連して述べるよう
に全開状態に補正し、またはその他の予め定める値、た
とえば図10のc11,c12などの値に補正する。こ
うしてスロットル開度の推定値を、実際のスロットル開
度に高精度で一致させることができるようになる。
【0022】もしも仮に、スロットル開度の推定動作の
開始を、変速信号の発生時点、すなわち定速走行制御手
段が変速信号を受信した時点で開始するとすれば、その
後、オーバドライブカット要求信号を発生するまでの時
間ΔTにおいて定速走行のためにスロットル開度が変化
されてさらに増大している可能性が高く、それにもかか
わらず変速信号の発生時点で推定動作を開始するとすれ
ば、初期値の設定に誤差を生じるおそれがある。したが
って本発明では、オーバドライブ変速段から第3速にシ
フトダウンする動作が行われた変速信号発生時点よりも
時間ΔT経過後であるオーバドライブカット要求信号の
発生時に、推定動作を開始して、スロットル開度の推定
値を初期化する。したがって推定値の精度を高くするこ
とができる。
【0023】また本発明は、前記スロットル開度出力手
段は、オーバドライブカット要求信号が発生された時点
で、推定して求めたスロットル開度を、全開状態に補正
する手段を含むことを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、スロットル開度の推定値
の初期値を、全開状態に対応した値、たとえば後述の図
18におけるステップk4におけるように零に設定す
る。オーバドライブ変速段を第3速にシフトダウンする
定速走行中には、スロットル開度は、その設定車速にか
かわらず一般的に言えば、ほぼ全開状態である。本発明
は、このことに着目し、推定値を、オーバドライブカッ
ト要求信号発生時に、全開状態に対応した初期値に初期
化して補正する。これによって推定値の精度を向上す
る。
【0025】請求項1〜5の各発明では、スロットル開
度出力手段によって求められたスロットル開度が、絶対
値であるシフトアップ復帰用開度設定値ciと比較され
ることによって、オーバドライブカット要求信号を解除
する構成を有する。これに対して次に述べる請求項6〜
9の構成は、スロットル開度出力手段によって求められ
たスロットル開度が、メモリにストアされたシフトダウ
ン直後のスロットル開度と比較され、その差が、相対値
であるシフトアップ復帰用差設定値Δci以上、閉じる
方向に動作したとき、オーバドライブカット要求信号を
解除する構成を有し、この点で、上述の請求項1〜5の
各発明とは異なり、その他の構成は、同一である。
【0026】また本発明は、(a)複数の変速段を切換
えて内燃機関の動力を車輪に伝達する自動変速機と、
(b)変速機制御手段であって、スロットル開度に対応
する車速パターンによって自動変速機の変速段をシフト
し、オーバドライブ変速段からそれよりも減速比が大き
い変速段にシフトダウンしたときに、シフトダウンを表
す変速信号を導出し、オーバドライブカット要求信号に
応答して、オーバドライブ変速段へのシフトアップ復帰
を行わず、シフトアップ復帰信号に応答して、オーバド
ライブ変速段にシフトアップする変速機制御手段と、
(c)スロットル開度を表すデューティを有するスロッ
トル開度制御信号に応答し、そのスロットル開度制御信
号が表すスロットル開度になるように、スロットル弁を
駆動するスロットル駆動手段と、(d)定速走行制御手
段であって、(d1)車両の車速が設定車速になるよう
にスロットル駆動手段にスロットル開度制御信号を与
え、(d2)前記変速信号に応答し、オーバドライブカ
ット要求信号を導出して変速機制御手段に与え、さら
に、(d3)スロットル開度を求めるスロットル開度出
力手段と、(d4)変速信号に応答し、オーバドライブ
変速段からのシフトダウンが生じた直後におけるスロッ
トル開度出力手段によって求められたスロットル開度を
ストアするメモリと、(d5)メモリにストアされたス
ロットル開度と平坦路の定速走行時における予め定める
スロットル開度との差にほぼ等しいシフトアップ復帰用
差設定値Δciを設定する設定手段とを有し、(d6)
スロットル開度出力手段によって求められたスロットル
開度が、メモリにストアされたスロットル開度からシフ
トアップ復帰用差設定値Δci以上、閉じる方向に動作
したとき、オーバドライブカット要求信号を解除し、か
つシフトアップ復帰信号を発生して変速機制御手段に与
える定速走行制御手段とを含むことを特徴とする定速走
行装置である。
【0027】本発明に従えば、定速走行制御手段の設定
手段では、メモリにストアされたオーバドライブ変速段
からの第3速へのシフトダウンが生じた直後におけるメ
モリにストアされたたとえば全開であるスロットル開度
と、平坦路の定速走行時におけるスロットル開度との差
と同一値またはそれよりもわずかに小さいスロットル開
度との差の値を、相対値であるシフトアップ復帰用差設
定値であるΔciとして設定する。メモリにストアされ
るスロットル開度出力手段によって求められたスロット
ル開度は、オーバドライブ変速段からのシフトダウンが
生じた直後における値であり、換言すると、(a)定速
走行制御手段が変速機制御手段から変速信号を受信した
時点と同一時点におけるスロットル開度出力手段からの
スロットル開度であってもよく、または好ましくは、
(b)後述の請求項9に関連して述べるように、予め定
める時間ΔTだけ経過したオーバドライブカット要求信
号の導出時点におけるスロットル開度の推定値、または
オーバドライブカット要求信号の導出時点における開度
センサで実際に検出した開度であってもよい。
【0028】平坦路を定速走行中に、車両が上り坂にさ
しかかると、前述の請求項1〜5の構成に関連して述べ
た作用と同様にして、オーバドライブ変速段から第3速
にシフトダウンされて変速信号が発生される。この変速
信号が生じた直後におけるスロットル開度出力手段によ
って求められたスロットル開度が、メモリにストアされ
る。
【0029】定速走行制御手段の設定手段では、第3速
の定速走行中、スロットル開度出力手段によって求めら
れたスロットル開度が、シフトアップ復帰用差設定値Δ
ci以上、閉じる方向に動作したとき、すなわちスロッ
トル開度がメモリにストアされたスロットル開度から前
記Δci以上、小さくなったとき、オーバドライブカッ
ト要求信号を解除してシフトアップ復帰信号を発生し、
変速機制御手段に与える。これによって変速機制御手段
は、第3速からオーバドライブ変速段にシフトアップし
て復帰する。
【0030】長い上り坂を登坂している途中では、第3
速での定速走行中にスロットル開度がシフトアップ復帰
用差設定値Δci以上、閉じる方向に動作することがな
く、すなわちスロットル開度は、メモリにストアされた
スロットル開度から閉じる方向に前記Δci未満の範囲
内における大きい値であり、したがってオーバドライブ
カット要求信号は解除されない。これによって第3速か
らオーバドライブ変速段へシフトアップしてしまうおそ
れはなく、ビジーシフトが防がれる。その他の構成と作
用は、前述の発明と同様である。
【0031】また本発明は、前記シフトアップ復帰用差
設定値Δciの設定手段は、設定車速を表す信号を出力
