JPH1179977A - シート状貼付材 - Google Patents

シート状貼付材

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JPH1179977A
JPH1179977A JP25765397A JP25765397A JPH1179977A JP H1179977 A JPH1179977 A JP H1179977A JP 25765397 A JP25765397 A JP 25765397A JP 25765397 A JP25765397 A JP 25765397A JP H1179977 A JPH1179977 A JP H1179977A
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JP
Japan
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layer
sheet
patch
sticking
adhesive
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JP25765397A
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Katsuhiro Yamamoto
克弘 山本
Tetsuji Sugii
哲次 杉井
Masayuki Konno
真之 今野
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造の保持層を用いて、非貼付面のベ
タツキ感を少なくするとともに、湿潤粘着性組成物から
なる貼付層の乾燥時間が短縮されたシート状貼付材を提
供する。 【解決手段】 湿潤粘着性組成物からなる貼付層20
を、ネット状の織布や不織布などからなる保持層10の
非貼付面側に、当該貼付層10の一部を露出させて、保
持層10上に形成する。また、貼付層20の背面には剥
離層30を形成して、本発明に係るシート状貼付材Aを
作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状貼付材に
関する。具体的には、貼付層と当該貼付層を保持する保
持層とを有するシート状貼付材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、皮膚の角栓除去に適したシート状
貼付材が種々開発されている。これらのシート状貼付材
の多くは、シート状をした保持層上に湿潤粘着性組成物
からなる貼付層が形成されたものであって、貼付層を形
成する湿潤粘着性組成物が、水又はメチルアルコールや
エチルアルコールなどの親水性媒体によって湿潤状態又
は濡れ状態にされて、粘着性を示すものである。
【0003】これらのシート状貼付材は、貼付前に水又
は親水性媒体と接触させて湿潤状態又は濡れ状態とした
後、貼付部位に貼り付けるか、貼付部位に予め水又は親
水性媒体を塗布した後、貼り付けられる。そして、湿潤
若しくは濡れ状態となった貼付層が十分に乾燥した後
に、保持層とともに貼付層が貼付部位から剥がされて使
用される。
【0004】保持層は、主として貼付層の機械的強度を
補強する目的で使用されるものではあるが、その一方
で、上述したように貼付層が十分に乾燥するように、保
持層は透湿性のものでなくてはならない。
【0005】したがって、保持層としてはこれら双方の
機能を十分に確保できるものが用いられ、例えば、織
物、編み物又は不織布、あるいは透湿性プラスチックフ
ィルムなど各種の透湿性基材が用いられる。
【0006】従来、これらの保持層10は、図3に示す
シート状貼付材Bのように、剥離層30上に形成された
貼付層20の上面に単に積層されたものであったり、図
4に示すシート状貼付材Cのように貼付層20の一部が
保持層10に入り込んだ状態で積層されたものであっ
た。しかしながら、これらのシート状貼付材BやCで
は、貼付層20中の水や親水性媒体が十分に蒸発でき
ず、貼付層20が十分に乾燥するまでに長時間を要する
という問題があった。また、これらの構造であれば、十
分な機械的強度を得ることができず、貼付層20と保持
層10との間で破壊が生じて、剥離時に剥離残渣(いわ
ゆる糊のこり)を生じるという問題もあった。
【0007】かかる問題を解決すべく、例えば、特開平
7−330575号公報には、図5に示すように、上述
したような透湿性基材からなる保持層10を貼付層20
