JPH117897A - ガス放電型表示パネルおよびそれを用いた表示装置 - Google Patents

ガス放電型表示パネルおよびそれを用いた表示装置

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JPH117897A
JPH117897A JP9156358A JP15635897A JPH117897A JP H117897 A JPH117897 A JP H117897A JP 9156358 A JP9156358 A JP 9156358A JP 15635897 A JP15635897 A JP 15635897A JP H117897 A JPH117897 A JP H117897A
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substrate
electrode
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bent portion
gas discharge
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Application number
JP9156358A
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English (en)
Inventor
Tomohiko Murase
友彦 村瀬
Michifumi Kawai
通文 河合
Nobuyuki Ushifusa
信之 牛房
Masahito Ijuin
正仁 伊集院
Shigeaki Suzuki
重明 鈴木
Ryohei Sato
了平 佐藤
Atsuo Osawa
敦夫 大沢
Norio Yatsuda
則夫 谷津田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電極の屈曲部及び終端部で発生する異常放電に
よりガス放電型表示パネルの画質が劣化するという問題
があった 【解決手段】電極屈曲部や終端部にスペーサを配置し、
あるいは、屈曲部と終端部の間に隔壁を配置した。ま
た、保護膜の形成領域を電極屈曲部、終端部より内側に
形成した。また、電極屈曲部、終端部を円弧状に形成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はAC形プラズマディ
スプレイパネルなどの面放電型のガス放電型表示パネル
に関わり、特に、異常放電が少なく安定して駆動できる
ガス放電型表示パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイパネルなどのガス
放電型表示パネルは自己発光により表示を行うため、視
野角が広く、表示が見やすい。また、薄形の表示装置と
することが可能で大画面が実現できるなどの特徴を持っ
ており、情報端末機器の表示装置や高品位テレビへの応
用が期待されている。プラズマディスプレイパネルは直
流駆動型(DC型)と交流駆動型(AC型)に大別され
る。このうちAC型のプラズマディスプレイパネルは、
放電に使用する電極を覆っている誘電体層の作用により
メモリー機能を有し、保護層の形成などにより実用に耐
える寿命がえられるようになった。その結果、AC型プ
ラズマディスプレイパネルは大画面で薄型な多用途モニ
タとして近年実用化されるようになった。
【0003】従来のAC型プラズマディスプレイパネル
は、大きく前面基板と背面基板とから構成されている。
【0004】前面基板は前面ガラス基板の上に走査電極
及び維持電極が互いに平行になるように形成され、一対
の走査電極と維持電極により面放電電極対が構成されて
いる。また、これらの電極を被覆する前面誘電体層と酸
化マグネシウム(MgO)等からなる保護層が形成され
た構造となっている。一方、背面基板は背面ガラス基板
の上にAgやCuやAl等の金属材料からなる書き込み
電極と背面誘電体層と隔壁と、放電によって発生する紫
外線を可視光に変換する蛍光体層が形成された構造とな
っている。
【0005】そして、前面基板と背面基板を維持電極と
書き込み電極が直交するようにして張り合わせ、Neや
XeやAr等を放電ガスとして充填し、外周部を封止層
で密封することにより放電空間等を形成している。
【0006】このAC型プラズマディスプレイパネルで
は走査電極及び維持電極及び書き込み電極との間に特定
のパルス駆動波形電圧を印加することにより特定の放電
空間で走査電極及び維持電極の間で主放電を行わせ、非
発光の放電空間と発光する放電空間を制御し、任意の画
像表示を可能としている。ここで示したガス放電型表示
パネルの従来例は、たとえば、フラットパネルディスプ
レ1996(日経マイクロデバイス編、1995年)の
第208頁から215頁に記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のプラズマディス
プレイパネルでは、表示に使用しない放電空間外が発光
状態となったり、予期せぬ電荷の流れによって表示させ
たい、あるいは表示させたくない放電空間の発光制御ミ
スを引き起こすと言った問題があった。この発光制御ミ
スは画面のちらつき等の画質劣化につながるため、この
分野では大きな問題の一つであった。
【0008】また、従来のプラズマディスプレイパネル
を組み込んだ表示装置では、発光制御ミスのない安定し
た放電現象を得るようにパネルへ供給するパルス駆動波
形電圧を調整しなければならず、その電圧調整範囲を狭
くするばかりか、その駆動波形発生回路は複雑・高価な
のもとなっていた。
【0009】本発明は、このような従来の問題点を解決
するためになされたものであり、表示に使用する放電空
間外での異常放電を低減するガス放電型表示パネル及び
表示装置を提供することを目的をする。
【0010】
【課題を解決するための手段】我々は、プラズマデスプ
レイパネルの研究・開発を進める中で、前述の放電空間
外での発光現象が、走査電極や維持電極の屈曲部もしく
は終端部が原因で生ずることを明らかにした。すなわ
ち、従来のプラズマデスプレイパネルでは、走査電極や
維持電極をパネル外部の駆動回路と接続するために、そ
れぞれの電極が放電空間外(パネル周辺領域)に屈曲部
を有し、この屈曲部と反対の端に終端部を有している
が、このような構造にパルス駆動波形電圧を印加した場
合、走査電極の屈曲部や維持電極の終端部に電界が集中
しやすく、それによって異常放電が生ずることを明らか
にした。
【0011】そこで、我々は電極の屈曲部や終端部で生
ずる異常放電を抑制することで上記目的を達成すること
とした。
【0012】具体的には、複数の電極を有する第一の基
板と、該第一の基板に対向させて配置した第二の基板
と、該第一の基板と該第二の基板の間に配置したスペー
サとを有し、該スペーサを該電極の屈曲部あるいは終端
部に位置させることで上記目的を達成することとした。
すなわち、スペーサを配置することにより、電界の集中
する維持電極の屈曲部位置および終端部位置の放電可能