する設定車速出力手段と、設定車速が大きくなるにつれ
て、スロットル開度の差Δciを小さく設定するスロッ
トル開度差設定手段と、設定車速出力手段の出力に応答
し、設定車速Viに対応する前記スロットル開度差設定
手段によって設定されたスロットル開度の差を前記シフ
トアップ復帰用差設定値Δciとする手段とを含むこと
を特徴とする。
【0032】本発明に従えば、平坦路を、設定車速で定
速走行するとき、スロットル弁の安定開度は、設定車速
が大きい程、大きい値になる。オーバドライブ変速段か
ら第3速にシフトダウンされて変速信号が発生される時
点におけるスロットル開度は、全開またはほぼ全開であ
り、その全開のスロットル開度が、前述のようにメモリ
にストアされる。したがってスロットル開度差設定手段
は、設定車速が大きくなるにつれてスロットル開度の差
Δci(たとえば図10のΔc1,Δc2)を小さく設
定し、すなわち設定車速が大きい程、シフトダウン時の
スロットル開度が大きくなるように、前記差Δciを小
さく設定する。こうしてスロットル開度が小さくなっ
て、平坦路の定速走行での設定車速に対応した安定開度
に近い値にまで到達したとき、オーバドライブ変速段に
復帰することができる。
【0033】また本発明は、前記スロットル開度差設定
手段は、スロットル開度のシフトアップ復帰用差設定値
Δciを、設定車速Vi、定数a1,b1とするとき、 Δci = a1 ・ Vi + b1 によって演算して求めることを特徴とする。
【0034】本発明に従えば、シフトアップ復帰用差設
定値Δciを、設定車速Viを変数として1次関数から
演算処理して求めることができる。y切片である定数b
1は、本発明が実施される車種毎に定め、さらに個別的
な各車両毎に定める。
【0035】また本発明は、スロットル開度出力手段
は、スロットル開度制御信号に応答し、スロットル開度
制御信号を積算してスロットル開度を推定し、定速走行
制御手段は、変速信号が予め定める時間ΔT以上、継続
したかどうかを判定する継続判定手段を有し、継続判定
手段の出力によって変速信号が前記予め定める時間ΔT
以上継続したとき、オーバドライブカット要求信号を導
出し、メモリには、オーバドライブカット要求信号が発
生された時点におけるスロットル開度の前記推定値をス
トアすることを特徴とする。
【0036】本発明に従えば、変速機制御手段からのオ
ーバドライブ変速段から第3速へのシフトダウンの状態
が、予め定める時間ΔT以上継続したとき、定速走行制
御手段は、オーバドライブカット要求信号を導出すると
ともに、この時点におけるスロットル開度の推定値を、
メモリにストアする。したがって上述の時間ΔTを設け
ることによって、変速機制御手段が、たとえば運転者に
よるアクセルペダルのごく短時間の踏込みによって、ご
く短時間の変速信号を導出しても、定速走行制御手段が
オーバドライブカット要求信号を導出することが防がれ
るとともに、定速走行時における最大のスロットル開度
がメモリにストアされ、したがってシフトアップ復帰時
のスロットル開度を正確に定めることができるようにな
る。
【0037】請求項9の本発明において、スロットル開
度の推定値を、オーバドライブカット要求信号が発生さ
れた時点で、予め定める値、たとえばスロットル開度の
全開状態に対応した最大値である初期値に初期化して補
正してもよい。
【0038】本発明の実施の他の形態では、変速機制御
手段は、シフトアップ復帰信号に応答してオーバドライ
ブ変速段に強制的にシフトアップする構成を有さず、ま
た定速走行制御手段はシフトアップ復帰信号を発生する
構成を有さない構成であってもよく、定速走行制御手段
からオーバドライブカット要求信号が解除されることに
よって、変速機制御手段は、スロットル開度に対応する
車速パターンに従って、変速段をシフトする構成であっ
てもよい。
【0039】設定車速出力手段は、設定車速をストアす
るメモリであってもよく、または設定車速に対応した電
圧を出力する可変抵抗器などであってもよく、さらにそ
の他の構成であってもよい。またスロットル開度設定手
段は、設定車速と、その設定車速に対応するスロットル
開度とを、たとえば表の形式でストアするメモリであっ
てもよく、または請求項4,9に示される積算またはそ
の他の演算によって設定車速に対応したスロットル開度
を演算処理する構成であってもよい。
【0040】請求項1,2,6,7では、スロットル開
度出力手段は、スロットル弁の開度を実際に直接に検出
してスロットル開度を求めるようにしてもよく、または
上述のようにスロットル開度制御信号のデューティの積
算などの演算処理によってスロットル開度を推定して演
算処理した構成であってもよい。
【0041】請求項4,5,9では、スロットル開度出
力手段は、スロットル開度を上述のように推定して演算
処理する。
【0042】前述の各請求項1〜9における本発明の実
施の他の形態では、(a)オーバドライブ変速段と第3
速との間でのシフトだけでなく、(b)オーバドライブ
変速段と第2速などとの間のシフトに関して本発明が実
施されてもよく、さらに、(c)オーバドライブ変速段
とそれよりも減速比が大きい変速段との間のシフトに代
えて、或る変速段たとえば第3速と、それよりも減速比
が大きい他の変速段たとえば第2速との間でのシフトに
関して、本発明が実施されてもよい。オーバドライブ変
速段に代えて、自動変速機の複数の変速段のうち、最も
減速比が小さい最高速段であってもよい。
【0043】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
車両の定速走行制御装置の全体のブロック図である。内
燃機関1の吸気経路2には、スロットル弁3が設けられ
る。内燃機関の動力は、自動変速機4によって車輪に伝
達される。この自動変速機4は、減速比が最も大きい第
1速から減速比が最も小さい最高速段の第4速であるオ
ーバドライブ変速段まで、合計4つの変速段を有する。
オーバドライブ変速段を、略称してODで表すことがあ
る。スロットル弁3は、運転者の足踏みペダル5によっ
て踏込まれて開度が大きくなり、またデューティ制御さ
れるモータを備えたアクチュエータであるスロットル駆
動手段6によってそのスロットル開度が制御される。ス
ロットル弁3の開度は、開度センサであるスロットル開
度出力手段7によって実際のスロットル開度が検出され
る。内燃機関1の出力軸の回転速度Neは、回転速度検
出手段8によって検出される。
【0044】変速機4の変速段をシフトして制御するた
めに、変速機制御手段9が設けられる。また定速走行の
ためにスロットル駆動手段6によるスロットル弁3の開
度を制御するために定速走行制御手段10が設けられ
る。
【0045】変速機制御手段9は、マイクロコンピュー
タなどの処理回路によって実現され、スロットル開度出
力手段7および回転速度検出手段8の各出力に応答し、
図2に示される動作を、図3および図4に示される定速
走行中に達成し、ライン11を介して定速走行制御手段
10に図3(3)および図4(3)に示される変速信号
を与えるとともに、定速走行制御手段10からライン1
2を介して図3(4)および図4(4)に示されるオー