の中央部に埋め込んだシート状貼付材Dや、図6に示す
ように、透湿性基材からなる保持層10上に貼付層20
の表面を埋め込み、貼付層20と保持層10を一体にし
たシート状貼付材Eが開示されている。このような構造
であれば、貼付時に外側に露出した非貼付面から、水や
親水性媒体が容易に蒸発されるため短時間で乾燥すると
ともに、十分な機械的強度を得られるために剥離残渣を
少なくすることができる。
【0008】しかしながら、このような構造のシート状
貼付材DやEにあっては、貼付時に貼付層20が水等を
含んで粘着性を帯びてしまい、非貼付面全面がベトベト
した状態になる。この結果、取扱いにくいという問題を
生じていた。一方、保存時にあっても、粘着性は少なく
とも非貼付面にゴミやほこりが付着してしまい、見た目
にも非衛生的な印象を与えるという問題もあった。ま
た、ゴミやほこりの付着等を防止するために、さらに非
貼付面に図示しない保護層を設けることも考えられる
が、これではシート状貼付材の製造コストが高くなって
しまう。
【0009】さらに、登録実用新案第3033044号
公報には、透湿性を有する保持層10として、図7に示
すように、撥水層41と親水層42とを有する多層型保
持層40を用いたシート状貼付材Fが開示されている。
このシート状貼付材Fにあっては、親水層42が貼付層
20と一体となるため、貼付層20の機械的強度が向上
して剥離残渣が少なくなる。また、撥水層41が親水層
42の表面、つまり貼付層20の表面を覆う構造となる
ため、貼付層20の非貼付面が露出せず、ベタベタとし
たり、非貼付面が汚染されるのを防ぐことができる。
【0010】しかしながら、このような構造のものにあ
っては、透湿性を保持したまま、親水層42と撥水層4
1とを組み合わせなければならず、保持層10の材料選
択が困難で、複雑な構造となるためシート状貼付材Fの
製造コストが高くなるという問題点があった。
【0011】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、簡単な構造
の保持層を用いて、非貼付面のベタツキ感を少なくする
とともに、貼付層の乾燥時間を短縮することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るシート状貼
付材は、湿潤粘着性組成物からなる貼付層と当該貼付層
を保持する保持層とを有するシート状貼付材において、
前記貼付層の一部が前記保持層の非貼付面側に露出して
いることを特徴としている。
【0013】このとき、前記貼付層の露出面積は、シー
ト状貼付材平面積の10〜60%にするのが好ましい。
【0014】また、当該保持層として、ネット状の織布
若しくは不織布を用いるのが好都合であり、貼付層に用
いる湿潤粘着性組成物は、例えば、A成分としてポリビ
ニルピロリドン又は/及びポリビニルピロリドン・酢酸
ビニル共重合体、B成分としてA成分と相溶性のある液
状可塑剤、及びC成分として充填剤を含有したものを用
いることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る一実施の形
態であるシート状貼付材Aの概略斜視図、図2は当該シ
ート状貼付材Aの断面構造図である。当該シート状貼付
材Aは、湿潤粘着性組成物からなる貼付層20と当該貼
付層20を保持する保持層10及び貼付層20を保護す
る剥離層30を有する3層構造となっている。
【0016】本発明に係るシート状貼付材Aにあって
は、図1に示すようにシート状貼付材Aを上面から見た
状態では、剥離層30上に形成された貼付層20の一部
が、散点状に保持層10の非貼付面側に露出している。
この露出部分は、貼付層20を形成する湿潤粘着性組成
物の一部が、保持層10を通過(若しくは透過)して形
成されたものである。
【0017】したがって、当該保持層10は、塗布され
た湿潤粘着性組成物の一部が保持層10を通過して、保
持層10の非貼付面側に露出できるものであればよく、
例えば、織布や編布など繊維をネット状に織り込んだも
のを用いることができる。また、ネット状のものであれ
ば、不織布のようなものであっても差し支えない。これ
らの繊維としては、綿、麻、羊毛等の天然繊維やレーヨ
ン、アセテート、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等の合成繊維を用いることができる。さらに
は、紙のように、湿潤粘着性組成物の一部が浸潤してそ