な空間を無くし、異常放電を防止した。
【0013】この場合、スペーサを隔壁や封止材で形成
すれば、スペーサ形成のために特別に形成工程を追加す
る必要も無く、隔壁形成工程あるいは封止材形成工程中
の既存工程で形成できるため、パネルコスト上昇なしで
実現できる。隔壁や封止材でスペーサを形成する方法は
様々な方法が考えられるが、例えば、背面基板に隔壁を
形成するので有れば、前面基板に形成した屈曲部や終端
部と隔壁等を密着させる必要はなく、若干のギャップが
存在しても問題はない。これは、放電空間をギャップ程
度に縮減しただけでも、異常放電を抑制できるからであ
る。
【0014】一方、このスペーサに代えて、例えば、電
極を形成した前面基板に、その屈曲部や終端部を覆うよ
うに絶縁層を形成しても良い。この場合、スペーサを用
いるよりも密着性を増すことができ、異常放電を生ずる
空間をほぼ無くすことができるので好ましい。なお、こ
の絶縁層と電極の間にはMgOなどの保護層や誘電体層が
介在する。
【0015】また、スペーサの大きさについて言えば、
これらのスペーサの幅を画面表示領域に配置される隔壁
(平行に形成されたアドレス電極間に配置される隔壁)
の幅よりも広くすることが好ましい。これは、第一基板
と第二基板の間に発生する相対位置ずれを吸収するため
である。
【0016】また、本発明は、複数の電極を有する第一
の基板と、該第一の基板と対向させて配置した第二の基
板と、該第一の基板と該第二の基板の間に配置したスペ
ーサとを有し、該隣接する電極の屈曲部間、もしくは終
端部間、もしくは屈曲部と終端部の間に該スペーサを位
置させることでも上記目的を達成することができる。す
なわち、スペーサによって隣接する電極の屈曲部それぞ
れの有するガス放電空間を分離することで異常放電を抑
制する。
【0017】この場合、前記隣接する電極の屈曲部と屈
曲部、もしくは終端部と終端部、もしくは屈曲部と終端
部の距離を所定値以上、例えば、画面表示領域に形成さ
れる隔壁間のピッチ以上にすることが好ましい。電極の
屈曲部と終端部の位置を画面表示領域において隔壁の形
成ピッチ以上離すことにより、第一基板と第二基板の間
に位置ずれが発生しても電極屈曲部と電極終端部間に隔
壁が1つ以上確実に存在するため、電界集中が発生する
電極屈曲部と電極終端部間での異常放電発生を抑制でき
るからである。
【0018】また、この場合も、スペーサを隔壁により
形成しても良い。
【0019】また、本発明は、複数の電極と保護膜とを
有する第一の基板と、該第一の基板に対向させて配置し
た第二の基板とを有し、該電極の屈曲部あるいは/及び
終端部の位置に該保護膜を形成しなくても上記目的を達
成することができる。すなわち、電極の屈曲部位置及び
終端部位置に、例えばMgOのような2次電子放出特性に
優れた保護膜を存在さえないことで異常放電を抑制す
る。
【0020】また、本発明は、複数の電極を有する第一
の基板と、該第一の基板に対向させて配置した第二の基
板とを有し、該電極の屈曲部あるいは/及び前記電極の
終端部の形状を円弧状にすることでも上記目的を達成す
ることができる。すなわち、電極の屈曲部及び終端部に
電界が集中する角部をなくすことにより異常放電を抑制
する。
【0021】一方、これまで説明してきたガス放電型表
示パネルに対して、所定の駆動電圧波形を供給する駆動
回路とを備えれば、パネル周辺での異常放電を抑制でき
るので、画質劣化を抑制した表示装置を提供することも
できる。また、パネル周辺での異常放電を抑制できるの
で、従来に比べて駆動回路を簡単に構成することもでき
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明を詳述
する。
【0023】(実施の形態1)本発明の第1の実施の形
態を図1により説明する。図1は本発明を適用したガス
放電型表示パネルの一部を示したものである。図1の
(a)は画面表示面側から見た部分正面図を、図1の
(b)は(a)に対応した部分断面を示している。
【0024】図1に示すガス放電型表示パネルは、前面
基板13と、背面基板14と、それらの間に設けられた
本発明のスペーサ201とから構成され、前面基板13
と背面基板14と組立てることで放電空間15を形成し
た。この前面基板13と背面基板14とはその周囲を封
止材11により封止し、真空排気を行った後、希ガスが
混入した。
【0025】前面基板13の構成は様々な種類が考えら
れるが、ここでは、前面ガラス基板1と、走査電極3と
維持電極4からなる面放電電極対103と、誘電体層5
と、MgO等の保護層6とから構成した。なお、走査電
極3と維持電極4は透明電極12、12’と透明電極1
2の一部と重なるように設けられたバス電極19、1
9’とから形成した。パネル端部から走査電極3の透明
電極12までの距離Laと、パネル端部から維持電極4の
透明電極12’までの距離Lbはほぼ同一になるように形
成し、走査電極3のバス電極12を屈曲させることで外
部回路接続領域102へ延出させた。このバス電極12
が屈曲するところが屈曲部17となる。
【0026】背面基板14の構成についても様々な種類
が考えられるが、背面ガラス基板2と、書き込み電極9
と、誘電体層8と、放電空間15を分離する隔壁7と、
蛍光体10とから構成した。この書き込み電極9は、走
査電極3や維持電極4と交差するように配置した。スペ
ーサ201は、画面表示領域外において、パネルの一端
に配置される走査電極3の屈曲部17と維持電極4の終
端部18の全てを覆うように配置した。例えば、板状の
スペーサ201をパネル両端に配置し、それぞれの端部
に配置される屈曲部17、終端部18を覆うようにし
た。同様に、封止部材11は、走査電極3の屈曲部20
を覆うように配置した。このスペーサ201は、走査電
極3の屈曲部17等で生ずる異常放電を抑制させるため
に、絶縁性の材料で形成した。また、スペーサ201の
材料には、パネル組み立て工程の熱処理に耐えられ、前
面基板13及び背面基板14とほぼ熱膨張率が等しいも
の選択した。熱膨張率を等しくした理由は、前面基板1
3、背面基板14及びスペーサ201の相対位置ずれを
抑制するためである。また、スペーサ201の材料に
は、パネル完成後にガス空間に放電の障害となる不純ガ
スを発生させないものを選択するのが好ましい。
【0027】スペーサ201の材料の一例としては、前
面ガラス基板1と同じ材料のソーダライムガラスを板状
に形成したものや、426アロイを板状にし、表面に絶
縁膜コートしたものが挙げられる。また、パネル組立工
程に熱処理を行わない場合は、不純ガスが発生しない材
料であれば、上記ソーダライムガラスや426アロイ以
外のものでも良い。
【0028】以上のスペーサ配置により、電界が集中し
やすい屈曲部17、終端部18、屈曲部20の位置にガ
ス空間16が存在しなくなり、屈曲部17等における電
界集中により発生する異常放電を抑制することができ
た。特に、屈曲部17、終端部18、屈曲部20それぞ
れの間で生ずる異常放電を抑制することができた。その