バドライブカット要求信号およびシフトアップ復帰信号
などを受信する。変速機制御手段9の図2に示される動
作は、予め定める演算制御周期毎に繰返し行われ、この
ことは後述の定速走行制御手段10の動作を示す図6お
よび図7などに関しても同様である。
【0046】図2のステップd1からステップd2に移
り、スロットル開度出力手段7からの出力を受信してス
ロットル開度cを受信する。ステップd3では、回転速
度検出手段8によって検出された内燃機関1の回転速度
Neを受信する。ステップd4では、図5に示されるよ
うに、スロットル開度cに対応する車速パターンによっ
て、変速機4の変速段をシフトする。変速機制御手段9
において、車速は、回転速度Neと現在の変速段とか
ら、演算して求めることができる。図5に示される車速
パターンは、変速機制御手段9に備えられるメモリ13
に、たとえば表形式でストアされている。こうしてステ
ップd5で決定された変速段となるように、変速機4の
変速段が切換えられる。
【0047】図3(1)は、車両が走行する平坦路1
4,15,16と上り坂17と下り坂18とを示す。定
速走行制御手段10は、図3(1)に示される道路を予
め定める設定車速Viで走行するために、スロットル駆
動手段6によってスロットル弁3の開度を制御し、その
スロットル開度は、図3(2)に示される。平坦路14
を定速走行中に、上り坂17にさしかかると、時刻t1
以降、スロットル開度が増大する。設定車速Viに対応
するスロットル開度出力手段7によって検出されるスロ
ットル開度cが、図5の速度パターンによって定められ
る開度cjを超える時刻t2で、変速機制御手段9は、
ステップd5で変速段をオーバドライブ変速段からそれ
よりも減速比が大きい第3速にシフトダウンする。この
シフトダウンが、ステップd6において判断されると、
次のステップd7では、ライン11に導出する信号をH
レベルからLレベルにして、そのシフトダウンを表すL
レベルの変速信号を導出する。
【0048】定速走行制御手段10は、時刻t2におい
てLレベルである変速信号を、ライン11を介して受信
し、その受信時刻t2から予め定める時間ΔT経過した
時刻t3において、図3(4)に示されるようにHレベ
ルであるオーバドライブカット要求信号を、図7を参照
して後述するように導出する。時間ΔTは、たとえば1
secであってもよい。変速機制御手段9は、Hレベル
であるオーバドライブカット要求信号に応答し、そのH
レベルのオーバドライブカット要求信号が与えられてい
る期間中、図5の速度パターンによるオーバドライブ変
速段へのシフトアップ復帰を行わない。したがってたと
えば上り坂17の設定車速Viで定速走行中から平坦路
15に到達して走行し、スロットル開度が前記値cj以
下に、図3(3)の時刻t4において、変化し、ライン
11がLレベルの変速信号からHレベルに切換わって
も、変速機制御手段9は、変速機4を第3速のままとさ
れる。
【0049】ステップd8において車両が下り坂18に
さしかかり、これによってスロットル開度出力手段7に
よって検出されるスロットル開度cが、シフトアップ復
帰用開度設定値ci以上、閉じる方向に動作したことが
判断されると、すなわちスロットル開度がシフトアップ
復帰用開度設定値ci以下に閉じたとき(c≦ci)、
時刻t5において定速走行制御手段10は後述の図7の
ステップf8で、このことを判断し、ライン12におけ
るHレベルのオーバドライブカット要求信号を解除して
HレベルからLレベルに立下るシフトアップ復帰信号
と、それに続くLレベルのシフトアップ許可信号とを導
出する。
【0050】ステップd8において、変速機制御手段9
が時刻t5のシフトアップ復帰信号を受信したことが判
断されると、次のステップd9では、(a)ライン11
が図3(3)のようにHレベルであれば、そのままHレ
ベルのままに保ち、(b)また後述の図4(3)に示さ
れるようにライン11には時刻t15以前においてLレ
ベルである変速信号が導出されており、この状態でライ
ン12を介して変速機制御手段9に図4(4)に示され
るように時刻t15においてHレベルのオーバドライブ
カット要求信号が解除されてLレベルに立下るシフトア
ップ復帰信号が定速走行制御手段10に与えられると、
変速機制御手段9は、ライン11にLレベルからHレベ
ルになる信号を、ステップd9において発生する。こう
して変速機制御手段9は、オーバドライブカット要求信
号に応答してLレベルの変速信号を停止する。
【0051】これによってステップd10では、時刻t
5,t15において、変速機制御手段9はシフトアップ
復帰信号に応答して、変速機4を、第3速からオーバド
ライブ変速段にシフトアップ復帰するように切換える。
【0052】本発明の実施の他の形態では、時刻t5,
t15以降において、変速機制御手段9はオーバドライ
ブカット要求信号が解除されてライン12からのLレベ
ルのシフトアップ許可信号に応答して、図5に示される
速度パターンに従って変速段をシフトするように構成し
てもよい。
【0053】図4(1)〜図4(4)は、前述の図3
(1)〜図3(4)の各動作を説明するための図にそれ
ぞれ対応しており、図4(1)は、車両が走行している
平坦路14,15a,15b,16と上り坂17,19
と下り坂18とを示す。図4(2)は、スロットル弁3
のスロットル開度出力手段7によって検出される開度を
示す。時刻t11,t12,t13とその付近における
各動作は、前述の図3に関連して述べた時刻t1,t
2,t3の各動作と同様である。この図4の動作では、
時刻t12以降において変速機制御手段9はライン11
にLレベルである変速信号を導出したままである。この
状態で、時刻t15において定速走行制御手段10は図
4(4)に示されるHレベルであるオーバドライブカッ
ト要求信号を解除し、Lレベルへの立下り波形であるシ
フトアップ復帰信号を導出し、時刻t15以降、Lレベ
ルであるシフトアップ許可信号を導出する。変速機制御
手段9は、ライン12からの時刻t15におけるシフト
アップ復帰信号に応答し、第3速からオーバドライブ変
速段にシフトアップが強制され、あるいはまた実施の他
の形態では図5に示される変速パターンに従って時刻t
15以降においてオーバドライブ変速段にシフトアップ
される。
【0054】図6は、定速走行制御手段10の定速走行
動作を簡略化して示すフローチャートである。定速走行
制御手段10は、たとえばマイクロコンピュータなどの
処理回路によって実現される。ステップe1からステッ
プe2に移り、車速センサ21からの車速に対応した周
期を有するパルスを読込み、現在の車速Vnを演算して
求める。ステップe3では、設定車速Viを求める。こ
の設定車速Viは、運転者によって操作される入力手段
22に含まれるセットスイッチの操作によって、または
リジュームスイッチの操作によってメモリ23から読出
されて得られる。定速走行制御していない状態で、セッ
トスイッチが操作されると、その車速センサ21によっ
て検出される車速が、メモリ23にストアされ、目標と
なる設定車速Viとして記憶され、定速走行制御され
る。メモリ23に設定車速Viがストアされている状態