の表面に滲み出るようなものも用いることができる。
【0018】このとき、用いられる繊維の太さとして
は、概ね数μm〜200μm程度のものが好ましい。こ
れよりも細いと、湿潤粘着性組成物が十分に保持層10
を通過できず、これよりも太いと多量の湿潤粘着性組成
物が保持層10を通過して、保持層10の表面全体を覆
うようになるので、都合が悪い。また、織布や不織布の
ような布帛の場合には、目付量が少なすぎると多量の湿
潤粘着性組成物が露出してしまい、一方で目付量が多す
ぎるとほとんど湿潤粘着性組成物が露出しない。このた
め、5〜30g/m2、好ましくは8〜20g/m2程度
の目付量のものを用いるのが好ましい。
【0019】また、多孔性フィルムや多孔性シートなど
のように、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリウレタン、セルロースなどの合成あ
るいは天然の有機高分子類からなるフィルムやシート
に、湿潤粘着性組成物が通過できるような孔を多数設け
たものを用いることができる。もちろん、紙のようなも
のを用いてもよい。このとき、用いられる保持層10の
厚さとしては、概ね数μm〜200μm程度のものが好
ましく、これよりも薄いと貼付層20を十分に保持する
ことができず、これよりも厚いと柔軟性がなくなり取扱
いが困難になる。
【0020】このとき、保持層10の非貼付面側に露出
する貼付層20の面積が多すぎると上述したように、使
用時に非貼付面がべとついてしまう。また、これらのシ
ート状貼付材Aにあっては、貼付時に予め貼付層20若
しくは貼付部位に水又は親水性媒体を塗布して用いられ
る。このため、後述するように、これら塗布された水又
は親水性媒体を十分に吸収できるよう、貼付層20の水
分含有率が一定範囲に調整される(特願平8−2138
35号参照)。したがって、露出する貼付層20の面積
が多すぎると、露出した貼付層20から保存中に水等が
蒸発した結果、貼付層20の水分含有率が変動して、塗
布された水又は親水性媒体を十分に吸収できなくなる恐
れがある。
【0021】一方、保持層10表面に露出する貼付層2
0の面積が少なすぎると、貼付した際の乾燥速度を向上
することが十分にできず、貼付層20が十分に乾燥でき
ないため、剥離残渣を生じる可能性が高くなる。したが
って、保持層10表面に露出する貼付層20の面積は、
シート状貼付材Aの平面積の約10〜60%にするのが
好ましい。この貼付層20の面積は、湿潤粘着性組成物
の種類によっても異なるが、一般的には、用いる保持層
20の材質、特に織布等であれば用いられる繊維の太さ
やメッシュ(あるいは目付量)、また、多孔性フィルム
やシートであれば孔の大きさによって左右される。した
がって、この範囲に納まるように湿潤粘着性組成物の種
類に応じて、適宜適当な保持層10を選択すればよい。
【0022】本発明が適用できる貼付層20としては、
湿潤粘着性組成物からなるものであれば特に制限される
ものではない。本発明において湿潤粘着性組成物とは、
ピールオフタイプの化粧料、つまり剥離層30上に塗布
された組成物が、貼付部位に貼付され、一定時間放置経
過後に乾燥した後に被膜を形成する組成物を意味し、使
用時に塗布された水や化粧水、メチルアルコールやエタ
ノール等の親水性溶媒によって粘着性を有するものであ
れば特に限定されるものではない。例えば、ポリビニル
アルコールとその他の高分子と多価アルコールからなる
組成物(特開平5−194180号公報参照)や、アル
ギン酸ナトリウム及び多価アルコールとからなる組成物
(特開平6−65048号公報参照)等の各種組成物を
用いることができる。特に、A成分としてポリビニルピ
ロリドン又は/及びポリビニルピロリドン・酢酸ビニル
共重合体、B成分としてA成分と相溶性のある液状可塑
剤、及びC成分として充填剤を含有する場合に有効であ
る。
【0023】この場合、A成分としては、ポリビニルピ
ロリドン又はポリビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合
体若しくは両者の混合物を用いることができ、貼付乾燥
後の貼付層20の機械的強度及び剥離残渣の観点から、
重量平均分子量5千〜500万のもの、特に2万〜12
0万のものが好ましい。さらに、貼付時に用いた水や親
水性媒体の乾燥時間を短縮するとともに、剥離時の痛み
をさらに和らげられるとの観点から、低分子量ポリマー
つまり重量平均分子量70万以下のものと、高分子量ポ
