JPH1180058A - フェノール類の製造方法 - Google Patents
フェノール類の製造方法Info
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- JPH1180058A JPH1180058A JP9259336A JP25933697A JPH1180058A JP H1180058 A JPH1180058 A JP H1180058A JP 9259336 A JP9259336 A JP 9259336A JP 25933697 A JP25933697 A JP 25933697A JP H1180058 A JPH1180058 A JP H1180058A
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- oxygen
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- phenol
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ベンゼンモノカルボン酸類又はその塩、エス
テル若しくは無水物を液相にて、銅化合物を含む触媒の
存在下、酸素含有ガスと水蒸気を接触させてフェノ−ル
類を製造するに当たり、タ−ルの副生量を減少させるこ
と、すなわちベンゼンモノカルボン酸類からのフェノ−
ル類の選択率を高めることを目的とする。 【解決手段】 ベンゼンモノカルボン酸類又はその塩、
エステル若しくは無水物を液相にて、銅化合物を含む触
媒の存在下、200〜260℃で酸素含有ガスと水蒸気
を接触させてフェノール類を製造するに当たり、液相を
上下2層に分ける多孔板を反応器中に配置し、液相の下
層からは酸素含有ガスを反応液中に噴出させ、液相の上
層からは水蒸気を反応液中に噴出させてフェノール類を
製造する。
テル若しくは無水物を液相にて、銅化合物を含む触媒の
存在下、酸素含有ガスと水蒸気を接触させてフェノ−ル
類を製造するに当たり、タ−ルの副生量を減少させるこ
と、すなわちベンゼンモノカルボン酸類からのフェノ−
ル類の選択率を高めることを目的とする。 【解決手段】 ベンゼンモノカルボン酸類又はその塩、
エステル若しくは無水物を液相にて、銅化合物を含む触
媒の存在下、200〜260℃で酸素含有ガスと水蒸気
を接触させてフェノール類を製造するに当たり、液相を
上下2層に分ける多孔板を反応器中に配置し、液相の下
層からは酸素含有ガスを反応液中に噴出させ、液相の上
層からは水蒸気を反応液中に噴出させてフェノール類を
製造する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は安息香酸のようなベ
ンゼンモノカルボン酸類を酸化、脱炭酸及び加水分解し
てフェノ−ル類を製造する方法に関する。
ンゼンモノカルボン酸類を酸化、脱炭酸及び加水分解し
てフェノ−ル類を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ベンゼンモノカルボン酸又はその塩、エ
ステル若しくは無水物を液相にて、銅化合物を含む触媒
の存在下、酸化、脱炭酸及び加水分解してフェノール類
を製造する方法は従来より知られている。また、触媒と
して銅化合物と共にマグネシウム化合物を使用すること
により、高選択的に安息香酸フェニル及びその加水分解
生成物であるフェノールが得られることもよく知られて
いる。また、選択率を高めるため銅化合物と共に、マン
ガンや希土類金属の化合物を使用することも知られてい
る(特公平2−10812号公報等)。
ステル若しくは無水物を液相にて、銅化合物を含む触媒
の存在下、酸化、脱炭酸及び加水分解してフェノール類
を製造する方法は従来より知られている。また、触媒と
して銅化合物と共にマグネシウム化合物を使用すること
により、高選択的に安息香酸フェニル及びその加水分解
生成物であるフェノールが得られることもよく知られて
いる。また、選択率を高めるため銅化合物と共に、マン
ガンや希土類金属の化合物を使用することも知られてい
る(特公平2−10812号公報等)。
【0003】このようなフェノール類の製造方法にあっ
ては、タール状の副生物が多量に生成するという欠点が
ある。タールの生成を防止するために、特公昭39−1
1210号公報では反応容器材質の選定、反応器中で生
成したフェノールの滞留時間の短縮、反応容器の均一加
熱が重要であるとしている。また、特開昭57−404
30号公報では触媒として使用するマグネシウムと銅の
比を制御することにより、タ−ルの生成を減少させるこ
とができるとしている。更に、特開昭58−32836
号公報では触媒として銅とマンガンの化合物とランタン
化合物を使用することにより、フェノール又は安息香酸