であってかつ定速走行制御していない状態で、リジュー
ムスイッチが操作されると、メモリ23にストアされて
いる設定車速Viが読出され、定速走行制御される。
【0055】ステップe4では、定速走行制御のスロッ
トル弁3の駆動のために、車速Vnが設定車速Viとな
るように、ライン24,25からスロットル開度を表す
デューティを有するスロットル開度制御信号が、後述の
図14(1)に示されるようにして導出される。ライン
24からは、スロットル弁3を開く方向に正極性のデュ
ーティ信号が導出され、開度を大きくするために、その
デューティが大きく定められる。ライン25には、スロ
ットル開度を小さくするための負極性の信号が導出さ
れ、そのデューティが大きくなる程、スロットル開度が
小さくなる。ライン24,25の正または負の信号のデ
ューティが大きくなる程、スロットル開度の時間変化率
が大きくなる。図14(2)は、定速走行制御手段10
によってライン24,25から導出されるスロットル開
度制御信号を積算して求めたスロットル駆動手段6によ
るスロットル弁3の積算した推定値を示す。ライン2
4,25の正および負のスロットル開度制御信号を積算
することによって、スロットル開度の推定値を、得るこ
とができる。
【0056】図7は、定速走行制御手段10の変速機制
御手段9と関連する変速機制限機能の動作を説明するた
めのフローチャートである。ステップf1からステップ
f2に移り、定速走行制御手段10は、ライン11の信
号がHレベルからLレベルに切換わって図3(3)およ
び図4(3)に示される変速信号が受信されたかどうか
が判断される。変速信号が変速機制御手段9から与えら
れると、次のステップf3に移り、その変速信号が予め
定める時間ΔT以上継続しているかどうかが判断され
る。変速信号が時間ΔT以上、継続していることが判定
されると、ステップf4では、図3(4)および図4
(4)に示されるようにHレベルであるオーバドライブ
カット要求信号を、時刻t3,t13以降、発生する。
【0057】ステップf5では、このオーバドライブカ
ット要求信号が発生された状態であるかどうかが判断さ
れ、そうであればステップf6では、メモリ23にスト
アされている設定車速Viを読出して求める。さらに、
その設定車速Viに対応するシフトアップ復帰用開度設
定値ciを、メモリ24から読出して求める。
【0058】図8は、定速走行制御手段10による定速
走行動作を説明するためのグラフである。平坦路を定速
走行している状態に比べて、上り坂を定速走行している
ときには、内燃機関の負荷が大きくなるので、走行して
いる上り坂の勾配が大きくなるにつれて、スロットル駆
動手段6によるスロットル開度は大きくなる。
【0059】図9は、設定車速Viで平坦路を定速走行
するときにおけるスロットル弁3の安定開度を示すグラ
フである。設定車速Viが大きくなるにつれて、スロッ
トル開度が大きくなる。メモリ23は、設定車速Viを
表す信号をストアしており、設定車速出力手段を構成す
る。
【0060】もう1つのメモリ24には、図9に示され
る設定車速Viに対応する平坦路の定速走行中における
スロットル弁3の安定開度が、シフトアップ復帰用開度
設定値ciとしてストアされており、設定車速Viが大
きくなるにつれて、スロットル開度の設定値ciが大き
く設定され、たとえば1次関数に従って表形式でストア
される。このメモリ24は、スロットル開度設定手段を
構成する。こうして前述の図7のステップf7では、メ
モリ24のストア内容を読出し、図9に示される設定車
速Viに対応するスロットル開度ciをシフトアップ復
帰用開度設定値として求める。本発明の実施の他の形態
では、シフトアップ復帰用開度設定値ciは、設定車速
Viに対応する平坦路の定速走行中の安定開度よりもわ
ずかに小さい値に定められてもよく、あるいはわずかに
大きい値に定められてもよい。
【0061】ステップf8において、スロットル開度出
力手段7によって検出されたスロットル開度cが、前記
シフトアップ復帰用開度設定値ci以下であるとき、す
なわち、 c ≦ ci …(1) であるとき、さらに換言すると、検出されたスロットル
開度cが前記開度設定値ci以上、閉じる方向に動作し
たとき、次のステップf9に移る。
【0062】ステップf9では、ライン12に、図3
(4)の時刻t5および図4(4)の時刻t15におい
て、Hレベルであるオーバドライブカット要求信号を、
Lレベルとして解除し、その時刻t5,t15において
立下がるシフトアップ復帰信号を発生し、変速機制御手
段9に与える。図7のステップf9におけるオーバドラ
イブカット要求信号の解除およびシフトアップ復帰信号
の発生によって、変速機制御手段9は図2のステップd
8〜d10において、第3速からオーバドライブ変速段
にシフトアップ復帰される。
【0063】上述の実施の形態では、メモリ24には、
図9に関連して述べたように設定車速Viに対応する平
坦路の定速走行制御時のスロットル弁3の安定開度であ
る開度設定値ciがストアされ、図7のステップf7で
読出されるように構成されたけれども、図11〜図13
に示される本発明の実施の他の形態では、ステップf7
では、設定車速Viを変数とし、定数a,bを設定し
て、式2で示される1次関数に基づき、シフトアップ復
帰用開度設定値ciを演算して求めることができる。 ci = a・Vi+b …(2)
【0064】上述の式2は、図9に示されるとおりであ
り、これはまた、図10におけるライン27で示されて
いる。設定車速V1,V2に対応して平坦路の定速走行
時における安定したスロットル開度は、参照符c1,c
2でそれぞれ示されている。変速機制御手段9の働きに
よって、オーバドライブ変速段から第3速にシフトダウ
ンしてODカットするときには、スロットル開度cは、
前記安定開度c1,c2に対してかなり大きく、全開状
態またはほぼ全開状態であり、図10では参照符c1
1,c12で示されており、1次関数のライン28上に
ある。このODカット時のスロットル開度c11,c1
2の差はほとんどなく、ほぼ等しい値である。したがっ
てライン27で示されるようにOD復帰させるスロット
ル開度の設定値ciを、設定車速Viに対応して変化す
ることによって、最適のオーバドライブ変速段への第3
速からのシフトアップ復帰が可能になる。
【0065】図11は、前述の図9および図10に示さ
れる設定車速Viに対応するシフトアップ復帰用開度設
定値ciを示す図である。このライン29は、図9の直
線および図10のライン27と同一であり、その傾きは
aであり、y切片はbである。またライン29がVi−
ci座標系において座標(V3,b3)を通るとき、ラ
イン29は式3で表される。 ci = a(Vi−V3)+b3 …(3) ここでb=−a・V3+b3である。
【0066】定数bは、自動車の車両の車種によって異
なり、また同一車種であっても、各車両毎に個別的に異
なる。図11における設定車速Vi=V3であるときに
おける平坦路を定速走行制御するときにおける式3で示
される安定なスロットル開度ci=b3は、個別的な各
車両A,B,C毎にスロットル開度の最大値cmまでの