結果、発光制御ミスが少なくなり画質のよりガス放電型
表示パネルを得ることができた。また、パルス駆動波形
電圧を調整する場合に異常放電を考慮する必要がなくな
るため、電圧調整範囲が広くなり、駆動波形発生回路を
簡略化することができた。
【0029】次に、スペーサ201の好ましい幅寸法に
ついて説明する。
【0030】図1では、隔壁7の幅よりも広くスペーサ
201の幅を形成した。具体的には、画面表示領域の面
放電電極対103の伸延する方向の長さの100ppm以上の
幅とした。これは以下の理由による。なお、画面表示領
域とは、書き込み電極9の配置された実質的な表示に寄
与する領域のことを意味する。
【0031】ガス放電型表示パネルは、後述するように
多くの熱工程を経て製造される。このため、前面基板1
3と背面基板14は製造過程で熱変形をおこす。多くの
場合この変形は熱収縮の形で現れる。熱収縮を押さえる
ために前面ガラス基板1及び背面ガラス基板2として使
用されるソーダライムガラスは歪み点を高温に上げた高
歪み点ガラスが開発されているが、それを用いたとして
も約200ppm±50ppmの熱収縮が発生する。
【0032】ここで問題となるのが±50ppmの熱収縮ば
らつきである。熱収縮ばらつきはガラスのロットや熱処
理を行う装置状態によって変化するため事前に予測する
ことは難しい。また、この発生した熱収縮は、スペーサ
201と電極屈曲部17及び電極終端部18の相対位置
ずれを引き起こす。従って、スペーサ201を予め決め
られた所定の位置に配置しようとしても、熱収縮による
相対位置ずれが予測しずらいため、電極の終端部や屈曲
部を覆えなくなってしまう。
【0033】そこで、図1では、スペーサ201の幅を
画像表示領域の面放電電極対103の伸延する方向の長
さの100ppm以上の幅にし、スペーサ201と電極屈曲部
17及び電極終端部18の相対位置ずれを吸収できる構
造とした。これによって、予測できない±50ppm以上の
熱収縮ばらつきが生じたとしても、確実に電極屈曲部1
7及び電極終端部18の位置をスペーサ201で覆うこ
とができるようになった。この場合、スペーサ201
を、例えば約200ppmの熱収縮を予測した位置に形成し、
その幅を前述の100ppm以上にすることが好ましい。
【0034】次に、本実施の形態の製造方法の一例を説
明する。但し、これは図1に示すパネル構造の製造方法
であり、パネル構造が異なればスペーサの形成工程以外
はその構造に合わせた製造プロセスとなることは言うま
でもない。
【0035】まず、前面基板13の製造方法について説
明する。
【0036】(1) 前面ガラス基板1とするソーダラ
イムガラスや等のガラス板を中性洗剤等により洗浄す
る。
【0037】(2) 洗浄した前面ガラス基板1上に、
スパッタリング法やディップ法などの成膜手法により二
酸化珪素(SiO2)の膜厚が0.00002〜0.0
002mmとなるように形成する(図示せず)。次に、
スパッタリング法や電子線蒸着法などの成膜手法により
酸化スズ膜やITO膜などの透明導電膜を膜厚が0.0
001〜0.0005mmとなるように形成する。次い
で周知のフォトエッチング法によって透明導電膜の加工
を行い、透明電極12、12’形成する。透明電極1
2、12’のパターン寸法は製造するパネルの画素サイ
ズの大きさに合わせて定めれば良い。
【0038】(3) 透明電極12、12’を形成した
前面ガラス基板1上に、スパッタリング法や電子線蒸着
法等の成膜手法を用いてクロム(Cr)膜で銅(Cu)
膜をサンドイッチしたCr/Cu/Cr積層膜を形成す
る。透明電極12、12’を形成した前面ガラス基板1
に接するクロム(Cr)膜の膜厚が0.0003〜0.
001mm、その上の銅(Cu)膜の膜厚が0.001
〜0.003mm、さらにその上のクロム(Cr)膜の
膜厚が0.0005〜0.0015mmとなるように形
成した。次いで、周知のフォトエッチング法を用いて、
Cr/Cu/Cr積層膜の加工を行い、透明電極12、
12’の一部と重なるように電極パターンを形成し、バ
ス電極19、19’とする。Cu膜の膜厚とバス電極1
9、19’のパターン寸法はバス電極19、19’に要
求される抵抗値によって定めれば良い。また、透明電極
12、12’及びバス電極19、19’は、スパッタリ
ング法や電子線蒸着法などの成膜手法により酸化スズ
(膜やITO膜などの透明導電膜とクロム(Cr)膜で
銅(Cu)膜をサンドイッチしたCr/Cu/Cr積層
膜とを連続して成膜し、バス電極のパターンでフォトエ
ッチング法を用いてCr/Cu/Cr積層膜の加工を行
った後、透明電極のパターンでフォトエッチング法によ
って透明導電膜の加工を行うことによっても形成でき
る。
【0039】(4) 透明電極12とバス電極19を形
成した前面ガラス基板1の所定の場所に酸化鉛を主成分
としたペ−ストを用いて、スクリ−ン印刷法によりベタ
印刷した後、所定のプロファイルで焼成して、膜厚が
0.02〜0.05mmの前面誘電体層5を形成する。
一回の印刷でこれらの膜厚が得られない場合には、複数
回印刷及び焼成を繰り返すことがある。この際、例え
ば、電極に接する誘電体材料には電極材料を保護する材
料を用い、その上に形成する誘電体材料には次に形成す
る保護層6であるMgO膜が形成しやすい表面を得る材
料を用いるように、目的に合ったペ−ストに変えること
がある。
【0040】(5) スパッタリング法や電子線蒸着法
等の成膜手法を用いてMgO膜を所定の場所に成膜し、
保護層6とする。MgO膜の膜厚はガス放電型表示パネ
ルに要求される寿命によって定める必要があるが、その
代表値は0.0003〜0.001mmである。
【0041】以上の工程により、前面基板13が完成す
る。
【0042】次に背面基板14の製造方法について説明
する。
【0043】(6) 背面ガラス基板2とするソーダラ
イムガラス等のガラス板を中性洗剤等を用いて洗浄す
る。
【0044】(7) 洗浄した背面ガラス基板2上に、
スパッタリング法やディップ法などの成膜手法により二
酸化珪素(SiO2)の膜厚が0.00002〜0.0
002mmとなるように絶縁層を形成する(図示せ
ず)。次に、スパッタリング法や電子線蒸着法等の成膜
手法を用いてクロム(Cr)膜で銅(Cu)膜をサンド
イッチしたCr/Cu/Cr積層膜を形成する。絶縁層
を形成した背面ガラス基板2に接するクロム(Cr)膜
の膜厚が0.0003〜0.001mm、その上の銅
(Cu)膜の膜厚が0.001〜0.003mm、さら
にその上のクロム(Cr)膜の膜厚が0.0005〜
0.0015mmとなるように形成した。次いで、周知
のフォトエッチング法を用いてCr/Cu/Cr積層膜
の加工を行い、書き込み電極9とする。Cu膜の膜厚と
書き込み電極9のパターン寸法は書き込み電極9に要求
される抵抗値によって定めれば良い。
【0045】(8) 書き込み電極9を形成した背面ガ
ラス基板2の所定の場所に酸化鉛を主成分としたペ−ス
トを用いて、スクリ−ン印刷法によりベタ印刷した後、
所定のプロファイルで焼成し、膜厚が0.005〜0.