フェニルの選択率を高めることができるとしている。
ては、タール状の副生物が多量に生成するという欠点が
ある。タールの生成を防止するために、特公昭39−1
1210号公報では反応容器材質の選定、反応器中で生
成したフェノールの滞留時間の短縮、反応容器の均一加
熱が重要であるとしている。また、特開昭57−404
30号公報では触媒として使用するマグネシウムと銅の
比を制御することにより、タ−ルの生成を減少させるこ
とができるとしている。更に、特開昭58−32836
号公報では触媒として銅とマンガンの化合物とランタン
化合物を使用することにより、フェノール又は安息香酸
フェニルの選択率を高めることができるとしている。
【0004】また、特公昭51−33098号公報では
反応を2つに分け、第1の反応器では酸素含有ガスのみ
を吹き込み、第2の反応器では酸素含有ガスと水蒸気を
吹き込むという乾式法が提案され、比較的高い選択率で
フェノールが得られることが示されている。
反応を2つに分け、第1の反応器では酸素含有ガスのみ
を吹き込み、第2の反応器では酸素含有ガスと水蒸気を
吹き込むという乾式法が提案され、比較的高い選択率で
フェノールが得られることが示されている。
【0005】しかしながら、この乾式法は反応器が複数
必要であるという点で装置や操作が複雑であるという欠
点がある。これに対し、一つの反応器で酸化、脱炭酸及
び加水分解してフェノールを製造する方法は簡便であ
り、工業的には有利な方法といえる。また、湿式法につ
いては、上記のような改良が提案されてはいるが、十分
とはいえずより高いフェノール選択率が求められてい
る。
必要であるという点で装置や操作が複雑であるという欠
点がある。これに対し、一つの反応器で酸化、脱炭酸及
び加水分解してフェノールを製造する方法は簡便であ
り、工業的には有利な方法といえる。また、湿式法につ
いては、上記のような改良が提案されてはいるが、十分
とはいえずより高いフェノール選択率が求められてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はベンゼンモノ
カルボン酸類又はその塩、エステル若しくは無水物を液
相にて、銅化合物を含む触媒の存在下、酸素含有ガスと
水蒸気を接触させてフェノール類を製造するに当たり、
タールの副生量を減少させること、すなわちベンゼンモ
ノカルボン酸類からのフェノール類の選択率を高めるこ
とを目的とする。
カルボン酸類又はその塩、エステル若しくは無水物を液
相にて、銅化合物を含む触媒の存在下、酸素含有ガスと
水蒸気を接触させてフェノール類を製造するに当たり、
タールの副生量を減少させること、すなわちベンゼンモ
ノカルボン酸類からのフェノール類の選択率を高めるこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは検討の結
果、酸素含有ガスと反応液との接触がタールの副生に大
きく影響することを見いだすと共に、酸素含有ガスと水
蒸気の吹き込み位置をずらし、しかもその間に多孔板を
設置すればタールの副生量が著しく減少することを見い
だし、本発明に到達した。
果、酸素含有ガスと反応液との接触がタールの副生に大
きく影響することを見いだすと共に、酸素含有ガスと水
蒸気の吹き込み位置をずらし、しかもその間に多孔板を
設置すればタールの副生量が著しく減少することを見い
だし、本発明に到達した。
【0008】すなわち、本発明はベンゼンモノカルボン
酸類又はその塩、エステル若しくは無水物を液相にて、
銅化合物を含む触媒の存在下、200〜260℃で酸素
含有ガスと水蒸気を接触させてフェノール類を製造する
に当たり、液相を上下2層に分ける多孔板を反応器中に
配置し、液相の下層からは酸素含有ガスを反応液中に噴
出させ、液相の上層からは水蒸気を反応液中に噴出させ
ることを特徴とするフェノール類の製造方法であり、ま
た、本発明は噴出させる酸素含有ガスの平均気泡径を1
00μm以下とする前記フェノール類の製造方法であ
る。そして、触媒としては銅化合物とマグネシウム化合
物を含むものであることが望ましい。
酸類又はその塩、エステル若しくは無水物を液相にて、
銅化合物を含む触媒の存在下、200〜260℃で酸素
含有ガスと水蒸気を接触させてフェノール類を製造する
に当たり、液相を上下2層に分ける多孔板を反応器中に
配置し、液相の下層からは酸素含有ガスを反応液中に噴
出させ、液相の上層からは水蒸気を反応液中に噴出させ
ることを特徴とするフェノール類の製造方法であり、ま
た、本発明は噴出させる酸素含有ガスの平均気泡径を1
00μm以下とする前記フェノール類の製造方法であ
る。そして、触媒としては銅化合物とマグネシウム化合
物を含むものであることが望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