値b11,b12,b13でそれぞれ示されているよう
に、それぞれ異なる。したがって本発明の実施の一形態
に従えば、式2のy切片である定数bは、各車両A,
B,C毎に異なって選択的に設定される。これによって
車両が異なっても各車両毎に、車速の大きな変動なし
に、もっと最適なオーバドライブ変速段へのシフトアッ
プ復帰を行うことが可能になる。
【0067】図13は、定速走行制御手段10による前
述の式2に基づいてシフトアップ復帰用開度設定値ci
を求め、オーバドライブ変速段へのシフトアップ復帰を
行うときの動作を説明するためのフローチャートであ
る。ステップg1からステップg2に移り、定速走行中
に、メモリ23から設定車速Viを読出して求める。ス
テップg3では、メモリ24にストアされている式2の
ための定数a,bを求める。ステップg4では、式2に
基づいて、シフトアップ復帰用開度設定値ciを演算し
て求める。ステップg5では、スロットル開度出力手段
7によって検出されるスロットル開度cが、前述の式2
に基づいて算出したシフトアップ復帰用開度設定値ci
以下であるか、すなわち検出されたスロットル開度c
が、前記開度設定値ci以上、閉じる方向に動作してい
るかが、前述の式1と同様にして判断される。式1が成
立するとき、ステップg6では、第3速からオーバドラ
イブ変速段へのシフトアップ復帰が行われる。
【0068】上述の図1〜図13の実施の各形態では、
定速走行制御手段10においてスロットル開度出力手段
7によって実際に検出されたスロットル弁3の開度に応
答して、演算制御が行われたけれども、本発明の実施の
他の形態では、定速走行制御手段10では、ライン2
4,25に導出されるスロットル開度制御信号を積算す
ることによって、スロットル開度を推定して求める構成
であってもよい。図14は、スロットル開度制御信号を
積算してスロットル開度の推定値を演算処理して求める
定速走行制御手段10の動作を説明するための図であ
る。ライン24,25には、定速走行制御手段10か
ら、スロットル弁3の開く方向に正および閉じる方向に
負であるスロットル開度を表すデューティを有する図1
4(1)に示されるスロットル開度制御信号が導出され
る。図1の定速走行制御手段10では、スロットル開度
出力手段である積算演算処理回路31が設けられる。こ
の積算演算処理手段31は、図14(1)に示されるス
ロットル開度制御信号の各周期における正の期間に時間
経過に伴って増加する積算動作を行い、負の期間におい
て時間経過に伴って減少する積算動作を行い、その積算
結果を表す図14(2)に示されるスロットル開度を表
す信号を導出する。こうして得られた積算演算処理回路
31の出力は、定速走行制御手段10内で、前述のスロ
ットル開度を検出するスロットル開度出力手段7の出力
の代りに用いられる。
【0069】図15は、前述の図6のステップe4で用
いられる定速走行制御手段10における積算演算処理回
路31によってスロットル開度の推定値を求める本発明
の実施の一形態において、その初期化を行う動作を説明
するための図である。図15(1)に示されるようにス
ロットル弁3の開度がたとえば前述の図3(1)および
図4(1)に示されるように平坦路14から上り坂17
を上昇する際に、変化し、これによってライン11には
変速機制御手段9から図15(2)で示されるように時
刻t22でLレベルである変速信号が導出される。定速
走行制御手段10は、この変速信号に応答し、前述のよ
うにタイマで定められる予め定める時間ΔT経過後の時
刻t23でHレベルであるオーバドライブカット要求信
号をライン12に導出する。積算演算処理回路31は、
オーバドライブカット要求信号が発生された時刻t23
で、ライン24,25のスロットル開度制御信号の積算
によるスロットル開度の推定動作を、図15(4)に示
されるように開始する。この図15(4)は、スロット
ル開度の推定値を示す。
【0070】こうして変速機制御手段9による時刻t2
2の変速信号発生時点からスロットル開度の推定動作を
行うのではなく、定速走行制御手段10におけるオーバ
ドライブカット要求信号の発生時点t23から推定動作
を開始することによって、時間ΔTにおけるスロットル
弁の開度の変化にかかわらず、スロットル開度の推定値
のずれを生じることなく、推定値を高精度で求めること
ができる。
【0071】図16は、図14および図15に示される
本発明の実施の一形態における定速走行制御手段10の
動作を説明するためのフローチャートである。ステップ
h1からステップh2に移り、前述の図15(3)の時
刻t23においてオーバドライブカット要求信号が発生
されたことが判断されると、次のステップh3に進む。
ステップh3では、このオーバドライブカット要求信号
が発生されることによって、積算演算処理回路31によ
ってスロットル開度制御信号の積算動作を開始してスロ
ットル開度の推定動作を開始する。
【0072】図14〜図16の実施の形態において、次
の図17および図18に関連して述べるように、スロッ
トル開度の推定動作の開始を行う図15(3)の時刻t
23では、図15(4)のようにスロットル開度の推定
値を、全開状態に補正して初期化する。図3(2)、図
4(2)および図15(1)と同様に、図17(1)
は、スロットル弁3の開度を示す図である。時刻t23
におけるODカット時、すなわちオーバドライブ変速段
から第3速へのシフトダウン時、スロットル開度は、平
坦路の定速走行時における安定したスロットル開度に比
べてかなり大きく、スロットル開度の全開またはほぼ全
開の状態における値である。図17(2)に示されるよ
うに時刻t23でHレベルとなるオーバドライブカット
要求信号が、定速走行制御手段10からライン12に導
出される。
【0073】そこで本発明に従えば、積算演算処理回路
31では、図17(3)のように時刻t23において推
定して求めたスロットル開度を、全開状態に補正する。
これによって推定値のばらつきを防ぐことができ、高精
度の推定値を得ることができる。
【0074】図18は、図17に示されるスロットル開
度の推定値cの初期化動作を説明するためのフローチャ
ートである。ステップk1からステップk2に移り、積
算演算処理回路31によるスロットル開度cの推定動作
を行う。ステップk3において、推定して求めたスロッ
トル開度cが正(c>0)であるかどうかを判断し、正
であれば、次のステップk4においてその推定値cを全
開状態に対応した零に初期化して補正する。これによっ
て時刻t23以降では、その初期化された全開状態のス
ロットル開度を表す値である零から、スロットル開度の
推定を行う積算動作が行われる。
【0075】上述の図1〜図18に関連して述べた実施
の各形態では、絶対値であるシフトアップ復帰用開度設
定値ciを基準にしてオーバドライブカット要求信号を
解除し、シフトアップ復帰信号を発生するように構成さ
れたけれども、図19および図20に関連して次に述べ
る本発明の実施の他の形態では、相対値であるシフトア
ップ復帰用差設定値Δciを基準にしてオーバドライブ
カット要求信号を解除する。図19は、定速走行制御手
段10の動作を説明するためのフローチャートである。