04mmの背面誘電体層8を形成する。この際、例えば
2回の印刷及び焼成を行い所定の形状の背面誘電体層8
を得る。一回目には、背面ガラス基板2の外周にある電
極端子部以外の全面に膜厚が0.005〜0.02mm
の誘電体層を形成し、二回目には、前面ガラス基板1に
形成した面放電電極対103と交差する所定の領域及び
背面ガラス基板2の外周にある電極端子部以外の全面に
膜厚が0.005〜0.02mmの誘電体層を形成す
る。この際、例えば、書き込み電極9に接する誘電体材
料には電極材料を保護する材料を用い、その上に形成す
る誘電体材料には次に形成する隔壁7の材料との反応性
を考慮した材料を用いるように、目的に合ったペ−スト
に変えることが好ましい。また、蛍光体が発色する際に
背面ガラス基板2側に出た光を少しでも有効に反射する
ために、背面誘電体層8には白色の絶縁材料とすること
が好ましい。
【0046】(9) 上記背面誘電体層8を形成した背
面ガラス基板2の所定の場所に酸化鉛を主成分とした隔
壁ペ−ストを用いて、スクリーン印刷法によりベタ印刷
し、膜厚が0.1〜0.2mmの隔壁材を塗布する。一
回の印刷でこれらの膜厚が得られない場合には、複数回
印刷及び焼成を繰り返すことがある。この際、例えば、
隔壁7の最上層のみは黒色の材料を用い、それ以外は白
色の材料を用いることがある。このように、目的に合っ
たペ−ストに変えることがある。また、隔壁ペ−スト
は、ブレードコート法やロールコート法により、一回で
形成する方法を用いることもある。
【0047】(10) 感光性フィルムを隔壁材まで形
成した背面ガラス基板2上にラミネートし、周知の露
光、現像、水洗、乾燥を行うことにより、所定の感光性
フィルムパターンを形成する。
【0048】(11) サンドブラスト処理を行うこと
により、背面ガラス基板2の感光性フィルムによって被
覆されていない隔壁材の部分を除去し、放電空間15と
なる“溝”を形成する。感光性フィルムを剥離した後、
所定のプロファイルで焼成し、隔壁7を形成する。
【0049】(12) 放電空間15となる“溝”の内
壁の表面に、スプレー法やスクリ−ン印刷法等の手法を
用いて緑、青、赤の蛍光体10を塗布する。次いで、1
50〜500℃の温度で5〜60分の熱処理を行う。
【0050】(13) ディスペンサ法を用いて封止材
のパターン形成を行い、乾燥、脱バインダを行って、真
空封止を行うための封止層11を形成する。以上の工程
で、放電空間を分離する隔壁7と蛍光体10を有する背
面基板14が完成する。
【0051】次に前面基板13と背面基板14の組立方
法について説明する。
【0052】(14)前面基板13と背面基板14の位
置合せを行い、高耐熱クリップ等で仮固定をする。この
時、前面基板13に設けた面放電電極対103と背面基
板14に設けた書き込み電極9を直交させる。
【0053】(15)背面基板2に、パネル組立後に行
う排気とガス導入のためにチップ管(図示せず)を取り
付ける。
【0054】(16)位置合わせした前面基板13と背
面基板14に熱処理を施すことによってこれらの基板を
固定する。
【0055】(17)背面基板14に設けたチップ管
(図示せず)を通して前面基板13と背面基板14の間
に形成されるガス空間16及び放電空間15の真空排気
を行い、例えば3〜10%のXeガスを含むNeガスを
ガス空間16及び放電空間15に導入し、圧力を35〜
70kPaに調節する。
【0056】(18)チップ管(図示せず)の局部加熱
によってチップオフを行うことによりに示したガス放電
型表示パネルが完成する。
【0057】以上の製造プロセスの中で、板状のスペー
サ201を前面基板13と背面基板14の組立工程(1
4)で挟み込むことにより、図1に示すガス放電型表示
パネルを実現することができる。また、板状のスペーサ
201を端部にそれぞれ配置せずに、額縁状のスペーサ
201を用いれば、前面基板13と背面基板14への挟
み込み作業が容易となる。
【0058】なお、本実施の形態では、前面ガラス基板
1及び背面ガラス基板2としてソーダライムガラスを用
いたが、その他のガラス板やセラミック基板などの電気
的絶縁性板材や金属板に絶縁皮膜をコートしたものを用
いても差支えない。バス電極19、19’と書き込み電
極9の材料としてCuとCrを用いているが、AlやT
i、Ni、W、Moの金属やこれらの合金を用いてもさ
しつかえない。また、バス電極19、19’と書き込み
電極9を構成する材料の形成方法としてスパッタリング
法や電子線蒸着法を用いているが、形成方法に制限はな
く、めっき法や抵抗加熱蒸着法、厚膜印刷法などを用い
ても良い。透明電極12、12’を構成する透明導電材
料も酸化すずやITOに限定されるものではなく、ま
た、その形成方法としてもスパッタリング法や電子線蒸
着法に限定されるものではなく、化学気相反応法やソル
−ゲル法などを用いてもさしつかえない。前面誘電体層
5及び背面誘電体層8の形成には酸化鉛を主成分とした
ガラスペ−ストを用いているが、この材料に限定される
ものではない。また、前面誘電体層5及び背面誘電体層
8の形成方法として厚膜印刷法を用いているが、形成方
法にも制限はなく、スパッタリング法や化学気相反応
法、ブレード法やスプレー法と熱硬化法を組み合わせた
方法などを用いてもさしつかえない。また、保護層6と
してMgOを用いているが、放電ガスに対するスパッタ
リング率が低く、二次電子放出係数が高ければ良く、M
gOのほか、CaOやSrO、これらの混合物を用いて
も差支えない。また、本実施の形態では放電ガスとして
NeとXeの混合気体を用いているが、これらに限定さ
れるものではない。
【0059】一方、走査電極3と維持電極4のレイアウ
トは図1に示す構造に限定されるものではなく、例えば
図2に示すように走査電極の終端部301と維持電極の
終端部302とが一端に配置される構造や、図示はして
いないが走査電極の屈曲部と維持電極の屈曲部とが一端
に配置される構造であっても同様の効果があることはい
うまでもない。なお、図2に示す走査電極3は右側の外
部回路接続領域(図示せず)から伸延され、維持電極4
はも走査電極と同様に右側の外部回路接続領域(図示せ
ず)から伸延されている。
【0060】また、走査電極3、維持電極4の伸延方向
はこれまで説明してきた実施の形態と左右が異なって
も、さらには上下方向が異なっても同様の効果があるこ
とは言うまでもない。