リマーつまり重量平均分子量以下70万以上のものとを
混合して用いるのが望ましい。このとき、両者の配合割
合は、用いるポリマーの分子量や使用する目的などによ
っても異なるが、おおよそ、高分子量ポリマーと低分子
量ポリマーの比が、重量比で、5:95乃至95:5の
割合で使用でき、角栓の除去効率や剥がす際の痛さの観
点から、低分子量ポリマーの配合比が多くなるように混
合するのが好ましい。
【0024】また、B成分としては、A成分に対して相
溶性を有し、A成分を溶解して可塑化効果を示す材料が
用いられる。例えば、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、ヘキサメチレン
グリコール、その他のポリエチレングリコール類、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、その他の
ポリプロピレングリコール類、グリセリン、ジグリセリ
ン、その他のポリグリセリン類、1,3−ブチレングリ
コール、1,4−ブチレングリコール、などのブチレン
グリコール類、ソルビトール、マンニトールなどの糖ア
ルコール類、ラノリン、レシチン、オリーブ油などのグ
リセライド類などが、例示される。また、B成分として
これらの1種若しくは2種以上を併用することができ
る。
【0025】C成分としては、A成分とB成分との混合
物に対して、難溶性又は不溶性の各種の無機又は有機の
充填剤が用いられる。無機の充填剤としては、例えばシ
リカ、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタン、タルク、クレ
ー、カオリン、硝子などの無機酸化物ないし複合酸化物
をはじめ、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、ハイドロキ
シアパタイト、セラミックス、カーボンなどのその他の
無機化合物類、金属や各種金属の合金等の金属類、など
が例示される。無機の充填剤としては、例えば、セルロ
ース、シルク、ポリエステル、ポリオレフィンなどの繊
維形成性高分子類、ポリアクリル酸エステル、ポリメタ
クリル酸エステル、スチレン、その他の有機高分子類、
などが例示される。これらの充填剤は、通常粉体状態で
用いるのが好ましく、その形状は特に限定されないが、
均一な分散性の観点から球形であることが好ましく、そ
の平均粒径は、0.01〜50μm、特に0.1〜10
μmのものが好ましい。また、C成分としてこれらの1
種若しくは2種以上を併用することができる。
【0026】組成割合としては、A成分の使用量に対す
るB成分の使用量が過大であると、湿潤粘着性組成物か
ら得られる貼付層20を貼り付けて乾燥した後の機械的
強度が乏しくなり、逆に過小であると、湿潤粘着性組成
物から得られる貼付層20の柔軟性が乏しく、貼付部位
に良好にフィットし難い。このため、B成分の使用量と
しては、A成分100重量部に対して、好ましくは1〜
75重量部、より好ましくは5〜50重量部である。
【0027】また、A成分の使用量に対するC成分の使
用量が過大であると、湿潤粘着性組成物から得られる貼
付層20の柔軟性が乏しくて、貼付部位に良好にフィッ
トし難く、逆に過小であると、上記湿潤粘着性組成物か
ら得られる貼付層20を貼り付けて乾燥した後の機械的
強度の改善効果が乏しく、貼付後の乾燥に要する時間が
長くなる。このため、C成分の使用量としては、A成分
100重量部に対して、好ましくは10〜200重量
部、より好ましくは25〜100重量部である。
【0028】本発明に係るシート状貼付材Aは、貼付部
位に塗布された水又は親水性媒体を吸収するか、あるい
は予め貼付層20に与えられた水等を吸収して粘着性を
示すので、貼付層20の水又は親水性媒体の含有率を予
め設定しておくのが好ましい。このとき、良好な粘着性
を発揮できる点で、貼付層20の水又は親水性媒体の含
有率、つまり、水又は親水性媒体を含んだ貼付層20に
対する水又は親水性媒体の割合は、20重量%以下、特
に15重量%以下であることが望ましい。20重量%を
超えると、水又は親水性媒体の吸収性が劣る傾向にあ
り、粘着効果が十分に発揮できない場合がある。
【0029】また、本発明のシート状貼付材Aにあって
は、貼付層20を衛生的に保存できる点や、貼付材を積
み重ねたり、ロール状にして保管できる点から、貼付層
20上にさらに剥離層30を積層することが好ましい。
この剥離層30として、ポリエステル、ポリエチレン、