ベンゼンモノカルボン酸類としては、安息香酸、トルイ
ル酸、ニトロ安息香酸、フェニル安息香酸、ジメチル安
息香酸等を挙げることができ、これらからはそれぞれフ
ェノール、クレゾール、ニトロフェノール、フェニルフ
ェノール、キシレノールを得ることができるが、安息香
酸からはフェノールを得ることができるため、最も重要
である。
ベンゼンモノカルボン酸類としては、安息香酸、トルイ
ル酸、ニトロ安息香酸、フェニル安息香酸、ジメチル安
息香酸等を挙げることができ、これらからはそれぞれフ
ェノール、クレゾール、ニトロフェノール、フェニルフ
ェノール、キシレノールを得ることができるが、安息香
酸からはフェノールを得ることができるため、最も重要
である。
【0010】触媒として使用する銅化合物は、反応条件
下で反応液に溶解するものであればよく、例えば安息香
酸銅、酸化第一銅、酸化第二銅、金属銅等が挙げられ
る。銅化合物と共に使用される化合物としては、マグネ
シウム、ナトリウム、カリウム、コバルト、スズ、マン
ガン、希土類金属等の化合物が挙げられるが、マグネシ
ウムの化合物を含むことが好ましい。マグネシウムの化
合物としては、前記と同様反応液に溶解するものであれ
ばよく、例えば安息香酸マグネシウム、酸化マグネシウ
ム等が挙げられる。
下で反応液に溶解するものであればよく、例えば安息香
酸銅、酸化第一銅、酸化第二銅、金属銅等が挙げられ
る。銅化合物と共に使用される化合物としては、マグネ
シウム、ナトリウム、カリウム、コバルト、スズ、マン
ガン、希土類金属等の化合物が挙げられるが、マグネシ
ウムの化合物を含むことが好ましい。マグネシウムの化
合物としては、前記と同様反応液に溶解するものであれ
ばよく、例えば安息香酸マグネシウム、酸化マグネシウ
ム等が挙げられる。
【0011】銅化合物の存在量は反応液中に金属銅に換
算して0.1〜5重量%程度でよい。その他の化合物を
触媒成分の一部として存在させることができ、その場合
の添加量は前記公報等で知られている範囲を採用するこ
とができる。例えば、マグネシウムの化合物は金属マグ
ネシウムに換算して銅に対し、1〜10倍モル程度であ
る。
算して0.1〜5重量%程度でよい。その他の化合物を
触媒成分の一部として存在させることができ、その場合
の添加量は前記公報等で知られている範囲を採用するこ
とができる。例えば、マグネシウムの化合物は金属マグ
ネシウムに換算して銅に対し、1〜10倍モル程度であ
る。
【0012】反応温度及び反応圧力についても公知の条
件を採用することができる。安息香酸を原料とする場
合、反応温度は安息香酸の融点以上の温度、沸点以下の
温度で行う必要があるが、200〜260℃の範囲であ
る。反応圧力は上記温度において液相を保つに必要な圧
力以上であればよいが、常圧ないし3kg/cm2 ・G
程度がよい。
件を採用することができる。安息香酸を原料とする場
合、反応温度は安息香酸の融点以上の温度、沸点以下の
温度で行う必要があるが、200〜260℃の範囲であ
る。反応圧力は上記温度において液相を保つに必要な圧
力以上であればよいが、常圧ないし3kg/cm2 ・G
程度がよい。
【0013】反応は、反応液に酸素含有ガスと水蒸気を
接触させることにより行うが、反応器内部には液相を上
下層の2つに分ける多孔板を設置し、酸素含有ガスは液
相の下層から、水蒸気は液相の上層から吹き込むことが
重要である。
接触させることにより行うが、反応器内部には液相を上
下層の2つに分ける多孔板を設置し、酸素含有ガスは液
相の下層から、水蒸気は液相の上層から吹き込むことが
重要である。
【0014】多孔板としては、液及びガスの移動は可能
であるが、上下層の大きな交流をさまたげるような大き
さの孔を有するものであればよく、孔の大きさとしては
1〜20mm程度、開孔率として5〜50%程度のもの
が適当である。この多孔板を設置することにより、従来
ほぼ均一であった液相が上下層で組成が違うものとな
る。
であるが、上下層の大きな交流をさまたげるような大き
さの孔を有するものであればよく、孔の大きさとしては
1〜20mm程度、開孔率として5〜50%程度のもの
が適当である。この多孔板を設置することにより、従来
ほぼ均一であった液相が上下層で組成が違うものとな
る。
【0015】酸素含有ガスの吹き込みは従来公知の方法
により行うこともできるが、平均気泡径が100μm以
下の微細気泡となるように液相下層より反応液中に噴出
させることが好ましい。平均気泡径を100μm以下、
好ましくは50μm以下とすることにより反応液との接
触効率が向上し、酸素が早期に消費され、液相の下層で
酸素が消費される反応の多くの部分が終了する。したが
って、液相の上層に流れ込むガス中の酸素濃度は十分低
くなり、これと平衡関係にある液相中の酸素濃度も低い
ものとなる。