この図19は、前述の図7に対応し、ステップm1〜ス
テップm10は、図7のステップd1〜d10にそれぞ
れ対応している。注目すべきはこの実施の形態では、定
速走行制御手段10に設けられるメモリ24には、設定
車速Viに対応したシフトアップ復帰用差設定値Δci
が設定してストアされる。
【0076】シフトアップ復帰用差設定値Δciは、前
述の図10において参照符Δc1,Δc2で示されるよ
うに、各設定車速V1,V2における定速走行制御手段
10が変速信号に応答してオーバドライブカット要求信
号を導出する時点におけるほぼ最大のスロットル開度c
11,c12と、平坦路を定速走行するスロットル弁の
安定開度c1,c2との差であり、 Δc1 = c11−c1 …(4) Δc2 = c12−c2 …(5) したがってこれらのΔci,Δc2を総括的に示すシフ
トアップ復帰用差設定値Δciは、図20に示されるよ
うに設定車速Viが大きくなるにつれて、小さく設定さ
れ、たとえば1次関数で表される。メモリ24には、図
20に示されるように設定車速Viに対応するシフトア
ップ復帰用差設定値Δciがたとえば表形式でストアさ
れる。こうしてメモリ24から読出された図19におけ
るステップm7におけるシフトアップ復帰用差設定値Δ
ciを求めた後、ステップm8では、オーバドライブ変
速段からのシフトダウンが生じた直後、すなわち前述の
図3(4)および図4(4)の時刻t3,t13におけ
るオーバドライブカット要求信号が発生された時点にお
けるスロットル開度出力手段7によって検出して求めら
れたスロットル開度cがメモリ32にストアされる。こ
のメモリ32にストアされるスロットル開度は、前述の
図10における参照符c11,c12であり、総括的に
cpで示し、最大値cmに前述のように補正されてもよ
い。
【0077】ステップm8において、スロットル開度出
力手段7によって検出される現在のスロットル開度c
が、メモリ32にストアされたスロットル開度cpから
シフトアップ復帰用差設定値Δci以上、閉じる方向に
動作したかどうかが判断される。すなわち式6が成立す
るかどうかが判断される。 Δc = cp−c …(6) Δc ≧ Δci …(7)
【0078】ステップm8で式7が成立することが判断
されると、次のステップm9に移り、オーバドライブカ
ット要求信号が解除され、かつシフトアップ復帰信号が
発生される。その他の構成は、前述の実施の各形態と同
様である。
【0079】本発明の実施の他の形態では、図3(3)
および図4(3)に示される時刻t2,t12において
変速信号が発生された時点で、メモリ32に、スロット
ル開度出力手段7によって検出されたスロットル開度c
pをストアするように構成してもよい。
【0080】本発明の実施のさらに他の形態では、スロ
ットル開度は、ライン24,25に導出されるデューテ
ィを有するスロットル開度制御信号を積算などの演算処
理を行うことによって、推定して求めるようにしてもよ
く、このことは前述の実施の各形態と同様である。スロ
ットル開度の推定値を演算して求めるにあたり、前述の
実施の形態と同様に、オーバドライブカット要求信号が
発生された時点で、推定して求めたスロットル開度を、
全開状態に補正するようにしてもよい。
【0081】上述の実施の形態では、設定車速Viに対
応するスロットル開度のシフトアップ復帰用差設定値Δ
ciを、メモリ24にストアされた内容から読出して求
めるようにしたけれども、本発明の実施の他の形態で
は、図20に示される1次関数の式7に従って求めるよ
うにしてもよい。ここでa1,b1は、定数である。 Δci = a1・Vi+b1 …(8) その他の構成は、前述の実施の各形態と同様である。
【0082】
【発明の効果】請求項1の本発明によれば、シフトダウ
ンを、絶対値であるシフトアップ復帰用開度設定値ci
以上、スロットル開度が閉じる方向に動作したとき、オ
ーバドライブ変速段にシフトアップして復帰するように
したので、長い上り坂を定速走行によって登坂するとき
などにおいて変速段が不所望に頻繁に変化されることは
なく、ビジーシフトが防がれ、安定した速度で、定速走
行することができる。
【0083】請求項1の本発明によればまた、オーバド
ライブカット要求信号によって変速機制御手段の変速パ
ターンによるシフトアップ復帰を行わないようにする変
速機制限機能を、定速走行制御手段が有する構成におい
て、既存の変速機制御手段を改造することなく、本発明
を実施することができるという効果もある。
【0084】請求項2の本発明によれば、走行している
実車速によって、オーバドライブ変速段にシフトアップ
して復帰させるシフトアップ復帰用開度設定値ciが変
化されるので、平坦路の定速走行中におけるスロットル
弁の安定開度と同一値またはそれよりもわずかに小さい
スロットル開度の値で、オーバドライブ変速段への復帰
を行わせることができるようになる。
【0085】請求項3の本発明によれば、シフトアップ
復帰用開度設定値ciを、設定車速Viを変数として1
次関数によって演算して定め、これによってシフトアッ
プ復帰用開度設定値ciのための設定車速Viに対応す
る値をメモリなどにストアする必要がなく、構成の簡略
化を図ることができ、しかも上述のように走行車速のオ
ーバドライブ変速段での走行時における安定開度に近い
ところで、どの車速でも、オーバドライブ変速段に復帰
することができる。さらに定数bを選択することによっ
て、個別的な車両毎のオーバドライブ変速段への復帰時
の車速のばらつきを少なくすることができる。
【0086】請求項4の本発明によれば、変速信号が予
め定める時間ΔT以上、継続したとき、オーバドライブ
カット要求信号が導出されるので、たとえば運転者のご
く短時間のアクセルペダル踏込みによって、不必要な条
件でオーバドライブ変速段へのシフトアップをカットし
てしまうことを防止することができる。
【0087】さらに本発明によれば、スロットル開度の
推定動作は、変速信号の発生時点ではなく、それから時
間ΔT経過後のオーバドライブカット要求信号の発生時
点で、開始され、したがってその推定動作の開始時点で
推定値を予め定める初期値に設定することによって、推
定値の精度を高くすることができる。
【0088】請求項5の本発明によれば、スロットル開
度の推定値が、スロットル弁の実際の開度に等しい値と
なるように全開状態に補正し、これによってオーバドラ
イブ変速段へのシフトアップ復帰を高精度で行うことが
できる。
【0089】請求項6の本発明によれば、オーバドライ
ブ変速段からのシフトダウン時、すなわち変速信号の受
信時、またはその時点から時間ΔT経過した時点におけ
るスロットル開度を、メモリにストアし、そのメモリに
ストアされたスロットル開度から、平坦路の定速走行時
における安定開度と同一値またはそれよりもわずかに小
さいスロットル開度との差に等しい相対値であるシフト
アップ復帰用差設定値Δci以上、閉じる方向に動作し
たとき、オーバドライブ変速段への復帰を行わせること
によって、上述と同様にしてビジーシフトを防ぐことが
でき、オーバドライブ変速段で安定して定速走行するこ
とができるスロットル開度まで、オーバドライブ変速段