ポリプロピレン、表面をポリマー処理した紙、あるいは
その他のフィルムやシートが例示される。
【0030】本発明のシート状貼付材Aは、保持層10
及び剥離層30を有している場合には、例えば、以下の
方法により製造することができる。A成分に、B成分及
びC成分を添加して、均一に攪拌した後、粘度や濃度調
整のために20〜70重量%となるように水又は親水性
媒体を加えて液状物とする。次いで、剥離層30上にこ
の液状物を乾燥後の厚みが所望の範囲となるように塗布
し、必要に応じて乾燥させて貼付層20を形成する。次
いで、この上に保持層10を積層して乾燥させて得るこ
とができる。また、剥離層30を有しない場合には、湿
潤粘着性組成物に水又は親水性媒体を加えて得た液状物
を、保持層10上に塗布した後、必要に応じて乾燥させ
るとよい。
【0031】なお、上記の液状物には、必要に応じて化
粧料、香料、防腐剤、着色剤、アルコール、薬剤、紫外
線吸収剤、あるいはその他の貼付材に通常使用される薬
剤や添加剤を通常量添加することができる。
【0032】
【実施例】次に、本発明に係る各種実施例のシート状貼
付材及び比較例のシート状貼付材を作製し、本発明の効
果を確認した。なお、以下において「部」とあるのは、
「重量部」を意味するものとする。
【0033】(実施例1)重量平均分子量120万のポ
リビニルピロリドン50部、グリセリン15部、酸化チ
タン0.31部及び適量の水を攪拌混合して液状物を得
た。この液状物を厚さ50μmのポリエチレンフィルム
上に均一に塗布し、その上に目付量12g/m2のポリ
エステル不織布を積層した。このものを乾燥して3層構
造の実施例1のシート状貼付材を得た。
【0034】(実施例2)重量平均分子量4万のポリビ
ニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体60部、1,4−
ブタンジオール5部、エアロジル33部、酸化チタン2
部及び適量の水を攪拌混合して液状物を得た。この液状
物を厚さ50μmのポリエチレンフィルム上に均一に塗
布し、その上に目付量8g/m2のポリエステル不織布
を積層した。このものを乾燥して3層構造の実施例2の
シート状貼付材を得た。
【0035】(実施例3)重量平均分子量16万のポリ
ビニルピロリドン15部、重量平均分子量120万のポ
リビニルピロリドン4部、水75部、グリセリン1.2
部、酸化チタン0.31部、二酸化ケイ素6部及び適量
の水を攪拌混合して液状物を得た。この液状物を厚さ5
0μmのポリエチレンフィルム上に均一に塗布し、その
上に実施例1で用いた不織布を積層した。このものを乾
燥して3層構造の実施例3のシート状貼付材を得た。
【0036】(比較例1)重量平均分子量120万のポ
リビニルピロリドン50部、グリセリン15部、酸化チ
タン0.31部及び適量の水を攪拌混合して液状物を得
た。この液状物を厚さ50μmのポリエチレンフィルム
上に均一に塗布し、その上に厚さ60μmの非透湿性の
ポリエステルフィルム/ポリエステル不織布積層体を積
層した。そして、このものを乾燥して、3層構造の比較
例1のシート状貼付材を得た。
【0037】(比較例2)重量平均分子量4万のポリビ
ニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体60部、1,4−
ブタンジオール5部、エアロジル33部、酸化チタン2
部及び適量の水を攪拌混合して液状物を得た。この液状
物を厚さ50μmのポリエチレンフィルム上に均一に塗
布し、その上に比較例1で用いた積層体を積層した。そ
して、このものを乾燥して、3層構造の比較例2のシー
ト状貼付材を得た。
【0038】(比較例3)重量平均分子量16万のポリ
ビニルピロリドン15部、重量平均分子量120万のポ
リビニルピロリドン4部、水75部、グリセリン1.2
部、酸化チタン0.31部、二酸化ケイ素6部及び適量
の水を攪拌混合して液状物を得た。この液状物を厚さ5
0μmのポリエチレンフィルム上に均一に塗布し、その
上に目付量4g/m2のポリエステル不織布を熱プレス
で圧着し、ほとんど貼付層が非貼付面側に露出するよう
に積層した。そして、このものを乾燥して、3層構造の
比較例3のシート状貼付材を得た。
【0039】これらの各貼付材について、以下の評価を
行ないその結果を表1に示した。
【0040】〔露出面積の測定〕得られたシート状貼付
材の非貼付面側に露出している貼付層の面積を、画像処
理によって算出した。全体の面積を100%とし、貼付