により行うこともできるが、平均気泡径が100μm以
下の微細気泡となるように液相下層より反応液中に噴出
させることが好ましい。平均気泡径を100μm以下、
好ましくは50μm以下とすることにより反応液との接
触効率が向上し、酸素が早期に消費され、液相の下層で
酸素が消費される反応の多くの部分が終了する。したが
って、液相の上層に流れ込むガス中の酸素濃度は十分低
くなり、これと平衡関係にある液相中の酸素濃度も低い
ものとなる。
【0016】ところで、本発明者らの知見によれば、タ
ールの生成速度は液中の酸素濃度の2乗に比例し、液中
のフェノール濃度の1/2乗に比例することが見いださ
れた。したがって、液中の酸素濃度を半分にすること
は、タールの生成量を約1/4にすることができること
につながり、酸素濃度、特にフェノールが比較的高濃度
で存在する液中の酸素濃度を低下させることはタールの
生成防止に極めて有効である。
ールの生成速度は液中の酸素濃度の2乗に比例し、液中
のフェノール濃度の1/2乗に比例することが見いださ
れた。したがって、液中の酸素濃度を半分にすること
は、タールの生成量を約1/4にすることができること
につながり、酸素濃度、特にフェノールが比較的高濃度
で存在する液中の酸素濃度を低下させることはタールの
生成防止に極めて有効である。
【0017】酸素含有ガスとしては、空気の他、循環ガ
ス、循環ガス希釈空気、酸素ガス又は酸素富加ガス等が
使用できるが、好ましくは空気である。空気を使用した
場合、排ガス中の酸素濃度は通常の噴出方法によれば1
0±数%程度であるが、5%以下、好ましくは3%以下
とすることが有利である。この酸素濃度を低減するには
平均気泡径を小さくすることが最も有効であるが、酸素
含有ガスの装入量、噴出位置などの制御も関係する。
ス、循環ガス希釈空気、酸素ガス又は酸素富加ガス等が
使用できるが、好ましくは空気である。空気を使用した
場合、排ガス中の酸素濃度は通常の噴出方法によれば1
0±数%程度であるが、5%以下、好ましくは3%以下
とすることが有利である。この酸素濃度を低減するには
平均気泡径を小さくすることが最も有効であるが、酸素
含有ガスの装入量、噴出位置などの制御も関係する。
【0018】酸素含有ガスの装入量は公知の範囲でよい
が、反応中に還元された銅化合物を酸化して2価の銅化
合物にしうる量以上である必要がある。好ましくは、理
論量以上、その2倍量以下である。
が、反応中に還元された銅化合物を酸化して2価の銅化
合物にしうる量以上である必要がある。好ましくは、理
論量以上、その2倍量以下である。
【0019】酸素含有ガスの噴出方法としては、上記の
とおり格別の制限はないが、ジェットポンプを使用する
方法が効果的である。これは、液相下部に設置されたジ
ェットポンプのノズルから反応液を高速で噴出させ、そ
の周辺から酸素含有ガスを吸入させてこれを反応液中に
噴出させる方法である。このようなジェットポンプとし
ては化学工学便覧に記載されているような公知のものを
使用することができるが、例えば特開昭62−1178
95号公報に記載されているような多段エジェクターな
ども好適に使用できる。
とおり格別の制限はないが、ジェットポンプを使用する
方法が効果的である。これは、液相下部に設置されたジ
ェットポンプのノズルから反応液を高速で噴出させ、そ
の周辺から酸素含有ガスを吸入させてこれを反応液中に
噴出させる方法である。このようなジェットポンプとし
ては化学工学便覧に記載されているような公知のものを
使用することができるが、例えば特開昭62−1178
95号公報に記載されているような多段エジェクターな
ども好適に使用できる。
【0020】水蒸気は液相の上層より反応液中に吹き込
まれる。水蒸気の供給方法は公知の方法を採用すること
ができる分散管等を用いて均一に分散させることが好ま
しい。水蒸気の供給量は生成するフェノール類に対し、
0.5〜50倍モルの範囲である。
まれる。水蒸気の供給方法は公知の方法を採用すること
ができる分散管等を用いて均一に分散させることが好ま
しい。水蒸気の供給量は生成するフェノール類に対し、
0.5〜50倍モルの範囲である。
【0021】多孔板で分割された液相の下層ではベンゼ
ンモノカルボン酸類の酸化、脱炭酸が主に起こり、上層
では下層で生じた安息香酸フェニル等のエステルの加水
分解が主として起こることになる。そして、上下層は多
孔板で分割されているので、完全な混合は起こらず、フ
ェノール類の濃度は上層の方が高いものとなる。これに
対し、酸素の液中濃度は前記のとおり下層の方が高いも
のとなる。そして、タールは酸素とフェノール類が高濃
度で共存することにより最も副生しやすいのであるが、
本発明のようにすることによりこのような共存が避けら
れ、結果としてタールの副生が減少する。
ンモノカルボン酸類の酸化、脱炭酸が主に起こり、上層