への復帰をカットした状態で、走行することができる。
【0090】請求項7の本発明によれば、シフトアップ
復帰用差設定値Δciを、設定車速Viに対応して変化
し、したがって走行車速のオーバドライブ変速段での定
速走行時における安定開度に近いところで、どの車速か
らでも、オーバドライブ変速段に復帰することができ
る。
【0091】請求項8の本発明によれば、シフトアップ
復帰用差設定値Δciを、設定車速Viを変数として1
次関数によって演算して定め、これによってシフトアッ
プ復帰用差設定値Δciのための設定車速Viに対応す
る値をメモリなどにストアする必要がなく、構成の簡略
化を図ることができ、しかも上述のように走行車速のオ
ーバドライブ変速段での走行時における安定開度に近い
ところで、どの車速からでも、オーバドライブ変速段に
復帰することができる。さらに定数bを選択することに
よって、個別的な車両毎のオーバドライブ変速段への復
帰時の車速のばらつきを少なくすることができる。
【0092】請求項9の本発明によれば、変速信号が予
め定める時間ΔT以上、継続したとき、オーバドライブ
カット要求信号が導出されるので、たとえば運転者のご
く短時間のアクセルペダル踏込みによって、不必要な条
件でオーバドライブ変速段へのシフトアップをカットし
てしまうことを防止することができる。
【0093】さらに本発明によれば、スロットル開度の
推定動作は、変速信号の発生時点ではなく、それから時
間ΔT経過後のオーバドライブカット要求信号の発生時
点で、開始され、したがってその推定動作の開始時点で
推定値を予め定める初期値に設定することによって、推
定値の精度を高くすることができる。すなわち本発明に
よれば、メモリにストアするスロットル開度の推定値
は、オーバドライブカット要求信号が発生された時点に
おける値とし、これによって定速走行中にスロットル開
度が最大になった時点での推定値が上述のようにメモリ
にストアされ、閉じ方向への前記差設定値Δciとの比
較が行われ、これによってオーバドライブ変速段へのシ
フトアップ復帰を正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の車両の定速走行制御装
置の全体のブロック図である。
【図2】変速機制御手段9の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図3】車両の定速走行中に変速信号、オーバドライブ
カット要求信号、シフトアップ復帰信号およびシフトア
ップ許可信号が発生される状態を説明するための図であ
る。
【図4】図3とは異なる定速走行中における変速信号、
オーバドライブカット要求信号、シフトアップ復帰信号
およびシフトアップ許可信号の状態を説明するための図
である。
【図5】変速機制御手段9がスロットル開度に対応する
車速パターンによって自動変速機4の変速段をシフトす
る動作を説明するための図である。
【図6】定速走行制御手段10の定速走行制御動作を簡
略化して示すフローチャートである。
【図7】定速走行制御手段10の変速機制御手段9と関
連する変速機制限機能の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図8】定速走行制御手段10による動作を説明するた
めのグラフである。
【図9】設定車速Viに対応する平坦路の定速走行時に
おけるスロットル弁3の安定開度を示すグラフである。
【図10】定速走行中におけるオーバドライブカット
時、すなわちオーバドライブ変速段から第3速にシフト
ダウンしたときと、平坦路の設定車速Viでの走行時と
におけるスロットル開度を説明するための図である。
【図11】前述の図9および図10に示される設定車速
Viに対応するシフトアップ復帰用開度設定値ciを示
す図である。
【図12】シフトアップ復帰用開度設定値ciを、設定
車速Viを変数として1次関数に基づいて求める際にお
ける各車両A,B,C毎の定数b11,b12,b13
を説明するための図である。
【図13】定速走行制御手段10による1次関数に基づ
いてシフトアップ復帰用開度設定値ciを求め、オーバ
ドライブ変速段へのシフトアップ復帰を行うときの動作
を説明するためのフローチャートである。
【図14】定速走行制御手段10によるスロットル開度
を積算して推定する動作を説明するための図である。
【図15】本発明の実施の一形態において、スロットル
開度の推定値を初期化する動作を説明するための図であ
る。
【図16】図14および図15に示される本発明の実施
の一形態における定速走行制御手段10によるスロット
ル開度の推定動作の開始を説明するためのフローチャー
トである。
【図17】スロットル開度の推定値を最大値に補正して
初期化する動作を説明するための図である。
【図18】図17に示されるスロットル開度の推定値の
初期化動作を説明するためのフローチャートである。
【図19】定速走行制御手段10の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図20】定速走行制御手段10のメモリ32にストア
されている設定車速Viとスロットル開度のシフトアッ
プ復帰用差設定値Δciとの関係を示す図である。
【符号の説明】
1 内燃機関 2 吸気経路 3 スロットル弁 4 自動変速機 5 足踏みペダル 6 スロットル駆動手段 7 スロットル開度出力手段 8 回転速度検出手段 9 変速機制御手段 10 定速走行制御手段 13,23,26,32 メモリ 21 車速センサ 22 入力手段 31 積算演算処理手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)複数の変速段を切換えて内燃機関
    の動力を車輪に伝達する自動変速機と、 (b)変速機制御手段であって、 スロットル開度に対応する車速パターンによって自動変
    速機の変速段をシフトし、 オーバドライブ変速段からそれよりも減速比が大きい変
    速段にシフトダウンしたときに、シフトダウンを表す変
    速信号を導出し、 オーバドライブカット要求信号に応答して、オーバドラ
    イブ変速段へのシフトアップ復帰を行わず、 シフトアップ復帰信号に応答して、オーバドライブ変速
    段にシフトアップする変速機制御手段と、 (c)スロットル開度を表すデューティを有するスロッ
    トル開度制御信号に応答し、そのスロットル開度制御信
    号が表すスロットル開度になるように、スロットル弁を
    駆動するスロットル駆動手段と、 (d)定速走行制御手段であって、 (d1)車両の車速が設定車速になるようにスロットル
    駆動手段にスロットル開度制御信号を与え、 (d2)前記変速信号に応答し、オーバドライブカット
    要求信号を導出して変速機制御手段に与え、さらに、 (d3)スロットル開度を求めるスロットル開度出力手
    段と、 (d4)平坦路の定速走行時における予め定めるスロッ
    トル開度にほぼ等しいシフトアップ復帰用開度設定値c
    iを設定する設定手段とを有し、 (d5)スロットル開度出力手段によって求められたス
    ロットル開度が、シフトアップ復帰用開度設定値ci以