【0061】これらについては、以下の実施の形態につ
いても同様である。
【0062】(実施の形態2)次に、前述のスペーサを
隔壁もしくは封止材により形成した一例を図3〜図5を
用いて説明する。
【0063】図3では、前述のスペーサ201を隔壁7
で形成した点を除き、実施の形態1とほぼ同様の構成と
なっている。ここでは、スペーサ201となる隔壁7の
幅を他の隔壁7とほぼ同等となるように構成した。この
ように構成しても、隔壁7の幅が前述の100ppm以上
の条件を満足するのであれば、位置ずれを吸収すること
はできる。
【0064】また、スペーサ201を含む隔壁7を背面
基板14に形成する場合、隔壁7と前面基板13に形成
した屈曲部17や終端部18との間に若干のギャップが
存在するが、前面基板13側もしくは背面基板14側か
らスペーサ201となる隔壁7を投影的に見たときに、
維持電極4等の屈曲部や終端部が覆われていれば、異常
放電を抑制することはできた。
【0065】また、背面基板14側にスペーサ201と
なる隔壁7を形成すれば、実施の形態1以上に前面基板
13に形成された維持電極4等の屈曲部や終端部との位
置合わせが問題となる。これは前面基板14と背面基板
15とがそれぞれ熱収縮するからである。熱収縮の度合
いを示す前述のppmの数値は、一つの指標に過ぎず、実
際の製品ではその他、基板の反り、製造ばらつき等を考
慮しなければならない。従って、予想以上に実際の相対
位置ずれが大きくなる製品については、スペーサ201
となる隔壁7の幅を他の隔壁以上の幅にすることが好ま
しいことは言うまでもない。他の隔壁以上の幅にする理
由は、パネル外周部ほど基板の反り、熱収縮等が原因で
生ずる相対位置ずれが大きく、その相対位置ずれを定量
的に予測できないからである。
【0066】また、図3に示す構造は、前述の製造プロ
セス(10)で使用する露光マスクにスペーサ201に
対応するパターンを形成しておくだけで実現することが
できるので、従来の製造プロセスで実現できると言った
効果もある。
【0067】一方、スペーサ201となる隔壁7と前面
基板13に形成した維持電極4等の屈曲部17や終端部
18とを密着させるには、前面基板13側に隔壁7を形
成したり、また図5に示すように隔壁7の代わりに絶縁
層210を形成すれば良い。この場合の隔壁7や絶縁層
210は背面基板14と接触する必要はない。なお、こ
の隔壁7や絶縁層210は、維持電極4等の屈曲部17
や終端部18との間に少なくとも誘電体層5が介在する
が、MgOなどの保護層6は必ずしも必要ではない。
【0068】その他、図3では、スペーサ201となる
隔壁7より内周を画面表示領域としても、その隣の隔壁
7より内周を画面表示領域としても良い。いずれの場合
も、書き込み電極9を存在させるか否かで形成すること
ができるが、後者の場合は、スペーサ201となる隔壁
7とその隣接する内周の隔壁7との間が、実際の表示に
寄与しない領域となる。従って、図4に示すように、保
護膜6を走査電極3及び維持電極4の屈曲部17および
終端部18の位置より外周部に存在させずに形成するこ
とが好ましい。これは、電極の屈曲部位置及び終端部位
置に2次電子放出特性に優れた保護膜6が存在しなけれ
ば、その領域での2次電子放出が抑制され、異常放電も
発生しにくくなるからである。図4では、保護膜6のエ
ッジは、隔壁7上に形成しているが、実際には隔壁7よ
り外側にはみ出しても問題はない。この保護膜6の形成
領域を規制するには前述の製造プロセス(5)において
保護層6のスパッタリングや電子線蒸着用の遮蔽マクス
が電極の屈曲部17及び終端部18の位置を遮蔽するよ
うに製作する事により容易に実現できる。
【0069】これまで説明してきた図1〜図5に示すス
ペーサ201に対応するものを封止部材11で形成して
も良い。この場合、図6に示すように1つの封止部材に
より構成しても良く、前述の製造プロセス(13)で封
止材料の量を調整して、前面基板13と背面基板14と
を張り合わせた場合に、封止部材11が図6の構造にな
るようにすれば実現できる。
【0070】(実施の形態3)図7、図8を用いて、そ
の他のスペーサ201の形状を説明する。
【0071】図7は、スペーサ201の形状を島状にし
たものである。ここでは、対となる走査電極3と維持電
極4の有する屈曲部や終端部を覆うように島状のスペー
サ201を形成した。
【0072】このように、維持電極4等の屈曲部や終端
部を少なくともスペーサ201で覆えば、前述の実施の
形態と同様の効果が得られる。
【0073】この島状のスペーサ201は、隔壁7、封
止部材11、絶縁層210等のいずれを用いて形成して
も良いが、製造プロセスを考えると、マスクパターンの
変更により形成できる隔壁7や絶縁層210を用いるこ
とが効果的である。
【0074】次に、図8は、維持電極4等の終端部17
もしくは屈曲部18のいずれか一方だけをスペーサ20
1により覆ったパネル構造である。すなわち、図8は、
パネル端部から走査電極3の屈曲部17までの距離La
と、パネル端部から維持電極4の終端部18までの距離
Lbを異ならせ、走査電極3の電極屈曲部17をスペーサ
201により覆ったパネル構造である。
【0075】一般に、異常放電は電極間で生ずる。従っ
て、図8に示す一例は、これまでの実施の形態のように
放電空間を限定(縮減)するものとは異なり、放電すべ
き被対象をなくすことで異常放電を抑制した。
【0076】これは、屈曲部17と終端部18の両方の
位置にスペーサ201が配置出来ない場合、すなわち画
面表示領域以外のスペースを削減するのに効果的であ
る。
【0077】その他、これまで説明してきた走査電極3
や維持電極4では、透明電極12とバス電極19の終端
位置をほぼ同じにしているが、これらバス電極19と透
明電極12の終端部位置が異なる場合は、透明電極12
の終端部位置を少なくとも覆うようにスペーサ201を
配置したり、透明電極12の終端部位置とバス電極19
の終端部位置とを異なる第一、第二のスペーサによって
覆うようにすれば良い。これは放電現象が透明電極12
から開始するからである。同様の理由から、維持電極4
や走査電極3の屈曲部より表示領域側で透明電極12、
12’だけが終端部となるような電極構造においても、
屈曲部とは別に透明電極12、12’の終端部を覆うよ
うな第二のスペーサ、もしくは屈曲部と終端部との両方