では下層で生じた安息香酸フェニル等のエステルの加水
分解が主として起こることになる。そして、上下層は多
孔板で分割されているので、完全な混合は起こらず、フ
ェノール類の濃度は上層の方が高いものとなる。これに
対し、酸素の液中濃度は前記のとおり下層の方が高いも
のとなる。そして、タールは酸素とフェノール類が高濃
度で共存することにより最も副生しやすいのであるが、
本発明のようにすることによりこのような共存が避けら
れ、結果としてタールの副生が減少する。
【0022】以下、本発明を実施例により説明する。
【0023】
実施例1 反応器として、上部にガス導入孔とガス排出孔を有し、
下部に原料装入口と液抜き出し口と液装入口及び空気装
入口を有する円筒状の容積2lの反応器を用いた。液相
をほぼ上下層等分に分ける位置に多孔板(孔径5mm、
開孔率約30%)を配置した。反応器上部のガス導入孔
からは水蒸気を液相のほぼ中間層、すなわち多孔板の直
上部に達する分散管から噴出させるようにし、ガス排出
孔からは流出するガス及びフェノール、安息香酸等の低
沸点物を含むガス状物を系外に排出させると共に、凝縮
した安息香酸を系内に戻すようにした。また、反応器底
部には図1に示す構造のジェットポンプを配置し、下部
の液抜き出し口と液装入口の間に循環ポンプを設け、循
環ポンプにより抜き出した液をジェットポンプのノズル
から噴射させるようにすると共に、前記空気装入口から
供給される空気を吸い込ませるようにして、微細な気泡
となった空気を含む液を液相下部から噴出させるように
した。なお、図中Qは反応液、Aは空気、1及び3はノ
ズル、2はベンチュリーノズルを示す。
下部に原料装入口と液抜き出し口と液装入口及び空気装
入口を有する円筒状の容積2lの反応器を用いた。液相
をほぼ上下層等分に分ける位置に多孔板(孔径5mm、
開孔率約30%)を配置した。反応器上部のガス導入孔
からは水蒸気を液相のほぼ中間層、すなわち多孔板の直
上部に達する分散管から噴出させるようにし、ガス排出
孔からは流出するガス及びフェノール、安息香酸等の低
沸点物を含むガス状物を系外に排出させると共に、凝縮
した安息香酸を系内に戻すようにした。また、反応器底
部には図1に示す構造のジェットポンプを配置し、下部
の液抜き出し口と液装入口の間に循環ポンプを設け、循
環ポンプにより抜き出した液をジェットポンプのノズル
から噴射させるようにすると共に、前記空気装入口から
供給される空気を吸い込ませるようにして、微細な気泡
となった空気を含む液を液相下部から噴出させるように
した。なお、図中Qは反応液、Aは空気、1及び3はノ
ズル、2はベンチュリーノズルを示す。
【0024】反応器には、安息香酸100g、酸化マグ
ネシウム5g、酸化第一銅2gを装入し、温度を240
℃に保ち、ジェットポンプより空気を、分散管より水蒸
気を供給して反応を行った。反応中、空気を70Nl/
hr、水蒸気を100g/hr、安息香酸を112.6
g/hrで供給すると共に、生成したフェノールを排ガ
スと共に流出させた。ジェットポンプより噴出される空
気の平均気泡径は約10μmであり、排ガス中の酸素濃
度は約2%であった。
ネシウム5g、酸化第一銅2gを装入し、温度を240
℃に保ち、ジェットポンプより空気を、分散管より水蒸
気を供給して反応を行った。反応中、空気を70Nl/
hr、水蒸気を100g/hr、安息香酸を112.6
g/hrで供給すると共に、生成したフェノールを排ガ
スと共に流出させた。ジェットポンプより噴出される空
気の平均気泡径は約10μmであり、排ガス中の酸素濃
度は約2%であった。
【0025】5時間経過後反応を中止し、流出したフェ
ノール、反応器に残存する安息香酸、フェノール、安息
香酸フェニル、タールを測定及び分析して、フェノール
選択率及びタ−ル副生率を求めたところ、フェノール選
択率=90.0%、タ−ル副生率=2.2wt%であっ
た。なお、フェノール選択率の計算において安息香酸フ
ェニルはフェノールとして計算した。
ノール、反応器に残存する安息香酸、フェノール、安息
香酸フェニル、タールを測定及び分析して、フェノール
選択率及びタ−ル副生率を求めたところ、フェノール選
択率=90.0%、タ−ル副生率=2.2wt%であっ
た。なお、フェノール選択率の計算において安息香酸フ
ェニルはフェノールとして計算した。
【0026】比較例1 実施例1において、ジェットポンプを使用せず、多孔板
を配置せず、空気を水蒸気と共に液相下部に配置した分
散管から噴出させ、且つ攪拌を加えた他は同様にして反
応を行った。噴出される空気の平均気泡径は1mm程度
であり、排ガス中の酸素濃度は約7%であった。5時間
経過後反応を中止し、実施例1と同様にしてフェノール
選択率及びタール副生率を求めたところ、フェノール選
択率=72.0%、タール副生率=17.7wt%であ