    上、閉じる方向に動作したとき、オーバドライブカット
    要求信号を解除し、かつシフトアップ復帰信号を発生し
    て変速機制御手段に与える定速走行制御手段とを含むこ
    とを特徴とする定速走行装置。
  2. 【請求項2】 前記シフトアップ復帰用開度設定値ci
    の設定手段は、 設定車速を表す信号を出力する設定車速出力手段と、 設定車速が大きくなるにつれて、スロットル開度ciを
    大きく設定するスロットル開度設定手段と、 設定車速出力手段の出力に応答し、設定車速Viに対応
    する前記スロットル開度設定手段によって設定されたス
    ロットル開度を前記シフトアップ復帰用開度設定値ci
    とする手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の定
    速走行装置。
  3. 【請求項3】 前記スロットル開度設定手段は、スロッ
    トル開度のシフトアップ復帰用開度設定値ciを、設定
    車速Vi、定数a,bとするとき、 ci = a ・ Vi + b によって演算して求めることを特徴とする請求項2記載
    の定速走行装置。
  4. 【請求項4】 スロットル開度出力手段は、 スロットル開度制御信号に応答し、スロットル開度制御
    信号を積算してスロットル開度を推定し、 定速走行制御手段は、 変速信号が予め定める時間ΔT以上、継続したかどうか
    を判定する継続判定手段を有し、 継続判定手段の出力によって変速信号が前記予め定める
    時間ΔT以上継続したとき、オーバドライブカット要求
    信号を導出し、 定速走行制御手段からオーバドライブカット要求信号が
    発生された時点から、スロットル開度出力手段によるス
    ロットル開度の前記推定動作を開始することを特徴とす
    る請求項1〜3のうちの1つに記載の定速走行装置。
  5. 【請求項5】 前記スロットル開度出力手段は、オーバ
    ドライブカット要求信号が発生された時点で、推定して
    求めたスロットル開度を、全開状態に補正する手段を含
    むことを特徴とする請求項4記載の定速走行装置。
  6. 【請求項6】 (a)複数の変速段を切換えて内燃機関
    の動力を車輪に伝達する自動変速機と、 (b)変速機制御手段であって、 スロットル開度に対応する車速パターンによって自動変
    速機の変速段をシフトし、 オーバドライブ変速段からそれよりも減速比が大きい変
    速段にシフトダウンしたときに、シフトダウンを表す変
    速信号を導出し、 オーバドライブカット要求信号に応答して、オーバドラ
    イブ変速段へのシフトアップ復帰を行わず、 シフトアップ復帰信号に応答して、オーバドライブ変速
    段にシフトアップする変速機制御手段と、 (c)スロットル開度を表すデューティを有するスロッ
    トル開度制御信号に応答し、そのスロットル開度制御信
    号が表すスロットル開度になるように、スロットル弁を
    駆動するスロットル駆動手段と、 (d)定速走行制御手段であって、 (d1)車両の車速が設定車速になるようにスロットル
    駆動手段にスロットル開度制御信号を与え、 (d2)前記変速信号に応答し、オーバドライブカット
    要求信号を導出して変速機制御手段に与え、さらに、 (d3)スロットル開度を求めるスロットル開度出力手
    段と、 (d4)変速信号に応答し、オーバドライブ変速段から
    のシフトダウンが生じた直後におけるスロットル開度出
    力手段によって求められたスロットル開度をストアする
    メモリと、 (d5)メモリにストアされたスロットル開度と平坦路
    の定速走行時における予め定めるスロットル開度との差
    にほぼ等しいシフトアップ復帰用差設定値Δciを設定
    する設定手段とを有し、 (d6)スロットル開度出力手段によって求められたス
    ロットル開度が、メモリにストアされたスロットル開度
    からシフトアップ復帰用差設定値Δci以上、閉じる方
    向に動作したとき、オーバドライブカット要求信号を解
    除し、かつシフトアップ復帰信号を発生して変速機制御
    手段に与える定速走行制御手段とを含むことを特徴とす
    る定速走行装置。
  7. 【請求項7】 前記シフトアップ復帰用差設定値Δci
    の設定手段は、 設定車速を表す信号を出力する設定車速出力手段と、 設定車速が大きくなるにつれて、スロットル開度の差Δ
    ciを小さく設定するスロットル開度差設定手段と、 設定車速出力手段の出力に応答し、設定車速Viに対応
    する前記スロットル開度差設定手段によって設定された
    スロットル開度の差を前記シフトアップ復帰用差設定値
    Δciとする手段とを含むことを特徴とする請求項6記
    載の定速走行装置。
  8. 【請求項8】 前記スロットル開度差設定手段は、スロ
    ットル開度のシフトアップ復帰用差設定値Δciを、設
    定車速Vi、定数a1,b1とするとき、 Δci = a1 ・ Vi + b1 によって演算して求めることを特徴とする請求項7記載
    の定速走行装置。
  9. 【請求項9】 スロットル開度出力手段は、 スロットル開度制御信号に応答し、スロットル開度制御
    信号を積算してスロットル開度を推定し、 定速走行制御手段は、 変速信号が予め定める時間ΔT以上、継続したかどうか
    を判定する継続判定手段を有し、 継続判定手段の出力によって変速信号が前記予め定める
    時間ΔT以上継続したとき、オーバドライブカット要求
    信号を導出し、 メモリには、オーバドライブカット要求信号が発生され
    た時点におけるスロットル開度の前記推定値をストアす
    ることを特徴とする請求項6〜8のうちの1つに記載の
    定速走行装置。
JP9241360A 1997-09-05 1997-09-05 定速走行装置 Pending JPH1178599A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6224510B1 (en) * 1999-05-14 2001-05-01 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Device for controlling the vehicle to travel at a constant speed
US7537544B2 (en) 2005-06-14 2009-05-26 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control device for vehicle
JP2015063280A (ja) * 2013-09-26 2015-04-09 ダイハツ工業株式会社 車両の制御装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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