層の露出面積を%で表した。
【0041】〔非貼布面のベタツキ試験〕得られたシー
ト状貼付材の非貼付面を手で触り、ベタツキ感を調べ、
明らかなベタツキ感があった場合には「有り」と、バタ
ツキ感がないかあるいは気にならない程度のベタツキ感
の場合には「無し」で評価した。
【0042】〔乾燥時間〕得られたシート状貼付材の表
面を水で濡らして柔軟性を付し、自己支持性のない5μ
m厚のポリエステルフィルムに貼付して、常温下で保存
した。その後、乾燥させて、シート状貼付材に剛性が発
現して自己支持性を有するようになるまでの時間を測定
した。
【0043】
【表1】
【0044】表1からも分かるように、本発明に係る各
実施例のシート状貼付材にあっては、非貼付面のベタツ
キ感もなく、8〜15分という比較的短時間で貼付層を
充分に乾燥させることができた。
【0045】
【発明の効果】本発明のシート状貼付材は、湿潤粘着性
組成物からなる貼付層と前記貼付層を保持する保持層と
を有するシート状貼付材において、前記貼付層の一部が
前記保持層の非貼付面側に露出していることを特徴とし
ている。このため、貼付時には、貼付層の露出面、つま
りシート状貼付材の非貼付面側からも塗布された水等が
蒸発しやすく、乾燥時間を短縮できる。また一方で、非
貼付面のおいては部分的にしか貼付層が露出されておら
ず、ベトツキ感を少なくできる。さらに、保持層がしっ
かりと貼付層に入り込んだ状態になるので、機械的強度
の向上も図れ、剥離残渣も少なくなる。
【0046】このためには、例えば、ネット状の織布や
不織布を用いることにより、簡単にシート状貼付材を提
供でき、安価に製造できる。
【0047】特に、前記湿潤粘着性組成物は、A成分と
してポリビニルピロリドン又は/及びポリビニルピロリ
ドン・酢酸ビニル共重合体、B成分としてA成分と相溶
性のある液状可塑剤、及びC成分として充填剤を含有す
る湿潤粘着性組成物を用いた場合に効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート状貼付材の概略斜視図であ
る。
【図2】同上のシート状貼付材の断面構造図である。
【図3】従来例であるシート状貼付材の断面構造図であ
る。
【図4】別な従来例であるシート状貼付材の断面構造図
である。
【図5】さらに別な従来例であるシート状貼付材の断面
構造図である。
【図6】さらに別な従来例であるシート状貼付材の断面
構造図である。
【図7】さらに別な従来例であるシート状貼付材の断面
構造図である。
【符号の説明】
A 本発明に係るシート状貼付材 10 保持層 20 貼付層 30 剥離層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湿潤粘着性組成物からなる貼付層と前記
    貼付層を保持する保持層とを有するシート状貼付材にお
    いて、 前記貼付層の一部が前記保持層の非貼付面側に露出して
    いることを特徴とするシート状貼付材。
  2. 【請求項2】 前記貼付層の露出面積は、シート状貼付
    材平面積の10〜60%である請求項1に記載のシート
    状貼布材。
  3. 【請求項3】 前記保持層は、ネット状の織布若しくは
    不織布である請求項1又は2に記載のシート状貼布材。
  4. 【請求項4】 前記湿潤粘着性組成物は、A成分として
    ポリビニルピロリドン又は/及びポリビニルピロリドン
    ・酢酸ビニル共重合体、B成分としてA成分と相溶性の
    ある液状可塑剤、及びC成分として充填剤を含有するこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3に記載のシート状貼
    付材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006263377A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Takiron Co Ltd 化粧用貼付材

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JP2006263377A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Takiron Co Ltd 化粧用貼付材

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