を覆うようなスペーサを配置すれば良い。
【0078】また、屈曲部や終端部以外にも、画面表示
領域外に形成された透明電極12、12’やバス電極1
9等の幅が変化する部分、特に透明電極12、12’の
幅がバス電極19とほぼ同じ幅となるように絞り込まれ
た部分も電界が集中しやすいので、必要に応じてスペー
サ201で覆うことが好ましい。
【0079】(実施の形態4)本発明の第4の実施の形
態を図9により説明する。図9は本発明を適用したガス
放電型表示パネルの一部を示したものである。図9の
(a)は画面表示面側から見た部分正面図を、図9の
(b)は(a)に対応した部分断面を示している。
【0080】図9におけるパネルの層構造は、スペーサ
を除いて第1の実施の形態と同様である。また、パネル
の製造方法も第1の実施の形態と同様である。
【0081】図9において、走査電極3は左側の外部回
路接続領域102から伸延され屈曲部17を形成し、維
持電極4は終端部18を形成している。なお、維持電極
4は、右側の外部回路接続領域(図示せず)から伸延し
ている。
【0082】図では、パネル端部から走査電極3の屈曲
部17までの距離Laと、パネル端部から維持電極4の終
端部18までの距離Lbを異ならせ、また、走査電極3の
電極屈曲部17と電極終端部18の間に隔壁7を形成し
た構造となっている。
【0083】この配置により、最も異常放電が発生しや
すい電極屈曲部17と電極終端部18間の距離Lを確保
できると共に、この間での放電を隔壁7により抑制でき
るので、画質のよいガス放電型表示パネルを得ることが
可能となる。
【0084】また、図では、電極屈曲部17の位置と電
極終端部18の位置の距離L(=La−Lb)を隔壁7の形成
ピッチLp以上離して形成した。これは、前述の熱収縮等
による相対位置ずれを考慮したためである。これによ
り、隔壁7の形成領域と面放電電極対103の形成領域
を厳密に位置合わせする必要がなく、本発明を実現する
ことが容易となる。
【0085】図10は、電極屈曲部17と電極終端部1
8とのパネル端部からの距離をほぼ同一にし、電極屈曲
部17と電極終端部18との間に隔壁7’を配置したパ
ネル構造である。
【0086】これによっても電極屈曲部17と電極終端
部18それぞれの放電空間15を分離できるので異常放
電を防止することができる。このとき、隔壁7’と隔壁
7との間に排気を考慮した排気溝や穴が存在しても、そ
れが放電を防止する上で無視できる大きさであればかま
わない。
【0087】(実施の形態5)本発明の第5の実施の形
態を図11により説明する。図11の(a)は本発明を
適用したガス放電型表示パネルの画面表示面側から見た
部分正面図、図11の(b)は(a)に対応する部分断
面図を示したものである。
【0088】図11におけるパネルの層構造は、スペー
サを除いて第1の実施の形態と同様である。また、パネ
ルの製造方法も第1の実施の形態と同様である。
【0089】図11では、保護膜6を、走査電極3及び
維持電極4の屈曲部17および終端部18の位置より内
側となるように形成した。すなわち、電極屈曲部17や
終端部18に2次電子放出特性に優れた保護膜6を存在
させないことで、その領域での2次電子放出を抑制し、
異常放電を発生しにくくした。
【0090】図では、画面表示領域の外周付近におい
て、隔壁7で挟まれた領域であって書き込み電極9の存
在しない領域Aが形成され、その領域に保護膜6のエッ
ジが位置するが、これも熱収縮等による相対位置ずれを
吸収するためである。従って、隔壁の幅でこの相対位置
ずれを吸収できれば、保護膜6のエッジを隔壁7上に形
成しても良い。この場合、当然、前述の領域Aを削除す
ることもできる。
【0091】(実施の形態6)次に、図12を用いて走
査電極3および維持電極4の屈曲部もしくは終端部の電
極構造について説明する。
【0092】図12では、走査電極3の屈曲部17と維
持電極4の終端部18の電極形状をほぼ円弧状として、
従来の電極角部からの電界の集中を抑制した。
【0093】図12(a)は、透明電極12、12’及
びバス電極19’の終端部をそれぞれ円弧状としてい
る。またバス電極19、19’は透明電極12、12’
上に配置されるようにそれぞれ円弧状にした。
【0094】図12(b)は、透明電極12、12’を
半円弧状にし、対となる電極間にそれぞれの半円弧形状
が対向するように形成した。この場合もバス電極19、
19’は透明電極12、12’上に配置されるようにし
た。場合によっては、バス電極19’の形状を半円弧状
にしても良い。
【0095】また、図12(a)(b)の形状を組み合わ
せた形状であっても良い。
【0096】また、図12では、屈曲部17と終端部1
8とが存在する例を説明したが、屈曲部だけもしくは終
端部だけがパネルの一端に存在する場合にも図12に示
す構造を適用することはできる。
【0097】このように電極角部を円弧状もしくは半円
弧状とすることで、電界の集中を抑制でき、異常放電を
低減することができる。
【0098】また、これまで説明してきた実施の形態に
図12に示す電極形状を適用すればさらに異常放電を抑
制することができることは言うまでもない。
【0099】(実施の形態7)これまで説明してきた実
施の形態を組み合わせた一例を図13を用いて説明す
る。
【0100】図13の(a)は本発明を適用したガス放
電型表示パネルの画面表示面側から見た部分正面図、図
13の(b)は(a)に対応する部分断面図を示したも
のである。
【0101】図13において、走査電極3は左側の外部
回路接続領域102から伸延され屈曲部17を形成し、
維持電極4は終端部18を形成している。なお、維持電
極4は、右側の外部回路接続領域(図示せず)から伸延
している。
【0102】図では、パネル端部から走査電極3の屈曲
部17までの距離Laと、パネル端部から維持電極4の終
端部18までの距離Lbを異ならせている。
【0103】また、電極屈曲部17の位置と電極終端部
18の位置の距離L(=La−Lb)を隔壁7の形成ピッチLp
とほぼ等しくし、異なる隔壁7が屈曲部17と終端部1
8とをそれぞれ覆うように形成した。すなわち、スペー
サとなる隔壁7を含めて、全ての隔壁7間のピッチをほ
ぼ等しくなるように形成した。
【0104】この配置により、最も異常放電が発生しや
すい電極屈曲部17と電極終端部18間の距離Lを確保
できると共に、それぞれをスペーサとなる隔壁7により