った。
を配置せず、空気を水蒸気と共に液相下部に配置した分
散管から噴出させ、且つ攪拌を加えた他は同様にして反
応を行った。噴出される空気の平均気泡径は1mm程度
であり、排ガス中の酸素濃度は約7%であった。5時間
経過後反応を中止し、実施例1と同様にしてフェノール
選択率及びタール副生率を求めたところ、フェノール選
択率=72.0%、タール副生率=17.7wt%であ
った。
【0027】
【発明の効果】本発明の製造方法によればベンゼンモノ
カルボン酸類より、タールの副生を減少させ、フェノー
ル類を高選択率で得ることができる。
カルボン酸類より、タールの副生を減少させ、フェノー
ル類を高選択率で得ることができる。
【図1】 ジェットポンプの概念図
1 ノズル 2 ベンチュリーノズル 3 ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大東 昇 福岡県北九州市戸畑区大字中原先の浜46番 地の80新日鐵化学株式会社総合研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 ベンゼンモノカルボン酸類又はその塩、
エステル若しくは無水物を液相にて、銅化合物を含む触
媒の存在下、200〜260℃で酸素含有ガスと水蒸気
を接触させてフェノール類を製造するに当たり、液相を
上下2層に分ける多孔板を反応器中に配置し、液相の下
層からは酸素含有ガスを反応液中に噴出させ、液相の上
層からは水蒸気を反応液中に噴出させることを特徴とす
るフェノール類の製造方法。 - 【請求項2】 噴出させる酸素含有ガスの平均気泡径を
100μm以下とする請求項1記載のフェノ−ル類の製
造方法。 - 【請求項3】 触媒が銅化合物とマグネシウム化合物を
含むものである請求項1又は2記載のフェノ−ル類の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9259336A JPH1180058A (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | フェノール類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9259336A JPH1180058A (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | フェノール類の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1180058A true JPH1180058A (ja) | 1999-03-23 |
Family
ID=17332696
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9259336A Withdrawn JPH1180058A (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | フェノール類の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1180058A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6606823B1 (en) | 2002-03-20 | 2003-08-19 | Ford Motor Land Development Corporation | Modular roof covering system |
| JPWO2009090791A1 (ja) * | 2008-01-17 | 2011-05-26 | Mtアクアポリマー株式会社 | ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート4級塩の製造方法 |
-
1997
- 1997-09-08 JP JP9259336A patent/JPH1180058A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6606823B1 (en) | 2002-03-20 | 2003-08-19 | Ford Motor Land Development Corporation | Modular roof covering system |
| JPWO2009090791A1 (ja) * | 2008-01-17 | 2011-05-26 | Mtアクアポリマー株式会社 | ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート4級塩の製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041207 |