覆うので、異常放電は抑制でき、画質のよいガス放電型
表示パネルを得ることが可能となる。
【0105】(実施の形態8)最後に、これまでのガス
放電型表示パネルを用いたガス放電型表示装置の構成を
図14に示す。
【0106】図において、1000は本実施の形態で説
明したガス放電型表示パネルを、1100はアドレスド
ライバを、1200はスキャンドライバを、1300は
パルスジェネレータを、1400はレベルシフタを、1
500はコントロール回路を、1600はオートパワー
コントロール回路を、1700はDC/DCコンバータを示
す。この構成において、アドレスドライバ1100とス
キャンドライバ1200によって表示セルの選択を行
い、パルスジェネレータ1300で発生した電圧によっ
て表示のための主放電を発生させる。これらの制御は、
コントロール回路1500によって行われる。コントロ
ール回路1500からスキャンドライバ1200への制
御信号の転送は、レベルシフタ1400を介して行われ
る。オートパワーコントロール回路1600は高圧電源
電流を検出して規定値を超えた場合に維持放電パルスの
数を減少させる信号をコントロール回路1500に送出
するものであり、DC/DCコンバータ1700は外部回路
から供給される電圧から駆動回路用の内部電圧を発生さ
せるものである。本発明のガス放電型表示パネルの有す
る維持電極3、走査電極4は、スキャンドライバ120
0、パルスジェネレータ1300としている。また書き
込み電極9はアドレスドライバ1100と接続してい
る。
【0107】本発明の維持電極3、走査電極4の屈曲部
等は、前述のように異常放電を抑制できるので、図14
に示す表示装置では、異常発光や発光制御ミス等を抑制
でき、画面のちらつきを抑制することができる。
【0108】以上のように、これまで説明してきた実施
の形態を用いることにより、電極屈曲部や終端部から発
生する異常放電発生を抑制して、画質を向上させること
ができた。
【0109】また、これら第1〜7の実施の形態は各々
を組み合わせて実施することにより、より確実に異常放
電を防止する事が可能となり、高画質なガス放電型パネ
ルを得えことができる。
【0110】特に、本発明のスペーサ201を隔壁7に
より構成し、走査電極の屈曲部等との間にギャップが存
在する場合や、スペーサ201により電極を屈曲部と終
端部を分離する場合は、放電空間が存在するので、実施
の形態5、実施の形態6を組み合わせて用いることが効
果的である。
【0111】これまで維持電極3を走査電極4の屈曲部
等の異常放電について説明してきたが、書き込み電極9
に対して適用しても同様の効果が得られるのは言うまで
もない。また、格子状の隔壁に対して適用しても同様の
効果が得られるのは言うまでもない。
【0112】
【発明の効果】本発明によれば、電極屈曲部や終端部か
ら発生する異常放電発生を抑制することができ、画質が
よくなるという効果がある。さらに、従来に比べて異常
放電の影響を無視できるためガス放電型表示パネルの駆
動波形発生回路が簡略化できガス放電型表示装置を低コ
ストかできる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス放電型表示パネルの一例を示す
図。
【図2】本発明のガス放電型表示パネルの一例を示す
図。
【図3】本発明のガス放電型表示パネルの一例を示す
図。
【図4】本発明のガス放電型表示パネルの一例を示す
図。
【図5】本発明のガス放電型表示パネルの一例を示す
図。
【図6】本発明のガス放電型表示パネルの一例を示す
図。
【図7】本発明のガス放電型表示パネルの一例を示す
図。
【図8】本発明のガス放電型表示パネルの一例を示す
図。
【図9】本発明のガス放電型表示パネルの一例を示す
図。
【図10】本発明のガス放電型表示パネルの一例を示す
図。
【図11】本発明のガス放電型表示パネルの一例を示す
図。
【図12】本発明の電極形状の一例を示す図。
【図13】本発明のガス放電型表示パネルの一例を示す
図。
【図14】本発明の表示装置の一例を示す図。
【符号の説明】
1…前面ガラス基板、2…背面ガラス基板、3…走査電
極、4…維持電極、5…前面誘電体、6…保護層、7…
隔壁、8…背面誘電体、9…書き込み電極、10…蛍光
体層、11…封止層、12…透明電極、13…前面基
板、14…背面基板、15…放電空間、16…ガス空
間、17…走査電極屈曲部、18…維持電極終端部、1
9…バス電極、102…外部駆動回路接続エリア、10
3…面放電電極対、201…スペーサ、301…走査電
極終端部、302…維持電極終端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊集院 正仁 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 鈴木 重明 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地株 式会社日立製作所家電・情報メディア事業 本部内 (72)発明者 佐藤 了平 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地株 式会社日立製作所家電・情報メディア事業 本部内 (72)発明者 大沢 敦夫 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地株 式会社日立製作所家電・情報メディア事業 本部内 (72)発明者 谷津田 則夫 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地株 式会社日立製作所家電・情報メディア事業 本部内

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の電極を有する第一の基板と、 該第一の基板に対向させて配置した第二の基板と、 該第一の基板と該第二の基板の間に配置したスペーサと
    を有し、 該スペーサを該電極の屈曲部あるいは終端部に位置させ
    たことを特徴とするガス放電型表示パネル。
  2. 【請求項2】前記スペーサの幅は、前記第一の基板と前
    記第二の基板の間に配置する隔壁の幅よりも広いことを
    特徴とする請求項1記載のガス放電型表示パネル。
  3. 【請求項3】前記スペーサは、前記第一の基板と前記第
    二の基板の間に配置する隔壁であることを特徴とする請
    求項1記載のガス放電型表示パネル。
  4. 【請求項4】前記スペーサは、前記第一基板と前記第二
    基板の間に配置するパネル封止材であることを特徴とす
    る請求項1記載のガス放電型表示パネル。
  5. 【請求項5】複数の電極を有する第一の基板と、 該第一の基板と対向させて配置した第二の基板と、 該第一の基板と該第二の基板の間に配置したスペーサと
    を有し、 該隣接する電極の屈曲部間、もしくは終端部間、もしく
    は屈曲部と終端部の間に該スペーサを位置させたことを
    特徴とするガス放電型表示パネル。
  6. 【請求項6】前記隣接する電極の屈曲部と屈曲部、もし
    くは終端部と終端部、もしくは屈曲部と終端部の距離を
    所定値以上にしたことを特徴とする請求項5記載のガス
    放電型表示パネル。
  7. 【請求項7】前記所定値は、前記第一の基板と前記第二
    の基板の間に形成する隔壁間のピッチであることを特徴
    とする請求項6記載のガス放電型表示パネル。
  8. 【請求項8】前記スペーサは、前記第一の基板と前記第
    二の基板の間に形成する隔壁であることを特徴とする請
    求項5から7のいずれかに記載のガス放電型表示パネ
    ル。
  9. 【請求項9】前記電極の屈曲部あるいは/及び前記電極
    の終端部の位置に保護膜を形成しないことを特徴とする
    請求項1から8のいずれかに記載のガス放電型表示パネ
    ル。
  10. 【請求項10】前記スペーサに代えて、前記第一の基板
    に形成した絶縁層を用いることを特徴とする請求項1か
    ら9のいずれかに記載のガス放電型表示パネル。
  11. 【請求項11】複数の電極と保護膜とを有する第一の基
    板と、 該第一の基板に対向させて配置した第二の基板とを有
    し、 該電極の屈曲部あるいは/及び終端部の位置に該保護膜
    を形成しないことを特徴とするガス放電型表示パネル。
  12. 【請求項12】前記保護膜はMgOであることを特徴とす
    る請求項10または11記載のガス放電型表示パネル。
  13. 【請求項13】前記電極の屈曲部あるいは/及び前記電
    極の終端部の形状を円弧状にしたことを特徴とする請求
    項1から12のいずれかに記載のガス放電型表示パネ
    ル。
  14. 【請求項14】複数の電極を有する第一の基板と、 該第一の基板に対向させて配置した第二の基板とを有
    し、 該電極の屈曲部あるいは/及び前記電極の終端部の形状
    を円弧状にしたことを特徴とするガス放電型表示パネ
    ル。
  15. 【請求項15】複数の電極を有する第一の基板と、該第
    一の基板に対向させて配置した第二の基板と、 該第一の基板と該第二の基板の間に配置したスペーサと
    を有し、該スペーサを該電極の屈曲部あるいは終端部に
    位置させたガス放電型表示パネルと、 該電極に対して所定の駆動電圧波形を供給する駆動回路
    とを備えたことを特徴とする表示装置。
  16. 【請求項16】前記スペーサの幅は、前記第一の基板と
    前記第二の基板の間に配置する隔壁の幅よりも広いこと
    を特徴とする請求項15記載の表示装置。
  17. 【請求項17】前記スペーサは、前記第一の基板と前記
    第二の基板の間に配置する隔壁であることを特徴とする
    請求項15記載の表示装置。
  18. 【請求項18】前記スペーサは、前記第一基板と前記第
    二基板の間に配置するパネル封止材であることを特徴と
    する請求項15記載の表示装置。
  19. 【請求項19】複数の電極を有する第一の基板と、該第
    一の基板と対向させて配置した第二の基板と、 該第一の基板と該第二の基板の間に配置したスペーサと
    を有し、該隣接する電極の屈曲部間、もしくは終端部
    間、もしくは屈曲部と終端部の間に該スペーサを位置さ
    せたガス放電型表示パネルと、 該電極に対して所定の駆動電圧波形を供給する駆動回路
    とを備えたことを特徴とする表示装置。
  20. 【請求項20】前記隣接する電極の屈曲部と屈曲部、も
    しくは終端部と終端部、もしくは屈曲部と終端部の距離
    を所定値以上にしたことを特徴とする請求項19記載の
    表示装置。
  21. 【請求項21】前記所定値は、前記第一の基板と前記第
    二の基板の間に形成する隔壁間のピッチであることを特
    徴とする請求項20記載の表示装置。
  22. 【請求項22】前記スペーサは、前記第一の基板と前記
    第二の基板の間に形成する隔壁であることを特徴とする
    請求項19から21のいずれかに記載の表示装置。
  23. 【請求項23】前記電極の屈曲部あるいは/及び前記電
    極の終端部の位置に保護膜を形成しないことを特徴とす
    る請求項15から22のいずれかに記載の表示装置。
  24. 【請求項24】前記スペーサに代えて、前記第一の基板
    に形成した絶縁層を用いることを特徴とする請求項15
    から23のいずれかに記載の表示装置。
  25. 【請求項25】複数の電極と保護膜とを有する第一の基
    板と、該第一の基板に対向させて配置した第二の基板と
    を有し、該電極の屈曲部あるいは/及び終端部の位置に
    該保護膜を形成しないガス放電型表示パネルと、 該電極に対して所定の駆動電圧波形を供給する駆動回路
    とを備えたことを特徴とする表示装置。
  26. 【請求項26】前記保護膜はMgOであることを特徴とす
    る請求項24または25記載の表示装置。
  27. 【請求項27】前記電極の屈曲部あるいは/及び前記電
    極の終端部の形状を円弧状にしたことを特徴とする請求
    項15から26のいずれかに記載の表示装置。
  28. 【請求項28】複数の電極を有する第一の基板と、該第
    一の基板に対向させて配置した第二の基板とを有し、該
    電極の屈曲部あるいは/及び前記電極の終端部の形状を
    円弧状にしたガス放電型表示パネルと、 該電極に対して所定の駆動電圧波形を供給する駆動回路
    とを備えたことを特徴とする表示装置。
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